-
宮田村福祉作業所の家族旅行
宮田村福祉作業所はこのほど、利用者とその家族、スタッフら約20人が参加して1泊2日で横浜、鎌倉方面へ旅行した。事前にガイドブックを見て、やってみたいことや行きたい所をチェック。初めての体験や挑戦もあり、楽しみながら視野を広げた。
1日目は八景島へ。水族館ではイルカやさまざまな魚と出会い歓声をあげた。
併設する遊園地では絶叫マシーンの体験も。高さ100メートルから垂直に落下する「フリーフォール」に挑戦した人もいた。
「人生の中で一番怖かった」とポツリ。しかし、勇気をふりしぼってのチャレンジに充実した表情をみせた。
2日目は鎌倉へ行き、鶴ケ岡八幡宮と鎌倉の大仏を参拝。予想以上に大きくて柔和な顔の大仏に、・スひとめぼれ・スする参加者もいた。 -
宮田村民ゴルフ大会
第10回宮田村民ゴルフ大会(村教委など主催)が9日、伊那国際ゴルフクラブで開かれた。村内在住、在勤者ら166人がラウンド。一般は渡辺誠さん(駒ケ根市)、シニアは長矢好幸さん(同村町3区)、レディースは綾野寿美枝さん(同)が優勝した。
渡辺さんは昨年の大会に続いてベストグロスも獲得。分館対抗でも成績を争い、町3区が優勝、2位大田切区、3位南割区だった。
大会では2番ホールをチャリティホールとして、表彰式でも募金箱をまわした。今年も村社会福祉協議会に贈る。
上位成績は次の通り。
【一般】(1)渡辺誠(駒ケ根市)(2)向山利雄(村外)(3)春日博幸(町3区)(4)近藤健一(中越区)(5)唐木好昭(町3区)【ベストグロス】(1)渡辺誠(2)豊岡悟(町3区)(3)北原幹明(大原区)【シニア】(1)長矢好幸(町3区)(2)小田切英夫(新田区)(3)野々村利治(町2区)【レディース】(1)綾野寿美枝(2)加藤弘子(3)矢沢あつ子(以上町3区) -
宮田村役場と田原市役所が野球で対戦
宮田村役場野球部は9日、友好都市の愛知県田原市役所野球部を同村に迎えて対戦した。5回目となる交流戦。宮田村は逆転で敗れたが、プレーを通じて互いの親交を深めあった。
田原市は今月1日に渥美町と合併したばかり。11人のメンバーが来村し、雨中のゲームに臨んだ。
迎え撃つ宮田村は昨年の雪辱を果たそうと、本気でプレー。初回に7点を先攻した。
しかし、その後は一進一退。雨が強くなった6回に宮田村は投手陣が制球を乱して、逆転負けを喫した。
試合の後は交流会で仲良く歓談。合併して大きくなった田原市、厳しくても自立を選んだ宮田村と立場は違うが、情報や意見を交換していた。
宮田村役場野球部の平沢敦士監督は「行政的な交流だけでなく、職員相互のお付き合いも大切なはず。今回も貴重なふれあいの機会となった」と話した。
交流戦は年に一度で、両市村で交互に開催。対戦成績は2勝2敗1分けとなった。 -
鎌田実講演会に超満員の聴衆
飯島町宅幼老所「いいさとねっと梅戸」の開所1周年を記念し、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんを講師に招き8日夜、飯島町文化館で、講演会を開いた=写真。広く地域住民に呼び掛け、「鎌田先生を呼ぶ会」の実行委員会を組織し実現した。
演題は「ひとり一人が安心して暮らせる地域福祉」。超満員600人の聴衆は、ユーモアを交えた話に聞入り、医療とはなにか、福祉となにか、原点に返って考えた。
74年、夢を持って茅野市の諏訪中央病院に赴任した青年医師、鎌田さん。投薬と注射は最小限にという一貫した診療方針が「住民のためになる医療」と、市の保健婦に支持され、各地の公民館の健康教室で講師を務めるようになった。
当時、県内17市中とワーストワンだった脳卒中の死亡率が、減塩と生活改善により、格段に下がり、地域と一緒の健康づくりの効果を実感したと話した。
茅野市の特産品であり、繊維の多い寒天に着目、テレビ出演で、寒天ブームに火を点けたなど楽しいエピソードも紹介した。
また、寝たきり老人の悲惨さ、介護者の苦労を目の当たりにし「見てしまった以上、なんとかしなくては」と訪問看護、往診をはじめ、床ずれの治療に当った。さらに、1年以上に入浴してない人を入浴させる「お風呂に入れちゃう運動」に発展。ボランティアがかけ付け軌道に乗ると、今度は病院の図書室を使って、デイケアに着手した。「図書室が会議などで使用できない時は、町にハイキングに行こうと、寝たきり老人を連れ出した。デイケアの場所を探して町に出て行くことで、町がバリアフリーに変わってきた。徐々に優しくなってきた」と話した。 -
川島征一(かわしま・せいいち)氏
-
帰国報告
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は7日、第999回例会を駒ケ根市の商工会館で開いた。同クラブの青少年海外派遣事業でフランスに1カ月間留学していた県看護大2年生の深井絵里花さん(19)の帰国報告があった。
深井さんはフランスでの生活について「食事や習慣の違いに戸惑うこともあったが、外国の文化やたくさんの人との出会いがあり、楽しくて日本に帰りたくなくなった。いつかまたきっと訪ねてみたい」と話し、最後に「素晴らしい機会を与えていただいた」と感謝の意を述べた=写真。
同クラブは青少年の育成のため、海外派遣事業を毎年行っている。05年夏の派遣では、昨年10月に行った英語での面接や作文などの選考を経て県内から4人を決定、派遣した。南信地区では深井さんだけが選ばれた。 -
グリーン調達講演会
企業の連携により地元産業を活性化させようと駒ケ根市内の製造業者らがつくるテクノネット駒ケ根は7日、キヤノングローバル環境推進本部環境技術開発部長の秋野正二さんを講師に招いて「グリーン調達とは窶買Lヤノンの取り組みについて」を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員企業の社員ら約40人が集まり、先進企業の環境への取り組みを学ぼうと真剣な表情で講演に耳を傾けた=写真。
秋野さんは世界規模で展開するキヤノンのリサイクル体制や原材料の見直しによる省資源化、生産方式の変更などの事例を紹介し「環境活動は企業発展の必須要素であり、利益の確保、従業員の幸福も同時に実現するものだ」と結論付けた。
参加者らは「さすが大企業だ」「うちも何とかできることから始めなければ」などとささやき合いながら説明を聞いていた。
◎グリーン調達 企業などが生産活動に必要な原料、資材などを調達する際、環境への負荷ができるだけ小さいものを選ぶこと。 -
中沢小炭焼き窯完成式
駒ケ根市の中沢小学校で同校PTAらが製作に取り組んできた新・炭焼き窯がこのほど完成し8日、完成式が現地で行われた。PTA、学校関係者ら約40人が出席して窯の無事完成を祝い、今後の安全運用を祈った。
PTA会長の竹村浩一さん(53)は「関係者の努力により、立派な窯が完成した。文化としての炭焼きがこの地域の子どもたちの心にさらに深く根付いていってほしい」とあいさつした。北原三千生校長が真新しい窯にお神酒をささげ、出席者全員で安全を祈願したのに続き、児童代表の竹村亮作君(6年)は「今までの窯は古くて倒れそうだったが、もうその心配もなくなってとてもうれしい。大切に使います」と感謝の言葉を述べた。
同小では中沢の伝統産業であり、文化でもある炭焼きを児童らに受け継いでいってほしい窶狽ニ92年に窯を設置し、総合的な学習の時間などを利用して毎年炭焼きを行ってきたが、数年前から天井が落ちるなど傷みが激しくなってきたため今年8月に取り壊し、新たな窯の製作を進めてきた。校庭の北の一角に造られた窯は小学校には珍しい本格的な造りで、内部の奥行き2メートル、最大幅1・6メートル、高さ1・5メートル。周囲は土と耐火レンガで固め、外壁にはヒノキの丸太を使った。事業費150万円は県のコモンズ支援金のほかPTA基金と市補助金でまかなった。
児童らが焼いた炭はPTAや市民らに販売して収益金を卒業記念品や図書「炭焼き文庫」の購入に充てているほか、国内で大きな災害があった際には被災地へ義援金として送るなどしている。 -
大宮五十鈴神社で新装後初の結婚式
約100年前に建てられたという旧拝殿の老朽化に伴って9月に拝殿が新築された駒ケ根市北割一区の大宮五十鈴神社(白鳥俊明宮司)で8日、新装後初の結婚式が行われた。新郎の山本和重さん(35)=駒ケ根市赤穂中割=は「氏子でもあり、新しくなった拝殿で挙式をしたかった。木の香のする真新しい拝殿で気持ちも引き締まる」、新婦の美奈子さん(30)=旧姓久保・飯田市=は「私たちが最初とは知らなかった。すごく光栄です」と笑顔で話した。式に列席した親族らも拝殿を眺めて「新しくてきれいな所で式ができてめでたい」などと話していた。
同神社での挙式はこれまで「年に1件程度だった」(白鳥宮司)というが拝殿新装の効果か、同日午後にもう1組が挙式を行ったほか、10月中にさらに1組の挙式が予定されている。 -
秋風の中、ブルースに魅了
レノンとカフカの音楽祭伊那市西春近の里山に本格的ブルースの音色が響いた。伊那市の居酒屋「地球屋レノン」とカフェバー「カフカ」が開店5周年を記念して開催。日本有数のブルースバンドJungle Hopをはじめプロの奏者、3組が来伊。地元からは伊那市近郊の愛好家でつくるPAN窶寧AHと伊那市軽音楽愛好協会が出演した。
会場の知立市屋外センターには午前中から、両店の常連客やブルース愛好家100人近くが詰め掛け、秋風の中、次々と演奏されるブルースに、手拍子を贈ったり、体全体でリズムを取りながら聞き入った。
レノンの店主・藤田博寿さんは「天候の具合で屋外ではできなかったが、初めての催しが実現できて良かった」と感想。カフカの店主・有賀正臣さんは「たくさんの人に来ていただき、感謝、感謝の一言です」と話した。 -
南箕輪村むらづくり講演会
南箕輪村の「むらづくり講演会」は7日、村民センターホールであった。「参加と協働による自立のむらづくりをめざして」と題し、成蹊大学法学部の小原隆治教授が、「“縦の自立、横の連帯”で、住民の参加と協働が必要」と語った。
南箕輪村むらづくり委員会共催。約200人が熱心に聞いた。
言葉の意味について▽「参加」は市民や住民が政治に参加する▽「協働」は政府と市民らが一緒に決めたことを協力して一緒に行うところまでやる▽「自立」は合併しないことが即自立ではなく、国や県、近隣の自治体の力を借りずに行政、財政、人的にも自立する。しかし水平的なところで助け合う「縦の自立、横の連帯」-と説明した。
「協働は義務みたいに設定しないほうがいい。自治体があまり声高に協働を言うと、国家総動員、できないやつは出ていけ、みたいになる」と危うさを指摘し、「協働の権利がある-というようにできるだけ権利に引きつける」とアドバイス。協働を可能にする方法の一つに、自治体の憲法ともいわれる自治基本条例の制定も挙げた。
自立のために、地方税収入を増やす経済発展の必要性を示し、広域行政の透明性が重要なことも強調した。 -
殿村八幡宮例大祭
南箕輪村南殿の殿村八幡宮例大祭が9日あり、神事のほか子どもみこし、境内では奉納相撲大会や奉納弓道大会があった。
奉納弓道大会は今年8回目。境内にある弓道場で、村の弓道クラブ(唐木仁会長)の会員8人が参加し競った。クラブは10年ほど前に3年間開いた公民館教室の受講生で組織。普段は、境内のほか地域の道場で練習している。
奉納大会は、1人12射。真剣な眼差しで的を見つめ、二人が交互に弓を射った。
子どもみこしは北殿と南殿で各2連あり、子どもたちが威勢よくみこしを担いで区内を練り歩いた。 -
信州みのわ山野草クラブ展示会
信州みのわ山野草クラブ(白鳥征男会長)は9、10日、第5回秋の山野草展示会を箕輪町の木下公民館で開いている。会員23人が大事に育ててきた作品の中から秋を題材にしたものや斑(ふ)入り植物を中心に約250点を展示。愛好家や近隣住民らが関心を寄せ、じっくりと鑑賞している。
秋の展示会は昨年に続き2回目。寄せ植え、石付け、流木植え、コケダマ作品など、月1回の例会で勉強してきた作品を主に、野菊などの菊類やススキ、ホトトギス、ダイモンジソウ、シャジン、フジバカマ、リンドウなどのほか、葉が赤く紅葉し始めたハゼ、実を付けたウメモドキなど秋らしい植物が美しく並んでいる。
クラブ活動の一つ、自生地見学会で今年6月に訪れた北海道礼文島の写真展「花の浮島礼文島の旅」もある。「レブンアツモリソウの大群落など、きれいな花を皆さんに報告したい」と、初めて展示会と写真展を併せて開いた。
礼文島で、地元の神崎小学校で運動会準備のために刈っていたダルマソウをもらったことからお礼にナシやリンゴを学校に送り、学校から礼状が届くなど交流も生まれた。会場には学校の礼状も展示している。
時間は午前9時-午後4時。会員が持ち寄る余剰苗も即売する。 -
伊那緑ヶ丘・緑ヶ丘敬愛幼稚園・幼稚園祭
伊那市の伊那緑ヶ丘幼稚園と緑ヶ丘敬愛幼稚園は9日、第49回幼稚園祭を伊那小学校のグラウンドで開いた。鼓笛隊演奏や踊りを懸命に披露する園児を応援する家族の声が行き交った。
今年は、親子の触れ合いを楽しく表現しよう窶狽ニ、競技性の中に、笑いやレクリエーション性を持たせた種目を多く導入。父親と園児が共に参加する競技も多数あった。
変装した父親らの中から自分の父親を探し出す種目「お父さんはどこ?!」は、テレビのキャラクターや女性を装った父親がずらりと並び、園児は、その中から自分の父親を見つけ出した。中には変装した父親を「自分の父親じゃない」と最後まで嫌がる園児もいて、会場を笑いに包んだ。 -
伊那北高校27回生卒業30周年記念式典
卒業30周年を記念して8日、伊那北高校の1975年度卒業生(27回生)が、伊那市の同窓会館で記念式典をした。懐かしい顔がそろい、校歌を歌ったり恩師からの祝福を受け、3節目を迎えた喜びを共に祝った。
同窓生は、卒業30年目に式典をしている。今年は全276人のうち約130人が集まった。クラス単位で集まることはあっても、学年で集まることはなく「顔を見ても分からない人もいる」と話す同窓生もいた。
式典の実行委員長の角田泰隆さんは「式典は再結束する良い機会。30年を経て自分たちの子どもがあのころの年となり、自分たちが両親の年になった。色んな生き方をしてきた同窓生に触れ、さまざまな場面で助け合える関係になれればと思う」と語った。
クラスマッチやホームルームもして、ばらばらに歩んできた歳月を埋めながら、30年前の思い出に浸った。 -
たかずやふれあいまつり開催
子どもとのふれあいを通して、取り組みへの理解を深めてもらい、地域住民に日ごろの恩返しをしよう窶狽ニ9日、伊那市富県の児童養護施設たかずやの里で、「たかずやふれあいまつり」があった。
例年盛況のバザーのほか、子どもたちの作品展示やステージ発表があり、五平もちや焼きイモなどの屋台が並んだ。
施設にいる3歳縲・8歳の子ども40人全員が、さまざまなテーマで演目を披露。太鼓演奏は、初めて取り組んだ「海のお囃子(はやし)」を田楽座のメンバーと披露し、訪れた多くの見物客の目を楽しませていた。
子どもたちが主体的に祭りにかかわるようになって2年目。鹿野博愛施設長は「祭りの準備を通して、今まで以上に子どもたちのまとまりが出てきた」と話す。
バザーの収益金は、施設隣の公園に設置する遊具の購入費にする予定。 -
地球元気村から初のカップル誕生
8月下旬、伊那市の鳩吹公園を会場に開かれる「まほら伊那地球元気村」(実行委員会主催)。元気村の活動をきっかけに、初めてのカップルが誕生した。
式を挙げたのは、会社員有賀嗣宜さん(31)=伊那市西春近、会社員伊藤美奈さん(30)=岡谷市=。
00年、実行委員として知り合い、仲間と一緒に全国各地で開かれる地球元気村に出かけるなどして交流を深めた。03年秋から交際を始め「言葉にしなくても、顔を合わせただけで分かり合える」という2人。
「元気村がきっかけだったので、自然にふれあったり、いつもおいしい空気の中で暮らしたい」と口をそろえ、結婚後も元気村の実行委員として活動に参加するそうだ。
9日は鳩吹公園近くの山荘ミルクで挙式。
元気村の実行委員も多く出席し、新郎・新婦に内緒で、入場曲に地球元気村のテーマソングを用意。ギターなどの伴奏に合わせて歌い、2人の門出を祝った。
元気村は1泊2日のキャンプを基本に、さまざまな野外活動を通じて新たな自然観を養うもので、本年8回目。県内外から多くの親子らが訪れ、木工教室、野外生活技術習得講座、マウンテンバイクなど自然の中で思い切り遊んだ。 -
「ヒヤリ」地図で交通安全防止の意識向上
高齢者社会に伴い高齢者のかかわる事故が伊那署管内で多発している。同署と伊那市、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那交通安全協会は、参加体験型の交通安全教育の一環として、管内で初の試みとなる「ヒヤリ地図」の作成を各市町村各地区の高齢者クラブに呼びかける。
「ヒヤリ地図は」、身近な道路で・スヒヤリ・スと、感じた危険な場所を地図に記し、再認識させる目的。個々が、歩いていて自転車にヒヤリ、自転車に乗っていてヒヤリした道路窶狽ネどに応じた5種類のシールを張っていく。危険箇所を他人に伝え、周囲で話し合う機会を与える役割もある。
伊那市狐島の高齢者クラブ「狐島長寿会」(伊藤達会長)は伊那安協管轄の中で、いち早く地図の作成に取りかかる。5日の同会の高齢者交通安全教室の席上、同地区安協から指導を受け、メンバー15人がそれぞれシールを張った。15日のクラブ月例会では製作に残りのメンバーも加わり完成させる。
狐島長寿会は完成した地図を狐島第1公民館に張り出し、区民にもシールを張ってもらい、交通事故防止に役立てる考え。伊藤会長は「何となく歩いていてヒヤッとすることがあるが、地図作成し眺めることで危険な場所を再認識でき、交通事故防止にもつながる」と話す。
13日には、伊那市堺区の高齢者クラブでも地図の作成に取りかかる。
伊那署交通課の下里幸巳課長は「伊那署としてもヒヤリ地図作成の運動が管内に広がっていけば」と期待する。
6日現在、伊那署管内の交通事故470件のうち、高齢者がかかわる事故は全体の約27%を占める130件。前年同期と比べ、発生件数21件増、死者は1人増、けが人は19人増えている。 -
荒井神社奉納こども相撲にぎやかに
伊那市の荒井神社秋祭りに合わせて9日、第24回奉納子供相撲大会が神社境内であった。秋空の下、土俵には地区の小学生59人(男子44人、女子15人)が集まり、熱戦を繰り広げた。
大会は学年ごと男女別のトーナメント。まわしを巻いた小さな力士たちは、突っ張り、投げ、押し合いなど、迫力ある取り組みをみせた。詰めかけた地元住民からは拍手や声援があがった。
最後の取り組みは大6年男子の大一番。お互いが力と技を出し合い土俵ぎわまで攻防が続いたが、もつれ合いのすえ同体で外へ。・ス物言い・スがつき再試合となり、会場の熱気は最高潮に盛り上がった。
参加する児童は年々減少しているというものの、6年間出場した6年の男子3人、女子2人の計5人が表彰された。
秋祭りは10日にかけて、子どもみこし、大型獅子舞、長持ちが区内を練り歩き、境内では演芸大会などもある。
各学年ごと男女別で優勝した皆さんは次ぎの通り。
◆1年▼男子=古幡浩貴▼女子=手塚咲里奈◆2年▼男子=武田駿平▼女子=土田沙弥◆3年▼男子=埋橋啓▼女子=久保村萌之果◆4年▼男子=伊藤僚▼女子=小松美森◆5年▼男子=上條秀樹▼女子=武田夏実◆6年▼男子=小松大紀▼女子=森本若菜 -
親子で体験、工作に熱中
高遠町の国立信州高遠少年自然の家は10日まで、生活体験や創作活動、自然観察など、施設の活動を家族に開放する「自然の祭典」をしている。県内をはじめ、東京、神奈川、静岡、愛知など都県から募集人数を上回る65組235人が2泊3日の日程で参加している。
体験を通じて、自然への興味や関心を高め、親子のきずなを深める恒例事業。期間中は、遠足・ハイキング・森林浴、生活体験、野外伝承遊び、野外スポーツ、創作活動など8コース33項目から自由に選んで、体験することができる。
初日は悪天候のため、野外活動は中止となったが、信州名産のそば、おやき、五平もちづくりに挑戦したり、木工や押し花絵などオリジナルを製作する、ものづくり体験を楽しんだ。
竹笛づくりは、事前に用意された竹をナイフで削り、きれいな音色が出るように調整しながら製作。「昔を思い出して」子ども以上に夢中に取り組む親の姿もあった。
娘と夫婦で参加した男性(48)=東京都=は「自然とふれあえる環境が昔と比べて少なくなっているなか、子どもには自然に親しんでもらいたいとの思いがあって参加した。木々を使って、自分でつくることで、物を大切にするということも養えるし、参加してよかった」と話していた。 -
町内対抗マレットゴルフで親ぼく
高遠町公民館高遠分館(池上幸子分館長)は9日、健康維持と町民の親ぼくを目的に、町内対抗マレットゴルフ大会を東高遠の花の丘マレットゴルフ場で開いた。
各町内4人ずつでチームを編成、18ホールの総合得点で競った。参加者は「ナイスオン」と互いのプレーをたたえたり、難コースに苦戦したり一喜一憂しながら、秋空に快音を響かせた。
一昨年までの8年間は、綱引き大会をしていたが、「恒例となりすぎて参加者も減ってきたため」(池上分館長)、昨年、幅広い年齢層で楽しめるマレットゴルフに変更。今年は6チーム増え、13町内から21チーム約100人が参加した。 -
楽しんで飼育技術習得
中川村片桐のサンアリーナで9日、第2回日本みつばち祭りがあり、南は九州、北は福島など全国から800人の愛好者が集まり、蜜のしぼり方やハチの移し方などの講習で、日本ミツバチの飼育技術を高めた。信州日本みつばちの会(富永朝和会長)主催。
開会式で、富永会長は「せっかくの機会、役立つことを1つでも身に付けて欲しい。祭りが楽しく有意義なものとなるように、みんなで盛り上げて」と呼びかけた。
引き続き、5会場に分かれ、日本ミツバチの巣を使って、縦巣や横巣、網を使った蜂の移動の仕方、蜜のしぼり方、冬越し準備と砂糖水の給餌方法など各種講習を行った。
この中で、縦巣の移し方会場では「2つの巣をピッタリくっ付け、し切りの板を抜き、周りを棒でたたくと、その振動でハチは新しい巣に移動する」と説明した。
また、蜜のしぼり方コーナーでは、庖丁やナイフを使い、1段ずつはがしていく方法を伝授した。
このほか、後藤監督撮影によるビデオの「富永流・養蜂」の試写会もあった。
会場では会員が独自に開発した縦巣、横巣、巣掃除用具など各種養蜂器具の販売、伊那谷特産の野菜や果物、地元企業によるみつばち関連商品の販売もあり、来場者は1点、2点と買い求めていた。 -
オフロードバイク隊員研修
伊南行政組合消防本部は9、10日、中川村大平の「オートパーク・クワ」で、初のオフロードバイク隊員の研修を行っている。
オフロードバイクは大規模災害時に孤立した地域の情報収集・調査や通信・連絡用として4台導入した。
初日は8隊員が参加、インストラクターの指導でオフロードバイクの取扱いを学び、直線の走り方、体を傾け、足を着けてカーブを曲がるなど基本走行を身に付けた。
ひとり一人走行し、インストラクターから走行中の姿勢など細かいチェックも受けた。
この日は矢来の雨がすっかり上がり、所々水たまりができており、隊員らはぬかるみにハンドルを取られないように、真剣に練習に励み、有事に備えた。 -
菓子づくり講座始まる
飯島町中央公民館のすてきなお菓子づくり講座(夜の部)が7日夜、文化館で、開講した。12月16日まで全4回開く。
同講座は今年で3年目、親子を中心に10人が参加、初回は渋谷美治恵さん(中平)から「アーモンドとそば粉のクロッカン」「キャロットカップケーキ」の2品を教わった。
「キャロットカップケーキ」は、ニンジンをすりおろし、卵白は角ができるまで泡立て、小麦粉、砂糖を入れ、最後にニンジンを入れ、ざっくり混ぜ、カップに注ぎ、170度のオープンで20分焼いて出来上がり。
渋谷さんは「2品とも、身近にある材料を使った簡単なお菓子。菓子づくりは材料をきちんと量ることが基本」と話していた。 -
濃霧の中、楽しく史跡巡り
飯島町七久保の七久保育成会は8日、濃霧の中、約70人が参加し、恒例のウォークラリー史跡巡りをした。
七久保林業センターに集合した参加者は6組に分かれ、3分の時差をつけてスタート。 チェックポイントは7カ所、最初のポイント芝宮神社では、神木の胴周りをはかり、第2の遠見石では地域の人からいわれを聞いた。
また、稲荷神社では、育成会役員が扮した、万年仙人とジャンケンで負かし、行者様ではパン焼きをするなど、楽しく遊びながら、地域の自然と歴史に親しんだ。
濃霧が視界を妨げ、時々、小雨もぱらつくあいにくな天気だったが、子どもたちは仲間同士、協力しあって、次々と、チェックポイントをクリアした。 -
被爆者で広島平和会館の坪井さんが講演
「どんな戦争であれ、おろかで馬鹿げている」原爆被爆者で広島平和会館館長の坪井直さんが8日、宮田村民会館で講演した。今も後遺症に悩む悲惨な体験を振り返りながら、国の利害が市民を不幸にすると指摘。「どんな戦争であれ、おろかで馬鹿げている」と訴えた。
上伊那地区労働組合会議の主催。戦後60年を経て歴史を風化させず、語り継ごうと開いた。
子どもを含め約100人が聴講。皮膚が焼けただれた被爆直後の様子から、放射線による後遺症で何度もガンなどを発病した体験談に耳を傾けた。
「目が飛び出したまま逃げている女学生、ガラスが頭に突き刺さり血だらけの男性もいた。思い出すとつらいことばかり」と惨劇を赤裸々に話す坪井さん。
救助に来た日本軍は、子どもや女性、高齢者を見捨てて、若い男性だけをトラックに乗せて搬送した、とも説明。「役に立つかどうかだけで決める。それが戦争」とも語った。
国の利害だけで動く戦争のおろかさを繰り返し訴え「何が人類を幸せにするのか考えてほしい」と話した。 -
兎束さんのビオラリサイタル
宮田村が拠点の弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の音楽芸術総監督で、世界的なビオラ奏者の兎束俊之さんが8日、同村民会館でリサイタルを開いた。ビオラを始めて50周年にあたり、思い入れがある名曲の数々を披露。この日のために書き下ろしたオリジナル曲も演奏し、観客を魅了した。
同合奏団専属のピアニスト石井克典さんを客演に迎え、大学卒業後初めて開いたリサイタルで演奏したロカテッリやブラームスのソナタなど織りませた。
オリジナル曲の「ビオラと琵琶のための幽玄」も初披露。約400人で満員の会場は、音楽にかける情熱にふれた。
兎束さんは前東京音楽大学学長。「一流の音楽を子どもたちに聞かせたい」という宮田村有志の願いに賛同して、アンサンブルの設立に尽力。定期的に来村して演奏会を開いている。
半世紀をたどるリサイタルは宮田と東京(28日)のみの公演。 -
飯島で死亡事故
8日午前6時35分ごろ、飯島町七久保の広域農道で松川町の臨時職員中平准子さん(49)が運転する軽自動車と長野市の運転手小林隆二さん(32)の4トントラックが正面衝突した。中平さんは頭や胸を強く打ち、駒ケ根市内の病院に収容されたが午前7時55分に死亡した。小林さんにけがはなかった。
駒ケ根署は、駒ケ根市方面から松川町方面に向けて走っていた中平さんの軽自動車が右カーブでセンターラインを越えたものとみて事故の原因を詳しく調べている。 -
宮田で意識不明の重体
8日午前9時55分ごろ、宮田村の県道交差点で伊那市西春近の無職溝上康時さん(80)が運転する軽自動車が横断歩道を歩いていた宮田村南割の無職坂駄あき子さん(75)をはねた。坂駄さんは頭を強く打ち、意識不明の重体となっている。溝上さんにけがはなかった。
駒ケ根署の調べによると、溝上さんの軽ワンボックス車は駒ケ根市方面から伊那市方面に向かって走っていた。同署で原因を調べている。 -
大原区の歩け歩けと健康教室
宮田村大原区の歩け歩け大会と健康教室がこのほど、区保健補導員が主催して開いた。約40人が参加。元気に歩いた後は、健康チェックも行ない、自分の体と向きあった。
歩け歩けは区公民館を発着点にした2・6キロのコース。秋空の下、体調にあわせてそれぞれのペースで歩いた。
ゴール後は、村保健師の講話。補導員の山岸千世子さんや永井八代美さんが参加者の健康相談にものり、血圧なども測定した。