-
箕輪町発足50周年記念事業 NHK番組公開録画楽しく
箕輪町発足50周年記念の一環事業として、NHKテレビの番組「福祉ネットワーク・公開すこやか長寿」の公開録画が2日、町文化センターであった(町、NHK長野放送局など主催)。町内を中心に約400人が観覧した。箕輪町でのNHK公開録画は20年前の「のど自慢」以来2回目。
「福祉ネットワーク・公開すこやか長寿」は月に1度、全国各地の高齢者や、その家族を対象に、健康方法などを紹介する番組。今回は日本健康太極拳協会監事の楊慧(ようけい)さんが太極拳の基本や魅力などを紹介した。また、タレントのヨネスケさんの「健康長寿は食卓と笑いから」と題した講演会もあった。
楊慧さんは、太極拳のコツを説明し、壇上にいるヨネスケさんや町長寿クラブのメンバー6人、観覧者と一緒に数種類の・ス型・スを実践=写真。ヨネスケさんは「皆でやっているときれいなものですね。一種の催眠状態みたい」などと冗談を言っては会場を盛り上げた。
公開録画の放送予定はNHK教育テレビ(全国放送)で11月24日午後8時窶・時29分、再放送は12月1日午後1時20分窶・時49分。 -
にぎやかに「イーナちゃん広場」
生活・環境・健康・下水道について考える「イーナちゃん広場」が2日、県伊那勤労者福祉センター体育館・市民体育館であった。
「みんなの生活展」「健康まつり」「下水道展」をまとめたイベントで、5回目。放射能技師会、市連合衛生自治会、浄化槽維持管理組合、各地区の保健委員会など計約60団体が参加し、展示・実演を繰り広げた。
市民体育館の運動プログラム体験ステージは、市総合型地域スポーツクラブ「い縲怩ネ・西まるクラブ」の手話ダンスや伊那東小学校の「親子体操教室」のソーラン節など次々と展開。身体機能改善トレーナー・山岸洋子さんは「頑張っている人の頑張らない体操」と題し、人が立って歩くために必要な骨「仙骨」を意識したウォーキング方法を指導するなど盛況だった。
伊那市消費者の会は古着をリフォームして作った手持ちバック、帽子、ティッシュボックスカバーなどを展示。買い物袋の「マイバック」は、従来の作品を使いやすいよう、底の部分を広く改良して紹介した。
下水道のコーナーには県内の下水道用マンホールの蓋(ふた)、水洗トイレや災害用トイレの展示のほか、金魚すくいなどもあった。 -
高遠町民ソフトボール大会7チームで熱戦
高遠町民ソフトボール大会が2日、町総合グラウンドであった。各地区で編成したり、高校の同窓生でつくった7チームが出場。トーナメントで、優勝を目指して熱戦を繰り広げた。町公民館の主催。
秋晴れの穏やかな天候の下、選手たちは一投一打に懸命にプレーした。なかには女性がマウンドにあがる姿も。左腕から緩急をつけて打者をほんろうする好投をみせていた。
熱戦を展開する戦いに、訪れた家族らからも声援が飛び交っていた。 -
パターゴルフで親ぼく
高遠町長藤の高遠グリーンパークで2日、「第3回グリーンパークオープンパターゴルフ大会」(町振興公社主催)があった。町やパターゴルフ場のPRを兼ね、町内外の親ぼくを図る。町内をはじめ伊那や茅野から35人が参加し、秋空にさわやかな風がそよぐ絶好のコンディションの下でプレーを楽しんだ。
参加者たちは、「ナイス、ナイス」と互いのプレーをたたえたり、「強く打ちすぎたかな」と悔しがったりと、一喜一憂しながら18ホールを回った。 -
交流一層広く・深く
結成25周年を迎えた上伊那手話サークルの記念大会が2日、高遠町総合福祉センター「やますそ」であった。会員や関係者約80人が出席し、節目を祝った。
式典で尾曽共春実行委員長は「聴覚障害者が求めるものに対し、どう支援するかは、相手の立場に立って考える必要がある。それには聴覚障害者と、意見を出し合ってコミュニケーションをとることが大切。互いに協力し合ってサークルを一層発展させたい」とあいさつ。
大会では、会員らが3班に分かれ、手話を交えた劇や、プロジェクターで、目的や理念の違いによって結成までに約2年を要したことや活動秘話などを紹介し、25年間を振り返った。
同サークルは1980年、伊那、辰野、箕輪、駒ケ根の手話サークルで結成。その後高遠など2団体が加わり、現在6団体、114人が所属している。学習会のほか、イベントなどを通して聴覚障害者への理解を求め、社会参加を促進している。 -
高遠町 住民票など証明書・郵便局での交付サービス始まる
山間部の住民の利便性を図るため、郵便局で住民票などの証明書を交付するサービスが3日、高遠町の長藤、藤沢、三義の3郵便局で始まった。地方公共団体の特定の事務を郵便局で取り扱うのは上伊那では初めて。
長藤郵便局であったセレモニーで、伊東義人町長は「合併して周辺地域がさびれるという不安の声を解消する第一歩となった。町の支所という役割になったことで、住民のよりどころとなれば」とあいさつ。保科隆局長は「地域のみなさんに安心して利用してもらえるように取り組んでいきたい」と述べた。
セレモニー後に訪れた一人目の利用者は「高齢化が進むなかで、年寄りにとっては歩いていける場所で証明書を受け取れることはありがたい」と話していた。
郵便局は希望者が記入した申請書を公的証明書で本人確認し、専用のファクスで送受信して、希望者に証明書を渡す。町側は郵便局から送られた書類を確認、作成。局への電子公印を使用した証明書を送るシステム。
交付可能な証明書は、戸籍謄・抄本、地方税に関する証明書、住民票、印鑑登録証明書など。取り扱いはそれぞれ本人分のみだが、戸籍抄本と住民票(個人)は同一戸籍内の者であれば交付する。 -
夜間ピカピカ運動
秋の交通安全運動の最終日となった30日夜、伊南交通安全協会飯島町支会は国道153号梅戸神社前で「夜間ピカピカ運動」を展開した。
支会役員や役場、駒ケ根署など約60人が、赤く点滅する停止灯を持って街頭に立ち、ゆっくりと通過するドライバーに夜間事故防止や飲酒運転撲滅を呼びかけた。 -
コンクリート塀に衝突 軽自動車運転手死亡
1日午後2時00分ころ、伊那市西箕輪の市道で、近くに住む会社員の須藤礼潮愛さん(27)が運転する軽4輪輪貨物自動車が走行中、道路右側のコンクリート塀に衝突。市内の病院に搬送されたが午後4時05分、胸部を打つなどの理由で死亡した。
-
交通安全運動 期間中の事故状況
伊那署交通課は1日、「秋の全国交通安全運動」(9月21日-30日)の期間中に発生した管内の交通事故状況をまとめた。人身事故は10件で前年比3(23%)減、傷者は12人で前年比4人(25%)減った。前年と同じく死者は出なかった。 事故内容は交差点事故が6件(前年比1件増)、高齢者による事故が3件(前年比同)、追突事故が2件(前年比2件減)などの順に多く、傷者の内訳は重傷(30日以上)が0人(前年比1人減)、軽傷が12人(前年比3人減)だった。 物件事故は75件(前年比18件増)で32%増えた。
-
子どもを育む上伊那ネットワークフォーラム準備会
第2回子どもを育む上伊那地域ネットワークフォーラムに向けて24日、実行委員らが伊那市立図書館で立ち上げ準備会を開いた。
フォーラムは、子育て中の親や、学校など、子どもに関係する個人・団体間にネットワークを築くことを目的とした昨年からの取り組み。
今年は、不登校問題や学力低下、学習への意欲低下が叫ばれる今、学ぶことの本来の意味や学校のあるべき姿を考えよう窶狽ニ、夜間学校を舞台としたドキュメンタリー映画「こんばんは」の上映や、不登校体験者や教育関係者などによるシンポジウムを計画。準備会で映画の試写会もした。
映画の舞台である夜間学校には、戦争中、十分な教育を受けられなかった人や残留帰国孤児といった、70歳を越える人、一方、不登校生徒なども共に学んでいる。多様な生徒がいる分、それぞれにあった授業をしており、生徒らも学ぶことを楽しみながら学校に通っている。老いてなお、学びたいと願う老人や、言葉を発っせなかった不登校生徒が、話せるようになった姿を映し出す映画は見る人に感動を与え「学びを通じた生き方」を伝えてくれる窶狽ニ会の立ち上げ人、黒川卓さんは話す。
試写会に参加した人は「本来学校は映画の中にでてくるような楽しい場所のはずなのに、それを忘れてしまっている」「よい映画なので、どうにかして多くの人に見てもらいたい」と話し、フォーラムの成功に向け、志を新たにしていた。
フォーラムを主催する上伊那子どもサポートセンターは、現在もフォーラムの実行委員を募集している。
問い合わせは同センター(TEL76・7627)へ。 -
みのわ振興公社で防災訓練
みのわ振興公社は27日、有事に備えて、ながた荘、ながたの湯、ながた自然公園で防災訓練をした。火災を想定した利用客の避難誘導や箕輪消防署への通報訓練などに真剣に取り組んだ。
避難誘導訓練は各施設ごとにあり、ながた荘では夜の火災を想定。社員が交代にスタッフ役、客の役になり、火災報知器が鳴ったのを合図に火元を確認し、客室に行って「火事です」と叫びながらドアをたたき、部屋の鍵を開けて確認し、客を玄関の外に誘導した。
訓練の様子を見た箕輪消防署員は、「いかに安全にお客様を外に出すかを考えて」と話し、▽客室のドアをたたいて客を起こし廊下の奥まで行ったら、必ず一部屋ずつ確認して戻る▽廊下の隅などに客を集め、人数を調べてからゆっくり誘導する▽勝手に避難する人がいたら絶対に止めて一緒に階段を降りて避難する▽夜の火災は電気が切れるため、誘導灯や非常照明だけが目安なのでライトで誘導する-など指導した。
初期消火や消防署への通報の仕方も熱心に訓練した。 -
駒ケ根市赤穂中割
北澤吉三さん(65)「子どものころは食べ物がなくていつも空腹だった。空を飛ぶ飛行機の姿と爆音がぼんやり記憶にあるが、あれがB29だったのかなあ。防空壕に何度か逃げ込んだ記憶があるよ。今の若い人には戦争は歴史の中の出来事だが、満州に渡った伊南地域の人々のような当事者にしてみれば、つい昨日のことのように忘れられないものなんだよ」
◇ ◇
大学卒業後、親の勧めで駒ケ根市役所に就職し、社会教育などの分野を中心に活躍する。当時の市長だった北原名田造氏とも気が合い、北原市長が伊南日中友好協会の会長だったことから、同会の事務局長を務めることになる。以降長年にわたって日本と中国との架け橋となってきた。
「満州には伊南地域から多くの人が移住した。悲惨な運命をたどった人も少なくない。戦死した伯父の連れ合いも残留夫人として中国に残っていてね…。何とか帰国させてやりたいといろいろと手を尽くしたがなかなか思うようにはいかなかった。当時は中国と国交がなかったからね。それでも代議士のつてを頼ってようやく日本に帰すことができた。本人の喜びようはそりゃもう大変なものだったよ」
市職員を退職後、赤穂公民館長に就任してからも、悲惨な戦争の実態を多くの人に知ってもらおうとさまざまな企画を立案、実施してきた。05年は戦後60周年に当たる節目の年だったことから、駒ケ根市在住の戦争体験者の生の声を聞く会などを開いた。
「満州のハルピンには何回か行った。調べれば調べるほど、話を聞けば聞くほど、入植者の運命は悲惨なものだったことが分かってくる。ある収容所の近くには3千人の日本人の死体が埋まっているらしい」
◇ ◇
「公民館は公平でなくてはいけない。偏らず中立な立場で、皆さんに関心を持ってもらえるもの、時宜を得たテーマを取り上げて、いろんな人の話を聞いてもらいたい。多くの人にできるだけ幅広い考え方を知る機会を提供していくことが公民館の務めだと考えています」 -
南信州の工芸家展
下伊那などを中心に創作活動を続ける作家10人による合同展「南信州の工芸家展」が3日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。木工、染色、ガラス、染織りなど、さまざまな手工芸作品約500点が、訪れた人を楽しませている。 普段は個人で活動している作家らが集まり、作品を実際に見て、購入してもらおう-と、昨年に続いて2回目。 昨年は3日間で、約400人が来場。今年は会期を1日延長した。 木工家の水上雅彦さんは「各分野で一線にいる人が集まっているので、普通の展示会よりレベルの高い作品が集まっていると思う。作品それぞれ特徴を、ぜひみてほしい」と話していた。 入場無料。午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)。
-
限定純米酒「純駒」発表
駒ケ根地区の小売酒販組合第4支部(林文章支部長)と醸造元の長生社(北原久爾社長)は限定千本販売の純米酒「純駒」(じゅんこま)を8・9日の第49回駒ケ根商工まつりで発表する。
純駒は1・8リットル入り瓶のみの販売で価格は1本2千円。品質の良いことで知られる飯島産の酒米ミヤマニシキを55%精米し、味にこだわってじっくりと仕込んだ。長生社の北原岳志専務は「少し辛口ですっきりと飲みやすい味に仕上がっている。よそなら大吟醸クラス」と自信をにじませる。
同支部は04年、駒ケ根市制50周年を記念して「純駒五十」を千本限定で発売し、完売している。
試飲即売会は商工まつり会場の駒ケ根商工会館5階ロビーで8日(午前10時窶伯゚後5時)、9日(同窶伯゚後4時)に開かれる。 -
中沢小交通安全教室
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は30日、全校児童を対象に秋の交通安全教室を開いた。学校の周囲の一般道で1・2年生は安全な歩き方を、3窶・年生は自転車の乗り方をそれぞれ練習した。第2部として、グラウンドで自動車を使った巻き込まれや衝突などの実験を見て事故の恐ろしさと交通ルールを学んだ。
実験は県交通安全教育支援センターの担当者が実際に自動車を使って行った。車の死角を確認する実験では、車の周囲に立ったりしゃがんだりした児童の姿が運転者から見えれば帽子を白に、見えなければ赤にかぶり直した=写真。見詰める児童らは、赤帽が意外に多いことから車のすぐ近くでも見えない位置があることを知って驚きの声を上げていた。
人形を車ではねる実験は時速30キロと40キロのスピードで2回行った。衝突の瞬間を目の当たりにした児童らは「
人間だったら絶対死んじゃうよ」などと悲鳴を上げ、「道に飛び出しちゃいけないんだね」とささやき合うなど、事故の恐ろしさが身に染みた様子だった。 -
田中園子ピアノリサイタル
日本の現役最高齢ピアニスト田中園子さん(86)のリサイタルが29日、駒ケ根市文化会館で開かれた。駒ケ根音楽文化協会主催。交通事故で背骨を3カ所折った後遺症で背中が丸くなっている田中さんだが、ピアノを前にすると背筋がピンと伸び、モーツァルトやショパン、バッハらの曲をいとも軽やかに弾きこなした=写真。
ソナタ、協奏曲など全8曲を1時間半にわたって弾き終えた田中さんへの拍手は鳴り止まず、期待に応えてアンコール曲を演奏した田中さんにホールを埋めた聴衆はあらためて惜しみない拍手を送った。
演奏の合間には主催者代表の三澤照男さんがステージでインタビュー。「背骨を折った事故はもらい事故だったけど、車の運転は大好き。この間も高速道路でガードレールに乗り上げて車が横倒しになったけど私は無傷だったわよ」などと話す意外な一面に聴衆は感心したりあきれたりしていた。 -
認知症の介護方法
認知症への理解を深めてもらおうと駒ケ根市は29日、「認知症の方と向き合う家族の介護方法」についての講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。お年寄りの介護に悩む人たちなど約70人が集まり、長野市で宅老所を運営するNPO法人「グループもみじ」の理事長田中正廣さんの講演「認知症高齢者へのやさしい関わり方」を聞いた。
田中さんは「認知症のお年寄りを自宅で介護すると修羅場だ窶狽ニいわれるが、私の宅老所では多くのお年寄りが朝から晩まで何事もなく過ごしている。何が違うかといえば、家庭では認知症に対する理解が浅く、お年寄りが望むことと違うことをやっているからだ」と解説。「認知症は心の病気ではなく、脳の老化現象だから、時間の流れや記憶などに障害はあっても何もかもが分からなくなるわけではない」として正しい関わり方の重要性を訴えた=写真。
ボケを予防する方法として「年寄りに楽をさせるとボケやすい。何か役割を受け持ってもらい、頭と体を使うことが効果的」とアドバイスも付け加えた。 -
宮田村なごみ家の作品展3日に
宮田村の福祉交流施設なごみ家は3日午前10時から、利用者や地域の人の作品を一堂に集め「第2回なごみ家作品展」を同所で開く。昨年も好評だった手作りの大型紙芝居の上演もあるほか、午後1時からは三浦史郎さん、みをさん親子(塩尻市)の講演会も開く。
作品展には絵や書道、写真、手芸、折り紙など約100点にも及ぶ多彩な手づくり作品が集合。
大型紙芝居は「浦島太郎」を題材に選び、利用者や施設スタッフが作成した。今年は村の介護予防教室の高齢者も協力し、見事な出来映えで完成。当日は午前中の時間帯に上演する予定だ。
三浦史郎さんは事故のために体が不自由になったが、芸術など多彩な活動を展開。母親のみをさんは介護にあたりながら、史郎さんの口頭詩を記録し続けている。 -
宮田村保育園の運動会
宮田村の3つの村立保育園は1日、各園で運動会を開いた。過去数年間は悪天候だったが、今年は好天の秋空の下、子どもたちが元気に競技に挑戦した。
◆西保育園
改築後、雨に泣かされて村内の体育館で運動会を開いてきた西保育園は、3年目にして初めて屋外で運動会が開けた。園庭に家族や地域の人たちが多数訪れ、園児の頑張りに声援を送った。
練習をしてきたリズムダンスも各年代ごとに披露。可愛らしい姿を記録に残そうと、親たちはカメラやビデオで撮影していた。
◆中央保育園
中央保育園も園庭で開き、多彩なプログラムを用意。親子で参加する競技も各年代ごと設け、会場一体となり運動会を盛りあげた。
年中の親子は帽子取りに挑戦。親におんぶされた園児たちが紅白帽子を取り合った。
逃げたり追いかけたり。帽子をとって得意げな子どもの姿の反面、お父さんは走り疲れてクッタクタ。しかし、一緒に流した汗は良い思い出になった。
◆東保育園
東保育園の運動会も熱気に包まれ、各競技に園児はひたむきに取り組んだ。
年長、年中、年少が3人1組となり、輪の中に入って一緒に走る「仲良しリレー」。4つのグループに分かれて、タスキならぬ輪をつないだ。
年長のお兄さん、お姉さんがリードしながら懸命に走る、走る。途中で転ぶチームもあったが、再び元気に走り出した。
見守る家族も手に汗握りながら声援。子どもの成長した姿に目を細めていた。 -
高遠町婦人会が創立60周年式典
高遠町婦人会の創立60周年式典が1日、町総合福祉センター「やますそ」であった。上伊那では唯一の組織で、会員ら約80人が集まって節目を祝った。
あいさつに立った山崎美和子会長は「家族が活動を理解し、送り出してくれた」と協力に感謝し「婦人会がどう歩んでいくのか、過去、現在、未来を語りたい」と述べた。
来賓の伊東町長は「終戦後の貧困の時代から困難を克服し、60年続いてきた。合併後も時代を象徴する婦人会であってほしい」と地域の発展、文化の進展などに期待を寄せた。
そのあと、60年の歩みが報告されたほか、前信州高遠美術館長の堀井英雄さんが町婦人会の歴史について講演した。
出席者には、創立からの活動などをまとめた「あしあと窶舶w人会の更なる発展を期して」、桜の花をあしらったちぎり絵付きの役員手作りノートが記念品として渡された。
婦人会は45(昭和20)年に創立。婚礼衣装の貸し出し、文集「やますそ」の発行、一円玉募金などを展開してきた。会員は114人。 -
知的障害者通所授産施設「ほっとワークス・みのわ」開所
長野県社会福祉事業団が運営する知的障害者通所授産施設「ほっとワークス・みのわ」(宮脇孝浩所長)が1日、箕輪町大出山口に開所した。伊那市から辰野町の在宅やグループホームに暮す20人が通い、パンの製造販売や企業受託作業に取り組む。
西駒郷から地域生活移行した人や地域の在宅障害者に作業の場を提供し、利用者の自立と社会経済活動の支援が目的の施設。地域住民や家族との交流の場としてふれあいの輪も広げる。
パンづくり班は、1日600個製造できる機器を導入して出前販売する。3日からクロワッサンやあんぱんなど6種類を製造し、辰野町と箕輪町の役場などで販売。室内作業班は企業からの受託作業をする。来年4月からは、農園芸班がパンや給食の食材、新種野菜を作る予定。
職員は作業支援員ら10人。利用時間は午前9時-午後4時。利用日は土・日・祝日を除く毎日で盆と年末年始は休日。送迎サービスがある。
施設はパン工房、食堂、厨房、作業室、会議室、医務室、相談室など。鉄骨造平屋建。敷地面積2010・55平方メートル、建築面積436・81平方メートル。
開所式で宮脇所長は「利用者が充実した日中活動が送れるよう職員一丸となって支援していく」、利用者代表の木下節三さんは「皆さんと楽しく、仲良くやりたい。よろしくお願いします」とあいさつした。内覧会では“ほっとなパン”の試食もあり、「おいしい」と好評。来賓や地域住民らが次々と焼きたてパンを味わっていた。 -
大芝の湯100万人達成
2日から記念サービス南箕輪村の「大芝の湯」が1日、02年5月1日オープンから1103日目で入場者数100万人を達成した。近隣施設では最も最短で100万人が入場。2日から記念サービスをする。
100万人目は、宮田村町3区の日野綾香さん(8つ)。弟の将馬君(6つ)と伊那市在住の祖母と訪れた。「露天岩風呂と源泉ミルキーバスが好き」で、月に3回くらい祖母と訪れるという。99万9999人目は伊那市のデメトリオ・マセドさん(32)=ブラジル出身=、100万1人目は南箕輪村大芝の石松一彦さん(32)。
林の中という静かな環境で、施設が広く、森林浴と同時に温泉が楽しめる。近隣からの利用も多く、1日平均906人が訪れる。
南箕輪村開発公社の加藤久樹副理事長は、「引き続き大芝の湯を愛し、利用いただきたい」とあいさつ。認定証、花束、石けんなどのセットと、100万人目に大芝荘ペア宿泊券と大芝の湯回数券、前後者に大芝の湯回数券をプレゼントした。
この日の入場者には記念品を贈り、施設内の紙カップジュースを無料で提供した。
100万人にちなみ達成記念サービスは2日から12日までの100時間、大芝の湯入浴料を大人・子ども共に100円引き、大芝の湯食堂で「かけそば」「かけうどん」を1杯100円、入浴回数券購入者に大芝の湯とレストランパル大芝のラーメンまたはカレーの食事券をプレゼントする。 -
赤そば花祭り
箕輪町上古田区主催の「赤そば花祭り」が1日、上古田公民館であった。赤そばの花を見に訪れた観光客や地域の家族連れが、地元のそば打ち名人による手打ちそばをたん能した。
中箕輪そば組合(唐沢福一組合長)共催。毎年人気の手打ちそば販売は、地元産のそば粉で名人たちが心を込めて打ったそばを、大人も子どももおいしそうに口に運んだ。サービスで「サラダそば」もふるまわれ、「こういう食べ方もいいね」と好評だった。そば打ち体験も盛況で、名人に教わりながら練ったり、のばしたりの作業を楽しんでいた。
駐車場では、地元の人が育てた野菜や果物のほか、趣味で作ったびく、ざるなどの実用品なども販売し、人気を集めた。
祭りは2日まで。午前10時-午後3時。手打ちそば販売は700食限定(盛りそば300円)。そば打ち体験(500グラムを自分で打って持ち帰る)は1500円。 -
紅葉間近の景色を楽しみ林道歩く
「第4回南アルプス林道ウォーキング大会」(南アルプス自然体験ネットワーク主催)が1日、長谷村であった。県内をはじめ、東京、神奈川、愛知など都県から約120人が参加し、景色を楽しみながら完歩を目指した。
仙流荘から北沢峠(標高2032メートル)までの標高差1082メートル、21キロの往復、上りか下りの片道、登山道約16キロの上りか下りの片道を歩く5コース。参加者は自分の体力に合ったコースを選び、紅葉が間近となった南アルプスの雄大な風景を眺めながら歩いた。
途中、ダイモンジソウや野菊などの山野草にも目をやる人や、眺めのいい場所で休憩をとり、記念撮影する人の姿もあった。
最も参加者が多かった林道の下りを歩いた橋爪勝利さん(61)美鈴さん(64)夫妻は「天気も良かったし、初めての参加だったが気持ち良く歩けた」と感想を話していた。 -
都会の家族が稲刈り楽しむ
高遠町勝間の高遠さくら米の里「ふれあい農園」で1日、稲刈り体験会があった。5月下旬に田植えをした都会の家族らが立派な穂をつけた稲を刈り、収穫を喜んだ。
米の消費拡大や高遠さくら米のPRも兼ね、都会の人たちに農業に親しんでもらおうと6年目。東京、神奈川、埼玉などの都県から、昨年より24組多い52組の申し込みがあり、この日は23組71人が参加した。
勝間協業組合が管理する水田約13アールで、地元の農家らの指導によって、鎌(かま)で手刈りをし、はざ掛けを体験。普段できない経験とあって、稲の感触を楽しみながら丁寧に作業を進め、汗を流した。
埼玉県から8歳の娘と参加した女性(32)は「難しいかと思ったが、想像していたより簡単にでき、楽しませてもらった。娘がご飯を食べるときにでも今回のことを思い出してくれればなって思います」と話していた。
ふれあい農園はオーナー制で、一家族一区画あたり60キロが届けられる。 -
西箕輪中学校生徒らがのみはらしの湯で職場体験
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」でこのほど、西箕輪中学校の2年生3人が職場体験学習をした。
風呂が好き窶狽ニ、実習を希望した3人は、タオルセットづくりや草取り、フロントでの接客などを体験。終了するころには作業に慣れ、帰る客に「ありがとうございました」と、大きな声で語りかけていた。
普段は利用者としてしか施設を訪れたことがない生徒は「スタッフがお客様に失礼のないよう笑顔で接することを心がけていて、すごいと思った」と話し、勉強とは違う、心地よい疲労感も学んだようだった。
唐澤壽男支配人は「外からは分からない一面を知ることができたと思う。社会にでるまでの貴重な経験として、将来につなげてほしい」と話していた。 -
上伊那教育研究会
県教組上伊那支部などが主催する上伊那教育研究会が1日、伊那市の伊那中学校などであり、小中学校の教員やPTAなど約千人が26の分科会で、教育についての認識を深めた。
子どもの主体的な教育研究を進めるため、教育が直面するさまざまな課題などを話し合う。今回は「開かれた学校づくり」や「食と子どもの健康」などをテーマに分科会を設定し、近年増加傾向にあるADHDやLD、アスペルガー症候群などの、軽度発達障害の子どもへの配慮を学ぶための分科会もあった。
県教育委員会スクールカウンセラー・スーパーバイザーの小平幸春さんは「学校は子どもの症状を理解してあげ、楽しく学べる環境を提供してあげる場」と話し、家族との協力体制や、学内での支援体制の築き方を、事例を通して紹介した。 -
かんてんぱぱホールで唐木さちさんの掛け花展
野の草花が見せる一瞬の美しさを表す花人、唐木さちさん(57)の掛け花展「行く秋を惜しむ花一会」が、2日まで伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。朽ち行く植物の力強い生命感を伝える作品約30点が、訪れた人々を魅了している。 唐木さんは、独自の手法で花をいける川瀬敏郎氏に学び、野の草花のありのままの美しさを“掛け花”という手法などで表現。見る人に絵画を思わせるような印象を与える。 季節の移ろいに合わせ、実りの時期を迎えた稲やアケビ、枯れつつある草木を用いたほか、返り咲いたナデシコなども所々に取り入れたことで、彩りと落ち着きを演出。 草木の衰えるはかなさだけでなく、必ず次の季節を迎える力強い生命感を表現した-という作品の数々は、躍動感ある夏とは違った輝きを放っている。 入場無料。午前10時~午後5時。
-
伊那地区の小学生が参加 写生で高める防犯意識
伊那地区防犯協会は1日、恒例の「小学生防犯写生大会」を伊那市山寺の伊那小学校グラウンドで開いた=写真。消防・警察車両に接することで、防火・防犯意識を高める目的の写生大会で25回目。伊那地区の小学生約50人が参加し、身近で見る車両を思い思いの視点で描いた。
パトカー、白バイ、はしご車、タンク車、救急車の5台が出動。児童らは伊那消防署員から手渡された画用紙に、水彩絵の具やクレヨンなどを使って描いた。男子児童には、はしご車が最も人気で、車両の周りに大勢が集まった。
初めての参加という伊那北小学校3年の北原稜君(9つ)は、間近で見るはしご車に満足。「細かい部分が多くて難しいが、挑戦したい」と丁寧に細部まで写生していた。
作品は小学校の美術教諭、同地区防犯協会長、伊那消防署長が審査し、入賞作品は市役所や市内大型店に展示する。 -
「南大東島で働けよ」
中古トラクタ、再生利用へ伊那谷で古くなった中古トラクタを再生・改造して、南大東島で利用する試みが始まった。
中古トラクタの修理をしたのは宮田村中越の加藤保男さん(68)。8月に伊那を訪問した南大東島青パパイア生産組合の平安山正治さんの依頼を受け、知り合いのディーラーを介して手に入れた4WD11馬力の中古トラクタを新品同様に生まれ変わらせた。
南大東島はじめ沖縄の離島は強い潮風のためトラクタなどの大型農業機械の損傷が激しい。新品を買っても中古を買っても、すぐサビが出てしまい、使用できるのはほぼ同じ期間。当然安価な中古品を求める農家が多いという。
加藤さんは以前から機械いじりが好きで、中古の農機具を自分で修理するなどしてきたが、7月に所用で立ち寄った伊那市の産直市場グリーンファームで、偶然、南大東島からの要望を聞き、「面白いと思って」引き受けた。
8月に島民が来た際にも島唄コンサートなどに出かけるなどして交流を深め、意見を聞いて、島のサトウキビ畑に適するように車輪とロータリーの幅が調節できる機能なども付加した。塩害に注意して、冬場の融雪剤エンカルに強い塗料を選び、普通以上に入念に塗り上げた。
加藤さんは「島に行ったことはないが、このトラクタが良く働いて島の人を助けてくれるのが夢。伊那谷の夕陽のオレンジと、島の青パパイアの緑で塗り分けた」と話す。
中古トラクタは近く梱包して発送。船便で島に送られる予定だ。