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宮田村不動滝で神仏習合の例祭
宮田村黒川渓谷上流の不動滝近くにまつる不動明王と金山彦大明神の例祭が17日、現地で行なわれた。神仏習合の珍しい祭りで、僧侶と神主が並んで祭事。商工会や村関係者約30人が、産業の発展を祈願した。
一行はバスに乗り、林道を走ること約30分。標高約1450メートルの不動滝に到着し、滝正面の大岩頂上まで登って祭りにのぞんだ。
仲良く肩を並べている金山彦大明神と不動明王。神主と僧侶も並んで玉ぐしを奉てんし、お経を唱えた。
時折雨もぱらつくあいにくの空模様だったが、30分ほどで厳粛なうちに終わった。
30日には、この不動滝を目指す「不動滝の水巡りウォーキング」が開かれる。村商工会などでつくる実行委員会の主催。
午前9時にふもとの黒川林道入口から出発し、往復5時間ほどかけて紅葉真っ盛りの山道を歩く。参加申し込みは26日まで。詳しくは同商工会85・2213まで。 -
校歌にうたわれる滝を見に
感激の赤穂南小6年3組総合学習で自分たちの校歌について調べている駒ケ根市赤穂南小学校6年3組の31人。歌詞の1節に「不動滝」が出てくるが、どこにあるのかも知らない児童が多く、「この目で見てみたい」と興味を持った。
宮田村商工会が滝で例祭を行なうことを知り、6年3組も一緒に参加することに。バスに揺られて宮田村の山中に足をのばした。
黒川渓谷にかかる橋を渡り、少し歩くと荘厳な滝が出現。あいにくの雨で滝上部には霧もかかったが「思ったより、すごい迫力」と歓声をあげた。
前田蓮太郎君、広野正士君、松尾暢晃君、日下大雅君らは滝の直下まで近寄って大喜び。「初めて見たけど、きれい。来れて良かった」と話した。同学級はこの日の体験もあわせてまとめ、学習に活かす。 -
循環バスの車内で交通安全啓発
高齢者の交通事故多発を受けて駒ケ根署と伊南交通安全協会は21日、駒ケ根市内の循環バス「こまちゃんバス」の車内で交通事故防止の啓発活動を行なう。路線バス車内での啓発は県下初。安協婦人部員らが乗車し、車内でチラシなどを配る。特にお年寄りの乗降が多い朝の便にあわせたもので、意識向上をじかに訴えたい考えだ。
同署管内はお年寄りの交通事故が多く、最近も8日に宮田村で高齢者同士の重体事故(被害者はのちに死亡)が発生したばかり。
本年度は全体の交通事故のうち約32%に高齢者が関係。県内25警察署の中で、2番目に高い。
対策を検討していたが、より多くの高齢者に直接呼びかけようと、車内の啓発を発案。JR駒ケ根駅発午前9時と10時の2便で実施する。
「車内ではチラシなどを一人ひとりに手渡す。できるだけ多くの人に事故防止を喚起できたら」と駒ケ根署の渋谷保人交通課長は話している。 -
大東太鼓碧会
東京国際和太鼓コンテストで熱演8月の伊那祭りの際に伊那市を訪問、市民を魅了した沖縄県南大東島の大東太鼓碧(あおい)会は15日、東京都代々木のオリンピック記念青少年総合センターであった第4回国際和太鼓コンテスト(組太鼓青少年の部)に出場した。惜しくも入賞はもらしたが、8月の伊那訪問以前から連日練習してきた成果を披露、会場を興奮させた。島からの応援団、島出身者でつくる東京大東会の有志とともに、伊那市からの応援団も横断幕を掲げて大きな声援を送った。
浅野太鼓文化研究所と東京新聞が主催で4回目。ビデオ審査を経て本選に出場したのは全国の10組。入賞チームの多くが、振り付けやパフォーマンスも組み込んだ「現代風」の演奏だったのに比して、碧会は伝統的な両面打ち(一つの太鼓を両側から叩く独特の演奏法)や、全員の掛け声の中、奏者が順番に交代するソロを駆使。台風の島にふさわしい勇壮な演奏に、会場は他の出場者の時にはなかった掛け声や指笛、拍手に包まれた。
リーダーの宮城克仁君(南大東中3年)は「8月に伊那で叩かせてもらい、自分たちの演奏が島以外でも喜んでもらえることを知った。入賞できず残念だが、伊那の人が応援してくれてうれしかった」と話した。
組太鼓青少年の部の最優秀賞は香川県の讃岐国分寺子供太鼓「勝運」。同時に行なわれた大太鼓部門では飯田市在住のアート・リーさんが最優秀賞を受賞した。 -
みはらしの湯200万人達成
開館から8年目を迎えた伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は入浴客数が17日、200万人を突破した。
同施設は露店風呂から見える絶景が人気で、8月には県の温泉表示認定制度の認定も受けた。
200万人目となった木曽郡三岳村の大橋かず子さん(65)は、この日職場の仲間4人と日帰りで伊那市を訪問。権兵衛トンネル開通プレイベントで来伊した知人から「みはらしの温泉はよかったよ」と聞き、初めて同施設を訪れたという。
記念品として、地元の野菜やみはらしイチゴワイン、同施設の入浴券や羽広荘のペア宿泊券が贈られた大橋さんは「とても光栄。トンネルも開通するし、これを機会に、また足を運びたい」と話していた。
同施設の利用者数は1日平均600人前後だが、木曽からのバスが往来した15、16日は、両日とも千人近くが入場した。副社長である酒井茂助役は「木曽の人たちにも楽しんでもらえるよう、一層サービス向上を目指したい」と話していた。 -
近藤鉄工・ヨウホク、信州型ペレットストーブの認定
県林務部は、宮田村の近藤鉄工、駒ヶ根市のヨウホクなどが製造したペレットストーブ3製品を「信州型」として認定した。残り1社は軽井沢町の鐡音(くろがね)工房。製品発表と認定式を21日、長野市のウエルシティ長野で行なう。
近藤鉄工製はファンヒーター型の家庭用で、強制給排気(FF)方式を採用、温風と輻射熱で部屋を温める。ヨウホク製もファンヒーター型のFF方式だが、公共施設などに向く高出力タイプ。温風が主で、タイマー機能などもついている。
県は、9月県会で補正された「森のエネルギー推進事業」により、NPO法人が普及啓発用に購入する177台に助成し、一般家庭・学校・公共施設・民間企業に設置するとしている。 -
第37回伊那10マイルロードレース大会
第37回伊那10マイルロードレース大会が16日、伊那市営球場発着・美篶笠原折り返しの日本陸連公認コースであった。4種目に68人が出場して健脚を競い合い、女子の部と中学生男子の部で大会新記録が出る好レースとなった。伊那毎日新聞社、上伊那陸上競技協会の主催。
一般の部(10マイル)18人、高校の部(10キロ)18人、女子の部(5キロ)13人、中学生男子の部(5キロ)19人。4種目一斉のスタートで、選手は号砲とともに勢いよく走り出し、さわやかに晴れ渡った秋空の下を力走した。
女子の部は、福沢久美子さん(駒ヶ根市陸協)が18分11秒で、34回大会の自己記録18分17秒を塗り替えた。中学生男子は千葉健太君(箕輪中3年)が16分06秒、平賀翔太君(赤穂中3年)が16分15秒で、大会記録を更新した。
結果は次の通り(敬称略)。
◇一般の部 (1)大槻勉(箕輪町陸協)53分33秒(2)土橋勇一(NEC長野)53分47秒(3)守屋智春(上伊那陸協)54分21秒(4)鈴木昌幸(同)54分36秒(5)萩原英雄(同)54分48秒(6)松村博文(同)54分50秒(7)丸山信一(NEC長野)55分34秒(8)唐木正敏(駒ヶ根市陸協)55分35秒
◇高校の部 (1)佐々木跡武(上伊那農業2年)32分29秒(2)柴勇一郎(同3年)33分54秒(3)唐木智充(伊那北2年)34分19秒(4)福沢一樹(上伊那農業2年)34分27秒(5)福沢純平(同1年)35分12秒(6)白石祐也(伊那北2年)35分19秒(7)中塚陵太(上伊那農業3年)36分12秒(8)藤沢誠一(伊那弥生ケ丘1年)36分17秒
◇女子の部 (1)福沢久美子(駒ヶ根市陸協)18分11秒・大会新(2)滝沢恵美(上伊那陸協)19分04秒(3)宮沢加奈(辰野町陸協)19分21秒(4)伊藤夕希(丸子実業高3年)20分02秒(5)平賀愛美(赤穂中1年)20分23秒(6)伊沢里紗(伊那西高2年)20分59秒(7)島田麻里(伊那北高2年)21分03秒(8)加納寛子(赤穂中2年)21分14秒
◇中学男子の部 (1)千葉健太(箕輪3年)16分06秒・大会新(2)平賀翔太(赤穂3年)16分15秒・大会新(3)小林礼(辰野3年)17分03秒(4)肥野諭志(赤穂3年)17分12秒(5)林芳樹(同)18分01秒(6)小田原佑樹(赤穂2年)18分27秒(7)赤沢竜太(同)18分55秒(8)一ノ瀬黎(辰野2年)19分45秒 -
南箕輪村消防団秋季演習
南箕輪村消防団の秋季演習が16日、大芝公園陸上競技場であった。団員130人が、規律訓練に加え、消防団独自では珍しい防災ヘリコプターとの合同林野火災消火訓練に熱心に取り組んだ。
防災ヘリコプターとの訓練は03年度にあり今回2回目。村内は山や林が多いため、万一の林野火災のときに防災ヘリコプターと連携し迅速な対応ができるよう訓練している。
伊那消防署員の指導で団員が一緒にヘリコプターを誘導し、村の地形をよく知っている団員が搭乗して偵察し消防署と無線連絡をした後、負傷者の救助やヘリコプターへの給水などを訓練した。
給水は、ヘリコプターの前方からホースを運び、機体の右前にある給水口から給水する方法を訓練。危険なため後方から近付いてはいけない-など安全確保のため守るべきことも確認し、団員は真剣に取り組んでいた。 -
上伊那岳風会吟道大会
長野県本部上伊那岳風会(堀内岳茂会長)の第39回吟道大会は16日、伊那市の市民会館であった。会員が日ごろの練習の成果を発揮し、ステージで朗々と吟を発表した。
4部構成で合吟、独吟、剣舞、扇舞、県内各会の会長による模範吟、コンクールなど81プログラム。合吟コンクールの絶句の部は「母を憶う」、短歌の部は「伊豆の海」でそれぞれ競い合った。
青少年剣舞部も出場。4月に入会したばかりの部員も含め保育園児から高校生までが「桜井の別れ」を披露した。剣を上手に使い、息の合った舞に会場から大きな拍手が起きていた。
上伊那岳風会会員15年表彰で5人、県本部高齢者会員表彰で9人の表彰、4人の冠称授与もあった。 -
南箕輪村子どもスポーツ大会(サッカー競技)
南箕輪村教育委員会と村青少年健全育成推進協議会主催の第28回子どもスポーツ大会(サッカー競技)は16日、南箕輪小学校グラウンドであった。14チームが優勝目指して熱戦を繰り広げた。
各地区の育成会ごとに8人で1チームを編成。14チームがA・Bの2コートに分かれ、1チーム2試合ずつ、10分ハーフで戦った。
各チーム2試合の結果から得失点差で優勝を決め、Aコートはファインセーブ大泉・北原、Bコートは沢尻レッドファイタースBが優勝した。
ゴール前が手薄になったすきに見事にシュートを決めたり、二人の女子児童が次々に放たれるシュートから必死にゴールを守ったりと、ゲームは白熱。保護者らも興奮気味に声援を送っていた。 -
第1回伊那市西町区マレット大会
伊那市西町区の第1回マレット大会が16日、三峰川榛原河川敷マレットゴルフ場であった。各常会の交流を目的に62人が参加してプレーした。
西町区は03年まで運動会をしていたが、昨年からウォーキングになった。今年はウォーキングに加え、新たにマレットゴルフ大会も計画した。
初心者も参加して個人と団体戦で競技。各ホールでは「おっ、ちょっと強すぎたか?」「いや、惜しいなぁ」などの声が飛び交った。「うちの優勝はお前さんにかかってるんだから頼むよ。俺は遊びだから」と仲間に気合いを入れる姿もあり、和気あいあいと大会を楽しんでいた。
結果は次の通り(敬称略)。
◇個人の部 (1)橋爪次男102(2)須山しず子105(3)根津昌行105(4)北原重喜105(5)山田文人107(6)沖村秋次108(7)沖村ちづ子108(8)岩垂慶治109(9)清水安雄110(10)須山昭吾112
◇団体の部 (1)伊那部常会536(2)城南町556(3)沢常会572(4)小黒常会606(5)第2常会618 -
権兵衛峠 新時代に関心
「米の道・権兵衛峠を歩こう」が16日あった=写真。米どころの伊那から水田が少ない木曽へ米を運ぶため、約300年前に開かれた旧峠道を思いをはせながら歩いた。伊那市、塩尻市などでつくる実行委員会の主催で25回目。
昨年10月の台風23号の影響で旧街道の一部が通行できず、本年度限りの特別企画として来年2月に開通予定の「権兵衛トンネル」をバスで見学。イベント申し込みにキャンセル待ち200人が出るほど盛況で、県内外から定員を超える約400人が参加した。
伊那市西箕輪与地を出発した一行は、米俵を背負った木曽馬を先頭に、トンネルが頭上を通る「七曲」までの約3キロを歩き、バスでトンネルを通過。道に落ちているクルミの実を拾ったり、紅葉には少し早い山々を眺めながら散策を楽しんだ。
3回目という中村定子さん(69)=伊那市東春近=は夫婦で参加。「ゆっくり山を眺めることもないのでよい体験。初めてトンネルを通行できるので、帰って孫に話をしてあげたい」と話していた。 -
独特の辛つゆで舌鼓
伊那市の荒井区主催の「第19回行者そば祭り」が16日、内の萱スポーツ公園であった。県内外から多くの家族客らが訪れ、列をつくるにぎわいで、名人が作る伝統の手打ちそばに舌鼓を打った。
1300年の昔、駒ケ岳へ修行に向かう行者・役小角(えんのおずぬ)が、内の萱で一夜のもてなしを受け、その礼に置いていったそばの種を大切に守り育て、今に伝える「行者そば」。焼きみそと大根おろしを混ぜた独特の「辛つゆ」でそばを味わおうと、年々訪れる客も増えている。
市そば打ち名人の会や地元区民がこだわりのそば約2千食を用意。大釜で休むことなくそばをゆで、調理、受付など総勢120人のスタッフがもてなした。
伊那市横山の小林紀久さん(33)は家族4人で食事。「子どもも外で食べることを楽しんでいる。自然の中で食べる地元のそばは格段においしい」と満足していた。 -
日ごろの成果にぎやかに披露
伊那市の女性プラザ伊那の文化祭「紅花祭」が16日、市武道館などであった。同プラザで活動する各グループが、日ごろの練習の成果を展示や舞台発表した。主催のプラザ利用者の会(桜井紀子会長)発足20周年記念として、長野県出身の落語家・立川談慶さんの公演もあり、多くの人でにぎわった。
舞台は、社交ダンス、太極拳、詩吟、琴の演奏など、幅広いジャンルの15グループが発表。展示は、押し花、絵手紙、ししゅう、ステンドグラスなど28グループの作品を飾った。
また、会員の家で不要になった服や贈答品の生活食器などを販売(バザー)。お茶、豚汁の無料サービスの会場も盛況で、人だかりができていた。
利用者の会は、女性プラザ伊那の前身、「働く婦人の家」が開設した2年後の1985年に発足。現在は、文化、芸術、運動など68グループが活動する。 -
南信地区スポ少 バドミントン200人で熱戦
第13回南信地区スポーツ少年バドミントン大会が16日、県伊那勤労者福祉センター体育館、伊那市民体育館であった=写真。南信地区スポーツ少年団連絡協議会主催。
スポ少活動の活性化を図るとともに、バドミントンの技術向上を目指し、団体の連帯感を高める大会。
男女各ダブルス・シングルスの2種目に約200が出場。各種目、男子は5・6年、4年以下、女子は6、5、4、3年以下の部で、それぞれトーナメントで競った。
上位結果は次の通り(上伊那関係分)。
【男子】
◇ダブルス ▽4年以下(2)山岸哲・松原大地(駒ヶ根市)(3)栗原宏樹・網野豊(伊那市)
【女子】
◇ダブルス ▽3年以下(2)小松栄里奈・小平美有(伊那市)(3)小林澪奈・井口織奈(駒ヶ根市)▽4年(3)鷲尾麻里菜・坪木祐奈(伊那市)▽5年(2)関口柚希子・竹村春香(駒ヶ根市)(3)依田史奈・玉木絵里(駒ヶ根市)▽6年(1)吉澤奈津子・小木曽梓(駒ヶ根市)
◇シングルス ▽3年以下(1)田畑まゆ子(伊那市)▽4年(3)坪木祐奈(伊那市)▽5年(2)赤羽根舞子(駒ヶ根市)▽6年(1)吉澤奈津子(駒ヶ根市) -
19チームで熱戦 上伊那少年野球連盟選手権
上伊那少年野球連盟主催の「第10回上伊那選手権大会」が15、16日、伊那市の富士塚スポーツ公園、みすずスポーツ公園であった=写真。選手たちは、あいにくの雨にも負けず、熱戦を繰り広げた。
連盟が主催する春季、秋季大会などの上位3チームや推薦チームの合計19チームが出場。連盟加入チームの中で最強チームをトーナメントで決めた。
結果は次の通り。
(1)箕輪中部ヤンキース(2)箕輪彗星クラブ(3)南小ドラゴンズ、伊那スターズ -
障害者自律支援のためのグループホーム立ち上げなどを目指すNPO法人「樹(き)」の設立総会
地域で自律を願う障害者が自由に暮らせる社会を窶狽ニ14日、障害者のためのグループホーム設立や就労支援などに取り組むNPO法人「樹(き)」の設立総会が伊那市城南町の公民館であり、代表理事に呼びかけ人の柿沼才恵さんを選出した。
軽度の障害を持つ36歳の息子を持つ柿沼さん。この先、ずっと息子の側にいることは不可能。息子の真の自律とは窶狽ニ考え続けていた。そんな時、宮田村の知的障害者総合援護施設「西駒郷」の地域移行への取り組みを知り、障害者が仲間と共に、地域で安心して生活できる“グループホーム”を願うようになった。
法人の設立は、こうした親や、福祉施設関係者、自身の自律を願う障害者など、同じ思いを持つ人が集まり、1年ほどかけて準備を進めてきた。
法人の第一目的はグループホームの立ち上げ。まずは、伊那市内の借家を改修し、入所者5人が共同生活を送れるスペースを確保したいとしている。グループホーム立ち上げにかかる資金の3分の2は補助を受け、残りを理事が分担して出資する。
今後も、共に活動する正会員と賛助会員を募り、法人としての認可がおり次第、早期事業開始を目指す。
問い合わせは樹設立準備会事務局(TEL73・6870)清川博明さんへ。 -
自然の玉手箱…城址公園で探す
自然とふれあうネイチャーゲーム大会「城跡で見つけよう 自然の玉手箱」が15、16日、を高遠町の高遠城址公園であった。社団法人日本ネイチャーゲーム協会が毎年、人と自然のつながりを実感し、共感する心を育むもうと、全国一斉に開催している。上伊那地区は、いなネイチャーゲームの会主催。
初日は、NPO法人「自然学校ふる里あったかとお」が進める、文部科学省推進の地域子ども教室事業「遊びの寺子屋」。雨天だったが、参加した約10人の子どもたちはゲームを通して自然とふれあった。
主催者側が指定した木の特徴をグループのメンバーが調査し、結果を受けたリーダーが目的の木を探し出す「木こりの親方」や、目隠しして宝を守っている人物に、気付かれないように宝に触る「居眠りおじさん」など全4ゲーム。五感を使って自然と一体になり、観察力や集中力を養った。
「木こり窶煤vは、メンバー同士で協力し合い、色や葉、形など木のどういった特徴をつかめばいいか意見を出し合い、「探検隊の気分」で楽しんでいた。
運営委員長の丸山宏一さんは「ゲームを通して自然の大切さや、大事にすることの意義を認識してくれればうれしい」と話していた。 -
ツリーハウスづくり
駒ケ根の豊かな自然環境をフィールドに、講師にスローライフの提唱者、清水国明さんを招き、新しいシニアライフスタイルを発信する「自然楽校in駒ケ根」が16日スタート。第1回は東伊那のふるさとの家周辺の林で、約30人が参加し、ツリーハウスづくりに熱中し、冒険心を満足させた。
縦横約3メートル余のツリーハウスは、4本ヒノキの立木を四隅の柱として利用した。まず、地上2メートルの高さに足場を組み、地元産の杉の床材を引き上げ、ヒノキとヒノキの間に渡し、地上4メートルの高さに土台を作り、床張り作業に精を出した。
参加者は高所とあって、慎重にのこぎりで杉板を切ったり、金づちで板を打ちつけていた。
高所からの眺望を楽しんだり、少しずつ形になっていくツリーハウスを見上げ、少年の日の基地づくりの楽しさを重ねた。
清水国明さんとともに、指導に当った「自然暮らしの会」の清水英二さんは「ツリーハウスづくりは自然の形を利用し、みんなで作り、自然と一体になれる」と話していた。
なお、次回(来春)屋根を葺き、完成させる計画。 -
ふれあい福祉広場にぎやかに中川村
中川村社会福祉協議会などが主催する「第10回ふれあい福祉広場」が16日、中川村介護支援センターなどで開かれ、多くの村民が訪れ、ステージ発表や遊びの広場、フリーマーケット、福祉体験コーナーなどを楽しみ、共に生きる心を広げ、支えあいの地域づくりのきっかけとした。
支援センターではいわゆり荘、越百園、宅幼老所など福祉施設、各種団体が手作り作品作品を展示した福祉展、東小体育館では子どもたちが囲碁将棋、昔の遊び、輪投げに興じ、グランドや駐車場ではフリーマーケットとチャリティーバザー。衣類や雑貨、おもちゃなど様々な物が所狭しと並んだ。
また、おにぎりや豚汁の無料サービスもあり、来場者の食欲を満たした。
午後はふれあいステージ、ファミリーズの大正琴「ふるさと」で幕開け、中川西小学校5年生の歌「飛行船」、手話サークルの手話劇「桃太郎」、南京玉すだれなど10プログラムを楽しんだ。 -
村民運動会3千人が楽しむ
宮田村は16日、2年に1度の秋の大イベント、第15回村民運動会を中央グランドで開いた。11地区から村民延べ3千人が参加し、定番の大玉送りや玉入れ、満水リレー、踊りなど、老若男女が楽しめる、得点10種目を含む23プログラムで盛り上がった。
全員で「大玉送り」でスタート。男女ペアが棒2本でソフトバレーボールを運ぶ「しあわせ運んで」、転んでも走ってもかわいい保育園児の「はたひろい」。引いたテープの長さが勝敗を決める「むすんでのばして」、なじみ「ムカデ競争」。4人1組になって、空き缶を運ぶ、タイミングと4人の呼吸が勝負の「踊る井戸端会議」「愛情物語」など、思わせぶりなネーミングのユニーク競技が続いた。
また、今年は信州みやだ梅舞会が「よさこいソーラン」を披露し、運動会を盛り上げた。
結果は次の通り
▽優勝=大久保区(2)中越区(3)南割区 -
高校改革プランについて考える高校生集会の実行委員長
駒ケ根市福岡
滝澤文那さん(17)自分たちの知らないところで話し合いが進む高校改革プラン。高校生の率直な思いを知ってほしい窶狽ニ、県教育委員会に、高校生との直接対談を求めてきた。そして22日、「高校改革プランについて考える高校生集会」が実現する。多くの高校生の意見を聞いてほしい窶狽ニ、県内の全公立校にも参加を呼びかけた。開催を目前に、実行委員らと準備に追われる。
伊那北高校の3年生。志望大学合格を目指し勉強に励む。「うちの親は『本当に才能がある人は大学に行かなくてもやっていける』って言うんです。けど自分はそうじゃないから行くって言ってるんです」と笑って話す。
検討委員会が高校改革プランについて話し合いを進めている段階で「どうやら高校がなくなるらしい」ということを知った。しかし、最初から高校生の声は求められていない。どこの話かと思うほどの距離感。何かが違う。むしろ高校生が考えて、興味を持たなければいけないことなんじゃないか窶煤B
文化祭の前日、県教委は高校改革プランのたたき台として、具体的に校名を挙げた統廃合案を公表した。「頑張ってきたかいあって、地域の評判も良くなってきていた。これからだったのに訳がわからない」名前が挙がった駒ケ根工業高校に通う友人の思いを知る。“高校が減る”という事実が、ぐっと現実に近づく。
翌日の文化祭。田中知事との討論会で、高校改革に対する率直な意見をぶつけた。知事は「要求ばかりで、どうして日本の高校生は行動しないのか」と反論。悔しいけど、その通りだった。それなら窶狽ニ、知事や県教委と高校生が直接話せる場を要求。とっさの提案だったが、会場の熱気も後押しし、知事は要求を飲んだ。会場は拍手にわいた。
生徒会活動は1年生後半から始めた。伊那北を変えてみたい窶狽サんな思いがあった。それから2年間、真剣に伊那北と向き合ってきた。
伊那北は「自由な校風」だとよくいう。しかし実際は、自由を都合良く解釈し、奔放にやっているだけ窶狽サんな実感があった。
そんな時、イラク戦争が始まる。米国の掲げる「自由」と、自分たちが普段使う「自由」は、同じもの。しかし本当の自由とは一体何なのか窶泊S校に問いたいと考えた。奔放な行動をし続ければ、自分たちの自由も奪われかねないというメッセージを込め、半没する「自由の女神」の張りぼてを作成。生徒会から全校に投げかけ、真剣に議論を交わした。「『自由とはなんだ』なんて本気で議論することなんてなかったから、『こいつはなんだ』って思ったんじゃないですかね」
何かが劇的に変化したわけではない。しかし、徐々に変化していることは感じる。「『伊那北は変わったよね』と言われるのは3年、5年先かもしれない。でも僕は、そのための足がかりができればいいと思ってたんです」この2年を振り返る。
今回の集会も、高校生が自ら行動するきっかけにしてほしい窶狽ニの願いが強い。「自分の考えで発言したり行動することは、責任が伴うから勇気がいる。でも、間違ったら指摘してもらえばいいし、高校生の時にしか許されない失敗もたくさんある。だからこそ今、声をあげるんです」。まっすぐな眼差しで未来を見つめる。 -
交通事故の重体死亡
8日に宮田村の県道交差点で軽自動車にはねられて頭を強く打ち、意識不明の重体となっていた宮田村南割の無職坂駄あき子さん(75)が14日午後5時5分、多臓器不全により駒ケ根市内の病院で死亡した。
坂駄さんは8日午前9時55分ごろ、宮田村の県道交差点の横断歩道を歩いていたところ、伊那市西春近の無職溝上康時さん(80)が運転する軽自動車にはねられた。 -
赤いバナナの実がなった
中川村南田島の矢沢義幸さん(38)=公務員=のハウスでは珍しい鑑賞用の赤バナナ(アクシナタモラド)が赤い実をつけている。
3年前、知人から株分けしてもらい、今年初めて、7月下旬に筆のような細長い赤い花が咲き、秋になって実った。
実を割ったところ、種ばかりで食べられなかったとか。 -
かんてんぱぱ「秋色に囲まれて 陶と織展」
伊那谷で織りと陶を手がける作家4人による作品展「秋色に囲まれて 陶と織展」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで、14日から開かれている。普段の生活に癒しを添えてくれるような器や織り物、約400点が、訪れた人を楽しませている。
陶芸作家の水野雅史さん(飯田市)、湯沢千春さん(駒ケ根市)、北沢正和さん(飯田市)、織物作家の大熊純子さんは長野県陶芸作家協会の会員仲間。4人での合同展は初めてとなる。
駒ケ根市在住の湯沢さんは、桃山陶が放つおおらかさと力強さに魅了され、製作活動を続けている。素朴な色彩と、優しい形の陶器は、見る人に愛着を感じさせる。湯沢さんは「今は陶器の持つ良さが忘れられがちだが、触って、使ってもらう中で、良さや温もり知ってほしい」と話す。
作品は展示即売している。
入場無料。19日まで。 -
新体操発表会に向け練習
駒ケ根市の新体操クラブチーム「舞(まい)エンジェルス」は30日に開く年に1度の発表会に向け、追い込みの練習に一丸となって取り組んでいる。チームメンバーはスポーツ少年団を中心とした幼稚園・保育園児縲恍・w1年生の約60人。万全の状態で発表会に臨むため、指導者らの「もっと動きをそろえて」「つま先に神経を使って」と厳しい指摘が繰り返し飛ぶ中、メンバーはボールやフープ、リボンなどを使った演技を何度も何度も練習して、培ってきた技にさらに磨きをかけている。
14日夜に市民体育館で行われた全体練習では、メンバーらは普段は着ることのない本番用の衣装を着けてちょっぴりうれしそうな表情で練習に取り組んだ=写真。衣装は保護者の一人である洋裁専門家の御子柴直美さんが制作したという。演技を指導する北原陽子さんは「(仕上がりは)まだまだ…。本番までには、皆の動きがそろうこと、演技に向かう姿勢などがしっかり身に付くようもっと練習し、見る人が感動するような演技に仕上げたい」と話している。
今年で17回目となる発表会は「信頼窶韮ELIEVE」をテーマに30日午後1時から駒ケ根市民体育館で開かれ、学年別の団体演技や個人種目などが約2時間にわたって披露される。 -
宮田中の文化祭で運動会と音楽会
宮田村の宮田中学校は14、15日に開いた文化祭「梅樹祭」のなかで運動会と音楽会、講演会を開いた。互いに支えあいながら絆の尊さを感じ、友情を確かめあった。
運動会はタイヤ引き、クラス対抗の大なわとび、2人3脚満水リレーを実施。歓声をあげながら、ともに汗を流した。
音楽会は各学年、学級などに分かれて合唱を披露。気持ちをひとつにして、歌声を響かせた。
また、昨年のスペシャルオリンピックスで公式サポートソングを唄った女性デュオ「ma」の2人が講演。
知的障害を持つアスリートとのふれあいを語り「言葉が通じなくても心がかよう。人ってお互いに与えあっていることを知った」と話した。
2人は仕事を辞め、県内各地をまわりながら音楽活動をしているが、多くの人の支えで活動が成り立っていると説明。
「私たちは歌に存在価値をみつけた。皆さんも未来にむかって自由に夢を描くことができる。楽しかったり、苦しかったり色んなことがあるけど、大事にできる何かを見つけて」と生徒を励ました。 -
宮田村の鞍成さん親子が少林寺拳法国際大会で優秀賞
宮田村町1区の鞍成栄治さん(41)健人君(9)親子が、少林寺拳法国際大会(9、10日福井県サンドーム福井)親子の部に出場。国内外の強豪が集まる4年に1度の大会で、堂々とした演舞を披露し、優秀賞を獲得した。初めて参加した県大会で優勝し、世界の舞台を踏んだ快挙に2人は「今後もペアを組んでいきたい」と話している。
親子がペアになって、互いに技をかけあう同部門。鞍成親子は国内のほか、ニュージーランド、アメリカなどの代表に交じって技の冴えを披露した。
最優秀を獲りたいと臨んだ健人君に対し、栄治さんは「バチバチ緊張しました」と対称的。しかし、約2分間の本番は無心で、経験の薄さを感じさせない息のあった演舞をみせた。
少林寺拳法を始めたのは、健人君が先で4歳の時。横浜から宮田村に引っ越してきてからも村の教室に通っていたが、2年前から栄治さんも一緒に習い始めた。
親子で大会に出場したのは今年7月の県大会が初めて。「こんなに順調にいくとは」と話すが、国際大会の前も連日のように稽古を積んだ。
「純粋に親子が同じ趣味を持てるのは最高で、楽しい」と栄治さん。来年は国際大会がなく全国大会が目標となるが、健人君は「また来年も一緒に出場したい」と話した。 -
駒ケ根市2中学校で文化祭
14・15日の2日間、駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)で「つながれ赤中mind窶拍Wまれ心の結晶 咲かそう僕らの夢の花」をテーマに「第49回白鈴祭」が、東中学校(向山健一校長)で「Free minds窶狽サの希望は宇宙より大きく」をテーマに「第41回桑東祭」がそれぞれ開かれた。クラスや部活動、選択教科ごとの発表、展示や体験講座などが各教室で行われたほか、ステージでは音楽の演奏やダンスなどが多彩に繰り広げられた=写真。
赤穂中では今まで体験したことのないものに挑戦する「チャレンジ講座」として太鼓演奏、フットサル、バルーンアート、手話、生け花など30の講座を開き、生徒らが地域の人の指導を受けながら体験を楽しんだ。
東中では桑東の時間に取り組んだ学習の成果を生徒らがステージで発表した。竜東の伝統文化について調査した生徒らは、地域に伝わる珍しい踊りなどを披露して訪れた保護者らの大きな拍手を受けていた。 -
ベル伊那で「奥秋由美 油彩・テンペラ展」18日まで
伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで18日まで、「奥秋由美 油彩・テンペラ展」が開かれている=写真。県下で初めての個展。ミニアチュール縲・0号サイズのテンペラ画約40点を展示販売している。
作品はバク、ヒツジ、クマなどの動物や魚、鳥などをモチーフに、作者の夢の中の世界を表現。黄色や緑色を中心に何度も薄く塗り重ねた色合いは見た目にも鮮やかで、「ふんわりとした色彩の中で浮遊し、見る人を楽園風景へといざなう」と関係者は話す。
奥秋さんは1967年、東京生まれで、東京芸術大学大学院修士過程絵画専攻修了。東京を中心に個展を開き活躍する。
関係者は「自然体で見られる作品が並んでいるのでぜひ」と来場を呼びかける。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。