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赤穂小稲刈り
駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)5年生は12日、学校近くの田んぼで稲刈りをした。ほとんどの児童がかまを手にするのは初めてとあって始めのうちはぎこちない手つきだったが、教諭らや応援に駆けつけた保護者らの助言を受けるうちにすぐに慣れ、どの児童もザクザクと歯切れの良い音をたてながら刈り取り作業を楽しんだ=写真。が、しばらくすると慣れない中腰の姿勢や力の要る作業に「腰が痛い」「腕が疲れたー」などの悲鳴があちこちで上がっていた。
約3アールの田に実った稲は幻の米といわれる白毛もち米。総合的な学習の時間などを利用して、児童らが草取りや水の管理などの手入れをしてきた。刈り取った米は11月の収穫祭で児童らがもちつきをして食べる予定という。 -
看護大学園祭の売り上げ寄付
9月に開かれた駒ケ根市の県看護大学園祭「第10回鈴風祭」の実行委員長らが11日、駒ケ根市役所を訪れ、売上金の一部2万円を市社会福祉協議会に寄付した。実行委員長の田中洋平さん(21)と副委員長の有賀絵里香さん(20)は「学園祭の模擬店の売上の一部です。社会福祉のために役立ててください」と寄付金を原寛恒助役に手渡した=写真。
原寛恒助役は「苦労して得た収益金の尊い寄付に心から礼を申し上げる。志を生かせるよう、市社協で有効に使わせていただく」と感謝を述べた。 -
ランチタイムミーティング
若手の職員が市長と昼食を共にしながら意見を交わすランチタイムミーティングが11日、駒ケ根市役所で行われた。2回目のテーマは「行政サービスについて窶拍Z民満足度を考えよう」。参加を希望した20窶・0歳代の男女職員10人が中原正純市長を囲み、日ごろ感じている思いや考えなどを述べた=写真。
市役所の職員は電話や窓口での応対など、対応が悪いという不満が市民の間にあることについて職員らは「市役所は市内で最大のサービス業だが、最高のサービス業ではない。見直すべきところはたくさんある」「職員の根本的な意識改革が必要」「誇りと自信を持つことが意識改革につながるのでは」などと活発に意見を出し合った。
中原市長は黙って職員らの意見を聞いた
後「意識改革は必要だが、どうやって実現するかが問題だ。さらに検討し、具体的な取り組みにつなげてほしい」と述べた。 -
宮田壮連が軟式野球関東甲信越大会で3位に
宮田村の農業男性でつくる宮田壮年連盟(浦野広委員長)は12日、神奈川県で開かれた関東甲信越地区JA青年部親善球技大会の軟式野球に県代表として出場。3年連続で3位に入賞した。
平塚市の運動公園で開かれ、1回戦は群馬県代表と対戦した。
グラウンド状態が悪く、初回に3点を失ったが、すぐさま反撃。長短打で7点とって快勝した。
準決勝は昨年も対戦して敗れている茨城県代表が相手。雪辱を期して臨んだが、またも立ちあがりに猛攻に遭い、優勝の夢は途絶えた。
それでも3年連続の3位に遠征した12人のメンバーは充実した表情。「1回戦は初回に攻められて負けたと思ったが、よく逆転できた。茨城には勝てなかったが、来年は優勝を目指したい」と、帰りの車中で大会を振り返っていた。 -
宮田中学校梅樹祭きょうから
宮田村の宮田中学校は14、15日、文化祭「第47回梅樹祭」を開く。「扉縲恚・ッだそう 新しい明日への扉開けて」をテーマに、学校生活の成果をさまざまな形で発表。平和の願いを込めて全校生徒が折った千羽鶴のモニュメントも完成し、会場で披露する。
習字や美術など個人作品の展示のほか、調査、研究したことを展示発表する。
生徒会は平和の気持ちを千羽鶴のモニュメントにして展示。生徒会役員だけでなく、全校がひとり2縲・羽折ったものを集めたもので、生徒がひとつになって願いを表現した力作だ。
「折り鶴をはじめ、全校が協力して準備してきた。弁論会や音楽会など、ひとりひとりの良い思い出にしたい」と同祭実行委員長の小原美沙さん。
同祭は一部を除いて、一般公開する。
14日は午前8時40分からの開祭式の後、生徒が主張する弁論会。午後12時50分からは学年合唱、引き続き演劇、恒例の運動会を行なう。
15日は午前8時40分から、スペシャルオリンピックスで公式サポートソングを唄ったデュオグループ「ma」を迎えて講演会。午前10時半からは音楽会を開く。
校内展示の一般公開は午前9時から午後3時半(15日は午後1時まで)。 -
日本福祉大理事が宮田村長を表敬訪問、官学交流に一層の期待
日本福祉大学(愛知県)の黒川道男常任理事ら3人が12日、友好協力宣言を結ぶ宮田村を訪れた。7月に就任した清水靖夫村長を表敬訪問したもの。村長は「さまざまな面で行政は行き詰まっている。色々な角度で知恵をかしてほしい」と、官学の交流が一層深まることを期待した。
同大学は現在までに全国5つの自治体と宣言を締結しているが、その第一号が宮田村。2001年8月に結んで以来、各種の交流が進んでいる。
村が福祉実習や就業体験、研究活動などで学生を積極的に受け入れる一方で、大学側は蓄積したノウハウを村側に提供。
教授陣らがむらづくり協議会や情報化計画策定にオブザーバーとして参加するなど、幅広い分野でむらづくりのアドバイスをしている。
この日の懇談で黒川理事は「宮田村との取り組みが、大学にとってもモデルケースになっている。今後も双方に有益な形で関係をつくっていきたい」とあいさつ。
清水村長は「これからは外部の知恵や労力、若いエネルギーと発想を行政に生かしたい」と村の立場を説明し、理解と協力を求めた。
「私どもが持っている資源で協力できるものがあれば」と黒川理事は答え、早い時期に大学を訪問してほしいと村長に要請した。
村内出身の同大学在籍者は25人。うち宣言を結ぶ市町村で実施している特別推薦枠「自治体推薦」による学生は6人に及ぶ。 -
野ひばりの会が視察
宮田村の農業女性グループ「野ひばりの会」はこのほど、山梨県の清里や小淵沢に出かけ、加工所や農産物直売所などを視察。観光客らで賑わっている様子を見て、「宮田にも加工所や気軽に立ち寄れる施設がほしいね」と夢を語り合った。
同会は宮田村内の温泉施設で定期的に農産物の直売を行なったり、おやきなど特産品の研究にも力を入れている。
この日は、清里の清泉寮内にあるハーブ園やジャム加工所、常設の直売所がある小淵沢の道の駅などを視察。少しでも活動に活かせたらと熱心に見聞きした。
道の駅の足湯につかりながら、全員で反省会。「飯島町を最後に、箕輪町まで道の駅がない。宮田に施設ができたらいいねー」など意見が出たが、現状の活動を一歩一歩積み重ねようと確認した。 -
かんてんぱぱホールで福田啓助さんの遺作と荒井耀子さんの作品展示
独自の感性と技術で創作人形を作り続けた作家、故・福田啓助氏と、妻であり、弟子でもあった荒井耀子さん(75)=伊那市荒井=の作品展が、13日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。美しさや独特の雰囲気を放つ福田氏の作品と、女性的な優しさが伝わる荒井さんの作品、約110点が、訪れた人を楽しませている。
福田氏が他界して5年。かねてから遺作展を望む声はあったが、多忙のため、なかなか機会を持てなかった。時間ができた今回、急きょ「遺作福田啓助・荒井耀子作品展」を決めた。
朝日現代人形美術展、光風会工芸美術展入選など、創作人形で高い評価を得てきた福田氏は、画家としても活動していた。今回は油彩なども展示。福田氏の集大成ともいえる作品展となっている。
荒井さんは「枠にとらわれず、画家的な感性が生きている」と福田氏の魅力を語る。多様な感性で手がけられた美しい日本人形や、質感を生かした奇抜な作品は、見る人に驚きと強い印象を与える。
荒井さんは「これが最後の展示会。福田を知らない人にも、こんな仕事をしていたということを知ってほしい」と話していた。
入場無料。16日まで。 -
木下北保育園で収穫祭カレー作り
箕輪町の木下北保育園で12日、年長の親子が収穫祭カレー作りをした。この日の給食は皆が育てたジャガイモたっぷりのカレーで、園児は包丁を上手に使ってジャガイモなどの野菜を切り、調理を楽しんだ。
同園は近くの畑を借りてジャガイモ、サツマイモ、大根を育てている。ジャガイモは8月の暑い中、皆で収穫。コンテナ6個分という豊作だった。
年長2クラスの園児32人は、皆のために野菜を切る重要な役目。ジャガイモ5キロのほかニンジンとタマネギをお父さんやお母さんと一緒に皮をむき、包丁で一口大に切った。タマネギを切りながら涙、涙。「目が痛い。もう切りたくないよ」と話しながらも、頑張って下ごしらえした。
家でも手伝いをしている男の子は、「キュウリを切るのと皮むきができる。パン粉の上でコロッケを転がす」と話し、上手に包丁を使い「おもしろかった」と笑顔だった。
年長の保護者分も含めた150食を調理室で用意。皆でおいしく味わった。 -
箕輪北小と東小の2年生が交流
箕輪町の箕輪北小学校2年生3クラス(72人)は12日、箕輪東小学校を訪れて2年こころ組(20人)とゲームなどで初の交流をした。
町国際交流員のファーガス・ケリーさんから、東小の大きな体育館、ジャンボ滑り台、2年生が飼っているヤギのメーちゃんの話などを聞いた北小2年生が、「東小に行って仲良くなりたい」と9月中旬に手紙を書いた。東小から「ぜひ来てください」と返事が届き、交流会が実現した。
交流遠足で歩いて東小に到着した北小児童は、東小児童と体育館で対面した。
北小が紹介した「社長さんジャンケンゲーム」は、握手をし、自己紹介をしてジャンケンする友達と仲良くなるゲーム。勝ち進んで最後に社長とのジャンケンに勝つと新しい社長になれる。児童は初めは少し恥ずかしそうに握手をし、小さな声で自己紹介していたが、ゲームが進むにつれて打ち解け、元気にジャンケン。「勝った!」「あー、負けた」と盛りあがった。
東小が紹介したドッジビーは、4チームに分かれてゲームをし、歓声を上げて熱中。両校の児童が一緒になった仲良し班12班でビンゴゲームをしたり、楽しみにしていたヤギのメーちゃんを見るなど仲良く過ごした。 -
はら美術で加藤竹美さんの油絵展
見る人を圧倒する力強いタッチで、重厚感のある鮮やかな油彩を描く作家、加藤竹美さん(67)=東京都品川区=の個展が、13日から伊那市旭町のはら美術で開かれている。独特の世界観が表現された静物や風景、抽象画など56点が、訪れた人を魅了している。
伊那市にアトリエを持つ加藤さんが個展を開くのは6年ぶり。子育てを終えた40歳の時、武蔵野美術大学に入学。静物や風景など、具象を中心とした油彩を手がけ、新制作展など、数々の展覧会で入選してきた。
モチーフを越えた存在を表現する窶狽ニいう加藤さん。力強く描き込まれた独特の空間は、小さな枠でも迫力を失わず、静物や風景にも動きを感じさせる。また、表現する世界観は、モチーフを全く別の存在へと変える。
より広い世界の表現方法を求め、63歳の時に再度大学へ入学。2年間抽象画を学び、昨年卒業した。抽象画「INFINITY」は、その成果が生きた作品で、今年の女流画家協会展にも入選した。果てのない存在を感じさせる作品は、具象同様、加藤さん独自の世界へ、見る人を引き込む。 -
153号伊那バイパス(南箕輪地区)事業説明会
国道153号伊那バイパス(南箕輪地区)事業説明会が12日夜、南箕輪村民センターであった。南箕輪地区対策組合員ら約50人が、用地買収の6割が完了するなど進ちょく状況や、今後の事業計画について伊那建設事務所の説明を聞いた。
伊那バイパス事業は96年に事業化。南箕輪地区は02年に地権者組合を設立。03年から地権者と県との用地買収の調印が始まった。
用地買収の全体計画は契約額28億円、取得面積3万2700平方メートル、契約済地権者数69人。04年度までの進ちょく状況は、契約額16億8千万円で進ちょく率60%、取得面積1万9800メートルで60・6%、契約済地権者36人。
05年度総予算は11億6500万円。そのうち用地補償費は10億200万円。「本年度中に契約できる十分な予算の確保はできている。予算的には本年度末の用地買収完了の予定」と説明した。
事業計画では、伊那バイパスは箕輪町の木下新町交差点から伊那市のナイスロードまで7・6キロ。南箕輪地区には村道交差点、横断歩道橋、地下横断歩道、側道、ボックスカルバート、天竜橋の施設を計画。06年度施工予定区間は村道1号線との交差点付近で、交差点には村道への歩道や右折レーンの設置を計画している。 -
諏訪圏工業メッセ始まる
上伊那6団体・10社も出展製造業を中心に255社が集まる諏訪圏工業メッセが13日から、諏訪市の諏訪湖イベントホールで始まった。15日まで。4回目。上伊那からも、伊那市の業者などでつくるニューフロンティアin伊那や、箕輪町商工会、宮田村商工会など6つの関連団体と、独自参加の10社が参加。商工団体はそれぞれ5社ほどの共同出展が多く、総計で約40社が、自社の誇る技術と製品を展示している。
微細加工・パイプ加工・表面処理などの多ジャンルで高い水準の部品を並べた宮田村商工会、プレスと成型など複合加工部品や鋳造部品など多彩な製品を並べた飯島町商工会、切削や精密を中心にプラスチックのアイデア技術を並べたニューフロンティアin伊那窶狽ネどは、地域の特色を強調。
箕輪町は、商工会工業部会が、20センチ四方のプラケースに製品を入れた「一社逸品」シリーズを約20社陳列しているほか、組立ロボットや搬送装置関連などの企業の独自ブースを増やした。南箕輪村も商工会工業部会が、権兵衛トンネル開通に向けて村の観光案内も兼ねたブースを出しているほかに、検査機器組立てや光ファイバーの加工など特色ある企業が出展している。
企業独自のブースでは、自社の生産管理システムを他社用に適合できるようにして売り出したNEC長野や、独自のコンピュータロボット工学で3次元の形状検査機などを展示するアルゴル、諏訪東京理科大と共同開発した2足歩行ロボットを初出展したインターブリッジなど、上伊那企業は多くの注目を集めていた。
ニューフロンティアin伊那で出展したキューズの宮下久さんは「技術レベルを見ることも重要だが、部品加工業者が、自動車とか光学とか、どういうジャンルで新しい動きをしているかを知ることが重要」とメッセ参加の意義を話した。 -
長谷小で小犬沢親水公園の概要を説明
長谷村溝口で整備を進めている小犬沢親水公園の概要説明会が12日、長谷小学校であった。公園内に設ける水田区画の用途について児童たちの意見を聞いた。
天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所が美和ダム湖にそそぐ小犬沢一帯を親水公園(面積約5千平方メートル)として整備。子どもたちが川で遊んだり、自然に触れたりできるように、小犬沢を回る散策路、水車、ビオトープなどを配する。設計はワークショップを開くなど地域住民の意向を反映させた。完成は来年1月下旬の見込み。
学校付近で工事をしていることから、施工業者の現場責任者新井良太さんを迎え、公園の概要などを聞いた。4窶・年生43人が対象で、スクリーンに映し出される完成予想図などを見て理解を深めた。
水田は公園北東側の面積約40平方メートルで、児童たちの専用区画となる。児童の意見によって畑などに変更が可能。特に意見はなく、11月末までにアイデアを募ることとした。 -
伊那市民美術会が展示
伊那市民美術会(赤羽久仁成会長、65人)の第28回美術展が13日、伊那市生涯学習センター2階ギャラリーで始まった。洋画、日本画など57点がそろう。18日まで。
絵画は10号以下と小作で、かやぶき屋根に柿の木などを描いた「初秋の伊那谷」、ピンク色の桜並木を題材にした「坂戸橋」、「宝剣岳初雪」など地元風景が多い。そのほか、ステンドグラスや陶芸なども並ぶ。
赤羽会長は「近作が中心。個性ある、市民の素朴な作品を見ていただきたい」と話している。
美術会は絵画、陶芸、ステンドグラスなど分野は幅広く、プロ・アマを問わず、市民と市出身者で構成される。写生会やデッサン会など活動を展開。来年3月に高遠町・長谷村と合併することから、広く会員を募っていきたいとしている。
開館は午前9時から午後6時(最終日5時)まで。無料。 -
権兵衛トンネル開通を前にバスを運行
飯田国道事務所は15、16日、権兵衛トンネル見学&通行体験イベントとして「Go、Go!ごんべえ号」を運行する。
「ごんべえ号」は伊那側と木曽側を結び、シャトルバスを運行。バスの乗降場所は、伊那インター工業団地の臨時駐車場(テセック敷地内)。
午前9時から午後零時半まで30分おきに発車する。乗車は無料だが、往復乗車券が必要。乗車券は午前8時から発券する。定員は各80人で、先着順。
イベントは来年2月の開通を前に、工事中の権兵衛トンネルを車窓から見学できるほか、伊那側のみはらしファームと、木曽側の木曽文化公園を会場に開かれる物産展を楽しむことができる。
問い合わせは、飯田国道事務所(TEL0265・53・7204)へ。 -
支え合う福祉のまちへ
「第12回高遠町ボランティア交流研修会」(実行委員会など主催)が12日、町総合福祉センター「やますそ」であった。町内の21団体の会員や地域住民ら80人余が集まり、「支え合い、心でつなぐ、地域づくり」を誓い合った。
池田悦子実行委員長は「地域福祉が重要視される時代となり、ボランティアの必要性が大きくなってきている。支え合いができる福祉の地域づくりを目指したい」とあいさつした。
研修は伊那市西箕輪公民館長・城取茂美さんの講演「歌と笑顔と元気の輪」に耳を傾けた。
城取さんは、昨今増加している中高年の自殺や家庭崩壊などについて述べ、「家族の温もりを感じる一家団らんがなくなっていることが原因の一つ。朝ご飯を抜いたり、カップラーメン中心の食生活を送ることが・スきれる・ス若者の増加にもつながっている。心の交流が乏しい現代で、・ス愛・スを築くことが重要」と訴えた。 -
どんパンの会、米粉パン給食に提供
中川村の手作りパンのグループ「どんパンの会(荒井登志子会長、10人)」は3年前から米粉パンの商品化に取り組み、今年度から中川村の3小中学校の学校給食にも提供している。
13日早朝、会員らは田島の加工施設「つくっチャオ」に集まり、中川中学校の給食に向けて、米粉パン焼きに精を出した。
グルテンを加えたパン専用の米粉百%にイースト菌を混ぜ、こねあげて、分量を測り、1つ、1つ丸く成形し、発酵させて、こんがりと焼き上げる。
米粉は発酵は1度で済み、こねて、すぐ分割、成形ができるため、効率がいい。
今回は2度目の給食への提供。初回(5月)は「冷めても、ふあふあ感があり、もっちりとした食感、ご飯のにおいがする」と好評だったとか。
また、同会は中川村産の小麦を用い、ジャガイモを生地に練りこんだ手作りの各種パンを、たじまファームと望岳荘、各種イベンドで販売。米粉パンは火、土曜日に並ぶ。 -
交通死亡事故現場診断と防止策を検討
駒ケ根署は8日飯島町七久保で発生した交通死亡事故を受け、13日、広域農道(県道飯島飯田線)七久保地籍の交通死亡事故現場で現地診断を行った。
同署や伊那建設事務所、飯島町、伊南交通安全協会、地元など関係者ら約30人が参加。 現場では渋谷保人交通課長が事故概要を説明。事故は8日午前6時35分ころ、駒ケ根市方面から松川方面に前車に追従中の軽4自動車が緩やかな右カーブで、黄色センターラインをはみ出し、対向してきた普通貨物自動車右前部角・側面部に自車右前部を衝突させ、乗車していた女性(49)が即死したもの。事故原因について「トラックや後続車の運転者の話では、徐々に対向車線にはみ出し、衝突した。前方の安全を確認しないまま、漫然と運転していたと見られる」と話した。
飯島町役場で行った対策会議では、事故防止対策として、伊那建設事務所は▽センターラインの両側にドットマーク(点線表示)を入れる▽カーブの手前に衝撃を与え、音を発生させる切りこみを入れる▽注意を喚起させる看板の設置-を検討するとし、駒ケ根署は同路線の速度取り締まり強化、町、安協は町ぐるみの啓発活動-などを挙げた。
このほか、地元の高遠原耕地の片桐恒美総代は「現場は濃霧が発生しやすい場所で危険、対策を」などの要望もあった。 -
箕輪町町勢要覧05発行
箕輪町は、「町勢要覧2005」を発行した。
項目は▽地勢▽自然▽人口▽産業▽福祉・保健▽生活環境▽交通・防災▽教育・文化▽行財政-。
表紙は、今年1月1日の町発足50周年記念日カウントダウンイベントから、みのわ手筒会が雪上で手筒花火を打ち上げたときの写真を掲載した。
学校や区、近隣市町村など関係機関に配った。希望者には役場総務課窓口で配る。
A4判、16ページ。2千部作成。 -
かんてんぱぱ二度咲きツツジ咲く
春と秋の2回、花を咲かせる伊那市西春近のかんてんぱぱにある「二度咲きツツジ」が、今年も鮮やかに返り咲いた=写真。
先月末ころからつぼみが順々に咲き、現在も鮮やかな朱色の花が訪れた人々の目を楽しませている。
10月は、さまざまな春の花が返り咲く季節だという。 -
第5回
地域の力で発信! 宮田村のものづくり【下】13日からの諏訪圏工業メッセに出展する宮田村のものづくり企業4社に、地域ぐるみの製造業活性化の課題と展望を話し合ってもらった。その後編。
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新エネルギー講演会に500人
箕輪町などが主催する新エネルギー講演会が10日、町文化センターであった。町民ら約500人が集まり、淑徳大学教授北野大さんの講演を聞いた。
演題は「マー兄ちゃんの環境にやさしい新エネルギーのはなし」。
北野さんは「日本のエネルギー自給率は4%で、エネルギーの半分が石油。ほぼ輸入に頼っている」現状を説明し、日本での温暖化はエネルギー問題とした。
期待したい新エネルギーとして太陽光、風力、バイオマスを挙げ、バイオマスは木を植えれば再生可能、二酸化炭素が固定されるなどの利点から、箕輪町に向いているのではないかと勧めた。
また「みんなのものは、自分のものでもある」という考えを持つことで、電気を消すなど「もったいない」意識が省エネにつながると促した。
笑いを交えた講演で、観客を引き込んだ。
役場駐車場では、電気自動車の試乗会を開催。参加者は「思ったより、スピードが出る」と感想を話した。
町は04年度、地球温暖化などの地球環境問題に対応するため、地域新エネルギービジョンを策定。講演会は地球環境問題に理解する機会にと町発足50周年記念事業、まなびピア箕輪2005の一環として開いた。 -
箕輪町勤労者互助会マレットゴルフ大会
箕輪町勤労者互助会(平沢豊満会長)のマレットゴルフ大会は8日、ながた自然公園マレットゴルフ場であった。小雨が降るあいにくの天気だったが、会員30人が和気あいあいとプレーを楽しみ、競技後は焼肉を食べながら親ぼくを深めた。
互助会は毎年、会員が交流を深める場として、マレットゴルフ大会とボウリング大会をしている。
8チームに分かれ、27コースで競技。ホールインワンが6人も出るなど、レベルの高い大会となった。男性は2年連続で瀬戸正治さん(南信熱錬工業)、女性は3年連続で伊藤和子さん(箕輪化学塗装)が優勝した。
結果は次の通り(敬称略)。
◇男性 (1)瀬戸正治97(2)小林輝雄、小島鉄三100
▽女性 (1)伊藤和子101(2)毛利志づか103(3)小林保子、井口節子111
▽ブービー賞=平沢豊満123、柴時子114 -
不法投棄ごみ撤去ボランティア
駒ケ根市職員労働組合と地元住民有志らは10日、同市中沢の山林に不法投棄されたごみを撤去するボランティア作業を行った。
降りしきる雨の中、子どもを含む32人が中沢公民館前に集合し、車に分乗して不法投棄の温床となっている折草峠に向かう道路沿いの山林に向かった。到着した一行は現地を一目見るなり「これはひどい」「こんなにたくさんのごみを山に捨てるなんて許せない」と憤りを口にした。一面に洗濯機、冷蔵庫、古タイヤ、自転車、空き缶、ペットボトル…などが山のように打ち捨てられ、まるで廃棄物処理場と間違えるほどのありさま。かっぱを着た参加者は散乱する廃棄物を次々に運んでは、黙々と軽トラックの荷台に積みこんでいた。
集まったごみは軽トラック5台分にもなった。市職員労組青年女性部の桜井拓雄部長は「7月の第1回に続いて2回目の作業だが、今後も活動を続けていきたい。それが少しでもモラルの向上につながってくれれば…」と話している。 -
駒ケ根点字サークル
週に1回会員が集まり、書籍や各種の配布文書などのほか、バスや電車などの公共交通機関の時刻表などを点訳(普通の文字を点字に打ち直す)するボランティア作業を行っている。点訳した本は依頼に応じて個人や団体などに無料で貸し出しているほか、時刻表、公衆電話、エレベーター、券売機など、街で見かけるほとんどの表示の点訳を手がけ、視覚障害者らの大きな助けとなっている。
◇ ◇
点字の1文字の大きさは縦5窶・ミリ、横3窶・ミリ程度。この枠の中に縦3個×横2個=最大6個の突起を打ち出し、その組み合わせで数字、五十音、濁音、アルファベットなどを表現している。
これまでは、点字板に固定した用紙の裏から点筆(てんぴつ)でプツプツと1点ずつ突起を打ち出していたが、現在ではパソコンと専用プリンターで楽に能率よく作業ができるようになった。
「パソコンの一番ありがたいところは、字を間違えても修正が簡単にできることだね」と会員は口をそろえる。点筆で打つ作業の場合、1カ所でも間違えるとそのページは最初からまた打ち直さなければならないからだ。
しかし、点訳にミスがないか確認する校正作業は点字を読めなければできない。「やっぱり手作業で打つことが基本ですね。パソコンだけでは点字は覚えられませんよ」
◇ ◇
1982年にサークルが発足して23年。会員らの地道な努力によって多くの視覚障害者が助けられてきた。しかし、ここ数年は会員が減少してきていることから「将来サークルで一緒に活動してくれる人が増えてくれれば窶煤vと初心者向けの点字講座を定期的に開くなど、点字の裾野を広げる普及活動にも力を入れている。
会員は現在12人。サークル代表の今福富栄さんは言う。「参加のきっかけは皆それぞれだが、困っている人のために少しでも役に立ちたいという熱い思いは全員に共通している。地味で目立たない活動だが、視覚障害者が希望を持つための手助けができれば何よりもうれしい」 -
防犯パレード
全国地域安全運動初日の11日、駒ケ根市と伊南防犯連合会、駒ケ根警察署は市民に防犯を呼び掛けるパレードと街頭啓発活動を市内で行った。パトカーを先頭に「防犯パトロール中」のステッカーを貼った市の公用車など十数台が市役所を出発=写真。「車上狙いや振り込め詐欺などに気をつけましょう」などとスピーカーで放送しながら市街を走り、市民に防犯を呼び掛けた。
市内の大型店では警察官や防犯連合会の役員らが買い物客らにチラシを手渡して、犯罪の未然防止を訴えた。
市役所前で行った出発式で原寛恒助役は「小中学校の児童・生徒への通学路での声掛けや、民家への侵入などの犯罪を防ぐため、地域で一丸となって警戒に当たり、自分たちの手で地域を犯罪から守ろう」と参加者を激励した。 -
アンサンブル信州in宮田定期演奏会、来年も7月に
子どもたちに一流の音楽を聞かそうと、国内の若手奏者らを集めて弦楽合奏団を運営している宮田村の「アンサンブル信州in宮田を育てる会」は8日、定期総会を開いた。音楽文化の定着に向けて活動を展開することを再確認。来年も7月8日に4回目の定期演奏会を駒ケ根市文化会館で開くことを決めた。
定期演奏会には村内をはじめ、地域の小中学生を招待。前日には宮田小、中学校で団員と生徒との交流会も予定している。
また、2月にはスプリングコンサートも計画。音楽をより多くの人に親しんでもらう。
総会では演奏会の日程を含めた今期の事業計画を承認。
役員改選も行ない、赤尾義道会長ら主要の理事は留任した。役員は次の皆さん。
▽会長=赤尾義道▽副会長=加藤一彦▽理事=赤羽正、小木曽宏一郎、奥田憲一、春日幹夫、加藤英明、田中一男、西川政義、宮下進八郎、野溝和人、新津吉明、山田弘之▽監事=春日範昭、古藤崇志▽顧問=兎束俊之、中村栄三 -
宮田小の教室にアスベスト含まれず
2年生の3学級、約1カ月ぶりに本来の教室へアスベスト(石綿)を含む疑いのあったロックウールが天井に露出していた宮田村宮田小学校の3つの教室と中階段で、素材を採取して検体分析した結果、アスベストが含まれていないことが12日までに分かった。村教委は「安全を確認できた」として、閉鎖していた該当の教室と階段の使用を再開する。
アスベスト含有が疑われた教室を使っていた2年生の3学級は、先月6日から校内の別の教室に移って授業を行なっていた。約1カ月ぶりに本来の教室に戻ることになる。
このほか、天井裏にロックウールが吹き付けてあった放送室からもアスベストは検出されなかった。
同小では音楽室と児童昇降口の天井裏にもロックウールが使われていることが分かっているが、密閉状態で点検口もない。
「今回の結果からもアスベストが含まれたり、飛散している可能性は低い」としているが、音楽室については近く空気中の濃度検査を実施する予定だ。
また、天井や壁などに露出する形でロックウールが吹き付けてあった村文化会館機械室、村老人福祉センターボイラー室についても、アスベストは未検出だった。 -
村民運動会に向けて練習に熱
宮田村の各地区は、16日に開かれる村民運動会に向けて競技や応援合戦の練習に熱が入っている。
運動会は2年に1度。役場横の中央グラウンドで開き、多彩な競技種目を用意している。
中越区やつつじが丘区など、多くの地区が事前に練習。一緒に汗を流すことで、隣近所が絆を深める機会にもなっている。
近年は昼食時間中に行なう応援合戦も派手で、各地区趣向を凝らした出し物が目立つ。そのうち大原区は楽しい踊りを披露しようと、区公民館に集まってレッスンを積んでいる。
当日は午前8時から宮田太鼓などのアトラクション、同8時半から開会式。雨天の場合は23日に順延する。