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高遠町で発見した砲弾 伊那署が現地調査
2日、高遠町原勝間の三峰川沿いの工事現場斜面で作業員が砲弾1個を発見した件で、伊那署は3日、工事発注側の三峰川総合開発工事事務所と、受注側の工事業者の合計約10人とともに、現地を調査し、他に砲弾がないことを確認した。
砲弾が発見された美和ダムの洪水バイパストンネル出口上部では、周囲を署員らが午前10時30分ころから約1時間調査した。畳(たたみ)、空き缶、鉄パイプなどの廃棄物が同じ地表からは見つかったが、砲弾はなかった。
署員は「廃棄物が散乱している様子から、砲弾も投げ捨てた可能性がある。ごみも全体的に古く、廃棄物処理及び清掃に関する法律の制定(1970年)の前に捨てたと思われる」と説明した。前日の午後6時30分ころに設置した立ち入り禁止ロープは、午後11時30分ころ除去。工事再開は5日からとなったが、「発見したらそのままにして、通報してほしい」と注意を呼びかけた。
砲弾は2日午後2時30分ころ、作業員が斜面から頭を半分出していた状態を発見した。伊那署が写真を撮影し、陸上自衛隊朝霞駐屯所の爆発物処理隊に照会し、「爆発する可能性はない」とされため、防爆マットで梱包し同署で保管。全長は約28センチ、直径は約7・5センチ、旧ロシア製と見られ、全体がさびていた。
作業員の一人は「場所が竹やぶだっただけに、最初は竹の子かと思った。目盛があったのでダム工事の検査機械かと思って届けたが、砲弾と分かりびっくり。まさかこんな場所に」と話した。
砲弾は来週、同駐屯所に引き渡し処理する予定だ。 -
パソコンの年賀状作り相談
箕輪町の「パソコンで年賀状作りお悩み相談」が2日、町情報通信センターであった。住民が動物写真などを持ち込み、オリジナル年賀状を仕上げた。
「パソコンで、どうやって年賀状を作っていいかわからない」という悩みを持つ住民の相談に応じようと町、町公民館、町商工会の共催で初めて企画。町職員、パソコンインストラクターらが指導に当たった。
年賀状を書く時期とあり、年配者らが参加。相談内容は、年賀状に写真やインターネット上のデザインを使いたい、住所を登録したいなどさまざまで、指導者は一人ひとりにパソコン操作を指導した。
松島の大蔵せつ子さん(65)は「絵を入れることができなかったので参加した。文章と絵のバランスも難しい」と話し、アドバイスを受けながら工夫を凝らして年賀状を作っていた。 -
ベル伊那で日本画家・高崎昇平さん展示即売会 6日まで
東京都大田区在住の日本画家・高崎昇平さん(37)の展示即売会「静かな時の流れ」は6日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
高崎さんは1968年、東京生まれ。1995年に東京芸術大学大学院を卒業後、00年の「第1回信州高遠の四季展」で大賞を受賞するなど、伊那谷とゆかりのある若手実力画家。同店での展示会は3回目となる。
近作を中心に、0竏・00号サイズの25点を出品。題材は風景画が多く、高遠町のコヒガンザクラ、勝間のしだれ桜のほか、母親の実家がある岩手県の北上川などを描いている。
自然の中で流れる時間に身を置き感じた思いを絵にしている竏窒ニいう作品は、自然の移り変わりを優しいタッチで表わし、見る人に安らぎを与えている。
また、手ごろな値段でミニ色紙も販売している。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
図書館知って親しんで
高遠町図書館で3日、「としょかんまつり」が始まった。今年で開館20周年を迎え、歴史をたどる「20年のあゆみ展」、体験講座、古本・雑誌市などを繰り広げている。4日まで。
恒例の古本・雑誌市では、図書館や町民から寄せられた廃棄図書約500冊を無料配布している。教養書や文学書、雑誌などさまざまで、子どもからお年寄りまで、人気のコーナーとなっている。
「20年のあゆみ展」では、図書館の年間の利用状況や行事、所蔵している古文書の紹介などが記され、毎年発行している「図書館だより」や、これまでの図書館での出来事を写した写真などを並べている。
「押し花教室」と、年賀状に描く「つぶやき画講座」もあった。押し花教室は約10人が参加し、来年の干支(えと)にちなんで犬の写真に、ムラサキハナナやビオラ、ロベリアなどの押し花を飾り付けたしおりを作った。
4日午前10時30分からは「心を育てる絵本講座」がある。北原こどもクリニック(伊那市)の北原文徳院長が「お父さんにも伝えたい絵本の魅力」と題し、絵本の楽しみ方などについて語る。
絵本の複製原画展、本を借りた人に手作りのコースターも贈っている。
鈴木岬館長は「20年間やってこれたのも町民の協力があったからこそ。感謝を込めてやらせてもらっている。まつりを通してさらに図書館に親しみをもってもらいたい」と話している。 -
みはらしいちご園でイチゴの出荷始まる
クリスマスに向けて3日、伊那市西箕輪のみはらしいちご園で、イチゴの出荷が本格的に始まった。
出荷時期を迎えているのは「章姫」と「紅ほっぺ」。紅ほっぺはここ数年で特に人気が上がり、酸味と甘味のバランスがよく、贈答用にも向いている。1日の出荷量は約20ケースで、日々増加していく。最盛期は年明け。
羽広いちご生産組合の有賀正喜組合長は「今年は天候が良く、糖度の高いものができた。イチゴ狩りも期待してもらっていい」と話していた。
現在は農業公園みはらしファームの直売所、日帰り温泉施設「みはらしの湯」で販売し、今後は南箕輪村のファーマーズあじーなでも販売する。
イチゴ狩りの開始は例年通り06年1月1日の午前0時から。元旦は要予約先着300人。 -
南箕輪村営農センター、中部保育園へリンゴのプレゼント
地元農産物の良さを子どもたちに知ってもらおう竏窒ニ南箕輪村営農センターは1日、中部保育園の園児210人にリンゴをプレゼントした。
昨年まで上伊那農業協同組合(JA上伊那)がしていた取り組みを、本年度は同センターの地産地消事業とした。村のブランド「ふじりんご」を一人ひとりにプレゼントするため、センター職員や生産者代表などが来園した。
生産者代表の藤澤久人さんは「昔は村でリンゴをつくる人もたくさんいたが、今は30戸になってしまった。一生懸命つくったリンゴをおいしく食べてほしい」と話し、職員や生産者が1つ1つリンゴを手渡した。園児らは「ありがとう」と、リンゴを落とさないよう、しっかりと両手で受け取った。
本年度同センターは、村内5園の670人にリンゴをプレゼントし、小中学校に対しては、学校給食用にリンゴ1500個と白ネギ100キロを贈呈する。 -
伊那市社会福祉大会
第44回伊那市社会福祉大会が3日、伊那市の県伊那文化会館であった。大会要望事項を採択し、地域福祉向上に貢献してきた個人や団体を表彰。助け合い活動の拡大、地域ぐるみでの子育て支援などを掲げた大会宣言を、約500人の参加者が承認した。市社会福祉協議会が主催。
要望事項は▽男性ボランティアの人材バンク創設▽地区循環バスの範囲拡大と停留所の増設竏窒ネど。
伊那中学校生徒による福祉体験発表もあり「障害は“かわいそう”と思われがちだが、生きていくうえで不便なことが増えるだけだと思った」「ありがとうと言ってもらえた時のうれしさや胸の高まりはたくさんの人からもらったプレゼント」と施設での活動から学んだことを話した。
受賞者は次のみなさん。
◇長年にわたる在宅介護者=田畑由美子、吉田里美、平澤道央、伊澤昭子、伊藤昭代、上島一二三、登内悦子、荒井美佐子、阿部たつ子、池上君子、吉原清子、池上龍子、六波羅美代、竹澤あい子、埋橋あや子、春日安江、林末子、伊藤千歳、橋爪保寿、白鳥千明、北沢忠雄
◇地域社協役員経験者=岡山容子、橋爪久男、前澤やえ子、羽場峯夫
◇ボランティア(個人)=竹内荘一、春日明正、小澤つね子
◇ボランティア団体=すこやか会、新山もえぎ会、あいの会、上原獅子舞クラブ、アッシー友の会、くちなしの会
◇10年以上にわたり、または多額の金品を寄付=伊藤正子、東條やす子子供一同 -
障害者自立支援法説明会開催
県はこのほど、来年4月1日から施行される障害者自立支援法の周知を目的とした説明会を県伊那合同庁舎で開いた。
障害者の自立と共生に重点を置く新法は、障害種別だったサービスを一元化し、安定的な財源を確保するために国の費用負担責任を一部で義務化。一方で低所得者への軽減措置を設けつつ、サービス利用に対して定率1割負担を求めていく。また、施設での食費も自己負担となる。自立支援に向けては、就労支援事業などを創設していく。
定率負担は上限額を設定し、低所得者には更なる配慮をしているが、低所得でない利用者の費用負担の増額は大きく、場合によっては現在よりも3万円近く負担が重くなる例も示された。また、施設利用が多い重度障害者の負担が大きくなる問題もある。
県も利用者負担の重さが与える影響の大きさを懸念し、国に対して改善要望を出している。
障害者の自立・共生を掲げる一方、負担増により、一層社会から遠ざかってしまうのでは竏窒ニ懸念する参加者もいた。 -
みはらしの湯でチェーンソーアートの実演
丸太をチェーンソーで切り出してさまざまな彫刻をつくるチェーンソーアートの実演が3日、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」であり、入浴客らの目を楽しませた。
実演したのはますみヶ丘のチェーンソーカーバー・小野沢武生さん。小野沢さんはますみヶ丘平地林の間伐材を使った彫刻作品を製作し、全国各地で実演会もしているが、伊那市では初めて。
今月、施設のロビーには、小野沢さんがますみヶ丘平地林やそこに住む小動物のイメージした作品を展示。来年度以降、本格的に遊歩道整備が進む平地林に、関心を持ってもらおう竏窒ニ企画した。
小野沢さんは、来年度のえと・戌(いぬ)をテーマに、40分程度で1作品を鮮やかに仕上げた。
実演は4日も正午からと午後2時からの2回ある。 -
いいちゃんまちづくりがパキスタンに義援金
飯島町のいいちゃんまちづくり連絡協議会(宮沢真智子会長、12団体23個人)は29日、役場に訪れ、パキスタン地震義援金7万8千円を町に委託した。
パキスタン・ムルフン村からリンゴ栽培の研修生を受け入れた、国際協力会が同会の構成団体だったことから、パキスタン地震災害に関心が高く、いいちゃん文化祭の映画会「星になった少年」の収益金の1部を寄付したほか、映画会場や田切文化祭でも浄財を募った。
役場には宮沢会長ら役員3人が訪れ、趣旨を説明して、義援金を高坂町長に手渡した。 高坂町長は「ムルフン村は、直接地震被害が無かったと聞き、安堵している。みなさんの尊い気持ちが必ず、被災地に届くようにします」と感謝した。 -
なかよし祭り飯島小児童会
飯島小学校児童会は30日、体育館でにぎやかになかよし祭を行った。学年や学級の枠を外し、児童会役員が企画した仲間つくりゲームや、綱引で連帯感を高めた。
まずは仲間づくりゲーム。3人組になり、2人が「木」に、残る1人が「リス」になって、「きこりが来たぞ竏秩vで、3人組のうち「リス」がほかの組と入れ替わり、「嵐(あらし)が来たぞー」で新しい3人組を作るゲーム。子どもたちは近くにいた者同士、すばやく組になった。中には、相手が見つからず、うろうろする子どももいた。
続いて、干支(えと)のカードを使った「ビンゴゲーム」。最後は1年・6年合同のクラス対抗、2年・5年合同のクラス対抗などの綱引で盛り上がった。 -
トリムバレー開幕
##(見出し(1))
中川村トリムバレーリーグ戦ウインターカップ2005開幕
##(見出し(2))
中川村公民館などが主催するトリムバレーボールリーグ戦ウィンターカップ2005が1日夜、社会体育館で開幕した。
住民相互の親ぼくを目的に、在住、在勤の46チーム、約340人が参戦。1部、2部に分かれ、来年2月まで熱戦を繰り広げる。
1部リーグは毎週木曜日、2部リーグは毎週火曜日。
初日は1部リーグ23チームが1縲・試合を楽しんだ。
トリムバレーはトリムボールを使い、バドミントンのコートで、簡単なルールでバレーを楽しむスポーツ。
参加者はサーブはアンダーサーブのみ、ブロックなし、強いアタックもないとあって、真剣な中にも、和やかにラリーを続け、相互の交流を深めた。
##(写真)
トリムバレーボールリーグウインターカップが開幕 -
山ぶどうワイン祭り
宮田村の特産品山ぶどうワインの新酒解禁を祝う「中央アルプス山ぶどうワイン祭り」が3日、新田区の本坊酒造信州工場で開かれた。この日発売のヌーボータイプ「紫輝(しき)」が無料で振る舞われ、来場者は出来たての新酒を堪能。豊かな風味を評価する声が聞かれた。
村内外から数多くの人が訪れ、場内あふれんばかりの盛況ぶり。マスのくんせいやおやきなど、村民有志が用意したおつまみを食べながら、新酒を心ゆくまで味わった。
祭りは、村内14戸の栽培農家や村、醸造元の本坊酒造などでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」が主催。発売6年目となった「紫輝」の解禁にあわせて毎年開いている。
会場に足を運んだ日本ソムリエ協会常務理事の高野豊さんは「今年のワインは宮田村の女性のよう。強そうにみえるけど、本当はやさしい。トゲトゲしい苦味がない」と絶賛。
本坊酒造の橘勝士顧問も「発酵のバランスが良く、キレイなワインに仕上がった」と試飲した。
村内から訪れた女性は「昨年よりも味がやわらかで飲みやすい」、箕輪町の男性は「山ぶどう独特の酸味が利いていて、とても美味しい」と話していた。
「紫輝」は上伊那を中心に約7500本出荷。酒販店で1本1890円(720ミリリットル)で販売している。
問い合わせは本坊酒造85・4633、村産業建設課85・5864まで。 -
宮田小5年生が収獲祭
宮田村宮田小学校の5年生は3日、自分たちの手で育てたコメで餅つきし、みんなで味わう「収獲祭」を開いた。水田の管理など手伝ってくれた地域住民らを招待。作業の苦労を振り返りながら、天の恵みに感謝した。
近くの学校田で春先から稲作を体験。地域や保護者の協力も得ながら180キロに及ぶもち米を収穫した。
この日は、保護者も参加して餅つき。不慣れな子どもたちだったが、昔ながらに臼と杵を使って汗を流した。
つきあがったアッツアツの餅に、きな粉、ゴマ、アンコをまぶして出来あがり。児童は手製の豚汁を加えて会食し、農作業の大変さや食べ物の尊さを改めて感じていた。 -
矢田前村長に県知事表彰
今年7月に急逝した矢田義太郎前宮田村長=享年73=に2日、長年の自治功労をたたえ県知事表彰がおくられた。県庁であった表彰式には長男の敏昭さん(44)が出席。田中康夫知事は「矢田さんは最後まで地方自治の発展に全力投球された」と、故人の功績をねぎらった。
矢田さんは1971年から村の収入役を20年務め、95年の村長選に初当選。しかし、3期目の途中で病に倒れ、6月に村長を辞任した。
任期中は伊南4市町村の合併問題、村の自立に尽力。村民の意思を尊重する手法を貫き、住民が主役の村政への転換に力をいれた。 -
ながた荘食堂に新メニュー
長命の里「ながたの薬寿そば」箕輪町の「ながた荘」食堂に5日、健康によいと言われる杜仲が入った新メニュー「ながたの薬寿そば」が登場する。
信州産そば粉に地元産みのわ杜仲粉末が1割、ジネンジョが入ったそばは黒色で、杜仲の香りが強く、シャキシャキとしたような新しい食感。飲み込んだあとに杜仲独特の香りと苦味が口の中に広がる。薬味の大根や人参と一緒に食べるとサラダのような味わい。
杜仲は利尿効果、高血圧症、コレステロール、肥満を防ぐ効果が期待できるという。
食堂(午前11時縲恁゚後2時)の通常メニューで1200円。宴会や宿泊客の特別注文にも応じる。 -
ハートフル美容師養成研修開講
全日本美容業生活衛生同業組合連合会とシルバーサービス振興会の「ハートフル美容師養成研修」長野県南信会場がこのほど、箕輪町の松島コミュニティセンターで開講した。
高齢者や障害者に安心・快適・満足の美容サービスを提供するため、必要な知識や技術を身に付けた「ハートフル美容師」を育てる目的。全美連が04年に高齢化社会対応委員会を設置し、05年度に事業化。全国35都道府県で2700人が研修を受ける。
研修は通信教育と集合研修で、レポート課題と確認テストに合格し、全科目を修了すると認定証、携帯用認定証、店舗用ステッカーを交付する。
県内の受講者は153人。南信会場は51人が参加し、県の高齢化状況と介護保険や、高齢者・障害者むけおしゃれ術を学んだ。
県美容業生活衛生同業組合の氷川重子理事長は、「お客様は体が不自由になると美容室に行くことは迷惑になると考えるが、研修で介護的なことや心のケアを学び、安心して来てくださいと言えるようになる」とし、「地域に愛され、地元で営業している美容師なので、地域と共に育ち、社会に貢献していきたい」と話した。 -
シルバー・スワン主宰
南箕輪村北殿
白鳥麻都香さん(43)シルバーアクセサリーや七宝焼などの講師として南信を中心に出張講習する多忙な日々。教えるのは、純銀線に天然石を通してかぎ針で編む純銀クロッシェ、針と糸でビーズを編むビーズステッチ、銀粘土、七宝焼、ビーズスキル、シルバーオーバーレイと幅広い。
もともとキラキラしたもの、編物や縫い物は好きだったが、手芸に関わるきっかけは15年ほど前。夫の転勤先の秋田県で、公民館の「七宝焼」講座を知った。昔、名古屋空港で七宝焼を見て、すてきだなと思った記憶がある。「自分で作れるの?」と入会。まだ小さかった次男をおぶって講座に通った。
長野県に戻り、「もっと七宝焼を極めたい」と教室を探していたとき、訪れた南箕輪村の手芸センター夢工房で、七宝焼講師の話があり、思いがけず教室を持つようになった。
シルバーを始めたのは5年前。銀粘土の体験をしてその魅力にひかれ、日本余暇文化振興会の純銀クロッシェ特別講師、ビーズステッチ本部講師などの資格を取得。ペアーレ伊那などで教えている。
シルバージュエリーなどオリジナル作品は、『純銀ジュエリー104点』など何冊かの本に掲載されている。
「オリジナルは自分が着けたいもの、好きな色や形などから考える。でも四苦八苦。自分は一講師なので、芸術家とは思っていないんです」。重きを置くのは教室。「生徒とのやりとり、完成して喜ぶ顔を見るのがうれしい」と、楽しい教室を心がけている。
「今の私しか知らない人は、経歴を聞くと驚くんです」。手芸とはかけ離れた体育大出身。箕輪町に生まれ、中学時代は機械体操の平均台で県大会2位の記録を持つ。進学した伊那弥生ヶ丘高校は機械体操部がなく、「音楽と体育が特に好きで、どちらかの道に進みたい」と考えていたため合唱部に入部。しかし、新体操部に引っ張られた。個人の「輪」で県大会2位。北信越大会にも出場した。
体育大で新体操に打ち込んだが、体を酷使して椎間板がつぶれた。激しい運動ができない、クラブを続けられない…。そんなとき、新体操の演技の伴奏をするピアニスト募集を見つけ、転身した。
大学の2年先輩の山崎浩子、3年後輩の秋山エリカらが出場した世界選手権(仏)や、4大陸選手権(米国)、全日本の試合などで伴奏した。
ピアニスト引退後は、信学会の幼児教育課体育教諭としてエアロビクスを教えていた。
高校の体育教諭になりたいと思っていた時期がある。今は違う道だが、「人に何か教える、伝えるということがずっとやりたかったのかなと思う。できるだけいろいろな楽しいものを提供できるように、常に新しいポケットを用意したい」と、東京へ研修に行くほか、今は樹脂粘土でビーズを作る資格取得を目指し勉強中だ。
「いろいろな技術を教わって、自分の中で組み合わせて展開できたらと思うので、常に勉強していたい。止まってはいたくない」
スケジュール帳は予定がびっしり。「家族の協力があってこそ勉強に行かせてもらっている」と感謝しながら、勉強に、指導にと駆け回っている。 -
なごみ家の焼き芋
宮田村の福祉交流施設「なごみ家」はこのほど、焼き芋会を開いた。利用者や地域の住民が集まり、コンガリ焼けたサツマイモに舌鼓。ホクホクの笑顔が広がった。
近くの畑で栽培してきたイモを、心の病と向き合う当事者グループ「こざくら」のメンバーが収獲。
この日は立派に成長したイモを、なごみ家自慢のビッグな七輪で炭焼きにした。
焼きたてアッツアツを口に運び「おいしい」とみんなで大喜び。季節の味で食欲を満たしていた。 -
健康野菜アピオスを栽培
中川村葛北の農家直売「かたつめり」では、話題の健康野菜、アピオスを今年初めて栽培、12月から販売を開始した。
アピオスはマメ科の蔓性植物、別名ホドイモ。ネックレス状となる塊根を食用。栄養豊富でダイエットや元気回復に効果があるとか。
ゆでて食べると、ホクホクして甘く独特の風味がある。
販売担当の平沢政子さんは「繊維の固まりのような野菜。便秘には穏やかな効き目がある」と話していた。 -
スクールガード・リーダー学校訪問
学校の安全を守る役割を担って県教育委員会の委嘱を受けたスクールガード・リーダー(地域学校安全指導員)の小出光恵さんが2日、駒ケ根署員とともに駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)を訪れ、不審者侵入時の対応や通学路の安全確保などの体制について指導・助言をした。小川校長らに質問しながら同小の安全体制について調べた小出さんは「教職員やPTAが防犯ベストを着てパトロールをしたり、『危機対応ハンドブック』を作成して不審者侵入に備えているほか、児童が携帯する防犯ブザーの点検を定期的に行うなど、非常によくできている。あとは通学安全マップを作るよう検討を」と助言した。
小出さんが受け持つのは駒ケ根署管内(駒ケ根市、飯島町、宮田村、中川村)のすべての小中学校。今後各学校を巡回し、安全体制の調査と指導を行っていく。
スクールガード・リーダーは、各地で相次ぐ学校への不審者侵入事件などを重くみた文部科学省が05年度から新たに取り組みを始めた「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」の一環として創設した制度。地域のボランティアらに呼び掛けてスクールガードの組織を整備し、学校に対しては問題点について指導や助言などをする。 -
職域防犯部会年末研修会
年末特別警戒体制初日の1日、伊南防犯連合会は職域防犯部会の年末研修会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。伊南地区の金融機関や事業場などの代表者約70人が出席し、駒ケ根警察署の課長ら担当者から犯罪や交通事故の状況などについて説明を聞いた=写真ほか、ビデオ『許すな振り込め詐欺』を見て詐欺の実態や防止法について学んだ。
駒ケ根署の向山静雄署長は「今日から年末警戒体制に入った。管内では凶悪犯罪はほとんど発生していないが、体感治安向上のためさらに努力する。情報の共有化と自己の安全をお願いしたい」とあいさつした。
同署生活安全刑事課の大杉元文課長は「自販機荒らしや空き巣狙い、下着泥棒などが発生している。振り込め詐欺も手口が巧妙化しているので引っかからないように」として情報提供と注意を呼び掛けた。交通課の渋谷保人課長は「高齢者の事故が増えている。事故防止には本人の自覚と周囲の気配りが大切」と話した。 -
善行表彰を市長に報告
目の不自由な人のために市報などを朗読・録音するボランティア活動を行っている駒ケ根市の「録音グループ」(北澤道子代表、16人)は19日、日本善行会の05年度秋季善行表彰を受けた。北澤代表ら3人は1日、市役所を訪れ、原寛恒助役に表彰を報告した=写真。北澤代表は「先輩たちが続けてきた地道な活動が認められてうれしい。最近の市報は表や図、写真などが多いので、これをどう伝えるかがとても難しいが、会員一人一人が工夫してやっている。これからも市の情報を知らせることで視覚障害者のために活動していきたい」と話した。
同グループは1981年以来、市報や市議会だより、市民生活だよりなどを朗読してカセットテープに録音し、社会福祉協議会を通じて目の不自由な人たちに配布してきた。 -
駒工環境エンジニアリング講演会
駒ケ根市の駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は30日、公開授業として環境エンジニアリング講演会「テクノロジーとマインドの向上で地球環境を育む」を駒ケ根市文化会館大ホールで開いた。同校の全校生徒約330人のほか一般の聴講者も訪れ、信州大工学部環境機能工学科の池田敏彦教授による「エネルギー問題と自然エネルギーの有効利用(新しい風車、水車の開発)」、代替エネルギー環境エンジニアでアース・スチュワード・インスティテュート理事長のダグラス・ファーさんによる「自然と協調して生きるためのテクノロジーとともに」を聞いた。
池田教授はいずれ枯渇する化石燃料に代わるエネルギー資源として独自に研究を続ける風車や水車を使っての発電システムについて詳しく説明した=写真。生徒らは技術と環境の関連について考えながら、真剣な表情で講義に聞き入っていた。 -
村内への企業誘致目指して促進連絡会設置へ
積極的に企業を誘致しようと宮田村は2日、情報収集の機関として「企業誘致促進連絡会」を設置すると決めた。商工会やJA、金融機関などに参加してもらい、年明けにも発足予定。村産業建設課は「アンテナを高く張って、企業のニーズに対応したい」としている。
全国的な傾向と同じく、同村内でもバブル期が終わった1990年代後半から、目立った企業進出がない状態。村の工業団地も、18年間新規の造成を行なっていない。
連絡会は各団体から情報を寄せてもらい、企業情報を的確に把握するのがねらい。平沢正典産業建設課長は「企業誘致推進の中核に位置付け、各種団体と協力しながら取り組みたい」と説明する。
この日は、調整機関として清水靖夫村長を座長とする企業誘致専門部会を庁内に設置。
商工から税務まで各分野の担当係長と土地開発公社など13人で構成し、連絡会の設置を正式に決め、今後の体制について議論した。
清水村長は「今まさに具体的な行動をおこす必要がある。土地を村の有効資源として活用し、効果のあがる推進体制を構築していく」と話した。 -
宮田村の指定管理者対象は11施設
宮田村は2日までに、来年度から導入する指定管理者制度でデイサービスセンターや村内7カ所の集落施設(地区集会所)など計11施設を対象にすることを決めた。7日開会の村議会12月定例会に関連議案を上程する。
対象にしたのは、現在も外部に管理を委託している施設ばかり。集落施設は区が、デイサービスセンターや在宅介護支援センターは村社会福祉協議会がそれぞれ管理している。
第3セクター宮田観光開発が管理する「こまゆき荘(村農業体験実習館)」や、村商工会が管理運営から撤退する「仲なかふれあいセンター(宮田産業振興センター)」も対象となったが、今回あがった施設について村は公募による管理者選定を実施しない方針で進めている。
また、文化会館や村民会館、体育施設などは、来年度も村の管理を維持しながら継続して検討する。 -
かんてんぱぱでニットソーイングの作品展
自分だけの一着が作れる“ニットソーイング”を学ぶ「ホームクラブ御子柴教室」の生徒約30人が2日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで「お気に入りの一着展」を開いている。ニット地で作ったさまざまなおしゃれ着約50点が、訪れた人を楽しませている。
南箕輪村、伊那市、駒ケ根市の教室で学ぶ生徒たちの作品展。伸縮性のあるニット地を型抜きし、ロックミシンで縫い合せるニットソーイングは、初めての人でも約2時間ほどあれば1着完成させることができるほど手軽。一方、既製服にはできないフィット感があり「一度体験すると既製服が着れなくなる」などと話す生徒もいるという。
教室のインストラクター・御子柴直美さん(42)は「ニットソーイングは手作りの楽しみ、満足感が実感できる。それを味わってほしい」と話していた。 -
かんてんぱぱで手描ぼかし染展
和幸手描染色研究会の生徒や指導者、22人による「手描ぼかし染展」が6日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。「ぼかし」を使った絶妙な色のグラデーションが、約70点の額装や着物などを彩り、訪れた人を楽しませている。
「手描ぼかし染」は友禅を基本とする独自の染色技術で、筆で描くように染色できる。それを追求するため、同会は約20年前に発足。現在は県内10カ所に教室がある。
伊那、駒ケ根教室の生徒と、指導者の作品を展示。手描ぼかし染をより多くの人に知ってもらい、生徒のスキルアップにつなげることが目的。
ハンカチなどの小物から着物、額装まで、細やかで幻想的な絵柄が表現できるため、カンバスに描かれた絵画かと思わせるような作品も多い。
会長の大橋幸子さんの作品展も同時開催。知事賞を受賞した100号の額装や、製作に多くの時間を費やしたという鮮やかな打掛も飾る。
代表の大橋寿朗さんは「一点一点時間をかけて仕上げた作品の数々は見ごたえがある。ぜひ多くの人に見に来てほしい」と話していた。
入場無料。 -
箕工未来を育てる会多部制・単位制を魅力ある高校づくりの一角として位置付け
箕輪工業高校の未来を育てる会が2日、箕輪町文化センターであり、地域に魅力ある高校を残すための手段の1つとして、箕工の多部制・単位制への転換を前向きに受け入れ、地域の受け入れ体制の構築、より魅力的な多部制・単位制設置に向けた研究を進めていくことを決めた。
上伊那地域の再編整備案として、上伊那地域の高校改革プラン推進委員らが、全日制・定時制の廃止・多部制・単位制への転換を提案した箕輪工業高校の未来を育てる会は2日、今後どのように箕工を位置付けていくかを考える会合を開いた。これまであくまでの全日制の存続を求めてきた同会だが、今後、同地域に魅力ある高校を残すこを一義的な目的とし、多部制・単位制高校への転換を魅力ある高校づくりを進める上での1つの手段と考え、県教育委員会の案をそのまま受け入れるのではなく、地域に即した多部制・単位制を実現するため、積極的に行動していくことを決めた。 -
06年度予算編成方針示す
飯島町は2日役場で、職員ら30人余が出席し、予算編成会議を開き、町は「大胆な行財政改革を推進する一方で、重点配分しメリハリの効いた予算」-など編成方針を示した=写真。
基本方針に▽住民との協働のまちづくりの芽だしとなる予算▽子育て支援策の充実▽企業振興▽安心、安全のまちづくり▽指定管理制度の活用による行政運営の効率化▽継続事業に重点-を掲げ「ふるさとづくり計画を基本に、既存事業をさらに縮減し、国県の補助負担金の減額などによる歳入欠陥を生じないようにする」とした。
また、留意点として▽組織機構の改革と事務室の移転を考慮する▽人件費総額を大幅削減▽各種委員会定数の見なおし▽町単独の金品支給は原則廃止▽各種イベントの見直し-などを挙げた。
高坂町長は「自立が決まった初年度の予算として、厳しい財政が予想される中、住民と痛みを分かち合い協働のまちづくりを進めるとともに、人口増や子育て支援、企業振興など活力の出せる施策に重点配分したい」と述べた。