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高遠町議会9月定例会閉会
高遠町議会9月定例会は27日、本会議を再開し、04年度町一般会計など決算案13件を認定、05年度一般会計など補正予算案8、町民カード条例一部改正などい条例案5、村土地開発公社の解散案など2、組合規約の変更案2など計19議案を可決、町教育委員会委員の任命に同意して、閉会した。
一般会計補正予算は歳入歳出にそれぞれ4億2697万3千円を追加し、総額53億9738万4千円とした。合併関連やアスベスト環境調査の委託、町立歴史博物館内改修、高遠閣受水槽設置工事など。
任期満了に伴う教育委員の任命は、中原長昭さん(75)=再任、勝間=に同意した。 -
さわやかサイクリング
大田切サイクリング協会は23日「秋のさわやかサイクリング」を駒ケ根市の大田切サイクリングコースで開いた。駒ケ根市と宮田村の小学生と保護者ら約20人が参加し、親子や友達同士でサイクリングを楽しんだほか、7種類の変わり種自転車に挑戦した。
ミニ自転車に乗ってのタイムレースでは、参加した子どもたちはバランスを崩して転んだり、コースからはみ出したりしながらも楽しそうにペダルを踏んだ=写真。
用意された変わり種自転車には、ペダルがなくステップの上下スイングで進む物▽電気モーターで進む物▽ペダルが同じ方向に付いた物▽前後ギア比が1対1の物窶狽ネどがあり、参加者らは珍しい自転車を次々に乗り替えては「面白い」「難しくて乗れない」などと歓声を上げて楽しんでいた。 -
山口衛里陸上指導会
第23回中央アルプス駒ケ根高原マラソンに招待選手として出場した元オリンピックマラソン選手の山口衛里さん(32)による陸上指導会が大会前日の24日、駒ケ根市営グラウンドで開かれた。市内の小中学生約70人が参加し、オリンピック仕込みの走りを学んだ。
山口さんは「小中学生のころは体ができていく時期なので、あまり無理な練習はしないほうがよい。速く走ることよりも、まず基本的な動きをしっかりと身に付けてほしい」と話し、上体を真っすぐ伸ばす▽腕や肩に力を入れない▽ひざをじっかり上げる窶狽ネど無理のないフォームづくりを繰り返し指導した=写真。
山口さんは2000年シドニーオリンピックのマラソンに出場、途中転倒するアクシデントにも負けず7位に入賞した。05年3月に現役を引退し、現在はアドバイザーとして後進の指導に当たっている。 -
駒ケ根高原マラソン
秋の高原を走る第23回中央アルプス駒ケ根高原マラソン(駒ケ根市、市観光協会など主催)は駒ケ根市菅の台の駒ケ池周辺発着のコースで25日、行われた。全国各地から集まった約2440人の選手が3・6・15キロのレースに出場し、さわやかな秋風の吹く林の中のコースをそれぞれのペースで楽しみながら走った。
台風の接近などによる天候の悪化が心配されたが、スタート直前には雲間から太陽がのぞくなど、秋らしいさわやかな日和となった。
駒ケ池広場で行われた開会式では招待選手の山口衛里さんが「起伏の激しいコースだが皆で楽しんで走りましょう」と集まった大勢の出場者らに笑顔で呼び掛けた。
成績上位は次の皆さん。
▼3キロ男子(1)大蔵孝治11分04秒(2)伊藤利行(3)南沢延輝(4)春日千速(5)小田部宙(6)湯澤舜▼3キロ女子(1)山田和佳奈11分19秒(2)森田遥(3)湯澤ほのか(4)山田咲織(5)蟹沢未来(6)鈴木裕子▼3キロサポーター(1)瀬戸美保12分44秒(2)板倉澄子(3)蟹沢由美(4)北林里見(5)藤井眞寿美(6)春日敏子▼6キロ男子(1)佐々木跡武19分15秒(2)北原英一(3)久保田光博(4)平賀翔太(5)福田良平(6)小林太一▼6キロ女子(1)平野真里24分58秒(2)若林直美(3)伊東秀子(4)西尾百合子(5)竹村由布紀(6)平賀愛美▼15キロ男子(1)中西洋一48分02秒(2)松村博文(3)小池重樹(4)山田和広(5)土持康博(6)栗林公毅、星野友則▼15キロ女子(1)丹羽照美56分54秒(2)高山直子(3)風岡さやか(4)瀬川智美(5)宮澤加奈(6)光田李香 -
ハチ学者、英国BBC取材クルーなど
秋の味覚、ハチを味わう地蜂(じばち)愛好家としても知られる小坂樫男伊那市長らが呼びかけた「秋の味覚を味わう会」が24日、伊那市の内の萱公民館であった。市関係者・地蜂愛好会有志・地元住民のほか、長谷村でスズメバチの生態にかかわる番組を撮影中の英国BBCの取材クルー、同クルーに同行しているハチが専門の玉川大学の小野正人教授、地蜂取りを描いた映画「こむぎいろの天使」の後藤俊夫監督など、総勢40人がハチなどの伊那谷の秋の味覚を楽しんだ。伊東義人高遠町長も参加した。
テーブルには大スズメバチ・地蜂の空揚げと甘露煮、アマゴの塩焼きやシカ肉の燻製、猪と名古屋コーチンの汁など珍味がずらり。愛好家が取り立ての巣から大スズメバチの幼虫を引き出すのを見て。「あれ食べるのか?」と驚いていた人も、小野教授のハチの解説などを聞きながら、「案外うまいね」と口に運んでいた。
BBCの取材クルーは、伊那市で養蜂園を営む小松実治さんが長谷村に持つ山小屋を拠点に、スズメバチの生態に関する番組を収録中。スタッフのヴェルティ・ホワイトさんは、初めての大スズメバチに恐る恐るはしを運んでいたが、思い切って口に入れてからは「ベリー、デリシャス」を連発していた。
愛好家の話によれば、上伊那ではほぼ17年前から秋にキイロスズメバチの巣をとっても、幼虫がほとんどいない状況が続いている。働き蜂が幼虫を巣の外に捨ててしまうらしい。小野教授は「原因は現在研究中で確定していない」とした上で、「エサ不足への対応と内的要因と、昆虫だけに効く農薬の影響という外的要因の複合の結果」という仮説を立てているという。 -
世代を超えて伝統受け継ぐ宮田村元宮神社祭典
宮田村北割区の元宮神社例祭宵祭りは24日開き、屋台曳(ひ)きと獅子舞を奉納。3年に1度の余興もあり、地域がひとつになって盛りあがった。
お囃子(はやし)の大人たちを乗せ1トンにも及ぶ屋台。約50人の子どもたちが力をあわせて数十メートル引っ張りあげ、祭りは始まった。
さらに子どもたちの踊りやお囃子によって獅子舞が招き入れられ、境内で勇壮に演舞。世代を超えた協力で、祭りは最高潮に達した。
獅子舞は明治から、屋台曳きは一度途絶えたが、5年前に復活。祭典保存会が中心となって守り続けている。
「子どもが参加するから祭りもにぎやかになる」と保存会長の唐木登さん。
境内舞台の余興では、区内11すべての班が出し物を披露。踊りや歌など楽しい内容で、隣近所同士が互いの絆を深めあった。 -
職業訓練2期目が閉講
求職者を対象にした国の職業訓練事業を昨年から受託している宮田村商工会運営の「宮田ビジネス学院」はこのほど、2期目の訓練事業が閉講。20人が情報処理や簿記会計など幅広く習得し、新たな就業機会に備えた。来月からは3期目がスタートする。
この日、受講生は4班に分かれて職場環境についてのプレゼンテーション。3カ月間学んだ集大成として、成果などを発表した。
同事業は職安(ハローワーク)が登録求職者に対して受講生を募集。従来は伊那市のビジネス学校が独占的に受託していたが、収益もにらんで同商工会は新規参入している。 -
福祉作業所の利用者にボランティアで調理指導
宮田村に住む元給食調理員の3人が、村福祉作業所の利用者に料理の作り方を指導するボランティアを始めた。教えてもらったメニューを家庭でも実践した利用者がいるなど、好評だ。
同作業所は昨年まで、村の栄養士の指導で定期的に調理実習。今年からは月に1回ほど、ひとりの利用者が責任を持って全員の昼食を調理することになった。
メニューを決めることから始まるが、その介助をするのが3人のボランティア。今までの経験を活かして、美味しい調理法を利用者に教えている。
「食べるものって誰でも興味あるでしょ。自分の手で調理することで、少しでも満足感を感じてもらえれば」とボランティアの女性たち。
同作業所は「調理指導も含め、この施設は地域のボランティアが大きな支えとなって成り立っている。本当にありがたい」と喜んでいる。 -
勇壮に「1の柱」建つ
「奥山の大木、里に出でて神と奉らん窶煤v、山里に響く凛(りん)とした里曳(び)きの木遣りの声。伊那市富県南福地の諏訪神社御柱祭りは25日、「1の柱」「3の柱」の里曳き、立て御柱を盛大に展開。前日の2本の柱の建立などの一連の行事を済ませ、クライマックスを迎えた。
長持道中では「南福地長持保存会」の長持ち3竿が、「御座るな長持ちゃ、御柱(みはしら)御用、担ぐな若衆は、福地の華だよ窶煤vなどと吟じながら、同神社氏子の上竹松、竹松、阿原の合計82戸を回った。同地区の小学生14人でつくる子ども長持ち1竿も、小学生のいる各家庭を練り歩いた。
里曳きには氏子や、親せき、一般客など約200人が参加。長さ6・12メートル、胴回り1・3メートルの2本の柱を、同地区上竹松会所前、阿原の田中昭男さん宅前の2カ所から神社までの約1キロをえい行した。
諏訪大社の圧巻は・ス木落し・スと言われているが、同神社は参道の石段を力を合わせて引き上げるのが見せ場。境内からは観客大勢が、メーンの石段20段を登ってくる様子を息を呑みながら見守った。
夕方、いよいよクライマックスの立て御柱。歓声が飛び、カメラのフラッシュが次々とたかれる中、長持保存会長の竹松安明さん(53)=上竹松=を乗せた最後の一本「1の柱」が立ち、新しい7年を迎えるすべての御神木が立てられた。
今年は、曳き手の減少で4本の柱を一日で立てるのは困難とみて、前日に2、4の柱の建立を済ませた。
祭りを終え、祭典委員長の牛山昭司さん(68)=阿原=は「氏子らも期待にこたえてくれて、申し分のない内容だった。しかし、年々曳き手が減っていて、伝統文化を継承するための策を考えていかねばならない」と話した。 -
伊那技専・デュアルシステム訓練1期生が修了式迎える
南箕輪村の県伊那技術専門校(石川秀延校長)で22日、同校内での訓練と企業内研修を半年づつ行う、機械科デュアルシステム訓練を受けた1期生3人が、他の訓練生ともに修了式を迎えた。修了生らは今までの学校生活を振り返り、新たな気持ちで社会に臨むことを誓った。
企業現場で働く期間を設け、若年者を就職につなげやすくするための「デュアルシステム訓練」は、厚生労働省と文部科学省が連携して実施する訓練システム。県内では同校と長野技術専門校が昨年10月から、飯田技術専門校が今年7月から取り入れ始めた。
修了生3人は、研修先の精密機械加工企業に就職内定を受けている。
式辞で石川校長は「これからの素晴らしい人生をつくるために、焦らず誠実にこつこつと努力することを願う」とあいさつ。機械科デュアルシステム訓練の修了生の栗原健さん(25)=箕輪町=は「これまで学んだ技能を生かし、社会に貢献できるよういっそうの努力をしていきたい」と答辞した。 -
伊那で北信越レディース大会
第18回北信越レディース卓球大会が24、25日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館などであった。日本卓球協会など主催、県レディース卓球連盟主管。
レディースの技術向上、普及を目指す大会に長野、新潟、石川など5県から約360人が参加し、1日目に個人戦(ダブルス)のトーナメント、団体戦の予選リーグ、2日目に団体戦の決勝トーナメントを展開。団体戦全82チームのうち、上伊那からは13チームが出場した。
上伊那関係の結果は次ぎの通り
【団体戦2位トーナメント】(2)上伊那フレンド(3)南箕輪マーガレット
【団対戦4位トーナメント】(3)南箕輪リリーズ -
選挙啓発ポスターコンクール審査
伊那市役所で26日、明るい選挙啓発ポスターコンクールの審査があった。最優秀賞をはじめとする入賞作品を決めた。県審査へは各部6点(佳作以上)を提出する。
コンクールには、小学校の部に6校から71点、中学校の部に4校から73点の応募があった。「未来を決めるあなたの一票」「豊かな街あなたの手で」などの標語に合わせ、投票箱に一票を投じたり、日本地図を描いたりした題材が目立った。
審査では、市明るい選挙推進協議会の中村和徳会長、市選挙管理委員会の田中信也委員長ら4人が当たった。標語やデザインなどを基準に、意見を交わしながら決めた。
応募作品は10月2日、勤労者福祉センター体育館などで開く「イーナちゃん広場」に展示する。
結果は次の通り(敬称略)。
◇小学校の部▽最優秀=馬場和香子(伊那東6)▽優秀=中山拓実(美篶6)▽秀作=坪木果穂(西春近北5)秦野さやか(同)▽佳作=名取将平(同)三沢彩貴(同)▽入選=浜田啓介(西箕輪5)中山和樹(同)大久保凌(西春近北5)中村竜也(同)三沢拓弥(同)北原優美子(同)▽推薦=熊谷太樹(伊那6)矢島菜未(伊那東6)小島惟(同)宮下博光(西箕輪5)竹内もも(西春近北5)保科怜士(同)
◇中学校の部▽最優秀=藤沢和敏(東部1)▽優秀=唐沢眸美(伊那2)▽秀作=黒沢祥平(伊那1)赤羽三和(東部2)▽佳作=原真穂子(西箕輪1)伊藤晃(同2)▽入選=春日美奈(東部2)下平雄貴(同)北野健太(同)白沢真奈(西箕輪1)井沢春香(同2)多津田紗季(同)▽推薦=鳥原由貴(春富2)浜望美(東部2)中山香奈(西箕輪1)伊藤梢(同2)原菜月(同)中島麻世(同)
上伊那郡(第1次)審査も26日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。小学校の部に12校から132点、中学校の部に5校から132点の応募があった。
特選作品を県審査に送付する。入賞者は次の皆さん。
◇小学校▽特選=山口敬照、山本友香(以上高遠)、飯沢優佑(川島)、有賀麻衣、大槻信乃、北原亜美(以上箕輪北)▽1位=土村瑞紀(飯島)▽2位=久根香奈子(七久保)篠田瑞生(南部)▽3位=新井あかね(箕輪北)唐澤萌香(箕輪西)丹羽博彦(中川西)
◇中学校▽特選=百瀬あきほ(高遠)一ノ瀬真生、林千春(以上辰野)大槻仁志、北原歩美、原和馬(以上箕輪)▽1位=日野沙央里(箕輪)▽2位=上島巧(辰野)佐藤保奈美(箕輪)▽3位=赤羽巧、三村瑞樹(以上辰野)太田希恵(宮田) -
緑十字銅章の表彰伝達
全日本交通安全協会の交通栄誉章「緑十字銅章」の表彰伝達式が26日、伊那署であった。管内の交通功労者5人、優良運転者6人に表彰状を贈った。
冒頭、伊那安協の田中邦一会長は受章者を紹介し「仕事や家庭がある環境で、運転マナーの模範を示すなど活躍の実績が受章につながった」と引き続き、安全で快適な車社会のための支援を求めた。
受章者を代表し、交通功労者の酒井房子さんが「目配り、気配り、心配りで、日々の交通安全運転に努めたい」と述べた。
受章者は次の皆さん(敬称略)。
◇交通功労者=酒井房子(61)伊那安協女性部長・伊那市東春近、福沢英雄(65)前山寺安協会長・伊那、加藤英利(73)箕輪町安協松島支部長・箕輪町中箕輪、伊藤昌一(70)南箕輪村安協副会長・南箕輪村、宮下光一(67)安全運転管理者上伊那支部理事・伊那市伊那部
◇優良運転者=小口房雄(74)元伊那安協専務・伊那市美篶、登内一夫(64)前手良安協会長・伊那市手良、久保田正昭(63)前美篶安協会長・伊那市美篶、田中敏子(58)箕輪町安協女性部副部長・箕輪町福与、赤羽澄子(52)元南箕輪村安協女性部副部長・南箕輪村、前田裕敏(58)安全運転管理者協会上伊那支部東部部会副会長・高遠町上山田 -
箕輪町PTA連合会が町へ要望
箕輪町PTA連合会(小林長生会長)と町小中学校長会(長田伊史会長)は26日、町役場で、児童・生徒の通学路の安全確保など、可能な限り速やかな対処を町に要望した。
年1回の要望。5小学校と箕輪中学校の各PTA会長と学校長らが出席し、PTA会長が要望を説明した。町側は平沢豊満町長はじめ各課の課長らが出席した。
要望は、交通安全の項目は、通学路へのガードレールや横断歩道、横断帯の設置など。校外生活の項目はビデオなどの自動販売機の撤去、防犯パトロールのステッカーの増刷、不審者の情報提供など。通学路に緊急の駆け込みができる家が少ない地域は警察のパトロール回数を増やしてもらえるよう町からもお願いしてほしい-との要望もあった。
小林PTA連合会長は、「安全に生活できるようご協力をお願いします」とあいさつした。
町は、新年度予算の対応や県への要望など今回の要望事項を検討し、来年2月ころに回答する予定。 -
原章氏県展と一水会展ダブル入選
第58回長野県美術展と第67回一水会展に、作風の異なる油彩2点を出品した伊那市の原章さん(69)=三洋グラビア会長=はこのほど、両展に同時入選した。
社長職引退を機会に、油彩に打ち込むようになって5年。今年は「伊那美術展」「県展」「一水会展」の入選を目標に取り組み、見事それを実現した。
柔らかな色調で風景画などを描くことが多い原さんは、今回初めて具象的作品にも取り組んだ。
県展の作品「静韻(いん)」は、薪ストーブなど身の回りにあるものを描いた静物画。赤と黒を基調として“静かさの中の強い響き”を表現した。
一水会展の作品「梨花咲く伊那谷」は、南駒を背景とした梨の花を優しいタッチで描き、郷愁を誘う作品に仕上げた。
原さんは「目標を立てて臨まなければ何事も成功しない。受賞は叱咤激励の意味もある」と喜びを語っていた。 -
高遠中でニートになる前に受けたい授業
全国に約500万人いると言われるフリーターやニートの増加を防ぐための、文部科学省委託事業「フリーター・ニートになる前に受けたい授業」の全国出張キャラバンが26日、高遠町の高遠中学校であり、3年生約70人が受講した。
「フリーター・ニートになる前に読む本」(三笠書房)の著者で、千葉県船橋市の専門学校職員鳥居徹也さん(39)が、中学校や高校を中心に全国30カ所を訪れ、約7千人に授業する。甲信越地区では初めて。3年2組担任の垣内秀明教諭が、自身が所属する教育団体を通じて依頼した。
授業では、正社員とアルバイトの生涯賃金の差が2億円ある実態や健康保険を納めないフリーターは治療費の負担額が多いことなど、スライドや、クイズ形式で解説。「努力してもすぐに成果がでずに辛いときはあるが、突破口が開けるときがくる。失敗は損にはならないし、成功は能力じゃなく、あきらめない、素直な性格から生まれる」と努力することの大切さを訴えた。
伊藤さくらさん(15)は「わかりやすく、楽しい授業だったから、すべてが心に残った。フリーターやニートは今まで身近に感じなかったが、授業を通して努力することの大切さなどを知った。将来を楽観的に考えないようにしたい」と話していた。 -
親子陶芸教室
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は親子・子どもふれあい事業9月の巻として24日、親子陶芸教室を東伊那の「ふるさとの丘あゆみ館」で開いた。市内の親子12人が参加し、陶芸家の内田輝夫さん=岐阜県瑞浪市=の指導で思い思いに作品づくりに挑戦した。
どんな作品を作るかは参加者それぞれの自由とされているものの、かっぱの置物は必ず1つずつ作らなければならないとあって参加者らは「皿や花瓶と違って難しい」などと言いながら、内田さんに作り方を質問したり作品を見て形をまねたりしていた=写真。
作品は10月22日の第2回教室で色を付け、うわぐすりを塗って窯に入れる。焼き上がった作品は下平のおもしろかっぱ館で12月まで展示される予定。 -
アスベスト撤去工事始まる
人体に有害なアスベストが天井裏から検出された駒ケ根市の赤穂公民館大講堂で24日、アスベストを含む吹き付け材を撤去するなどの工事が始まった=写真。アスベストが飛散しないようビニールシートで密閉された現場では防塵マスクと保護衣姿の作業員が慎重に作業を進めた。
23日には工事開始に当たって作業の安全性を確認するため、伊那地方事務所の担当者が現場を訪れて検査を行った。作業は26日までに終了する予定。
市は、撤去作業後に空気中に浮遊するアスベストの量などを調べる環境調査を行って、結果に問題がないことが確認できれば再び大講堂の使用を始めたい考えだが、時期はまだ未定という。 -
赤穂東小運動会
真夏のような陽気となった23日、駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は第31回大運動会を開いた。強い日差しがぎらぎらと照りつける校庭で児童らはかけっこや大玉送り、綱引きなどの種目に汗を流しながら懸命に取り組み、訪れた保護者らはカメラ片手にわが子への声援に声をからした。
運動会の華、1窶・年の代表児童による男子リレーは、見つめる児童や保護者らの大声援の中、抜きつ抜かれつの大熱戦が繰り広げられた。最後まで勝負の分からない白熱したレースを堪能した保護者らは「すごかったね」「みんな速いなあ」などとしきりに感心していた。
女子騎馬戦では4人一組でつくった数十組の騎馬が砂ぼこりを巻き上げながら校庭を駆け巡り、帽子を奪い合う必死の攻防を見せて、紅白の対抗戦を一層盛り上げた。 -
大宮五十鈴神社例大祭
秋分の日の23日、駒ケ根市赤穂北割1区の大宮五十鈴神社で伝統の例大祭が盛大に開催された。迫力と豪華さは上伊那随一窶狽ニ氏子らが自慢する大三国煙火が夜の境内をまぶしく彩り、雨のように降り注ぐ火の粉の下を走る競い隊の「わっしょい、わっしょい」の掛け声が森にこだまして祭りは最高潮に達した=写真。
早朝から何発も打ち上げられる花火の音が晴れ渡った空にとどろき、獅子練りや子ども連が笛太鼓とともに市内を巡って、住民らの気分は夜の三国点火に向けて徐々に高まった。多くの露店が軒を並べた参道は、詰め掛けた人の群れで歩くのも大変な混雑となった。
空がすっかり暗くなった午後7時、境内の照明がすっと消され、辺りをぎっしりと埋め尽くした大観衆に期待のどよめきが起こった一瞬の後に、耳をつんざくような轟音とともに花火に点火。綱火が闇の空中を走り、地上8メートルの筒からまばゆいほどの火の粉が滝のように噴き出すと、見つめる観衆からの大歓声が上がった。降り注ぐ火の粉の中で腹掛け姿の競い隊は「わっしょい、わっしょい」と叫び、おんべやまといを振りかざしながら勇壮に競い合った。 -
どろんこクラブが収獲体験
宮田村公民館の親子学級「どろんこクラブ」は24日、春から育ててきたコメとフナを収獲。楽しみながら・ス実りの秋・スを実感した。
同クラブは宮田小学校近くの水田を借りて、春先からコメづくりに挑戦。フナも放し、成長を観察してきた。
この日は、約40人が参加。親が稲刈り、子どもたちはフナを網や手ですくった。
「あそこに、大きなのがいる」「獲れたぁ」など、泥だらけになってはしゃぐチビッコ。元気な声がこだました。
10月末に収獲祭を予定。コメは全てもち米のため「餅つき」を予定するほか、フナも調理して美味しく食べる。 -
宮田村の福祉ふれあいまつりに子どもたちが協力
宮田村の第11回福祉ふれあいまつり(実行委員会主催)は24日、村民会館で開いた。約2千人が来場。各種催しが行なわれたが、運営に協力する子どもたちのボランティアも数多く、地域で支えあう福祉の原点にふれた。
障害者やボランティア団体が出演する「ふれあい発表」のほか、作品展などで会場は例年以上の人出。村福祉作業所や西駒郷、伊那養護学校の製品即売も賑わった。
宮田中学校の生徒会役員とボランティアサービス委員会の50人は、会場運営に協力。
来場者に配るおにぎりをむすんだり、ポップコーンや綿あめのサービスコーナーに立つなど接客に励んだ。
同生徒会の平沢翔太副会長は「ありがとうって、言ってもらえてやりがいがある。色んな人と接することができて良い経験になった」と話した。
また、開会式では宮田小、中学校の吹奏楽、東保育園の歌や踊り、宮田太鼓子ども連の演奏などもあり、子どもたちが大きく貢献した。
村社会福祉協議会の縣忍事務局長は「福祉って本当は何か身構えるものではなく、このようにみんな一緒に参加してもらうことだと思う。今後も続けたい」と話していた。 -
南箕輪わくわくクラブお茶教室開講
南箕輪村の南箕輪わくわくクラブお茶教室が24日、村公民館で開講した。気軽に茶道に親しんでもらおうと開き、15人が道具の扱い方やお茶の点て方などを楽しく学んだ。
初回は開講記念で会員・非会員ともに無料で開放。小学生から大人までが参加した。
指導は表千家の沖村直次さん。門下生4人が手伝った。参加者は服紗さばき、茶杓や茶さじの扱い方などを少しずつ教わり、実際に各自でお茶を点てて味わった。
沖村さんは、「厳格なことは言わず、ポットを持ってきてテーブルの上で気軽に点て、抹茶を楽しんでいただくことが茶道を理解していただくもとになる。体験することで、子どもたちが大人になったときに、お茶がなぜ伝統なのかわかってもらえるのでは」と話した。
南箕輪小学校5年の小沢勇斗君は、「お茶を入れすぎて苦かったけど、茶せんでお茶を点てるのが楽しかった」と話していた。
今後は、毎月第3土曜日に開く。会員ならだれでも参加できる。 -
馬込勇ファゴット奏法セミナー
ファゴット奏者の馬込勇さんによるファゴット奏法セミナーは23日、伊那市の県伊那文化会館であった。中学生と高校生の7人が、吹き方や指使い、姿勢など基本から指導を受けた。
ファゴットは吹奏楽でも重要な役割を担うが指導者が少ないため、世界的に活躍し、後進指導にあたっている馬込さんの指導を受けて技術の向上を図ろうと年2回開き、今回12回目。塩尻志学館から3人、伊那東部中学校と箕輪中学校から各2人が参加した。
受講生は、ファゴットはまっすぐよりも少し下を見る、ろうそくをふっと消すように吹く-などアドバイスを受け、繰り返し練習に励んだ。
セミナーの最後には玄関ホールでアンサンブルコンサートを開き、来館者を前に練習を生かして熱心に演奏した。 -
箕輪町交通少年団がレター作戦
秋の全国交通安全運動の一環で、箕輪町交通安全協会は24日、町交通少年団のレター作戦を町内沢上地籍の153号バイパスで行った。団員が手紙をドライバーに手渡し、安全運転を呼びかけた。
町交通少年団は町内小学校の5、6年生有志56人が所属。レター作戦は長年続く恒例の活動。
手紙は、夏休み中や休み開けに団員が1人5枚ずつ書いた。「スピードを出さないでください」「事故を起こさないように安全運転をしてください」などの言葉を書いた手紙と児童への返信用はがき、交通安全パンフレット、4色ボールペンの325セットを配った。
団員が大きな声で「安全運転をお願いします」と手紙を差し出すと、ドライバーは「ありがとう」と受け取っていた。 -
南箕輪わくわくクラブマレットゴルフ秋季大会
南箕輪わくわくクラブマレットゴルフ秋季大会は24日、大芝高原マレットゴルフ場赤松コースであった。66人が、好成績を目指して臨んだ。
大会は春季、夏季、秋季、納会の年4回。通常80人くらいの参加があるが、今回は農繁期のため、出場者は男性36人、女性30人だった。同好会で週2回プレーしているホームグラウンドでの大会で、慣れたコースではあるが、一打、一打を慎重にプレーしていた。
結果は次の通り。
▽男性 (1)有賀寅一88(2)倉田喜隆91(3)小池清史、伊東幸人、荻原文博93(4)根橋宗男、深見高、羽生剛94(5)福田岩雄、清水喜代人、星野宗直97(6)伊藤寅男、伊沢文雄98
▽女性 (1)伊藤久子89(2)北沢ヒデ子91(3)武村八千江93(4)吉江とも子、山崎節子、大槻キサエ94(5)小松みさえ95(6)深見フサエ、池上和子、松田洋子、星野愛子96
▽ホールインワン 有賀寅一、小松みさえ、上条孝子 -
上伊那少年野球連盟秋季大会
54回目となる上伊那少年野球連盟の秋季大会が24日、高遠町の総合グラウンドなどであった。16チーム約290人の小学生が、白熱した試合を繰り広げた。
大会は春秋の2回あり、連盟に所属する31チームがA、Bの2ブロックで対戦する。各ブロック上位3チームが、10月に伊那市である選手権大会の出場権を得る。
監督や保護者の、気合がこもった声援が飛び交うグラウンドで選手らは、日ごろの成果を存分に出し合っていた。
結果は次の通り。
◇Aブロック
【1回戦】▼伊那中部スポーツ少年団20窶・高遠スポーツ少年団、守屋スネークス14窶・中川ベアーズ、辰野エンゼルス11窶・手良スポーツ少年団、箕輪彗星クラブ14窶・西春近スポーツ少年団
【準決勝】▼伊那中部スポーツ少年団7窶・守屋スネークス、辰野エンゼルス5窶・箕輪彗星クラブ
【決勝】▼伊那中部スポーツ少年団6窶・辰野エンゼルス
◇Bブロック
【1回戦】▼辰野ニュースネークス2窶・伊那スターズ、美篶スポーツ少年団10窶・河原町リバース、箕輪中部ヤンキース14窶・富県スポーツ少年団、辰野ヤンガース9窶・片桐ヤンキース
【準決勝】▼美篶スポーツ少年団15窶・辰野ニュースネークス、箕輪中部ヤンキース13窶・辰野ヤンガース
【決勝】▼美篶スポーツ少年団12窶・箕輪中部ヤンキース -
伊那西高校インターアクトクラブ、信大留学生と交流会
さまざま国の人とと交流を深めよう窶狽ニ24日、伊那西高校のインターアクトクラブ(IAC北澤陽夏部長)のメンバー23人が、南箕輪村の信州大学農学部の留学生13人と同校で交流した。
手話を学ぶなど、福祉分野での取り組みを中心に活動するIAC。海外研修などを通して国際交流にも取り組んでいるが、研修は一部の部員しか参加できないため「部員全員が交流できるように」と、3年前から交流会をしている。
今年は留学生に日本の文化を体験してもらおう窶狽ニ企画。生徒らは、留学生を中心とする班ごとに分かれ、弓道や茶道、華道などの伝統文化を一つ一つ紹介した。
茶道で留学生らは、茶道部のお手前でもてなしをうけた後、実際にお茶をたてることに挑戦。アドバイスを受けながら、手際良くお茶をたてる留学生もいた。バングラディッシュの留学生は「バングラディッシュのお茶は、砂糖やミルクを入れるので、日本に着いたころは戸惑ったが、今日は大丈夫。自分のたてたものの方が苦い」と話していた。 -
伊那こども公民館で防犯講話
伊那市の伊那公民館が主催する、市内の小学生や保護者を対象とした教室「伊那こども公民館」が24日あった=写真。今年度4回目の教室は、伊那署生活安全課の西澤忠篤課長が地域犯罪や交通事故について講話。参加した13人は、防犯意識などを高めた。
犯罪や事故に遭わないための対処法をまとめたビデオの鑑賞、子供でもできる護身術の実践学習もあった。西澤課長は不審者の対応について、知らない人に声をかけられたら「行かない」「(車に)乗らない」「大声を出して」「素早く」「知らせる」とし、・スイカノオスシ・スと覚えることを呼びかけた。
護身術の手引きでは、片手を掴まれたら、後ろから抱き付かれたら窶狽ネどのケースに応じた対処を伝授。まず最初に、不審者から届かない距離を保つための・ス間合い・スが重要と話した。
3年目の取り組みとなる同教室は、6月から11月の毎月1回の実施。学校週5日制の土曜日を利用し、スポーツや工作などを通じて親子の交流を深めている。 -
健康寝具の体験会
伊那市日影のベルシャイン伊那店は寝具製造卸メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛を得て24日から、同店の2階文化ホールで健康体験会「カラダにやさしい健康寝具」を開いている=写真。26日まで。
掛け布団を中心に、血行促進、不眠症解消などの効能効果がある敷き布団や、オーストラリア産の生後8カ月のヒツジの毛からできた敷き物などを紹介している。
掛け布団は羽毛や真綿など13アイテムを展示。極寒に生息する「アイダーダック(毛綿鴨)」の羽毛布団は高級品で、寒さから体温を守るための羽毛はフワフワと弾力性に富み、保温性にも優れているという。
関係者は「1日8時間の睡眠を取るとしたら、人生の3分の1を布団の中で過ごすことになる。正しい寝具の選び方、健康について話し合い、寝具の大切さを理解してもらえれば」と来場を呼びかける。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時30分)まで。