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エーデルこまがね納涼祭
入居しているお年寄りに夏祭りの雰囲気を味わってもらおうと駒ケ根市の特別養護老人ホーム「エーデルこまがね」は20日、納涼祭を開いた。玄関前の広場には豚汁、五平餅、かき氷、ジュースなどの屋台が立ち並び、職員や市社協のボランティアらが「おいしいですよ」「いかがですか」などとお年寄りや訪れた家族らに威勢よく声を掛けた=写真。
普段戸外に出ることの少ない入居者らは照りつける夏の日差しを浴びてまぶしそうな表情を見せながらも、わたあめや焼きそばなどをおいしそうにほお張っていた。
屋内には輪投げ、玉入れなどお年寄りでも楽しめるゲームコーナーが作られ、車いすの入居者が笑い声を上げながら楽しむ姿も見られた。
職員やボランティアらによる踊りや歌なども披露され、施設には明るい笑い声が響いていた。 -
孫たちに伝えたい話を聞く会
駒ケ根市の公民館協議会は20日「孫たちに伝えたい話を聞く会」を赤穂公民館で開いた。市内在住の戦争体験者3人がそれぞれ経験した生々しい体験談と戦争の悲惨さを語り、異口同音に「戦争は何があっても二度と起こしてはならない」と強く訴えた。
木下主計さん(79)=赤穂北割二区=は関東軍所属の初年兵としてソ連軍と戦い、終戦後は酷寒の収容所で飢えと戦った。「生きるためとはいえ仲間を見殺しにしてきた。戦争は人を狂わせる」と淡々と語った。
浦野喜久美さん(82)=赤穂福岡=は満州でソ連兵の目を逃れるため頭を丸坊主にし、男の服装をして何とか生き延びた。「ソ連の兵隊のやったことは本当に許せない。思い出すと涙が止まらない」と感情をあらわにして訴えた。
木下清人さん(77)=赤穂福岡=は満蒙開拓団として伊南郷に入植し、病気や栄養失調でばたばたと倒れていく人たちを目にしてきた。「毎日いくつもの死体を郊外へ運んで埋める。感情を殺し、物と思わなければできるものではなかった」と悲しみを込めて振り返った。
会場に集まった小学生から80歳代までの約50人は3人の話にじっと耳を傾け、沈痛な表情で戦争の悲惨さに思いをはせていた。 -
箕輪町長寿者訪問
箕輪町は22日から、88歳以上の町民の長寿を祝い、平沢豊満町長が該当する家庭を訪問して記念品を贈っている。
05年度中に88歳以上になる人は414人。そのうち88歳は82人、100歳を迎える人は4人。88歳の人には町木のケヤキをくりぬいた汁わん、89歳以上の人には綿毛布を贈る。
木下北城の奥原つぎさんは、11月に満88歳の誕生日を迎える。娘夫婦と孫の4人家族。近くに暮すひ孫が毎日のように訪れる。足が少し悪いが健康で、早寝早起き、家族と一緒に3度の食事をし、好きなテレビを見て過ごすという。
平沢町長が「健康に気をつけてお元気で」と記念品を手渡すと、「ありがとうございます」と笑顔で受け取った。 -
箕輪町木下公民館親子ふれあい農場収穫祭
箕輪町木下公民館の「親子ふれあい農場」は21日、農場で育てたジャガイモを収穫し、掘ったばかりのイモを使った料理で収穫祭を楽しんだ。
「ものを育てるものづくり」を大切にしたいと本年度、親子で土に触れ野菜を育てる「親子ふれあい農場」を新しく企画。公民館活動は大人向けのものが多いため、子どもや若い世代にも参加してもらい、親子のコミュニケーションを図ってほしいとの願いも込める。
小学生の親子12家族30人が参加。区民所有の遊休農地を利用し、4月にトウモロコシの種をまき、ジャガイモを植えた。これまでに2回ほど土寄せや草取りに汗を流し、7月にトウモロコシを収穫した。
この日は、4アールの広さに植えたジャガイモの収穫。大きく立派に育ったジャガイモをゴロゴロと土から掘り出した。箕輪中部小4年の宮尾佳奈子さんは「大きいジャガイモが取れてうれしかった。疲れたけど達成感がある」、弟の晃弘くん(1年)は「簡単に取れた。楽しかった」と笑顔。父親の茂さん(37)は、「子どもが畑仕事をすることが少ないのでいい機会。親も日ごろの運動不足が解消できました」と話していた。
おやつは、採れたてを蒸したジャガイモ。その後は、公民館でジャガイモをたくさん入れたカレー、とん汁、ポテトサラダで収穫祭。皆で育てたジャガイモは格別の味で、子どもたちはもりもり食べていた。 -
権兵衛トンネル開通前記念第20回大芝高原まつり
権兵衛トンネル開通前記念第20回大芝高原まつりが21日、大芝高原一帯であった。薄曇りの天気で途中雨に降られたものの、村内外から訪れた大勢の祭り客でにぎわい、最後は大輪の花火が夜空を彩った。
FM長野パーソナリティーの小林新さんの司会で開会。おまつりステージは太鼓、ダンス、バンドなどが出演し、保育園児やダンスサークルのステージは我が子の姿を撮影しようとビデオやカメラを手にした家族でいっぱい。パレードのみこしは唐木一直村長も担ぎ出し、村長は上下に激しく揺れるみこしの上で沿道に手を振った。
名物たらいレースは19組が出場。ゴール前で余裕の1回転を見せる選手、スタートしてすぐに転覆してしまう選手、前に進まず苦戦する選手とさまざまだったが、やじと声援が飛び交う中で盛り上がり、「ライジングたらい部」が連覇した。
林の中にビニールシートを敷いて家族でゆっくり祭りを楽しむ人、県内外から集まった130台のクラシックカーを見物する人、木工広場でいすや舟作りに熱中する子どもたち。食べて、遊んで、夏祭りを満喫していた。 -
仲仙寺の木造仁王立像2体県宝に指定へ
県文化財保護審議会は22日、伊那市西箕輪羽広の仲仙寺の木造仁王立像2体を県宝に指定する答申をした。市教育委員会によると、県宝指定の文化財は市内で初めて。
市は1972年に市有形文化財(彫刻)に指定。「全体の調和、均衡が取れ、堂々としている。伊那地方の優秀で貴重な彫刻」と、00年に県宝指定を申請していた。
2体は仁王門に安置する。室町時代の1501(文亀元)年に、雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼が製作した。
向かって右側が密迹金剛。口を開き、振り上げた左手に鈷杵を握る。左側は那羅延金剛で、口は閉じ、右手の指を開いて前方に向けている。ともに高さは255センチ。 -
富県南福地の御柱祭9月
9月25日にある伊那市富県南福地の諏訪神社の御柱祭りに向けて、上竹松、竹松、阿原の氏子でつくる実行委員会(牛山昭司委員長)は21日、4カ所の里山から御神木を切り出した。
7年に一度の諏訪大社の御柱祭りに敬意を表し、翌年に開く恒例祭。第1の柱がある菖蒲(しょうぶ)山で、事始めの安全を祈願する斧入れ式を挙行し、その後、各山から、円周がそれぞれ約130センチの赤松3本、もみの木1本を切り出した。
最後に残った第3の柱(もみの木)は、それまでの赤松と違い、幹はどっしりとした重量感。生えている場所が急斜面のため、倒す方向を検討し、慎重にチェーンソーの刃を入れた。「ベキベキ」と大きな音を響かせ木が倒れると、これまで以上の歓声がわき、委員らの顔には安堵(あんど)の表情が浮かんだ。
4本の御神木は、9月11日に山出しし、2、4の柱は24日に神社に建てる。25日は、1、3の柱の里曳き、建御柱のほか、長持道中をして各家庭を周る。 -
第40回上伊那陸上競技記録会(秋季)・第10回上伊那スポーツフェスティバル05陸上競技結果
◆第40回上伊那陸上競技記録会(秋季)・第10回上伊那スポーツフェスティバル05陸上競技大会(20日・伊那市営陸上競技場)
★男子
【小学生】◇4年100メートル(1)青木俊太郎(辰野西)16秒36(2)三好一央(赤穂)16秒38(3)竹村新吾(伊那)16秒80◇5年100メートル(1)小松嵩明(富県)14秒95(2)田中敦啓(東春近)15秒01(3)小林智哉(駒ヶ根スポ少)15秒10◇6年100メートル(1)中村健人(赤穂)13秒90(2)大槻大地(箕輪北)14秒49(3)野村悠人(伊那)14秒62◇1000メートル(1)藤田慧(箕輪北6)3分23秒08(2)大蔵孝治(駒ヶ根スポ少6)3分25秒78(3)大蔵孝明(駒ヶ根スポ少5)3分41秒71◇4×100メートルリレー(1)赤穂A(浦野滉大、中村健人、宮下大輝、石沢周)57秒80(2)駒ヶ根スポ少B(唐澤竜実、小林智哉、池上竣、林優人)59秒01(3)東春近A(伊東朋也、北澤優也、田中敦啓、湯澤圭)61秒08◇走り幅跳び(1)鹿野雅也(富県6)4メートル28(2)竹松高彬(富県6)4メートル08(3)春日政彦(箕輪南6)3メートル84
【中学・一般】◇100メートル▽1組(1)加藤一樹(赤穂中1)12秒29(2)森雅貴(赤穂中1)(3)田畑勇貴(伊那中1)▽2組(1)原翔太(伊那中1)12秒90(2)野坂大樹(赤穂中2)(3)倉田健斗(箕輪中2)▽3組(1)堺澤博樹(赤穂中3)11秒97(2)竹松正輝(高遠高2)(3)西尾辰也(高遠高2)▽4組(1)三村瑞樹(辰野中2)11秒96(2)唐澤和也(赤穂中3)(3)橋爪純(高遠高2)◇400メートル▽1組(1)大野裕紀(赤穂中1)58秒43(2)谷川大輔(宮田中2)(3)高島一貴(南箕輪中1)▽2組(1)野坂大樹(赤穂中2)61秒59(2)藤澤祐輔(箕輪中2)(3)網野栄治(伊那中2)▽3組(1)山口裕(上伊那陸協)54秒82(2)大石洋佑(伊那中3)(3)中平英貴(弥生ヶ丘高1)◇800メートル(1)小林礼(辰野中3)2分14秒04(2)大下直人(宮田中2)(3)古河原達哉(宮田中2)◇1500メートル(1)徳永吉彦(伊那中教員)4分27秒45(2)細田大輔(弥生ヶ丘高1)(3)吉川一平(弥生ヶ丘高1)◇中学3000メートル(1)小田原佑樹(赤穂中2)11分31秒60◇一般5000メートル(1)富澤俊光(弥生ヶ丘2)18分36秒74(2)大村英樹(高遠高2)(3)植田剛(上伊那陸協)◇4×100メートルリレー(1)高遠高(橋爪純、丸山拓実、竹松正輝、西尾辰也)45分88(2)赤穂中A(村井大介、森嵩貴、唐澤和也、堺澤博樹)(3)赤穂中B(野坂大樹、森雅貴、大野裕紀、加藤一樹)◇走り幅跳び(1)野溝亮太(高遠高1)6メートル09(2)三村瑞樹(辰野中2)(3)西尾辰也◇走り高跳び(1)稲村立吉(春富中3)1メートル70(2)原司(箕輪中2)◇棒高跳び(1)丸山拓実(高遠高2)4メートル00(2)松澤成治(春富中2)(3)城取寛幸(高遠高1)◇中学砲丸投げ(1)中谷俊貴(辰野2)12メートル02(2)春日綾真(宮田2)◇一般円盤投げ(1)中島公徳(富士見町体協)24メートル91◇中学ジャベリックスロー(1)北林元樹(宮田2)30メートル16(2)原和也(宮田2)
★女子
【小学生】◇4年100メートル(1)有賀菜央(辰野西)16秒11(2)大脇愛菜(東春近)16秒43(3)伊澤桃(富県)17秒09◇5年100メートル(1)倉科千紘(伊那)16秒36(2)望月愛里(赤穂)16秒46(3)松井早希(赤穂)16秒74◇6年100メートル(1)中村夕貴(駒ヶ根スポ少)14秒84(2)鹿野知世(富県)15秒49(3)由上綾華(辰野西)16秒91◇1000メートル(1)森田遥(駒ヶ根スポ少6)3分28秒39(2)湯沢ほのか(駒ヶ根スポ少5)3分30秒56(3)福澤志穂(駒ヶ根スポ少6)3分36秒56◇4×100メートルリレー(1)駒ヶ根スポ少(福澤志穂、森田遥、山田咲織、中村夕貴)59秒05(2)赤穂A(平栗舞歩、清水文、小出佑紀、小原恵)61秒36(3)富県(田畑みなと、伊澤楓、村上璃音、鹿野知世)63秒71◇走り幅跳び(1)小牧柚香(富県6)3メートル38(2)池上萌(赤穂6)3メートル26(3)吉原真子(東春近5)3メートル24
【中学・一般】◇100メートル▽1組(1)保科千絵(宮田中1)15秒09(2)高山理奈(赤穂中1)(3)茅野万里奈(辰野中1)▽2組(1)中原里奈(春富中1)14秒51(2)アルッガマゲ左諭(赤穂中1)(3)有賀麻美▽3組(1)松井萌(赤穂中2)14秒29(2)赤羽優希(赤穂中2)(3)小澤彩香(辰野中2)▽4組(1)宮澤理佳(辰野中2)14秒75(2)山寺由莉(辰野中2)(3)飯澤瞳(辰野中2)▽5組(1)林恵理香(伊那西高1)14秒18(2)小澤智代(辰野中3)(3)平澤成美(伊那西高1)◇400メートル(1)仲田千秋(弥生ヶ丘高2)61秒27(2)菊池真奈美(弥生ヶ丘高2)(3)小田切朱音(赤穂中3)◇800メートル(1)池田杏奈(箕輪中2)2分41秒41(2)田中優子(弥生ヶ丘高1)(3)渡邉礼夢(伊那西高1)◇3000メートル(1)井沢里紗(伊那西2)12分25秒48(2)井澤優香(伊那西高2)(3)水上八恵子(伊那西高1)◇4×100メートルリレー(1)弥生ヶ丘高(北原瑞季、仲田千秋、高橋優妃、菊池真奈美)52秒49(2)赤穂中(松井萌、大場沙奈、アルッガマゲ左諭、赤羽優希)(3)伊那西高(平澤成美、伊東かほり、倉田好美、林恵理香)◇走り幅跳び(1)小澤智代(辰野中3)4メートル92(2)中泉有紗(伊那西高1)(3)桐山明日香(宮田中1)◇走り高跳び(1)小口紗也加(伊那西高2)1メートル40(2)酒井香織(高遠高3)(3)林亜衣理(辰野中2)◇棒高跳び(1)高山花織(伊那北高3)3メートル00(2)酒井香織(高遠高3)(3)和泉はるか(高遠高1)◇中学砲丸投げ(1)大場沙奈(赤穂2)7メートル38(2)小澤彩香(辰野2)(3)原美月(南箕輪1)◇中学ジャベリックスロー(1)林亜衣理(辰野2)17メートル63(2)飯澤瞳(辰野2)(3)中村芝津(辰野2) -
イラクの現状報告会
イラクで使用された劣化ウラン弾の放射能汚染被害を伝える報道写真家、森住卓さんらの講演会が20日、伊那市民会館で開かれた。
米軍が湾岸戦争で使用した劣化ウラン弾の詳しい被害状況が明らかとされない中、森住さんは、イラクの様子を撮影してきた。
放射能の影響は、今なお深刻で、ガン、白血病、その他さまざまな難病に苦しむ人が急激に増加する一方で、薬不足から、多くは十分な治療が受けられないまま死んでいく。脳が十分発達しないまま生まれてきた無脳症の赤ん坊を前に、イラクの医師は「あと30分もすればこの子は死ぬ。この子の生まれた意味は、写真でその姿を世界に伝え、悲劇を繰り返させないようにすること」と話し、森住さんに撮影するよう訴えたという。このような場面は、イラクの日常としてあり、死と隣り合わせにあるイラク住民の悲痛な思いを森住さんは訴えた。
また、イラクに薬を届ける活動を続けている西村陽子さんも講演。西村さんは、治安状況も薬不足も一向に改善されないイラクでの活動を「大きな砂漠に1滴の水をたらすようなものだが、今できることを続けていきたい」と語った。 -
宮田観光開発 新会長に清水村長、9月までに「経営改善推進委員会」を設置
観光ホテルを経営し、長期債務や施設老朽化が問題化している宮田村の第3セクター「宮田観光開発」は22日、臨時株主総会と取締役会を開き、矢田義太郎前村長の急逝で空席になっていた会長職に清水靖夫村長(64)が満場一致で就任した。同社は外部チェック機関として「経営改善推進委員会」(仮称)を9月末までに立ち上げる考えも示した。
同社の経営問題では、社内外の委員でつくる「組織のあり方委員会」が、社長の常勤化と経営責任の明確化などを要望。
5月末の株主総会で当時社長だった矢田前村長が退く形で会長になり、現場トップの清水忠夫専務が社長に就任した。
同社は村が筆頭株主。新村長が会長に就き、村との関係を今後も維持していく。
清水村長は「組織のあり方委員会の答申を受け、会社としてしっかりとした組織体が明確になってきた。今後は的確な現状把握で具体的な方向性を打ち出すことが必要」と総会であいさつした。
同社は席上、組織のあり方委員会が設置を求めていた「経営改善推進委員会」について、9月末をめどに設置したいと説明。
計画案では取締役が委員を推薦するが、若者を中心に選考。経営チェック機能のほか、地域を巻き込んだ活性化策の検討も視野に入れている。 -
地域の自然を守ろう
地域や自然を守ろうと、長谷村の長谷中学校は20日、村内7地区の空き瓶回収に合わせて、恒例の水辺クリーン作戦をした。
非持地区は、生徒約20人が、特別養護老人ホーム「サンハート美和」前の美和ダム湖周辺で40分ほどかけてごみを拾った。
たばこの吸い殻や空き缶のほか、花火や遊び道具などが多く見つかり、非持地区の担当教諭は「夏休みを利用して訪れる観光客や帰省客らが多いためか、この時期はポイ捨てが目立つ」としている。
水辺の清掃を終えた生徒たちは、近くの諏訪神社に設けた花壇の草とりもした。3種類のサルビアにマリーゴールド、アゲラタムが植えられ、見ごろを迎えている。
同校は校内と各地区で花壇づくりに取り組み、同日、生徒会の造園委員会による各地区の花壇審査があった。結果は10月にある文化祭で発表される。 -
リンゴ・ナシ出荷はじまる
飯島町上の原のJA上伊那飯島果実選果場が22日開場、早生(わせ)系のリンゴ「サンつがる」、ナシ「幸水」の選果、出荷作業が始まった。初日は伊南管内15軒がリンゴ1700キロ、ナシ1800キロを持ち込んだ。
目視やセンサーで、キズ、色、形、糖度などで3-4ランクに分け、大きさをそろえ、箱詰され、大阪方面に出荷された。
リンゴはサンつがるに続き、9月中旬から中生種のジョナゴールド、シナノスイート、主力のふじは11月から、12月初旬まで、伊南地区全体で平年並の2137トン、4億3500万円余を予定。ナシは幸水、二十世紀、南水、ラ・フランスなど1316トン、3億3500万円余を計画する。
JA果実課の吉川順平課長は「今年は天候に恵まれ、糖度は十分。品質も収量もまずまず。収穫期の台風だけが心配」と話していた。
選果場ではリンゴ、ナシの贈答用や格外品などの直売をしている。詳細は(TEL86・6688)
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「利き酒」例会
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は19日、第996回の例会を駒ケ根商工会館で開いた。テーマは「利き酒」。会員約60人が出席し、長生社取締役専務の北原岳志さんの講演を聞き、実際に酒を口に含んでじっくりと味を楽しんだ。
北原さんは、意外に知られていない日本酒の歴史や醸造法などについて分かりやすく解説した。「原料は基本的に米と水だけ。しかしこれに加えて今では醸造用アルコールを当然のように使っている。これは酒づくりをしている者としては少しさびしい」と話し、本物の酒へのこだわりを垣間見せた。
講演の後はお待ちかねの利き酒。出席者らはそれぞれのテーブルに用意された▽純米▽純米生▽大吟醸窶狽フ3種の酒を口に少量含み、舌でころがすようにしてじっくりと味と香を楽しんだ。「さすがに大吟醸はうまい」などと話しながら、味の違いを確かめるように何度も杯を口に運んでいた。 -
宮田村で迷い犬
宮田村町1区の大沢川近くの国道旧道で迷い犬が見つかり、役場で保護している。茶色の小型犬雑種メスで、飼い主を探している。
13日に保護。首輪はしていなかったが、人によくなついている。
キツネのような耳と細身が特徴で、目は茶色。心当たりの方は村生活環境係85・5865まで。 -
伊那の文化と呼ばれるお菓子をつくりたい
御菓子処おかめ堂(伊那市) 西尾博彦さん(61)伊那市通り町3丁目。駅前再開発ビル「いなっせ」正面、道をはさんだ反対側に店を出す。1950(昭和25)年に父親二郎氏(88)が創業。当初は菓子の卸と小売の店だったが、1975年に自身30歳で菓子製造を手がけた2代目だ。
05年6月、新製品ブルーベリー生大福を発売した。厳選した野生種のブルーベリーと、乳脂肪47%の生クリームを餅で包んだやや小ぶりの大福。製造後冷凍し、食べる時には半解凍の状態で窶狽ニいう新趣向。甘酸っぱいブルーベリーの味と、冷たい生クリームが口いっぱいに広がる新感覚の和洋折衷大福だ。冷凍庫から出して20縲・0分ほど置き、半解凍になるまで待つのが最適だという。
「インターネットでお菓子のサイトを見ていて、お餅で生クリームを包む方法に興味を持った」ことが始まりだった。生クリームを餅で包み、半解凍状態で食すものは「おそらく上伊那地域では初めて」。今では評判を聞きつけ、10個、20個と買いに来る人が続いているという。
根っからの研究好き。生クリーム大福の前にはチーズ大福を発売した。こちらも、チーズをあんこと混ぜ合わせて餅に包んだ和洋折衷。チーズとあんこの組み合わせが斬新で、思わぬ美味しさと評判になった。
「ここのところ、あんこと、なにかまったく別の食材を組み合わせ、その組み合わせの妙を探るような方向が多かったですね」とふり返る。チーズの他にも、フキ味噌とあんこを混ぜたふきみそパイで、新しい味を提供。「ミスマッチというのかな?面白い味だとお客さんに喜んでもらえた。でもこれは季節限定です」。
この他にも、さんしょみそパイとかカレーパイとかも試みたが、「これは味の好みがバラバラでむずかしい挑戦だった」と笑う。
地元の高校を卒業後、家業を継ぐために名古屋のお菓子問屋へ。修業後、実家の店に入ったが、卸と小売の家業に限界を感じ、「これからは特長のあるお菓子を製造しなければ」と思い立つ。28歳で東京のお菓子専門学校に入り直した。
2年後、伊那で菓子製造を始めた時から、「伊那にはこんなお菓子があるのかと言われたい」「伊那の文化と呼ばれるお菓子がつくりたい」の思いが強く、いち早く、地元のカボチャを使った饅頭やパイを作り、豆乳をたっぷり使用したカステラでイチゴをはさんだ「苺豆腐」なども作った。
「いなっせ」のお菓子講座の講師も年6回務め、伊那公民館時代から数えて20年に及ぶという。そんな社会貢献も大切にする。
次なる目標は、自分の店で入れた特製コーヒーをゼリーにし、それを生かしたお菓子を作ること。ゼリー自体が好評で、お客さんの引き合いに答えられない状況だが、そこを克服して、「伊那ならではのコーヒー菓子を生み出したい」という。この道30年のベテランは、今日も新しい菓子づくりに熱中している。 -
05衆院選
伊那JC、OB・現役有志が宮下氏応援団を結成衆院選に長野5区から出馬を表明している自民党前職の宮下一郎氏(47)を応援しようと、伊那青年会議所(伊那JC)のOB・現役の有志が19日、「21峰明会」を結成した。宮下氏と同時期に伊那JCの活動を担ったメンバーが中心。約50人が集まり、会長には伊那市の司法書士・熊谷健さんが就任した。
規約によれば、会の目的は「宮下一郎君と共に、日本の未来を考え、市民の意見を国政の場に反映させ、21世紀の明るい伊那谷と日本を創造する」こと。
伊那JC関係には、宮下氏の父親である元厚生大臣宮下創平氏を支援する「21創明会」があったが、03年の創平氏の現役引退・一郎氏への「代替わり」に対応した組織再編は行わないまま「実質的な活動休止状況」(21創明会会長塚越英弘氏)だった。こうした中、解散・総選挙が決まる前からJC同期生の中から「語る会的組織」を求める声があり、結成に至った。峰明会結成により創明会は解散した。
会長の熊谷さんは「JCの同期生として一緒に活動した仲間として、共に語り、学び、一郎君を育てるために結成した。選挙の応援もするが、従来の後援会組織とは違う、日本と地域のあり方を共に考える会にしたい」と話した。 -
自立のむらづくりの計画で地区懇談会スタート
宮田村は自立のむらづくりを進める「第4次総合計画後期基本計画」に住民の声を反映しようと、19日夜から地区懇談会を始めた。9月5日まで全11地区で開く。初回の町3区には40人ほどが参加。自立の方針や地区と村との連携、職員の応対など、村政の現状と課題を踏まえながら意見を交換した。
清水靖夫村長ら理事者と地区担当の職員が出向き、村政について感じていることを自由に出し合った。
ある参加者は「村は合併しないと決めたが、長期的に大丈夫かと心配。今後は合併も選択肢にいれたほうが良いのでは」と質問。
小林修助役は「今は住民の皆さんが決めた自立を基本に進めている。後期計画にも自立を反映し、まい進する」と答えた。
村の財政試算で数年後に多額の赤字が予想されている点についてふれ「人件費などきれいごとを示すのではなく、職員の大幅削減など、赤字にならないような改革案を示してくれれば村民も安心する」といった声も。
役場窓口の対応の悪さも指摘し、村が積極的に地区と連携を取るよう求める意見も複数挙がった。
村長は「具体的な村政への思いが地域にあると感じた。今後は先送りせず、地区担当など職員にぶつけてほしい」と述べ、定期的に地区懇談会を開きたいと考えを示した。
清水村長になり初の住民懇談会。514戸の町3区の参加者は40人足らずで、世帯割合でみて1割に届かない低調な出足となった。
「ゴミや合併など直接的な問題じゃないことが影響しているかも。新村長になってもう少し出席があるとも思ったが」と伊藤賢治区長ら町3区の役員は話した。 -
磐田市の鈴木望市長、元場千博市議会議長らが表敬訪問
今年4月、5市町村が合併して新たに誕生した静岡県磐田市の鈴木望市長、元場千博市議会議長らが友好都市協定を結ぶ駒ケ根市を訪れ、中原正純市長にあいさつした。
鈴木市長は「合併後もこれまで同様自然体でのお付き合いを」と話し、中原市長は「いろいろな点で互いに情報交換し、共に手を携えて一層の発展を目指そう」と答えた。
両市は光前寺の霊犬早太郎が遠州府中(現・磐田市)でヒヒを退治した伝説が縁で67年に友好都市協定を結んで以来、さまざまな交流が行われている。新・磐田市は人口17万5千人。面積は駒ケ根市(約166平方キロメートル)とほぼ同じ約164平方キロメートル。繊維、金属、自動車などの生産企業が集まる工業都市で、近年はサッカー・Jリーグのジュビロ磐田のホームタウンとしても全国的にその名を知られている。 -
クリニクラウン(臨床道化師)講演会
「健康の駅・駒ケ根」を目指す駒ケ根市は19日夜、健康増進推進事業として6月から開講している「いろりばた塾」の講座「クリニクラウン(臨床道化師)講演会」を東伊那のふるさとの家セミナーハウスで開いた。約30人が参加。講師のクリニクラウン・塚原成幸さん=塩尻市=が笑いの効用について話し、身につけた芸の一端を見せた。
クリニクラウンは病院(クリニック)と道化師(クラウン)の造語で、入院している子ども達のために病室を訪れては、笑いと希望を届けるスペシャリスト。塚原さんは「笑いにはさまざまな効果があり、健康状態や生き方にも大きくかかわっている」と話した。「話しているだけではつまらないだろうから窶煤vと用意したボールやクラブなどを使って得意のジャグリングや皿回しなどを披露。参加者の喝さいを浴びた塚原さんは「この笑いの中から生まれるリラックスした雰囲気と一体感が人間関係の上でとても大切。自ら楽しむ人こそが人を楽しませることができる」と笑顔で訴え掛けた。 -
上農生が大芝荘で竹垣作りボランティア
上伊那農業高校緑地工学科の生徒が19日、ボランティアで南箕輪村の大芝荘入り口に竹垣を作った。3年目の活動で、生徒たちが日ごろの学習成果を発揮して熱心に作業し、完成した。
地元の公共施設で垣根作りなどをし、地域の人に気持ちよく施設を利用してもらうと同時に、地域との連携や交流を深め、緑地工学科の学習を知ってもらおうと取り組んでいる。
夏休み中だが3年生の有志5人が参加。山本浩文教諭の指示を受けながら、大芝荘日帰り温泉への通路約8メートルの区間に四つ目垣を製作した。2メートル間隔に立てた杉の丸太に地面と並行に胴縁を縛り、地面に垂直に立てた竹と胴縁をしっかりと縛って美しい竹垣に仕上げた。
竹垣作りは3年生になってから学習。参加した生徒は、「地面が傾斜になっているので、それに合わせて胴縁を水平にするのが難しかったけど、皆でやってると楽しい」と話していた。
大芝荘の山崎文直支配人は、「竹垣が出来て、駐車場と緑の花壇、通路がきちんと分けられて気持ちがいい。通路を歩く温泉の利用者もほめてくれて評判がいい」と喜んだ。 -
箕輪町交通安全協会親ぼくマレットゴルフ大会
箕輪町交通安全協会主催の親ぼくマレットゴルフ大会は20日、ながた自然公園マレットゴルフ場ながたコースであった。コース内の“交差点”では安全確認をし、交通ルールを守って和気あいあいとプレーを楽しんだ。
恒例の大会。町、町議会、警察、安協、消防団など関係団体から約70人が参加し、3人ずつの24チームで18ホールを回った。
小林交石会長は、「ドライバーが安全意識を持ちゆとりある運転をしてもらうことが一番。死亡事故ゼロを目指し、交通事故が1件でも少なくなるよう啓発していく」とあいさつした。
大会は、「ホール内には交差点がいくつかある。必ず止まって左右確認し衝突のないように。追い越し、スピード違反をしないで楽しんで」と安協らしい競技説明を受けてスタート。林間にはボールを打つ音に負けないくらい、「入れ、入れ」「おー、うまい」と楽しそうな声が響いた。
大会後は、焼肉大会で一層親ぼくを深めた。県小売酒販組合連合会や県などで作成しているシール「運転して帰ります。お酒を勧めないでね」も活躍。アルコールを飲まない人はシールを胸にはり、懇親会を楽しんだ。 -
あるしん伊那東支店に鈴虫
伊那市中央区のアルプス中央信用金庫伊那東支店(池上隆史支店長)で、今年も「リーンリーン」と鈴虫の羽の音が利用者を楽しませている。飼育容器に入れて窓口に置いている鈴虫は、毎年、近くに住む理容師の黒河内桝男さん(78)が、育てて同支店に譲っている。
15年ほど前から鈴虫を飼育している黒河内さんは、毎年、希望者に無料で配布している。今年は春先の寒さが影響し、例年より15日遅く、千匹少ない1500匹がふ化。「熱心に飼ってもらえるとうれしい。鈴虫の鳴き声を聞いて楽しんでもらえれば」と話している。
飼育容器は持参。問い合わせは、黒河内理容所(TEL78・2207)へ。 -
三峰川榛原河川公園のトイレや遊具などに悪質な落書き
伊那市東春近の三峰川榛原河川公園のトイレ、遊具、看板など6カ所に悪質な落書きが見つかり、市は18日、伊那署に被害届を提出した。
落書きは16日午前8時ころ、公園を管理する市振興公社職員が発見。青や赤色のスプレーで「伊那」「2005」などと書かれていて、前日の午後5時30分から発見時間までの間に、犯行があったと思われる。
これまでに、目立たない落書きは何度かあったものの「トイレに落書きをするのはやりがちだが、子供たちが遊ぶ遊具に書かれるのは初めて」と市職員は、利用者のモラルの低さに驚いている。
今回の落書き除去に掛かる被害額は約15万円。市は伊那署に頼み、夜間のパトロールを強化した。 -
仲仙寺の仁王像 県宝指定・答申あす
県庁で22日にある県文化財保護審議会で、伊那市西箕輪羽広の仲仙寺の木造仁王立像2体について、答申を予定する。その結果が注目されている。市教育委員会によると、県宝指定の文化財は市内にはまだない。
2体は仁王門に安置され、室町時代の1501(文亀元)年に作られた。仏工は、雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼。ともに高さ255センチ。肉体は朱色に塗られ、玉眼を使っている。
市では1972年に市有形文化財(彫刻)に指定。「全体の調和、均衡が取れ、堂々としている。伊那地方の優秀で貴重な彫刻」と、00年に県宝指定を申請していた。
今回の審議会では、県宝に仲仙寺仁王像を含む5件、県無形民俗文化財1件、県天然記念物3件の指定の答申をある。 -
伊那東小5年・袖山尚紘君と平澤菜菜さんが全国選手権へ
全日本少年少女けん玉道選手権大会(28日・東京都)に伊那市の伊那東小学校5年・袖山尚紘君、平澤菜菜さんが出場する。19日夕、2人は市役所を訪れ、小坂樫男市長に健闘を誓った。
袖山君は4年生、平澤さんは2年生の時から、三澤稔教諭の指導で練習を積み重ね、同校体育館で6月26日にあった甲信越北陸ブロック大会で男子、女子の部でともに優勝し、全国切符を獲得した。
2人は腕前を披露。難易度の高い10種類の技を難なくこなし、小坂市長を驚かせた。
全国大会初出場の袖山君は「まずは1回戦を突破し、緊張しても技を成功させて優勝を」。2年連続出場で前回1回戦敗退だった、平澤さんは「自分の練習した力を出して、全国1位を狙いたい」と目標を掲げた。
三澤教諭は「自分から練習する2人なので力は十分に持っている。あとは、本番でいつもの力が出せれば」と話す。
全国大会は、男女ともにブロック代表12人がトーナメントで優勝を競う。 -
地元の青年会にあてた出征兵士のはがきを紹介へ
伊那市手良の中坪区は、出征兵士が地元の青年会にあてたはがきや手紙を区内の郷蔵(倉庫)に保管している。中坪の歩み研究委員会(山岸久男会長、9人)は、戦後60年に合わせ、全戸配布している情報紙「中坪の歩み」で紹介したいとしている。
はがきや手紙は約250通で、1936年から43年までのもの。傷みは少ない。
当時、神社などで出征兵士を見送ったり、慰問品を送ったりした青年会への礼状がほとんど。中国、上海、満州などから送られ「元気でいます」などの言葉も添えられる。軍事郵便のためか、検閲済みのスタンプが押されている。
事務局の高橋忠さんによると、礼状を送った出征兵士のうち、7人が地元で生存。「本人に、はがきが残っていることを伝え、生の声を聞ければ」と話している。
伊那市手良の中坪区
出征兵士のはがき250通を保管
伊那市手良の中坪区は、出征兵士が地元の青年会にあてたはがきや手紙を区内の郷蔵(倉庫)に保管している。中坪の歩み研究委員会(山岸久男会長、9人)は、戦後60年に合わせ、全戸配布している情報紙「中坪の歩み」で紹介したいとしている。
はがきや手紙は約250通で、1936年から43年までのもの。傷みは少ない。
当時、神社などで出征兵士を見送ったり、慰問品を送ったりした青年会への礼状がほとんど。中国、上海、満州などから送られ「元気でいます」などの言葉も添えられる。軍事郵便のためか、検閲済みのスタンプが押されている。
事務局の高橋忠さんによると、礼状を送った出征兵士のうち、7人が地元で生存。「本人に、はがきが残っていることを伝え、生の声を聞ければ」と話している。 -
高遠人権教育出前講座
高遠町三義地区社会人権同和教育推進協議会(伊藤平市会長)主催の人権教育出前講座は21日夜、三義生活改善センターであった。20人が、ゲームなどを交えた参加型の講座で、角度を変えて物事を見ることの大切さを考え合った。
町内5地区で開く出前講座の第1回。「わたし発!人権21世紀縲怩墲スしたちのまちを探検しよう!縲怐@笑顔からはじまる人権」をテーマに、伊那教育事務所教育支援主事の唐沢孝則さんを講師に招いた。
唐沢さんは、「普段とは別の角度でものを考えて」と話し、参加者は街並みのイラストを見て気付いたことをグループで発表。「同じものを見ても、感じ方は人それぞれ違う」ことを改めて認識した。
人権クイズの一つ、若い女性と年老いた女性が見える1枚の絵を例に、「思い込みがあると見えないことがある。一面を見て全てわかった気になる前に、もう一度ほかの面もあるのではと気付いていくことが大切」と指摘。「目に見えないところで起きている地域の課題に気付き、自分でできることは何か考え、できることからやっていけたらいい。だれもが自分らしく暮せる地域づくりをしてほしい」と語った。 -
子どもに良いおもちゃのお話会
乳幼児の母親などに、お勧めおもちゃを知ってもらおう窶狽ニ19日、伊那市の北原こどもクリニックの北原文徳院長の"話会"があった。
北原さんの話会は、子育て支援グループ「子どもネットいな」が主催し、伊那市駅前ビル「いなっせ」で定期的に開く。
約30人の母親が参加。北原さんは「親と触れ合いながら、おもちゃを楽しむことが大切」と話し、安全で親子で楽しみめるおもちゃを紹介。
また"子どものためのおもちゃ"にこだわり、販売・製造をしている伊那市の福祉事業所「どうぞのいす」マネージャーの古畑愛さんも、欧州の優れたおもちゃを紹介。遊び方がマニュアル化されたテレビゲームなどが多い日本に比べ欧州は、自分から働きかけて遊び込む手動的な木のおもちゃや積み木などが多く、遊びの中で想像を膨らませることができると言う。同事業所が製造する地域材を使った積み木の遊び方なども披露した。
母親と一緒に訪れた子どもたちも、普段と一風違うおもちゃを手に取り楽しんでいた。 -
伊那西ザウルスの修復
小学生の時に、流木を使って作った恐竜の骨組み模型を修復しよう窶狽ニ20日、伊那市の伊那西小学校に、01年度卒業生と当時の担任野口輝雄教諭(54)が集まった。土手を覆う草を取り払うと、見覚えのある模型が姿を現した。
小黒川や小沢川で採取した流木で作られた恐竜の骨組み模型は全長約5メートル。イナニシザウルスと命名され、重さや食べ物まで詳細に決まっているという。 1人の生徒が切り株部分の流木を見て「この流木、恐竜の頭みたいだね」と言ったのをきっかけに、現在高校1年生の卒業生15人が、小学3年生の時に製作。1年間校内に展示した後、一度ばらばらにした骨組みを、化石の発掘現場に似せて土の上に固定した。
卒業時には"イナニシザウルスの会"をつくり、年に1度、修復作業をすることを決め、毎年8月に同級会も兼ねて集まり、草取りや老朽化した流木の取り換えや並べ直しをしている。
現在高校に通うため丸子町に下宿する幹事の小池和貴さん(16)は「残っている限り、修復作業は続けていきたい」と話していた。 -
普段できない山・川遊びをしたい
千葉県の千葉市立高洲第一、第三小学校の6年生124人が20日、長谷村に農山村留学に訪れた。「千葉市子どもいきいきプラン推進モデル事業」の一環で5年目。千葉市内117校のうち20校を県内19村で受け入れる。他人を思いやる心や社会性を育み、体験活動を通じて、自主性や創造性を養う。
一行はバス3台を連ね、予定時刻より約1時間遅れで到着。南アルプス生涯学習センター「入野谷」で入村式があり、宮下市蔵村長ら関係者が出迎えた。
式で宮下村長は「自然がいくつもの感動を与えてくれるはず。その感動を胸に秘めて帰ってほしい」とあいさつ。
児童を代表して川名光明君は「千葉では普段、山や川遊びができない。この機会に自然とい向き合ったいろいろな体験をさせてほしい」述べた。
児童たちは24日までの4泊5日の日程で、林業や農業を体験したり、仙水峠に登山をして自然に触れる。また、長谷小の児童とカヌーやEボート、川遊びなどを通して交流を深める予定だ。初日は2コースに分かれ、鹿嶺高原にテントを張って泊まるほか、半数の児童が村内14件の民家に宿泊する。
農山村留学は、始めた当時の千葉市教育長が南箕輪村出身だったことを縁に、長谷村が農山村に適しているとして依頼があり、受け入れたのがはじまりだという。