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冬眠お目覚めコンサート
ピアノの魅力を忘れてしまったお母さんや子どもたちに楽しさを思い出してもらおうと伊南子ども劇場は3日、第75回低学年例会「冬眠ピアノお目覚めコンサート」を駒ケ根市文化会館で開いた。会員の親子ら約150人が集まり、ジャズピアニスト河野康弘さんのピアノ演奏や歌を楽しんだ。
河野さんは子どもたちに「世界中の人がみんな仲良く暮らせるといいね」などとやさしく話し掛けながら『星に願いを』『ピノキオ』などの曲を披露した。「童謡の『チューリップ』はみんな知ってるね? 一緒に歌おう」と呼び掛け、ジャズ風にアレンジしたリズミックな演奏を始めると会場の親子らも手拍子を取り、体を揺らしながら楽しそうに声を合わせていた。
河野さんは1953年生まれ。高校卒業後にピアノを始めた。矢沢永吉バンドのキーボード奏者としてプロデビューし、その後ジャズピアニストに転身。現在世界各地で演奏活動をするなど活躍中。 -
夏の天体観測
親子・こどもふれあい事業9月の巻として駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は3日夜、天体観測教室「夏の星座を眺める」を同館で開いた。親子約10人が参加し、宇宙や星について学んだ。
空が暗くなるまでの間、館内で宇宙についての話を聞いた子供たちは話が終わると早速広場に飛び出し、設置した2基の天体望遠鏡を代わる代わるのぞくが「何にも見えないよ…」。あいにくの曇り空で星は一つも見えず、残念ながら観測はお預け=写真。小雨もぱらついてきたため、せっかく正確に設置した望遠鏡は早々に引き上げとなった。代わりに館内で木星に関するビデオを見ることになった参加者らは「冬の観測に期待しようよ」などと残念そうに慰め合っていた。
同館は「冬の夜空観測教室」を12月17日に開くことにしている。 -
第2回市政モニター会議
駒ケ根市は5日、第2回市政モニター会議を市役所で開いた。市長の委嘱を受けたモニター10人のうち7人が出席し、6月の第1回会議に引き続いて、市政の問題や市報のあり方などについて中原正純市長や市担当者らに提言した=写真。
冒頭、中原市長が市政に関する最近の状況についていくつか説明し、モニターらはそれぞれ意見を述べた。新中学校建設計画について「東中は生徒数の減少で来年度から1学年1学級になってしまうかしれない。片や赤穂中は県下一の大規模校。この状況を解決するため、下平に中学を建設すべきだ」「単学級には親密感が増すなどのメリットもあるし、長期的に考えるべき」などと意見を交わした。ごみの分別が他市町村に比べ厳しいといわれていることに関して「住民は反感を持ちながら従っているのでは。分別のアイデアを募集し、市報などで紹介すれば意欲的に取り組む気持ちが生まれるかもしれない」などの提言も出された。 -
花のある風景コンクール
飯島町のわが町は花で美しく推進機構(花機構)は5日、「第12回花のある風景づくりコンクール」の審査を行った。雨の中、花機構企画情報部会委員や写楽会の代表など委員9人が、町内26団体・個人(地域17、事業所5、個人4)が丹精込めて育てた花壇を見て回り、慎重に審査した。結果は各部門を通じて、最も優秀な町長賞に土村幸子さん(田切)の花壇が輝いた。
▽花の美観性(美観性・デザイン)▽花壇の規模▽生育状況▽徐草等の状況▽景観との調和-の5項目で審査、各部門で金、銀、努力賞のほか、審査員奨励賞を選んだ。
結果は次の通り
◇個人の部▽金賞=林基司▽銀賞=中村昇子▽努力賞=森脇眞一◇地域の部▽金賞=岩間花の会▽銀賞=北河原耕地、飯島小学校▽努力賞=田切公民館、七久保小学校緑化委員会◇事業所の部▽金賞=飯島文化館、JA上伊那飯島給油所▽努力賞=こまくさ園、芳和精機◇審査員奨励賞=25点
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亀山福治・ちず子夫妻
「子どもたちはお手玉を通じて、集中力が高まり、脳の働きが活発になる。体全体を使うので、高齢者の機能回復にも役立つ。お手玉は心と体を癒す」と効用を。
昨年4月、「伊那谷お手玉の会」を立ち上げ、福治さんが会長を務め、ちず子さんが技術指導に当り、2人3脚で、お手玉を通じて、青少年の健全育成に励む。
ちず子さんのお手玉との出会いは古い。子どものころ、姉や近所の同世代の友だちと「いちれつだんぱんはれつして:」と歌いながら、お手玉をつかむ「ちょっきり」、「3つ玉」などで、暗くなるまで遊んだ。
再び、柔らかい布の感触、軽やかなお手玉の音色に触れたのは、足を傷め、動けなくなった98年のこと。中川村の望岳荘で同病の女性に会ったことがきっかけ。「お手玉がリハビリにいいよと勧められ、日本お手玉の会の篠田啓子さん(飯田市)を紹介された」。
「お手玉が足のリハビリに役立つなんて」と半信半疑ながらも、以後、篠田さんが主宰するお手玉教室「南信おしなご会」に入り、すっかり、お手玉にのめりこんだ。
「篠田先生について、飯田市内の小学校に指導に行っているうちに、特注の杖でよろよろ歩いていたのが、杖なしで歩けるまでに回復した。病院では足しかマッサージしないが、お手玉の全身運動が効いたのでは」と分析する。
お手玉の腕も見る見る上達し、おしなご会では最上級の1級(上下伊那で2人のみ)、
全国お手玉協会の3段を取得した。これを機に、飯島町で「お手玉の会」を立ち上げたらどうかと、篠田さんに勧められ、福治さんが中心になって、2月準備会を持ち、広く会員を募った。
「反響が大きく、町内はもとより、伊那市、駒ケ根市からも集まり、うれしかったが、一方では責任も感じた」。4月に会員40人で設立。会の名称を「伊那谷お手玉の会」とした。
第3日曜日の「お手玉教室」を中心に、飯島町の子育て広場、フレッシュセミナー、飯島小学校の飯小タイム、駒ケ根市・岡谷市の移動図書館など、活動の範囲は広がり、お手玉愛好者は増加した。
今年3月、町教育委員会と共催で初めての「町民お手玉大会」を開催、子ども・一般合わせて120人が参加する大イベントになった。「よく、ここまで、輪が広がった。技術も格段に向上した。これも、会員をはじめ、支えてくださった皆さんのお陰と感無量だった」。
また、「障害を持つ男児がお手玉をすることで、改善された。おばあちゃんにお手玉を握らせているうちに、はしが持てるようになったという、喜びの声を聞くのが、1番うれしい」。
10月31日に、東京で、国際大会が開かれる。お手玉を通じて、世界の人々と交流できるのが、今から楽しみとか。
夫婦2人暮らし(大口国江) -
宮田村商工会青年部の北原さんが青年部の主張の関東大会に出場
商工会の青年部員を対象にした主張発表の関東ブロック大会(8日・山梨県北杜市)に、宮田村商工会の北原貴明さん(32)=大原区=が県代表として出場する。支えてくれた仲間や家族への感謝を胸に、青年部活動に全力で打ち込んだ10年間の想いをぶつける。
南信、県大会で最優秀を獲得し、宮田村商工会としては昨年の池上真悟さんに続き2年連続の県代表。
同商工会初の全国出場に期待がかかるが「今まで通り素直に表現できれば」と、北原さんに気負いはない。
主張は400字詰め原稿用紙10枚分にも及ぶ。「こんなに長い文章を書くのは学生の時以来」と話すが、青年部が歳末に行う慈善パーティーを成功させた喜び、それを支えた仲間のことなどを飾らずに綴った。
南信大会から全ての文章を暗記。表現方法など高いレベルの争いだったが、自分のスタイルを崩さず、想いをダイレクトに主張した。
「みんなの助けがあってひとつの事業が成功した。伝えることで、少しでも恩返しができたら」。関東大会も感謝の気持ちで舞台にあがる。 -
ストーリーサインでウォークラリー
宮田村商工会の村おこし事業実行委員会は19日から、村内24カ所に設置した絵柄の違う看板「ストーリーサイン」を使って、ウォークラリーを実施する。村にゆかりの他戸(おさべ)親王伝説を紹介するサインを巡り、村の魅力を再発見してもらう初の試み。商工会の商品券を賞品に用意し、多くの人の参加を呼びかけている。
親王の伝説を基にして、同委員会は物語を創作。名場面をデザイン化し、今春ストーリーサインが完成した。
新たな村のシンボルとして活性化につなげたい考えで、サインを使ったイベントは初めてとなる。
期間は来月1日まで。村内に点在するストーリーサインを自由にめぐって、サインに書かれている番号を所定の用紙に記入する。
用紙は10月2日にふれあい広場で開く商工祭会場で提出(当日来られない人は、1日までに商工会に持参)。
参加者全員に参加賞があるほか、3千円から1万円の商品券が当たるチャンスもある。
参加など詳しい問い合わせは宮田村商工会85・2213まで。 -
05衆院選 参謀に聞く 加藤派選対委員長 中島衛さん
私が衆院選に出馬して戦っていた時には、各市町村、そして地区末端までに後援会支部があり、組織的な選挙だった。今度の選挙は全く組織がない。あちこち事務所があるわけではないし、運動員もいない。
しかし、世の中が変わり、昔のように選対組織がなくても選挙は勝てる。加藤氏個人の魅力が浸透さえすれば、互角の勝負になるはずだ。
今回の選挙は小泉さんの術中に世間もマスコミも踊らされている。しかし、ちょっとしたことで風向きが変わる可能性は高い。小泉さんの強引な政治手法を国民が真剣に考えた時、どんな答えを出すかは分からない。
加藤氏は縁もゆかりもなく、同級生も親戚もいない、この伊那谷から出馬した。昔のような上伊那と下伊那を2分するような地域モンローで票を掘り起こすのは難しい。
年も若く経験が浅いことも確か。しかし、アジアなど国際的立場で仕事をして都会と地方の格差、さらには強者と弱者の格差について肌で感じている。本来の政治のあり方を取り戻そうと気概に満ちている。
今回の選挙は政権選択の意味合いもある。加藤氏の考えを有権者に訴え、5区にも民主党の風を吹かせたい。 -
高速バス長野~飯田線
10月に増便実験県の南北を結ぶ高速バス「みすずハイウェイバス長野縲恃ム田線」は10月、1日2便の増便実験を行う。
増便実験ダイヤは現在の最終便の1時間後で、長野行きでは飯田バスセンターを18時40分発(駒ヶ根IC19時25分、伊那IC19時38分)、長野県21時42分着。飯田行きでは長野県庁を19時35分発(伊那IC21時44分、駒ヶ根IC21時57分)、飯田バスセンター22時42分着。
10月の土・日・祝日を除いた平日に20日間運行する。停留所や運賃は現行と同じ。
公共交通機関の利便性の向上を図るもので、8月4日から24日までの間、ハイウェイバス社内やバス会社の運行窓口などで行ったアンケート調査で寄せられた185人の回答のうち、一番希望の多かった時間帯に増便し、利用状況を調べる。 -
駒ヶ根市、宮田村で
コイヘルペス陽性反応県農政部は6日、駒ヶ根市で8月26日に、宮田村で30日に採取した検体を調査した結果、コイヘルペスウイルス陽性が確定されたと発表した。三重県にある水産総合研究センター・養殖研究所が診断した。
駒ヶ根市、宮田村ともに個人の池で採取したマゴイ。駒ヶ根市では05年度5件目、宮田村では初めて、上伊那では合計6件、県全体では25件になる。 -
かんてんぱぱ青野恭典写真展展示入れ替え
伊那谷の鮮やかな四季を作品に映す、東京都在住の山岳写真家、青野恭典さん(67)の作品を常設展示する伊那市西春近かんてんぱぱホールの「青野恭典フォトアートギャラリー」は大部分の作品を一新した。
約50点のうち、入れ替わったのは40作品。今年の春から夏にかけて撮影した新作も多く、桜や菜の花、モクレンなど、色彩豊かな花々や、田植えが終わり、緑を深めはじめた棚田をとらえた作品などは、草花の息吹や、生命感が、じかに伝わってくる。
青野さんは「撮影を通じた人とのふれあいも伊那谷の魅力」と語る。
また、風景写真に加え、大鹿村の大鹿歌舞伎を撮影した作品も何点か展示しており「今後は、生活と結び付いた文化的な光景も撮影していきたい」と話していた。
入場無料。展示は06年1月まで。 -
上の原保育所育児講座開催
伊那市の上の原保育所で2日、保護者などを対象とした育児講座があった。
テレビゲームの普及に伴い、子どもがテレビに向かう時間の多さが問題視される昨今、絵本の良さを知ってもらおう窶狽ニ、子供向けの絵本などを取り扱う「南信こどものとも社」の坂本勇さんを講師に招き、絵本の選び方や読み方などの講演を開いた。
坂本さんは「絵本には想像力や言葉など、目に見えないものを育てる力があり、子どもに『愛しているよ』と伝える言葉がたくさん詰まっている」と話し、演技力や声色を変える技術ではなく、親の肉声で心を込めて読んであげることの重要性を指摘した。
集まった約140人の保護者の中には父親、夫婦で講座を聞きに来る人もいた。
最近は、保護者が都合の良い時間に来て、半日子どもと一緒に過ごす「保育参観」に、父親が参加することも多くなったという。 -
みはらしファームで結婚式
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームの「ふれあい広場」で3日、結婚式があった。
青空のもと、挙式したのは市内在住の阿部雄樹さん(24)と福田圭さん(23)。2人は幼なじみ。
みはらしファーム内にある「トマトの木」で、披露宴を予定しており、そのつながりで、野外結婚式をすることになった。
上伊那には野外で結婚式を上げられる場所が何個所かあり、ふれあい広場でも過去2、3度、挙式するカップルがいたという。
雨の心配もあったが、無事に式を挙げた2人は、参列者の祝福に笑顔でこたえていた。 -
地震防災訓練
9月1日の防災の日に合わせて4日、上伊那の各市町村で、地震防災訓練があった。
関係団体相互の連携、市民の防災行動力強化などを目的として伊那市は、市内数個所で訓練を実施。総勢3921人が集まり、メーン会場の西箕輪工業団地には、地域住民や市職員など、402人が参加した。
午前9時、駿河湾沖を震源とするマグニチュード8・0の大地震が発生し、長野県でも震度6弱程度を観測した窶狽ニ想定。市内は、家屋、河川堤防が倒壊、ライフラインなども被害を受け、火災、死傷者も多数出た設定で、各区や常会でつくる自主防災会が被害状況報告や、バケツリレーでの消火、炊き出し訓練をしたり、消防や関係行政機関が、担当業務訓練に臨んだ。
本番さながらの訓練を通して参加者それぞれは、改めて防災意識を高めた様子だった。 -
第10回上伊那スポーツフェスティバル・ニュースポーツ体験
第10回上伊那スポーツフェスティバルが4日、北部、中部、南部の3地域であった。
上伊那スポーツ振興協議会などが主催。レクリエーション感覚で誰もが楽しめるニュースポーツを知ってもらい、体を動かす心地よさを感じてもらおう窶狽ニ、子どもから大人までが楽しめるニュースポーツ体験をした。中部地区会場の伊那市民体育館には約50人が集まった。
大きめの柔らかなボールを室内コートで打ち合う“ふわっとテニス”のほか、ボールの代わりに長さ20センチほどの棒を打ったり投げたりする“棒ベース”や、缶蹴りなど、昔ながらの遊びも体験した。
競うのではなく楽しむことを目的とするニュースポーツは、体育指導委員が中心となって上伊那でも普及を進めているが、この日の一般参加者は、ほとんどが未経験者で、遊び方の基礎やルールから学んでいたが、すぐにコツを覚え、大人、子ども一緒になって、新しいスポーツを楽しんでいた。 -
05衆院選 期日前投票が増加 5区合計で5516票(9/4現在)
11日投票の衆院選の期日前投票数(4日現在)が5日、県選挙管理委員会から発表された。伊那市が1088票、駒ヶ根市が388票、上伊那郡区が1511票で飯田市・下伊那郡を含めた5区合計で5516票。
03年11月の前回衆院選の同時期比で1957票増加している。当時は期日前投票制度が創設されていなかったため単純には比較できないが、有権者の関心の高まりをうかがわせる数字になった。期日前投票は、一部地域を除いて投票日前日の午後8時または8時30分まで行える。 -
05衆院選 安倍晋三 宮下一郎の応援演説に来伊
衆院選公示後、初の日曜日となった4日、長野5区の自民党候補宮下一郎氏は、伊那市の市民会館で演説会を開き、党幹事長代理の安倍晋三氏も応援に駆け付けた。
安倍氏は、選挙の争点が郵政民営化であることを強調。「地域によっては郵便局に頼らざるをえない所もあり、こうした地域には郵便局を残していく必要がある」と話し、これを党幹部に強く主張した一人が宮下氏である窶狽ニ主張した。
また「民間も生産性向上のためにリストラなどを進め、構造改革が進んでいる。同様に行政も改革が必要。社会保障などを守るためには、どこか無駄を削減しなくてはならない」と改革の必要性を主張し、この選挙区の若き改革の担い手が宮下氏であるこを訴えた。
宮下候補は「郵政民営化は皆さんに納得してもらう必要があると考えている。公共事業投資減少に伴い冷え込んでしまった県の状況もあるが、一つ一つ問題に取り組み、本当に必要な整備は進め、伊那谷の未来の理想に向けてしっかりとがんばっていきたい」と訴えた。 -
05衆院選 衆院選候補者アンケート
衆院選が中盤を迎えている。選挙の争点となる項目について、各候補者にアンケートし、考えを聞いた(届出順)。
設問は(1)今回の選挙の争点とすべき、優先課題は何か(選択式)(2)参院で否決され、廃案となった郵政民営化関連法案の賛否と、その理由(以下記入式・字数制限なし)(3)小泉首相の政治姿勢、手法などに対する考え(4)有権者に最も訴えたいこと窶煤B
三沢好夫氏
(1)社会保障制度改革、憲法問題、税制改革
(2)反対。民営化し、利潤優先の事業になれば、地域密着の郵便局のサービスが低下してしまう。しかも現在、郵政には国民の税金は1円も使われておらず、民営化すれば、財政健全化という説明も成り立たない。今後の郵政事業は、障害者向けATMや、引き落とし手数料無料など全国どんな場所でも利用できる郵便局の現在のサービスを守り、充実させる。また、郵貯資本の運用を国民にわかりやすく透明にし、ムダな施設建設などはやめる。
(3)「構造改革」という名前で、何かよいことを進めているように聞こえるが、実態は外交も内政も行き詰まっている。アメリカ追従の戦争支援、国民への耐えがたい痛みの押し付け、大企業優遇税制と、これまでの自民党型政治の矛盾を加速させている。国民のくらしや雇用・経営を守れるものではない。
(4)同じ方向での悪政を競い合うような自民・民生の政治姿勢をみると、たしかな野党の存在が必要になっている。平和憲法を守る点でも、消費税増税をさせないという点でも、社会保障を政治の責任で守る点でも、国民のために責任ある野党として対決していく。
宮下一郎氏
(1)郵政3事業の民営化、社会保障制度改革、少子化対策
(2)賛成。郵便局のネットワークと金融サービスの維持をした上で、民営化することにより、国民の望むサービスをタイムリーに提供することができ、収益構造の安定化も期待できるから。
(3)効率のよい小さな政府を目指して改革を進める政治姿勢は高く評価するが、党内の合意形成のため、より丁寧な手続きを心がけていただきたいと考えている。
(4)小さな政府をめざす構造改革を行い、官から民へ重点を移すとともに、地域の活性化によって日本の再生を図ることの重要性を訴えていきたい。特に、伊那谷を21世紀の理想郷として発展させることを訴えていく。
加藤学氏
(1)社会保障制度改革、財政健全化、外交・安全保障
(2)反対。国民の理解が得られていない。大きな国有会社を作るだけで、官から民へのカネの流れは実現しない。
(3)独りよがりの国民無視の政治
(4)弱い者いじめ、地方の生活者無視の小泉政治を終わらせて、本当に国民が望んでいる改革(年金、財政健全化、少子化対策)を行うために政権交代が必要である。 -
長野県川柳大会が伊那市で
長野県川柳作家連盟が主催する第59回長野県川柳大会が4日、伊那市生涯学習センターであり、県内外から約130人の川柳詩人が集い、腕を競い合った。
参加者は、宿題の森・月・虫・指などの6テーマから2つを選び、作品を出すほか、当日出された席代について、当日作品をつくり、提出する。その中から選者7人が優秀作品を決めた。
今回は、ギターに合わせて川柳を読み上げる“朗読川柳”もあり、ゆったりとしたギターに合わせ、作者数人が、自分の作品を披露。 社会を厳しく風刺し、皮肉を笑いに変えるのも川柳だが、「この世界の世あなたに会うためだけに」など、愛をテーマとした川柳を読み上げる男性作者もいた。参加者は、それぞれの作品と音楽に聞き入っていた。
審査の結果、上伊那からは、箕輪町の宮本夢実さんが県教育委員会賞を受賞した。 -
第2回おはなしドキドキパーク
音楽を通じて地域活性化の活動を進めているNPO法人クラシックワールドは4日、伊那市駅前ビルいなっせ前の広場で、第2回おはなしドキドキぱーくを開いた。
広場の活性化を目的に昨年始めた取り組みで、県の移動絵本図書館“おはなしパケット号”を招き、幼稚園児や小学生の音楽演奏などで創り上げた。
オープニングは、伊那緑ヶ丘幼稚園と緑ヶ丘敬愛幼稚園の年長園児60人の鼓笛隊演奏があった。
指揮に合わせて園児達は、精いっぱい旗を振ったり小太鼓をたたき“ひょっこりひょうたん島”など4曲を楽しく演奏。広場に集まった人たちの目と耳を楽しませてた。
伊那小学校の合唱や、「ゴンベエワールド」による風船パフォーマンスなど、さまざまな催しがあり、広場は多くの人でにぎわっていた。 -
全日本少年少女けん玉道選手権女子の部優勝
日本けん玉協会が主催する第17回文部科学大臣杯全日本少年少女けん玉道選手権大会(8月28日、東京・池袋サンシャイン噴水広場)に出場し、女子の部で全国優勝を達成。県内では男女の部で3人目の優勝者となった。
「決勝戦で勝ったときは夢かと思った。表彰状を手にしたとき、やっと実感がわいた。努力が報われてよかった」
6月にあった甲信越北陸ブロック大会で優勝し、全国大会は2年連続の挑戦。前回大会は、全国初出場で緊張してしまい1回戦で敗退したが、念願の優勝を自分の手で掴んだ。
女子の部は全国で450人が挑戦し、各ブロック大会を勝ち上がってきた代表10人がトーナメントで優勝を競う。「うぐいす」「うらふりけん」「宇宙一周」「灯台さかおとし」窶狽ネど、10種類の技の中から互いに選技し、3回挑戦。成功すると1本となり、先に2本先取したほうが勝者となる。
初戦は「絶対勝たなきゃ」との思いが緊張を誘い、1回目の選技を失敗。しかし、今年はメンタル面の成長もあり、気持ちを立て直し順調に勝ち進んだ。たくさんの人が見ている中で技を成功させることで試合を楽しんだという。
◇ ◇
けん玉との出合いは2年生の3学期。「集中力、我慢強さ、調整力(運動神経)が養われるスポーツ」として、以前から教育活動に取り入れていた同校の三澤稔教諭(現在は担任)の影響で、当時の担任が自分のクラスにも取り入れたのがきっかけ。
始めはけん玉のけんに玉を入れる「とめけん」ができないのが悔しく、けん玉の玉の色がすべて剥げ落ちるまで練習に打ち込んだ。家に帰っても眠りに就く寸前まで練習し、枕の横にいつもけん玉が置いてあったというくらいだ。
「やりすぎとは言われなかったが、お母さんも少し飽きれていたかも。でも、練習して技ができるようになるのが楽しかったんです」
練習は学校で毎朝40分、週3回のクラスの総合の時間(45分)と、家で自主トレーニングを毎日、約1時間。自主的に練習する努力が強さの秘訣で、自分の中で同じ技を何回できるまではやめない窶狽ニ目標を決めて練習する。学校では友達と技が成功するまでの時間を競い合うのが楽しいという。
◇ ◇
今後の目標は、全国一斉もしかめ大会(11月3日、飯田市竜丘公民館)の優勝。「もしかめ」は、大皿と中皿に交互に玉を乗せ続け、失敗するまでの時間を競う。昨年は小学生の中で、1時間29分15秒で2位。
全国大会2連覇も期待される。プレッシャーは大きいが、伊那谷から生まれた全国チャンピオンの目には自信がみなぎって見える。持ち前の努力と集中力、けん玉を楽しむ気持ちが、大きな壁を乗り切らせてくれるだろう。
両親と弟の4人暮らし。 -
後期児童会長に小原涼君
5日、駒ケ根市の赤穂小学校児童会選挙管理委員会は2日に投票を行った後期児童会役員選挙の結果を発表した。児童会長に小原涼君、男子副会長に中村健人君、女子副会長に幸村響さんがそれぞれ決まった。
新会長の小原君は「ふれあいあふれる赤穂小」を公約に掲げ、立会演説会では「ぼくの力で学校を変えてみせます」などと力強く宣言していた。
下期の役員選挙には児童会長、男・女副会長にそれぞれ4人ずつが立候補し、8月25日窶・月1日までポスターを掲示したりクラスを訪問して演説するなどの選挙運動を繰り広げてきた。 -
クライミング講習会
駒ケ根市は3日、初心者・中級者向けクライミング講習会の第1回講座を菅の台の「森と水のアウトドア体験広場」のクライミングウォールで開いた。男女約10人が参加し、高さ15メートルの垂直の壁面に挑んだ=写真。
講師はクライミング歴25年という那須野祥一さん(49)=箕輪町=。2回セットの第1回講座はクライミングの基礎として8の字結びなど基本的なロープの結び方や、壁面を登る際のバランスのとり方、力の入れ方などを身につけた。腰にハーネス(安全ベルト)を装着し、足には専用のシューズを履いた参加者らは墜落防止のロープをパートナーに保持してもらいながら果敢に壁面に取り付いて、息を切らしながら一歩一歩と登り、道具を使わずに手と足だけで登るクライミングの楽しさを存分に味わっていた。
応用を学ぶ第2回講座は10月1日に同会場で行われる。 -
大地震を想定した防災訓練
中川村は4日早朝、05年度地震防災訓練を村内全域で実施した。 駿河湾沖を震源域とする大地震が発生、村内は震度6を想定。
午前6時、防災無線により訓練開始。組、班を単位に各地区指定避難場所に避難誘導。各地区は人員を災害対策本部に報告。本部から地区避難施設に村指定避難施設への避難を指示し、終了。
三共地区では、48人が徒歩で、避難場所の三共会館前に集合。人員報告に続き、消火器による初期消火訓練、村消防団による心肺蘇生法の実技講習会もした。
講習では、早い通報、早い応急手当、早い救急処置、早い医療処置が命を救う「救命の連鎖」に触れ、2グループに分かれ、ダミーを使って、人工呼吸法や心臓マッサージなど救命に必要な基礎実技を実習した。 -
ふれあい広場にぎやかに
飯島町社会福祉協議会などが主催する「第13回飯島町ふれあい広場」が4日、飯島町地域福祉センター「石楠花苑」で開かれ、残暑の中、多くの町民が訪れ、ステージ発表やちびっこ広場、フリーマーケット、福祉体験コーナーなどを楽しみ、「福祉の心」を培った。
食改や母子協、身障協、こまくさ園家族会など各種団体が物品や食べ物を販売するテントを並べた。養護学校や特殊学級の児童が手作り品のブースを開設、ちびっこ広場ではマジックプレートづくり、かなづちの音を響かせていすづくりなどもにぎやかに行われた。
軽食、喫茶コーナーでは無料サービスのかき氷、わたあめに長い列ができ、多くの町民はカレーで食欲を満たした。
ふれあいステージは伊那養舎子太鼓の勇壮な「弾打」で幕開け、飯島中学校の吹奏楽、車いすダンスグループは軽快に車いすでルンバ、チャチャチャを踊った。ほかに大正琴や踊り、歌、手話、マジックなど18プログラムを楽しんだ。 -
宮田村駒が原にグループホーム
県の知的障害者総合援護施設「西駒郷」(駒ケ根市、宮田村)の利用者が地域で暮らすためのグループホームが5日、宮田村駒が原地区(町3区)に開所した。村内では大原区に次いで2カ所目。3日に入居者と地元住民があいさつを交わし、地域に溶けこむ新たな生活を始めた。
入居する5人がひとりづつ自己紹介。設置主の県事業団も一緒になり、これからの近所付き合いについて確認し合った。
日常どのように生活するか住民から質問も挙がったが、「朝と夕に世話人が入るが、訓練を積んであり自分たちで生活できる」と県事業団は答えた。
ホームは一般住宅を改装して、入居者の個室を完備。この家の屋号にちなみ、名称は「伊沢屋」にした。
入居者の年齢は30代から50代。日中は3人が西駒郷に通い、2人は村内と駒ケ根市の企業に勤務する。
世話人は4人。交替で毎日朝と夕の各4時間程度、料理や身の回りの生活を支援する。車イス利用者がいるため、入浴専門の介助員も別に1人いる。
西駒郷利用者の「地域生活移行」。県事業団が設置したグループホームは上伊那で9カ所となるが、地域での生活は隣近所の理解と支えが不可欠だ。
駒が原の入居者が加わる隣組代表者の近藤喜三さんは「せっかくこの地域に来てくれるのだから、お互い助け合い、ふれあいを持ちたい。普通の家族と同じような付き合いができれば」と話した。 -
自分たちの地域を守ろう
自分たちの地域は自分たちで守ろう窶狽ニ、長谷村職員互助会と村職員労働組合は3日、毎年恒例の地域奉仕活動に取り組んだ。村職員35人が村内の道路沿いや河川のごみ拾いなどに汗を流した。
職員らは6、7人ずつ5班に分かれて作業。2時間ほど、非持山から非持地区にかけての道路沿いや、三峰川上流のごみ拾いのほか、中央構造線公園などの草刈りをした。
たばこの吸い殻や空き缶などが目立ち、「ごみを捨てないでと呼びかけているのにもかかわらず、なぜ普通に捨てていけるのか。環境保全への意識を高めてほしい」と話す職員もいた。 -
マレットゴルフで和気あいあい
婦人教育推進協議会南箕輪村支会(高木タカ子会長、15人)は4日、信州大学の留学生との交流会を大芝高原で開き、マレットゴルフなどを楽しんだ。
留学生に日本文化に触れてもらおうと始まり、17年目。15人の留学生が参加し、一緒にコースを回って交流を深めた。互いに、いいプレーが飛び出すと「ナイスです」と言葉を交わし、快音を響かせた。
森林環境経済博士課程2年のラナさん=バングラディッシュ=は「日本とは文化の違いがあるが、交流会を開いてくれたりして(日本人との)関係が近くなってうれしい。マレットゴルフもおもしろいです」とプレーを楽しんでいた。
汗を流したあとは、料理を囲んで歓談。会員がトウモロコシやスイカといった地元で採れた農作物や、天ぷらなどを振る舞った。
高木会長は「南箕輪村を第2のふるさとみたいに感じてもらえたら幸い。いずれ国に帰っても、思い出してもらい頑張ってもらいたい」と話していた。 -
村内外の8チームで熱戦
南箕輪少年野球連盟主催の第8回南箕輪村長杯少年野球大会が4日、大芝野球場であった。村内をはじめ、伊那市や箕輪町などから、連盟に加盟する8チームが出場し、熱戦を繰り広げた。
選手たちは日ごろの練習の成果を発揮しようと、一投一打に懸命にプレーし、白熱した試合を展開。我が子の晴れ姿を一目見ようと応援に駆けつけた保護者たちからも熱い声援が飛んでいた。
結果は次の通り。
(1)西南ブルース(2)伊那中部スポーツ少年団(3)箕輪中部ヤンキース、西友クラブ -
珍プレーも楽しく
箕輪町のNPO法人伊那ハーレンバレーパカパカ塾(春日幸雄理事長)主催の「全日本ポニーレース大会第4回パカパカ杯」が4日、木下一の宮のパカパカ塾馬場であった。県内をはじめ、神奈川県や愛知県、群馬県から集まった40頭、騎手約30人が出場し、珍プレー続出の楽しいレースを展開した。
途中にあるパンとニンジンを馬と騎手が食べてゴールする「パンと人参」や速さを競う通常の「ポニーレース」、2カ所にあるカゴにボールを入れる「上手に入れて」、障害レース「またいで行けるかな」など、趣向を凝らしたユニークな10レースで壮絶な戦いを繰り広げた。
騎手たちは、「はい、はい」と声を上げたり、むちでたたいたりして巧みに馬を操り、勢いよく駆け抜けた。一方で、馬が子どもの騎手を振り落として暴れたり、レース途中で止まったりと「ポニーレースならでは」のハプニングもあり、会場を沸かせた。
馬場では乗馬体験もあり、訪れた子どもたちが実際に馬にまたがったりして馬と触れ合った。