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「新伊那市」誕生周知へ
高遠町は、伊那市、長谷村との合併が、総務大臣から12日付で官報告示されたことを受け、「平成18年3月31日 新『伊那市』誕生」などと記したPR用の看板2枚を町役場入口ロビーに設置した。
看板は、伊那まつりの市民おどり(6日)に参加した際、連で引いたリアカーの両サイドに付けていたものを使用。祭り後の有効活用を考え、「(官報に告示されたことで)町民に改めて合併を認識してもらおう」と、来庁したときに目に付く場所として、総合受付前の天井につり下げた。
町は「早めに合併をアピールしていくことは大事。今後も、できることは町独自でもPRしていきたい」としている。 -
おやじ塾がターゲットバードゴルフに挑戦
熟年男性が様々な挑戦をする宮田村公民館の「おやじ塾」はこのほど、ターゲットバードゴルフを楽しんだ。心地良い汗を流し、ゲームの醍醐味を満喫した。
ゴルフの球に羽根をつける改良を施し、狭い限られた場所でも楽しめるバードゴルフ。
この日初めてクラブを握る初心者もいたが、メンバー同士教えあってゲームを始めた。 長いゴルフ歴を持つベテランは、ナイスショットを連発。初心者は苦戦しながらも、手軽にゴルフ気分を味わっていた。 -
第3回
伊那谷「ものづくり」の現在と未来【下】「上伊那経済時事対談」の第3回は、伊那谷の「ものづくり」の現在と未来。ミカドテクノス(株)(本社・箕輪町)の伊藤英敏社長と、(有)インターブリッジ(本社・伊那市)の丸地弘城社長。05年春から新たなアイデアにもとづく工作機械の開発を共同して進めている2人は、「ものづくり」の発想やアイデアの展開などについて語り合う。
【司会・毛賀沢明宏】 -
アユの投網漁解禁
天竜川水系で17日、アユの投網漁が解禁となった。
例年投網漁は、盆ころ解禁していたが、同水系には友釣り愛好者も多く「できるだけ長い期間友釣りを楽しんでもらおう」と、今年は解禁日を遅らせた。
午後6時に解禁。9月10日までは、午後6時から翌朝までが、解禁時間。この日早速投網漁に訪れた愛好者は「多い日は200匹ほど捕れる」と話していた。
10日以降は全日解禁する。 -
3年ぶりに職員の新規採用
駒ケ根市は人件費の削減などの理由から03年度の7人を最後に2年間職員の新規採用を見送っていたが、3年ぶりに一般行政職と保育士それぞれ若干名を募集する。採用予定は06年4月。受け付け期間は8月31日まで。第1次試験は9月18日に行われる。
採用要件は一般行政職は1980年4月2日窶・4年4月1日までに生まれた大学卒もしくは来春卒業見込みの人、または同程度の学力を有する人。保育士は82年4月2日窶・6年4月1日までに生まれた保育士または幼稚園教諭の資格を有するか、もしくは取得見込みの人。
いずれも05年8月1日現在、市内に住所を有するか、もしくは両親などが市内に居住していて採用後に市内へ居住することが確実な人に限る。
問い合わせは市役所庶務課職員係(TEL83・2111、内線212)へ。 -
大宮五十鈴神社拝殿の新築工事程なく終了
明治以来約100年ぶりとなる拝殿の新築工事が行われている駒ケ根市北割一区の大宮五十鈴神社(白鳥俊明宮司)では9カ月に及んだ工事が程なく終了する。建物を覆い隠していた工事用の足場などが取り除かれ、その全容を現した新拝殿の屋根には一面に真新しい銅板がふかれ、夏の光にまぶしく照り輝いている=写真。神社は完成を祝って9月7日にしゅん工式と祝賀会を行うことにしている。
同神社は1700年の歴史を持つ由緒ある神社だが約100年前に建てられたという旧拝殿は老朽化が進み、雨漏りや隙間風などに悩まされていた。神社総代会は一昨年から昨年にかけて拝殿建設委員会を立ち上げて新拝殿の設計などを進める一方、氏子らに各戸5万円の寄進金を依頼するなどして総工費9千万円に上る費用を集めた。 -
元気おこし助成金
駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)は市民の主体的・創造的な活動を応援しようと「元気おこし助成金」制度を今年度新たに設けた。
助成の対象となる活動は、地域住民が元気になる活動、子ども・高齢者・障害者に関する活動のほか、地域福祉やまちづくりなどに関する活動。具体的には▽地域住民の遊び場づくり▽子どもの居場所づくり▽ふれあいサロン▽子育て支援▽障害者スポーツ交流▽自然環境パトロール隊▽情報誌の作成▽おやじの会窶狽ネど。
助成金額は1件当たり上限3万円(特に必要と認められる場合は6万円)。希望者は申込書に記入の上、社協まで持参するか郵送のこと。社協会長が活動内容を審査し、助成金交付の可否を決める。申し込み期日は8月31日までとなっているため、社協は希望者に対し、早めの申し込みを呼び掛けている。問い合わせは市社協(TEL81・5900)福祉活動振興係へ。 -
05衆院選 三沢好夫氏が会見
増税・介護保険・年金制度焦点に30日公示・9月11日投票の衆院選に長野5区から出馬を表明している共産党新人の三沢好夫氏(61)は16日、伊那市の県伊那合同庁舎で記者会見し、「庶民に負担を強いるサラリーマン増税・消費税2ケタ化も問題をはじめ、切実な介護保険・年金・医療制度など、暮らしの問題をめぐる選挙にしたい」と抱負を語った。
特に介護保険の問題については、「自分も選挙期間中、89歳の母親を老人介護施設に入れているから切実」と自身の事情にも触れ、「10月から宿泊費や食事代などホテルコストが自己負担になるが、こういう庶民泣かせではない、庶民の暮らしを守る政治を目指したい」とした。
焦点の郵政民営化については、「宮下さんの後援会で『宮下さんも郵政民営化に反対した』などと言う人もいるが彼は議決の時には賛成した。加藤さんの民主党も『反対』というが内実は過疎地の郵便局を残すべきという程度のもの。そもそも郵政公社は黒字で税金を一銭も投入していないのに、これを民営化すれば国家の歳出が減るかのようにいう小泉内閣の詭弁を批判していない」と他の出馬予定者をなで切り、「民営化すれば何でもうまく行くかのような議論には与しない」と共産党の基本的立場を強調した。
郵便貯金や簡易保険で集められた金が種々の公共事業の資金として融資され国家財政の膨大な赤字が作り出された構造や、それのシステムをも通じて地域に張り巡らされた特定郵便局のネットワークが自民党内の「郵政族」の集票マシーンとして機能してきた窶狽ネどの現行郵便局制度の問題として指摘されている点については、自民党政府の予算の配分=金のバラまき方やその体質を糾しながら、「メスを入れていく必要がある」と語った。
だが、「今、庶民の生活にとって重要な問題は郵政民営化の問題だけではない」として、「増税・介護保険・年金問題などで庶民の暮らしを守る政策を打ち出したい」と繰り返した。
また、憲法改定の問題をめぐっては、「自民党=宮下さんも、民主党=加藤さんも9条の平和条項を中心に改悪を主張する立場であり、現行憲法を守り抜こうという共産党=私の立場は根本的に異なる」と強調。伊那に生まれ、地元の製造業企業で長年働きながら労働運動を進めてきた自分と、他の2人の出馬予定者とは、根本的に経歴も人生経験も物の見方も異なると独自性を訴えた。 -
箕輪町が24日から滞納整理実施
箕輪町は24日から1週間、町税などの滞納整理をする。
04年度末の未収金は約4億1382万円。01年度から03年度までは毎年未収金が約5千万円ずつ増えていたが、町が収納対策室を設置し対策を強化してきたこともあり、04年度末は1286万円の増に抑えている。
町は、8月を滞納整理強化月間としている。24日から9月2日までを重点期間とし、係長以上の職員、財政課と収納対策室の職員全員、関係する係の計74人が37班編成で家庭を訪問する。
整理対象となるのは町税、国民健康保険税、介護保険料、保育料、住宅使用料、農業集落排水使用料、下水道使用料、水道料など。
18日、職員対象に説明会を開き準備する。 -
西箕輪大萱で百八灯
伊那市西箕輪の大萱公園で16日夜、盆行事「百八灯(ひゃくはってい)」があった。布玉約130個が炎を上げて燃え、幻想的な雰囲気に包まれた。
「百八灯」は、ぼろ布を直径15センチに丸めた玉を針金で巻き、灯油をしみ込ませて燃やすもの。精霊を送り出す火祭りで、江戸時代に始まったのではないかとされる。
午後8時半ごろ、地元の消防団員が公園西・南側のワイヤー延長100メートルに取り付けた布玉に点火。30分ほど布玉がめらめらと燃え、訪れた家族連れなどが様子を見守った。
布玉数は108個だが、大萱は戸数が多いため、当番に当たった組の各戸で準備。中学生が各戸を回って集め、当日も布玉の取り付け作業を手伝っている。 -
伊那市坂下区で灯ろう流し
伊那市坂下区の天竜川で16日夜、第52回精霊流しがあった。新盆を迎えた家族ら約300人が集まり、故人のめい福を祈った。仏教会主催、坂下商工会主管。
灯ろうは、坂下区を中心に、市内、近隣市町村などから150基の申し込みがあった。
天竜川右岸にある坂下駐車場での大法要に続き、地域住民らは戒名を書き入れた灯ろうにロウソクをともし、天竜川にかかる大橋上流から流した。静かに手を合わせ、川の流れに沿って、ゆらゆらと進む灯ろうを見守った。
精霊流しでは、戦争や、交通事故などの災害犠牲者の供養と、世界平和も祈願した。 -
権兵衛トンネル開通前記念第20回大芝高原まつり
21日開催権兵衛トンネル開通前記念第20回大芝高原まつりは21日、大芝高原一帯で開催する。
多目的広場のステージで午前10時から開会式。FM長野パーソナリティーの小林新さんが司会、進行を務める。催しは18。今年は新企画で「木曽の物産展」も多目的広場で開催。木曽福島町、開田村、旧楢川村(現塩尻市)の物産を販売する。
クラシックカーフェスティバルは、会場を例年の大芝プール駐車場から大芝の湯西側駐車場に変更。恒例の花火大会は85番組で、そのうちスターマインは19。記念花火は11組。
今年は大芝高原周辺の民間企業の駐車場は利用できないため、富士塚運動場に車を誘導し、シャトルバスを利用してもらう。バスの運行は例年より始発を早め、運行時間は午前8時半から花火大会終了の午後9時半まで。公園周辺の混雑を避けるため、村内巡回バスとシャトルバスの利用を呼び掛けている。
雨天は28日に花火大会のみする。
催しは次の通り。
▽ゲートボール大会午前8時-10時半、屋内運動場▽マレットゴルフ大会午前9時-正午、大芝マレットゴルフ場(午後からマレットゴルフ無料開放)▽地場農産物即売会午前10時-午後3時▽わくわくクラブお茶教室午前10時-午後2時▽親子ふれあい木工広場午前10時-午後2時▽乗馬体験コーナー午前10時-午後2時▽クラシックカーフェスティバル午前10時-午後3時▽闘鶏大会午前10時-午後3時▽フリーマーケット午前10時-午後3時▽福祉ボランティア本部午前10時-午後4時▽開会式・おまつりステージ午前10時-午後7時20分、多目的広場と湖上ステージ▽ふるさとの味コーナー午前10時-午後9時▽出店コーナー午前10時-午後3時半▽大芝名物たらい体験・レース午前10時半-午後2時半、先着20組▽おまつりパレード午後2時-4時▽民謡踊り午後4時-5時半▽防災コーナー(はしご車など)午前10時-午後2時▽木曽の物産展午前10時-午後2時▽ゆかた無料着付(女性のみ)午前10時-午後5時半▽花火大会午後7時半-9時
◆交通規制
村道6号線の大芝高原信号機西側の道路を午後6時から、西に向かう方面への一方通行規制とする。西側からは進入禁止。花火終了後の午後9時30分を目安に規制解除する。
この規制により、花火立入禁止区域は西は広域農道脇まで、南は村道6号線脇まで。村道6号線の北側車線は花火立入禁止区域による歩行者専用とする。 -
今井愛子パッショングループ代表
南箕輪村田畑
今井愛子さん(59)辰野町から飯田市まで、上下伊那に80を超えるダンス教室を持ち、メンバーは千人以上というパッショングループ。今年、発足20周年を迎えた。
若いころ、スポーツは全くしていなかった。「普通の主婦、内職おばさんだったんです」。運動不足で体調が思わしくなく、3年ほど毎朝一人で歩いたが、偶然誘われて南箕輪村教育委員会のレクダンス講座に参加。「音楽に合わせて体を動かす楽しさを知った」。これが、エアロビクスの世界にのめり込むきっかけだった。
「音楽が好き。だから音楽が流れると自然に体が動く。全てを忘れ汗をかく。終わったあとの満足感。すっごい気持ちいいですね」
スポーツクラブなどに通いエアロビクスに熱中。現在も自身の勉強のために松本まで通っている。
クラブに通いはじめ1年くらい経ったころ、近所の人にどうしても-と頼まれ、田畑公民館でサークルとしてスタートした。「肩書きはないけど、自分が持っているものは“一生懸命”と“情熱”。それなら…」と、情熱を英語にして『パッション』というサークル名が誕生した。
メンバーは子どもから高齢者まで幅広い。年代ごとに合った曲を選び、全てオリジナルの振り付けをする。ユーロビート、アニメソング、演歌などさまざまだが、「自分の好きな曲じゃないと振りは出てこない。この曲いいなと思うとイメージが沸いてきて、手足の動きを付ける。自分が踊れて初めて皆さん満足できるので、私の振りは分かりやすく踊りやすいから、喜んでもらえるのかな」。
これまで何百曲と振り付けてきたが、全ては「家庭料理の感覚」。「親しみやすい、おいしい料理が出たら満足感がある」と、そんな思いで振り付けるものの、「素晴らしいと思ったことはない」。10人のインストラクターが踊り込んで立派に仕上げてくれるのだという。
「スタッフの支えがあるからやっていられる。互いに誇りに思い合っていて、本当に私の財産ですね」と、スタッフに絶大の信頼を寄せる。
千人のメンバーのトップに立っているが、「私の中では普通の主婦。自分が健康で、いい主人がいて、子どもに孫もいて、いつも家庭に帰ってきていい状態でいられるから、教室でも作り笑顔でなく、本当の楽しさでいられる」。そのためスタッフには、「まず家庭を大事に考え、その次に仕事をしようね」と話している。
1時間半のレッスンの間、自ら先頭に立って踊り、指導し、精一杯汗をかく。「楽しさを皆さんに与えてあげられる。本当にいい仕事にめぐりあった。毎日充実していて、自分ほど幸せなものはいないと、いつも思ってる。私のできる限りやっていきたい」。教室には今日も、はつらつとした笑顔と情熱があふれる。 -
民主党候補の応援に羽田氏らが駈け付け
30日公示・9月11日投票の衆院選に長野5区から出馬を表明している民主党公認候補、加藤学氏(36)は17日、箕輪町のジャスコ前や駒ケ根駅前など4カ所で街頭演説をした。民主党長野県連合会の羽田孜代表や、元衆院議員で、科学技術庁長官を務めた中島衛氏も応援に駈け付け、小泉総理のやり方を"独裁的"とし、政権交代の必要性を強く訴えた。
羽田氏は、郵政法案や靖国神社参拝問題への小泉総理の取り組みを批判し「なんとしても変える必要がある」と主張。加藤氏を"地域に役立つ人"として協力を呼びかけた。中島氏は「長年一つの政党が政権を担当していると、ゆがみが生じてくる」と話し、政権交代を果たす意味でも、今回の選挙の重要性を訴えた。
加藤氏は「小泉政権は、世の中を勝ち組、負け組と決める政治をしているが、そうした組み分けのない社会を目指したい」と演説し、聴衆に協力を呼びかけていた。 -
南箕輪村田畑の「盆正月」
南箕輪村田畑で100年以上続く伝統行事「盆正月」。小林健一区長(66)ら役員の自宅を16日深夜から17日未明にかけ、区内の男性たちがしめ縄や車、農機具などを飾り立てて封鎖し、もう1日盆休みがほしい-と要求した。役員宅では朝から片付け作業に追われ、封鎖ぶりを見学に訪れる人もいた。
封鎖するのは区3役と公民館3役の6軒。地区PTAなどでつくる「伝統行事を守る会」が田畑神社で準備をし、午前0時に作戦開始。区長宅を最も“華やか”に封鎖した。
区長宅は、玄関前にコンテナや肥料、消毒のタンク、タイヤなどを高く積み上げ、しめ縄を飾り、鏡もち、スイカ、花台の上にはキュウリなどの野菜がきれいに並べて供えた。
はぞ木は軒先に立てかけ、庭に干してあった野球のユニフォームは物干しざおごと運び石灰で真っ白に化粧。軽トラックも移動。タイヤの空気を抜き、荷台には豆トラ、運転席の屋根上には青いトマトをのせた脚立を置いた。物置にあったトラクターも運び出し、庭先には「お正月」の文字を大きく書いた。
朝5時半に起床した小林区長は、玄関から外に出ることができず裏口から出て封鎖の様子を見た。10年前、区の会計をしたとき以来2度目の“受難”。「夜中にゴロゴロと引き出す音が聞こえた。おらたちも若いころやったもんで…。ちょっと片付けが大変。半日かかるかな」と苦笑い。「盆正月なので1日ゆっくり休むように」と、3役で手分けして区内の組長に電話連絡した。 -
福祉大の実習終了
宮田村内の各施設で福祉実習を行っていた日本福祉大学の学生7人がこのほど、2週間の日程を終了。本来は社会福祉士の受験資格を得るのが実習の目的だが、泊まりこみで学んだ貴重な体験に「地域が色々なことを教えてくれた」と充実したプログラムを振り返った。
同大学は幅広い視野を持った福祉士を養成しようと、友好関係にある宮田村に協力を打診。昨年から村がプログラムを組み、学生を受け入れている。
ひとつの施設に限定せず、複数の施設や村の地区行事にも参加できるよう配慮。
期間中、在宅介護訪問に同行したり、ミニデイサービス、宅幼老所、福祉作業所など、あらゆる福祉の現場で実習した。また、大原区の夏祭りにも参加し、手伝いやイベントで盛り上げた。
最終日に報告会を開き、学生は村での体験を一人ひとり発表。
多くが福祉の生の姿を知ることができたと話したが「利用者などの声を、どうサービスに反映していくのか考えさせられる」と、問題意識を持った学生の声もあった。
別の女子学生は「夏休みがまだ残っているので、障害者や児童の施設などをたくさんまわってみたい。利用者と信頼関係が築ける福祉士になりたい」と抱負を語った。 -
議員定数アンケート
議員定数の見直しに取り組む中川村議会の議員定数問題特別委員会(市瀬拓朗委員長)は17日、7月に実施した議員定数アンケート調査結果を発表した。最多は「議員定数10人」の42・7%、次いで「12人」の25・4%、「8人」の21・5%。「現在のまま」はわずか2・6%となった。同委員会はこの結果を参考に、総代会と話し合いを持つなどして、委員会として結論を出し、9月定例会に議員定数の見直しを提案する。
アンケートは有権者の中から無作為抽出で800人(男女各400人)を選び実施。回答数は507人、回答率63・4%。
内容は議員定数について(1)現在の定数(16人)でよい(2)増やした方がいい(3)14人に削減(4)12人に削減(5)10人に削減(6)8人に削減(7)その他の中から1択。
男女別、年代別でもほぼ傾向は同じだった。
この結果について、市瀬委員長は「財政問題がクローズアップされ、自立を進める他自治体では先に定数削減を実施したところもあり、多くの村民が削減を求めていることがわかった」と話していた。
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人間社会の愚かさなど表現
高遠町の信州高遠美術館で28日まで、国画会会員の柴田久慶さん(60)=駒ケ根市赤穂=によるギャラリー展が開かれている。
近作の「MAN 振れる人間」は、十字型で、逆さづりのようになった男が、振り子のように振れている姿を描き、「天から地へ落ちていくような感じで、戦争が絶えない世の中である人間社会の愚かさ」を表現している。
正面と側面を向いて立つ男4人を描いた「MAN」は、「融合できない人間関係」を表し、「相手がいて自分がいることを伝えたかった」。ほかにも、油彩やアクリル画全13点を並べる。
伊那市手良出身。信州美術会、伊那美術協会の会員でもある柴田さんは「まだ未熟の身。批評してもらい、勉強していきたい」とし、「作品の意図が少しでも伝われば」と来場を呼びかけている。
午前9時から午後5時まで。入館料は一般500円、小中学生150円。問い合わせは、信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。 -
第3回
伊那谷「ものづくり」の現在と未来【上】伊那毎日新聞創刊50周年企画「上伊那経済時事対談」の第3回。テーマは、伊那谷「ものづくり」の現在と未来。
斬新なアイデアで、次々とユニークな工作機械を開発・製造するミカドテクノス(本社・箕輪町)の伊藤英敏社長と、電子情報システムの最先端とも言える組込リナックスを使用して、工作機械の電子制御の分野で注目を集め始めているインターブリッジ(本社・伊那市)の丸地弘城社長。親子ほど離れた2人に「ものづくり」にかけた思いを語り合っていただいた。
【司会・毛賀沢明宏】 -
東京肖像アートフォーラム展
写実画家、三浦輝峰さんや二科展や日展入選者などが所属する東京肖像研究会の作家18人による「東京肖像アートフォーラム展」が、12日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。風景画を中心とした約60点が、人々の目を楽しませている。
同会は、東京近郊の作家が、それぞれの個性や感性を高めつつ、写実性を追求する場として発足して20年ほど前に発足した。現在会員は約100人。画歴60年のベテランから、2、3年の若い作家までいる。今回の出展者の中には、国会議事堂掲額作家もいる。
東京を中心に展示会をしてきたが、今回初めて長野県することになったため、作家それぞれが信州を思いながら準備してきた。
現在は佐久市で活動する伊那市出身の三浦さんは、上伊那から見た雄大な仙丈や高遠町の桜などを描いており、故郷への思いがうかがえる。
入場無料。21日まで。 -
北割二区盆踊り大会
お盆の期間中、駒ケ根市では各区分館主催の盆踊り大会がそれぞれの地区で催された。
北割二区では14日夜、宮澤印刷の駐車場に踊りのやぐらやテントを設置した特設会場で盆踊り大会が開かれ、集まった区民らが踊りや花火などを楽しんだ。焼きそばやかき氷のほか、トウモロコシやスイカなどが無料で振る舞われるコーナーには訪れた親子連れが順番待ちの長い行列をつくった。
駒ケ根のヒーロー「スピード太郎」と敵役の「ヒッヒー」も飛び入りで踊りに参加し、子どもたちの握手攻めにあうなど雰囲気の盛り上げに一役買っていた。
提灯の灯った踊りのやぐらの周りには幾重にも踊りの輪ができ、ゆかた姿で踊り続ける人たちの笑いさざめく声と踊りの曲の調べは夜が更けてもにぎやかに辺りに響いていた。 -
お楽しみ・お盆納涼まつり
駒ケ根市駅前の広小路、日の出町、銀座、本町、仲町、南町の商店でつくる駒ケ根市商店連合会は14・15日夜「お楽しみ・お盆納涼まつり」を商店街で開いた。歩行者天国となった通りには▽大輪ころがし▽ボードサッカー▽スリッパ飛ばし窶狽ネどのゲーム会場がつくられ、お目当ての景品を獲得しようと張り切ってゲームに挑戦する子どもたちの歓声が絶えなかった。
まつりに昨年も登場した地元のおやじバンド「駒ケ根ベンチャーズ」が特設ステージに登場し、夏らしい明るいギターサウンドを響かせて集まった観衆の拍手と喝采を受けていた。
三味線と尺八による生演奏で盆踊りを楽しめるコーナーも設けられたほか、わたあめや金魚すくい、ヨーヨーなどを売る屋台も出て、商店街はお盆を楽しむ親子連れで遅くまでにぎわった。 -
伊那西小の新成人がタイムカプセルを掘り出す
伊那市で成人式があった15日、伊那西小学校を卒業した新成人15人と当時担任だった湯澤滋教諭(48)が、卒業時に埋めたタイムカプセルを掘り出した。小学生だった自分から「結婚している?」「まだゲームやってる?」などのメッセージを受け取った新成人たちは「はずかしい」と少し照れながら昔を懐かしんだ。
埋めた場所を全員があいまいにしか覚えていなかったため、作業は悪戦苦闘。2時間半後、やっとの思いでカプセルが見つかった時には、感動の声があがった。
箱には、当時の写真、運動会や修学旅行のビデオテープ、それぞれが当時大切にしていたもの、二十歳の自分に宛てた手紙などが入っていた。音楽会で初めて伴奏を任された時の楽譜を埋めた女性は「難しくて弾くのに苦労したんです。全然忘れていたけど思い出した。昔の私、粋なころしますよね」と当時を振り返っていた。 -
高遠町四日市場、最後盆踊り大会
地元の人も帰省する人も一緒に、楽しみながら先祖を送ろう窶狽ニ15日、今年で最後となる高遠町の四日市場の盆踊り大会があり、惜しまれつつ20年の歴史の幕を閉じた。
四日市場は全25世帯の小さな集落だが、毎年の大会には、近隣地区や帰省者も多数参加し、にぎわいを見せてきた。しかし、高齢化に伴い年々参加者が減少し、実行委員も高年となるなど、大会維持が困難となり、20回の節目となる今年、休会を決めた。
華々しく終わりたい窶狽ニの声にこたえ、しばらく打ち上げていなかった花火も復活した。好評の無料屋台は、今年も大にぎわい。イノシシ肉の煮物やいもの煮っころがし、マツタケ入りのおむすびなど、地元の人の手作り郷土料理も並び、参加者を喜ばせていた。
大人も子どもも、1つの円となって踊り、大会の最後を惜しんでいた。 -
高遠さくらホテル花火大会
今年で10年目となる高遠町勝間の高遠さくらホテルの夏の花火大会が15、16日、隣接する高遠湖の湖半であった。
宿泊客に楽しんでもらうことを目的として始まった花火大会は、8月と2月に開かれ、地元住民も多数見物に訪れる。8月は盆に合わせて、関東方面などからの予約も増え、15日までは満室だったという。中には、花火大会に合わせて宿泊する人もいる。
例年通り、子どもの誕生を祝う花火から打ち上げが始まり、スターマインや湖上を横断するものなど、さまざまな花火が打ち上げられた。水面に花が咲いたように見える水上花火が上がると、多くの見物客から歓声があがった。
花火は2日間で240発打ち上げられ、夏の夜空を鮮やかに彩った。 -
錦町の夏祭りにぎわう
伊那市荒井区錦町の住民有志でつくる「錦町を愛する会」(木下昭治会長、11人)は15日夜、図書館前の広場で夏祭りを開いた。初めての試みで、訪れた地域住民や帰省した家族らが夜のひと時を楽しんだ。
広場には、トウモロコシやカーネーション、ビール、ジュース、焼きそばなどの夜店が並んだ。メンバーが店番を務め「安いよ、買ってって」と売り込み。来場者とやり取りしながら、たたき売りする場面もあった。
フリーマーケットには錦町約100戸の協力を得て集めた皿やコップ、タオルなど日用品を中心に約300点がそろい、格安で販売。カブトムシやスイカ、おもちゃなどを用意した輪投げは子どもたちに人気で、目当ての品をねらって輪を投げた。
木下会長は「地元で盆踊りや夏祭りがなくなり、味気ないと思っていた。準備に時間もかかったが、多くの人でにぎわい、うれしい」と喜んだ。
夏祭りは「子どもたちに楽しい思い出を残してやろう」と急きょ、8月に組織を立ち上げて企画。来年以降の開催は、今回の様子を見て決めるという。
開始時刻は午後6時だったが、準備の段階から訪れる人がいたため、5時に繰り上げた。 -
ますみケ丘平地林のチョウと植物を紹介
伊那市は、パンフレット「ますみケ丘平地林のチョウと植物」を作成した。04年度に市が企画した「植物と昆虫調査」の結果をまとめたもの。公共施設に置く予定で、市民に広く知ってもらい、活用を促す。
パンフレットは三ツ折のA4判で、チョウ図鑑、植物図鑑のほか、チョウの個体数の季節変動、平地林の特徴などをカラー写真で紹介。すべて漢字にふりがなをつけ、子どもにも分かるようにした。信州大学農学部監修。
調査では国蝶オオムラサキ、モンキチョウ、メスグロヒョウモンなどチョウ8科59種、ヤマオダマキ、コオニユリ、コアジサイなど植物85科260種を確認している。
平地林にはレッドリスト種(絶滅の恐れのある野生生物種)のスジグロチャバネセセリ、ミヤマシジミなどが生息し、森林の手入れなどで貴重が自然が残されている。
平地林はアカマツを中心にした広さ70ヘクタール。「市民の森」として森林整備を進め「森の教室」などで活用している。 -
中心商店街でミッドナイト
伊那市の中心商店街で15日夜、恒例の「ふるさと歩行者天国」(ミッドナイト)があった。各店が割引きセールを展開したほか、ゲームやイベントがあり、地域住民や帰省客などでにぎわった。
ミッドナイトは、県道南箕輪・沢渡線の駅前再開発ビル「いなっせ」窶寧R伊那北駅前の延長1・6キロを歩行者天国にして開催。笛師九兵衛による演奏、ジャグリング、足湯、ストラックアウト、ヨーヨーつり、輪投げ、金魚すくいなど多彩なイベントが組まれた。浴衣姿の子どもが目立ち、親の手を引きながら、会場を歩き回って楽しんだ。
いなっせ多目的広場には初めて屋台横町が登場。ちょうちんがともる中、伊那名物ローメンを食べたり、酒を飲んだりしてゆったりと夏の夜を過ごした。
各店からは「3割引きになっていまーす」など呼び込みの声がかかり、まちは活気づいた。 -
西箕輪大萱 お盆恒例・ソフトボールで親ぼく
伊那市西箕輪大萱区のお盆恒例の組対抗親ぼくソフトボール大会が16日、西箕輪小・中学校グラウンドであった。帰省中の人たちや、女性も数多く参加し、夏の暑さも忘れて、和気あいあいと熱戦を楽しんだ。公民館分館の主催。
11組から12チームが出場。4ブロックで予選リーグの後、それぞれの1位がトーナメントで優勝を競った。
区民らは、全速力で塁に向って走ったり、思いっきりスイングしたりと、日ごろの運動不測を解消。試合を観戦する家族らは、「ナイスバッティーング」「真剣に走れー」などと、熱い声援を送っていた。
鎌倉誠治分館長は「年々、各組ではチームをつくるのが大変になってきているが、ソフトボールを楽しみに帰省する人も多いので、これからも続けたい」と話している。 -
伊那市狐島で豪快に幻想的に振りまんど
各地で、地元住民に帰省した人たちを加えて、にぎやかにお盆行事が展開されている。
伊那市の狐島分館(宮下勇分館長)などは15日夜、近くの天竜川漁業組合漁業会館前の道路で、お盆の伝統行事「振りまんど(万灯)」をした。地域の大人から子供まで約60人が集まり、麦わらを束ねたまんどに火をつけ、頭上で勢いよく振り回した。川端には、いくつもの灯火が並び、幻想的な光景が広がった。
狐島では、明治の終わりころから続いている。近年は、お盆中の「迎えまんど」と「送りまんど」を一度にまとめ、子供たちの花火大会と一緒にしている。
まんどは約60基を準備した。9カ所に並んだ地元住民たちが、ラッパの合図と共に、一斉に回し始めた。小さな子供たちは父親と一緒に、火の玉を回す豪快な体験を喜んでいた。
周りからは「大きく回せ」「縄が燃えちぎれるくらいまで回すのがだいご味」などと、ようしゃのないアドバイスが飛んだ。
周囲から厄除けのために参加を進められた女性(36)は「火が付くと以外に重く感じた。その後は快感だった」と少し興奮ぎみに話した。