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みはらし観光農園リンゴ狩り開始
秋の訪れを感じさせる“リンゴ狩り”が27日、伊那市西箕輪の農業観光農園みはらしファームで始まった。
昼夜の気温差で赤くなるというリンゴは、ここ数日で一気に色づき始めた。一番早く色づくのは「つがる」、以降9月中旬から千秋、10月初旬からジョナゴールド、10月下旬から王林、11月初旬からフジの順番で、適期を迎える。
今年は春先の霜の影響もなく、たくさんのリンゴが実り、好天にも恵まれたため、それぞれが大きく育ったという。
園主の原伊一さんは「今回は台風も避けてくれて良かった。今年は例年になく最高の出来なので、地元の人にもぜひきてほしい」と話していた。
リンゴ狩りは予約制で、11月23日まで楽しめる。開園は午前9時縲恁゚後4時(入園は午後3時まで)、1時間食べ放題。4歳以上500円(3歳以下無料)。団体割引あり。
問い合わせは、みはらしいちご園(TEL74・7430)へ。 -
ほうせんがたかずやの里の子どもを焼肉に招待
まだまだ暑さが残るこの時期、焼肉を食べて夏を最後まで乗りきってもらおう窶狽ニ27日、伊那市天竜町の焼肉・韓国レストラン「宝船(ほうせん)」の金光三郎社長は、富県にある児童養護施設「たかずやの里」の子どもやスタッフなど41人を、焼肉に招待した。
8月29日の「焼肉の日」にちなみ、全国焼肉協会が主催する焼肉祭りの一環として、子ども達を招待するようになり、今年で11年目。
例年この日を楽しみにする子も多く、同施設を利用する1歳縲恪mZ生、ほぼ全員が、ほうせんを訪れ焼肉や、その後に用意されたカラオケなどを楽しんだ。
BSE問題に伴い、今年は牛肉価格が高騰し、焼肉店などもこれまでになく厳しい状況にある。しかし金光社長は「営業を続けてこられたことを、地域に恩返しする意味も込め、今後も続けていきたい」と話していた。 -
箕輪町発足50周年記念NHK番組公開録画
箕輪町で10月2日、町発足50周年記念事業のNHK番組「福祉ネットワーク・すこやか長寿」の公開録画がある。町、NHK長野放送局・松本支局、NHK厚生文化事業団の主催。
番組はNHK教育テレビ「福祉ネットワーク」。障害のある人、心の悩みを抱えている人、障害のある子どもを育てている家族、お年寄りを介護している家族に向けた役立つ情報を提供する番組。
町で公開録画するのは、月1回、全国各地からお年寄りとその家族を対象に健康法や体操、リハビリ運動などを紹介する「すこやか長寿」の放送枠。放送日は未定。
公開録画は午後1時半から、町文化センター。2部構成。第1部(午後1時半-2時半)は公開録画。講師は日本健康太極拳協会監事の楊慧さん。ゲストはタレントのヨネスケさん。「足腰の動きを柔軟に縲恆セ極拳のコツを学ぶ縲怐v内容で、太極拳の基礎や魅力などを紹介する。
第2部(午後2時40分-3時40分)は講演会。ヨネスケさんが「健康長寿は食卓と笑いから」と題して話す。
入場は無料だが入場整理券が必要。観覧希望者は、はがきに(1)入場希望人数(最大2人まで)(2)全員の名前(3)代表者の住所・名前(4)電話番号-を記入し、〒399-4695 箕輪町大字中箕輪10298 箕輪町役場総務課「すこやか長寿」係へ申し込む。締切は9月20日(必着)。応募多数の場合は抽選。入場整理券を代表者に送る。
問い合わせは役場総務課「すこやか長寿」係(TEL79・3111内線105)NHK長野放送局「すこやか長寿」係(TEL026・291・5218)へ。 -
大芝の湯「風呂の日」コンサート
南箕輪村の大芝の湯は26日夜、「風呂の日」企画で初のコンサートを交流室で開いた。風呂上がりの利用客は、村内で活動するハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」の演奏を聞いてくつろいだ。
昨年、七夕祭りでハーモニカ演奏を屋外でしたが、ゆっくりと演奏を聞いてもらえるように、また趣味のグループなどの発表の場提供も考え、「風呂の日」特別企画として催した。
今回出演したクラブは、村公民館講座「初心者ハーモニカ教室」の修了者が昨年発足。月2回の練習のほか、発表会やボランティア活動をしている。
子どものころに吹いたハーモニカの音色を楽しんでほしい-と、合奏で「海」「夕焼け小焼け」「知床旅情」「ふるさと」、独奏で「虫の声」「埴生の宿」「さざんかの宿」を演奏した。
利用客はじっと耳を傾けたり、演奏に合わせて歌を口ずさむ人も。村内の知り合いと一緒に訪れたという東京都の女性は、「和やかでとてもいい。懐かしい感じで一緒に歌いました。こういう発表の場は趣味でやってる人たちの励みにもなると思う」と話していた。
大芝の湯では今後も、中学生の吹奏楽や地域で活動する団体などに、日ごろの練習成果を一般の人に聞いてもらえる機会を提供していきたい-としている。 -
合庁でアスベストの落下防止のための一時防止工事実施
県は、アスベストの含有が確認され、撤去工事の実施を決めた県有施設一つ、伊那合同庁舎で27日、撤去までの一時的な安全対策をとるため、緊急工事を行った。
同庁舎は、空調機械室などの全15室、約1300平方メートルで、アスベストの吹き付けが確認された。
今回の工事は、地下駐車庁横のボイラー室と3、5階の空調機械室の3ヵ所で実施。場内から空気が外に漏れ出さない設備を設置し、既に落下したアスベストの清掃(約126平方メートル)と、はがれる危険性が高い箇所の固化作業(約17平方メートル)を行った。
工事に先立ち行った飛散状況調査で検出した飛散量は、検出可能最小値以下だったという。
工事は28日で完了する。本格的な撤去作業は、出来る限り早期実施を目指しているが、入札になれば、着工がもう少し先になることも考えられるという。 -
第17回こまがね天竜ふるさとまつり
第17回こまがね天竜ふるさとまつり(実行委員会主催)は27日、駒ケ根市のおもしろかっぱ館・おまつり広場周辺で開かれた。呼び物の「かっぱのいかだ下り大会」では21隻のいかだが出場し、それぞれ趣向を凝らした造りとさおさばきを競い合いながら、見物人の大声援を受けてゆっくりと流れを下った=写真。おまつり広場では多くの屋台が軒を連ね、チャンバラショーやスイカ割り大会などが行われて、訪れた家族連れでにぎわった。特設ステージでは女性デュオ「ma」のライブが行われたほか、地元の15グループが歌や踊りを披露する演芸大会が多彩に繰り広げられた。
天竜川の太田切川合流点をスタートしたいかだは下間川合流点までの3・2キロをゆっくりと下った。出場者は浅瀬ではいかだを降りて押したり、流れの速い所ではさおを流され「しまった!」と声を上げるなど、思うように進まないいかだに苦労しながらもつかの間の水上の旅を楽しんでいた。
新宮川の浅瀬では魚のつかみ捕り大会が行われた。集まった子どもたちは、放流されたマスをつかもうと水しぶきと歓声を上げながら流れの中を走りまわった。
強い日差しが照りつけ、真夏を思わせる陽気となった日中だったが、色とりどりの花火が夜空を華やかに彩るころには涼しい風も川面を渡り、虫の声も聞こえて「もう秋だね」と行く夏を惜しむ声があちこちで聞かれた。 -
まほら伊那地球元気村
伊那市の鳩吹公園で27日、「2005まほら地球元気村」(実行委員会主催)が始まった。市内をはじめ、県内、新潟県、福井県、埼玉県、岐阜県などから親子ら約140人が集まり、自然の中で思い切り遊んだ。28日までで、当日参加も受け付ける。
元気村は1泊2日のキャンプを基本に、さまざまな野外活動を通じて新たな自然観を養うのが目的。伊那では8回目を数えた。
野外教室は木工、カヌー、マウンテンバイク、流しそうめん、絵本ライブなど16を用意。
親子で、あんどんやオリジナルプランターを作ったり、自然の中を歩いてゲームを楽しんだりと夢中になった。
冒険家で、地球元気村長の風間深志さんが講師を務めた「野外生活技術習得講座窶狽スき火」には約10人が参加。
風間さんは「火を繊細に扱うことを心得て」と呼びかけ、細い枝から順に太い枝を燃やしていくポイントを伝授。参加者は早速、近くの山林から雑木を拾い集めるところから始めた。たき火の初級、中級…など認定されるとあって、参加者はあせらず、火の燃え具合を見ながら火を起こした。中には、初級の段階で火が消えそうになり、慌てて息を吹き込む場面も。
また、ナイトイベントには、風間さんや俳優根津甚八さんらのトークショー、ミニコンサートなどもあった。
28日は、すがれ追い、ギョウザ&麻婆豆腐作り、伊那谷林道ツーリング、ネーチャーゲームなどがある。入村料は大人3千円、小学生以下1500円。 -
女団連が模擬議会
伊那市女性団体連絡協議会の模擬議会が26日、市役所であった。構成する12団体の代表各1人が男女共同参画推進条例の啓発や食育の必要性、アスベスト対策などを質問した。
模擬議会は98年以来7年ぶりで、市政参画意識の醸成や男女共同参画社会の実現を目指すもの。
開会式で、竹中則子会長は「政策決定の場に女性の参画が少ない。真の男女共同参画社会を築くために、参画意識を持ってもらいたい」とあいさつ。
模擬議会は、女団連の2人が議長を務め、市議会定例会一般質問と同様に、理事者、関係部長が答弁した。質問者は事前に練習したとあって、堂々と女性の視点で質問。
若年母子家庭の支援で、子どもを安心して養育するための就業支援センターの設置に対し、小坂市長は「離婚による20窶・0代の母子家庭が増えている。新市になって検討する必要があるのかと考えている」と答え、上伊那地方事務所の支援員や「サンライフ伊那」職業相談室の活用を促した。
男女共同参画社会の実現については、女性の積極的な参加を求めた。 -
二十二夜尊大祭
伊那市の丸山公園内で26日夜、二十二夜尊大祭があった。坂下区有志でつくる実行委員会主催。
「二十二夜さま」は旧暦7月22日の夜、夕食後に立ち通しで月の出を待って願をかけると必ずかなうと伝えられている。
また、安産を祈願する「二十二夜尊」の碑前に、ロウソクの火がともされた。ロウソクが短ければ短いほど分べん時間も短いといわれ、仏壇に供え、出産時に身の回りへ置くという。
おなかの大きな妊婦や、出産を終え、お礼返しに来る家族らの姿があった。
そのほか、百体観音、古辺沢稲荷の祭りも合わせて開き、無病息災、商売繁盛、五穀豊じょうなどを祈った。コシヒカリなどが当たる福引大会、農産物販売、ゲームコーナーなどもにぎわった。 -
NTTカップ小学生ドッジ南信大会
第16回NTT東日本カップドッジボール県大会南信地区大会が27日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館で始まった。小学生4窶・年の男女約1800人、計90チームがエントリー。28日まで男女別に、上位進出を目指し熱戦を繰り広げる。NTT東日本長野支店、県ドッジボール協会などでつくる実行委員会の主催。
初日は男子の部(47チーム)。試合は攻守の入れ替わりが激しく、目まぐるしい展開。全力で放たれたボールを飛びついて転びながら取ったりする場面もあった。
選手が生き生きとプレーする姿に、観客席からは熱い声援が送られた。
28日は女子の部(43チーム)がある。
試合は男女とも5分1セットマッチ、準々決勝から5分3セットマッチのトーナメント。男女とも、上位6チームが県大会(12月18日・長野市)の出場権を獲得する。 -
特許コンシェルジュ 馬場哲男さん(58)
伊那市御園区で、自然食品販売「コスモス」や温熱・温圧療法などの「コスモス療法院」を営むかたわら、03年から長野県登録特許コンシェルジュ(特許化案内人)を務める。
特許コンシェルジュは、県内の小中企業などに対して特許の手続きなどをアドバイスする人。中小企業の製品・技術などの競争力を向上させ、地域産業の活性化を図る目的で設けられ▽特許化の見込みのある研究開発成果の発掘▽特許手続きや、企業秘密流出防止の相談・助言窶狽ネどの業務に当たる。
登録されているのは県内で15人、上伊那で2人。公募によって県知事が登録し、発明協会長野県支部に派遣業務を委託している。
大手企業で精密・電気関連の特許管理に携わった経験を生かし、派遣要請のあった事業主のところへ出向き、相談に乗る。これまで上伊那を中心に、菓子店、地域おこしの商標などの相談に応じた。
知っている人が少ない現状で「困っている人がいても、知らなければ使いようがない。知らなかったばっかりにうまくいかなかった、とならないように活用してほしい」と話す。
84(昭和59)年、JR伊那北駅前に自然食品の販売や温熱療法の店を構えた。97(平成9)年、火事で全焼し、父親を亡くした。父親の葬儀、家探しなどに追われる中、商店街や隣組など周囲の住民が家の片付けなどを手伝ってくれた。「仕事を通じて少しでも社会に還元できれば」と世話になった思いを、コンシェルジュとして恩返ししている。
◇ ◇
火事に遭ってから、自らを振り返る間もなく、半年が過ぎた。健康診断のため、病院に行ったところ、最高血圧が200を超え、即入院。「何でもないと思っていたが、知らないうちに自分を追い込んでいた」。腎臓の病気で、現在も透析を週3回、受ける。
02年、御園に店を移した。理念に「健康は食(食生活)、体(身体)、心(意志)の調和から」を掲げる。「20年やってきて、ようやく確立できたかなと思う」。
店内には、患者とじっくり話し合える空間がある。「薬や自然食品などどこでも手に入るが、その人にとって何をしたらいいのかという情報はない。その情報を、ここで提供したいと思っている」。
例えば、ひざが痛い場合、原因はひざでなく、ほかにあることが多い。家庭生活から見直し、健康づくりをアドバイスする。
また、新開発した、水晶の振り子を使った特殊技法で患者の身体のひずみ分布を見て、温熱療法に生かす。
患者から「あー、楽になった」という言葉が「逆に励みなんですよね」。
「病気をして痛みがわかる分、患者との接し方も変わった。人助けというとおこがましいが、人から喜ばれる仕事をしたい」
(湯沢康江) -
絵画サークル「芽の会」が作品展
伊那市の伊那公民館の絵画サークル・芽の会(西村元一代表)の油絵展は31日まで、市立図書館広域情報コーナーで開いている。入場無料。
毎年恒例の展示会で、メンバー11人の力作22点が並ぶ。安曇野の春や、光前寺の参道、仙丈ケ岳などの風景画をはじめ、人物、静物などバラエティー豊かな作品展。それぞれが思い思いのタッチで描いている。
サークルは毎月第1・第3土曜日に集まる。主体美術協会員の前田博さん=南箕輪村=を講師に学ぶ。
開場は午前10時から午後7時。29、30日は休館。 -
少年友の会が授業など見学
青少年の非行防止・健全育成活動を推進する「伊那少年友の会」の伊那市第3ブロック(三澤勇美代表)は26日、年間ボランティア活動の一環として、東部中を訪問。会員5人と伊那署生活安全課署員が、生徒の授業などを見学した。
校内での生活態度や登下校の状況など、学校での集団行動の実態を把握する活動で3年目。3年生を中心に自律学級など約10の授業を見学した。
三輪憲昭校長らとの懇談では、部活動、登下校などについての情報交換や、見学の感想を話し合った。会員からは「授業の雰囲気が明るい感じだった。自分たちのころはもっと緊張感があったものだが」「机に伏せている子供が気になった。注目して聞くような授業にしなくてはと思う」などの意見があった。
三輪校長は現在の教育現場について「生徒を従わせる時代ではなくなった。教師が気を使い、子供に応じた対処をしなくては、双方の間にいざこざが生じてしまう」と話した。
少年友の会は毎月1回のボランティアを原則に、大型店、ゲームセンター、駅など子供たちが集まる場所の街頭補導を中心に活動する。 -
「進徳ゼミ」地域住民に開放
高遠高校で26日、学校公開講座「アジアのことば」が始まった。3年生の総合学習の時間「進徳ゼミ」を開放し、地域住民と生徒がともに授業を受け、交流を図る初めての試み。
日韓親善伊那谷の会運営委員長の鄭康雄さん=南箕輪村=らを講師に迎え、ハングルの基本文法や母音・子音の発音、日常会話などを、06年1月末まで全13回にわたって学んでいく。
初回は、地域住民4人が参加し、同授業を選択している生徒16人とともに受講した。生徒らが「日本人と似ている」「キムチやチヂミがおいしい」などと韓国の印象を答えると、鄭さんが韓国の現状やハングルの成り立ちなどについて紹介。その後、ハングルの母音・子音の発音の仕方なども学習した。
韓国に興味があり参加したという主婦(40)は「学校を地域住民に開放し、生徒さんとともに授業を受けれる取り組みはすごく良い試みだと思う。生徒さんの授業に対する熱心な姿勢が刺激になっている」と話していた。
講座の中盤からは、日韓の関係をはじめ、韓国の歴史や料理についても触れていく予定だ。 -
県がアスベスト対策工事実施
長野県は26日、アスベストの含有が認められた県有9施設で、アスベスト対策工事を実施することを発表した。
県有施設の吹き付けアスベストの使用状況を調査。上伊那は3施設。伊那合同庁舎(空調機械室ほか13室、発電機室1室、ボイラー室1室)公衆衛生専門学校(空調機械室3室、ボイラー・ポンプ室1室)駒ヶ根病院(管理棟機械室など2室、C棟機械室)。
施設利用者の安心、安全確保のため、専決予算により緊急に対応する。工事費総額は2億8337万1千円。 -
カメの横断
伊那市狐島の天竜川沿い道路を23日、1匹のカメが横断していた。
天竜川に生息していると見られるこのカメの体長は約30センチ。ほとんどのドライバーが、石か何かと勘違いしてカメをまたぎ、通過していったが、動く石に気付き、車を止めてじっとカメを見つめるドライバーもいた。
種類は、イシガメと見られ、個体数は少ないものの、天竜川流域は、多くの場所でイシガメが目撃されているという。
最近は、ペットとして飼いきれず川に放された外来種カメの帰化が、問題となっており、中には、大きくなると凶暴になるものもいるため「発見次第、速やかに各市町村などに知らせてほしい」と市担当生活環境課職員は話していた。 -
伊南金融機関防犯連絡協議会
巧妙な手口の振り込め詐欺事件が各地で多発している現状に危機感が強まっていることから伊南金融機関防犯連絡協議会(会長・赤田伊佐雄八十二銀行駒ケ根支店長)は25日、駒ケ根警察署で臨時会議を開いた。管内の金融機関の代表者ら26人が出席し、振り込め詐欺や強盗の防止と対応などについて駒ケ根署員の説明を聞いた。
大杉元文生活安全・刑事課長は「振り込んだ後に届け出ても金の保護はできない。以前は被害者はお年寄りが多く、金融機関で気がつくことも多かったが、今は手口も変化して若者の被害者も増えてきた。見極めは難しいと思うが少しでも様子がおかしいと感じたらすぐに警察に通報を」と話し、振り込め詐欺の防止について協力を求めた。
強盗への対応については、金融機関で実際に起きた事件に基づいて制作されたビデオを上映。出席者らは犯人への対応の成功・失敗例から教訓を学ぼうと真剣な表情でスクリーンに見入っていた。
赤田会長はあいさつで「詐欺は身近でも起きているし決して他人事ではない。対策をしっかり勉強したい」と述べた。 -
禁煙友愛会箕輪支部が小学校に寄付
日本禁煙友愛会箕輪支部(会員560人、上田覚吉支部長)は25日、町内5小学校のために13万円を寄付した。上田支部長、副支部長3人、会計の役員5人が町文化センター内の教育委員会を訪問し、小林通昭教育長に寄付金を手渡した。
禁煙の普及・啓発活動の一環として毎年、小学校児童にノートと鉛筆を配っているが、小学生は年齢に応じて使うものが異なるため、本年度から現金で寄付することを決めた。
教育長は、「町の校長会で学校で必要なものなどを聞いて検討し、有効に使わせていただく」と感謝した。
箕輪支部は先ごろ、町内保育園と南箕輪村北部保育園の園児にハンカチも贈っている。 -
花を書く描く展
駒ケ根市の駒ケ根高原大沼湖畔「森のギャラリーKomorebi(こもれび)」で宮下梨花さん=伊那市御園=の作品展「花を書く描く展」が5日まで開かれている。美しく咲く秋の花をテーマに手描き染めと書で表現した宮下さんと生徒の作品約40点を展示している=写真。
宮下さんは自分の和服や帯に好きな絵を描いてみたい窶狽ニのきっかけで手描き染めを始めた。書道は高名な書家古谷蒼韻=京都市=に師事。約20年前から書道、手描き染めなどを教える「蒼花会」を主宰している。「手描き染めと書。まったく違うものの取り合わせに見えるかもしれないが、自分の中では違和感は何もない」
午前10時窶伯゚後6時30分。31日は定休。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。 -
共産党支持を訴える
三沢好夫氏演説会衆院選長野5区からの出馬を表明している共産党公認新人の三沢好夫氏(61)の演説会が23日、宮田村村民会館であった。共産党の比例区候補・木島日出夫氏(59)も顔をそろえた。党員・後援会員など約300人が参加した。
先に演壇に立った木島氏は、「小泉首相は選挙の争点を郵政民営化の是非に絞り上げているが、自民党の進める構造改革路線そのものにNOを突きつけることが核心」とし、介護保険・年金・医療制度の「改悪」が「どれほど庶民泣かせのものか」と身振り手振りを交えて力説。「さらに追い討ちをかけるサラリーマン増税・消費税引き上げ阻止のために共産党に一票を」と訴えた。
応援に駆けつけた県会会派「あおぞら」の林奉文氏や、共産党県議団の小林伸陽氏の県政報告を兼ねた応援演説などの後、三沢好夫氏が登壇。
街頭演説で戦時中に満蒙開拓団で満州に行っていた老人から声をかけられたことを紹介しながら、「平和・憲法を守るのは日本共産党だけ」と訴え。長年、労働組合運動を進めてきた人らしく、職場のリストラの実態を例に引いて、「リストラで労働者を簡単に首にできるようにした。企業に都合が良いように、正式雇用ではなく人材派遣万能の社会をつくった。これが小泉式構造改革であり、これにNOと言わなければならない」と演説した。
郵政民営化法案をめぐって解散・総選挙に突入した状況を「小泉改革をストップさせるための千載一遇のチャンスと捉える」という発言が目立ち、「たしかな野党が必要です」のスローガンのもと、選挙を戦う組織の足固めを重視した演説会だった。 -
第24回リーグ戦開幕
駒ケ根市家庭婦人バレーボール連盟(福沢英子理事長)の第24回リーグ戦が25日開幕した。市民体育館で開会式と開幕戦2試合が行われ、中原正純市長がサーブの始球式で開幕を祝った。宣誓で選手代表の唐澤みきさん(上穂)は「家族の協力に感謝しつつ、力いっぱいプレーします」と誓った=写真。リーグ戦には13チームが出場し、12月の優勝決定戦までA・Bブロックに分かれて総当り戦を行う。
福沢理事長はあいさつで「昨年より2チーム減ったことは残念だが、来年度は再び15チームがそろうよう期待する。楽しいリーグ戦にしよう」と呼び掛けた。
開会式直後の開幕戦は上穂対北割2、福岡対小町谷の組み合わせで行われた。選手らは初めこそ緊張した表情だったが試合が進むにつれて徐々に固さもとれ、声を掛け合いながらはつらつとボールを追っていた。
出場チームは次の通り。
▽Aブロック=上穂、町1、町2、町4、東伊那、北割2▽Bブロック=小町谷、中沢、町3、上赤須、北割1、下平、福岡 -
上伊那広域の新ごみ焼却場
「複数の地権者から受入れ検討の意思表示」難航している上伊那広域の新ごみ焼却場の用地選定について、「(伊那市内の)複数の地区の地権者から受入れを検討しても良い」との意思表示がなされていることが25日、上伊那広域連合議会で明らかになった。小坂樫男連合長が、冒頭あいさつと、倉田節子議員の一般質問への回答の2回の場面で発言した。
広域連合事務局によれば、地権者が受入れ検討の意思表明をしているところと、地区レベルで受け入れ検討委員会の設置を表明しているところとがあるという。
意思表明をしているのが、どこの地区で地権者は誰か窶狽ネどについては、小坂連合長も広域連合事務局も明らかにしていない。広域連合議会でも「選定には様々な微妙な問題が絡み合うので、伊那市に一任する」とした04年夏以降、具体的な候補地名についての質問などはいっさい出ていない。 -
南箕輪村地域筋トレ教室開講
南箕輪村の地域筋トレ教室が25日、塩ノ井公民館で始まった。参加者は転倒予防や介護予防のため、筋力トレーニングの簡単な理論を学び、実際のトレーニングに挑戦した。
村内在住の65歳以上を対象にした初の教室。筋力トレーニングを身近な地域で普及し、筋力強化により充実した生活が送れるようになることを目指す。全4回で、宿題として家庭でも筋力トレーニングに取り組む。
塩ノ井地区を中心に田畑、神子柴地区から60-80歳代の9人が参加し、村の理学療法士、山崎一さんの指導を受けた。
基礎代謝の上昇や身体能力の向上など、筋力トレーニングで期待される効果や、実践の注意点などを学習。ひざの関節痛予防にももの筋肉をつける、腰が曲がらないように背筋をつける-など鍛える部位があり、年齢や健康状態など参加者の症状に応じて、いすに座って足を持ち上げる、ひざの下にクッションを入れつぶすように力を入れるなどの方法を練習した。
植田さち子さん=田畑=は、「冬の間はジョギングをしていたが春から運動不足なので体をほぐそうと参加した。家でも頑張ってやれば筋力がつくかなと期待している」と話した。
11月ころに南原地区、来年2月ころに保健センターで、同様の教室を開く予定。 -
指定管理者制度に向け関係条例の一括改正
駒ケ根市は公の施設の指定管理者制度の06年度導入に向けて関係条例の一括改正案を市議会9月定例会に上程する。関係する条例は32。対象施設は公民館、集会所、文化センターなど75に上る。このうち指定管理者を一般公募するのは市民体育館、市営グラウンド、アルプス球場、駒ケ根高原マレットゴルフ場などの体育施設のほか、市福祉センター、ふるさとの丘、重要文化財の竹村家住宅などの27施設。条例案が可決されれば指定管理者選定委員会による管理者の選定を経て、06年4月から新制度に移行する見通し。
このほか市が9月定例会に提案する一般会計補正予算関係の新規事業には、現在健康被害が問題になっているアスベストの検査費用を1件当たり1万円補助する「アスベスト調査補助事業」がある。予算額は50件分・50万円。 -
宮田村の女性グループいきねっとが若い母親と交流
地域に目を向けて活動する宮田村の女性グループ「いきねっと宮田」は22日、村公民館の子育て学級と交流した。お茶を飲みながら、若い母親たちと歓談。子育ての先輩として、熱心に耳を傾けた。
いきねっとのメンバーは40代以上が大半。若い母親たちの想いを少しでも理解し、アドバイスできたらと企画した。
気軽に話しをしようと数人のグループに分かれて懇談。子育てや地域との付き合い方など、さまざまな話しで盛りあがった。
奥田博子会長は「自分たちも若いころを思い出して、深い話しをすることができた。ひとつでも情報を共有し、女性が社会に目を向けるきっかけにもなれば」と話していた。
引き続き、子どもたちも交えて折り紙体験。昔ながらの遊びを一緒に満喫していた。 -
園児たちに泳ぎの楽しさを
宮田村中越区の水泳指導員伊藤百合さんが24日、我が子が通う村東保育園の水泳指導をボランティアで行った。呼吸法などを分かりやすく教え、園児たちに泳ぎの楽しさを伝えた。
各年代のレベルにあわせて指導。年長には「ラッコになってみよう」と呼びかけるなど、子どもたちの興味を上手に引き出し、浮き方の基本も教えた。
年少、年中は水に慣れる所から。それでも多くの園児が水に顔をつけることができ驚かせた。
伊藤さんは数年前にも頼まれて保育園で指導。今回、次女の美月ちゃんが同園の年長組に通っていることから、再び声がかかった。
「泳ぐことは全身運動。体に良いことばかりで、小さいうちから覚えることも大切。声がかかれば、今後も教えに行きますよ」と話していた。 -
男女共同参画箕輪町地域出前講座
箕輪町のパートナーシップみのわ、町教育委員会主催の男女共同参画地域出前講座「共に活き活き 元気がでる地域づくり」は24日夜、木下地区を対象に木下公民館であった。約70人が、「相手を尊重して生きる」ことの大切さを学び合った。
講師は男女共同参画アドバイザーの小池喜代さん。「あなたもわたしも輝き、相手のことを尊重しながら生きることを考え、その姿を大人が見せることで、見ず知らずの人を子どもが殺すようなことにはならないと思う。今、考えないといけないのは大人」と語った。
男女共同参画のキーワードに▽一人の人間としての尊厳を重んじる(生命と人権の尊重)▽かけがえのない人生、一人ひとりの自己実現が図られる(個性の尊重)▽社会に生きる人間としての責任を持つ(自立と共存)-を挙げた。
研修視察で訪れた生活大国といわれるノルウェーやフィンランドの循環型社会も紹介。依存型福祉を見直し専門性を生かした役割分担をして循環型社会を構築していくことなども示し、「意識を転換し、いろいろな視野から見直す必要がある。共同参画はこれからのまちづくり。実践活動につなげてほしい」と話した。 -
箕輪町の第16回ふれあい広場28日開催
箕輪町の福祉の集い「第16回ふれあい広場」は28日、町民体育館と武道館である。
人と人とのふれあいや交流を大切にし、「だれもが暮しやすい福祉の町づくりについて考えよう」と毎年開いている。
今年は、2月に長野県でスペシャルオリンピックス(SO)があったことから、「箕輪町に根付け スペシャルオリンピックス」と銘打ち、特別企画「アート・フラッグ・ムーブメント展」や、SO種目の一つフロアーホッケーの体験も計画した。
アート・フラッグは宅老所、ボランティアサークル、学童クラブ、ボーイスカウト、ガールスカウト、共同作業の家、いきいき塾、小学校などから62点集まった。福祉センターや町民体育館の壁面に展示中で、広場会場内にもある。
広場は午前9時-午後2時。オープニングは、みのわ太鼓ジュニアチーム、共同作業の家ワクワクダンシング。ステージ発表、福祉体験、遊び、販売、展示、食べ物、ニュースポーツの各コーナーがある。コーナーは午前9時45分オープン。ゆっくり楽しんでもらいたい-と、町民体育館内に休憩所を多く設ける。 -
アスベスト使用の疑いがある施設は13
伊那市は、26日にあった市議会全員協議会で「石綿(アスベスト)使用の疑いがある施設は13」と報告した。県労働基準協会連合会諏訪測定所に石綿含有分析などを委託し、緊急度の高いものから除去・固化の対応をとる。
対象は97年3月31日以前に建築した市有建築物約200で、露出吹き付け材仕上げのもの。7月中旬から各部署で調べた。
恐れのあるものは、小学校や特別養護老人ホームのボイラー室、旧市営中央病院管理診療棟の機械室などの天井、壁、はり。職員の出入りのみで、ふだん一般の人は入らないところという。
改修は、劣化の程度や部屋の利用度など緊急度が高いものから改修する。
また、石綿が露出していない吹き付け材仕上げがしてある鉄骨造りの建物も調査していく。
各地区公民館に対しては今後、市から区長あてに検査と対応に関する依頼文書を出す。
石綿に関する相談窓口は、市役所(TEL78・4111)にも設置。健康は健康推進課、建材は建設課、アスベスト検査は生活環境課で、平日午前8時半から午後5時15分まで受け付けている。 -
日本禁煙友愛会創立50周年式典
日本禁煙友愛会の創立50周年記念式典が26日、禁煙運動発祥の地である伊那市で開かれた。県内外から各支部役員約300人が集まり、50年の節目を祝った。
あいさつに立った小島義雄会長は「50周年を再出発点として、地上からたばこの煙がなくなるように取り組みたい」と決意を新たにした。
来賓の小坂市長は、禁煙の輪が長野から全国、世界につながることを期待。伊那中央病院での禁煙外来のPRも呼びかけた。
そのほか、長年、活動に貢献した会員1200人への感謝状授与、塩尻協立病院長矢崎顕二さんの講演「今日におけるタバコの問題」もあった。
出席者には冊子「創立50周年の歩み」を配布。
禁煙友愛会は1955年8月、伊那市小沢の故小坂精尊氏が禁煙で健康を取り戻したことをきっかけに、禁煙の輪を広げたいと創立。会員10人でのスタートだったが、現在は県内、東京都、山梨県に65支部、3万2千人に広がっている。伊那商工会館内の事務所を拠点に、小中高生への禁煙教育、公共施設の禁煙・屋外ポイ捨て禁止条例制定の署名活動など禁煙運動を展開。99年には、功績が認められ、世界保健機関(WHO)から表彰を受けた。
伊那支部も創立50周年を迎え、10月に記念式典を計画している。