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限定純米酒「純駒」発表
駒ケ根地区の小売酒販組合第4支部(林文章支部長)と醸造元の長生社(北原久爾社長)は限定千本販売の純米酒「純駒」(じゅんこま)を8・9日の第49回駒ケ根商工まつりで発表する。
純駒は1・8リットル入り瓶のみの販売で価格は1本2千円。品質の良いことで知られる飯島産の酒米ミヤマニシキを55%精米し、味にこだわってじっくりと仕込んだ。長生社の北原岳志専務は「少し辛口ですっきりと飲みやすい味に仕上がっている。よそなら大吟醸クラス」と自信をにじませる。
同支部は04年、駒ケ根市制50周年を記念して「純駒五十」を千本限定で発売し、完売している。
試飲即売会は商工まつり会場の駒ケ根商工会館5階ロビーで8日(午前10時窶伯゚後5時)、9日(同窶伯゚後4時)に開かれる。 -
中沢小交通安全教室
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は30日、全校児童を対象に秋の交通安全教室を開いた。学校の周囲の一般道で1・2年生は安全な歩き方を、3窶・年生は自転車の乗り方をそれぞれ練習した。第2部として、グラウンドで自動車を使った巻き込まれや衝突などの実験を見て事故の恐ろしさと交通ルールを学んだ。
実験は県交通安全教育支援センターの担当者が実際に自動車を使って行った。車の死角を確認する実験では、車の周囲に立ったりしゃがんだりした児童の姿が運転者から見えれば帽子を白に、見えなければ赤にかぶり直した=写真。見詰める児童らは、赤帽が意外に多いことから車のすぐ近くでも見えない位置があることを知って驚きの声を上げていた。
人形を車ではねる実験は時速30キロと40キロのスピードで2回行った。衝突の瞬間を目の当たりにした児童らは「
人間だったら絶対死んじゃうよ」などと悲鳴を上げ、「道に飛び出しちゃいけないんだね」とささやき合うなど、事故の恐ろしさが身に染みた様子だった。 -
田中園子ピアノリサイタル
日本の現役最高齢ピアニスト田中園子さん(86)のリサイタルが29日、駒ケ根市文化会館で開かれた。駒ケ根音楽文化協会主催。交通事故で背骨を3カ所折った後遺症で背中が丸くなっている田中さんだが、ピアノを前にすると背筋がピンと伸び、モーツァルトやショパン、バッハらの曲をいとも軽やかに弾きこなした=写真。
ソナタ、協奏曲など全8曲を1時間半にわたって弾き終えた田中さんへの拍手は鳴り止まず、期待に応えてアンコール曲を演奏した田中さんにホールを埋めた聴衆はあらためて惜しみない拍手を送った。
演奏の合間には主催者代表の三澤照男さんがステージでインタビュー。「背骨を折った事故はもらい事故だったけど、車の運転は大好き。この間も高速道路でガードレールに乗り上げて車が横倒しになったけど私は無傷だったわよ」などと話す意外な一面に聴衆は感心したりあきれたりしていた。 -
認知症の介護方法
認知症への理解を深めてもらおうと駒ケ根市は29日、「認知症の方と向き合う家族の介護方法」についての講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。お年寄りの介護に悩む人たちなど約70人が集まり、長野市で宅老所を運営するNPO法人「グループもみじ」の理事長田中正廣さんの講演「認知症高齢者へのやさしい関わり方」を聞いた。
田中さんは「認知症のお年寄りを自宅で介護すると修羅場だ窶狽ニいわれるが、私の宅老所では多くのお年寄りが朝から晩まで何事もなく過ごしている。何が違うかといえば、家庭では認知症に対する理解が浅く、お年寄りが望むことと違うことをやっているからだ」と解説。「認知症は心の病気ではなく、脳の老化現象だから、時間の流れや記憶などに障害はあっても何もかもが分からなくなるわけではない」として正しい関わり方の重要性を訴えた=写真。
ボケを予防する方法として「年寄りに楽をさせるとボケやすい。何か役割を受け持ってもらい、頭と体を使うことが効果的」とアドバイスも付け加えた。 -
宮田村なごみ家の作品展3日に
宮田村の福祉交流施設なごみ家は3日午前10時から、利用者や地域の人の作品を一堂に集め「第2回なごみ家作品展」を同所で開く。昨年も好評だった手作りの大型紙芝居の上演もあるほか、午後1時からは三浦史郎さん、みをさん親子(塩尻市)の講演会も開く。
作品展には絵や書道、写真、手芸、折り紙など約100点にも及ぶ多彩な手づくり作品が集合。
大型紙芝居は「浦島太郎」を題材に選び、利用者や施設スタッフが作成した。今年は村の介護予防教室の高齢者も協力し、見事な出来映えで完成。当日は午前中の時間帯に上演する予定だ。
三浦史郎さんは事故のために体が不自由になったが、芸術など多彩な活動を展開。母親のみをさんは介護にあたりながら、史郎さんの口頭詩を記録し続けている。 -
宮田村保育園の運動会
宮田村の3つの村立保育園は1日、各園で運動会を開いた。過去数年間は悪天候だったが、今年は好天の秋空の下、子どもたちが元気に競技に挑戦した。
◆西保育園
改築後、雨に泣かされて村内の体育館で運動会を開いてきた西保育園は、3年目にして初めて屋外で運動会が開けた。園庭に家族や地域の人たちが多数訪れ、園児の頑張りに声援を送った。
練習をしてきたリズムダンスも各年代ごとに披露。可愛らしい姿を記録に残そうと、親たちはカメラやビデオで撮影していた。
◆中央保育園
中央保育園も園庭で開き、多彩なプログラムを用意。親子で参加する競技も各年代ごと設け、会場一体となり運動会を盛りあげた。
年中の親子は帽子取りに挑戦。親におんぶされた園児たちが紅白帽子を取り合った。
逃げたり追いかけたり。帽子をとって得意げな子どもの姿の反面、お父さんは走り疲れてクッタクタ。しかし、一緒に流した汗は良い思い出になった。
◆東保育園
東保育園の運動会も熱気に包まれ、各競技に園児はひたむきに取り組んだ。
年長、年中、年少が3人1組となり、輪の中に入って一緒に走る「仲良しリレー」。4つのグループに分かれて、タスキならぬ輪をつないだ。
年長のお兄さん、お姉さんがリードしながら懸命に走る、走る。途中で転ぶチームもあったが、再び元気に走り出した。
見守る家族も手に汗握りながら声援。子どもの成長した姿に目を細めていた。 -
高遠町婦人会が創立60周年式典
高遠町婦人会の創立60周年式典が1日、町総合福祉センター「やますそ」であった。上伊那では唯一の組織で、会員ら約80人が集まって節目を祝った。
あいさつに立った山崎美和子会長は「家族が活動を理解し、送り出してくれた」と協力に感謝し「婦人会がどう歩んでいくのか、過去、現在、未来を語りたい」と述べた。
来賓の伊東町長は「終戦後の貧困の時代から困難を克服し、60年続いてきた。合併後も時代を象徴する婦人会であってほしい」と地域の発展、文化の進展などに期待を寄せた。
そのあと、60年の歩みが報告されたほか、前信州高遠美術館長の堀井英雄さんが町婦人会の歴史について講演した。
出席者には、創立からの活動などをまとめた「あしあと窶舶w人会の更なる発展を期して」、桜の花をあしらったちぎり絵付きの役員手作りノートが記念品として渡された。
婦人会は45(昭和20)年に創立。婚礼衣装の貸し出し、文集「やますそ」の発行、一円玉募金などを展開してきた。会員は114人。 -
知的障害者通所授産施設「ほっとワークス・みのわ」開所
長野県社会福祉事業団が運営する知的障害者通所授産施設「ほっとワークス・みのわ」(宮脇孝浩所長)が1日、箕輪町大出山口に開所した。伊那市から辰野町の在宅やグループホームに暮す20人が通い、パンの製造販売や企業受託作業に取り組む。
西駒郷から地域生活移行した人や地域の在宅障害者に作業の場を提供し、利用者の自立と社会経済活動の支援が目的の施設。地域住民や家族との交流の場としてふれあいの輪も広げる。
パンづくり班は、1日600個製造できる機器を導入して出前販売する。3日からクロワッサンやあんぱんなど6種類を製造し、辰野町と箕輪町の役場などで販売。室内作業班は企業からの受託作業をする。来年4月からは、農園芸班がパンや給食の食材、新種野菜を作る予定。
職員は作業支援員ら10人。利用時間は午前9時-午後4時。利用日は土・日・祝日を除く毎日で盆と年末年始は休日。送迎サービスがある。
施設はパン工房、食堂、厨房、作業室、会議室、医務室、相談室など。鉄骨造平屋建。敷地面積2010・55平方メートル、建築面積436・81平方メートル。
開所式で宮脇所長は「利用者が充実した日中活動が送れるよう職員一丸となって支援していく」、利用者代表の木下節三さんは「皆さんと楽しく、仲良くやりたい。よろしくお願いします」とあいさつした。内覧会では“ほっとなパン”の試食もあり、「おいしい」と好評。来賓や地域住民らが次々と焼きたてパンを味わっていた。 -
大芝の湯100万人達成
2日から記念サービス南箕輪村の「大芝の湯」が1日、02年5月1日オープンから1103日目で入場者数100万人を達成した。近隣施設では最も最短で100万人が入場。2日から記念サービスをする。
100万人目は、宮田村町3区の日野綾香さん(8つ)。弟の将馬君(6つ)と伊那市在住の祖母と訪れた。「露天岩風呂と源泉ミルキーバスが好き」で、月に3回くらい祖母と訪れるという。99万9999人目は伊那市のデメトリオ・マセドさん(32)=ブラジル出身=、100万1人目は南箕輪村大芝の石松一彦さん(32)。
林の中という静かな環境で、施設が広く、森林浴と同時に温泉が楽しめる。近隣からの利用も多く、1日平均906人が訪れる。
南箕輪村開発公社の加藤久樹副理事長は、「引き続き大芝の湯を愛し、利用いただきたい」とあいさつ。認定証、花束、石けんなどのセットと、100万人目に大芝荘ペア宿泊券と大芝の湯回数券、前後者に大芝の湯回数券をプレゼントした。
この日の入場者には記念品を贈り、施設内の紙カップジュースを無料で提供した。
100万人にちなみ達成記念サービスは2日から12日までの100時間、大芝の湯入浴料を大人・子ども共に100円引き、大芝の湯食堂で「かけそば」「かけうどん」を1杯100円、入浴回数券購入者に大芝の湯とレストランパル大芝のラーメンまたはカレーの食事券をプレゼントする。 -
赤そば花祭り
箕輪町上古田区主催の「赤そば花祭り」が1日、上古田公民館であった。赤そばの花を見に訪れた観光客や地域の家族連れが、地元のそば打ち名人による手打ちそばをたん能した。
中箕輪そば組合(唐沢福一組合長)共催。毎年人気の手打ちそば販売は、地元産のそば粉で名人たちが心を込めて打ったそばを、大人も子どももおいしそうに口に運んだ。サービスで「サラダそば」もふるまわれ、「こういう食べ方もいいね」と好評だった。そば打ち体験も盛況で、名人に教わりながら練ったり、のばしたりの作業を楽しんでいた。
駐車場では、地元の人が育てた野菜や果物のほか、趣味で作ったびく、ざるなどの実用品なども販売し、人気を集めた。
祭りは2日まで。午前10時-午後3時。手打ちそば販売は700食限定(盛りそば300円)。そば打ち体験(500グラムを自分で打って持ち帰る)は1500円。 -
紅葉間近の景色を楽しみ林道歩く
「第4回南アルプス林道ウォーキング大会」(南アルプス自然体験ネットワーク主催)が1日、長谷村であった。県内をはじめ、東京、神奈川、愛知など都県から約120人が参加し、景色を楽しみながら完歩を目指した。
仙流荘から北沢峠(標高2032メートル)までの標高差1082メートル、21キロの往復、上りか下りの片道、登山道約16キロの上りか下りの片道を歩く5コース。参加者は自分の体力に合ったコースを選び、紅葉が間近となった南アルプスの雄大な風景を眺めながら歩いた。
途中、ダイモンジソウや野菊などの山野草にも目をやる人や、眺めのいい場所で休憩をとり、記念撮影する人の姿もあった。
最も参加者が多かった林道の下りを歩いた橋爪勝利さん(61)美鈴さん(64)夫妻は「天気も良かったし、初めての参加だったが気持ち良く歩けた」と感想を話していた。 -
都会の家族が稲刈り楽しむ
高遠町勝間の高遠さくら米の里「ふれあい農園」で1日、稲刈り体験会があった。5月下旬に田植えをした都会の家族らが立派な穂をつけた稲を刈り、収穫を喜んだ。
米の消費拡大や高遠さくら米のPRも兼ね、都会の人たちに農業に親しんでもらおうと6年目。東京、神奈川、埼玉などの都県から、昨年より24組多い52組の申し込みがあり、この日は23組71人が参加した。
勝間協業組合が管理する水田約13アールで、地元の農家らの指導によって、鎌(かま)で手刈りをし、はざ掛けを体験。普段できない経験とあって、稲の感触を楽しみながら丁寧に作業を進め、汗を流した。
埼玉県から8歳の娘と参加した女性(32)は「難しいかと思ったが、想像していたより簡単にでき、楽しませてもらった。娘がご飯を食べるときにでも今回のことを思い出してくれればなって思います」と話していた。
ふれあい農園はオーナー制で、一家族一区画あたり60キロが届けられる。 -
西箕輪中学校生徒らがのみはらしの湯で職場体験
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」でこのほど、西箕輪中学校の2年生3人が職場体験学習をした。
風呂が好き窶狽ニ、実習を希望した3人は、タオルセットづくりや草取り、フロントでの接客などを体験。終了するころには作業に慣れ、帰る客に「ありがとうございました」と、大きな声で語りかけていた。
普段は利用者としてしか施設を訪れたことがない生徒は「スタッフがお客様に失礼のないよう笑顔で接することを心がけていて、すごいと思った」と話し、勉強とは違う、心地よい疲労感も学んだようだった。
唐澤壽男支配人は「外からは分からない一面を知ることができたと思う。社会にでるまでの貴重な経験として、将来につなげてほしい」と話していた。 -
上伊那教育研究会
県教組上伊那支部などが主催する上伊那教育研究会が1日、伊那市の伊那中学校などであり、小中学校の教員やPTAなど約千人が26の分科会で、教育についての認識を深めた。
子どもの主体的な教育研究を進めるため、教育が直面するさまざまな課題などを話し合う。今回は「開かれた学校づくり」や「食と子どもの健康」などをテーマに分科会を設定し、近年増加傾向にあるADHDやLD、アスペルガー症候群などの、軽度発達障害の子どもへの配慮を学ぶための分科会もあった。
県教育委員会スクールカウンセラー・スーパーバイザーの小平幸春さんは「学校は子どもの症状を理解してあげ、楽しく学べる環境を提供してあげる場」と話し、家族との協力体制や、学内での支援体制の築き方を、事例を通して紹介した。 -
かんてんぱぱホールで唐木さちさんの掛け花展
野の草花が見せる一瞬の美しさを表す花人、唐木さちさん(57)の掛け花展「行く秋を惜しむ花一会」が、2日まで伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。朽ち行く植物の力強い生命感を伝える作品約30点が、訪れた人々を魅了している。 唐木さんは、独自の手法で花をいける川瀬敏郎氏に学び、野の草花のありのままの美しさを“掛け花”という手法などで表現。見る人に絵画を思わせるような印象を与える。 季節の移ろいに合わせ、実りの時期を迎えた稲やアケビ、枯れつつある草木を用いたほか、返り咲いたナデシコなども所々に取り入れたことで、彩りと落ち着きを演出。 草木の衰えるはかなさだけでなく、必ず次の季節を迎える力強い生命感を表現した-という作品の数々は、躍動感ある夏とは違った輝きを放っている。 入場無料。午前10時~午後5時。
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伊那地区の小学生が参加 写生で高める防犯意識
伊那地区防犯協会は1日、恒例の「小学生防犯写生大会」を伊那市山寺の伊那小学校グラウンドで開いた=写真。消防・警察車両に接することで、防火・防犯意識を高める目的の写生大会で25回目。伊那地区の小学生約50人が参加し、身近で見る車両を思い思いの視点で描いた。
パトカー、白バイ、はしご車、タンク車、救急車の5台が出動。児童らは伊那消防署員から手渡された画用紙に、水彩絵の具やクレヨンなどを使って描いた。男子児童には、はしご車が最も人気で、車両の周りに大勢が集まった。
初めての参加という伊那北小学校3年の北原稜君(9つ)は、間近で見るはしご車に満足。「細かい部分が多くて難しいが、挑戦したい」と丁寧に細部まで写生していた。
作品は小学校の美術教諭、同地区防犯協会長、伊那消防署長が審査し、入賞作品は市役所や市内大型店に展示する。 -
「南大東島で働けよ」
中古トラクタ、再生利用へ伊那谷で古くなった中古トラクタを再生・改造して、南大東島で利用する試みが始まった。
中古トラクタの修理をしたのは宮田村中越の加藤保男さん(68)。8月に伊那を訪問した南大東島青パパイア生産組合の平安山正治さんの依頼を受け、知り合いのディーラーを介して手に入れた4WD11馬力の中古トラクタを新品同様に生まれ変わらせた。
南大東島はじめ沖縄の離島は強い潮風のためトラクタなどの大型農業機械の損傷が激しい。新品を買っても中古を買っても、すぐサビが出てしまい、使用できるのはほぼ同じ期間。当然安価な中古品を求める農家が多いという。
加藤さんは以前から機械いじりが好きで、中古の農機具を自分で修理するなどしてきたが、7月に所用で立ち寄った伊那市の産直市場グリーンファームで、偶然、南大東島からの要望を聞き、「面白いと思って」引き受けた。
8月に島民が来た際にも島唄コンサートなどに出かけるなどして交流を深め、意見を聞いて、島のサトウキビ畑に適するように車輪とロータリーの幅が調節できる機能なども付加した。塩害に注意して、冬場の融雪剤エンカルに強い塗料を選び、普通以上に入念に塗り上げた。
加藤さんは「島に行ったことはないが、このトラクタが良く働いて島の人を助けてくれるのが夢。伊那谷の夕陽のオレンジと、島の青パパイアの緑で塗り分けた」と話す。
中古トラクタは近く梱包して発送。船便で島に送られる予定だ。 -
箕輪町防犯協会が防犯講習会
10月11日からの全国地域安全運動を前に箕輪町防犯協会は27日夜、犯罪を未然に防止するため防犯講習会を町役場で開いた。防犯指導員ら約140人が町の治安情勢や防犯活動を聞いたり、護身術を学び、防犯意識を高めた。
箕輪町警部交番の倉田千明所長が治安情勢を説明。04年度の町の刑法犯発生件数は10年前と比べ1・7倍。05年度8月末までの発生状況は、昨年度同期と比べ65件(25%)の減。犯罪は窃盗犯が最も多く約73%。窃盗手口は自動販売機ねらいや車上ねらいが多い。
被害防止活動として▽地域全体での安全な町づくり▽新聞やテレビのニュース、警察広報・交番広報紙など安全情報を大切にする▽施錠の徹底や施設・物品の管理徹底に取り組む▽登下校時の見守りで子どもの安全を確保する-などを挙げた。 -
北陸信越運輸局長野運輸支局が不正改造車を取り締まり
国土交通省・北陸信越運輸局長野運輸支局は「秋の交通安全運動」(21窶・0日)に合わせ、県内3市町で不正改造車を取り締まる街頭検査を展開。27日、箕輪町沢の国道153号線バイパス沿いで同局の検査官、県自動車整備振興会伊那支部員など20人余が実施した=写真。
2時間の取り締まりで225台を検査し、灯火、バックミラーのひび割れなどの不良整備箇所13箇所、計10台を発見。いずれも軽微なものとして、口頭で指導した。
街頭検査は自動車所有者に対し、保守管理の徹底を指導するとともに、運転、助手席の着色フィルム装着車両、車高が基準を満たさない車両などの不正改造車を排除する目的。特に今年1月から規制した、大型トラックなどに装着する装飾板の排除を目指す。
参加者は、走行中の車両を停止させ、テールランプ、方向指示器が発光したときの色、廃棄ガスの排出量などを調べた。
関係者は「不正改造車は減ることはなく横ばい。タイヤのはみ出しは子どもを巻き込み、着色フィルムは外から運転者の行動が見えないなど、人に迷惑をかけている。今後も車社会のルールを守ってもらうよう呼びかけたい」と話している。 -
教育長就任式
駒ケ根市は30日、市教育長に再任された中原稲雄教育長(69)=北割2=の就任式を市役所で行った。中原教育長は「課せられた責任は大きく、身の引き締まる思い。現在、中学校適正配置、地震対策施設の整備、幼児教育、男女共同参画社会の実現など大変多くの課題がある。市民の意見を謙虚に聞いてこれらの課題を希望に変えていきたい」と抱負を語った。
中原正純市長は「中原教育長は就任以来、不登校児童数の減少など多大な実績を挙げてきた。教育に対するおう盛な情熱で山積する問題の解決に引き続き活躍してほしい」と期待の言葉を述べた。
3期目。任期は10月1日から4年間。 -
全国大会出場者激励
駒ケ根市教育委員会と市体育協会は28日、10月に各地で行われるバレーボール、バドミントン、少林寺拳法の全国大会に出場する市内在住選手らの激励会を保健センターで開いた。市と体育協会は選手らに激励金を贈り、大会での健闘に期待した=写真。
バレーボールチーム監督の北林昌彦さん(58)は「初戦を突破し、勢いに乗ってベスト8を狙いたい」バドミントンの小松冨士子さん(58)は「試合を通じて他県の選手との交流を深めてきたい」などとそれぞれ力強く決意を語った。
出場者は次の皆さん。
◇第4回全国社会人9人制バレーボール男子優勝大会(7窶・0日、茨城県)▽北林昌彦(監督)=東伊那、小原隆(コーチ)=北割2、松澤俊春(マネージャー)=上穂、福澤章浩=福岡、六波羅健二=町1、松澤成善=上穂、浦野光雄=上赤須=
◇第18回全国スポーツ・レクリエーション祭種目別大会・年齢別バドミントン(2窶・日、岩手県)50歳以上混合ダブルス▽小松冨士子=町2=
◇2005少林寺拳法国際大会 in FUKUI(9・10日、福井県)団体演武▽加藤忠志=北割2、大矢勇=町2、山本佳宏=小町屋、気賀澤裕美=市場割= -
権兵衛トンネル、来年2月上旬開通
10月15、16日にプレイベント伊那と木曽をつなぐ国道361号線・権兵衛トンネル道路の開通は2月上旬になる。工事を進める飯田国道事務所などが30日、記者会見して発表した。10月15、16日には開通を祝うプレゼントがある。
プレイベントは、伊那市のみはらしファームで「伊那物産展」が、木曽郡日義村の木曽文化公園で「木曽路食の祭典」が開かれる。この間をトンネル見学・通行体験バス「GO!GO!ごんべえ号」が運行する。伊那側は伊那インター工業団地内の臨時駐車場で午前8時から乗車券を発券する。先着順で無料。
新たに開通するのは伊那市与地から木曽側の塩尻市奈良井までの区間9・9キロ。このうち権兵衛峠道路は、4・5キロのトンネルを含めて7・6キロ。木曽側出口から、既に02年12月に開通している姥神トンネルの東側出口まで2・3キロ(姥神峠道路の一部)も同時に開通する。
これにより、伊那市窶薄リ曽福島町間は現在約90分かかるところが約45分に短縮される。姥神トンネルから木曽福島町までの区間がさらに整備されるとさらに15分短縮されて約30分になる予定。
今回の開通に関係する事業費は伊那側の区間などを含めて全体で約723億円。
現在、トンネル部の電気・防災設備の工事や、全線の舗装工事などが進行中で、順調に進めば設備や機器の調整点検、防災訓練などを行なって開通となる。工事はトンネルと道路の一部は、県から権限代行された国土交通省飯田国道事務所が行なっているが、完成と同時に県に供用開始の手続きを行う。以後、県が管理する。
05年度当初、工事は05年度末までかかるとされたが、順調に進み開通が早まった。雪などが心配される厳冬期の開通になったことについては「木曽側のスキー客への期待が強いため」と飯田国道事務所では説明している。
プレイベントの問い合わせは飯田国道事務所TEL0265(53)7204まで。 -
ベル伊那店で決算大バザール 4日まで
宮永岳彦、東郷青児、織田広喜ら中央画壇の巨匠から、中堅、若手の油絵作家約50人の作品が集まる「決算大バザール」は4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。100点余をバザール価格の20窶・0パーセント引きで展示販売している。
辰野町出身の大森祥吾の安曇野、駒ケ岳、仙丈ケ岳など信州の風景画7点、小田切訓の「西教会のある運河」、笠井不二雄、島根清のさわやかな奥入瀬を描いた競作などの注目作品を展示。荒々しい津軽の冬景色を表現した「雪道」の高野元孝も人気があるという。
関係者は「新作、力作がそろっているのでぜひ」と来場を呼びかけている。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
伊那小4年礼組が上農高でリンゴ交流
4月から総合学習でリンゴ栽培に取り組んでいる伊那小学校4年礼組(小平さおり教諭、30人)は29日、上伊那農業高校(南箕輪村)で交流会をした。リンゴの果実にシールを張って文字や絵を浮き上がらせる「デザインアップル」作りや栽培方法を学んだ=写真。
栽培方法などを学んでいるうちに、デザインアップルの存在を知った児童が上農高校に指導を申し入れた。
同校園芸科学科2年の13人がスライドでデザインアップルの作り方などを説明し、高校の果樹園で実践。児童は果実の袋を外し、表面に付いた花粉を丁寧にふき取ってから「うまい」「伊那小」などの文字やキャラクターの絵を書いたシールを張った。
自分の名字や「かなう」など、5枚のシールを張ったという、小田雅ちゃん(9つ)は「リンゴが丸くてうまく張れなかった。初めてやることなので自信はないが、たぶん半分は成功すると思う」と話した。
礼組は社会科の授業で・スリンゴの生産量が長野県は全国で2位・スと学習。自分たちでも栽培したい窶狽ニ、上伊那農協が運営する「小黒りんごオーナー団地」(市内西町)で2本のふじのオーナーになり、校内でも6本の苗木を育てている。
リンゴの収穫は10月中旬を予定している。 -
伊那消防組合が箕輪町十沢橋で集団災害救急救助訓練
伊那、辰野、箕輪、高遠消防署でつくる伊那消防組合は30日、恒例の集団災害救急救助訓練を箕輪町の十沢橋周辺で開いた。各署から85人が参加、救助工作車3台、救急車2台などが出動。各署が通常の出動体制では対処できない事案に対し、連携をとって救急・救助活動を実践した。
マイクロバスと乗用車2台の衝突事故が十沢橋上で発生し河川へ転落、要救助者25人の救助を必要とした想定で訓練した。
マイクロバスと乗用車1台は橋のすぐ下に転落していて、署員らがダミー車両の天井にエンジンカッターで穴を開け、工作車のクレーンを使って橋下から救助。あとの1台については、下流500メートルまで流されたとし、県消防防災航空隊のヘリコプターが捜索し、要救助者2人を助けた。
実際の災害に対応できるようここ数年は、署員らには訓練内容を事前に知らせず実施。署員らは緊迫した状況の中で、現場状態を確認しては指揮本部へ伝達し指示を受けるなど、迅速、正確な対応を取った。
同組合消防本部の早川正行消防長は「自分の知識、技術をいかんなく発揮するには、いかに率先し行動するかが重要。事前の打ち合わせのない訓練で珍プレー、好プレーがあったと思うが、各署で反省会を開き実際の災害に生かせるようにしてほしい」と訓辞した。 -
宮田小教室と中階段でアスベスト飛散は確認されず
宮田村宮田小学校の3つの教室と中階段の天井にアスベスト(石綿)を含むとみられるロックウールが露出している問題で30日、大気中にはアスベストが飛散していないことが分かった。
空気中の濃度調査で判明。ロックウール本体にアスベストが含まれているかは不明で、調査結果は出ていない。対象の教室と階段は使用を中止している。
同小では他にも飛散の可能性の少ない天井裏などにアスベストが使われている可能性があるが、村教委は同じく濃度調査、固体の分析を進めている。 -
宮田観光開発が経営改善推進委員会(仮称)の設置先送り
観光ホテルを経営し、長期債務や施設老朽化が問題化している宮田村の第3セクター「宮田観光開発」は29日取締役会を開き、9月中の発足を予定していた外部チェック機関「経営改善推進委員会」(仮称)の設置を先送りした。組織の目的をより明確にするよう、意見がでたもの。会長の清水靖夫村長は「今までの延長線にならないためにも、議論の煮詰めが必要」と指摘した。
同社は経営監視や地域も巻き込んだ活性化策を検討しようと、推進委員会の設置を計画。取締役4人で選考委員会を構成し、社外から人選を進めてきた。
当初はこの日の取締役会で承認し、発足する運びだったが、もう少し議論してからでも遅くないと一致した。
本紙の取材に清水会長は「選考した人選に問題はないが、中途半端な形で発足しても、お願いしたい人に失礼になる」と説明。取締役会では、名称も含め委員会の機能や意義の練り直しを現場サイドに求めたという。
来月の取締役会で再度、練り直した案をもとに議論して、設置の手順を進める考え。
村は同社に50%出資し、債務は全額補償する立場。今年3月末現在の金融機関からの借入残高は5億4千万円余りにのぼる。 -
村内経済に閉そく感も
宮田村商工業振興資金審議委員会(増田清委員長)は30日開き、金融機関や商工会が村内経済の状況を報告した。「親会社に吸い取られ、下請けは利益があがらない」と、景気動向以前に問題があると指摘。中小企業が主体の地方の閉そく感が改めて浮き彫りになった。
村商工会の代表と村、2つの金融機関、県信用保証協会伊那支店が出席。
アルプス中央信用金庫宮田支店の担当者は村内の経済動向について「特に商業、建設業が受注、売り上げとも厳しい。工業は元気が良い企業もあるが、利益があがらないのが実情」と説明。
「国内の景気は踊り場を脱出したといわれるが、地域はまだまだ」とも続けた。
商工会の増田清副会長も「親会社の方針ですぐに状況が変わり、単価も引き下げられ、下請けは利益が出ない」と指摘。
割安な海外への生産シフトもあり、中小企業はより厳しい現実に直面していると訴え、「だまって待っているような企業は生き残れない」と話した。
八十二銀行宮田支店は、周辺の企業誘致の動きについて「企業は進出する際に、税金補助など(自治体の)支援を求めている。簡単に誘致は決まらないが、上伊那では具体的な動きもあり我々も協力したい」と報告した。 -
宮田小4年1組が村商工祭で太鼓を披露
6月から太鼓の練習に取り組んできた宮田村の宮田小学校4年1組は2日、新田区のふれあい広場で開かれる村の商工祭に出演する。11月の村文化祭にも参加予定。「多くの人に聞いてもらいたい」と成果を披露する。
太鼓の存在を知り、自分たちもやってみたいと挑戦。やるからには村の人たちに聞かせたいと本気で取り組んできた。
村の団体「宮田太鼓」の北原健一さんに指導を仰ぎ、定期的に練習。大半が初めてバチを持つ初心者だったが、4カ月の間にみるみる腕をあげた。
商工祭の晴れ舞台にむけて、村民会館の大ホールも使って練習。「はずかしがらず、思いっきり」と北原さんのゲキが飛ぶと、子どもたちは引き締まった表情で本番さながらに演奏を続けた。
商工祭当日は午後12時25分ころから、出演を予定している。 -
自家栽培の無農薬野菜をメニューに
みのわ振興公社が運営する「ながた荘」は、近くの畑で無農薬野菜を栽培している。収穫した野菜はメニューの一部として出し、宿泊客に好評だ。
野菜栽培は、宿泊客に新鮮な食材を提供し、喜んでもらおうと初めて取り組んだもの。
畑は、温泉スタンド南側の町有地約150平方メートル。砂地だったため、土づくりから始め、6月中旬に野菜の苗を植え付けた。夏野菜のキュウリ、トマト、坊ちゃんカボチャ、ナスなど8種類。ウドンコ病、害虫に加え、収穫時期をねらって鳥やイノシシの被害にも遭った。ネットを張るなどの対策で、出来は「上々」。
収穫した野菜は7月初旬から、野菜サラダやみそ汁の具、漬け物として提供。朝取りしたものを朝食に出すことを基本にしている。
宿泊客の8割が町外者で「おいしい」と喜ばれ「農産物を売ってほしい」と要望が出たほど。
栗原喜文営業企画部長は「量に限りがあるが、来年からもぎ取り体験を組みたい。また、ブルーベリーなど実ものも植えていきたい」と話した。
夏野菜に続き、ホウレンソウ、ゴボウ、野沢菜など秋野菜12種類も栽培している。