-
ダリア色濃く鮮やかに
中川村葛島の農産物直売所「かたつむり」の2アール余のダリア花壇は見ごろを迎え、来店者の目を楽しませている=写真。
赤、白、黄色、ピンク、オレンジの5種類600株のわい化ダリア。
春、挿し芽で増やし植え付けた。夏の間、ポツン、ポツンと咲いていたが、涼風が立ったとたん、花数が増え、花色も冴えてきた。 -
箕輪町で独り暮らしの方のためのお手軽クッキング
箕輪町と町社会福祉協議会は29日、「独り暮らしの方のためのお手軽クッキング」を保健センターで開いた。参加者25人は和気あいあいと手際良く調理し、会話も楽しみながら昼食を共にした。
メニューは、れんこんだんご、3色ナムル、キノコのミルクスープ、ひじきごはんの4品。レンコンをたたいてつぶしたり、シメジやシイタケをいためたり、グループに分かれ協力しあって調理した。
参加した女性は、「独りだから料理を失敗しても怒る人もいないけど、上手くできてもほめてくれる人もいない。皆でやると楽しい」と話していた。
町食生活改善推進協議会による食についての話では、健康を維持して長生きするための献立を考え、▽加糖はすぐ脂肪に変わるため果物は控える▽たんぱく質(肉と魚)を献立に入れる▽便通を良くするため野菜を摂る-などとアドバイスした。
食事後は、ボランティアと一緒にレクリエーションもあり、皆で楽しく交流した。 -
シルク作品展
「21世紀の地域における繭と絹のもの造りにむけて」をテーマにした「シルクサミット2005in駒ケ根」が6・7日に開催されるのに合わせ、駒ケ根市東伊那のシルクミュージアムで第10回特別展「シルク発表作品展」が11月20日まで開かれている。シルクを使った屏風、壁掛け、和服、ドレスなど、絹の美しさを見事に生かした約90点の作品が展示され、訪れた人たちのため息を誘っている=写真。
駒ケ根市の赤穂南小学校4年生児童らによる作品は、絹の柔らかでつやのある風合いを生かしながら、貝殻や松かさ、木の枝などの小物を効果的に使って森や海などのイメージを思い思いに表現している。
水曜日休館。午前9時窶伯゚後5時。入場料は一般(高校生以上)300円、小中学生100円。問い合わせは同ミュージアム(TEL82・8381)へ。 -
毒キノコに注意
キノコによる中毒を防止しようと伊那食品衛生協会と伊那保健所は1・2日、駒ケ根市のAコープ駒ケ根店で「キノコ中毒防止展」を開いた。毒、食用など約100種類のキノコを展示し、併せてキノコの鑑別も行った=写真。伊那保健所食品衛生課の黒岩和雄さんはチラシ『キノコ中毒にご注意を!』を来場者らに配布して「基本は、知らないキノコは採らない、食べない窶狽ナすよ」と注意を呼び掛けていた。
キノコ衛生指導員らは「毒キノコのうち、食べると嘔吐や下痢、腹痛などの症状が出るツキヨタケはヒラタケやシイタケと外観が似ていることから間違えやすい。特に注意を」などと説明しながら、来場者が持ち込んだキノコを次々と鑑別していた。
04・05年度、伊那保健所管内でのキノコ中毒の報告はないが、県内各地ではツキヨタケやテングタケなどを食べた約20人が中毒を起こしている。 -
幼稚園・保育園運動会
駒ケ根市内の7つの幼稚園・保育園で1・2日、親子運動会がそれぞれ開かれた。かけっこやダンスなどさまざまなプログラムに出場した園児らは元気よく伸び伸びと走ったり踊ったりして練習の成果を披露し、応援に詰め掛けた保護者らは愛くるしい子どもの姿をビデオに収めようとカメラのレンズを向けながら成長ぶりに目を細めて見詰めていた。
北割2区のすずらん保育園(高見洋子園長)は開園50周年記念とあって例年以上に華やかな運動会となった。『人生山あり谷あり』は年長園児らによる障害物競走。スタートした園児らはトラックの途中に設けられた(1)縄跳び10回(2)ひも付きポックリ(3)鉄棒前回り(4)ボール投げ(5)肥料袋に入って両足ジャンプ窶狽フ関門に苦労しながら懸命にゴールを目指した=写真。園児らの真剣な表情に見詰める保護者からは「頑張れ」「もう少しだ」などと大きな声援が飛んでいた。 -
南信の宅幼老所が集合
現場の悩み共有しよう小規模ケア施設の現状と抱える悩みを共有しようと、南信の宅幼老所など21施設が集った実践報告会と交流会が1日、南箕輪村の大芝荘であった。南箕輪村の「かいご家」・伊那市の「ひなたぼこ」・宮田村の「わが家」が幹事を務め、県宅老所・グループホーム連絡会がバックアップした。昨年の諏訪での開催に続いて2回目。唐木一直南箕輪村長や県コモンズ福祉課・上伊那地方事務所厚生課職員も参加した。
実践報告会で飯島町「まんてん」の与曽井学さんは、家族が夜間介護しきれなくなった高齢者を対象にしたナイトケアの実情を報告。「本人と向かい合えば、家族も驚くほどキチンと夜を過ごすこともある」と話した。
諏訪市「あやとり」の阿部尚子さんは、収容定員を増やすと常駐管理者の増員が必要になるなど、「補助金削減の中で経営的な問題が多い。特に男性職員の確保難が大問題」と訴えた。
宮田村「わが家」の大石ひとみさんは、粗暴な振舞いが多くなった認知症の男性の介護実践をリアルに報告。「正直うまく行かなかったこのようなケースから、自分たちの弱さを学んで行きたい」と語った。
交流会では、介護保険法改定に伴う食材料費全額利用者負担が1日から実施されたこともあり、会場のあちらこちらで、これへの対応策をめぐる議論が沸騰。「負担分を値上げしなくてはやっていけない」「でも、法が変ったからすぐ利用者に負担してというのでは自分たちの気がすまない」など活発な意見が交わされた。
厚生労働省が補助金をつけるなどして推奨するパワーリハビリについても「大規模施設で1日30分パワーリハビリをやるより、小規模施設や自宅の日常生活の中で体を動かした方が実際に効果が大きい」などの疑問が多く出されていた。 -
多彩なイベントで盛りあがった宮田村商工祭
宮田村商工会は2日、商工祭を新田区のふれあい広場で開いた。商工会員の出店販売のほか、村内グループの踊りや太鼓などイベントが目白押し。来場した約6千人が秋の休日を満喫した。
ステージ周辺では、宮田太鼓や宮田小学校4年1組の児童が太鼓を勇壮に披露。
村内で活動するエアロビクスチーム「ドリームエンジェルス」も、楽しいダンスを披露して会場を沸かせた。
メンバーは小学生や保育園の女子が大半。発足から8年になるが、現在は約130人の大所帯だ。
この日は練習の成果を発揮。多くの人に見てもらおうと、音楽に乗せて全身を使って表現した。指導する加藤千代子さんは「ちょっとおとなしかったが、良い経験になった」と話していた。
軽食や農産物、会員企業の製品販売なども多彩。クイズ大会などもあり、訪れた人たちは広場内をめぐりながら、イベントを楽しんでいた。
商工会の前林善一会長は「出演発表などもにぎやかで、本当に多くの人に来てもらえて良かった」と、地域一緒になって盛りあがった商工祭の成功を喜んでいた。 -
信州みやだ梅舞会ソーラン初公演
宮田村に発足したよさこいソーラン踊りのグループ「信州みやだ梅舞会(うめぶかい」は2日、村商工祭に参加。多くの観衆の前で初公演した。
同グループは昨年度の宮田小学校6年2組が取り組んだソーラン踊りに影響を受け、村商工会青年部が村民に呼びかけて今春発足。
子どもから大人まで約60人が毎週末集まり、練習に励んでいる。
この日は新調した揃いの衣装に身を包み、軽快に踊りを披露。心をひとつにまとまり、商工祭に花を添えた。 -
宮田村山ぶどうワイン仕込み式
宮田村の特産品・山ぶどうワインの仕込み式が3日、醸造する新田区の本坊酒造信州工場で開かれた。今季は昨季の2倍近い約2万本の生産を予定。過去最高になる見通しだが、増産分は新たな需要の掘り起こしが必要で、消費拡大に向けた販売戦略が急務となる。
仕込み式には原料の山ぶどうを生産する栽培農家や村など関係者20人が出席。茎を取り除く破砕機に期待を込めながら山ぶどうを投入した。
ワイン醸造は6年目。式では質量とも過去最高の出来映えになりそうだと報告があり、和やかな雰囲気で進んだ。
反面、増産分の消費拡大が最重要課題となることから、清水靖夫村長、藤野公宏同酒造信州工場長は「村が一つになってワインを育ててほしい。村をあげてブランド力強化を」とあいさつした。
14軒の栽培農家は今年も収量制限を実施し、品質本位で生産を徹底。厳選した山ぶどうだけをワインに使う。
本坊酒造信州工場は、山ぶどうワインを主力商品に設定。増産分を熟成や樽熟成の商品にまわす計画で、ワインセラー(貯蔵庫)を新設してハード面を強化した。また、販売のPR活動にも例年以上に力を入れる予定だ。
藤野工場長は「昨季までは生産量と需要がマッチしていたが、今後はさらに積極的にアピールしたい」と話した。 -
旧庁舎跡地は多目的広場と駐車場
伊那市は11月から、旧庁舎跡地を多目的広場と駐車場として整備する。完成は06年3月末の見通し。
3日の市議会全員協議会で設計図を示し、報告した。
跡地利用は、市民の声を反映させた検討委員会の「都市広場」と「駐車場」とする答申に基づき、地元住民の要望を聞きながら実施設計を作製。身障者への配慮、ステージの単独建設などで当初事業費より増え、市議会9月定例会で05年度一般会計補正予算に1300万円を追加、事業費7800万円とした。
旧庁舎跡地は通り町1丁目の小沢川南側で、面積2300平方メートル。現在、駐車場などで活用されている。
多目的広場は全面石張り。石の色や種類で模様を作る。
駐車場は、身障者用を含め、普通自動車32台分が駐車可能。中央部分には、バスの駐車スペースを確保した。
ステージは木のぬくもりが感じられる、耐久性のある木製デッキを使用。北側市道から段差なしで移動することができ、ステージ南側の多目的広場からもスロープをつけて利用しやすいように配慮した。
管理人室や公衆トイレなどを設けるほか、省エネルギーとして照明の一部に太陽光発電パネルを使ったり、隣地などの境界線境に芝や植栽をする計画。
全協では新市の給与体系、新市の市章募集などの報告もあった。 -
箕輪町商工会と箕輪町が企業訪問
箕輪町商工会と箕輪町は3日、商工業の振興策を研究するため、両者で初めて町内の12企業を訪問し業況や課題、経営革新の取り組み、要望などを聞き取った。今後、課題や要望などを検討するとともに、他企業も訪問し、より踏み込んだ専門的な形で同様の事業を展開していく。
町内企業の現場を訪れ、地域企業が抱える課題などを経営者から直接聞くため、町理事者、商工会役員、町アドバイザー、担当職員15人が4班に分かれ、商業・工業・建設業の3企業ずつ訪問した。
平沢豊満町長、小林一雄商工会副会長らは赤羽鉄工、長野ドライルーブ、染と織京屋を訪問。染と織京屋では▽売ることよりも仕入れに気を遣い、京屋らしさ、個性をもたせた品をそろえる▽顧客名簿を大事に信頼関係で顧客をつなぐ-などの経営手法を聞いた。
報告と意見交換では、▽取引先からISOの取得を要請されているがどうしたらいいか▽どうやって加工のコストを下げるか-など各企業の課題を報告。要望は▽1社では買えない高額の測定機を購入してほしい▽自社の特徴を一般にアピールしたい▽商業はイベントなどで町に人があふれることが商売につながる-などだった。
参加者は、同じ町内にあっても初めて訪れた企業もあり、関心を寄せていた。平沢町長は、「前向きに大変努力し、工夫と熱意で頑張っている実態がわかった。町全体をどう活性化するか、きたんのないご意見をいただきたい」と話した。 -
伊南地域で大規模林野火災防御訓練
伊南行政組合消防本部・伊南消防協議会は2日、中川村の中川中学校グランドや桑原、四徳地区で、県消防防災航空隊も加わり、大規模林野火災防御訓練を行った。
関係機関相互の連絡体制の強化と技術の習得がねらい。小渋ダム四徳発電所南で山火事発生を想定。火は桑原地区の民家に迫る勢い、地上からの消火活動が困難とあって、消防防災ヘリコプター、アルプスの出動を要請した。
北の空から中川中グランドに飛来した「アルプス」は上空偵察飛行、地上部隊への水の補給や、空中消火、資機材搬送など支援活動を実施した。今回初めて、ヘリから消火水をグランドに設置した水槽に投下させる訓練もした。
一方、小渋ダム四徳大橋北では本部設置訓練、桑原地区ではチェーンソーやスコップ、カマなどで草、低木を刈り、防火線設定訓練、飛び火警戒訓練もした。 -
本郷神社例祭
豪快な大三国が人気の飯島町本郷の本郷神社例祭は1日夜、本郷第4耕地年番で壮大に繰り広げられた。昼間はしし練りを披露し、夜は打ち上げ花火と大三国の打ち上げ。境内を埋め尽くした見物客は、夜空を焦がす光と音、火の粉の舞に熱狂した。
午後9時、約30人余の厄年の男女がそろいのはっぴ姿で、玉箱を担いで境内に繰り出し、ほどなく、全ての灯りが消され、やみと緊張に包まれた境内で、突然、数百本の爆竹を
一度に鳴らしたような爆発音とともに、綱火が走り、「厄払」の焼き文字が浮き上がり、そして消え、境内を揺るがすごう音が響き渡り、小三国の点火、間を置いて、ナイヤガラ、大三国に点火。噴き出す火の粉で「春夏秋冬」を描いた。
情け容赦なく降り注ぐ火の粉を浴びながら、競い隊は玉箱をたたき、おんべを振って「わっしょい、わっしょい」と気勢を挙げ、年番耕地の心意気を見せつけた。 -
八幡神社例祭
中川村大草の八幡神社の例祭は1日宵祭り、2日、本祭りでにぎやかに繰り広げられた。
幟(のぼり)が立ち、杉の神木にしめ縄が飾られた八幡神社境内で、下平芸能保存会(小島治雄会長)によるしし舞の奉納で開祭。
大草城址の前宮に集合した各地区の大人みこし、子どもみこし合わせて10基は、地区内を練り歩いて、神社に到着。境内の南北に張り巡らされたナイヤガラ、し掛け花火に点火し、祭りはクライマックスに。最後は打ち上げ花火が夜空を彩った。 -
NPO伊那谷菜の花楽舎 製造施設を一般公開
循環型社会の形成のため廃食用油から精製するバイオディーゼル燃料(BDF)の普及を目指すNPO法人「伊那谷菜の花楽舎(関浩行理事長)は2日、箕輪町中原に新設したBDF製造施設を一般公開し、活動への理解を呼びかけた。11日に本格生産を開始し、本年度は月産2千リットルを目標にする。
BDFは硫黄分をほとんど含まないため硫黄酸化物の排出がない軽油の代謝燃料。大気中の二酸化炭素増加も制御し、排ガスの黒煙も少ない。欧米では普及が進んでいるが、国内での品質基準は確立していない。国産自動車メーカーはBDF使用による故障の保証はしていないという。
製造装置は、廃食用油を2回の化学反応で精製するのが特徴で、国内メーカーでは採用していないというシステム。既存の装置に比べ生産量も多く、良質のBDFが取れる。廃食用油は1度に160リットルを投入し、145リットルを精製。同会理事でアルプス開発技術研究所の前澤功さんを中心に、約1千万円で開発・製造した。
一般公開には上伊那を中心に、諏訪、岡谷から約30人が集まり、製造装置の詳しい説明を聞いた。関理事長は「BDFが地域のなかに広がるよう活動を進めたい」と話した。
廃食用油は当面、企業の食堂や飲食店など約20カ所から無料で回収。1リットル100円で販売していく。
問い合わせは、事務局(TEL0265・94・5039)または、(090・4159・2559)へ。 -
箕輪町発足50周年記念事業 NHK番組公開録画楽しく
箕輪町発足50周年記念の一環事業として、NHKテレビの番組「福祉ネットワーク・公開すこやか長寿」の公開録画が2日、町文化センターであった(町、NHK長野放送局など主催)。町内を中心に約400人が観覧した。箕輪町でのNHK公開録画は20年前の「のど自慢」以来2回目。
「福祉ネットワーク・公開すこやか長寿」は月に1度、全国各地の高齢者や、その家族を対象に、健康方法などを紹介する番組。今回は日本健康太極拳協会監事の楊慧(ようけい)さんが太極拳の基本や魅力などを紹介した。また、タレントのヨネスケさんの「健康長寿は食卓と笑いから」と題した講演会もあった。
楊慧さんは、太極拳のコツを説明し、壇上にいるヨネスケさんや町長寿クラブのメンバー6人、観覧者と一緒に数種類の・ス型・スを実践=写真。ヨネスケさんは「皆でやっているときれいなものですね。一種の催眠状態みたい」などと冗談を言っては会場を盛り上げた。
公開録画の放送予定はNHK教育テレビ(全国放送)で11月24日午後8時窶・時29分、再放送は12月1日午後1時20分窶・時49分。 -
にぎやかに「イーナちゃん広場」
生活・環境・健康・下水道について考える「イーナちゃん広場」が2日、県伊那勤労者福祉センター体育館・市民体育館であった。
「みんなの生活展」「健康まつり」「下水道展」をまとめたイベントで、5回目。放射能技師会、市連合衛生自治会、浄化槽維持管理組合、各地区の保健委員会など計約60団体が参加し、展示・実演を繰り広げた。
市民体育館の運動プログラム体験ステージは、市総合型地域スポーツクラブ「い縲怩ネ・西まるクラブ」の手話ダンスや伊那東小学校の「親子体操教室」のソーラン節など次々と展開。身体機能改善トレーナー・山岸洋子さんは「頑張っている人の頑張らない体操」と題し、人が立って歩くために必要な骨「仙骨」を意識したウォーキング方法を指導するなど盛況だった。
伊那市消費者の会は古着をリフォームして作った手持ちバック、帽子、ティッシュボックスカバーなどを展示。買い物袋の「マイバック」は、従来の作品を使いやすいよう、底の部分を広く改良して紹介した。
下水道のコーナーには県内の下水道用マンホールの蓋(ふた)、水洗トイレや災害用トイレの展示のほか、金魚すくいなどもあった。 -
高遠町民ソフトボール大会7チームで熱戦
高遠町民ソフトボール大会が2日、町総合グラウンドであった。各地区で編成したり、高校の同窓生でつくった7チームが出場。トーナメントで、優勝を目指して熱戦を繰り広げた。町公民館の主催。
秋晴れの穏やかな天候の下、選手たちは一投一打に懸命にプレーした。なかには女性がマウンドにあがる姿も。左腕から緩急をつけて打者をほんろうする好投をみせていた。
熱戦を展開する戦いに、訪れた家族らからも声援が飛び交っていた。 -
パターゴルフで親ぼく
高遠町長藤の高遠グリーンパークで2日、「第3回グリーンパークオープンパターゴルフ大会」(町振興公社主催)があった。町やパターゴルフ場のPRを兼ね、町内外の親ぼくを図る。町内をはじめ伊那や茅野から35人が参加し、秋空にさわやかな風がそよぐ絶好のコンディションの下でプレーを楽しんだ。
参加者たちは、「ナイス、ナイス」と互いのプレーをたたえたり、「強く打ちすぎたかな」と悔しがったりと、一喜一憂しながら18ホールを回った。 -
交流一層広く・深く
結成25周年を迎えた上伊那手話サークルの記念大会が2日、高遠町総合福祉センター「やますそ」であった。会員や関係者約80人が出席し、節目を祝った。
式典で尾曽共春実行委員長は「聴覚障害者が求めるものに対し、どう支援するかは、相手の立場に立って考える必要がある。それには聴覚障害者と、意見を出し合ってコミュニケーションをとることが大切。互いに協力し合ってサークルを一層発展させたい」とあいさつ。
大会では、会員らが3班に分かれ、手話を交えた劇や、プロジェクターで、目的や理念の違いによって結成までに約2年を要したことや活動秘話などを紹介し、25年間を振り返った。
同サークルは1980年、伊那、辰野、箕輪、駒ケ根の手話サークルで結成。その後高遠など2団体が加わり、現在6団体、114人が所属している。学習会のほか、イベントなどを通して聴覚障害者への理解を求め、社会参加を促進している。 -
高遠町 住民票など証明書・郵便局での交付サービス始まる
山間部の住民の利便性を図るため、郵便局で住民票などの証明書を交付するサービスが3日、高遠町の長藤、藤沢、三義の3郵便局で始まった。地方公共団体の特定の事務を郵便局で取り扱うのは上伊那では初めて。
長藤郵便局であったセレモニーで、伊東義人町長は「合併して周辺地域がさびれるという不安の声を解消する第一歩となった。町の支所という役割になったことで、住民のよりどころとなれば」とあいさつ。保科隆局長は「地域のみなさんに安心して利用してもらえるように取り組んでいきたい」と述べた。
セレモニー後に訪れた一人目の利用者は「高齢化が進むなかで、年寄りにとっては歩いていける場所で証明書を受け取れることはありがたい」と話していた。
郵便局は希望者が記入した申請書を公的証明書で本人確認し、専用のファクスで送受信して、希望者に証明書を渡す。町側は郵便局から送られた書類を確認、作成。局への電子公印を使用した証明書を送るシステム。
交付可能な証明書は、戸籍謄・抄本、地方税に関する証明書、住民票、印鑑登録証明書など。取り扱いはそれぞれ本人分のみだが、戸籍抄本と住民票(個人)は同一戸籍内の者であれば交付する。 -
夜間ピカピカ運動
秋の交通安全運動の最終日となった30日夜、伊南交通安全協会飯島町支会は国道153号梅戸神社前で「夜間ピカピカ運動」を展開した。
支会役員や役場、駒ケ根署など約60人が、赤く点滅する停止灯を持って街頭に立ち、ゆっくりと通過するドライバーに夜間事故防止や飲酒運転撲滅を呼びかけた。 -
コンクリート塀に衝突 軽自動車運転手死亡
1日午後2時00分ころ、伊那市西箕輪の市道で、近くに住む会社員の須藤礼潮愛さん(27)が運転する軽4輪輪貨物自動車が走行中、道路右側のコンクリート塀に衝突。市内の病院に搬送されたが午後4時05分、胸部を打つなどの理由で死亡した。
-
交通安全運動 期間中の事故状況
伊那署交通課は1日、「秋の全国交通安全運動」(9月21日-30日)の期間中に発生した管内の交通事故状況をまとめた。人身事故は10件で前年比3(23%)減、傷者は12人で前年比4人(25%)減った。前年と同じく死者は出なかった。 事故内容は交差点事故が6件(前年比1件増)、高齢者による事故が3件(前年比同)、追突事故が2件(前年比2件減)などの順に多く、傷者の内訳は重傷(30日以上)が0人(前年比1人減)、軽傷が12人(前年比3人減)だった。 物件事故は75件(前年比18件増)で32%増えた。
-
子どもを育む上伊那ネットワークフォーラム準備会
第2回子どもを育む上伊那地域ネットワークフォーラムに向けて24日、実行委員らが伊那市立図書館で立ち上げ準備会を開いた。
フォーラムは、子育て中の親や、学校など、子どもに関係する個人・団体間にネットワークを築くことを目的とした昨年からの取り組み。
今年は、不登校問題や学力低下、学習への意欲低下が叫ばれる今、学ぶことの本来の意味や学校のあるべき姿を考えよう窶狽ニ、夜間学校を舞台としたドキュメンタリー映画「こんばんは」の上映や、不登校体験者や教育関係者などによるシンポジウムを計画。準備会で映画の試写会もした。
映画の舞台である夜間学校には、戦争中、十分な教育を受けられなかった人や残留帰国孤児といった、70歳を越える人、一方、不登校生徒なども共に学んでいる。多様な生徒がいる分、それぞれにあった授業をしており、生徒らも学ぶことを楽しみながら学校に通っている。老いてなお、学びたいと願う老人や、言葉を発っせなかった不登校生徒が、話せるようになった姿を映し出す映画は見る人に感動を与え「学びを通じた生き方」を伝えてくれる窶狽ニ会の立ち上げ人、黒川卓さんは話す。
試写会に参加した人は「本来学校は映画の中にでてくるような楽しい場所のはずなのに、それを忘れてしまっている」「よい映画なので、どうにかして多くの人に見てもらいたい」と話し、フォーラムの成功に向け、志を新たにしていた。
フォーラムを主催する上伊那子どもサポートセンターは、現在もフォーラムの実行委員を募集している。
問い合わせは同センター(TEL76・7627)へ。 -
みのわ振興公社で防災訓練
みのわ振興公社は27日、有事に備えて、ながた荘、ながたの湯、ながた自然公園で防災訓練をした。火災を想定した利用客の避難誘導や箕輪消防署への通報訓練などに真剣に取り組んだ。
避難誘導訓練は各施設ごとにあり、ながた荘では夜の火災を想定。社員が交代にスタッフ役、客の役になり、火災報知器が鳴ったのを合図に火元を確認し、客室に行って「火事です」と叫びながらドアをたたき、部屋の鍵を開けて確認し、客を玄関の外に誘導した。
訓練の様子を見た箕輪消防署員は、「いかに安全にお客様を外に出すかを考えて」と話し、▽客室のドアをたたいて客を起こし廊下の奥まで行ったら、必ず一部屋ずつ確認して戻る▽廊下の隅などに客を集め、人数を調べてからゆっくり誘導する▽勝手に避難する人がいたら絶対に止めて一緒に階段を降りて避難する▽夜の火災は電気が切れるため、誘導灯や非常照明だけが目安なのでライトで誘導する-など指導した。
初期消火や消防署への通報の仕方も熱心に訓練した。 -
駒ケ根市赤穂中割
北澤吉三さん(65)「子どものころは食べ物がなくていつも空腹だった。空を飛ぶ飛行機の姿と爆音がぼんやり記憶にあるが、あれがB29だったのかなあ。防空壕に何度か逃げ込んだ記憶があるよ。今の若い人には戦争は歴史の中の出来事だが、満州に渡った伊南地域の人々のような当事者にしてみれば、つい昨日のことのように忘れられないものなんだよ」
◇ ◇
大学卒業後、親の勧めで駒ケ根市役所に就職し、社会教育などの分野を中心に活躍する。当時の市長だった北原名田造氏とも気が合い、北原市長が伊南日中友好協会の会長だったことから、同会の事務局長を務めることになる。以降長年にわたって日本と中国との架け橋となってきた。
「満州には伊南地域から多くの人が移住した。悲惨な運命をたどった人も少なくない。戦死した伯父の連れ合いも残留夫人として中国に残っていてね…。何とか帰国させてやりたいといろいろと手を尽くしたがなかなか思うようにはいかなかった。当時は中国と国交がなかったからね。それでも代議士のつてを頼ってようやく日本に帰すことができた。本人の喜びようはそりゃもう大変なものだったよ」
市職員を退職後、赤穂公民館長に就任してからも、悲惨な戦争の実態を多くの人に知ってもらおうとさまざまな企画を立案、実施してきた。05年は戦後60周年に当たる節目の年だったことから、駒ケ根市在住の戦争体験者の生の声を聞く会などを開いた。
「満州のハルピンには何回か行った。調べれば調べるほど、話を聞けば聞くほど、入植者の運命は悲惨なものだったことが分かってくる。ある収容所の近くには3千人の日本人の死体が埋まっているらしい」
◇ ◇
「公民館は公平でなくてはいけない。偏らず中立な立場で、皆さんに関心を持ってもらえるもの、時宜を得たテーマを取り上げて、いろんな人の話を聞いてもらいたい。多くの人にできるだけ幅広い考え方を知る機会を提供していくことが公民館の務めだと考えています」 -
南信州の工芸家展
下伊那などを中心に創作活動を続ける作家10人による合同展「南信州の工芸家展」が3日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。木工、染色、ガラス、染織りなど、さまざまな手工芸作品約500点が、訪れた人を楽しませている。 普段は個人で活動している作家らが集まり、作品を実際に見て、購入してもらおう-と、昨年に続いて2回目。 昨年は3日間で、約400人が来場。今年は会期を1日延長した。 木工家の水上雅彦さんは「各分野で一線にいる人が集まっているので、普通の展示会よりレベルの高い作品が集まっていると思う。作品それぞれ特徴を、ぜひみてほしい」と話していた。 入場無料。午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)。
-
限定純米酒「純駒」発表
駒ケ根地区の小売酒販組合第4支部(林文章支部長)と醸造元の長生社(北原久爾社長)は限定千本販売の純米酒「純駒」(じゅんこま)を8・9日の第49回駒ケ根商工まつりで発表する。
純駒は1・8リットル入り瓶のみの販売で価格は1本2千円。品質の良いことで知られる飯島産の酒米ミヤマニシキを55%精米し、味にこだわってじっくりと仕込んだ。長生社の北原岳志専務は「少し辛口ですっきりと飲みやすい味に仕上がっている。よそなら大吟醸クラス」と自信をにじませる。
同支部は04年、駒ケ根市制50周年を記念して「純駒五十」を千本限定で発売し、完売している。
試飲即売会は商工まつり会場の駒ケ根商工会館5階ロビーで8日(午前10時窶伯゚後5時)、9日(同窶伯゚後4時)に開かれる。 -
中沢小交通安全教室
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は30日、全校児童を対象に秋の交通安全教室を開いた。学校の周囲の一般道で1・2年生は安全な歩き方を、3窶・年生は自転車の乗り方をそれぞれ練習した。第2部として、グラウンドで自動車を使った巻き込まれや衝突などの実験を見て事故の恐ろしさと交通ルールを学んだ。
実験は県交通安全教育支援センターの担当者が実際に自動車を使って行った。車の死角を確認する実験では、車の周囲に立ったりしゃがんだりした児童の姿が運転者から見えれば帽子を白に、見えなければ赤にかぶり直した=写真。見詰める児童らは、赤帽が意外に多いことから車のすぐ近くでも見えない位置があることを知って驚きの声を上げていた。
人形を車ではねる実験は時速30キロと40キロのスピードで2回行った。衝突の瞬間を目の当たりにした児童らは「
人間だったら絶対死んじゃうよ」などと悲鳴を上げ、「道に飛び出しちゃいけないんだね」とささやき合うなど、事故の恐ろしさが身に染みた様子だった。