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ヨーロッパ旅の思い出焼き物展
宮田村の小田切嫩子(わかこ)さんが欧州を旅行した際に買い集めた美しい焼き物や陶磁器のコレクションを一堂に集めた展示会「ヨーロッパ旅の思い出焼き物展」が駒ケ根市菅の台大沼湖畔のギャラリーKomorebi(こもれび)で19日まで開かれている。日本製には見られない色彩とデザインが新鮮なスペイン、トルコ、ハンガリー、チェコなどの皿、カップ、ポットなど約80点を展示している=写真。
小田切さんの一番のお気に入りはイスラム文化の香り漂うトルコ製のポット。「最近のトルコの品は昔に比べ、鮮やかな原色を多く使った物が多い。これもまたとても素敵ですね」と話している。「次はぜひドイツにも行ってみたい」窶煤B素晴らしいコレクションはさらに充実したものになりそうだ。
小田切さんは女子美術大卒。信州美術協会、伊那美術協会会員。
入場無料。午前10時窶伯゚後5時。問い合わせは森の喫茶店「エーデルワイス」(TEL83・3900)へ。 -
中学校生徒数不均衡対策
14日、開会中の駒ケ根市議会9月定例会の一般質問で宮澤清高議員の質問に答えた中原稲雄教育長は、赤穂中学校と東中学校の生徒数の不均衡を是正する当面の対策として、赤穂中への入学予定者のうち希望者4、5人に対し、東中への入学を認めたいとする考えを明らかにした。05年度4月から導入し、同市下平に建設を計画している新中学校の開校までの間、毎年度実施していきたいとしている。新中学校は当初2010年の開校をめどに建設する計画だったが、3市町村合併が白紙となったことにより、財源の見通しが立たなくなったことから暗礁に乗り上げている。
東中の05年度入学予定者は9月現在39人。このまま入学者が増えなければ1学級となる見通し。その場合、教職員も現在の13人から3人減の10人となる。一方、赤穂中は県下一の大規模校。05年度の学級数は1増の9クラスとなる見通しで、その不均衡が問題視されている。 -
土地売却収入を上回る撤去費用に困惑
宮田村が河川改修のために国に売却した太田切川沿いの旧不燃廃棄物埋立地について、売却収入を上回る埋め立てゴミの撤去費用が発生していたことが分かった。撤去費は村の負担となり、開会中の9月議会に補正予算案を上程。「河川改修は必要な事業だが、過去の負の遺産がこんな形で村財政に影響を及ぼすとは」と村産業建設課は話している。
旧廃棄物埋立地は1984年まで使用。今年6700万円で国に売却し、床固め工の建設に入った。
しかし、廃棄物の埋立量については、過去の資料がなく、着工後の試掘によって判明。現在「最終的な撤去費用は調査中」(村産業建設課)だが、売却費用を上回っている。
撤去費は村が全額負うが、結果的に売却が村の新たな財政負担を生み出すことに。
同課は「埋立量が事前に分かっていれば、上乗せして国とも土地の価格交渉もできたが、全く資料がない。地形も入り組んでおり、着工して試掘してみなければ分からなかった」と説明する。
今後、未着工部分についても埋立ゴミの撤去が発生するとみられ、村の負担はさらに増大する見通しだ。 -
村議会開会で、新井教育長を教育委員に再任
宮田村議会9月定例会は14日開会し、教育長の新井洋一氏(63)を教育委員に再任する人事案件をはじめ、上程した20議案のうち6議案を即決した。
新井氏は村役場出身で、総務課長などを歴任。昨年9月小林守氏が教育長を任期途中で退任し、後任の教育長に就いていた。
16日の教育委員会定例会で教育長に互選される見通し。任期は10月1日から4年間。
清水靖夫村長は再任理由について「豊富な経験と人格が備わった適任者」と説明し、新井氏は「村民の協力を得て一路まい進する」とあいさつした。
また、清水村長は、小学校、文化会館、公務員住宅に使われている可能性が高いアスベストについて、最終的な調査結果は2カ月後になる見通しを説明した。 -
歯の衛生に関する図画・ポスターコンクール
歯の衛生についての理解と認識を高める目的で、上伊那歯科医師会などが主催する「歯の衛生に関する図画・ポスターコンクール」の作品審査が14日、伊那市の上伊那歯科医師会館であり、上伊那の小中学校が応募し727点の作品をから優秀作品選んだ。
53回目。昨年は応募数が若干減少したが、今年は例年並みに回復した。版画を使った珍しい作品もあり、力作ぞろいだった。
最優秀・優秀作品は、伊那市の上伊那歯科医師会に展示後、アルプス中央信用金庫の赤穂営業部(9月26日縲・0月7日)、竜東支店(10月11日縲恣ッ月21日)、宮木支店(10月24日縲・1月4日)でそれぞれ展示する。
入賞者は次の皆さん。
◇小学校低学年
▼最優秀=五味祥穂(七久保)井口槍(伊那東)▼優秀=中村花琳、吉岡美奈(以上宮田)池上美来、竹内アサリ(以上南部)上山千夏(七久保)宮沢星人、松村青(以上赤穂東)▼佳作=赤堀梓未、高田亮介、河合里奈、林舞香、倉田祐輔(以上南部)、植木千尋、小田切愛奈(以上宮田)山口ありさ、那須野将史(以上七久保)大前茜(伊那)北原和、中坪雄大、三枝洸喬、漆山颯、三浦和夏(以上赤穂東)
◇小学校高学年
▼最優秀=小澤みゆき(辰野西)松井早希(赤穂)▼優秀=高橋美奈(赤穂南)松尾奈津子(辰野西)木下美月、村上夏紀(以上赤穂)西村奈菜(辰野西)大澤早絵(宮田)、守屋美結(高遠)▼佳作=亀田夏希、木下凌太(以上赤穂南)丸山修平(赤穂東)小林里香(飯島)赤羽郁海(箕輪中部)小澤仁那(辰野西)井口琴絵(赤穂)清水李野(南部)武居寛美(両小野)池田紗希(東春近)平谷梓(伊那北)岩井莉奈(南箕輪)大前栞、唐澤梨花(以上伊那)小松彩花、伊藤理図、有賀みなみ、長谷川道華(以上高遠)
◇中学校
▼最優秀=唐澤奈美(赤穂)▼優秀=佐野琳、北村理乃(以上赤穂)松本昴絋(西箕輪)▼佳作=坊園美佐(西箕輪)浦野透子、有賀史織(以上南箕輪)西村慎太郎、吉川茉那、小沢厚子、土川ひかる(以上赤穂) -
栗拾いを地元にも一般開放
伊那市富県の生産農家でつくる富県高烏谷栗生産組合(橋爪庄一組合長)は14日、同会が管理する「高烏谷くり栗坊主園」を地元客に一般開放した。
例年観光客の受け入れのみ対応していた同園だが、今年は2日間だけ地元住民にも開放することになった。
栗は、昨年より小ぶりだが、遅収穫時期も遅れたため、台風の影響はなかった。
今年は愛知万博の関係もあり、ツアー客は少なめだという。
噂を聞き、伊那市の美篶から訪れた親子は、イガに注意しながら栗拾いを楽しんでいた。栗ご飯にして味わうという。
シーズン最終日の10月1日にも、一般開放する。
午前10時縲恁゚後4時。入場料無料。1かご500円。
問い合わせは富県高烏谷栗生産組合(TEL72・8701)橋爪組合長へ。 -
上伊那福祉協会に専任会長の意向
箕輪町の平沢豊満町長は町議会9月定例会の一般質問で、会長を務める上伊那福祉協会について、06年の年末までに専任会長をおきたい考えを示した。
社会福祉協議会の役員について13日、三井清史議員が質問した。
平沢町長は、「切り替えをしたい。来年の年末までに上伊那福祉協会は、いわゆる民間のように専任会長をおきたいと考えている」と答えた。
町長が会長の町社会福祉協議会についても、「早急に専任をおいて、民間として体制を改善したい」とした。 -
賃金払わず書類送検
伊那労働基準監督署は14日、労働基準法違反の疑いで、伊那市西箕輪の道路貨物運送業「アート」社長(52)と、駒ヶ根市上穂栄町のパン製造業「カミセイ」社長(62)を県地方検察庁伊那支部に書類送致した。
調べによると、アート社長は、労働者11人に対し、04年8月1日から05年2月28日までの賃金合計387万400円を、それぞれの所定の支払期間である毎月末日(一部の労働者については毎月10日)に支払わなかった疑い。
カミセイ社長は労働者10人に対し、04年11月26日から05年1月25日までの賃金合計224万3718円を、それぞれの所定の支払期間である毎月末日に支払わなかった疑い。 -
大芝高原にセラピーロード
南箕輪村が申請した「森林セラピー総合プロジェクト」のウォーキングロード(セラピーロード)認定に向けた審査のための調査が13日始まった。14日、村がセラピーロードを計画する大芝高原「みんなの森」で生理・心理調査などがあった。
国土緑化推進機構の森林セラピー実行委員会が取り組む「森林セラピー総合プロジェクト」は、森の自然があやなす風景や香りなどを実感することにより、心身に元気を取り戻させようとするもの。
調査は「森林と都市では、人の心身にどのような変化が生じるのか」という生理・心理調査と、「その森がどのような環境にあるのか(マイナスイオン、フィトンチッド、日照条件など」の物理調査の2つ。唾液検査、血圧、心拍数などからリラックス値を割り出す生理・心理調査は、森林の中を歩く前と、歩いた後の被験者の数値を計った。
調査は森林と都市での被験者のデータを比較。この日は松本駅周辺でも同様の調査があり、翌日、被験者を入れ替えて調査する。
今後、データ分析をし、来年4月に認定が決まる。
県内ではすでに、申請した佐久市、飯山市、信濃町、上松町でも調査があった。 -
親子ふれあい野外あそび
伊那市公民館運営協議会と子どもネットいなが主催する「親子ふれあい野外あそび」が11日、市内西箕輪中学校体育館であった。講師にソーシャルワーカー・メンタルアドバイザーの石井由喜夫さん=東京都世田谷区=を招き、親子で遊べるわらべ歌や新聞紙を使った遊具作りなどを楽しんだ=写真。
「親子ふれあい野外あそび」は、子供の豊かな感情や心を育てることが目的。あいにくの雨で室内での実施となったが、市内を中心に約100人以上の親子が参加し、家の中で遊ぶ方法を学んだ。
石川さんは、遊びと生活体験、仲間を大切にすることをモットーとした保育グループ「あそびの会」(同区)の創設者。講師としても伊那市や南箕輪村を5回ほど訪れている。
新聞紙を使っては帽子、ちゃんばらの剣などを製作。目を輝かせながら遊ぶ姿に、「いつも見ている目と違う」と話す親たちも多かった。
親子4人で参加した鈴木弘也さん(42)=市内狐島=は「休みの日は子供と一緒に外出するなど遊んでいたが、今日は体や身近なものを使っての遊びを習い幅が広がった。教わった遊びのほかにも何かないか調べたい」と話していた。 -
伊那防火管理協会 消火通報コンクール
伊那市などの6つの市町村内の事業所でつくる伊那防火管理協会は13日、今年度の消火通報コンクールを伊那市市営プール駐車場で開いた。2種目に11事業所から18チームが参加し、日ごろの訓練の成果を披露した=写真。
消火器と屋内消火栓を正しく取り扱い、災害発生時に活用できる操作を身に付けると共に、正確な119番通報の習得を目指す。今年度で14回目。
競技は、木箱とオイルパンからの出火に対し、消火器を用いて消火する「消火器操法」と、ホースを伸ばし、放水によって標的を倒す「屋内消火栓操法」。どちらの競技も119番通報の動作が含まれていて、時間や操作の正確さを競う。
消火器操法では用意した2本の消火器のうち、1本だけで消火するチームや、完全に消せないまま終えるチームなど、それぞれの訓練の成果がはっきり出た。
上位入賞したチームは次の通り。
【消火器操法】(1)石川島カメさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)伊那バス
【屋内消火栓操法】(1)石川島とらさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)ファイヤーエンジェルス(伊那市役所) -
血管と食の関係&重要性学ぶ
高遠町食生活改善推進協議会の第3回伝達講習会が12日、町保健センターであった。「血管をいきいきと保つためには」をテーマに4回にわたって、血管と食の関係や重要性を学んでいく。
保健師や栄養士の指導で、初回は血液が酸素と栄養分を取り入れ、循環しながらそれらを体内に分散していく働きなどを確認した。
女性の1日の食事摂取基準(1650カロリー)を踏まえ、調理実習では、身近にある旬の野菜を工夫し、カロリーを考えたバランスの良い食として、「豆腐バーグのきのこあんかけ」「キャベツときゅうりの海苔あえ」「実だくさんのごま汁」の3品を作った。
会員の一人(69)は「血管の働きなどは細かくは知らなかった。食事もバランスを考えて作ることはなかったし、これからは学んだことを振返って、食生活を改善していきたい」と話していた。 -
ツキノワグマ注意!
上伊那では山中での遭遇気をつけて上伊那では特に山の中での遭遇に気をつけて窶伯ァは15日、ツキノワグマの重要なエサであるコナラ・ミズナラ・ブナなど堅果類の豊凶調査結果から、秋のツキノワグマの出没予測を発表した。
上伊那は、松本・北安曇などとともにコナラ・ミズナラがある程度結実しているため、キノコ採りなどの際に山中で遭遇する危険性が高いので注意が必要とのこと。クマは広範囲で移動し、堅果類以外の要因でも出没するんで、人里でも警戒を怠ってはいけないと呼びかけている。
長野・下伊那・木曽・諏訪では結実量が少なく餌不足から人里まで降りてくる可能性が高く、特にコナラが道路際の日当りが良いところで局部的に結実している場所では厳重に警戒する必要があるとしている。
山中に入る時は複数で、ラジオや鈴を鳴らし、人里でも出没の危険性がある地域では同様。人里のエサを覚えたクマは出没を繰り返すので、不要な果実や野菜を適正に処理するなどの処置が必要としている。 -
伊那中で絵手紙教室
伊那市で絵手紙教室などを開く講師10人が12日、伊那中学校の1年生146人に、絵手紙の書き方を教えた。絵手紙独特な筆の持ち方や運び方を学んだ生徒たちは、絵手紙の基礎となる味のある線を描き、自分だけの作品づくりを楽しんだ。
表現学習の時間が減少する中「描くことを通して季節や自然を感じよう」と、絵手紙に挑戦してきた1年生だが、教える先生たちも絵手紙は初心者。そこで伊那公民館の武田登館長に相談して、伊那公民館の絵手紙教室で指導する倉科照子さんら、地元講師10人を紹介してもらい、今回の教室が実現した。
教わるだけでなく、地元の人との交流にもつなげよう窶狽ニ、校内には生徒の作品と共に、講師の作品も展示。また、地元農家からモチーフの野菜も提供してもらった。
作品は10月の文化祭に展示するほか、お世話になった地元の人に送ることなども考えているという。 -
県最古の二十世紀梨たわわに
飯島町本郷の桃沢匡行さんの果樹園では、1926年(大正15年)に植栽した、長野県では最も古い、樹齢80年余の二十世紀梨が今年も収穫の時期を迎えた。
長野の梨を興したといわれる匡行さんの父、匡勝さんが農林省園芸試験場で研修し、帰郷後、植栽し、風に強く、花付きの良い桃沢式杯状棚仕立てを確立し、全国に普及させた。
当時、植えられた二十世紀梨は現在、18本残っている。写真の木は樹間18メートル×14メートル、幹周1・9メートル。着果数は最盛期は3000個余だったが、今は2000個弱に抑えているとか。
桃沢さんは「近年、みずみずしく、さわやかな甘さの二十世紀梨が見直され、作付けが増え始めた。今年は玉伸びもよく、糖度も十分」と話していた。 -
弥生ケ丘高でPTA進路セミナー
伊那弥生ケ丘高校で10日、PTA進路セミナーがあった。04年のアテネオリンピックシンクロナイズドスイミング銀メダリスト武田美保さんが「夢を追いかけて」と題して講演、全校約800人のほか、保護者や一般も聴講した。
昨年、引退した武田さんは、モットーに最少のエネルギーで、最大の効果を上げる「省エネ」を挙げた。勉強で成績が伸びないときを例に「客観的に自分を観察すること。柔軟に対応することで、新しい発見がある」とアドバイス。「オリンピックへ行けたのは、才能があるからではない。課題を1つずつ達成していく繰り返しだった」と述べ「視野を広げ、さまざまなことを感じ、毎日を大事に生活してほしい」と呼びかけた。
また、小田佑弥生徒会長らとの「ふれあいトーク」もあり、銀メダルを披露。スランプの乗り越え方や高校時代、夢中になったこと、舞台での心構えなど生徒たちの質問に答えた。
生徒の一人は「自分のことをしっかり見つめたい」と感想を話した。
進路セミナーは生き方や進路を考える機会にしようと高校とPTAが開いているもの。講演会と分科会があり、昨年から学年ごとに生徒と保護者が進学や就職ガイダンスなどを一緒に受けている。 -
小沢花の会が草取り
伊那市小沢区内の広域農道沿いに花を植え、ドライバーの目を楽しませている「小沢花の会」(池田清和会長)は10日、農道脇土手の草取りをした。
権兵衛トンネル開通をひかえ、国道361号と交わる農道をきれいにしよう窶狽ニ、会員17人が参加。4時間ほどかけて斜面をきれいにした。
荒れた道路脇の土手を、きれいにするために活動を始め、10年目となる。会員は約80人で、箕輪町など、近隣市町村の参加者もいる。
車の排気や、生い茂った木の影響で、花がうまく成長しないこともあったが、試行錯誤を重ねた結果、道路沿いにつくった花公園は、シバザクラが見ごろとなる春、市内だけでなく県外からも、多くの見物人が訪れる名所となった。
池田会長は「会員には60歳以上の人も多いので、草取りが一番大変だが、みなさんに楽しんでもらおうと、さまざまな花を植えている」と話す。
現在は、サルビアやマリーゴールドなどの秋の花が、道路を美しく彩っている。 -
05衆院選 当選、一夜あけて
宮下一郎氏インタビュー「12万票は予想もしなかった数。構造改革の必要性と、それを進める際に地域の活性化を重視したいという私の訴えを多くの人々に理解していただけた結果と受け止めている。責任の重さを感じる」
11日投票の衆院選長野5区で大量得票で再選を果たした翌朝、宮下一郎氏(47)は、やや緊張した面持ちで報道陣の共同インタビューに応じた。
郵政民営化をはじめ、年金・社会保障制度・税制・などの構造改革を進め、憲法改正の議論も開始することが当面の課題とした上で、2期目に力を入れたい問題として第1に、「WTOの農業交渉とりまとめの方向付け」を上げた。日本農業を守りながら諸外国と折り合いをつけると同時に、政府の食料・農業基本計画に盛り込まれた認定農業者の要件などを「地域の実情にあった形で調整する必要がある」との考えだ。
第2は「適切で効率的な社会資本整備」。特に建設業界が厳しい状況に置かれている中で、「小さな政府を目指した改革を進める以上公共投資の減額はやむをえない」とした上で、「安心して生活できるよう必要な公共事業を選定して効率的に進めるようにしたい」と述べた。
これらは「選挙中に有権者と話す中でその必要性を強く意識したものだ」という。
小泉首相が唯一の争点に掲げた郵政民営化については、「党内議論の積み重ねの欠如を指摘し、中山間地の郵便業務と貯金・保険の窓口業務の保証を求めて政府案に反対し・修正を迫ったことで、地域の代表としての責務を果たせたと思う」とした上で、次期国会に法案が再提出された場合には、「法案の不備な点などをできる限り修正したい」と言葉を選んだ。
自身予想しなかった12万票の得票。全国的にも自民党歴史的圧勝に終わった今回の選挙だが、それについては「日本がギリギリの正念場に立たされていることの理解が広がり、改革の必要性を分かっていただけた」と総括。「小さな政府を目指した改革を断行すると同時に、地域活性化を図る視点を貫いて行きたい」と結んだ。
前夜は、支持者らへのあいさつの後、奥さんの昌子さんと二人で「じんわり勝利を喜んだ」。「妻も頑張りましたから……」。「大勝利なのに表情が硬いですよ」などと報道陣から突っ込まれていたが、この時はさすがに柔らかい笑顔になった。 -
小学校での視聴覚教育拡充に努めてきた山本さん表彰
日本視聴覚教育協議会は、小学校での視聴覚教育充実に努めてきた箕輪町木下の山本勝さん(67)を表彰した。山本さんは12日、伊那市の県伊那合同庁舎を訪れ、山越和男伊那教育事務所長に受賞の喜びを語った。
37年間、小学校教諭を務める傍ら、紙芝居や人形劇、テープレコーダーなどを使い、子どもたちの豊かな感性を育ててきた山本さんは、自らもビデオテープを製作。新山小学校2年生の特別養護施設での活動を収めた「どっこじぞう」は、現在も上伊那の学校で広く使われている。
絵や音を使って感覚を刺激する授業は、普段は集中できない子にも有効。また、それぞれが分担して一つの劇を作る人形劇は、自然と協力し合う心が育つという。
時代の変遷と共に、視聴覚教育への“珍しさ”は薄れ、その分、伝えたい感動を絞って伝える必要性も求められるようになった。
山本さんは「普段は裏方の仕事だが、長年の活動が認められた」と話していた。 -
ライオンズ、スポ少がボランティア清掃
11日、駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)と駒ケ根市スポーツ少年団は市内の公園や公共施設など4カ所で環境クリーン事業を行った。ライオンズクラブ会員とスポ少団員、保護者有志ら総勢約500人が参加し、丸塚公園、すずらん公園、馬見塚公園、千寿園などに分散して、それぞれごみ拾いや草取り、植え込みの枝打ちなどに汗を流した。
文化会館周辺とすずらん公園には剣道▽バレーボール▽新体操▽陸上窶狽フ各スポ少団員約100人らが集まり、ごみ袋を片手に、空き缶やペットボトル、、菓子やおもちゃの袋、たばこの吸殻などを拾った=写真。子どもたちは「公園にごみを捨てるなんていけないよな」などと話しながら、競うようにしてごみを探しては袋に入れていた。
約1時間の作業で廃プラスチック類5袋▽燃えるごみ3袋▽金属類3袋▽ガラス類1袋窶狽ネどが集まったほか、草や木の枝は軽トラック5台分になった。 -
一般質問から
##(見出し(1))
大課大係制導入を検討、一般質問飯島
##(見出し(2))
飯島町の高坂町長は12日の町議会一般質問で、機構改革に触れ「06年度から大課大係制の導入を検討」などの考えを示した。
織田信行議員が自立のまちづくり選択後の町民の意識と今後の町政について質問。高坂町長は「ふるさとづくり計画の中で、05年度は内部努力による改革を進めている。住民負担増や町単独給付の廃止などが始めれば、厳しさを実感してもらえるのでは」と話した。
また、「少子高齢化に伴う経費の増加、一般財源の減少、特に地方交付税が厳しくなる。25%人員を削減し、職員百人体制に持っていく。大課大係制を導入し、産業振興課を本庁舎に移し、教育委員会を文化館にまとめ、連携強化し、経費削減に努める」などの考えを示した。 -
ナイターソフトが昼間にトーナメント
宮田村ナイターソフトボール会は11日、トーナメント大会を宮田球場で開いた。6チームが参加。熱戦の結果、石沢KSCが優勝した。
同会は春から秋にかけて夜間にリーグ戦を実施。トーナメントは年に1度の昼間の大会で、いつもとは環境の違うデーゲームで戦った。
負けたら終わりの戦いに選手たちも全力。決勝も引き締まった展開となった。
3試合目で疲労も重なるリバースが善戦したが、強豪の石沢KSCが6×3で競り勝ち。3位は大田切リバーズ、中越クラブだった。 -
宮田村子どもまつりでゲームラリー
第26回宮田村子どもまつり(村青少年健全育成会主催)が17日、新田区のふれあい広場で開かれた。小学生や園児250人が参加。10種類のアトラクションで得点を競う「ゲームラリー」に挑戦した。
おなじみのストラックアウトから、バランスゲーム、スリッパ飛ばしなどユニークな競技が目白押し。
事前申しこみ以外に、広場に遊びに来ていた子どもたちも多数飛び入り参加。屋外の遊びを満喫した。
10種目総合で各年代ごと上位者を表彰。種目別のチャンピオンも決定し、競いあうゲームの醍醐味も味わっていた。
上位入賞者は次の皆さん。
【低学年男子】(1)飯島智幸(2)池田拓郎(3)田中陽平(4)下井颯太(5)平沢大地(6)酒井光明【低学年女子】(1)谷口みつは(2)服部真心(3)中村香菜(4)酒井智香(5)小田切みのり(6)横山弥央菜【中学年男子】(1)上條途夢(2)本山柾成(3)小林裕(4)伊藤健太郎(5)和出竜之介(6)林滉介【中学年女子】(1)市瀬里緒(2)浦野優花(3)武井祐里香(4)赤羽萌(5)酒井美緒(6)下平遥奈【高学年男子】(1)酒井悠希(2)新村直也(3)服部裕明(4)平沢和基(5)宮沢良併(6)やのはるき【高学年女子】(1)小田切瑞希(2)綿谷美希(3)林真那実(4)春日愛美(5)澤田理紗(6)藤浪由起子
部門別チャンピオン▼ホールインワン=酒井光明▼はしつかい名人=小田切瑞希▼バランス=小林航太▼足ふりふり=下平遥奈 -
宮田村新村長就任後初の議会定例会14日から
宮田村議会9月定例会は、14日から28日までの日程で開く。清水靖夫村長就任後、初の定例会で、むらづくりの方針や具体的な施策をどのように打ち出すか注目される。
7月の村長選で初当選した清水村長は、村の総合計画に関する地区懇談会で全11会場に出席。まず、住民の声を聞くことから始めている。
企業経営者としての手腕を期待する住民も多く、公約に掲げた産業振興や地域活性化、福祉教育の充実をどのように進めるか、一般質問でも問われそうだ。
自立のための財政運営や役場職員のあり方なども厳しい目が注がれており、住民との協力関係構築も含めて対応が求められる。
村は本年度から2年間の予定だった中学校プール改修を単年度の事業に変更することなどから、1257万円余りを増額する05年度一般会計補正予算案をはじめ20議案を上程する。
定例会の日程は次の通り。
▼14日=開会、議案上程、一部議案質疑採決(午前9時)▼15日=一般質問通告(午前9時まで)▼20日=一般質問(午前9時)▼21日=産業建設委員会(同)▼22日=総務委員会(同)▼28日=本会議、議案質疑、討論、採決、閉会(午後1時半) -
伊那小剛組が通り町に花壇ポットを配置
どうしたらにぎわいを取り戻せるか窶狽ニ、総合学習で伊那市通り町商店街を調査している伊那小学校4年剛組(大沼聡教諭)の児童31人は12日、育てた花のプランター約60鉢を、通り町のアーケード下に飾った。
剛組みは、活性化に必要なことを知るために、商店街の人や地域住民約2千人にインタビューをしたり、自分たちも実際にものを売ることを体験し、ものを売る難しさなどを実感した一方、通り町の人が、花を大切にしていることや、買い物客にはお年寄りが多いこと知り「これに関連した取り組みから活性化につなげよう」と、自分たちが育てたアスターやマリーゴールドなどのプランターを置くことにした。
「町行く人に楽しんでもらおう」と、プランター約60鉢を飾ってきたいる街の人も、小さな協力者の取り組みを好意的に受け入れ、商工連合協議会が主催する「まちじゅう花いっぱいコンクール」にも参加する予定だという。 -
箕輪町消防士、機関挿入技能認定
箕輪町消防署の唐沢隆浩さん(30)=箕輪町沢=はこのほど、県メディカルコントロール協議会から気管挿管技能認定書を受け取った。伊那消防組合の認定者は3人目となる。
救命率向上を目的に、昨年7月から救急救命士も行えるようになった気管挿管は、患者の気管に直接管を挿管して気道を確保する医療的行為で、所定の過程を終了し、認定をを受けた救急救命士にのみが処置できる。
従来は、食道をふさぐ方法などで気道を確保してきたが、重症患者にとっては、気道の確保が救命の鍵となっており、より確実に空気を肺に送れる気管挿管は、これまで以上に多くの患者の救命に役立つことが期待されている。
認定を受けるには、講習や試験のほか、患者の了承を得て、30症例の実習を終了する必要もあるという。
唐沢さんは「病院での患者さんの協力もあり、認定を受けることができた。こうした人や学校、病院に恩返ししていきたい」と決意を新たにしていた。 -
春富中学校3年生が総合学習で運動会
伊那市の春富中学校3年生(5クラス・191人)は13日、学年ごとの総合的な学習の時間「矢羽根」で運動会をした。校庭で、学年の団結を深めるとともに、学級ごとの交流も図った。
初の試み。各学級長らを中心に生徒の力で企画の立案、準備、運営などを進めた。
運動会はクラス対抗で、障害物リレーや騎馬戦など5種目。玉入れは、相手クラスの代表が背負ったかごに向けて玉を投げ入れた玉の数で勝負した。
かご役は相手から逃げまわることで必死。はじめのうちは勢いよく走り回っていたが、途中で疲れてしまい、立ち止まっているところを集中的に狙われていた。
団結力を図るため、各クラスで同じ色のTシャツを用意。「愛羅武参組(あいらぶさんくみ)」などと書いたり、それぞれの個性も光っていた。
午後は文化祭の合唱コンクールに向けて、学年の歌を練習した。 -
美容院「ボア・ソルテ」がオープン
伊那市西町区の中華ハウス「つかさ」の閉店に伴い、美容院「ボア・ソルテ」がオープンした。
経営するのは古田久美さん(32)。37年前、義父母が開店した「つかさ」を夫が引き継いでいたが、味覚障害が出始めたため、やむなく閉店。古田さんは8月中旬まで、美容師として他店に勤めていた経験を生かし、店内を改装して美容院を開いた。
古田さんは「来店者一人ひとりに合わせ、幸せな気持ちになっていただけるよう、これまでの経験に、新たな技術を取り入れてやっていきたい」とアットホームな店づくりを目指す。店名はポルトガル語で「幸運」。前向きに進む気持ちも込めた。「気軽に来てほしい」と来店を呼びかける。
カットは大人3千円、高校生2500円、小中学生2千円、パーマ(カットなど含む)8千円縲怐Aカラー4500円縲怩ネどとなっている。予約優先。
営業時間は午前9時から午後7時(受け付け6時)まで。定休日は月曜日、第1火曜日、第3日曜日。
問い合わせは「ボア・ソルテ」(TEL72・5555)へ。 -
創刊50周年記念でパネル18枚を展示
伊那毎日新聞の創刊50周年を記念したパネル展「昭和・平成の上伊那をみつめて半世紀」が、アルプス中央信用金庫本店ロビーで開かれている。これまで発行した新聞の中から主な出来事を選び、拡大して展示。10月14日まで。
パネルは、55(昭和30)年2月11日の創刊号をはじめ「三六災害」(55年8月)「皇太子ご夫妻初のご入伊」(69年8月)「中央道駒ケ根窶蝿ノ北間開通」(76年9月)など18枚。社会情勢、スポーツ、事件・事故など各分野から選び、見やすいように縦86センチ、横54センチに拡大した。伊那毎の主な歩みなども紹介している。
訪れた女性は「伊那北高校が甲子園に出場したときは、選手たちを伊那市駅で出迎えた。お立ち台も設け、すごい人だったんだよ。懐かしいねぇ」と見入っていた。 -
箕輪消防署で普通救命講習会
箕輪町の箕輪消防署は救急週間中の10日、普通救命講習会を町文化センターで開いた。町内をはじめ辰野町や岡谷市から18人が参加し、心肺蘇生(そせい)法やAED(自動体外式助細動機)の取扱い法などを消防署員の指導で熱心に学んだ。
一般向けにAEDの取扱い法を指導する講習会は町内では今回が初。参加者は、電源を入れ、機械の音声ガイドに従ってパットをはる、操作ボタンを押すなど一人ずつ人形を使って練習した。
署員は、「ショックを与えるときは、操作する自分も周りの人もだれも倒れている人に触っていないことを確認して。触っていると感電してしまう」と説明。操作時には、安全のために『私よし。あなたよし。皆よし』と声出し確認するよう指導した。
大出血の止血法、異物の除去、人口呼吸や心臓マッサージなども学んだ。
ホームヘルパーの資格を取得し、仕事のために-と参加した町内の女性は、「AEDは機械が指示してくれるのでいいけど、実際に使う場面に遭遇したらうまくできるかどうか不安。でも、知っていれば役に立つと思う」と話していた。