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韓国の農業者グループがJA上伊那で研修視察
日本の農業事情を学ぼう窶狽ニ韓国の中心部にある忠清南道(チュンチョンナムド)の農業者グループ「全国農民会総連盟忠清」のメンバー16人が、伊那市の上伊那農業協同組合本所を訪れた。
四季があり、消費農産物が似ている日本は、韓国よりも農協組織などが発達しているという。こうした日本の農業事情と、グリーンツーリズムなど、農業全般の取り組みを学ぶ目的で来日。6日間で県内外の農業地域数個所を視察する。
この日は、JA上伊那の事業全般を学んだり、富県北福地の稲作農家、北條久志さんのほ場を見学しつつ、意見交換をした。
北條さんは、地区の協業組織に参加し、後継者のない農地などを借りつつ、約32ヘクタールで稲を育てている。韓国でも担い手問題が深刻化しており、参加者たちは、地区で土地や農業機械、農作業を融通する“協業”に関心を示した。
「地代が安すぎるのでは」との質問も出たが、北條さんは「現在は、農地を利用・保全してくれるだけでもありがたいという人が多い。米の価格も低下する中、高いという人は少ない」と説明した。 -
伊那署が振り込め詐欺の被害防止の注意呼びかける
伊那署は、管内で警察本部職員をかたる振り込め詐欺の未遂事件が発生したことを受け、被害の拡大防止のための注意を呼びかけている。
調べによると、8月29日昼ころ、伊那市内に住む女性あてに警察本部交通課の者と名乗る男から、「息子さんが、今年の6月に飯田市内で他人の車を飲酒運転して事故を起こしたのを知っていますか。その件で警察から再三呼び出しをしたが出頭しないので、今日息子さんを県警本部へ連れてきた。この交通事故の弁護士費用として、お宅と車所有者とで50万円ずつ払ってもらうことになります」との電話があった。
女性は、6月に息子が県外へ出張中であったことを知っていたため、被害には逢わなかった。
伊那署では、「警察が交通事故の示談金や弁護士費用などの支払いにかかわることは絶対にない。心当たりのない振り込み要求は詐欺と疑う。振り込む前に、必ず家族などに相談する。相談相手がない場合は、警察や銀行に相談する」と呼びかけている。 -
災害情報の伝達に関する協定を結ぶ
伊那市と天竜川ダム統合管理事務所は31日、美和ダム放流警報設備等を利用した災害情報などの伝達に関する協定の調印をした。地域の防災体制の支援などを図る。
市の要請で、管理事務所が設置している放流警報設備の音声放送(4カ所)、河川情報表示設備の電光表示(2カ所)を通じ、三峰川周辺の住民に災害情報や避難場所などを伝達する。また、桜情報など地域振興にも役立てる。有効期限は06年3月31日までだが、改廃の申し出がない限り継続される。
市役所での調印式で、小坂市長は「三峰川災害と戦いの歴史であった」とし、いくつものチャンネルを使って住民に知らせていく重要性を挙げ「災害の備え、発生した時の避難がスムーズにいくことをうれしく思う」とあいさつ。
野村正之所長も「災害対策の一手段。情報を増やすことで、市民の安心、安全、明るい未来に努力したい」と述べた。
調印は、04年度に全国各地で発生した豪雨災害を受け、国土交通省がまとめた「豪雨災害対策緊急アクションプラン」に沿って取り組んだもの。県内では高遠町に次いで2カ所目。 -
伊那市地域自治区検討委員会(4)
伊那市の第4回地域自治区検討委員会(中村孝夫委員長、15人)が30日夜、市役所であった。市地域自治区条例の素案を示し、委員から意見を聞いた。
条例は、地域住民と行政の協働で、住民の意見を行政に反映させ、地域自治の推進を図るもので、地域協議会の役割や組織など委員の意見を反映させて条文化した。
役割は、住民・諸団体などの意見を集約・調整し、住民と行政の協働によるまちづくりを推進することをうたい、計画段階から住民が参画する。
委員から「市長の責務と地域協議会の役割を両方、規定していくべき」と意見があった。
地域協議会の支部的組織の設置について未定になっている伊那地区は、懇談会の状況から市側が「組織は2つ(竜東・竜西)、または4つ(小学校単位)の意見があり、事務所の位置は人の集まりやすさから、駅前再開発ビル『いなっせ』を第一候補とする」と報告。方向は出なかった。
報酬については、3市町村の合併協議会で高遠町・長谷村の地域協議会の委員に報酬・費用弁償を支給することが規定されている。「規定を変えることはできないのか」と意見も出たが、現段階では難しく、公平性を保つことから、市でも支給することとした。2町村に地域協議会が設置されている間で、その後は再検討される。
次回は10月18日で、今回の意見を反映させて再度委員に示す。 -
魚道新設で勉強会
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伊那建設事務所は30日、中田切川の飯島町国道橋下災害復旧工事現場で、魚道新設のための勉強会を開いた。
信州大学農学部の平松晋也教授を座長に、天竜川漁協、地元の田切区、天竜川ゆめ会議、天竜川上流河川事務所、飯島町、工事受注者ら13人が参加。
勉強会は来年3月まで3回を予定。生態系(主に魚類)における河床の連続性を確保し、防災と親水性に配慮した工事を施工するために、必要な知識をそれぞれの立場で話題提供し、その結果を工事に反映させる。
中田切川は延長12・3キロ、標高2300メートルの激流。昨年の23号台風で、99年に災害復旧工事で施工した巨石張護岸工事と根固工がわずか5年で再度被災したため、原形復旧による護岸工は技術的に不適当と判断し、横断工作物である床止工の新設を選定、6月に着工した。
また、地域住民と有識者による渓流整備構想案が策定され、生態系に配慮することが地域のコンセンサスとして定着していることから魚類に配慮した床止工とした。
新設される床止工は、現地発生材を用いた巨石張付けの全断面斜路式の構造とし、取付護岸にも現地発生材を用いた巨石石張工とする。
第1回勉強会では、趣旨説明に続き、工事現場で工事概要の説明を受けたり、川の様子を観察し、どのような魚道形状が適しているか、意見を出し合った。
次回は9月下旬ころ、魚道形状の確認、工事施工状況の確認。第3回は来年3月中旬、勉強会で出された意見が反映されているか確認する。
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中川町から中学生視察団
中川村と姉妹町村の北海道中川町から体験学習交流視察団が2泊3日の日程で29日夜、来村。昨年に続き2年目となる視察団は、中川中学校の吉沢廣治校長を団長に、同校2年生21人、教諭ら3人の計25人。
翌30日は自然保護レンジャーの大場英明さんの案内で陣馬形山へ。草や木の説明に耳を傾けながら、歩いて展望台へ。標高1445メートルの山頂に立った生徒らは、眼下に駒ケ根市・飯島町を見下ろし、宝剣岳を主峰とする中央アルプス連峰や南アルプスの遠望に、「わあ、すごい」と歓声を上げた。
この後、2班に分かれ、村の基間産業である果樹について学習したり、養蜂農家の話しも聞いた。
また、中川中学校では2年生77人と、トリムバレーで快い汗を流し、友情を深めた。 -
酒に酔い暴行 17歳少年逮捕
伊那署は30日午前4時24分ころ、南箕輪村内のコンビニエンスストアでアルバイト店員に対し暴行を働いた疑いで、上伊那郡内の17歳少年を現行犯逮捕した。
調べによると、同少年は酒に酔い、店内で客に絡んでいたところ、店員に注意されたことに腹を立て、近くにあったごみ箱を投げつけ、けがを負わせた疑い。
また、店員からの通報で駆け付けた警官に対しても、持っていた警棒で立ち向かってきたという。 -
箕輪町郷土博物館郷土史クラブで勾玉作り
箕輪町郷土博物館の町内小学生を対象にした「郷土史クラブ」は27日、勾玉(まがたま)作りに挑戦した。時間をかけて熱心に滑石を削り、オリジナルを完成させた。
05年度は7月に発足。4年生から6年生が参加している。
勾玉は、古墳時代の墓から出土する曲がったC字型をした古代のアクセサリー。町内では長岡の源波古墳から出土している。
クラブ員は本物を見て、触って、参考にしながら勾玉作りに取り組んだ。下絵を書いた滑石をアスファルトでこすって削り、紙やすりで表面を滑らかにしたあと、色を塗り、穴にひもを通して完成する。
こすってもこすってもなかなか形にならず削る作業に苦労しながらも、古墳時代の人々はどうやって作ったのか、どんな暮らしをしていたのか、思いを巡らせた。
歴史が好きなクラブ長の須甲聖二君と副クラブ長の那須野勇真君(ともに北小6年)は、昨年に引き続きの参加。学校で勾玉を作った経験も生かしつつ、楽しみながらせっせと滑石を削っていた。
源波古墳の常設展示や、博物館庭にある復元した古墳も見学した。今後は個人でテーマを決めて調査学習をする。 -
伴走で障害を持つアスリートの役に立てれば
武田美穂さん(41)伊那市狐島05年7月の富士登山競争女性の部で全国13位に食い込んだ。富士吉田市役所をスタートして富士山頂上まで駆け上がる過酷なレース。女性の部は139人が参加したが完走者はわずか37人。04年の初出場でも完走したが、今回はさらに成績を上げた。
5月に八ヶ岳野辺山高原で行われた100キロウルトラマラソンでは3位に入賞。超長距離では県内で注目されるランナーだ。
「昔から体力とおしゃべりだけは自信があったんですよ」
大きな声で気さくに話す。
マラソンを始めたのはたった2年前。上伊那長距離界有数のランナーである、パートナーの健治さんに影響され、子育ても一段落したのを契機に40歳で走り始めた。
◇
「でも、私が力をつけることが出来たのは、伴走をさせてもらうようになったおかげなんです」
宮田村在住の盲目のランナー・中塚誠さんのトレーニングに伴走者としてつきそう。週に最低2回、2人で20縲・0キロを走る。輪になった細いロープを握り合い、声を掛け合いながら、山を登り谷に下る。
「目は見えなくても男性の一流ランナーですから、どんどん引っ張ってもらえるんです」と武田さんが言えば、「いやいや、武田さんのスタミナの方がすごいですよ」と中塚さんが笑う。
中塚さんが出場した長野マラソンでは、伴走は中塚さんの息子さんら別の二人が受け持ったが、42・195キロの全過程を通して道を案内したり、外のランナーに道をあけてもらうよう頼んだりするサブ補助を務めた。
「『道明けてー!』っていう声が大きかったから効果があったですよ」とは、二人の共通意見だ。
◇
「障害者の方に安心して走ってもらわないといけない。それが伴走の難しいところだといつも思います」
坂だとか、曲がるだとかの走路の状況。砂利道だとか、泥道だとかの路面の様子。疲れたか、汗は大丈夫か、水はいらないか、といったランナーの状況……。話し掛け、会話を交わしながら、目になり耳になって走る。自分が体力切れになっても、相手が不安にならないように、それをそぶりに出さないことが一番大変だという。
「人に対する優しさとか気配りとか、本当の意味で初めて分かりかけて来たのかもしれないです」
◇
高校時代は陸上部。ガールスカウトの経験も長く、結婚後はママさんソフトボールでも活躍した。伊那市の海外派遣でドイツ・イタリアの街づくりの研修に行ったこともある。そんな武田さんが始めた新たな挑戦。
「障害を持つアスリートの役に立つことができ、それが自分の記録や成長につながるって、なんかとってもうれしいことですよねぇ」
初秋の青空の下、まぶしそうに笑った。 -
05衆院選 長野5区 三沢候補 第一声
平和・庶民の暮らしを守る国民に痛みを強いる小泉改革をストップさせる絶好の機会がめぐってきた。
庶民いじめの増税を許すことはできない。
伊那谷各地を回り「戦争だけはいけない。憲法第9条を守るために頑張ってください」と先輩から熱い思いを聞いた。平和を守る問題は争点の一つで、平和な日本のために力いっぱい戦う。
郵政民営化は国民の力によって参議院で否決された。国民のサービスを守るため、反対する。
共産党は数が少ないと聞くが、国民のために筋を通している。介護保険など医療問題の負担軽減、小規模学級実現など国民の立場に立って力を合わせた成果ではないか。必ず、住民の思いを実現する力になる。
公約実現のために▽医療問題の減免制度の確立▽年金制度の確立▽子育て支援▽地域産業の発展窶狽ネど約束する。
小泉改革の間違った政治と闘えるのは共産党である。大きく支持を広げて、伊那谷で育った三沢好夫への支援をお願いしたい。 -
05衆院選 長野5区 宮下候補 第一声
構造改革をしっかり、前へ今回の選挙の第1の争点は構造改革を止めるのか、前に進めるのかだ。特に中山間地、へき地の生活を守り地域を活性化させるために必要な改革を進めるべきだ。郵政民営化法案では郵便局がますます元気になって国民の望むサービスが充実するようにとの思いで党執行部にも意見を述べてきた。同じ視点で、「小さな政府」「効率の良い政府」を目指して様々な改革を進めていく。
第2の争点は「国から地方へ」の改革の賛否。行政上は国と地方との役割分担を明確にし、移せるものは市町村に財源を移して地方分権を進める。行政に限らず、産業経済の分野でも、地方への工場移転など地域活性化を進めるべきだ。日本一住みやすい心豊かな故郷伊那谷を作りたい。
第3は、安定した政権基盤をつくれるかどうかだ。安定政権でなければ、ようやく踊り場を脱したといわれる景気の回復もできない。皆さんのお力で、再び国会に送り出していただきたい。 -
寄贈作品新たに展示
駒ケ根市菅の台の駒ケ根高原美術館はアルゼンチンの版画家ラファエル・ヒルさんの寄贈作品「いま戦争の足音が一歩一歩近づいている」を今月から新たに展示している。
作品は6枚の連作版画。それぞれ戦車や装甲車を大きく中央に配し、人物の写真や木の葉などをコラージュで加えて、戦争ヘと進んでいく人間と社会への不安を淡々と訴え掛けている=写真。
ヒルさんは1942年生まれ。マヌエル・ベルグラーノ美術学校、プリジャーノ・プエルドン美術学校卒。アルゼンチンを代表する版画家として世界で活躍している。98年には駒ケ根高原美術館で開催された「アルゼンチン・日本現代版画展」に出品、来館した。
寄贈作品はヒルさんの収蔵作品5点と共に第2展示室で当分の間常設展示する。
問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
新たに市民チャンピオンに認定
駒ケ根市北割一区の池上弘章さん(58)敏子さん(56)夫妻の飼い猫「チビたま」(4歳・雌)がこれまでの最高体重記録を0・6キロ更新する8・6キロで新たに市民チャンピオンに認定された。生後三カ月のころ、餓死寸前で池上さん方に迷い込んだところを助けられ、入退院を繰り返しながら徐々に回復してようやく健康体になったが、いつの間にか太り始めたという。
敏子さんは「つらい境遇を経験したせいか人見知りが激しくて…。でも体格の割に動きはとても敏捷ですよ」と目を細める。
池上さん方のもう1匹の愛猫、12歳のミーともども元気に仲良く暮らしている。 -
第3回定例会
伊南行政組合議会は29日、第3回定例会を開き、04年度の一般会計決算、昭和伊南総合病院事業決算のほか、05年度補正予算案、条例改正案など5議案を認定・可決して閉会した。併せて行われた全員協議会では、04年度伊南福祉会決算、伊南行政組合3カ年実施計画、吉瀬地区最終処分場の計画延期などが報告された。
04年度伊南行政組合一般会計決算は歳入16億8040万円、歳出15億9280万円で、繰越明許費を差し引いた実質収支は6173万円の黒字。
04年度昭和伊南総合病院事業決算は9800万円の純損失を計上し、累積赤字は35億5200万円となった。伊那中央病院開設の影響を大きく受けた03年度に比べ入院患者数は増加したが、外来患者数は依然減少が続いている。
駒ケ根市吉瀬に建設する計画の最終処分場については、箕輪町八乙女の最終処分場が稼動する場合などを考慮し、今年度実施する計画だった環境影響調査(アセスメント)を見送って08年度実施の計画としている。 -
05衆院選 長野5区 加藤候補 第一声
まじめさが報われる社会の実現を私は政治と全く無縁の環境で育ったが、就職してアジアから日本を見た時、この政治ではダメだと思った。何としても政権をひっくり返したい。
今は頑張っている人が報われない政治。国民無視のひとりよがりの政治だ。汗を流し、本当に頑張っている人を支えることができる政治を実現したい。
今回の選挙は国民の良心を問う選挙だと思う。声の出せないサラリーマンに負担を強いている政治を放っておくことはできない。
親父は職人だが「コツコツやれば、必ず報われる」と教えられてきた。しかし、実際は声も出せず真面目にやっている人がどんどん切り離され、負担を強いられる。
2世、3世の世襲だらけの社会を何とか打ち破らなければ。今まで、はじに追いやられていた信州人の不屈な精神をみせつける選挙でもある。
閉そくしたでたらめな政治を変える。誰もが挑戦でき、真面目さが報われる社会のため頑張っていきたい。 -
アンサンブル初収録のDVDが人気
宮田村を拠点にするプロの弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の第3回定期演奏会を収録したライブDVDが発売され、人気を集めている。今までの演奏会もCD化し好評を得ていたが、初の映像化は予想以上の反響。「より臨場感が伝わる」など、製造した村内のパブリックレコードには感想が寄せられている。
収録時間は約70分で、7月2日の演奏会の模様をほぼ全曲収録。3台のカメラで追った映像と、ライブ音源で再現した。
電話やインターネットによる通信販売で注文を受け付けているが、近隣だけでなく県内外から注文も。
CDも発売しているが、現在までの販売実績はDVDが上回っている。同社の奥田憲一社長は「大きく宣伝しているわけでもないのに好調。映像があることで、購入層も広がっている」と話す。
同合奏団は東京音楽大学前学長の兎束俊之さんが音楽芸術監督を務め、団員も国内外の有望な若手演奏家ばかり。一流の音楽を伝えている。
DVDは4千円(DVD‐R対応のため一部機種不可)、CDは3千円で、いずれも消費税、送料込み。電話、FAX、ネット上で注文を受け付けている。問い合わせはパブリックレコード85・2871まで。 -
アンサンブル育てる会が小中学校にDVD一式寄贈
宮田村にプロの弦楽合奏団を設立し、運営している住民組織「アンサンブル信州in宮田を育てる会」は30日、合奏団の定期演奏会を収録したDVDと再生するためのプレイヤーを一式にして宮田小、中学校に寄贈した。
一流の音楽を子どもたちに届けたいと、有志が集まって発足したのが育てる会。
3年前に合奏団「アンサンブル信州in宮田」を誕生させ、定期演奏会には周辺の小中学生を無料で招待するなど、青少年への音楽普及活動を精力的に展開している。
今回「もっと音楽を身近に感じてほしい」と、7月の定期演奏会を収録したDVDを宮田小、中学校に贈ろうと計画。
しかし、両校には再生するためのプレイヤーがないことが分かり、あわせて購入することにした。
この日は村民会館に赤尾義道会長と加藤一彦副会長が訪ね、宮田小の野溝和人校長、宮田中の新津吉明校長にそれぞれ手渡した。
両校長や新井洋一教育長は「演奏会もそうだったが、本当に子どもたちが喜ぶ。有効に使わせていただきます」と感謝していた。 -
どろんこクラブ竹を使った野外炊飯
宮田村の親子学級「どろんこクラブ」は28日、竹を使った野外炊飯に挑戦。竹筒の中に米を入れて炊いたほか、皿やハシなど食器類も手作り。パン焼きにチャレンジする光景もあり、1本の・ス竹・スに創意工夫を凝らした。
竹筒ごはんは3年前から続く、同クラブの人気講座。大田切区の田中正登さんが竹を無償で提供した。
ちょっとした工作で、竹は炊飯器や食器類に早変わり。なかには竹ヒゴに小麦粉を巻きつけて、ロールパンを作り出す親子も。
「外で火をたき、料理するなんてめったにできないから。ちょっとやってみようと、用意してきました」と、母親も楽しそうに話していた。
ごはんもパンも直火で炊いたり、焼いたり。竹のほのかな香りを残しながら完成し、口一杯にほおばっていた。 -
05衆院選 「争点は郵政民営化だけではない」小坂伊那市長、宮下氏に辛口エール
「小泉さんのように今回の選挙の争点を郵政民営化だけに絞り上げるのには反対だ。地方政策・年金・福祉など政策論議を尽くして欲しい」窶拍O院選が公示された30日、伊那市上牧の選対事務所前であった宮下一郎氏の出陣式で、上伊那広域連合を代表してあいさつした小坂樫男伊那市長が辛口エールを贈った。
思わぬ発言に会場は一瞬静まったが、小坂市長は「一郎君も郵政民営化に対する思いもあるだろうが、地域の活性化のために、地方への財源移譲の問題などをめぐっても有権者の意見を聞き、大いに活躍して欲しい」と言葉を重ねた。
小坂市長はかねてより政府の「三位一体改革」のうち地方への財源移譲が不十分であると指摘していたが、地元の前職・宮下氏に対して、地域の活性化の視点からこれらの問題でも活動を強化するよう「応援」した形。
小坂市長の辛口エールに宮下氏は、演説で「『小さな政府』とともに『国から地方へ』も構造改革の大事な柱」として、「官民ともに地方の時代を作る必要がある」と応えた。 -
不法投棄防止巡回パトロール
不法投棄対策の効果を見て、それぞれが対策を講じるのに役立てよう窶狽ニ30日、上伊那地区不法投棄防止対策協議会は、管内市町村の不法投棄防止対策現場を巡回をした。
これまで自分の市町村の状況しか知らなかった担当者に、他地域の状況を知ってもらう意味もある。北と南の2班で、全14カ所を確認した。
1班が巡回した伊那市の「ゴミよけ鳥居」は、全長約50センチの赤い鳥居模型で、小諸市の例を参考に、昨年から導入している。巡回した場所は、鳥居を建てるまで不法投棄常習個所だったが、設置後は不法投棄が激減。この日も、不法投棄はなかった。地域によっては、鳥居の後ろにほこらを建てるなどの工夫をしている所もあるという。
しかし巡回の結果、対策を講じた個所でも、その後、下草整備を行うなどして、不法投棄をしにくい環境を整えておく必要性を確認した。
年度内に今度は、不法投棄がある場所を巡回し、今日の結果を参考にして、対策措置を考える。 -
05衆院選 公示
長野5区は前職・新人3人の戦い第44回衆院選は30日公示され、全国300の小選挙区と11ブロック・合計定数180の比例区で、9月11日の投票日まで12日間の選挙戦が始まった。小選挙区長野5区では予定通り、三沢好夫(61)=共産党・新人、宮下一郎(47)=自民党・前職、加藤学(36)=民主党・新人窶狽フ3人(届出順)が立候補した。
比例区北信越ブロックには自民党21人、民主党18人、公明党2人、共産党3人、社民党5人、国民新党3人の名簿の届け出があった。宮下氏と加藤氏は重複立候補している。
三沢氏は伊那市再開発ビル「いなっせ」北側広場で約100人を集めて出陣式。「小泉改革阻止の絶好の機会だ」「庶民いじめの増税と憲法改悪を絶対阻止しよう」と訴えた。小林伸陽県議や大坪勇元衆院議員、三沢氏が在籍したオリンパスの元社員などが激励に駆けつけた。
宮下氏は早朝長谷村市野瀬の諏訪神社と高遠町の鉾持神社で必勝祈願の神事を済ませ、午前8時10分から伊那市上牧の選対事務所前で出陣式。「構造改革を止めるな」「国から地方への改革推進」などと訴えた。約500人集まった。吉田博美参院議員、木下茂人県議、向山公人県議、小坂伊那市長以下市町村首長なども駆けつけた。
加藤氏は飯田市のJR飯田駅前アイパークで第一声。「汗を流して頑張っている人が報われない政治、国民無視のひとりよがりの政治」と自民党政治を批判。「なんとしても政権交代を」と呼びかけた。連合組合員を中心に約90人が参加。選対委員長を務める元衆院議員の中島衛氏や連合長野の近藤光会長が応援。近藤会長は「傍観者はいけない。働く者が自分たちの選挙として関わるべき」と檄をとばした。
各候補とも、出陣式を終えると遊説カーで街頭に飛び出し、三沢・宮下氏が上伊那を中心に、加藤氏が飯田・下伊那を中心に訴えて回った。
【立候補者】(届出順)
■三沢好夫(61)共産新
党県5区国政対策委員長、上伊那地区委員長。元上伊那医療生協理事。上農高校(定)卒。南箕輪村。
■宮下一郎(47)自民前
党県連副会長。衆院財務金融委員会委員、同外務委員会委員。元宮下創平政策秘書。東大経済学部卒。伊那市伊那部。
■加藤学(36)民主新
党県連副代表。国際林業研究センター研究員、アジア経済研究所研究員、NHK広島報道ディレクター。ロンドン大学大学院博士課程中退。飯田市高羽町。 -
南箕輪村むらづくり委員会
「新時代のむらづくり住民懇談会(仮称)」開催へ南箕輪村むらづくり委員会が29日夜、村役場であり、新時代のむらづくり諸計画の素案に村民の意見を生かすため、「新時代のむらづくり住民懇談会(仮称)」を開くことを決めた。
検討を進めている計画は▽南箕輪村財政計画(06-10年度)▽第4次総合計画基本構想▽南箕輪村土地利用計画(国土利用計画「南箕輪村計画」)▽第4次南箕輪村行政改革大綱-。
懇談会では、委員会がまとめた4計画の素々案を村民に説明し、住民、委員会、村行政が互いに意見交換する。聴取した意見は、その後の素案まとめに反映させる。
10月18日から27日までに、村内12地区と全地区対象の計13回を予定する。 -
天竜川水系健康診断 あす午前10時から
「取り戻そう泳げる天竜川、築こう循環型社会」をスローガンに掲げた天竜川水系健康診断が、9月1日午前10時から2日午前10時までの24時間をかけて展開される。
循環保全を重視する企業などでつくるリサイクルシステム研究会(向山孝一会長)などが主催し、今年で9回目。民間を中心に52企業・団体、計349人が、諏訪湖流入9河川13カ所・釜口水門から静岡県河口までの天竜川本流13カ所・支流21河川23カ所の、合計49カ所で調査する。
各調査地点で、COD(化学的酸素消費量)、NO3(硝酸態窒素)、PO4(リン酸態リン)、pH(水素イオン濃度)の4項目を2時間おきに連続13回計測。調査は水系全体の汚染の種類と広がりを把握できるだけでなく、工業・農業排水や生活排水が時間的にどのような影響を及ぼすかも確認できる。
過去の調査では、諏訪湖の汚染の影響は伊那市付近までと考えられ、この間に川自体の自浄作用により水質が改善されていること。また、それより下流は、沿線などの排水などによって再び汚染が確認されているが、最近3年間のデータからは諏訪湖、天竜川とも水質は改善傾向にあることが分かる。 -
南箕輪村基本構想など答申期限延長
南箕輪村むらづくり委員会(唐沢俊男会長)は30日、住民懇談会の答申前の開催と答申期限の延長願いを唐木一直村長に提出した。唐木村長は願い出を承諾し、計画の答申期限を11月22日とする回答書を手渡した。
昨年11月の村長諮問では、南箕輪村基本構想など4計画の答申期限は9月。住民説明と意見聴取については、当初村事務局は委員会に答申後開催の日程案を示していた。
委員会は、素案のまとめに村民意見を反映するため住民懇談会の答申前の開催を決定。これに伴い、答申時期を迎えた4計画について再検討の期間が必要となるため、答申期限延長を願い出た。 -
老人ホームオードリー 地域住民迎えて納涼祭
5月にオープンした伊那市東春近の民間有料老人ホーム「オードリー」(白鳥晴計施設長)でこのほど、地域住民を迎えて納涼祭があった。焼き肉、焼きそば、ジュース、ビールなどが用意された会場は、多くの人々でにぎわった。
地域に開放した施設を目指し、住民によろこんでもらおう窶狽ニ、初めて企画。利用者によるカラオケや、職員の踊り、手持ち花火などをして楽しんだ。
白鳥施設長も殿様の格好にふんし、職員と一緒に「マツケンサンバ」のダンスを披露。おもしろ、おかしい衣装とダンスに、手をたたいて喜ぶ人もいた。
オードリーは建築会社「タウンハウス」(駒ヶ根市)が母体。ベット数は、長期利用18床、短期利用6床。現在、上伊那を中心に10人が利用する。
今後も施設内で週1回の喫茶店を開くなど、地域住民との交流イベントを予定している。 -
保科家発祥の地・長野市若穂保科の住民有志来町
高遠町が進める高遠藩主・保科正之公のNHK大河ドラマ化実現に向けた署名活動に協力している、保科家の発祥の地とされる長野市若穂保科地区の住民有志でつくる長野会議(雪入 司代表)のメンバー7人が30日、町を訪れ、正之らのゆかりの場所を巡った。
会議の一員で、上伊那郷土研究会会員の堀越肇さん=飯島町出身=が研究調査のため、正之の6代前で、保科城主の正利が建立した広徳寺を訪問。その際、宮澤孝典住職や檀家の雪入代表らと出会ったのを縁に、町の活動を紹介し、賛同した約40人で3月に同会議を結成した。
保科の姓の由来は平安時代以前にさかのぼり、保科地区一帯を統治した武将が地名を性にあてたことがはじまり。戦国時代まで保科家が保科地区を占めていたとされている。
同会議は保科生誕の地として町に協力したいと、若穂を中心に署名活動を展開。6月には集まった2200人余の署名簿を町側に渡した。
今回はドラマ化実現に向けて町との交流を兼ねて訪れた。高遠城址公園を散策したり、建福寺で正之を養子とした正直と、その父である正光の墓参をした。
また、1120人分の署名簿を伊東義人町長に手渡し、「市民運動に過ぎないが、これを機会にできる限りの努力をしていきたい」と実現に向けた熱意を伝えた。
伊東町長は「発祥の地で会を設立してもらい力強く思う。献身的な努力で活動を進めていただき、本当にありがたい」と感謝した。
同会議は、長野市全域をはじめ、周辺市町村を含めた5万人以上の署名活動を推進していきたいとしている。 -
みのわ健康アカデミーレクリエーション講座
熟年者の健康づくりに取り組む箕輪町の「みのわ健康アカデミー」のレクリエーション講座が26日、町民体育館であった。学生32人は頭を使い、体を動かして楽しんだ。
学生は毎週、個々のカリキュラムでトレーニングをしている。毎月1回は集団講座があり、今回は3回目。上田女子短大の犬飼己紀子教授が指導した。
「目から入る情報に誘われることなく自分の頭で考えて運動する。これが人間の前頭葉を使う」とし、「台所に立たないお父さんがキュウリを刻むなど、今まで比較的手を染めてないところに一歩踏み出し、トレーニングを日常的にやるといい」とアドバイスした。
右手をグーにして上に上げ左手はパーで胸に当てる、次は右手が胸で左手が上というように交互にリズミカルに腕を動かす、ペアになって握手をするときに個々が1回握る、2回握ると考えて同時に握って相手と同じ回数になるかを試すなど、楽しいレクリエーションに挑戦。グーとパーの手を間違えては笑いが起き、握手で握る回数が違うと笑い、常に明るい笑い声を響かせながら楽しく体を動かした。
教授は、「楽しいことを楽しいと伝えられる。自分以外の相手にすごい影響を与えていることを考えると、空気を和やかにするために私の役目は何だろうと考えて」とも話した。 -
西箕輪で安全ひまわり隊結成 地域の子どもを地域で守れ
地域の子どもを地域の力で守ることをめざして、伊那市西箕輪地区で安全ひまわり隊が結成された。28日、西箕輪小学校で隊の出発点にあたる全体説明会があった。
西箕輪教育環境推進協議会(原易雄会長)が呼びかけ。説明会までに地区住民200人が参加を表明している。
各地で子どもを狙った犯罪が多発し、西箕輪地区でも子どもが見知らぬ人から声をかけられることなども発生したため、学校・保護者だけでなく、地域住民ができることからはじめようという趣旨。06年3月には地区をとおる権兵衛トンネル道路も開通し、交通量も増加が予想されることから、治安・交通安全両面から警戒を強めた。
活動は、「西箕輪 ひまわり隊」のオレンジの腕章をつけ、子どもの登下校時にウォーキングや犬の散歩をして通学路を見守るほか、交通安全指導を含めて街頭に立つなど、「できる時に、できる範囲で、できること」を行う。こどもが身に危険を感じた時の逃げ込み先としても自宅を提供する。
説明会で原会長は「地域の子どもを守るのは地域だという自覚に燃えて、オレンジの腕章をつけ、街角に立ちましょう」と呼びかけた。
活動マニュアルの中には、隊員も「私と一緒に行こう」「送っていくから車に乗りなさい」という趣旨のことを言わない。学校では腕章をつけていても同行を誘われたら断われと教える窶狽ネどの記述があり、児童・生徒を対象にした犯罪にたいする警戒の難しさも垣間見られた。 -
西箕輪マレット大会
優勝は鈴木重信さん西箕輪公民館の第17回マレットゴルフ大会が28日、西箕輪マレットゴルフ場であり、約30人が参加した。27ホール・パー108のコースで熱戦の結果、鈴木重信さんが優勝した。
前年度優勝の有賀健一さんは開会式でのトロフィー返還後、「今年は練習不足で調子がいま1つ」と語っていたが、鈴木さんらの巧みな試合運びに涙を飲んだ。
大会結果は次の通り。
【男子】(1)鈴木重信(90)(2)若林光慶(90)(3)鹿野弘人(95)【女子】(1)桐野ハル子(98)(2)伊藤俊子(99)(3)清水ちゑ子(104)【ホールインワン】有賀健一、伊藤俊子 -
高齢者学級8月定例会
駒ケ根市の赤穂公民館(北澤吉三館長)は26日、高齢者学級の8月定例会を同館で開いた。約30人が出席し、昭和伊南病院の薬剤部主任薬剤師の伊藤芳明さんによる「健康に老いる-健康診断の必要性とがん、高血圧、脳卒中について」と題した講演を聞いた。
伊藤さんは生活習慣病について「定期的に人間ドックを受診すれば病気の早期発見に役立つほか、健康状態の把握と健康増進対策も立てられる」とその必要性を訴えた。
痛みのコントロールに使われるモルヒネについて「体に悪いとか、使いすぎると廃人になるとか、使い出すとやめられなくなるとかいった認識があるが、がんの治療に使う上ではそのようなことは一切なく、安心して使える」と話した。
出席者らは感心したような表情で「ふーん」と時折うなずいたりしながら、話にじっと耳を傾けていた。