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KOAが地域貢献 合唱教室に体育館開放
地域貢献を経営方針の一つにかかげる伊那市荒井区室町のKOA(向山孝一社長)は、同市総合型地域スポーツクラブ「い縲怩ネ・西まるクラブ」の合唱教室の場所として、同社の体育館を提供している。
同教室の生徒は高齢者が多いため、・ス歩いても通える場所・スとして、同クラブがKOAに申し入れた。体育館は社員優先で使用しているが、地域住民でつくる合唱教室のために特別に施設を開放した。
合唱教室は毎月、第1・3水曜日、12月までの全10回。期間中の施設使用料金は無料、体育館にあるピアノも貸している。
クラブ関係者は「自分たち専用の施設を持っていないため、場所の確保は大変。活動に理解があり、場所を提供していただいて助かっている」と感謝している。 -
保科正之「NHK大河ドラマ化」署名
1942年の高遠国民学校入学生らでつくる同窓会「ふるさと高遠会」は、保科正之公の「NHK大河ドラマ」実現に向けた署名活動に協力しよう窶狽ニ3日、伊東義人高遠町町長に150人分の署名を届けた。伊東町長は「夢の実現のため、さらに和を広げていってほしい」と感謝した。
ふるさと高遠会は、51年に高遠中学校を卒業した人が集まる。9月26日に高遠さくらホテルであった「古希(70歳)のお祝いの同総会」の参加通知に署名簿を添付し募った。
署名は3日現在、14万9千858人分集まっている。 -
手良中坪 自慢の芸熱演 区民集い交流
伊那市手良の中坪公民館でこのほど、演芸大会があった。地元住民約150人が集まり、次々と展開するダンス、詩吟、独唱、寸劇などを楽しんだ。
演芸大会は昭和30年代まで青年会が開いていたが、時代の流れと共に中止。昔のように皆で盛り上がりたい窶狽ニ、地域の有志でつくる実行委員会が5年前に復活させた。
園児によるかわいらしいダンスの「マツケンサンバ」、振り付けにこだわりを見せた「勘太郎月夜唄」など全17プログラム。知人や家族の晴れ舞台を撮影しようと、カメラを構える観客も多くにぎわった。
カラオケは、男女2人が・ス思い出の衣装・スにふんし「高校3年生」「学生時代」などを歌った。男性は金髪のかつら、口にはタバコをくわえて登場。司会者の「昔は不良だったそうです」との紹介に笑いが起きた。
また、この日は公民館に隣接している中坪神社で、のぼりを立てて例大祭があった。のぼりの竿(さお)2本の腐食が進み、有志からの寄附でヒノキの竿に50年ぶりに更新した。 -
富田神社で例大祭
箕輪町富田の富田神社例大祭がこのほど、境内などであった。区民らが、富田経営者の会(白鳥和夫会長)によるそば、きのこ汁の出店、パソコンゲームコーナーなどの多彩な催しを楽しんだ。
経営者友の会は、地域活性化事業の一環として、区民の親ぼくや子供たちの良き思い出作りを目的に自主参加。4年目の今年は、カラオケ大会などの新企画を盛り込み、魅力ある祭りづくりを目指した。
生花や、玩具を販売する出店、テニスボールを的に当てるゲームコーナーなどを設置したり、踊りをたしなんでいる会員が扇子や鈴を手に踊る「奉納の舞」を披露した。
また、同地区の小学生でつくる「子供みこし」は2基が出動。区内を練り歩き、にぎわいを見せた。 -
レノンとカフカ
開店5周年祝いブルース音楽祭伊那市の居酒屋「地球屋レノン」(店主藤田博寿さん)とショットバー「カフカ」(店主有賀正臣さん)がともに開店5周年を迎え9日、協力して記念音楽祭を開催する。西春近の知立市野外センターで午前10時開場・11時開演。
店内のBGMにジャズやブルースを流している両店らしく、音楽祭の主要ジャンルはブルース。日本有数の奏者4人でつくるJungle Hop、スライドギターの第一人者日倉士歳朗、ハープとギターを奏でるBroom Duster Kanのほか、地元伊那谷のバンドPAN窶寧AH、伊那市軽音楽愛好協会も出演する。
知立市野外センターの芝生広場を会場にする屋外コンサートで、初秋の風を浴びながらピクニック気分で楽しめる。雨天の場合は、同センター多目的ホール。
レノンの藤田さんは、「ブルースは音楽の原点。開店5周年を迎え、自分たちも原点を忘れずに仕事しようと企画した。気軽に楽しんでもらえればうれしい」と話す。
前売り3000円、当日3500円。問い合わせは地球屋レノンTEL73窶・289、カフカ74窶・559まで。 -
循環バスに新車両
長谷村は従来のJR定期路線バスを村営化し、本年度、本格運行を始めた循環バスの車両を2台導入し、5日、納車式をした。
車両は紫色に村のイメージキャラクターの孝ちゃんがデザインされている。交通バリアフリー法に適合し、要車いす者も乗降車が可能。乗車席は13座席、乗車人数は37人。購入費は約2800万円。
JRバス関東に委託し、平日は1日10便、うち2便は非持山経由で運行する。ダイヤは高遠駅から伊那市内へ向う便に接続するよう組まれている。
従来は過疎地域で利用が少ないことから、民間バスは便数、ダイヤを改廃せざるを得ず、その状況がバス利用離れにつながっていた。村は高遠町高遠駅から伊那里までの既存路線を杉島まで延長し、利用者の実態とニーズを把握するため、昨年10月から今年3月末まで試験運行をした。
式で宮下村長は「高齢化が進み足の不便さあり、高校への通学や南アルプスへの交通の便など総合的に足の確保ができた。事故のない安全な運行をしていきたい」と述べた。 -
南ア玄関口にふさわしく
長谷村が、非持にある道の駅「南アルプスむら」を増改築して計画する地場産業振興施設と、道の駅と国道152号を挟んで反対側に、まちづくり交付金事業で建設する村営住宅の安全祈願祭が3日あり、宮下村長をはじめ、村議員、請負業者ら20人余が出席した。
地場産業振興施設は、食事ができるよう40席ほどの食の提供コーナー、市野瀬にある農産物加工施設のみそ、漬け物などの食品を売る地場産品販売コーナー、24時間制のトイレを設ける。総事業費約8千万円。
村営住宅は既存の村営住宅2棟に隣接して、木造2階建ての世帯向け5棟10世帯分と、平屋建ての単身向け1棟2世帯分を建設し、若者の定住促進を図る。外観は「自然に溶け込む色」(村建設課)にする。06年1月末の完成、同3月ごろからの入居を目指す。
総事業費は約1億4千万円。
宮下村長はあいさつで「大きな望みをかけて取り組む事業。南アルプスの玄関口としてふさわしい建物になれば」と述べた。 -
大きなアケビ一房に6個
伊那保育園園長の中山昌明さんが南箕輪村南原の畑で栽培しているミツバアケビが鮮やかな濃紫色の立派な実をつけた。長さ15センチ、周囲(太さ)6・5センチ、重さ250グラムほどの実が一房に6個実り、「非常に珍しい」という。
ミツバアケビは落葉性のツル植物で、多数の雄花、基部に数個の雌花がつく。中山さんによると、雌しべが3窶・本で果実も最大6個つくが、栄養分を奪い合うため、通常は同じ大きさで良い状態の果実が実るのは2、3個。6個は非常に珍しく、「運がよかったのだろう。ギネスブックに載るんじゃないかってくらい見たことがない」と興奮気味に話す中山さん。
信州大学農学部の教授だった約10年前、学生と横山に行った際に採ったアケビの種をまいた。せん定して日当たりの良い状態にし、実がなる時期や味などから育ちが良いものと悪いものを識別し良好なツルだけを育ててきた。
中山さんは「肉厚で、果肉も甘い。昔は良く食べたもの。皮も調理次第で食べることができる。食文化の時代、家庭などでアケビを調理に活用してくれればおいしさが伝わる」と話していた。 -
飯島中学校2年3組
飯島町の飯島中学校2年3組(小林孝行教諭、34人)は昨年から「国際協力」を総合的活動「清龍の活動」の柱に据え、ラオスにスニーカーを贈ったり、換金作物ソバを栽培するなどボランティア活動を展開している。
昨年、駒ケ根青年海外協力隊訓練所の隊員候補生との交流の中から「世界には恵まれない子どもたちがたくさんいる。単に募金を集めて寄付するのではななく、自分たちが活動を通して、できることはないだろうか」と国際ボランティア、国際協力への意識が芽生えた。
小林教諭が「ラオスにスニーカーを贈る運動もある」と投げかけると、生徒たちは「すぐ、やろう」と機敏に反応した。また、現金化できる作物、ソバを作ろうという意見もあり、ソバの栽培とスニーカー集めを並行して進めた。
昨年の同校文化祭「清龍祭」に向け、スニーカーキャンペーンのチラシ、ポスターを制作、全校生徒に配布したり、町内の商店や公共施設にはり、協力を呼び掛けた。
清龍祭では500足が1度に集まり、幸先のいいスタートを切った。
商店から新品が届いたり、程度の良い物、靴と一緒に「送料の1部に」と現金同封もあり、生徒たちは「自分たちの活動が受け入れられた」と喜んだ。
しかし、中にはとてもはけそうもない物や汚れた靴も多く、タワシや靴ブラシに洗剤をつけてごしごしと洗った。「生徒たちは文句も言わずに、少しでもきれいにして、送ってやろうとする姿に成長を感じた」と小林教諭。
一方、ソバ栽培は昨年は収量は今1つで、今年の種を確保するに留まり、「今年こそは」と夏休み明けに種まき、現在、順調に生育している。
「活動を通じて、生徒たちは、世界には飢えに苦しんでいる人々がたくさんいると強く意識し、その結果、給食を残さなくなった。自分たちは食べ物を送ることはできない。出された物をちゃんと食べないようでは、ボランティアをする資格がないと考えるようになった」。
また、2年目の活動となり「自分たちが考え、企画するなど、自主的に動けるようになった」と小林教諭は評価する。 -
中川村のファンづくりに情報提供を
中川村は村と関わりのある人(りんごオーナー、援農ボランティアなど)や、県内外の人に村の良さ、魅力を積極的にPRし、リピーターになってもらう、「中川村ファン」づくりを進める。
村の良さをPRするため、地域資源の発掘(名所、旧跡、古木、自然、祭り、芸能など)や人材の発掘、散策ルートの提案、食の情報、体験メニュー提案、村内ミニツアー提案などの情報提供を呼びかけている。
芸術家、工房、匠、特技・得意な分野などを持った人材について、自薦、他薦を問わない。
村はそれらの情報を元にマップ化し、ファン向けサイトの開設、メールマガジンの発刊するなど情報発信を行い、村に訪れた人にいろいろな村内ミニツアー、観光ツアー、各種体験メニューをそろえ、その中から好きな物を選んでもらい、村民と交流が図れるようにする考え。
情報の連絡先は村総務課(TEL88・3001) -
加藤文子(かとう・ふみこ)さん
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39人熱い対局
日本棋院上伊那支部(神田福治支部長、88人)は2日、秋季囲碁大会を伊那市西春近のサンライフ伊那で開いた。小学1年生から80代までの愛好者39人が腕を競った。
対局は3段以上のA級(23人)と、2段以下のB級(16人)のクラス別による戦い。碁盤をじっとにらみつけ、「まいったな」と相手の戦術に頭を抱える姿もあれば、小学生も大人に交じって対等に戦う対局もあった。 -
箕輪陶芸研究会第13回陶芸展
箕輪陶芸研究会(28人、木下三喜男会長)の第13回陶芸展は1、2日、箕輪町の松島コミュニティセンターであった。会員の作品約100点が並び、来場者は1点1点足を止め、じっくりと鑑賞していた。
1人3点を出品。つぼ、花器、皿、茶わん、鉢、ランプなど部屋に飾るものから実用品まで秀作、力作が並んだ。
会員は個々に作品づくりに励み、月2、3回、釜焼きのときに顔を合わせて研究し合う。研修旅行で県内はもとより国内各地の陶芸の町や窯元も訪ねて学ぶ。会員の3分の1は陶芸歴3年くらいだが、「経験の長い人とほとんど肩を並べるくらいにレベルアップし、全体に技術が上がっている」という。
昨年同様、会員作品のチャリティー販売もあった。昨年は収益金を伊那市富県のたかずやの里と箕輪町社会福祉協議会に寄付した。今年も社会福祉のため福祉施設などに送る予定。 -
箕輪町消費者の会学習会で鍋帽子作り
箕輪町消費者の会(58人、唐沢順子会長)は29日、箕輪中部小学校の家庭科室での学習会で、家庭に眠っている布を利用して省エネに役立つ保温力抜群の鍋帽子づくりをした。
会員だけでなく一般も対象にした年1回の学習会で、25人が参加した。
鍋帽子は、鍋で煮物などをして味をしみ込ませたいときや、遅く帰ってきた人に温かい料理をすぐに出したいときなどに、ガスで温め直さなくても鍋帽子をかぶせておくと熱々の状態で食べられるというもの。「家庭にある布をリサイクルし、ガスを使う時間を減らすことで省エネにもなる」と紹介した。
事前に1度講習した役員が、学習会で講師役になって参加者に教えた。ウールや木綿の布を使い、鍋をのせる丸い鍋座布団を作り、続いて鍋にかぶせる帽子をドーム型に縫った表布と裏布の間にポリエステル綿を縫い込んで作った。
一般の参加者は、「自分ではなかなかできない。ちょうどいい機会で作ることができてよかった。さっそく家で使う」と話した。 -
みのわ祭り実行委員会反省会
箕輪町発足50周年記念2005みのわ祭りの実行委員会反省会がこのほど、松島コミュニティセンターであり、各部会や区の反省事項を報告した。
50周年記念イベントの「東京よさこい」は▽盛りあがってよかった。町でも「よさこい」をやってはどうか▽全町民からすると少数しか見ていない。町民が楽しむ町民の祭りなので今後は必要ないのでは-、「手筒花火」は▽みのわ手筒会と庄内地区む筒会の共演で迫力があり、花火の構成にも工夫があり盛りあがった-などの意見があった。
今年作成した新しい振付の「ワクワクダンシングII」については、「多くの参加者が踊ってくれて、参加団体も増え、効果があったのでは」との意見だった。
区からは、▽自分たちが参加して盛り上げる祭りなので招致イベントはいらない▽みこしは電飾をほどこしてあるので暗くなってから、バイパスイベントの最後を飾るのがよいのでは▽行政主導ではなく民間主導の祭りを考えてはどうか-などの意見が多かった。 -
清水真砂子講演会
子どもたちに良い本に出会ってほしいとの願いから97年に発足した「こどもの本の会としょとしょ」(滝沢千枝子代表)は1日、第10回記念講演会として、長編ファンタジー『ゲド戦記』などの翻訳で知られる清水真砂子さんによる『翻訳の面白さ、難しさ-ゲド戦記を軸に』を駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で開いた。約120人が集まり、翻訳についての清水さんの話を聞いた。 清水さんは「人は語らいの中で、声の調子や間の取り方などから言葉の裏にある互いの意図を無意識に推し量るものだが、最近は電子メールやインターネットの影響か、特に若い人の中に額面通りに受け取る人が多い気がする」とした上で「翻訳も原文が読めるだけでは駄目で、活字の行間を読み、隠れている意味を読み取れなければならない」とその難しさを語った=写真。 「初めて翻訳した『大きいゾウと小さいゾウ』の中で、ジャングルの動物が人間に呼び掛ける場面がある。私は『おじさん』と訳したが、動物の立場から見ればここは『人間』と訳すべきだ-と厳しく指摘されて初めて翻訳の難しさに気が付いた」と翻訳を始めたころの裏話を披露した。
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高遠郵便局「振り込み詐欺」未然に防ぎ感謝状
「振り込め詐欺」を未然に防いだ高遠郵便局(高遠町西高遠)に対し、伊那警察署は3日、感謝状を授与した。同署を訪れた小林研二局長は「被害も高額になり、関係部署の中でも問題になっている。お年寄りには特に声かけなど、注意を呼びかけていきたい」と話した。
9月9日午後2時05分ころ、72歳の女性が窓口を訪れ、約50万円の定期預金を解約。女性がすぐに立ち去ろうとせず、落ち着きのない様子を見せていたので男性局員が不審に思い、事情を聞いたところ「東京の弁護士と名乗る男から電話があり、孫が酒を飲んだ際に女性に手を出し妊娠させた。350万円を振り込めば示談になる」とのことだった。
局員の説得により女性が孫に連絡をとり確認した結果、詐欺と判明し被害を未然に防いだ。
伊那署では4月以降、金融機関に対し「振りこめ詐欺」防止の感謝状を贈呈したのは6回目。
1月から6月までの管内の振り込め詐欺の発生状況は23件で昨年同期と比べ14件増、被害総額は約4600万円で3480万円増加した。振り込め詐欺のうちでも「融資保証金詐欺」が最も多い16件(前年同期比12件増)だった。 -
伊那ビジネス専門学校 IT実務科に20人が入校
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校(三沢清美校長)で3日、IT実務科の入校式があった。伊那市、駒ヶ根市などから20人が入校。3カ月間の期間中、ビジネスマナーを中心に、実務に必要なパソコンの基礎などを学ぶ。
IT実務科は厚生労働省が進める「民間活用委託訓練」の一環として、県伊那技術専門校と伊那公共職業安定所が同専門学校に委託して開設。IT実務にかかわる知識を学び、就職に優利な資格の獲得を目指す。
入校式で三沢校長は「ここでの3カ月間は、これからの何十年を支える大切な学習期間なので、努力してほしい。友人、家庭、先生の支えを得て、休みなく講義に出席することが学習のコツ」と励ました。 -
いなっせで「子どもの安全フォーラム
伊那市教育委員会などは1日、市駅前ビル・いなっせで、「地域子どもの安全フォーラム」を開いた。学校職員や地域住民など200人以上が参加。子供を守り、心豊かに育てるため、家庭、学校、地域が何を取り組むべきかを考えた。
初めての試み。元高遠小学校長で西箕輪公民館長の城取茂美さんが講話で・ス地域の力で子供たちを育てる大切さ・スを訴えたほか、「子どもの安全と健やかな成長を願う地域・学校・家庭の絆の構築」と題したパネルディスカッションをした=写真。
パネルディスカッションのパネリストは、西春近小学校長の片桐省平さん、伊那小学校PTA副会長の高橋美保さん、上伊那圏域障害者総合支援センターコーディネーターの高橋きんよさん。現代の児童の体と心の弱さ、家庭での子供に対する教育方法、実体験から得る感動窶狽ネどについて意見を交わした。
片桐さんは、学校や各地域で取り組む体験学習について、キャンプのたき火を例に「危ないことは全部取ってしまい、事前に練習をしてから当日にやっても面白さや実感は少ない。失敗して学ぶチャンスを作らなければ」と主張。親の立場から高橋美保さんは「親の心配や不安が先走り、子供の成長の目を摘んでひ弱な子を育てていると思うと反省しなければ」と話した。
また、人間関係づくりが苦手な現代の子供について、高橋きんよさんは「対人関係に苦手意識を持つのは、生後数ヶ月。母親の子育てに対する、心の不安がそのまま現れている」と訴えた。 -
「まほらいな市民大学」第8期生入学式
伊那市の「まほらいな市民大学」第8期生の入学式が4日、市駅前ビル・いなっせであった。今年度は前年度より9人多い73人が入学。これから始まる学校生活に期待と不安を胸に、2年間の学習に励むことを誓った。
小坂樫男市長は「人と自然に優しい活力ある町づくりの先導者として期待したい。出会いを大切に、お互いに健康に気をつけ、学習に努力してほしい」と式辞を述べた。
学生会副会長の唐木利章さんが「友との出会いに感謝し、学生としての誇りと責任を持って、有意義な学生生活になるように」と歓迎のあいさつ。入学生代表で中川泰さん(61)=富県北福地=は「人の和、心の和を広げ、友情を深めて学習にはげむことを誓う」と意欲を見せた。
つれづれ遊学舎主宰の武田徹さんの講演「ゆったり人生・いきいき未来」も聞いた。
現在の学生数は137人。今期は高遠町、長谷村の歴史、文化を学ぶほか、伊那市寺社めぐり、修学旅行、学生交流会を予定する。 -
上伊那医療生協「まつり」
上伊那医療生活協同組合は2日、健康増進と交流を目的としたイベント「5000人健康まつり」を箕輪町町民体育館で開いた。漫才師「正司敏江・玲児」の漫才ショーや、伊那市富県を拠点に全国で活動する歌舞劇団「田楽座」の公演、おでん、五平もちなどの出店も出て大勢にぎわった。
今年は、来年4月オープンを目指し建設が同町で進んでいる「上伊那生協病院」の建設記念と合わせて盛大に開催。屋外には50店余の屋台が並び、豚汁の無料サービスのほか、健康チェック、体力測定コーナーなどを設けた。
ステージプログラムは、歌手のきたがわてつさんが「平和コンサート」と題してギターで弾き語り、観客を魅了した。 -
伊那郵便局に年賀はがき到着
11月1日、全国一斉に販売する06年用お年玉付年賀はがきが4日、伊那市坂下区の伊那郵便局(藤原良明局長)に到着した。昨年は購入者の要望から多めの在庫を確保したが、今年は例年の販売実績をもとに、51万2千枚少ない256万8千枚とした。
内訳は、無地が57万6千枚、インクジェット用158万4千枚、絵入り(信越版)9万6千枚、4面連刷7万8千部の31万2千枚。絵入りは山と黄色い花を描いた「春の訪れ」と題した作品を印刷している。
到着した年賀はがきのうち59万4千枚は伊那局販売分。残りは市内や南箕輪村、高遠町、長谷村、宮田村など近隣郵便局18局に搬送した。
販売は11月1日(4面連刷は10月18日)から来年1月10日まで。 -
みすず寮で焼きサンマ大会
五感を使って食事を楽しんでもらおう窶狽ニ4日、伊那市美篶の特別養護老人ホームみすず寮で「焼きサンマ大会」があった。利用者は、施設内に充満した香ばしい香りと共に、“秋”を味わった。
質の高いサービスの提供を目的に同ホームは、給食を見直し。普段の食事に変化を付け、楽しい食事をしてもらおうと、“にらの薄焼き”や“草もち”などの昔懐かしいおやつを、手作りで出したところ、普段は食の細いお年寄りの食欲が増した。
今回は香りを楽しんでもらおうと企画。サンマは北海道から取り寄せ、目でも楽しんでもらおう窶狽ニ、1匹ずつ丸焼きにし、それぞれのお年寄りが食べやすいようにスタッフが骨などを取り除いた。
焼きあがったサンマを食べた女性は「普段はあまり食べないけど、施設のみなさんが焼いてくれたから今日は食べてみた。おいしい」と話していた。 -
チャオ周辺魅力アップへ
中川村はチャオ周辺の活性化について調査・研究するチャオ活性化検討委員会を設置、3日夜、ショッピングセンターチャオ2階で初会議を開き、委員会の趣旨と役割、国土交通省が進める築堤工事概要の説明を受けた=
写真。
一般公募7人をはじめ、地元関係者、議会議員ら28人を前に、曽我村長は「チャオ周辺は村の商業の中心地であり、交通の便もよく、風光明び、大きな可能性を秘めた場所。チャオ周辺の魅力をアップし、飯田縲恚蘒P根の範囲の人々や村内の人たちが多く集まる場所にしたい」と委員会の趣旨に触れてあいさつ。
引き続き、役員選出を行い、会長に知久洋一さん(ショッピングセンター理事長)を、職務代理者に上久保好文さん(片桐地区協議会会長)を選んだ。
検討する範囲は釜淵から天の中川橋付近まで天竜川右岸、国道153号牧ケ原トンネルから田島信号機付近までの両側。伊那田島駅からチャオ周辺を経て、牧ケ原周辺までの一帯。
検討内容は▽ショッピングセンターチャオと周辺地域・商店の活性化▽築堤工事に伴う周辺の環境整備▽中央・田島・中田島・牧ケ原一帯のまちづくり。 会議は全体会、分散会で検討し、12月を目標にまとめる。
意見交換では「河川敷内に構造物を建てることができるか」「河川敷内の植栽は」「現地を知るために、早い時期に視察を」などの質問・要望が出された。
ほかに「チャオを観光拠点・ミニ交流センター的に活用できないか」などの意見もあった。
次回は26日の予定。 -
役場で防災訓練
飯島町役場は30日、約60人が参加し、役場防災訓練を行った。
「食堂付近から出火した」の庁内放送が流れ、職員は非常持ち出し袋に重要書類などを詰め、避難場所となった、防災倉庫前に運び出し、避難した。
人員確認に続き、南消防署の後藤英典さんの指導で、消火器と消火栓による初期消火訓練。引き続き、パイプハウスに煙りを充満させて、煙体験。
口にハンカチなどを当てて、ようやく出口にたどりついた職員は「全く見えない、不安を感じた」と感想を。 後藤さんは「火事で焼死する人は少ない。ほとんどが有毒ガスを吸って、動けなくなり犠牲になってしまう。煙りは毎秒3メートルのスピートで上昇する。逃げる時は湿らせたハンカチを口に当て、姿勢を低くして、横に移動するといい。自分の身は自分で守るが基本。自分が守れないようでは人を助けることができない」と話した。
また、高坂町長は「一朝有事の際、どのような行動をとったら良いか、日ごろ、念頭に入れて置くように」と気を引き締めさせた。 -
宮田村の親子学級「どろんこクラブ」が全国集会で活動発表へ
全国の公民館関係者が集まる「全国公民館研究集会」(13日兵庫県神戸市)で、宮田村公民館の親子学級「どろんこクラブ」が取りあげられることになった。同公民館主事の上條雅典さんが会場に足を運び、活動内容を発表。「地域が協力して成り立っている宮田の取り組みを全国にアピールできれば」と話している。
「どろんこクラブ」はその名の通り、田んぼ遊びなど野外体験を中心に活動。園児や小学生とその保護者らが参加して、通年で実施している。
コメづくりなどにも挑戦しているが、地域の有志がボランティアで協力。手伝ったり、時には指導するなどして支えている。
研究集会は分科会形式で、テーマごと全国20の公民館が活動を報告。どろんこクラブは地域を巻き込み、子どもの独創性を豊かにする活動が評価され、・ス白羽の矢・スが立った。
村民運動会などが重なり村公民館は忙しい時期だが、「せっかくの機会。地域の人が関わるなかで子どもたちがどう活動しているか、伝えてきたい」と上條さんは発表の準備を進めている。 -
宮田村少年野球大会
秋季宮田村少年野球大会は2日、宮田球場で開いた。上伊那各地から8チームが参加。伊那市の西友クラブが、地元の河原町リバースに逆転で勝利して優勝した。
46回目を迎えた伝統の大会。以前は宮田村内にも複数のチームがあり争ってきたが、今は河原町と西駒ウイングスの2チームになり、村外のチームを招いてトーナメント戦を行なっている。
優勝した西友クラブは西駒、飯島ウイングスに連続で零封勝ち。
決勝戦は初回に河原町に2点を許したが、すぐに逆転して追撃を断った。 -
宮田村で園児や低学年児童がサッカーで熱戦
宮田村のサッカークラブチーム「トップストーン」は1、2日、第6回チャイルドカップを村民グラウンドで開いた。園児から小学生2年生以下の大会で、県内各地の60チームが参加。対外試合が限られる低学年の選手たちが、貴重な経験を積んだ。
幼い頃から試合の経験を積んで欲しい、と毎年開催。中南信が主体だが、東北信からの出場もあった。
キッズ(幼稚園、保育園)、小学1年、2年と各年代分かれて対戦。
小学1年はトップストーンAが見事に優勝し、地元の声援に応えた。小学2年のEブロックもトップストーンAが優勝、Bブロックも箕輪が優勝するなど、上伊那勢が大活躍した。
ドリブル競争やダッシュ、リフティングなどの個人種目もあり、上位入賞者にはメダルを贈った。本戦上位の結果は次の通り。
【1年A】(1)トップストーンA(2)サンチル(3)開智【同B】(1)鉢盛(2)山形(3)明善【2年A】(1)山形(2)南箕輪(3)開智【同B】(1)箕輪(2)塩尻西A(3)トップストーンB【同C】(1)NPICB(2)松本松島(3)塩尻東【同D】(1)諏訪(2)鉢盛A(3)飯島B【同E】(1)トップストーンA(2)辰野A(3)神川 -
柴・紀州・四国…自慢の日本犬170匹集う
日本犬保存会長野支部は2日、05年度秋季展覧会を伊那市横山の鳩吹公園で開いた。県内をはじめ、千葉県、群馬県、京都府など全国各地から柴犬や紀州犬、四国犬約170匹が集まり、愛犬家が自慢の犬を披露した。
展覧会では、小型犬と中型犬別に、雄雌、年齢別に日本犬標準に沿って品評。毛並みや歯並び、顔立ちのほか、歩く姿勢などを審査員が入念にチェックし、順位を決めた。
格好よく前を向いて立つ犬のなかには、落ち着きのないようすの犬もいて、幾度となく指示を出す飼い主の姿もあった。上位に食い込んだ飼い主の一人は「自分の子どものようにかわいい」と愛犬の全身をなでていた。
南沢文晃実行委員長は「飼い主の飼育が行き届いているせいか、鍛錬され、評価が高い犬が多かった」と講評した。
展覧会は年2回、会場は県内4地区で持ち回りで開いている。 -
キノコ採りの男性行方不明2晩目
2日に飯島町の山林へキノコ採りに入ったまま行方不明になっている名古屋市の男性(61)の捜索は、2日に続き3日朝から駒ケ根署や消防などによって再び行われているが、同日夕現在まだ見つかっていない。
男性は2日午前10時30分ごろ仲間4人とともに飯島町七久保日向沢付近の山林にキノコ採りに入ったが、午後0時40分ごろから行方が分からなくなった。仲間が捜索したが見つからなかったため、午後2時20分に七久保駐在所に届け出た。