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駒ケ根市第21回ふれあい広場4日に
駒ケ根市の第21回ふれあい広場(実行委員会・市社会福祉協議会主催)は「ともに生きるふれあいのまち」をテーマに、4日午前10時窶伯゚後3時に総合文化センター・すずらん公園を主会場に開かれる。会場には▽あおぞら広場▽バザール広場▽アルプス広場窶狽ェ設置されるほか、文化会館大ホール、あおぞら広場特設ステージでそれぞれ演芸会が催される。開会に先立ち、午前9時25分にJR駒ケ根駅前をパレードが出発し、会場まで練り歩く。
問い合わせは市社協(TEL81・5900)へ。 -
地域子ども育成100人の会
駒ケ根市の市民らでつくる地域子ども育成100人の会(村上守伸代表世話人)は30日、今年度の第1回会議を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約20人が参加し、現代の子どもたちを取り巻くさまざまな問題点について意見を交わした=写真。村上さんは「現状を把握するため問題点を出し合い、次回の会議でその原因を探っていきたい」と述べた。
出席者は「子どもにどう接していいのか分からずに悩んでいる親が多い」「若い母親が一人で子育てをするのは大変。地域の人が何か手助けをできないか」「戦中世代に甘やかされて育った世代が親になっている。今後が心配」などと意見を出し合っていた。
中原稲雄教育長はあいさつで「子どもがおかしくなったのではなく、大人社会がおかしくなった影響を受けている。子育てを通じて良いまちづくりができるよう皆で考えていこう」と述べた。
事務局によると、今後数回の会議を経て今年度中をめどに「子育て10カ条」を策定したいとしている。 -
05衆院選 立候補者の横顔(1)
三沢好夫氏(61) 日本共産党「根っからの機械工だよ」窶薄レをむいて大きな声で語る。労働者として生き、その生活を守るために組合運動に打ち込んできた自信と誇りがにじんだ。
15歳でオリンパス光学伊那事業所に入社。以来、42年間生産現場の第一線で働いた。働きながら上農の定時制に学び、仕事も組合もバレーボールなどのスポーツも真剣に打ち込んだ。合理化・人員削減反対。女性労働者の差別是正や権利向上。「汗水流して働くものが報われる社会にしたい」窶曝J組時代の思いは今も変らない。
街頭演説で満蒙開拓団で満州に行ったという老人から「戦争だけはダメだ。頑張ってくれ」と声をかけられた。胸に込みあげるものがあった。「憲法9条は絶対に守らなければ」との思いを一層強くしたという。
いつもは家族で介護している89歳になる実母を、期間中は老人福祉施設に託して選挙を戦う。「年金・高齢者福祉の問題はまさに身を切るように切実だ」と強調する。
自他共に認める人情家。テレビドラマでそっと涙を流すこともあるという。約20年間に渡り南箕輪村のママさんバレーの監督を務めたこともあるスポーツマンでもある。
好きな言葉は「真実一路」。「そういう風に生きたいと思ってきた」と話す。
伊那市生まれ。南箕輪北殿在住。3人の息子は独立し、母・妻と3人暮らし。 -
新谷選手に聞く 五輪にかける想い
来年2月のトリノ冬季五輪。宮田村出身でスピードスケート短距離の新谷志保美選手(竹村製作所)は、昨季のスランプを乗り越え、五輪代表、さらにはメダル獲得のため練習を続けている。近く米国・ソルトレークで氷上合宿が始まるが、それを前に本人に五輪にかける想いを聞いた。
‐絶好調だった03‐04シーズンから一転、昨季は不振にあえいだが
体の小ささをカバーするためには、筋力を付けなければと体重を増やした。しかし、体脂肪が増えてしまった。体重が増えたわりに、筋力がつかなかったので、バランスを崩してしまった。
‐改善するための現在のトレーニングは
陸上トレーニングで筋力と体力アップを同時に行っている。ショートトラックのリンクで氷上練習も続け、オフの間も技術向上に努めてきた。テクニックと支える体力、今やっている練習が冬につながると信じている。
‐昨季はベテランの岡崎朋美選手(富士急)らベテラン勢や、吉井小百合選手(三協精機)など若手の台頭もめざましかったが
人と比べても仕方がない。自分を伸ばすことができるのは、自分しかいないと思ってやっている。
‐シーズンを前にした今の心境は
緊張感とやるしかないという気持ち。五輪は出場するだけでなく、金メダル獲得が目標。そのためには選考レースなどで世界記録を出さなければ、難しいと感じている。そのための練習を今は続けている。
◆新谷志保美 1979年8月10日生まれ。宮田小学校2年の時に、父純夫さんが指導するクラブでスケートを始めた。中学、高校、大学と各年代のタイトルを独占。昨季はW杯500メートル総合で11位と苦しんだが、03縲・4シーズンは総合3位になるなど、世界のトップスケーターとして活躍。宮田村の実家に帰省した時には、家族、愛猫と時間を過ごす -
婦人学級が住職の講話聞く
宮田村公民館の婦人学級は29日、中越区の圓浄寺に足を運び、古藤崇志住職の講話を聞いた。お互いの考えを尊重し合う大切さを説き、「明るく仲良く正しく生きたい」と話した。
ジョークも交えた講話に、約40人の学級生からは笑い声も。住職は極端な考えをする人が増えてきたと指摘し、「私たちはそれぞれ考え方が違う。人を追い詰めることによって、考えを押しつけるものはいかがなものか」と世相を反映しながら話しを進めた。
「信仰も同じ。柔軟にやっていくのが日本人の良さ」とも語り、偏った考え方ではなく、ルールの中で誰もが仲良く、そして明るく生活することが大切と話した。 -
ポンプ操法県大会の結果を地元に報告
県消防ポンプ操法大会(7月)小型ポンプの部で5位に入賞した宮田村消防団第3分団第5部は28日、寄せられた応援に感謝の気持ちをこめて、地元の大原区で報告会を開いた。
大原区の役員ら約30人を招待して懇親。「皆さんの協力に本当に感謝しています。今後も区の防災のため、微力ながらやっていきたい」と北原貴明主将はあいさつした。
小出義光区長は「消防団は年々技術をあげ、実を結んだ。この若い人たちの力を区の活性化にもつなげていきたい」と、団員の労をねぎらい、期待も寄せた。 -
長谷村公民館「歩け歩け運動」
長谷村公民館(伊藤智良館長)主催の恒例行事「歩け歩け運動」が28日あった。美和湖畔道路と美和ダム再開発事業施設見学をテーマに、約10キロの道のりを歩いて回った。集まった村内の家族連れなど約170人が、交流を深めながら気持ちのよい汗を流した。
美和ダムへの土砂流入を制御する洪水バイパストンネルを訪れた一行は、吐き口から約200メートルまでを見学。国土交通省・三峰川総合開発工事事務所の伊藤隆盛副所長の説明で知識を養った。トンネル内はひんやりと涼しく、奥へ進むと次第に暗くなり、子供たちは探検気分で大はしゃぎだった。
3人の息子と一緒に参加した、同村溝口の女性(40)は「地元にいても機会がないと入れないので、貴重な体験になった」と話した。
「歩け歩け運動」は長谷村の自然と施設の学習をするとともに、健康増進、体力向上などを図ろうと、1973年に始まり21回目。 -
就業体験の福祉大生 小学校で実務を体験
宮田村役場で就業体験をしている日本福祉大学経済学部(愛知県美浜町)の学生3人は30日、宮田小学校で花壇の世話や図書館業務の手伝いなどの現場実務を体験した。
仕事に対する意識向上を目的にした大学のインターンシップ制度を活用して来村。同村は福祉大と友好協力宣言を結び4年前から学生を積極的に受け入れている。
花壇の世話は、平松哲嗣教諭が補助につき、来年植えるパンジーの花の種まきと、マリーゴールドの枯れた花の除去をした。学生らは、特に注意をされることもなく、積極的に、素早く仕事をこなした。
平松教諭は「非常にまじめで、学習に対する取り組み姿勢がよい。気配りもよく、今日は作業が進み助かった」と3人を評価した。
立川剛之さん(20)は「小学校の仕事は思っていたよりもやることが多いことを知った。普段は黒板に向かって勉強しているが、現場での実習は体を動かしたりと楽しく、得るものも多い」とし、村民の印象については「人柄が優しく親切で、山に囲まれた環境が新鮮」と話した。 -
韓国の農業者グループがJA上伊那で研修視察
日本の農業事情を学ぼう窶狽ニ韓国の中心部にある忠清南道(チュンチョンナムド)の農業者グループ「全国農民会総連盟忠清」のメンバー16人が、伊那市の上伊那農業協同組合本所を訪れた。
四季があり、消費農産物が似ている日本は、韓国よりも農協組織などが発達しているという。こうした日本の農業事情と、グリーンツーリズムなど、農業全般の取り組みを学ぶ目的で来日。6日間で県内外の農業地域数個所を視察する。
この日は、JA上伊那の事業全般を学んだり、富県北福地の稲作農家、北條久志さんのほ場を見学しつつ、意見交換をした。
北條さんは、地区の協業組織に参加し、後継者のない農地などを借りつつ、約32ヘクタールで稲を育てている。韓国でも担い手問題が深刻化しており、参加者たちは、地区で土地や農業機械、農作業を融通する“協業”に関心を示した。
「地代が安すぎるのでは」との質問も出たが、北條さんは「現在は、農地を利用・保全してくれるだけでもありがたいという人が多い。米の価格も低下する中、高いという人は少ない」と説明した。 -
伊那署が振り込め詐欺の被害防止の注意呼びかける
伊那署は、管内で警察本部職員をかたる振り込め詐欺の未遂事件が発生したことを受け、被害の拡大防止のための注意を呼びかけている。
調べによると、8月29日昼ころ、伊那市内に住む女性あてに警察本部交通課の者と名乗る男から、「息子さんが、今年の6月に飯田市内で他人の車を飲酒運転して事故を起こしたのを知っていますか。その件で警察から再三呼び出しをしたが出頭しないので、今日息子さんを県警本部へ連れてきた。この交通事故の弁護士費用として、お宅と車所有者とで50万円ずつ払ってもらうことになります」との電話があった。
女性は、6月に息子が県外へ出張中であったことを知っていたため、被害には逢わなかった。
伊那署では、「警察が交通事故の示談金や弁護士費用などの支払いにかかわることは絶対にない。心当たりのない振り込み要求は詐欺と疑う。振り込む前に、必ず家族などに相談する。相談相手がない場合は、警察や銀行に相談する」と呼びかけている。 -
災害情報の伝達に関する協定を結ぶ
伊那市と天竜川ダム統合管理事務所は31日、美和ダム放流警報設備等を利用した災害情報などの伝達に関する協定の調印をした。地域の防災体制の支援などを図る。
市の要請で、管理事務所が設置している放流警報設備の音声放送(4カ所)、河川情報表示設備の電光表示(2カ所)を通じ、三峰川周辺の住民に災害情報や避難場所などを伝達する。また、桜情報など地域振興にも役立てる。有効期限は06年3月31日までだが、改廃の申し出がない限り継続される。
市役所での調印式で、小坂市長は「三峰川災害と戦いの歴史であった」とし、いくつものチャンネルを使って住民に知らせていく重要性を挙げ「災害の備え、発生した時の避難がスムーズにいくことをうれしく思う」とあいさつ。
野村正之所長も「災害対策の一手段。情報を増やすことで、市民の安心、安全、明るい未来に努力したい」と述べた。
調印は、04年度に全国各地で発生した豪雨災害を受け、国土交通省がまとめた「豪雨災害対策緊急アクションプラン」に沿って取り組んだもの。県内では高遠町に次いで2カ所目。 -
伊那市地域自治区検討委員会(4)
伊那市の第4回地域自治区検討委員会(中村孝夫委員長、15人)が30日夜、市役所であった。市地域自治区条例の素案を示し、委員から意見を聞いた。
条例は、地域住民と行政の協働で、住民の意見を行政に反映させ、地域自治の推進を図るもので、地域協議会の役割や組織など委員の意見を反映させて条文化した。
役割は、住民・諸団体などの意見を集約・調整し、住民と行政の協働によるまちづくりを推進することをうたい、計画段階から住民が参画する。
委員から「市長の責務と地域協議会の役割を両方、規定していくべき」と意見があった。
地域協議会の支部的組織の設置について未定になっている伊那地区は、懇談会の状況から市側が「組織は2つ(竜東・竜西)、または4つ(小学校単位)の意見があり、事務所の位置は人の集まりやすさから、駅前再開発ビル『いなっせ』を第一候補とする」と報告。方向は出なかった。
報酬については、3市町村の合併協議会で高遠町・長谷村の地域協議会の委員に報酬・費用弁償を支給することが規定されている。「規定を変えることはできないのか」と意見も出たが、現段階では難しく、公平性を保つことから、市でも支給することとした。2町村に地域協議会が設置されている間で、その後は再検討される。
次回は10月18日で、今回の意見を反映させて再度委員に示す。 -
魚道新設で勉強会
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伊那建設事務所は30日、中田切川の飯島町国道橋下災害復旧工事現場で、魚道新設のための勉強会を開いた。
信州大学農学部の平松晋也教授を座長に、天竜川漁協、地元の田切区、天竜川ゆめ会議、天竜川上流河川事務所、飯島町、工事受注者ら13人が参加。
勉強会は来年3月まで3回を予定。生態系(主に魚類)における河床の連続性を確保し、防災と親水性に配慮した工事を施工するために、必要な知識をそれぞれの立場で話題提供し、その結果を工事に反映させる。
中田切川は延長12・3キロ、標高2300メートルの激流。昨年の23号台風で、99年に災害復旧工事で施工した巨石張護岸工事と根固工がわずか5年で再度被災したため、原形復旧による護岸工は技術的に不適当と判断し、横断工作物である床止工の新設を選定、6月に着工した。
また、地域住民と有識者による渓流整備構想案が策定され、生態系に配慮することが地域のコンセンサスとして定着していることから魚類に配慮した床止工とした。
新設される床止工は、現地発生材を用いた巨石張付けの全断面斜路式の構造とし、取付護岸にも現地発生材を用いた巨石石張工とする。
第1回勉強会では、趣旨説明に続き、工事現場で工事概要の説明を受けたり、川の様子を観察し、どのような魚道形状が適しているか、意見を出し合った。
次回は9月下旬ころ、魚道形状の確認、工事施工状況の確認。第3回は来年3月中旬、勉強会で出された意見が反映されているか確認する。
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中川町から中学生視察団
中川村と姉妹町村の北海道中川町から体験学習交流視察団が2泊3日の日程で29日夜、来村。昨年に続き2年目となる視察団は、中川中学校の吉沢廣治校長を団長に、同校2年生21人、教諭ら3人の計25人。
翌30日は自然保護レンジャーの大場英明さんの案内で陣馬形山へ。草や木の説明に耳を傾けながら、歩いて展望台へ。標高1445メートルの山頂に立った生徒らは、眼下に駒ケ根市・飯島町を見下ろし、宝剣岳を主峰とする中央アルプス連峰や南アルプスの遠望に、「わあ、すごい」と歓声を上げた。
この後、2班に分かれ、村の基間産業である果樹について学習したり、養蜂農家の話しも聞いた。
また、中川中学校では2年生77人と、トリムバレーで快い汗を流し、友情を深めた。 -
酒に酔い暴行 17歳少年逮捕
伊那署は30日午前4時24分ころ、南箕輪村内のコンビニエンスストアでアルバイト店員に対し暴行を働いた疑いで、上伊那郡内の17歳少年を現行犯逮捕した。
調べによると、同少年は酒に酔い、店内で客に絡んでいたところ、店員に注意されたことに腹を立て、近くにあったごみ箱を投げつけ、けがを負わせた疑い。
また、店員からの通報で駆け付けた警官に対しても、持っていた警棒で立ち向かってきたという。 -
箕輪町郷土博物館郷土史クラブで勾玉作り
箕輪町郷土博物館の町内小学生を対象にした「郷土史クラブ」は27日、勾玉(まがたま)作りに挑戦した。時間をかけて熱心に滑石を削り、オリジナルを完成させた。
05年度は7月に発足。4年生から6年生が参加している。
勾玉は、古墳時代の墓から出土する曲がったC字型をした古代のアクセサリー。町内では長岡の源波古墳から出土している。
クラブ員は本物を見て、触って、参考にしながら勾玉作りに取り組んだ。下絵を書いた滑石をアスファルトでこすって削り、紙やすりで表面を滑らかにしたあと、色を塗り、穴にひもを通して完成する。
こすってもこすってもなかなか形にならず削る作業に苦労しながらも、古墳時代の人々はどうやって作ったのか、どんな暮らしをしていたのか、思いを巡らせた。
歴史が好きなクラブ長の須甲聖二君と副クラブ長の那須野勇真君(ともに北小6年)は、昨年に引き続きの参加。学校で勾玉を作った経験も生かしつつ、楽しみながらせっせと滑石を削っていた。
源波古墳の常設展示や、博物館庭にある復元した古墳も見学した。今後は個人でテーマを決めて調査学習をする。 -
伴走で障害を持つアスリートの役に立てれば
武田美穂さん(41)伊那市狐島05年7月の富士登山競争女性の部で全国13位に食い込んだ。富士吉田市役所をスタートして富士山頂上まで駆け上がる過酷なレース。女性の部は139人が参加したが完走者はわずか37人。04年の初出場でも完走したが、今回はさらに成績を上げた。
5月に八ヶ岳野辺山高原で行われた100キロウルトラマラソンでは3位に入賞。超長距離では県内で注目されるランナーだ。
「昔から体力とおしゃべりだけは自信があったんですよ」
大きな声で気さくに話す。
マラソンを始めたのはたった2年前。上伊那長距離界有数のランナーである、パートナーの健治さんに影響され、子育ても一段落したのを契機に40歳で走り始めた。
◇
「でも、私が力をつけることが出来たのは、伴走をさせてもらうようになったおかげなんです」
宮田村在住の盲目のランナー・中塚誠さんのトレーニングに伴走者としてつきそう。週に最低2回、2人で20縲・0キロを走る。輪になった細いロープを握り合い、声を掛け合いながら、山を登り谷に下る。
「目は見えなくても男性の一流ランナーですから、どんどん引っ張ってもらえるんです」と武田さんが言えば、「いやいや、武田さんのスタミナの方がすごいですよ」と中塚さんが笑う。
中塚さんが出場した長野マラソンでは、伴走は中塚さんの息子さんら別の二人が受け持ったが、42・195キロの全過程を通して道を案内したり、外のランナーに道をあけてもらうよう頼んだりするサブ補助を務めた。
「『道明けてー!』っていう声が大きかったから効果があったですよ」とは、二人の共通意見だ。
◇
「障害者の方に安心して走ってもらわないといけない。それが伴走の難しいところだといつも思います」
坂だとか、曲がるだとかの走路の状況。砂利道だとか、泥道だとかの路面の様子。疲れたか、汗は大丈夫か、水はいらないか、といったランナーの状況……。話し掛け、会話を交わしながら、目になり耳になって走る。自分が体力切れになっても、相手が不安にならないように、それをそぶりに出さないことが一番大変だという。
「人に対する優しさとか気配りとか、本当の意味で初めて分かりかけて来たのかもしれないです」
◇
高校時代は陸上部。ガールスカウトの経験も長く、結婚後はママさんソフトボールでも活躍した。伊那市の海外派遣でドイツ・イタリアの街づくりの研修に行ったこともある。そんな武田さんが始めた新たな挑戦。
「障害を持つアスリートの役に立つことができ、それが自分の記録や成長につながるって、なんかとってもうれしいことですよねぇ」
初秋の青空の下、まぶしそうに笑った。 -
05衆院選 長野5区 三沢候補 第一声
平和・庶民の暮らしを守る国民に痛みを強いる小泉改革をストップさせる絶好の機会がめぐってきた。
庶民いじめの増税を許すことはできない。
伊那谷各地を回り「戦争だけはいけない。憲法第9条を守るために頑張ってください」と先輩から熱い思いを聞いた。平和を守る問題は争点の一つで、平和な日本のために力いっぱい戦う。
郵政民営化は国民の力によって参議院で否決された。国民のサービスを守るため、反対する。
共産党は数が少ないと聞くが、国民のために筋を通している。介護保険など医療問題の負担軽減、小規模学級実現など国民の立場に立って力を合わせた成果ではないか。必ず、住民の思いを実現する力になる。
公約実現のために▽医療問題の減免制度の確立▽年金制度の確立▽子育て支援▽地域産業の発展窶狽ネど約束する。
小泉改革の間違った政治と闘えるのは共産党である。大きく支持を広げて、伊那谷で育った三沢好夫への支援をお願いしたい。 -
05衆院選 長野5区 宮下候補 第一声
構造改革をしっかり、前へ今回の選挙の第1の争点は構造改革を止めるのか、前に進めるのかだ。特に中山間地、へき地の生活を守り地域を活性化させるために必要な改革を進めるべきだ。郵政民営化法案では郵便局がますます元気になって国民の望むサービスが充実するようにとの思いで党執行部にも意見を述べてきた。同じ視点で、「小さな政府」「効率の良い政府」を目指して様々な改革を進めていく。
第2の争点は「国から地方へ」の改革の賛否。行政上は国と地方との役割分担を明確にし、移せるものは市町村に財源を移して地方分権を進める。行政に限らず、産業経済の分野でも、地方への工場移転など地域活性化を進めるべきだ。日本一住みやすい心豊かな故郷伊那谷を作りたい。
第3は、安定した政権基盤をつくれるかどうかだ。安定政権でなければ、ようやく踊り場を脱したといわれる景気の回復もできない。皆さんのお力で、再び国会に送り出していただきたい。 -
寄贈作品新たに展示
駒ケ根市菅の台の駒ケ根高原美術館はアルゼンチンの版画家ラファエル・ヒルさんの寄贈作品「いま戦争の足音が一歩一歩近づいている」を今月から新たに展示している。
作品は6枚の連作版画。それぞれ戦車や装甲車を大きく中央に配し、人物の写真や木の葉などをコラージュで加えて、戦争ヘと進んでいく人間と社会への不安を淡々と訴え掛けている=写真。
ヒルさんは1942年生まれ。マヌエル・ベルグラーノ美術学校、プリジャーノ・プエルドン美術学校卒。アルゼンチンを代表する版画家として世界で活躍している。98年には駒ケ根高原美術館で開催された「アルゼンチン・日本現代版画展」に出品、来館した。
寄贈作品はヒルさんの収蔵作品5点と共に第2展示室で当分の間常設展示する。
問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
新たに市民チャンピオンに認定
駒ケ根市北割一区の池上弘章さん(58)敏子さん(56)夫妻の飼い猫「チビたま」(4歳・雌)がこれまでの最高体重記録を0・6キロ更新する8・6キロで新たに市民チャンピオンに認定された。生後三カ月のころ、餓死寸前で池上さん方に迷い込んだところを助けられ、入退院を繰り返しながら徐々に回復してようやく健康体になったが、いつの間にか太り始めたという。
敏子さんは「つらい境遇を経験したせいか人見知りが激しくて…。でも体格の割に動きはとても敏捷ですよ」と目を細める。
池上さん方のもう1匹の愛猫、12歳のミーともども元気に仲良く暮らしている。 -
第3回定例会
伊南行政組合議会は29日、第3回定例会を開き、04年度の一般会計決算、昭和伊南総合病院事業決算のほか、05年度補正予算案、条例改正案など5議案を認定・可決して閉会した。併せて行われた全員協議会では、04年度伊南福祉会決算、伊南行政組合3カ年実施計画、吉瀬地区最終処分場の計画延期などが報告された。
04年度伊南行政組合一般会計決算は歳入16億8040万円、歳出15億9280万円で、繰越明許費を差し引いた実質収支は6173万円の黒字。
04年度昭和伊南総合病院事業決算は9800万円の純損失を計上し、累積赤字は35億5200万円となった。伊那中央病院開設の影響を大きく受けた03年度に比べ入院患者数は増加したが、外来患者数は依然減少が続いている。
駒ケ根市吉瀬に建設する計画の最終処分場については、箕輪町八乙女の最終処分場が稼動する場合などを考慮し、今年度実施する計画だった環境影響調査(アセスメント)を見送って08年度実施の計画としている。 -
05衆院選 長野5区 加藤候補 第一声
まじめさが報われる社会の実現を私は政治と全く無縁の環境で育ったが、就職してアジアから日本を見た時、この政治ではダメだと思った。何としても政権をひっくり返したい。
今は頑張っている人が報われない政治。国民無視のひとりよがりの政治だ。汗を流し、本当に頑張っている人を支えることができる政治を実現したい。
今回の選挙は国民の良心を問う選挙だと思う。声の出せないサラリーマンに負担を強いている政治を放っておくことはできない。
親父は職人だが「コツコツやれば、必ず報われる」と教えられてきた。しかし、実際は声も出せず真面目にやっている人がどんどん切り離され、負担を強いられる。
2世、3世の世襲だらけの社会を何とか打ち破らなければ。今まで、はじに追いやられていた信州人の不屈な精神をみせつける選挙でもある。
閉そくしたでたらめな政治を変える。誰もが挑戦でき、真面目さが報われる社会のため頑張っていきたい。 -
アンサンブル初収録のDVDが人気
宮田村を拠点にするプロの弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の第3回定期演奏会を収録したライブDVDが発売され、人気を集めている。今までの演奏会もCD化し好評を得ていたが、初の映像化は予想以上の反響。「より臨場感が伝わる」など、製造した村内のパブリックレコードには感想が寄せられている。
収録時間は約70分で、7月2日の演奏会の模様をほぼ全曲収録。3台のカメラで追った映像と、ライブ音源で再現した。
電話やインターネットによる通信販売で注文を受け付けているが、近隣だけでなく県内外から注文も。
CDも発売しているが、現在までの販売実績はDVDが上回っている。同社の奥田憲一社長は「大きく宣伝しているわけでもないのに好調。映像があることで、購入層も広がっている」と話す。
同合奏団は東京音楽大学前学長の兎束俊之さんが音楽芸術監督を務め、団員も国内外の有望な若手演奏家ばかり。一流の音楽を伝えている。
DVDは4千円(DVD‐R対応のため一部機種不可)、CDは3千円で、いずれも消費税、送料込み。電話、FAX、ネット上で注文を受け付けている。問い合わせはパブリックレコード85・2871まで。 -
アンサンブル育てる会が小中学校にDVD一式寄贈
宮田村にプロの弦楽合奏団を設立し、運営している住民組織「アンサンブル信州in宮田を育てる会」は30日、合奏団の定期演奏会を収録したDVDと再生するためのプレイヤーを一式にして宮田小、中学校に寄贈した。
一流の音楽を子どもたちに届けたいと、有志が集まって発足したのが育てる会。
3年前に合奏団「アンサンブル信州in宮田」を誕生させ、定期演奏会には周辺の小中学生を無料で招待するなど、青少年への音楽普及活動を精力的に展開している。
今回「もっと音楽を身近に感じてほしい」と、7月の定期演奏会を収録したDVDを宮田小、中学校に贈ろうと計画。
しかし、両校には再生するためのプレイヤーがないことが分かり、あわせて購入することにした。
この日は村民会館に赤尾義道会長と加藤一彦副会長が訪ね、宮田小の野溝和人校長、宮田中の新津吉明校長にそれぞれ手渡した。
両校長や新井洋一教育長は「演奏会もそうだったが、本当に子どもたちが喜ぶ。有効に使わせていただきます」と感謝していた。 -
どろんこクラブ竹を使った野外炊飯
宮田村の親子学級「どろんこクラブ」は28日、竹を使った野外炊飯に挑戦。竹筒の中に米を入れて炊いたほか、皿やハシなど食器類も手作り。パン焼きにチャレンジする光景もあり、1本の・ス竹・スに創意工夫を凝らした。
竹筒ごはんは3年前から続く、同クラブの人気講座。大田切区の田中正登さんが竹を無償で提供した。
ちょっとした工作で、竹は炊飯器や食器類に早変わり。なかには竹ヒゴに小麦粉を巻きつけて、ロールパンを作り出す親子も。
「外で火をたき、料理するなんてめったにできないから。ちょっとやってみようと、用意してきました」と、母親も楽しそうに話していた。
ごはんもパンも直火で炊いたり、焼いたり。竹のほのかな香りを残しながら完成し、口一杯にほおばっていた。 -
05衆院選 「争点は郵政民営化だけではない」小坂伊那市長、宮下氏に辛口エール
「小泉さんのように今回の選挙の争点を郵政民営化だけに絞り上げるのには反対だ。地方政策・年金・福祉など政策論議を尽くして欲しい」窶拍O院選が公示された30日、伊那市上牧の選対事務所前であった宮下一郎氏の出陣式で、上伊那広域連合を代表してあいさつした小坂樫男伊那市長が辛口エールを贈った。
思わぬ発言に会場は一瞬静まったが、小坂市長は「一郎君も郵政民営化に対する思いもあるだろうが、地域の活性化のために、地方への財源移譲の問題などをめぐっても有権者の意見を聞き、大いに活躍して欲しい」と言葉を重ねた。
小坂市長はかねてより政府の「三位一体改革」のうち地方への財源移譲が不十分であると指摘していたが、地元の前職・宮下氏に対して、地域の活性化の視点からこれらの問題でも活動を強化するよう「応援」した形。
小坂市長の辛口エールに宮下氏は、演説で「『小さな政府』とともに『国から地方へ』も構造改革の大事な柱」として、「官民ともに地方の時代を作る必要がある」と応えた。 -
不法投棄防止巡回パトロール
不法投棄対策の効果を見て、それぞれが対策を講じるのに役立てよう窶狽ニ30日、上伊那地区不法投棄防止対策協議会は、管内市町村の不法投棄防止対策現場を巡回をした。
これまで自分の市町村の状況しか知らなかった担当者に、他地域の状況を知ってもらう意味もある。北と南の2班で、全14カ所を確認した。
1班が巡回した伊那市の「ゴミよけ鳥居」は、全長約50センチの赤い鳥居模型で、小諸市の例を参考に、昨年から導入している。巡回した場所は、鳥居を建てるまで不法投棄常習個所だったが、設置後は不法投棄が激減。この日も、不法投棄はなかった。地域によっては、鳥居の後ろにほこらを建てるなどの工夫をしている所もあるという。
しかし巡回の結果、対策を講じた個所でも、その後、下草整備を行うなどして、不法投棄をしにくい環境を整えておく必要性を確認した。
年度内に今度は、不法投棄がある場所を巡回し、今日の結果を参考にして、対策措置を考える。 -
05衆院選 公示
長野5区は前職・新人3人の戦い第44回衆院選は30日公示され、全国300の小選挙区と11ブロック・合計定数180の比例区で、9月11日の投票日まで12日間の選挙戦が始まった。小選挙区長野5区では予定通り、三沢好夫(61)=共産党・新人、宮下一郎(47)=自民党・前職、加藤学(36)=民主党・新人窶狽フ3人(届出順)が立候補した。
比例区北信越ブロックには自民党21人、民主党18人、公明党2人、共産党3人、社民党5人、国民新党3人の名簿の届け出があった。宮下氏と加藤氏は重複立候補している。
三沢氏は伊那市再開発ビル「いなっせ」北側広場で約100人を集めて出陣式。「小泉改革阻止の絶好の機会だ」「庶民いじめの増税と憲法改悪を絶対阻止しよう」と訴えた。小林伸陽県議や大坪勇元衆院議員、三沢氏が在籍したオリンパスの元社員などが激励に駆けつけた。
宮下氏は早朝長谷村市野瀬の諏訪神社と高遠町の鉾持神社で必勝祈願の神事を済ませ、午前8時10分から伊那市上牧の選対事務所前で出陣式。「構造改革を止めるな」「国から地方への改革推進」などと訴えた。約500人集まった。吉田博美参院議員、木下茂人県議、向山公人県議、小坂伊那市長以下市町村首長なども駆けつけた。
加藤氏は飯田市のJR飯田駅前アイパークで第一声。「汗を流して頑張っている人が報われない政治、国民無視のひとりよがりの政治」と自民党政治を批判。「なんとしても政権交代を」と呼びかけた。連合組合員を中心に約90人が参加。選対委員長を務める元衆院議員の中島衛氏や連合長野の近藤光会長が応援。近藤会長は「傍観者はいけない。働く者が自分たちの選挙として関わるべき」と檄をとばした。
各候補とも、出陣式を終えると遊説カーで街頭に飛び出し、三沢・宮下氏が上伊那を中心に、加藤氏が飯田・下伊那を中心に訴えて回った。
【立候補者】(届出順)
■三沢好夫(61)共産新
党県5区国政対策委員長、上伊那地区委員長。元上伊那医療生協理事。上農高校(定)卒。南箕輪村。
■宮下一郎(47)自民前
党県連副会長。衆院財務金融委員会委員、同外務委員会委員。元宮下創平政策秘書。東大経済学部卒。伊那市伊那部。
■加藤学(36)民主新
党県連副代表。国際林業研究センター研究員、アジア経済研究所研究員、NHK広島報道ディレクター。ロンドン大学大学院博士課程中退。飯田市高羽町。 -
南箕輪村むらづくり委員会
「新時代のむらづくり住民懇談会(仮称)」開催へ南箕輪村むらづくり委員会が29日夜、村役場であり、新時代のむらづくり諸計画の素案に村民の意見を生かすため、「新時代のむらづくり住民懇談会(仮称)」を開くことを決めた。
検討を進めている計画は▽南箕輪村財政計画(06-10年度)▽第4次総合計画基本構想▽南箕輪村土地利用計画(国土利用計画「南箕輪村計画」)▽第4次南箕輪村行政改革大綱-。
懇談会では、委員会がまとめた4計画の素々案を村民に説明し、住民、委員会、村行政が互いに意見交換する。聴取した意見は、その後の素案まとめに反映させる。
10月18日から27日までに、村内12地区と全地区対象の計13回を予定する。