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宮田村の旧不燃廃棄物埋立地の廃棄物撤去費用7500万円に
宮田村が河川改修のため国に売却した太田切川沿いの旧不燃廃棄物埋立地の埋立ゴミの撤去処理費が、7500万円余りにのぼっていたことが21日分かった。処理費は全額村の負担。処理場の土地の売却収入は約6700万円で、差し引くと800万円ほどの赤字となる計算だ。厳しい村財政のなか、思いがけぬ多額の出費となった。
国が護岸工事するため掘り起こした結果、廃棄物が混入した残土が3100立方メートルに及んだほか、タイヤ675本、金属くず15トン、コンクリート73立方メートル、アスファルト3・9トン、木くず64立方メートルに達した。
埋立地は1984年まで使用。20年が経過して当時の資料が残っておらず、着工するまで埋立量は分からなかった。
村は21日の村議会産業建設委員会に処理状況を説明。未着工部分についても廃棄物があり、村の負担がさらに増大する可能性があることも示したが、議員たちは「これ以上出ないことを祈るしかない」ともらした。
28日の議会最終日に補正予算案を提出し、契約の議決も行なう。 -
バイパス期成同盟会宮田村も加入へ
沿線市町村などでつくる国道153号伊那バイパス促進期成同盟会(会長・小坂樫男伊那市長)が宮田村に加入を要請していた問題で21日、宮田村議会産業建設委員会は「入会して協力すべき」と集約。一方「村内だけをみれば、別ルートでバイパスを設けなくても、現国道の拡幅などで十分対応できる」といった意見もあり、主体性を持って参画するよう清水村長に求めた。
ルートの見通しが立っていない宮田村は、沿線自治体で唯一、同盟会への加入を見送ってきた。
この日の委員会では「道路はつながってこそ意味を持つ。宮田だけが抜けているわけにはいかない」と、大筋では加入で意見が一致。
しかし、「狭い宮田に国道、農道、バイパスと3本の道路が通ったら、土地活用に影響が出る」などの指摘もあり、村内ルートは現国道の拡幅改良を主張すべきとの意見も複数挙がった。
また、「計画にある28メートルの道路が本当に必要か」など実現性を問う声もあった。
清水村長は同委員会の意見を受けて、28日の議会最終日に正式に加入を表明する見込み。 -
浄水場施設屋根にアスベスト使用か?「水に影響はなし」
宮田村新田区の上の宮浄水場の施設建物の屋根に、アスベスト(石綿)が使われている可能性があることが分かった。
21日の村議会産業建設委員会で報告。調査中だが、水はタンクや配管内にあり、村は「直接ふれることはなく、上水道に影響を及ぼすことは考えられない」としている。
村内ではアスベストを含む可能性があるロックウールが、宮田小学校の階段や一部の教室に露出する形で見つかったほか、文化会館、町2区の公務員住宅にも天井裏などに吹き付けてあることが分かっている。いずれも含有や飛散を調べている。 -
宮田駅前の開発に向けて懇談会を早期開催へ
宮田村で長年懸案となっているJR宮田駅前の開発について清水靖夫村長は20日、地権者らを集めて懇談会を開きたい意向を明らかにした。「村にふさわしい玄関口を」と以前から議論があったが、関係者を一同に介す形での具体的な話し合いは、開かれれば初めてとなる。
村議会一般質問で答えたもの。「現状を放置しておくわけにはいかない」として、早期の開催を示した。
村の都市計画などでは、駅前を広場にしたり、周辺の中心商店街の活性化などが盛り込まれている。
しかし、実際は地権者の問題もあり、具体的には進んでいない。
村産業建設課によると、駅周囲の土地はJRが所有するが、駅前の地権者は大小含めて10数件、県道までに広げるとさらに増えるという。
「個々に話しはあったようだが、関係者がまとまった形で話し合いのテーブルにつくことは、今までなかったと思う」と同課。
駅前は空き地などもあることから、村内には玄関口としての有効活用や活性化を求める声も根強い。 -
菓匠「しみず」でケーキショー
伊那市前橋町の菓匠「しみず」で、ケーキショーが開かれている。パティシエが作り上げた工芸菓子が並び、来店者は職人芸に感心している。9月末ごろまで。
工芸菓子はチョコレート工芸、アーモンドと砂糖をペーストにしたマジパンのデコレーションケーキの5個。ヒマワリを中心に、虫とり網を持った男の子を題材にした「夏の思い出」、「かご盛りのフルーツ」「海の中のショコラたち」などパティシエが一人ひとり構想を練り、2カ月前から準備した。人物の生き生きとした表情、色使いなどテーマに合わせた雰囲気を出している。
また、販売員のかごを使ったラッピングも飾っている。
同店では「店売りの菓子とは違う、なかなか見る機会のない工芸菓子の世界を楽しんでほしい」と話す。
例年「ジャパンケーキショー」(東京都洋菓子協会主催)に出展しているが、新店舗のオープンを来月に控え、出展はやめ、店内で開いた。 -
来年2月に「愛と死をみつめて」TV放送
伊那市東春近出身のジャーナリスト河野實さんがこのほど、来伊した。12月に「愛と死をみつめて窶・5年目の真実」を出版することなどを語った。
「愛と死窶煤vは河野さんと、軟骨肉腫と闘いながら21歳の若さで亡くなった大島みち子さんが交わした手紙をまとめた実録。「窶柏^実」には「愛と死窶煤v、大島さん著「若きいのちの日記」に描かれていない、2人が会った56日間の会話を中心にまとめた。河野さんが6月から3カ月間かけ、手紙などを読み返すことなく、記憶だけで書き上げたという。
河野さんは「ミコさんは命を削る、マコは命を燃やした。純愛ブームといわれるが、そんなに軽いものではない。お金に苦労し、ぎりぎりの中で辛さを背負って生きた」と話す。
昨年12月、1963年の発刊から約40年ぶりに復刊され、テレビ化が決定。当初、今秋の放送を予定していたが「窶柏^実」の出版で来年2月下旬にずれ込んだ。キャストはみち子役に石原さとみ、實役に草・ス剛が候補に上がっている。10月中旬に記者発表の予定。
伊那市にあるJR伊那市駅前の河野實ファンクラブの店「ラーメン太陽」(安田一悟店主)では早速、「TV朝日系でドラマ化決定 5夜連続 来春2月」と黄色い文字で記した看板を設置。テレビ化をPRし「愛と死窶煤vをサポートする。
「愛と死窶煤vは漫画化、韓国でのドラマ化も決まっている。 -
情報誌100号縮刷版発行で祝賀会
伊那市手良の中坪区・中坪の歩み研究委員会(山岸久男委員長)はこのほど、月刊「中坪の歩み」の100号縮刷版発行の祝賀会を、中坪公民館で開いた。手良公民館長、委員9人ら約40人が出席。「200号の達成、地域の発展を目指して今後も頑張りたい」と乾杯した。
山岸委員長は「『ふるさとを見直そう』『地域の歴史を伝えよう』と、研究委員会を発足。古きを尋ね歩き、今思えば地道な活動の中で大変だった。中坪の歩みが区民をつなぐ大きな媒体となって、これからも発足の理念を忘れずありふれた情報新聞にならぬように努めると共に、肩ひじはらず『中坪くさい、手良の風』のつまったものにしていきたい。重みのある『宴の莚(むしろ)』で共々祝い喜び合うことができて嬉しい」とあいさつした。
「中坪の歩み」は区内の情報誌で、96年7月に発刊。9常会から1人ずつ選出する委員が取材・編集し、地域の言い伝え、区の動き、お年寄り(80歳以上)の半生を聞く「歩いてきた道の思い出」などをB4判の片面刷りにまとめ、月1回発行している。
縮刷版は230部制作し、全戸に無料配布。希望者に販売していたが完売した。 -
秋の全国交通安全運動が始まる
「あぶないよ 昔とちがう からだと道路」をスローガンに掲げた秋の全国交通安全運動が21日、全国一斉に始まった。30日までの10日間、夕暮れ時の歩行中と自転車乗車中の交通事故防止、シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、重大事故につながる飲酒運転の撲滅窶狽^動の重点に、住民の交通安全意識の高揚を図っていく。
初日早朝、伊那警察署、上伊那地方事務所、伊那交通安全協会など約120人が伊那市下新田の市役所前の道路、環状南線(通称・ナイスロード)で、啓発チラシ、ティッシュなどを信号待ちのドライバーに配布=写真。参加者たちは「秋の交通安全週間です。お気をつけて」と呼びかけ、啓発運動を展開した。
市、伊那安協、地方事務所の3台の広報車も伊那署管内をそれぞれ回り、交通安全運動を呼びかけた。
伊那署管内での交通事故発生数(20日現在)は、448件で昨年同期と比べて4件増。南信地区の6つの警察署で発生件数が減っているなか、唯一増えている。
発生状況は、高齢者が関わる事故が前年同期比24件増の125件で最も増加数が多く、女性が第1当事者の事故が昨年同期比22件減の149件で最も少ない。 -
中川東小5年稲刈り
総合的学習の一環として米作りを進める中川村の中川東小学校5年生38人は22日、祖父母に手取り足取りで教わりながら、稲刈り体験をした。
5年生は学校南側の約4アールの水田に5月中旬手植えでモチヒカリを植え付け、水管理や草取りをし、実りの秋を迎えた。
「稲をしっかりつかみ、前に押し出すようにし、かまを手前に引く」と、祖父母に教わった刈り方を反すうしながら、慎重にかまを動かした。慣れるに従い、子どもたちは「面白い」「よく切れる」と、ザクっ、ザクッと小気味よい音を立てて、刈り進んだ。
また、湿したわらで、ひざで稲束を転がすようにして、しっかりしばりあげた。
結束した稲束ははざ元に運び、はざかけもした。
はざ干しで乾燥させた稲は、足踏み式脱穀機で脱穀する。新米は収穫祭でもちにつき、親子で味わう計画。 -
米寿迎える10人に祝い金を贈る
「敬老の日」に合わせて長谷村で21日、高齢者訪問をした。中山晶計助役が村内の米寿を迎える10人宅を訪ね、長寿を祝った。
「マツタケ採りの名人」として知られる、非持の中山千里さん宅では、近年のマツタケの収穫状況などの会話をし、中山助役は「これからも健康で長生きを」と声をかけ、祝い金を手渡した。
中山さんの趣味は、ほかにも釣りなど多彩で、最近は車の運転が楽しみという。「何でも食べて、体を動かすことで長生きできている。成人祝いなら喜ぶけど、もうこんな歳になっちゃって」と笑顔をみせた。
村によると、9月1日現在で村内の65歳以上は、男性332人、女性502人の計834人。最高齢者は103歳の非持の女性。 -
第4回
伊那谷発-個性ある食文化を全国へ【上】
狂牛病や鳥インフルエンザを1つの契機にして、近年、食についての消費者の意識が変化している。安全・安心・健康を求めて、伝統食への関心が高まり、その地で採れたものをその地で食す「地産地消」の考え方も急速に普及してきた。そうした中で、上伊那の食品製造業社は何を考え、模索しているか?
伝統食こうや豆腐の新たな展開を目指して研究を重ねる登喜和冷凍食品の登内英雄社長と、地元産の酒米「美山錦」を使った個性ある日本酒の製造と販売に精力を傾ける宮島酒店の宮島敏企画部長に、直面する課題と食品製造業の今後にかける夢を語り合ってもらった。
【司会・毛賀沢明宏】 -
旭光写真展
55年の歴史を持つ旭光カメラクラブ(吉村昇代表、14人)は「2005旭光写真展」を25日まで駒ケ根市立博物館で開いている=写真。会員11人がそれぞれの思いを込めて撮影した作品33点が展示されている。いずれも自然の風景や花、人物など、かけがえのない一瞬の表情を見事に切り取った力作ぞろい。
訪れた人たちは作品の美しい色彩と描写に感心した様子で、近寄ったり離れたりしながらじっくりと見入っていた。
午前10時窶伯゚後6時。入場無料。 -
チャリティ歌謡発表会
歌の愛好者らでつくる南信歌謡連盟(林源治理事長)は18日「第14回チャリティ歌謡発表会」を中川村の中川文化センターで開いた。会員53組が次々に舞台に登場し、日ごろの練習の成果を発揮して見事な歌や踊りを披露した=写真。
会場に集まった約100人の聴衆は、きらびやかな衣装を身にまとってステージ上で堂々と歌う出演者らのプロはだしの歌の数々に大きな拍手を送っていた。
幕間には、集まったチャリティ募金の贈呈式がステージで行われた。 -
南大東島の青パパイア
台風被害甚大
8月の伊那まつりにあわせて伊那市を訪問した沖縄県南大東島の青パパイア生産組合の平安山正治さんから、このほど、台風14号で根こそぎなぎ倒された青パパイアの写真が寄せられた。
同島は最大風速55・1メートルの暴風圏に34時間閉じ込められ、サトウキビや青パパイアなどに推定で1億円近くの被害が出たという。
平安山さんは「島民は台風に慣れているが、今度ばかりは大きくて驚いた。青パパイアのダメージは大きいが、島民は、大歓迎してくれた伊那の人のことを思い出し、期待くれている人がいるのだから、頑張って良い物を作ろうと話している」と語った。 -
秋の全国交通安全運動
南箕輪村は人波作戦や交通安全パレードなど実施21日から、秋の全国交通安全運動が始まる。南箕輪村は交通安全人波作戦や恒例の大型バイクによる交通安全パレードなどで村民の交通安全意識の高揚を図る。
30日までの運動期間中、村は22日午前7時から、春日街道で交通安全人波作戦を実施するほか、広報車の巡回広報や懸垂幕での啓蒙、立て看板の設置などによる広報活動、シートベルト着用率調査をする。
区や村交通安全協会支部は、22日に交通指導所を開設、25日は大型バイクによる交通安全パレード、道路や交差点で通行の支障となる樹木の枝切り、交通安全施設の点検・整備、街頭指導、保育園チャイルドシート着用率調査などをする。
小・中学校は交通安全指導、保育園は交通安全教室。帰宅後の交通事故防止のため家庭との連携も強化する。事業所では、シートベルト着用の推進で一斉点検日を設けるほか、職場ぐるみで交通安全意識を高める。 -
地球温暖化防止講演会
駒ケ根市の赤穂・中沢・東伊那の3公民館は17日、地球温暖化防止をテーマにしたふるさと講座3回シリーズの第1回として講演会「省エネルギーのすすめ窶博рスちにもできる地球温暖化対策」を赤穂公民館で開いた。約40人が参加し「我慢をしないで工夫をする」省エネの方法について学んだ。
講師はエネルギーの有効利用を専門に研究している信州大工学部助教授の石川正昭さん。石川さんは温暖化の原因とされる二酸化炭素の排出を抑制する最大の重点項目として(1)昼間の電力(2)自家用車窶狽唐ー「やみくもに我慢をする必要はなく、必要なエネルギーは使ってもよい。ただし無駄使いはいけない。上手に節約して子どもたちのためにきれいな地球を残そう」と呼び掛けた=写真。
第2回講座は10月8日に、第3回は11月5日にいずれも赤穂公民館で開かれる。 -
プレゼンテーション・コミュニケーション能力養成研究会
会員企業のレベルアップを図り、地域の産業を活性化させようと駒ケ根市の製造業者らでつくっているテクノネット駒ケ根は17日「プレゼンテーション・コミュニケーション能力養成研究会」を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員企業から中堅社員16人が参加し、コーディネーターに迎えた喜田寛総合研究所代表・喜田寛さんの指導でビジネス能力アップの研修を受けた。
喜田さんは受講者らに「人間関係で最も大切なのはあいさつと感謝の気持ちだ」と強調し、「こんにちは」を何度も繰り返し練習させた。その上で受講者一人ひとりに3分間の自由スピーチをさせ、話し方や姿勢、態度などから各人の性格や長所・短所をズバリと指摘。「頭は切れるし人間的にも苦労しているが存在感が薄い。今のままでは何をしてもうまくいかない。目標を明確にしてやり抜け」「ひとがよすぎて相手を自分のペースに引き込めない。失敗を恐れずに迷わずやってみることだ」などと辛口の人物評を展開した。受講者らは思い当たる節があるらしく、神妙な表情で指摘を受け入れていた=写真。 -
伊那市マレットゴルフクラブ武石村とマレット交流
美ヶ原高原の東側に位置する小県郡武石村のマレットゴルフクラブの18人が19日、伊那市を訪れ、伊那市マレットゴルフクラブ(伊坂安男会長)のメンバー約50人と交流した。
県大会で知り合ったことが縁で始まった交流大会で10年目。毎年交互に、それぞれの市と村を行き来して交流を深め、今年は西箕輪のマレットパークはびろを会場にした。
武石村のメンバーは、前日にバスで伊那市を訪れた。男女混合の4、5人で組をつくり、パーク内36ホールを回った。
武石村から訪れた女性は「村のコースは芝なので、石や木の根がある伊那のコースは難しい」と話していたが、伊那市マレットゴルフクラブの男性も「武石村の芝生のコースの方が難しい」と話し、慣れないコースの難しさを実感しつつ、いつもと違う雰囲気を楽しんでいた。
結果は次の通り。
▼総合優勝=下平明夫(119)(1)白沢永司(2)鈴木光子(3)小町谷勝巳(4)網野さだ子(5)網野友好(6)翠川九市(武石村)(7)平松一(8)内藤智里(9)酒井平八(10)小阪東洋
▼ホールインワン=下平明夫(2)、武田彪、白沢当志子、登内保雄、北沢昇行 -
春富ふくじゅ園で敬老の日フラダンス
敬老の日の19日、老人介護施設を利用する人に和んでもらおう窶狽ニ、駒ケ根市のダンス教室「スダジオAKI」(国澤晶子代表)の生徒13人と国澤さんが、伊那市西春近のデイサービスセンター「春富ふくじゅ園」など2カ所でフラダンスを披露した。
踊りを披露したのは、6カ月から2年目までの初心者クラスのメンバー。ハワイの衣裳“ムームー”や、花の首飾り“レイ”などで着飾り、「ハワイアンララバイ」など6曲を笑顔で踊った。
フラメンコやフラダンスを教える同教室が、敬老の日にふくじゅ園を訪れるのは2年目。昨年はフラメンコを披露した。
温かな南国を思わせる音楽と、楽しそうな踊りを見た利用者の中には、一緒に手を振る人もおり「ハワイで見てきたフラダンスより優雅だった」と話す人もいた。
メンバーはこの日、市内の民間受託介護施設「アイリスケアセンター伊那」でも、ダンスを披露した。 -
本郷地区敬老会
飯島町本郷公民館は「敬老の日」の19日、05年度本郷地区敬老会を本郷公民館で開いた。招待された75歳以上155人中、52人の元気なお年寄りが出席、会食したり、演芸を見て楽しい一時を過ごした。
会には招待者をはじめ、高坂町長や地元町議らが出席。着席したお年寄りを前に、山口安彦公民館長は「戦中、戦後の困難な時代を力強く生き抜き、今日の繁栄の基礎を築いていただいた。我々が豊かさを享受できるのも、みなさま方のお陰」と感謝し「ますます元気で、年寄りの智恵を発揮し、本郷地区の発展に力添えを」とあいさつ。
民生児童委員の林基司さんの発声で乾杯、祝宴に移った。
お年寄りの嗜好に合わせて用意した料理にはしを運び、隣同士、杯を交わしながら、近況や体調について歓談した。
舞台では同区の小学校5、6年生が「健康で長生きを」「これからも元気で暮らして」と激励メッセージを送り、歌「ふるさと」を響かせた。続いて、桂会や雪輪民謡会など趣味のグループの踊りや歌、紙芝居などがにぎやかに繰り広げられた。 -
百歳慰問
「敬老の日」を前に16日、中川村は88歳以上の高齢者宅を訪問し、村からの祝い金、社会福祉協議会からの祝い品を贈り、長寿を祝った。
対象者は最高齢103歳の唐沢小よ志さん(南原)、三沢みちゑさん(美里)をはじめ31人、曽我村長や市瀬助役、担当民生委員からが3班に分かれ、訪問した。
このうち、百歳の宮下うめさん(田島)は、曽我村長から県からの祝い状と記念品、国からの金杯、村からの祝い金と、次々と手渡され「いろいろといただき、恐れ入ります」と笑顔。
曽我村長は「おいしい物をたくさん食べて、いつまでもお元気で」と激励した。
同居の長男、秀夫さん(76)によると、耳が少し遠くなったが、血圧は異常なし、食事は3度3度しっかり食べる。近年、足腰が弱くなり、ほとんど寝たきりとか。 -
宮田ブランドの開発を
宮田村の清水靖夫村長は20日、特産品づくりと観光の両面を検討するプロジェクトを早期に立ち上げると言及。「山ぶどうに続く・ス宮田ブランド・スを開発するため、具体的に取り組む」と考えを明らかにした。村議会一般質問で答えた。
農・工・商の連携を基本とし、各関係機関参加による組織を早期に立ち上げ。
「観光資源の有効活用も一体的に考える」とし、村の観光拠点が点在する新田区の通称「西山山麓」の活性化、観光ルート化もあわせて研究していく考えを示した。
ただ、村は呼びかけを行なうとして、話し合いは民間主導で行ないたいと説明。「協議の内容によって、行政の関わり方も見えてくる」とした。
また、産業振興では企業誘致も積極的に推進するとして、同様にプロジェクトを立ち上げると説明。既存用地の整備のほか、農業振興と調整しながら、新たな工業用地の設定も検討する姿勢をみせた。 -
行政提案制度など導入し、宮田村が職員意識と行政改革推進へ
宮田村議会9月定例会は20日、清水靖夫村長が7月の就任後初の一般質問に立った。村職員の意識と行財政改革を推進するため、庁内からアイデアを自由に募る「行政提案制度」の導入を発表。節減対策として環境省が進める「エコアクション21」の認証、登録も目指すとした。同じく公約に掲げた産業振興策では、特産品開発と観光の両面を検討するプロジェクトを早期に発足する考えを示した。
行政提案制度は、職員自らが役場の業務や施策、むらづくりなどに関して提言。効果を認めた場合は「奨励金」を提案者におくる考えも示し、村長は「職員のやる気を喚起させたい」と説明する。
国際基準のISO14001をベースに、環境への取り組みを効率的に運用、評価しようと誕生した「エコアクション21」について村長は、「財政の経費節減の発想につながる」との考えを示し、早期の導入を示唆した。
村長はさらに庁内改革の具体策として、行財政評価制度の来年度からの本格導入、職員の地区担当制の機能強化を打ち出した。
評価制度は外部評価や人事についても検討する考えを示した。 -
地価調査の結果を公表
県は21日付で、05年地価調査の概要を公表した。県内102市町村の509地点で調査した結果、対前年平均変動率は全用途でマイナス4・9%と、9年連続の下落となった。上伊那10市町村の住宅地、商業地も下落している。
住宅地は、軽井沢町が上昇、1地点で横ばいだったが、それ以外は下落。
商業地調査は、すべての地点で下落。郊外型量販店の進出などで、既成の商業地は下落幅の拡大がみられるものの、継続調査地点の市町村約6割が下落幅が縮小または同率となっている。
伊那市で変動率が大きかったのは山寺八幡町(商業地)がマイナス8・6%、標準価格7万7200円、駒ケ根市(準工業地)が福岡の国道153号線西側のマイナス6・2%で3万7800円。
市町村別の平均変動率(下落)は、住宅地が伊那市3・6%、駒ケ根市3・3%、高遠町1・6%、辰野町6・1%、箕輪町3・9%、飯島町2・2%、南箕輪村2・3%、中川村0・2%、長谷村0・5%、宮田村2・9%。
商業地が伊那市8・6%、駒ケ根市5・9%、高遠町5%、辰野町6・3%、箕輪町6・2%、飯島町3・1%、南箕輪村6%、宮田村5・1%だった。中川村、長谷村は基準地が設置されていない。 -
「日影水墨画会」と「仙墨会」合同作品展
日本墨絵会副会長の中山玉駒さん(75)=駒ヶ根市中沢=が講師を務める、伊那市内の2教室「日影水墨画会」と「仙墨会」の水墨画の合同作品展は25日まで、伊那市荒井区錦町の市立図書館広域情報コーナーで開いている=写真。入場無料。
図書館で4回目となる日影水墨画会の展示会に、仙墨会が初めて参加。墨の濃淡だけで描かれた作品は風情豊かで、見所の多い展示会となっている。
作品は、両教室の生徒計16人の1年間の成果と、講師の作品2点、合計29点を出品。6号から20号サイズの額装を中心に、ボタン、バラ、カトレア、リンドウなどの花や鳥、風景、人物などを描いている。
中山さんは「この日のために、生徒たちが頑張って描き上げた1年の成果を見て下さい」と来場を呼びかけている。
月曜日は休館日。午前10時から午後7時(最終日は午後3時)まで。 -
伊那北で高校改革プランについて考える高校生集会開催
統廃合の対象校に名前が挙がった高校だけでなく、全県の人に高校改革問題を考えてほしい窶狽ニ伊那北の高校生徒らは10月22日、県教育委員会と高校生が直接話し合う「高校改革プランについて考える高校生集会」を伊那市の同校同窓会館で開く。上伊那だけでなく、全県の高校生に参加を呼びかけ、県全体での議論につなげたいと考えている。
きっかけとなったのは6月にあった文化祭「ペン祭」の田中知事との討論会。生徒から「高校改革プランについて、高校生の声を聞く場を設置してほしい」と投げかけたところ、知事も「高校生が自ら動くべき。そのような形でなら賛同する」としたため、同校の滝澤文那さん(17)が実行委員長となって準備を進めてきた。
高校生が主体的にやってみる時代なのでは窶狽ニ実感したという滝澤さん。「会は反対するためでなく、純粋に高校生の声を聞いてもらうためのもの。今後もこうした取り組みは継続的にしていきたいし、高校生間のネットワークづくりにもつなげたい」と話す。
既に上伊那の高校には生徒会交流会を通して呼びかけを始めているほか、県内他地域から参加を希望する高校もあるという。
今後は、ポスターと案内状を県内の県立高校88校すべてに送付し、参加を呼びかけていく。
問い合わせは伊那北高校生徒会(TEL72・2221)へ。 -
荒廃農地復活の試み評価
昨年、荒廃農地をよみがえらせる試みを始めた高遠町藤沢荒町のボランティアグループ「あすなろ会」(秋山靖樹会長、23人)が、県農業会議と県農業経営基盤強化推進委員会から農地復活の功績がたたえられ、「県農業協同組合中央会会長賞」を受賞した。20日、町役場で伝達式があった。
あすなろ会は、「牛で農地をよみがえらそう!実証事業」を活用して、原野化した農地に、牛の放牧に必要な電気牧柵や追い込み柵を設置。農業従業者の老齢化などに伴う復活策として、畜産農家から借り受けた牛を放牧して雑草を食い尽くしてもらい、農地をよみがえらせ、現在も遊休農地の維持管理に努めている。
さらに、今年は昨年復活した遊休農地約80アールにそばを栽培し、10月に収穫する予定で、地元住民を交えてそば打ちをし、新そばをふるまう計画をたてている。
伊東義人町長は「これからも良い農地を復活してもらい、新しい特産品を産出をしていってもらいたい」と激励した。
秋山さんは「表彰してもらいありがたい。昨年の経験を生かして、これからも農地の復活に力を入れていきたい」と喜んだ。 -
アスベスト3公共施設で使用の可能性
高遠町は、町議会9月定例会一般質問で、町内におけるアスベストの実態に対する前林賢一議員の質問に、公共施設3カ所で「アスベストが使用されている可能性がある」と報告した。
町が8月に、図面を用いて現地調査した47施設のうち、高遠小学校(82年)町立歴史博物館(82年)町消防署(78年)で確認。小学校は管理棟1階の物置2部屋で、天井と壁に露出しているが、「鍵もかかってて普段人の出入りはない」。歴史博物館は2階、消防署は車庫のいずれも天井裏で、天井板で囲い込みのため、飛散の恐れはない。
また、町給食センターの調理器具にも使用されていたことを確認したことを明らかにした。金属製の釜の断熱材として使われた揚げ物用の器具で、「密閉されているため、食べ物への混入の恐れはないが、身体の安全性を考慮し、念のために器具を交換する」とした。
町は施設3カ所で空気中の濃度測定や成分調査などをする予定。調査費用56万7千円を盛り込んだ一般会計補正予算案を開会中の定例会に提出する。 -
箕輪町議会9月定例会閉会
箕輪町議会9月定例会は20日、04年度町一般会計など決算7件を認定、05年度一般会計など補正予算案7件、中学生海外研修やまと基金条例制定など条例案6件を可決、箕輪町区域の伊那市道路線認定を承諾し閉会した。
05年度一般会計補正予算は、歳入歳出に各4億5806万8千円を追加。協働による廃食用油リサイクル推進事業と町自衛隊協力会10周年記念事業補助金に反対討論があり、賛成多数で可決した。
社会福祉常任委員長は、廃食用油リサイクル推進事業について、「行革や協働の観点から反対」「廃食用油を回収、共同作業の家の仕事とし、環境問題に取り組む素晴らしい仕事。今後十分に互いに話し合って進めるべき」などの委員の意見、NPOとの話し合いが少なかったことについて町長から「申し訳なく、反省している」との説明があったことなどを報告した。
討論は反対1人、賛成2人、消極的賛成1人だった。
町自衛隊協力会10周年記念事業の補助金は、「これから日本を左右する国の軍事的問題があるので10万円を出す必要はない」とする反対討論があった。
「青年の政治参加をひろげる18歳選挙権の早期実現を求める意見書の採択に関する請願」は不採択。「日本国憲法第9条の堅持を求める意見書」の決議を求める請願書、「高校に30人規模学級を導入し、高校再編整備計画を立案し直すことを求める意見書」採択を求める陳情書は閉会中の継続審査とした。
憲法9条に関連する請願の継続審査については、「理由説明を」とする議員動議により、総務文教常任委員長が中間報告をした。
委員会内の意見は▽郵政民営化に意見書を出しながら承知の通り。意見書の重みがほしい。平和憲法の根幹のため今後9条はさらに大事。時間をかけて審査したい▽9条がありながら実際は海外派兵している。もっと条文を分かりやすくするため時間がほしい▽9条を拡大解釈し法整備が必要。継続して見極めたい▽9条を守りたい-の4点。 -
セネガルのアマドゥさん「住民参加の取り組み」研修で来駒
アフリカ・セルガル共和国から、JICAカウンターパート研修で来日しているアマドゥ・サルさん(40)は21日、駒ケ根市に訪れ、中原市長を表敬訪問した。
農業・牧畜・水利省タンバクンダ維持管理センター所長のアマドゥさんは5日来日、東京や静岡県の三島で研修を受けた後、16日来駒、駒ケ根青年海外協力隊訓練所を視察、ふるさとの丘を視察し、「住民参加型行政事業手法の実践例」を学ぶ。
中原市長は、協力隊訓練所から巣だった隊員がセネガルで活躍していることや、太鼓のドゥドゥニジャールさんが指導したアフリカ太鼓が駒ケ根の地に根付いていることなどを挙げ「セネガルの平和と繁栄、日本との友好関係が深まるように」と親しみを込めて歓迎あいさつ。
アマドゥさんは「地域ならではの農業、住民がアイデアを持ち寄り、創意工夫している姿に感動した。いかに住民参加を促し、飲料水を管理していくか学び、地域の底上げにつなげたい」と期待を込めた。
タンバクンダ地区には70の深井戸があり、それぞれ管理委員会が運営しているが、日本の援助が入っている12委員会は独立採算できているが、他は飲料水の重要性の認識が低く、課題が多い。アマドゥさんは「課題解決とフォローアップに向け、行政のプログラムに、いかに住民を巻きこんでいくかを研修したい」と意欲を見せていた。