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ルビコンと日本カーリットが合弁会社設立
ルビコン(本社・伊那市、登内英夫会長)は1日、日本カーリット(本社・東京都千代田区、松田和行社長)と合弁会社「ルビコン・カーリット株式会社」を設立した。新会社は導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ「PC窶任ON」を製造・販売する。
資本金は3億円で、ルビコンが1億6千万円、日本カーリットが1億4千万円を出資。本社は伊那市におき、代表取締役社長にはルビコンの勝山修一社長が就任した。
近年、電子機器のデジタル化・コンピューターの中枢部分であるCPUの高速化に伴って、コンデンサの低ESR化(ESRとはコンデンサの抗生物質の抵抗値をトータルしたもの)、小型・大容量化が求められている。新製品はそうした市場の要求に答えるもの。
ルビコンは、アルミ電解コンデンサ分野でトップクラスの市場シェアと技術力開発力を持ち、日本カーリットは導電性高分子分野に強みを持つことから、両者の共同が、新事業分野での前進を開くと期待されている。
当面の生産規模は月産500万個。半年後には1千万個まで増産ずる予定という。 -
記者室
##(本文)
「教育者が教育されなければならない」という言葉がある。人に物を教える者は、いつも学び続けよ窶狽ニの意ではない。教えることそのものを通じて・そのただ中で、教えられねばならぬ窶狽フ意だ▼教育制度の変更にかかわる者も同じはずだ。教育制度を変えようとする行為そのものの中で、現場や地域や生徒の声に耳を傾けて学び、自分の行為への社会的反響の中に、自己の現存を見なければならないのではないか▼制度を変えようとする人々は、変えねばならぬ事情と目標を声高に叫ぶ。だが、なぜそうなったかの反省を語ったことがあっただろうか?駒工・箕工の統廃合。余りに唐突な発表の背後には、現在の高校教育に対するどんな評価と反省があるのだろうか? -
音上げる肉弾戦
観衆800人の歓声「ゴツン」窶萩ソきわたある肉体のぶつかりあう音に、スタンドを埋めた800人の観衆は歓声と拍手を送った。
愛好者などで作る実行委員会ほかが主催する第9回伊那市大学ラグビー招待試合が19日、伊那市陸上競技場であった。関東大学リーグ戦優勝の法政と、関西大学Aリーグ制覇の同志社がぶつかり合う好試合。
開始直後から相手陣内に攻め込み次々とトライを重ねる同志社に対して、法政は前半20分過ぎから反撃に出たが、同志社の固いデイフェンスにじ伏せられ、82対12の思わぬ大差で同志社に軍配が上がった。
トップスピードでぶつかり合う時の肉の軋むような音。相手のわずかなミスを付いて一挙に駆け抜けるスピードなど窶箔倹シ実力校の大戦に観客席は魅了された。
前試合の全長野vs同志社は、7対96の大差で同志社に力を見せつけられた。
##(写真・よこ)
後半、法政がトライを狙うも惜しくも阻まれる -
鈴平五平もち寄贈
地域の人に喜んでもらおう窶狽ニ1日、五平もちなどの食品加工会社鈴平(本社・伊那市西春近、宮澤一郎社長)は、西春近沢尻のデイサービスセンター春富ふくじゅ園に五平もち130本を寄贈した。この日の利用者46人は、普段はなかなか味わえない昔懐かしい味を楽しんだ=写真。<br> 4年前から鈴平は、地域貢献の意味を込めて年に1度同施設に五平もちを寄贈している。曜日ごと異なる施設利用者の多くに味わってほしい窶狽ニ、毎年異なる曜日に当たるように配慮している。<br> 鈴平の五平もちは、サンショウとクルミを混ぜた昔ながらの素朴味。お年よりにとってはなじみ味で、普段はあまりご飯を食べない人も、ご飯茶碗2杯分になる五平もち2本を完食し、中には3本目をおかわりする人もいるという。<br> 五平もちを食べたお年よりの一人は「おいしい。この日を楽しみにしていた」と話し、うれしそうに五平もちを味わっていた。<br>
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伊那諏訪家畜畜産物衛生指導協会総会
伊那諏訪家畜畜産物衛生指導協会は30日、伊那市西箕輪の羽広荘で総会を開いた。05年度事業報告などを承認したほか、長年書記を務めてきた伊那市西春近の寺山真寿美さんに感謝状を贈呈した。
先日、茨城県で鳥インフルエンザが確認されたことを受けて、県内各地区の家畜保健衛生所も、ニワトリやアヒルを50羽以上飼育している養鶏農家などや、保育所を対象に異常の有無を確認しているが、今のところ異常は確認されていない。
会長を務める伊那市の小坂市長は「BSEや鳥インフルエンザなど、世間を騒がせている家畜伝染病は、未然に防ぐ必要があり、地域で畜産物の飼育に当たっている人々には一層予防に取り組んでほしい」と話した。
同協会は牛などに感染するヨーネ病などの早期清浄化のために、自主淘汰(とうた)や検査を畜産農家に促し、安定的経営と安全・高品質な畜産物生産支援をしていく。
##(了) -
山室町営住宅建設工事の安全祈願祭
高遠町山室久保の「山室町営住宅C棟・D棟」の建設工事の安全祈願祭が1日、現地であった。伊東義人高遠町長をはじめ関係者ら約20人が集まり、工事が無事に終えられることを祈った。
都会からの移住者などをターゲットに、定住や学校、保育園への児童・園児の確保を目的とした「UJIターン者優先住宅」事業で、開始01年度から今まで、町内に8棟を建設。今回の建設工事で、同事業の町営住宅建設は山室では2度目となった。
C棟、D棟はいずれも1世帯で、木造平家建て、3DK、延べ床面積93・00平方・ス。完成は両棟とも12月12日を予定している。
席上で伊東町長は「町の振興には定住対策が重要。町中心部だけに町営住宅を作るだけではなく、地域全体が活性化しなくてはいけない」とあいさつした。
UJIターン者を優先に、世帯主が45歳以上、小学生以下の子供がいる人を11月中旬から入居募集する。
また、町では今年度7月中旬に、町内小原に鉄筋コンクリート3階建ての一般町営住宅を建設予定している。 -
伊那市民プール2日から開場
伊那市民プールは2日から開場する。8月28日まで。初日は無料開放する。
開場期間は、毎年、開始と閉止の時期に利用者が少ないことから、例年より約2週間少ない58日間(昨年度は72日間)に縮減した。
入場料(1人1回)については、市の体育施設使用料値上げにより、一般は100円増しの600円に変更。中学生以下300円、未就学児無料について変更しない。回数券(12回券)は、一般6千円、中学生以下3千円。
開場時間は午前9時から午後5時(遊泳は4時45分)まで。外気温22℃以上、水温21℃以上で開場し、台風などの荒天による閉場もある。
関係者は「流水プールや、ウォータースライダーなどの設備規模は上伊那のなかで一番大きいので、今年の天候次第で利用者数は増えそう」と多くの利用を期待している。
2日午前8時30分から、安全祈願・開場式がある。
昨年度の最終利用人員は2万4800人で、最高利用人員は7月19日の1520人だった。 -
伊那地区納税貯蓄組合連合会総会
伊那地区納税貯蓄組合連合会は1日、高遠町の高遠さくらホテルで第64回総会を開いた。04年度事業を確認し、今年度事業を承認したほか、功労者表彰も行った。
長野県は、中学生を対象として募集している「税に関する作文」の応募数が他県と比べて少ないことなどから、同連合会は、租税教育の促進が必要と判断。05年度は、新たに税理士会や税務署などと協力して講師団を結成し、各学校に働きかけていきたいとしている。また、引き続き租税の自主納付体制の確立や期限内完納促進のための事業に努める。
表彰は次のみなさん。
▼伊那地区連合会会長表彰=松村洋子、渕井和子、田辺信子
##(了) -
特集・目指せ甲子園 高遠高校
3年生は主将の伊藤(郁)1人のみで、2年生8人、1年生7人の若いチーム。結束力と思いきりの良さが強みだが、その反面、精神的もろさが課題。一度崩れると最後まで引きずってしまう。
主戦2年生の右腕福澤は直球とカーブ、スライダーが武器。しかし、苦しんできた腰の故障とスタミナに不安を残すため、完投は難しい。継投には春から急成長した有賀が控え、威力がある直球を持ち味に力強い投球をみせる。
投手はいずれも打たせて取るタイプのため、確実な守備が決め手。だが一つのミスでチーム全体が連鎖反応を起こす欠点をもつ。本番までに一人ひとりのメンタル面の弱さをどれだけ克服できるかが明暗を分ける。
打線は下位まで安定しているが、チームで最も出塁率が高く、足の速さにも自信を持つ先頭の湯澤が一つの鍵。中軸の福澤、伊藤(郁)、酒井で確実に得点して、活力を見出したい。
全体的に立ち上がりが遅く、早々と点数を許すと巻き返しの期待は薄い。序盤はなんとか守備で乗り切り、先制点を奪ってリズムをつくっていきたいところ。
「怖いもの知らずで、思いきりの良さが、良い方向に向いていけば、勢いづいて最高の試合展開が望める」(保母監督)
初戦は11日、屋代南と対戦する(午前10時、長野オリンピックスタジアム)。
◆伊藤郁也主将
選手全員が声を出してムードを高めていくことが第一。人数が少ない分、まとまりがあるところを武器に、守備の乱れを少なく、一つでも多く勝ち進むことが目標。練習の成果を十分に発揮して、悔いのない最高の思い出をつくりたい。 -
青少年の健全育成・強化月間で街頭啓発
県青少年対策本部上伊那地方部は1日夕方、「青少年の非行問題に取り組む全国強調月間」「有害環境排除県民運動強調月間」(1窶・1日)の活動の一環として、上伊那の大型店4カ所で街頭啓発を展開した。
伊那市では、上伊那地方事務所の牛越徹所長をはじめ、市職員、市子ども会育成協議会役員、伊那署員ら11人が、西町のアピタ伊那店前に集まり実施。参加者は同じ色のジャンバーを着て、肩には・ス伸びよう伸ばそう青少年・スと標されたタスキをかけ、啓発のチラシなど、300枚を買い物客に配布した。
チラシには・ス愛の声かけ運動を推進しましょう・スなどと書かれ、未来を担う青少年に、まわりの大人が積極的にかかわり、健全な成長を支援することを呼びかけた。
牛越所長は「街頭啓発をきっかけに青少年を取り巻く障害などが除去され、非行防止につながればありがたい」と話した。 -
特集・目指せ甲子園 駒ケ根工業高校
春の大会では昨年に続いて南信大会を勝ちあがり、県大会出場を決めた。勝負強さに課題を残すが、勢いづけばブレーキがきかない爆発力をもつ。
投手は主将で4番の左腕宮内と、昨春から主戦として投げる小椋の2枚。守備の要である遊撃の大澤、中堅の松崎が安定した守りで、リズムをつくる。
宮内は制球力が持ち味で、カーブやスライダーといった変化球を織り交ぜ、打たせて取る。ゲームメイクがうまく、大量失点の恐れは少ない。「安心して見ていられる」と監督の信頼も厚い。
問題は小椋の不調。直球とカーブを武器に勢いのあるピッチングを披露していたが、昨年から肘と膝の故障を抱え、思い通りの投球が出来ずに苦しんできた。徐々に本来の調子を取り戻してきてはいるが、大会までの復調が鍵をにぎる。
打線は全体的に長打の期待は薄いが、安打で地道に点数を稼ぐ。しかし、残塁の多さにも頭を抱える。出塁率の高い先頭の松崎、3番大澤、4番宮内で確実に得点に結びつけて、チームを盛り立てたいところ。ポイントは下位から上位へのつながり。山岸監督も「春は下位がうまく機能した」と打線には手応えを感じているが、一方で、試合の流れを大きく左右しそうだ。
「投手を中心とした守りでリズムを作って、攻撃につなげたい」
初戦は11日、中条高校と対戦する(午後2時、諏訪湖スタジアム)。
◆宮内弘司主将
守備も打線も良くなってきているし、大会までに仕上げたい。自分を含めた投手がきっちり投げ、確実な守備でリズムを作って、ワンチャンスを必ず得点に結び付けたい。本番に合わせて気持ちを高めて、一つひとつ大事に戦っていきたい。 -
ともいきの会が花壇周辺で美化作業
宮田村町2区の地域ボランティア「ともいきの会」(矢亀誠一会長)は27日、昨年秋から整備してきたJR宮田駅前の花壇が見頃となり、多くの人に楽しんでもらおうと周辺を清掃した。
村の玄関口となるJR宮田駅前は、ともいきの会の花壇のほか、住民有志でつくる一輪の会が広場を整備。殺風景だった駅前が、花いっぱいの憩いの空間に大変身を遂げている。
「本当にきれいになった。これからも手を入れて、年間通じて花を絶やさないようにしていきたい」と、ともいきの会のメンバー。
花壇周辺の草刈りやゴミ拾いなどで汗を流していた。
##写真
花いっぱいの憩いの空間になった宮田駅前。ともいきの会は見頃になった花壇周辺で美化作業に汗を流した -
特集・目指せ甲子園 辰野高校
甲子園出場をかけた第87回全国高校野球選手権長野県大会が7月9日に幕を開ける。出場する上伊那8校を順次紹介する。
一昨年ベスト4まで上り詰めた。当時を経験する3年生、結果を受けて入部した2年生、いずれも「ベスト4再び」を目標に掲げ、練習に励んできた。「まだ力を100%発揮できていないだけで、チーム力は弱いはずがない」と池田監督も豪語する。
主戦・宮川は制球力が武器。さらに、継投の小林はカーブ、スライダー、シンカーなど多彩な球種を兼ね備える。練習の半数以上を守備に費やしているため、堅実な守りが持ち味。
戦力は春日、酒井、熊谷のクリーンアップの長打に期待がかかるが、なんといっても下位までどこからでも得点に結びつけられる「近年では最高の打線」だ。
しかし、追い込まれた場面での勝負強さに欠け、残塁の場面が目立った。春からは・ス一球練習・スに取り組み、選手一人ひとりのメンタル面の強化を図ってきた。本番でいかに発揮できるかが鍵をにぎる。
最近の練習試合では、佐久長聖に7窶・、丸子実業に6窶・、長野商業に6窶・、塩尻志学館に9窶・と白星を重ねてきている。
「理想の試合展開はない。選手たちは勝ち方にこだわると、自分たちの野球ができない。泥臭く勝ちにいく」
初戦は12日、田川と長野商業の勝者と対戦(午前10時、長野オリンピックスタジアム)。
◆熊谷竜司主将
ここ1カ月でチーム力が上がった。もう一回り成長して、大会までに一番良い状態にもっていきたい。基本に忠実に、くだらないミスをしなければ勝利を呼び込める。守備に重点を置くなかで、ワンチャンスをものにすることを念頭に、一つひとつ確実に勝っていきたい。 -
東京ビッグサイトに上伊那20社が出展
機械技術要素展盛大に東京都江東区有明にある東京ビッグサイトで日本最大の部品加工技術の展示会「機械技術要素展」が始まった。上伊那からは20社が出展、初日の22日から多くの来場者の注目を集めた。
同展示会は、製品の開発製造に重要な機械部品・加工技術の粋を集めたもので、9回目。全国から561社が参加。同時開催の第16回設計製造ソリューション展、第13回産業用バーチャルリアリティ展と合わせると1019社、来場予定者6万7000人を数える大規模な産業展だ。
上伊那からは宮田村機械加工グループ7社、箕輪町商工会工業部会3社(製品展示ボックスでの参加はほかに18社)、伊那市などが進めるニューフロンティアin伊那の4社、駒ヶ根テクノグループの4社、そのほか2社が参加している。
直径0・数ミリの微細穴加工や、新素材・難加工材の加工、ユニークなアイデアの加工ロボットなど、各社独自の技術を趣向を凝らして展示し、上伊那の製造業の水準の高さを示している。
村内の主要な加工業者が勢ぞろいした感のある宮田グループのブースは、場内でも人目をひく洒落た作り。同村のパブリックレコードの映像収録クルーも従えて、村商工会を上げての展示となった。
箕輪町商工会は、ミカドテクノスや伊藤製作所が自社製の製造用ロボットをデモ運転し、多くの客の足を止めた。<br> ニューフロンティアin伊那のテク・ミサワは、07年から欧州で施行されるクロムフリー(6価クロムなどの使用規制)に対応して新素材の加工に挑戦。
駒ヶ根テクノの塩澤製作所は、ダイキャスト製品の一貫製造や図面なしの少量試作のシステムなどを展示して注目を集めた。
出展した駒ヶ根市のハヤシの林社長は、会場で「自社の技術について質問され、他社の技術を垣間見られるのは大いに刺激になる。こうした催しに力を合わせて参加することが重要」と話した。
同展は24日まで行われる。 -
「おくに言葉」で憲法を守ろう
第45回上伊那母親大会が19日、伊那市の駅前ビル「いなっせ」であり、約200人が6つの分科会の後、日本俳優連合理事の大原穣子さんの「平和憲法とわたし」と題する講演を聞いた。地域の連絡会や高教組、民主商工会などで作る実行委員会が主催。
テレビ・映画などで方言指導もする大原さんは憲法9条や11条、24条などを様々な地方の方言で朗読してみせ、「暮らしの中にある言葉で憲法を読むことで、庶民の目線で憲法を守っていくことが必要」などと訴えた。
分科会では、「子どもの豊かな成長」「暮らしと仕事」「医療と介護の問題」「農と食料医療介護」「農・食料と健康」「核兵器廃絶と憲法」「絵手紙」などをめぐって議論し、全体会議で報告大会宣言と申し合わせ事項に反映させた。 -
経営とまちづくりを考える
伊那青年会議所(織井常昭理事長)=以下「伊那JC」=は18日、県伊那文化会館で「すばらしい経営の追求とまちづくりを考える集い」を開催した。
織井理事長は「JCが力を入れるまちづくりの根幹には会社の経営の改善が据えられるべきで、そのために自らの経営者としての資質の向上を目指したい」とあいさつ。会員や一般参加者約400人が集まった。
第一基調講演の岡本正耿氏(マーケティングプロモーションセンター代表取締役)は「地域における企業の役割とは何か」と題して、「私は誰か」「何をしようとしているか」という「実存的問いかけ」を根幹にし、「社会にどう働きかけるかという主体的姿勢を保って行政や事業を考える事が重要」と強調。行政は舵取りに専念し、事業の運営は受益者に任せ、独占や差別を防止する健全な競争を創造する事が必要窶狽ネどと訴えた。
第二基調講演は北川正恭氏(早稲田大学大学院教授)の「生活者起点の地域経営とは」。前三重県知事として取り組んだ行政改革の経験を踏まえて、「自らが問題点に気付き反省して変えて行く文化=『自責文化』を徹底すれば、地域も企業の大きな変革も可能」などと話した。
講演の後、塚越寛氏(伊那食品工業会長)と織井常昭理事長をが加わったパネルディスカッションがあり、「利益とは、本来、社員の生活が豊かになることを通じて地域が豊かになるための手段のはず。この手段を目的と履き違えて、そればかりを追い求めることから社会のゆがみが始まる」(塚越会長)などと、活発に意見を交換した。 -
子育て学級が救急法を学習
宮田村公民館子育て学級は、我が子が万が一の時に少しでも対処できるようにと、救急法の学習会を開いた。乳幼児の心肺蘇生を中心に実践形式。若い母親たちは難しさを感じながらも、熱心に挑戦した。
伊南消防の署員を講師に迎え、気道確保から人工呼吸、心臓マッサージまで一連の動きを人形を使って実践。
新生児と乳幼児で呼吸とマッサージの間隔が違うことや、できれば抱きかかえて心肺蘇生することなどを学び、緊急時の子どもを助ける術を体で覚えた。 -
第1回
後継者は考える
-地方の経営者に問われる資質とは何か?【下】【出席者】
織井常昭さん=38歳=(織建専務取締役/伊那青年会議所05年理事長)
唐澤幸利さん=35歳=(伊那燃料常務取締役/伊那青年会議所05年経営資質開発委員長)
塚越英弘さん=39歳=(伊那食品工業専務取締役)
上伊那の地元企業の後継者たちが、自らの経営資質を磨かなければいけないと、行動を開始している。その動きを追った座談会の後編。 -
第1回
後継者は考える
-地方の経営者に問われる資質とは何か?【上】【出席者】
織井常昭さん=38歳=(織建専務取締役/伊那青年会議所05年理事長)
唐澤幸利さん=35歳=(伊那燃料常務取締役/伊那青年会議所05年経営資質開発委員長)
塚越英弘さん=39歳=(伊那食品工業専務取締役)
伊那毎日新聞は05年、創刊50年を迎えました。その記念企画の一つとして、上伊那経済「時事対談」を6月より、毎月15日前後・2日間にわたって掲載します。この企画では、03-04年度2年間連載してきた「上伊那輝く!経営者」キャンペーンの特集記事を踏まえて、上伊那の産業・経済が直面している問題を、地元の事業所・企業や関係者の皆さんに順次語り合っていただく予定です。 -
親子で坐禅体験して
伊那LC主催、26日長桂寺で日頃経験することの少ない坐禅を親子で楽しむ催しが26日、伊那市西町の長桂寺である。伊那ライオンズクラブ(会長・白川吉朗白川タクシー社長)が主催。
毎年恒例のこの催しは、朝6時30分に集合、1時間30分坐禅を組んだ後、朝がゆを食べるもので、禅の教えの入門編。
ライオンズクラブでは「食事のときも、勉強のときも、遊ぶときも、その時その時を大切にすごすこと」を学んで欲しいと呼びかけている。
参加自由で無料。連絡は同クラブ青少年指導委員会(電話72窶・010)まで -
始まるか?「広域的地域づくり」
上伊那は06年、大きな変化を迎える。
一つは2月4日の権兵衛トンネル道路の開通による経済・生活圏の拡大。もう一つは3月31日の伊那市・高遠町・長谷村の合併による新伊那市の誕生。
これらの歴史的転機をとらえて、上伊那地域の経済・産業の振興を新たな次元に押し上げることが求められている。
だが、それはどうすれば可能なのか?
●経済圏拡大に見合う視野の広がりが必要
権兵衛道路開通を前に産業界はさまざまな動きを開始している。
木曽側では、首都圏からの誘客のために地域全体で観光業者などへの働きかけを強めている。漆器・木材木工品など特産品の売り込みのために、伊那での木曽特産展開催の道などを探り始めてもいる。その動きは伊那側よりも積極的に見える。これまで経済的には中京圏に組み込まれてきた木曽の人々が、中央高速道路を通じて首都圏に直結することに賭ける期待は大きい。
一方、伊那側では、通勤圏・買い物圏が木曽側に大きく広がることから、製造業・商業を中心に期待が広がっている。「しばらく様子を見て」と口にする企業主が多いが、木曽に人材募集をかける製造業者が増えているほか、トンネルに近い、伊那インターアクセス沿いへの大型店舗の出店計画も目立つ。
大桑村に世界最大級の自動車用ターボエンジンの工場を持つ石川島汎用機械が06年、辰野町にも同様の工場を新設する予定だが、これも道路開通による〈人・もの・技術〉の往来の迅速化を見越してのことだろう。
こうした動きを見るまでもなく、権兵衛道路の開通は伊那竏猪リ曽の産業地図に大きな影響を与えるだろう。経済圏の拡大にともなって、広域的視点に立った地域振興策のプランニングが必要になっていることは明らかだ。
●新市誕生にともなう広域的視点の必要性
広域合併による新伊那市の誕生も、広域的な地域振興策策定の必要性を高めている。
伊那市・高遠町・長谷村の3市町村は、3月31日の新市誕生に向け、政治的・文化的・経済的な諸側面での議論を進めている。新市の発展方向を模索する議論もないわけではないが、現在の議論は主要に、「地域自治区」の権限とシステムの問題に集中している。特に高遠町や長谷村では、旧町村単位の財産保有・地域振興・そのための自律的システムを求める声が多い。
もちろん、新市においても旧市町村単位の「地域づくり」は必要だ。だが、その試みが、新市全体の産業振興や観光振興から切り離されて議論されるのでは、合併の意義は薄れるだろう。合併を選んだ市町村の人々には、旧単位を超える広域的視野が否応なく求められている。
さまざまな理由から合併の道を選ばなかった上伊那のほかの市町村にしても事情は同じだ。企業誘致、観光振興で自主財源の確保の道を探る駒ヶ根市。それぞれ、特産物づくりを軸に、地場産業の特色ある連携と展開の道を模索する他の町村……。地方交付税の削減の中で、以前にもまして「わが町」「わが村」の存亡をかけて必死だと言える。
だが、広域交通網・情報網の発展と、それにともなう経済圏・生活圏の拡大の中で、「地域づくり」も、1つの市町村だけを視野に入れた発想では通用しなくなっている。このこともまた明らかだ。ごみ処理問題、医療・高齢者福祉の問題、さらに中核市への商店・企業の集中と周辺町村の過疎化傾向竏窒ネどを見るまでもない。
新伊那市を中心にする上伊那広域の中に、どのように自らの市町村を位置付けるか?そして、自らの市町村の発展が広域の発展でもあるような「地域づくり」の青写真をどのように描くのか?竏窒アの視点がなければ「自立」もままならないのが実状ではないだろうか?
●「この地域」とはいったいどこまでか?
これまでも「地域づくり」はさまざまな場所で、さまざまな内容で語られてきた。「コモンズ」とか「コミュニティ」とかというカタカナ言葉で言われたこともある。では、それらで言われてきた「この地域」とはいったいどこまでの広がりを想定していたのだろうか?1つの集落、せいぜい町村程度の範囲ではなかったろうか?
もちろん上伊那にも市町村でつくる広域連合があり、経済団体や農業団体も上伊那の範囲で「広域」的な取組みを進めてきてはいる。「広域的発想」の必要性が指摘されたこともあった。
だが、それは、市町村単位の「地域」の調整や共同事務の遂行などの機能を発揮するにとどまる傾向があったように見える。
上伊那広域連合は05年に「広域計画」を改定した。04年から見直し作業は進められたが、見直し案策定委員会や広域連合職員の努力と裏腹に、広域連合議会でも、各市町村議会でも、極めて低調な議論しか行われなかった。ここにも「広域的発想」の弱さが示されてはいないか?
06年は、伊那ばかりか首都圏と木曽をつなぐ道路が開け、その中継拠点にあたる地に、新しい市が誕生する。この事態を、「単に上伊那にとどまらない、信州南部に新しい玄関口ができることだ」と評する人もいる。
こうした時代の変化の中で、従来の「地域」の枠を超えて、「広域的地域」の振興を考えるべき時が来ている。「広域的地域」の境界線は、上伊那どころか信州南部全体に引かれるべきだろう。自分が生まれ育った集落や市町村に目を釘付けにしているのでは、時代に置いていかれる。そういう変化の中にいる。
もちろん、上・下伊那と木曽を横断的につなぐ行政機構も、経済団体も、市民団体も、まだ存在しない。だが、だからこそ、信州南部全体を俯瞰(ふかん)し、信州北部や信州中部に比して、「この地域」の魅力や個性は何であるかを考えることが、そしてその発展の中に、各市町村や集落のスタンドポイントを見出していくことが、新しい経済・産業の発展につながるという声もある。 -
宮田村の清水村長初の一般質問を終える
宮田村の清水靖夫村長は7月の就任後初めての村議会定例会を迎え、20日に一般質問を終えた。行財政改革や産業振興策に積極的な姿勢を打ち出す一方で、住民サービスの根幹となる福祉教育は独自色を示せていない。国道バイパス期成同盟会への加入問題を問われ、自分の考えを即座に表明するなど、前村長との違いはみられる。
少子化対策などについて質問した久保田秀男議員は、住民福祉課長が答弁したため「・ス清水カラー・スを打ち出し、村長自身が話してほしい」と追及。
清水村長は「情報を集め、村としての施策を明確にしたい。何かひとつ力強いものを考えたいので理解を」と答えるにとどまった。
ただ、小田切敏明議員が質問した村福祉作業所の施設改善について、「前々から改善が必要と感じていた。場所なども含め早急に検討する」と答えるなど、状況をみながら福祉分野などにメスを入れていく姿勢もみせた。
産業界出身として、産業施策については雄弁。農工商を結び付け新たな特産品づくりや観光活性を目指すとして、プロジェクトの立ち上げを打ち出した。
担当課は当初、村長の答弁書に地域産業のための懇談会を設置すると書くにとどめたが、村長は一般質問の答弁であえて「プロジェクト」と連呼し、村を挙げて取り組む強い決意を示した。
答弁書を棒読みするだけでなく、自分の意見を随所に散りばめる努力はみられたが、今後は考えをどのように形にしていくか、調整、実行力も問われる。 -
宮田村長が国道伊那バイパス期成同盟会に参加の意向を表明
国道153号伊那バイパスの促進期成同盟会(会長・小坂樫男伊那市長)が宮田村に会への加入を求めていた問題で、宮田村の清水村長は20日の村議会一般質問で「入会して、活動に参加していきたい」と意向を示した。21日の議会産業建設委員会で議論するが、村内ルートが見通しが立たないなかで、慎重な意見もありそうだ。
以前から同盟会の加入は浮上していたが、一度は発表すると言われていた宮田村のルートが示されず、実現性も問われ、村や村議会などは入会を見送ってきた経緯がある。
一方で村長は「広域連合などを通じて県にルートを示すよう要望しており、(村がルートにかかる)2期工事に向けて参画したい」と考えを示した。
本紙の取材に対して村長は「国道、広域農道も渋滞する。宮田だけが固辞するわけにはいかない」と答えた。 -
国産ペレット課題 品質とコスト削減
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戦争と子どもたち
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伊那西高校文化祭 地域食材使ったジャム販売
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おもちゃ専門家人材養成へ
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小諸懐古園 見ごろに
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伊那市景観講演会
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箕輪町平成24年度一般会計81億5千万円