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ガンで亡くなった娘の追悼集出版
本に残せば、ずっと家族一緒にいられると思って窶蝿ノ那市の丸山健三さんはこのほど、今年1月に32歳で亡くなった次女、かおりさんへの思いをつづった追悼集「流れ星のごとく」を出版した。
前向きで正義感が強く、男女問わず多くの友人から慕われていた。葬儀には100人以上の友人・知人が参列し、半年を過ぎた今でも、うわさを聞き、線香をあげにくる人もいる。「『中学生のころ、かおりさんにあこがれていたんです』なんて人までいるんです」と健三さんは話す。
夢の実現のため、かおりさんが留学していたオーストラリアから、一時帰国のつもりで日本に戻ったのは04年7月。2年8カ月ぶりだった。「調子が悪い」というので診察を勧めたところ、末期の悪性乳がんが見つかり、即入院となった。
「かおりは絶対治すつもりでいた。『友達に会うのは病気が治ってから』と決め、帰国したことも病気のことも友達に知らせていなかった」
帰国から約半年の05年1月26日、かおりさんは亡くなった。死の10日前、かおりさんは「自分の遺影は自分で決めるよ」「親孝行できなくてごめんね」とやりきれない思いを両親に告げた。過酷な闘病生活が、気丈なかおりさんをそこまで追いつめていた。追悼集には、こうした闘病の様子が、克明に記録されている。
また、友人の寄稿も多く載せられている。しかし、病気を知らされていなかった人も多く、衝撃や悲しみの大きさを、それぞれがつづっている。
健三さんは「友人に支えられながら、本の中でかおりは生きている。本を見るごとに、かおりを思い出してくれれば」と語る。
追悼集は、親族やかおりさんの友人に配るためのもので、販売はしていない。 -
宮田小合唱団が21日県大会出場
県学校合唱大会南信予選で金賞を獲得した宮田村の宮田小学校合唱団は21日、岡谷市で開かれる本大会に出場する。19日は同校で壮行会があり、夏休み返上で続けてきた練習の成果を全校児童に披露した。
同校は県大会出場の常連校。今年も4年生以上31人が加入し、朝や放課後練習を積んできた。
夏休みも関係なく続け、3日に開かれた南信予選も見事に通過。その後も全員で心を通わせようと、繰り返しレッスンしている。
壮行会は児童会が主催。全校の応援を受けて、大会課題曲「みんなみんな」と自由曲「きっとなにか」を見事なハーモニーで歌った。
団長の小田切瑞希さん(6年)は「教えてもらったこと、練習してきたことを精一杯出したい」、副団長の田口瑠莉さん(同)も「心をひとつにして歌いたい」と県大会の抱負を話した。
県大会には上伊那から宮田小のほか、赤穂南、赤穂、高遠、伊那東の各小、中学校は伊那、伊那東部、春富、辰野が出場する。 -
05衆院選
立候補手続説明会
長野5区4派が参加30日公示・9月11日投票の衆院選の小選挙区立候補手続等説明会が19日、長野市の長野県庁であり、長野第5区では4派が参加した。
既に出馬を表明している共産党公認の新人・三沢好夫氏(61)、民主党公認の新人・加藤学氏(36)、自民党公認で前職の宮下一郎氏(47)の3氏のほか、無所属で飯田市三穂区長を務めたことがある土屋彰氏(77)も参加(受付順)。土屋氏は飯田市議選や同市長選などの手続き説明会に度々顔を出す人物で、立候補するかどうかは定かではない。 -
廃食用油リサイクル推進事業説明会
箕輪町は19日、「協働による廃食用油リサイクル推進事業」の初の説明会を町文化センターで開いた。町内の各家庭から収集・回収した廃食用油でバイオディーゼル燃料(BDF)を精製し、町内巡回みのちゃんバスに使用する地球環境にやさしいリサイクルについて、区長、衛生部長、町女性団体連絡協議会役員の意見を聞いた。
04年度策定の「箕輪町地域新エネルギービジョン」に基づく新エネルギー導入構想プロジェクトの一つ。06年4月導入に向け、7月に女団連を対象にしたアンケート結果や先進地事例などを参考に立案した、廃食用油回収システムとBDF運用体制を示した。
回収システム案は、廃食用油を各家庭でペットボトルなどに保管し、指定する日に回収場所にあるポリタンクに移し、ペットボトルは持ち帰る。回収する油はサラダ油など植物性油。回収場所は、各地区の資源(缶・びん・ペットボトル)収集ステーション38カ所。月1回の資源回収日に一緒に回収。時間は午前8時-9時半。
BDFは、仕事支援を考慮し、町共同作業の家にプラントを設置して通所者が精製する。各家庭から収集ステーションに集まった廃食用油は町が回収し共同作業の家に運搬。BDFを町が購入し、みのちゃんバスや回収車に使う。
参加者からは、「油の回収は汚れるなど問題が出てくるので最初からきちんと対応してほしい」「常時設置の回収場所がどこかにほしい」などの意見があった。
町は9月定例議会にプラントや回収車、回収容器購入費用などの補正予算を計上する予定。9月に衛生班長対象に回収システムの説明会を開く。10月に広報で周知し、試験的に廃食用油を回収。BDF精製、みのちゃんバスの試運転をする。 -
南箕輪村議がボラで草刈り
きれいな大芝高原でまつりを楽しんでもらおう-と、第20回大芝高原まつりを前に南箕輪村議会議員は18日、ボランティアで大芝公園マレットゴルフ場西側道路の草刈り作業に汗を流した。
「村の皆さんがボランティアで花を植えたりしている。議員もボランティアで出来ることをしよう」と議員の中から声があり、初の取り組み。役場産業課と相談し、祭り駐車場になる、多くの人が通る道路沿いをきれいにしようと、作業が決まった。
議員はそれぞれ草刈り機やかまなどを持ちより、村有林のフェンス沿い約300メートルの区間に生い茂った草を刈り、道路は見違えるようにきれいになった。 -
箕輪町国際交流協会ポルトガル語講座開講
箕輪町国際交流協会の語学講座「ポルトガル語講座」は18日夜、町社会福祉センターで開講した。受講生は、「ボアノイテ(こんばんは)」と、あいさつから楽しく会話を学んだ。
町内にはブラジル人が多く暮していることからポルトガル語講座の要望があり、4年前から開講。本年度は12月まで全15回の短期講座として計画した。
講師はブラジルのサンパウロ出身、日系3世の陰山エルザさん(箕輪町在住)。受講生は13人。「仕事でブラジルの人とコミュニケーションをとりたい」「ポルトガルに旅行するときに話したい」「ブラジルに友達がいるので話せるようになりたい」とそれぞれ目的をもち、町内をはじめ伊那市、高遠町、駒ヶ根市などから参加した。
講師は、日本語とポルトガル語の両方を話しながら、「おはよう」「こんにちは」「どうぞよろしく」などのあいさつを教えた。受講生は自己紹介の会話文をペアになって練習。難しい発音は、講師の発音を聞いて繰り返し練習し、熱心に覚えていた。 -
アスベスト(石綿)で立ち入り禁止措置
駒ケ根市の赤穂公民館と下平第5水源の一部にアスベスト(石綿)が使用されていることが18日、市の依頼で分析を行った専門機関の検査で分かった。市は即日同公民館の一部を立ち入り禁止とし、19日に記者会見を開いて検査結果について公表した。
赤穂公民館では2階大講堂の天井裏のはりなどに吹き付けられているロックウール中にクリソタイル(白石綿)アモサイト(茶石綿)の2種類の石綿が含まれていた。天井裏の大部分はパネルで覆われているため飛散の恐れはないが、ステージの天井裏は人が立ち入ることができるため、この部分の吹き付け材を除去する工事を行うことを決めた。9月いっぱいには終了し、再び開放したいとしている。
下平第5水源では発電機室などにクリソタイルが含まれていた。施設は現在稼動していないが安全のため同様に吹き付け材を除去する工事を行うとしている。工事費は約400万円を見込んでいる。
市は調査した公共70施設のうちアスベストが含まれている可能性のある10施設について検査を依頼したが、赤穂東小、中沢小など残り8施設についても結果が分かり次第適切に対応し、公表していきたいとしている。 -
赤穂南小2学期の始業式
駒ケ根市の赤穂南小(白鳥彰政校長)は19日、市内7小中学校のトップを切って2学期の始業式を行った。夏休みを終え、真っ黒に日焼けした顔で久しぶりに体育館に集合した全校児童は、1・3・5年生の代表による発表と白鳥校長の話を聞いて再び始まる学校生活に気持ちを切り替え、87日間にわたる長い2学期をスタートさせた。
1年2組、3年3組の児童らは「算数を頑張りたい」「運動会のリレーで1位になりたい」「漢字をきれいに書きたい」などと、それぞれ2学期に向けての目標を元気に発表した。5年2組の和田静花さんは「運動会や勉強で自分の苦手なことも一生懸命に頑張りたい」と決意を述べた。
白鳥校長は「長い2学期が始まった。全員が▽交通事故に遭わない▽あいさつを自分からする▽授業で進んで発言し、分かるまで勉強する窶狽フ3つを実行し、自分の力を伸ばす学期にしてください」と全校児童に呼び掛けた。
2学期の始業式は、前・後期制を採用している赤穂中を除き、赤穂小、赤穂東小では22日に、中沢小、東伊那小、東中では23日にそれぞれ行われる。 -
後期計画の素案で宮田観光開発に言及
宮田村の来年度から5年間の施策方針を示す「第4次総合計画後期基本計画」の素案の一部が19日明らかになった。長期債務などが問題化している村の第3セクター「宮田観光開発」についてもふれ、同社の経営改善計画を支援すると明記。住民の反感も強い観光開発の経営問題について、村の基本姿勢を具体的に示した格好だ。
今年度までの前期計画でも第3セクターの経営健全化に取り組むとしているが、宮田観光開発を特定する形ではふれていない。
後期計画の素案では観光開発を含む第3セクターの現状分析として「経営健全化に向けた情報公開と、経営にかかわる村の指導力が必要」とも指摘している。
素案は庁内の各担当者が取りまとめを進めている段階。
その他の各施策についても前期計画と目立った相違点はないが、3セクの取り扱いと同様に、住民により分かりやすい計画にしようと、言い回しなどを工夫している。
今回まとまった素案の一部は24日に開く村総合計画審議会に示して検討。以降も順次、まとまった部分から議論していく。 -
「中坪の歩み研究委員会」会長 山岸久男さん(78)
伊那市手良中坪区の情報紙「中坪の歩み」が6月、100号に達した。96年7月の発刊から数えて9年。中坪の歴史を掘り起こし、後世に残す役割を担う。
その「中坪の歩み」=B4判、片面刷り=のテーマ設定から、原稿集め、取材、編集、印刷などに当たっているのが、研究委員会。手良区誌を作る話が持ち上がり「ふるさとを見直そう」「地域の歴史を勉強しよう」と気運が高まり、発足した。委員は9つある常会から1人ずつ選出。「仕事を持ちながら」また「郷土史に詳しいわけでもない」委員が手探り状態の中、1号ずつ積み重ねてきた。
資料がほとんどなく、聞き取り調査が主。締め切りに追われながら、手分けをして原稿をまとめた。当初は4カ月に1回ほどのペースだったが、97年9月から月刊に切り替えた。
内容は地域の言い伝え、区政の動き、「なかつぼ再発見・人物伝」、常会の紹介、誕生月のお年寄り(80歳以上)に半生を聞く「歩いてきた道の思い出」、石碑など多岐にわたる。「金一千両、漆十貫」が埋まっているという「埋蔵金伝説」など興味深い。
100号達成記念に縮刷版を作り、全戸へ配った。「文化遺産になれば、うれしいね」と活用を促す。
100号を区切りに、発足当初から務めてきた会長の任を離れる。「もう年だし、後進に道を譲る」。「軌道に乗るまで、原稿が集まらないなど苦労もあったが、区民の理解で大勢の人に登場してもらった」と振り返る。「読んでるよ」と励ましの言葉に支えられ「委員にカバーしてもらった」。
印象に残っているのは、地域に伝わる出来事を後世に残そうと取り組んだ紙芝居の製作。江戸時代後期に活躍した力士雷電為右衛門の若宮八幡宮での興行、農作業の様子などを題材に、4作品を手がけた。プロに任せるのではなく、自分たちで作ることを決め、何度も話し合いの場を持った。脚本を考え、一般からボランティアを募って紙芝居の絵を描いてもらい、作り上げた。
演芸大会や高齢者学級など区内外で公演している。
地域には、まだまだ埋もれている話がある。過去の歴史を現在につなげ、生かしていく。「地域を作っていくのは私たち地域住民」。
(湯沢康江) -
ソムリエ高野さんが23日に宮田で講演
宮田村の特産品として生産開始から7年目を迎えた山ぶどうワイン。ワインを文化として地域に定着させようと、関係者でつくる「中央アルプス山ぶどうの里づくり推進会議」は23日午後2時から、日本ソムリエ協会常務理事高野豊さんの講演会を村民会館で開く。
国内屈指のソムリエである高野さんは、山ぶどうワインを高く評価。宣伝活動にも積極的に協力している。
講演会ではワインにあう料理などを提案してもらう予定。
当日は村料理組合のほか、駒ケ根ホテル旅館組合、同食堂売店組合に参加を呼びかけてあり、地域食材の活用などもからめて、ワインを中心にした新たな地域活性化も模索する。
入場は無料で誰でも参加可能。問い合わせは村産業課85・5864まで。 -
中学生海外研修 市長に帰国報告
夏休み中の13日間、カナダへ海外研修に参加した伊那市の中学2年生15人(男子5人、女子10人)が18日、市役所で小坂樫男市長に帰国のあいさつをした。
小坂市長は「出発前より肌の色が黒くなって帰ってきた。人生にとって良い体験ができたのかな」と出迎えた。
生徒は「ホストファミリーがやさしかった」「カナダの人が飲む水の多さに驚いた」「日本食が1番おいしいと思った」などの感想を話し、それぞれ研修を満喫した様子で、「英語を勉強してから、もう一度訪れたい」という声が多かった。
伊藤菜穂さん(西箕輪中)は「不安な顔をしていたら、向こうの人が『笑った顔のほうがよい』と元気づけてくれてうれしかった。これからは、いつも笑顔でいようと思う」と話した。
海外研修は伊那市など6市町村による共同事業で、計44人が参加した。 -
二千絵会が作品展
県老人大学を卒業した和紙ちぎり絵愛好者でつくる「二千絵(にちえ)会」(講師・中村早恵子さん)の作品展は22日まで、伊那市西町区伊那部の旧井澤家住宅で開いている。同住宅では初めてとなる和紙ちぎり絵展に関心が集まっている。入場無料。
講師を含めたメンバー12人が一人2、3点計25点を出品。風景、人物、花など題材はバラエティーに富み、和紙の温もり、毛羽の味わいに加え、染めの色合いがやさしい表情をつくりだしている。
旧井澤家住宅の運営委員で、同会メンバーの矢澤秋子さん(67)が「展示をきっかけに足を運んでもらいたい」と、仲間に出品協力を依頼し、展示会を企画した。
矢澤さんは「古い建物と合った、和紙のやさしい表情を見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
午前9時から午後5時(最終日は午後3時)まで。 -
染布&アンティークトンボ玉展
200年以上前のトンボ玉で作ったアクセサリーと、天然で染め上げた洋服などの展示会「染布&アンティークトンボ玉展」が、19日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれ、来場者の目を楽しませている。
伊那市のアトリエ「もの」で作品制作を続けつつ、全国で年間20回近く展示会を開く中村清人さん(50)・訓子さん(50)夫妻が、市内で展示会をするのは約2年ぶり。
夫婦共に染色に携わってきたが、訓子さんが好きだったことや、天然鉱石とガラスで作るアンティークトンボ玉の質感などに魅了され、清人さんは8年ほど前からトンボ玉のアクセサリーも手がけている。
少なくとも200年以上前に作られたトンボ玉を使用しており、ローマの遺跡からでた2、3千年前の玉を使った作品もある。
訓子さんは「"心の安らぎ"をコンセプトとした楽しい展示。ぜひ見にきてほしい」と話していた。
入場無料。23日まで。 -
みはらしの湯、信州の温泉表示認定制度の認定を受ける
利用温泉のことを知ってもらった上で、選んでもらおう窶狽ニ、県が進めてきた「安心、安全、正直」な信州の温泉表示認定制度。県は12日、その制度に基づき、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」を新たに認定した。上伊那で認定を受けた施設は2件目となる。
今年3月には羽広荘が、上伊那で初めて認定を受けた制度で、有効期間は5年。みはらしの湯は、5月下旬から申請を準備。成分や湯量など、規定の13項目を調べて申請していた。今回は、県下23施設が新たに認定され、県下34施設が認定施設となった。 単純温泉で神経痛や関節痛などに効能があるとされる同温泉は、露店風呂から望む仙丈ケ岳などの雄大な景色が、県外から訪れる観光客に人気だという。 -
オートパル上伊那伊那展で日本画の展示
ユリやシャクナゲなどを優美に描いた日本画19点が、伊那市上牧のオートパル上伊那伊那店のショールームで、20日から展示されている。
作品は全て辰野町の野沢繁子さん(56)のもの。それぞれの作品は、鮮やかでありながら落ち着きがあり、細部まで描き込まれた30号以上の大作は、迫力がある。
町の講座を通して日本画と出会った野沢さん。日本画家の三堀舜董氏に学ぶなどして、25年以上製作活動を続けており、昨年は個展も開いた。仕事や家事の合間に描くため、半年ほどかかる作品もあるという。
野沢さんは「日本画は見ても描いていても落ち着く」と、その魅力を話す。
同店は「文化的なつながりを大切にしたい」と、地域で芸術活動をする個人などの作品を展示している。唐澤順一店長は「気軽に足を運び、作品を楽しんでほしい」と話している。
9月17日まで。 -
クールビズ効果あり?
環境省が温室効果ガス削減のために提唱したノーネクタイ・ノー上着ファッション「クールビズ」。ベルシャイン伊那店では、前年に比べ、カジュアルシャツの売り上げが伸びた。
人気だったのは、ネクタイを外したときに襟元がすっきり見えるボタンダウンや襟が高めのYシャツ。色はブルーのストライプやチェック。価格は1900円がよく売れたが、通気性のある生地で、Yシャツの襟しんに吸熱・冷却メッシュを使用した4千円のものも動いた。
7、8月のカジュアルシャツの売れ行きは前年対比110%。ポロシャツは特に変動はなかった。
本年から、Vネックなどのアンダーウエアを取り扱ったところ、まずまずの売れ行き。
また、ジャケットを脱ぐことでベルトに気を配る人も目立ち、皮ベルトでなく、おしゃれな柄入りベルトが売れた。
一方で、スーツやネクタイは前年に比べてダウンした。
「売り場では景気の明るさが見えたとはいえないが、ものがよければ高くても売れる」と担当者。「クールビズは役所や営業などに限られる。ビジネス関係商品が落ち込む中、前年並みは健闘したのでは」という。
値下げの時期をねらって商品を買い求める人もいるようで、夏物最終処分の商戦が繰り広げられている。 -
まほら伊那地球元気村
家族を対象としたイベント「まほら伊那地球元気村」(実行委員会主催)が27窶・8日、伊那市の鳩吹公園で開かれる。定員に満たない講座の参加者を追加募集している。
地球元気村は野外活動を通して新しい自然観を養うもので、講師に村長の冒険ライダー風間深志さん、マルチアウトドアマン白井糺さんらを迎える。
野外教室のメニューは、石がまによるピザづくり、カヌー、流しそうめんなど18。
追加募集しているのは、すがれ追い、野外生活技術習得講座「たき火術」「野外料理術」、野外絵本ライブ、木工教室、マウンテンバイクなど。
当日参加も受け付けるが、保険の申し込みに間に合うのは23日まで。実行委員会では早めの申し込みを呼びかけている。
また、27日午後7時半からのナイトイベントには俳優根津甚八さんが初登場する。
入村料は大人3千円、小学生以下1500円、3歳以下無料。地球元気村民は500円引き。ナイトイベントのみは500円。
申し込み・問い合わせは、市役所商工観光課内の実行委員会(TEL78・4111内線332・335)へ。 -
自然に触れ歴史を学ぶ
千葉県香取郡多古町の小学生20人が17日から3泊4日の日程で、高遠町に訪れている。多古町教育委員会主催の夏休みを利用したツアーで、希望する児童が参加。6泊7日で、多古町と縁のある高遠町と静岡県を周り、自然体験などを通して協調性や自主性などを養う。
多古町との縁は、豊臣秀吉が小田原攻めで北条氏を降伏させ、天下を統一した際、1590(天正18)年、徳川家康を関東八州の領主に任命。家康の家臣だった高遠藩主・保科正之の祖父にあたる正直が下総多胡1万石を賜り、およそ11年間従事していたことが始まり。
3日目の19日は、東高遠の樹林寺(川上宥円住職)を訪問し、本堂に安置される夕顔観音像を拝観した。
夕顔観音は、平安時代に多胡付近にある寺が火災で全焼したときに、農民が夢想によって、実際に夕顔の中から取り出したとされる。正直の長子である正光が夕顔観音を深く信仰し、下総多胡から高遠に移り、樹林寺を建て、夕顔観音を写し作って、勧請し安置したと言われている。
川上住職が高遠と多古との縁や夕顔観音の沿革を説明。児童たちは真剣に耳を傾け、両町の歴史のつながりに理解を深めた。
一行は国立信州高遠少年自然の家を拠点に、期間中、森屋山登山や町内の自然探索などを体験。20日に町内を散策して、静岡県に向う予定。 -
伊那ロータリークラブ
45周年記念誌を発行伊那ロータリークラブ(鵜飼昭二会長)はこのほど、創立45周年記念誌「45年のあゆみ」を発行した。
同クラブは05年2月18日に創立45周年を迎え、記念式典を開催した(会長は第45代鈴木実氏)。記念誌は式典の様子と45年間の活動記録などを収録している。
45周年記念事業として一般から公募して決めたボランティア顕彰者の紹介もあり、同クラブがどのような視点からボランティア活動に注目しているかがうかがわれて興味深い。
同クラブでは「この節目を新たな契機として初心に返り、遥かなるロータリーのロマンを求めて更なる奉仕活動を展開する」と述べている。 -
アスベスト現地調査
粉じんを吸い込んだことによる健康への被害がじわじわと広がっているアスベスト(石綿)に関して駒ケ根市は市内の公共施設の現地調査を10日までに終了した。その結果、アスベストが含まれている可能性のある部分が計10カ所見つかったため、アスベストの有無について専門機関に分析を依頼した。市は8月末に検査の結果が出るのを待って、問題のある施設があれば早急に対策を講じることにしている。
建設課建築住宅係によると、調査の対象となった建物は公民館、学校、保育園、体育館など市が管理する70施設。それぞれ設計図書で建築年、使用材料などを確認した上、アスベストが使用されている可能性のある天井裏や構造物などを目視で点検した。その結果、アスベストが含まれている可能性のある部分が計10カ所見つかったため、この部分のサンプルを取り、アスベストの有無について専門機関に分析を依頼して現在結果を待っている。市の担当者は結果が分かり次第、問題のある個所については▽除去▽囲い込み▽固化窶狽フいずれかの措置を早急に取りたいとしている。
アスベストは繊維性の鉱物で▽燃えない▽電気を通しにくい▽磨耗しにくい窶狽ネどの性質があることから、耐火被覆材として建物の鉄骨や天井に吹き付けられるなどの用途に広く用いられてきた。吹き付け石綿は1974年以前に施工中止となっているほか、石綿含有吹き付けロックウールは80年以前に、そのほかの石綿含有吹き付け材も88年以前に施工が中止されているが、その後も一部で引き続き使用されていた可能性も皆無とはいえない。 -
議員研修会
駒ケ根市、飯島町、宮田村、中川村の伊南4市町村の議員らでつくる伊南市町村議会連絡協議会は17日、議員研修会を駒ケ根市で開いた。議員、議会事務局職員など約70人が参加し、市役所南庁舎で昭和伊南総合病院の千葉茂俊院長の講演「地域医療における中核病院窶拍コ和伊南総合病院について」を聞いたほか、昼食後には市営グラウンドで市町村対抗ソフトボール大会を行うなどして親ぼくを深めた。
千葉院長は、医療保険制度の充実などにより、高度な医療を安い医療費で受けられることから日本の医療ランキングは世界第1位であると紹介し「これからの超高齢化社会では単に病気を治すだけでなく、生きがいを持てる医療への質の変化が求められる。昭和病院では今後も救急救命センターを維持し、地域医療の核となるようさらに充実を図りたい」と熱っぽく語った。
ソフトボールは駒ケ根市対宮田村、飯島町対中川村の対戦で試合開始。議場では舌戦を展開する理事者と議員だが、試合では呉越同舟とばかりに舌の矛先を相手チームへのやじに替え、ここぞという時には見事なファインプレーを見せるなど、それぞれ一丸となって戦った。 -
アユの友釣りにぎわう
天竜川水系は、アユの友釣りを楽しむ人でにぎわいを見せている。
全国的にも大物が多いことで知られる同水系。毎年友釣りを楽しみとするファンが多く「尺アユをねらう」という人も多い。
17日も伊那市の天竜川漁業協同組合前の駐車場には、関東方面や中京方面からの車が留まり、漁協前の川は、朝から至る所で釣り人の姿が見られた。
今年は雨が少なく、釣果も好調。北信方面の天候不順なども影響し、土・日曜日などを利用して普段よりも多くの釣り人が訪れているという。
28センチ台のアユも出始め、今後さらに大きなアユが期待される。
夏休みを使って釣りに来たという八王子市の男性は「天竜川は東京からの交通の便も良く、いい川。もう少しきれいだともっと良いのだが」と話していた。 -
宮田小2学期始業式
宮田村の宮田小学校は18日、夏休みを終えて2学期の始業式を開いた。児童たちは楽しかった思い出を胸に、元気に登校した。
真っ黒に日焼けした子どもたち。自由研究や宿題など出された課題を提出し、久しぶりに会う友達と夏の出来事を語り合った。
式では3年1組の田中碧君、安田彩華さん、5年2組の谷さくらさんが作文発表。
夏休みの思い出を振り返りながら、「自分をあきらめない」「色々挑戦し、発見したい」「自分で考えて苦手なところを克服したい」と2学期の抱負を語った。
野溝和人校長は、1年間で1番長い2学期の過ごし方について指導。「色々な発見をして、ワクワクドキドキするような勉強をしよう」と具体的に目標を持って取り組むことを呼びかけた。 -
箕工校の未来を育てる会嘆願書を推進委員会に提出
県教育委員会が示した高校改革プランのたたき台で、統廃合対象校として名前が挙がった箕輪工業高校の関係者らでつくる「箕輪工業高校の未来を育てる会」(平澤豊満会長)などは18日、第3通学区の高校改革プラン推進委員会の池上昭雄委員長に、嘆願書を提出し、存続を訴えた。
育てる会、同窓会、PTAの3者による嘆願書は、全日制課程存続を願う内容。同校の卒業生の半数以上は、地元で就職し、即戦力として活躍していることに触れ「同校がなくなることは、県内有数の工業地域である上伊那にとっても衰退につながる」と主張、存続を求めている。
この日は、下伊那で統廃合対象校として名前があがった飯田長姫高校関係者から提出された、たたき台の白紙撤回を求める意見書も推進委員に配られた。
育てる会は9月2日、嘆願書と共に、集まった5万人の署名を、田中知事にも提出する予定でいる。 -
第5回高校改革プラン推進委員会
第3通学区の高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の第5回が18日、伊那市生涯学習センターであった。県教育委員会のたたき台で対象外だった諏訪地域の統廃合も今後視野に入れ、議論していくことなどを確認した。
地域校に関する議論もあり、諏訪、上伊那、下伊那を代表する委員それぞれの、認識の相違も明確になった。池上委員長は「交通面や経済的理由から、都市部高校への通学が困難な高校生が、地域高には多数進学しており、存続意義を感じる」と主張。一方で、電車の路線が整い、世帯あたりの車保有率も高い地域的事情から「もはや交通面での問題はなく、魅力ある高校なら生徒はどこからでも通ってくる」と言う諏訪地区の委員もおり、認識の統一はできなかった。
入学者数の減少率が少ない窶狽ニの理由で、たたき台で統廃合対象地域から外れていた諏訪地区の扱いについては、地域的特色を考慮せず、減少幅のみで判断した県教委の案を疑問視する声もあり、伊那市の小坂市長は「いずれ生徒数が減少するのは諏訪地区も同じ。将来的な合理化のため、対象とすべき」と主張した。
委員会としては、全地区での統廃合を考慮して、今後進行していくことを決めた。 -
箕輪町地域福祉計画策定
箕輪町は、今後の福祉の新しい取り組みを目指し「箕輪町地域福祉計画」を策定した。
住民のだれもが地域の中で安心して暮らせるよう、生活や福祉の課題を解決するための仕組みや方向性を示す、総合的な福祉のまちづくり計画。町第4次振興計画の中で、地域福祉社会を構築する計画として位置付け、すでに策定している町高齢者保健福祉計画や健康増進計画などと整合性を持たせている。町社会福祉協議会が策定する「箕輪町地域福祉活動計画」とも相互に連携する。
計画は05-09年度の5年間。3年ごとに見直す。
計画の基本理念は「共に生き、支えあう だれもが健やかに暮らせる福祉のまち箕輪」。基本目標は(1)地域福祉活動へ積極的に参加する(2)地域で支えあう(3)安全安心なまちで暮す(4)福祉サービスを安心して利用する-。
取り組みの方向は、▽地域福祉推進のための人材育成▽地域福祉ネットワークの構築▽心とまちのバリアフリーの推進▽多様な福祉サービスの展開-など14項目ある。
計画は住民、事業者、行政が協働して推進。全庁的な推進体制づくり、関係機関や各種団体との連携、計画内容の広報・啓発などに取り組み、定期的に推進状況を点検する。 -
南箕輪村議会臨時会
南箕輪村議会臨時会は18日開き、公共下水道事業管きょ工事請負契約の締結議案2件と、箕輪工業高校全日制課程の存続を求める意見書提出の議員発議を原案通り可決し閉会した。
請負契約は、国庫補助の村公共下水道事業管きょ工事第5、第7工区。第5工区は、伊那総建(本社・南箕輪村、北沢千秋社長)と5145万円で契約。施工延長1101・5メートル、管布設延長1073・6メートル。06年3月24日しゅん工予定。第7工区は、キョウデンテクノス(本社・南箕輪村、橋本徹社長)と5670万円で契約。施工延長1280・5メートル、管布設延長1242・1メートル。06年3月25日しゅん工予定。
箕輪工業高校全日制課程の存続を求める意見書は、「全日制課程がなくなることは、地域と一体となって魅力ある学校づくりを実践する地元・学校にとってまこと由々しい限り。存続を強く求める」とする内容で、県知事、県教育委員会、県議会議長に提出する。 -
箕輪町デイサービスセンターゆとり荘で歌声喫茶
箕輪町三日町のデイサービスセンターゆとり荘は15日からの1週間、歌声喫茶と題して利用者が歌をうたい、お茶を飲み、午後のひとときを楽しく過ごしている。
ゆとり荘では、施設で作成した歌集を使って歌をうたうことはあるが、喫茶風にすることはあまりない。今回、歌声喫茶のために曲の入れ替えをして歌集を新しく作り直した。
利用者は歌謡曲や童謡・唱歌など66曲が載った歌集を開いて曲選び。「いっぱいあって迷うね」と話しながらページをめくっていると、「憧れのハワイ航路」とリクエストがかかり、皆で大合唱。「影を慕いて」「青い山脈」と、大きな声で次々と熱唱。利用者の一人は、「昔の歌だからみんな知ってる。一生懸命歌って、楽しいよ」と笑顔で話した。
たくさん歌ったあとのお茶は、通常のお茶に加えコーヒー、紅茶、ジュースと飲み物メニューを多く用意。好きな飲み物を選んでのどを潤した。 -
伊那まつりポスター原画コンクール全作品展
8月6、7日盛大にあった「第33回伊那まつり」のポスター原画コンクール全作品展が29日まで、市役所市民ホールで開かれている。関係職員は「全作品を見る機会は最後。もう一度、祭りの余韻に浸ってみては」と来庁を呼びかけている。
市内の4中学校から応募があった191点を展示。以前から掲示していた入賞作品30点に、市民踊り区間の商店街に飾られていた作品すべてを加えた。
市のイメージキャラクター「イーナちゃん」、竜、花火などをモチーフに、色合いも鮮やかな作品が多い。
すべてラミネート加工がほどこされていて、展示の後は作者に返す。