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第1回ゆとり荘見直し検討委員会
箕輪町社会福祉協議会は28日夜、第1回ゆとり荘見直し検討委員会を町社会福祉総合センターで開いた。委員を委嘱し、事務局が介護保険制度改正の概要とゆとり荘事業を説明した。次回から、具体的な検討に入る。
05年の介護保険制度の見直し、町内における民間企業の参入などによる影響を考え、ゆとり荘の事業を根本的に見直し、今後の事業展開を検討するため委員会を設置。町社協理事や評議員、一般公募の11人を委員に委嘱した。委員長は星野和美さん、副委員長は原きの江さん。
ゆとり荘は92年4月、高齢者福祉施設として開所。00年から、介護保険制度施行に伴い通所介護(デイサービス)事業と短期生活介護(ショートステイ)事業をしている。
検討委員会では、デイサービス事業とショートステイ事業、新事業の企画と実施について検討し、年度内に報告書をまとめ町社協の平沢豊満会長に報告する予定。
現在、デイサービスをする施設は町内にグレイスフル箕輪(上古田)がある。宅老所は「菜の花」「しばみや」「きのした」の3施設。新たに南小河内に平成会、木下一の宮に宮坂組、木下に上伊那医療生協が建設を進めている。
桑沢昭一社協常務理事は、「町内に民間の同様の施設ができ、ゆとり荘をこのまま続けるのがいいのか、方向転換がいいのか、社協の中からも意見がある。委員会で話し、いい方向に持っていきたい」とあいさつした。 -
ダチョウの人工ふ化に成功
上伊那農業高校生物工学科3年の橋本哲平君(17)=伊那市=が28日、ダチョウの人工ふ化に成功し、2羽のヒナが生まれた。「本当にうれしい。かわいい」と喜ぶ橋本君。「これからが大変だけど成鳥にまで育てたい」と、生まれたばかりのヒナを見守っている。
同校は01年度から生徒がダチョウのふ化に挑戦。03年秋に成功して以来2度目。県内の農業高校ではまだ成功例がないという。
卒業生がふ化に成功した03年は、ふ化から10日でヒナが死んでしまった。橋本君は、課題研究でヒナを育てることをテーマにダチョウのふ化に挑戦。4月末から取り組んだ1回目は、卵の1個が未受精卵、残り1個は42日間のふ化期間を過ぎても生まれず失敗に終わった。
2回目の挑戦で6月14日に「みはらしダチョウ牧場」から受精卵2個をもらい、15日に学校飼育室内のふ卵器で卵を温め始めた。
湿度を30%まで下げるため毎日吸湿剤を交換し、卵の重さと温度を測定して記録。4時間ごとに90度ずつ卵を回転させる作業もしてきた。
ヒナの誕生は、1羽目が28日午前0時50分。2羽目は同日午後6時13分。体重は1羽目935グラム、2羽目1130グラム。
橋本君は27日から学校に泊り込み、2羽とも自力で殻から出ることが出来なかったため殻を割る補助をした。「割るタイミング、割り方が大事。慎重な作業だった」という。
誕生から1日経ったヒナを手にして「温かい。42日間が報われた」と笑顔を見せた。「卵を扱う以上にヒナの扱いは気を使う。まだ安心できる段階ではない」と慎重に観察を続ける。
今後の課題は餌付け。ダチョウは豆科の牧草を食べるが、同校にはふ化後の資料がないため手探りで取り組むことになるという。 -
大澤美己さん(25) 伊那市東春近
初めて手がけた絵本「うそ、ついちゃった。」が第9回新風舎えほんコンテストで優秀賞を受賞。全国の書店で25日から、発売されている。
どきどきしながら、自分の絵本が並ぶ書店を端のほうから見た。「うれしいけど、恥ずかしいですね」。
絵本は、主人公の女の子がだいきらいなさんすうのテストで30点を取ったが、おかあさんに80点とうそをつく。うそをついたことに心を痛めながら、素直に打ち明けるまでを書いたお話。A4判、12ページ。
主人公の女の子にあえて名前を付けず、読み手が主人公の気持ちに入り込めるように気を配った。文字の大きさも変え、主人公の気持ちをわかりやすく表現。また「どきどきどき… そわそわそわ…」と文章をリズミカルに仕上げた。
「お父さん、お母さんにも小っちゃいころの気持ちを思い出して読んでもらえたら」と話す。
昨年、雑誌で偶然、えほんコンテストの応募を知り、1カ月強で仕上げた。全く同じ経験はないが、小さいころにこういう思いをしたんだろうなと思いながら「自然に思いついた」。それまで小説ばかりを書いていたが「試しに出してみよう」と中学校以来、描いたことのない絵(パステル画)にも挑戦した。細かい描写を書く小説と違い、文章と絵のバランスの難しさがあったという。
絵本は伊那市内の小学校に寄贈。早速、図書委員長を務める児童から手紙が届いた。一緒にどきどきしながら読んだ様子や「同じような悩みを解決してくれた本です」と感想が記されていた。思わぬプレゼントに「一生の宝物です」と喜ぶ。
子どものころから、本を読むのが大好きで、小学校2年生から童話を書き始めた。本屋に行っては、おもしろそうな本を手に取り、ジャンルにこだわらず読みあさった。
地元の高校を卒業後、日本大学芸術学部へ進学。400字詰め原稿用紙300枚の長編小説を書いてばかりだったが「至福の喜びでしたね」。
卒業してからも作家への夢は変わらず「人の心」を大事にした小説を書き続ける。「応募しても端からダメ」で、今も応募した小説と絵本の結果待ちの状態。「難しい世界とわかっている。それでも書き続けたい」と夢を追う。
とりあえずの目標は「2冊目を出版すること」。
最近、天体望遠鏡を購入し、星空を眺める。料理づくりや運転することも好きな時間。 -
合併後のまちづくり メリット、不安は…
高遠町と町議会は28日夜、「合併後のまちづくりに関する町民懇談会」を町総合福祉センターやますそで開いた。伊那市、長谷村との合併を控え、地域住民の不安を解消し、今後のまちづくりを考える機会として計画。地域住民200人余が参加し、合併に関する疑問や、合併後のまちづくりについて意見を交わした。
合併のメリットを問う意見に対し、伊東町長は「弱者にしわよせがくるといったことはない。合併しない場合の方が住民負担が高くなる。一方で、合併して現状より良くなる部分がある」と強調し、「地域協議会が置かれ、市長に意見を伝えられることになっているため、協議会を充分活用していく必要がある。住民の声を施策に反映させ、よりよい新市を築いていくことが重要」とした。
また、新市に向けた準備や取り組み、地域協議会の構成、婦人会や老人会などの組織のあり方などについての質問のほか、「住民の直接判断が示せなかったことは遺憾。今後、次世代を担う若者や子どもたちへの影響が心配」との意見も出た。
伊東町長は「地域住民の理念を尊重し、地域の特性を生かした合併にしたい」と述べた。 -
高遠小で大戦・日中戦争の出征者76人分の遺書など見つかる
高遠町の高遠小学校資料庫からこのほど、日中戦争、太平洋戦争に召集されたと思われる76人分の遺書や遺髪などが見つかった。出撃する前などに、妻や両親宛てに残したもので、当時の町役場に集められたとみられる。2、3通を残している例もある。
町教育委員会の調べでは、76人中従軍看護婦が1人。70人は生還しているが、残りの6人については戦死または、戦地で戦病死しているという。6人分の遺書が届けられていないことに対して、町教委は「遺書を残した戦争と、戦死した戦争が違うことで、届けられなかったことも考えられる。しかし、あくまでも推測にすぎない」としている。
町教委が、同校資料庫の古文書などを整理調査したところ、棚の上の段ボール箱の中に、ひとまとめにされていたという。なぜ小学校の資料庫に置かれたのか、その経過は明らかになっていない。
町教委は、本人や遺族に連絡をとって、返していきたいという。 -
みこしもワッショイ
長谷村の長谷村保育園(北原洋子園長)で28日夜、夏祭りがあった。1年おきの一大イベントに、園児をはじめ、保護者や昨年度の卒園者ら100人余が、夏のひとときを楽しんだ。
オープニングでは、法被やジンベエ、浴衣など、かわいらしい格好をした園児たちが、保育園の名称である「空飛ぶクジラ」をイメージしたみこしを担ぎ、「わっしょい、わっしょい」と元気よく園庭を練り歩いた。
たのしみ広場では、園児たちが製作したお面や風鈴などの作品が並び、普段の給食では食べられない、かき氷やフランクフルトの出店には園児たちも大喜び。参加者でなかよし音頭やフォークダンスも踊り、花火大会でフィナーレを飾った。 -
上伊那企業、経営者50歳台以上が85・7%
アルプス中央信用金庫調べ上伊那の企業では60歳台の経営者が最も多く36・9%を占め、50歳台以上では85・7%に及ぶことがアルプス中央信用金庫のアンケート調査で分かった。後継者に関しては、「決まっている」「候補者がいる」と答えたのが合わせて64・8%。「見当たらない」と答えたのは7・7%だった。
アルプス中央信用金庫が4半期に1回、取引業者を対象にして行っているアンケート調査。7月20日付発表の調査では、「後継者問題」を特別に盛り込んだ。経営者の年齢構成では総合では50歳台以上が85・7%だったが、特に製造業では90・0%、建設業が88・2%、不動産業では60歳代以上で100%を占めるなど、経営者の高齢化の傾向が目立った。
社長の代では2代目が49・4%、次いで創業者が31・3%、3代目が13・9%だった。
後継者については、総合で、「既に決まっている」が44・0%、「候補者はいるが決まってはいない」が20・8%で、約6割5分がメドをつけているが、サービス業や不動産業で「候補者が見当たらない」としたのはそれぞれ18・2%と20・0%で、後継者不足の傾向を示した。この2業種は、廃業予定や事業譲渡希望などで「後継者は必要ない」としたところも、それぞれ9・1%、20・0%と高い数値を示した。 -
第2回 輝く!経営者賞 受賞者決まる
受賞者 歓びの声(下)上伊那の元気な企業の秘密を探ることを目的に03年4月から2年間にわたって進められた「上伊那 輝く!経営者キャンペーン」。その第2回目の表彰式が26日、伊那毎日新聞創刊50周年記念祝賀会の第1部として開催され、伊那市の唐木屋石材工芸、駒ヶ根市の上伊那貨物自動車、伊那市の菓匠しみず、伊那市の南信美装伊那窶狽フ4社の経営者が「輝く!経営者」賞を受賞した。
表彰にあたっての同キャンペーン推進委員長の三井貞明さん(元養命酒工場長)のあいさつと、受賞後、推進委員の一人であるニュースキャスターの武田徹さんのインタビュアーを受けて、受賞者が語った歓びの声を紹介する(要旨)。その2回目。 -
ローメンのうしお 50年目に「ちょっと挑戦」
伊那市通り町のローメン店「うしお」が、新しい味を売り出す。従来の「うしお流ローメン」にカレー粉をトッピングするものと、からしマヨネーズを添えるものの2種類。
カレー味は、今までのローメンとはかなり印象が変り、一口目のインパクトが強い。夏場に向く感じ。からしマヨネーズ味は、ウスターソースと混ざり合って渾然一体とした深みのある味だ。
どちらもバイトの学生などとともに「まかない食」として楽しんできた味だという。トッピングだけなので、声をかければ無料でサービスしてくれる。
うしおは1956年6月1日、現在の地で開店。以来、ウスターソースベースの味を守り続けてきた。焼きそば風の作り方は「うしお流」と呼ばれ、地域の人々に愛され続けてきた。
同店3代目の潮田秋博さん(33)は「うしおの味は当然守り続けますが、少し目先の変った新しい味を提供してローメン愛好家の層を広げられればと思います。50年目のちょっとした挑戦ですかね」と語る。創業者で現役の哲人さんに水を向けると「俺は、そんなものは知らん」と一言。
「新しい味で面白い」という声もあれば、「それをローメンと呼ぶのか」という昔ながらのファンもいる。 -
カナダ語学研修出発あいさつ
中学生海外語学研修で31日にカナダに出発する箕輪町立箕輪中学校の生徒10人が28日、町役場を訪れ、平沢豊満町長に「カナダの文化、生活を学んできたい」と抱負を語った。
カナダ語学研修に参加するのは2年生10人。約半数がホームステイや旅行などで海外に行った経験がある。「ホストファミリーとカナダの文化をしっかり学び、英語で交流したい」「カナダの食文化、郷土食を学び、メモしてきて、日本で作って家族と食べたりしたい」「日本との文化の違いを学びたい」などそれぞれ意欲的に語った。
平沢町長は、「カナダの良さと、外から見た日本の良さを感じてほしい。自分の目標を定め、新しい何かを発見し、13日間で身に付いたことを今後に生かしてほしい。家族に感謝し、健康に気を付けて行ってきてください」と激励した。
カナダ語学研修は31日-8月12日までの13日間。レスブリッジ市でホームステイし、語学研修のほかカナダ人生徒とのスポーツ交流も予定している。 -
南箕輪村図書館「おはなしの旅にでよう!」
南箕輪村図書館は28日、夏休み特別企画「おはなしの旅にでよう&大きなシャボン玉作り」を村民センターで開いた。約40人の小学生らが集まり、語りを聞いたりパネルシアターを見たり、おはなしの旅を楽しんだ。
語り「だいくとおにろく」、パネルシアター「すてきなぼうしやさん」、大型絵本「花さき山」のプログラム。子どもたちはじっと耳を澄ましてお話の世界に入り込んでいた。
お話の後は、図書館前の庭で大きなシャボン玉を作って遊んだ。ハートや星の形、二人で操る大きな四角などさまざまな形の枠があり、子どもたちは好きな枠を交代に使って遊んだ。
大きな長いシャボン玉ができると「すごーい」と歓声。紙コップに入れたシャボン液をストローでぶくぶくと吹いて泡が盛りあがってくると、「アイスができた」「こっちはポップコーン」とはしゃいでいた。 -
高校生が1日看護体験
伊那中央病院で28日、高校生の1日看護体験があった。上伊那の高校を中心に8校から43人が参加し、一般病棟で実習をした。
県看護協会が主催する恒例行事で▽高校生の進路の参考にしてもらう▽看護に理解を深める窶狽ヒらいがある。
病院の概要を聞いたり、足を洗う足浴を練習したあと、高校生は白衣に着替え、病棟で実習に入った。
現場で働く看護師の指導を受けながら、患者の足浴を体験。洗面器に足を入れ、丁寧に洗う高校生に、患者は「とっても気持ちがいい。このあと、すっと眠れるよ」と喜んだ。
伊那弥生ケ丘3年の新谷裕香さん(18)=宮田村=は「看護に興味があり、進路の参考になればと思って参加した。大変だけど、人とのかかわりがあって、やりがいのある職場」と話していた。 -
伊那消防組合議会の7月臨時会
伊那市など6市町村でつくる伊那消防組合議会の7月臨時会が28日、伊那市役所であった。05年度一般会計第1回補正予算や、高遠消防署に配備する水槽付き消防ポンプ自動車1台の取得など、3議案を可決した。
05年度一般会計補正は、5675万9千円を追加し、総額12億7172万2千円とした。主な歳出は、4月末に横転事故があった、伊那消防署のはしご付き消防ポンプ自動車の修理に関する一時借り入れ金5500万円、箕輪消防署の化学防護服2着の購入金169万5千円。
高遠消防署に配備する水槽付き消防ポンプ自動車は、来年1月末に納車予定で、取得予定価格は3千990万円。 -
金メダル獲得宣言で、未来ある後輩を激励
宮田村出身で来年2月のトリノ冬期五輪に出場が期待されるスピードスケートの新谷志保美さん(25)が26日、母校の宮田中学校で講演。世界記録を出して五輪では金メダルを取りたいと力強く宣言し、「皆さんも高い目標を持ち、その夢を実現させるためには何が必要か考えてみて」と後輩たちを激励した。
目標に向って取り組み、課題を一つひとつクリアしていく喜びを語る新谷さん。
「まだ頑張れる、まだ変えていけるって高い所を目指してきた。求めることがなくなったら、終わってしまう」と話した。
夢の実現には「今、自分が何をすべきか」考えることが必要と指摘。「私は強くなるために、コーチにどのように関わってほしいかも考える。周囲のサポートも視野に入れたほうが、うまくいくと思う」と説明した。
半年後に迫った五輪について「結果を出すためには、自分をどこまで追い込めるか。どんな練習をしたら良いか、逆算しながらやっている」とも。
成績不振だった昨季を冷静に分析し、攻めの姿勢で練習に励んでいる今の姿を話した。
PTAの主催で、全校生徒と保護者が聞いた。丸山沙織生徒会長は「先輩が世界で活躍していることを誇りに思う。私も高い目標を持って、進路を切り開きたい」と話した。 -
七輪でウナギ蒲焼き
土用の丑の日の28日、宮田村町1区の宅幼老所「わが家」(大石ひとみ代表)では、七輪を使ってウナギを蒲焼き。利用者は昔懐かしい炭火の風味を堪能し、「本当に美味しい」と喜んだ。
「たくさん食べて夏場を元気に乗りきってほしい」と考えた大石さん。自宅から七輪を持ちこんだ。
ウナギのほか、ホタテやイカ、みりんぼし、ウインナーなども一緒に焼き、辺り一帯は炭火の香りが充満。ビールをグラスに注ぎ、夏の料理の醍醐味を満喫した。
「炭火だで、ちょっと違うに」とスタッフ。おじいちゃん、おばあちゃんはコンガリと焼きあがったウナギを口に運び「本当。いい味だなー」と笑顔が広がった。 -
高遠小で高遠城の絵図新たに2枚発見
高遠町の高遠小学校資料庫からこのほど、高遠城の絵図が新たに2枚発見された。これにより、高遠城やその周辺の様子を描いた絵図は、町が確認しているだけで80点となった。町教育委員会は、この2枚を町立歴史博物館か古文書館に移管したいとしている。
見つかった絵図のうち1枚は横2・30メートル、縦1・8メートルほどの大きさ。江戸時代初期、鳥居忠春と忠則が藩主だった1936年から1689年の間の高遠城を含む藩士の武家屋敷割りが描かれている。
町教委によると、絵図には幕末の学者である中村元起(1820窶・884)の庵をさす「希月舎蔵」の判が押されていることから、謄写した絵図を中村元起が所持していたとみられる。
鳥居時代のものは、今回と同様の屋敷割りと、簡略化されたものが11点確認されている。
絵図は町教委が同校資料庫の古文書などを、整理調査していて発見。ほかにも、明治初めころの教科書や古文書、進徳図書館の書籍なども見つかった。 -
どろんこクラブのジャガイモ掘り
宮田村公民館の親子学級「どろんこクラブ」はこのほど、今が旬のジャガイモ掘りを体験。暑さも忘れて、土に親しんだ。
大久保区の吉沢小百合さんが協力し、畑を開放。子どもたちはさっそく、土を掘り、ジャガイモを探し当てた。
近所や親戚が栽培していても、ジャガイモ掘りは初めての参加者が大半。大きな袋に一杯詰めてもやり足りない様子で、袋を余分にもらって作業を続けた。
蒸し返すような暑さだったが、子どもたちはヘッチャラ。「こんなに大きいのが獲れた」と満面の笑みを浮かべていた。 -
駒ケ根建設業組合ボランティア清掃作業
駒ケ根市と宮田村の建設業者34社でつくる駒ケ根建設業組合(佐々木正博会長)は29日、地域の美化に協力しようと駒ケ根市の伊南バイパス沿道と市内を流れる田沢川周辺のボランティア清掃作業を行った。同組合員らのほか、伊那建設事務所員、市職員ら約70人が参加し、草刈りやごみ拾い、アレチウリ駆除などに汗を流した。
参加者らは真夏の日差しが照り付ける中、草刈り機やかまなどを手にして長く伸びた草を刈ったり、捨てられている空き缶やたばこの吸殻などを分別してごみ袋に入れたりしていた。
所河覚副組合長は「暑い中ご苦労様。交通事故とけがに気をつけて頑張って」とあいさつした。
同組合による田沢川の美化作業は4年目。バイパス沿いの清掃作業は昨年から行っている。 -
心の教育研修会
豊かな人間性を育てる教育に役立てようと駒ケ根市教育委員会とモラロジー研究所は29日「心の教育研修会」を駒ケ根市文化会館で開いた。市内の小中学校教職員ら約200人が参加し、基調提案、グループ別討議などを行ったほか、麗澤大名誉教授の細川幹夫さんによる講演「トヨタ成長のカギに学ぶ」を聞いた。
細川教授は、豊田式自動織機を発明し、トヨタの基礎を築いた豊田佐吉が幼少から「自分が日本の国土を2倍にして王様になり、皆を助けてやる」などと言って村人らから変人、気違いと呼ばれていたことを例に挙げ「常識的でないからといって決して悪い方に考えてはならない。佐吉のような変人こそが世の中を変えていく可能性を持っているのだから」と話し、個性を育てる教育の大切さを訴えた。 -
実年ソフトボールチーム「伊那OB」監督・県ソフトボール協会理事長 小牧文敏さん(67) 伊那市高尾町
第14回実年ソフトボール長野大会(6月11、12日・飯田市県営運動公園グラウンドなど)で伊那市の50歳以上のソフトボールチーム「伊那OB」が優勝した。監督としてチームを率いた1996(平成8)年の翌大会から数えて、9連覇の偉業を達成。選手としても第1回、第4回大会に優勝している。
「50歳になっても、仲間と喜びを分かち会い、今年も優勝できたことが嬉しい。練習や試合を支えてくれた家族や、職場の皆さんの理解があったおかげ」と笑顔がこぼれる。
今年は、県内から27チームが参加。同チームはシードチームとして出場し、準決勝、決勝戦では対戦チームを5回コールドで破る圧勝だった。
◇ ◇
ソフトボールは、ピッチャーとバッター、ベース間の距離が短いソフトボールは瞬間的判断が要求されるため、より基本的な練習が必要とされるスポーツ。チームでは「基本練習」を欠かさない。仲間たちも、練習の重要性を理解し、週3回の練習にも、控えの選手でさえ意欲的に参加する。
選手の間では仲間意識が芽生え、言われなくても周りが指導する。「監督みよりにつきるよ」と笑顔で話す。
同チームは、10月15日から栃木県太田原市で開く全国大会に出場。昨年の全国大会(大分大会)では、準優勝した高知県に2回戦で惜敗したが、「今年はベスト4進出が目標」と意気込みを語る。
◇ ◇
野球とソフトボールの人生。「周りの協力があってこそ好きなことが続けられた」と振り返り、周りの人への感謝の気持ちはいつも忘れない。
小学生時代は地域の人に「野球少年」と呼ばれるほどの有名人。手作りのバットとグローブで、中学生に交じって夜遅くまで田んぼで野球をした。1955(昭和30)年には、上伊那の高校として初めて、甲子園に出場。翌年も甲子園の土を踏んだ。
ソフトボールとの出会いは社会人になってから。78年、ソフトボールの国民体育大会が長野県で開催することになり、青年時代の実績をかわれ、県の強化チームの監督に就任し、全国3位に導いた。
◇ ◇
県ソフトボール協会理事長としても、チームの選手に対て、「人間的にも成長してもらい、地域に帰ったとき、良き指導者としてソフトボールの技術向上、普及に務めてほしい」と願う。そして、フトボールの町として繁栄し続けることが夢だ。 -
防犯ボランティア団体が保育所で啓発活動
防犯ボランティア団体の伊那エンジェルス隊(池上千枝子会長)と、信州防犯ボランティアOG会(本部・松本市、松村愛子会長)は26日、伊那市の竜東保育所(下島典子所長)で、防犯や交通安全の必要性を訴えた手作りかるたを披露し、園児たちの防犯意識を高めた。
かるたは同会の中沢愛子さんが製作。知らない人からの声かけに応じないことや自宅のドア鍵の閉め忘れの注意、道路に飛び出さないことなどを呼びかけるものをはじめ、タバコのポイ捨てや飲酒運転の危険性を示した大人向けのものまでが描かれ、「こういう時はどうしたらいいですか」と質問を投げかけて、園児たちの関心を深めていた。
伊那エンジェルス隊は初めての取り組みで、今後は同じようなかるたを作り、管内の小学校や保育所を巡回して、啓発活動を進めていく。 -
命水を養護老人ホームに寄贈
伊那市富県の水製造・販売「いすゞ」(織井常和社長)は26日、養護老人ホームみすず寮(中村幸子寮長)に、同社製品である南アルプスの深層水「常和の命水」10リットル入り20箱を寄贈した。
命水は、活性化酸素の一つである、一重項酸素(老化やがんを促進する物質)を薄める特性を持つ窶狽ニ信州大学農学部で検証されたことから、自宅が近所で長年の付き合いのある、中村寮長がこのほど就任した同施設に贈った。
織井社長は「利用者のみなさんに飲んでもらって元気になってもらいたい」とあいさつ。中村寮長は「まろやかな水質でおいしかった。利用者も喜びます。本当にあり難い」と感謝した。
同施設では、食事の時間に利用者が自由に飲めるように食堂に置いて命水を味わう。 -
公民館学級が箕輪祭りに初参加 踊り練習に励む
箕輪町の「あざみ学級」は、町の夏を彩るみのわ祭り(30日)のワクワクダンシングに初参加する。練習最終日の26日は、用意したおそろいのTシャツとサンバイザーを着用して取り組み、振り付けなどを確認し合った。受講者らは「不安だけど、精いっぱい踊りたい」と意欲をみせている。
「あざみ学級」は、50代から60代の16人が受講し、公民館大学との合同講座や館外研修のほか、演歌体操、手芸講座などを年間通して学んでいく。
町がワクワクダンシングを誰でも気軽に踊れるようにと、従来の振り付けを簡略化し、新たな踊りを考案。(ワクワクダンシングII)。今年取り入れることに決まり、1回目の演歌体操講座で講師の今井愛子さんらが祭りへの参加を持ちかけた。公民館の学級単位で一つの連をつくり、踊りに参加するのは初めて。
最初は横に首を傾げ「テンポが早いし、ついていけるか」と不安を抱えていた受講者だが、2時間程度、4回にわたって練習に励み、ほぼ完成に近づいた。衣装も、講座名から「アザミ」の写真を胸元に配し、紫色に統一したTシャツと黄色のサンバイザーにして張りきっている。
当日は、今井さんら2人を先頭に、練習の成果を思いっきり発揮する予定だ。 -
新村長が初登庁
前村長の退任に伴う宮田村長選で無投票初当選した清水靖夫新村長は27日朝、住民も見守るなか初登庁した。就任式では約100人の職員に「まず皆さんとコミュニケーションし、互いの信頼を深めたい」と呼びかけ。信頼関係を住民に広げ、官民協働の意識を高めると話した。
新村長は職員の積極的な対応を求め「行政をよく知らない私に、皆さんから肩をたたいて(アドバイスもして)ほしい」とも。
住民に信頼される行政も掲げ、「外から見て頑張っていると言われる役場にしよう」と訴えた。
産業連携による地域おこしやものづくりの推進も示し、「いずれも官民一体の戦略が必要。話しができる環境をつくる」と説明。村全体が同じ目標に向って、互いに問題意識を高めることが必要と繰り返した。
初登庁する新村長の姿を見届けた町1区の女性は「人の話しに耳を傾け、村を良くしてほしい」と期待。
30代の役場職員は「職員の意識もそれぞれ違うが、今後は変わってくると思う。伸ばす厳しさを持って、民間の活力を入れてほしい」と話した。 -
新村長が助役、教育長の留任方針を明らかに
27日に初登庁した宮田村の清水靖夫村長は、助役、教育長の留任を希望し、職員人事も変更しない方針であると伊那毎日新聞の取材に答えた。
行政に精通している村職員出身の2人の理事者の力が必要として、課長級以下の人事についても「春に異動があったばかりで、事業の継続、拡大を図るためにも現状維持が適当」と見方を示した。
清水村長は民間出身を強く打ち出して初当選しており、人事も注目されたが、バランスを重視した格好になりそうだ。 -
宮田小学校終業式
宮田村の宮田小学校は27日、終業式を行った。有意義な夏休みにしようと、1学期の成果と課題を振り返った。
2年の松下志帆さん、保科美帆さん、4年の塩澤凛さん、6年の新谷丈爾君が1学期の思い出を作文で発表した。
4人とも勉強や運動など、課題を克服して力が伸ばせたと報告。注意されたことなどは、2学期に直したいと決意した。
各教室でも1学期を見直したが、1年生は初めての通知表にドキドキ。お世話になった校舎をきれいにしようと、雑巾がけをする姿もあった。 -
南箕輪村議会臨時会
南箕輪村議会臨時会は27日開き、井戸水汚濁の損害賠償請求控訴事件の和解の議案や解決金450万円の一般会計補正予算など5議案を可決した。
損害賠償請求控訴事件は、不動産総合企画事業の城南物産(本社・南箕輪村神子柴、埋橋常人社長)と埋橋常人氏(70)が、村が97年に着工した神子柴自然公園建設工事により井戸水が濁ったとして村を相手に02年2月1日付で東京高等裁判所に控訴。東京高裁が今年5月末に和解勧告し、今月13日に最終の和解案をまとめた。
和解条項は、▽村が原告側に解決金として450万円の支払い義務を認める▽原告が水道管を自宅まで埋設する許可申請をした場合に村は許可事務を行い、できる範囲内で必要な協力をする-など。
一般会計補正予算は、歳入歳出予算の総額に各127万4千円を追加し、総額をそれぞれ44億7820万7千円とする。
このほかの議案は、05年度国庫補助村公共下水道事業管渠工事第1、2、6工区の請負契約の締結について。 -
森本元信大学長の自然教室が水生昆虫観察
信州大学の元学長で名誉教授の森本尚武さん(71)=伊那市在住=がボランティアで行う自然教室の第4回目がこのほどあり、伊那市役所近くの天竜川と三峰川で水生昆虫の採集と観察に約40人の参加者が熱中した。伊那ロータリークラブの共催。信大農学部アルプス圏フィールド科学教育研究センターも後援した。
今回の講師は、教室の協力者で、水生昆虫の専門家・信大名誉教授の吉田利男さん。17日にビデオや標本であらかじめ水生昆虫について講義をしてもらった参加者は、吉田さんや同じく信大農学部教授の中村寛志さん、大学院の院生に従い、川の浅瀬に入り、歓声を挙げながら様々な水生昆虫を捕まえていた。
「ザザムシ」として有名なヒゲナガカワトビケラやシマトビケラ、ヘビトンボ、ヒラタカゲロウやチラカゲロウ、様々なヤゴ類などが採集でき、「カゲロウもカワゲラは、天竜川・三峰川のどちらでも採集できたが、三峰川の方が少し多い。それは水がきれいなため」などと吉田さんが解説した。
絶滅危惧種II類に入れられる魚類アカザも採集され、参加した親子が珍しそうに見入っていた。
教室は、自然の中で昆虫や植物・生物に触れ合う場を作ろうと森本さんが04年から初めたもの。今回講師を努めた吉田さんは、「親子で河原に出て昆虫を探すなど、とても貴重な機会。これを通じて大人も子供も自然への関心が高まれば幸い」と話した。
子供をつれて参加した伊那市の本間たかねさんは「生きているザザムシは初めて見た。こんな身近なところにいろいろな生物がいてビックり。全然知りませんでした」と驚いていた。 -
第2回輝く!経営者賞受賞者決まる
三井委員長あいさつ 受賞者の歓びの声(1)上伊那の元気な企業の秘密を探ることを目的に03年4月から2年間にわたって進められた「上伊那 輝く!経営者キャンペーン」。その第2回目の表彰式が26日、伊那毎日新聞創刊50周年記念祝賀会の第1部として開催され、伊那市の唐木屋石材工芸、駒ヶ根市の上伊那貨物自動車、伊那市の菓匠しみず、伊那市の南信美装伊那窶狽フ4社の経営者が「輝く!経営者」賞を受賞した。
表彰にあたっての同キャンペーン推進委員長の三井貞明さん(元養命酒工場長)のあいさつと、受賞後、推進委員の一人であるニュースキャスターの武田徹さんのインタビュアーを受けて、受賞が語った歓びの声を紹介する(要旨)。 -
「イーナちゃん楯市町村大会」
伊那市の「イーナちゃんマレットゴルフクラブ」(池上為夫会長)の「イーナちゃん楯市町村大会」が27日、西箕輪のマレットパークはびろであった。辰野町から駒ヶ根市まで8市町村から、150人が集まり、優勝を競った。
今年で3回目。天候もよく、木々に囲まれたコースは涼しく、マレットゴルフ日和。参加者の一人は「いろいろな人と一緒にマレットゴルフが楽しめてよかった」と感想を話した。
結果は次の通り(市町村名なしは伊那)。
▽男子 (1)宮下近夫(117(2)松川幸夫118(3)池田修治(宮田)119(4)大沢昭人119(5)向山良人119(6)藤沢幸雄(箕輪)120(7)北原忠義121(8)林初雄121(9)有賀政也122(10)渋谷雍裕122
▽女子 (1)鈴木光子(南箕輪)119(2)白鳥栄子119(3)小平貞子119(4)林清子120(5)塩沢トシ江121(6)池田紀子123
▽ホールインワン 田中宏、小沢恒二郎、赤羽篤、木村庄蔵、広瀬良治、千葉謙、林清子、田中悦子、池田紀子、山崎和子、須山しづ子、下平輝佐子、渋谷香代子、佐々木琴代