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伊駒アルプスロード 計画段階環境配慮書公表
長野県は、国道153バイパス伊駒アルプスロードの環境影響評価を記した計画段階環境配慮書を29日公表しました。 環境配慮書は、29日から伊那建設事務所や伊那市役所などで縦覧が始まりました。 伊駒アルプスロードは駒ヶ根市北の原から伊那市青島までのおよそ11キロにわたるもので、天竜川右岸は、現在の道路を活用するルート案と天竜川沿いに新設されるルート案が示されています。 配慮書は、それぞれのルートに対し大気質や動物、重要な史跡など6つの項目を評価しています。 縦覧は12月14日までで、伊那建設事務所のHPでも見ることができます。 県では、環境保全に関わる住民や国からの意見をふまえ、ルート案を決定するとしています。
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上農 牛山勇太さんが 農業鑑定競技で最優秀賞
南箕輪村の上伊那農業高校の牛山勇太さんは、10月20日から22日にかけて群馬県で開かれた、日本学校農業クラブ全国大会の農業鑑定競技農業土木で最優秀賞を受賞しました。 最優秀賞に選ばれたのは、緑地創造科3年の牛山勇太さんです。 農業クラブ全国大会は、日頃の活動の成果を発揮する場として開かれていて、上農からは11人と1グループが参加しました。 牛山さんが出場した農業鑑定競技は、農業に関する筆記や計算の問題が40 問出題され、その得点を競います。 農業土木には全国から約70人が出場し、牛山さんは最優秀賞となりました。 上伊那農業高校ではこのほかに、プロジェクト発表・意見発表・農業鑑定競技で6人と1グループが優秀賞を受賞していて、過去最高の成績だということです。
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小松華功さん 作陶展
辰野町出身の陶芸家、小松華功さんの作陶展が伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、食器や花器などおよそ100点が展示されています。 小松さんは京都を中心に活動していて、地元の人たちに作品を見てもらおうと、2年に1度展示会を開いています。 土の自然な色を引き出すことにこだわっていて、中には地元辰野町の土を使った作品もあります。 小松さんは「土の色を楽しんでもらい、生活の中に溶け込むようなものを見つけてほしい」と話していました。 小松華功さんの作陶展は、11月3日(火)までかんてんぱぱホールで開かれています。
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伊那プレミアム商品券 期限31日まで
20%のプレミアがついたい~な伊那プレミアム商品券の有効期限が31日に迫りました。伊那商工会議所では、早めの利用を呼び掛けています。 伊那商工会議所によりますと、10月20日現在、89%の回収率となっています。 い~な伊那プレミアム商品券は、伊那商工会議所・伊那市商工会・JA上伊那が7月初旬に販売したものです。 総額4億5千万円分が販売され、1人上限10万円でおよそ3800人が購入しました。 利用できる店舗は、市内478店舗で、利用した店舗の分類では、大型店が46%、JA上伊那が13%、小売り・建設・サービスなどそのほかが41%となっています。 プレミアム率が高かったこともあり、家電製品、自動車、旅行などに利用されたケースが目立ったということです。 伊那市内では、過去に、平成21年に2回、24年に1回、合わせて3回、プレミアム商品券の販売を行っています。 過去3回の平均的な回収率は99.7%となっています。 なお、箕輪町プレミアム商品券の使用期限は12月25日で、10月22日現在の回収率は83.6%、南箕輪村のまっくんプレミアム商品券の使用期限は来年1月25日で、10月28日現在の回収率は62%となっています。
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体を動かす介護予防講演会
伊那市内の介護予防活動をさらに推進しようと、体操を取り入れた講演会が、29日、伊那市役所で開かれました。 講演会に先立ち、いきいきサポーターによる体操が行われました。 いきいきサポーターは、伊那市内の各地で、体操や運動を通して介護予防を推進しています。 今年3月には、しあわせ信州ご当地体操コンテストで1位となる優秀賞を受賞しています。 音楽に合わせて、参加者も一緒に隣の人の肩をたたくなどの体操を行いました。 そのあと、長野県健康づくり事業団の健康運動指導士 五十嵐 宏美さんが講演しました。 長野県では、平成25年度に、ずくだすガイドというガイドラインを作りました。 長野県の方言「ずく」を使って、日常生活よりも10分多く、体を動かすことを促すものです。 講演では、五十嵐さんの指導で、参加者も体を動かしました。 ひじから腋にかけて、やさしく何度かさすり、二の腕をつかむようにして往復すると、参加者からは首を回すのが楽になったとの声が上がっていました。 伊那市内には、9月1日現在、65歳以上の高齢者は2万255人いて、高齢化率は29%です。2年後の平成29年には、30%を超える見込みだということです。
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信大農学部生栽培のお米販売開始
南箕輪村の信州大学農学部の学生が育てた低農薬有機栽培のお米の販売が、29日から始まりました。 販売が始まったのは、低農薬栽培のコシヒカリです。 それぞれ10キロの値段で、乾燥機で乾燥させたものが3,900円、はざかけ米は4,500円です。 信大農学部では、毎年学生の実習の一環で付属農場の水田で稲を育て、収穫した米を販売しています。 育苗から田植え、稲刈りから脱穀まで、一連の流れを実習で学んでいます。 10年以上前から、除草剤を減らすために除草機を使い、2.5ヘクタールの田んぼで有機栽培しています。 今年は例年並みの13.2トンを収穫しました。 販売初日、友人に贈るため早速買い求める客の姿がありました。 信州大学農学部のコシヒカリは、生産品販売所の主力商品の一つで、県外からの注文もあるということです。
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信州の名工に造園工の後藤孝保さん
卓越した技能をもち県内産業の発展に功績のあった人物を知事が表彰する「信州の名工」。 伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは伊那市手良の造園業、有限会社花月園社長で造園工の後藤孝保さんが選ばれました。 後藤さんは「まず信州の名工に決定の便りが来て一番先に報告したのが親父でした。お線香をあげて『ちょうだいしたよ』という報告をしました。」と 話します。 造園工の後藤さんは昭和17年生まれの73歳。 16歳のときに、先代で父親の亭造さんが経営する花月園に入りこの道60年近くになります。 信州の名工に選ばれたことについて「光の当たりにくい商売なんですけど今回光を当てていただいて本当にありがたい。」と話します。 花月園は昭和15年創業。 2代目の後藤さんは父、亭造さんから造園に関する技術を教わりました。 父の亭造さんは親子の間でも厳しかったといいます。 後藤さんは仕事をするうえで、お客さんの喜ぶ姿が励みになっているといいます。 73歳になった後藤さんはこれまでに培った技術を次の世代に伝え、後継者育成に力を入れていきたいと話します。
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来年用年賀はがきの販売開始
来年用の年賀はがきの販売が29日から全国一斉に始まりました。 今年もアニメキャラクターのはがきが若者向けに用意されました。 そのほかにも、来年の干支の猿が描かれたものなどがあります。 伊那郵便局では110万枚を販売する予定だということです。 来年用年賀はがきの受付は、12月15日からです。 伊那郵便局では、元旦に届けるには25日ごろまでに投函してほしいと呼びかけています。
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中尾歌舞伎 定期公演に向け練習に熱
伊那市長谷に伝わる農村歌舞伎、中尾歌舞伎の秋の定期公演が11月1日に行われます。 本番を前に、中尾歌舞伎保存会では練習に熱が入っています。 27日は、中尾歌舞伎保存会のメンバーが中尾座に集まり、衣装を身に着けての練習を行いました。 今回の演目は「奥州安達原三段目袖萩祭文の段」です。 前半は、家族の人情ものです。 前半の主人公は浪人と駆け落ちをして家を勘当され、盲目となった袖萩です。 天皇の弟環宮が誘拐されたことの責任を負い、養育者である袖萩の父、平傔丈は切腹することとなりました。 袖萩は父の最期に一目会いたいと、家に駆けつけ、祭文を歌って許しを請います。 袖萩を演じるのは、伊那市手良の登内絢也さんで、今回が初舞台となります。 後半は武士の荒物で、袖萩の夫阿部貞任や源義家が登場し、戦場での再会を約束をして分かれます。 前半は、家族の情愛、後半は武士の立ち回りが見どころだということです。 中尾歌舞伎定期公演は11月1日に伊那市長谷の中尾座で行われます。
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もみじ湖 紅葉見ごろに
箕輪町の箕輪ダム周辺では紅葉が見ごろを迎え、県内外から訪れた人たちで賑わっています。 箕輪ダム、通称もみじ湖は周辺におよそ1万本のもみじが植えられています。 28日は平日にもかかわらず県内外から多くの人が紅葉狩りに訪れていました。 箕輪町観光協会によりますともみじは今月20日ころから色付き始め、28日現在見頃となっています。 今年は、木によって紅葉の進み具合も異なり、葉が落ち始めた木もあれば、まだ葉の色が緑の木もあります。 31日には農産物や東日本大震災復興支援の海産物の直売が行われる、もみじ湖夢まつりが予定されています。 町観光協会では気温の変化にもよりますが見頃は今週末頃と予想しています。
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サクラコマ 合格祈願
伊那市内の製造業社などでつくる製造業ご当地お土産プロジェクトチームは、受験シーズンを前にサクラコマの合格祈願を伊那市高遠町の弘妙寺で27日行いました。 この日は、プロジェクトチームの関係者5人が弘妙寺を訪れサクラコマ150個の合格祈願を行いました。 サクラコマは、伊那市の製造業社など10団体が共同で開発や生産を行っているもので、2013年に販売を始めました。 回すと花びらが開き「サクラが咲いたように見える」事から、受験シーズンに合わせ、合格祈願バージョンを販売しています。 今年も孫の合格を願う人などから問い合わせが来ていて、県内外から30個の予約が入っているという事です。 製造業ご当地お土産プロジェクトチームでは、今回祈願した150個が完売した後は、改めて別のコマを合格祈願し販売していくとしています。 コマは一個1,000円で、高遠さくらホテルなどで販売しています。
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西春近メガソーラー損害賠償訴訟 訴え棄却
伊那市西春近の大規模太陽光発電所をめぐる損害賠償の裁判で地裁伊那支部は、伊那市の片桐建設の訴えを棄却しました。 この裁判は、伊那市西春近の大規模太陽光発電所をめぐり、合理的な根拠のない反対運動により名誉や信用が損なわれたとして、施設を設置した伊那市の片桐建設が、発電所近くの男性に対し6千万円の損害賠償を求めたものです。 28日は地裁伊那支部で望月千広裁判官が片桐建設の訴えを棄却しました。 また、この訴えが男性に精神的苦痛を与えたとして慰謝料50万円を支払うよう命じました。 判決に対し片桐建設の顧問弁護士は「判決文を確認し、控訴するか検討したい」とコメントしています。
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10年後の社会について提言
高校生が10年後の社会について考え提言する全国高校生合宿の意見発表が25日、伊那市の伊那スキーリゾートで行われました。 合宿は地域活性化に取り組んでいる上伊那の高校生などでつくるグループ「ゆるっと赤シャツワークショップ」が行ったものです。 これからの社会を理想に近づけるためにはどうすればよいかを考えようと行われたもので今回で2回目です。 24日と25日の2日間、上伊那を中心に東京や埼玉の高校生およそ20人が参加して教育をテーマに話し合い25日はその発表が行われました。 グループの代表で赤穂高校の三澤康太さんは「それぞれが考え意見を出し合うなかで提言をまとめることができた。有意義な合宿だった。」と話し今回まとめた提言を県教育長に提出するとしています。
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息子を語る不審電話相次ぐ
伊那警察署と駒ヶ根警察署管内で息子を語る不審電話が連続発生していて関係各署では注意を呼びかけています。 伊那警察署の発表によりますと27日の午前9時45分以降伊那署と駒ヶ根署管内で息子をかたる不審電話がありました。 不審電話は「仕事で大事な書類を電車の中に置き忘れた。賠償金が必要になるからお金を用意してほしい」などという内容だったということです。 不審電話は今日の午後3時までに伊那署管内で4件、駒ケ根署管内で3件確認されたということです。 伊那警察署では「風邪を引いた」「のどの調子がわるい」などは詐欺のキーワード、「非通知や見慣れない番号には応対しない」などと注意を呼びかけています。
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シクラメンの出荷始まる
冬の花シクラメンの出荷が始まり園芸農家では出荷作業に追われています。 箕輪町木下でシクラメンを栽培している並木園芸です。 27日は、代表の小嶋稔さんが花が揃った鉢を選び出荷の準備をしていました。 小嶋さんは先代が始めたシクラメンの栽培を40年近く続けています。 現在およそ3000平方メートルのハウスで10種類のシクラメン1万4000鉢を栽培しています。 今年は、夏の暑さで生育が心配されたということから、ハウスの風通しをよくし温度管理に気をつけたということです。 ハウスには色鮮やかな花が咲き揃い中でも、気温が下がると花が赤く色づくピアスという品種が人気だということです。 小嶋さんは、地元の人たちにも花を楽しんでもらおうと、地元の直売所などで販売を今年から始めています。 並木園芸のシクラメンは関西を中心に出荷され、作業はこれからピークを迎え12月末までに1万鉢が出荷されるということです。
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鳥インフルエンザを想定した演習
高病原性鳥インフルエンザのまん延を早期に防ごうと上伊那地方事務所と伊那家畜保健衛生所は、防疫演習を27日、行いました。 演習は、鳥インフルエンザ発生を想定し関係機関が対応を確認するもので、JAや市町村担当者など40人が参加しました。 実技訓練では、大型車両を使った発泡消毒が行われました。 タイヤに付いた細菌に対して消毒液を霧で噴出した場合、除菌率が70%に対し発砲消毒では97%と高い除菌率があるということです。 また、泡が車両などに長時間付着し作用時間が長くなることや泡状になっているので消毒状態が目に見えるのが特徴だということです。 他に、処分した鶏を埋める掘削の方法についての演習も行われました。 上伊那地方事務所によりますと上伊那地域では、採卵用の鶏を中心に98戸で20万羽が飼育されています。 長野県内では、これまで鳥インフルエンザウイルスは検出されていないということです。
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中央アルプス国定公園化へ 研究部会設立
伊那市の伊那合同庁舎で27日、中央アルプス山岳観光協議会臨時総会が開かれ、中央アルプスの国定公園化を目指すため研究部会を設立することが決まりました。 臨時総会には、上下伊那の市町村職員や観光団体など24人が出席しました。 研究部会の名称は「中央アルプス国定公園化研究部会」とし、現在県立自然公園に指定されている中央アルプスの国定公園化を目指します。 今年5月に開かれた総会で、駒ヶ根市から「国定公園化を進める研究をしてほしい」との提案があり、今回部会を設立することになりました。 研究部会設立により、県が主体となって動植物の他、観光客数や交通などの調査を行い、研究部会と議論を進めながら2年後の国定公園申請を目指します。 国定公園の選定基準では、「自然を守るだけでなく、多くの人にも利用してもらうこと」が要件となっていることから、山岳観光のあり方なども含めて議論を進めていくということです。 研究部会では、平成29年度中の申請を目指して、今年度中に1回目の会議を開く予定です。
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上伊那地区賛助会 傾聴ボランティア伊那が発表
シニア大学伊那支部のOBなどでつくる「上伊那地区賛助会」の今年度の集いが27日、伊那市のいなっせで開かれました。 賛助会は、それぞれの趣味や生きがいを大切にしながら、社会貢献に繋げようと活動しています。 この日は17のグループのうち、4つのグループが日ごろの活動を発表しました。 福祉施設などで傾聴活動をしている「傾聴ボランティア伊那」は、認知症の症状の1つ“物とられ妄想”のやり取りを実際に披露しました。 「財布がない。誰かにとられたかもしれない」と騒ぐ姑に、嫁はどのような対応をしたらいいのかという内容を発表しました。 メンバーは「最初から指摘すると自分の事を否定されたと思ってしまう。まずはしっかり受け止めてあげることが大切」と話していました。 上伊那地区賛助会は、シニア大学のOBを中心におよそ300人が会員となって活動しています。
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特殊詐欺被害3件防ぎ セブンイレブン伊那狐島店に感謝状
9月から10月にかけて3件の特殊詐欺を未然に防いだとして、伊那市のセブンイレブン伊那狐島店に26日、感謝状が贈られました。 この日は伊那警察署で特殊詐欺被害抑止緊急対策会議が開かれ、会議の冒頭で、セブンイレブン狐島店の原誠オーナーと細田栄聖店長に内川政澄署長から感謝状が手渡されました。 セブンイレブン伊那狐島店では、9月から10月までに3件の特殊詐欺被害を未然に防いだということです。 3件はいずれも、市内在住の男性が、高額な電子マネーを購入しようと店に訪れたところ、細田店長やパート従業員の女性が伊那警察署に相談するように促したものです。 男性客は、それぞれ購入方法に迷っていたり買った電子マネーに記載されていた番号をFAXで送ろうとしていたということです。 原オーナーは「今後も従業員としっかり話し合い被害者が出ないように努めたい」と話していました。 緊急対策会議には管内のコンビニエンスストアの店長など13人が参加し、コンビニの機械を使った特殊詐欺被害の手口などの説明を聞きました。 伊那警察署によりますと、コンビニで支払う電子マネーを使った詐欺は今年に入って増加傾向にあり、今後も様々な手口が予想されるため、引き続き各店舗に詐欺被害防止の協力を求めていくということです。
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南箕輪村西部保育園の園児がハロウィン用のかぼちゃ収穫
南箕輪村西部保育園の園児は、ハロウィンで飾るためのかぼちゃを26日、保育園近くの畑で収穫しました。 この日は、南箕輪村西部保育園の園児が、保育園近くの唐澤俊男さんの畑でハロウィン用のかぼちゃ40個を収穫しました。 収穫したかぼちゃはアトランティックジャイアントという品種で、大きいもので直径30センチから50センチ程に成長しました。 園児は協力してかぼちゃをトラックまで運んでいました。 保育園では早速、かぼちゃをくり抜いていました。 西部保育園では今週中にハロウィンパーティーを開く予定で、この日収穫したかぼちゃは中に火を灯してランプとして飾るということです。
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少年の塔の前で義勇軍の慰霊祭
太平洋戦争中、上伊那から満蒙開拓青少年義勇軍として満州に渡り、帰らぬ人となった青少年の慰霊祭が26日、伊那市の伊那公園内にある少年の塔の前で行われました。 慰霊祭は上伊那教育会が行っているものでおよそ30人が出席しました。 少年の塔は鍬を持ち遠い大陸から望郷の念にふける少年の像で上伊那教育会や満蒙開拓青少年義勇軍遺族会などが昭和36年に建立したものです。 義勇軍は戦時中、満州開拓のため国策として募られ教育会が中心となり奨励し上伊那からはおよそ800人が海を渡りました。 敗戦後ソ連の捕虜となり強制労働などで上伊那出身者は91人が命を落としたということです。 元上伊那教育会専任幹事で義勇軍として満州へ渡った北原和夫さん。86歳。 敗戦後は毎日重労働を強いられ食料も乏しいなか飢えと寒さ熱病などで犠牲者が続出する様子を見てきたといいます。 北原さんは「当時20歳前後の青少年が祖国の土を踏むことなく亡くなりさぞかし無念であったろうと思います。心から冥福を祈ってやみません。」と話していました。
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野菜販売や朝食提供「いなまち朝マルシェ」賑わう
伊那谷の有機野菜の販売や朝食を提供する「いなまち朝マルシェ」が25日、伊那市のセントラルパークで行われました。 いなまち朝マルシェは商店街や農家の有志でつくる実行委員会が食を通して地域の交流や活性化につなげようと行っているものです。6月から月に1回開催され今回は 収穫祭として有機野菜の販売などが行われました。 また東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市で捕れたさんまの販売も行われ人気を呼んでいました。 会場にはテーブルとイスが設置され訪れた人たちがくつろぎながら食事を楽しんでいました。 いなまち朝マルシェは、心を豊かにするライフスタイルを提案しようと始められたもので今年は今回が最後となります。 実行委員会では「回を重ねるごとに訪れる人も増えこの催しも定着しつつある」として来年も継続していく考えです。
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元義勇軍が植えた亡き友供養の菊が咲く
同じく満蒙開拓青少年義勇軍として満州に渡った伊那市小沢の辻元武良さんの畑では今年も亡き友の供養のために植えた菊が花を咲かせました。 辻元さんは現在90歳。 昭和18年、18歳の時に義勇軍に志願し満州で国境警備にあたりました。 終戦後ソ連の捕虜となり丸3年、シベリアで抑留生活を送った辻元さんは「戦後70年というが、私にとっては戦争が終わって67年。亡くなった人に戦後はない。」と話します。 辻元さんはシベリアで亡くなった友を供養しようと毎年育てた菊を靖国神社に行き供えていました。 高齢となり「いつまでできるか分からないが、体が動く限り友の供養を続けていきたい。」と話していました。
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伊那北高卒業で竹中工務店社長の宮下さんが講演
5大ドーム球場を施工したスーパーゼネコン5社の一つ、竹中工務店の宮下正裕社長が、17日伊那市長谷の仙流荘で講演しました。 伊那北高校を昭和40年3月に卒業した17回生の同窓会「いちなな会」。 17日、伊那市長谷の仙流荘で50周年の記念事業が行われました。 いちなな会メンバーは現在68歳か69歳。 261人の同窓生のうち、全国から76人が出席しました。 その中の1人が竹中工務店社長の宮下正裕さんです。 宮下さんは、2013年に初の創業家以外からの社長に就任しました。 伊那市中央区出身で現在は神奈川県横浜市に住んでいます。 同窓生を前に講演した宮下さんは、都市開発の歴史や現状と課題、建築の可能性などについて話しました。 趣味は、野菜づくりということで、「畑づくりとまちづくりは同じ。最初の構想力が一番肝心だ」とまとめました。
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中病で災害拠点病院訓練
伊那市の伊那中央病院は、大規模地震を想定した災害拠点病院としての訓練を、24日に行いました 訓練は、午後8時に伊那谷断層帯を震源とする震度7の地震が発生したとの想定で行われました。 伊那中央病院は、災害時に地域の拠点病院として24時間被災者を受け入れる、県の災害拠点病院に指定されています。 訓練では、全体の流れを把握するための机上シミュレーションを行いました。 まず、負傷者が運ばれてくると、ケガの度合いによって色分けし治療の優先順位を決めるトリアージを行いました。 待機していた各病棟に患者が運ばれてくると、マニュアルにそって対応していました。 訓練では、今年度導入した階段避難車の他2次トリアージの訓練なども行われ、200人を超える職員が参加していました。
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富県桜井区で公民館感謝祭
老朽化に伴い来年建て替えられる伊那市富県の桜井研修センターで、公民館感謝祭とやきいも大会が25日、行われました。 桜井区の公民館として活用され、建設から53年が経過し来年建て替えられることになりました。 こうしたことから公民館に感謝しようと、地区住民およそ150人が集まりました。 地区の中学生たちが「天神様や夏祭り、遊び場などとして利用した。今後さらに素晴らしい場所になって欲しい」と思い出を発表していました。 25日は、焼き芋や豚汁などが振る舞われ区民が交流を深めながら味わっていました。 春日隆美区長は「これからは若い人たちが新しい公民館を拠点に活動してもらい地域を守ってもらいたい」と話していました。
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上農祭で米粉使ったスイーツ提供
10月下旬となり文化祭シーズンが始まっています。 25日は学校や地区の文化祭が行われ賑わいました。 南箕輪村の上伊那農業高校の文化祭「上農祭」の一般公開が25日行われました。 今年初めて生産環境科の1年生が米を使ったスイーツを提供するカフェをオープンしました。 スイーツは、生産環境科1年の瀬戸拓真君の実家で収穫した米と上農高校で収穫した野菜や果物を使って作ったものです。 伊那市富県のカフェと辰野町の菓子店にそれぞれ商品の製造を依頼し販売しました。 米粉スイーツはりんごを使ったシフォンケーキに玉ねぎ入りのフォカッチャなどおよそ400個を用意しました。 訪れた人たちは、飲み物とセットで購入し味わっていました。 上農祭では他に、生徒たちが授業の一環で育てた野菜や果物の販売も行われ長蛇の列が出来るほどの人気でした。 また、同窓会館では生徒や同窓生たちの陶芸や水墨画などの作品およそ90点が展示されました。 25日は、天候にも恵まれ多くの人が文化祭を楽しんでいました。
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バナナの叩き売りなど人気イベントで賑わう
伊那市中央区の区民文化祭が25日中央区公民館で行われバナナの叩き売りなど区民手作りのイベントで賑わいました。 威勢の良い掛け声でバナナの叩き売りを行ったのは地区の名物おじさんこと、坂元洋さんです。 坂元さんは数年前から区民文化祭でバナナの叩き売りをするようになり、今では欠かせないイベントのひとつとなっています。 集まった人たちとの値段交渉ではユーモラスな語りで笑いを誘っていました。 中央区区民文化祭は今年で27回目で飲食販売コーナーや絵画などの作品展示が行われました。 押し花体験では、用意された花びらなどを紙に乗せ集まった人たちが思い思いの栞を作っていました。 宮下信一区長は「楽しいイベントを開催することができたのも区民の協力のおかげです。子どもからお年寄りまで交流する賑やかな文化祭にすることができました。」と話していました。
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創造館自主制作映画祭 開催
東京や大阪で活動する自主制作映像作家の作品と、伊那で制作された映像作品を同時上映する「創造館自主制作映画祭」が、24日、行われました。 映画祭には、東京と大阪で活動する自主映画制作作家の作品17本と、上伊那で撮影された作品4本が上映されました。 伊那谷から新しい映像文化を発信していこうと開かれたもので、アニメやコメディ、ドキュメンタリーなど様々なジャンルのショートムービーが上演されました。 このうち、伊那市で撮影された「実録・おやじの背中」は、休日の父親の1日を作品にしています。 他にも、35年前に制作された戦隊ものの作品もありました。 主催した創造館の捧剛太館長は、「誰でも簡単に動画撮影できるようになった今、伊那谷から新しい映像作品が出てきてほしい」と話していました。
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気仙沼直送サンマ あす伊那で販売
東日本大震災の被災地、宮城県気仙沼市出身者でつくるグループ「リアス気仙沼」は25日伊那市で開かれる「いなまち朝マルシェ」で、故郷で水揚げされたサンマを販売します。 24日は、伊那市のますみヶ丘平地林で開かれたイベントで一足はやく参加者に焼きサンマを振る舞いました。 リアス気仙沼は、震災で被災した故郷を応援しようと活動している、東京などに暮らす気仙沼出身者のグループです。 伊那市在住の野溝清美さんもメンバーの一人で、去年から気仙沼直送のサンマを販売しています。 今年のサンマ漁は不漁で水揚量は去年と比べ半分程で販売できるか心配されました。 しかし23日はこれまでの不漁と打って変わり、気仙沼市魚市場には、470トン近くのサンマが水揚げされ、伊那での販売分を確保する事ができました。 気仙沼直送のサンマは25日、午前10時から伊那市のセントラルパークで開かれる「いなまち朝マルシェ」で販売されます。 焼きサンマと生サンマ合わせて500本を予定していて、価格は1本200円です。