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女子大生の目線で地域の魅力発見
首都圏や関西の大学に通う女子大生や地元の中高生が古い地図を頼りに目的地となる住宅を探すイベントが6日伊那市富県で開かれました。 このイベントは、女子大生が1泊2日のホームステイを通して仕事や子育て、地域とのつながりなどについて学ぶ、「家族留学」の一環で開かれたものです。 イベントは、慶応義塾大学の学生が8月にキャリア教育で伊那市を訪れたことがきっかけとなり開催されました。慶応の学生と地元有志で作る実行委員会が主催し、首都圏や関西から女子大生6人が参加しました。 参加者は、6つのグループに分かれグループごとに車に乗り込むと、目隠しをしてスタート地点へと移動します。 スタート地点に到着すると、富県の古い地図が手渡され、屋号を頼りに目的地の家を探します。 地域の人を見つけると、家の方角や目印などを聞き目的地の家を目指していました。 目的地に到着すると、参加者は地元産の野菜などをお土産に受け取っていました。 その後、参加者全員とイベントのサポートをした地域のボランティアなど60人が富県ふるさと館で郷土料理を囲み会話を楽しみました。 実行委員会では「女子大生の感覚とネットワークで伊那の良さを発信してもらい、来年度も継続して開いていきたい」と話していました。
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西春近南小 親子で正月飾りづくり
伊那市の西春近南小のPTA活動の一環で、正月用のしめ飾りづくりが行われました。 6日は、希望者80人ほどが参加し、親子で協力しながらしめ飾りを作りました。これは、PTAの活動の一環で毎年行われています。 地域住民など3人が指導に当たりました。 PTAでは、「地域の先輩から伝統を学び、親子で触れ合う時間になった」と話していました。
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木下山車飾保存会 製作進む
来年1月9日と10日に行われる箕輪町南宮神社初祭りに向け、木下山車飾保存会は、山車飾の製作に取り組んでいます。 神社境内にある祭典準備室で連日製作が行われています。 山車飾りは、明治の初めころ、高遠から木下に養子に入った青年が、「高遠の山車飾りのようなものを祭りに飾ったらどうか」と提言したことが始まりとされています。 今年のメインの一つは、大阪夏の陣をモチーフにしたもので、真田幸村が徳川家康の本陣まで攻め入る場面です。 5日は地元の小学生でつくるスマイル山車クラブのメンバーも製作にとりくんでいました。 とんちで有名な室町時代の僧、一休さんを題材に、人形と屏風を作ります。 子供達は、保存会の会員からアドバイスを受けながら製作していました。 来年の干支サルにちなみ、17日には、JR飯田線木ノ下駅前に長谷に伝わる民話、孝行猿の山車が展示されます。 今年は境内と駅前合わせて6舞台が展示される予定です。
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古田人形芝居定期公演 若手が演目を披露
箕輪町の伝統芸能「古田人形芝居」の定期公演が5日、町文化センターで開かれ、20代の若手メンバーによる演目も披露されました。 演目は、「伊達娘恋緋鹿子 火見櫓の段」です。 登場するのはお七(しち)という娘です。 殉死を命じられた恋人を助けるため、江戸の町の門を開けようと、火見櫓の半鐘を打ち鳴らすという話です。 娘を操るのは、古田人形芝居保存会に所属する20代のメンバーで、全員が初舞台です。 見どころは、火見櫓に登っていく場面で、人形遣いは櫓の中から人形を操ります。 定期公演は、一年間の練習の成果を多くの人に見てもらおうと毎年12月に開かれています。
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青葉の会写真展 13日まで
伊那市内の写真愛好家でつくる「青葉の会」の写真展が、伊那市の伊那図書館で開かれています。 会場には、会員14人が今年1年で撮影した作品28点が並んでいます。 青葉の会は、市内で写真講座を受講していた生徒達が、講座が終わっても写真撮影を続けようと15年前に発足しました。 会員は市内在住の50代から最高齢は83歳で、各々に風景写真を中心に県内外に出かけて撮影しているということです。 青葉の会写真展は、13日(日)まで伊那図書館で開かれています。
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ベースボールサミット初開催 野球人口拡大へ
上伊那地域の野球指導者などが集まる「ベースボールサミット」が、5日初めて開かれ、野球人口の拡大にむけて連携を強化することなどを確認しました。 5日は、上伊那の中学や高校で野球を指導する教員の他、少年野球チームの監督などおよそ130人が伊那市の東部中学校に集まりました。 サミットは、指導者同士の連携を図り幼少期の野球人口を増やしレベルアップにつなげていこうと、上伊那の中学校体育連盟と高校野球連盟が開きました。 実行委員会によりますと、少子化に加え、サッカーなどの他のスポーツの競技人口増加に伴い、全国的に野球人口が減っているということです。 県内の昨年度の小学生の野球人口は、平成22年度より570人少ない1,759人、中学生は1,266人少ない3,647人となっています。 また、上伊那の33の少年野球チームのうち、5、6年生を合わせても9人に満たないチームが来年度は13チーム、再来年度は20チームになるということです。 5日は、幼年期の野球人口の拡大をテーマに分科会が開かれ、現状や課題などを共有しました。 実行委員会では今後、連携強化を図るための組織「上伊那青少年野球協議会」の設立にむけ、取り組んでいきたいとしています。
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まちの縁側サミット 意見を交わす
伊那市社会福祉協議会が進める「まちの縁側づくり」について考える研究集会「まちの縁側サミット」が、5日、伊那市の長谷中学校で開かれました。 サミットには、地域のボランティアなどおよそ130人が参加しました。 伊那市社協では、個人の庭や商店の店先など少人数が集う日常的な居場所を地域につくり、コミュニティを再構築していこうと、今年7月から「まちの縁側」づくりに取り組んでいます。 5日は、6つのグループに分かれ、まちの縁側に登録している個人や商店と意見を交換しました。 このうち、荒井で自宅の離れを縁側として開放している唐沢洋子さんは自身の体験を話しました。 ワークショップでは、どんな縁側があったらうれしいかについて意見を交換しました。 昼食時には、地域の飲食店や個人が作った郷土料理などが並ぶ「つながりメシ大会」が企画もあり、参加者同士会話を楽しみながら料理を味わっていました。 伊那市社協では今後、長谷中学校を拠点に、長谷地域のコミュニティの再構築を図っていく考えです。
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全国植樹祭に向けて 実行委員会設立
来年6月に長野県を会場に行われる第67回全国植樹祭に向けた上伊那地区県民植樹実行委員会が4日に設立しました。 会議には市町村や林業団体の代表者など25人が出席し実施計画などについて協議しました。 第67回全国植樹祭は来年6月5日に52年ぶりに長野県で行われます。 当日は長野市のエムウェーブで式典が行われ長野市、松本市、上田市、伊那市の植樹会場の様子を各会場で中継します。 上伊那地区の会場は伊那市の鳩吹公園で、アクセスがよいことや「市民の森林」として活用されている点などから選ばれました。 当日は、ますみヶ丘平地林でコナラなど12種類の苗を植樹します。 今後、植樹参加者を上伊那から500人募集する予定です。 なお、当日はエムウェーブで天皇皇后両陛下も植樹する予定で、樹種の1つにタカトオコヒガンザクラも選ばれたということです。
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ほうかごえいご学習発表会
南箕輪村の英会話教室、ほうかごえいごの学習発表会が11月29日、村民センターで開かれました。 29日は教室で学ぶ3歳から高校1年生までの80人が、英語と日本語を交互に話し、学習の成果を発表しました。 発表会ではオリジナルの劇を披露しました。 願い事を叶えてくれる魔法の木の実を巡り世界で争いが起こるというストーリーです。 ほうかごえいごは、南箕輪村のオフィスTOJI(トジ)翻訳事務所の英語教室で、大勢の前で英語を話す機会にしようと毎年学習発表会を開いています。 天田美咲代表は、「考えたことや感じたことを言葉にして伝えることに挑戦していってほしい」と話していました。
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ASTTALシードルクラブがシードル用のりんご収穫
伊那市内の飲食店の店主らでつくるASTTALシードルクラブは、りんごの発泡酒、シードルに使うりんごを11月29日に伊那市西春近の農園で収穫しました。 29日はメンバーおよそ20人がシードルに使うりんごを収穫しました。 アスタルシードルクラブでは、地元でお金が循環する仕組みづくりや地域の魅力向上につなげようと、去年から伊那産のりんごを使った発泡酒シードル作りに取り組んでいます。 今年は「フジ」のみを使ったものに加え、新たに、12品種のりんごを使ったものの2種類を作ります。 去年の倍の700キロを仕込むということです。 醸造は市内の伊那ワイン工房で行われることになっていて、来年6月頃、市内の飲食店などで販売する予定です。
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箕輪町木下で住宅全焼する火事 けが人なし
3日午後10時30分頃、箕輪町木下で住宅1棟を焼く火事がありました。 この火事によるけが人はいませんでした。 伊那警察署の発表によりますと、火事があったのは、箕輪町木下の今井英明さん宅です。 出火当時、家には家族2人がいましたが避難して無事でした。 この火事で、木造2階建ておよそ170平方メートルが全焼しました。 現場はJR飯田線木ノ下駅のすぐ近くで、電車は上下線とも一時運転を見合わせました。 JR東海によりますと、上り線に47分、下り線に39分の遅れが発生し、上下線合わせておよそ20人に影響が出たということです。 出火の原因については伊那警察署で調べを進めています。
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寒い一日
伊那地域の4日の最高気温は、午前3時半の5.1度で1月上旬並みの寒い1日となりました。 午前9時前の箕輪町の様子です。 田んぼにうっすらと雪が積もりました。 4日の最低気温は、午前8時36分の1.1度でした。 午後になっても気温は上がらず、午後1時に3.7度、午後2時には2.9度と1月上旬並みの寒さとなりました。 長野地方気象台によりますと明日は寒さは緩み、その後1週間は平年よりも気温は高めで推移するということです。
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みのわふるさと便を発送
箕輪町観光協会が地域の特産、りんごに小学生のメッセージを添えて全国に発送するふるさと便の発送作業が4日行われました。 箕輪町のJA上伊那箕輪果実選果場で作業が行われました。 地域の特産、りんごのふじが詰まった段ボール箱に箕輪町観光協会長の白鳥正徳町長のあいさつ文と町内の小学生が書いた絵や町を紹介する便りが入れられます。 遠方の親族や友人知人におくる人が多く、今年度は、りんご5キロ入りが107箱、10キロ入りが55箱で、長いもも5キロ入りで115箱の申し込みがありました。 小学生から寄せられた絵や便りは152点で、カラーコピーしてひと箱に6点ずつ入れられました。 箕輪町観光協会では、「箕輪のこの時期の旬の味をメッセージとともに味わってもらいたい」と話しています。
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市長給料据え置きを答申
伊那市特別職報酬等審議会は、市長などの給料を据え置き、市議会議員の報酬を引き上げる審議結果を4日白鳥孝市長に答申しました。 現在の白鳥市長の給料月額は、92万8,000円で、合併前の平成17年に決められました。 副市長は、76万8,000円、教育長は65万4,000円です。 人口規模で伊那市は県内19市中7位ですが、給料は市長・副市長とも5位です。 審議会では、トップセールスなどの行動力と財政状況を改善させている点が評価でき、据え置くとの意見で一致しました。 一方、市議会議員の報酬は、議長が45万9,000円、議員は36万円です。 審議会では、無投票の増加や候補者数の減少を危惧し、それぞれ5,000円の増額を答申しました。 白鳥市長は、答申を尊重する考えです。 来年の3月定例議会に条例改正案を提出し議決されれば来年の4月から引き上げられます。 審議会会長の川上健夫伊那商工会議所会頭は、任期中に1回は審議会を開くよう口頭で白鳥市長に要望しました。
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地域の見守り協定 2団体追加
伊那市は、地域見守りネットワーク事業で、4日新たに2つの団体と協定を締結しました。 伊那市が新たに協定を締結したのは、伊那市金融団と株式会社セブンイレブンジャパンです。 金融団は、市内の各金融機関7行29店舗です。 セブンイレブンは、市内13店舗です。 4日は、それぞれの団体の関係者と白鳥孝市長が市役所で協定を締結しました。 事業者が業務活動中に高齢者等のなんらかの異変を察知した場合は、市役所や警察、消防に通報します。 白鳥市長は、「高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう協力をお願いしたい」とあいさつしました。 伊那市は、平成24年度からこうした協定の締結を進めていて、今回で9つの業種55の事業者となりました。
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美篶小学校の児童が大工道具体験
伊那市の美篶小学校の開校114周年を祝う記念行事が1日に行われ、特別企画として地元の大工を招いた木工体験教室が開かれました。 木工体験は、毎年開校記念行事に合わせてイベントを企画している美篶小学校資料館運営員会が今年初めて行ったものです。 教室は、昔からある大工道具に触れてもらおうと開かれました。 上伊那建設労働組合美篶支部の6人が道具の使い方を指導し、児童は カンナやノコギリを使いながら木に触れていました。 ある児童は「カンナを初めて使って力が必要だと思った。手で作業することの大変さが分かった」と話していました。
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野溝嘉彦さん絵画展
伊那市東春近在住の画家・野溝嘉彦さんの県内の風景画を中心とする絵画展が、伊那市のベルシャイン伊那店で開かれています。 会場には、6号から15号までの近作、およそ40点が並んでいます。 作品は、伊那谷、安曇野、木曽路など、県内を中心とした風景画です。 野溝さんは、現在79歳。30代のころ、指導者や仲間と一緒に歩いた道を一人でたどって、現在、絵を描いていることです。 野溝さんは、懐かしい風景を描いているということで、絵を見た人の中には、50年ぶりにふるさとに帰る決心をした人もいるということです。 野溝嘉彦さんの絵画展は、8日(火)まで、伊那市のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開かれています。
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伊那市社協が進める「まちの縁側」事業 登録順調
伊那市社会福祉協議会が進める少人数が日常的に集う場「まちの縁側」が、順調にその数を増やしています。 3日は、伊那市のふれあい~なで登録された縁側に贈るための「看板」づくりが行われていました。 看板は、ますみヶ丘で間伐したアカマツから作られたもので、一つ一つ丁寧に、スタンプを押していました。 伊那市社協では、今年7月から、「まちの縁側」づくり事業に取り組んでいます。 日常的に人が集まる場所を認定することで、すでにある自然に生まれた住民同士のつながりを評価するとともに、日常的なコミュニティを再構築しようというものです。 これまでに個人の庭や離れ、商店の店先など15か所が登録されていて、順調に数を伸ばしています。 取り組みに呼応して、伊那市の中心市街地では、多くの商店が「まちの縁側」に登録しようという動きが出ています。 すでに縁側に登録している店の他に、伊那まちの再生やるじゃん会が中心となり、20店舗ほどに声がかけられています。 伊那市社協ではまず100か所の登録を目指したいとしています。 公民館、学校、自宅、神社の森、お店の中など、あらゆる場所が縁側の候補になるとしています。 問い合わせ 伊那市社協 電話73-2541
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橋爪まんぷさん 来年の干支「申」のカレンダー原画展
伊那市在住の漫画家橋爪まんぷさんが、来年の干支、申をモチーフに描いたカレンダーの原画展が、みはらしの湯で開かれています。 会場には、来年の干支、申をモチーフにした作品30点が展示されていて、このうち13点は来年用のカレンダーの原画となっています。 4月用は「大願成就」を文字って「猿願成就」。新学期、新しいスタートを切る様子を孫悟空に例え、申が空を飛びます。 5月、「大器晩成」を文字って「猿器晩成」。 端午の節句にちなんで男の子の成長を祈ったイラストです。 カレンダーの原画の他にも最近のトレンドを取り入れたイラストも展示されています。 橋爪さんは、「猿の愉快で快活な様子を自分に置き換えて楽しんでほしい」と話していました。 卓上のミニカレンダーは500円で販売されていて、原画は1枚6千円で予約を受け付けています。 橋爪まんぷさんの、猿起まんが絵巻 カレンダー原画展は、来年1月31日まで、伊那市のみはらしの湯で開かれています。
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地産地消セミナー こんにゃく作り
地元の食材を使った料理教室「地産地消セミナー」が3日、伊那市のいなっせで開かれ、参加者がこんにゃく作りを体験しました。 伊那市手良で栽培されたこんにゃく芋を使って刺身こんにゃくを作りました。 セミナーは、市内の農産物加工グループや生産者の会などでつくる農村女性ネットワークいなが開いたものです。 この日は農村女性ネットワークいなの白鳥あき江さんが講師を務め、市内の女性19人が参加しました。 芋をミキサーにかけた後、20分ほど火にかけるとのり状になります。 冷やしながら炭酸ナトリウムを入れると固まり始めます。 バットに移して手の平でたたいて空気を抜き、形を整えて30分ほど冷やした後にゆでて完成です。 味噌や醤油などで味付けをしました。 農村女性ネットワークいなでは、地域の食材を使った料理を家庭でも作ってもらおうと10年ほど前からセミナーを毎年開いています。 次回は来年2月4日で、米粉を使った餅菓子、やしょうまを作る予定です。
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合庁 13日耐震完了
平成26年2月からすすめられていた伊那合同庁舎の耐震工事が、来月13日に終了する見込みです。 終了に伴い、一部使用できなかった駐車場が14日から全面開放されます。 伊那合同庁舎は、昭和49年建設で、耐震診断基準を満たしていなかったことから、災害拠点施設の機能が果たせるようにと、耐震工事が行われています。 この工事で仮設事務所が建てられるなど、期間中、駐車場の一部が使用できなくなっています。 上伊那地方事務所によると、工事は、おおむね予定通り12月13日に完了する見込みで、駐車場は翌日の14日から全面開放されるということです。
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白山登り窯 高遠焼窯出し
伊那市高遠町勝間にある白山登り窯で2日、焼きあがった高遠焼きの窯出し作業が行われました。 2日は高遠焼きの陶芸家・浦野真吾さんがレンガを一つ一つ外し作品を取り出していました。 登り窯は幅が3メートルで斜面に沿って4段あります。 先月末に4日間火入れをして、およそ5百点を焼きあげました。 浦野さんは14年前22歳の時に祖父で、高遠焼きの後継者唐木米之助さんに弟子入りしました。 去年2月に唐木さんが亡くなり、一人での作品作りは今回2度目となります。 浦野さんは「登り窯は、薪の入れ方一つや、灰により作品が変化してしまう。 実際に作品を見るまでは、期待と不安が交互にやってくる」と話します。 作品の窯出しは4日頃まで行われます。
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厩稲荷の奉納品 宮田村で新たに発見
伊那市高遠町の旧高遠城内に存在した稲荷社のうちの一つ、厩稲荷の奉納品が宮田村で新たに見つかりました。 11月25日は奉納品を所蔵する小田切康彦(おたぎりやすひこ)宮田村長宅で公開されました。 今回見つかったのは、厩稲荷に奉納された馬具など13点です。 小田切村長宅では、去年3月にも厩稲荷の奉納品およそ100点が見つかっています。 明治5年高遠城の取り壊しの際に小田切家に一括で移されたとされています。 今回発見された奉納品はすべて「獅子道具箱」の中に入れられていました。 箱には天保5年と書かれていて、奉納した人の名前も記されています。 去年見つかったものと奉納年が同じことから、一連の物とみられるということです。 宮田村教育委員会によると、200年もの間、一括で残されているのは珍しく、高遠藩を研究する上で貴重な資料だとしています。 去年見つかったものも含め、一連の奉納品を今年中に県教育委員会に県宝として申請する予定です。
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伊那北小6年2組がそりづくり
伊那市の伊那北小学校の6年2組の児童は、地域の住民と一緒にそり作りを2日行いました。 伊那北小の6年生は、総合学習の一環で、地域住民有志でつくる上牧里山づくりと連携して、地域の里山の整備などを行っています。 今回は活動のまとめとして、そりを制作しました。 中には4人乗りや6人乗りの大きなものもあります。 今後そりのコースも、近くの里山に作る予定だということで、雪が降れば年内にもそりすべりをする計画です。
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伊那市スポーツ推進委員 手塚さん 文部科学大臣表彰
スポーツ教室の指導などを行う伊那市スポーツ推進委員の手塚廣子さんは、長年にわたり地域スポーツの推進に功績があったとして、文部科学大臣表彰スポーツ推進委員功労者表彰を受賞しました。 2日は手塚さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞の報告をしました。 手塚さんは、伊那市スポーツ推進委員を昭和55年から現在まで35年間務め、バレーボールやソフトテニスなど、市から委託されたスポーツ教室の指導を行ってきました。 また、春の高校伊那駅伝では手作りのイーナちゃんマスコットを参加校に贈っています。 長年にわたり地域スポーツの推進に功績があったとして、先月12日に文部科学大臣表彰の功労者表彰を受賞しました。 白鳥市長は、「これからもよろしくお願いします」と話していました。
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南部小学校の児童が正月のしめ縄づくり
南箕輪村南部小学校で親子全校しめ縄教室が2日開かれ、児童とその保護者が正月のしめ縄を作りました。 2日は南部小学校の全校児童とその保護者が地区ごとに集まり、自分の家に飾るしめ縄を作りました。 地域のボランティア23人が作り方を指導しました。 しめ縄づくりは、南部小PTAの教養文化部が毎年行っているものです。 ワラは、今年度5年生が育てた稲から採りました。 ボランティアは、「ワラをねじりながら編むのが一番重要な作業。ワラを濡らすとやりやすくなる」などとアドバイスしていました。 南部小学校では、「教室を通して、文化伝統を受け継いでいきたい」と話していました。
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伊那谷の冬の風物詩ザザムシ漁 解禁
伊那市の天竜川では、伊那谷の冬の風物詩ザザムシ漁が1日解禁となり、早速漁をする人の姿が見られました。 伊那市福島の天竜川左岸でザザムシ漁をしているのは伊那市中央の中村昭彦さん71歳です。 40年近くザザムシ漁を行っていて、その昔、親戚の漁を手伝ったことがきっかけで始めたということです。 解禁初日の1日は、午前中からザザムシがいる浅瀬で漁をしていました。 くわで水ゴケのついた石を掘り返し足を使って石の裏側についているザザムシを四手網に流し入れます。 5分ほどするとザザムシと呼ばれるトビケラやヘビトンボの幼虫が捕れていました。 ザザムシは冬場の貴重なタンパク源として食べられてきた伝統食で、醤油と砂糖、みりんで煮込み佃煮にして食べます。 これから水温が下がってくると脂がのってさらに美味しくなるということです。 中村さんは、捕ったザザムシを佃煮にして家族や友人などと味わうということです。 漁には足踏み許可証が必要となります。 天竜川漁業協同組合によりますと解禁日の1日までに許可証を取得したのは7人だということです。 ザザムシ漁は、来年2月末まで上伊那の天竜川で行われます。
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伊那の地酒で乾杯キャンペーン
伊那市の地酒の消費拡大につなげようと伊那商工会議所は、伊那市の地酒で乾杯キャンペーンを1日からスタートさせました。 30日は、商工会議所や伊那市の関係者など40人が出席しキックオフセレモニーが行われました。 乾杯キャンペーンは、伊那市の地酒の消費拡大や飲食店の活性化につなげようと行われるものです。 30日は、市内4蔵の日本酒と伊那ワイン工房がつくるワインを出席者が味わっていました。 キャンペーンポスターのモデルを務めた二人も訪れ、地酒で乾杯していました。 キャンペーンに合わせ、1日からスタンプラリーが始まっています。 市内の飲食店35店舗で漆戸醸造、大國酒造、仙醸、宮島酒店、伊那ワイン工房の地酒とワインのどれかを一杯目に注文するとスタンプがもらえます。 スタンプを集めて応募すると抽選で地酒や飲食券がもらえます。 キャンペーンは来年1月31日まで行われることになっています。
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年末特別警戒 出陣式
警察の年末年始の特別警戒のパトロールが1日から始まり伊那警察署では、出陣式が行われました。 伊那警察署では年末年始に増加傾向にある事件や交通事故に備えて毎年この時期にパトロールや取締りを強化しています。 1日は、伊那警察署で出陣式が行われ警察や防犯ボランティア団体、交通安全協会など150人が参加しました。 出陣式では、伊那署管内の市町村のイメージキャラクターも参加しスローガンを発表しました。 また、伊那市の美篶西部保育園の年長園児が歌を歌い「頑張ってください」とエールを送りました。 伊那署によると今年管内で起きた傷害や詐欺などの刑法犯は10月末現在で519件となっています。 去年の同じ時期に比べて85件減少していますが特殊詐欺被害は増加傾向にあるということで、引き続き犯罪抑止に務めていくとしています。
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地元の伝統野菜 羽広菜かぶ収穫
伊那市の西箕輪小学校の4年生は、地域に伝わる伝統野菜羽広菜かぶを1日、収穫しました。 西箕輪小の4年すぎ組の児童は、伊那市教育委員会が進めている「暮らしのなかの食」事業の一環で羽広菜かぶを栽培しています。 1日は、学校近くの畑で収穫作業を行いました。 9月に種を蒔きましたが雨が多く芽が出なかったということで、畑をもう一度耕し、蒔きなおしたということです。 その後は、天候にも恵まれかぶは大きく成長しました。 羽広菜かぶは、西箕輪羽広を中心に昔から栽培されてきたもので信州の伝統野菜に認定されています。 普通のかぶより歯ごたえがあるのが特徴だということです。 収穫した60キロのかぶを学校に持ち帰り漬け込みが始まりました。 4年生の児童の祖父、林今朝文さんが指導にあたります。 縦に2つに切ったあと酒粕と味噌、砂糖を混ぜたものに漬け込みます。 林さんは、まんべんなく混ぜる事がポイントだと児童にアドバイスしていました。 漬けたかぶは、2週間ほど熟成させクラス全員で味わうということです。