-
野菜販売や朝食提供「いなまち朝マルシェ」賑わう
伊那谷の有機野菜の販売や朝食を提供する「いなまち朝マルシェ」が25日、伊那市のセントラルパークで行われました。 いなまち朝マルシェは商店街や農家の有志でつくる実行委員会が食を通して地域の交流や活性化につなげようと行っているものです。6月から月に1回開催され今回は 収穫祭として有機野菜の販売などが行われました。 また東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市で捕れたさんまの販売も行われ人気を呼んでいました。 会場にはテーブルとイスが設置され訪れた人たちがくつろぎながら食事を楽しんでいました。 いなまち朝マルシェは、心を豊かにするライフスタイルを提案しようと始められたもので今年は今回が最後となります。 実行委員会では「回を重ねるごとに訪れる人も増えこの催しも定着しつつある」として来年も継続していく考えです。
-
元義勇軍が植えた亡き友供養の菊が咲く
同じく満蒙開拓青少年義勇軍として満州に渡った伊那市小沢の辻元武良さんの畑では今年も亡き友の供養のために植えた菊が花を咲かせました。 辻元さんは現在90歳。 昭和18年、18歳の時に義勇軍に志願し満州で国境警備にあたりました。 終戦後ソ連の捕虜となり丸3年、シベリアで抑留生活を送った辻元さんは「戦後70年というが、私にとっては戦争が終わって67年。亡くなった人に戦後はない。」と話します。 辻元さんはシベリアで亡くなった友を供養しようと毎年育てた菊を靖国神社に行き供えていました。 高齢となり「いつまでできるか分からないが、体が動く限り友の供養を続けていきたい。」と話していました。
-
伊那北高卒業で竹中工務店社長の宮下さんが講演
5大ドーム球場を施工したスーパーゼネコン5社の一つ、竹中工務店の宮下正裕社長が、17日伊那市長谷の仙流荘で講演しました。 伊那北高校を昭和40年3月に卒業した17回生の同窓会「いちなな会」。 17日、伊那市長谷の仙流荘で50周年の記念事業が行われました。 いちなな会メンバーは現在68歳か69歳。 261人の同窓生のうち、全国から76人が出席しました。 その中の1人が竹中工務店社長の宮下正裕さんです。 宮下さんは、2013年に初の創業家以外からの社長に就任しました。 伊那市中央区出身で現在は神奈川県横浜市に住んでいます。 同窓生を前に講演した宮下さんは、都市開発の歴史や現状と課題、建築の可能性などについて話しました。 趣味は、野菜づくりということで、「畑づくりとまちづくりは同じ。最初の構想力が一番肝心だ」とまとめました。
-
中病で災害拠点病院訓練
伊那市の伊那中央病院は、大規模地震を想定した災害拠点病院としての訓練を、24日に行いました 訓練は、午後8時に伊那谷断層帯を震源とする震度7の地震が発生したとの想定で行われました。 伊那中央病院は、災害時に地域の拠点病院として24時間被災者を受け入れる、県の災害拠点病院に指定されています。 訓練では、全体の流れを把握するための机上シミュレーションを行いました。 まず、負傷者が運ばれてくると、ケガの度合いによって色分けし治療の優先順位を決めるトリアージを行いました。 待機していた各病棟に患者が運ばれてくると、マニュアルにそって対応していました。 訓練では、今年度導入した階段避難車の他2次トリアージの訓練なども行われ、200人を超える職員が参加していました。
-
富県桜井区で公民館感謝祭
老朽化に伴い来年建て替えられる伊那市富県の桜井研修センターで、公民館感謝祭とやきいも大会が25日、行われました。 桜井区の公民館として活用され、建設から53年が経過し来年建て替えられることになりました。 こうしたことから公民館に感謝しようと、地区住民およそ150人が集まりました。 地区の中学生たちが「天神様や夏祭り、遊び場などとして利用した。今後さらに素晴らしい場所になって欲しい」と思い出を発表していました。 25日は、焼き芋や豚汁などが振る舞われ区民が交流を深めながら味わっていました。 春日隆美区長は「これからは若い人たちが新しい公民館を拠点に活動してもらい地域を守ってもらいたい」と話していました。
-
上農祭で米粉使ったスイーツ提供
10月下旬となり文化祭シーズンが始まっています。 25日は学校や地区の文化祭が行われ賑わいました。 南箕輪村の上伊那農業高校の文化祭「上農祭」の一般公開が25日行われました。 今年初めて生産環境科の1年生が米を使ったスイーツを提供するカフェをオープンしました。 スイーツは、生産環境科1年の瀬戸拓真君の実家で収穫した米と上農高校で収穫した野菜や果物を使って作ったものです。 伊那市富県のカフェと辰野町の菓子店にそれぞれ商品の製造を依頼し販売しました。 米粉スイーツはりんごを使ったシフォンケーキに玉ねぎ入りのフォカッチャなどおよそ400個を用意しました。 訪れた人たちは、飲み物とセットで購入し味わっていました。 上農祭では他に、生徒たちが授業の一環で育てた野菜や果物の販売も行われ長蛇の列が出来るほどの人気でした。 また、同窓会館では生徒や同窓生たちの陶芸や水墨画などの作品およそ90点が展示されました。 25日は、天候にも恵まれ多くの人が文化祭を楽しんでいました。
-
バナナの叩き売りなど人気イベントで賑わう
伊那市中央区の区民文化祭が25日中央区公民館で行われバナナの叩き売りなど区民手作りのイベントで賑わいました。 威勢の良い掛け声でバナナの叩き売りを行ったのは地区の名物おじさんこと、坂元洋さんです。 坂元さんは数年前から区民文化祭でバナナの叩き売りをするようになり、今では欠かせないイベントのひとつとなっています。 集まった人たちとの値段交渉ではユーモラスな語りで笑いを誘っていました。 中央区区民文化祭は今年で27回目で飲食販売コーナーや絵画などの作品展示が行われました。 押し花体験では、用意された花びらなどを紙に乗せ集まった人たちが思い思いの栞を作っていました。 宮下信一区長は「楽しいイベントを開催することができたのも区民の協力のおかげです。子どもからお年寄りまで交流する賑やかな文化祭にすることができました。」と話していました。
-
創造館自主制作映画祭 開催
東京や大阪で活動する自主制作映像作家の作品と、伊那で制作された映像作品を同時上映する「創造館自主制作映画祭」が、24日、行われました。 映画祭には、東京と大阪で活動する自主映画制作作家の作品17本と、上伊那で撮影された作品4本が上映されました。 伊那谷から新しい映像文化を発信していこうと開かれたもので、アニメやコメディ、ドキュメンタリーなど様々なジャンルのショートムービーが上演されました。 このうち、伊那市で撮影された「実録・おやじの背中」は、休日の父親の1日を作品にしています。 他にも、35年前に制作された戦隊ものの作品もありました。 主催した創造館の捧剛太館長は、「誰でも簡単に動画撮影できるようになった今、伊那谷から新しい映像作品が出てきてほしい」と話していました。
-
気仙沼直送サンマ あす伊那で販売
東日本大震災の被災地、宮城県気仙沼市出身者でつくるグループ「リアス気仙沼」は25日伊那市で開かれる「いなまち朝マルシェ」で、故郷で水揚げされたサンマを販売します。 24日は、伊那市のますみヶ丘平地林で開かれたイベントで一足はやく参加者に焼きサンマを振る舞いました。 リアス気仙沼は、震災で被災した故郷を応援しようと活動している、東京などに暮らす気仙沼出身者のグループです。 伊那市在住の野溝清美さんもメンバーの一人で、去年から気仙沼直送のサンマを販売しています。 今年のサンマ漁は不漁で水揚量は去年と比べ半分程で販売できるか心配されました。 しかし23日はこれまでの不漁と打って変わり、気仙沼市魚市場には、470トン近くのサンマが水揚げされ、伊那での販売分を確保する事ができました。 気仙沼直送のサンマは25日、午前10時から伊那市のセントラルパークで開かれる「いなまち朝マルシェ」で販売されます。 焼きサンマと生サンマ合わせて500本を予定していて、価格は1本200円です。
-
伊那市 給食の食物アレルギー対策強化の方針
伊那市総合教育会議が21日に開かれ、白鳥市長は、給食の食物アレルギー対策を強化していくとの考えを示しました。 総合教育会議で委員から学校給食について、「アレルギー対応の職員体制の充実を図ってほしい」との意見がありました。 これに対し白鳥市長は「市内を3つ程度のブロックに分け、拠点となる調理場と調理員を配置してアレルギー 対応を強化していきたい」と話しました。 現在、伊那市では各学校の調理師がアレルギーの原因物質を取り除いたり、変わりの給食を作るなどの対応を取っています。 白鳥市長は、「場合によっては保育園の給食も視野にいれ、近い将来実現したい」と話していました。
-
伊那北小学校 親子協楽の日
伊那市の伊那北小学校で「親子協楽の日」が24日行われ、児童とその保護者が工作や料理などを楽しみました。 「親子協楽の日」は、さまざまな体験を通じて親子で交流を深めようと伊那北小PTAが毎年行っています。 地域住民を講師に招き、13の講座が開かれました。 このうち森の出前講座では、学校近くの森で拾った枝などを使って自由に作品を作っていました。
-
伊那谷ゆかりの日本画家 秀畝・芝田・孝坪・微笑作品展
伊那谷ゆかりの日本画家、池上秀畝・小坂芝田・江崎孝坪・登内微笑の作品展が24日から伊那市の伊那文化会館で始まりました。 会場には、4人の日本画家の作品65点が並んでいます。 作品はすべて、伊那市を中心に上伊那地域の個人が所蔵しているものです。 明治7年高遠町生まれの池上秀畝は山水や花鳥図を得意とし、中央の文展や帝展で活躍しました。 明治5年小沢生まれの小坂芝田は、中国の南宋画に写実的要素を取り入れた作品を生み出しました。 明治37年高遠町生まれの江崎孝坪は歴史人物画などを描き、小説の挿絵・装丁などで活躍しました。 明治24年東京生まれで幼少期を手良で過ごした登内微笑は、帝展などで活躍する傍ら京都で襖絵の復元模写に従事しました。 この作品展は、地域の作家の作品を広く一般に見てもらおうと伊那文化会館が開きました。 この作品展は、11月15日(日)まで、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
-
南部小学校 開校20周年記念式典
南箕輪村の南部小学校の開校20周年記念式典が24日行われました。 南箕輪村の太鼓グループに所属する南部小OBユニットが演奏し、式典に花を添えました。 南箕輪村の南部小学校は、平成8年4月に開校しました。 開校するまでは、神子柴の一部・沢尻・南原の児童は村の中心部まで遠かったことから、村外の伊那小学校に通っていました。 すべての児童が村内の小学校で教育を受けられるようにしようと、南部小学校が建てられました。 「銀河旅行」と題したこの作品は、両校の交流を深めるシンボルとして、右半分は伊那小へ、左半分は南部小へ開校時に飾られました。 式典では、作品が20年ぶりに1つに合わせられました。 両校の児童会長が「これからも仲良くしていきたい」とあいさつし、絆を確認しあいました。 倉田健郎校長は、「南部小学校が児童一人ひとりの心のふるさとであり続けてほしい」と話していました。
-
美篶笠原のため池でブラックバスの駆除
伊那市美篶笠原の住民は、地域にあるため池で外来魚ブラックバスが繁殖していることから、24日、駆除作業を行いました。 24日は、笠原にある馬場堤に地域住民と天竜川漁業協同組合の職員10人ほどが集まり、ブラックバスを駆除しました。 馬場堤は、笠原地区に7つある灌漑用の堤の1つで、地域住民でつくる笠原財産区管理組合が管理しています。 10年ほど前から目撃されるようになり、ここ5年ほどで急激に増えたということです。 この日のために5日前から水を抜いていて、泥の中からブラックバスの他、元々いた鯉や鮒を網ですくっていました。 ブラックバスは、他の魚よりも成長が早いということで、今年生まれたと思われる5センチほどのものが多くいました。 ブラックバスをはじめとする特定外来生物は、生きたまま別の場所へ移すことなどが法律で規制されています。 1時間半ほどで100匹以上を駆除できたということで、天竜川漁協では、「外来魚が生息していること自体が問題。天竜川に流れていく前に止められてよかった」と話していました。
-
第13回邦楽演奏会
箏や尺八の音色が響く邦楽演奏会が18日伊那市のいなっせで開かれました。 演奏会は2年に一度開かれていて今年で13回になります。 伊那三曲協会が開いていて、今回は会員約100人がそれぞれグループに分かれて14曲を披露しました。 このうち箏や尺八、17絃に歌が入る野村正峰作曲の五丈原は、土井晩翠の詩より、王道精神のため一生を捧げた物語をうたにしたものです。 中国の五丈原に出兵した総指揮官「孔明」が戦いの最中病に倒れ陣営が悲しんでいる情景を主題にしているということです。 伊那三曲協会の牛山伶鶯会長は、「1人でも多くの人に日本伝統の邦楽に関心を持ってもらえたらうれしい」と話していました。
-
アステラス製薬がパンセの会に車いす移送車寄贈
東京都に本社を置き医薬品の製造・販売を行うアステラス製薬株式会社は、NPO法人パンセの会に車いす移送車1台を、23日、寄贈しました。 23日は、アステラス製薬の高橋勇二統括室長ら5人が、パンセの会が運営する伊那市東春近のグループホームもりハウスを訪れました。 贈られた車いす移送車は、ワンボックスタイプで、車いすに乗ったまま乗り降りすることができます。 アステラス製薬では、社会貢献活動の一環として平成9年から毎年車いす移送車を全国各地の福祉施設に寄贈していて、今年は6台総額1,500万円分を送りました。 NPO法人パンセの会は、重度身体障がい者やその家族の集まりで、ほとんどの人が車いすを利用しています。 送迎には、家族やスタッフの自家用車を使用していたということでパンセの会では、「乗り降りが楽になりありがたいです」と感謝していました。
-
信州こころん 新そば祭り
伊那市東春近の県指定障害者就労支援施設「信州こころん」の新そば祭りが、23日と24日の2日間行われています。 会場では、高遠町で収穫したそばの実を使った蕎麦が振る舞われています。 信州こころんは、障害者就労支援施設として3年前に建てられ、利用者が接客や調理などを行う蕎麦店を営業しています。 新そば祭りは、普段の仕事の様子を地域の人に見てもらおうと行われています。 訪れた人は打ちたての蕎麦を味わっていました。 また会場では、利用者が育てた野菜や果物の直売も行われています。 新そば祭りは24日までで、時間は午前10時から午後2時30分までです。 蕎麦は1人前1,000円で、バイキング形式の料理も一緒に味わうことができます。
-
伊那ワイン工房で「山紫」 醸造進む
伊那市と信州大学農学部が共同で開発したワイン「山紫」の醸造が、伊那市美篶の伊那ワイン工房で行われています。 今年は去年より170キロ程多く収穫でき、醸造も順調に進んでいます。 今年、山紫に使うブドウは、市内3軒の農家から817キロが持ち込まれました。 伊那ワイン工房では9月から醸造を行っていて、23日は機械を使って果汁を絞り出す作業を行いました。 伊那市と信州大学農学部が共同で開発したワイン「山紫」の醸造を伊那ワイン工房で行うのは今年で2年目です。 この日は、山紫が栽培から販売まで完全伊那産にこだわっていることから伊那市の魅力を発信するプロモーション映像「イーナ・ムービーズ」の撮影も行われました。 代表の村田純さんは今年の山紫について「よく熟していて穏やかな酸味が楽しめると思う」と話していました。 山紫は来年6月頃販売される予定です。
-
伊那愛石会 55周年記念水石展24・25日開催
天竜川水系の川で集めた石を展示する、伊那愛石会の55周年記念水石展が24日と25日の2日間、伊那市の坂下公会堂で開かれます。 会場には、会員16人の作品32点が並んでいます。 伊那愛石会では、三峰川や小黒川などの天竜川水系の川に行き、山や岩、滝など自然の風景を連想できる石を集めています。 毎年会員による審査も行われ、伊那ケーブルテレビジョン賞には、伊那市荒井の小松律子さんの石が選ばれました。 伊那愛石会の水石展は、24日と25日の2日間、伊那市の坂下公会堂で開かれます。
-
上農生が重機の操作学ぶ
南箕輪村の上伊那農業高校で建設系の学科を専攻している生徒を対象にした重機操作実習が19日、校内の農場で行われました。 実習は建設産業への理解を深めてもらおうと長野県建設部などが行ったもので上農緑地創造科環境エンジニアコースの2年生22人が参加しました。 官民協働により人材確保につなげようという取り組みで4年目になります。 実習では民間の建設業者が動かし方を指導し生徒がレバーを操作していました。 生徒は「レバーを少し動かしただけでもショベルが大きく動くので難しかった。」と話していました。 県建設部では実習を通して建設業へ関心を持ってもらうとともに就労の促進につなげていきたいとしています。
-
来年度の高校入試志願者 1回目の予定数調査結果公表
長野県教育委員会は、来年度の高校入試志願者を対象に行った1回目の予定数調査をまとめ、23日に発表しました。 伊那弥生ヶ丘後期選抜で去年の募集人員240人を161人上回る401人が志願を予定しています。 辰野普通は、前期39人、後期67人です。 商業は、前期15人、後期29人です。 上伊那農業の生産環境は、前期31人、後期43人です。 園芸科学は、前期56人、後期65人です。 生物科学は、前期37人、後期45人です。 緑地創造は、前期40人、後期52人です。 高遠普通は、前期45人、後期63人です。 伊那北普通は後期のみで271人です。 理数は前期39人、後期36人です。 伊那弥生ヶ丘は後期のみで401人です。 赤穂普通は後期のみで181人です。 商業は前期73人、後期71人です。 駒ヶ根工業は機械、電気、情報技術一括で前期92人、後期116人です。 多部単位制の箕輪進修は、普通Ⅰ部は前期24人、後期40人です。 普通Ⅱ部は前期11人、後期18人です。 普通Ⅲ部は前期1人、後期2人です。 工業Ⅰ部は前期12人、後期21人です。 来年度の各校の募集人員は11月5日に公表が予定されています。 第2回予定数調査は、来年1月上旬に公表される予定です。
-
伊那市地方創生総合戦略審議会 答申
伊那市地方創生総合戦略審議会は、検討してきた地方創生人口ビジョン・総合戦略案を、22日、白鳥孝市長に答申しました。 22日は審議会の伊藤清会長らが市役所を訪れ、白鳥市長に答申しました。 審議会では今年4月から6回にわたり、人口ビジョン・総合戦略案を検討してきました。 計画の期間は、平成31年度までの5年間となっています。 総合戦略では、合計特殊出生率の増加、転出抑制と転入増加、しごとづくりと雇用の確保、産業振興と地域活性化を進めるとしています。 伊藤会長は「日本を支えるモデル地域構想の助けにしてほしい」と話していました。 白鳥市長は「答申をもとに、新しい地方の姿、可能性のある地域の未来像を作っていきたい」と話していました。 人口ビジョン・総合戦略は10月中に策定し、戦略については、今後も審議会が進捗状況を審議するということです。
-
パンセの会 チャリティ映画上映会 31日に
重度身体障がい者やその家族などでつくるNPO法人パンセの会は、グループホーム建設の資金にあてようと、31日に、チャリティの映画上映会を開きます。 上映会は、31日(土)に、伊那市の旭座で開かれます。 午前10時から、細田守監督作品で「バケモノの子」、午後2時から磯村一路監督作品の「おかあさんの木」を上映します。 パンセの会では、重度身体障がい者のグループホーム建設を目指しています。 2012年から本格的に資金集めをはじめ、映画上映会などを開いて活動資金を積み立てています。 建設の補助金を県に申請し審査も通ったということですが、国の方針転換により、補助財源が大幅に削減され、今年度、パンセの会への補助は予算計上されませんでした。 県からの補助は白紙に戻りましたが、会では、当事者や家族から資金を集めたり、借り入れ金を財源に、建設にむけ準備を進めています。 しかし目標額の3000万円には程遠い額しか集まっていません。 チャリティ上映会は、その建設費用に充てようと行っていて4年目です。 イベントなどが重なったせいか、今年はチケットの売れ行きが心配だということで、パンセの会では多くの来場を呼び掛けていました。 チャリティ上映会は31日(土)に伊那市の旭座で開かれ、料金は一人千円となっています。
-
伊那市 新宿との森林保全で会長賞
伊那市は友好都市・新宿区との森林保全活動などが認められ、「ふれあいの森林づくり」国土緑化推進機構 会長賞を受賞しました。 22日は、伊那市役所で、定例記者会見が開かれ、白鳥孝市長が受賞を報告しました。 伊那市が受賞したのは、緑化推進に顕著な実績をあげた市町村などに贈られる「ふれあいの森林づくり」国土緑化推進機構会長賞です。 全国4団体のうちの一つに選ばれました。 伊那市と、友好都市の新宿区は、平成20年に協定を締結し、新宿区が伊那市内の森林整備に出資し、二酸化炭素の吸収量を増加させるカーボンオフセットの取り組みを続けています。 カーボンオフセットの協定は自治体間では全国初で、間伐で出た木材は、おもちゃなどに加工され、新宿区の新生児にウッドスタートとしてプレゼントされています。 他に、東京都立高校の生徒たちが、西春近の森林で整備作業をする活動も続けられています。 白鳥市長は、「都会の企業に伊那市内の森林整備に出資してもらうことも検討している。都市から地方に資本が流れる仕組みをつくり、日本中に広まるようにしたい」と話していました。
-
中央構造線板山露頭の会 ミヤマシジミについての勉強会
板山露頭の整備作業などを行っている伊那市高遠町の「中央構造線板山露頭の会」は、絶滅危惧種に指定されているチョウ、ミヤマシジミについて学ぶための勉強会を、11日板山露頭展望台で開きました。 勉強会には、会員と地元の小中学生などおよそ50人が参加しました。 講師は、ミヤマシジミの研究を行っている信州大学の中村寛志特任教授と江田慧子助教が務めました。 今年の夏に、会員が展望台にミヤマシジミのエサとなるコマツナギが生えているのを確認し、板山露頭を訪れた人がミヤマシジミを見ていることから、会でもミヤマシジミの保全活動を行おうと今回勉強会を開きました。 この日は、現地でコマツナギの植生を確認した後、集会所で説明を聞きました。 江田助教授によりますと、これまでミヤマシジミは長野県・山梨県・静岡県の3県に生息していると言われていましたが、9月の最新の調査でほぼ長野県にしか生息していないことが分かったということです。 中でも南信では多く確認されていて、南信での生息が減ってしまうと安定的な観察が難しくなると説明しました。 板山露頭の会では、今後も展望台の整備を続けてミヤマシジミの生息地を守っていきたいとしています。
-
伊那地域定住自立圏連絡協議会が発足
伊那地域定住自立圏連絡協議会が、22日に発足し、伊那市、箕輪町、南箕輪村で、空き家対策、地域公共交通、人材育成を3本柱に連携して取り組む協定事項が確認されました。 伊那市の白鳥孝市長、箕輪町の白鳥政徳町長、南箕輪村の唐木一直村長が出席し、1回目の協議会が開かれました。 今年6月、伊那市は中心市宣言を行いました。 これに賛同する近隣市町村と共にひとつの定住自立圏を形成すると、対象事業に国からの交付金を受ける事ができます。 この日は連携して取り組む事項について非公開で検討が行われました。 連携して取り組む事項は、3市町村が協同して情報発信を行う「空き家対策」、伊那中央病院を核として3市町村をまたがる「地域公共交通網の整備」、市町村職員の「人材育成」の3本柱で進めていく事が確認されたという事です。 白鳥市長は「いずれは上伊那広域に広げていきたい」と話しました。 白鳥町長は「町単独でできない事が広域でできるのは有意義な事」と話し、唐木村長は「制度を活用しながら地域が発展する事を期待したい」と話しました。 12月の各市町村の議会での議決を経たのち、来年1月に定住自立圏の協定を締結する計画です。
-
箕輪町沢保育園の新しい園舎 平成30年4月の全面開園を目指す
箕輪町は、園児数の増加と老朽化により建て替えを計画している沢保育園の新しい園舎について、平成30年4月の全面開園を目指す方針を示しました。 22日、白鳥政徳町長が記者会見を開き、沢保育園の建設事業計画を示しました。 計画によりますと、新しい園舎は現在の園舎の南側に建設されます。 来年9月末から10月に着工、再来年の平成29年10月に新しい園舎を完成させ引っ越しを行います。 旧園舎の解体・園庭の整備などを含む事業の完成は平成30年3月、全面開園は平成30年の4月としています。 当初の保育園整備計画では、平成31年以降の開園を目指すとしていました。 しかし、今年3月、町保育園運営審議会の答申を受け、準備の整った保育園から建設に着手すると、整備計画のスケジュールを変更しました。 これにより計画が前倒しとなった沢保育園は定員140人に対し、現在162人と定員超過が続いています。 町では、保護者や地域住民でつくる沢保育園建設検討委員会の了承を得たのち、今月26日(月)に開く臨時議会で設計などに係る予算案を提出する事にしています。 なお、木下南と木下北保育園を統合し新しい園舎を建設する計画については、今月30日に1回目の地元の検討委員会が開かれることになっていて、沢保育園と合わせて整備計画を進めていくとしています。
-
天竜健康ウォーク 300人が参加
天竜川の護岸を歩くウォーキングのイベント、天竜健康ウォークが11日、箕輪町で行われました。 天竜健康ウォークは、箕輪町の自然に触れながら健康づくりを行っていこうと、実行委員会が手作りではじめ今年で8回目となります。 この日は、県内各地からおよそ300人が参加しました。 雨の為予定より30分遅れの午前10時30分に最初のグループが出発しました。 コースは天竜公園を発着に、5キロ、9キロ、13キロのコースが設けられています。5キロコースは、天竜川の護岸を伊那路橋で折り返すコースです。9キロと13キロコースは、長岡方面に向かい、東エリアを通って天竜川沿いに戻るコースです。 雨が降るあいにくの天候となりましたが、参加者は、景色や会話を楽しみながら自分にあったペースで歩いていました。 実行委員会では、「今後も継続し、健康づくりと共に、町の活性化につなげていきたい」と話していました。
-
イーナちゃん駅伝カーニバル 西春近総合優勝
第33回市民駅伝イーナちゃん駅伝カーニバル2015が12日、富士塚スポーツ公園運動場で開かれ西春近が8回目の総合優勝を果たしました。 今年の市民駅伝には、市内10地区から141人と、オープン参加の127人、合わせて268人が出場しました。 参加者は、園児と小学生が参加する子どもの部と、中学生以上が参加する地区の部、選手2人以上で参加するオープンの部に分かれ、順位を競いました。 このうち、子供の部では、3・4キロのコースを園児と小学生5人がタスキで繋ぎました。 大会の結果、子供の部2位、地区の部1位の西春近が総合優勝をはたしました。なお、オープン参加の部ではかんてんぱぱRCが優勝しました。
-
特別展「戦後70年 戦争と残影」
地域に残る戦争に関する資料を集めた特別展「戦後70年 戦争の残影」が21日から伊那市の高遠町歴史博物館で始まりました。 「戦後70年 戦争の残影」は、地域に残る資料から犠牲になった人達の思いや平和について改めて考えるきっかけにしてもらおうと企画されました。 会場には、高遠町歴史博物館や中川村教育委員会、個人等が所蔵する資料76点が展示されています。 これは戦時中、鉾持神社の参道で撮影されもので出征する兵士とそれを見送る人達です。 また、この木札は兵隊として出征し戦死した家に掲げられたものだという事です。 会場には今回の企画に合わせ、市内から募集した出征兵士とその家族の写真11枚が、展示されています。父親の出征時の写真を提供した伊藤光廣さんです。 この他に、シンガポール陥落後の昭和17年に当時の小学生が書いた作文も展示されています。 「特別展 戦後70年 戦争の残影」は、12月6日まで高遠町歴史博物館で開かれています。