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県民芸術祭参加優秀作品展覧会
去年の長野県県民芸術祭に参加した芸術団体の絵画などの優秀作品展覧会が、伊那市の伊那文化会館で22日から始まります。
この展覧会は、県民芸術祭に参加した芸術団体がそれぞれ開催した展示会の中で、最高賞などを受賞した作品を一堂に集めたものです。
さまざまなジャンルの優秀作品を集めた展覧会は今回が初めてで、県内の10団体から55作品が出品されています。
作品は、書、日本画、洋画、写真、工芸など多彩です。
関係者は、「県内のバラエティに富んだ作品が見られる。いろいろな芸術に出合う機会にしてほしい」と話しています。
この優秀作品展覧会は22日から30日まで開かれます。 -
インフルエンザに注意
年明けから、長野県では、インフルエンザが流行期に入っています。
上伊那地域でも、先週の1医療機関あたりの数値が9.13人と、注意報レベルとなる10人以上に近い数字となり、流行期に入っています。
伊那市中央のファミリードラッグ竜東店では、店の入り口にマスクのコーナーが設けられています。
花粉の時期に入ることも影響しているようですが、通常の5倍程度の売れ行きということです。
ファミリードラッグでは、「去年の11月あたりから、マスクは売れています。100枚セットや、湿ったマスクが売れ筋となっています」と話しています。
伊那保健福祉事務所によりますと、管内では、今年に入ってから徐々に増え始め、先週には、定点あたりの報告数が、9.13人となりました。
注意報レベルが、10人以上30人未満となっていて、流行期に入ったと考えられます。
流行しているのは、新型インフルエンザが3分の2程度を占め、そのほか、A香港型などとなっています。
伊那保健福祉事務所では、「手を洗う、マスクを着用する、人の多いところには出かけないなど、感染予防を心がけてください。感染してしまった人は、自宅で療養して、他の人にうつさないことも大切です」と呼びかけていました。 -
南箕輪村西部保育園に善意が贈られる
全国的な広がりとなっているタイガーマスク運動。南箕輪村の西部保育園にも、20日、善意が届けられました。
西部保育園に届けられたのは、クレヨン、エンピツ、スケッチ帳、画用紙などの文房具です。
20日朝、園の玄関前に袋に入れて置かれているのを職員が見つけました。
村民レンジャーを名乗る人物から、「全国のタイガーマスクに心を打たれました。」と書かれた手紙も添えられていました。
20日は、年長児が、早速、クレヨンなどを使ってお絵かきを楽しみました。
園児たちは、思い思いの色を使って、好きな絵を描いていました。
西部保育園では、クラスごとに分けて、大切に使いたいと話していました。 -
高遠第四保育園 地域住民に感謝
伊那市の高遠第四保育園の園児は19日、一年間お世話になった地域の人を招き「感謝祭」を開きました。
感謝祭では、園児が餅つきをして地域の人たちに振舞いました。
この日は、野菜などの栽培に協力してもらっている農家やJAのメンバー、地元下山田の区関係者などが招待されました。
園児は、掛声に合わせて杵でもちをつき、地域住民が応援していました。
また、年長園児は、感謝の気持ちをこめて作った切り絵のダルマをプレゼントしました。
伊藤ちと世園長は、「地域の方との交流は幅広い年代の人と関わり合う大事な機会。これからも大切にしていきたい」と話していました。 -
高遠高校福祉コース 手話を学習
伊那市の高遠高校福祉コースの1年生は19日、聴覚障害者を招いての交流学習で、手話について学びました。
講師として招かれたのは、伊那市西箕輪の城取定幸さんです。
城取さんは、生まれつき耳が不自由で手話で講義をしました。
高遠高校福祉コースでは、去年の10月から手話の学習を週に2回行っていて、交流学習はその学習のまとめとして開かれました。
城取さんは、手話は、何を伝えたいのか受け取る側が見て瞬時に判断できる事が大切だとして、手を動かし頭の回転を速くするゲームなどを紹介していました。
ある生徒は、「耳の聞こえない人の話を聞くことで、どう接すればいいのかとても勉強になった」と話していました。
城取さんは「障害者と接することで聞こえないとはどうゆう事か理解してもらい、一緒に行動しながら自然に手話を学んでもらいたい」と話していました。 -
消防署員が意見発表
伊那消防組合消防署員意見発表会が19日、辰野町役場で開かれ、高遠消防署の櫻井輔さんが最優秀賞に選ばれました。
櫻井さんは発表で、災害を未然に防ぐことはできない。しかし災害に対する十分な知識と対応を身につけることで被害を減らすことは可能だとしたうえで、
日常生活の中でも防災意識を持つことの必要性を訴えました。
ICT放送エリア内では他に箕輪消防署の伊藤覚さんが優秀賞に選ばれました。
伊藤さんは「自分ができる処置に自信を全力でいこう、の言葉を胸に刻み現場に向かいたい」と決意を述べました。
最優秀賞の櫻井さんは、来月17日に飯田市で開かれる県消防署員意見発表会に出場することになっています。 -
ガソリン車を電気自動車に
ガソリン車を電気自動車に変える、てづくり電気自動車教室が19日、伊那市上牧の株式会社オートパル上伊那で開かれました。
この教室は将来、電気自動車の普及が予想されるなか、電気自動車に関する技術を習得しようとオートパル上伊那が開いたものです。
教室では軽自動車のエンジンなどが全て取り外され、整備士が配線図を見ながらパーツを組み立てていました。
指導にあたったのは新潟県長岡市のEVホンダ株式会社社長の本田昇さんです。
本田さんはガソリン車を電気自動車に変える活動を全国でおこなっています。
本田さんがつくる電気自動車は、フル充電すると30キロから40キロほど走るもので、買い物など家の近くを走ることを想定しています。
大手メーカーと比較して走行距離は短めですが、その分値段が割安でセカンドカーをターゲットにしています。
本田さんは、地道な活動で環境に優しい電気自動車を普及させたいとしています。
オートパルでは、電気自動車に関するノウハウを得ることでビジネスチャンスにつなげたいとしています。
教室は3日間開かれ、最終日には実際に走ってみるということです。 -
【カメラリポート】伊那レゲエ祭
日本の一線級のレゲエアーティストが伊那に集まる、「伊那レゲエ祭」が23日日曜日に伊那文化会館で開かれます。
箕輪町でダンススクールを開いている赤羽一也さんは若者を中心に文化のひとつとして定着しているレゲエのイベントが伊那で開催されることについて、地域の若者文化の活性化につながると期待しています。 -
第39回伊那まつりのテーマ『結』
今年の第39回伊那まつりのテーマは、「結(むすぶ)」と決まりました。
17日夜は、伊那市役所で2回目の企画会議が開かれ、20人ほどが集まりました。
前回の会議で、今年の伊那まつりは、8月6日(土)7日(日)とすること、コンセプトは、「みんなが主役、誰もが参加できる市民総参加の魅力ある市民まつり」とすること、キャッチフレーズについては、今年は検討しないことが決まっています。
テーマについて検討した結果、40回という記念大会へ過去と未来を結ぶ、市民、老若男女を結ぶという思いをこめて「結(むすぶ)」がテーマに決まりました。
なお、企画会議では、39回の市民踊りについて、内容のアレンジや工夫が必要かどうか、会議を延長して検討することにしています。 -
小正月行事学ぶ
小正月の行事を学ぶ講座が16日、箕輪町郷土博物館で、開かれました。
講座は、町内に残る小正月行事を知り、後世に語り継ごうと、町郷土博物館が開いたものです。
講座では、住民7人が参加し、町内で行われてきた、行事について町学芸員の柴秀毅さんが説明しました。
小正月行事は旧暦の正月を指し1月15日前後に豊作や家内安全を願います。
行事のうち鳥追いは、田畑に集まる鳥を追い払うためのおまじないで、箕輪町でも昭和の初めごろまで行われていたということです。
鳥追いで使う鳥追い棒は、手で持つ部分だけ残して木の皮をむき、藤づるなどを、らせん状に巻き、いぶして作ります。
鳥追い棒を2本持ち、たたきながら歩く行事ですが、南小河内地区では、棒で羽子板をたたく風習があったということです。
集まった人たちは、柴さんの話を興味深そうに聞きながら地域の伝統的な行事に理解を深めていました。 -
箕輪中部小学校の体育館建て替えへ
箕輪町の箕輪中部小学校の体育館が、新たに建て替えられることになりました。
17日は、箕輪町議会臨時会が開かれ、中部小学校体育館の建設工事費用およそ2億8200万円を含む総額4億8700万円の補正予算案が全会一致で可決されました。
箕輪中部小学校の体育館は、昭和43年に建てられ、老朽化が進んでいました。
新たに建設予定の体育館は、今の物より広い1千平方メートルほどの広さで、来年度中に完成予定です。
取り壊し費用を含む建設費用は、およそ2億8400万円を見こんでいます。
また、農産物直売所「愛来里」もリニューアルされることになりました。
改装費用は、2300万円でこれも可決された補正予算に盛り込まれています。 -
国体冬季大会小笠原さんが挨拶
1月26日から青森県で開かれる国体の冬季大会スケート競技に出場する伊那市の小笠原賢吾さんが18日、白鳥孝伊那市長に出場の挨拶をしました。
18日は、小笠原さんが伊那市役所を訪れ、白鳥市長に出場の挨拶をしました。
小笠原さんは、昭和50年生まれの35歳。
3歳の時からスケートを始め、現在は仕事の合間をぬって伊那西スケート場などで練習を重ねています。
小笠原さんは、ショートトラックのリレー種目に出場します。
白鳥市長は「注目しているので、地域の代表としてがんばってください」と激励しました。
国体の冬季大会は、1月26日から青森県で開催されます。 -
タイガーマスクから贈り物
漫画タイガーマスクの主人公伊達直人などを名乗る人物からの贈り物が全国で相次ぐ中、伊那市の児童養護施設たかずやの里にも4人から16日と17日にプレゼントが届けられました。
差出人は伊達直人、伊那市在住の伊達直人、信州のタイガーマスク、駒ヶ根の早太郎の4人です。
16日と17日にサッカーボールやゲーム、文房具の他、現金や図書券、商品券が届けられました。
たかずやの里には、現在37人が入所していて、今回のプレゼントに大喜びだったとうことです。 -
環境影響評価方法書について
伊那市環境審議会が今日、伊那市役所で開かれ、新しいごみ中間処理施設建設に係わる環境影響評価方法書について意見を交わしました。
18日は、環境影響評価方法書を審査する環境影響評価技術委員会や環境審議会の質疑などをまとめた資料をもとに、方法書について意見を交わしました。
去年、上伊那広域連合が方法書について意見の募集を行った所、大気汚染など環境を心配する声が市民から多く出されました。
こうしたことから、審議会の委員からは「新しい施設は健康被害が無いなどの明確な回答が広域連合からあった方が周辺住民への不安を取り除ける」との意見が出されました。
会議に出席した上伊那広域連合では「理解していただけるよう引き続き丁寧に説明をして不安を解消していきたい。」と答えていました。
18日に出された意見は、上伊那広域連合長の白鳥孝伊那市長に報告し、今月中に市長提案として県に提出することになっています -
縁起物わら馬づくり
伊那市東春近下殿島の田中豊文さんは、2月8日の初午に向けて縁起物のわら馬作りをしています。
初午は2月はじめの午の日で、特に県内では東信地区で行われている行事です。
田中さんは20年ほど前から独学で、わら馬を作っています。
自宅の敷地内にある工房には、所せましと、出来上がったわら馬が並べられています。
はざかけをして、乾燥させたわらを、手編みで馬の形にし、背中部分に赤い布を付けて完成させます。
雄はりりしく、雌は草を食べている所を表現したということです。
わら馬は雄雌セットで50組つくるという事で作業は今がピーク。
出来あがったわら馬は、地区の寝たきりのお年寄りたちに贈るという事です。 -
箕輪町の2選手がジュニアワールドカップ出場
21日からオーストリアとスウェーデンで開催される、フェンシングのジュニアワールドカップに、箕輪中学校2年の上田果歩さんと、上伊那農業高校2年の今井萌さんが出場します。
今井さんは、現在イタリアで開かれている世界大会に出場しているため、14日は上田さんひとりが箕輪町役場を訪れ、平澤豊満町長に出場を報告しました。
今井さんと上田さんは、世界大会の選考基準となっている日本国内の3大会で上位入賞し、今井さんは全国総合1位、上田さんは総合6位でジュニアワールドカップの出場権を獲得しました。
2人は、21日からのオーストリア大会と2月3日からのスウェーデン大会に出場します。
平澤豊満町長は「箕輪町から2人の選手が世界大会に出場するのはすごいこと。しっかりやってきてください」と話していました。
上田さんは「いざ世界大会となるとかなり緊張する。今までお世話になった方々のためにも頑張ってきたい」と話していました。
上田さんは21日にオーストリアに向け出発し、23日に初戦を迎えるということです。 -
交通死亡事故の現地診断
去年12月に箕輪町で起きた交通死亡事故の現地診断が17日、松島南交差点で行われました。
現地診断は、事故の再発を防ごうと伊那警察署などが行ったもので、地元の交通安全協会や区の関係者などおよそ30人が参加しました。
事故は、12月28日夜間発生しました。
松島南交差点内で物損事故を起こした車両に、事故を目撃した伊那市の50歳男性が近づこうとしたところ、この男性に辰野町の27歳男性が運転する普通乗用車が衝突したものです。
この事故で50歳の男性が亡くなっています。
参加者からは「事故当時は、雨が降り視界が悪かったことが要因ではないか」「ドットマークを設置して道幅を狭く見せてはどうか」などと意見が出されていました。
伊那警察署管内で去年1年間に発生した交通死亡事故は、前の年より7件多い9件でした。 -
伊那中央病院ドクターヘリ配備希望
長野県が来年度、新たに1機、中南信地域に配備を目指すドクターヘリ。
伊那中央病院は、基地病院選定に向け、地理的な利点や地域の理解を得ている点などを挙げています。
17日、長野市の県庁で県ドクターヘリ配備検討委員会が開かれました。
基地病院候補には、中南信地域の6つの病院が候補に挙がっていて、配備を希望する4病院が提案説明を行いました。
提案説明したのは、伊那中央病院、松本市の信州大学医学部付属病院、相澤病院、飯田市の飯田市立病院です。
伊那中央病院は、ドクターヘリ配備に対し
●中南信地域の中心に位置し、すでにドクターヘリが配備されている佐久総合病院と合わせると、30分以内に県内全域をカバーする事ができる
●天候や風向きがなどの自然環境が安定し、年間を通じ9割弱の日で飛行できる
●格納庫や医療機材などの整備費、およそ1億4千万円を全額病院負担で行う事について、予算化の目途がたっている
●来年度、救急医療センターに指定される予定である
●近隣住民の理解を得ていて運用に支障が無い事などを配備の利点として挙げました。
中病では、配備を希望した理由について、救急救命の基幹病院としての使命を果たすとともに、知名度の向上による医師確保に期待したいとしています。
委員会では、24日に非公開で検討委員会を開催し、基地病院を決定する予定です。 -
引持の獅子舞
伊那市高遠町上山田の引持で、17日、今年一年の無病息災や五穀豊穣などを願う、獅子舞が披露されました。
引持生活改善センターには、およそ70人が集まり、地区に伝わる獅子舞を見物しました。
引持の獅子舞は、物語になっていて、ヒョットコにせきたてられた、獅子が起き、悪魔を払います。
獅子の体にはノミついていて、体を動かした獅子は、ノミが動き出し痒くなりますが、ノミを取り、獅子自体もすっきりするという、構成となっています。
この獅子舞はかつて、1月17日に地区の役員の家に集まり、徹夜で酒を酌み交わし、芸を楽しみながら、日の出を待つ、お日待ちの行事の中で、行われてきたという事です。
現在は、1月17日に近い日曜日に引持生活改善センター集まり、獅子舞が行われています。
引持獅子舞保存会の前田茂会長は、「地区で守られてきた獅子舞を、若い世代に継承し、守っていきたい」と話していました。 -
伊那食品 市内中学へ100万円図書券を寄贈
伊那市に本社を置く、伊那食品工業株式会社は、市内の中学校へ100万円分の図書券を寄贈しました。
17日は、伊那食品の塚越寛会長らが市役所を訪れ、白鳥孝伊那市長に100万円分の図書券を手渡しました。
図書券の寄贈は、学校の本が不足していると聞いた塚越会長の提案で行われました。
塚越会長は「子ども達が多くの本を読み、知識の習得し、学んでほしい」と話していました。
白鳥市長は、「本を通して活字に触れる事で、人間として幅を広げられる」と感謝していました。
今回は、図書券の他に、市内の小中学校へ塚越会長の著書など90冊も一緒に寄贈されました。
伊那市では、今回寄贈された図書券を学校の規模に応じ、市内6つの中学校に配られる予定です。 -
JA生活部会 すずたけに車いす寄贈
JA上伊那生活部会は、17日、老人保健施設すずたけに、車いすなどを贈りました。
JA上伊那の春日州一代表理事専務や生活部会伊那地区の役員等がすずたけを訪れ、車いすなどを贈りました。
生活部会では、JAまつりでチャリティーバザーを行い、その収益金で毎年すずたけに寄付を贈っています。
今回は、車いす1台や歩行器2台など、およそ15万円分を贈りました。
JA上伊那の春日代表理事専務は、「福祉の為に少しでも役に立つ事ができうれしい」と話していました。
すずたけの麻沼奈穂子施設長は、「さっそく今日から活用させていただきます」と感謝していました。 -
伊那北部地区農業振興連絡協議会 設立
広域的な農業振興を目的とした、伊那北部地区農業振興連絡協議会が17日、設立しました。
設立総会は伊那市内で開かれ、伊那市から北の上伊那4市町村や、県、JA等で関係者が出席しました。
協議会では、自治体の枠を超え足並みをそろえた農業振興策を行っていこうと組織されたものです。
主な事業計画としては、米の生産調整や、有害鳥獣対策、選果場の運営、農業後継者の担い手育成など生産振興基盤の強化を挙げています。
協議会会長選ばれた白鳥孝伊那市長は「上伊那全体を視野に、みなさんの協力のもと農業振興をしていきたいと」挨拶しました。 -
伊那青年会議所
伊那青年会議所の新春大会が15日、伊那市内で開かれました。
新春大会には会員をはじめ伊那青年会議所のシニアクラブのメンバーなどおよそ80人が出席しました。
今年度の理事長、小椋文成さんは「自分たちの役割を見据え、この地域から未来を変えていく信念を持って活動にまい進したい」と挨拶しました。
伊那青年会議所では、今年度地域一丸のまちづくりをスローガンに、伊那経営フォーラムの開催や伊那市、箕輪町、南箕輪村の共通したブランドづくりなどを進める予定です。 -
伊那市歴史シンポジウム 顔のついた縄文土器
縄文土器について学ぶ伊那市の歴史シンポジウムが15日、創造館で開かれました。
歴史シンポジウム13回目の今回は、創造館で昨日から始まった顔のついた土器・土偶の展示に合わせ、顔のついた縄文土器をテーマに開かれました。
会場にはおよそ60人が訪れました。
基調講演で、名古屋大学名誉教授で史学博士の渡辺誠さんが、土器から見た縄文人の精神世界について話しました。
渡辺さんは、土偶についている顔はすべて女性で、新しい命が必要な場所に土偶を割ってまいたと話し、縄文土器は縄文人の精神世界を示していると説明しました。
渡辺さんは、「縄文文化が日本文化の基礎を形作った。日本人の死生観、自然観は、縄文人が持っていた死と再生の考えと密接な関わりがある」と話していました。 -
小正月の伝統 羽広の獅子舞
伊那市西箕輪の羽広に400年近く伝わる小正月の伝統行事、「羽広の獅子舞」が16日に行われました。
午前7時。うっすらと雪化粧をした仲仙寺の本堂では、地区の住民でつくる保存会のメンバーが仲仙寺で舞いを披露しました。
羽広の獅子舞は、およそ400年の歴史を持ち五穀豊穣や家内安全を祈る小正月の伝統行事です。
荒々しい舞をする雄獅子と、優雅な舞をする雌獅子二頭が一緒に舞い合わせをするのが特徴で、全国的にも、二頭一緒に舞うのは珍しいと言われています。
舞には「剣の舞」や「豊穣の舞」、「浄の舞」など5つがあり、二頭の獅子が息を合わせながら順々に舞っていました。
保存会の鈴木清治会長は、「地区に五穀豊穣が訪れるようまってくれた、良い舞が奉納できた」と話していました。
舞合わせの後、雄獅子、雌獅子に分かれ、区内の各家庭を回りました。 -
南宮神社 お筒粥の神事
今年1年間の農作物の出来や世の中を占う、恒例の「お筒粥の神事」が15日に箕輪町木下の南宮神社で行われ、今年の世相は「6分」という結果が出ました。
お筒粥は、南宮神社で一年の無事を祈念して行なわれる初まつりの中の占いの神事です。
境内に用意された釜に、葦の茎を37本束ねた物といっしょに米と小豆を入れ、煮立て、筒の中に入った、米や小豆の数が占いの結果となります。
占いの結果、今年一年の世相を表す世の中は、昨年より2厘上がり「6分」となっています。
農作物では、大豆や牛蒡など4品目で極上。気候は、冬が上々で夏が上、秋が中、春が下となりました。 -
南箕輪村消防団 出初式
南箕輪村消防団の出初め式が16日に行われ、団員らは災害から地域を守る決意を新たにしていました。
式には、消防団と赤十字奉仕団156人が参加しました。
分列行進は、雪によりコースを短縮して行われました。
団員らは、家族や知人らが見守る中きびきびとした動きをみせ、役場駐車場で唐木一直村長と松澤武夫消防団長が観閲しました。
式典の中で、松澤団長は「日々の訓練や予防活動により、一つでも火災や災害を無くしていきたい」と訓示しました。
去年村内で発生した火災は前の年より2件増え、6件で、損害額は約670万円でした。
役場駐車場では、消防団活動をより身近に感じてもらおうと宝投げも行なわれました。 -
上伊那で初 玩具療法始まる
おもちゃをリハビリに役立て高齢者などの生きる力を引き出す玩具療法が15日、上伊那で初めて伊那市で行われました。
玩具療法を行う玩具福祉士の資格を持つ女性4人が老人福祉施設はびろの里を訪れ、施設のお年寄りがおもちゃで遊びました。
玩具療法は、おもちゃで遊ぶことで高齢者や障害者から楽しい気持ちを引き出して生きる力をつけるというもので、リハビリとして役立てられるということです。
木のおもちゃ屋どうぞのいすの古畑愛さんの呼び掛けで、古畑さんら4人の女性が去年、資格を取得しました。
同日が初めての活動で、4人は、お年寄りが楽しく遊べるように、おもちゃの使い方を説明したり、声をかけていました。
この施設では普段、お年寄りがおもちゃで遊ぶことはないと言います。
おもちゃで遊んだお年寄りは、「とても楽しかった。また遊びたい」と話していました。
古畑さんらは今後、活動を広めていきたいとしています。 -
大学入試センター試験始まる
平成23年度大学入試センター試験が15日から全国一斉に始まりました。
上伊那地域では南箕輪村の信州大学農学部と、駒ヶ根市の長野県看護大学の2校を会場に試験が行われました。
信州大学農学部では、午前8時頃から受験生が集まり始め、高校の教諭から励ましの言葉を受けて試験会場に向かっていました。
今年の大学入試センター試験の県内の会場で受験する志願者数は1万661人で、去年より440人多くなっています。
上伊那地域の試験会場2校では1437人となっています。
1日目は公民、地理歴史、国語、外国語の試験が行われ、予定通り午前9時30分から試験が始まりました。
試験2日目の16日は、理科と数学が行われます。 -
後藤俊夫監督が伊那高女題材に映画制作
映画「小麦色の天使」や「Beauty」など、上伊那地域を拠点に撮影を行っている、後藤俊夫監督は、現在、伊那谷の戦争を題材にしたドキュメンタリー映画を制作しています。
15日には、伊那弥生ヶ丘高校の生徒9人が参加して撮影が行われました。
今回後藤監督が撮影しているのは、弥生ヶ丘高校の前身、伊那高等女学校の生徒達を題材にしたドキュメンタリー映画です。
伊那高等女学校では、昭和19年におよそ270人が学徒動員として名古屋市へ行き、零式戦闘機などを作っていました。
その学徒動員中に空襲を受け、生徒1人が死亡、1人が負傷しました。
映画では、当時生徒達が書いた文集や体験談をもとに、当時の様子を振り返るとともに、同行した教員らが命をかけて生徒達を守った様子を描くということです。
この日の撮影では、後藤監督の指導のもと、生徒達が当時の詩や、文集の一部を朗読しました。
ある撮影に参加した生徒は「撮影に参加し、朗読したことで、当時の人たちの苦しみやつらい気持ちを少しでも感じることができた」と話していました。
後藤監督は、この映画を通して「伊那谷であった戦争体験を語り継いでいきたい」と話していました。
このドキュメンタリー映画は今年秋の完成を目指していて、弥生ヶ丘高校では「10月に行われる学校の100周年の記念事業で上映できたら」としています。