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高校演劇部に県伊那文化会館のスタッフが舞台技術セミナー
上伊那地区高校演劇連盟の加盟高校の生徒は9日、伊那市の県文化会館で舞台技術について学んだ。演劇連盟に加盟する6校の演劇部員、およそ60人が、県文の舞台課の3人から技術を教わった。
このセミナーは、来月開かれる上伊那地区の合同演劇発表会を前に、舞台の仕組みを知って、技術を高めてもらおうと、県文の舞台課が企画したもの。音響、照明、大道具の3種類について説明がありました。
音の素材が足りない場合は自分たちで音を作る。照明はストーリーの内容に沿った空間を演出できるよう大きさを調節して照らす。大道具はプランを決めて動かせるようにしておく竏停・など、それぞれ説明があった。
参加したある生徒は「今まで細かい演出を考えていなかったが、セミナーに参加して一歩ふみ込んだ演劇ができるようになりそう」と話していた。
生徒たちが練習の成果を披露する、上伊那地区の合同演劇発表会は、9月21日に県伊那文化会館で開かれる。 -
南アルプスに鹿防護ネット 仙丈ケ岳馬ノ背ヒュッテ周辺
南アルプス仙丈ケ岳の馬ノ背ヒュッテ周辺に7日、高山植物を鹿の食害から守る、防護柵が設置された。
防護柵は、県や南アルプスに接している市町村、信州大学などで作る南アルプス食害対策協議会や南信森林管理署、環境省が連携し、出来る事から始めようと、行われた。
設置作業は、7日と8日の2日間かけ行われ、およそ60人が参加した。
馬ノ背周辺は高山植物の名所だったが、ここ数年、鹿による食害が深刻化している。
柵は、3ヶ所のお花畑を囲うように設置され、広さ、約1千8百平方メートル、柵の総延長は325メートル。ネットは、鹿が飛び越えないよう高さは2メートルの高さがあり、また、0・47ミリのステンレスが3本、網込まれていて丈夫な作りになっている。
南アルプス食害対策協議会会長の小坂樫男伊那市長は、現地を視察し、「鹿の食害被害防止のテストパターンなので、今後の高山植物をまもれるかどうかの試金石になると思う」と述べた。
協議会や国では、柵の効果などを検証し、今後も高山植物の保護むけ、取り組みを進めていきたいとしている。 -
信大で青少年のための科学の祭典
子ども達が体験しながら科学を学ぶ、青少年のための科学の祭典が9日から、南箕輪村の信州大学農学部で始まった。
子ども達に自然の不思議や大切さを、科学を通じて感じてもらうことを目的に、毎年信州大学で開かれているもので、農学部での開催は6年振り2回目。
子ども達が研究発表するブースもあったほか、夏休みの自由研究の課題を見つけようと、多くの小学生が保護者が訪れた。
南箕輪村南部小の理科実験クラブは、酸性やアルカリ性を利用した色水の科学についてブースを出展。赤ジソからとった色水に石灰水やレモン汁を入れて、なぜ色が変化するのかを説明していた。
千曲市立更埴西中学校のブースでは、鉄板をこすって振動を起こすことで、鉄板に乗せてある砂が音を発しながら一定の方向に移動する仕組みが説明されていた。
訪れていたある子どもは「見たことのない実験や、びっくりするような実験がたくさんあって楽しい。」と目を輝かせていました。
この青少年のための科学の祭典は、明日午後3時まで南箕輪村の信州大学農学部で開かれています。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
小学校教諭対象に林業体験
地元の小中学校の教諭を対象にした林業体験会が、8日、伊那市手良にある国有林で行われた。上伊那の小学校の教諭3人が参加した。
先生たちに林業体験をしてもらい、学校の授業などで生かしてもらおうと、林野庁の中部森林管理局と県が開いたもの。森林の役割や鹿による食害などについて学び、実際に山に入り、ヒノキの間伐作業をした。
指導したのは、南信森林管理署の森林官で、「のこぎりを大きく動かして切る」「切ったものは、次の作業がしやすいように置いておく」などアドバイスをしていた。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
上伊那観光プラン、中高年女性をターゲットに
上伊那地域の魅力を女性の視点から再発見して、中高年女性向け観光コースを企画する上伊那観光レディースサロンの初会合が8日伊那市東部地区を会場に開かれました。
上伊那観光レディースサロンは、上伊那地方事務所が一般に呼びかけ組織したもので、40代から60代までの主婦を中心に19人が参加している。
8日は、長谷総合支所、高遠町総合支所をまわり地域の観光資源を確認、長谷黒河内の農家民宿「みらい塾」を視察した。
「みらい塾」は、蔵の宿泊が評判の宿で、都会から多くの人たちが訪れている。日本のおかみさん100選にも選ばれた女将の市ノ羽幸子(ゆきこ)さんから観光の秘訣を聞いた。
レディースサロンでは、今後1月に1回から2回、こうした学習を重ね12月から中高年女性向けのお勧め観光コースをテーマ別にまとめていく。上伊那地方事務所では、「企画者の顔が見える観光コースにしていきたい」としている。
年度末までにコースを決定し、チラシやインターネットで県内外に情報発信する。
元気があり、時間があり、お金があり、決定権がある中高年女性をターゲットにした今回の取り組み。どのようなコースが誕生するか楽しみだ。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
伊那ロータリー杯上伊那中学野球 9日準決勝・決勝
伊那ロータリー杯をかけた上伊那中学校野球大会が、8日と9日の二日間伊那市営球場などを会場に開かれている。大会には、辰野から中川までの13校が参加し、暑い日差しの中、熱戦を繰り広げている。
8日は、9試合がおこなわれ、9日の準決勝に進む4校が決まった。
伊那市営球場の第1試合、伊那市の春富中学対中川村の中川中学の試合は、序盤に長短打で3点ずつを得点した春富が継投で逃げ切り6対3で中川を下した。
2回戦は西箕輪中との対戦で、9対2で春富が勝ち明日の準決勝進出を決めました。
春富中、箕輪中、南箕輪中、辰野中が準決勝へと駒を進めた。9日は、準決勝と決勝、3位決定戦が行なわれで、上伊那ナンバー1が決定する。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
伊那中央病院で高校生一日看護体験
高校生の1日看護師体験が8日、伊那中央病院であった。上伊那を中心に8つの高校の男女49人が体験した。
1日体験は、看護の現場に触れて将来の職業選択の一つにしてもらおうと毎年行われているもの。8日は、看護師17人が指導にあたり、包帯の巻き方や足などの洗い方、患者とのコミュニケーションのとり方などを学んだ後、実際に病室で実習した。
高校生は「お湯の加減はどうですか?」などと声をかけながら丁寧に洗っていた。足を洗ってもらったお年寄りは「とても気持ちいい。今日は、気持ちよさと嬉しさで、しっかり眠れそうだよ」と満足そうだった。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
伊那・諏訪名物丼、連携の道探る
諏訪地域と上・下伊那地域にある9つの名物丼ぶりの会は、お互いの連携方法について、今後は、上伊那地域観光戦略会議に検討を委ねる事にした。6日、上伊那地方事務所の呼びかけで、各名物丼の会の代表が伊那技術形成センターに集まり、連携の方法について話し合いが行われた。
9つの名物丼の会は、お互いの連携を図り、県内外に広くPRする方法を探ろうと、今年5月に一回目の会議を開き、それぞれ意見を交わした。二回目の6日は、今後の進め方が話し合われましたが、連携方法について、今年6月に発足した上伊那地域観光戦略会議に検討を委ねる事になりました。
理由として、会員数や丼ぶりの認知度など各会で差があり、今の段階でまとまった組織を立ち上げるには、温度差がある事を挙げている。
戦略会議では、分科会を設け、諏訪、上下伊那の名物丼を観光資源として定着させる効果的な方法を検討する事になっている。また、構成員には会のメンバーも加える予定。
分科会では今後、年度内に9つの会の連携方法を検討し、提言としてまとめる。会ではそれを受けて、今後の方針を決めていくという事です。 -
戦争体験聞き取り発表、県教組上伊那支部の平和の集いで
長野県教職員組合上伊那支部による、反核反戦平和のつどいは6日、いなっせで開かれた。
伊那東小学校6年栗組の児童が、お年寄りから聞いた戦争体験をまとめ発表した。栗組では総合学習の時間に、祖父母や近くに住むお年寄りから戦争体験を聞き、その恐ろしさや、悲惨さなどを学んできた。
児童らは伊那市に軍事用の飛行場があったこと、また戦闘機はガソリンが不足していたため、松の油を使って飛んでいたことや、金属類は全て国が集めお寺の鐘を運んだことなどを借りてきた写真をスライドに写しながら発表していた。
児童らは「当時は国のためといって戦争をしたが、本当は戦争をしないのが国のため」だと話し、平和の大切さを実感しているようだった。 -
箕輪進修高2部生徒、半数が3年間で卒業を希望
08年度から多部制単位制としてスタートした箕輪進修高校の2部に通う生徒のうち、半数が3年間での卒業を希望していることがわかった。6日開かれた学校評議員会で荒井和人校長が報告した。
2部に通う生徒は41人で、4年間が基本となっていまるが、22人の生徒が3年での卒業を希望しているという。
学校では2年に進級するときにあらためて、希望を聞き、1部への移動ができるよう、対応していきたいとしている。
評議会では他に、部活動を充実させるべきといった意見や、女子の制服も検討してほしいといった意見が出された。
学校では様々な生徒の要望に答えながら魅力をアピールしていきたいとしている。 -
浴衣姿で窓口対応 JA上伊那
JA上伊那では6日から、浴衣姿での窓口対応がはじめた。
JA上伊那本所ではサマーキャンペーンの一貫で浴衣での窓口業務を行っています。今年で5年目の取り組みで、ある職員は「お客さんに、涼しげだねと声をかけてもらいうれしい」と話していた。
浴衣での窓口対応は8日(金)まで行われる。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
広島原爆の日、平和の願い新たに
広島に原爆が投下されてから63年目の6日、核兵器廃絶を訴える伊那市民平和のつどいが、伊那市山寺の丸山公園で行われた。原爆が投下された午前8時15分に、全員が黙とうしました。黙とうが終わると丸山公園に建立されている平和の塔の前で手を合わせていた。
平和のつどいは、非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会がおこなっているもので、今年で22回目。市民の会が把握している中では、伊那市唯一の被爆者、久保村文人さんが今年6月に亡くなり、市内での被ばく体験者はいなくなったという。
久保村さんは原爆が投下された63年前、広島で救出活動にあたり、その時被爆したということで、その時の体験や核の恐ろしさを今の人たちに伝える活動をおこなっていた。
代表の建石繁明さんは、「国際テロや北朝鮮の核問題など、今なお脅威は続いている。核兵器は人類と共存できないとの認識を持ち、廃絶を訴えていきたい」と話した。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
北福地集落でごみ処理施設用地説明会
新ごみ中間処理施設用地に関する懇談会が5日、伊那市富県の北福地集落センターで開かれた。北福地と南福地の住民、およそ440戸のうち40人ほどが集まった。
伊那市から用地選定に至るまでの経過などについて説明があり、その後住民が施設や今後のスケジュールなどについて質問した。
住民からは「ごみの処理方式について、コストや安全性を考えて決めてほしい」「ごみを減らす努力を住民だけでなく、企業にも働きかけてもらいたい」などの意見が出ていました。
北福地の橋爪しげとし区長は、「住民にはさまざまな機会を通して、この問題について正しく理解してもらいたい」と話していた。
上伊那広域連合では10日日曜日に、財団法人日本環境衛生センター常務理事の藤吉秀昭さんを講師に迎え、ごみ焼却施設の学習会を開く予定。 -
上伊那7市町村 児童手当39人分未支給
辰野町を除く上伊那の7市町村で、2004-07年度で39人に対し、合計456万円の児童手当を支給していなかったことを4日、上伊那広域連合が発表した。広域連合は、児童手当支給システムのミスが原因としている。
児童手当は所得が一定額以上あれば支給されない所得制限があるが、広域連合では、この所得制限を判定する際に、本来含まれてはならない株式譲渡所得を含めていたために、支給対象から外れる人が出た。記録が確認できるのは国の規定で台帳の保管が義務付けられている過去5年分に限られているため、それ以前にも該当者がいた可能性もある。 -
信州発農産物直売事業、中米グアテマラへ
マヤ文明発祥の地=中米のグアテマラで、長野県の直売・加工事業をモデルにした地域おこしが広がろうとしている。伊那市で栽培が進む雑穀アマランサスもその中軸を担おうとしている。8月9日から25日までの日程で、信州大学助教でアマランサス栽培などを研究する根本和洋さんと、産直市場グリーンファーム(伊那市)の小林史麿さん、元生活改良普及員で伊那市在住の馬場よし子さんが、JICA(国際協力機構)の仲介で同国を訪問することになり、4日、伊那市役所を訪ね小坂樫男市長にあいさつに訪れた。
一行は、首都グアテマラシティーをはじめ同国内の三地域で、地域の小さな農業を基礎にした直売事業・加工事業の普及と研修を行う。同国原産のアマランサスの栽培についても、根本さんが研修する。
同国では、昨年11月に、JICAの研修プログラムで上伊那・下伊那の直売所を視察した市長・開発局長・NGO代表などが、直売事業に関心を持ち、帰国後各地でその手法と活用した地域おこしの試みを開始している。今回の小林・馬場両氏の訪問も、この研修に参加したメンバーが要請し、研修受け入れの段取りを立てたもの。JICAの関係者によれば、グアテマラのような途上国でこれほど積極的な動きが出た例は希だという。
昨年11月に来日した研修メンバーは、民宿女将さん百人に選ばれた市ノ羽幸子さんが運営するみらい塾(伊那市)や、グリーンファームを視察。馬場氏が、長野県における農業女性の地位向上を基軸にすえた直売・加工の取組の経緯を講演。直売所のネットワークづくりを進める「産直新聞」の毛賀澤明宏編集長も、現在の長野県直売事業の現状を解説した。また、下伊那では、農産物直売事業から農産物の委託加工業という新たなビジネスフィールドを開拓した小池農産手造り加工所で小池芳子社長の経営理念を聞き、清内路村の村おこしなども視察した。
この時から、先進国日本で「大量生産・大量消費」型の経済に飲み込まれない形の直売事業を進めてきたことに、「現在のグアテマラに最適」と関心を示していた。
同国は、36年間に及んだ内戦が1996年に終結したばかり。研修メンバーは内戦で被害を受けたマヤ系先住民の出身で、地域のリーダーばかりだった。今回訪問する両氏は、この研修メンバーが着手した事業を視察しアドバイスも行う。
国際的な投機的資金の動きにより穀物価格が高騰し、途上国で庶民が食糧を買えない状況が生み出されている現在、長野県発信の産直・直売・加工事業が、途上国の発展に、これまでとはまったく別の形の新たな国際貢献ができないか?竏抽ヨ係者の関心が高まっている。 -
伊那の夜空、5千発の花火彩る 伊那まつりフィナーレ
第36回伊那祭りをフィナーレを飾る花火大会は3日、午後7時30分より打ち上げが開始され、市役所周辺の天竜川沿いには大勢の市民が繰り出して、光と音の競演を満喫し、到来した夏を楽しんだ。
三峰川・天竜川合流点からは十号玉やスターマインなどが、天竜川の中洲からは音楽花火が、合計約5千発打ち上げられ、あたり一帯に景気の良い花火の音と音楽・拍手・歓声が響きわたった。
花火大会に先立って午後3時30分からは、市役所西側駐車場で遊ingビレッジが開かれ、地元の歌舞劇田楽座や大道芸のパフォーマンス、エアロビクスやダンスなど、盛りだくさんのステージイベントが開かれ、様々な屋台が色を添えた。 -
登喜和冷凍食品の新製品 熟成豆腐チーズ「醍醐丸」が好評
登喜和冷凍食品(本社・伊那市)がこの開発発売した熟成豆腐チーズ「醍醐丸」が、静かなブームを呼んでいる。
養命酒駒ヶ根工場の敷地内にある「健康の森」の売店では、「豆腐チーズ」の名前に珍しそうに足を止めた客が手を伸ばして購入していくだけでなく、クチコミで評判を聞いた人がわざわざ買い求めに来る例もあるという。
醍醐丸(だいごまる)は、こうや豆腐用の一般より少し固めの豆腐を、完全発酵したみりん粕のもろみに漬け込んで熟成させた新食品。登喜和冷凍食品の関係者は、「濃厚なチーズのような味とフォアグラのような食感が魅力」とアピールする。酒のつまみにむいているそうだ。もろみも様々な食品の味をまろやかにする調味料として使えるそうで、中華料理などにあうだけでなく、ドレッシングの隠し味にも良いという。
登喜和冷凍食品の豆腐製造技術と、養命酒のみりん粕を完全発酵させる技術が出会って開発された、伊那谷生まれの新食品だ。 -
昭和伊南病院「緊急医療に不適切な状態」と認識示す
長野県緊急医療機能評価委員会が31日、駒ヶ根市の昭和伊南病院を現地調査し、「救急医療を行なうには不十分」という認識を示した。
委員会は、県内の救命救急センターに指定されている病院を視察し、センターとしての機能が発揮されているかを調査している。今年度視察するのは、県内の指定病院7カ所のうち2カ所で、今日は、長野赤十字病院と昭和伊南病院が対象。視察後に病院側と意見交換もした。
委員からは、夜間の救急センターの運営や、他の医療機関と連携について質問が出され、救命救急センター長の村岡伸介医師は、「休日・夜間に勤務した次の日に、休めないこともあり、厳しい状況だ」と答えていた。
連携については、現在昭和伊南病院には、整形外科や産婦人科の常任医師がいないので、伊那中央病院などに依頼している状況であると報告していた。
視察を終えて、瀧野昌也委員長(長野救命医療専門学校救急救命士学科学科長)は、「委員全員一致で、救急医療を行なうには不十分だと感じた。今後の改善の取り組みを見守りたい」と話した。また、委員から、「伊那中央病院のセンター指定を視野に入れて視察をしてはどうか」との意見も出たと話していた。
昭和伊南病院の長崎正明院長は「無理して継続することにより悪影響が出るよりは返上もやむをえない」と話していた。
長野県は今年度中に上伊那の救急医療体制について方針を出したいとしている。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
伊那市、地震想定しメールで情報伝達訓練
伊那市は30日夜、地震が発生したとの想定で、県内でも例のない取り組み「メール」を使った情報伝達訓練を初めて実施した。
訓練は、30日夜午後9時ごろ、伊那市付近を震源とする震度6強の地震が発生したとの想定で行なわれ、職員らが、携帯電話のメールを使って安否確認などを行ないました。
訓練は、事前にグループ登録をしておいたことで、スムーズに連絡が取れ、職員740人中、およそ8割の500人から、訓練開始直後にメールの返信があったという。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
ごみ中間施設建設候補地、上山田で説明会、30日夜
上伊那広域連合と伊那市は、ごみ中間処理施設の建設候補地の隣接区である高遠町上山田で、30日夜、懇談会を開いた。上山田の住民60人ほどが懇談会に参加しました。
懇談会は、候補地となっている桜井区・北新区、該当区と隣り合っている貝沼区・上新山区に続くもの。上山田区は、候補地に属してはいないが、桜井・天伯水源地付近から400メートルほどの場所に住宅が8軒あり、候補地となっている北新区の3軒に続いて近い距離となっています。
住民からは、排出ガスの滞留を心配する声や、上山田区に進出している企業に対しても説明し、理解を求めるよう働きかけを求める声があがっていた。
市と広域連合では、排出ガスについて、「ダイオキシンなどについては国の排出期限を下回る数値を設定しているし、たとえ基準を超えることがあっても、運転を停止するなどの対応をする。」と答えた。
企業への説明については、該当する企業7社への説明会を予定していると答えた。
上山田区では、総代会や区議会を開いて、ごみ処理施設の対策委員会を設置する方向で進めて生きたいとしている。今後、三峰川をはさんで隣り合う美すずや富県の北福地・南福地で懇談会を開く予定。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
侵入不審者想定し防犯訓練 西春近保育園
伊那市の西春近北保育園で7月31日、不審者を想定した防犯訓練が行なわれた。
保育園に不審者が侵入し、園児を見せて欲しいと言ってくるという想定。緊急時に職員がどのように対応すればよいかを確認するためのもので、子供達に怖い思いをさせないよう配慮したという。
不審者役は、警備会社・長野パトロール(株)南信支社長のふきこしのりひこさんが務めた。
不審者役が、園内に入ってきたのを保育士が確認すると、牧野みちこ園長が対応にあたり、その間に、保育士が戸締りをして、園児らが避難の準備をしてました。
避難が完了後、不審者役を務めたふきこしさんが、知らない人から声をかけられたときにどうしたらよいか、子供達に教えた。
長野パトロール南信支所では、今年からボランティアで保育園の見回りも行なっているということで、こうした活動を通して、地域の防犯に貢献したいと話した。
訓練を終えて、牧野園長は、「今日の不審者は、すぐに園から出て行ってくれたが、実際は難しいと思うので対応していけるようになりたい」と振り返った。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
ドロカップ2008in伊那参加チーム募集
伊那商工会議所青年部は9月6、7日に「ドロカップ2008in伊那」を伊那市長谷黒河内の仙流荘付近で開く。同青年部は参加チームを募集している。
今年3年目となるどろんこサッカー全国大会「ドロカップ」。
エンジョイリーグ(6日9時半縲・とガチンコリーグ(7日9時縲・の2リーグを開催。
エンジョイリーグはドロンコサッカーを楽しむことを目的としたリーグ。ソフトバレーボール使用、キーパー無し、女性は得点2倍などのルールで試合は5分間。仮装コンテストもある。
ガチンコリーグは従来のドロンコサッカーでの真剣勝負。前半3分、後半3分、ハーフタイム2分で試合をする。
最大参加チームは両リーグそれぞれ64チーム、計128チーム。
参加条件は年齢18歳以上(男女問わず)。1チーム5縲・0人。参加コスチュームは自由(はだしは禁止、足袋や田植え長靴など着用)。
参加費は保険料込みで1チーム1日1万円、2日間1万5千円。
水中眼鏡、目薬持参。
伊那商工会議所にある申し込み用紙をFAX(0265・73・7766)、またはホームページ(http://dorocup.com)で申し込む。
問い合わせは、伊那商工会議所(TEL0265・72・7000)へ。 -
伊那毎日新聞休刊へ
伊那毎日新聞は31日付の発刊をもって休刊する。1955(昭和30)年2月の創刊から53年余。地域とともに歩んだ半世紀の歴史に幕を下ろす。
伊那毎日新聞は、伊那市本町で産声を上げ、以来社屋を伊那市西町区、南箕輪村と移転。1999年に現在地の伊那市室町に移ってからは、紙面のカラー化などを図るとともに、内容の充実に積極的に取り組んできた。
01年には、「地元の課題は世界にも共通する課題」を合言葉に、公共事業や教育、環境などの問題を通じて「真の豊かさ」について考えてみよう竏窒ニ、伊那毎日新聞社製作のケーブルテレビ番組「いなまいニューススタジオ」がスタート。紙面と映像が連携する新しいスタイルで、公共事業の決定プロセスの不透明性や矛盾などを指摘した。
02年には、県会でのダム論議を背景に「いなまいテーブル」を作成。ダム問題を「財政」「環境」「生活」「産業」「景観」「決定プロセス」など多面的視点で検証する“判断の枠組み”を提供した。「いなまいテーブル」のパンフレットは上下伊那のほぼ全戸に配布。いま問題にされている戸草ダム建設計画中止を議論する際に十分応用できる。
03年から05年にかけては「上伊那・輝く経営者キャンペーン」を展開。産学官でつくるキャンペーン推進委員会の事務局を伊那毎日新聞社が務め、上伊那で輝いている中小企業経営者約100人を紙面、映像、単行本で紹介した。さらに、05年からは、戦後の上伊那経済を牽引してきた大手企業の優れた経営者・創業者を上伊那の「産業史」「経営史」として後世に残す企画も展開している。
読者参加でつくる各種カラー企画や人物紹介も好評で、郷土愛醸成につながる、との声も多かった。
最近では広域ごみ処理施設建設計画の詳細な報道などが住民の関心を集め、伊那毎の記事が注目されている中での残念な休刊となってしまった。 -
インターハイ制覇 高遠高校2年・松沢
全国高校総体(インターハイ)の陸上競技大会第2日は30日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で男子棒高跳び決勝を行い、松沢ジアン成治(高遠2)=写真=が初優勝した。記録は自己ベストを5センチ上回る5メートル10。前回大会は4メートル60で12位だった。助走の改良により、今季、松沢は自己新記録を順調に伸ばしていた。
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正規社員の採用状況など調査
アルプス中央信用金庫が4縲・月にかけ、上伊那の企業200社を対象に行ったアンケート調査(回答176社)で、ここ3年の採用実績を尋ねたところ「新卒採用はしていない」が75・3%、「中途採用はしていない」が40・8%といずれも多数を占めるなど、各企業の厳しい状況が浮き彫りになった。
採用した新卒者の内訳は「学歴に関係なく」が12・0%、「主に中学・高校卒」が4・8%、「主に専門学校・高専卒」が2・4%、「主に短大・大学(院)卒」が5・4%だった。採用環境については「「希望した人材を採用できている」が15・1%、「希望した人材ではないが人員確保の採用ができている」が15・8%、「希望した人材が集まらず採用できていない」が19・1%、「新卒採用はしない方針」が50・0%。
中途採用者の内訳は「経験に関係なく」が29・6%、「主に経験者」が26・6%、「主に未経験者」が3・0%で、採用環境では「希望した人材を採用できている」が23・4%、「希望した人材ではないが人員確保の採用ができている」が31・8%、「希望した人材が集まらず採用できていない」が18・2%、「中途採用はしない方針」が26・6%だった。
今後の対応方針について(複数回答)は「新卒採用を増やす」が13・1%、「中途採用を増やす」が17・0%、「外国人の雇用を増やす」が3・4%、「非正規社員(パート・アルバイト、派遣等)を増やす」が13・1%、「業務の一部を外部に委託する(アウトソーシング)」が9・1%、「省力化・機械化を進める」が18・2%、「採用を抑制する」が13・1%、「人員を削減する」が7・4%、「特に考えていない」が34・7%だった。
人手の過不足感については「人員は適正」とする企業が58・9%と過半数を占めた一方、「現場作業関係で人手が不足」が23・2%だった。 -
【記者室】伊那毎日新聞最後の日に
「休刊は残念だ」「何とか存続できないのか」と多くのありがたい言葉をいただいた。中には「地域の損失だ」とやり場のない憤りをあらわにする方もいらっしゃった。
新聞は人々の役に立つためにこそ存在するのだが、私たち製作側が常にその意識を持っていたかといえば甚だ心もとない。日々の出来事を夢中で追い、記事にまとめることに汲々とするばかりで、本来の目的は見失いがちだったように思う。そんな私たちの新聞でも惜しんでくれる方がこんなにもいると知っていたなら、もっと良い記事を書き、もっともっと良い新聞をつくったのに…。
本紙は休刊となりますが、これまでいただいたご支援、ご厚情は決して忘れません。皆様の今後に幸多からんことを。(白鳥文男) -
インターハイ(8)
陸上を始めた小学生からの目標竏秩B男子200メートルでインターハイ(8月1日・埼玉県熊谷市)の出場を初めて決めた。小、中学校の各全国大会を経験するが、高校最大の舞台への思い入れは強い。「陸上が好きで、走ることが楽しい。インターハイでも楽しみたい」
全国の切符を手にした総体北信越大会の決勝では自己ベストとなる22秒33で4位入賞した。「スタートが良かった。最後の直線は気持ちで走った」。大会初日にあった100メートルで予選落ちしたことで弱気になっていたが気持ちを切り替え、全力を尽くした。
200メートルの調子は今季、上向いている。冬場の練習で走り込みに力を入れたため以前より持久力がついたのが原因だ。「今までは後半がきつくてスピードが落ちていた。今は体が動く。前半と同じように走れるようになった」。苦手だった種目が楽しめるようになってきたという。
小学校のころ、塚原直貴選手(岡谷市出身、北京五輪日本代表)がインターハイで走っている姿を映像で見て競技にはまった。「目標は自己ベストの更新。入賞したい気持ちもあるが、まだまだ実力不足。来年のため、インハイの空気をいっぱい味ってきたい」
辰野町宮木。辰野中学校出身。17歳。 -
伊那OB 全日本実年ソフトボール大会出場
第17回全日本実年ソフトボール大会県大会(7月5、6日・上田市丸子町総合グラウンドほか)で伊那市の伊那OBが3年ぶり10度目の優勝を果たした。9月6縲・日、地元で開催する全国大会に出場。小牧文敏監督は「地元で優勝できれば」と意気込んでいる。
50歳以上の選手でつくる県内の16チームが参加した県大会は、1回戦から準決勝までの3試合を4点差以上の大差で勝利。安曇野倶楽部(安曇野市)との決勝は同点で迎えた7回、2死無塁から竹松幸の右越えランニング本塁打で5竏・のサヨナラ勝ちとし、県の第1代表となった。
チームの特長は内野手を中心とした堅実な守備。力強い投球が持ち味の主戦秋山も「しっかりしているので投げやすい」と信頼をおく。打撃は3番の鈴木、4番の鶴塚、5番の坪木正ら長打のある上位陣が強力。いかにして下位打線から好機をつなげるかが課題だ。
「地元開催の利点を生かし、しっかりと調整してから大会に臨みたい。みんな張り切っている。目指すは優勝」と小牧監督。三塁手の天田主将は「全国大会での失策は許されない。守備をきちんと仕上げ、過去最高成績(3位)を上回る結果を地元で手にしたい」
伊那市で開催する全国大会に出場する「伊那OB」の選手のみなさん -
非核平和行進が北上、上伊那を縦断
上伊那地区労働組合会議や各地区勤労協でつくる被爆63周年2008非核・平和行進上伊那地区実行委員会は29日、恒久平和を訴える平和行進「子どもたちに核のない未来を!2008上伊那非核・平和行進」を行った。延べ9単組150人が、中川村から辰野町まで歩き、非核、恒久平和を訴えた。従来は2日間掛けて実施していたが、昨年から1日に短縮、市街地の要所要所を歩き、バスでも移動した。
出発地の中川村役場では約70人が集まり集会。上伊那地区労組会議の宮島良夫議長は「地球温暖化対策には原子力発電が有効という意見もあるが、一度、事故が発生すれば、地球規模の環境破壊につながる。核のない未来を子どもたちに届けることや、原子力に頼らない省エネ社会に向け、頑張ろう」と呼び掛けた。
曽我村長は同委員会の組織活動をたたえ、カンパを手渡し、激励した。
この後一行40人は先導車に続き出発。組合旗を手に、炎天下の中、沿道の住民に核廃絶をアピールしながら、飯島町に向い北上した。 -
上伊那発カーボン・オフセットの仕組みづくり
個人や事業者が排出する二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを森林整備や自然エネルギーの利用によって相殺する・スカーボン・オフセット・スの考え方を取り入れた上伊那独自の環境システムを新たに構築、実施しようとするプロジェクトが8月に動き出す。事業主体はNPO法人「森のライフスタイル研究所」(竹垣英信代表理事所長、本部・伊那市荒井区)。本年度は基本的な知識を得るため、専門家による学習会を伊那市で全6回開催する一方で、具体的なシステム構築に着手する。事業は本年度の県の地域発元気づくり支援金事業に選定されている。支援金額は245万円。
システムの基本的な考え方は、企業や団体、個人に環境付加価値付きの証書を発行する代わりとして資金の提供を受け、ペレットストーブ・ボイラーの利用者に対してはペレット燃料の使用量に応じて現金を支給する竏窒ニいうもの。企業などは間接的に、ペレットストーブ・ボイラー利用者はより直接的にCO2抑制に寄与することができる。木質燃料の利用促進によって森林資源の有効活用量の増加が見込め、さらには間伐促進で森林の整備も進むほか、森林所有者や森林組合も間伐を通じて環境活動に貢献することになる。地域ぐるみの取り組みにより、住民の環境意識の底上げ効果もある。
来年度は上伊那でシステムの試行運用を開始。収支面も含めて見直しと改善を図った上で、翌10年度には県内全域への拡大運用を計画している。
竹垣所長は「地球温暖化は待ったなしの状況。できる人から取り組まなければならない。木質バイオマスの先進地である上伊那でならきっといい仕組みができるはず」とシステムの構築に意欲をみせている。
同研究所は地球温暖化防止と森林再生による持続可能な地域社会の構築などを目指して03年5月に設立された。木質バイオマスエネルギー普及のためのセミナー開催、木質ペレットストーブの開発・販売とペレットの調査・研究、子ども向けの自然体験キャンプなどの活動を展開している。