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南箕輪村消防団・赤十字奉仕団07年度任命式
南箕輪村消防団・村赤十字奉仕団の07年度任命式が1日、村民センターであった。消防団初の学生も含む21人の新入団員、幹部を任命し、消防団と奉仕団、それぞれの任務遂行を誓った。
唐木一直村長は、「新入団員、奉仕団幹部の皆さん、先輩の指導の中で訓練に励み、1日も早く立派な団員になることを期待する。幹部は使命達成のため活躍を期待する」と式辞を述べた。
宮島忠夫団長は、「災害現場で自らの身を守り安全迅速に立ち向かうため訓練を重ね、立派な団員になってほしい。幹部は押し付けではなく理解できる訓練指導をお願いしたい。自分の村は自分で守る地域愛の心で活動していただきたい」。日戸陽子奉仕団委員長は、「人道、博愛の精神のもと災害時の団の役割は極めて重要。救急法、家庭看護法を日ごろから学び、訓練し、身につけなければならない。地域で手を取り合って身近な奉仕の和を広げていこう」と訓示した。
村消防団は本年度、救護班長に入団10年目の石川明美さん(32)=会社員=を女性初の幹部に任命した。「所属部や救護班でよくしていただいたので続けてこられた。救護班に新しく入ってくる方もいるので基礎から学び、災害に備えていかに動いていけるか、訓練していきたい」と抱負を述べた。救護班は19人体制(うち女性5人)で活動する。
消防団初の学生団員は、新潟県魚沼市出身で信州大学大学院生の五十嵐啓介さん(23)=沢尻。第4分団第1部に所属。3月に信大農学部を卒業し、村での生活は4年目になる。
昨年7月の豪雨災害時、住民が避難しているときに大学では授業をしていたことで「大学と村の連携が取れていない」と感じた。「学生は何も出来ずに終わった。学生も何かできる」と考え、沢尻の詰所を何回か訪れ入団を決めたという。
「社会人のようには活動できないが、出来る限り最大限のことをさせてもらおうと思う。将来、中越に戻ったときも消防団のような組織に入って地域のために活動したいと考えている。これまで村のために何もできなかった。お世話になったお礼をしたい」と力強く語った。 -
南箕輪村花いっぱい推進協議会総会
南箕輪村花いっぱい推進協議会は28日夜、07年度総会を村役場で開き、事業計画案と予算案などを協議し承認した。
07年度事業は、前年度に引き続き大芝高原で花いっぱい運動を展開する。広域農道東側花壇と愛の鐘花壇は菜の花とマリーゴールド、大芝の湯駐車場入り口花壇はチューリップとコスモス、村道6号線花壇はジャーマンアイリスとコスモスを育てる。広域農道東側ではラベンダーの手入れもする。
フラワーアレンジによる花いっぱい運動は4月から有料化し、役場庁舎や村内事業所など10カ所に置く。
06年度は普通会員に上伊那農業協同組合南箕輪支所、特別会員に障害者生きがいセンターが入会した。07年度は信州大学農学部の学生有志のサークル「かーみやん」が特別会員として入会する。
総会では、同協議会にチューリップの球根1800球を寄付した、障害者とのふれあい活動をしている「ひまわり号の会」に感謝状を贈った。有賀一夫代表は「花いっぱいの活動を知って寄付した。感謝状をいただき身に余る光栄」とあいさつした。チューリップは大芝の湯駐車場入り口花壇とプランターに植えた。 -
【記者室】大芝高原のセラピーロードオープンへ
南箕輪村大芝高原「みんなの森」の森林セラピーロードが5月20日、グランドオープンする。森の命や力を感じ心身に元気を取り戻させようとする森林セラピーの健康増進効果や自然のすばらしさをPRし、集客を図ろうと準備中だ▼村森林セラピー協議会が昨秋企画したツアーの参加者が、その後も大芝を訪れている。これは、また来たいと思わせる魅力がある証拠。1度足を運んでもらわなければ始まらない。宿泊はコテージが評判というから、それもアピールポイントに加えるなど宣伝にも工夫がいる▼来村者に好印象を抱いてもらえなければ、今後につながらない。協議会や行政だけでは限界がある。大芝の魅力を伝えるには、大芝を愛する村民の力が必要になる。(村上裕子)
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松くい虫募金の寄付
南箕輪村大芝高原のアカマツを松くい虫から守るため「松くい虫募金」に取り組んできた森林セラピー協議会は29日、この日までに集めた募金と協議会に対して寄せられた寄付を村に寄付した。
村が松くい虫対策の方針として示す樹幹注入の処理費用を確保するため、同協議会では本年1月4日から募金活動を展開。役場や村民センターなど、村内5カ所に募金箱を設置した。また、活動に共鳴した個人や村職員の互助会などが、協議会に対して寄付金を寄せるなどした結果、29日までに33万185円が集まった。
唐木村長は「短期間で多額な寄付をありがたい。松くい虫対策として有効に使わせていただきたい」と語った。
募金活動を通して松くい虫対策に対する住民の関心も高まってきているほか、村でも松くい虫が入りやすい古損木を切り倒すなどして、事前の対策を進めている。 -
南原配水池通水式
南箕輪村は28日、南原地区の水道水のさらなる安定供給などのため、06年度事業で増設した南原配水池の通水式をした。
91年度に貯水量216立方メートルの南原配水池を建設。上伊那広域水道用水企業団から受水し、南原地区に配水している。当初は1日260縲・70立方メートルの配水量だったが、現在は350立方メートルに増加。南原地区、沢尻地区の一部と伊那市の一部が給水地域で、約400世帯、給水人口は1100人。
国道361号権兵衛峠トンネル開通に伴い、今後さらに水需要の増加が見込まれることから、新たに貯水量208立方メートルの配水池を既存配水池の北側に増設。満水時は、南原地区の通常使用量の約28時間分の貯水能力が確保された。
村が東海地震防災対策強化地域に指定されていることから、緊急時の飲料水確保のため、国の補助事業(補助率3分の1)を活用し、緊急遮断弁も設置した。今回の設置により、村内3配水池のすべてに緊急遮断弁が設置された。
通水式で唐木一直村長がバルブを開いて受水を開始した。村長は、「増設によりさらに地域の水の安定供給ができる。この地域は今後開発が進むと思われるので、水がこれからも必要になる。今後も安定供給を図っていきたい」とあいさつした。
配水池は鉄筋コンクリート耐震設計造、半地下方式。電気機械設備工事などを含む総事業費は5403万3千円。 -
南箕輪村交通安全対策協議会
南箕輪村交通安全対策協議会(会長・唐木一直村長)は27日夜、07年第1回会議を村役場で開き、村交通安全計画や春の交通安全運動の取り組みを協議した。
協議会の事業は交通安全推進事業の総合的研究、情報交換、啓発活動など。小中学校PTA会長、小中学校長、保育園保護者会長、保育園長、安協執行部ら委員と、区長、安協役員、地区PTA会長の地区推進員ら70人で構成。任期は1年。
村交通安全計画(06縲・0年度)の概要を説明。第8次計画で、村の第4次総合計画と整合性を図りながら策定した。主な内容は、死亡事故数0・死傷者数100人以下の目標設定、地域住民が一体となった道路環境整備、交通安全意識の啓蒙、救急救助活動の取り組み(AED操作方法の普及など)。具体的な交通安全対策推進で、村のテーマ「交差点及び交差点付近の事故防止」も示した。
春の全国交通安全運動(5月11日縲・0日)の実施内容も説明し、園児、児童、生徒の登下校時間の街頭指導の協力も呼びかけた。 -
南箕輪村大芝高原
森林セラピーロード・グランドオープン5月20日南箕輪村大芝高原の森林セラピーロードが5月20日、グランドオープンする。27日夜の村森林セラピー協議会でオープニングイベントの内容などを協議した。
グランドオープンのセレモニーを開き、森林セラピーによる健康増進効果や、大芝高原の自然環境のすばらしさを広くPRし、認知度を上げることで村民をはじめ県内外からの利用者の集客を図る。
計画では、5月20日午前11時から、みんなの森案内看板付近でセレモニー。元オリンピック選手の松野明美さんを招待し、一般参加者と一緒にロードウォーキングをする。多目的広場の「水の広場」で松野さんによる講演のほか、ステージアトラクション、セラピーロード写真展、健康チェックなどを予定する。雨天の場合は屋内運動場を利用。詳細は今後検討を進める。
07年度の協議会事業は、農林水産省「消費者の部屋」と、名古屋市での森林セラピー紹介、展示。セラピー記念イベント、ロード内の施設・歩道整備の検討、森の案内人養成、セラピーメニュー作成、松くい虫募金など。 -
【記者室】天竜川の防災は
天竜川防災ボランティアとして、南箕輪村が住民に呼びかけ天竜川河川敷内の支障木の除去作業を始めた。村内企業が茂った木を伐採し、その後住民が除去作業をし、資源の有効活用で木を持ち帰った▼06年7月の梅雨前線豪雨の経験を基に増水した天竜川の危険性を考えての取り組み。村民を対象に実施したが、今月末まで村内外を問わず、自由に木や小枝の撤去作業ができるように現場を開放している▼以前、読者からボランティアの対象を村外に広げてほしい旨の投稿があった。村は新年度も撤去作業を検討している。村民の防災意識の高揚を図る目的は理解するが、“南箕輪発”で防災ボランティアが広がるように、次回は広く募ることも検討してはいかがだろう。(村上裕子)
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南箕輪村身障協総会
南箕輪村身体障害者福祉協会(野沢志げる会長)は25日、第53回定期総会を松寿荘開き、06年度事業の報告と07年度の事業計画を承認した。
村身障協は07年度」、ニュースポーツへの取り組みや大芝高原における清掃活動などに取り組みながら会員相互の結びつけを深めていくほか、お茶の販売などといった収益事業に積極的に取り組み、自主財源の確保を目指す。また、積極的な働きかけを行い、リハビリ体操への参加者を増やしていきたいとしている。
野沢会長は「ここ4、5年は制度改革による目まぐるしい変化により、大変だったと思う。自立支援法は障害者が自立した社会生活をおくれるようにつくったものだが、その内容はまだまだ。私たちも気を引き締め、一致団結して取り組んでいきたい」と語った。 -
南箕輪村大芝区が地縁団体の認可を受ける
南箕輪村の大芝区(小沢敏雄区長)は23日、地方自治法に規定する「地縁による団体」の認可を受けた。村内で初めて。区が法人格を取得、財産を保有することで、相続登記などのわずらわしさが解消される。
「地縁による団体」は一定の区域に住所がある人で作り、地域的な共同活動で良好な地域社会の維持を図る。規約で▽回覧板の回付など住民相互の連絡▽美化・清掃活動など環境整備▽集会施設の維持管理▽スポーツ、レクリエーション活動▽道路、水路の整備竏窒ネど区活動をそのまま引き継ぐ形で明記した。
大芝区は昭和20年代前半、29戸が入植。財産区を組織し、山林を中心とする面積6千平方メートルを管理。当時、不動産の団体登録ができなかったそうで、3人の個人名義とした。しかし、代替わりなど手続きの難しさがあり、地縁団体として申請し、名義を個人から区に切り替えた。
構成員の指定区域は、大芝区(一部除く)で、190人が入会した。
5日に財産区を解散し、23日、地縁団体として設立した。 -
信大農学部で卒業式
南箕輪村の信州大学農学部で23日、卒業式と学位記授与式があった。各課程を修了した学部生185人と院生72人が式に臨み、学生生活をともにした仲間との別れを惜しみ合った。
卒業生らは色鮮やかなはかま姿などで式に出席。一部には、南箕輪村のイメージキャラクター「まっくん」の着ぐるみなど、学生生活の中で思い入れの強かった衣装をまとって参加する人もおり、会場を楽しませていた。
卒業生と修了生に証書を授与した小宮山淳学長は「あらゆる社会システムが変革するイノベーションの時代にあり、前例の集積ではもはや通用しない。みなさんは答えのない課題に取り組んでいかなければならないことになると思うが、大学で習得した知識と創造性を大いに発揮していってほしい」と激励の言葉を贈った。
本年度卒業生内訳は食料生産62人、森林科学66人、応用生命科学57人。修了生は食料生産科20人、森林科14人、応用生命科20人、機能性食料開発学18人。そのうち県内出身者は23人となっている。 -
南箕輪村消防委員会
南箕輪村消防委員会は20日、06年度第2回会議を村役場で開き、06年度消防施設整備事業経過報告を受け、07年度事業計画を協議した。
06年度消防施設整備事業は、消火栓新設3カ所、防火水槽改修3カ所、小型動力可搬ポンプ(神子柴)購入、防災用品で7月豪雨災害を受け災害用腕章、災害時資器材で土のう製造機と発電機、投光機4基、バリケード50基などを購入した。土のう製造機は5月の水防訓練で披露する予定。
07年度事業計画は、消火栓新設(大芝、塩ノ井)各55万円、防火水槽は大泉の唐松公園横が漏水のための改修で70万円、田畑31組はフェンス張替えで15万円。防災無線13カ所の修繕50万円、防災行政無線屋外子局設置671万7千円、小型ポンプ積載車(神子柴・第3分団第2部)更新633万6千円。
防災対策事業は、土砂災害に対する全国統一防災訓練(5月27日)を土砂災害指定地域を中心に実施する予定。デジタル防災無線化、消防団協力事業所表示制度の導入、消防団組織再編や消防団施設整備計画を検討する。
天竜川洪水ハザードマップは台風時期までには作成して配布する計画で、「想定浸水深」などを表示する標識の設置も検討する。
防災助け合いマップは、北殿地区をモデル地区として、村社会福祉協議会、村の防災係、福祉係で協力して進める。 -
南箕輪村「まっくんファーム」第1回総会
南箕輪村「まっくんファーム」(倉田庄衛組合長)は20日夜、第1回総会を村民センターで開き、組合員加入、06年度事業報告・収支決算、07年度事業計画案・収支予算案などの議案を承認した。
まっくんファームは06年11月20日、村1本の農業の「担い手」集落営農組織として加入者505人で設立した。
議案の組合員加入は、21人の新規加入を承認した。農地面積は283ヘクタールになる(設立時は274ヘクタール)。
07年度事業計画の主な取り組みは▽まっくんファームの体制づくり▽組合員の水稲・麦・大豆・ソバなどの共同作業と農産物の販売から精算までの一括経理▽研究委員会を設置し農業生産法人化の具体的な研究▽組合員加入及び農地利用集積推進-など。栽培面積目標217ヘクタール(水稲160ヘクタール、小麦23ヘクタール、大豆21ヘクタール、ソバ13ヘクタール)。販売額の計画合計は1億8876万円。 -
南箕輪村人事異動
課長級昇格1人、小規模異動南箕輪村は22日、4月1日付の人事異動(第2次)を内示した。課長昇格は1人。派遣異動や新規採用、退職などに伴う定期異動で24人の小規模となった。
課長昇格は会計管理者に教育委員会学校教育係長の加藤直昭さん。主は係長級の異動で昇格は1人。伊那中央行政組合への派遣、長野県交流派遣研修の異動、育児休暇終了による復帰、3年ぶりの新規採用2人。3月31日付退職者は1人。 -
南箕輪村「南原地区まちづくり景観形成住民協定」認定報告
南箕輪村南原地区が06年6月に締結した「南原地区まちづくり景観形成住民協定」が県知事の認定を受け19日、県庁で認定書交付式があった。協会長の伊藤幸一さんらは同日、村役場を訪れ唐木一直村長に認定の報告をした。
認定書交付式では、南原地区と伊那市御園地区の協定が認定を受け、板倉敏和副知事が認定書を交付した。
南原地区の協定は村内初で、地区全域を対象に景観の保全に取り組む。中央アルプスの山ろくで、南アルプスの雄大な風景を望む自然豊かな地域だが、権兵衛トンネル開通に伴う工場や店舗の進出、看板設置などにより景観が損なわれることを懸念し、06年6月20日に締結した。協定署名者は503世帯。区に居住する区民のほか地区内に土地を所有する村外者、地区内の企業などが署名した。
景観形成基準は土地利用、建築物、垣・柵・擁壁など9項目。建築物の高さは13メートル以下で勾配屋根、屋外広告物は道路から1メートル以上後退-などを定めている。
伊藤会長は、「念願かなって認定をいただき、今日が一歩。区民の中で協力して361号線沿いにチューリップを植えるなどの活動をしたい。花を一株でも多く植えるなどできることから細く長く取り組みたい」と話した。唐木村長は、「南原は開発が進んで一番心配している地域なので、住民が景観を守ろうと協定をしてくれたことは画期的でとてもありがたいと感謝している」と話した。 -
南箕輪議員選挙に現職の高見氏出馬
任期満了(4月26日)に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職で無所属の高見利夫氏(60)=無職、神子柴=が19日、3選を目指し出馬を表明した。
高見氏は、共産党を離党して無所属で出馬。「一身上の理由で党を辞め、無所属で立候補する。村に12年間住み、地域の人々からも励ましの声をもらい出馬を決めた」という。
高見氏は「住民の願いを村へ届け、暮しやすい村づくりを目指したい。議会の中でチェック機能を果しながら議会の活性化も」と主張。「自立した村づくりのためには、重要な案件もあると思うが後援会(今後立ち上げる)と話し合いながらやっていきたい」と話した。 -
南箕輪議員選挙に新人山口氏が出馬
任期満了(4月26日)に伴う南箕輪村議会議員選挙で、新人・無所属の山口守夫氏(65)=農業、久保=が19日、出馬を表明した。
山口氏は、現職の赤羽悌氏の後継人として、同区の公認を受けて出馬を決意。民間企業に勤めた経験を生かした立場で、村政に参画していきたいという。
山口氏は「村民と行政が共存した、財政や農政に強い村づくりを目指したい」と強調。「住民の声を村に生かしていきたい。村民が自分たちでつくる村ができれば皆が住んでてよかったと思えるはず。そのためには民間感覚の取り組みも必要」と話した。
辰野高校卒業で元NCC常務。村づくり委員会委員、村生産森林組合理事を務める。 -
南箕輪村沢尻地区社協たんぽぽの会
卒園・卒業祝い会南箕輪村の沢尻地区社会福祉協議会主催の一人暮らし住民を対象にした交流会「たんぽぽの会」は17日、地区内の保育園卒園児と小学校卒業生を招いて卒園・卒業祝い会を沢尻公民館で開き、子ども達と交流しながら節目を祝った。
たんぽぽの会は毎月1回、会食、茶話会、カラオケなどを楽しみ、区民祭り、敬老会、村の社協まつりなど地域の行事にも参加している。
卒園・卒業祝い会は昨年に続き2年目。卒園児9人、卒業生8人、たんぽぽの会30人が集まった。
ハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」が、「春の歌メドレー」「信濃の国」「千の風になって」などの演奏を披露し、会場の皆で演奏に合わせて歌った。子どもとお年寄りが一緒にゲームを楽しんだあと、ケーキを食べてお祝いし、子ども達には花のプレゼントもあった。 -
天竜川防災ボランティア
河川敷内の伐採木撤去作業南箕輪村田畑地区の天竜川明神橋上流の河川敷内で18日、村の呼びかけに応じて集まった天竜川防災ボランティアが、河川敷内の支障となる立木除去のため、2月に伐採した木や小枝の撤去作業に精を出した。
06年7月の梅雨前線豪雨の経験から増水した天竜川の危険性を考え、村がボランティアによる支障木の伐採を始めた。
防災意識の高揚と資源の有効活用を目的に撤去作業の参加者には無償で木や小枝をゆずると呼びかけ、村内の16人が参加した。2月7日、塩ノ井の原建設が伐採した100本以上の木をチェーンソーなどで運びやすい大きさに切断し、軽トラックなどに積んで運び出した。
大芝区から参加した夫婦は、持ち帰る伐採木は自宅のまきストーブに使うと言い、「河川の防災ボランティアはいいことだと思う。地元の川を愛するのは大切。7月の災害のとき、天竜川が増水して危険なこともわかったので、伐採作業も必要。これくらいの労力は惜しまずやります」と話していた。
村は、伐採木がまだ残っているため、村内在住に限らず自由に持っていってもらうように、今月末まで現場を開放する。今回作業した河川敷内の南側に残る立木の除去作業は、07年度にやりたいとしている。 -
あじ~なで彼岸花市
春分の日を前に17、18日、南箕輪村にあるJA上伊那の直売所「ファーマーズあじ縲怩ネ」で彼岸花市が開かれている。黄色や白色、紫色などのキクを中心に約3500束が並び、会場を彩っている=写真。
毎年彼岸に合わせて開催しているイベントで、この季節上伊那では生産されていないキクは提携を結ぶ愛知県と沖縄県のJAからから取り寄せているほか、アルストロメリアやバラなどは地元生産者が出荷している。
18日が彼岸の入りとなることもあって会場には準備のために訪れた買い物客などが集まり、一つひとつを見比べながら好みの束を購入していた。
キクのセットは1束400円。
また、同店では来週24、25日に3周年記念セールを開催する予定で、当日に多くの農産物をそろえるための準備を進めているという。
担当の埋橋弘行さんは「基本的に価格もすべて安くなる。安全・安心を心がけ、地元や提携先から旬の良いものを提供したい」と話していた。
彼岸花市、3周年記念セールの開催時間は午前9時半縲恁゚後6時。 -
南箕輪村議会3月定例会閉会
南箕輪村議会3月定例会は15日、07年度一般会計予算案で議員報酬の引き上げに反対する議員発議の修正動議を賛成少数で否決し、議案30件と発議2件を可決し閉会した。
07年度一般会計予算案の議員報酬の引き上げについて4議員が修正動議を提出。発議者の久保村義輝議員は「村が自立する厳しさや職員の人員削減を論議してきた。引き上げは筋が通らない。報酬が低くても住みよいむらづくりをするのが議員の務め」と説明。質疑で大熊恵二議員は、「政務調査費がなく報酬から議会図書、現地へ行く。この報酬では無理」と述べた。採決で修正動議を賛成少数で否決し、原案を賛成多数で可決した。
趣旨採択となった請願「『公共工事における賃金等確保法』(仮称)の制定など公共工事における建設労働者の適正な労働条件の確保に関する意見書提出を求める件」について、原悟郎議員が意見書提出の発議を提出。賛成者は5人。討論で「委員会の結論を乗り越え、合法的とはいえ意見書を出すのは、秩序ある村議会のルールとしてなじめない」と反対もあったが、賛成多数で可決した。 -
来期さらなる飛躍を 上農高スケート同好会
南箕輪村の上伊那農業高校スケート同好会(日詰誠顧問、3人)は発足2年目の今シーズン、1月下旬、栃木県であった高校総体のスピードスケート競技で優勝者を排出するなどの活躍を見せた。この快挙は、約35年前に陸上競技で国体優勝した伊藤国光氏の功績と同等であると同校では賞されている。
同好会に所属するのは2年生の武井博史君(伊那中出身)、小林成光君(高瀬中出身)と1年生の唐沢郁弥君(箕輪中出身)の3人。メンバー全員がインターハイへ出場し、武井君は1500メートルで優勝し、武井君と小林君は、群馬国体にも出場し上位入賞を果した。
3人は、宮田スケートクラブ(宮田村)の新谷純夫コーチを師事する。シーズン中は、学校が終わると岡谷市にあるスケート場へ、ほぼ毎日のように電車通いして練習。昨年、国体出場の2人は県の特別強化選手としてカナダ合宿にも参加している。
武井君は「狙っていなかった1500メートルでの優勝にはびっくりしている。一度頂点に立ってしまったことで気が抜けなくなった。連覇を目指し、夏場の体力づくりに励みたい」と意気込む。
小林君は「インターハイでは思うような結果が残せず悔しい。表彰台を目指して頑張りたい」。唐沢君も「初出場で緊張してしまったので次ぎはもっと上を」と来シーズンの活躍を誓った。
スケート同好会の活躍を祝う横断幕を背にして来シーズンの活躍を誓う武井君、小林君、唐沢君(左から) -
南箕輪村公民館いろいろ物作り体験会「コサージュ作り」
南箕輪村公民館で10日、いろいろ物作り体験会「コサージュ作り」があった。卒園、卒業シーズンに合わせた講座で、6人がバラの花のコサージュを楽しく作った。
伊那市で日本手芸協会トールペイント認定教室プリムローズを主宰する大洞かずよさんが、花束のラッピングなどに使う麻のシナマイロールで作るコサージュを教えた。
シナマイロールの造花は、阪神淡路大震災後、花屋が被災者を元気づけたいと、生花が入荷してこない状況の中で店にあったシナマイロールで花を作ったのが始まりという。
バラはピンクと白の2色を作った。シナマイで花びらを作り、芯を中心に花の形に仕上げ、緑色で作った葉を付け、リボンで飾って仕上げる。参加者は「形を作るのが大変だけど、段々慣れてよくできるようになった。自分で作ったコサージュを使いたいと思う」と話していた。 -
上農園芸学科課題研究報告集が完成
南箕輪村の上伊那農業高校園芸学科はこのほど、3年生の課題研究報告集をまとめた=写真。
報告集は各学科の3年生が1年間かけて取り組んできた研究の成果をまとめたもので、例年各学科ごと作成している。園芸学科では、3年生42人が20テーマの研究に取り組み、観賞植物コース、植物育種コース、食用植物コースごとに掲載した。
観賞植物コースの池上愛美さん、小林晶子さんは「花の大辞典2006 In JOHNO」と題して学内にあった草花65種類を調べ、ホームページ上で検索できるようなシステムを確立した取り組みを紹介。また、抑制キュウリの施肥試験の成果をまとめた植物育種コースの高坂奈緒美さんは「夏はハウスの中での作業が蒸し風呂状態で大変だったが、研究は良い結果が出てみんなで良い経験ができた」と振り返った。
報告集はカラー刷りとなっており、本年度は約100部を印刷する。3年生に配布するほか、来年研究に取り組む2年生が参考資料用としてストックするという。 -
南箕輪村社協が寄付金で松寿荘に大型テレビ設置
南箕輪村社会福祉協議会は、村社協に寄せられた寄付金の積立金で、デイサービスセンター松寿荘で使う大型テレビなどを購入した。8日に設置し、利用者が大画面テレビを見て楽しんでいる。
松寿荘では、利用者が大勢で一緒にテレビを見たり、ビデオ鑑賞などをするため、以前から大きなテレビが欲しかったという。
今回、デジタルハイビジョンの50インチのテレビ、専用台、DVDデッキの3点を購入。合計金額49万9380円。
利用者は昼食後のひととき、さっそくテレビの前に集まって「大きくていいな」「見やすくなった」と喜んでいる。 -
南箕輪村議会3月定例会一般質問要旨
南箕輪村議会3月定例会の一般質問は13、14日にある。質問者は11人。質問要旨は次の通り。
藤原定一議員 (1)妊産婦健診費用助成の拡充(2)スポーツ拠点づくり推進
有賀彰司議員 (1)国、県よりの権限移譲等(2)スクールバスの運行地域拡大
原悟郎議員 (1)村長答弁に対する進捗状況(2)小規模工事等の発注状況
原司宣議員 (1)指定管理者制度
丸山博志議員 (1)地球温暖化対策
清水國洋議員 (1)温暖化防止対策
高見利夫議員 (1)自立の村づくり(2)村内巡回バスの見直し
中山朋美議員 (1)自立を選択した村の将来
三沢澄子議員 (1)青年の雇用と格差の是正(2)環境基本計画と一般廃棄物処理実施計画を実効あるものに
小坂泰夫議員 (1)学童クラブの外遊び、話し合いの結果(2)組外世帯者にも協働を求める手段
久保村義輝議員 (1)道路の維持管理(2)村長の政治姿勢 -
信大でニセアカシアシンポジウム
南箕輪村の信州大学農学部で7日、「外来種ニセアカシアシンポジウム」があった。約100人が集まり、生態や駆除などに関する研究者ら9人の研究発表に耳を傾けた。
同学部の学生・斉藤冬起さんは「洪水後におけるニセアカシアの稚苗発芽と根萌芽の定着経過」をテーマに発表=写真。昨年7月の豪雨災害により従来の植生が破壊された三峰川流域において、稚苗発芽と根萌芽の定着過程、分布拡大の様子を調べた。
斉藤さんは、地質にかかわらず、ヤナギやイタチハギなどと比べてニセアカシアの発芽個体数割合が多く、種子発芽については集中分布していることを説明。発芽のほとんどは種子発芽が多いことから、種子発芽が分布拡大の主な要因ではないかと考察した。
そのほかにも、ニセアカシアの管理をめぐる現状や刈り払いによる駆除効果などについての発表があった。 -
むらづくり講演会
これからの地域防災を考えるこれからの地域防災を考える南箕輪村主催の「むらづくり講演会」が7日夜、村民センターであった。講師の群馬大学工学部建設工学科教授・片田敏孝さんは、「居安思危」の言葉を挙げ、「安きにありて危うきを思う。何もない今だからこそ、昨年7月の豪雨災害の経験を踏まえて対策をとってほしい」と話した。
片田さんは防災の問題点として、災害に対して行政は住民を守りきれない現状にも関わらず、住民が行政と情報に依存している災害過保護になっていること、人は自分は死なないと考える「正常化の偏見」という心理があることを説明。過剰な行政依存の脱却と、自分の命は自分で守る鉄則の再構築を強調した。
自分の安全、地域の安全のため、自然と向かい合い、住民が持っていた災いをやり過ごす知恵を共有し、行政や情報に頼らずに避難できる住民による自主避難体制を確立した事例を紹介。地域防災力を高めるために、住民自身が自助、共助、公助の力を身に付け、住民と行政が並列的に災害に立ち向かう社会構築の必要性を述べた。 -
南箕輪村消防団 消防長官「表彰旗」を受賞
消防庁長官表彰の団体表彰「表彰旗」を受賞したとして、南箕輪消防団(228人)の宮島忠夫団長、堀正弘本部長は6日、同村役場を訪れ、唐木一直村長に報告した。受賞は、団体表彰の中で最も名誉のある表彰で、全国47団体、県内2団体が受賞したという。
県下のポンプ操法大会で優勝するなど、これまでの実績が認められての受賞。表彰式は、2日に東京都であったという。同消防団として、消防庁長官表彰は1988年に「竿頭綬」を受けている。
宮島団長が「先輩方努力が評価された。これを機に今後も一生懸命取り組んでいきたい」あいさつ。唐木村長は「団員の確保も大変だが、地域住民の理解を得ながら努力を」と話した。
同消防団は、94年度に上伊那地域で初めて女性団員を加入した団として有名で、来年度の女性団員は、6人から9人に増加する予定。団員の平均年齢も同地域内でも若い、29・6歳だという。
受賞した「表彰旗」とともに村役場へ報告に訪れた宮島団長ら -
信大伊藤精吾教授の最終講義
森林風致計画学などを専門とする伊藤精吾教授の退職記念講演会が3日、南箕輪村の信州大学農学部キャンパスであった。集まった在校生やOBなどに対し伊藤教授は、自身が取り組んできた研究の軌跡を語った=写真。
森林の美しさや快適さを考える風致林施業などの分野で活躍してきた伊藤教授はこの日、「森林風致・風景・造園の研究の軌跡」をテーマとして森林風致研究の変遷を3期に分けて説明。90年代には、都市部での自然環境ニーズの高まる一方、農村部でも地域振興の切り札として放置していた人工林を自然休養利用の場として整備する関心が高まったことなど示した。
会場に駆けつけたOBからは「『一つのものを謙虚な目で見続けていく姿勢が必要なのではないか』という言葉が印象的だった」などという話もあり、ともに過ごした日々を懐かしんでいた。