-
参院選きょう投開票
第21回参院選は29日、全国一斉に投票が行われ、即日開票される。長野選挙区には、吉田博美(58)=自民現、羽田雄一郎(39)=民主現、中野早苗(59)=共産新、中川博司(49)=社民新=の4氏が立候補。改選2議席を奪い合う。
投票時間は午前7時から午後8時(一部地域は投票締め切り時刻を繰り上げる)。
投票方法は長野選挙区選挙と比例代表選挙で異なる。長野選挙区は候補者の氏名を記入するだけだが、比例代表は候補者の氏名または政党の名称を記入する仕組みで、候補者個人の得票と政党の得票の合計が政党の得票数となり、その数に比例して各政党の当選人の数が決定。各政党の候補者の中から得票数の多い順に当選人が決まる。
開票は各市町村庁舎で行うが、作業の迅速化に向けそれぞれ工夫が見られ、自書式投票用紙読み取り分類機の増設、想定される疑問票パターンのリスト化、立会人の作業巡回による点検時間短縮などに効果が期待される。 -
中央構造線サイクリング
伊那市高遠町から飯田市南信濃までを自転車で走る「第16回中央構造線サイクリング大会」(実行委員会主催)が28、29日、開かれている。初日は高遠町から下伊那郡大鹿村までの45キロで、地元をはじめ、東京都、鳥取県、静岡県などから130人(うち1日のみ39人)が参加した。
日本最大の断層、中央構造線に沿い、標高差680メートル以上の分杭峠、地蔵峠を越えるコース。速さは競わず、健脚向けで、8縲・5歳と幅広い年齢層が申し込んだ。
参加者は中央・南アルプスを望みながら、自分のペースで走った。
また、飛脚が「サイクリングを通じて地域が栄えるように」とする小坂市長からの親書をつないだ。
29日は約46キロコース。下伊那郡大鹿村の交流センターをスタートし、ゴールを目指す。
昨年7月、豪雨災害の影響で中止となったため、大会は2年ぶりだった。 -
参院選 あす投票
第21回参院選は29日、全国一斉に投票が行われ、即日開票される。長野選挙区(改選定数2)に立候補している吉田博美(58)=自民現、羽田雄一郎(39)=民主現、中野早苗(59)=共産新、中川博司(49)=社民新=の4氏は12日からの選挙期間中、県内をくまなく遊説し、それぞれの政策を訴えてきた。争点となった年金、政治モラルなどについて有権者がどのような答えを出すか、自民への逆風で与野党逆転はあるのか、間もなく結論が出る。
4候補は上伊那各地でも、街頭演説、個人演説会、総決起大会などで熱弁を振るってきた。
選挙戦中盤以降になると、候補の訴え、支持者の応援演説の中に「与野党逆転」を強く意識した「間違いのない選択」「大事な分かれ道」などの言葉が多く聞かれるようになった。
現職の吉田、羽田両陣営の演説には、自民逆風への必死の抵抗と、民主追い風への確かな手応えが鮮明に現れた。
伊那市内で開いた吉田氏の総決起大会で、宮下創平元衆院議員は「敵は民主党だけではない。共産党の追い込みも激しい。前門の虎、後門の狼だ」と危機感をあおった。吉田氏も参院で与野党が逆転した場合の国会審議の遅れなどを強調し「間違いのない選択」を必死に求めた。
一方の、羽田陣営は、飯田市内で開いた個人演説会で、中島衛元衆院議員らが「今参院選で民主中心の野党が過半数を取れば、次の総選挙で政権交代も十分あり得る」と激励。羽田氏も「小沢一郎代表は、今回与野党逆転が出来なければ自分の政治生命はもうない、と退路を断った戦いをしている。いまの政治に不満の人は与野党逆転のための1票を」と力を込めた。
この現職2人に挑戦する共産新人中野氏の陣営は、伊那市での街頭演説で羽田氏が先行し、吉田氏と中野氏が次の議席を奪い合っていると分析。「モラルのない自民の政治を変えたいと思うなら、自民議席を中野に」と訴え、与党議席の削減を求めた。
また、社民新人の中川氏は、上伊那遊説で「この参院選は二つの意味で日本の未来、私たちの暮らしにとっても大きな分かれ道を選択する選挙」と強調。与党政権が進めた構造改革、規制緩和による格差拡大と、改憲への動きを批判し、自民党政治との決別を迫った。
6年前の第19回参院選は吉田氏が羽田氏に5万3千票の差をつけトップ当選。しかし、民主党から羽田氏と小山峰男氏の2候補が立ったため票を分ける形となった。今回は自民への逆風に加え、民主が統一候補を出したため、6年前より羽田氏に票が集まることは確実視されている。
04年の第20回参院選では民主の北沢俊美氏が自民の若林正俊氏に14万票の大差をつけて圧勝している。
今回の参院選の得票数によっては、次の衆院選での政権交代をもくろむ民主の勢いが県内の政党勢力図に影響を与えることは間違いなく、吉田氏の総決起大会で宮下創平元衆院議員は「民主に負けるようなことがあれば、長野県の自民党にとって大変なことになる」と危惧した。 -
「自民の議席を私に」
参院選の投票まであと4日。長野選挙区(改選定数2)の共産党新人・中野早苗候補は24日、上伊那を再び遊説し、中川村から辰野町まで全域で支持を訴えた。
伊那市の大型店前で行った街頭演説で中野氏は、自民党政治を「モラルのない、金に麻痺してしまった人たちが行っているでたらめな政治」と非難し「自民党議席を私に」と訴えた。
中野氏に続いて応援演説した共産党市議も、今回の参院選では民主党候補が先行し「2番目」を自民、共産が争っているとして、「自民、公明の政治を変えたいと思うなら、残る1議席を中野に」と強調した。
中野氏は演説で、住民税・消費税の増税策を批判してから「国民の貧困を拡大してきた人たちは、何をしているか。事務所費ひとつみても松岡大臣に代わった赤城大臣も疑惑のかたまり。反省もせず、領収書も出さず居直って大臣を続けている」と訴えた。
憲法問題にも言及し「自民、民主は9条を変えることでは同じ立場。子どもたちを戦場へ送るために育てている親は一人もいない」などと護憲の決意を述べた。
中野氏は25日も上伊那を遊説する予定。 -
田中康夫氏が街頭演説
参院選比例区の新党日本代表・田中康夫氏は24日、伊那市の大型店前で街頭演説した。年金問題、教育問題、ハコモノ行政などを挙げ「なんの後ろ盾もない政党。おかしいことはおかしいと声を広げ、社会を変えていこう」と訴えた。
年金制度に触れた田中氏は「社会保険庁を廃止し、非公務員型の『日本年金機構』にしても、職員の給与は税金からで年金制度の問題解決にならない」と指摘。「社保庁改革」ではなく「年金制度改革」が急務とし、年金手帳から振り込んだ額、もらえる額が記帳される「年金通帳」の導入を提案した。
また、県知事時代の公共工事への一般競争入札導入などを挙げ、6年連続で起債残高を減らした実績から「増税なき財政再建はできる」と述べ、(県知事時代に)県でやってきた福祉や教育の改革が後戻りしないために全国に広げるとした。 -
「負けられない」自民・民主
現職2氏伊那谷で必死の訴え参院選もいよいよ後半戦に突入し、各候補が声をからしながら連日支持を訴えている。長野選挙区(改選定数2)の4候補も県内各地を精力的に飛び回り、街頭演説、個人演説会などで政策への理解を求めている。民主党羽田雄一郎氏は20日、飯田市で個人演説会、自民党吉田博美氏は21日、伊那市で総決起大会をそれぞれ開いた。与野党逆転をねらう民主、そうはさせたくない自民とあって、両候補とも「負けられない」を強調。大量得票での当選を訴えた。
羽田氏の個人演説会には、中島衛元衆院議員らが応援に駆け付け「今参院選で民主党中心の野党が過半数を取れば、次の衆院選で政権交代もあり得る」などと激励した。
羽田氏はかすれた声で「中盤戦で声をからすなんてことは今までの選挙ではなかった」と今選挙の重要性を強調し、医療・教育の格差是正と年金施策を中心に演説した。
医療格差では、産科の医師・看護師不足を憂え、助産師による出産を母親が選択できる体系の確立などを提言。小児科医確保とともに安心して子どもを産み育てられる社会の実現を望んだ。
年金問題では、社会保険庁を解体して特殊法人にする、としている与党に対し「半官半民の特殊法人の代表は国民・国会への説明責任がなくなる。自民公明は社会保険庁を特殊法人に逃がした」と力説。自民党厚生族議員と、社会保険庁に絡む企業との癒着も批判した。
◇ ◇
吉田氏の総決起大会には、宮下一郎衆院議員、上伊那の各種機関団体代表らが参列。応援演説では各氏一様に今回選の厳しさを口にし、逆風を押し戻すための強い支持を訴えた。宮下創平元衆院議員は「敵は民主党だけではない。共産党の追い込みも激しい」「民主党に負けるようなことがあれば、長野県の自民党にとって大変なことになる」と危機感をあおった。
吉田氏は年金問題についてまず「政府与党の一人として国民におわびする」と陳謝。「国民が本来受け取れるべき年金を全額支払うと国の最高責任者安倍総理が明言しているので安心を」と理解を求めた。
続いて小泉内閣の政治改革、構造改革の実績として、不良債権処理、景気回復などを掲げた上で格差是正を強調。地方を元気にするためのプロジェクトなど内閣の取り組みを示した。
与野党選択については「間違いのない選択」を求め「野党に参院を託すようになれば、衆院で地方の活力のための法案を出しても参院で審議拒否にあったり、廃案になる可能性だってある」とした。 -
長野県小学生ソフトバレーボール南信地区フェスティバル
長野県小学生ソフトバレーボール南信地区フェスティバルが22日、箕輪町社会体育館などであった。南信地区の50チームが集まり、白熱した試合を展開=写真。上伊那では辰野町のピカソ2007が3位となったほか、飯島町の飯島越百クラブが4位となり、県大会出場を決めた。県小学生バレーボール連盟主催。
小学4年生以下の児童でつくるチームを対象とする大会。
県大会の出場チームを決める競技型には、26チームが出場し、予選リーグを展開。各ブロックを勝ちあがった16チームがトーナメント戦を行い、県大会に出場できる上位4枠チームを決める。
上伊那からは6チームが決勝トーナメントへと進み、飯島越百クラブとピカソ2007が準決勝に臨んだが、惜しくも1位の高陵ジュニアバレーボールAと2位の飯田少年バレーボールに破れた。
そのほかにもリーグ戦の交流型試合もあり、日ごろの成果を競い合った。
県大会は8月、北信越大会は11月となる。 -
参院選長野選挙区
参院選長野選挙区(改選定数2)に立候補している中川博司氏(49)=社民新=は14日、上伊那を遊説した。
杖突峠から上伊那入りした同氏は伊那市、南箕輪村、箕輪町、辰野町を遊説し、それぞれの中心商店街などで街頭演説。格差是正、護憲などを訴えた。
伊那市のJA本所前での演説では、今回の参院選を「日本の未来にとって大きな分かれ道になる選挙」として「小泉竏宙タ倍政権の構造改革、規制緩和政策による格差拡大」の是正と平和憲法維持の重要性を強調。「親の所得の格差が子どもの教育の格差につながる」と懸念した。
伊那市の大型店前では、冒頭で年金記録問題に触れ、「政府の責任で年金記録を証明すべき。年金に対する信頼を取り戻すことに全政党が取り組み、その上で新たな年金制度の確立を」として、党独自の年金方式を提案した。
演説を聞いていた年配の女性から「社民党がんばって。もう一度総理大臣を」の声が掛けられ、笑顔を見せる場面もあった。
中川氏は15日も上伊那を遊説し、伊那市、宮田村、駒ケ根市などで支持を訴える。
長野選挙区に立候補している4氏のうち、吉田博美、中野早苗、中川博司の3氏がすでに上伊那入りし、残る羽田雄一郎氏は16日に遊説する予定。 -
参院選長野選挙区
参院選長野選挙区(改選定数2)に立候補している4氏のうち、吉田博美(58)=自民現、中野早苗(59)=共産新=両氏が13日、上伊那を遊説した。
吉田氏は、辰野町、箕輪町と上伊那を南下し、伊那市で自民比例代表候補の舛添要一氏(58)=東京都=と合流。伊那市駅前再開発ビルいなっせ前で揃って熱弁をふるった。
吉田氏は演説の冒頭で年金問題について「おわび」した上で、改めて「安心な年金」を強調。続いて「(初当選した)6年前は国・地方財政とも危機的な状況だった」とし、小泉内閣の「痛みを伴う改革」の成果を訴えた。
舛添氏は、縁のある飯田市千代での出陣式で遊説をスタートさせたことを報告し「地域の活性がなければ日本は良くならない」と呼びかけた。また、自民党への「逆風」に危機感を募らせ、「われわれが負ければ参院だけでなく、全部の政治がストップしてしまう」と力説。社会保険庁の解体などを約束し、「劣勢を巻き返す」ための協力を求めた。
両氏の演説を熱心に聞いていた吉田氏支持の50代の男性は「今度の自民への逆風は厳しい。まわりの人に話を聞くと『今までずっと自民を応援してきたけど、今度ばっかりはねえ』という声をよく聞く。地元有権者の関心は高くないけれど、民主や共産にどれだけの票が流れるか」と心配していた。
中野氏は駒ケ根市、伊那市で街頭演説。伊那市では中心商店街のセントラルパークで比例代表候補井上哲士氏(49)=京都市=とともに市民らに支持を訴えた。
中野氏は、発達相談に20年間携わってきた経験から子育て支援の重要性を訴えてから、与党の原爆投下「しょうがない」発言や、事務所費問題を非難。「庶民の気持ちの分からない人たちの政治はおしまいにしよう」と呼びかけた。住民税増税・改憲批判と、貧困と格差解消のための3つの提案もした。
井上氏も「安倍内閣は国民からかけ離れてしまった」「政治とカネの不透明さについて与党は反省していない。(閣僚の任命責任問題は)安倍さんに人を見る目がないか、自民党の中に一人もクリーンな人がいなかったか、どっちかだ」と酷評した。
共産党は今参院選の長野県区を重点区として「必勝体制」で臨むことを2日付で宣言。同党長野県委員会は「有権者の反応がいい。特に住民税増税への怒りは大きい。争点は年金から政治とカネ問題に移りつつあるのでは」としている。
長野選挙区の他の2候補は、羽田雄一郎氏(39)=民主現=が16日、中川博司氏(49)=社民新=が14日に上伊那をそれぞれ遊説する予定。 -
ガースルスカウト26団が7団とお料理交流
お料理をしながら大勢のスカウトと友だちになろう竏窒ニ、ガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)のブラウニー21人は8日、諏訪市で活動する長野第7団のブラウニーとお料理交流をした=写真。
他地区の団と交流するのは今回初めて。規模が小さく、同じ学年しかいない7団のブラウニーに、異なる年齢の子どもたちの中でさまざまなことを学んでほしい竏窒ニの願いから、両団のリーダーが準備を進めてきた。
ブラウニー部門は3年生のキャンプの時しか調理を行わないため、料理づくり交流を企画。班ごとに考えてきたスパゲディーとスープを作るため、さまざまな作業を分担しながら、料理作りを楽しんでいた。
伊那市の太田伶菜ちゃん(8)、宮・ス楓夏ちゃん(8)は「うちではお手伝いしているが、スカウトのみんなと料理するのは初めて。大勢いると楽しい」と話していた。 -
第3回King of King杯
ソフトバレーの大会「第3回King of King杯」が8日、伊那市の勤労者福祉センター体育館などであった。県内外の64チームが集まり、熱戦を繰り広げた=写真。
同大会は伊那市のチーム「Beeking」が呼びかけて始まったもの。遠征先で出合ったチームに声をかけたり、ホームページ上でも参加を募っているため、参加チームの4割が県外チーム。山梨県、神奈川県、遠くは福井県や三重県からの参加もあったほか、全国的にも名の知れた強豪チームも集まった。 各チームはリーグ戦で総当り戦を行い、その中で1位から4位を決定。それぞれの順位ごとトーナメントリーグを展開した。各リーグを勝ち抜いた1位チームによる「決勝トーナメント「Kingトーナメント」には、強豪チームが集い、白熱した試合を展開。結果、塩尻市の「一休B」が見事優勝を勝ち取った。 -
県経協がセミナー
県経営者協会が主催する企業の国際競争力を高めるシリーズセミナー「現代の企業リスクと事業継続経営」が3日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。上・下伊那を中心に、経協メンバー100人余が出席した。
セミナーは、緊急事態対応や災害復旧対応など緊急事態対応・事業継続計画の国際標準化に向け、ISO(国際標準化機構)で協議されていることから、先進的な防災対策に取り組む企業の実例を学び、県内企業の国際競争力を高めようと開いたもの。
セミナーは4部構成で、防災対策の取り組みや県の国民保護計画などを聞いた。
宮城沖電気社長の吉岡献太郎氏は「企業における災害予防竏昼{城沖電気の地震対策」と題し、半導体工場の地震被害、具体的な対策、緊急地震速報の利活用など現場写真を写しながら説明した。
同社は03年、震度5強の地震を受け、20日間の操業停止を余儀なくされた。「宮城県沖地震は30年以内に発生する確立が99%」とされ、半導体製造事業を継続する対策を構築。震度6までの地震に対し、24時間以内に最低1つの生産ラインを確保することを目標に掲げている。
どういう設備が地震に弱いかを把握する必要性を挙げ、耐震固定するなど設備や建屋の耐震性の向上、IC(集積回路)タグによる人数確認など従業員の安全対策など取り組みを話した。
塚越寛副会長は、東海地震の確率が高いとして「何かあったらではなく、事前の策として実行に移せるようにお願いしたい」と述べた。 -
権兵衛街道活性化協議会総会
伊那、木曽側のの行政や団体でつくる権兵衛街道活性化協議会(会長・小坂樫男伊那市長)の総会が2日、伊那市役所であった。関係者ら約80人が参加し、本年度は関東、関西圏の新規誘客開拓に向けたPR活動に力を入れて事業展開を図ることを確認。また、本年度を活動の節目として3月までに同協議会のあり方について検討することとなった。
トンネルが開通した昨年、協議会としてはトンネル開通の周知のための活動を主に展開し、誘客を図ってきた。一方本年度は、より「誘客」という面に重点を置いて事業を展開。中でも、伊那谷へ観光に訪れる人口が最も多い関東方面からの新規誘客を目指し、旅行代理店との共同イベントやイベント企画会社との業務委託検討に取り組む。
また、同協議会は広域的な観光のあり方を模索して3年前に発足したが、「観光」という枠にそぐわない主体も一部に含まれていることなどから、協議会そのものの見直しを図る。 -
参院選公示迫る
県区立候補予定者が公開討論参院選の公示(12日)を控え、県区(改選定数2)の立候補予定者4氏による公開討論会が1日、諏訪市の市文化センターで開かれた。日本青年会議所北陸信越地区長野ブロック協議会の主催。4氏は格差、年金、教育、環境など国政の課題について党や本人の考えを述べ、会場の同意を求めた。
公開討論出席者は、自民現職の吉田博美氏(58)、民主現職の羽田雄一郎氏(39)、共産新人の中野早苗氏(59)、社民新人の中川博司氏(49)。主催者が用意したテーマごとに一人3分以内で発言した。
地方分権については、吉田氏が「地方分権は着実に進んでいる。権限・財源委譲など3年後には良いかたちになる」と述べたが、中野氏は「三位一体は地方自治体をつぶしていく。頑張っている自治体には見合った交付税増額を」、中川氏も「三位一体は国の財政赤字を地方に押し付けている」「平成の大合併は検証が必要」と、それぞれ非難。羽田氏は「平成の合併は地域間格差と隣の地域との軋轢(あつれき)を生んだ」「ふるさと納税は都市と地方のけんかをあおるだけで、認められない」とした。
今回の参院選で最大の争点となりそうな年金問題についても各党の思惑が交錯。安心な年金制度への理解を求める吉田氏に対し、他の3氏は不信感をあらわにし、それぞれ所属する党の対案などを示した。 -
健康増進支援へ体制充実
産学連携で取り組む「信州機能性食品開発研究会」の第1回会議が29日、南箕輪村の信州大学農学部であった。関係者約90人が出席。伊那テクノバレー地域センターと信大農学部が中心となって02年に設立した研究会が内容を充実させて再スタートを切り、積極的な県内企業など68会員を迎えて健康増進に寄与する食品などの開発を推進する。
##本文
地域社会の振興のために「食品保健機能開発研究センター」が06年度、農学部に発足したことを受け、有効活用するために研究会を一新した。5年間の活動の中からは9つのプロジェクトが立ち上がり、このうちソバの実の「もやし」が商品化にこぎつけている。
事業は技術支援(開発)が主。新たな魅力として可能性試験の実施や共同・受託研究などのコーディネートについて随時相談できるようにし、各種情報も提供する。
唐沢豊農学部長は「大学の知財とセンターを有効に働かせたい。総力をあげて協力する」とあいさつした。会長には、伊那食品工業の塚越寛・代表取締役会長が選任された。予算は93万円。
日本健康・栄養食品協会の橘川俊明氏による講演もあった。 -
上伊那医師会が第1次医療を応援
伊那中央病院の地域救急医療センター専従医師の減少に伴い、上伊那医師会は7月2日から、夕方以降、外来で済む第1次医療の診療に協力する。
時間外診療は開院当初から医師会の協力を得ているが、専従医師が2人に減ることから、今月初旬、病院側が平日夕方以降の協力を要請した。
医師会は、伊那中央行政組合を構成する伊那市、箕輪町、南箕輪村から協力できる開業医を募ったところ、二十数人が集まった。
開業医は平日の午後7時から10時ごろまで、1人ずつ待機。10時以降は、院内の他診療科医師が当直に当たる。
平日の時間外患者は平均50人で、そのうち入院を必要とするのは1割程度という。
27日夜、病院側と協力できる開業医が集まり、診療に対して打ち合わせをした。
中病は「救急医療について緊急のお知らせ」として「救急医療センターは7月から、重傷者の診療に力を注ぐため、救急車で来院した人などを優先的に診療する」と掲示板に張り出し、来院者に周知している。 -
高遠伊那東ライオンズクラブが解散
高遠伊那東ライオンズクラブ(LC、古田順子会長、14人)はクラブ員の減少で運営が困難になり、30日をもって解散する。発足から31年間の活動を終えるが、これまで培ったLC精神を心がけていくことを確認した。
同LCは76年5月、三十数人で発足。会員は伊那市内の天竜川東側、高遠町、長谷を中心に構成され、多いときで57人が所属していた。6年ほど前から年々減り、クラブ運営に支障をきたし、活動するにも人が少なく、継続が困難となった。クラブ員の増員に力を入れたが、加入に結びつかず、本年1月から、LCの存続、解散、他クラブとの合併の選択肢の中で検討を重ねた。30年を超える活動の経過から、合併は困難として、解散を決めた。
古田会長は「桜のまち、歴史のまちとして全国に名が知られる高遠からLCをなくすことは残念。解散しても、奉仕の心を表す努力はしていきたい」と話した。
同LCは、地元企業への献血の協力をはじめ、三峰川の河川清掃、LCのPR活動などを展開。保科正之公の縁で、福島県の会津若松LCなどと友好提携を結び、交流していた。 -
表千家同門会長野県支部総会
表千家同門会長野県支部(横内祐一郎支部長、会員約2千人)の総会が24日、伊那市の県伊那文化会館大ホールなどであった=写真。県内各地区から約530人の会員が出席。本年度事業を決めた後、京都本部の講師による講習会があった。
総会は県下8地区を会場に年一回、交代しながら開催。あいさつに立った横内支部長は「茶道を極めるための一つひとつの仕草が人生の勉強になった。日本の伝統文化である茶道を皆で伝え合い、美しい日本をつくりあげていこう」と話した。
総会では、在籍20年以上で77歳を迎える会員を称える「喜寿表彰」や支部特別功労賞、支部功労賞などの13人を表彰した。講習会では「初炭」「続薄茶」など基本的な点前を学んだ。 -
TO DESTINATION ライブ~復活の夜~
男性3人で構成するロックバンド「TO DESTINATION」のライブ「復活の夜」がこのほど、伊那市西町のグラムハウスであった。00年5月にプロデビューし、その後、活動を休止していたが、パワフルなステージで健在ぶりを見せつけた=写真。
ボーカルのDAI、ギターのKenji、ドラムのアフロック龍が登場し、アニメ主題歌になった「EDEN」などオリジナル曲を中心に、会場を沸かせた。
観客にはCDを無料配布。
今後も精力的にライブ活動を展開していく。 -
【朝の学舎】森の木漏れ日 ≪森の空を見上げてみよう≫
伊那市の西箕輪小学校は、周囲を豊かな学校林に囲まれている。すべての学級に木の名前がつけられ、休み時間になると学校林の中に設けられたアスレチック施設に子どもたちが集まってくるなど、日常的に森や木を近くで感じることができる環境だ。
前回の朝の学舎で、4年生のとち組・きり組の子どもたちは、通学路の途中にある有賀建具店を訪ね、自然の木のすばらしさを感じる授業を体験した。実際にカンナで木を削ったり、有賀さんが製作した64種類もの樹種を使った箪笥を見たり、五感で木を感じた子どもたち。その後、学校林にある樹木に興味を持ち、木の葉っぱや肌を観察して、次第に森への興味をふくらませていった。
そこで、今回、森づくりの実践者・内田健一さんを迎え、森の授業を受けた。 -
医師不足で具体策を検討
医師不足問題を抱え、伊那中央病院(伊那市)と昭和伊南総合病院(駒ケ根市)は25日、産科など医療全般にわたって協力していくことを確認した。今後、問題点をクリアできる具体策を早急に検討する。
懇談には両病院の院長、それぞれの病院を運営する伊那中央行政組合・伊南行政組合の組合長らが出席。
医師不足は各診療科で問題だが、開業医で対応できる内科などに比べ、産婦人科の場合は出産する場所が限られるため、特に深刻だ。産婦人科医1人が受け持つ出産件数は年間150人が適数といわれるが、両病院では250人。
昭和病院の産婦人科医は前年度と同じ2人を確保しているが、来年度以降、維持するのが厳しい現状になる可能性があるとして、中病側へ出向いた。中病の産婦人科医は4人。「お産一つとっても、これ以上の対応はできない」という。
懇談(非公開)では、それぞれ病院の現状などを説明。状況に応じて県、信大なども交え、医師不足に対応する具体策を検討することとした。
中病の小川秋実院長は「限られた医療資源の中で、需要にどう対応していくのか、難しい問題」と述べた。 -
記者室大口
子どもの頃、池の側に古いバラの木があった。花は大輪、桃紅色の花びらが幾重にも重なり、香りも強く、とげも大きかった。先日、思い出の中に咲くバラとそっくりの花を見かけた。オールドローズの1種かと思うが、剣咲高芯のモダンローズを見慣れた目には、ひどく新鮮で懐かしく写った▼花を買う余裕などない貧しい家庭だったが、ある日、3人の娘に母は好きな色のバラの苗を買ってくれた。1番上の娘は黄色、真中は真紅を、1番下の甘ったれはピンクを選んだ。歳月が流れ、母が亡くなり、3人は集まり「あのバラ、どうなったのだろう」という話に。そんなバラにまつわる素敵な話を聞かせてもらった▼バラは素敵。それぞれのバラ物語があればもっといい(大口国江)
-
あるしん元支店長ら不祥事
アルプス中央信用金庫(渋谷敦士理事長)の複数の営業店で、元職員4人がそれぞれ顧客の預金を長期にわたって横領するなど不祥事が発覚した。横領等の総額は1136万9千円で、発覚後、身内から全額弁済され、顧客への被害はなかった。関東財務局への不祥事の報告を怠り、法令等遵守態勢、経営管理体制に問題があるとして、15日、業務改善命令を受けた。記者会見で発表した。
渋谷理事長は「事実を厳粛に受け止め、深く反省し、今後、改善命令の趣旨を業務に反映できるように対処する」とわびた。進退について「組織のトップとして管理責任は認識している」と述べ、22日に開く通常総代会で報告してから明らかにする。
事件は4件(4支店)で、05年4月縲・7年3月に発覚したもの。A支店長代理=当時(47)=はギャンブル目当てにATM(現金自動預入支払機)から現金を抜き取った。B支店長代理=同(41)=は定期積金の集金額の一部を着服。C支店長=同(51)=はあるしんの外郭団体の預金口座から着服。D店一般職員=同(23)=は店内ATMの故障で、現金照合時に現金過剰となり、個人ロッカーに保管していた。定例の内部監査や人事異動による引き継ぎなどでわかった。
渋谷理事長は法令場の届け出義務があることを認識していたが、事故金額が弁済され、事故者に余罪がなく、将来の芽を摘んではいけないなどの理由から、届け出にちゅうちょしたと説明した。
再発防止策として▽法令・コンプライアンス遵守監視委員会の新設▽部店長と職員との定期的な面談▽内部監査強化のための監査部の人的充実▽金融機関職員としての自覚の向上竏窒ネど8項目を挙げた。 -
花ろまん(17)バラ(上)
バラ、そうび、しょうび、長春花などの別名を持ち、美と愛と純潔の象徴として、世界中の人々に愛され、「花の女王」として君臨し続けるバラ。
エジプトのクレオパトラはバラのかぐわしい香りでローマの英雄をもてなし、皇帝ネロは1夜の宴に10万ドルのバラを費やした。ルイ16世の王妃、マリーアントワネットはウィーンからフランスに輿入れする時、沿道の民衆に、高価なバラを振りまいて歓声を浴びた。ナポレオン1世の妃、ジョセフィーヌは財力と権力を駆使し、世界中のバラを収集した。そして、1951年サンフランシスコでの対日講和条約の席に飾られたのは「ピース」と名付けられたバラ。バラは歴史を彩る名脇役であり、言葉よりも雄弁である。今回は伊南地区のオープンガーデンの中から、バラの美しい庭を紹介する(大口国江)
##(中見出し)
「バラ200種類が咲くイングリッシュガーデン」坂本克代さん(駒ケ根市福岡)
花びらが重なり合い圧倒的な存在感のマリアカラスと、青紫色のブルームーンが来客を迎える。アンジェラとサマースノーのアーチをくぐると、剣弁高芯の凛とした色鮮やかなモダンローズが並ぶ。
庭の外周は白いバラや白い草花など白で統一したホワイトガーデンになっている。
来園者にゆっくりと庭を楽しんでもらおうと、今年から有料(500円で茶・菓子付き)にした。入場料は市に寄付するとか。
##(中見出し)
(駒ケ根市広小路)
駒ケ根市広小路の森文具店前に、今を盛りと咲き誇る約20鉢のバラの大鉢が並び、道行く人の足を止めさせている。
森明子さんが自宅のあるビルの5階屋上で、イングリッシュローズを中心に40鉢を育て、花の時期だけ店の前に並べる。
森さんは「屋上は風が強く、水やりが大変。イングリッシュローズは四季咲き、花形もよく、香りもいい」と話す。
##(中見出し)
5月中旬から降霜まで、40種類が咲き続ける、中村昇子さん(飯島町居酒屋甲斐路)
店の前の壁面を覆うバラたち。ピンク、オレンジ、黄色、白と重なりあって壮観。
5月中旬に黄モッコウバラが咲きはじめ、バラの季節到来。続いて、白の一重、ナニワイバラが雪が降り積ったように咲く。一重のアンティシモ、花形が愛らしいアンジェラ。降霜まで咲き続けるスーパーエクセルゼなど40種類が次々と咲いて、店と庭を彩る。
挿し木をして、苗を作り、仲間と交換して品種を増やしたとか。
##(中見出し)
「バラとユリ、宿根草などで絵になる庭に」平宮一恵さん(中川村片桐)
百坪余のバラとユリ、宿根草の庭。赤のつるバラのアーチをくぐると、家の壁面を彩る黄色やピンクなど、バラ、バラ:。50種類余のバラが庭のあちこちに混植されている。バラの足元に植えられたパンジーやジキタリス、ナデシコ、アリッサムなどの草花が混ぜん一体になって風景を創っている。
平宮さんは「自分自身を表現するのが庭。バラだけでなく、みんなが主役になる庭を目指した」と話す。
(2)
##(中見出し)
レンガ塀からこぼれんばかり咲き匂うバラ、田中礼子さん(駒ケ根市小町屋)
レンガ塀からピンクやオレンジ、ベージュと個性豊かなバラがあふれんばかりに咲き誇り、登下校の子どもたちは花に顔を寄せて、香りを楽しんでいる。 2百坪余の広大な庭には80種類約百本のバラが育つ。モダンローズ第1号「ラ・フランス」、対日講和条約の席に飾られたという「ピース」など、由緒ある品種のほか、野イバラ、イザヨイバラ、ヨシノスズバラなど珍しい原種バラもある。
田中さんは「朝、花がら摘みをしながら、『きれいに咲いてくれてありがとう』と声を掛ける時が至福のひととき」と話す。 -
長野県フェンシング協会、後援会総会
長野県フェンシング協会は5日、07年度総会を箕輪町文化センターで開き、本年度事業計画、予算案などを承認した。
本年度は、06年度に初開催した「みのわもみじカップフェンシング大会」の第2回大会を10月27縲・8日、箕輪町民体育館で開く。第1回の種目はフルーレのみだったが、本年度は日本で発展途中のエペ、サーブル種目を導入し3種目の大会運営をする。エペ・サーブル種目の代表選考会(ランキング大会)、公認大会への昇格を目指す。
県外大会では、北信越高校新人体育大会が箕輪町で08年1月19縲・0日開かれる。
県フェンシング協会後援会総会も同日開き、事業計画などを承認した。後援会は総会時に小・中学生、高校生、一般に援助金を渡すほか、北信越国体突破を願い応援公告も掲載予定。 -
信濃教育会定期総集会
信濃教育会定期総集会は2日、伊那市の県伊那文化会館で開いた。約千人が参加し、講演やパネルディスカッションを通して学校づくりを考えた。
パネルディスカッションは「今、職能に何が求められているのか」-改めて、授業づくり・学校づくりを考える-をテーマに討論した。
パネリストは、信濃教育会教科書編集部部長、小学校教頭、小・中学校教諭、講演会の講師を務めた国際基督教大学の藤田英典教授の5人。コーディネーターは信濃教育会教育研究所の牛山栄世副所長。
パネリストは、「スキルトレーニングに走っているが、人間として根っこになる見えない学力をつけないといけない。学校の中で根っこを育てることを研修し意図的に話していく必要がある」「子どもと感動体験を共有できる教師になることが大切な一つの要素」など意見を述べた。コーディネーターは、「教師自身の探求心、それを体でつかみ取っていく授業づくりを大事にしていきたい。各自の問題意識を学校の中で響かせ合う、生の話し合いが求められている」と述べた。 -
子どもたちにものづくりへ興味を持ってもらう機会に
県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターは6月、子ども科学工作教室「ソーラーカーをつくって走らせよう!」を初めて開く。子どもたちにものづくりや科学に興味を持ってもらうねらい。
同センターは、事業テーマの一つに、人材育成を掲げていることから企画。上伊那の製造業を中心とする企業が協力する。
教室は6月23日午前10時縲恁゚後3時、伊那市西箕輪の伊那技術形成センターで開く。
ソーラーカー(太陽光線のエネルギーを電気に変換して動く自動車)を組み立てながら、ソーラーカーはどうやって動くのか、どのように発電をしているのかなどを学ぶ。
対象は小学校4年生以上で、定員は40人。受講料は2千円(キット代)。持ち物は昼食、水筒、筆記用具など。
締め切りは6月4日。
希望者は、申し込み用紙に氏名、住所など必要事項を記入し、ファクス、または郵送で申し込む。
問い合わせ・申し込みは〒399竏・501 伊那市西箕輪2415竏・ 伊那技術形成センター(TEL76・5668、ファクス73・9023)へ。 -
ガイドブック「宝積山・光前寺」発刊
柿木憲二氏監修のガイドブック「宝積山・光前寺」=改訂版=がこのほど、ほおずき書籍から発刊された。
早太郎伝説で知られる信濃天台宗五大寺・光前寺の魅力を、建造物、自然、伝説などあらゆる角度から紹介している。
▽光前寺の見どころ▽開基と由来▽光前寺伽藍と石造物▽宝物と文化財▽光前寺年中の行事竏窒フ5章。
四六判変型、48ページ。定価は800円(税込み)。県内書店で販売している。 -
中山間地域活性化のヒント示す
「農林業がつくる地域環境と保全技術」棚田などに代表される、中山間地域の里地、里山への人々の関心が、かつてないほど高まっている。
その中山間地域について「景観や環境がどのように形成されてきたのか」「災害を防止したりする社会連帯性は何によって生み出されてきたのか」「そこにはいかなる技術が存在しているのか」などの視点から総合的に調査研究した結果をまとめた書「農林業がつくる地域環境と保全技術」がこのほど発刊され、話題になっている。
信州大学の教授らでつくる「信州大学田園環境工学研究会」の個性あふれるメンバー14人が執筆。
「中山間地域の把握の方法」に疑問を抱き、「農家、林家という一面的なとらえ方をする従来の研究姿勢」への批判から発足した同研究会は、学問的にこれまでの枠を超えた新たな「田園環境工学」の構築を目指し、中山間地域の▽自然環境や景観の形成に果たす農林畜産業の役割▽集落竏樗_地竏苧「山竏註X林という地域環境の中で、生産や生活のために蓄積されてきた諸技術▽地域環境の創造のための技術の相互関連性と総合化竏窒ネどを調査研究してきた。
研究会の「世話役」で同書執筆者代表の木村和弘教授(信大農学部農村計画学)は「中山間地への関心が高まっていると言っても、里地の棚田に関心をもつ人は棚田だけ、里山に関心をもつ人は里山だけにしか関心をもたない状況。里地と里山の結びつきは薄く、そこで形成された諸技術の関連性を見出すこともなかなか行われてこなかった」として、これらの課題に真正面から取り組んだ同書が中山間地域の活性化に役立つことを願っている。
発行・ほおずき書籍。定価2千円(税別)。 -
伊那シルバー人材が総会
伊那広域シルバー人材センターの通常総会が29日、伊那市民会館であった。06年度の契約金額は過去最高の5億250万円(前年度比5・9%増)で、会員一人当たりの平均配分金は60万6千円となった。
会員は伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村の700人。平均年齢69・3歳。
受託件数は、前年度比5・9%増の1万540件。公共は1400万円減ったが、民間企業や一般家庭の利用が増えた。内容は草刈り・除草、庭木のせん定を中心に、屋外清掃・ごみ処分、施設の管理業務、消毒・防除作業、網戸・ふすま・障子の張り替えなどだった。
総会には、会員504人が出席。
春日博人理事長は「就業率は13年間、100%を超え、県内20シルバー人材で上位にランクされる。受注件数の増加は、会員の日ごろの誠実な仕事ぶりによる。早くて安くて良い仕事をモットーに、活力ある活動にしたい」とあいさつ。本年度の重点に▽仕事の現場で注意事項を確認するなどすべてに安全を優先する▽会員の増強竏窒フ2点を掲げた。
本年度事業では、受注者に信頼されるための知識・技能講習の実施、資質向上のための研修会、会員総参加による地域への奉仕活動などを決めた。
席上、10年勤続の会員42人を表彰した。