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旧井澤家住宅で新春書画展
伊那市西町の旧井澤家住宅で、骨董品や地元芸術家の作品などが並ぶ新春書画展が開かれています。
展示は、伊那部宿を考える会が毎年開いているもので、掛け軸や額装など、およそ200点が並んでいます。
例年、干支に関する物を展示していましたが、今年の干支「蛇」に関する作品が少なく、会員がそれぞれの家から「新春らしい骨董品」を持ち寄りました。
会長の森功さんは、集めている全国各地の絵馬を展示しました。
太宰府天満宮や八坂神社など東北から九州までの55枚が並んでいます。
また、地元芸術家にも協力を呼びかけ、漫画家の橋爪まんぷさんや、陶芸家の伊藤真一さんの作品も展示されています。
森会長は「新春にふさわしい作品が並んでいる。多くの人に見に来てもらいたい」と話していました。
新春書画展は27日まで、旧井澤家住宅で開かれています。 -
伊那西小学校でスケート教室
伊那市の伊那西小学校のスケート教室が、17日に開かれました。
朝8時半、学校近くの伊那西スケート場に全校児童が集まりました。子供たちは、雪の降る中、元気にリンクを滑っていまいした。 -
箕輪町の小林紀玄さん、伊那市の堀内四郎さんに交通栄誉章
長年にわたり交通安全活動に尽力したとして、箕輪町の小林紀玄さんと伊那市の堀内四郎さんに交通栄誉章が贈られました。
17日、小林さんと妻の昭子さん、堀内さんと妻の和子さんが伊那警察署を訪れ、田中泰史署長に受章を報告しました。
緑十字金章を受章した小林さんは、現在83歳。昭和48年に箕輪町交通安全協会理事、56年に会長に就任しました。61年には箕輪北小学校を「交通安全子供自転車大会」全国優勝に導いたほか、町内5つの小学校で「交通少年団」を結成しました。
長年、会社経営もしている小林さんは、受章を励みに企業の交通安全も進めたいと話します。
緑十字銀章を受章した堀内四郎さんは、現在78歳です。昭和60年に伊那市安協下新田区会長、平成22年に伊那安協会長に就任。
信州伊那スマートドライバーの発足、伊那交通安全緑十字会の市町村組織設立による高齢者の事故防止などを進めてきました。
小林さんが受章した緑十字金章・交通安全功労者は県内で2人、堀内さんが受章した緑十字銀章・交通安全功労者は県内で6人が受章しています。 -
【カメラリポート】病に負けない 初午づくり
伊那市東春近の工芸作家田中豊文さんは、病気で、今年のお正月の縁起物を作ることができませんでしたが、現在、2月9日の初午に向け、ワラ馬づくりに、取り組んでいます。
田中さんの作業小屋には、こんな張り紙が・・・。『負けないぞ!!透析してもこのパワー』
田中さんはこう話します。「透析してたって、透析ぐらいに負けちゃならんと。皆さんにね、あの人は透析しててもあの元気だって言われたいという気持ちを持ってるの。いつも」 -
手紙で親孝行 416通を審査
伊那市長谷地区に江戸時代から伝わる孝行猿の民話にちなんで募集した親に対する感謝や思い出を綴った手紙の審査会が18日に市役所で開かれました。
結果は、23日の定例記者会見で発表されます。
松田泰俊教育委員長が審査委員長をつとめ、教育関係者やふるさと大使6人が1次審査を通過した作品を審査しました。
親孝行の賛歌と題し、2012年8月から10月3か月間募集し、一般の部に79通、小中学生の部に337通のあわせて416通が寄せられました。
この日の審査で、一般の部18点、小中学生の部15点の入選作品が決まりました。
結果は、来週23日の定例記者会見で発表されます。
実行委員長の久保村清一教育長は、「親孝行の気持ちを手紙に託し、孝行猿の里長谷から発信することは意義深い」と話しています。
この事業は、旧長谷村で平成11年から5年間行われていたものをリニューアルし、伊那市が今年度から再スタートしました。 -
若者参加の街づくり 意見交わす
若者参加の街づくりについて考えるイベントが10日、伊那市の伊那図書館で開かれました。
イベントには、大学生や飲食店経営者、市の職員など17人が参加しました。
これからの地域活動の可能性について意見を交わそうと伊那図書館などが企画したものです。
イベントには、平賀研也館長と交流があり静岡県で地域づくりアドバイザーを務めている飯倉清太さんが参加し自身の体験を話しました。
飯倉さんは、20代で企業したジェラート店の経営について「しいたけ味のアイスを売り出したところ、1番売りたかったわさび味が売れるようになった。うれないものがあるから売れるものがある。主役、脇役、悪役を考えると経営はおもしろい」と話しました。
他に、「郷土愛を持った子どもを育てるには」という問いに対し飯倉さんは「ゴミ拾いや土いじりなど地べたに近いところで活動するよう心がけている」と話しました。 -
西駒山荘 基本設計示す
伊那市は、16日、6月から10月にかけ建替えを計画している、西駒山荘の基本設計の内容を明らかにしました。
中央アルプスの西駒山荘の改築の基本設計については、信州大学が一度行いましたが、白紙に戻し、地元住民や山岳関係者でつくる検討員会を去年の11月に設置し、見直しを行ってきました。
市は検討委員会で了承を得た、基本設計を16日、市役所で開かれた、伊那市議会経済建設委員会協議会の中で示しました。
市の説明によりますと、石室部分は保存を行い、増築部分のみ改築を行う計画です。
今回、改築する部分の延床面積は109平方メートルで、1階には食堂や厨房の他、女性登山者の要望を受け、これまで屋外にあったトイレを屋内に設置する事にしています。
2階の客室は中央に通路を作り、グループ毎分かれて宿泊できるよう、3つの部屋に仕切られています。
宿泊人数は、通常時は18人で、1階の食堂などを利用すると、最大40人が利用できるという事です。
市では、今年度中に実施設計を行い、6月から工事を始める計画です。 -
唐澤さん 現代学生百人一首入選
伊那西高校1年の唐澤春奈さんの作った短歌が、東洋大学の主催する「現代学生百人一首」で入選しました。
コンクールには、全国から5万4千首の応募があり、唐澤さんの短歌は、そのうちの100首に選ばれました。
入選した作品は「朝早く カーテン開けて 光合成 力満ちたら さあ出かけよう」です
この歌は、人が太陽の光を浴び元気に活発に活動する様子をイメージして作ったという事です。
唐澤さんは、中学生の頃、日向ぼっこの事を友達と「光合成」と表現していて、作品でもこの言葉をそのまま使いました。
指導した担任の伊藤あけみ教諭は、「朝日を浴び活力を感じる事を光合成と表現した事が面白いと感じ応募を勧めた。
多くの人の共感を得る事ができたのではないか」と話していました。
「現代学生百人一首」で伊那西高校の生徒の入選は、5年連続、11回目となっています。 -
寒さを活かして氷餅づくり
冬の伝統的な保存食、氷餅。
伊那市長谷に住む小松照子さんは16日氷餅づくりを行いました。
16日はついた餅を切り、包む作業を行いました。
氷餅は餅を水に浸し、屋外で凍らせ、乾燥させる昔ながらの保存食です。
今年は通常のものとヨモギ餅の2種類を作りました。
切った餅を一枚一枚障子紙で包んでいきます。
3本の藁を編み、包んだ餅をつるせるようにつないでいきます。
小松さんの家では代々7日頃に氷餅を作っていて、今年は雪の影響で作業ができず1週間ほど遅れているということです。
小松さんによると買うことで餅がいつでも食べられるようになり、年々氷餅を作る家は減っているということです。
餅は4,5日水に浸した後、屋外につるし乾燥させるということです。 -
南木曽町に伝わる防寒着「ねこ」づくり
木曽郡南木曽町に伝わる防寒着「ねこ」の手作り教室が16日伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで開かれました。
教室は高遠町公民館が開いたもので、およそ20人が参加しました。
16日は高遠町で洋裁教室を開いている大石皐月さんが指導しました。
ねこは南木曽町に伝わる防寒着で、袖が無いため動きやすく冷える背中だけを暖められるということです。
ある参加者は、「今年はねこを着て暖かく過ごせそうです」と話していました。 -
伊那市・南箕輪村の消防団出初式
伊那市消防団と南箕輪村消防団の出初め式が13日、行われ地域の防災活動への決意を新たにしました。
伊那市消防団の出初め式には、およそ800人が参加しました。
中心市街地での分列行進では、白鳥孝伊那市長や三沢俊明団長の観閲を受けました。
沿道には市民が集まり消防団の行進を見学しました。
三沢団長は、「団員の数が少ないなか災害にどのように対処するか考えなければならい。努力を重ね市民の安全を守りたい。」と話し地域防災への決意を新たにしていました。
分列行進には少年消防クラブの児童も参加しました。
伊那市では去年1年間に34件の
火災があり被害額はおよそ8800万円となっています。 -
みはらしいちご園 100万人突破
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームいちご園で14日、入園者数が100万人を突破しました。
14日は、100万人達成の式典がとれたて市場前で行われ100万人目とその前後の家族に記念品が贈られました。
100万人目となったのは松本市の古田英明さん家族です。
古田さんは年に1度みはらしいちご園に訪れているということで「まさか自分たちになるとは思いませんでした」と話していました。
式の中でいちご生産組合の井踏岩夫組合長は「始めたころはこんなに来てもらえるとは思わなかった。いちご園をかわいがってもらったおかげ」と感謝していました。
みはらしいちご園は、平成10年2月にオープンしました。
甘さや大きさが違う3品種を生産していて、毎年6万人以上がいちご狩りを楽しんでいるということです。 -
伊那市と箕輪町で大文字建ての行事
大文字と呼ばれる柱を建て、今年1年の厄払いや家内安全、五穀豊穣を願う小正月の伝統行事が伊那市と箕輪町で13日と14日行われました。
伊那市西箕輪上戸では、14日の朝4時半、小学生により太鼓が打ち鳴らされると、大文字が始まります。
14日はあいにくの雪の中、男衆60人が巾着や飾り箱などを長さ12メートルほどの柱に取り付け午前5時半、三ツ辻に建てました。
無事大文字建てが終わると、近くの小屋でストーブを囲み御神酒を酌み交わしていました。
上戸の大文字は20日に下されることになっています。 -
飲酒運転撲滅へ管理職に徹底指示
伊那市は、職員が酒気帯び運転をし、物損事故を起こした事を受け、課長級以上の管理職の職員を対象にした、飲酒運転撲滅講習会を15日、伊那市役所で開きました。
講習会には、市役所各課の課長と部長級の職員71人のうち63人が出席しました。
講習会で酒井茂副市は「今回の件で、市は信用を失墜した。批判される場面も多くあると思うが、反省し、誠意をもって市民の信用の回復を図るしかない。管理職として、2度とこのような不祥事を起こさないよう、指導を徹底してほしい」と訓示しました。
飲酒運転をしたこの職員は、11日付で、懲戒免職となっています。
市ではこの他に再発防止策として、1月中に全職員を対象にした研修会の開催や、職員のみ出席する懇親会を禁止しています。 -
商品券発行の3団体がたかずやの里に50万円寄付
伊那商工会議所、伊那市商工会、JA上伊那は、去年7月に発売したい縲怩ネ伊那プレミアム商品券事業の一環として15日伊那市富県の児童養護施設たかずやの里に50万円を寄付しました。
15日は、伊那商工会議所の向山公人会頭、伊那市商工会の森本光洋会長、JA上伊那の御子柴茂樹代表理事組合長らがたかずやの里を訪れ、施設を運営するたかずやの福祉会の渦橋良和理事長に寄付金50万円を手渡しました。
3団体は地域への還元としてたかずやの里の移転新築に活用してもらおうと事業費の中から50万を寄付金として捻出しました。
い縲怩ネ伊那プレミアム商品券は7月1日発売。
使用期限は10月31日でした。
発行総額は2億2千万円で、回収率は99.77%でした。 -
400年の伝統 羽広の獅子舞
今年400周年となる羽広の獅子舞が13日伊那市西箕輪羽広の仲仙寺に奉納されました。
午前7時、仲仙寺客殿で、阿吽の舞と呼ばれる雄雌2頭の舞い合わせが行われました。
口を閉じている雄獅子と口を開けている雌獅子が一緒に舞い合わせる獅子舞は全国的にも珍しく伊那市無形民俗文化財に指定されています。
1613年、慶長18年に仲仙寺再興を祝って舞われたのが始まりとされていて今年400年の節目を迎えました。
例年仲仙寺での奉納が終わると、雄獅子、雌獅子が別れて地区内の家ごとで舞いを披露しますが、今年は400年を記念して各組の公共施設などで舞い合わせを披露しました。
組ごとの舞いには近くの住民が集まり、普段は仲仙寺でしか見ることのできない雄獅子と雌獅子の舞い合わせを楽しんでいました。
地域の伝統を継承する羽広獅子舞保存会は区民全員が会員で昭和46年1971年に設立されました。
保存会では400年周年記念行事を4月に計画していて、長きに渡り守り伝えられてきた伝統文化の節目を祝うということです。 -
伊那剣心館鏡開き
伊那市の剣道クラブ、伊那剣心館の鏡開きが13日伊那市武道館で行われました。
13日は今年剣心館を卒業する中学3年のクラブ員らが餅を引っ張り、鏡開きをしました。
鏡開きにはクラブ員やOBなど25人ほどが参加しました。
橋爪俊彦会長は、「一人ひとりが目標を持ち、稽古に励んでください」と話しました。
小学6年の渡邉敦也君は、「礼節と忍耐を実行し、強く潔い剣士となるよう稽古に励むことを誓います」と誓いの言葉を述べました。
OBも交じっての稽古を行い、今年一年の決意を新たにしていました。 -
伊那市の景観計画策定委員会
景観法に基づく景観行政団体への移行を目指す伊那市の景観計画策定委員会は、5回目の会合を11日市役所で開きました。
事務局側は、建物の建設に必要となる届出の対象をより広げた修正案を示しました。
建築物の建設などに必要な届出対象を建築面積30平方メートルを超えるものから床面積30平方メートルを超えるものに変更しました。
これにより一般的な住宅を建設する場合ほとんどが届出対象になるということです。
県景観条例で景観特区に指定されている西箕輪地区の基準に準拠しました。
このほか、届出の対象行為に河岸段丘林での木や竹の伐採が追加提案されました。
これは、枯損木の伐採、間伐などを除き、開発行為などで河岸段丘林での伐採面積が500平方メートルを超えるものが対象となります。
不適合の場合は、変更命令や罰則もある伊那市景観計画は、25年度内に計画を決定、26年度当初からの施行を目指します。 -
仕込み作業ピーク
冬の寒い気候を利用して日本酒を醸造する「寒造り」が、伊那市西町の漆戸醸造で行われています。
12日は、漆戸醸造の漆戸正彦社長が酒の元となる米麹をほぐして乾燥させる作業を行っていました。
漆戸醸造では主に、11月から2月頃までの気温の下がる寒い時期に行っていて、この時期の酒造りは「寒造り」と呼ばれています。
寒造りは、気温が低いことから雑菌が繁殖しにくく、キメが細かく風味の良い酒ができると言うことです。
乾燥させた米麹は、水などと混ぜて、1か月ほどかけて発酵させていきます。
漆戸社長は「寒い時期が作業のピークなのでつらい部分はあるが、みなさんに美味しい日本酒を飲んでもらえるようにがんばって作業したい」と話していました。
漆戸社長はこの時期になると、少しでも菌を繁殖させないように、納豆など菌が含まれている食べ物を食べないようにしているということです。
現在発酵させている日本酒は、あと1週間ほど寝かせてから、一部はしぼりたての新酒として販売されるということです。
来週からは、日本酒の品評会に出品する大吟醸の仕込みも始まるということで、仕込み作業はピークを迎えています。 -
子ども達が凧揚げに挑戦
伊那市小沢で12日、子ども達が凧作りを体験しました。
この日は、小沢交流センターで凧づくりが行われ、子ども達が地域の高齢者クラブ「あかりの会」のメンバーから作り方を教わりました。
子ども達に、正月の伝統的な遊びを体験してもらおうと企画されたもので、この日は地区の子どもやその保護者、およそ50人が参加しました。
凧に思い思いの絵を描くと、竹で骨組みを作っていました。 -
伊那少年剣道クラブ 鏡開き
伊那市の伊那少年剣道クラブの鏡開きが12日伊那東小学校で行われました。
鏡開きには年少園児から中学3年生までのクラブ員およそ30人が参加し、今年初めての合同練習を行いました。
去年4月に入部した4人が素振りなどをし、一年の練習の成果を披露しました。
6年生の橋爪太一君と5年生北澤一樹くんは、「先生の教えを守って練習に励み、どんなことでも頑張れる強い心の人になります」と誓いの言葉を述べました。
クラブで指導にあたっている飯島浩代表は、「たくさんの人の力で作られた伝統を引き継いでいってください」と話しました。
練習の後、全員でお汁粉を味わい、今年一年の決意を新たにしていました。 -
堀亮さん写真展
さまざまな植物の瞬間をとらえた「花・植物の情景」写真展が伊那市の伊那図書館で開かれています。
写真展を開いているのは駒ケ根市の堀亮さんです。
植物の写真を撮り続けて16年目という堀さんは、今回上伊那を中心に撮影した花や植物の作品30点を展示しています。
堀亮さんによる写真展「花・植物の情景」は13日まで伊那市の伊那図書館で開かれています -
中川紀元ー東洋の精神、西洋の筆ー
辰野町出身で地域を代表する画家、中川紀元の作品を展示した伊那市創造館の逸品展其之六「中川紀元縲恣圏mの精神、西洋の筆」が11日から始まりました。
創造館1階の上伊那図書館歴史コーナーには、上伊那教育会が所蔵し創造館が収蔵している中川紀元の作品6点が飾られています。
生誕120周年に合わせて初めて収蔵作品を一般に公開しました。
中川紀元は、1892年明治25年に辰野町に生まれ、東京藝術大学に入学。
中退後、茅野市の小学校に代用教員として勤めながら本格的に絵を描き始め、1919年にはフランスに渡り、アンリ・マチスに師事。
被写体を極端に単純化するフォービズムを学びます。
帰国後は、墨絵の制作に傾倒し、西洋画の画材を用いながら墨絵の精神で絵を描く日本独自の西洋画を探求したのでした。
紀元は、1972年昭和47年80歳で亡くなっています。
1915年、23歳の時の自画像。
紀元初期の代用教員時代の作品で写実的に描いています。
フランスから帰国後、1930年の作品、熱海風景。
フォービズムを学んだ後の38歳の時の作品です。
この墨彩画は、後期の作品。
墨絵の影響が見られます。
そして1967年75歳の時の自画像。
50年を経て描いた自画像は、フォービズム、墨絵を経て新たな境地が感じられます。
学芸員の小松由以さんは、「半世紀の間、制作を通して精神活動を続けてきたその道のりに思いをはせることができる」と話しています。
伊那市創造館の逸品展「中川紀元縲恣圏mの精神、西洋の筆」は2月18日まで入場無料で開かれていて、紀元の著書や書籍を集めた閲覧コーナーも設けられています。 -
市職員飲酒事故 懲戒免職
伊那市は、酒気帯び運転をし物損事故を起こしたとして、市民生活部の43歳の職員を本日付で懲戒免職とすることを11日公表しました。
伊那市の発表によりますと、事故を起こしたのは、市民生活部生活環境課の43歳の主査です。
この職員は、4日、職場の新年会に出席し酒を飲み、市内の飲食店から車を運転し帰宅しました。
帰宅途中の上の原の市道で住宅の外構を壊す物損事故を起こし、酒気帯び運転が発覚したという事です。
伊那市では、事故を起こしたこの職員を11日付で懲戒免職の処分としました。
関係者処分として、理事者の酒井茂副市長を一般職員の戒告にあたる譴責、市民生活部の職員など4人が、管理監督責任として減給などとなっています。
白鳥孝伊那市長は、「交通安全の推進を担当する課で職員が酒気帯び運転により物損事故を起こした事に対し深くお詫び申し上げます。
全職員一丸となって再発防止に取り組み、二度とこのような事態が生じないよう徹底を図ってまいります。」とコメントしています。
市では、再発防止策として、職員のみで行う新年会などの酒をともなう会合の禁止、15日には全管理職を集め飲酒運転撲滅の講習会を開催する事にしています。 -
JR飯田線 駅舎利活用について意見交換
地元商店街や高校の教員などでつくるJR飯田線伊那市利活用検討協議会の2回目の会議が11日開かれ、無人化となった場合の駅の利活用などについて意見を交わしました。
白鳥孝市長は、出された意見をまとめ、21日に開かれるJRとの意見交換の場に提出するとしています。
会議には、関係者およそ30人が出席しました。
会議では、JR東海の方針により、今年4月から伊那北駅と沢渡駅が無人化となった場合の、駅舎の利用方法などについて意見を交わしました。
[住民]県の支援金を活用して物販などをしてみてはどうか
[商工会議所]コミュニティーセンターなど地域住民の寄り合いの場に
これらの意見に対し、市は「行政サービス以外での駅舎の利用には、売り上げの数%をJRに払わなくてはいけないといわれている」と説明。
委員からは、「一方的すぎる」などの意見がありました。
会議では他に、乗車券の販売業務を自治体へ委託する制度などの説明がありました。
今後は、21日に愛知県でJR東海との意見交換が予定されていて、白鳥市長は「出された意見を集約し、提出したい」としています。 -
野溝嘉彦さん「やすらぎの風景」油絵展
信州の四季折々の風景を描いた伊那市在住の洋画家・野溝嘉彦さんの油絵展が、伊那市のいなっせ2階ギャラリーで開かれています。
会場には、野溝さんの近作40点が並んでいます。
野溝さんは、以前は月1回、全国で個展を開いていたということですが、76歳になった現在は、県内を中心に年に4回ほど、個展を開いています。
温かさを感じる雪、やすらぐ風景をテーマとして、絵を描き続けています。
特に、茅葺屋根の家と雪の風景が一貫したテーマです。
天気の良い日には、絵になる風景を探してまわり、現場で絵を仕上げることを心がけているということです。
野溝嘉彦さんの油絵展は、15日(火)まで、伊那市のいなっせ2階ギャラリーで開かれています。 -
伊那市西春近 酒井一さん 井月の木製句碑を制作
伊那市西春近の大工、酒井一さんが、漂白の俳人、井上井月が詠んだ句を題材にした句碑の制作を行っています。
酒井さんの自宅には、制作中のものも含めて井月の木製の句碑11作品があります。
酒井さんはこれまで、校歌を一文字ずつ糸鋸で刻んだ木製の歌碑を作り学校などに寄付してきました。
去年11月、酒井さんはこれまでと違った作品を作ろうと考えていたところ、井月の独特の書体にひかれました。
杉の板に、井月直筆の拡大した文字を下書きし、釘で小さな穴を開けます。
その穴に、髪の毛と同じくらい細いワイヤーを通し、そのワイヤーを熱して木をくりぬいていきます。
井月の細い自体を作品にするためには、この方法が適しているということです。
酒井さんは、映画化されるなどした井月を、自身の作品を通して盛り上げていきたいと話してました。
酒井さんは、これからも井月の作品を題材に作品を作っていきたいと話していました。 -
伊那まちの再生やるじゃん会 商店の情報をデータベース化
伊那市の中心市街地の商店主らでつくる伊那まちの再生やるじゃん会は、店や店主の情報をデータベース化しました。データベースはタウンステーション伊那まちの専用タブレット端末で今日から見ることができます。
10日、タウンステーション伊那まちで、やるじゃん会のメンバーが記者会見を開き概要を説明しました。
データベースには、商店街の102店舗の情報が掲載されています。
店の情報に加えて、店主の情報が加えられているのが特徴で、名前や年齢、趣味や特技を掲載することで、コミュニケーションのきっかけにする事がねらいです。
データベースは、当面の間タウンステーションのみでの閲覧とし、来場者と商店主などの会話のきっかけにしていきたいとしています。
また、再生やるじゃん会は、神社やお寺などの見どころ15か所をまとめたマップを作製しました。
マップは、見どころ創出委員会のメンバーが、写真を撮りながら歩いてまとめたものです。
30分から90分の4つのコースが設定されています。全部で2千部作成し、タウンステーション伊那まちや、まちの駅などで無料で配布します。
伊那まちの再生やるじゃん会では、データベースやマップなどを活用し、中心市街地に目をむけてもらい、活性化につなげていきたいということです。 -
リサイクルで子育て家族を支援
中古のチャイルドシートのリサイクル会が5日、伊那市役所で開かれました。
この日は、伊那市を中心に上伊那地域から、およそ40家族が集まり、並べられたチャイルドシートを品定めしていました。
リサイクル会は、子育て支援やチャイルドシートの着用率向上などを目的に、伊那市が4年前から開いています。
会場には、まだ使うことができる23台が並び、ほとんど無料で提供されました。
人気の品は抽選になるなど大盛況で、譲り受けた人は前の持ち主から説明を聞いて持ち帰っていました。
伊那市外から訪れたある父親は「安いものではないので大変助かる。こういった企画が他にもたくさんあればうれしい」と話していました。
5年前におよそ5万円で購入し、今回無料で提供したある母親は「使わなくなり置き場所に困っていた。必要としている人に使ってもらえればうれしい」と話していました。
伊那市では「今後さらに多くの人に参加してもらい、子育て支援につなげていきたい」としています。 -
吉川優さん日本画展
下伊那郡阿智村在住の日本画家、吉川優さんの日本画展が伊那市坂下のはら美術で開かれています。
会場には植物画や風景画などおよそ60点が展示されています。
この作品は、南アルプスの朝焼けを描いた作品です。
細かく散らした金箔で神秘的な空気を表現しているということです。
吉川さんは、現在54歳。
これまでに中国やドイツなど、国外の展覧会にも出品しています。
天然の岩絵の具のみを使うなど、日本画の伝統的な手法にこだわって描いているということです。
吉川優 日本画展は14日月曜日まではら美術で開かれています。