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中電「米村でんじろうのおもしろ実験室!!」
中部電力の小学生サイエンスクラブ「エルゴン友の会」プレミアムイベント「米村でんじろうのおもしろ実験室!!」が16日、県伊那文化会館であった。南信地区を中心とした会員と、その保護者ら約400人が会場に集まった。
身近なものを使って科学の楽しさを提供する、米村さんの今年で7年目を迎えるサイエンスショー。伊那のほか、静岡県、愛知県、三重県、岐阜県などの7会場で、科学に関心を高めるための楽しいショーを繰り広げている。
「光と視覚」をテーマに、実験キットによる観客参加型のステージを展開。オープニングは水素、酸素の混合ガスの点火により、一瞬で爆発する「エアバズーカ」で会場をわかした。
イベント定番の「風船まき実験」では、直径1メートル以上ある各色の風船数十個が会場に登場。子どもたちは歓喜の声をあげながら遊び、普段意識することのない空気の重さを体験した様子だった。 -
創業塾が開講
伊那商工会館で16日、創業希望者を対象にした「創業塾」が開講した。伊那市を中心に、南信から21人の申し込みがあり、それぞれサービス業や製造業などの創業を目指す。
小規模事業者を取り巻く経営環境は厳しく、開業率よりも廃業率が上回る状況で、創業を実現できるように支援し、新規開業の促進、地域雇用の創出などを図る。
初回、講師に経営コンサルタント星井あき子さん=飯田市=を迎え、成功する創業の心構え、ビジネスヒントとアイデアの発想方法などを聞いた。
星井さんは「創業は決して楽ではないが、楽しいこと。『やる』ことを決断することが大切」と前置きし「自分はどういう価値があるのか。だれかにとって貢献できるビジネスである心構えを持ってほしい」と事例を交えながら話した。
創業塾は10月上旬まで5回の日程で、マーケティング戦略や資金繰りの考え方、事業計画書の作成などを学ぶ。終了後、個別に作成した事業計画を発表するプレゼンテーションがあり、優秀なビジネスプランに「起業チャンピオン賞」を贈る。
創業塾は3年目の取り組みで、これまで旅行業、飲食業、製造業などを創業した受講者がいる。昨年は3件だった。 -
山のキノコ出始め
秋の味覚キノコが、直売所などで並び始めた。伊那市ますみヶ丘のグリーンファーム(小林史麿代表)には、さまざまな種類のキノコとともにマツタケも出始め、秋の到来を告げている=写真。
今年の出始めは例年より半月ほど遅れたが、種類、量ともに多く、現在はハナビラタケ、アカタケ、サクラシメジなどが並んでいる。
(1)適度な湿気(2)暑さの戻りがない竏窒ネど、キノコが生えるための条件は整っており「今後もいろんな種類のキノコがたくさん採れるのでは」と小林代表。
7月の降水量が多かった今年は、マツタケの発育条件も整っており、豊作への期待も高い。
今後は、ハナイクチ、アワタケ、アミタケなどといった種類が順を追って姿を見せる。 -
オードリーで敬老祝賀会
敬老の日を前に15日、伊那市東春近の終身型老人ホーム「オードリー」は、敬老祝賀会を開いた。21人の利用者が、会食や地元の踊りグループによる発表を楽しんだ。
昨年5月に開所した同施設は、今年が初めて敬老祝賀会を企画。式典では、施設内最高齢の平沢志女子さん(99)に、市から送られた祝い状などを贈呈した。
この日は、南箕輪村の生駒流日本舞踊グループ「扇翔の会」と、駒ヶ根市のフラダンスグループ「プアシスターズ」が、同施設を訪問。扇翔会の田丸福子代表は「お元気な姿を拝見できてうれしい。この会はもう12年近く続いており、ここの利用者の中にも一緒に踊っていた仲間がいる。一生懸命努めさせていただきたい」と語り、「浮雲ふたり」など7演目を披露した。また職員10人がこの日のために練習してきた「ちんから峠」を披露し、お年寄りの笑顔を誘っていた。 -
フロンティアが伊那インター工業団地へ進出
伊那市西箕輪の精密加工業フロンティア(菊池睦昭社長)が、伊那インター工業団地に進出する。25日、市土地開発公社と事業用地の売買契約を結ぶ。
工場が手狭になったことや、本社付近の道路が狭いことなどから、移転新築する。調印式後、10月上旬に着工、来年2月の完成、稼働を目指す。
新規雇用は当面、3縲・人を考えている。
敷地面積は6600平方メートルで、現在地の6・6倍。一部2階建ての鉄骨造りで、延べ床面積は1650平方メートル。作業場、事務所などを設ける。工場の中央には、緑の空間を設け、工場にいながらリラックスできるスペースにする。天井から光が差し込むようになっており「小さい企業でも、自分たちの技術で世界にはばたく」思いを形にする。
移転に伴い、現本社は定年退職して独立したいという人に、場所の提供ができればとしている。
同社は、金型部品や専用機部品の単品受注生産を中心とし、顧客の要望に応じている。 -
伊那署管内の小中学生防犯ポスター審査会
伊那市、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那防犯協会連合会と伊那署は15日、同署の道場で、管内の小中学生を対象に集めた防犯ポスターの審査会を開いた=写真。
15小学校4中学校(小学4年竏鋳・w3年)から応募があった378点(全年比33点増)の中から、各学年一人ずつ(中学2年は応募多数のため2人)の7作品を県審査会へ送る推薦作品として選出。そのほか金賞など入賞作品も選んだ。
伊那弥生ヶ丘高校美術科担当の宮澤芳博教諭、小嶋惣逸署長ら8人が、作品が訴えるメッセージ性、色使いなどのバランスを審査。防犯ブザーを持ち歩くなどの不審者に注意を促す趣旨のポスターが多かった。
入賞作品は、10月中旬の地域安全運動に合わせて、伊那市内の大型店で展示する。
推薦作品などに選ばれたのは次のみなさん。
▽推薦作品=原田卓弥(伊那小4)大杉望(伊那東小5)飯島千晴(東春近小6)小島のどか(西箕輪中1)立石彩香(同中2)高野萌恵子(箕輪中2)保科和也(高遠中3)▽金賞=伊藤大貴(南箕輪南部小4)赤羽郁海(箕輪中部小5)八木彩花(東春近6)城取紗希(西箕輪中1)宮島愛(同中2)柴綾美(箕輪中2)伊東有紗子(高遠中3)▽銀賞=向山翼(手良小3)小澤佳奈子(伊那東小4)小松みか(高遠小5)松村綾香(南箕輪南部小6)加藤将高(南箕輪中1)渡辺美樹(同中2)北村早織(西箕輪中2)中田千恵(高遠中3)▽銅賞=北原稜(伊那北小4)加藤美沙貴(南箕輪南部小5)吉岡優子(西箕輪小6)山崎貴也(南箕輪中1)加藤優(同中2)有賀由希子(箕輪中2)櫻井亜衣璃(高遠中3)▽佳作=中山圭介(高遠小5)杉本美玲(伊那東小6)湯澤圭(東春近小6)浦野茜(西箕輪中1)篠田瑞生(南箕輪中1)松田詩織(箕輪中2)落合美月(同)田畑瑠美(同) -
世界の絨毯展 19日まで・ベル伊那
シルクを使った手織りの中国製じゅうたんなどを展示販売する「世界の絨毯展竏鋳シ輸入超目玉品あり竏秩vは19日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
じゅうたんは3縲・帖までのサイズや各種色をそろえ、絵柄は中国の古典的なものなど花柄や幾何学模様のデザインが豊富。玄関マットなども含めて合計約300点が並ぶ。
展示品の中には羊毛を草木染めし、手織りしたイラン製の「ギャベ」の出品している。 商品は1縲・割引きで販売。取扱方法やクリーニングの仕方の説明もしている。関係者は「触れてみてから、自分のお気に入りの一品を選び、楽しんでもらいたい」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
美篶公民館・美篶中央保育園の改築
老朽化に伴い、改築を計画している伊那市の美篶公民館・美篶中央保育園の建設予定地が決まった。15日、市議会総務委員会協議会で報告があった。
地元の美篶公民館・支所建設推進委員会(赤羽要委員長)の役員会で決定し、22日、建設推進委員会へ報告する。
美篶公民館・支所と美篶中央保育所は隣接。現在地に加え、西側の水田など約1万平方メートルを拡張し、敷地面積1万1500平方メートルを確保する。現在地に保育所、西側に公民館・支所、その中間に駐車場を造る。敷地内にある老人憩いの家は公民館か、保育園に併設する形を検討する。
民有地はすべて買収。地権者7人の合意は得ている。
保育園は07年度に設計、08年度に建設、09年度に開園の見込み。公民館・支所は、保育園より先行して建設する。
用地交渉が難航したため、当初計画より1年遅れ。
保育園の改築は、01年度に策定した保育園整備計画で、美篶中央と美篶東部の統合が盛り込まれ、120人規模とする。美篶中央は67年の建設で、市内で一番古い。園児数は美篶中央が81人、美篶東部が25人。
今後、委員会内に保育園について考える部門を設け、建設中の保育をどうするのか検討していく。 -
伊那観光協会、ふるさと全国県人会で木曽側とともに観光PR
開通した権兵衛トンネルを利用して、伊那側と木曽側、双方の観光を楽しんでください竏秩B47都道府県の郷土芸能や特産品などを一堂に紹介するイベント「ふるさと全国県人会まつり」がこのほど、名古屋市で開かれ、伊那観光協会はトンネルで距離が縮まった南木曽町とともに参加。互いの地域の魅力をPRした。
伊那側のキャラバン隊には、観光協会やみはらしファームが参加。リンゴ、インゲン、スイートコーン、キュウリなどの農産物やザザムシやイナゴの佃煮など、地方ならではの産品も販売。野菜は「新鮮で安い」と評判で、ほとんどが即日完売した。また今回は、伊那まつりおどり振興会のメンバーも参加し、「ダンシング・オン・ザ・ロード」や「勘太郎月夜唄」を、チンドン屋の音楽に合わせて披露し、会場を楽しませた。
キャラバン隊の一員として参加した伊那観光協会の柘植晃さんは「トンネルの開通は知っていても『入り口はどこにあるのか』という声や『伊那側のどこにでるのか教えてほしい』という質問も多く、なんらかの方法で知らせていく必要があると感じた。伊那から木曽まで30分前後で行けることを説明すると、びっくりするお客さんも多かった」と話していた。 -
農産物マーケティング研修会
農業者や農産物販売者、旅館、レストラン関係者などを対象とした農産物のマーケティング研修会が14日、伊那市狐島の上伊那農業協同組合本所であった。約120人が参加。農業ジャーナリスト・青山浩子さんを講師に迎え、消費者目線での販売戦略の重要性などを学んだ。上伊那地方事務所など主催。
これまでの農家は、団体や卸売り業者を通じて販売を行っていたため、販売への関心は高くなかった。しかし「安心・安全」への消費者ニーズが高まる中、独自の販路を持ち、自身の農産物がどのように消費されているかを知りたいと考える生産者が増加。こうした人たちに、今後のヒントを模索してもらおう竏窒ニ、研修会を企画した。
青山さんは、消費者の95%が食の安全に関心を持ちながら、実際には外観や価格で購入している現状を提示。「生産者の思いを消費者に理解してもらうことの必要性がある」とし、(1)消費者目線での販売(2)地元に隠れた魅力的な素材を最大限活用すること(3)商業、工業分野との連携竏窒iめながら農業振興に消費者を巻き込み、生産者側は経営感覚を持ってほかとの関係を築き、農と食のマーケット拡大に努めていくことが必要であることを示した。 -
三峰川にツルボ咲き始める
稲刈りシーズンを控え、伊那市三峰川の河川敷では、初秋の花「ツルボ」が咲き始めた=写真。澄んだ青空の下、淡い紅紫色をした小さな花を無数に咲かせ、秋の訪れを告げている。
ツルボは日本列島を縦断して分布するユリ科の多年草で、土手や田んぼの畦などでも見ることができる。春には芽を出すが、夏の間に一度は枯れ、秋の彼岸が近づくころには回復し、花を咲かせる。
鱗茎は食べることができ、飢餓時の食料として役立てられた歴史もある。
ツルボが終わるころ、それと入れ替わるように彼岸花が咲き始める。 -
世界的トロンボーン奏者・ミリエールさんが生演奏
伊那市の春富中学校で13日夜、パリ国立音楽院教授で、世界的なトロンボーン奏者のジル・ミリエールさん(54)を招いたコンサートがあった。セッションした同中学校吹奏学部員や集まった観客約250人を優雅な音色で魅了した。
ミリエールさんは吹奏学部顧問の知人と交友があり、広島県の音楽大学へ技術指導のため来日した際、伊那を訪問。中学校PTAの父親母親委員会「いぶきの会」(登内康子会長)が保護者交流を目的に毎年企画する「ふれあいコンサート」へ出演した。
コンサートはジャズやブルース、ピアノとの協奏曲など、アンコール3曲を含めた全6曲を披露した。吹奏学部員51人と共に「オーバー・ザ・レインボー」も演奏。同じパートの松浦真衣さん(3年)は「一緒にできたことが思い出になった」と感動した様子だった。
ふれあいコンサートは3年目で、これまでも数々の演奏家が出演してきたが、「世界のミリエールさん」の登場に会場は拍手喝さい。伊藤博徳PTA会長は「トロンボーンが表現豊かな楽器だと知った。今日の余韻を明日の活力にしたい」とあいさつした。 -
伊那市マレットゴルフ協会が市へ寄付
伊那市マレットゴルフ協会(諸田秀会長)は14日、市へ3万5147円の寄付をした。諸田会長ら4人が市役所を訪れ、小坂樫男市長へ「環境保護へ役立てて」と手渡した。
寄付金は同協会の創立15周年記念大会(10日・マレットパークはびろ)で参加者101人から募った。自然と共生しながらマレットゴルフを楽しんでいることへの感謝の気持ちとして寄付した。
協会の会員は現在約160人で、新市発足後は旧高遠町、長谷村の愛好者も参加。月に2回の月例大会を開き、技術を磨き、プレーヤー同士の交流も深めている。 -
みはらしの湯で三沢栄さんの作品展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、伊那市西箕輪在住の三沢栄さんの油絵作品展を1階ロビーで開いている。静物画を中心とした13点が、訪れた入浴客の目を楽しませている=写真。
伊那美術協会会員である三沢さんは、上野の森美術館の二科展に作品を出展したり、アルプス信用金庫信大前店で展示会などをしてきたが、みはらしの湯での展示は初めて。コンクールの出展作なども並べた。
もともと絵の心得はあったが、油絵を始めたのは子育てが一段落した11年前から。色の塗り重ねによりモチーフの表情をさまざまに表現しており、「足跡」をテーマとした作品なども展示している。
9月末まで。 -
高遠青少年自然の家、心身に障害のある子どもたちのための自然体験プログラムの開発に着手
国立信州高遠青少年自然の家は、心身に障害のある子どもたちを対象とした「自然体験活動プログラム」の開発を進めている。自然・農業体験などを通して互いの交流を図り、社会性、自立心を育むことを目的としたプログラムで、信州大学教育学部などの協力も得ている。開発したプログラムは各公立施設などに報告し、実践的に活用していくことを考えている。
一般的に障害を持つ子どもは、野外で活動する機会が少なくなりがちで、そうした子どもを対象とする体験プログラムも少ない。しかし、野外活動は子どもたちにさまざまな刺激を与え、環境や自然に関心を持つきっかけになったり、生き物に対する優しさを学ぶなど、人格形成に反映されることも多い。
プログラムは、障害を持つ子どもたちにもこうした環境を提供し、心身の成長を促すことを目指しており、実際に子どもたちに体験してもらいながら、遊びの体系を検討していく。 -
かんてんぱぱで向井敏一さんの個展100回記念展
個展100回を達成した箕輪町の洋画家・向井敏一さん(59)の記念油絵展が19日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。四季の美しさをそのままに描いた作品約60点が、訪れた人の目を楽しませている。
県内だけでなく、東京、岐阜などでも個展を重ねてきた向井さん。100回目に当たる今回は「山河の四季」をテーマに、山や湖のの移ろいを描いた新作を多数そろえた。
仙丈ケ岳、西駒など、山々をテーマとした作品は、季節に合わせて移ろうふもとの情景が、青がかる美しい山々を、異なる趣へと変化させている。
向井さんは「長野県の山はほかと比べても美しい。空気感や風の流れを感じながら、気軽に見てもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後3時)。19日まで。 -
伊那ローターアクトがたかずやの里で交流
伊那ローターアクトクラブ(平田智洋地区代表)はこのほど、伊那市富県の児童養護施設「たかずやの里」の児童たちと交流した。
ローターアクトクラブは、奉仕・支援活動を通して親ぼくを図ることを目的して、世界各地で活動を展開している。日本では、9月10日を「アクトの日」としてその前後の休日に会員らが統一行動を実施。伊那ローターアクトクラブでは、クラブ結成以来、20年近い交流を続けている「たかずやの里」を毎年訪問しており、今年も7人の会員が訪れた。
今年は、ゼリー作りと小麦粘土を使ったクラフト作りに挑戦。子どもたちは、ローターアクトのメンバーに習いながら粘土を作ることから始め、出来上がった小麦粘土でウサギやハートなどのオリジナルのペンダントを作成した。出来上がったゼリーは全員で味わい、交流を深めていた。 -
新市誕生記念イベント・野田知佑さん講演会
カヌーや自然をテーマにするエッセイストで知られる野田知佑さんの講演会が11日夜、伊那市の生涯学習センター(いなっせ)であった。カヌーで世界各国の川を下った体験談などに集まった大勢の市民らが耳を傾けた。
伊那市、市教育委員会の主催で、新市誕生記念イベントの一つ。講演に加え、1日から12日間、同会場で個展をしていたイラストレーターで、野田さんと交友のある藤岡牧夫さん、総合学習でカヌー体験を通して自然環境を学んでいる伊那小学校6年智組の児童たちも出演した。
3部構成で、1部は伊那市の白鳥孝収入役の進行で、野田さんと藤岡さんが対談。30年ほど前に西箕輪に住んでいたことがあるという野田さんは「当時はきれいな水辺ばかりだったことを覚えている。時代の変遷で伊那も大きく変わった」と振り返った。藤岡さんは高遠町勝間のシダレザクラを題材にしたときのことを語り「あでやかな春景色で温かさを感じた」と述べた。
伊那小の児童たちはカヌー製作や自然学習など4年生からこれまでの取り組みを発表し、実際に作ったカヌーを披露した。野田さんは「よくできている」とし「せっかく作ったんだからもっと遊ばなくては」とカヌーを通した学習以外に自然に溶け込んで遊ぶ大切さを教えた。
3部の講演は、「世界の川を旅する」と題し、「生涯のテーマとなった」とする北米のユーコン川をはじめ世界各国の川をカヌーで下ったときの体験談を写真とともに披露した。 -
伊那東部中学校 1年生性教育講演会
伊那市の伊那東部中学校の1年生(287人)を対象とした性教育講演会が8日、同校体育館であった。岐阜大学の近藤真庸教授(52)がHIV(エイズウイルス)感染の少年の話などについて語り、生徒らに生命の大切さを伝えた=写真。
1年生の性教育授業の一環として開催。近藤教授は「生命の誕生・大切な私」と題し、仲間づくりに苦労した中学時代の実体験などを通じ、「命だけを忘れなければ人生は少しずつ自分で変えていけるもの」と訴えた。
HIV感染の少年の話では、ウイルスの知識、感染者の心境などを熱弁。「一人友達ができると1日長生きできる」とし、理解のある周りの人の支えが感染者の励みになると話した。
近藤さんは「君たちとの出合いは今日だけかもしれないが、心の中で何かのプラスにしてくれれば」と言葉を贈って降壇。生徒代表者は「病気と戦っている人、周りで支える人から、自分の命を大切にすることを学んだ」と感想を述べていた。 -
伊那市で親子ふれあい遊び
親子で野外遊びを楽しもう竏窒ニ、未就学児の親子を対象とした「親子ふれあい遊び」が10日、伊那市の知立市野外センターであった。40組120人の家族連れが集まり、講師に小名木伸枝さんを迎え、木の積み木で遊びや風を使った遊びを親子一緒に楽しんだ。伊那伊那市公民館運営協議会、子どもネットいな主催。
自然の中での遊びを通して、豊かな感情や心の育成を図ることを目的とした活動で7年目。今年は、3月まで保育士として「風や草花など、自然の力を子どもたちに感じてもらう保育」を実践してきた子育て支援課の小名木伸枝さんが講師を務めた。
小名木さんは、大きなバルーンを膨らませる遊びや、結んだ手ぬぐいを玉に見立てた玉入れ競争などを紹介。また、トンボやカラスの向いている方向から風向きを知る方法など、身近なことから自然を感じられることを示し、参加親子を楽しませた。 -
心身に障害のある小中学生と家族が信大で農業体験を通した交流会
農業・自然体験を通して心身に障害がある子どもの社会性や自律性を育み、家族同士の交流による情報交換、心のケアに当たる国立信州高遠青少年自然の家の企画事業「みんな友だち竏虫ゥ然とともに竏秩vが9日、南箕輪村の信州大学農学部農場などであった。県内外の12家族34人が集まり、6月に植えたサツマイモやニンジンなどを収穫。それを使った豚汁づくりに臨み、交流を楽しんだ。
98年から継続的に行われている取り組みで、例年リピーターとして参加する家族も多い。1泊2日で、子どもたちにはいつもと異なる環境の中でさまざまな人との交流やイベント楽しんでもらい、保護者には情報交換の場を提供したり将来に向けた就業相談の場を提供。家族のトータルケアに当たる。
農作業に参加した家族は「大きいと思ったけど以外に小さかったね」などと話ながら、秋の実りの収穫を楽しんでいた。
また今年は、高遠少年自然の家周辺にある自然を生かした自然体験を2日目に企画。森の中に宝物を隠し、それを探知機で子どもたちが探しあてる「森の宝物探し」などを行い、自然体験プログラムの開発につなげる。 -
たかずやの里の栄養士
南箕輪村南殿
清水衛さん(26)もっと時間が遅く進めばいいのにって思うほど、本当に楽しくって竏秩B
伊那市富県の児童養護施設「たかずやの里」で栄養士として働き始めて2年が経過した。献立を作る時は、栄養バランスや摂取カロリーを考慮しながら、野菜や豆類をなるべく多く取り入れている。料理に使う野菜は出来るだけ地元で調達。「地域にあるものを地域で食べるのは自然だし、安全で新鮮。しかも安いしね」。
短大で栄養士の資格を取得したが、卒業した当時は栄養士の求人がなく、全く別の職場に就職した。どんな仕事も3年は続けてみよう竏窒ニ、3年間を勤務したが「やりたいことをするなら今しかない」と一念発起。栄養士として働ける職場を探していたところ、たかずやの里に巡り会った。「3年も現場から離れていたから、最初はどうしていいのか分からなくて、3食の献立を考えるのも大変だった。お代わりが残ると『おいしかったのかな』って不安になったりしたけど、『おいしい』っていってもらえると嬉しくて。この2年で献立を作るのもだいぶうまくなったね」。 -
レディーバードが日本の家庭料理講習
伊那市の女性海外研修の参加者でつくる「レディーバード」(平沢羊子会長)は9日、市生涯学習センターで日本の家庭料理講習会を開いた。外国から伊那へ来た24組の親子らが集まり、夏野菜を使った料理4品を作って試食した。
講習会は年1回、単発で開いていたが、外国人から「ふだんの食事づくりを教えてほしい」と要望が出たことから、12月まで4回の日程を組み、メンバーが根菜類の料理や正月料理などを指導する。
初回のメニューは、サツマイモやカボチャ、シシトウ、シソの葉などを使った天ぷら、ひやそうめん、ささげのマヨネーズみそあえなど。
天ぷらは野菜の切り方から始まって、衣の硬さ、天ぷら油の温度の見分け方、揚げ方などメンバーがポイントを説明しながら、一緒に作った。
ブラジルから来て18年になる女性(37)=箕輪町=は「天ぷらは何回か作ったことはあるけど、衣がべとっとなってうまくいかない。教えてもらったから、家で作ってみたい」と話した。 -
「平成の大検地」西春近コース
新伊那市誕生記念イベント「平成の大検地」の西春近コースの開催が9、10日の両日あり、平地を歩く初級者コースから、西駒ケ岳登山の上級者コースなど3ルートに親子連れなど約100人が参加した。
誇るべき郷土の美しさを市民が再認識するため、近隣市町村との境界を自力で踏破するためのイベント。西春近コースは同地区公民館などでつくる実行委員会が主催した。
10日は天竜川右岸堤防付近から宮田村境を通り、藤沢川上流の「休み平」までのAルート、常輪寺から権現山までのCルートの計2ルートを実施。Aルートは初級コースだったため、小学生も多数集まり、全体の中で最も多い約50人が参加した。
天竜川右岸の宮田村との境を歩き、同地区の唐木崇敏さん(67)は「昔は天竜川が暴れ、水害流失が繰り返され、村境を定めるのに度々争そいがあった」と振り返り、村境を決めてきたいきさつなどを語っていた。
休み平に到着後は、公民館職員手作りのカレーライスが全員に振る舞われるなど、子どもたちからは歓喜の声。スイカ割りなどの企画もあった。 -
はなまる地域探検隊 絵手紙に挑戦
伊那市の小中学生を対象に体験活動の場を提供する「はなまる地域探検隊」(伊藤元郎代表)の絵手紙教室が9日、市役所であった=写真。児童ら約80人が集まり、サツマイモ、トウモロコシなどの野菜を題材に、贈る相手を思い気持ちを込めて制作した。
同探検隊では3年目の恒例行事。日本絵手紙協会公認講師の三沢和子さん=同市西春近=を招き、クレヨン、水彩絵具、色鉛筆で思い思いの絵を描いた。三沢さんは「じっくり見て自分の心で感じたままを描いて」と子どもたちに助言していた。
題材となる野菜や花などは、すべて参加者の持参。中にはカブトムシ、クワガタ、バッタなどを持ってくる男子児童もいて、周りから注目を浴びていた。ツユクサを描いた伊那小の塩谷和士君(8)は「葉っぱの色が難しい」と、何度も色を調合して試していた。
一人ひとりが約5枚ずつ作ったが、その内1枚は10月13縲・3日、市役所ホールで展示。残りの作品は家族、担任教師などへ送ることにしている。 -
南信高校新人体育大会ソフト熱戦
南信高等学校新人体育大会ソフトボール競技の女子の部が9、10日、伊那市の伊那弥生ヶ丘高校グラウンドであった。同地区から7校が出場し、県大会の組合せのためのシード順位を決めた。
男子1チーム(伊那弥生)と女子全7チームは23縲・5日、伊那市の富士塚スポーツ公園などである県大会へ出場する。
結果は次の通り
(1)飯田女子(2)飯田風越(3)赤穂、伊那西 -
三峰川みらい会議水チームが7月豪雨の影響から、三峰川の治水を改めて検証
三峰川みらい会議水チームは10日、7月豪雨の影響で変容した三峰川から、改めて治水のあり方を考える検証会を河川流域で開いた。関係者など15人が参加。自然の流れに沿った治水の必要性を認識した。
ダムの影響もあり、1983年の58災害以降、大きな水害がなかった三峰川だが、今回の雨では、流道の変化や大量流木の発生など多くの変化があった。
ジョギング・サイクリングロードが流出した伊那市富県の左岸には、流出した後から大きな白岩が出現。本来この白岩は、川との境界となっていたが、大きな流れが発生しなくなると同時に白岩の周りに土砂が堆積。その上にサイクリングロードが作られていたため、今回の流出を招いた。参加者からは「これが昔ながらの姿。このままに留めた方がいい」「川の流れを変えてここにサイクリングロードを作ってもまた同じように流される。もともと変化の大きい三峰川の流れを固定するのは無理」などの声が挙がった。
一方、流木の大量発生は58災害時には見られなかった。20年近く大きな氾濫が無かった三峰川では、外来種樹木などが巨大化し、川本来の姿が失われていることが問題視されている。国やボランティアが除伐を試みた部分もあるが、そうした部分はごく一部で、今回の災害では片付けられないほどの大量流木が発生した。水チームの前林賢一代表は「今回は流量が少なかったからこのくらいで済んだが、今後また、こうした流れがあれば流木が橋に引っかかり、欠損する危険性もある」と指摘。樹木を放置は、治水の観点からも危険が高まることを認識した。 -
長谷地区で新「伊那市」誕生記念タウンウォッチング
南アルプスに抱かれた自然豊かな長谷を知ろう竏窒ニ、新「伊那市」誕生記念タウンウォッチングの第1弾「行こう遊ぼう僕らの南アルプスへ」が10日、伊那市長谷であった。家族連れなど117人が参加。長谷ならではの明所などを訪れ、地域の魅力を再発見した。
合併に伴い、新伊那市となった旧3市町村の魅力を地域住民に感じてもらうための試み。今回は、長谷地区が誇る南アルプスや重要文化財に指定されている熱田神社、総合的な保険予防の拠点としたさまざまな事業を展開している美和診療所・長谷健康増進センターなどを見学。
気の里ヘルスセンター栃の木では、山岳写真家・津野祐次さんが「東駒と仙丈ケ岳」をテーマに講演。津野さんは「この地に合わせて生き抜いてきた珍しい植物も多い」と、多様性に富んだ南アルプスの特徴を美しい写真の数々と共に説明しながら、南アルプスの四季の変化をとらえたスライド写真を披露し、参加者を楽しませた。
10月下旬には高遠会場と伊那会場での実施を予定している。 -
第13回伊那市郵便局長杯さわやかママさんバレーボール大会
第13回伊那郵便局長杯さわやかママさんバレーボール大会が10日、伊那市民体育館であった。伊那市ママさんバレーボール協議会に所属する8チーム約120人が参加し、熱戦を試合を繰り広げた。伊那郵便局主催。
バレーボールを通じて互いの親ぼくを深めたり、友情の和を広めていくことを目的として年に一度開く大会。2ブロックで1チーム2試合ずつ対戦し、各ブロックの1位同士で決勝戦を、2位同士でが3位決定戦を行った。
今年は、一昨年、昨年と2年連続で優勝した「コスモス」と、同じく、2年連続で3位に入賞した「たんぽぽ」が、決勝で対戦。2セットを制しコスモスが3年連続の優勝を飾り、たんぽぽは準優勝となった。3位にマザーズが入賞した。 -
伊那弥生ヶ丘高校のPTAセミナーでノンフィクション作家・家田荘子さんが講演
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校は9日、『極道の妻たち』(文芸春秋)などで知られるノンフィクション作家・家田荘子さんを迎えたPTAセミナーを開いた。生徒や保護者地域住民が集まり、「生きるということ」を演題とし家田さんの講演に耳を傾けた。
もともと口下手で人とのコミュニケーションに悩んでいた家田さん。「女優としてなら人と上手に接する人気者になれるのでは」と女優を志す。なかなか芽が出ず、待っているだけではだ竏窒ニ自身の売り込みを始めたところ、出版社から当時の作家にはタブー視されていた“風俗”を書くことを勧められ、それが作家になる転機になったという。
家田さんは「今はそれぞれ夢をもっており、それに向かってがんばっていくのは素晴らしいこと。必ずしもそれは実現できるわけではないが、自分の何が向いているのかも分からないのも事実。遠回りして、一生懸命に頑張ることも大切」と語り、一歩一歩を確実に積み上げ、偏見や自分の価値観で人を見るでなく、それぞれの個性を認めることの重要性を訴えた。