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伊那市・西春近子育て学級が豆まき
伊那市の西春近公民館の子育て学級「かるがも学級」は30日、同公民館で2月の節分行事をした。地元を中心とした未就園児とその保護者9組19人が集まり、一足早く豆をまいて楽しんだ。
同学級の年間行事計画の一つ。寒い時期に子供たちが元気でいられるよう風邪の菌を追い払う目的で開いた。子育てネットワーカーの林洋子さんの指導で豆まきをした。
アニメキャラクターの敵役のキャラクターを象った絵を的にして、新聞紙を丸めた玉や落花生を投げつけて遊んだ。「鬼は外。福は内竏秩vと、子供たちは母親と一緒になって大きな声を出して会場をかけ回った。
かるがも学級は、昨年5月縲恂{年3月の月1、2回、計15回の活動を実施。運動会や焼きいも大会、餅つきなどのイベントを通じて、未就園児とその保護者が交流を深めている。
落花生をまいて風邪の菌を追い払う幼児たち -
邦楽SALAD17th「日本の音を未来に…」
伊那市の県伊那文化会館大ホールで28日、「邦楽SALAD17th」があった。「日本の音を未来に…」をテーマに、伊那谷で活躍する地元の邦楽家とゲストが、古典から新しい音楽まで邦楽曲をはじめさまざまなジャンルの音楽を演奏し、観客を魅了した。
ゲストは邦楽ユニット「B-Come(びかむ)」、尺八トリオ「般若帝國」、三味線演奏家の穂積大志。地元演奏家は29人、総勢45人がステージに立った。
古典の合奏曲「乱」で始まり、特徴的な主題が絡み合う二重奏を演奏。尺八トリオ「般若帝國」は、足のステップでリズムを刻みながら演奏するなど新しい尺八のスタイルを見せた。琵琶と語りの「鶴」は、鶴の恩返しを題材にした弾き語りで、観客は、物悲しく響く琵琶の音と語りが織り成す世界に引き込まれた。
邦楽を身近に感じてほしいと開いてきた「邦楽SALAD」。17回を機にコンサートを見直し、今後は新しい形を検討するという。 -
南ア世界自然遺産登録へ
南アルプス世界自然遺産登録に向け29日、伊那市、飯田市、諏訪郡富士見町、下伊那郡大鹿村の4市町村で長野県連絡協議会を立ち上げた。南アの自然を保全し、後世に継承していくため、各市町村の英知を結集し、連携を図る。
協議会は、4市町村の首長、議長ら12人で構成。会長は小坂樫男伊那市長、副会長は他3市町村長が務める。事務局は、伊那市役所政策推進課に置く。
07年度は、シンポジウムを開くなど連携・協力体制の確立に向けた情報の共有化や、自然についての学術調査などに取り組む。事業費は100万円で、人口割・面積割などから4市町村が負担。伊那市は41万6千円。
設立総会で、規約や役員選出、07年度事業などを決めた。
小坂会長は「登録までの道のりは長く、一筋縄ではいかないと思う。南アを自然のまま後世に伝え、観光面で生かしたい」とあいさつ。各副会長も「南アの自然のすばらしさを見つめ直し、世界に向けて情報発信できれば」「自然の中で生かされ、命をつないでいることを再確認することが大事」と期待を寄せた。
世界遺産登録運動は静岡県、山梨県、長野県の10市町村で展開。2月28日に、山梨県南アルプス市で3県の関係市町村で構成する連絡協議会を設立する。
南アは日本の中央に位置し、標高3千メートル級の高山が連なる。特別天然記念物ニホンカモシカやライチョウをはじめ30種類以上が確認され、キタダケソウなど南ア固有種もいる。
世界遺産登録にする範囲は今後、決めていくが「登録で規制が強いだけでなく、だれでもが世界遺産に接するようにしなければ価値がない」との意見もあった。 -
伊那剣心館が鏡開き
剣道クラブ「伊那剣心館」(熊谷進会長)は28日、伊那市の伊那北地域活性化センターきたっせで、第23回鏡開きをした。剣士をはじめ、指導者や保護者ら関係者80人余が集まり、一年間の決意を新たにした。
開会あいさつで熊谷会長は「目標を掲げ、挑戦する前向きな気持ちを忘れずにけいこに励んでほしい」、指導者の矢野昌史さんは「大きな気合いで迫力ある剣道をしよう」と呼びかけた。
クラブ員を代表して6年の菅原良太君が「礼節と忍耐を実行し、人としての誠心を重んじて、強く、いさぎよい剣士となるよう目標をもって一層けいこに励むことを誓う」と力強く宣誓した。
熊谷会長と中学3年生7人が用意された2つの鏡もちを引っ張り合って割り、一年の円満を祈願。剣士たちは正面素振りや左右面素振りなどを30本ずつこなし、大きな掛け声を会場に響かせた。
剣心館は小学生から中学生を対象にし、週2回のけいこをする。昨年は、南信柔剣道大会をはじめとする各種大会で上位進出を果たすなど、好成績を収めている。 -
みはらしファームの「そばの家名人亭」利用者30万人突破
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにある「そばの家 名人亭」(小林文麿代表)のオープン以来の利用者数が28日、30万人を突破した。30万人目と前後2組に記念品を贈って、節目を祝った。
30万人目は、仕事で伊那に訪れたという千葉県の子安孝夫さん(65)と秋山泰義さん(63)で「本場の味はやっぱり違うね。とてもおいしかった」と満足そうに話した。一組前は松川町の色部啓さん(35)家族、一組後は松本市の成沢雄枝さん(68)、雅子さん(68)夫婦だった。
小林代表は「大きなハードルだった。権兵衛トンネルの開通効果もあって、思った以上に早く、新年のうちに(30万人達成を)迎えられたのはうれしく、感慨深い」と喜んだ。
名人亭は1999年6月、伊那そば打ち名人会が市から委託を受けてオープン。03年に会員を中心に有限会社を立ち上げて運営。年平均3万人が利用し、多い日で350食ほどでる。昨年の権兵衛トンネル開通によって、以前と比べて1・2倍増加したという。
標高800メートルを超える地元の西山山ろくで栽培されたそば粉にこだわり「香りが良く、コシがある」手打ちそばを提供している。
2月28日まで、30万人突破記念感謝セール(200円引き)をしている。午前11時縲恁゚後7時(木曜日定休)。問い合わせは、名人亭(TEL74・1831)へ。 -
伊那文企画展
伊那谷の美シリーズ9「山岸主計展」伊那市の県伊那文化会館で26日、企画展・伊那谷の美シリーズ9「山岸主計展」が始まった。伊那市出身で世界的版画家の山岸主計(やまぎしかずえ、1891縲・984)の多色刷り木版画、油彩画など100点を超える作品を展示している。
山岸主計は伊那市美篶に生まれ、美篶尋常高等小学校卒業後に上京し、木版画の彫り師の修行を積む。1913年から16年まで、新聞挿絵の彫りを担当。西洋画(油彩画)の基礎も学ぶ。26年から数年間、欧米各国を旅行し、風景版画を多数制作。浮世絵の優れた彫り師として、また近代的な創作版画家として欧米でも高い評価を得る。
企画展では、昭和初期のアメリカ、カナダ、メキシコ、従軍画家としてスケッチした中国、モンゴル、朝鮮半島など世界各国の風景を、浮世絵の彫りという伝統技術で版画にした作品が多く、油彩画13点、クリスマスカード、彫りを担当した竹久夢二版画集、版木など貴重な資料もある。
学芸員の林誠さんは、「絵を学び、自分の絵を自分で彫って刷るという、ほかの画家とも版画家とも違う独創的なところがある。さまざまな側面から魅力のある作家」とし、「多色刷り木版画は瑞々しく透明感のあるところが見所の一つ。制作当時の時代をイメージしながら鑑賞するとより楽しめる」と話している。
会期は2月18日まで。午前10時縲恁゚後5時半。観覧料一般300円、高校生以下無料。 -
伊那養護学校高等部が作品販売
県伊那養護学校(細井久夫校長)高等部の生徒らが作業学習の時間に作った作品などの販売が27日、駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店1階メロディー広場と店頭で行われた。生徒約70人と教職員が接客に当たり、木工、縫製、陶芸、農芸、生活、薪(まき)の各班に分かれて作った机やいす、ベンチ、茶わん、皿、布袋などを格安の値段で販売。訪れた買い物客は「よくできているね」などと作品の出来に感心しながら何点も買い求めていた=写真。店頭では屋台で焼きいもの販売も行われ、生徒が「いかがですか」と大きな呼び込みの声を上げていた。
同校では授業の一環として週6時間の作業学習を行い、できた作品を年に1回、一般に販売している。売上は次回作品の材料費や学校の備品購入費などに充てられる。 -
公営特養みすず寮の存続を願う市民の集い
伊那市が上伊那福祉協会への経営移管を進めている特別養護老人ホーム・みすず寮の公営存続を願う市民の集いが27日、市民会館であった。約120人が集まり、民間移管反対への思いを強めた。
集いは、昨年11月末に発足した公営みすず寮を守る会(小林幹彦会長)によるもので、活動の経過説明を当たった小林会長は「2万人以上を目標に集めている署名も、1万8千近くなっている。社会保障まで市場原理の中に放り込まれてしまえば、格差社会は一層拡大する。安心して暮らし続けられるまちづくりのビジョンを作っていきたい」と語った。
また、県営老人ホームの民営化反対運動を展開している富山県職員労働組合の清水哲男会長を迎えた特別報告も実施。清水会長は「民間移管で一番問題となるのは職員がすべて入れ替わること。福祉施設は利用者とスタッフの信頼関係があって成り立っており、絶対に認めるわけにはいかない。お互いにがんばりましょう」とエールを送った。 -
花の直売所「はなまるファーム」をオープン
伊那市西箕輪
加藤晴泰さん
加藤定子さん明るいハウスの中には、冬の寒さを忘れさせてくれるようなかわいらしい鉢植えの数々が並んでいる。「この時季は花も少なくなるけど、できるだけここの環境に合った花にしようって集めています。見てください。うちのかわいい子を」。定子さんはちょっと風変わなビオラを笑顔で差し出す。
昨年末、念願だった直売所をオープンした。互いに「直売所をやりたい」という思いを抱いていたが、二人で取り組める形を考えた結果、花の直売所にたどり着いた。
「ここならいつも作業をしているわけだし、来てくれたお客さんに生産者の目線からアドバイスすることもできる。もともと営業をやっていたから、人と話をしている方がいいのかな」と晴泰さん。
それぞれ別の場所で農業とは関係ない職に20年以上携わっていたが、都会での生活に疑問を感じてUターン。晴泰さんは父親の畑を継いでリンゴを、定子さんは以前から好きだった鉢花の生産に携わっていた。直売所に出荷する生産者同士として出会い、2年前に結婚。それを機に、二人で協力しながら互いの作物に取り組んできた。「父親が切り花をやっており、覚えることがたくさんあることも知っていたから『花だけはやるまい』と思っていた。今は毎日が勉強で大変。でも楽しいけど」と笑う。
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他人とはなるべくかかわらない竏秩Bそんな都会暮らしに疑問を感じるようになったのは年を重ねてからのこと。その一方で、人と人とのつながりが息づく田舎の良さを改めて実感。田舎での生活を考えるようになった。
定子さんは一念発起で原村にある八ヶ岳中央農業実践大学校の短期講習に参加。そこで鉢植えづくりの基礎を学ぶ。
切り花のような華やかさはない鉢花。しかし、つくる人が違うだけで同じ種類であってもさまざまな表情を見せる。その魅力に、どんどん引き込まれた。
その後は地元の飯島町の花き生産農家で1年の研修を重ね、ついに自分で作った鉢花を直売所へ出荷する日を迎えた。
初めて出荷したものはブラキカムや小町リンドウなど。数はそれほど多くなかったが、朝、出荷したものが夕方になくなっているのを見て「どんな人が買ってくれたのだろう」と思いをはせた。
「市場出荷だと大量に作らないとならないけど、直売所なら作りたいだけ作って売ることができる。こまめな気配りを積み重ねて、直売所だけで年収300万円を稼いでいるおばあさんの話を聞いたことがあるのだけど、その人は自分が楽しみながらやっていたことに、後からお金が付いてきただけ。違う面から見ると、そういう風に楽しみながらやっていけるんだって思ったんです」
◇ ◇
二人で取り組むようになってからは、一人の時より視野が広がり、気持ち的な余裕も出てきたという。
「一人だと無理をしてぜいぜいしちゃってたと思う。やっぱり、一人よりも二人。これからは、生産者がこだわって生産したものを、ちゃんとした価格で売っていけたらと思っています。『あそこに行ったら面白いものがあったよ』って言ってもらえるようになりたい」 -
春富中1年・総合学習でミニデイ訪問
伊那市の春富中学校の生徒は26日、学区内にある福祉施設「老人憩いの家」の東春近荘、西春近荘の両施設で、ミニデイサービスを利用するお年寄りたちとゲームや歌の交流を楽しんだ。
総合学習の「福祉交流」コースを選択した1年生36人が各施設に分かれて訪問。福祉施設について理解を深めるための活動で、お年寄りたちが脳の働きを活性化しようと取り組む体操に参加した。
東春荘では、生徒11人と利用者21人が「い」や「に」の付く魚の名前の連想ゲームなどで交流し、お茶を一緒に飲みながらおしゃべりを楽しんだ。生徒らは即興で「校歌」の歌のプレゼントも贈った。
竹松高彬君(13)は「家にお年寄りがいないので触れ合うことができてよかった」と感想。戸田千代子さん(90)=東春近中組=は「若い人たちのわき出るパワーをもらって楽しかった。あどけなさの中に頼もしさがあったね」と、互いに交流を満喫した様子だった。 -
第8回伊那市ソフトバレーボールリーグ開幕
伊那市のソフトバレーボール愛好者チームが集まるリーグ戦が26日夜、同市の伊那中学校体育館で、50歳以下による「ブロンズの部」を先駆けに開幕した。50歳以上の「ゴールドの部」を含めた2部門で3月初旬まで、熱戦を繰り広げる。伊那体協ソフトバレーボール部の主催。
本年で8回目のリーグ戦は、ブロンズの部に9チーム、ゴールドの部に6チームの計15チームが参戦。それぞれ3月9日、5日までの間、同体育館を会場に1日3試合の総当り戦をする。
ブロンズの開会式で三沢岩視部長は「けがには気をつけ、十分に力を発揮して頑張ってほしい」と激励。前年準優勝チーム「BeeKing」の中原雅春さん(34)=同市富県=は「真冬の寒さをプレーの熱さで吹き飛ばすことを誓う」と選手宣誓した=写真。 -
日本画・洋画・軸装展 ベル伊那で30日まで
地元物故作家をはじめ、中央画壇で活躍中の人気作家らの作品を展示販売する「日本画・洋画・軸装展」は30日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
橋本雅邦、横山大観、下村観山、西郷孤月、菱田春草ら有名な物故作家や、福王寺法林、牧進、上村淳之、後藤純男ら人気作家らの作品70余点を並べている。
中村不折、池上秀畝、小坂芝田、佐藤雪洞ら地元物故作家の作品もある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
愛知県でヒマワリ咲く
夏と勘違いしたのかね竏秩B伊那市御園の養蜂家・小松実治さんが17日、ハチを増やすために出張所を構えている愛知県田原市馬草地区の菜の花畑で、ヒマワリが咲いているのを発見し、写真に収めた=写真。
ハチは寒いと活動しなくなり、女王バチも冬期は卵を産まない。しかし、暖かな場所に連れて行くと営巣活動を始めるため、小松さんの所では冬期でも暖かい渥美半島へ約1万匹のハチを運び、約3万匹までに増殖する。
渥美半島では例年2から3月にかけて菜の花が咲き始めるが、今年はそれより早く開花。また、前年に種を落としたと思われるヒマワリが所々で咲いているという。
小松さんは「あちらでは昨年の10月下旬から菜の花が咲いており。この冬はいつもより暖かく、普段なら伊那にいる間は活動しないハチが、少し暖くなっただけで外へ出て行く。結局夕方になると寒くて帰ってこれなくなってしまうが。暖冬異変は生き物にとっても大変」と話していた。 -
伊那市が副市長などの報酬について審議会に諮問
4月1日から配置される副市長の報酬などについて審議する伊那市特別職報酬等審議会が26日、伊那市役所であった。会長に伊那商工会議所の向山公人会頭を選出。小坂樫男市長は、今の助役の給料を副市長の給料とする案などを諮問した。
地方自治の見直しにより移行する副市長制に伴い伊那市は、助役に代えて副市長に置き、収入役を廃止する。しかし、合併などに伴い業務が多様化・複雑化していることから、現在の収入役を2人目の副市長として置く方針を示しており、2月下旬に関係条例を市議会に提案する。
同会の審議事項はそのうちの報酬に関する部分で▽副市長の給料(月額)を現在の助役の給料、76万8千円とすること▽収入役を削除すること竏窒ネど。また、合併後の市長の不在期間に設置されていた市長職務執行者の削除、選挙長や投票所の管理者など選挙に伴う非常勤特別職の報酬(日額)を国会議員選挙等の執行経費の基準に関する法律に定める額とする案についても検討する。
市の案を採用した場合、副市長一人当たりの年収は1281万7千円(賞与を含む)となる。現在の収入役の年収は1136万5890円。
委員からは「今度の副市長は責任や権限も現在の助役より重くなる。そういう点は配慮すべき」などといった意見が出た。
経過措置として、現在の収入役は任期存続期間に限り、収入役に在職できることになっているが、市では4月1日から二人の副市長を配置していきたいとしている。
審議会は2月7日に意見をまとめ、答申する。 -
手良保育園でポン菓子づくり
昔ながらの懐かしいお菓子を楽しんでもらおう竏窒ニ26日、伊那市手良機械利用組合の蟹沢豊治さんと登内誠一さんが手良保育園の園児らにポン菓子作りを披露した。
コンバインの共同利用などをしている同組合は「地域活性化に活用できないか」と、4年ほど前にポン菓子製造機を購入。地域のイベントなどで活用してきた。
手良保育園でのポン菓子作りは3年目。今年は、同地区の子育てサークル「ワイワイクラブ」との交流に合わせた。
ポン菓子はコメなどの穀物に強い圧力をかけ、それを一気に開放することで膨らませて作る駄菓子の一種。園児らは、圧を抜く時に出る大きな音に驚きながら、出来上がったポン菓子を試食。「初めて食べた。美味しい」と話しながら、昔ながらの味を楽しんだ。
蟹沢さんは「昔はポン菓子も人気のお菓子だったが、最近は人気がなくなってきた。でも、保育園では毎年好評」と話していた。 -
絵手紙交流 年賀状180枚
伊那市西町春日町の日本絵手紙協会公認講師の倉科照子さん宅で、倉科さん宛に届いた年賀状の絵手紙展が開かれている。絵手紙で交流を深めた全国の友人が寄せた年賀状180枚を展示している。2月上旬まで。
絵手紙を始めた8年ほど前から、毎年200枚近くの年賀が届くという倉科さん。「印刷した年賀状と違って手書きはじっくり楽しみながら見れる」のが魅力だという。自分だけで見るのはもったないと展示した。
年賀は、今年の干支(えと)のイノシシの絵が中心で、「寿」の文字や招き猫、獅子舞など縁起のよい図柄ばかり。筆や色鉛筆で描いたものばかりだけでなく、消しゴム判を押した絵手紙もあり見所は多い。
室内に並んだ色とりどりのはがきを眺め、倉科さんは「力作ぞろいの年賀が届くので、作品づくりのヒントをもらえたりする」と話している。 -
「環境」と「食」を考えるフォーラム開催
農業関係者などを対象とした「環境と食を考えるフォーラム」が25日、伊那市狐島のJA上伊那本所であった。環境や食に関わる取り組みを実践している農業関係者の意見交換があり、参加者それぞれが身近なところからことについて考えた=写真。上伊那農業改良普及センターなど主催。
フォーラムは環境に優しい農業や地産地消、食の安全・安心を考えることを目的としたもの。パネリストとして参加した長野県農村文化協会常務の池田玲子さんは、生活改善普及員として活動してきた過去の経験を踏まえながら「食の安心・安全とは、日本で作られた農産物をずっと食べ続けられる関係だと思う。日本はもともと米と大根と豆の地だが、戦後の栄養指導の中で、食文化が変化してしまった。日本人の食をどうやって取り戻すかが食の安全につながるのではないか」と指摘。その上で、こうした過去を知る世代の人がもう一度立ち上がり、それぞれの地域にある食文化を伝えていくことなどが重要であることを訴えた。 -
かんてんぱぱホールで伊那食品工業・塚越寛会長の写真展
伊那食品工業の塚越寛会長による「カレンダーづくり15年竏鋳ヒ越寛写真展」が2月25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。地元の自然豊かな情景をとらえた写真約60点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
地域の魅力を知ってほしい竏窒ニの思いから同社では、例年塚越会長自らが撮影した地元の風景写真を使ったオリジナルカレンダーを製作している。本年はその15年目の節目ということで、カレンダーに使った作品や異なるアングルから撮影した作品を一堂に集めた作品展を企画した。
四季折々の地元風景のほか、同社がサポーターとして参画している「日本で最も美しい村連合」に加盟する開田村、大鹿村の昔懐かしい情景をとらえた作品なども展示している。
塚越会長は「懐かしい風景がだんだん少なくなる今日、郷土のあり方やまちづくり、村づくりに思いをはせてみていただければ」と話している。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。 -
「六ヵ所村ラプソディー」上映へ向け
核燃料再処理工場と共に生きる人々の暮しを追ったドキュメンタリー映画「六ヵ所村ラプソディー」の上映が2月3日、伊那市駅前ビルいなっせである。市内在住の有志でつくる実行委員会は「自分の暮し、地域社会がいかにあるべきかを考えるきっかけになれば」と呼び掛けている。
同映画は、「日本の原子力産業の要」となる、04年に完成した青森県にある同工場を題材にした富山県出身の鎌仲ひとみ監督の作品。核と共に生活することを余儀なくされた人々が登場し、工場稼働に向けて動き出した計画をめぐって、さまざまな立場で語る。
夫と有機農業をする小森夏花さんの呼び掛けで、主婦や高校教師、放射能汚染が未だに広がるウクライナを支援する人ら8人で実行委員会を発足した。昨年11月から月2回の委員会を重ね、県内では初の上映を試みる。
小森さんは「工場が本格稼動すれば、原発が一年で出す放射能量を一日で排出するなどの問題を抱えている。遠く離れた東北の地の現状を知ることが、他人事ではなく自分の日常にもつながっている問題であることを知ってほしい」と話している。
上映は午後6時30分から。前売券千円(高校生500円)、当日券1300円(同700円)、中学生以下は無料。問い合わせは、実行委員会の小森さん(TEL72・8745)、平賀さん(携帯090・9809・9219)へ。
実行委員会を開くメンバーら -
悪質滞納者の自動車をタイヤロック
伊那市は本年度中にも、市税などの滞納者に対し、自動車を差し押さえる手段を取る。05年度末の滞納額は累積17億円で、滞納の縮減を図る。上伊那で初めての取り組み。
対象は、納付能力があるにもかかわらず、再三の催告に応じない市・県税、固定資産税、国民健康保険税などの滞納者。滞納額や資産調査などをし、滞納者名義の車両を差し押さえる。それでも完納しない場合は公売する。
文書や電話での催告、職員の訪問徴収、不動産や預貯金など債権の差し押さえなどに取り組み、一定の効果を上げているが、小坂市長は「払えるのに納税しない人がいる。タイヤロック装置導入で、抑止効果をねらう」と話す。
装置は、鉄製でタイヤが回転できないようにホイールを挟み、サイドミラーに付けた差押公示書とチェーンで結び、自動車を固定させる仕組み。普通自動車用と軽自動車用の各1個を導入した。購入費は2万6千円。 -
敬愛幼稚園と緑ヶ丘幼稚園の園児がアイガモ農法で収穫したモチ米でもちつき
伊那市の緑ヶ丘幼稚園・緑ヶ丘敬愛幼稚園(宮原満生園長)の園児が25日、アイガモ農法で栽培されたモチ米を使ってもちつきをした。
同園は昨年、低農薬の米作りを目指し「アイガモ農法自然栽培」を導入している箕輪町ブランド研究会の「信州・みのわ米オーナー」に申し込み、園外活動の一環としてアイガモが虫や草を食べる姿を見学。秋には、落穂拾いやワラ遊びなども体験した。その一部で、もち米を生産してもらい、収穫した6キロを、今回のもちつきに用いた。
園児らは「よいしょ」と元気よく声を掛け合いながら、うすの中へ振り上げたきねを勢いよく振り下ろし、つき上がったもちにあんこやきな粉などをからめて味わっていた。
園では昨年から自然を通じた園外活動に取り組んでいるが、五感を通じて感じた園児らの感動が、絵や創作作品の中にも現れるようになっているという。 -
工房信州の家づくりが県知事賞を受賞
伊那市西春近のフォレストコーポレーション(小沢仁社長)を中心に構成する「信州の家は信州の木で竏注H房信州の家づくり」グループは、県ふるさとの森林づくり賞(県など主催)の信州の木利用推進の部で県知事賞を受賞した。家造りで県産材利用に貢献したことが認められた。
家造りで、梁(はり)や柱、床などに杉、ヒノキ、唐松など県産材を使用。住宅1棟当たりの県産材使用率を03年の30縲・0%から05年に70%まで高めた。さらに、県産材50%以上使用した住宅建設は05年度25棟、06年度(12月末現在)40棟を数えた。
1棟当たりの県産材使用率80%(残り20%国産材)、建設棟数50棟を目標に置き、昨年10月末、製材・建材屋と共同で天然乾燥ストックヤードを新設。
利用できる国産材があるものの、流通が確立されておらず、外国産材に比べて使用率が低い現状にある。国産材を調達し、30棟分を確保。木材は半年縲・年間、自然乾燥させる。人工乾燥機に比べ▽木材の色、つやが良い▽木材の強度が強い▽収縮割れが軽減される竏窒ネどのメリットがある。市場だけでなく、山林所有者が木材を運び込む基地にしたいという。
小沢社長は「製材、建材屋などの協力があってできたこと。改めてネットワークを作る意義を認識した」と話し、耐久性に優れる県産材利用をさらに推進する。
同社は05年、県産材を利用し、環境や健康などに配慮した質の高い住まいに取り組む県の「信州木づくりの家」グループに認定されている。 -
西箕輪小で来入児一日入学 給食を試食
伊那市の西箕輪小学校(御子柴俊治校長)は25日、来年度入学予定者を対象とした一日入学会を開き、本年初めて給食の試食も試みた=写真。来入児や保護者ら81人が参加し、入学前に小学校の雰囲気を味わった。
試食会は市内でも初の試みで、学校給食に少しでも慣れてもらうために企画した。学校と保育園の連携を深める目的で、参加者は、児童たちの授業風景も見学した。
けんちん汁や野菜のゴマあえなど5品の献立は、低学年が食べる量を用意。園児らは保護者と一緒に食事を始め、それぞれのペースで食べた。
大萱保育園の白鳥陽一くん(6つ)は、ご飯をお代りする勢いで給食を平らげ「おいしい」との感想。母親の麻里さんは「学校では好き嫌いなく給食を食べてほしい」と話した。
西箕輪北部、南部保育園の両園の園長を兼務する、塚本晶子さんは「食事に好き嫌いのある子どもにとっては学校給食は不安材料の一つ。保育園から環境が変ることを、事前に体験できる機会として貴重」とした。 -
春の高校伊那駅伝PR
「春の高校駅伝まであと○日」竏秩B新伊那市誕生、男子第30回大会の節目を記念してコース変更した、春の高校伊那駅伝(3月18日)の新コースになった同市美篶上川手の三峰川右岸農道沿いに、開催日までのカウントダウン看板が設置されている=写真。
手作り看板を設けたのは、同地区の会社員白鳥博文さん(46)。毎夕数字を入れ替え、大会をPRしている。白鳥さんは上伊那農業高校2年生の時、第1回大会に出場し1区の区間優勝者。思い出のある大会に感謝を込め竏秩A看板を設置したという。
大会名と開催日、残り日数をA3判の7枚の看板に記し、上下線沿いに2対立てた。大会日まで残り20日を切るころには、現在の看板に手を加え、工夫する予定。当日は横断幕で選手らを応援したいという。
白鳥さんは「選手たちには悔いのないレースを展開することを期待する。走る人が楽しんでもらえるよう応援し、県外ランナーには伊那市で走った思い出を残してもらえれば嬉しい」と話している。 -
服部幸應食育講演会
上伊那農業協同組合(JA上伊那)による「フレッシュミズ大学」の公開講座が20日、伊那市狐島のJA本所であった。受講者など、100人以上が参加。講師に迎えた服部栄養専門学校校長の服部幸應さんは、大人の責任として子どもたちに食育をしていくことの重要性を訴えた=写真。
服部さんは、現在の死因のほとんどが、食事によって引き起こされていることや、はしの持ち方、いただきますといって食べるなどといった食事マナーがどんどん低下している日本の現状を指摘。また、食料の約6割を輸入で賄っている半面、約4分の1が残飯として捨てられていることに触れ、「大人がこのことを分かって指導してあげなければならない時代」と語った。
また、子どもと関わっていく上では、0縲・歳にできるだけスキンシップを取り、3縲・歳はできるだけ家族の誰かと食事をとれる環境を整えることで、好き嫌いとなくしたり食事のマナーを伝えていくことの重要さを訴えた。 -
マルミ写真塾が作品展
箕輪町松島のカメラ用フィルター製造の「マルミ光機長野工場」の社員でつくる、マルミ写真塾の写真展「趣くままに」は2月5日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。入場無料。
商品開発のためにカメラのことを学ぼう竏窒ニ6年前に有志で発足し、本年で5回目の展示。地元の山や花、鳥などを題材に半切縲・つ切りサイズの新作を、メンバー5人が27点を出品している。
使い心地を確かめるため、自社製品を使って撮影した作品も一部ある。特殊なフィルターで日の光が広がる様子を「霧」のようにぼやかしたり、光量を調節して水の上の木の葉の動きをスローシャッターで捕えたりして、写真を撮る魅力を伝えている。
マルミ写真塾代表の唐沢豊長野工場長は「新しい商品のアイデアを生むため、これからも、もっと写真について理解を深めていきたい」と話している。
土・日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
伊那小のガラス割られる
23日午前6時58分ごろ、伊那市の伊那小学校東側の児童玄関のガラスなどが割られているのを、出勤した教諭が発見した。伊那署は、ガラスなどを割った犯人について捜査を進めている。
発見した藤松伸二郎教頭によると、同教頭が玄関の施錠を確認した22日午後9時30分から23日朝までに犯行があった。22日は翌日の午前0時過ぎまで職員が仕事をしていたが、物音など変った様子はなかったという。
被害があったのは、約1メートル四方の厚さ5ミリのガラス7枚と、蛍光灯1本。割れたガラスには、蹴破ろうとした靴跡が残っていたというが、犯行の方法は詳しく分かっていない。
同小学校は、臨時の全校集会を開き、北原和俊校長が「警察官も調べているので安心して、心を落ち着いて生活するように」と、全校約750人に呼び掛けた。
今後は、地域住民らの協力を得て警戒していきたいとしている。被害のあった玄関へ警報機を設置することも検討している。 -
塩尻河川敷男女焼死体事件 民事訴訟で他殺立証
塩尻市の奈良井川河川敷で02年10月、男女2人の焼死体が見つかった事件で、亡くなった会社員酒井宏樹さん=当時(24)=の両親(伊那市西春近)が生命保険会社に、保険金の支払いを求めた訴訟の判決が23日、地裁飯田支部であった。被告側の「死亡は自殺によるもので支払い義務はない」との主張に対し、松田浩養裁判長は、死亡保険金約3500万円を支払うことを命じた。遺族は息子が他殺されたことを民事訴訟で立証した。
02年10月12日夜、宏樹さんの乗用車が燃え、車内で宏樹さん、車外で交際相手の女性=当時(24)=の遺体が見つかった。塩尻署は捜査本部を設置せず、事件、自殺の両面で捜査し、宏樹さんの「無理心中」との見方を強めていた。
殺人事件として遺族は、県警に捜査本部設置を求める行政訴訟を起こすも04年6月に却下された。他殺であることを認めてもらうため、宏樹さんが02年1月に母親・倫子さん(51)を受取人として加入した保険会社を相手に03年12月、提訴していた。
判決文によると、裁判官は「宏樹の死は他殺であると認められる」とした。原告弁護人の長谷川洋二弁護士は、殺害直前に撮られたと思われる、2人が仲むつましく写った写真が判決の要因に触れた竏窒ニ主張。「写真からは(自殺するような)険悪な要素はまったくない」とした。
倫子さんは「最初から宏樹がそんなことをする子ではないことを分かっていた。ありがたい判決をいただき今は感無量。宏樹は亡くなってしまったがこれからは、息子の分まで頑張って生きたい」と涙をこぼして話した。
父親の覚さん(53)は「最終判断機関の裁判所が他殺であることを認めた。宏樹にかけられた無理心中という汚名を晴らすことができ、親として最低限度のことを息子にしてやれた気持ち」と感想。しかし、殺人を犯した犯人は捕まっていない竏窒ニし、県警には捜査本部を設置してきっちりと捜査してほしいことを伝える考えだ。 -
新い~なちゃんカードのサービス 2月1日開始
伊那市の多機能型ICカード「新い縲怩ネちゃんカード」のサービスが2月1日から始まる。カード所有者は、ポイントやプリペイド残高のデータを旧カードから新カードに移し変える必要がある。市コミュニティーカード協同組合の加盟店で2月1縲・日、ポイント5倍セールを展開する。
新カードはシステムの老朽化などで、アルプス中央信用金庫のキャッシュ機能などをはずし、ポイント機能(100円の支払いで1ポイントがつく)とプリペイド機能(現金をカードに入金して買い物などができる)を残した組合独自に切り替える。1ポイント1円で、有効期限は1年間。
今後、バックを持参した人にポイントがつくなど新たな機能を検討する。
加盟店は飲食、衣料品、書店、薬局など145店。店頭に、目印の赤い桃太郎旗が立つ。
端末機は市役所や伊那中央病院、みはらしの湯、羽広荘に置き、住民票の写しや入浴料などの支払いが可能。市営駐車場、「イーナちゃんバス」は対象外となる。
これまでのカードは、キャッシュカードとして継続使用する。
カード所有者は、市内、郡内など1万7千人。すでにダイレクトメールで新カード開始を知らせている。
データの移行作業は20縲・1日午前10時縲恁゚後6時、駅前再開発ビル「いなっせ」4階401会議室である。1枚につき5分程度で済む。
新規も無料で受け付ける。
切り替えた人の中から抽選で100人に図書カード(500円分)をプレゼント。
それ以降は事務局で対応するが、3月末を過ぎるとポイントは無効となる。
問い合わせは、事務局(TEL72・7000)へ。 -
伊那の方言を使った創作劇
伊那谷伝統文化公演が21日、伊那市生涯学習センターであった。伊那の方言を使った創作劇に、地域住民ら約300人が見入った。
昨年に続く第2弾で、NPO法人伊那芸術文化協会が伊那谷にある伝統芸能や言葉の文化を見直す機会にしようと企画。今回は県無形民俗資料に指定される山寺区の「やきもち踊り」、長谷に伝わる「ざんざ節」「キンニョンニョ」を取り上げた。
方言劇は、大学生かなが帰郷した場面を設定し、祖父母らが登場。県伊那文化会館付属劇団「南信協同」が演じ、劇の中で保存会員が踊りを披露した。
会話の随所で「おつくべ(正座)」「あっこ(かかと)」などの方言が使われ、SBCアナウンサー久保田祥江さんが一幕ごとに方言の意味や踊りの由来などを解説した。
観客はうなずいたり、笑ったりしながら楽しんだ。