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いよいよ桜の季節 伊那公園にぼんぼり
伊那市中央区の有志でつくる伊那公園桜愛護会は25日、今年の「さくらまつり」に向けて、ぼんぼりの飾りつけを始めた。約50人の会員が午前6時半に集まり作業をした。
公園入口の道路両側に支柱を立てて、ぼんぼり約50個が立ち並んだ。26日は公園内にぼんぼり約400個が吊るされる予定だ。
会員によると桜の咲き始めは4月10日ごろ竏窒ニ、ほぼ例年並みの予想。温かい日が続けば5日にも開花しそうだという。
「さくらまつり」は伊那公園と春日公園で、4月1日縲・3日の期間で開く。ライトアップは1日の午後6時半、花火の合図と共に同時点灯する。
期間中は12日、伊那公園の「伊那節まつり」をはじめ、ルネッサンス西町の会による新酒大会(15日予定・春日公園)、伊那公園桜愛護会の太鼓・カラオケを楽しむ会(16日・伊那公園)などがある。 -
伊東佑季さんが協力隊員として中米へ
伊那市福島の伊東佑季さん(27)は、青年海外協力隊員として中米ベリーズに赴く。23日、市役所を訪れ、小坂市長に出発あいさつをした。
職種は美術。首都ベルモパンから北東60キロにあるベリーズシティーのセントジョセフ小学校に配属され、5縲・5歳くらいの子どもたちに美術を指導する。公用語は英語。派遣期間は08年3月までの2年間。
30日の出発を前に、伊東さんは「美術だけでなく、音楽、スポーツを複合させ、自分を表現する手段としてアートの楽しさを伝えたい」と抱負を語った。
子どものころ、協力隊員と交流したことがあり、活動に興味があったという。大学卒業後、南箕輪中学校で美術を教えた経験を持つ。ゆくゆくは作家として活動したいと考えており「不安はあるが、経験をステップにしたい」と話した。 -
名刺台紙が3種類できる
31日の伊那市・高遠町・長谷村の合併を控え、伊那観光協会は、新伊那市をPRする名刺台紙を3種類作った。「名刺を使って新市の観光案内を」と広く活用を呼びかけている。
台紙は▽雪をかぶった中央・南アルプスをバックに咲く桜など3市町村の風景写真3枚を使用。裏面は広域マップのイラストつき▽権兵衛トンネルをPRするもので、表に伊那、裏に木曽の宿場町をそれぞれ表示。名刺の中央にあるトンネル部分は、希望によって穴が開く▽権兵衛トンネルから眺めた南アルプス竏窒フ3種類。
台紙は100枚で300円。名入れなど印刷は別となる。
販売は、市役所商工観光課(TEL78・4111内線2131)の窓口のみ。 -
伊那市 災害発生時の対応着実に
伊那市防災会議(会長・小坂樫男市長)が23日、市役所で開かれ、市がつくった「避難所マニュアル」の概要版を4月以降、区長や組長、避難所指定にある公民館、学校などに配ることにした。
昨年12月に製作した同マニュアルの内容を、A3判1枚の両面に一目で分かるようまとめた。地震・風水害が発生した場合の避難所開設までの手引き、地震が起きたときの対応方法などが記されている。
避難所マニュアルは04年10月の台風23号による災害時、避難所を10カ所設けたが、対応に不手際があったことを反省して作成した。
5月以降には合併する高遠町、長谷村の区長などにも配布。概要版は全部で約3500部を印刷した。
小坂会長は会議で「本年度を振り返ると伊那市では、大きな災害もほとんどなく平穏な年だった。しかし、外に目を向けると災害は各地で多発している。有事にそなえて、自主防災組織の充実、迅速な災害情報の伝達に努めたい」とあいさつした。 -
いなっせ管理組合が初の消防訓練 高層ビル災害に対応
伊那市駅前ビルいなっせ内のテナントや事務所などでつくる「いなっせ管理組合」(松澤一男理事長)は23日、同ビルで初めてとなる消防訓練をした。約30人の組合員が参加し、利用者の安全を確保するため、有事にそなえた。
伊那消防署員の指導で、避難器具による屋外への避難、屋内消火栓や消火器の取り扱い訓練などを実施。地上約24メートルにある7階窓からの避難は、はしご車を使用し、救助者のもとまで署員2人が向かうと「バスケットには左足から足を掛けてください」などと誘導し、救助した。
市生涯学習センター職員・酒井高太郎さん(30)は、はしご車のバスケットに乗るのは初めて。「恐かったが、署員の誘導に従がっていたらいつのまにか乗れていた。緊急時は利用者を誘導する立場なので、そのときの参考になれば」と感想を述べていた。
署員は「災害はいつ発生するか分からないので、今日のような訓練を積み重ね、体で覚えてほしい」と講評。松澤理事長は「いなっせに集まる人たちの安全を守るため、組合員はつねに防災意識を持っていなければ」と話していた。 -
伊藤三千人さん個展「ふるさと信濃路の四季」
高遠町勝間出身で一水会会員の洋画家・伊藤三千人さん(73)の個展「ふるさと信濃路の四季」は28日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
伊那市や高遠町の風景画を中心に43点を展示販売。四季折々の明るい色彩と躍動感溢れる独特のタッチで描いた作品に、多くの人の関心が集まっている。
作品は高遠城址(し)公園から望む夕暮れの中央アルプス、秋の白馬三山など。イタリアのアッシジの農家を描いた水彩画は、石づくりの民家やオリーブの木を油性ペンで勢いよくデッサンしている。
伊藤さんは高遠高校で中川紀元氏に油絵の手ほどきを受け、高校卒業後は文化学院美術科の山口薫氏に師事。一水会創立者の木下義謙氏から知遇を受けて絵を学び、一水会に出品するようになった。
現在は神奈川県相模原市の自宅にアトリエを構え、都内と伊那市を中心に個展を開くなど活躍。伊藤さんは「伊那谷の美しい風景を描き、残していきたい」と作画活動に燃えている。
午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後4時)。 -
かんてんぱぱ・権兵衛トンネル開通記念工芸展シリーズ2
権兵衛トンネル開通記念「伊那と木曽の工芸作家展」の第2シリーズが23日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。昔懐かしい光景を人形で再現する御子柴明實さん(69)=伊那市宮本町=と、木目を生かした箱や厨子、碗などを手掛ける北原昭一さん(59)=木曽町=の作品約80点が、訪れた人たちの目を楽しませている。
御子柴さんの人形は、桐の木を彫り、木目込み、彩色を施したもの。もとは桐塑人形を製作していたが、飯島悠紀氏に師事したことをきっかけに、美しいラインを表現できる木彫に取り組むようになった。
「だるま市」「そば打ち」など、自身が幼いころに目にした光景をテーマとしたものが多く、安堵(あんど)感や懐かしさがある。そのほかにも、イマジネーションから造形した作品もある。 -
伊那まつりは8月5・6日
第34回伊那まつり委員会が23日、市役所であった。31日に合併する高遠町・長谷村を含め、商工観光関係者など委員約30人が集まり、開催日を8月5、6日と決めた。
テーマに「飛躍」を設定。5日の「市民おどり・おまつり広場」、6日の「花火大会・遊ingビレッジ」を二本柱に、例年並みのイベントを組んだ。
メーンの一つ、市民おどりは、合併により過去最高だった昨年の6万4千人を超えそうだという。場所は、駅前再開発ビル「いなっせ」の活用効果や交通の利便性などから、従来通り中心商店街とした。
また、第35回に向け「伊那粋踊り」よりテンポが速く、激しい動きの「ドラゴン踊り」より緩やかな踊りの研究をしていく。
委員会では、事務局からまつりの実施方針が報告され、了承。組織は市民おどり、花火、交通など7委員会を設ける。
実行委員長に選出された久保田祥圃区長会長は、市民参加のまつりになるよう協力を求めた。
4月下旬ごろ、実行委員会を開き、詳細スケジュールなどを詰める。2町村の位置づけも検討していく。 -
公金横領職員・横領金額10年間で返済へ
伊那市・箕輪町・高遠町、南箕輪村、長谷村で構成する伊那中央行政組合の議会定例会が22日、伊那市役所であった。15億4565万円の06年度一般会計当初予算案、伊那中央衛生センター横領事件の専決処分、組合定数条例の一部改正などの11議案を原案通り承認、可決した。
同センターの元庶務係長による公金横領事件について、組合長の小坂樫男伊那市長は冒頭のあいさつで「住民の皆さまに多大な迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と陳謝した。
同日、定例会前にあった理事者会では、被害額約2600万円を元庶務係長や親族が組合に対して31日から、月々22万円の10年間返済することを組合内で確認。返済金分は毎年度の構成市町村が支払う、センター運営費の負担金から減額する。
本年度予算の収入見込みについては、横領による05年度減収分(約600万円)を見込みから削減し、減った分を経費削減や予備費などで調整した。
31日の伊那市・高遠町・長谷村の3市町村合併に伴い、構成市町村が5から3へ削減。議員定数も現20人から15人(内訳新伊那市10人、箕輪町3人、南箕輪村2人)に減員する。小坂市長が失職後は、平澤豊満箕輪町長が職務代理者を務める。 -
中央区のロトウザクラ咲き始め
伊那市中央区公民館にあるロトウザクラが咲き始めた=写真。
木は区制100周年の記念に植樹したもので、花を咲かせるのは2度目。ここ数日の冷え込みのため、開花は昨年に比べると2、3日遅れているが、ほぼ平年並みだという。
現在は3分咲き程度。花はそれほど開いていないが、鮮やかなピンク色のつぼみが連なり、春の訪れを告げている。花は4月上旬まで楽しめる。 -
伊那市立図書館が3市町村合併記念企画
伊那市立図書館で29日まで、伊那市・高遠町・長谷村の市町村合併記念企画「図書館ウォークラリー」が開かれている。中学生以下を対象とした、館内に隠された合併にかんする問題を解いて楽しむイベント。期間後に答え合わせをして、正解上位者にはイーナちゃんグッズを賞品として送る。
新伊那市についてもっと理解を深めてもらおう竏窒ニ計画された合併記念企画第1弾。壁や本だななどに掲示された問題は、館内1階の児童室内に10問、2階の一般図書室内に5問の計15問。掲示場所が分からないときは、図書館職員が手引きしてくれる。
問題は「新伊那市は県内の中で何番目に広い市になるか」「高遠城址(し)の桜は何という種類か」「長谷村にある大きなダムの名前は何」竏窒ネど。子どもたちには難しい問題が多いため、1階児童図書室入口にヒントが書かれた紙が張り出されている。
解答用紙の受け渡し、回収は児童室カウンターまで。問題の答えは31日、児童室内に掲示。上位10人には伊那市のイメージキャラクター「イーナちゃん」のクリアファイル、シールなどを送る。
合併記念企画第2弾「おはなしのひろばスペシャル」は25日、午前10時30分から、同図書館1階エントランスホールである。3市町村の読み聞かせボランティアによる、絵本や紙芝居の朗読、手遊びを楽しむ。
27、28日は休館日。午前10時縲恁゚後7時。 -
伊那中央病院 一般病床増床工事が終了
伊那中央行政組合が運営する伊那中央病院で22日、昨年6月から進められてきた一般病床の増床工事が終了したことを祝う竣工式が開かれた。満床状態が続く、救急患者の受入が困難な状況を改善するための工事終了で、病床数は344床から46床増え、390床となった。
増床部分はこれまで資料置き場や会議室として使っていた3階西病棟の「トリアージスペース」を改修。工事は病院北東にある駐車場に、同じ機能がある別棟(鉄骨3階建て、延床面積約1500平方メートル)と、カルテ倉庫(鉄骨平屋建て、同約230平方メートル)を昨年11月末までに建設し、着手した。総事業費は約5億8600万円。
増床分は1人部屋4室、4人部屋9室、6人部屋1室の計46床。このうち6人部屋は重症患者治療用の「高度治療室」(HCU)として使用。増床病棟は4月1日から一般病棟として使われるが、将来的には46床中24床をリハビリ病棟などに活用する計画もある。
式典で小川秋実院長は「ハード面では理想的な状態となったが、これからは医師の確保などのソフト面を充実していきたい。また、上伊那地区の病院とも連携を取り合って、一つの病院として医療に取り組んでいきたい」とあいさつした。 -
人と森とを近づける「市民の森林」の実現へ
伊那市のますみケ丘平地林利活用実施計画策定委員会(浜田久美子委員長、10人)は22日、小坂市長に報告書を提出した。「市民の森林(もり)」の実現に向け、多くの人がかかわり、森林が適正に整備されるようプログラムを組んだ。
実施計画は06縲・0年度の短期計画、それ以降の中・長期計画。森林環境学習や森林整備の実践者、公募など委員が現地視察を踏まえ、平地林の具体的な利活用を考えた。
実施計画は「運営プログラム」「森林整備」「施設整備」「運営組織」で構成。運営プログラムの基本姿勢に▽平地林の認知度を上げる▽管理運営の参加を促す▽地域特性を生かして他地域からの滞在を増やす竏窒ネどをすえた。全体イメージを(1)森の学校(平地林の森林資源を活用して作業体験や自然観察など)(2)森林空間活用(健康、スポーツ、各種文化活動)の2つに分け、まきストーブ塾、きのこ育て体験、森林セラピーなどプログラムを提案。トイレや給水施設の整備も盛った。
また、運営プログラムを効果的に実施し「市民の森林」の機能を担える組織づくりを挙げた。
報告には正副委員長2人が訪れ、浜田委員長は、暮らしと森林との接点が減っている現状から「平地林を拠点に、市内全域へと広がり、森林に愛着が持てるようなプログラムとした」と話した。
市は報告書を尊重していくという。
平地林はアカマツを中心とした約68ヘクタール。97年から「市民の森」として地権者から用地を買収、04年度末で賃貸借を含め約53ヘクタールが済み、一次間伐が完了している。報告書で、アカマツを間伐して材を利用しながら、天然の力で生えてくる多種多様な植生を育て、針葉樹、広葉樹が混交した森林を目標としている。 -
市長選・市議選まで、あと1カ月
伊那市・高遠町・長谷村の合併による新伊那市発足に伴う市長選挙、市議会議員選挙が4月23日告示、4月30日投開票の日程(予定)で行われる。告示まで、あと1カ月となった。
市長選は、今のところ、伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=が出馬表明しているのみ。
市議選は、初回に限り、各市町村を単位とした選挙区が設けられるが、長谷を除く選挙区ではすでに定数を超え、選挙戦は確実だ。
【市長選】
市長選は、伊那市長小坂氏が出馬表明しているのみ。新人擁立の動きはあるものの、具体名が挙がるまでに至っていない。
新人擁立に動く共産党は「いつの段階で、結論が出るのかは未定」という。
市民有志は「市民の声を聞き、市政に反映できる」人材を求めて動いているが、選挙日程が市議選と同じであることから、人材確保など擁立が難しい状況。次期選挙も踏まえ、あきらめず何とか選挙戦に持ち込みたいとする。
市民の中には「新しいまちが立ち上がるとき。無投票でなく、市民の審判を受けるべき」という声もある。
1月中旬、正式に出馬表明した小坂氏は「7万4千人の市民が『合併してよかった』と思えるように最後の努力をしたい」と述べ、主な施策に▽自主財源の確立▽権兵衛トンネル開通に伴う観光▽少子化対策竏窒唐ーている。
【市議選】
市議会の議員定数は26で、伊那市18、高遠町5、長谷村3。
◆伊那市
出馬表明しているのは現職18人、元職1人、新人2人。
元職は会社役員飯島尚幸氏(60)=公明党・西春近、新人は前女性団体連絡協議会長竹中則子氏(64)=無所属・手良、NPO法人「クローバーコミュニケーション信州」代表野溝直樹氏(40)=無所属・東春近=。竹中氏は市女団連OB有志らでつくる「明日を担う女性の会」が「女性を政策決定の場へ送り出したい」と擁立。野溝氏は「NPO活動などの経験を生かし、建設的、実効的な施策を打ち出せる市議として役に立ちたい」と出馬を決めた。
現職引退は、無所属の北原斉=手良(1)(当選回数)、小林光豊=西箕輪(3)、高沢勝=中央(3)、藤島雄二=西春近(3)、共産党の小林和人=西箕輪(6)、公明党の赤沼利光=西箕輪(8)=の6氏。
西箕輪地区は、現職5人のうち3人が引退することから「地区内で何とか立てたい」と新人擁立に動いている。
東春近では、現職2人に加え、新人1人が立ち、激戦区となりそうだ。
党派は無所属16、共産党3、公明党2。共産党は現職1人が引退するが、3人が続投を、公明党は現職1人が引退、元職1人が出馬し、現有2議席の確保をそれぞれ目指す。
合併を機に、協働のまちづくりなどを掲げ、地元に限らず、市内全域から支持を集めたいとする立候補予定者も目立つ。
30代女性を推す動きもあったが、本人の意思が固まらなかった。
3月2日現在の有権者数は、4万9361人。
◆高遠町
現職7人、新人1人が出馬を表明。西高遠からは現職5人が立ち、混戦を極めそうだ。
現職はいずれも無所属で、西高遠の飯島進(52)、伊東實(70)、春日嗣彦(51)、原浩(68)、下山田の野々田高芳(69)、藤沢の伊藤明由(66)、共産党で西高遠の関森照敏(65)の各氏。新人は、前高遠町観光協会事務局長の農業・平岩国幸氏(68)=無所属・上山田=が名乗りを上げている。
引退表明はいずれも無所属の小松晃氏(69)=上山田、前林賢一氏(69)=小原、松井教一氏(50)=山室。
◆長谷村
羽場好美氏(47)=無所属、宮下金典氏(55)=共産党=のいずれも溝口の現職2氏が出馬を表明。非持地区からも現職の出馬が濃厚だ。
無所属の窪田清彦(66)=黒河内、中山達得(73)=非持、吉田由季子(38)=同、の3氏が引退を決めていて、そのほかにも年齢などを理由に退く考えの現職も数人いる。 -
こどもたいそう
全身を使って楽しもう竏窒ニ19日、伊那市の子育て支援グループ・子どもネット伊那は、5縲・歳を対象とした体操教室を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。約30人の子どもたちが集まり、普段はあまりなじみのない器械体操に挑戦した。
体を使わなくてもできる遊びが多くなる中、もっと主体的に体を使ったり、器械体操に触れるきっかけづくりをしてもらうことを目的としており、今年で2回目。
講師に迎えた諏訪市のトレーナー・落井達彦さんは「学校でも楽しめるような体操を覚えよう」と子どもたちに呼びかけ、前転、後転、ブリッジなど、基本的な動きを伝授した。手のつき方や回転の仕方を知らなかった子どもたちも、落井さんの指導を受けながら徐々にコツをつかみ、ほおをまっ赤にして笑顔を見せていた。 -
森林や森林整備の現状を学ぶ「森の通信簿」
森林整備ボランティアなどに取り組むNPO法人「森の座」(西村智幸理事長)は21日、森林の状況などを学ぶ「森の通信簿」を伊那市横山の山林で開いた。約15人が参加し、KOA森林塾や島・ス山林研究所で指導に当たり、長年山造りに携わってきた元信州大学農学部教授・島・ス洋路さんから、森林整備の現状と課題などを学んだ。
島・スさんは、釣り竿(さお)を使った簡単な調査方法で整備されていないカラマツの人工林には、1ヘクタール当たり約1800本の木が密集していることを示し「木が太るためには1本当たりの占める面積が広いほど良いが、手入れされてない人工林は1本の占める面積が少ないため、すべてが細長くなってしまっている」と説明。光を好むカラマツの場合、日陰となった下の部分から立ち枯れていることも指摘した。
生活の中で40%の間伐材が消費されていた昔と比べ、現在は0・5%しか国内の資源が使われておらず、間伐をしても、木材を運び出す経費の方が高くついてしまうという。自然回帰を意識した動きは高まりつつあるが、実際にはほとんど進行していないのが現状。島・スさんは「安価な外国産の木材を輸入し、パルプなどを製造する一方で、国内の資源は遊ばせている日本の現状も知っていてほしい」と語った。 -
喫茶はるかで花と漆の二人展
春の訪れを感じさせる漆作品と樹脂粘土で作った花やアクセサリーなどが並ぶ「花と漆の二人展」が27日まで、伊那市西箕輪の喫茶はるかで開かれている。
漆工芸の福澤勇次さん(58)=駒ヶ根市、粘土工芸の丸山千恵さん(58)=箕輪町の合同展で2回目。“桜”をテーマとした作品約80点を展示した。
3年ほど前から木曽地域に通いながら漆を学んでいる福澤さんは、伝統的な木曽漆器の技法で作った盆や弁当箱に加え、麻布を漆で塗り固めた花器や髪止めといったアクセサリーを出品。奥が深く、気品のある漆に魅了され、「鎌倉塗り」といった彫りに塗りをほどこす技法などにも取り組んでいる。
丸山さんは花、ブーケ、アクセサリーなどを樹脂粘土で作製。「作品に表現した花々の特徴を見てほしい」と話していた。
会場では展示即売もしている。 -
友達大切に小学校へ 伊那緑ヶ丘幼稚園で卒業式
伊那市山寺区の伊那緑ヶ丘幼稚園(宮原光生園長)で21日、05年の度卒業証書授与式があった。卒園児19人(男子10人、女子9人)が友だちと共に遊び育った園舎を巣立ち、小学校生活への一歩を歩み出した。
保護者や来賓の拍手で迎えられた園児たちは元気いっぱいに入場し、園歌を合唱。卒園児一人ひとりに卒業証書を受け渡し、がっちりと握手をした宮原園長は「幼稚園で努力したことを思い出し、小学校へいっても頑張って」と送り出した。
PTA会長の城田実さんは「小学校へいって友だちと離ればなれになっても、ずうっと緑ヶ丘の友だちのことを大切にして」と卒園児に向けてメッセージ。集まった保護者らは目に涙を溜めながら、我が子の旅立ちのときをカメラやビデオで撮影していた。
児童たちは「おもいでのアルバム」など2曲を皆で歌い、最後の思い出を作って学び舎をあとにした。 -
社会参加に立ちすくむ若者たちへの対応
伊那市は18日、「こころの健康づくり講演会」を同市役所多目的ホールで開いた。講師の県精神保健福祉センター臨床心理士の角田恵子さんが「社会参加に立ちすくむ若者たち」と題して、引きこもりやニートの支援のあり方などについて解説した=写真。
ストレスを抱えた現代人の心の健康について考える集いで、今年で4回目。上伊那から約200人が参加し、講師の話に耳を傾けた。
引きこもりやニートについて角田さんは、「若者に対する、怠けているなどのシビアな見方は根強い。しかし、その中でも支援、応援していく必要がある若者がいることを整理し、理解を深め、どのように応援していかねばならないか皆で考えたい」と呼びかけた。
「厳しく周りから非難されせかされると、自己防衛しようと一切、人と接触しなくなるようになる。『外には楽しい場所があるよ』と少しずつ気力をふるいたたせ、背中をそっと押してあげる支援が社会参加に立ちすくんでいる若者には必要」と主張した。 -
信州大学大学院教授 茅原紘さん(65) 伊那市西箕輪
信州大学農学部を卒業後、母校に戻り35年間教員として従事。今春、定年退官する。発芽玄米の研究者として全国に知られ、校内では・スカエル顔・スとして友人や学生からも親しまれている名物教授。退官後は中国の大学の教員として第二の人生を歩む。
発芽玄米との出合いは1998(平成10)年。京都で開かれた、米の成分にかかわる国際的な学会で研究発表した際、県内の発芽玄米製造会社から共同研究の依頼を持ちかけられたのがきっかけ。常食している人の「便秘が治った」「コレステロール値が下がった」などの体験談の科学的な裏付けの研究に取り組んだ。
はじめに手がけた研究で、発芽玄米の成分にはアルツハイマー型痴ほう症の予防効果があることを世界で初めて発見。それまでにハーブにも予防効果があることが分かっていたので、手法を発芽玄米に導入して実験。白米や玄米などと比べて、同痴ほう症の酵素の活性化を強く抑えることが分かった。
その後、活性酸素を消去する能力があることも証明し、便秘解消や美白効果、血液をサラサラにするなどの生活習慣病予防につながることも分かった。
自らも発芽玄米を常食するようになってからは、体重が85キロから75キロに減量。特別に運動をしているわけではないというが、1年ほどで効果が表れ体重は安定し、筋肉は隆々。「体も健康だし、腕相撲も強いよ」と、片腕に力こぶをつくって笑顔をみせる。
大学の学食にはすでに、発芽玄米を導入。学校給食や新婚家庭でも食べてもらい元気な子どもが育ってくれれば竏窒ニ願う。特にスポーツ選手には大きな期待があり、力士の食事に取り入れれば、筋肉が引き締まり、技を掛け合える選手が増え、大相撲人気も復活するのではとユニークな助言も。
自分のしたい研究を続けるため9月から、中国のハルビン医科大学で客員教授として生活習慣病学を説く。近年、中国も食事が欧風化して生活習慣病患者は増加傾向。国家的にも2年後の北京五輪に向け、運動への効用研究も期待されている。
中国本土の北部にあるハルピンは、真冬の気温がマイナス30縲・0度と極寒。信州で鍛えたので問題はないというが、予想される困難はほかにも多々ある。しかし、「中国の生活習慣病の予防に貢献したい」と、やる気をみなぎらせている。
友人や学生などから送られた世界各国のカエルの置物は35年間で800個。周りからも愛された名物教授の証拠。「カエル顔と呼ばれるのも悪くはない。ゴリラやオランウータンよりは愛きょうがあるから」と、お気に入りの様子だ。
「ボケたふり 本気にされる 年となり」。2月18日の最終講義では発芽玄米の効能を説明し、趣味の川柳も披露。「自分ではボケたふりをして生きてきたが、定年退官を迎え、周りから本当にそう見られないよう、気をつけねば」と自分への戒めとして詠った。
「35年間で髪も白くなったが、人に好かれ、お酒やカラオケも衰えない・ス茅原紘・スでいつまでもありたいね」と笑顔。カラオケの十八番は田端義夫の「大利根月夜」。発芽玄米を食べて、100歳まで生きる竏窒ニ目に力をみなぎらせる。
海外にフィールドを移して発芽玄米の普及に取り組む65歳。中国へ行っても奈良県出身の関西弁と、人を喜ばせるユーモアたっぷりの人柄は、いつまでも変わらないだろう。 -
東部中学校合唱部サンクスコンサート
伊那市立東部中学校合唱部のサンクスコンサートが19日、伊那市生涯学習センターホールであった。こども音楽コンクール中学校合唱の部で、全国1位の文部科学大臣奨励賞を2年連続受賞した記念と感謝の気持ちを込めた受賞曲の熱唱に、満席の観客は割れんばかりの拍手を送った。
受賞曲は組曲「御柱の情景より」深山にて・里曳き(作詞作曲・唐沢史比古)。心に迫る重厚な響きで、全国1位の実力を存分に聞かせた。ホールは感動に包まれ、素晴らしい演奏にしばらく拍手が鳴り止まなかった。
コンサートの前半は、部員が日ごろどのように練習し高め合っているかを伝える構成。小人数のゴスペルや男声合唱の響き、ピアノ弾き語り、ギターやヴァイオリン演奏などを盛り込み、合唱部顧問の唐沢流美子教諭の楽しい司会で、部員が次々と美しい歌声、演奏を披露した。 -
ガールスカウト長野26団フライアップ式
ガールスカウト長野26団(40人、木部則子団委員長)は19日、各部門の最上級のスカウトが一つ上の部門に上進するフライアップ式を伊那市総合福祉センターで開き、新たな部門の活動への期待を胸に16人が上進した。
式に参加したのはテンダーフット(年長児)4人、ブラウニー(小学3年)4人、ジュニア(小学6年)5人、シニア(中学3年)3人。
テンダーフット部門はブラウニー部門に上進し、青色の制服を着るようになる。「すてきなアイデアを出してね」などリーダーに言葉をかけてもらい、花の道にかかった橋をチョウのように飛んでフライアップした。
木部団委員長は、「家の人、リーダーや役員が見守り指導してくれたことを当然と思ってしまうが、当たり前のことではない。ガールスカウトができるのはとても幸せなこと。家族やリーダーが見守ってくれていることを忘れないで。自分の気持ちをしっかり決め、ガールスカウトとして何ができるか考えてほしい」と祝いの言葉を送った。 -
イーナちゃんマレットクラブ06年開幕
伊那市のイーナちゃんマレットゴルフクラブの06年開幕試合が19日、東春近の榛原河川敷マレットゴルフ場であった。93人が参加して優勝を競い合った。
クラブは会員163人。今シーズンは12月まで公式戦30試合を計画している。開幕にあたり池上為夫会長は、「互いに人と人とのふれあいを大切に楽しくプレーし、ルールを守り、立派なスコアで上位入賞を目指して頑張ろう」とあいさつした。
時折小雨が降るなかでの開幕戦となったが、会員はコースを読み、球を打つ強さなどを加減しながら36ホールを回ってプレーに熱中した。
結果は次の通り。
▽男性 (1)小沢恒二郎111(2)池上為夫113(3)赤羽篤114(4)渋谷雍裕116(5)鈴木喜八117(6)橋木政春118(7)西沢佑二郎120(8)向山崇志120(9)伊坪寿勝121(10)大沢昭人122
▽女性 (1)渋谷香代子117(2)黒河内加奈子118(3)向山元子118(4)小平貞子119(5)西沢栄子121(6)丹羽喜子122
▽ホールインワン 池上為夫、赤羽篤、須山昭吾、宮下近夫、平沢功、福沢幸民、松川幸夫、渋川洋一、清水松男、向山泰正、北原正、登内保雄、鈴木雅雄、白鳥栄子、橋爪昌枝、池上章子、北野けさ子、黒河内加奈子 -
公金横領の元職員 余罪すべて追送致
伊那中央行政組合が運営する、し尿処理施設「伊那中央衛生センター」の公金を横領した疑いで起訴された、同市坂下区入舟町の同センター元庶務係長・田畑浩二被告(41)の余罪について、伊那署は20日までに、長野地方検察庁伊那支部にすべての追送致を終えた。
同署は田畑被告を1月28日、同センターが05年12月下旬ころ、し尿収集業者に販売した施設使用回数券の販売代金36万円を着服した疑いで逮捕。余罪捜査を進めた結果、03年4月ころから本年1月ころまでの間に、横領回数122回、2566万8000円を横領した事実が判明した。
経理をほとんど一人で担当していた田畑被告は、誰もいない時を見計らって事務所金庫に保管していた現金を抜き取る手口で横領。消費者金融への借金返済、飲食やギャンブルの金ほしさから犯行したと供述している。 -
高校合格発表
県内公立高校で20日、後期選抜試験の合格発表があった。各校の校門前には、受験表を握り締め、緊張した表情をした受験生たちが続々と集まり、自分の番号を発見した合格者は、家族や友人と共に喜びを分かち合った。
伊那北高校には、番号が張り出される8時半前から多くの受験生が訪れ、発表と同時に学生や保護者が掲示板の前へ一斉に詰め掛けた。
母親と一緒にきていた女子生徒は、合格を確認するとすぐに携帯電話で父親に報告。「受かるかどうか五分五分だったので緊張した。今まで苦労してきたので本当にうれしい」と笑顔で語った。
記念に残そうと携帯電話のカメラで番号を写したり、抱き合って喜び合う受験生たちの輪の中に、新しい仲間を祝福する同校の生徒が、合格した後輩を胴上げする光景も見られた。
再募集の志願受け付けは23日の午後5時までで、入学予定者は28日までに当該高校で発表する。
再募集は次の通り(かっこ内は募集数)。
◇全日制▼伊那北=理数(3)▼赤穂=普通(2)▼駒ヶ根工業=情報技術(12)▼箕輪工業=総合工学(2)
◇定時制▼赤穂=普通(若干名)▼上伊那農業=普通(若干名)▼箕輪工業=機械(若干名) -
春の高校伊那駅伝
男子第29回、女子第22回春の高校伊那駅伝(県高校新人駅伝競争大会)が19日、伊那市陸上競技場発着であった。男子=6区間、42・195キロ、77チーム参加=は、佐久長聖(佐久市)が2時間10分54秒で3年ぶり3度目の優勝を飾り、女子=5区間、21・0975キロ、33チーム参加=は、1時間13分13秒だった諫早(長崎県)が、初優勝した。
上伊那勢は、上農男子が県内2位(2時間27分48秒、総合46位)、伊那北女子が県内3位(1時間25分39秒、総合22位)と健闘。女子2区の走者、伊那北の大沼香織さんは、区間13分33分を記録し、区間賞となった。
そのほかは、男子が伊那弥生ヶ丘総合57位(2時間31分39秒)、伊那北同67位(2時間37分20秒)、高遠同77位(2時間58分44秒)、女子は伊那西が総合29位(1時間34分55秒)となった。 -
いなっせで高校駅伝の応援祭
駅伝中継を観戦しながら屋台を楽しんでもらおう竏窒ニ19日、伊那市駅前ビル「いなっせ」横の多目的広場で、春の高校伊那駅伝の応援イベントがあった。訪れた人たちは、ローメンや五平餅を食べながら、会場に設置された大画面モニターで駅伝中継を楽しんだ。
昨年は前夜祭だったが、今年は当日に実施。
地元名物の食べ物屋台5店が並んだほか、地元企業の協力で約120インチのモニターを会場に設置し、駅伝の生中継が観戦できるようにした。
会場で選手たちを応援していた男性は「屋台につられて来た。これだけ大きい画面だといい」と話し、子どもと一緒に観戦を楽しんでいた。
地産地消を目的とした創作菓子づくりを進めているグループの一人が、試作品の販売もしており、お昼時にはさまざまなにおいに誘われた家族連れなどでにぎわった。 -
せせらぎの小径しゅん工
伊那市役所南側の「せせらぎの小径(こみち)」再生事業のしゅん工式が18日、現地であった。小水力発電装置を新たに設けるなど整備。市関係者ら約50人が完成を祝い、市民の憩いの場となることを願った。
再生事業では、水路を周回する遊歩道(延長約1千メートル)を木材チップや透水性溶融スラグを使って舗装。また、地域材を活用してパーゴラを作ったり、水路に木橋をかけたりした。周辺の草木には札を、桜やケヤキなどの木には伊那東小学校3年杏組の児童たちが鳥の巣箱をかけた。
天竜川に流れ込む水路西側には、伊那谷自然エネルギー研究会の協力を得て、小水力発電装置を設置。水路から導水管を引き、落差1・3メートルを利用して発電させ、水路内のLED(発光ダイオード)外灯や電動スクーター(2台)に使用する。発電電力は約160ワット。電動スクーターは、8時間で満タンになるという。自然エネルギーへの理解を深め、環境教育の場になることに期待する。
式では、せせらぎ水路東側のアルプス広場で、小坂市長らがテープカット。木陰を作るために、パーゴラ付近に藤2本を植えた。
そのあと、保育園児らが水路にカジカ95匹を放し「元気に泳いでね」としばらくの間、カジカの泳ぐ姿を見守った。
この水路は94年、公共下水道のイメージアップを図ることを目的に、地下水をくみ上げて整備。散策路が砂利道だったことから「車いすでも通れるようにしてほしい」という市民の要望にこたえ、昨年10月下旬から再生事業に取り組んだ。事業費は2200万円(うちコモンズ支援金1081万円)。 -
新産業創出キックオフセミナーに30人
伊那市・伊那商工会議所は17日、伊那商工会館で「新産業創出キックオフセミナーin伊那」を開いた。製造業を中心に約30人が集まり「新産業創出に向けた連携事業への取り組みと今後の展開」と題する講演を聞いた。
セミナーは、産学連携など共同研究による新製品や技術の開発が盛んになっている中で、新たな新分野への開拓に向けた連携づくりのきっかけになればと設けた。
講師の上田市産学官連携支援施設事務局長兼産学連携コーディネーター岡田基幸さんは、産学共同開発研究の契約までの流れ、産学連携事例、コーディネーターの役割などプロジェクターを使いながら紹介。相談内容は燃費向上燃焼圧センサー、キノコ廃培地の消臭技術の指導、水質浄化システム開発など多岐にわたり、岡田さんは「相談内容や課題を明確にすることで、大学側が対応しやすくなる」とアドバイスした。 -
はらぺこ保育園卒園式
里山の自然の中で自由に育ってほしい竏窒ニ昨年4月に母親ら有志で立ち上げた伊那市富県の自由保育園「はらぺこ」で18日、初めての卒園式があった。巣立つ園児3人を保育士や保護者、年下の園児などが暖かく祝福した。
「ひまわりのように朗らかに笑い、下の子を優しく導いてくれました」など、それぞれの園児に向けた言葉と「みんなあなたが大好きです」と書かれた手づくりの卒園証書を3人に授与し、園児、母親が一緒になってはなむけの歌を歌った。
保護者の一人城倉三喜生さんは「さまざまな思いで入園したが、1年経った子どもの姿を見るとよかったと心から思う。野山をはらぺこになるまで走りまわる中でさまざまなことを学んだと思うが、それを忘れないよう、すてきな1年生になってほしい」と祝福した。
保育士の小林さんは「思った以上に森が子どもたちを受け入れてくれて、最初は躊躇(ちゅうちょ)していた子も山をかけ回れるようになった。1年を通して自然のおもしろさを実感した。これからも深めていきたい」と語った。
いつも行っていた思い出の場所までお弁当をもってハイキングもして、はらぺこ保育園らしい卒園式となった。
来年度は4月8日に入園式があり、4人の仲間が新たに加わる予定。同園は現在も入園児を募集している。
問い合わせははらぺこ保育園(TEL76・3341)へ。