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旧井澤家住宅で雛祭り
江戸時代から現代まで、様々な雛人形を展示する雛祭りが、伊那市西町の旧井澤家住宅で行われています。 昭和初期の内裏雛に、昭和30年代の段飾り雛、平成に入ってつくられた物など、その作りの違いを見ることができます。 他にも、吊るし雛やまゆ玉など、100点以上が並べられています。 雛人形は、旧井澤家住宅を管理している伊那部宿を考える会に寄贈されたもので、雛祭りは今年で12回を数えます。 古いものでは、この住宅の土蔵から見つかった江戸時代の押し絵雛などもあります。 雛祭りは、3月3日まで行われていて、最終日には甘酒が振舞われます。
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中国茶で日中友好
日中の文化交流を促進しようと、中国文化と中国茶を学ぶ講演会が、16日、伊那市の伊那浄水管理センターで開かれました。 講師を務めたのは、人民中国雑誌社東京支局長のウブンさんと妻のカツさんです。 ウブンさんが、伊那自動車教習所の卒業生であることが縁で、伊那で講演しました。 ウブンさんは、中国茶の歴史や文化、中国茶の効能や飲み方などを紹介しました。 また、茶の先生を務めているカツさんが、数種類のお茶を入れ、参加者が、味わっていました。 ウブンさんは、中国では日本の南部鉄器がとても人気があると紹介しました。 お茶を入れる際に、お湯の温度を高いまま保てるということで、お茶の世界では三大神器と呼ばれているということです。 この講演会は、日中の文化交流を促進しようと、日中友好協会伊那地区本部がおよそ10年ぶりに開いたもので40人ほどが参加しました。
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最高気温13度で3月下旬並み 今年一番の暖かさ
16日の伊那地域の最高気温は13度で今年一番の暖かさとなりました。 伊那市の春日公園では、暖かな日差しの下、シートを広げて昼食を楽しむ親子の姿がありました。 16日の伊那地域の最高気温は午後3時35分に3月下旬並みの13度となり、今年一番の暖かさとなりました。 長野地方気象台によりますと、この暖かさは17日も続く予想ですが、18日以降は冬型の気圧配置となり最高気温、最低気温とも下がる見込みです。
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平成28年分の確定申告の受け付け始まる
16日から、全国一斉に平成28年分の確定申告の受付が始まりました。 伊那税務署が管轄する辰野町から中川村の住民が対象となる申告会場は、伊那市のいなっせに開設されています。 16日の午前9時から申告が始まり9時半には100人ほどが訪れたという事で、多くの人が順番を待っていました。 確定申告は、自営業や給料が2千万円を超えるサラリーマンなどが対象となります。 会場では、伊那税務署の職員が申告書の作成などをサポートしていました。 申告会場のいなっせは連日込み合うため、伊那税務署では国税庁のHPを使った申告書の作成を呼びかけています。 平成28年分の所得税と贈与税の確定申告は、3月15日までで、いなっせでの受付は、土日を除く午前9時から午後4時までとなっています。
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農業の動向について情報共有
伊那市内の農家が農業の動向などについて情報共有する「夜なべ塾」が10日、伊那市のJA上伊那本所で開かれました。 夜なべ塾では海外や都市部の学生などを受け入れる民泊を行っている農家が話をしました。 受け入れ農家は「訪れた学生たちは将来の消費者です。観光と農業を組み合わせることで活性化につなげていきたい。」と話していました。 伊那市観光協会によりますと市内で農家民泊を行っているのは40軒ほどで希望者数に対し受け入れ数が少ないのが現状だということです。 ほかにはロボット技術などの活用により作業の省力化や新規就農をサポートするスマート農業も紹介され、参加者は熱心に耳を傾けていました。 夜なべ塾は市内の農家でつくる伊那市農業者協議会が情報共有や研鑽の場として開いたものでおよそ70人が出席しました。
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長谷保育園 地元産木材で工作に挑戦
伊那市が県の森林税を活用して行っている木育事業の一環で15日伊那市長谷の長谷保育園の園児が、地元産の木材を使い工作を楽しみました。 15日は、園児27人が地元産の木材を使って工作に挑戦しました。 使ったのは、栗や桜、杉などの端材や間伐ででた木の枝です。 子供たちは思い思いに、これらを組み合わせていました。 市内の木工職人7人が子供たちの要望を聞きながら木を切ったり、接着剤を付けるなど手伝いました。 中にはくぎ打ちに挑戦する園児もいました。 1時間程すると、園児が考えたおもちゃが完成しました。 伊那市では、木のぬくもりや香りを感じて木に親しみをもってもらおうと平成25年度から保育園で、地域材を使った工作を行っています。 来年度は保護者も一緒に工作を体験する企画を考えていきたいということです
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伊那西3年松本さん 国体スケート優勝報告
伊那西高校3年の松本芽依さんは1月27日から長野市で開かれた国体スケート大会でスピードスケート1,000メートルに出場し大会新記録で優勝しました。 15日は松本さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に優勝の報告をしました。 伊那市狐島に住む松本さんは、東部中学校出身で現在は伊那西高校の3年生です。 国体スケート大会で少年女子1,000メートルに出場し、1分20秒41の大会新記録で優勝しました。 松本さんは「決勝では、前半、体力を温存し、後半で追い上げ優勝する事ができました」と話していました。 大会ではこの他に、リレーで優勝、500メートルで5位に入賞しました。 松本さんは、春からは信州大学に進学し、スケートを続けるということです。
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電子マネー詐欺 コンビニで被害防止の訓練
コンビニエンスストアなどで販売されているプリペイドカード式の電子マネーを支払わせる手口の特殊詐欺が増えている事から、伊那警察署は被害を未然に防ぐため店員を対象にした訓練を、15日に伊那市内で行いました。 訓練は、被害者役の警察官がコンビニエンスストアで電子マネーの購入を申し出る想定で行われました。 動画サイト利用料が未納で支払ないと法的措置をとると言われ、犯人から電子マネーの購入を指示されたというものです。 店員は、警察で作成した「声かけシート」を見せ、詐欺の可能性が高い事を指摘し警察に通報していました。 プリペイドカード式電子マネーはインターネットを通じて商品を購入する事ができる決済手段です。コンビニや量販店などで販売されていて、カードに書かれた番号を他人に伝えてしまうと誰でも電子マネーとして使えてしまう事から、詐欺の手口として増加傾向にあります。 伊那署管内では、今年、辰野町の40代女性が47万円を、箕輪町の50代女性が10万円を騙し取られる被害がありました。 管内では水際で被害を防いだ事案もあり、去年はコンビニで5件、125万円分の被害を防ぎました。 伊那署では「少しでもおかしいと感じたら積極的に声をかけて下さい」と協力を求めていました。
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伊那・木曽の観光事業関係者が滞在型観光学ぶ
「伊那路・木曽路広域観光連携会議」が13日、伊那市内で開かれ、阿智昼神観光局社長の白澤裕次さんが、星のブランド化による観光について講演しました。 この日は、伊那市観光株式会社の専務で、阿智昼神観光局社長の白澤さんが、阿智村で取り組んでいる星をブランド化した観光について講演しました。 白澤さんによると、阿智村は、昼神温泉を観光の目玉として売り出していましたが、他の温泉地との競争が厳しく、観光客は年々減少傾向だったということです。 環境省が認定する「星が最も輝いて見える場所」の1位に選ばれた点に着目した白澤さんは、星のブランド化に取り組んだということです。 白澤さんは「光を使った演出などで、星が見えない日でも楽しめる『ナイトツアー』を企画した。観光客はここ5年で10倍以上の10万人なった」と話していました。 また、イベントの開催のみでは、滞在型の観光にはならないとして「2日間だけでもツアーができるだけのものを揃えることで、宿泊客の獲得ができる」と話していました。 講演は、上伊那地域・木曽地域が広域的な滞在型観光を目指すために連携を深めようと行われたもので、観光事業関係者など、およそ100人が出席しました。
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しんわの丘でバラの剪定作業
伊那市高遠町のしんわの丘ローズガーデンでは、今シーズンのバラまつりに備えて剪定作業が行われています。 しんわの丘ローズガーデンは、伊那市振興公社が管理していて14日も、朝から職員が作業をしていました。 剪定作業は、去年12月から始まっていて、9千平方メートルの園内に220種類1800本あるバラを一本一本剪定していきます。 太陽の光を入れ風通しをよくすることで病気になりにくくなるということです。 しんわの丘は平地に比べ風が強く冬は特に冷え込むということで、つるバラは枯れないよう寒さを防ぐネットなどで覆う対策をしています。 しんわの丘ローズガーデンは、高遠町に事業所がある伸和コントロールズ株式会社が地域貢献事業として平成16年に整備しました。 毎年6月と9月にバラまつりが行われていて、今年で10周年を迎えます。 今年は品種を増やしていく計画で伊那市振興公社では「多くの人たちに楽しんでもらえるバラ園にしていきたい」と話しています。 バラの剪定作業は2月いっぱい行われることになっていてます。
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上伊那の主力品目アスパラガスの生産振興大会
上伊那の主力野菜の1つアスパラガスの収量向上を目指した生産振興大会が14日、JA上伊那本所で開かれました。 大会では、今年度アスパラガスの収量が多かった人など5人と1団体が表彰されました。 生産振興大会は、アスパラガスの収量向上や生産農家の所得向上を目指して開かれたものです。 アスパラガスは、白ネギ・ブロッコリーと並ぶ上伊那の主力野菜の1つで、JA上伊那では重要品目として位置付けています。 上伊那農業改良普及センターなどによりますと、平成27年の上伊那のアスパラガスの収量は345トンで、県内ではJA長野に次いで2位となっています。 この日の生産振興大会では、アスパラガスを栽培している農家が取り組み事例を発表しました。 伊那市手良の向山正さんは、前の年と比較ができるようノートに実践したことを記入し、栽培に活かせた点・悪かった点を記録する教科書を作ったと説明しました。 向山さんは「空調管理や消毒などに少し工夫を加えることで労力の軽減に繋がった」と話していました。
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高遠城址公園開花予想 開花4月9日 満開4月14日
民間気象情報会社・ウェザーニューズは、今年の桜の開花傾向を発表しました。 それによると高遠城址公園の開花は4月9日、満開は4月14日と予想しています。 14日は、高遠城址公園の桜を管理する桜守が、公園の木柵を取り換える作業をしていました。 ウェザーニューズの予想によりますと、高遠城址公園の開花は、去年より6日遅い4月9日、満開は去年より8日遅い4月14日と予想しています。 中部地方は、冬の前半まで暖かい日が多かったものの、1月中旬からたびたび寒波に見舞われていることから、寒さで目覚め花芽が開花に向けて生長を始める休眠打破は十分だということです。 3月までは周期的に寒波が流れ込みますが、だんだんと暖かい日が増えていくため、つぼみの生長は、足踏みとスピードアップを繰り返し、開花は例年並みかやや遅めとなりそうだとしています。 なお、つぼみ調査の結果を取り込んで予想する第1回桜開花予想は、28日も発表するとしています。
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㈲スワニー 日経優秀製品サービス賞で最優秀賞 受賞報告
3Dプリンターを使った樹脂製の型「デジタルモールド」の開発を行い、2016日経優秀製品サービス賞で最優秀賞を受賞した伊那市富県の㈲スワニーは7日、白鳥孝市長に受賞の報告をしました。 この日は、橋爪良博社長が市役所を訪れ、白鳥市長に受賞の報告をしました。 スワニーが開発したのは、3Dプリンターを使って作製した樹脂製の型「デジタルモールド」です。 3年間試行錯誤を重ね開発したもので、これまでの金属の金型に比べ経費も時間も6分の1で済みます。 2016日経優秀製品サービス賞は、優れた新製品・新しいサービスを表彰するもので、スワニーのデジタルモールドは、2万点の中から最優秀賞18点のうちの1点に選ばれました。 デジタルモールドはすでに特許申請と商標登録が済んでいるということです。 今回の受賞がきっかけとなり、国内の大手自動車メーカーや玩具メーカーと共同開発を進めているということです。
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伊那市消防団音楽隊と中学生が合同練習
伊那市消防団音楽隊は、26日の定期演奏会で共演する中学生と、12日、市内で合同練習しました。 12日は、音楽隊のメンバーと中学生およそ230人が春富中学校に集まりました。 26日の演奏会では、伊那、東部、春富、西箕輪、高遠の5つの中学校の吹奏楽部と共演します。 演奏するのは、吹奏楽曲でおなじみの宝島など3曲です。 これまでにそれぞれの団体で練習していて、今日が最初で最後の音合わせです。 演奏会は、平成24年から毎年開かれていて、毎回市内の中学生を招待して合同で演奏しています。 12日は、伊那市消防団の北原政一団長も駆け付けていました。 消防団音楽隊では、「200人を超える大所帯。息の合った迫力ある演奏を見てもらいたい」と多くの来場を呼び掛けています。 定期演奏会は、26日日曜日午後1時から伊那文化会館で開かれます。 入場は無料です。
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第1回クラシック音楽の祭典 合唱団のオーディション開催
来年6月に伊那市で開かれる「第1回クラシック音楽の祭典『バレエ音楽とドイツレクイエム』」に出演する合唱団員のオーディションが12日、いなっせで行われました。 オーディションには、伊那市を中心に飯田市や諏訪市などから71人が参加しました。 参加者のほとんどが地域の合唱団体に所属していて、普段から合唱の練習をしているということです。 ソプラノ・アルト・テナー・バスの4つのパートに分かれて2人ずつ童謡「赤とんぼ」を歌い、4人の審査員が声の出し方や音程をチェックします。 オーディションの結果はすぐに伝えられ、合格者は安堵した様子でした。 この日受けた71人全員が合格となり、早速本番で歌うブラームス作曲のドイツレクイエムのCDや楽譜を買っていました。 クラシック音楽の祭典は、伊那文化会館の開館を記念して始まった「手づくりの演奏会」が去年で幕を閉じ、その後も多くの人から演奏会存続の声が挙がったことから、一歩前進した音楽会をやろうと今回初めて開くことになりました。 練習は4月9日から始まり、本番は来年6月10日を予定しています。
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バラの里親決定 掘り出しを前に剪定作業
去年7月に亡くなった伊那市荒井の花卉農家土田清隆さんのハウスに残されたバラの里親を募集する「バラの里親プロジェクト」は、苗の掘り出し作業を前に、13日、バラの剪定をしました。 13日は、プロジェクトのメンバーやボランティアなど10人ほどが作業にあたりました。 プロジェクトは、土田さんのハウスに残されたおよそ3,000株のバラの苗の里親を募集しようと発足しました。 呼びかけを行ったところおよそ60の個人や団体から連絡があり、1日で引き取り先が決まったということです。 剪定は、26日から始まる苗の掘り出しを前に、作業をし易くしようと行われるものです。 2メートルほどに伸びたバラの苗を、チェーンソーなどを使って30センチほどの高さにしていました。 剪定は、10日ほどかけて行われ、26日からは里親がバラの苗を掘り出すことになっています。
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伊澤修二に関する講演&ミニコンサート
伊那市高遠町出身で日本の音楽教育の基礎を確立した伊澤修二に関する講演が、11日、伊那市創造館で行われました。 上伊那教育会郷土研究部で伊澤修二について研究している市内の小中学校教諭3人が話をしました。 旧高遠町出身の伊澤修二は、明治時代の日本の教育者で、東京芸術大学音楽学部の前身東京音楽学校の初代校長を務めました。 昭和62年からは、伊那市と東京芸大が連携して音楽祭を毎年開いていて、 講演は去年30周年を迎えた音楽祭の記念事業の一環として行われたものです。 東部中学校の下平哲さんは「生涯のほとんどは文部省に在籍していて、官僚として様々な分野で活躍した」と伊澤修二の経歴について説明しました。 他に、高遠小学校の田村栄作さんは戦時中の台湾教育について、高遠中学校の塚田博之さんは、創造館に収蔵されている資料を基に音楽教育についてそれぞれ話しました。 11日は、東京芸大の学生によるミニコンサートも開かれ、弦楽四重奏でクラシックや日本歌曲などを演奏しました。
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伊那弥生ヶ丘高校器楽クラブ定期演奏会
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校器楽クラブの定期演奏会が、12日、伊那市のいなっせで開かれました。 演奏会では、映画やテレビドラマの主題歌などポップスやクラシック14曲を披露しました。
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伊那西高校生徒の作品展 芸術フェスティバル
伊那西高校の生徒による作品展、芸術フェスティバルが10日から伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には美術や書道、写真クラブのほか保育学習などの作品190点が並んでいます。 作品の発表の場として毎年開かれていて今年で10回目となります。 保育学習の作品では幼児向けの貼り絵や刺繍で作った絵本が展示されています。 それぞれに生徒のコメントが添えられていて見た人に作品への思いを伝えるようにしています。 写真クラブ2年の横前ジェーンさんの作品「哀」は鉄格子から外を見つめる猿の表情を写したもので 去年広島で開かれた全国高校総合文化祭写真部門で最優秀賞を受賞しています。 去年の県展で入賞した美術クラブ3年の野澤知香子さんの作品「古代への憧憬」は青と茶色をベースに淡い色が引きたつように描かれていて腕時計を貼り付けることで作品に抑揚をつけています。 伊那西高校では「努力してきた日頃の成果を見てもらいたい。作品にはコメントも添えているので、どういう作品づくりをしているのか感じてほしい。」と話しています。 伊那西高校芸術フェスティバルは伊那市のかんてんぱぱホールで15日まで開かれています。
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春の高校伊那駅伝PR 堤防に雪文字
3月19日に行われる春の高校伊那駅伝を盛り上げようと、伊那市美篶青島の矢島信之さんは、三峰川の堤防沿いに駅伝をPRする雪文字を作りました。 矢島さんは、5年前から三峰川の堤防の雪をかいて文字を作り、駅伝をPRしています。 先月は「日本一のEKIDEN 3.19」という文字を作り、今回は第2弾として「KASUMITEI(かすみてい)OENDAN(応援団)」の文字を作りました。 三峰川の霞堤防では毎年地域の人たちが駅伝の応援で集まるため、今年も多くの人で応援しようと今回この文字を作りました。 矢島さんは「今年も応援グッズを持ってこの場所で選手たちに声援を送りたい」と話していました。 春の高校伊那駅伝は、3月19日に行われます。
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カメラリポート 元少年戦車兵が語る太平洋戦争
続いてはカメラリポートです。 太平洋戦争中、戦車隊の拡充強化のため少年戦車兵を養成していた静岡県の陸軍少年戦車兵学校。卒業生のひとり、伊那市東春近の野溝定芳さんの元に、当時の学校の様子をうかがい知る事ができる貴重な映像が残っています。 生徒を集めるため当時の陸軍が製作した宣伝映画が、このビデオテープに残っていました。 大正15年生まれ、90歳の野溝定芳さんです。 昭和17年。静岡県富士宮市にあった陸軍少年戦車兵学校に17歳で入学しました。600人の募集に2万人が受験した4期生の一人で、上伊那では野溝さん一人が試験に合格したという事です。 戦後に同窓会長をしていた野溝さんは昭和60年頃、学校の倉庫でこのビデオテープを見つけました。 30年あまり全国の同窓生の元を渡り歩いたビデオテープは、最後に飯田に住む同級生の元に渡り野溝さんの元へ戻ってきました。
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縁起良い春の花「クリスマスローズ」ずらり
「花が落ちない」ことから縁起の良い春の花とされている「クリスマスローズ」の展示会が、10日から伊那市西春近のかんてんぱぱくぬぎの杜で始まりました。 展示会は、信濃クリスマスローズ愛好会が開いているもので、会場には会員38人が丹精込めて育てた150鉢が並んでいます。 花びらの様に見えるのは5枚のがくで、花が落ちないことや、5枚のがくが語呂合わせで「5(ごー)・がく(かく)」となること、この時期に花を咲かせることから、縁起の良い花とされています。 今年は寒暖の差が厳しく、育成が難しかったということですが、1月から温度調整をしてこの時期に合わせたということです。 平松生男会長は「ひとつひとつ色も形も模様も違う。そういった魅力を楽しんでほしい」と話していました。 クリスマスローズ展は、かんてんぱぱくぬぎの杜で12日(日)まで開かれています。
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歌会始選出の小松さん作品 高遠高生が書にしたためる
高遠高校の生徒は、1月13日に皇居で開かれた「歌会始の儀」で選ばれた、伊那市高遠町の小松美佐子さんの短歌を10日、書にしたためました。 小松さんの短歌を書にするのは、高遠高校3年の内田眞恵(まえ)さんと北原紗穂(さほ)さんです。 今年度の全国書道コンクールの最高賞に選ばれている内田さんは楷書で、県書道展の特選に選ばれている北原さんは行書で短歌を書にします。 高遠高校では、地域とのつながりを大切にしようと、今回、高遠に住む小松さんの歌を書にして展示することにしました。
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新しい西箕輪診療所施設整備 伊那市と厚生連が基本合意
伊那市西箕輪の新しい診療所の施設整備について、伊那市とJA長野厚生連は10日、合意書を取り交わしました。 この日は伊那市役所で調印式が行われ、白鳥孝市長とJA長野厚生連の社浦康三(しゃうらこうぞう)理事長が、診療所の施設整備に関する基本合意書を取り交わしました。 合意書では、地域の医療・介護福祉の充実を目指す整備をすること、市が整備に対し補助をすることなどがうたわれています。 白鳥市長は「新しい診療所に対する地域からの期待は高い。地域のニーズに合った診療所にしていってほしい」とあいさつしました。 社浦理事長は「地域の健康と福祉について地区の要望を聞き、ニーズに合った医療施設にしていきたい」とあいさつしました。
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市議会が廃園方針の再検討を提言
伊那市議会は伊那市が今年度末で廃園とする方針の伊那西部保育園について再検討するよう10日、白鳥孝伊那市長に提言しました。 10日は黒河内浩議長らが市役所を訪れ白鳥市長と意見を交わしました。 市議会では地域住民との懇談により、保育園存続に向けて地域全体で取り組む意向が確認されたとして保育園を廃園とする方針を再検討し、その取り組みを注視し見守っていく必要があるとしています。 白鳥市長は保育園存続には住民の活動が必要だとしたうえで現在の園舎については老朽化から解体するとの考えを示しました。 伊那西部保育園は平成24年度から休園となり再開できる園児数を確保できていないため市では今年度末で廃園とする方針を示しました。
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信州高遠美術館所蔵作品展
伊那市高遠町の信州高遠美術館で、所蔵作品展が9日から始まりました。 コレクションの中心をなす近代作家の作品が展示されています。 信州高遠美術館設立のきっかけとなった高遠町出身の原田政雄が寄贈した700点ほどのうち、今回は54点が展示されています。 コレクションの中心を占める木内(きのうち) 克(よし)や平(ひら)櫛(くし) 田中(でんちゅう)の作品が並んでいます。 木内 克は、明治25年茨城生まれの作家で、素焼きの粘土「テラコッタ」の作品を多く残しました。 30年間、木内の専属モデルを務めた松平 須美子の裸婦像も多く手掛けています。 平櫛 田中は、明治5年岡山生まれの作家です。写実の彩色木彫が多くみられます。 そのほか近代作家13人の作品が並びます。 この展示会は、3月27日まで、信州高遠美術館で開かれています。 入場料は一般500円 小中学生150円です。
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登内英夫さんが死去
元県議会議長で、ルビコン会長の伊那市の登内(とのうち)英夫(てるお)さんが、7日に亡くなりました。99歳でした。 登内さんは、1963年から伊那市議会議員を1期経て、1967年から8期連続・県議会議員を務め県議会議長などを歴任しました。 伊那市西箕輪に本社を置くコンデンサーメーカー・ルビコンの創設者で、グループ会社の社長も歴任しました。 2009年当時、伊那ケーブルテレビの番組収録で登内さんは経営についての考えを語っています。 登内さんは、1976年から2004年まで伊那商工会議所の会頭も務めました。 今回の訃報を受け、白鳥孝伊那市長は「大きな星が一つ消えたという感じ。伊那谷の電子産業をけん引してきた方でしたからこの地域のみならず日本にとっても大変な損失だと思っています。人としてきちんとした生き方をした人だと思います。厳しい中にも非常に優しい一面があったり、政治家としても素晴らしい業績を残されている。経営者としても日本のトップランナーとして素晴らしい結果、会社を残している。私にとっては本当にかけがえのない人です。」 長野県議会の向山公人議長は、「私はずっと縁があって、登内さんの県議会の後私がやらせてもらって、伊那商工会議所の会頭も登内さんのあとやらせてもらってきたので、本当に50年以上、いろいろとご指導してもらったり、ご支援をいただいたという関係で、親しくお付き合いさせていただいていたので、大往生とはいえ、切ない思いです。」 伊那商工会議所の川上健夫会頭は「巨星墜つという言葉がぴったりかと思います。産業界の我々からすると、偉大な先輩、先駆者、 人生のよき相談相手。そういう方が亡くなったということは、非常にさみしく思っていますし、一つの大きな時代が終わったというさみしさを感じております。」と話しています。 地元選出の宮下一郎衆議院議員は、「親子2代に渡ってご指導いただいた。登内さんは、政治面だけでなく経済面でも地域の産業の大黒柱として貢献された。 また、伊那ファイターズの会長をつとめるなど青少年健全育成にも尽力していただいた。激動の時代をのりこえて活躍され、最後まで健康で現役を通し、長寿県長野県のシンボルだった。大変さみしく思うが、その姿勢や生き方に学び、しっかりがんばっていかないとという思い。心から冥福を祈りたい。」 とコメントを寄せています。 関係者によると、9日、近親者による密葬を行ったということで、3月に社葬を予定しています。
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伊那地域で降雪 ゲレンデふかふかに
9日の伊那地域は朝から雪が降り、積雪14センチを記録しました。 伊那市の伊那スキーリゾートでは、降り積もった雪の上でスキーやスノーボードを楽しむ人の姿が見られました。 朝から降った雪は日中も止まず、午後4時には積雪14センチとなりました。 伊那スキーリゾートでは、学生を中心に県内外から多くの人が訪れ、パウダースノーを楽しんでいました。 外国人の観光客も訪れ、写真を撮って雪景色を楽しんでいました。 伊那スキーリゾートは現在積雪70センチとなっていて、雪質もとても良い状態だということです。 伊那スキーリゾートは伊那ICから近く、関東圏や中京圏からも訪れる人が多いということですが、雪が降ると高速道路などに影響が出るため心配な面もあります。 それでも、降雪でふかふかになったゲレンデを多くの人に楽しんでもらいたいと話します。 伊那スキーリゾートによりますと、今週11日土曜日には県内外から6団体およそ200人が予約しているほか、多くのツアーも組まれているということです。 3月26日までだった営業を4月2日まで1週間延す予定で、春先までウインタースポーツを楽しんでもらいたいとしています。
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絶滅に瀕しているチョウの写真や標本並ぶ展示
絶滅危惧種に指定されているミヤマシジミなどのチョウの写真や標本が並ぶ「環境展」が、伊那市役所で開かれています。 市役所1階市民ロビーの展示コーナーには、絶滅危惧種のミヤマシジミやヒメシジミをはじめとした貴重なチョウの写真が並んでいます。 伊那谷地域でミヤマシジミの保護活動を行っているミヤマシジミ研究会が展示しています。 研究会では「人間の活動の影響で姿を消しつつある生き物たちに関心をもってもらいたい」としています。 展示会は20日(月)まで、伊那市役所1階市民ロビーで開かれています。
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土田さんのバラ 里親募集へ
去年7月に亡くなった伊那市荒井の花卉農家土田清隆さんのハウスに残されたバラの苗の里親を募集するプロジェクトの初会合が7日伊那市内で開かれました。 会合には、伊那市内のバラ愛好家など5人が集まり実行委員会「バラの里親プロジェクト」を立ち上げました。 土田さんのハウスに残されたバラの苗です。 1メートル50センチ近くまで伸びた苗がおよそ3000株あるという事です。 土田さんの家族からプロジェクトのメンバーのもとに「父親が丹精込めて育てたバラを育ててくれる人はいないか」との相談があり里親を募集する事にしました。 苗は一株100円の寄付を募り26日から配布する予定です。 事前の申し込みが必要で、希望者はハウスから苗を掘り起こし、持ち帰る事が条件だという事です。 プロジェクトでは12日午後2時から伊那市のセントラルパークで里親講習会を計画しています。