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手織り絨毯・民芸品クリスマスセール ベル伊那20日まで
アフガニスタン復興支援企画「アフガニスタン・ペルシャ・パキスタンの手織絨毯(じゅうたん)・民芸品クリスマス大セール」は20日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。NPOイーグル・アフガン復興協会主催。
アフガニスタン、ペルシャ産の手織り絨毯のほか、ラピスラズリの小物やアクセサリーなど約600点を販売。売り上げの一部は同復興協会を通じて、アフガニスタンの職業訓練校設立に役立てる。
復興協会理事長の江藤セデカさんは「職人が丹精込めて作った作品を見て、手にとって触ってほしい。25年間の内戦で苦しんでいる人たちのためとなるので、ぜひ協力を」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
向山恵一さん ミヤマで個展
伊那市手良在住の高校美術教員・向山恵一さん(48)の個展「FIELD PAINTING」は20日まで、同市坂下区旭町のアートギャラリーミヤマで開いている。入場無料。
転勤で久しぶりに地元に帰省し、99年から同ギャラリーで個展を開いて今回で3回目。「塗り重ねる楽しさ」をテーマに、水彩やアクリル絵の具のほか、木炭で、キャンバス、ボード(厚紙)、コットン紙に描いた作品約70点が並ぶ。
一つひとつ作品は、色のテーマが決まっていて、5、6回以上塗り重ねている。すべてが抽象画で、伊那市の山に霧が立ち込める心象風景や、幾何学模様をイメージした絵など、それぞれは見る人の目を楽しませている。
向山さんは「作品に色彩がかもし出す雰囲気を味わってもらえるとうれしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後6時)。 -
少年自然の家生活体験と学校教育の連携考える
高遠町の国立信州高遠少年自然の家は16日夕方、「信州高遠生活学校の成果と課題」と題した実践発表とシンポジウムを開いた=写真。上伊那を中心に、小学校教員、教育委員会、育成会などから約40人が参加し、少年自然の家における生活体験と学校教育の連携について考えた。
学校、地域社会、家庭を兼ねた生活環境で集団生活をする「信州高遠生活学校」は2年度目。集いは前回、東京都で開いたが、「地域の人に活動を理解してもらい、普及していこう」と初めて地元で開いた。
シンポジウムで初年度から実証研究を続けてきた、東京家政大学非常勤講師の高橋始さんは「子どもの生存、成長を支えるためには学社融合が必要」と主張。「体験的な活動を多く得るためには、学校生活だけでは不充分」とし、「少年自然の家では、家庭や地域から離れた共同生活で、子どもたちが環境に適応しようと積極的な試みをし、多くを学んでいた」と話した。
本年度は長谷小、伊那東小に加え、辰野東小が初参加し、豊かな自然環境を生かしながら教科学習と体験活動を学んだ。 -
日本和装長野学院第5回学院祭
着付け、手描友禅など、和装に関した技術を学ぶ日本和装長野学院は16日から、第5回学院祭を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いている。手描友禅の着物や組紐の角台など約100点が、訪れた人の目を楽しませている。
同学院は、日本和装コンサルタント協会の長野県支部で、学院長の福澤弘子さんをはじめ、講師は上伊那在住者が多い。南信を中心とした29教室に約100人の生徒がおり、手描友禅、組紐(くみひも)、刺繍(ししゅう)着付けなどを学んでいる。
出展者は初心者講師からまでと幅広く、圧倒的に60、70代の女性が多いが、男性受講者もいるという。
手描友禅の着物は、協会の全国大会にも出展した作品。五所解模様などの古典的な絵柄から、スケッチから起こした新鮮なデザインまでが並ぶ。
福澤学院長は「みなさんに和みの気持ちを感じてほしい」と話していた。
午前10時縲恁゚後5時。入場無料。18日まで。
18日は午後1時から花嫁着付けや創作帯結びの着付けショーもある。 -
はらぺこ保育園で地域住民ともちつき
母親有志で立ち上げた野外保育園「はらぺこ保育園」で13日、「もちつき会」があった。地元住民や園児の祖父母も参加。園児らは、日本の伝統文化にふれながら地域住民との交流を楽しんだ。
創立時から年中行事の一つとして取り組みたいと考えていた餅(もち)つき。正月を前に、保護者や地域住民の協力を得て、挑戦することになった。
保護者から借りた杵(きね)と臼(うす)を使って餅つきはスタート。園児たちは重い杵を精いっぱい振り上げ「よいしょ、よいしょ」と元気良く声をかけ合い、冬の寒さを吹き飛ばしていた。
つきあがった餅は、地元住民が炊いたあんこなどにあえて試食。「おいしい」と笑顔を見せながら、きな粉やごま、大根おろしなど、さまざまな味のバリエーションを楽しんだ。 -
遺族が伊那市に作品寄贈 1月・伊那文で公開へ
伊那市富県出身の洋画家・春日清彦さん(1907竏・2年)の油絵や素描など約80点がこのほど、遺族から同市に寄贈され、市は来年1月下旬から県伊那文化会館で寄贈品を展示する。
春日さんは富県桜井の生まれで、県立伊那中学校(現伊那北高校)を卒業し、旧東京美術学校へ進学。台湾に渡り教職についた後、旧制長野師範学校、信州大学教育学部の助教授として、熱心に美術教育に携わった。
45歳の若さで亡くなったこともあり、展示は1953年6月に長野市で開いた遺作展など数少ない。実力を持ちながら中央画壇に名をはせることなく、自分の道を歩み続けた。
作品は伊那北高校や上伊那郷土館にあるだけで、ほとんどを遺族が保管。今回、奈良県桜井市に住む妻・チエ子さんから「郷土に寄贈したい」と申し出があった。
寄贈品は油絵、水彩、素描など5号サイズを中心に油絵道具など、自宅に保管してあったほとんど。故郷の風景や自画像、人物、花の絵が中心で、一貫した軽妙な筆さばきは鮮やかで、全体に温かみがあり詩情が漂う作品が多いという。
展示会は県伊那文化会館が例年開く、伊那谷の作家を紹介する「伊那谷の美シリーズ」として、1月27竏・月19日、寄贈品の大部分となる約60点を披露する。 -
キッズ王国で昔話「さるかにむかし」上演へ
伊那市内の園児や小学生の親約20人でつくる伊那おやこ劇場の影絵サークル「きらっぴー親子劇団」(浦野しず子代表)は、来年2月末に市内である、子ども向けイベント「キッズ王国」で恒例の影絵を上演するため練習に励んでいる。
横浜市を拠点に全国で活躍する影絵劇団「かかし座」(後藤圭代表)の影絵に感動し、1999年に発足。本年度の演題は、おなじみの昔話「さるかにむかし(合戦)」で、9月上旬から、せりふ、歌、脚本のほか、人形や背景づくりを進めてきた。
10日、発足以来交流のある後藤代表が同市東春近の春近郷ふれ愛館を訪れ、初めての通し稽古を指導。後藤代表は「人形操作、音、演技のアンサンブルがうまくいけば、やっていて楽しくなるし、よいものが見せられる」と助言した。
浦野代表は「初めて昔話に挑戦するので少し心配だが、皆さんが楽しめるものをつくりたい。絵もきれいだし、人形もかわいいので、ぜひ見に来てください」と話している。 -
伊那小学校5年勇組 美和ダム「桜守」本格治療を開始
長谷村の美和ダムで総合学習に取り組む伊那市の伊那小学校5年勇、智の両組は15日、同ダムでそれぞれの活動を展開。勇組33人は、天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所「みわっこ」周辺にある桜の木の本格治療に取りかかった。
勇組は6月下旬、同事務所から美和ダムの桜守に任命。児童一人ひとりが1本づつの桜の木の管理を任され、夏場などは健康観察を続け治療計画を立ててきた。
冬場は木が休眠し治療の負担が少なくなるため、この日が本格治療の初日となった。児童らは、「テング巣病」「コウヤク病」などの菌にやられた部分をのこぎりなどを使って除去した。
児童らは「春には満開の桜が見れればうれしい」「枝きりも優しく接しながらやっている」「雪が降ったときも心配になった」などと自分たちの木に愛情を込めながら治療していた。
勇組は来年3月まで、月1回のペースでみわっこを訪れ、同様の治療を継続。4月は花見を計画している。
同じく6月下旬に天竜川ダム統合管理事務所から「美和湖探検隊」に任命された智組33人は、手作りカヌーを使ったダムの水質調査のほか、アレチウチ駆除などを展開してきた。この日は、環境美化活動の一環として、中央構造線公園周辺のごみ拾いをした。
ビンや瀬戸物の破片、ペットボトル、空き缶、流木など、一般家庭のごみ袋計5袋分を収集。集まったごみは報告を兼ねて、村役場に提出した。
児童たちは「燃えるごみが多いと思っていたが、ガラスビンなどが落ちていたのが不思議。投げ捨てをせず、ごみは自分で持ち返ってほしい。きれいな湖にしたい」と感想を述べていた。 -
第2回市章候補選定
来年3月に発足する新市「伊那市」の市章デザイン候補選定委員会が15日、伊那市役所であった。「二つのアルプスに抱かれた自然共生都市」をテーマとした多彩な作品が並び、次の選考へ進む610点を選んだ。
約2カ月の期間を設け、全国から作品を公募した結果、1206人、2490点の応募があった。
伊那市、高遠町、長谷村からの応募が520点と最多だが、県内を中心に47都道府県すべてから応募があり、米国、英国などからも応募があった。応募者の年齢は、3歳縲・1歳とさまざま。
地域の魅力を的確に表現しているか、さまざまな用途に使用しても印象が変化しないかなどを基準に選考。今回は、完成度の低い作品でも良くなる見込みのある作品は残すなど、可能性のある作品は出来る限り残した。
市章デザインは、最終的に5点になるまで同委員会で絞り込み、正式なデザインは、新市がその中から決定する。委員会の最終結果を、住民に公開するかどうかは検討中。
3回目の選考は1月上旬を予定している。 -
地域とよりよい高尾公園つくり
伊那小5年学組が「語る会」伊那市山寺区の高尾公園の整備を総合学習の課題にする伊那小5年学組が15日、地元住民らに活動を報告し意見を交換する「第4回高尾公園を語る会」を開いた。児童の活動に対して、「地元の公園を応援してくれてうれしい」という声が出された一方、「ベンチや遊具の安全性に不安があり、事故の際や補償や、老朽化した場合の撤去の責任を誰が負うのか考えるべき」との注文もあり、子どもたちは真剣なまなざしで聞き入った。
高尾町からは総代の山岸俊行さん、市民生児童委員の白鳥松子さんら5人が、伊那市役所から農林振興課の職員が参加した。
学組は04年度から「みんなでつくろう高尾公園」を合い言葉に、同公園を明るく楽しい場所にしようと活動。遊歩道の整備、ベンチ作り、見晴台作り、ラリーコース作り、樹木や鳥の案内プレート作り、野草園・実のなる木園・薬草園・花壇の設置など、10のプロジェクトを進めてきた。担任の鈴木秀實教諭によれば、公園の地主の協力を得て、野草園などの設置も進めてきたという。近くの幼稚園の園児を連れて遊歩道を歩くなどもしている。
こうした活動に、地元住民の多くが実のなる木を紹介、植え方を教えたりの協力をしているが、児童の作るベンチや遊具などの安全面や管理面に疑問を投げかける人もおり、地域の人がどう考えているかを知ろうとの児童の考えで、「語る会」が開かれた。
司会を務めた学級長宮沢拓人君は「いろいろ問題があるけど、地域の人の話を聞けた勉強になった」と感想を話した。 -
何度も黙読し、イメージを広げて、朗読する
伊那朗読の会代表 小林豊子さん(63)「今年は上伊那の朗読をする人たちにとって、とても意味のある年だったんですよ」
05年を振り返る。詩・小説・絵本などを朗読する会を立ち上げて24年。20回目の記念発表会を2月に開いた。これに機を合わせるように、上伊那で朗読をするグループの交流と、技術向上の気運が高まったという。
1つのきっかけは本紙のケーブルテレビの番組「いなまいニューススタジオ」への出演。長年にわたり地道に続けてきた活動を紹介し、キャスターの武田徹さんと「言葉を大切する」ことへの気持ちで意気投合した。
偶然、武田さんもSBCラジオで、県内の朗読や読み聞かせのグループを紹介し発表の場を作る番組(「言葉はちから竏著N読なかま大集合竏秩v 毎週土曜日午後4時半から放送)を企画しており、その最初の収録・放送に上伊那のグループが出演することになった。
さらに4月終わりには、朗読や読み聞かせのグループが一堂に会する交流の場を持ったところ、辰野町から中川村まで上伊那中から40人もが集まった。これは24年間の活動のなかではじめてのことだった。
「目的も活動状況も、朗読についての考え方も、まったくバラバラで違うのよ。驚いたけど、同時に頑張らなくちゃと思ったわ」
子どもを対象にした読み聞かせのグループ。目の不自由な人を対象に自治体の広報やさまざまな文書を読んで伝える朗読ボランティアの人。そして、朗読を、文学作品などを読み上げる1つの表現活動としてとらえ、練習し・発表会を開く自分たちのグループ。
どのグループもそれぞれの持ち場で一生懸命だが、子どもや視覚障害者向けに朗読する場合にも、表現活動としての朗読の基本を理解してもらえれば、もっと豊かで広がりのある情報や感動の伝達ができるはず。自分たちが学び・考え・練習してきたことを少しでも共有してもらえれば、「朗読の輪はもっと広がる」と思った。
24年前に、当時の伊那健康センター所長だった故・宇治正美さんを講師役に会を立ち上げた。宇治さんは青年団の演劇を指導したり、看護師が患者に話し掛ける際の「演劇的発想」の重要性を説いたりした医師で、朗読という表現活動の考え方と方法を厳しく教えた。この集まりに、同じく当時の伊那保健所長で、母乳保育と絵本の読み聞かせの重要性を訴えた小林美智子さん(現長崎シーボルト大学教授)なども加わり、朗読とは何かを語り合い、練習を重ねた。
ただ声に出して読めば良いというものではない。何度も黙読して作者の伝えたいことを理解し、作者が目にしている情景・場所・季節・風・音などをイメージする。それをどう表現するか?声の大きさ・高さ・アクセント・リズムを考え・練習して読む。
「難しく思われるかもしれないけど、これを心がければ、もっと人の心に響く朗読ができるようになるはず」
「ことばの力」を信じて来た人は静かに話した。
※練習日は毎月第3木曜日午後7時30分から。伊那公民館で。
(毛賀沢明宏) -
文科省から社会教育功労賞
伊那市、高遠町、南箕輪村でつくる「ガールスカウト長野26団」団員の春日澄子さん(81)=同市美篶=が長年の功績が認められ文部科学省の社会教育功労賞を受賞した。15日、木部則子同団委員長と共に市役所を訪問し、小坂樫男市長に喜びの報告をした。
春日さんはガールスカウト歴20年で、市保育士を退職した後に入団。団委員長を12年間、県支部長を1997年から4年間務めた。冬季長野オリンピックでは、支部長として団員をけん引し、ボランティア活動に取り組んだ経歴もある。
社会教育功労賞は本年、全国で4人、県内では春日さんただ一人が受賞。5日に東京都であった受賞式で、文部科学大臣の小坂憲次氏から賞状を受け取ったという。
春日さんは「皆さんの支えをいただいてもらった賞。体が元気なうちは活動に全力を注ぎたい」と受賞の感動を述べた。 -
詐欺や車上荒しにご用心
伊那地区防犯協会女性部(堀田弘子部長)は14日夕方、市内のベルシャイン伊那店、西友竜東店など5個所の大型店前で年末特別警戒(12月1竏・1日)の街頭啓発をした。部員約80人のほか、伊那警察署員や伊那消防署員なども参加し、防犯に関する啓発チラシなどを配った。
アピタ伊那店の入口前3個所では、部員約15人などが街頭に立った。「降り込め詐欺にご用心」「車の中にあるあなたの財産が狙われています」などと啓発するチラシや、ティッシュなどを買い物客に配布。部員らは「年末特別警戒中です。気をつけてください」と呼びかけていた。
期間中の20日は、ベルシャイン伊那店、アピタ伊那店、ニシザワ高遠食彩館、ジャスコ箕輪店で伊那エンジェルス隊員、伊那少年友の会員などが同様の街頭啓発をする。 -
いなっせでこどもたちのクリスマス会
クリスマスを前に13日、入園前の幼児と親を対象とした「こどもたちのクリスマス会」が、伊那市駅前ビル「いなっせであり、約180組の親子が歌や紙芝居などを楽しんだ。
伊那市の子育て支援グループ「こどもネットいな」の主催で2年目となる。今年は伊那福音協会有志などがトーンチャイムやパネルシアターを披露。クリスマスにちなんだ音楽や人形劇が、親子を楽しませた。
最後に、2人のサンタクロースが登場し、子どもたちは「どこからきたの」「年はいくつですか」などと次々に質問。「トナカイはどこにとめてきたんですか」と素ぼくな疑問を投げかける子どももおり、会場は笑顔に包まれた。
子どもたちはサンタクロースから一人ひとりプレゼントを受け取った後、ジングルベルを合唱。少し早く到来したクリスマスを満喫していた。 -
みはらしの湯、社協へ使用済みタオルなど寄贈
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は13日、この1年間で集めた使用済み切手やタオル、プルタブなどのアルミを市社会福祉協議会へ寄贈した。
福祉活動の一環としての取り組みで5年目。使用済みタオル150枚、アルミ55キロ、古切手400枚、使用済みテレホンカード30枚が集まった。
職員への呼びかけに加え、入浴客にも一層の協力を求めてきた結果、アルミは昨年の倍近い量が集まった。
市社協の御子柴龍一会長は「毎年大変なことだが、小さい善意が大きく現れた。みはらしの湯を利用するみなさんの好意があってこその結果。ありがたい」と話していた。
寄贈品は、車いす購入のための資金などに換金される。 -
伊那スキーリゾート 17日今季オープンへ
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」(山浦速夫社長)で14日、安全祈願祭があった=写真。関係者約30人が出席。山浦社長は「地域の活性化に貢献できるよう努力し、利用者の満足度の高いスキー場にしていきたい」とあいさつした。
近年は暖冬で安全祈願祭当日は雪が望めないこともあったが、本年は寒波の影響もありこの日の積雪は約50センチ。出席者はセンターハウスから白銀のゲレンデを眺めながら、今季の安全を祈願した。
18シーズン目を迎える今季オープンは17日を予定。22日までは、「初滑りキャンペーン」として、通常3500円のリフト一日券を2千円で提供する。
本年は小さな子どもでも楽しめる「モーグル」「クロス」をゲレンデ中央部に新設。砂場感覚で遊べる「雪の公園」も新たに造り、ファミリー対策を充実させる。
営業期間は来年3月31日まで。入場者数は暖冬でオープン日が遅れた昨年より2千人多い、8万2千人を見込む。 -
声かけなどへの対策学ぶ 西春近北小で訓練
不審者出没が多発していることから、伊那市の西春近北小学校(片桐省平校長、231人)は14日、伊那署の協力を得て、児童に対する声かけなどの対策訓練を校庭で開いた。児童たちは有事にそなえ、自分たちで身の安全を守る方法を学んだ。
訓練は署員が演じる不審者が児童に対し、車から誘う、歩いて後をつける、抱きつく竏窒フ、3パターンで実施。不審者は「お母さんに頼まれた」「お菓子をあげるから」などと誘惑したが、児童らは大声をあげたり、防犯ブザーを鳴らすなどして対応した。
伊那署生活安全課の中谷直美さんらは「車で後をつけられたら、車の進行方向と逆へ逃げる」「近くの民家へ助けを求め逃げ込む」「知らない人とは距離をとって、抱きつかれないようにする」などと指導した。
片桐校長は「不審者は突然目の前に表れるので、今日学んだことを常に頭の中で意識するように」と児童らに注意を呼びかけた。 -
伊那共同作業の家でクリスマス会
伊那市の伊那共同作業の家で15日、クリスマス会があった。
同施設のクリスマス会は例年、市内にある共同作業所2つと合同で開き、今年も「輪っこハウス」と「ユイマール共同作業所」の利用者が集まった。
今年は、伊那市の天竜河畔病院職員や伊那ライオンズクラブの公衆委員会会員らがボランティアで施設を訪問。ゲームや歌、ダンスなどを披露し、利用者たちを楽しませた。
伊那LC公衆委員会は例年、市社会福祉協議会の「ふれあい広場」に参加していたが、マンネリ化した活動を見直し、今年は「障害を持つ人たちについてもっと知ろう」とクリスマス会への参加を企画した。 -
「障害者の日」のつどい
伊那市福祉団体連絡協議会主催の05年「障害者の日」のつどいは11日、伊那市役所多目的ホールであった。100人近くが参加し、障害者自立支援法の解説や駒ヶ根市の大法寺住職・藤塚義誠さんの講演を熱心に聞いた。
だれもが安心して暮せる地域づくりを市民皆で考えよう-と開催。障害者自立支援法について、市の福祉課長が説明した。
自立支援法は、障害保健福祉の総合化、制度の持続可能性の確保、自立支援型システムへの転換を目指す。障害ごと異なる法律によって提供されていた福祉サービスを一元的に提供する、就労支援を抜本的に強化する、支給決定のプロセスを明確化する-など主な内容を紹介した。
ライブ、市内共同作業所の製品販売もあった。 -
どうぞのいすでリース作り
伊那市東町の福祉事業所「どうぞのいす」で10日、地元の天然素材を利用したリース作りがあった。
同事業所が主催する「里山の森ハイキング」に参加している一般参加者など8人がリース作りに挑戦。ハイキングは、どうぞのいすで自主製作する製品「里山のレンガ積み木」に使う地域の木について学ぼう竏窒ニ、月1度ほどしているが、冬期は木の葉が落ち、葉の様子が観察できないため「拾った木の実でリースづくりをしてみよう」という話になった。
リースには参加者それぞれが持ち寄った地元の木の実や葉っぱなどを使用。ドングリやトチ、ヒマラヤスギなどの木の実などを、思い思いに飾り付け、温かみのある優しいリースに仕上げていた。 -
伊那東部中 2年連続で最優秀賞
こども音楽コンクール東日本優秀演奏発表会(11日・東京都)の中学校合唱部門で、伊那市の東部中学校合唱部(唐沢流美子教諭、81人)が昨年に続き最高賞の最優秀賞を手にした。
長野、静岡、新潟県からテープ審査、地区大会、県大会の予選を勝ち進んだ9校が出場した。東部中は2、3年生の55人がステージに立ち、組曲・御柱祭の情景より「深(み)山にて」「里曳き」の2曲を混声4部合唱で披露。見事2年連続、5回目の受賞を果した。
合唱部は本年度、全国につながる大会に2度出場するが、結果は思うようにいかず。生徒たちは今大会を最後のチャンスと思って出場。登内志保部長は「皆がこのステージに想いを込めていた。今までにない一体感のある発表ができ満足している」と喜びを語った。
唐沢教諭も「生徒たちが死ぬ気で練習した成果。最高の合唱を披露できたと思う」と目頭を熱くした。
合唱部男子のなかで、3年間在籍するただ一人の志賀浩介君は男性パートをけん引。「歌は技術だけでなく、人間としての成長も重要だった。3年間を降り返るとさまざまなことを学んだ」と胸を一杯にした。
06年1月29日にある全国大会は、今大会の模様を録音したテープで審査。全国7ブロックの最優秀賞校から日本一が決まる。 -
伊那市で交通安全街頭啓発
年末の交通安全運動(11縲・1日)の一環として12日、伊那市役所前の市道で山寺義士踊り保存会や伊那警察署、伊那交通安全協会などの関係者約60人が参加して交通安全の街頭啓発をした。
参加者は赤穂浪士の装束で身を固め気合を入れて・ス交通事故打ち止め・スの啓発活動に出発。「運転中の携帯電話はやめましょう」などと記した旗を掲げてパレードした後、「高齢者の交通事故防止」「飲酒・夜間の交通事故防止」などを呼びかける配布物600セットを信号待ちのドライバーに配った。
伊那署管内の11日現在の交通事故件数は570件で前年同期と比べて30件減、死亡は5人で1人減、けが人は727人で33人減少。そのうち、高齢者のかかわる事故は165件で15件増、飲酒運転による事故は17件で9件増加している。
伊那署の櫻井誠副署長は「交通事故数は減少しているが、年の瀬も迫り慌ただしくなっているので注意を。地域の人が楽しくお正月を迎えられるよう、住民への交通安全意識の高揚に協力してほしい」とあいさつした。 -
新伊那市長選へ小坂氏が出馬の意向
伊那市・高遠町・長谷村の新伊那市発足に伴う伊那市長選挙の出馬について、伊那市長の小坂樫男氏(70)=小沢=は新市発足など大きなターニングポイントを迎え「責任上やらざるを得ない」と出馬の意向を明らかにした。
後援会の意思決定がされておらず、高遠町・長谷村長にも相談しながら、来年1月中に表明する。
13日の市議会定例会一般質問で、保守系4会派を代表して伊藤泰雄議員が「新市への移行をスムーズにし、軌道に乗せる義務がある。市長以外に考えられない」と尋ねた。
小坂氏は、市長選に立候補した当初から3期12年を限度に自ら身を引くべきと心に決めていたという。新市発足は3期目の途中で、来年度には上伊那広域連合のごみ処理施設建設地を決めなければならないとし「皆さんの期待に添える答えができるかなと思う」と述べた。
市長選は来年4月30日に投開票の見通し。
小坂氏は上伊那農業高校卒。県職員を経て、94年から伊那市助役、96年から市長を務めている。3期目。 -
伊那手づくり餃子愛好会長 羽生義秀さん(60)
昨年12月、伊那市を中心とした飲食店有志でつくる「伊那手づくり餃子(ぎょうざ)愛好会」を立ち上げてから、1年が経過する。飲食業界の活性化策として、手づくりギョウザを提供する9店が加盟し、ギョウザの消費拡大を図っている。
ギョウザの具を「つつむ」にひっかけて、毎月22日を「餃子の日」に設定し、加盟店がそれぞれギョウザの価格を割引するなどサービスを提供。だいぶ定着してきたのではないかという。
「餃子の日」には年齢層に関係なく、ギョウザを注文する人が集中する。それまで平日には少なかった注文が祝日並みになったほど。来店者の中には、ギョウザがなくなったと知り、そのまま帰ってしまう人もいるとか。
「伊那」と「ギョウザ」とのかかわりがない中で「地産地消」を考え、上伊那産シメジを使った「しめじ入り伊那谷ギョウザ」を開発。ただシメジを具の中に入れればいいというものではない。皮に包むとき、シメジは生にするか、ゆでるかなど試行錯誤しながら、各店が「味わい深い」独自のギョウザを作り上げた。
伊那総合物産展示会・商工祭やJA上伊那まつりなどのイベントに参加したり、各店で限定メニューとして出したりしたところ、好評を得た。
これからも「農」と「商工」の枠を超え、黒豆など体に良く、おいしい食材を使った伊那谷のギョウザを開発していきたいと話す。
発足から月1回、メンバーが集まり、ギョウザのPR方法などについて情報交換する。
どういう風にすれば、喜んでもらえるのか。自らの店でもギョウザの具を工夫したり、皮を大きめのものに変えたりとグレードアップ。
ギョウザの味は、10店あれば10の味がある。具材はもちろん、野菜・ひき肉・調味料の割合などによって店ごとに異なる。▽加盟店に「ギョウザ職人の店」の認定証を出したい▽食べ歩きを楽しめるようにマップを作りたい竏窒ニ考え、質の向上につなげる。
25年前、35歳のとき、伊那市内にラーメン店を構えたが、ラーメンよりもギョウザとの付き合いが長い。義務教育を終え、東京へ出てシュウマイなどの卸に携わった経験を持ち、ギョウザには強い思い入れがある。
「たかがギョウザ、されどギョウザ」。ギョウザはサイドメニューでメーンになれないが、熱意を込め、工夫できる料理の一品。伊那名物ローメンなどと一緒に「伊那をグルメのまちにしたい」と構想を語る。
寒い季節。ギョウザに入れるニラやニンニクは風邪予防や回復に効果があるといわれる。手づくりギョウザを食べて、ギョウザパワーで風邪を撃退!
ギョウザで人を呼べる店を目指す。 -
伊那市マレットゴルフクラブ納会
伊那市マレットゴルフクラブ(62人、伊坂安男会長)は11日、05年度納会を開いた。皆勤者、精勤者に賞品を贈り、鍋を囲んで和気あいあいと1年の活動を振り返った。
クラブは、マレットパークはびろ、榛原河川敷公園の2カ所でプレーしている。今年は1月30日の新春初打ち大会をスタートに例会、大会合わせ31試合あった。皆勤賞は白沢当志子さん。精勤賞は5人。年間成績(得点制)の1位は網野さだ子さん。
06年は1月4日、榛原河川敷公園で初打ちをする。新年度会員を募集している。入会希望者は事務局の根津さん(TEL73・3917)へ。
精勤賞、年間成績は次の通り(敬称略)。
◇精勤賞 根津昌行、清水松男、下平明夫、登内保雄、平松一
◇年間成績 (1)網野さだ子102(2)清水松男91(3)根津昌行78(4)白沢永司72(5)鈴木光子72(6)登内保雄70(7)内藤智里70(8)下平明夫64(9)平松一63(10)酒井平八60 -
ガールスカウト長野26団がフリーマーケット
ガールスカウト長野26団(40人、木部則子団委員長)は11日、ピースパックプロジェクトの資金集めのため、フリーマーケットを伊那市総合福祉センターで開いた。
ガールスカウト日本連盟は94年から10年間、平和提唱事業で、難民高等弁務官事務所の協力のもと、アフガニスタン難民の子どもたちにピースパック(文房具)を送った。今年度から、タイ国内にあるミャンマー難民キャンプの子どもたちにピースパックを送る。
26団は、ピースパック30袋、靴2箱を送る予定で、文房具購入や輸送にかかる資金を集めるため、家庭から提供した衣類などのほか、スカウトが手作りしたクッキー、ポップコーン、小物入れ、飾り物などを販売した。
木部団委員長は「世界市民としての、世界の平和のための活動。知らない国のことを知ることの取り掛かりでもあり、自分達が平和であることをあらためて自覚する活動でもある」という。
来年1月に袋詰め作業をして発送。各地から集まるピースパックは春にミャンマーに届ける予定。 -
ミサワ燃料のパン教室
伊那市西春近のミサワ燃料は11日、パン教室を生涯学習センターいなっせで開いた。上伊那各地から15人が参加し、ハムロールなどパン作りを楽しんだ。
ケーキ、イタリア料理に次いで3回目の「楽しいお菓子・料理教室」。今回は、唐木グリーンパン教室の唐木芳子さん=西春近=が、ハムロールと、忙しい人のための1時発酵をしないテーブルロールの2種類を教えた。
唐木さんは、「おいしいパンを作るには、いい温度、いい時間で」と話し、こね上げ生地温度は27度から30度が理想で、夏は氷水、冬はぬるま湯、秋は水道水を使って温度を加減するなど、パンづくりのこつを教えた。
参加者は、生地につやが出るまで両手で包み込むようにこねたり、ハムロールの成型をしたりとパン作りを楽しんだ。焼きあがったパンを試食して発酵させたパンと発酵しないパンの違い、ガスオーブンと電気オーブンの違いなども学んだ。 -
ザザ虫、台湾へ
伊那谷の名物珍味、はちのこ・ザザ虫・いなごが台湾に新設される昆虫博物館に陳列される。
信州大学農学部に留学経験のある台湾の国立嘉義大学生物資源系の張光勳副教授がこのほど、伊那市のグリーンファームを訪れ、新たに設置される昆虫博物館の「世界の昆虫食」のコーナーに陳列するために、調理したはちのこ・ザザ虫・いなごなどを購入して帰国した。
張副教授は同大のほか鳥樹林嘉大昆蟲生態教育館のスタッフも務めているが、展示内容の豊富さに驚いた関係者らが、「世界最大規模の昆虫博物館」を大学に併設することを提案。その一角で、世界中で人間がどんな昆虫を食べているかを扱うという。
張副教授は1983縲・5年に信大農学部に留学し、森本尚武前信大学長の下で昆虫学を学んだ。その間に、伊那の昆虫食に親しみ、度々グリーンファームを訪れて購入したという。
同教授は本紙の取材に「昆虫食といえばやはり伊那谷。はちのこ・ザザ虫は世界に紹介するべきものです」と答えた。 -
創立20周年記念伊那フィルハーモニー交響楽団定期演奏会
創立20周年を迎えた伊那フィルハーモニー交響楽団は11日、記念の第18回定期演奏会を伊那市の県伊那文化会館で開いた。20年の歴史を感じさせる深みのある素晴らしい演奏で観客を魅了した。
今回ヴァイオリン独奏に、第1回演奏会に出演したNHK交響楽団の大林修子さんを迎えた。曲目は、ベートーヴェンの序曲「レオノーレ」第3番作品72b、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」ホ短調作品64。最後はとても難しいというブラームスの「交響曲第1番」ハ短調作品68を演奏。会場を埋めた観客は惜しみない拍手を送った。
伊那フィルは、同会館の建設が始まったのを機に、「伊那谷にオーケストラを」と創立。春のファミリーコンサート、秋の定期演奏会をメーンに、「第九」「メサイヤ」「レクイエム」など、音楽愛好家と一緒に地域に密着した活動に取り組んでいる。 -
伊那市指定文化財に5件
伊那市教育委員会はこのほど、同市西箕輪の小正月の伝統行事「羽広の獅子舞」や狐島の神明社荒神社合殿のケヤキなど5件を市指定文化財に決めた。内訳は天然記念物3、有形民俗文化財1、無形民俗文化財1件。
2年振りの指定で計55件となった。狐島のケヤキは7本を一括指定。そのうち6本は樹齢200縲・50年で、天竜川のはんらん地域にありながら残る巨樹だ。伊那では珍しいマツハダ(富県南福地)、樹齢400縲・00年のサワラ(富県上新山)も、それぞれ天然記念物に指定した。
西箕輪仲仙寺の絵馬は、木曽の馬地主・千村勘兵衛が奉納した「千匹馬図」(1862年)など馬絵の7点、算額2点、武者絵、相撲など合計13点を有形民俗文化財に指定。400年の伝統があり、区を挙げて保存に取り組む羽広の獅子舞を無形民俗文化財に指定した。