-
高遠保育園 地域の高齢者とカレーを食べて交流
伊那市高遠町の高遠保育園の園児は30日、地域の高齢者と一緒にお昼の時間にカレーを食べて交流しました。 上山田と下山田の4つの高齢者クラブのメンバー23人が高遠保育園を訪れました。 年少から年長まで94人の園児がクラスごとに分かれて高齢者と一緒に昼ご飯を食べました。 カレーには園の畑で育てたジャガイモが入っています。 高遠保育園では、年に6回地元の高齢者との交流会を開いていています。 お互いに顔を覚え、保育園の外でも挨拶をする事が増えているということです。 小牧徳子園長は、「地域の方たちが一緒になって子供たちを育ててもらえる良いきっかけになった」と話していました。 次回は9月30日に開かれる保育園の運動会に招待する事になっています。
-
子供騎馬行列 城下まつりで2日に奉納
伊那市高遠町貴船神社に伝わる子供騎馬行列が来月2日に行われる高遠城下まつりで5年振りに奉納されます。 子供騎馬行列は高遠北小学校の2年生以上の児童45人が行います。 騎馬行列は、当時高遠藩主 だった保科正之が荒町にある貴船神社に行列の用具を奉納したのが始まりとされています。 高遠町藤沢荒町の住民でつくる貴船神社子供騎馬行列保存会会員が指導にあたっています。 保存会によりますと、騎馬行列は、大正12年まで行われていましたが、その後途絶えていたということです。 平成3年に地元有志が保存会をつくり子供たちに歌や振付を指導して復活させました。 児童は、弓や衣装箱などを持ち、当時の行列の様子を再現していました。 子供騎馬行列は、来月2日に行われる高遠城下まつりで披露されることになっています。
-
猪鹿浄水場送水管通水式
伊那市高遠町の街部に水道水を供給する新しい猪鹿浄水場の送水管の通水式が、28日に行われました。 今後は、箕輪ダムを水源として供給します。 通水式では、白鳥孝市長らが仕切弁のバルブを回し、新しくできた送水管に切り替わりました。 旧猪鹿浄水場は、高遠さくらの湯の700メートルほど北にあります。 施設の脇を流れる猪鹿沢を水源に、東高遠、西高遠、長藤の一部およそ2千人に水道水を供給してきました。 昭和48年に給水を始めてから44年が経ち、施設の維持管理や更新費用に加え、沢の水を使用していることから病原生物への対策が問題となっていました。 旧施設の改修には多額の費用がかかるため、市では箕輪ダムを水源とする美篶笠原の水道管への接続工事を平成24年度から進めてきました。 総延長はおよそ3.7キロで総事業費はおよそ2億9千万円となっています。 箕輪ダムを水源とするのは、高遠町では初めてで、この他の地区についてはこれまで通りの方法で供給していくということです。
-
東京芸大の卒業生が邦楽披露
東京芸術大学の卒業生2人が25日、伊那市高遠町のデイサービスセンターくつろぎの家で三味線と太鼓を披露しました。 伊那市と東京芸術大学は伊那市高遠町出身の伊澤修二が東京芸大の初代校長を務めたことが縁で音楽交流が行われています。 東京芸大には国内で唯一日本の伝統音楽を学ぶ邦楽科があり今回はお年寄りに邦楽を楽しんでもらおうと演奏が企画されました。 三味線を演奏した山下靖喬さんは津軽三味線コンクール全国大会の優勝経験者です。 太鼓を披露した石森裕也さんは全国の祭りでお囃子の演奏に参加する実演家として活躍しています。 お年寄りたちは手拍子をしながら日本の伝統音楽を楽しんでいました。 2人は小学生と一般を対象に高遠町に伝わる高遠囃子の指導にもあたったということです。
-
サマースクール2017in信州伊那 27日まで
将来、森林関係の仕事を目指す大学生を対象にしたセミナー「サマースクール2017in信州伊那」が今日から3日間の予定で伊那市内で始まりました。 25日は、開校式が伊那市高遠町の高遠閣で行われました。 サマースクールは、大学教授や林野庁職員などの有志でつくるグループが林業を考える事ができる人材を育成をしようと、2013年から全国各地で開催しています。 スクールの開催は50年の森林ビジョンを策定した伊那市が、今後の人材育成に向けた、ノウハウの確保や蓄積を図ろうとセミナーを誘致して開かれました。 今年は、関東や近畿の大学生を中心におよそ60人が参加しました。 開校式の後には、早速講義が行われ参加した学生は、森林環境教育についての話を聞いた他、進徳館などを見学していました。 スクールは27日までを予定していて、参加者は講習を受けたり、伐採体験等を行う予定です。
-
地域おこし協力隊 宗京裕祐さんの卒業報告会
8月末で伊那市の地域おこし協力隊の任期が満了する宗京裕祐さんの卒業報告会が、22日に伊那市高遠町で開かれ、3年間の活動を振り返りました。 静岡県出身の宗京さんは、平成26年9月に伊那市の地域おこし協力隊に任命されました。 農業に従事しながら、高遠町地区の農業振興や、農産物のブランド化や販売促進に関わる活動を行ってきました。 活動のひとつとして、野菜の出荷グループ「伊那の谷ユウキの会」の事務局をつとめた経験をあげました。 ここでは、地元で採れた野菜を地元で消費してもらうため、出荷先と生産者との調整などを行いました。その結果、小学校や保育園の給食にも使ってもらえるようになり、取引先が5件から10件に増加したという事です。 宗京さんは「新規就農者の受け皿になりたいと思い販路の拡大にも取り組んできた。流通面の事も知る事ができたのは自分の財産にもなった」と話していました。 宗京さんは協力隊卒業後、地域の野菜を地域で消費できるような、販売と配送を行う仕事を始めたいという事です。
-
信州高遠のご当地ブランド「百職屋」立ちあげ
伊那市高遠町藤沢を中心に杖突街道沿いの農家や職人でつくる「百職会(ひゃくしょくかい)」は信州高遠のご当地ブランド「百職屋(ひゃくしょくや)」を立ちあげました。 11日、12日の2日間、高遠町藤沢にある農家レストランこかげで開いた「百姓と職人市」で地域ブランド「百職屋」をお披露目するブースが設けられました。 杖突街道沿いの農家や職人でつくる百職会のメンバーが製作した日用品や農産物加工品などを「百職屋」のブランド名で売り出していく計画です。 商品にはブランド名が書かれた共通のタグを付けます。 これまで会員が個々で販売していた商品を集約する事で、全国にご当地ブランドとして発信していく狙いです。 百職屋の商品は地域のイベント会場などで今年中に販売を開始するという事です。 「百姓と職人市」では22のブースが設けられ、訪れた人たちが好みの品を買い求めていました。
-
保育園に羊放牧で園児笑顔
保育園の園児と触れ合い園庭に生えた草を食べてもらおうと17日、伊那市高遠町の高遠第2・第3保育園に羊が放牧されました。 羊は高遠町の住民有志でつくる高遠町山村活性化協議会が藤沢の耕作放棄地で放牧しているものです。 協議会では信州大学農学部と連携して羊を使った荒廃農地の再生に取り組んでいます。 園庭での放牧は園児が動物に触れる機会にしてもらおうと地域住民や保護者でつくる高遠第2・第3保育園と地域の未来を考える会が協議会に依頼したものです。 草が生えている約300平方メートルに柵が張られ3頭の羊が放されました。 羊は1か月ほどここで過ごす予定で高遠第2・第3保育園では「羊の絵を描いたり、水やりなどの世話をして触れ合いを楽しみたい」と話していました。
-
高遠町総合支所 市長「なるべく早く建設する」
老朽化や耐震性に課題があり高遠町保健センターへの機能移転の方針案が示されている高遠町総合支所について、伊那市の白鳥孝市長は、「場所や規模などについては検討が必要だが、なるべく早く建て替えたい」と話し、新築する考えを9日夜、高遠町で開かれた市政懇談会で明らかにしました。 9日夜は、伊那市高遠町のJA上伊那東部支所で市政懇談会が開かれ、住民80人ほどが参加しました。 その席で、白鳥市長は、「駐車場も含め現在の位置でいいのかというのは検討する必要がある。場所・規模など課題はあるがなるべく早く建て替えたい」と、移転でなく新築する考えを示しました。 住民からは、「住民感情として、現在の場所にこだわりがあるので現地建て替えをしてほしい」といった意見や、「新しい施設にお金をかけるよりも、水道料金など日々の生活に密着したことに予算を使ってほしい」といった意見も出されていました。
-
高遠町長藤国道152号 土砂流出で交通規制
7月31日午後10時25分頃、伊那市高遠町長藤の国道152号で、雨により土砂が流出し、片側交互通行規制となりました。 交通規制は、8月1日午後4時40分に解除されました。 土砂は、伊那市高遠町長藤の国道152号東側の沢から流出し、長藤郵便局南側およそ100メートル区間が片側交互通行規制となりました。 高遠町には、31日午後9時15分に土砂災害警戒情報が出されていました。 伊那警察署によりますと、土砂流出による人的・物的被害はなかったということです。 伊那建設事務所が復旧作業にあたり、1日午後4時40分に作業は完了したということです。
-
伊那地域33.9度 台風の動向に注意
31日の伊那地域の最高気温は、午後2時過ぎに33.9度を記録し暑い1日となりました。 伊那市高遠町の高遠スポーツ公園プールでは、近くの高遠保育園の年中、年長園児およそ50人が、スライダーを楽しんでいました。 長野地方気象台によりますと、向う一週間は湿った空気の影響で曇りや雨の降る日が多くなるということです。 また、小笠原諸島付近では、非常に強い勢力の台風5号がゆっくりと北上しています。 気象台では、週末にかけて影響がでてくると予想していて、今後の動向に注意するよう呼びかけています。
-
平岩さん宅のヤマユリが見ごろ
伊那市高遠町上山田引持の平岩兼雄さん宅のヤマユリが見ごろとなっています。 上山田引持の平岩さん宅の敷地にはヤマユリが群生しています。 数株だったヤマユリが自然に増えていき現在のようになったということです。 花は8月の上旬頃まで楽しめるということです。
-
高遠第2第3保育園の園児が間伐の様子を見学
伊那市高遠町の高遠第2第3保育園の園児は、24日、保育園近くの裏山で伐採作業を見学しました。 24日は、保護者で林業を営む盛太志さんが、コナラとヒノキ2本を伐採しました。 高遠第2・第3保育園は、平成27年に県の信州型自然保育「信州やまほいく」に認定され、自然や地域の環境を活かした活動を行っています。 今回は、山の仕事を子ども達に知ってもらおうと、保育園が盛さんに依頼したものです。 年長園児は、倒した木の枝を、ノコギリを使って切っていました。 他に、ロープと滑車を使って、園児が力を合わせて木を倒しました。 伐採した木は、短くして保育園まで運びました。 今後は、11月に木工職人を招いておもちゃなどを作るということです。
-
伊那市高遠町長藤区 去年の災害教訓に勉強会
去年9月の台風による大雨で土砂災害の危険が高まったとして住民に避難勧告が出された伊那市高遠町の長藤区は、災害時の協力応援体制について協定を結んでいる伊那市社会福祉協議会と、万が一の際の対応について確認する勉強会を22日に開きました。 長藤区内にあるデイサービスセンターくつろぎの家で勉強会が開かれ、区内にある10の集落から役員が出席しました。 長藤区は、災害時に地域住民がくつろぎの家利用者の避難誘導などを行う協定を平成22年に締結しています。 勉強会は、去年の避難勧告が出された災害を教訓に協定の内容を再確認しようと開かれました。 伊那市社会福祉協議会事務局次長の小池浩史さんは、災害時に協議の上で緊急的な避難場所として要援護高齢者の受け入れをくつろぎの家で行える事などを説明していました。 くつろぎの家の川瀬美幸所長は「普段から地域のみなさんが集える場所にし、今後は住民の皆さんと一緒に避難訓練などをしていきたい」と話していました。 長藤区の伊東基博区長は「去年の台風被害や九州での豪雨災害を教訓にして、施設を住民に知ってもらい、より多くの人が安全に避難できるよう協定の内容の見直しもしていきたい」と話していました。
-
寒ざらしそば 15日から限定販売
江戸時代、高遠藩から将軍家に献上されたとされる「寒ざらし蕎麦」が15日から限定で伊那市高遠町のそば店4店舗で提供されます 江戸時代、高遠藩から将軍家に献上されていたとされる「寒ざらし蕎麦」です。 提供店舗のひとつ「壱刻」です。 店主の山根健司さんがあすからの提供に向け、試食し今年の出来を確かめていました。 蕎麦は、30秒から40秒、ゆでて完成です。 寒ざらし蕎麦は、高遠産の蕎麦の実を、寒さの厳しい大寒に殻のついたまま清流に浸します。 これは、江戸時代にそばの実を保存するために始まったとされています。 2月4日の立春に水から引き揚げ寒風にさらして乾燥させてからそば粉にする手打ちそばで、あくが取れて甘みが増すといわれています。 寒ざらし蕎麦は、そばの実のタンパク質を取り除き、でんぷんや糖分を多く含んだ粉を使います。 山根さんは、そば粉だけの10割でうつ為、手間がかかると話します。 今年は、あすから高遠町内の、壱刻、華留運、ますや、楽座 紅葉軒の4店舗で「暑中信州寒晒蕎麦」として限定販売されます。 各店限定150食で、1人前1200円です。
-
高遠町総合支所のあり方について住民懇談会
高遠町保健センターへの機能移転の方針案が示されている伊那市の高遠町総合支所のあり方について住民懇談会が開かれ現地建て替えを望む意見が多くあがりました。 11日、伊那市高遠町総合福祉センターやますそで住民懇談会が開かれ、約200人が参加しました。 伊那市は、老朽化や耐震性の不足から現在の総合支所の機能を高遠町保健センターへ移転する方針案を示しています。 昨夜の懇談会は、市からの説明を改めて聞き、意見を交換する機会にしようと高遠町地域協議会と高遠町地区区長会が開いたものです。 住民からは、「今の庁舎は地域の人たちが心のよりどころとしてきた場所だ。経済効率を優先した判断ではなく、住民の思いや歴史、文化など数値化できないような事を踏まえて考えるべき」といった意見や「保健センターは現在のままその機能を残してほしい」などの意見があり、現地での建て替えを望む声が多くあがっていました。 高遠町地区では、8月1日に地域協議会と区長会の合同会議が、9日には白鳥孝市長と住民の懇談会が予定されています。 それまでにさらに多くの意見を集約し、高遠町地域の意見として市に届けるという事です。
-
高遠高校振興会総会 地域づくりの核となる学校づくりを
伊那市高遠町の高遠高校振興会総会が5日に開かれ今年度も地域と連携した教育活動を実施していく事などが報告されました。 高遠高校で総会が開かれ、地域と連携して生徒が取り組む教育活動について報告がありました。 今年度は新たに、福祉コースで「高遠町バリアフリーマップ」を作成するほか、文理進学コースで「高遠検定」を創設するという事です。 長野県教育委員会は、今年3月に新たな教育の推進と県全体の高校再編計画の基本理念を盛り込んだ「学びの改革 基本構想」を策定しました。 来年度以降に旧通学区ごとに具体的な検討を進め個別の再編計画を策定する計画です。 振興会会長の白鳥孝市長は「地域に根差した活動を発展させ、なくてはならない学校となるようあり方を考えていきたい」と話していました。
-
高遠さくらホテルで「高遠ダムカレー」提供開始
伊那市高遠町の高遠さくらホテルは、「高遠ダムカレー」を考案し、1日から提供を始めました。 さくらホテルの窓の外に広がる高遠ダムを表現した「高遠ダムカレー」です。 ルーが水を、ご飯がダムを表しています。 ごはんの上には高遠城址公園にちなみ桜の塩漬けが添えられています。 伊那谷の名物「ソースかつ丼」にちなんだ豚のヒレカツもあります。 そばは月蔵山をイメージしていて、ガーリックバターで和えた洋風の味付けになっています。 このカレーを考案したのは、レストランの洋食料理長、益山達男さんです。 1日から始まった信州DCに合わせ、レストランから望める高遠ダムを見ながらカレーを味わってもらい、県内外の客にPRしようと考案しました。 高遠ダムカレーは税込み980円で、さくらホテルのレストランで提供されています。
-
セブンイレブン伊那笠原店 詐欺を未然に防ぎ感謝状
特殊詐欺を未然に防いだとして、伊那市高遠町西高遠のセブンイレブン伊那笠原店に伊那警察署から感謝状が贈られました。 29日は、セブンイレブン伊那笠原店の山浦彰典オーナーと従業員の有賀龍さんが伊那署を訪れ、熊谷猛彦署長から感謝状を受け取りました。 今月14日に、店を訪れた伊那市在住の50代の男性が「インターネットを利用した際、ウイルスに感染したとの画面が出て、表示された連絡先に電話をしたところ、コンビニで電子マネーカード1万5千円分を買うように言われた」と話したため、架空請求詐欺であると確信し、警察に電話するよう促したということです。 今年2月に、市内3店舗合同で、電子マネーを使った特殊詐欺を未然に防ぐための訓練が初めて行われました。 各店舗の店長が参加し、訓練が終わったあと従業員に内容を周知するなど日頃からの取り組みが今回の詐欺防止に繋がったと山浦オーナーは話します。 今年に入って伊那署管内では、2件、9万5千円の詐欺が、コンビニで未然に防がれています。
-
高遠高校3年生を対象に企業の求人票勉強会
伊那市高遠町の高遠高校で、就職を希望する3年生を対象に、企業の求人票の見方についての勉強会が、22日に開かれました。 3年生103人のうち就職を希望する59人が勉強会に参加しました。 講師は駒ヶ根市の中央アルプス観光株式会社の人事担当者の伊東俊弘さんがつとめました。 伊東さんは、求人票の情報から会社を選ぶ際に気を付ける点などを説明しました。 最初にチェックすべきところは補足、特記事項の記入欄だという事です。自由に記入できるこの欄は人材を探している人事担当者が熱意をもって書いているのでしっかり読むようにとアドバイスしていました。 高遠高校では昨年度、就職を希望する生徒40人全員が内定をもらい、そのうち39人が上伊那地域の企業に、1人が県外の企業に就職したという事です。 高遠高校では、企業の情報を良く知り自分にあった企業に就職できるよう、引き続き指導を続けていくという事です。
-
東京芸大が空き家を利活用
東京芸術大学美術学部の学生は、今年の夏から伊那市高遠町長藤の空き家を利用して作品制作に取り組む計画です。 27日に開かれた高遠第2第3保育園と地域の未来を考える会の総会で報告されました。 この取り組みは、伊那市と東京芸大美術学部の連携による地域活性化事業の一環で実施するものです。 市内の古民家を探していたところ、考える会が管理する空き家を紹介し利用することが決まりました。 活用するのは、長藤塩供にある2階建ての古民家です。 ここで、美術学部の学生が合宿を行い、作品制作や展示などをする計画です。 また、地元の子ども達とデザインに関するワークショップも企画しています。 伊那市が借り受けて、東京芸大に無償で貸し出す予定です。 考える会では、学生たちが来ることで地域の活性化にもつながると期待しています。 旧高遠町出身の伊澤修二が東京芸大の初代校長を務めた縁で伊那市と交流が続いています。 今後、夏休みに学生たちが高遠町を訪れ、地元の人たちと意見交換をして方向性や活動内容を決めるということです。
-
高遠町総合支所庁舎「新築」望む声多く
高遠町地域協議会が23日に開かれ、伊那市から高遠町保健センターへの機能移転の方針案が示されている高遠町総合支所について、委員から庁舎の「新築」を望む声が多く出されました。 この日は委員およそ15人が出席し、高遠町総合支所の庁舎のあり方について意見を交わしました。 高遠町総合支所は、建設から50年以上が経過していて耐震性が不足していることから、伊那市は大規模地震の発生に備え、庁舎の機能を高遠町保健センターへ移転する方針案を示しています。 委員からは、「高遠町の中心的な場所として思い入れがある。移転はあくまでも仮の処置にして、この場所に新築してほしい」「保健センターは、近くに水路があり、道路が狭く災害時に混乱する恐れがある。より安全で最適な場所を検討し新築してほしい」といった意見が出されました。 高遠町地域協議会では、7月11日に庁舎のあり方を検討する住民懇談会を開催します。 7月下旬には区長会との合同会議を開き、懇談会で出された意見も踏まえ方向性を出していきたいとしています。
-
伊那市消防団 ポンプ操法・ラッパ吹奏大会
消防団員が、ポンプの操作やラッパ吹奏の技術を競う、ポンプ操法・ラッパ吹奏大会が各市町村で開かれています。 伊那市役所駐車場では、伊那市消防団の大会が開かれ、団員が練習の成果を披露しました。 大会は、ラッパ吹奏の部、小型ポンプの部、自動車ポンプの部の3つに分かれていて、13分団から合わせて148人の選手が出場しました。 このうち小型ポンプの部には、16チーム80人が出場しました。 タイムや規律、操作の正確性などを審査基準に減点方式で順位が決められます。 指揮者の号令で操法が始まると、ポンプと3本のホースを結合しておよそ60メートル先の火点めがけて放水していました。 大会の結果、ラッパ吹奏は西箕輪・竜東・富県・手良・高遠のBチーム、小型ポンプの部は手良分団第3部、自動車ポンプの部は、荒井・西町の伊那分団第2部がそれぞれ優勝しました。 優勝したチームは、7月9日に開かれる上伊那郡大会に出場することになっています。
-
金属造形作家 角居康宏さん
長野市に住む金属造形作家、角居康宏さんは、金属を溶かして作品を制作する過程を25日一般に公開しました。 どろどろに溶けたアルミが、墓標をイメージした木枠の中に流し込まれていきます。 石川県金沢市生まれの角居さんは、現在長野市の善光寺門前にアトリエを構え活動をしています。 秋に信州高遠美術館で作品展を予定していることから、そこで発表する作品の一部を25日に制作し、その過程を一般に公開しました。 バーナーで熱した炉に1本5キロのアルミの塊が入れられていきます。 700度を超えるとアルミが溶け出し、液体状になります。 それをふたりがかりで地面の中にセットされた木枠の中に流し込んでいきます。 木枠が燃えることによりアルミに墨がつき、深みが出る作品になるということです。 この日制作した作品は、いったんアトリエに持ち帰り、切削や研磨などの手を加え、10月の作品展に並びます。 角居康宏鋳金展は、10月21日から信州高遠美術館で開かれます。
-
稲辺さん環境大臣表彰受賞
伊那市高遠町の稲辺 謙次郎さんは、地域の環境保全などに顕著な功績のあった個人や団体に贈られる環境大臣表彰を受賞しました。 22日は、稲辺さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に、受賞を報告しました。 稲辺さんは、長年にわたり市内の桜の保護・育成に努めるとともに、個人としても桜の保護団体の指導育成にあたっています。 稲辺さんは「やっとこうした活動が認められるようになったのかなと思う。若い人たちの励みにもなる。単純にうれしいです」と話していました。 なお表彰式は、14日に東京都で行われました。
-
入笠牧場で牛の放牧
標高およそ1700mにある伊那市高遠町の入笠牧場では、牛を涼しい環境の中で足腰を鍛えようと19日、放牧作業が行われました。 JA上伊那が管理運営するおよそ300ヘクタールの牧場で、上下伊那と諏訪地域から受け入れを行っています。 今年上伊那地域からは例年並みの11頭が放牧されました。 預けている間は農家の世話の手間が省ける他、涼しい環境の中で過ごせます。 牛は、10月の中旬まで入笠牧場で過ごすことになっています。
-
熊本城復興支援 城ヨガ高遠で開催
熊本城の復興を支援するチャリティヨガイベント「しなのの城ヨガ」が18日伊那市高遠町の高遠城址公園で県内で初めて開かれました。 会場には上伊那を中心に県内外からおよそ120人余りが参加し新緑の城址公園でヨガを楽しみました。 イベントでは参加費として千円を集め、それを全額、熊本城復興の為に寄付する事にしています。 城ヨガは、熊本地震で被害を受けた熊本城復興を支援しようと去年10月にスターとしたプロジェクトです。 県内では、ヨガ講師を中心に「しなのの城ヨガ実行委員会」を組織し高遠城址公園で初めて開催しました。 ヨガはサンスクリット語で「繋がり」という意味を持ち、各地の城跡でヨガを行う事で、熊本のシンボルでもある熊本城の復興を後押しするものです。 参加した人たちは、祈りをテーマにしたヨガで、1時間程体を動かしました。 しなのの城ヨガは、25日に長野市、来月2日上田市、8日松本市で開催される予定です。
-
高遠町藤沢区 お買い物サロン初開催
伊那市高遠町の藤沢区は、区内の買い物弱者支援として「藤沢区お買い物サロン」を16日、初めて開きました。 伊那市高遠町藤沢の荒町公民館です。 公民館には衣類や食品などを扱う高遠町商店街の6店舗が商品を並べ客を迎えました。 サロンが始まると、多くの人が訪れ、シャツや菓子などを手に取り、会話をしながら買い物をしていました。 藤沢区にはおよそ349世帯あり、およそ半分が高齢者世帯です。 区内には、食料品を扱う店が1店舗あるだけです。 藤沢区から買い物弱者支援について相談を受けた伊那市社会福祉協議会がコーディネートし、地元商店の協力を得て、買い物サロンを今回お試し企画として初めて開きました。 サロンでは買い物を終えた人が団らんできるよう、お茶が振る舞われた他、近くの高遠第2・第3保育園の園児との交流も行われました。 藤沢区、伊那市商工会、伊那市社会福祉協議会では、要望があれば今後も開催したい考えです。
-
信州伊那高遠の四季展 休止に
旧高遠町時代の2000年から、3年に一度全国公募で行われてきた、信州伊那高遠の四季展が、休止となることがわかりました。 休止となることがきまり、伊那市の信州高遠美術館では、第1回から6回までの回顧展が開かれています。 会場には、歴代の入賞作品が展示されています。 高遠の四季展は、高遠の自然や風景を題材とした3年に1度の公募展です。 高遠を知ってもらい多くの人たちに町を訪れてほしいと2000年から始まりました。 第1回は、平山郁夫さんが審査長を務めるなど著名な画家が審査員を務め、全国各地から作品の応募がありました。 これまで、のべ2,441人から、3,229点が寄せられています。 伊那市教育委員会では、2015年までの6回の開催で、高遠の名を周知でき一定の成果を得られたことや、市民全体の関心が高まらないこと、協賛金を得ることが難しい状態になったことなどから、来年の休止を決めました。 今後は若手作家の育成や東京芸術大学との連携事業などにシフトしたいとしています。 四季展の発起人で、一水会常任委員・日展会友の画家・竹内徹さんは、休止の知らせに「非常に残念」と話しています。 事務局を務める信州高遠美術館には、すでに何件かの休止に対する問い合わせが来ているということです。
-
高遠小学校コミュニティースクールが発足
伊那市高遠町の高遠小学校は、地域住民や保護者、児童が一体となって学校づくりを進めるコミュニティースクールの取り組みを7日に始めました。 全校児童と、ボランティアで関わっている地域住民が集まり体育館で発足会が開かれました。 県が進める信州型コミュニティースクールの取り組みで、高遠小学校でも行う事になりました。 ボランティアを代表して、お囃子クラブで高遠囃子を指導している北條良三さんは「学校、地域と連携をとりながら子どもの健やかな成長のためつとめていきたい」と話していました。 副児童会長の丸山和真君は「クラブで教えてもらって将棋が好きになりました。多くの皆さんにお世話になっている事に感謝しています」と挨拶しました。 高遠小学校ではこれまでもクラブ活動の講師や登下校の見守り、読み聞かせなどのボランティアで地域住民が関わっています。 今後は、地域住民、保護者、学校が高遠小コミュニティースクールという組織をつくり一体となって学校づくりを進めていくという事です。