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長谷杉島で作業小屋を焼く
21日午後4時15分ころ伊那市長谷杉島の伊東昌幸さんが所有する作業小屋から火が出て、建物を全焼する火事がありました。
この火事によるけが人はありませんでした。
火事があったのは、伊那市長谷杉島の伊東昌幸さんが所有している作業小屋です。
午後4時15分頃出火しました。
建物は、全焼しましたが、人畜に被害はありませんでした。
出火原因については警察と消防で調べを進めています。 -
伊那市議会が継続審査案件を協議
伊那市議会総務委員会は、12月定例市議会で継続審査とした高遠町と長谷地区の地域協議会の委員の任期を4年から3年にする件について21日に協議しました。
3月定例市議会前の協議会で再度方向性を確認する方針です。
高遠・長谷両地区の地域自治区長や地域協議会の会長から意見を聞きました。
高遠町と長谷の地域協議会は、平成18年の合併に伴い、合併特例法に基づいて平成28年までの10年間の設置が決められました。
委員の任期も議会議員に準じて4年と定められています。
ただ、高遠町からは、去年6月に、長谷地区からは平成22年12月に委員の負担軽減などを目的に委員の任期を4年から3年に短縮するよう建議書が提出されていて、市側が去年の12月定例市議会に条例改正案を提出しました。
これに対し議会側は、地域協議会のあり方も含め包括的な議論が必要として継続審査にしました。
今日市役所で開かれた市議会総務委員会協議会で、高遠・長谷両地区からは、アンケート結果などから改めて任期を3年にする妥当性が示されたほか、平成28年以降も地域協議会を継続するよう要望が出されました。
飯島進総務委員会委員長は、「任期に関してはそれ自体で純粋に考えるべき。平成28年以降の地域協議会のあり方は、これから検討が必要。」と話しました。
伊藤泰雄市議会議長も、「地域協議会のあり方を検討しなければならない良いきっかけになった」と話しています。
総務委員会では、3月定例市議会を前に再度協議会を開いて条例改正案に対する方向性を確認する考えです。 -
寒ざらしそば復活へ大寒仕込み
江戸時代に高遠藩が将軍家に献上したとされる寒ざらしそばを復活させようと高遠そば組合は、猪鹿沢に玄そば45キロを沈めました。
寒ざらしそばは、1月20日の大寒に水につけ、2月3日の節分に引き上げます。
その後、天日干しにして乾燥させるとアクが抜け、甘みがあるまろやかな味になるということです。
昔ながらの保存方法で、夏場でも美味しいそばを味わうことができることから殿様や一部のそば通のみが口にできたということです。
20日は、高遠そば組合のメンバーが、小原の高遠そば加工施設で玄そば45キロを水に浸すことができるようビニールのネットに入れました。
猪鹿沢は、水道水源にもなっている清流です。
メンバーたちがロープで川に下ろしました。
高遠の寒ざらしそばは、一度復活しましたが、途絶えてしまい今回約10年ぶりの復活です。
この日水に浸した玄そばは、節分に引き上げ、乾燥させ製粉しその出来を調べることにしていて、うまくいけば、6月頃に食べることができそうです。 -
寒さを活かして氷餅づくり
冬の伝統的な保存食、氷餅。
伊那市長谷に住む小松照子さんは16日氷餅づくりを行いました。
16日はついた餅を切り、包む作業を行いました。
氷餅は餅を水に浸し、屋外で凍らせ、乾燥させる昔ながらの保存食です。
今年は通常のものとヨモギ餅の2種類を作りました。
切った餅を一枚一枚障子紙で包んでいきます。
3本の藁を編み、包んだ餅をつるせるようにつないでいきます。
小松さんの家では代々7日頃に氷餅を作っていて、今年は雪の影響で作業ができず1週間ほど遅れているということです。
小松さんによると買うことで餅がいつでも食べられるようになり、年々氷餅を作る家は減っているということです。
餅は4,5日水に浸した後、屋外につるし乾燥させるということです。 -
長谷地区成人式 19人全員出席
お正月の帰省に合わせ、伊那市と南箕輪村で成人式が行なわれ、新成人が大人としての第一歩を踏み出しました。
1日には、伊那市長谷地区成人式が行なわれました。
今年、長谷地区で成人を迎えたのは、平成4年4月2日から平成5年4月1日生まれの男性9人、女性10人の合計19人です。
式には、スーツに身を包んだ新成人全員が出席し、友達と近況などを報告しあい、会話を楽しんでいるようでした。
長谷公民館の池上謙館長は「社会の担い手として活躍し、吸収した新たな知識を故郷長谷に還元してほしい」と激励しました。
中学校時代の担任、唐澤真治教諭は、「故郷、長谷を心に置きながら、笑顔と謙虚な気持ち、そして、感謝の心を忘れない大人になってほしい」と呼びかけていました。
新成人を代表し有賀俊輔さんは「私たちはそれぞれの道を歩み始めている。いずれの道も多くの試練がまっていると思うが、長谷中学校伝統の不撓不屈の精神を忘れず、苦難に立ち向かっていきたい」と誓いの言葉を述べました。 -
非持山高齢者クラブ 地域にしめ縄
伊那市長谷非持山の高齢者クラブは、地域が安全に、良い年を迎えられるようにと、地域内の施設にしめ縄の飾り付けを行いました。
27日は、非持山公民館に高齢者クラブの会員10人ほどが集まりしめ縄づくりを行いました。
非持山高齢者クラブは、20年程前から、しめ縄作りの伝承をかねて、地域の施設をしめ縄で飾って新年を迎えようと、毎年、年末にこの作業を行っています。
27日も地区の長老から指導を受けながら、飾りをつくり、公民館や、お寺、神社にしめ縄を飾りました。
非持山地区では、「高齢者の皆さんは、一年中地域のために尽くしてくれている。非持山の自治の潤滑剤」と話していました。 -
南アルプスジオパーク再認定審査
日本ジオパークとして認定されている南アルプスの再認定審査が26日から伊那市で行われています。
26日は審査を行う日本ジオパーク委員会の委員などが伊那市長谷の溝口露頭などを訪れました。
溝口露頭は、中央構造線が観察できる場所で、南アルプスジオパークガイドの会会員のガイドの様子を審査しました。
ジオパークは、地層や地形、断層など地質現象を観察できる場所で、南アルプス中央構造線エリアは平成20年に認定を受けました。
4年に一度更新が必要で、4年間の活動の成果や改善点、ガイドが養成できているかなどの審査を受けます。
審査員は「看板の図がわかりづらい。一般の人がどんな情報を知りたいか聞いてみると良い」などとアドバイスをしていました。
審査は27日まで行われ、27日は教育関係者などにヒアリングを行うことになっています。
審査結果は、来年1月以降に発表されるということです。 -
地名の由来 調査へ
伊那市の白鳥孝市長は、地域で昔から伝えられている地名の由来の調査を、今後していきたいと、22日に開かれた伊那市歴史シンポジウムで話しました。
この日は伊那市役所でシンポジウムが開かれ、およそ90人が参加しました。
パネルディスカッションにパネリストとして参加した白鳥市長が地名の由来を調査していきたいと話しました。
伊那市生涯学習課によりますと、調査は年明けから各地区の公民館単位で行う計画で、地域住民などで調査グループを作り、資料集めや聞き取り調査を行っていくということです。
現在、生涯学習課文化財係で元学校教諭の竹松享さんが、すでに西箕輪地区と東春近地区の資料集めを始めているということです。
白鳥市長は「地域の歴史を知るだけでなく、調査を通じて地域コミュニティのつながりの強化にもなっていけばうれしい」と話していました。
生涯学習課では、調査結果の活用法について、今後検討していくということです。
シンポジウムではこのほか、専門家による講演も行われ、参加した人たちが地名の由来などについて知識を深めていました。 -
高校で次のステップに
上伊那の中学生が活躍する硬式野球チーム伊那ファイターズの第32期生の卒団式が16日箕輪町で行われました。
今回卒団するのは、東部中、伊那中、南箕輪中、西箕輪中、春富中の3年生12人です。
保護者などが見守る中、一人一人名前が呼ばれ、卒団生が入場しました。
三澤良男会長は、「伊那ファイターズで学んだことは、自信になる。次のステップで活躍してください」とあいさつ。
登内英夫代表は、「野球を通じて勝負の世界を実践してきた。人生の中で一番大事なことを学んだ」と激励しました。
この後、登内代表から1人1人に修了証書が手渡されました。
伊那ファイターズ32期生は、長野日報杯で準優勝するなどの活躍を見せました。
卒団生を代表して松崎優太君は、「団結力や感動、喜びを学ぶことができた。それぞれの高校で野球を続け夢に向かって走り続けていきたい」と話しました。
伊那ファイターズは、3年生が抜け、2年生が11人、1年生は16人の27人が所属していて、新入団員を随時募集しています。 -
長谷中学校生徒会が義援金届ける
伊那市長谷の長谷中学校の生徒会役員が文化祭などで集めた東日本大震災への義援金を11日長谷総合支所に届けました。
11日は生徒会長の西村清剛くんが長谷総合支所の池上忍次長に義援金4万337円を手渡しました。
長谷中学校生徒会では、去年から東日本大震災の被災地で役立ててもらおうと義援金をおくっています。
今年は文化祭の来校者に募金を呼びかけたほか、造園委員が育てたパンジーの苗を文化祭や道の駅南アルプスむらで販売し、その売り上げを義援金としておくることにしました。
伊那市に昨日までに集まった東日本大震災への義援金はおよそ7,200万円となっています。
義援金は、伊那市を通して日本赤十字社から東日本大震災の被災地におくられるということです。 -
仙丈ヶ岳で遭難していた静岡県の兄弟ともに死亡
南アルプスの仙丈ヶ岳で遭難していた静岡県の兄弟が2人ともなくなっていたことが12日、分かりました。
伊那警察署の発表によりますと、遭難したのは静岡県浜松市の兄弟、井上務さん53歳と井上和弘さん47歳です。
行方不明のままだった和弘さんが12日新たに発見されました。
2人の母親の届け出を受け10日から警察などが捜索にあたったところ、昨日午後0時半ころ兄の務さんが六合目付近で、心肺停止状態で見つかりました。
死因は低体温症でした。
弟の和弘さんが見つかったのは、12日午前9時半ころで、兄の務さんの発見現場から北沢峠方面へ約100メートル下った地点です。
長野県側に滑落し、心肺停止状態で発見されたもので、死因は多発外傷だということです。 -
高齢者福祉施設で伊那・高遠消防署が合同訓練
伊那消防署と高遠消防署は、高齢者福祉施設での火災を想定し、伊那市長谷の特別養護老人ホームサンハート美和で合同訓練を10日行いました。
訓練はサンハート美和の4階から火災が発生したという想定で行われました。
訓練には消防署の署員とサンハート美和の職員50人ほどが参加しました。
合同訓練は、伊那消防署と高遠消防署が災害時に的確に連携できるよう3年前から行われているもので、高齢者福祉施設で行われるのは初めてです。
署員らは、4階のベランダから利用者に見立てた人形をはしご車を使って救助していました。
煙が充満した建物の中に人が取り残されているとの想定で、署員が退路確保のためのロープと空気呼吸器を付けて捜索を行っていました。
伊那署と高遠署では、今後も合同訓練を行い、連携を強化していきたいとしています。 -
農業排水処理事業 未加入で1,900万円請求へ
旧長谷村の農業集落排水事業について対象区域内の世帯のうち64戸が未加入となっていることがわかりました。
これは10日伊那市役所で開かれた伊那市議会経済建設委員会協議会で報告されたものです。
この問題は旧長谷村が平成9年から進めてきた家庭の雑排水処理などを行う農業集落排水事業について、対象地区となる溝口、非持などの64戸が組合に未加入のままとなっているものです。
加入金は1戸あたり30万円で合計1920万円については旧長谷村が立て替えていました。
当時村では事業について、「強制加入ではないが3年以内に出来るだけ加入をお願いしたい。」と説明していたということです。
未加入の64戸のうち空家が19戸、老人世帯が11戸あり、この世帯については、加入金徴収はかなり難しい状況だとしています。
未加入世帯について市では戸別の訪問により加入を要請していくとしています。 -
正しい歩き方学ぶ講座
正しい歩き方などを学ぶ講習会が18日、伊那市長谷の伊那里体育館で開かれました。
講習会は、伊那市総合型地域スポーツクラブが開いたもので、18日は親子連れなどおよそ90人が参加しました。
高遠町で接骨院を開いている伊東功一さんが講師を務め、足の指の使い方や、適切なシューズの履き方などについて話しました。
伊東さんは自身が考案したストレッチを紹介し「5本の足の指を使って歩くことを意識すると正しい歩き方が身に付きます」と指導していました。
ストレッチする前と後で歩き比べも行われ、ある参加者は「ストレッチした後は地面を指で掴んでいる感じがする。歩幅にまで違いがでてびっくりした」と話していました。
講習会は、東日本大震災のチャリティーイベントとして開かれ、参加費1万6,544円が義援金として送られます。 -
広域連合 今後ごみ増えると予測
上伊那広域連合は、16日の廃棄物政策審議会で今後ごみの量は、増加傾向になるとの見通しを示し、見直しを進めているごみ処理基本計画の基礎データとすることが承認されました。
ごみが増加するとの予測は、今後10年間の人口推計によるものです。
広域連合では、上伊那8市町村の現在19万1,239人の人口は、10年後の平成35年度には、17万8,492人に減ると予測する一方で、世帯数は、現在の7万124世帯から7万1,820世帯に増加すると試算しました。
世帯数が増加しだした平成22年度頃からごみの量も増えていることと環境省の世帯の構成人数が少なくなるほどごみの量は増えるとの見解から、今後はごみの量が増加傾向になると予測しました。
16日の審議会では、ごみの量の推移をより正確に把握しようと今後は、可燃ごみ・不燃ごみの組成分析を行う調査を年4回全ての市町村で行うことや、年代や家族構成、ごみの出し方などについて聞くアンケート調査を3,000世帯で行うことを決めました。
広域連合は、こうした調査をふまえ、ごみの排出目標などを定めたごみ処理基本計画を来年12月をめどに策定したい考えです。 -
アマゴの卵20万個 天竜川支流に放流
天竜川漁業協同組合は、アマゴの卵およそ20万個を9日、天竜川支流に放流しました。
孵化直前の卵。
鳥などの外敵から守る為に「埋設放流」と呼ばれる方法で放流します。
埋設放流は、卵を石で囲い木の枝などで隠す方法です。
天竜川漁業協同組合は、9日、辰野町から駒ヶ根市までの天竜川支流にアマゴの卵を放流しました。
このうち、三峰川水系には6万2千個の卵が放流されました。
組合では、毎年イワナやアマゴの成魚と稚魚、卵の放流を行っていますが、卵で放流したものは自然に近い状態で育つため、姿形の整った成魚になるということです。
放流した卵は1か月ほどで孵ります。
15センチの成魚になるには3年ほどかかるということです。 -
中尾歌舞伎 本番に向け衣装合わせ
11月4日の中尾歌舞伎秋季公演に向け23日は、出演する役者が、本番で着る衣装を身にまとい、伊那市長谷の中尾座で稽古を行いました
着付けを担当するのは、復活以来、20年以上にわたり裏方として舞台を支える地元の女性2人です。
初舞台となる役者に対しては、着る順番や帯の位置などを確認しながら衣装を着けていました。
秋季公演の演目は、「義経千本桜 鮨屋の段」です。
源平合戦に敗れた、平家の大将、平維盛をかくまった鮨屋を舞台に、親子関係などを描いた悲話です。
中尾歌舞伎は、江戸時代からの歴史がありますが、太平洋戦争中に一時途絶えました。
戦後、40年のときを経て、昭和61年に地域の若者が、お年寄りの指導を受けて復活させ、今年で27年になります。
中尾歌舞伎秋季定期公演は、11月4日に伊那市長谷の中尾座で開かれます。 -
竹澤長衛物語が11月下旬に山と渓谷社から出版
南アルプスの開拓者、竹澤長衛の生涯を描いた「竹澤長衛物語」が、11月下旬に山と渓谷社から出版されます。
17日は、山岳関係者など40人ほどが参加し、伊那市役所で会合が開かれ出版をサポートする出版委員会が発足しました。
竹澤長衛は長谷黒河内出身で南アルプス開拓の父とよばれ、登山道の整備や山小屋の建設などにに尽力し、昭和33年に亡くなりました。
竹澤長衛物語は、長衛がどのような心情で山岳に接し生涯を山岳の開発に捧げたかが実話に沿って書かれています。
執筆したのは、国土交通省から伊那市に出向し、現在建設部長を務める松尾修さんです。
登山歴は30年を超えるという松尾さんは、小説執筆を趣味としていて、2年ほどかけて300ページにわたる長衛物語をかきあげました。
松尾さんは、委員会で「長衛には人を引き付ける魅力がある。長衛の魂を感じてもらいたい」とあいさつしました。
委員会では山と渓谷社から出版される2,500冊のうち、1,300冊を販売目標とするということです。
竹澤長衛物語は11月26日発売予定で、書店で購入することができます。 -
長谷小児童がイワナの稚魚放流
伊那市の長谷小学校の児童がイワナの稚魚の放流を15日長谷の黒川で行いました。
15日は長谷小の2年生15人がイワナの稚魚150匹ほどを放流しました。
放流は、天竜川漁業協同組合が児童に川や釣りに親しんでもらおうと行っているものです。
児童は「げんきでね」「大きくなってね」などと言いながら稚魚を川に放していました。 -
上伊那産ハナマンテン 給食で提供
伊那市は、地元農産物の良さを知ってもらおうと、上伊那産の小麦「ハナマンテン」で作った麺を、試験的に学校給食に取り入れています。
今後は、ハナマンテンの生産と消費の拡大を図りたい考えです。
ハナマンテンは、長野県が麺専用に開発した品種で、伊那市を含む上伊那の一部で栽培されています。
平成16年に県が開発した際、JA上伊那がその普及促進を決め伊那市などの農家が栽培を始めたもので、今年はおよそ千トンの収穫がありました。
伊那市では、9月26日から市内の小学校と中学校の給食で試験的にハナマンテンを使った麺を取り入れています。
12日は、高遠と長谷の小中学校で提供されました。
このうち長谷小学校では、栄養士から説明を受けた後、全校児童およそ80人が麺の食感や味を確かめました。
ハナマンテンは、麺にするとコシがでて茹でた後も伸びにくいのが特徴です。
伊那市では、今年度中に市内の全ての小中学校で2回実施し、感想を聞いて今後の取り組みに活かしたいとしています。 -
伊那消防署基本設計委託料 可決
伊那消防組合議会10月臨時会が10日開かれ、新しい伊那消防署庁舎の基本設計を盛り込んだ補正予算案が、全会一致で可決されました。
新しい伊那消防署庁舎は、現施設の老朽化により伊那市の富士塚スポーツ公園周辺に建設されます。
この日可決された、基本設計委託料は約2800万円です。
主な財源は、伊那消防署が管轄する伊那市と南箕輪村からの分担金が充てられます。
伊那市は2000万円、南箕輪村は600万円を負担します。 -
南アルプスふるさと祭り
伊那市長谷の恒例のイベント南アルプスふるさと祭りが7日、美和湖公園で行われました。
祭りは、馬場勝人ふるさと祭り実行委員長の開会宣言でスタートしました。
旧長谷村時代から行われていて、今年で29回目です。
祭りでは、長谷の6地区による子どもみこしがお囃子の音色に合わせて会場内を練り歩きました。
他に、地元の野菜をふんだんに使った豚汁が1杯100円で振舞われ、訪れた人が長い列を作っていました。
去年からこの売り上げを、義援金として東日本大震災と長野県北部地震の被災地に送っています。
300食分が用意され、家族連れなどが味わっていました。
この他にも、地元長谷中学校の生徒による太鼓の演奏が披露されました。
馬場実行委員長は「祭りを通して地域の絆が深まればうれしい」と話していました。 -
小学生対象ジオツアー 初開催
伊那市は、南アルプスの成り立ちなどを子ども達に知ってもらおうと、市内の小学生を対象にした南アルプスジオパークツアーを21日、伊那市長谷で初めて開きました。
21日は、長谷小学校の3年生縲・年生およそ50人が、学校のそばにある溝口露頭や戸台の化石資料室などを見学しました。
ジオパークは、地層や地形、断層などの地質現象を観察できる場所です。
ツアーでは、ジオパークガイド4人が子ども達に分かりやすく説明しました。
このうち、溝口露頭を見学した3年生のグループでは、地元長谷出身の穴澤辰幸さんが、話をしました。
溝口露頭では、総延長およそ1,000キロを越えると言われている中央構造線をみることができます。
他に、戸台の化石資料室では、戸台層で採取されたサンカクガイやアンモナイトの化石を観察しました。
穴澤さんは「化石から、戸台層は1億2千年ほど前は海だったことが分かる」と話していました。
伊那市では、来月にも市内の2つの小学校を対象にツアーを予定していて、今後もジオパークを教育に役立てていくとしています。 -
南ア林道 ハイブリッド車導入検討へ
伊那市は環境への取り組みとして二酸化炭素削減をアピールしていこうと、南アルプス林道で、ハイブリッド車の導入を検討しています。
伊那市は19日から家庭で充電できるプラグインハイブリッド車の走行実験を始めました。
実験は、トヨタ自動車から車両を無償で借りて実施します。プラグインハイブリッド車は、家庭用コンセントから充電できるのが特徴で、従来のハイブリッド車より多くの電池を搭載しています。
伊那市では、19日からこの車を南アルプス林道の管理車両として走らせ、日常業務や急勾配での走行データ、二酸化炭素の排出量などのデータ取りを行います。
市では、走行条件が厳しい林道でハイブリッド車を導入する事で、南アルプスの世界自然遺産登録に向け低公害社会への前向きな取り組みをPRしたいとしています。
この日は、林道バス営業所から標高1680メートルの歌宿までの14キロを走りました。搭載しているバッテリーで7キロ走行する事が出来き、普通車に比べおよそ50%のガソリン削減に繋がったという事です。
今回得たデータは、将来的に小水力発電など自然エネルギーで得た電力で電気自動車等の充電を行えるシステム構築の基礎データにしたいとしています。
伊那市では、今回の走行実験の結果をもとに、林道バスについてもハイブリッド化を視野に入れいきたいとしています。 -
秋の運動会シーズン始まる
秋の運動会シーズンを迎え、伊那市の長谷小学校では8日、上伊那地域のトップをきって運動会が開かれました。
この日は秋晴れのもと、全校児童76人が赤組、白組に分かれて19種目を行いました。
長谷小学校では、毎年9月の第2土曜日に運動会を行っていて、今年は上伊那で最も早い開催となりました。
全校児童と保護者が参加して行われた大玉送りでは、大人たちがボールを落としてしまう場面もあり、子ども達からは激が飛んでいました。
運動会の最後には、地元の伝統を継承しようと毎年行われている「ざんざ節」を、子ども達が保存会のメンバーと一緒に踊っていました。
服部史子校長は「子ども達が本気になって取り組む姿勢には感動がたくさんあった。これからの生活に活かしてほしい」と話していました。
上伊那地域の運動会は来週、再来週にかけてピークを迎えます。 -
高遠町・長谷地域自治区 あり方検討へ
伊那市の高遠町地域自治協議会と長谷地域自治協議会は、合併から10年が経過する平成28年度以降の地域自治区と総合支所のあり方について検討し、来年2月に検討結果を市長へ建議する事にしています。
28日は、高遠町総合支所で地域自治協議会が開かれ、事務局から、検討の内容や進め方についての案が示され了承されました。
地域自治区の設置は、合併特例法により認められていて、新伊那市の合併では協議により合併の日から10年間と定めました。
しかし、それ以降については何も検討されていない事から、地域の体制について、地域協議会の場で協議を進める事にしました。
協議会では、合併特例法の有効期間以降、地方自治法により地域自治区を設置するかどうかやや、現在と同等な支所としての機能を維持させるか等、地域自治区の存続について検討します。
地域自治区を存続するとした場合の総合支所については、市の内部組織が検討している総合支所のあり方と比較検討を行い、地域密着型の住民サービスについて事務を見直す事に目指します。
高遠町と長谷地域協議会では、検討結果を来年2月に市長へ建議する事になっています。
高遠町地域協議会の小松晃(ひかる)会長は「長谷と歩調を合わせながら、支所としての機能が残せるよう協議を進めていきたい」と話していました。 -
夏山シーズンピーク 伊那市長谷で救助訓練
夏山シーズンがピークを迎えています。
そんな中、南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会救助隊は、万が一に備え伊那市長谷黒河内の岩場で救助訓練を10日、行いました。
救助訓練には、隊員およそ20人が参加しました。
救助隊では、年に4回訓練を行っていて、今回は、岩場の多い鋸岳を想定した救助訓練を行いました。
隊員らは、ザイルの扱い方や命綱の結び方を確認し、高さおよそ20メートルの岩場を登っていました。
今年入隊した伊那警察署の署員2人も、先輩隊員から基礎を教わっていました。
救助隊の西村和美隊長は「マナーを守らない登山者が増えていて、事故に繋がる恐れがある」と話します。
救助隊は、民間や行政などおよそ80人で構成されています。
管轄するエリアでは昨年度、死亡事故は起きていませんが、遭難や滑落などが5件発生しています。
救助隊では「緊急時に備えいつでも出動できる態勢をとっていく」としています。 -
国道152号分杭峠付近の通行止め解除
国道152号分杭峠付近の土砂崩落の応急工事が完了し、10日正午に通行止めが解除されました。
工事は7月13日に見つかった土砂崩落にともない行われていたものです。
伊那建設事務所では土砂崩落以降夜間の通行を禁止していたほか先月30日から今月10日までの土日を除き全面通行止めにし工事を行っていました。
伊那建設事務所では雨量の状況によっては再び通行を規制する場合があるとしています。 -
「土産合格品」販売コーナー設置
長野県の観光土産品の審査に合格した上伊那の商品をPRする販売コーナーが、8日、伊那市長谷の道の駅南アルプスむら長谷に設置されました。
販売コーナーは、上伊那観光土産品公正取引協議会が、土産合格品の販売促進のため、観光客が増える夏から秋に合わせ設置するもので、去年に続き2回目の取り組みとなります。
2年に1度、長野県観光土産品統一審査会が長野市で開かれ、全県から応募された土産品の中から合格品が決まります。
今回は、平成22年10月の審査で合格した上伊那の土産品13社54品目のうち、常温で陳列できる5社の10品目がコーナーに並べられ、販売されます。
販売期間は11月30日までとなっています。 -
長谷社協が買い物支援へ
長谷地区社会福祉協議会は、ボランティア移送サービス事業として、これまでの通院に加え買い物の支援も行うことを決めました。
長谷社協は今年10月から高遠町のスーパー、ニシザワ高遠食彩館への送り迎えを実施します。
送迎サービスボランティアが長谷地区内の利用希望者宅まで軽乗用車で送り迎えをするもので、原則として、毎週水曜日、当初は1人につき月1回のサービスとしています。
対象は、概ね65歳以上の高齢者のみの世帯で、バスなど公共交通機関が利用できず乗り降りに介護を必要としない人としています。
伊那市の地区社協で買い物支援を実施するのは、西春近についで2例目となります。
長谷社協では、巡回バスに影響がでない範囲で、きめ細かい住民サービスを実施していきたいとしています。