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歌声喫茶ともしびに80人
中川村大草望岳荘で30日夜、「うたごえ喫茶ともしび」が開かれ、約80人が参加、青春時代の思い出の歌をみんなで歌って楽しいひと夜を過ごした。中川村では初めて、村民有志による実行委員会主催
歌声喫茶ともしび新宿店の出前。ソプラノの小川邦美子さん、司会・バリトンの吉田正勝さん、アコーディオン(伴奏)の田口順子さんが出演した。
「みかんの花咲く丘」でスタート。「下町の太陽」と続き、ストレッチを兼ね、手話を交えた「手の平を太陽に」を響かせた。
ともしび定番のロシア民謡「カチューシャ」。情感豊かに「千の風になって」、「なごり雪」「遠い世界」「世界に1つだけの花」などのなじみの歌をお腹の中から声を出して、楽しく歌った。
また、小川さんが「百万本のバラ」、石川啄木の「一握の砂」「初恋」など澄み切った歌声を響かせ、参加者はうっとりと聞入った。
会場には無料のコーヒーのほか、日本酒、カレー、焼きそばなどの屋台もあり、休憩時はにぎわっていた。 -
中川観光開発定期株主総会
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望岳荘を運営する中川観光開発(社長・曽我村長)は28日、望岳荘で第37期定期株主総会を開き、第37期(06年7月1日-07年6月30日)は売上は対前年比103・7%で700万円増、経常利益は768万円で同比365・7%で558万円増と報告された=写真。
総会には約30人の株主、役員が出席。第37期は地元客の信頼回復に努めた結果、宴会など日帰り売上が前年を15%強上回り、落ちこんでいる宿泊を含め8%増となった。前期に続き、委託管理料の減収があったため、営業収入合計1億9200万円で対前年比103・7%。経常利益は前期に引き続き、経費削減に努めた結果、768万円(対前年比365・7%)の黒字となり、「よい方向に向いつつあると感じている」とした。
37期の入客状況は宿泊7199人、宴会1万669人、風呂3万7433人、ハチ博物館4807人、結婚式6組。
第38期(07年7月1日縲・8年6月30日)は「お客様満足度の向上」を基本に、宿泊客特に個人客の確保に向け、インターネットによる誘客、集客に力を入れる。目標売上額は宿泊7000万円(前期実績6563万円)宴会6420万円(同6786万円)その他4600万円(同4406万円)。売上総利益3270万円(同3888万円)。当期利益142万円(同734万円)
このほか、役員改選も行ない、吉沢美孝さんが取締役を退任し、顧問に、新たに松下昌嵩さんが取締役に選ばれた。ほかの役員は留任となった。 -
中川アルプス展望さわやかウォーク
「自然がみえる。郷土がみえる。自分が映える 中川のみち」をテーマに、秋の田園地帯を歩く「第8回中川アルプス展望さわやかウォーク(ツーデーウォーク)」が29、30日、中川村で開かれている。初日は天竜川西岸に広がるリンゴ園や赤ソバ畑を通る約14キロの「美しい日本の歩きたくなる道500選」コース。県内外から参加した80人は、主会場の牧ケ原文化公園・サンアリーナで、主催の曽我村長や来賓から激励を受け、元気に出発。この日は曇天、アルプスは望めなかったが、黄金色に輝く稲田や、色づきはじめたリンゴ、見ごろを迎えた赤ソバ畑など、中川の秋を満喫しながら、のんびり歩いて、ゴールを目指した。各チェックポイントでは茶や漬け物、果物の接待もあり、中川の味もたん能していた。
2日目(30日)Aアルプス展望 天竜・里山コース22キロ(健脚向き)、Bコースアルプス展望 里山コース15キロ(一般向き)、Cコースファミリーお散歩コース6キロ(小学生同伴家族向け)。スタート午前8時。
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牧ケ原祭盛大に
中川村の中川中学校の文化祭「第32回牧ケ原祭」は「砂時計縲恪。しかない時縲怐vをテーマに28、29日開催。開祭式に続き、恒例の郷土学習発表。
このうち、中川村マップづくりに取り組む2年2組は、各班ごと、中川村のごみや歴史、名人、名所など「村の不思議発見を大公開」。3年1組は「中川村の名物づくり」をテーマに、朝ちゃん五平もちやオリジナルの菓子づくりへの取り組みのほか、村商工会青年部と協力して製作した「ふるさとCM」も発表した。
出番最後の3年2組は「めちゃくちゃ練習した」という「南中ソーラン」を披露した。
また、選択技術では個性豊かなロボットを展示し、選択美術は風景画や環境ポスターを並べた。
2日目各種展示のほか、午前中は校庭(雨天サンアリーナ)で「生徒の集い」、午後は青春企画、吹奏楽部の発表、閉祭式は午後3時50分から。一般公開は午前8時50分から -
上伊那郡南部小学生オーケストラ鑑賞
駒ケ根市、宮田村、中川村の各小学校の6年生児童が生のオーケストラの響きに触れる「上伊那郡南部地域小学6年生音楽鑑賞教室」が28日、駒ケ根市の市文化会館大ホールで開かれた。駒ケ根市文化財団主催。児童ら約400人が「リュウ菅野&アルティスタ・コルダ・オーケストラ」の演奏を聴いた=写真。同オーケストラは約30人の演奏者全員が若い女性で服装もカジュアルなことに加え、ほとんどがいすに座らず立ったまま演奏するユニークな楽団。クラシックだけでなく、映画音楽なども多く演奏することから堅苦しさを感じないステージが人気を呼んでいる。児童らもリラックスした雰囲気で演奏を楽しんだり、楽器についての解説を聞いたりした。
ブラームスのハンガリー舞曲第5番では、児童らも手拍子で演奏に参加。菅野さんの指揮に従って手拍子をゆっくりしたリズムからだんだん速めて曲の雰囲気を盛り上げるなど、オーケストラと共演する一体感を楽しんだ。 -
伊那弥生ケ丘高校生が中川中学校で模擬授業
私たちの先生は高校生-。中川村の中川中学校で18日、伊那弥生ケ丘高校(伊那市)生徒による模擬授業があった。同高校3年の北原拓真君が1年2組29人に社会科日本史の縄文時代、弥生時代を教えた。中学生は熱心にノートを取るなど真剣に授業を受けていた。
職業や勤労に対する理解を深め、進路意識を高めるキャリア教育の一環。高1年2人、3年2人が来校。教育実習計画に沿い、片桐校長から「教員志望の心構えと授業の見方」の講義を受けた後、先輩教諭の話を聞いたり、各教室を回って授業参観もした。
5時間目は4人を代表して、北原君が1年2組の社会科の模擬授業に挑戦した。
北原君は縄文時代のイメージ図を使って、概要を説明した後、黒板に、旧石器時代と縄文時代の相違点を列挙し、項目ごとに、副読本で確認させながら、授業を進めた。「1万年前」「縄文土器」「磨製石器」「三内丸山遺跡」と重要字句に丸印を付けるなどして、ポイントを押えた。
堂々とした北原君の先生ぶりに、生徒たちは全く私語もなく、鉛筆を走らせたり、説明に耳を傾けていた。
50分間の授業を終え、北原君は「とても緊張した。ただ、自分で説明しただけに終ってしまった。教えることは難しい」と感想を。一方、中学生は「黒板の字は見やすかった」「説明は分り易かった」と好評。片桐校長は「内容も良く、授業の組み立ても良かった」とほめていた。 -
1万本のマンジャシャゲ2分咲きに、中川村沖町は満開
彼岸が来て、松川町生田の嶺岳寺(広沢勝則住職)のマンジュシャゲ(彼岸花)が2分咲きになった。敷地内の梅林1ヘクタールに植えられた約1万本のマンジャシャゲは中旬ころから咲き始め、見ごろは「秋分の日」過ぎの24、25日ころとか。
同寺は中川村渡場から車で4、5分と近く、花の季節には中川村や飯島町から多くの人々が訪れている。
一方、中川村大草沖町の土手のマンジュシャゲはもう満開。繁殖力おう盛で、数千本が重なり合って咲いている。
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観光資源
中川村田島の赤そば畑は日を追って赤くなり、もう2、3日もすれば、1面の赤いじゅうたんになるだろう。隣接の西原ぶどう園と相乗効果で、連日、観光バスが訪れにぎわっている▼アマチュアカメラマンの隠れた撮影スポットにもなっている、中川東小学校南の土手のヒガンバナが満開になった。ざっと数千本がこちらは一足早く真っ赤なじゅうたんになっている。ギチギチと折り重なって咲く様は、ちょっともったいない。もっと広げて植えれば、村の観光資源の1つになりそう▼先日、取材した桑原限定のおはつ桃も、物語もあり、観光資源としては面白い。人は新しいものや新企画に飛びつきたがるが、時には隠れた観光資源を探し、光を当てる努力も必要では(大口国江)
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猛暑でバナナがなった?!
中川村葛島のそば処「吉笑楽(榑沢吉男店主)」に植えられたバショウに初めて花が咲き、バナナ状の実が実った。
バショウはチャイニーズバナナと呼ばれ、栽培バナナの仲間。6年前、株分けし、店の前に植えた。毎年は春に芽吹き、たちまち3メートル余に成長し、大きな葉を茂らせている。
9号台風の後、葉が割け、割けた葉を取り除いたところ、先端に薄黄色の雄花をつけ、基部近くには雌花と、7、8センチになったバナナ状の実を発見したという。
以前、防寒して冬越しさせ、花を咲かせたことがあるという榑沢さんは「今回は防寒しなかったが、猛暑のせいで咲いたのでは」と話していた。 -
中川西小・東小で運動会
##(見出し(1))
中川村の2小学校で15日、さわやかな秋風が吹きぬける校庭で、秋の大運動会を開いた。
このうち、東小学校では1、2、3年生のかけっこに続き、1本の綱に力と心を合わせ全力で引いた4、5、6年の綱引。2回戦は走って、綱に飛びつき引き始めるというルール、力と敏しょうさで勝敗が決まった。祖父母と低学年児童が協力しあって玉を投げ入れる「大空に向かって」。迫力満点の騎馬戦「大草城の合戦」。練習の成果を披露した組体操「未来につなぐ橋」など、採点種目13を含む23プログラムのラストは全校による「豊年おどり」で飾った。
一方、西小学校は「西小風林火山みんな一丸勝利をつかめ!」をスローガンに、全力で走り抜けた5年の「音より早く」で競技スタート。1本の竹に群がり、懸命に引いた「竹取物語」。運動会定番の綱引や大玉送り、1、2年のかわいらしいダンス「さんらんぼーず」。迫力満点の「風林火山 牧ケ原の戦い」と続いた。最初は全騎馬が総掛り、2回戦は武田軍、上杉軍に分れ一騎打ちで盛り上がり、採点種目11種目を含む21プログラムを楽しんだ。 -
赤そばが5分咲き
中川村田島の転作田約2・5ヘクタールに作付けされた赤そばが5分咲きになり、15日から「赤そば花まつり」が開かれ、近隣や関西、中京方面からのツア客でにぎわっている。
花まつりは10月8日まで、満開は9月下旬から10月上旬。祭り期間中はテント市を開催、中川村の農産物や農産加工品などを販売するほか、赤そば乾麺や赤そばクッキー、赤そば茶、赤そば豆腐、そばまんじゅうなども多彩なあかそば商品もそろった。
また、今年から村内7店舗で赤そばを使った手打ちそばを提供している。
祭り期間中の16日はバイオリンの演奏、23日アルプホルンの演奏、30日陣馬太鼓演奏などのイベントを予定する。時間はいずれも午後1時30分から2時30分まで。
赤そばは信大の氏家暉男元教授とタカノが共同で品種改良した高嶺ルビー。真紅の花を楽しむだけでなく、そばの味も良い。 -
飯沼の棚田で稲刈り
中川村大草飯沼地区の棚田で15日、稲刈りがあった。
飯沼地区農業活性化研究会(入田護会長)の会員ら約15人が2台のコンバインとバインダー1台で50アールに実った酒米ミヤマニシキを刈り取った。
同会は5月26日に手植えと田植え機で植え付け。順調に生育、秋陽気に恵まれ、上々の出来映え。
収穫した米は村内の米沢酒造に玄米で持ち込み、特別純米酒「おたまじゃくし」になる予定。
入田会長は「ずっしり重く、粒も大きい。昨年以上の豊作になりそう」と話していた。 -
西原ぶどう祭にぎわう
中川村片桐の西原ぶどう生産組合(15軒)のブドウ園内の農村交流施設で15、16日、ぶどう祭を開催。村内外からぶどう狩りに訪れた来場者でにぎわっている。
現在、早生系の藤稔(ふじみのり)、多摩ゆたか、安芸(あき)スイートが中心で、初日は関西、中京方面から観光バス17台が来場。ツア客らは大房をはさみで切り取り、園内でほおばったり、5キロ、10キロと買い求めていた。
施設内では豚汁が振舞われ、ブドウと豚汁で、「食欲の秋」をたん能していた。
浜松市から訪れた松本孝さん・小山直之さんの2家族10人はブドウをほおばり「甘くて最高においしい」と笑顔を向けた。
16日も豚汁サービス、焼肉コーナー(自費)を行う。ぶどう狩りは10月21日まで、早生系に続き、中性種のシナノスマイル、ピオーネ、ナガノパープル、晩生の高妻、ロザリオビアンコと続く。入園料(食べ放題)は大人千円、小学生未満半額。直売は1キロ900円。 -
村長らが高齢者を慰問
「敬老の日」を前に14日、中川村は88歳、99歳、百歳以上の高齢者宅を訪問し、村からの祝い金、社会福祉協議会からの祝い品を贈り、長寿を祝った。
対象者は最高齢101歳の中塚まつ江さん(中通)、富永ひささん(柳沢)をはじめ40人を曽我村長や市瀬副村長、村社協が3班に分かれ、訪問した。
このうち、最高齢の中塚まつ江さんは、曽我村長から村からの祝い金、社協からの記念品が手渡され、笑顔で受け取った。
曽我村長は「お元気ですね。長生きをしてください。何か困ったことがあったら、遠慮せず言って来てください」と声を掛けると、中塚さんは「肉や魚は嫌いで、野菜中心の食事をしている。若い人が色々気を使ってくれて、ありがたい。こんなに生きれるとは思わなかった」と話した。 孫の憲さんによると、野球や相撲が好きで、よくテレビで観戦している。血圧の薬を飲んでいる位で、1度も入院したことがないとか。
中川村の百歳以上は3人。高齢化率は27・41%(9月1日現在) -
赤そばを食べて楽しもう
中川村田島で15日から開幕する中川赤そば花まつりに合わせ、初めて上伊那産赤そば「高嶺ルビー」を使った手打ちそばを村内飲食店7店舗で提供する。10月8日までの期間限定、各店舗10縲・5食のみ。開始を前に、14日、望岳荘食堂に飲食店関係者ら約20人が集まり、ゆで方講習会と試食が行なわれた。
講師はそば打ち名人の伊藤守さん、熊谷妙子さん(以上伊那市)、福井春治さん(高森町)の3人。講師が赤そば8、つなぎの小麦粉2で打ったそばを用意。大なべに金ザルを沈め、2縲・人前ずつ、「の」の字を書くように入れ、約10秒で引き上げ、流水でもみ洗い、氷水で締め、水を切って盛りつけた。参加者は早速試食し「甘みとコシがあっておいしい」と感想を。
15日から各店に、講師の伊藤さんらが手打ちした生そばを届ける。
提供する飲食店は次の通り
▽中華飯店福味(TEL88・2843)いげた屋(TEL88・2526)那香村(TEL88・3340)別館いさわ(TEL88・3888)きりこ(TEL88・2711、土曜日のみ)いろり(TEL88・6303)望岳荘(TEL88・2033) -
天竜川唯一のやな漁、今年も
中川村天の中川橋上流の天竜川で、秋の風物詩、やな漁が10日夜から始まった。10月20日ころまで続く。
天竜川漁協第5支部の組合員有志でつくる「天竜川リゾートサービス」が9月初旬に水路を堀り、やな場を設け、本流から水を引き込んだ。
10日から数匹から数10匹単位で落ち始め、毎夜、板のすのこにアユやアカウオ、フナなど銀鱗を踊らせている。
会員によると「今年のアユは小ぶり。彼岸の頃には最盛期になりそう、昨年並の豊漁を期待している」と話していた。
落ちアユは丸々と太り、雌は卵を持っている。捕まえたアユは料理店などに販売するほか、やな場で直売もする。大は1匹500円、中は400円位とか。 -
中川村議会一般質問
開会中の中川村議会で12日、2日目の一般質問が行われた。
桃沢時江議員が後期高齢者医療制度について質問したのに対し曽我逸郎村長は「収入が少額の年金だけの人には酷だと思うが、ほかの収入がある人もいるので、その平等性の確保が望まれる。村としては法律にのっとって対応し、問題があれば制度改善を要望していく以外にない」として、制度を見守っていきたいとする考えを示した。年金未納者対策については「支払う能力があるのに払わない滞納者には、村としても保険証を短期保険証とする可能性があるが、機械的な運用はしない」として生活状況などを勘案して判断したいとする考えを示した。
竹沢久美子議員が昭和伊南総合病院の産科が来年4月に休止することへの対応をただしたのに対し曽我村長は「昭和病院では助産師の活用などを懸命に模索しているが実現のめどはついていない。アイデアの段階だが、移転・新築を計画している片桐診療所に、助産院的な機能を持たせることも一つの方法だ」として、村独自の対応も必要との認識を示した。 -
駒ケ根署が女性、子どもに防犯チラシ配布
抱きつき、声掛け、つきまといなどの事案が増えていることから女性や子どもに対する犯罪を未然に防ごうと駒ケ根署は10日夜、管内のJR飯田線の11駅で防犯を呼び掛けるチラシを列車の乗降客らに配布した=写真。同署員13人のほか、伊南防犯連合会員12人も協力し「なるべく1人で歩かない」、「明るい道を選んで帰宅する」、「不審を感じたら全力で逃げる」など5項目を記したチラシ500枚を女性らに手渡した。受け取った女性らは「気をつけないといけないね」などと話しながら帰宅の途についていた。
同署では初めての取り組み。 -
伊南消防が大規模救助訓練
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は11日、ヘリコプターや救助工作車などを駆使した大規模な救助訓練を市内で実施した。署員60人のうち当直勤務者などを除いた約40人が参加し、万一の大事故発生に備えた。
7人が乗ったワゴン車が林道のがけから転落し、2人が車外に放り出されて意識不明となっている竏窒ニの想定。駒ケ根高原スキー場の駐車場の段差を利用した訓練地で署員らはロープと救助工作車を使って2人のけが人を平地に搬送し、県消防防災ヘリコプター「アルプス」の出動を要請。飛来したものの着陸適地がないため、ゲレンデ上空でホバリングしているヘリコプターに、担架に固定したけが人を慎重に収容した=写真。署員らは時折小雨の降る天候の下、指令に従ってテキパキと行動していた。
竹上消防長は「管内にはしらび平に続く駒ケ根駒ケ岳公園線などの林道があるから車の転落事故は本当に怖い。この訓練が万一の際に少しでも役に立てば」と話した。 -
「食のつどい」
中川村は8日、中川文化センターで「食卓から健康を、みんなで考えよう食育」をテーマに、「食のつどい」を開き、約百人が参加、研究・実践発表や講演で、「食」に関する知識を深め、「食」を選択する力を養った。
研究・実践発表では、下伊那農業高校3年、小林香介さんが「ジュースの有機酸の定量」について話し、続いて、3年前から有機農業に取り組む、中通地区の大島太郎さんは「売り方や何を栽培したらいいかのか、手探り状態。有機農業は採算に合うように栽培できるかが課題。栽培しやすい品目を柱に、色々と新しい作物にも挑戦している。食の安全、環境面からも有機農業は今後、ますます注目され、重要になっていくと思う」とした。
ヤングママの食学習会のピーチグループとアンパンマングループはそれぞれ、模造紙に書いたり、ぺープサイトなど工夫して、分りやすく発表した。
最後に、駒ケ根市教育長の中原稲雄さんが「食卓から健康を-みんなで考えよう食育」と題して講演。この中で、中原さんは生活習慣病の低年齢化や、食を中心に家庭の生活基盤の崩壊、林・農・水産業への軽視と環境破壊の増大-などを挙げ「今なぜ、食育なのか」について説いた。
また、「食育の特性」に▽健康の4要素(食・運動・休養・人間関係)のトップが「食」▽食育は家庭教育、地域教育の大部分を占める▽食育は医療、保健、福祉、教育はもちろん、全産業、流通を含む関係者の連携と協力がなければ効果が上がらない-などとし、食育の重要性を強調した。
このほか、子どものいる家庭で「食」の危ない家庭のバロメーターとして「スナック菓子を子どもに与えて心配しない」「朝食はパンと決めている」「魚よりも肉の方を多く食べる」「何を食べたいか子どもに聞いて買物をする」などを挙げて、警鐘を鳴らした。 -
理事長、松本栄二さん(76)中川村大草
「一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一にて在らん」-を基本精神に、長野県で初めて「単独型痴ほう性高齢者向けグループホーム「麦の家」を開所、今年10年目を迎える。
「痴ほう(認知症)というと、嫁が親切に世話をしないからなどと誤解されていたが、認知症は病気、咳のようなもの、やっと正しく理解されるようになった。グループホームは利用者を介護するだけが仕事ではない。利用者が変われば、家族が変わる。家族が変われば、地域も変わっていく。地域福祉の意識を変えていく拠点である。地域福祉の意識変革こそ、21世紀のグループホームの方向」。
93年、中川村の健康福祉大会に講師として招かれたことをきっかけに、95年夏、上智大学のゼミの学生と村に訪れ、農家を借り、単身高齢者世帯と超高齢者夫婦世帯の支援ネットワークについて社会福祉調査を実施した。その中で、村の古老や痴ほう化した高齢者と出会い、人としての温もりや人間愛を見出し、「彼らとともに住むことが幸せ」と確信し、4人の仲間とグループホーム建設を目指した。
98年、「麦の家」は利用者5人という最小規模の単独型グループホームとしてスタート。1年後「麦の家の利用者こそ、家族内関係の再生を促し、共生を目指す家族福祉の原点。利用者の変化が地域の福祉化を促す力となっている」ことを確信したという。
「麦の家」は「住みなれた地域で、自分の家庭生活のリズムを変えることなく、または、可能な限り、それに近い時間と空間を持つ場でありたい」と言う考えから、木と紙と土でできた山小屋風の家が並ぶ。現在、定員12人で、2人用が3棟、夫婦棟、5人用1棟。1棟ごとに玄関、キッチン、風呂、居室があり、靴を脱ぎ、履くことで、個人と共同生活の場をはっきりと分けている。だから、利用者は個室のことを「私の家」と言う。
「麦の家」は入居時に、週1回以上面会に来る、来た時は「文句をいう」という契約をする。預けぱなしではケアはできない。来ると、お礼ばかり言う人がいるが、苦情を聞くことで、介護が改善される。
「認知症はすばらしい病気。建前と本音を使い分けることもなく、幼子のように、人間性がもろに出る。認知症のお年寄りこそ、社会を照らす光だ」とも。
「麦の家」は地方の福祉実践活動の一環として、月1回、周辺福祉関係諸施設のスタッフや指導者が実践事例を持ち寄り、研究、討議をしている。
また、10月28日午前9時20分縲恁゚後4時30分まで、中川村文化センターで、「第2回麦の家・地方の福祉実践研究集会」を開く。上智大学名誉教授のアルファンス・デーケン博士(生と死を考える会全国協議会名誉会長)が「生と死、そしてユーモアを考える」。松本理事長が「生と死を選ぶことの出来る場を創る-認知症高齢者向けグループホームから考える-」と題してそれぞれ講演する。「死を看取るということについて」をテーマにパネルディスカッションもある。詳細は麦の家(TEL88・4069) -
どんちゃん祭り写真コンテスト
中川村のどんちゃん祭り実行委員会総務宣伝部(前原茂之部会長)は6日夜、役場で第16回どんちゃん祭り(8月4日開催)フォトコンテストの審査を行い、大会長賞に酒井幸一さん(伊那市)の「ちょうちんみこしと花火の競演」を選んだ。
コンテストには村内外から7人、21点の応募があった。メーンのみこしと花火の競演、ナイヤガラ花火、盛り上がったどんちゃん踊り-などをテーマにした作品がずらり。
どんちゃん祭りらしさ、表現力などで審査、大会長賞1、どんちゃん祭り賞1、優秀賞2、佳作3点選んだ。
結果は次の通り(敬称略)
▽大会長賞=酒井幸一(伊那市)「ちょうちんみこしと花火の競演」▽どんちゃん祭り賞=宮沢信(中川村片桐)「花火とみこし」▽優秀賞=大西廣文(飯島町)「燃えろ!花火とともに」、西永恵(中川村)「かわいい踊り連」▽佳作=米山賢昭(飯田市)「揺れ乱れるちょうちんみこし」、片桐久司(飯島町)「祭りの会場へ鳴りひびけ」、宮島幸夫(飯田市)「みこしとナイヤガラ」 -
桑原地区限定の山桃「おはつ」で地域起しを
中川村大草桑原地域限定の山桃「おはつ」桃が、北組の松下弘毅さん(66)=農業=宅で、たわわに実った。松下さんは「この珍しい原種の山桃で地域起しができないか」と、直売所などに配り、アイデアを募集している。
「おはつ」桃は戦前から、桑原地区と大鹿村のごく1部で栽培され、別名は「桑原桃」。果実は直径5センチ前後と小ぶりだが、さわやかな風味で、なりもいい。真中から半分に割れ、食べやすいのも特徴。
春の花色はピンクが濃くきれい。病気に強く、種の出芽率も高いため、「おはつ台」と呼ばれ、園芸種の桃の台木に使われている。
言い伝えでは桑原に「おはつ」という娘がおり、大鹿村に子守奉公に行く時に、持っていったのがこの桃とか。
子どもの頃、桑原から背負い籠に入れて売りに来た桃を食べたという松下さん「何もない時代だったので、虫に食われていたが、おいしかった」。
9年前、地域起しの一環に、桑原の山桃を平地で栽培できないかと、穂木を取り寄せ、苗木を作り、畑に植えた。
現在、この木は幹の直径20センチ、樹高3メートル余に生育、果実は500個以上なっている。
「風土に合った地域限定の『おはつ』桃、このままの形を大切に、特産品づくりに利用できないだろうか」と話している。 -
桑原地区限定の山桃「おはつ」で地域おこしを
中川村大草桑原地域限定の山桃「おはつ」桃が、北組の松下弘毅さん(66)=農業=宅で、たわわに実った。松下さんは「この珍しい原種の山桃で地域おこしができないか」と直売所などに配り、アイデアを募集している。
「おはつ」桃は戦前から、桑原地区と大鹿村のごく一部で栽培され、別名「桑原桃」。果実は直径5センチ前後と小ぶりだが、さわやかな風味で、なりも良い。真ん中から半分に割れ、食べやすいのも特徴。
春の花色はピンクが濃く美しい。病気に強く、種の出芽率も高いため、「おはつ台」と呼ばれ、園芸種の桃の台木に使われている。
言い伝えでは桑原に「おはつ」という娘がいて、大鹿村に子守奉公に行く時に、持っていったのがこの桃。
子どものころ、桑原から背負いかごに入れて売りに来た桃を食べたという松下さん。「何もない時代だったので、虫に食われていたが、おいしかった」
9年前、桑原の山桃を平地で栽培し、地域おこしができないかと穂木を取り寄せ、苗木を作り、畑に植えた。
現在、この木は幹の直径20センチ、樹高3メートル余に生育し、果実は500個以上なっている。
「風土に合った地域限定の『おはつ』桃。このままの形を大切に、特産品づくりに利用できないだろうか」と話している。 -
小中学生防犯ポスター審査会
県防犯協会連合会、県警察本部が県内の小学4縲恍・w3年生を対象に募集した防犯ポスターの駒ケ根警察署管内の審査会が6日、駒ケ根署で行われた。寄せられた143点の作品をアイデア、オリジナリティなどを基準にして審査した結果、県審査に推薦する6点と、伊南防犯連合会入選作40点を選んだ。
審査に当たったのは赤穂高校美術科教諭の加藤千恵里さんのほか駒ケ根署の山本修作署長、山田久登次長ら5人。審査員らは「標語がいいね」「よく目立つ色だ」「良いポスターが多すぎて困るな」などと話しながら苦労して作品を選び出していた=写真。
県審査は10月に行われる。伊南防犯連合会賞入選作品は年末特別警戒期間中、管内の市町村を巡回するポスター展に展示される。
入選したのは次の皆さん。
◆県審査推薦作品=横山芽似美(赤穂小4)小山竜矢(飯島小5)白鳥知佳(飯島小6)星野純(赤穂中1)前沢優圭(赤穂中2)横山茜(赤穂中3)
◆伊南防犯連合会入選▼金賞=宮沢拓陽(赤穂小4)三枝洸喬(赤穂東小5)村沢茉美(宮田小6)伊東玲奈(赤穂中1)下島仁美(赤穂中2)長谷川隆貴(赤穂中3)▼銀賞=田中弘樹(赤穂小4)坂本飛馬(赤穂東小5)倉沢あや(飯島小6)君島颯太(赤穂中1)鈴木明日香(赤穂中2)小林さぎり(赤穂中3)▼銅賞=百瀬朱里(赤穂小4)小沢友哉(赤穂東小5)宮下雄樹(七久保小5)宮下祐美(宮田小5)市村渉(飯島小5)中島成美(中川西小5)藤沢拓也(飯島小6)板倉徹矢(駒ケ根東中1)山本さくら(赤穂中2)窪田高哉(赤穂中3)▼佳作=伊東湧也(赤穂小4)原和歩(赤穂小4)吉沢健太(赤穂東小5)竹村勇哉(赤穂東小5)田中颯馬(赤穂南小5)宮下大河(七久保小5)片桐亜耶(七久保小5)酒井由美(宮田小5)中村瞳(飯島小5)地田衣里(中川西小5)浦上さやか(飯島小6)坂野晴香(赤穂中1)伊藤峰水(赤穂中2)湯沢隆弘、小沢智文、井沢達也、近藤みか、唐沢航平(以上赤穂中3) -
地元の野菜を使った郷土料理教室に20人余
グリーンツーリズムネットワーク「笑うちかたび(今井建一代表」・中川村営農センターは2日、文化センターで、地元の野菜を使った郷土料理の講習会を開いた=写真。
農家民宿や農家レストラン、郷土料理などに関心のある人など20人余が参加し、農家民宿「やまに亀屋」、畑中農園、「そば処吉笑楽」がレシピを提供し、「手作り豆腐」「おからボール」「キュウリのあんかけ」「トマトとピーマンのスープ」など7品を調理した。
村産の大豆を使った「手作り豆腐」は、一晩水に漬けてふやかした大豆に、水を加え、ミキサーにかけて「呉」を作り、絞っておからと豆乳に分け、豆乳ににがりを入れて固める-という工程。参加者は「豆腐づくりは難しいと思っていたが、できそう」。
また、「キュウリのあんかけ」「トマトとピーマンのスープ」は「簡単にでき、さっぱりと食べられそう」と好評だった。
この後、伊那市長谷の里山体験民宿「ぼちぼち」の池上基宏さんを囲んで交流会、体験の内容や料理について話を聞いた。 -
村防災訓練
中川村は2日早朝、07年度地震防災訓練を村内全域で実施した。住民や消防団、日赤奉仕団など関係機関が参加し、重点地区(柏原・渡場)では地域集中訓練を、各地区では自主防災訓練を実施し、防災意識の高揚を図り、有事に備えた。
駿河湾沖を震源域とする大地震が発生、村内は震度6を想定。
地域集中訓練会場となった中川東小学校グランドでは、午前6時、現地本部が設置され、重点地区の住民らが続々と集まり、人員報告。引き続き、南消防署員の指導で、消火栓による初期消火訓練。筒先を抱え、重いホースを持って走り、火点に向かって放水した。
応急救護訓練では、AEDの取扱いについて消防団が実演した。 また、文化センターでは日赤奉仕団が救護方の訓練に励んだ。 -
中川村第2回職域ソフトボール大会
中川村の第2回職域ソフトボール大会が26日、中川村の村民グラウンドで開かれた。村内の5事業所から6チームが参加。3チームずつに分かれての予選リーグと、各リーグ1位同士による決勝戦を行った。強い日差しが照りつけるグラウンドで、参加者らは優勝を目指して熱戦を展開=写真。真剣な中にも和気あいあいでプレーを楽しんでいた。
競技は一昨年まで野球だったが、より気軽に楽しめるようにと昨年からソフトボールに変更した。
上位は次の通り。
(1)中川村役場(2)豊信合成 -
小学生ふるさと教室で土器野焼き
中川村公民館(片桐充昭館長)の第28期小学生ふるさと教室の今年第4回講座が26日、開かれた。第2回(6月16日)で子どもたちが思い思いに粘土で作った土器や土鈴、犬の人形などの作品を集めて、中川西小学校の校庭の一角で野焼きをして完成させた。子どもたちは「近づくと顔が熱い」などと話し合いながら、自分の作品が火の中で焼けてゆく様子を興味深そうに眺めていた=写真。指導に当たったのは第2回に続いて伊那市の富県小学校教諭、小平和夫さん。小平さんは「窯で焼けば簡単だが、大昔の人たちがやっていたのと同じ方法で焼くことに意味がある」と子どもたちに話した。
焼き上がるのを待つ間、子どもたちは原始的な道具で火起こしに挑戦したり、おきの中にイモを埋めて焼いたりして楽しんでいた。 -
伊南行政組合決算
伊南行政組合議会は23日、第4回定例会を開き、条例改正1、06年度決算2、07年度一般会計補正予算2の計5議案を原案通り可決、認定して閉会した。
昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)の06年度決算は総収益54億5670万円、総費用59億2500万円で、純損失はこの17年間で最大の4億6830万円となった。医業収益は外来、入院とも前年度に比べ微増だったが、収支を改善するまでには至らなかった。医業外収益は救急救命センター運営費補助金が廃止されたことなどにより、対前年度比8260万円(17%)の大幅減となった。
同病院は90年度から11期連続で赤字を計上し、01年度のみ黒字となったものの、02年度から再び5期連続の赤字経営を続けている。05年度末には資本剰余金を取り崩し、それまでの累積欠損金39億8千万円を解消する措置を取っている。
伊南行政組合の06年度一般会計決算は、歳入が18億8470万円で対前年度比2億1640万円(13%)増、歳出は17億8730万円で、同1億7720万円(11%)増。実質収支は9750万円の黒字となった。