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箕輪図書館がおはなしの部屋を開催
親子で絵本やお話の世界を楽しんでもらおう竏窒ニ、箕輪図書館は21日、図書館まつり「おはなしのへや」を松島コミュニティーセンターで開いた。町内で読み聞かせなどの活動に取り組む5グループが大型絵本や腹話術などを披露。約70人の親子が集まり、さまざまな物語の世界を楽しんだ=写真。
「図書館まつり」はまなびピア2007の一環として毎年開催しており、物語を通して親子の交流を深めるとともに図書館の利用促進を図ることなどを目的としている。
今年は5グループが7演目を発表。箕輪町腹話術研究会は、腹話術の人形と人間が物語を展開するオリジナル作品『まじょのこ はなこちゃん』を披露したほか、そのほかのグループもオリジナル作品や原作をアレンジした作品を披露するなど、趣向を凝らした作品で訪れた家族連れを楽しませていた。 -
箕輪工業高校で箕工祭
来年度から上伊那農業高校定時制と統合した新しい多部制・単位制高校となり、校名も変わる箕輪工業高校で21日、箕工としては最後となる「箕工祭」があった。生徒や保護者、地域の人たちが訪れ、作品展示やさまざまなイベントを楽しんだ。
43回目となる文化祭は、4年前から全日制、定時制が同時開催している。普通科のほか、総合工学科がある同校では工学科ならではの展示もあり、1年G組は、NHK教育テレビの子ども向け番組「ピタゴラスイッチ」に登場する「ピタゴラ装置」を再現。同装置は紙コップやクリップなどといった身近なものを複雑に組み合わせ、最初に与えた刺激で連鎖反応を起こし、装置が動いていくというもので、同装置を開発した総合工学科の小林智樹君(15)と山崎貴博君(15)は「ジャンプ台の調節などが難しかった」などと話していた。
一方、新たな高校になることについて生徒らは「別に学校がなくなるわけではないので、あまり寂しさなどはない。箕工としては最後となるが、精一杯やりたい」と話していた。 -
箕輪町消防団救護大会
箕輪町消防団(平沢久一団長)の第12回救護大会が21日、箕輪中部小学校藤が丘体育館であった。6分団ごと5人一組のチームを組み、軽症の部、重症の部の2部門で競った結果、的確な対処で92・5点を獲得した第5分団が優勝した。
大会は正確な知識、技術を身に付けるとともにこれまでに覚えた技術の向上を図ることで緊急時に的確な対処ができるようになることを目的として毎年開催している。
軽症の部では、基準タイム2分の中で切り傷を想定した救護を課題に加点方式で採点。また重症の部では、近年その役割が重要視され、公共の場での設置数が増えているAED(自動体外式除細動器)を含めた心肺蘇生法を実施。選手らは、手順を確認しながら息の合った対応で迅速な処置を施し、有事における対応の手順を確認し合った。
入賞は次の通り。
◇優勝=第5分団(小池晃、田中一樹、中村真一、細井史幸、那須野聡)
◇準優勝=第6分団(田中浩司、竹入照二、中山渉、原隆典、唐沢徹)
◇3位=第3分団(市川広幸、白鳥慎一郎、藤沢達也、渡辺忍、木下裕太) -
箕輪町でTOTOもみじカップ2007第1回フットサルトーナメント
地域の若者が楽しめる大会を竏窒ニの思いが実現した「TOTOもみじカップ2007第1回フットサルトーナメント」が21日、箕輪温泉ながたの湯併設テニスコートであった。地元の箕輪町をはじめ、県内の16チームが対戦。箕輪中サッカー部OBチームとして参加し、初代MVPに選ばれた小松龍太郎君(17)は「3年ぶりに集まってフットサルができたのはありがたい。みんなサッカーが好きなので、まち全体でサッカーを盛り上げ、幅が広がっていってくれれば」と語った。
同大会は昨年9月に発足した箕輪町サッカー協会(小松良輝会長)が今年初めて企画したもので、住宅設備メーカーTOTOが特別協賛している。
町内にはフットサル場がないため、テニスコートを代用。地元のフットサルチームや、中学時代、サッカー部だった仲間を集めたチームなど、さまざまな顔ぶれが集まった。
決勝トーナメントは予選リーグを勝ち上がった4チームが展開。予選リーグDから勝ち上がった「NACHO(ナチョ)」=駒ケ根市=は、トーナメント戦でもほかのチームに得点を許さず、見事優勝を勝ち取った。
小松会長は「フットサルは潜在的な人口もいるので、町として盛り上げ、取り組みを普及していきたい」と語った。
結果は次の通り。
◇優勝=NACHO(駒ケ根市)
◇準優勝=TOP☆SAL(箕輪町)
◇3位=箕輪中サッカー部OBチーム(箕輪町) -
美空ひばり歌の里まつり
第10回美空ひばり歌の里まつりは20日、箕輪町松島の伊那プリンスホテルであった。北海道から九州まで全国各地からファン250人が集い、歌や舞踊のステージに出演したり鑑賞して楽しんだ。
大正琴演奏に続いて舞踊の部では、「芸道一代」「湯の町エレジー」などの曲に合わせて華麗な踊りを披露。歌唱の部では、バンド「ひばり&スカイ」の生演奏やカラオケなどで名曲の数々を歌い上げた。同館ゆかりのゲストによるステージもあった。
同町三日町にある資料館「美空ひばり歌の里」も今年は開館10周年。資料館の館長で、まつり実行委員会代表の小沢さとしさんは、まつりが当初の目標だった10回を達成し、「この日を楽しみにしていてくださる方も多い。もうしばらく続けてゆこうと決心した」という。 -
【記者室】食育としつけ
保育園で、食事中の姿勢を考える食育集会があった。保育士の寸劇で背筋を伸ばし足をそろえるなど正しい姿勢を学び、いい姿勢でもりもり食べようとの保育士の言葉に元気に返事をしていた▼食事中の姿勢は大切だが、家庭で教えるべきことであって、わざわざ保育園で教えなければならないのだろうか。寸劇で悪い例を演じる保育士に、園児が「姿勢悪いよ」と指摘する場面もあり、皆で再確認しあうという意味なのかな、とも思いながら取材した▼繰り返し学び子どもたちが正しい姿勢を身に付けることができれば、それでいい。ただ家庭のしつけとは違う内容に時間を割くことができれば、限られた食育の時間をより有効に使った学びができるのだろうに…と思う。(村上裕子)
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柴宮忠徳追悼展
箕輪町大出出身で今春亡くなった洋画家・柴宮忠徳さんの追悼展が町文化センター展示コーナーで始まった。信州で初めて発表する水彩画を含む21点が並び関心を集めている。
柴宮さんは、東京学芸大学美術科を卒業し高校教諭になるが、教職を退き制作活動に専念。安井賞展入選3回、第1回現代日本画展で銀賞受賞。立軌展は81年の第33回から第43回まで毎回出品。89年には紺綬褒章受賞。千葉県佐倉市に暮らし、今春68歳で死去。遺族から町に22作品の寄贈があり、6月に町郷土博物館で特別展があった。
追悼展は遺族と地元の同級生らが計画した。今回は小作品で水彩画10点、油彩画11点を展示した。水彩画は82年に佐倉市で暮らし始めてから描いたもの。これまで1度も発表していない山の風景の作品もある。
妻の康子さんは、「作品は心象画で、子どものころの信州のイメージ、紅葉の色や春の色など色のイメージが強い」といい、水彩画については「透明水彩で鉛筆の線を残すように描く水彩画の新しい表現、味わいを見ていただきたい」と話している。
21日まで。午前10時縲恁゚後5時。 -
箕輪町郷土博物館が古墳の里巡りを実施
箕輪町郷土博物館は14日、町内でも最も多くの古墳が残る長岡地区を巡る「古墳の里を訪ねて」を開いた。一般など約15人が参加。博物館職員の解説を聞きながら、地区内7カ所にある古墳を巡り歩いた。
取り組みは町内まるごと博物館事業の一環。かつては町内にも30ほどの古墳が存在していたが、全壊してしまったものも多い。そんな中、長岡地区には復元したものを含めて8つの古墳が現存しており、今回はそのうちの7つを見学することにした。
参加者はまず、長岡保育園近くにある源波古墳へ。職員はこの古墳が円墳で、古墳時代後期に当たる6縲・世紀くらいにつくられたと見られることを説明。また、もともとは現在グラウンドとなっている隣の用地にあったが、グラウンドの造成に伴ない発掘調査が行われ、グラウンド横へと復元された経緯などを示した。
参加者は実際に古墳の中に入るなどして、古代への思いをめぐらせていた。 -
天竜川北島地区豪雨災害を伝える会第4回会議
箕輪町の「天竜川北島地区豪雨災害を伝える会」(会長・平沢豊満町長)は16日、町役場で開き、石碑建立の経過報告と今後の広場整備計画を協議した。
同会は7月1日、06年の豪雨災害を後世に伝えるため、天竜川右岸の深沢川との合流点下流にある北島地籍の広場に伝承碑を建立した。費用は町と松島区で83万8320円。
今後の事業は、伊那青年会議所が創立40周年記念事業で広場にコヒガンザクラ6本を植栽する。作業は21日午前9時から。天竜川せせらぎロードプロジェクトも協力する。
広場の施設整備は、天竜川せせらぎロードプロジェクトが町の補助金などを受けて進める。計画ではあずま屋1カ所、木製テーブル付ベンチ1カ所、木製ベンチ4カ所。設置工事は11月中の終了を目指す。 -
箕輪中部小の耐震補強工事など終了
箕輪町が進めていた箕輪中部小学校の耐震補強・大規模改造工事が終了し17日、引取り検査が同校であった。町の理事者らが業者の説明を受けて校舎内を見て回った。
耐震補強工事は教室棟(南校舎)、管理棟、昇降口。既設の木造間仕切り壁やコンクリートブロック壁などを壊し、新たに鉄筋コンクリートの壁にして補強した。
併せて大規模改造工事でトイレを改造し、南校舎4カ所、管理棟2カ所で和式トイレを洋式に替えた。南校舎廊下の床の張替えもした。
工事期間中は校長室、職員室、事務室、保健室を旧体育館に移動し、工事に支障のある教室は他教室に移動して対応していた。
建築主体工事は箕輪建設工業、機械設備工事はマツシマ、電気設備工事はみのわ電気工事が請け負った。 -
箕輪消防署がボート訓練
箕輪消防署は16、17日、箕輪ダム上流で本年度購入したゴムボートの取り扱い訓練に取り組んだ。
同署にはこれまでボートがなく、箕輪ダムで事故が発生した場合は伊那消防署や辰野消防署に応援要請していた。今年4月にも転落事案があり、迅速な救助活動のため、今回4人乗りゴムボート、ヘルメット、ウェットスーツなどを約50万円で購入した。
全署員29人が2日間に分かれて訓練に参加。17日は、全員でボートの組み立てや取り扱い方法を学んだ後、2人が乗船して進み具合やオールのこぎ方などを確認。次にこぎ手2人と指揮者1人の3人が乗船し目標物を決めて少し下流の地点まで往復した。陸への引き込みや陸揚げ手順も確認し訓練に励んだ。
ボートなど一式は救助工作車に積載する。 -
箕輪町農業振興地域整備促進協議会
箕輪町農業振興地域整備促進協議会は16日、町役場で開き、委員15人を委嘱し、会長に黒河内将裕さん、副会長に中村喜男さんを選出した。
協議会は町議会議員、農業委員、上伊那農業協同組合理事、西部箕輪土地改良区理事、西天竜土地改良区理事、伊那土地改良区理事、区長会、町土地利活用検討委員会、識見者で構成。新任は7人。任期は09年4月30日までの2年。
平沢豊満町長が委員を委嘱し、「地域の発展にはバランスのとれた土地利用をしないといけない。町の将来の発展を前提にご意見を頂戴したい」と話した。
黒河内会長は、「大変重要な任務を持つ協議会。一生懸命務めたい」とあいさつした。 -
夢・アートフェスタ佐久「作品展」手芸の部
特別賞・亀井美枝子さん
奨励賞・高橋修司さん佐久市の長野県佐久創造館で9月21日から23日まで開いた「夢・アートフェスタ佐久」(第10回長野県障害者文化芸術祭)の作品展で、手芸の部に出品した箕輪町の2人が入賞した。木目込みパッチワークで松島の亀井美枝子さん(65)が特別賞、切り絵で沢上の高橋修司さん(67)が奨励賞を受賞し15日、平沢豊満町長に報告に訪れた。
亀井さんの作品は「金襴赤富士」(25・5センチ×30・5センチ)。病気のため利き手だった右手が不自由になり、左手で製作。月2回の手芸サークルでリハビリの一環で約3カ月かけて作り上げた。「時間はかかっても、やればやっただけ進む。やればできる。受賞でまた創作意欲が沸いた」と喜ぶ。
高橋さんの作品は「塩の里祭り」(37センチ×43センチ)。切り絵をしているときだけ不自由な足の痛みを忘れられると、1日3、4時間集中して制作する。出品作品は3カ月かけて仕上げた。「受賞で張り合いが出た。うんと励みになる。いろんなものに挑戦したい」と語った。
平沢町長は2人の作品を「すばらしい」と鑑賞し、「これからもお元気で頑張って。ぜひ町の皆さんを作品で励ましてほしい」と受賞を祝った。 -
箕輪中部ヤンキース 学童軟式野球大会優勝
箕輪町の少年野球チーム「箕輪中部ヤンキース」(平沢敏彦代表)が13日、松本市野球場であった第26回県学童軟式野球選手権秋季大会で、13年ぶり2度目の優勝を果した。表彰式で選手全員に金メダルが授与。その後、優勝旗を先頭にダイヤモンドを行進し、勝利を喜んだ。
大会は県内の各地区予選を勝ち抜いた4チームがトーナメント戦で争った。ヤンキースは東信地区代表の「わんぱくキッズスポーツ少年団(小諸市)」と対戦した初戦を8竏・で勝利し、決勝で中信地区代表の「山形キヨミズ」(山形村)を13竏・で下した。
決勝戦は初回に3点を奪われる苦しい展開となったが、その裏の攻撃、長単打で4点を取り逆転に成功。その後も毎回得点し、5回コールドで試合を決めた。
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【松本市野球場】
▽準決勝
わんぱくキッズスポーツ少年団(小諸市)
0000310=4
201500×=8
箕輪中部ヤンキース
▽決勝
山形キヨミズ(山形村)
30001=4
4315×=13
箕輪中部ヤンキース
(5回コールド) -
まなびピア箕輪2007
図書館まつり始まる箕輪町の生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2007のイベントの一つ、町図書館主催の「図書館まつり」が16日始まり、リサイクル本プレゼントに多くの町民が訪れている。
リサイクル本プレゼントは、保管期限の切れた雑誌をはじめ絵本、児童書、推理小説などがある。今回はプレゼント冊数に制限がなく、訪れた人は趣味の雑誌の本や子どもの絵本などを真剣に選び、抱えるようにして持ち帰った。
21日までのまつり期間中は、「ちびっこ集まれ図書館クイズ」もある。クイズに答えた子どもにお土産がある。「図書館まつり・おはなしのへや」は21日午前10時から松島コミュニティセンター。大型絵本、腹話術、カーテンシアター、楽しいマジックなど。入場無料。駐車場は役場駐車場を利用。下足袋を持参する。 -
焼酎用サツマイモを収穫
箕輪町焼酎いも生産組合(柴正人組合長)は13日、一般参加の「いも焼酎を愛する会」の焼酎用サツマイモ収穫イベントを町内2カ所の畑でした。町内外の約30人が掘り出し作業に精を出した。
住民参加型のサツマイモ生産により地産地消の意義を啓蒙しようと、昨年に引き続いて組織した「愛する会」は、6月に苗植えをし今回が2度目の作業だった。箕輪町職員労働組合も、町特産「いも焼酎みのわ」の栽培作業を支援する援農ボランティアとして苗植えに続いて参加した。
今年は地産地消のねらいから、一部を除き地元産の苗を使い、町内全体で約3ヘクタールにコガネセンガンとベニアズマを栽培した。11月上旬までに全畑で収穫を終える。
喜久水酒造(飯田市)で醸造し、今年も試飲会イベントを開く予定。 -
松島南町4常会
大収穫のキノコでなべ会箕輪町松島南町4常会は14日、恒例の「きのこなべ会」を松島コミュニティセンターで開いた。今年はキノコが採れないと言われている中、区有林で驚くほどの大収穫に恵まれ、住民皆で秋の味覚を満喫した。
常会の親ぼくを深める住民が楽しみにしている行事の一つ。今年はキノコが採れないのでは-と心配しながら、朝6時から10人が区有林に入った。今年はクリタケがほとんど見つからなかったが、ジゴボウ、アワタケが山ほど収穫でき、きのこなべが大なべ2つ出来上がった。
4常会は71戸ある。コミュニティセンターには家族連れで90人が集まり、キノコの風味豊かななべや、きのこうどんを味わったが食べきれず、残りを持ち帰るほどだった。 -
コカリナコンサート ながた自然公園で野外演奏
箕輪町のながた自然公園で14日、「みのわ森のコンサート縲怎Rカリナといっしょに縲怐vが開かれた。野外特設ステージで、県内外のコカリナサークルやプロのコカリナ奏者、黒坂黒太郎さんの演奏を繰り広げ、集まった約150人をその音色で魅了した=写真。
06年、箕輪北小学校の新体育館建設のため伐採されたメタセコイアの木で、当時の5年1組(現6年1組)の児童が「自分たちを見守り続けてくれた樹をよみがえらせたい」とコカリナを作り、新体育館しゅん工式で音色を披露。その想いを次代につなげるため有志で実行委員会を組織し、コンサートを開いた。KOA森林塾など協賛。伊那毎日新聞社など後援。
伊那市や飯田市、愛知県豊橋市から7サークルが参加し、長さ8センチの木の円筒に6個の指穴が開いたコカリナのほか、電子ピアノやギターなどを使って「カッコー」や「旅愁」などを披露。黒坂さんは歌とオートハープの矢口周美さんとともに約10曲を演奏し、野外ステージを盛り上げた。 -
箕輪町で野沢菜などに害虫被害
箕輪町の木下一の宮と富田地域で、野沢菜や白菜の葉が食べら穴が開く害虫被害が出ている。
農家からの連絡を受け12日、町とJAグリーンセンターみのわ、上伊那農業改良普及センターが現地を確認した。現段階の被害は木下一の宮、木下原、富田の数カ所で、作物は出荷用の野沢菜と白菜、自家用の大根。
一の宮にある南部営農組合の野沢菜畑10アールでは、葉の成長と共に大きくなった無数の穴が目立つ。柴正人組合長は、「畑が全面的にやられている。こんなに被害が出たことはこれまでない。消毒までは考えていないが、これから野沢菜の芯が出てくるので大丈夫か心配。芯もやられていたら出荷できない」と話す。
グリーンセンターみのわでも、「必ず虫食いはあるが、こんなに異常な発生は今までない」という。
木下一の宮、富田は9月初旬にヨトウムシの大量発生でソバなどが被害を受けた地域で、今回の被害で二重の打撃を受けた農家もいる。
原因はまだ特定されていないが町、農協、普及センターで様子を見ながら対応を検討するという。 -
07防災サミットin箕輪
東京都豊島区と防災協定を締結している自治体の首長が一堂に会する「07防災サミット」が11日、箕輪町を会場に11自治体が参加して町文化センターで開いた。自治体間の相互支援の意義と態勢強化を再確認し、平常時から災害に関する情報を共有し災害時の円滑な支援活動に役立てるなどの共同宣言をした。
防災サミットは02年と05年に豊島区で開いた。箕輪町は05年4月に防災協定を結び、同年11月に12自治体が集ったサミットに出席した。豊島区対自治体だけでなく横の連携を図るため“12のスクラム”と銘打って開催した中で、一部からサミットの地域開催の声もあり、豊島区と自治体間で調整した結果、今回、箕輪町での開催となった。
サミットは11自治体の関係者約40人と箕輪町の議会、区長、消防団、日赤奉仕団、自主防災組織など関係者約120人が出席した。
各自治体が防災対策の課題や取り組みを紹介。今後の対応として、豊島区の高野之夫区長は「円滑な支援のため自治体間の連携が必要」とし、山形県遊佐町の小野寺喜一郎町長は「相互援助協定は心強い。日ごろの交流をぜひ深めていきたい」と話した。
賞味期限がある食糧の備蓄は課題の一つで、各自治体の備蓄状況をまとめる提案を受け、リストを交換し助け合いがより強固になるよう事務レベルで検討することで合意した。
06年7月豪雨災害時の取り組みを箕輪町長が報告し、町内の被災現場も視察した。 -
箕輪消防署消防士
箕輪町
押野大樹さん今年4月採用され、箕輪消防署の消防士になった。長野県消防学校(長野市篠ノ井)の初任科で6カ月間学び、10月3日の卒業式では成績優秀者として表彰された。50期生78人の内、優秀者はわずか3人。「うれしかった。教官たちにもいろいろ教えてもらったので、感謝の気持ちが大きい」と語る。
消防士を目指したのは、「人の役に立ちたい」という強い思いからだった。
箕輪中学校在学中、職場体験学習で選んだ先は箕輪消防署。消防士は、当時やってみたいと思っていた仕事の一つで、体験学習を通して「かっこいい仕事だな」と憧れを強くした。
高校卒業後、資格を持って消防署に入るほうがいいと考え、湘央学園(神奈川県)の救急救命士科で2年間学んだ。救急救命士の国家資格を取得し、「いろいろお世話になったから恩返しがしたい」と、地元で働くことを希望した。
4月、消防学校に入学し、学科に加え放水訓練、ロープの取り扱いなどの基礎から煙中訓練、建物進入、はしご救助、救助操法などさまざまな訓練をし、徒歩訓練で山登りもした。箕輪消防署での1週間の実務訓練では、訓練生として救急車に乗車したり、先輩の署員と救助訓練などにも取り組んだ。放課後は体力錬成で走ったり、筋力トレーニングにも励んだ。
「辛かったけど、今となっては、いい夏の思い出です」と話すのは、夏に防火着を着て酸素ボンベをつけて煙の中に入った煙中訓練。記憶に残る訓練の一つだという。
「厳しかった分、仲間とのきずなができた。一人ではできないことも、皆が一つになれば大きな力で何でもこなせることを学んだ」
筆記試験と実技試験を終え、卒業式当日には、総まとめの実科訓練で救助訓練のセーラー渡過や一斉放水など成果を披露した。
消防学校を卒業し、いよいよ中学時代に訪れた消防署での勤務が始まった。
「まだまだ足りないことばかり。体が一番資本だから走ることは続け、学んだことを生かし、少しでも早く一人前になれたらなと思う」。決意を新たに、力強く話した。(村上裕子) -
長田保育園で食育集会
箕輪町の長田保育園は9日、食事中の姿勢を考える食育集会を開いた。保育士の寸劇で背筋を伸ばし足をそろえるなど、園児が正しい姿勢を学んだ。
食育集会は年3回の計画で今回が2回目。保育士が元気保育園の先生と園児に扮して上手にご飯を食べる子と食べない子を演じた。
背筋を伸ばし皿を手に持って順番に何でもよく食べる子に対し、「これ、嫌いなんだもん」と食べようとしなかったり、背中を丸め机に肘をついて足を開いた姿勢で食べるなど悪い例も示した。
園児は、「姿勢悪いよ」「バランスよく食べなきゃだめ」と保育士演じる悪い例の園児に話しかけ、いい姿勢になって嫌いだというピーマンも食べると拍手した。
皆で上手な食べ方や姿勢を確認し、「いい姿勢になると気持ちもよくなって、ご飯をもりもり食べられます。何でも、もりもり食べられるようになってください」と保育士が話すと、園児は大きな声で「はーい」と返事をしていた。 -
地球温暖化防止フォーラム2007インみのわ
箕輪町は7日、「地球温暖化防止フォーラム2007インみのわ」を町文化センターで開いた。NPO法人あすかエネルギーフォーラム理事長の秋庭悦子さんの環境講演「くらしの中から考えようエネルギーと環境」を、町民約50人が熱心に聞いた。
秋庭さんは、日本はエネルギー消費大国で、エネルギー消費量はアメリカ、中国、ロシアに次いで世界第4位。エネルギー自給率はわずか4%でエネルギー資源の輸入大国であることを説明した。
家庭でできる地球温暖化防止対策として環境家計簿をつけること、エアコンフィルターや冷蔵庫内、照明、テレビ画面などのこまめな掃除、待機時消費電力を削減するためコンセントをプラグから抜くことなどを挙げた。長時間点灯する場所では、電球型蛍光ランプのほうが白熱電球と比べ経済的なことも紹介した。
長野県が運輸部門と家庭からの二酸化炭素排出量の割合が全国平均と比べ圧倒的に大きいことを示し、「私の家庭から排出量を減らせば長野が減る。やりがいがあると思って」と話し、機器の効率的な使い方、省エネ型設備機器、省エネ住宅などで、できるだけ省エネして楽しく過ごすことを提案した。 -
伊那消防組合議会臨時会 通信指令システム更新を可決
伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那消防組合(組合長・小坂樫男伊那市長)の組合議会臨時会が9日、市役所議場であり、予算案件1件を原案通り可決した。議案は伊那消防署の通信指令システムの更新購入に伴う歳出予算の増額で、7800万円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ12億3600万円(前年同期比3%増)の補正とした。
通信指令システムは、119番受信装置、出動指令装置を主体に同消防署の通信室に導入され16年間にわたり、管内(伊那市、南箕輪村)の防災の対応業務に役立ててきた。しかし、装置の耐用年数が経過し、昨年度から故障が相次いでいたためシステムの更新が必要となった。
新システムは、119番通報を受信した通信員が場所や種別などの災害情報を入力すると、情報の確定と同時に音声合成装置で庁内指令と地図情報を記載した出動指令書により、出動隊に指令を出すことが可能。これまでは、受信後に出動指令書を制作していたため、指令するまでの時間短縮が期待できる。
そのほかの特徴としては、指令電送装置により、Eメールで消防職員、安心安全情報ネットワーク利用者らに災害情報を送ることができる。また、システムの更新により、署所端末装置を高遠消防署に設置(補正予算に含む)し、伊那消防署からの予告指令、指令放送、災害地点地図などを受けられるようになる。
システムの切り替えは今年度中を見込んでいる。 -
箕輪吟詠会吟道大会
08年4月から上伊那岳風会に合併箕輪吟詠会(板倉岳紀会長)は7日、創立35周年記念吟道大会を松島コミュニティセンターで開いた。同会は総本部の機構改革により08年4月から上伊那岳風会に合併することが決まっており、箕輪吟詠会として最後の吟道大会で会員が熱心に吟じた。
同会は73年に公民館活動で始まり、35年間続いた。08年度からは上伊那岳風会箕輪支部として新たなスタートを切る。
式典で板倉会長は、「少子高齢化、趣味の多様化で会員が減少し現在は119人。生涯学習の一環として会の発展に努力してきた。08年4月から再出発。箕輪支部として永遠に続く。更なる会員増強、吟道発展、地域の文化発展に気持ちを新たにやっていきたい」とあいさつした。
大会は4部構成で会員が発表したほか、古田人形芝居の賛助公演もあった。 -
サツマイモオーナー収穫
箕輪町の箕輪北部営農組合(唐沢誠組合長)が今年初めて取り組んだサツマイモオーナーの収穫が7日、町内の畑であった。オーナーが家族連れで訪れ、大きく育ったサツマイモを掘り出した。
遊休農地の解消や土地の有効利用による地域住民とのふれあい、生産性を高め緑豊かな地域にすることなどを目的にオーナー制度を導入した。
畑は組合員の遊休農地で、5月下旬にベニアズマの苗を1区画に10本ずつ植えた。
収穫には約80人が訪れ、子どもたちも大きなサツマイモに喜びながら収穫した。オーナー制度は5キロ保証で募集したが、今年は豊作で10キロから多い家族で20キロ近くも収穫できた。
子どもに経験させたい-と参加した松島区の親子は、「さつまいもご飯、おみそ汁、天ぷらなど食卓にいっぱい並ぶと思う」と笑顔で話した。
サツマイモは化学肥料を使わずに栽培。組合員が除草や中耕など管理をした。唐沢組合長は、「豊作で大成功。来年もやってほしいという要望があるので検討したい」と話していた。 -
箕輪陶芸研究会第15回陶芸展
箕輪陶芸研究会(31人、大槻隆会長)の第15回陶芸展が7、8日、箕輪町の松島コミュニティセンターであった。会員の力作約110点が並び、来場者は個性豊かな作品をじっくりと鑑賞していた。
研究会は箕輪町を中心に辰野町、南箕輪村の陶芸愛好者が集まっている。今年の出品作品は全体に小振りだが、各自が研究を重ねた壷、花器、鉢、皿などが並んだという。
会場ではチャリティーバザーで、会員が作った皿なども販売した。収益は町の福祉のために寄付する。
会員の中には、中央の光風展や県展、県工芸展などに出品している人もいて、窯を持って研究に励んでいる。会では月2回、町文化センターの窯で作品を焼き、皆で学びあうほか、全国の窯元などを訪ねる研修旅行もしている。 -
第1回天竜健康ウォーク
箕輪町内天竜河畔の堤防道路“せせらぎロード”を歩く「第1回天竜健康ウォーク」が7日、みのわ天竜公園発着であった。町内外の300人が青空の下、元気に歩いた。
健康づくり推進週間の一環。天竜せせらぎロードプロジェクト、みのわ健康アカデミー、箕輪町食生活改善推進協議会、町役場保健福祉課でつくる実行委員会が計画した。
コースは、5キロにこにこコース、8キロしっかりコース、10キロお達者コースの3種類。参加者は2歳から84歳までの町内を中心に伊那市や遠くは飯田市在住者。青空健康講座として国保東部診療所の家田正寿所長による「普段のウォーキングで気を付けたいこと」の話を聞いた後、各自が体力に合わせたコースで伊那路橋や東西橋などの折り返し地点を目指して出発した。
第1回大会を記念して町のキャラクター「もみじちゃん」と天竜川をデザインしたバッチを配り、ゴール後はとん汁のサービスもあった。 -
まなびピア箕輪2007開幕
箕輪町の生涯学習フェスティバル「まなびピア箕輪2007」が6日、開幕した。初日イベントである「生涯学習町民のつどい」では、飯田市のアマチュア人形劇団「寺子屋」が人形劇やブラックシアターを披露。集まった家族連れなどの目を楽しませた=写真。
同イベントは普段町内で取り組まれている生涯学習活動の成果発表などを目的として7年前に始まったもので、今年は11月25日までの約2カ月の間に、町内各施設で13のイベントが開催される。
開幕式で平沢豊満町長は「生涯学習活動は明るく前向きな生活を送るために欠かせないもの。多くの人に参加していただき、自分の持っている可能性を発揮する場にしてほしい」と語った。
また、保育士などを中心として昨年発足したアマチュア人形劇団「寺子屋」は、子どもたちにもなじみのある『3匹のやぎのがらがらどん』などの人形劇を披露。かわいらしいヤギたちが登場する会場には笑顔が溢れたほか、熱のこもった演技に子どもたちも引き込まれていた。
7日は午後1時半から町文化センターで消費生活アドバイザーの秋庭悦子さんによる地球環境講演会がある。 -
「信州みのわ花街道推進協議会」設立
国土交通省が取り組む「日本風景街道」への正式な登録申請のため、箕輪町で5日夜、「信州みのわ花街道推進協議会」の設立総会が上古田公民館であった。設立趣旨、規約などを承認し、役員を選出した。
県道与地辰野線の延長5・5キロで、西部花街道をつくる会が3年前から花桃1200本の植栽、イルミネーション点灯、沿道のミニ花壇設置、120匹のこいのぼり飾り、2つのアルプスが見える展望台整備など、近い将来の桃源郷を夢見て活動してきた経過があり、昨年、「日本風景街道」に申請している。
今回、日本風景街道の理念に賛同し共に活動を推進する町内の住民や団体などが、魅力ある地域づくりを通じたルートの創造や道空間づくりなどの活動を進めるため、情報共有、意見交換、地域間交流などによる持続的、独創的、効果的な活動の推進を目的に協議会を設立した。
構成団体は西部花街道をつくる会、これからの農業林業を考えるEグループ、みのわ振興公社、信州伊那梅苑、伊那ハーレンバレーパカパカ塾、箕輪西小学校、あんず生産組合、橋爪製作所、サンビジョングレイスフル箕輪、北山ラベス、道路管理者の伊那建設事務所、箕輪町の12団体。
役員は会長に唐沢荘介さん、副会長に矢沢秀明さん、向山高司さん、監事に唐沢光範さん、みのわ振興公社を選出。顧問は国交省の飯田国道事務所長。
本年度は、協議会の運営組織の検討、07年度の各構成団体の活動まとめ、08年度以降3カ年の計画検討に取り組むことを確認した。
唐沢会長は、「この地域のためアイデアとズクを出し、しっかり手を組んで地域振興、協働のまちづくりをしていきたい」とあいさつした。