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世界ジュニア・フェンシング選手権出場
箕輪町出身
日本大学1年大槻知也さん(19)フェンシング競技のジュニア部門(17歳以上20歳未満)では最上位の大会となる「08年世界ジュニア・カデ・フェンシング選手権大会」(4月7日縲・4日、イタリア・カターニャ市)に、エペ日本代表選手として出場する。日本大学文理学部の1年生でフェンシング部に所属。初の世界大会で「楽しみたい」と笑顔を見せる。
世界ジュニア選手権は、選考会を兼ねた第15回JOCジュニア・オリンピック・カップ・フェンシング大会(1月11日縲・4日、茨城県・青柳公園市民体育館)と、昨年7月の東京都ジュニア男子エペ選手権大会(会場・東京厚生年金スポーツセンター体育館)の2大会の合計ポイントで上位3人に出場権が与えられる。
7月の大会は残念ながら振るわなかったが、流れに乗って勝ち進んだJOC大会で見事準優勝し、ポイントでも2位を獲得。世界大会出場の切符を手にした。
世界ジュニア選手権の前哨戦となるジュニア・エペ・ワールドカップ(1月30日縲・月5日、スウェーデン)にも出場する。
箕輪町沢の出身。フェンシングは中学生になってから始めた。箕輪中学校入学後、友達に誘われたのがきっかけでフェンシング部に入部した。進学した伊那弥生ケ丘高校にはフェンシング部がないため、伊那北高校フェンシング部に通って練習を続け、3年生のときにはフルーレでインターハイにも出場している。
フェンシングの魅力は、「試合のときの相手との駆け引き。自分が考えているように相手を動かせることができること」だという。日大に入学後は、監督の勧めで種目をエペに絞って練習を重ね、世界大会に出場するまでになった。
ヨーロッパ行きも初めてだが、海外の選手と対戦するのも初めて。しかし、ジュニアワールドカップを目前に控えても「緊張はしていない」という。
「世界大会は初めてで勝てるか分からないけど、いい経験になると思う。その経験を生かして次につなげたい」。目指すは「ベスト16入り」だ。
スウェーデンから帰国後は大学で練習し、3月には辰野町の荒神山で日大フェンシング部の合宿をする。そして4月、世界の大舞台に挑む。(村上裕子) -
箕輪町が体系的な雨水排水計画策定へ
第1回策定委員会箕輪町は、浸水被害防止と良好な雨水排水を実現する「雨に強いまちづくり」に向け全町的、体系的な雨水排水計画を07、08年度の2カ年をかけて策定する。上伊那の他の自治体に先行した取り組み。町役場で28日、雨水排水計画策定委員会の初会議を開き、計画策定調査業務を委託した建設コンサルタントの日水コン長野事務所(本社・東京都新宿区)から各地域の現状と問題点、対策候補案などの説明を受けた。
町の下水道は汚水のみを処理し雨水は河川などに放流する分流式で、雨水を流し込むことができない。下水道事業に併せ雨水計画を策定しているが、今回、下水道事業の国庫補助事業分が08年度までにほぼ終了の見込みとなったことから、全町的な雨水排水対策に着手した。
策定委員会は町内15区の代表、伊那土地改良区や西部箕輪土地改良区、県や国などの関係者ら31人で構成。任期2年。委員長は西天竜土地改良区理事の日野和司さん、副委員長は中井筋管理組合長の日野源美さん。地元要望などを確認しながら策定に向け協議する。
昨年9月に基礎調査を始めた委託業者の日水コンによると、町の実態は▽天竜川沿いの平坦な市街地で浸水しやすく、鉄道横断など交通網施設が排水を阻害▽排水先河川の能力不足で雨水排水が困難▽宅地や道路整備に伴う雨水流出量の増大-などとなっている。
計画検討は、地形や河川整備状況、他事業との連携を踏まえた雨水整備手法の策定と、住民ニーズの視点に立った段階的な整備計画の立案を進める方針。
町内を5ブロックに分け、現状・問題点と対策候補案を示し、桑沢川周辺地域では、広域農道下を利用した貯留管設置や深沢川へのバイパス管設置などの対策案を挙げた。
今後は、現地調査や現況分析、地元要望確認などを進め計画を策定。09年2月までに国交省の補助申請をし、09年度から事業を開始したい考え。
平沢豊満町長は、事業規模は10年、20年とかかり、完了までの事業費は200億円から300億円との見通しを示し、「雨水被害が出ているところを先行させていただくかもしれないが、町全域が快適に暮らせるようにしたい」と話した。 -
無量寺で節分の福升準備
箕輪町北小河内の西光山・無量寺で26日、中川弘道住職(74)が節分行事の福豆まきで使う福升に「福」「寿」の文字を書き入れ、準備をした。
無量寺は、2月3日に節分星祭り厄除護摩祈とう会と年男福豆まき行事をする。
ヒノキの福升は60個用意。一つの升に幸せと長寿を願う「福」と「寿」の文字を丁寧に書き、仏の名前を梵(ぼん)字で書いた朱印を押した。
中川住職は、「経済的にも精神的にも不安定なとき。真剣に自分を見失わないようにしないと大変な世の中になっている。自分の気持ちだけでも方向を定めていけるような力を護摩祈とうによって皆さんに持っていただきたい」と話した。
当日の護摩祈とうは午後1時半から。アトラクションのキングレコード専属歌手・大木綾子歌謡ショーは2時半から。福豆まきは3時半から。年男・年女会費は1万2千円、星除祈願千円、厄除祈願3千円、交通安全お守り700円。31日まで祈とう申し込みを受け付けている。問い合わせは無量寺(TEL・FAX79・3014)へ。 -
油絵を描く
箕輪町下古田
朝倉将至さん「生きた絵を求めて」をテーマに、自己流で油絵を描き続け37年になる。「音楽は寂しい音や楽しい音が聞こえる。季節も聞こえる。それを絵でどう表現するか。うれしい、楽しい、悲しいなど内面的なものを相手に伝える、何かを訴える。仲間には、そんなの描けないよと笑われてるけど」。難しいテーマにあえて挑戦している。
主に風景画で、スケッチをしたり、記憶をたどって描いたり。
「1枚だけ描くと壁にぶつかるから」と、何枚ものキャンバスを置いて制作に取り組む。1枚目で筆が止まったら2枚目を描く。描けると思うと1枚目に戻る。「だから、壁にぶち当たったことがない。逃げ方が上手いんだな」と笑う。
今は抽象画も描く。筆だけでなくカッターナイフ、くしなども絵を描く道具として試した。最近は筆で塗った後にゴムで掘り起こす方法で、「何ができるか分からない偶然性」を楽しんでいる。
「抽象画はでたらめ描いてあるからいいのかな」と冗談めいて笑うが、「訴えるものを取り込めるのが魅力。内面を込めて描くので、一人でもいいという人がいればそれで成功だと思う。人は皆別だからね」。これまでに、作品を見て涙を流してくれた人もいたという。
絵を始めたのは就職してからだった。小学生のころは絵が展覧会に出てほめられ、中学の校内写生会は3年間、最優秀賞や優秀賞を受賞。絵描きを志したが親の反対で、高校時代は絵とは無縁の生活を送った。卒業後、東京で就職。人間関係などからノイローゼになり朝まで眠れない日々を過ごした。「このままでは病院行きになってしまう。どうせ眠れないなら絵を描こう」と絵筆を握った。
運送業から料理の世界に入り、板橋の中国料理の店「一品香」で4年間修行。のれんわけしてもらい74年、出身地の松本市に戻って「中国料理 一品香」をオープンした。89年に養子で朝倉姓から小平姓になり、16年間腕をふるった店を閉じて箕輪町に移った後は、定年を迎えるまで会社勤めをした。
仕事も住む場所も変わったが、ずっと続けてきたのが油絵だった。店をやっていたころは、自分の絵を店に飾った。上高地の帝国ホテルを描いた絵を売ってほしいと、3カ月間毎日通ってきた客に根負けして、「やるから持っていってくれ」とあげたこともある。中央展に出品し、個展も3回開いた。年鑑に名前も載っており、各地に絵の仲間がいる。周囲に知られているため、絵を描くときは朝倉姓を名乗り続けている。
「絵描きに転向も考えたけど、踏み切れないでいる。ずっとやってるのは好きなだけだね」
箕輪町長田の日帰り温泉施設ながたの湯ロビーで作品展示する「MAながた会」を01年に立ち上げ、毎年新作を発表している。(村上裕子) -
いきいき塾で交通安全・防犯教室
箕輪町の75歳以上の住民を対象にした「いきいき塾」は、町交通安全協会と町防犯協会による交通安全・防犯教室を開いている。25日は松島地区1班が対象で、いきいきセンターに集まった14人が、道路の横断方法など交通安全の注意事項を確認した。
いきいき塾では年1回交通安全教室を開いているが、町安協に講師を依頼したのは本年度が初めて。
ビデオ「林家木久蔵交通安全物語」を見て交通ルールを学んだ後、町安協の小林交石会長が、「夜間は出歩かないほうがいい。どうしてもというときは反射材を着ける」「横断は特に気を付けて。自分の左から来る車が見えたら横断しない」などと話した。
町防犯協会は、「オレオレ詐欺が増えている」と注意を促し、最近の詐欺は、携帯電話を落として番号が変わったと、まず相手が先に電話番号を伝えてくる手口を紹介。「詐欺かなと思ったら警察に電話して相談していい」「家族に必ず連絡して確認して」と呼びかけた。
いきいき塾は7地区であり、2月1日までに全地区で教室を開く。 -
箕輪町スポーツ功労表彰
箕輪中部ヤンキース監督・後藤袈裟之さんを表彰箕輪町は、町スポーツ功労表彰で、少年野球チーム「箕輪中部ヤンキース」の監督を務める後藤袈裟之さん(64)=松島=を表彰する。2月9日、箕輪中部ヤンキース創部30周年の記念式典で表彰状を贈る。
後藤さんは1980年4月にコーチ就任。86年4月から監督を務める。常に「大きな声であいさつのできる選手」を信条として献身的な指導に徹してきた。創部以来、毎年上伊那地区をはじめ県内外の数多くの大会に参加し輝かしい成績を収め、保護者や関係者をはじめ地域住民から、よき指導者として絶大な信頼と期待が寄せられている。
今回、多年にわたり少年野球の指導を通じて青少年健全育成に尽くした功績が認められた。
チームの主な成績は、長野県学童軟式野球選手権大会「ろうきん杯」で優勝3回、準優勝1回、「ミズノ杯」で優勝2回、準優勝2回、「中日旗争奪」で優勝2回、準優勝1回。春季全日本学童軟式野球兼長野県学童軟式野球選手権大会の上伊那大会で優勝4回、準優勝3回、県大会で準優勝1回。秋季長野県学童軟式野球選手権大会の上伊那大会で優勝6回、準優勝2回、県大会で優勝2回、準優勝3回。 -
箕輪町警部交番連絡協議会新年会
07年箕輪町内は犯罪・交通事故共に減少箕輪町警部交番連絡協議会は21日夜、運営報告・新年会を町内で開いた。会員や署員ら34人が出席し、交番所長が町の治安情勢などを報告した。
倉田千明所長は、07年の箕輪町の治安情勢は、犯罪、交通事故共に06年より減少したと報告。また、1月に入って脱衣場狙いや車上狙い、工場荒らしなどの盗難被害が連続発生しているため、物品管理や施錠の徹底を呼びかけた。
協議会の小林紀玄会長は、「交通事故が減少傾向にあり犯罪発生も少なく、安心して暮らせるのは交番の皆さんと会員のご協力のたまものと感謝申し上げる。安全安心で住みよい町づくりのため、署員のさらなるご活躍をお願いする」とあいさつした。
07年の町の治安情勢は、犯罪の届出件数は154件で前年比49件(21・1%)の減少。凶悪犯が1件増の3件、粗暴犯が2件増の6件となったが、侵入盗や自転車盗、車上狙いなどは減少した。地域別発生状況は、従来発生件数の多かった中心市街地や幹線道路沿いの松島、沢、大出、木下などはやや減少したが、中曽根、三日町、福与、北小河内の周辺で増加傾向にある。
交通事故発生状況は、人身事故件数は103件(前年比23件減)。死者は0人(3人減)、傷者は141人(26人減)。物損事故件数は526件(47件減)だった。
伊那署管内の人身事故件数は526件(4件減)。死者3人(5人減)、傷者670人(6人増)。物損事故件数は2822件(147件減)。 -
【記者室】心温まった朝
廃油石けん作りに挑戦した小学3年生。一斗缶の中で米の研ぎ汁に苛性ソーダを溶かそうとしたとき、匂いと煙にびっくり。屋外でマスクもしていたのだが、「くさーい」の合唱となった▼匂いも煙も納まり、廃油を加えて長い棒でひたすらかき混ぜ始めたが、缶を囲むように並ぶ児童の中で一人見ているだけの子がいた。刺激臭に驚いたのか缶に近づかない様子。友達に「大丈夫だよ」「もう臭くないよ」と誘われ、恐る恐る棒を握ると、一緒に棒を持って混ぜてあげる児童がいた▼「出来たね」という教諭の言葉と共に皆の大きな拍手。児童はしばらくすると列に並んでいた。ぐっと冷え込んだ寒い朝だったが、友達を思う心とさりげない優しさに、心が温かくなった。(村上裕子)
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ガールスカウト長野県第34団
小学生のぼうさい探検隊マップコンクール入賞報告第4回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール(日本損害保険協会など主催)で「わがまち再発見賞」を受賞した、箕輪町のガールスカウト長野県第34団(金沢妙子団委員長)のジュニア部門団員は22日、町役場を訪れ平沢豊満町長に喜びの報告をした。
ジュニア部門は「もみじっ子防災探検隊」を組織。メンバーはリーダーの北小6年・田中琴美さん、南小6年・田中悠佳さん、中部小6年・小池佑果さん、中部小5年・橋本瑶子さん、東小5年・吉沢楓さん、北小5年・吉田みつきさん。
06年7月豪雨災害をテーマに、夏休みに天竜川堤防決壊場所や土石流被害のあった北小河内の復旧工事現場を探検し聞き取り調査をした。10月、地図上に探検の写真や調査結果、新聞記事、スカウトからのお願いなどをまとめ、「みのわ防災マップ」を作った。応募前には、町民に避難所・避難地を再確認してもらうため町文化祭で展示もした。
応募総数1374点の中、7つの賞の一つを受賞。19日に東京で表彰式があった。
報告を受けた平沢町長は「いい勉強になったと思う。いろいろな面で探検して町がよくなるようにお願いします」と話した。
団員は「初めて出品して賞がとれてびっくりした。うれしかった」「マップを作り、改めて防災について考えることができた」などと話した。 -
上伊那建労組箕輪分会が箕輪中2年生に技術指導
箕輪町立箕輪中学校で21日、上伊那建設労働組合箕輪分会が2年生の技術の授業で、のこぎりやかんなの使い方を指導した。生徒は地元の職人の技を間近に見て学んだ。
1996年に箕輪分会がボランティアで訪れたのが始まりで、毎年続いている。2年生は昨年10月からテーブル作りの学習をしており、各クラスが2回ずつ組合員から技術を学ぶ。
この日は2年3組の1回目の授業。組合員4人が訪れた。学習はのこぎりびき、かんながけ。のこぎりびきでは、「真上から見てまっすぐ切る」「一番最初に刃を入れるところが肝心」とアドバイスを受けた。
かんながけでは、「小口は刃の調整をできるだけ小さくする」などと教わり、生徒は刃の微妙な調整具合を組合員に教わりながら何度もかんなをかけた。男子生徒は「かんなの刃は調節が難しい。勉強になった」と話していた。
箕輪中は本年度、町教育委員会が取り組む「ものづくり教育プログラム」を受け、技術の授業に「ユーザー視点のものづくり」学習を取り入れている。今回のテーブル作りでは、製作前にユーザーの意識調査として家族の意見を聞くなどの学習をしている。 -
伊那署管内の事業所に伝達表彰
第18回ヤングドライバークラブ(YDC)交通事故防止コンクールの伝達表彰が21日、伊那署であった。優秀クラブなどに選ばれた同署管内の3事業所の代表者が訪れ、小嶋惣逸署長らから表彰状を受け取り、一層の交通安全意識を高めた。
管内の優秀クラブはタカノYDC伊那(伊那市)、大明化学工業YDC(南箕輪村)の2事業所。このほか入賞したのは、メッセージの部優秀のタカノYDC伊那の池田香さん、ポスターの部優秀の信英蓄電器箔YDC(南箕輪村)の北原美香さん、同佳作の大明化学工業YDCの伊藤学さん。
コンクールは、交通事故防止に取り組む各クラブの活動結果で、県内の351クラブから最優秀3クラブ、優秀37クラブを決定。メッセージの部は応募165点から最優秀1点、優秀3点、佳作5点、ポスターの部は応募30点から最優秀1点、優秀3点、佳作3点を選んだ。
タカノYDC伊那の会長、池田拓馬さん(25)=箕輪町=は「長期休みの前など年2、3回、社内で講習会を開くなどして交通安全を呼びかけてきた。これからも活動を通じ、歩行者への気配りや飲酒運転根絶に努めたい」と話していた。
ヤングドラ竏茶oーコンクールの各部門で入選した事業所の皆さん -
箕輪町長岡のやらず会が妻をもてなす
箕輪町長岡辰己に住む50代から60代の男性有志でつくる「やらず会」(戸田昭嘉会長)6人が20日、それぞれの妻をもてなす食事会を辰己常会集会所で開いた。男性陣は手打ちそばをはじめ、自慢の料理を準備=写真。今後も、会の活動に対する変わらぬ理解を求めるとともに、普段から活動を支えてくれている妻たちを感謝の思いでもてなした。
同会は、年をとった時の趣味と話し仲間をつくろう竏窒ニ、20年ほど前に活動を始めた。普段はそば打ちのほか、シイタケの原木取り、ナメコの菌打ち、山の手入れ、草刈りなど、さまざまな活動を展開し、交流を深めているが、普段から好きなことをやらせてくれている妻への感謝を込めて、年2回の食事会を開催。そのほかにも隔年で旅行を企画するなどして、活動への理解を示してくれる妻たちをもてなしている。
戸田会長は「酒を飲んで帰っても大目に見てくれるし、日ごろ私たちの活動に対して温かく応援してくれている。夫婦が仲良くしていくには、やっぱりお互いに敬うことが大切」と話していた。 -
箕輪町で下駄スケート体験会
昭和30年代に地元で楽しまれていたスケートを体験してもらおう竏窒ニ20日、下駄(げた)スケートの体験会が箕輪町の上古田スケート場であった。子どものころ、下駄スケートに親しんだ中高年や親子連れなど、約20人が挑戦。下駄の感触に戸惑いつつ、一風変わったスケートを楽しんだ=写真。
体験会は町郷土博物館が昨年から開催しているもので、館内に所蔵されている下駄スケート約20足のうち、現在でも使用可能な約10足を準備した。
まず最初に挑戦したのは過去に下駄スケートを経験したことのある中高年世代の大人たち。持参した地下たびを履き、下駄スケートを足に結び付けて鮮やかな滑りを披露した。 昨年から体験会に参加している丸山平治さん(68)は「馴れればくつよりも下駄の方がいい。自分は高校に上がる前まで下駄スケートだった。懐かしい」と話した。
また、木村昌貴君(7)、太田悠斗君(8)は、この日初めて下駄スケートに挑戦=写真。最初は立つのもままならなかったが、すぐにコツをつかみ、上手に滑って見せた。木村君は「冷たくて足が痛かったし難しかった。でも、滑れるようになったのは少し楽しかった」と話していた。
上古田スケート場は、今月5、6日に一時的に開放されたが、その後は雨が降ったりした影響で開放できずにいた。しかし、ここ数日の冷え込みでリンクが凍結し、この日の前日から一部開放できるようになった。今後も、リンクの状態が変わらなければ開放を継続するという。 -
箕輪南小学校で百人一首大会
箕輪町の箕輪南小学校(北原文雄校長)は18日、百人一首大会を同校で開いた。全校生徒90人が参加し、伝統的な遊びを楽しんだ。 百人一首大会は同校では毎年恒例の行事。1、2年生は2人一組で、3縲・年生は5、6人でグループとなり札を囲んだ。
低学年の児童たちは下の句を聞いてから一枚一枚探す。上のを聞いたらすぐに札を探しにかかる。見つけたら、「はい」と素早く手を伸ばし、札を叩いた。 -
手作りパンを販売
箕輪町
根橋二三代さん箕輪町南小河内のイタリアン・ジェラートの店「みのわ愛す工房」が、昨年12月からパンの販売を始めた。焼きたてパンを提供しようと、店舗隣りの工房でパンを焼く。
ずっと以前から趣味でパンを焼いていたが、膨らみが悪いなどうまくいかず、95年から伊那市にある小沢燃料のパン教室に通い始めた。教室ではパンのほか和菓子、ケーキも学ぶ。年1回は名古屋のセミナーも受講するなど熱心に学び、4年前に講師資格、2年前に教師資格を取得した。今も月1回、通い続けている。
教室では最初に手ごねを習い、あんパン、クリームパンを作り、次にフランスパン、食事用のパンなど段階を追って勉強。病人食の塩の入っていないパンも作った。フランスパンは、「職人のように3本の切り込みがきれいに割れた焼き上がりにならず、一番難しかった」という。
元々家庭で食べるために始めたパン作り。分厚いレシピの中から好きなものを選び、家族のために焼いていた。今は夫婦2人で「男の人は食事以外にあまり食べないから」と、会合に持っていったり、近所に配ったり。地域ではちょっと知られていたため、「みのわ愛す工房」を始めたとき、パンも売ってほしいという声が寄せられた。
行楽で箕輪ダムを訪れた人たちがジェラートを食べに来てくれたとき、何か食べたいという感じを受けたこともあり、オープンから3カ月後にパン販売を始めることにした。
「地元の新鮮牛乳を練りこんだパン」が売り。教室で教わったパンは水で練るため、固形分がある牛乳を使う場合はレシピ通りにはいかない。何回か試作を重ね、納得のいくパンを作り出した。
「食べたときの皆さんの顔、おいしいと言ってくれる顔が何よりうれしい」
毎週土・日曜日限定販売だが、焼きたてのパンを机に並べて冷ましていると、近所の人は開店前に訪れ買っていってくれるという。
パン生地の材料は、牛乳、粉、ドライイースト、塩、砂糖だけ。家庭にある材料で作る。一人で焼くため何十種類も作ることはできない。「この季節は何がいいかな、今度は何がいいかなと、少しでも喜んでもらえるように考えながらやっています」。定番の食パン、シフォンケーキのほか5、6種類が店頭に並ぶ。
「お母さんが家族のために作ってきたパンを、今度は近所の人、お客様に食べてもらうために作る。お母さんのやさしい味を大事に、試作をしながら、おいしいものを出していきたい」(村上裕子) -
ガールスカウト長野県第34団(箕輪町)
小学生のぼうさい探検隊マップコンクールで「わがまち再発見賞」受賞第4回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール(日本損害保険協会など主催)で、箕輪町のガールスカウト長野県第34団が作成した「みのわぼうさいマップ」が、応募総数1374点の中、7つの賞の一つ「わがまち再発見賞」を受賞し、初挑戦で入賞を果たした。19日、東京での表彰式に児童代表や指導者が出席し、団員約20人がかけつける。
「ぼうさい探検隊」は小学生が自分達の住むまちを探検。危険な場所や防災施設・設備などを見て回り、その結果を防災マップとして模造紙上の地図にまとめ感想などを発表し合う教育プログラム。コンクールにより普及・啓発を図っている。
ガールスカウト日本連盟が、第3回コンクールで奈良県の団が入賞したのを機に昨年3月に入選作品集を全国の団に配布。これを受け、第34団のジュニア部門(小学4年縲・年)が取り組んだ。
6年生3人、5年生3人の6人が「ぼうさい探検隊」を結成。箕輪町で起きた06年7月豪雨災害をテーマに、夏休み中に天竜川の堤防決壊場所や土石流被害のあった北小河内などの復旧工事の様子を見て回り現場の話を聞いたほか、町役場で聞き取り調査もした。
10月に丸1日かけて、地図上に探検の様子や聞き取り結果、新聞記事、スカウトからのお願い、感想などをまとめた。
12月に入賞の連絡があり、表彰式のある東京行きを目標に頑張った児童は大喜び。「皆で協力し一生懸命作ったマップが受賞できてうれしい」と代表の箕輪北小学校6年・田中琴美さん。5年生は来年度も挑戦したいと話しているという。
指導者の上野良子さんは、「発団25周年にすばらしい賞をいただき最高の喜び。自分たちの住む町がさらに住みよい町になるために手助けできるよう学んだことを生かしたほしい」と話している。 -
輝く!経営者~新たな挑戦~ 共進住建 松沢一弘社長(63)
有限会社 共進住建
◆箕輪町中箕輪7892-1
◆創立1976(昭和51)年
◆資本金300万円
◆従業員3人
◆TEL0265・79・8774、FAX0265・79・8875
◆シックハウス無料相談室0120・79・8774
◆URL http://www.kyousin-j.com/
[抗酸化工法普及へ]
シックハウス対策の一つとして「いきいき健康・環境回復住宅・抗酸化工法」を取り入れた抗酸化工法代理店で、シックハウス対策室を設けている共進住建。松沢一弘社長は07年6月から、長野抗酸化工法Gハウス会の会長を務めている。
GハウスのGは英語のグッドの頭文字。地球環境保全や、抗酸化溶液の利活用法を研究し、抗酸化工法による「いきいき健康回復 環境回復 運動」に取り組む事業所18社で組織する。長野Gハウス会の本部が共進住建に移り、併せて抗酸化溶液を活用した万能粉石けんなどの抗酸化溶液活用製品を取り扱う長野県の総代理店にもなっている。
抗酸化工法は、抗酸化溶液を使い活性酸素と化学物質を抑制するシックハウス対策の工法をいう。抗酸化溶液は北海道在住の一級建築士・会田伸一さんが開発した発酵型微生物を培養して作る特殊酵素(液体)。建材に噴霧するなどの処理を施すが、特別な工具や技術を必要とせず、建築後の施工も対応できる。効果として、化学物質の分解除去、調湿・悪臭分解、帯電防止・ハウスダスト抑制、害虫忌避、省エネルギー、メンテナンスコスト半減などがあるという。
「抗酸化工法は目に見えないナノテクの世界。家族にアトピーや喘息に苦しむ人がいると真剣に考えるが、家中が健康なお客さんは勧めても難しい」。一般住宅だけでなく公共施設も手がけてきた共進住建だが、「引き合いはあるけど、まだまだ浸透まではいかない」のが現実で、広告で宣伝したり講演会を開くなど地道な取り組みを続ける。
03年の本紙登場以降、SBCラジオの番組にも出演し抗酸化工法を紹介。今月19日は5回目のラジオ出演で、番組「武田徹のつれづれ散歩道」の中で「いきいき健康回復住宅」について話す予定という。
抗酸化工法は、「何かわからないけど何かある。面白い。そこに魅力がある。とにかく1部屋でも抗酸化工法を試してほしい。ほかの部屋と比べてもらえばその効果がわかる」と松沢社長。「化学物質過敏症の人も住める住宅を提供したい」との強い信念で、顧客拡大に努めている。
[抗酸化溶液活用製品取り扱い]
抗酸化溶液活用製品は、抗酸化溶液を開発した会田伸一さんが代表取締役会長を務める会田総合研究所の設立(07年8月1日)に伴い、新しくなった。旧製品を全面的に見直し、抗酸化溶液の培養法もより精度が高まり純化したという。製品名も新しくなり、パッケージも黄色を基調にするなど変わった。
製品の一例を挙げると、万能粉石けん「えみな」、化粧石けん「ぽぽ」、ボディクリーム「痛快」、化粧水「光のしずく」、不思議なバケツ「いきいきペール」、インソール「元気」、ベッドパッド「もこもこパッド」などがある。
県内だけでも顧客は220件あり、共進住建には地元の人が直接購入に訪れる。「まず試していただきたい。楽しみながら、あぁ効果があったというようにユーザーさんが関心を持ってもらえればと思う」。製品から抗酸化工法の住宅施工へと結びつけていくため、製品販売にも力を注ぐ。
[陶板浴施設を建設]
05年10月、会社敷地内に建設した還元復活低温陶板浴施設「虎杖(こじょう)」は、口コミで評判が広まり、体験に訪れる人が増えている。
北海道で研究開発された還元復活低温陶板浴。「虎杖」は木造建築で、床に特殊な抗酸化のセラミックタイルを敷き詰めている。室温38縲・2度、湿度5縲・0%、床の温度49縲・1度。完全予約制で1回の利用は1時間20分。パジャマなどの浴衣を着用し、床に敷いたバスタオルの上に仰向けに寝る。
低温なので幼児から高齢者まで利用できるのが特徴。「還元エネルギーを受け取ることで健康な体を維持できる」という。
「木の香りと抗酸化工法によるきれいな空気。マイホームに癒しの空間を造れば毎日が楽しく快適に過ごすことができる」と、陶板浴施設の注文も受け付けている。 -
箕輪中部小3年4組が石けん作り
箕輪町立箕輪中部小学校の3年4組(34人、気賀沢千鶴子教諭)は17日、廃油石けん作りに挑戦した。
総合的な学習で「交流」をテーマに取り組んでいる3年4組は、昨年11月に町生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪の「マナビィランド」でバザーをした。販売品を持ち寄った際に1人の児童が廃油石けんを持ってきたことがきっかけで、学校が取り組む「ものづくり学習」も兼ねて石けん作りをすることになった。
来年度のマナビィランドでの販売が目標で、今回が石けん作り1回目。廃油石けんを年1回作っているJA上伊那箕輪町地区生活部会の会員に教わった。
薬品を使うため児童はマスク、ゴム手袋を着用。米のとぎ汁に苛性ソーダを溶かし、給食室でもらった廃油を加え、木の棒で交代によくかき混ぜた。「キャラメルみたい」「卵にしょう油をかけた色」と話しながら、液体がとろりと重くなるまで休むことなく混ぜ続け、梨を箱詰めにするときに使う梨パックに液を流し込んだ。
数日、廊下で乾かした後、資料室に保管してしっかり固まるまで乾燥させる。1人3個ずつの石けんが出来上がる見込みで、「石けんで洗うと靴下が真っ白になるって」「うまく固まるかな」と楽しそうに話していた。
次回は、好きな型を作り、着色もするなどオリジナル石けんを作る計画という。 -
箕輪町観光協会HP運用開始
箕輪町観光協会(会員175人、平沢豊満会長)のホームページが完成し16日、運用を開始した。「箕輪町のこだわりが見えて、箕輪町の人の顔が見えるホームページ」をコンセプトに、町の観光を中心とした魅力を紹介している。
これまで観光協会独自のホームページはなく、箕輪町のホームページ中の観光コーナーから情報を得る形になっていた。独自のホームページを作ることで観光PR、誘客および箕輪ブランドの確立につなげると同時に会員のPRをする目的で、06年にプロポーザルで請負業者に信州アルプスを選定し作成を進めてきた。請負金額は58万9050円。
従来のホームページに見られる「見る」「食べる」というような区分けではなく、季節や時間帯、モデルコース、箕輪を知る-などの区分けにし、「ホームページを訪れた人が箕輪町を擬似体験でき行ってみたくなる」ことを目指して構成したという。
現在はまだ骨組みの段階で、随時更新し、会員ページも取材と掲載を進め「こだわり」を伝えるページ作りをするなど内容の充実を図る。また、花や紅葉などリアルタイムの情報も提供していきたいという。
ホームページアドレスはhttp://www.minowa-town.jp/kankou/
問い合わせは観光協会事務局の町役場産業振興課商工観光係(TEL79・3111内線157)へ。 -
07年伊那署管内で発生した交通事故
07年に伊那署管内で発生した交通事故の死者数は前年と比べて5人減の3人だったことが、同署のまとめで分かった。このほか、人身事故は前年比4件減の526件、けが人は同6人増の670人だった。
3人の尊い命を失った交通死亡事故3件は、いずれも伊那市内で発生。車を運転していた死者2人のうち1人はシートベルトを非着用だった。飲酒運転事故はなかった。
人身事故の発生場所で依然として上位となるのが交差点内の事故。件数は前年比33件増の313件だった。一方、例年、目立っている高齢者の関係する事故は同6件減の153件、飲酒運転事故は同3件減の7件だった。
市町村別の人身事故の発生状況は、伊那市322件(前年比2件減)、箕輪町104件(同22件減)、南箕輪村100件(同20件増)だった。
車が横転し、出火した交通死亡事故の現場(07年9月11日・伊那市西春近) -
木下北保育園で収穫祭
箕輪町の木下北保育園は16日、野菜栽培でお世話になった人を招いて収穫祭をした。地域のお年寄りと交流する「ふれあい」も併せて開き、園児がダンスや歌を披露し、収穫した大根を使った給食を一緒に味わった。
毎年食育の一環として園近くの畑を借り、営農組合などの協力を得て野菜を作っている。今年はジャガイモ、サツマイモ、大根を栽培し収穫した。ピーナッツは鳥に食べられ失敗に終わったが、タマネギは6月ころの収穫に向け苗を植えてある。
園児は、昨年12月の生活発表会のプログラムの中から、ダンスや合奏、歌などを元気いっぱいに披露。お年寄りと園児が一緒に輪になって「ともだちがいっぱい」という歌のお遊戯もした。
昼食の献立は、収穫した大根と厚揚げの煮物、酢の物、黒蒸しパンなど。畑を提供している木下の井上武雄さんは、「毎年、収穫祭に呼んでもらっている。子どもたちは皆元気がいい。歌も踊りもよく覚えたと思う」と目を細め、年長・年中園児と一緒に食事を楽しんだ。 -
箕輪町大出で大文字
箕輪町大出上村(わでむら)の住民たちは13日、大出コミュニティーセンターの西側の辻に「大文字」を立てた。
家内安全、無病息災、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈る伝統行事で、箕輪町では同村と北小河内漆戸で行われている。箕輪町の無形民俗文化財。
大出上村では柱に、上から梅、竹、松の枝を縛りつけ、枝を巾着で飾った。柱の上部に3本の縄をつけ、「よいしょ」などの声とともに縄を引っ張った。住民たちは立ち上がった「大文字」を見上げ、お神酒で乾杯。「今年は巾着の数が多くて賑やかでいい」とそんな声も聞こえた。
立てられた「大文字」は20日朝に倒し、飾り付けた巾着を、各自家に持ち帰って玄関に飾る。 -
第22回伊那消防組合消防職員意見発表会
第22回伊那消防組合消防職員意見発表会(同消防組合消防本部主催)は15日、辰野町役場で行った。組合管内の4消防署から代表7人が出場し、日ごろの消防、救助活動で感じたことや、思っていることなどを題材に発表した。
最優秀賞は、「あの気持ちを忘れずに」と題して意見発表した辰野消防署の小沢克裕消防司令補(45)が受賞。このほか優秀賞は、伊那消防署の桜井英和消防副士長(32)、箕輪消防署の工藤健介消防副士長(30)が選ばれた。
小沢消防司令補は、消防組織の広域化や救急需要の増大など、消防を取り巻く環境が変化しても、「誰のため、何のために活動しなければいけないのかとの原点を忘れてはいけない」と強調。その目的意識を持ち、冷静に活動することが消防士の責務だと訴えた。
県内14消防本部の代表者が集まる県消防職員意見発表会が2月7日、野沢温泉村である。3回目の県大会に出場する小沢消防司令補は「自分の伝えたいことをみなさんに理解してもらえれば。緊張せず、臨みたい」と意気込みを語る。
最優秀賞の小沢消防司令補(中)、優秀賞の工藤消防副士長(右)と桜井消防副士長 -
中曽根の獅子舞
箕輪町中曽根で13日、中曽根獅子舞保存会(大槻貞明会長)が獅子舞を奉納した。区内の八幡社に舞を奉納した後、08年度の区長宅や区内の辻で舞い、無病息災と平穏無事な1年を願った。
中曽根の獅子舞は、約200年ほど前、伊勢の舞方囃子(はやし)方の羽広獅子舞(伊那市西箕輪羽広)に影響して始まったと推測され、今日まで継承されてきた。04年、町の無形民俗文化財に指定されている。
雌獅子2頭による舞で、肇国の舞・剣の舞・豊穣の舞・浄の舞・悪魔払いの舞の5つの舞で構成。区内の辻には住民が集まり、保存会員35人による風格ある雌獅子の舞に見入った。
保存会は30歳代から80歳代までの60人で組織。2カ月おきに日を設けて練習を重ね、後継者を育てている。正月の舞が最も重要な活動で、このほか毎年8月には、町社会福祉協議会のふれあい祭りでも舞を披露している。 -
山車飾りクイズ抽選会
箕輪町木下の箕輪南宮神社祈年祭に奉納した山車飾りにちなんだクイズの抽選会が14日、神社の祭典準備室であった。初祭り実行委員長らが抽選し正解者464人の中から20人が当選した。
境内の一角にクイズのコーナーを設け、12、13日の祈年祭に訪れた人が応募した。クイズは、木下山車飾保存会(蟹沢廣美会長)が奉納した舞台の一つ「桜田門外の変」から出題。問題は「桜田門外の変の場面には人形が何体いるでしょうか?」。答えは3択で、正解は10体。
抽選者は実行委員長、山車飾保存会長、公民館長、常会長会長、町商工会南部支会長の代理で木下区区長代理の5人。応募箱を開けて正解を確認し、正解者の中から20人を抽選した。応募総数は507、正解464、不正解24、無効19だった。
実行委員長によると、「初日は雨だったが翌日はいい天気になったので多くの人が訪れた」といい、応募総数は昨年並み。町内のほか近隣市町村、遠くは東京都、福島県の人もいた。
当選者には商品券を贈る。町内在住者には木下区役場(木下公民館)に取りに来てもらう。町外者には郵送する。 -
箕輪南宮神社祈年祭
「御筒粥占」世の中は6分8厘
山車飾りも奉納箕輪町木下の箕輪南宮神社祈年祭は12日宵祭り、13日本祭りの日程で、農作物の豊凶や世の中を占う「御筒粥」の神事や厄除け祈願祭などがあった。「御筒粥占」の結果、今年の世の中は6分8厘だった。木下山車(だし)飾保存会による町民俗無形文化財の山車飾りの奉納もあり、多くの参拝者でにぎわった。
山車飾りの舞台は、「ねずみと米俵」「義経の弓流し」「桜田門外の変」「大石良雄 妻子との別れ」。小学生のスマイル山車くらぶは「ねずみの嫁入り」。今年は木ノ下駅前に「信玄と由布姫」も展示した。13日、境内で鑑賞会もあった。
「御筒粥占」の結果は次の通り。
▽苗代=極上▽早生大麦=上▽大麦=上々▽早生小麦=中▽小麦=上▽早生稲=極上▽中生稲=中▽晩生稲=下▽ソバ=上▽大豆=下▽モロコシ=上々▽アワ=上▽小豆=下▽たばこ=中▽サツマイモ=極上▽ジャガイモ=上々▽ニンジン=上▽ゴボウ=下▽大根=中▽カブナ=下▽ナス=上▽キュウリ=中▽トマト=上▽ネギ=中▽タマネギ=極上▽白菜=上々▽キャベツ=中▽蚕=下▽クリ=中▽リンゴ=下▽ナシ=中▽カキ=上々▽春気候=上々▽夏気候=中▽秋気候=上▽冬気候=下々▽世の中=6分8厘 -
伊那消防組合07年の火災状況まとまる
07年に伊那消防組合管内で発生した火災件数は前年に比べて26件減の58件で、33件の火災があった1983年以来、24年ぶりに60件を切ったことがこのほど、同消防組合のまとめで分かった。火災発生件数は2年連続で減少している。死者は4人で前年比1人増、負傷者は5人で同比1人減だった。
火災の内訳は「建物」31件(同12件減)、「その他(廃材・枯れ草など)」16件(同15件減)、「車両」が8件(同3件増)、「林野」が3件(同2件減)。焼損面積は、建物1107平方メートル、林野17アール、車両9台。焼損棟数は全焼11棟など計39棟で20世帯、43人が被災した。
市町村別の発生数は、伊那市31件(同16件減)南箕輪村10件(同2件減)、箕輪町9件(同5件減)、辰野町8件(同3件減)だった。
原因は、「放火・放火の疑い」11件、「枯れ草焼き」6件、「たき火」5件、「たばこ」4件、「火遊び」4件、「電気配線・機器」4件竏秩B同消防組合によると06年現在、全国的に見て出火原因は、「放火」が10年連続で1位となり、「放火の疑い」を合わせると火災件数の約2割を占めるという。
伊那市狐島の曹洞宗龍光寺が全焼、焼死体が見つかった(07年5月30日) -
箕輪ミニバスケットボールクラブ北信越大会結果報告
箕輪町にある「箕輪ミニバスケットボールクラブ」は昨年12月22、23日に富山県で開かれた北信越ミニバスケットボール大会に出場。予選リーグで敗退した。8日、主将の唐沢恵介さん、副キャプテン田中壮汰さん、田中和樹さんらが同町役場を訪れ平沢豊満町長と小林通昭教育長に大会の結果を報告した。
唐沢さんは「残念ながら決勝には残れませんでしたが、他県のレベルの高さを目の当りにして、励みになりました。これからは全国大会を目指してがんばって練習して北信越大会で負けたところにも勝てるようにしたい」と報告した。
平沢町長は「大変良い経験をしたので、がんばってください」と激励した。
北信越大会は全12チームが4ブロックに分かれて予選リーグを行い、勝ち進んだ4チームが決勝トーナメントを戦った。箕輪ミニバスケットボールクラブは定塚ファイアーズ(富山県)、中条ミニバスケットボールスポーツ少年団(新潟)と予選リーグを行った。初戦の定塚との試合は39対36で箕輪が勝利したが、2試合目の中条戦では43対30で敗北。決勝トーナメントには箕輪、定塚両チームに勝利した中条が駒を進めた。
選手たちは「雰囲気にのまれてしまいあまりいいプレーができなかった」「みんな強いチームだった」と大会を振り返る。
26、27日には全国選抜長野県ミニバスケットボール大会が長野市で開かれる。昨年11月に行われたパナホーム東海杯長野県ミニバスケットボール選手権大会での上位8チームが出場し、全国大会への出場かけて覇を競い合う。同県大会で優勝した箕輪ミニバスケットボールクラブも出場。全国を目指す。 -
還暦祝実行委員会第1回
箕輪町の08年還暦祝実行委員会は10日夜、第1回会議を町文化センターで開き、役員と開催日などを決めた。
今年の還暦祝は3月2日、伊那プリンスホテルで開く。対象は1948年4月2日から49年4月1日までに生まれた町内に住所を有する人で、学年を基本とする。07年11月19日現在の対象者は483人(男性238人、女性245人)。
実行委員は80人。委員長は荻原利一さん。今後、役員会と実行委員会で詳細を決める。 -
チームそよかぜ「ベトナムの小学校に教科書を届けよう」プロジェクト
チャリティバザー2月10日開催箕輪町の住民を中心とした有志の組織「チームそよかぜ」は、「ベトナムの小学校に教科書を届けよう」プロジェクトの支援金を集めるため、2月10日にチャリティバザーを開く。9日、第2回実行委員会を町福祉センターで開き、組織編成やバザーについて協議した。
「チームそよかぜ」は、さまざまな支援活動などに取り組もうと有志で組織。第1回プロジェクトは、ホーチミン市に日本人が設立した「セント・ビンソン・チャリティ小学校」に教科書を届ける。生徒130人分の教科書代として8万円を目標に支援金を集め、2月16日からチームのメンバーがベトナムを訪問し直接届ける。
プロジェクト長は、同小学校の支援に関わっている戸田真理子さん。サブプロジェクト長は高橋敏さん。
支援内容は、教科書代のほか、ボールペンや絵本を届ける。絵本は、同校の児童が日本語の勉強を始めたことから、ひらがなの絵本を贈る。学校に「そよかぜ文庫」の名前で本棚を設置し絵本を所蔵してもらう。また、支援金が目標額を超えた場合は、遠方から通う児童が利用できるように自転車(1台4千円程度)も用意したいと考えている。
チャリティバザーは2月10日、松島仲町の雑貨店隣り「ぷち・らぱん どぅ」で開く。時間は午前10時縲恁゚後5時。ニット製品などを中心に寄付された品物を販売する。こんにゃく、卵、自然農産物などの販売、オークションも計画。ベトナム写真展、ビデオ放映もする。これから、メンバーが手配りチラシとポスターで、多くの人に足を運んでもらえるよう呼びかけていく。
今後、チャリティバザーへの提供品と、児童に贈るボールペンを募る。バザー品は家庭で眠っているシーツ、タオル、洗剤、米、農産物など。募集は2月6日まで。問い合わせはプロジェクト長の戸田さん(ぷち・らぱん内TEL70・8001)へ。
チームではホームページ(アドレスhttp://teamsoyokaze.jp)を開設した。ホームページ上で訪問報告も予定している。