-
国民学校の時代を振り返る
第2次大戦中の昭和16年から22年までの6年間だけ存在した国民学校の時代を振り返る講演会と座談会が19日伊那市創造館で開かれました。
9月2日までの戦争に関する展示にあわせて開かれました。
国民学校の存在を通して、しあらためて戦争と平和について考えるきっかけにしようというものです。
講演会は、郷土雑誌「伊那路」編集委員の山口通之さんが、研究者の立場から国民学校設立にあたっての時代背景や概要を説明。
尋常小学校や高等小学校が国民学校になった理由について、「ヒットラー政権下のドイツのホルクス・シュウレの直訳だった」と話し、教育内容も様々な面で共通していることを紹介しました。
座談会では、国民学校を卒業した駒ヶ根市出身で東京都に住む堀江玲子さんと南箕輪村に住む松澤英太郎さんが当時の様子や思い出を話しました。
会場からは、「平和な日本をどう維持していくかが必要」「若い世代に語り継ぐ必要がある」などといった意見がありました。 -
廃校の音楽祭
廃校になった旧高遠町の三義小学校芝平分校体育館にプロ・アマ20団体が参加し演奏を披露する第3回廃校の音楽祭が18日と19日の2日間にわたり開かれました。
18日は、ジャズやカンツォーネ、シャンソンなど様々なジャンルの歌が、その道のプロたちによって、次々と歌い継がれていきました。
廃校の音楽祭は、役割を終えた古い校舎を利用しようと、都内から芝平に移住した飯島忠義さんが3年前に企画。
妻でカンツォーネ歌手の茉鈴さんの呼びかけで年々参加するミュージシャンも増えています。
芝平分校は、明治6年、1873年に開設されましたが、昭和40年、1965年に閉校。
現在の校舎は、改築後50年以上たっているとされています。
飯島さんは、「音楽会は、全国にたくさんあるが、こうした場所での開催は稀。高遠の中心部から18キロ離れていて、きてもらうにもハードルが高いが、その分楽しみも倍増する」と話しています。
会場には、ジャズからモンゴルの民族歌謡、サックス、バンドネオンの音色が響き、訪れた人たちは、廃校のかもし出す雰囲気と音楽の共演を堪能していました。 -
創造館で戦時中の日用品など展示
伊那市創造館で19日開かれる戦時中の国民学校についての講演会に合わせ、当時の生活用品などが展示されます。
展示されるのは陶製の湯たんぽと素焼きの風呂焚き釜などです。
これらは戦時中に鉄の供出があったため、鉄を使わずに作られた代用品です。
これらを提供しているのは、美篶小学校資料館です。
美篶小学校資料館では、19日の講演に合わせて展示することで、当時の生活について理解を深めてもらおうと提供を申し出ました。
このほかにも、供出により銅像から石像に変わったとされる美篶小学校の二宮金次郎像や他の代替品についての資料も展示されます。
明日は郷土雑誌「伊那路」編集委員の山口通之さんによる講演のほか、国民学校を体験した人を交えての座談会などが開かれます。
講演は明日の午前10時30分から、創造館で開かれます。 -
迎え盆伝統の振り万灯
迎え盆の13日は、先祖の霊を迎える振り万灯が上伊那各地で行われました。
このうち、伊那市小沢の地域交流センターでは、小学生や帰省中の人たちが雨の降る中、万灯を振りました。
小沢子ども育成会が地域の協力を得て4年前に復活させました。
パチパチと音を立てて燃える大麦のわらは、富県の農家に頼んで確保し、7月28日に子どもたちと一緒に万灯を作りました。
育成会の唐沢功会長は、「地域の伝統をこれからもお年寄りたちから受け継いでいきたい」と話していました。 -
カメラリポート 今も残る高遠城の門
伊那市高遠町の高遠城址公園の保存や復元整備を検討する史跡 高遠城跡整備委員会による調査で、高遠城の本丸の門の一部が伊那市東春近の民家に移築され、当時の姿を今も残していることがわかりました。
高遠城から移築されたこの門は、高さおよそ2メートル50センチ、幅はおよそ3メートル、高遠城の本丸入口にあった門だといわれています。
明治に入り廃藩置県の令が出されると、高遠城郭内にあった建造物や樹木が民間に払い下げられました。
この門もその時のものです。 -
中学生 夏休み租税教室
夏休みを利用して中学生に税金について学んでもらおうと、1日、伊那税務署で租税教室が開かれました。
教室には、伊那市の伊那中学校、東部中学校、春富中学校の3年生34人が参加しました。
租税教室は、授業で税金について学ぶ3年生を対象に毎年開かれています。
この日は、伊那税務署の栗幅久雄総務課長が講義を行いました。
栗幅課長は、平成24年度の国の一般会計予算の歳出で、一番金額が大きいのは社会保障関係費であること、消費税率は日本が現在5%で スウェーデンが25%であることなどを、クイズ形式で説明していました。
中学生は、どのようなものに税金がかかっているのか、集まった税金はどのように使われているかなど、生活と税金の関わりについて理解を深めていました。 -
箕輪進修高III部 全国の舞台で太鼓披露
箕輪進修高校III部の生徒有志でつくる太鼓チームは、12日に富山県で行われる全国高等学校総合文化祭のステージ発表で太鼓を披露します。
10日は箕輪進修高校で激励会が開かれ、唐澤義雄教育長や同窓会員の前で生徒が演奏を披露しました。
箕輪進修高校III部では、前進の箕輪工業高校定時制の時代に総合的な学習の時間で演奏した太鼓を現在でも引き継いでいます。
総合文化祭では、今年12年ぶりに定時制・通信制部門が復活し、箕輪進修高校はステージ発表のオープニングで演奏することになっています。
ここ1週間ほどは3時間ほどの練習を毎日行っていて、この日は練習の成果を披露していました。
太鼓チームリーダーの渋谷巧君は「楽しみながら、でも絶対に成功させるという気持ちを持ってがんばってきたい」と話していました。
唐澤教育長は「熱い気持ちを持って、精一杯の演奏をしてきてほしい。富山県に箕輪の音を響かせてきてください」と話していました。
全国高等学校総合文化祭のステージ発表は12日に行われることになっています。 -
歌手のあさみちゆきさん 伊那市の観光大使に
井の頭公園の歌姫として知られる、歌手のあさみちゆきさんが11日、伊那市の観光大使に任命されました。
この日、伊那文化会館で開かれたあさみちゆきさんのコンサートの中で、白鳥孝伊那市長からあさみさんに委嘱書が手渡されました。
あさみさんは、2001年に東京都吉祥寺の井の頭公園でストリートミュージシャンとして音楽活動をスタート、2003年のデビューから今年で10年目を迎えます。
6年前から毎年伊那まつりに合わせて伊那市でもコンサートを開いています。
あさみさんは「伊那市のことを多くの人に知ってもらえるよう、観光大使の名刺をいろんな場所で配りたい」と話していました。
伊那市は各界で活躍する著名人に伊那市の魅力を発信してもらうため「伊那市特命大使」を設置していて、任命はあさみさんで6人目となります。 -
バリアフリー音楽会 うたって!うたって!ファミリーコンサート
障害のある子どももない子どもも一緒に楽しめるバリアフリー音楽会、うたって!うたって!ファミリーコンサートが11日、伊那市のいなっせで開かれました。
11日は150人ほどが訪れました。
出演したのは伊那北高校出身で元NHK歌のおねえさん、城倉かほるさんなどです。
コンサートは、東京を中心に親子で楽しめるコンサートを企画しているこども音楽研究会が開いたものです。
城倉さんの地元でも、バリアフリーのコンサートを楽しんでもらいたいと、今回初めて伊那で開かれました。
大きな音で子供たちを驚かせないように、開始のベルを鳴らさないほか、希望者に事前にプログラムを郵送するなど、障がいのある子供が安心して参加できるバリアフリー音楽会となっています。
参加者は、曲にあわせて体を動かしたりしながら、コンサートを楽しんでいました。 -
子供たちが水生生物調査
夏休み中の子どもたちが天竜川に住む生物を調べて水質を判定する水生生物調査を7日行いました。
7日は箕輪町沢の伊那路橋付近に小学生とその親など30人ほどが集まりました。
水生生物調査は、辰野町から飯田市までの天竜川とその支流12か所で行われていて、川に住んでいる生物の種類や数を調べ、水質の判定を行うものです。
天竜川上流河川事務所が、子どもたちに川に親しみ、環境保全に興味を持ってもらおうと毎年行っています。
子ども達は、石を裏返したり網を使うなどして、虫や魚を捕まえていました。
調査の結果、きれいな水に住むヘビトンボやヒゲナガカワトビケラなどが多く採取されたことから、きれいな水だということがわかりました。
天竜川上流河川事務所では、「この機会を通して川の環境について理解を深めてもらいたい」と話していました。 -
南箕輪村 3歳児の保育料引き下げへ
10月1日から、南箕輪村の保育料の一部が引き下げられることになりました。
8日夜は、村役場で保育料審議委員会が開かれ、唐木一直村長が丸山博志委員長に保育料の見直しについて諮問しました。
現在村の保育料は、○3歳未満 ○3歳児 ○4歳以上の3つに区分されていますが、上伊那郡内のほとんどの市町村は、○3歳未満 ○3歳以上の2つの区分となっています。
諮問の内容は、村でもこの2区分を採用して、3歳児の保育料を4歳以上と同額にすることで料金を引き下げるというものです。
これが適用されると、最も多い所得階層では、年間2万円の減額となり、全所得階層でみても7.9%の引き下げ率となります。
委員会では、審議の結果、諮問通り唐木村長に答申しました。
唐木村長は「経済状況が厳しい時期だからこそ住民の生活にやさしい村づくりを進めていきたい」と話していました。
村では、今回の答申に基づき10月一日から保育料の改定を行いたい考えです。 -
中学生サミット 市長と懇談
伊那市内にあるすべての中学校の生徒会役員が集まる中学生サミットが9日伊那市役所で開かれました。
参加したのは伊那中学校、東部中学校、西箕輪中学校、春富中学校、高遠中学校、長谷中学校の市内6校の生徒会正副会長18人と、オブザーバーの2年生16人です。
中学生サミットは、伊那市教育委員会が中学生の視点から市政に参加してもらい、他校との情報交換の場として企画したもので、今回が2回目です。
サミットでは、スライドを使い生徒会の取り組みや課題を発表しました。
白鳥孝市長との懇談の中で、高遠中の生徒からは、「ごみの無い観光都市伊那市を作るために、日時を統一して市内で一斉にゴミ拾いをしたらどうか」という提案が出されました。
これに対し市長は、現在行われているごみ拾いの取り組みを紹介し、「日時を統一してごみを拾うのは面白い。同時は難しいかもしれないが、これからも環境整備に取り組んでいきたい」と応えていました。 -
七夕飾りで厄払い さんよりこより
三峰川を挟んだ伊那市美篶と富県の天伯社で、月遅れの七夕行事「さんよりこより」が今日行われました。
さんよりこよりは洪水を起こす厄病神に扮した大人を地区の子供たちが七夕飾りでたたき、厄払いをする伝統行事です。
およそ580年前の洪水で高遠町藤沢にあった天伯社が当時の桜井村に流され、その後対岸の川手村に流れ着いたことが縁で毎年8月7日に行われています。
美篶の川手天伯社では、集まった子供たちが七夕飾りを手に鬼役の大人をかこみ「さー寄ってこいよ」という意味の「さんよりこより」と唱えながら3週まわります。
そして手にした七夕飾りで鬼役の大人を一斉にたたき、これを3回くりかえしました。
さんよりこよりが終わると、神輿にご神体を載せ、富県の桜井天伯社を目指して三峰川を渡りました。
桜井天伯社に到着すると、同じようにさんよりこよりが行われました。 -
絵手紙すずらん作品展
箕輪町の絵手紙学習グループ 絵手紙すずらんの作品展が箕輪町文化センターで開かれています。
会場には町公民館の絵手紙講座に通う「絵手紙すずらん」のメンバー10人が製作した作品140枚ほどが展示されています。
これらの作品は、台所にあるものをテーマに制作したものです。
メンバーには60台の女性が多く、台所に立つことが多いことから、やかんやつまようじなど、普段使い慣れたものをモチーフに選びました。
絵手紙すずらんは2002年から活動を始め、今年で10周年になります。
絵手紙すずらんの作品展は9日木曜日まで箕輪町文化センターで開かれています。 -
熱気と興奮 伊那まつり開催
40回の節目となる伊那まつりが4日と5日に開かれました。
市民おどりには98連およそ6800人が参加しました。
今年の伊那まつりはテーマを「明日へ」サブテーマを「心をひとつに明日へがんばろう日本」とし被災地の復興に願いをこめました。
4日は市民おどりが行われ、98連およそ6800人が熱気あふれる踊りを披露しました。
今年は歴史ある踊り「伊那節」と「勘太郎月夜唄」をクローズアップ踊りコンテストも行われました。
コンテストでは連ごとに踊りの正確さのほか、観衆を楽しませるパフォーマンスなど4つの部門で審査され優秀な連に伊那まつり実行委員会から賞状が贈られました。 -
理鏡物語リハーサル
11日に上演される朗読劇「理鏡物語縲恁ウ禄事件余話縲怐vのリハーサルが29日伊那市美篶の青島地域交流センターで行われました。
29日は理鏡物語の脚本と語りを担当する旧吉良町・現在の愛知県西尾市の田中ふみえさんらが訪れ、リハーサルをしました。
理鏡物語は江戸時代、吉良上野介に仕え、赤穂浪士討ち入り後出家し、伊那市美篶青島で生涯を終えたとされる理鏡坊の話です。
朗読劇は、現代によみがえった理鏡が身の上話をし、吉良公との関係などを明らかにしていくという内容です。
理鏡坊が縁となり、平成19年から愛知県旧吉良町と伊那市青島の住民は交流を続けています。
朗読劇理鏡物語は青島の地域住民らで作る理鏡さまを語る会が中心となって計画しています。
朗読劇理鏡物語は8月11日に伊那市のいなっせで上演され、チケットは前売り大人1000円、中学生300円、小学生以下無料となっています。 -
わがまち探索ぐるりん号 誘致企業を見学
小学生と保護者が伊那市の施設などを見学するわがまち探検ぐるりん号が2日行われました。
2日は市内の小学1年から3年までの児童とその保護者、23組48人が参加しました。
わがまち探検ぐるりん号は市政に興味をもち、理解を深めてもらおうと毎年伊那市が行っているもので、市役所や消防署など6か所を見学しました。
参加者から工場を見学したいという声があり、今年は初めて誘致企業の株式会社TBMを見学しました。
株式会社TBMは飛行機のエンジンなどに使われるタービンブレードを製作しています。
参加者は材料を削る機械などを見学し、説明に耳を傾けていました。
株式会社TBMでは、「こういった機会を通して、若い人たちに会社に興味を持ってもらえたら」と話していました。 -
長野県吹奏楽コンクール中学生の部南信地区大会
長野県吹奏楽コンクール中学生の部の南信地区大会が29日伊那市の伊那文化会館で開かれました。
コンクールには上伊那や諏訪地域の28校から800人が参加しました。
コンクールは長野県中学校吹奏楽連盟などが毎年開いています。
コンクールでは、課題曲の部に参加した22校のうち上位10校が、自由曲の部に参加した6校のうち上位2校が8月に開かれる県大会に出場します。
審査の結果、伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、伊那市の東部中学校と伊那中学校、箕輪町の箕輪中学校が金賞で県大会へ出場することが決まりました。 -
上の原保育園でクラシックコンサート
伊那市の上の原保育園で、保育園では少しめずらしい音楽コンサートが1日、開かれました。
上の原保育園で開かれたのは、プロの声楽家による、クラシックコンサートです。
歌声を披露したのは、伊那市出身で、現在、東京でオペラ歌手として活動している飯島竜也さんです。
飯島さんの姪が上の原保育園に通っている事から、小さいうちに本物のオペラを鑑賞してもらおうと、今回このコンサートが開かれました。
飯島さんが、日本語やイタリア語で6曲を歌うと、子供たちは、興味深げに、聞き入っていました。
コンサートの最後には、保育園でも歌われている曲を、飯島さんと園児が一緒に歌いました。
飯島さんは「小さいうちから、本物の歌をきく事で、感性を伸ばしてもらえれば」と話していました。 -
箕輪中の3クラブが県大会で優勝
箕輪町の箕輪中学校の3つのクラブが県大会で優勝し、8月に開かれる北信越大会に出場します。
優勝したのは、軟式野球部、男子バレーボール部、女子バスケットボール部の3クラブです。
27日は、箕輪中学校で北信越大会に向けた壮行会が開かれ、全校生徒が出場者にエールを送りました。
軟式野球部は、県大会決勝で小海中学校に2対0で勝ち、25年ぶりに優勝しました。
男子バレーボール部は決勝戦で裾花中学校に2対1で、女子バスケットボール部は、屋代中学校に64対56で勝ち、それぞれ初優勝しました。
酒井秀樹校長は「守りに入ることなく常に挑戦し続け、北信越大会でもいい成績が残せるようがんばってください」と激励しました。
北信越大会は、6日から県内で開かれます。 -
農業クラブ全国大会リハーサル
日本学校農業クラブ全国大会のリハーサル会議が、26日、伊那市のいなっせで開かれました。
会場には、北信越からの農業高校18校から、400人ほどが参加しました。
9つの分科会に分かれて、農業クラブの活動を知ってもらうには、就農者を増やすにはどうしたら良いかなど3つのテーマについて話し合いました。
就農者を増やすためにどうすればよいかを検討した分科会は、「きつい・汚いなど農業の嫌なイメージを改善するにはどのような活動をすればよいか」などの意見が出されていました。
リハーサル会議は、長野県でおよそ20年ぶりとなる日本学校農業クラブの全国大会が10月に開かれることから、大会を運営する実践能力を高めようと開かれました。
運営を担当するのは、上伊那農業高校と、塩尻志学館で、会議の運営や、写真での記録などを行なっていました。
日本学校農業クラブ全国大会は、10月24日・25日の日程で開かれる予定です。 -
2年ぶり みのわ祭り熱気
2012みのわ祭りが28日、2年ぶりに開かれ、町民による踊りの熱気に会場が包まれました。
みのわ祭りは去年、東日本大震災で自粛したことから2年ぶりの開催となりました。
会場はこれまでの国道153号バイパスからその東側の町道に移して行われました。
町民有志による実行委員会が主催し行われた祭りで踊りには町内の小学生や、企業など18団体、およそ1200人が参加しました。
参加者は、練習してきた踊りを元気に披露し、会場は2年分の熱気に包まれていました。
お祭りに欠かせない屋台も、およそ50店が軒を連ねました。
訪れた家族連れなどは、屋台で買った食べ物を味わいながらお祭りの雰囲気を満喫していました。
夜には、色鮮やかな花火が打ち上げられ祭りのフィナーレを飾りました。
このうち発足して11年目となるみのわ手筒会は、勇壮な手筒花火を披露しました。
実行委員会では「民間主体の祭りに変えてから、回を重ねるごとに熱気が増している。多くの町民に喜んでもらえたと思う。」と話していました。 -
親子で土と触れ合う
小学生が夏休み初日となった伊那市美篶地区では、27日親子で農業を体験する親子青空教室が開かれました。
親子26組が参加して、トウモロコシとジャガイモの収穫体験をしました。
親子青空教室は、美篶公民館と青少年育成会、JA上伊那が毎年開いていて、親子で一緒に土に親しみ、作業することで、共に成長していこうというものです。
トウモロコシとジャガイモは、公民館近くの畑に今年4月に種をまいたり種芋を植えたもので、6月には草取りもしました。
ちょうど食べごろになったことから、夏休みの初日にあわせ収穫しました。
トウモロコシは、もぎたてを生で味見をしました。
今度は、大きな釜でゆでます。
5分で茹で上がり、参加者は、とりたての味を楽しんでいました。
ジャガイモもゆでて、バターや塩などで味わいました。 -
長野県の遺跡発掘2012
県内の大規模開発に伴う調査をしている長野県埋蔵文化財センターの昨年度の成果を発表する長野県の遺跡発掘2012が28日から伊那文化会館で始まります。
一般公開にさきがけて27日は報道機関にその内容が公開されました。
3万年前の旧石器時代から800年前の鎌倉時代の22の遺跡440点です。
飯田市上久方の三遠南信自動車道の建設工事に伴う調査では、6世紀の古墳「鬼釜古墳」が見つかりそこから出土した馬具や刀類、宝飾品などが展示されています。
このほか、全国的にも珍しいすずりや箕輪町の上の林遺跡から出土した有孔鍔付土器なども展示されています。
この有孔鍔付土器は、動物が両手両足を広げたような文様や上げ底で筒状に形づくられている点など、国内でもほとんど例がない貴重なものとされています。
長野県の遺跡発掘2012は、8月19日までで、28日は、土器の文様を和紙に写し持ち帰ることができる土器の拓本体験も予定されています。
このほか会場には、発掘調査を再現したコーナーや土器の整理復元作業を紹介するコーナーもあり、埋蔵文化財センターでは、「県内の遺跡を知ることができる良い機会」として期間中の来場を呼び掛けています。 -
進徳館夏の学校 孔子像の前で素読を体験
伊那市高遠町の進徳館では、小学生を対象にした「進徳館夏の学校」が開かれ、児童が孔子像の前で素読を体験しました。
夏の学校は、旧高遠藩の藩校進徳館で学習することで、高遠の歴史や文化に馴染みながら夏の思い出を作ってもらおうと、高遠町公民館が開いているものです。
27日は、孔子像の前に児童が座り、孔子の言葉を集めた論語を高遠町公民館の原和男館長に続いて素読しました。
原館長は「意味を覚えるというよりも、言葉のリズムや美しさなどの雰囲気を感じてほしい」と話していました。 -
貴船神社子供騎馬行列企画展
伊那市の高遠町歴史博物館では、市の無形民俗文化財に指定されている貴船神社子供騎馬行列の企画展が開かれています。
会場には、子供騎馬行列に関する写真など50点ほどが展示されています。
この展示会は、夏休みに合わせて地域の文化財を知ってもらおうと開かれました。
それぞれの役割の衣装がわかるものや、平成21年に披露した時の写真、行列に使われる道具、大正時代の写真などが展示されています。
子供騎馬行列は、高遠町藤沢の貴船神社に400年以上前から伝わる民族芸能です。
大正12年から途絶えていましたが、平成3年に高遠北小学校の児童が演じて再開されました。
まつりなどで披露されていて、今年9月1日に行われる高遠城下まつりでも、3年ぶりに披露される予定です。
この貴船神社子供騎馬行列の企画展は、9月9日まで、伊那市の高遠町歴史博物館で開かれています。 -
夏休みおいで塾
小学生を対象とした「夏休みおいで塾」が26日から伊那市の伊那公民館ではじまりました。
夏休みおいで塾には伊那小・伊那東小・伊那北小・伊那西小の4校から120人の児童が参加しました。
今年は190人の応募があり、抽選で120人が参加することになりました。
おいで塾は、夏休み中の子供の居場所づくりとして、伊那公民館が毎年行っているもので、今年で7年目になります。
退職した教諭や信州大学農学部の学生ボランティアが勉強を教えるなどします。
おいで塾は8月1日までで、夏休みの宿題のほか、工作やおやつ作り、スポーツなどが計画されています。 -
伊那北高校関東同窓会
旧制伊那中と伊那北高校の関東在住者で組織する伊那北高校関東同窓会の総会が21日に東京都で開かれ、前NHKエグゼクティブプロデューサーの西村さんと映画監督の北村皆雄さんらが講演しました。
伊那北高校関東同窓会は、会員3,300人。
この日は、240人が出席しました。
昭和32年卒業で、昭和30年、31年の甲子園連続出場を身を持って体験した関東同窓会の東條和彦会長は、16年ぶりにベスト8入りした野球部の活躍を喜んでいました。
講演会では、第21回卒でNHK大河ドラマ「坂の上の雲」を手がけた前NHKエグゼクティブプロデューサー西村与志木さんが、当時不可能と言われていた司馬遼太郎さんの小説「坂の上の雲」の映像化に至る苦難の道のりを話しました。
第13回卒で映画「ほかいびと」の北村皆雄監督は、映画を通じての自身の思いを話しました。
会場では、上伊那地域の物産販売が行われたほか、保科正之の大河ドラマ化に向けた署名活動も行われました。
第26回卒の白鳥孝伊那市長も来賓としてかけつけ、たかずやの里の移転改築計画を説明し、寄付の協力をよびかけていました。 -
芝平山絵図の虫干し行事
300年以上守り継がれている、山の境界線を記した芝平山絵図の虫干し行事が15日、伊那市高遠町の四日市場公民館で行われました。
芝平山絵図は伊那市有形文化財に指定されていて、今から304年前の1708年宝永5年に作られたとされています。
絵図に記された境界は、高遠領の6か村と諏訪領の12か村による芝平山の所有権争いを治めるため、江戸幕府評定所が決めたもので絵図は高遠領と諏訪領の双方に渡されたということです。
この日は、年1回行われるその絵図の虫干し行事が行われました。
この行事は伊那市無形民俗文化財に指定されていて、当時の高遠の6か村、御堂垣外、芝平、荒町北原、栗田、四日市場の区長や総代などおよそ20人が参加しました。
虫干し行事はこの旧6か村が毎年持ち回りで行っていて、今年は四日市場が担当しました。
絵図の裏には境界を決めた当時の役人の名前のほか、互いに領地を荒らさないようにとの注意書きが記されています。
絵図は来年の7月15日まで箱に入れ、関係者が大切に保管するということです。 -
大槻博一さん わら細工の世界
箕輪町の大槻博一さんによる、わら細工の世界展が21日から箕輪町文化センターで始まりました。
会場にはわらで作った民芸品や日用品およそ80点が展示されています。
この展示会は、地域の文化活動を支援しているNPO法人みのわ芸術文化協会が開いたものです。
大槻さんは、14年前に箕輪町の古田人形保存会の依頼で人形のわらじを作ったのがきっかけで、本格的にわら細工を始めました。
1998年の長野オリンピックの際には、日本を訪れたペルーの子供たちに両国の国旗をつけた雪靴のわら細工をプレゼントしたということです。
干支の作品は11年前から作っていて、その年の年男や年女に贈っているということです。
大槻博一 わら細工の世界展は、29日(日)まで、箕輪町文化センターで開かれています。