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南箕輪中部保育園・南箕輪小学校交流会
南箕輪中部保育園で24日、年長園児46人と、南箕輪小学校の1年3組の児童29人のプール交流があった。
例年小学校の9月の運動会に、1年生と来年度入学する年長園児が取り組む“来入児種目”があり、児童と園児がペアとなって旗拾いなどしている。その時ペアを組む友達の顔と名前を覚えよう窶狽ニ、6月から交流をしており、3回目となる。同校1年のほかの3クラスも、村内の各園の年長児と交流している。
新入生の中には、戸惑いを感じる子も多く「その解消に」と、保育園・幼稚園・小学校連絡協議会で、学校側から交流会を提案。運動会の事前準備も兼ねた会が実現した。
小学生にとっては、自分より小さい子の世話をする機会にもなっており、園児の手を引く児童も多く見られた。
3回の交流を通して仲良くなった子ども達は、水をかけ合ったりしつつ、終始笑顔で水遊びを楽しんでいた。 -
第2回子どもビーズ教室
飯島町図書館は21日、第2回子どもビーズ教室を町文化館創作室で開いた。町内の小学生17人と保護者ら5人が参加し、色とりどりのビーズでブレスレットなどのアクセサリーをつくって楽しんだ。
講師は第1回に続き、趣味でビーズアートを楽しむ林美奈さん=本郷第四=が務めた。参加者らは林さんに基本的な作り方の説明を受けると、早速小さなビーズをテグスに通し始めた。説明書を見ながら「これでいいのかな?」「いいんじゃない」などと隣の友達と相談し合いながら、慣れた手つきでさまざまな色の細かなビーズをテグスに通したり、テグスを結んだり編んだりしていた。 -
オヤジになったギター少年たち
かつて「テケテケテケ…」のギターサウンドで一世を風靡(ふうび)した「ベンチャーズ」窶煤Bといっても40歳以下の人は知らないかもしれない。1960年代に世界的な「エレキブーム」を巻き起こした米国のバンドだ。日本でも彼らにあこがれてギターを弾き始めた少年は多い。当時彼らは「不良」と呼ばれた。そんな少年たちも今はいいオヤジになっている。しかし多感な時期に夢中になって聴いた音楽への情熱はいまだ衰えず、多くのおやじバンドが各地で活動している。
◇ ◇
メンバーは全員50歳代。まさにベンチャーズ世代だ。高校の同級生3人が42歳の大厄落としの時「何か面白いことをやろう」とバンドを組んだのが始まり。4年前にギター2人が加入し、今の5人編成になった。初めてのステージは松川町上片桐の祭りだった。「バンドとしては最初だったから、緊張してリズムが走ってしまった(速くなった)」
伊南地域にはこの種のバンドがほとんどないこともあり、演奏が評判を呼んで各地の祭りやイベントから声がかかるなど引っ張りだこになっているほか、年1、2回のペースで単独コンサートを開いている。
メンバーが手にするギターは「昔は高くてとてもじゃないが手に入らなかった」という「モズライト」。ベンチャーズが使っていたあこがれのギターを大人になってようやく手にすることができた。リードギターの気賀澤実さんは「ネックが細くて薄いのでアメリカ人の大きな手にはなじまないんじゃないかな。日本人にはぴったりで最高に弾きやすいね。やっぱりベンチャーズはこれでないと」とほれ込んでいる。
メンバーの性格は「頑固」「おとなしい」「目立ちたがり」とさまざま。まとまりがないようにも思えるが「実はそこが楽しくていい」という。年齢も最大7歳違うが「適度に遠慮があるせいかうまくいっている。雰囲気はいいよ。何でも言えるだけがいい関係じゃないからね」。
練習は月2回、それぞれの休日などを利用して集まる。場所は使われていない集会所だが、周囲の住民への迷惑を考えて練習は昼間のみ。「本当は夜の方が時間が取れていいんだけど…。でも近所の人が『知っている曲が聞こえてきて懐かしかった』なんて言ってくれるとうれしいね」
レパートリーは現在52曲。ほかの曲も演奏するが、ステージで受けがいいのはやはり往年のベンチャーズの名曲だという。「でも少しは冒険もしたいね。今、レパートリーに幅を持たせるためにキーボード奏者と女性ボーカルを探しているんだ」練習の度ごとに新曲を1曲ずつレパートリーに加えるなど、現状維持で満足はしていない。
(白鳥文男) -
第3回全国裂織展
上伊那から1人入賞、12人入選第3回全国裂織展が24日、東京都台東区きもの美術館で始まる。長野県内から4人が入賞、21人が入選を果たした。上伊那は入賞1人、入選12人。
全国からの応募総数は320点で、入賞17点、入選236点。全国裂織展は30日まで。
長野移動展は9月1-24日、八ヶ岳美術館である。タペストリーやこたつ掛けなど入賞作品全17点と県内の入選作品21点を展示する。期間中の17日は、「信州さきおりフェア」が樅の木荘敷地内ゲートボール場である。裂織だけのフェアは県内で初の試み。36ブースあり、上伊那からも全国展の入賞・入選者をはじめ裂織に親しんでいる人たちが作品を出品する。
上伊那関係分の入賞・入選者は次の皆さん。
◆入賞 ▼審査員賞=野中ひろみ(伊那市)
◆入選 井口初江(飯島町)春日環(伊那市)新井あい子(箕輪町)片桐保子(伊那市)福島博江(上伊那郡)島よね子(箕輪町)丸山輝子(伊那市)寄藤妙子(箕輪町)野中秀夫(伊那市)大槻恵子(箕輪町)福沢久子(伊那市) -
福祉大の3人がインターンシップ活用して宮田村で就業体験
仕事に対する意識を学生のうちから養うインターンシップ制度を活用して、日本福祉大学経済学部(愛知県美浜町)の3人が22日から、宮田村役場で就業体験を始めた。2週間の日程で行政のさまざまな仕事を実習する。
来村したのは池田祐樹さん、武市和将さん、立川剛之さんでいずれも3年生。
22日の開講式では「役場の仕事を知り、就職活動に活かしたい」など抱負を語り、さっそく宮田村を取り巻く行政の課題について職員から講義を受けた。
23日からは現場実習が本格的に始まり、住民福祉課が行っているリハビリ教室に参加。今後はイベントの準備手伝いや駒ケ岳の自然保護パトロールなども予定している。
インターンシップは学生の就業実習を大学が単位として認める制度。
同大学と友好協力関係にある宮田村は4年前から学生を積極的に受け入れており、一般的に知られていない行政の細かな仕事を知ってもらおうと、カリキュラムを組んでいる。 -
宮田大学院が健康講座
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田大学院」は22日、村住民福祉課の伊藤美奈保健師を招き生活習慣病予防について学んだ。簡単にできる「脳の若返り体操」に挑戦。毎日をいきいき笑顔で過ごすことの大切さも知った。
生活習慣病は高額の医療費が必要になると伊藤さんは説明。病気にならないためにも、日ごろの健康管理と意識が大切と話した。
村内では脳卒中で亡くなる人が増えていると解説。脳の若々しさが認知症予防にもつながるとして、家庭でも気軽にできる体操を紹介した。
20人ほどの学院生は指曲げや舌曲げなど体を動かし、脳への刺激を実体験。伊藤さんは「いつもと違うところを動かすと脳を刺激する。暇な時にやってみて」と呼びかけた。
日常生活で笑いを欠かさないことが健康の重要な要素だとも指摘。「日頃の食生活や健康管理が大切なことはもちろんだが、笑顔を絶やさず自分なりに楽しく生きて」と話していた。 -
仲仙寺の木造仁王立像2体県宝に指定へ
県文化財保護審議会は22日、伊那市西箕輪羽広の仲仙寺の木造仁王立像2体を県宝に指定する答申をした。市教育委員会によると、県宝指定の文化財は市内で初めて。
市は1972年に市有形文化財(彫刻)に指定。「全体の調和、均衡が取れ、堂々としている。伊那地方の優秀で貴重な彫刻」と、00年に県宝指定を申請していた。
2体は仁王門に安置する。室町時代の1501(文亀元)年に、雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼が製作した。
向かって右側が密迹金剛。口を開き、振り上げた左手に鈷杵を握る。左側は那羅延金剛で、口は閉じ、右手の指を開いて前方に向けている。ともに高さは255センチ。 -
イラクの現状報告会
イラクで使用された劣化ウラン弾の放射能汚染被害を伝える報道写真家、森住卓さんらの講演会が20日、伊那市民会館で開かれた。
米軍が湾岸戦争で使用した劣化ウラン弾の詳しい被害状況が明らかとされない中、森住さんは、イラクの様子を撮影してきた。
放射能の影響は、今なお深刻で、ガン、白血病、その他さまざまな難病に苦しむ人が急激に増加する一方で、薬不足から、多くは十分な治療が受けられないまま死んでいく。脳が十分発達しないまま生まれてきた無脳症の赤ん坊を前に、イラクの医師は「あと30分もすればこの子は死ぬ。この子の生まれた意味は、写真でその姿を世界に伝え、悲劇を繰り返させないようにすること」と話し、森住さんに撮影するよう訴えたという。このような場面は、イラクの日常としてあり、死と隣り合わせにあるイラク住民の悲痛な思いを森住さんは訴えた。
また、イラクに薬を届ける活動を続けている西村陽子さんも講演。西村さんは、治安状況も薬不足も一向に改善されないイラクでの活動を「大きな砂漠に1滴の水をたらすようなものだが、今できることを続けていきたい」と語った。 -
上農生が大芝荘で竹垣作りボランティア
上伊那農業高校緑地工学科の生徒が19日、ボランティアで南箕輪村の大芝荘入り口に竹垣を作った。3年目の活動で、生徒たちが日ごろの学習成果を発揮して熱心に作業し、完成した。
地元の公共施設で垣根作りなどをし、地域の人に気持ちよく施設を利用してもらうと同時に、地域との連携や交流を深め、緑地工学科の学習を知ってもらおうと取り組んでいる。
夏休み中だが3年生の有志5人が参加。山本浩文教諭の指示を受けながら、大芝荘日帰り温泉への通路約8メートルの区間に四つ目垣を製作した。2メートル間隔に立てた杉の丸太に地面と並行に胴縁を縛り、地面に垂直に立てた竹と胴縁をしっかりと縛って美しい竹垣に仕上げた。
竹垣作りは3年生になってから学習。参加した生徒は、「地面が傾斜になっているので、それに合わせて胴縁を水平にするのが難しかったけど、皆でやってると楽しい」と話していた。
大芝荘の山崎文直支配人は、「竹垣が出来て、駐車場と緑の花壇、通路がきちんと分けられて気持ちがいい。通路を歩く温泉の利用者もほめてくれて評判がいい」と喜んだ。 -
仲仙寺の仁王像 県宝指定・答申あす
県庁で22日にある県文化財保護審議会で、伊那市西箕輪羽広の仲仙寺の木造仁王立像2体について、答申を予定する。その結果が注目されている。市教育委員会によると、県宝指定の文化財は市内にはまだない。
2体は仁王門に安置され、室町時代の1501(文亀元)年に作られた。仏工は、雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼。ともに高さ255センチ。肉体は朱色に塗られ、玉眼を使っている。
市では1972年に市有形文化財(彫刻)に指定。「全体の調和、均衡が取れ、堂々としている。伊那地方の優秀で貴重な彫刻」と、00年に県宝指定を申請していた。
今回の審議会では、県宝に仲仙寺仁王像を含む5件、県無形民俗文化財1件、県天然記念物3件の指定の答申をある。 -
子どもに良いおもちゃのお話会
乳幼児の母親などに、お勧めおもちゃを知ってもらおう窶狽ニ19日、伊那市の北原こどもクリニックの北原文徳院長の"話会"があった。
北原さんの話会は、子育て支援グループ「子どもネットいな」が主催し、伊那市駅前ビル「いなっせ」で定期的に開く。
約30人の母親が参加。北原さんは「親と触れ合いながら、おもちゃを楽しむことが大切」と話し、安全で親子で楽しみめるおもちゃを紹介。
また"子どものためのおもちゃ"にこだわり、販売・製造をしている伊那市の福祉事業所「どうぞのいす」マネージャーの古畑愛さんも、欧州の優れたおもちゃを紹介。遊び方がマニュアル化されたテレビゲームなどが多い日本に比べ欧州は、自分から働きかけて遊び込む手動的な木のおもちゃや積み木などが多く、遊びの中で想像を膨らませることができると言う。同事業所が製造する地域材を使った積み木の遊び方なども披露した。
母親と一緒に訪れた子どもたちも、普段と一風違うおもちゃを手に取り楽しんでいた。 -
宮田小合唱団が21日県大会出場
県学校合唱大会南信予選で金賞を獲得した宮田村の宮田小学校合唱団は21日、岡谷市で開かれる本大会に出場する。19日は同校で壮行会があり、夏休み返上で続けてきた練習の成果を全校児童に披露した。
同校は県大会出場の常連校。今年も4年生以上31人が加入し、朝や放課後練習を積んできた。
夏休みも関係なく続け、3日に開かれた南信予選も見事に通過。その後も全員で心を通わせようと、繰り返しレッスンしている。
壮行会は児童会が主催。全校の応援を受けて、大会課題曲「みんなみんな」と自由曲「きっとなにか」を見事なハーモニーで歌った。
団長の小田切瑞希さん(6年)は「教えてもらったこと、練習してきたことを精一杯出したい」、副団長の田口瑠莉さん(同)も「心をひとつにして歌いたい」と県大会の抱負を話した。
県大会には上伊那から宮田小のほか、赤穂南、赤穂、高遠、伊那東の各小、中学校は伊那、伊那東部、春富、辰野が出場する。 -
箕輪町国際交流協会ポルトガル語講座開講
箕輪町国際交流協会の語学講座「ポルトガル語講座」は18日夜、町社会福祉センターで開講した。受講生は、「ボアノイテ(こんばんは)」と、あいさつから楽しく会話を学んだ。
町内にはブラジル人が多く暮していることからポルトガル語講座の要望があり、4年前から開講。本年度は12月まで全15回の短期講座として計画した。
講師はブラジルのサンパウロ出身、日系3世の陰山エルザさん(箕輪町在住)。受講生は13人。「仕事でブラジルの人とコミュニケーションをとりたい」「ポルトガルに旅行するときに話したい」「ブラジルに友達がいるので話せるようになりたい」とそれぞれ目的をもち、町内をはじめ伊那市、高遠町、駒ヶ根市などから参加した。
講師は、日本語とポルトガル語の両方を話しながら、「おはよう」「こんにちは」「どうぞよろしく」などのあいさつを教えた。受講生は自己紹介の会話文をペアになって練習。難しい発音は、講師の発音を聞いて繰り返し練習し、熱心に覚えていた。 -
赤穂南小2学期の始業式
駒ケ根市の赤穂南小(白鳥彰政校長)は19日、市内7小中学校のトップを切って2学期の始業式を行った。夏休みを終え、真っ黒に日焼けした顔で久しぶりに体育館に集合した全校児童は、1・3・5年生の代表による発表と白鳥校長の話を聞いて再び始まる学校生活に気持ちを切り替え、87日間にわたる長い2学期をスタートさせた。
1年2組、3年3組の児童らは「算数を頑張りたい」「運動会のリレーで1位になりたい」「漢字をきれいに書きたい」などと、それぞれ2学期に向けての目標を元気に発表した。5年2組の和田静花さんは「運動会や勉強で自分の苦手なことも一生懸命に頑張りたい」と決意を述べた。
白鳥校長は「長い2学期が始まった。全員が▽交通事故に遭わない▽あいさつを自分からする▽授業で進んで発言し、分かるまで勉強する窶狽フ3つを実行し、自分の力を伸ばす学期にしてください」と全校児童に呼び掛けた。
2学期の始業式は、前・後期制を採用している赤穂中を除き、赤穂小、赤穂東小では22日に、中沢小、東伊那小、東中では23日にそれぞれ行われる。 -
中学生海外研修 市長に帰国報告
夏休み中の13日間、カナダへ海外研修に参加した伊那市の中学2年生15人(男子5人、女子10人)が18日、市役所で小坂樫男市長に帰国のあいさつをした。
小坂市長は「出発前より肌の色が黒くなって帰ってきた。人生にとって良い体験ができたのかな」と出迎えた。
生徒は「ホストファミリーがやさしかった」「カナダの人が飲む水の多さに驚いた」「日本食が1番おいしいと思った」などの感想を話し、それぞれ研修を満喫した様子で、「英語を勉強してから、もう一度訪れたい」という声が多かった。
伊藤菜穂さん(西箕輪中)は「不安な顔をしていたら、向こうの人が『笑った顔のほうがよい』と元気づけてくれてうれしかった。これからは、いつも笑顔でいようと思う」と話した。
海外研修は伊那市など6市町村による共同事業で、計44人が参加した。 -
宮田小2学期始業式
宮田村の宮田小学校は18日、夏休みを終えて2学期の始業式を開いた。児童たちは楽しかった思い出を胸に、元気に登校した。
真っ黒に日焼けした子どもたち。自由研究や宿題など出された課題を提出し、久しぶりに会う友達と夏の出来事を語り合った。
式では3年1組の田中碧君、安田彩華さん、5年2組の谷さくらさんが作文発表。
夏休みの思い出を振り返りながら、「自分をあきらめない」「色々挑戦し、発見したい」「自分で考えて苦手なところを克服したい」と2学期の抱負を語った。
野溝和人校長は、1年間で1番長い2学期の過ごし方について指導。「色々な発見をして、ワクワクドキドキするような勉強をしよう」と具体的に目標を持って取り組むことを呼びかけた。 -
箕工校の未来を育てる会嘆願書を推進委員会に提出
県教育委員会が示した高校改革プランのたたき台で、統廃合対象校として名前が挙がった箕輪工業高校の関係者らでつくる「箕輪工業高校の未来を育てる会」(平澤豊満会長)などは18日、第3通学区の高校改革プラン推進委員会の池上昭雄委員長に、嘆願書を提出し、存続を訴えた。
育てる会、同窓会、PTAの3者による嘆願書は、全日制課程存続を願う内容。同校の卒業生の半数以上は、地元で就職し、即戦力として活躍していることに触れ「同校がなくなることは、県内有数の工業地域である上伊那にとっても衰退につながる」と主張、存続を求めている。
この日は、下伊那で統廃合対象校として名前があがった飯田長姫高校関係者から提出された、たたき台の白紙撤回を求める意見書も推進委員に配られた。
育てる会は9月2日、嘆願書と共に、集まった5万人の署名を、田中知事にも提出する予定でいる。 -
第5回高校改革プラン推進委員会
第3通学区の高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の第5回が18日、伊那市生涯学習センターであった。県教育委員会のたたき台で対象外だった諏訪地域の統廃合も今後視野に入れ、議論していくことなどを確認した。
地域校に関する議論もあり、諏訪、上伊那、下伊那を代表する委員それぞれの、認識の相違も明確になった。池上委員長は「交通面や経済的理由から、都市部高校への通学が困難な高校生が、地域高には多数進学しており、存続意義を感じる」と主張。一方で、電車の路線が整い、世帯あたりの車保有率も高い地域的事情から「もはや交通面での問題はなく、魅力ある高校なら生徒はどこからでも通ってくる」と言う諏訪地区の委員もおり、認識の統一はできなかった。
入学者数の減少率が少ない窶狽ニの理由で、たたき台で統廃合対象地域から外れていた諏訪地区の扱いについては、地域的特色を考慮せず、減少幅のみで判断した県教委の案を疑問視する声もあり、伊那市の小坂市長は「いずれ生徒数が減少するのは諏訪地区も同じ。将来的な合理化のため、対象とすべき」と主張した。
委員会としては、全地区での統廃合を考慮して、今後進行していくことを決めた。 -
西箕輪小中学校で始業式
伊那市の西箕輪小・中学校で18日、2学期の始業式があった。運動会や文化祭などの行事が多く忙しい学期に向け、それぞれが決意を新たにした。
西箕輪小(御子柴俊治校長、343人)は、連日の暑さで真っ黒に日焼けした児童たちが、夏休みの宿題帳や作品などを抱えて登校し、教室などを清掃してから式に臨んだ。
式では学年の代表者2人が目標を発表した。3年生の田中萌さんは「運動会のリレーの選手になりたいので足を鍛えたい」。5年生の城取奈那さんは「勉強では算数と国語を頑張りたいので、授業中は先生の話をよく聞きたい」とした。
御子柴校長は「暑い夏から寒い冬までの長い2学期を、楽しい学校生活にしましょう」とし、登下校のときに事故にあわない、あいさつをしっかりする、勉強を一生懸命する窶狽フ3つの約束を児童たちと交わした。
市内小中学校の始業式の日程は次の通り。
▽19日=伊那北小、富県小、手良小、西春近北小、伊那中▽22日=伊那小、伊那東小、伊那西小、新山小、美篶小、東春近小、西春近南小、東部中▽23日=春富中 -
自主学習をサポート
伊那市は、市内4中学校で「学力向上支援事業」に取り組む。公募した信州大学農学部や教員志望の学生、元教員などの協力を得て、2学期から中学生の自主的な学習をサポートする。
事業(04窶・5年度)は文部科学省の委嘱事業。放課後の1時間半ほどを使い、登録した生徒が自主的に学習し、必要に応じて支援員の指導を受けるもの。学習に関する相談も受ける。支援員は東部中が6人で、そのほかは調整中。
17日には、東部中で支援員を委嘱。
北原明教育長は、委嘱書を一人ひとりに渡し、生徒に基礎学力がつくことに期待を寄せた。
三輪憲昭校長も支援員の応募に感謝し「学校と地域の連携の歩みになれば」と述べた。
東部中の「こころの教室」相談員を務め、教員を志望する支援員の一人、細田慎司さん(27)=飯島町=は「生徒とのかかわりができる。役に立てればと思う」と話した。
東部中は2学期のみ(月窶萩燉j日)の開設。全学年から希望者を募り、9月6日にスタート。教科は数学と英語で、副教材のドリルを用いる。1日に支援員1窶・人が来校し、生徒の学習を支援する。 -
福祉大の実習終了
宮田村内の各施設で福祉実習を行っていた日本福祉大学の学生7人がこのほど、2週間の日程を終了。本来は社会福祉士の受験資格を得るのが実習の目的だが、泊まりこみで学んだ貴重な体験に「地域が色々なことを教えてくれた」と充実したプログラムを振り返った。
同大学は幅広い視野を持った福祉士を養成しようと、友好関係にある宮田村に協力を打診。昨年から村がプログラムを組み、学生を受け入れている。
ひとつの施設に限定せず、複数の施設や村の地区行事にも参加できるよう配慮。
期間中、在宅介護訪問に同行したり、ミニデイサービス、宅幼老所、福祉作業所など、あらゆる福祉の現場で実習した。また、大原区の夏祭りにも参加し、手伝いやイベントで盛り上げた。
最終日に報告会を開き、学生は村での体験を一人ひとり発表。
多くが福祉の生の姿を知ることができたと話したが「利用者などの声を、どうサービスに反映していくのか考えさせられる」と、問題意識を持った学生の声もあった。
別の女子学生は「夏休みがまだ残っているので、障害者や児童の施設などをたくさんまわってみたい。利用者と信頼関係が築ける福祉士になりたい」と抱負を語った。 -
東京肖像アートフォーラム展
写実画家、三浦輝峰さんや二科展や日展入選者などが所属する東京肖像研究会の作家18人による「東京肖像アートフォーラム展」が、12日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。風景画を中心とした約60点が、人々の目を楽しませている。
同会は、東京近郊の作家が、それぞれの個性や感性を高めつつ、写実性を追求する場として発足して20年ほど前に発足した。現在会員は約100人。画歴60年のベテランから、2、3年の若い作家までいる。今回の出展者の中には、国会議事堂掲額作家もいる。
東京を中心に展示会をしてきたが、今回初めて長野県することになったため、作家それぞれが信州を思いながら準備してきた。
現在は佐久市で活動する伊那市出身の三浦さんは、上伊那から見た雄大な仙丈や高遠町の桜などを描いており、故郷への思いがうかがえる。
入場無料。21日まで。 -
宮脇公子中央公民館長
今年4月から中央公民館長に就任「打診があった時、最初はお断りしたが、もう、ひとふんばり勉強し、自分を試してみる機会を与えてくれたと考え、お受けした」。
約5カ月が経過し「さまざまの公民館事業に携わってきたので、ある程度内容はわかるが、指導員という立場と公民館長という立場の違いが、自分の中でまだ、きちんと整理できていない。館長として何をすべきか、せっかく機会をいただいたのだから、私らしくできることはなにか、模索している。公民館は人が集まる場所、さまざまな出会いの中から学ばせていただく」
駒ケ根市生まれ。高校時代に「福祉関係の仕事をしたい」と市の保育士に。飯坂保育園を振り出しに、美須津保育園、すずらん保育園と転任し、10年勤め、結婚を機に退職した。夫の建設業を手伝っていたが、99年4月、地域で子育て支援をする人材を育てる県の子育て支援養成講座を受講。講座修了時に、飯島町教育委員会から声が掛かり、中央公民館の指導員に。
保健師や保育士の協力を得ながら、乳幼児期の親子を対象にした「フレッシュセミナー」。同セミナー修了生を対象にした「リフレッシュセミナー」など子育て講座を立ち上げ、1つ1つ増やしてきた。「2つのセミナーは互いに助け合い、学びあっている。セミナーから育った人たちが託児グループや育児サークルを立ち上げるなど発展している」と喜ぶ。
「子育て広場には、南箕輪村や伊那市、宮田村のお母さんたちが参加するなど、若い人たちは行政の垣根を越えて、仲良くしているのを見て、うれしく感じている。こうした広域的な広がりを大切にしたい」。
公民館の仕事は、子育て真っ最中のお母さんとのかかわりが多い。「育児不安を抱えるおかあさんたちは多い。悩みにつぶされると、子どもへの暴力や育児放棄につながる。子育て支援は物でも箱でもない。本当に必要なのは『大丈夫だよ』と肩をたたいてくれる人がいることであり、声を掛け合える地域であってほしい。公民館が、声を掛合い、みんなで子育てするより所に」と願う。
40-50代の同世代の人々に「働き盛りで1番忙しい世代であるが、公民館活動や地域のことに声と智恵を出してほしい。この時期に、人と人とのつながりを広げて仲間づくりをしておくと、20年後、豊かな人間関係で、人生を楽しむことができるのでは」。
ガーデニング講座や炊飯器料理、お菓子教室、最近ではプリザーブフラワー体験講座など、地域の人々のリクエストに応じて、新しい講座を試みる。「私も楽しませていただいている」と笑顔。
趣味はガーデニング、「庭の草取りをしたり、水やりをしていると、気持ちの切り替えができる」。今は色々な花を植えているが、将来は大きな葉ものにこだわっていきたいとか。
夫と子ども2人の4人暮らし -
書作展「道草がすき」
駒ケ根市大沼湖畔の「森のギャラリーKomorebi(こもれび)」で書家山岸美峰さん=伊那市美篶=の書作展「道草がすき」が21日まで開かれている。自作の詩などを書いた書作品13点と趣味で集めた美しい水滴18点が展示されている。
書作品は展示会のタイトルにもなっている「道草が好き」などをはじめとする自作の詩のほか、漢詩や和歌などを優しい筆致で書いている。
「水滴」は書道で硯に水を入れる時に使う小さな水さし。陶器や金属などで作られ、さまざまな色と形が目を楽しませてくれる。
午前10時窶伯゚後6時30分。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。 -
聴導犬支援チャリティコンサート
聴導犬支援のためのチャリティコンサート「耳をすませて」は14日、伊那市の生涯学習センターホールであった。耳の不自由な人にも楽しんでほしいと演奏と映像を組み合せて音楽を伝える演奏会で、観客は心で聴き、感じ、音楽を楽しんでいた。
昨年、聴覚障害者も味わえるコンサートを開いた横浜市在住のピアニスト満園彩絵さんが、宮田村に本部のある「日本聴導犬協会」の地元で演奏会を開きたいと願い、今回実現。収益の一部を日本聴導犬協会に寄付するチャリティコンサートを開いた。
仲間の中谷路子さん=横浜市在住=と共演。連弾「さとうきび畑」「ハンガリー舞曲」、独奏「月の光」「ノクターン遺作」などクラシック曲のほか、映画音楽なども演奏。ステージの壁には、海、ヒマワリ、ゆりかご、花火、ハンガリーの街並みなど演奏曲に合わせた映像を映し出した。
観客は、映像を見たり、鍵盤の上を流れるように動くピアニストの手を見たり、絵と音によって生み出される音楽の世界を満喫していた。 -
飯島町成人式
飯島町は05年度成人式を15日、飯島文化館で開いた。新成人160人(男79、女81)のうち、114人が出席し、町理事者や町議会議長、恩師らの祝福を受けた。
町と新成人でつくる実行委員会が企画、進行したこの式典で、高坂町長は「町は今年2月、町民自ら自立の道を選び、歩み始めた」と町の現況に触れ「みなさんは国民の新しい力であり、風である。21世紀はみなさんの時代、チャレンジ精神で、積極的に人生を歩んで」と式辞を述べた。
来賓の野村利夫議会議長、河野通昭教育委員長、恩師の水野祐介さんらは「自分の行動の全てに責任を持つのが大人の第一歩、人生これからが本番、希望を持って進んで」「夢を持ち続けて、これからの人生を楽しんで」とそれぞれ祝福の言葉を贈り激励した。
引き続き、新成人の代表に飯島商品券、いいちゃんバッチが贈られ、成人者からは飯島小学校、七久保小学校に記念品として、1輪車が贈呈された。
また、新成人を代表し、宮下かおりさんは「私たちには果てしない未来、限りない希望、若い情熱がある。今日から社会の一員として、社会の発展と平和のために若いエネルギーを発揮したい。正しい道を一歩一歩歩んでいきます」とさわやかに、成人の決意を述べた。
この後、記念公演に移り、メモリアル写真上映会と、チームスピニングマスターズによるショーが行われ、最後に記念撮影を行い、思い出深い節目の式を閉じた。 -
町1区の盆踊り大会
宮田村町1区は14日、恒例の盆踊り大会を役場駐車場で開いた。老若男女問わず多くの区民や帰省客も参加。踊りで交流の輪を広げた。
今年初めて子どものダンス披露などもあり、例年以上の盛りあがり。屋台も設け、輪になって踊った。
花火大会もあり、踊らない人たちもビールや軽食片手に風情を満喫。榎本義男区長は「今は近所のコミュニケーションをとるのも難しい時代だが、このような機会を通じて交流を深めたい」と話していた。
この日は新田区、15日には北割区でも盆踊り大会があったほか、大田切区は納涼祭を開いた。 -
ベルシャイン伊那店でフジ子・ヘミング版画展
世界的に有名なピアニストのフジ子・ヘミングの版画展「もうひとつの世界」は16日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。
数奇な運命に翻弄(ほんろう)されながらも、苦難を乗り越えてきたフジ子・ヘミング。人生、恋愛、猫などをテーマに、柔らかな色調と繊細な描線で奏でるように銅板画、木版画、リトグラフなどで表現した32点を展示販売している。
猫を題材にした作品は「ニャンスキー(月と猫)」「ビアンコ(金色の猫)」「スージィ(鞠とちいさめの猫)」など。愛きょうのある目、独特の構図、色使いに、来場者の関心が集まっている。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
信州の四季を描く-第5回向井敏一洋画個展
駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店は「信州の四季を描く-第5回向井敏一洋画個展」を21日まで2階ニシザワギャラリーで開いている=写真。明るい透明感のある筆致で西駒ケ岳、仙丈ケ岳や奥入瀬渓谷などの自然が見せる四季折々の表情を鮮やかに表現した向井さんの作品約60点を展示即売中。6-50号。12万円から。
問い合わせは同店(82・2111)へ。 -
高遠高校創立80周年で記念CD製作へ
高遠町の高遠高校(清水國利校長)は今年で創立80周年を迎え、10月下旬に予定している記念式典に向けて、記念CDの製作に取り組んでいる。合唱部や吹奏学部、音楽コースの生徒約40人が12日、伊那市駅前ビル「いなっせ」ホールで校歌などを収録した。
同校同窓会、振興会などでつくる式典実行委員会が、音楽コースを取り入れる特色を生かし、手作りのCD製作を考案。約700枚を作って、式典で生徒や出席者らに配る。
収録するのは、応援歌「アルプスおろし」、逍遥歌「朝に仰ぐ」のほか、校歌をピアノ伴奏で斉唱、吹奏楽部伴奏で斉唱、ピアノのみの演奏の3パターンで録音。
2週間集中的に練習した生徒たちは「自分たちの演奏がCDになって、いろんな人に聞いてもらえるなんてうれしい」と張り切って取り組んでいた。