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上伊那教文会議第44回教育研修会
上伊那の高校教員らでつくる上伊那教文会議は16日、箕輪町の箕輪工業高校で教育研究集会を開いた。
教育活動向上を目的にとする研修会で、約250人が参加。今回は特別に、高校改革プランについて話し合う場も設け、一般参加者には箕輪工業高校や駒ケ根工業高校のPTAや同窓会メンバーもいた。
倉科浩彰県教文事務局長は「総合学科は魅力的な側面もあるが、県の目指す総合学科は、70年代から国が進めてきたお金のかからない学科で、今回の統廃合は単に財政難に伴うものとしかいえない」と指摘。参加者からは「お金をかけないことが目的であれば、多部制・単位制についても現在定時制が担う中退者などの受け皿的役割を十分果たすとは考えられない」との不安の声も挙がった。
現在、問題は実名が挙がった2校だけの問題となっているが、他校でもこの問題について考えてもらいたい窶狽ニ締めくくった。 -
竹内徹自選展
雪景の中にある人々の温かな営みを描く高遠町の洋画家、竹内徹さん(69)の自選展「信州の雪に魅せられて」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで25日まで開かれている。情緒豊かな作品約60点が、訪れた人々を魅了している。
日展や一水会展に発表した大作も多く並び、竹内さんの代表作である信州の雪景色を描いた作品をそろえた。
現場で描くことにこだわり、師である中村琢二氏と共に20年近く全国各地を描いてきた。しかし最終的にたどり着いたのは、他に類をみない信州の山の素晴らしさだった。
それから15年、描き続けてきた信州の中でも、その時々で表情を変える“雪”への思い入れは強い。
竹内さんは「信州の雪景はただ寒いだけではなく、そこにある生活が、温もりを感じさせる」と話す。
昔と現代が入り混じる高遠町の街並みで、昔と変わらない営みをおくる人々を描いた雪景色は、錯誤する情景から伝わる郷愁や懐かしさを、雪が一層際立たせている。
入場無料。 -
飯島町の2小学校所で運動会
さわやかに晴れ上がった17日、飯島町の2小学校で秋の大運動会を開いた。短期間の集中練習で培った技と力、協力する心をグラウンドいっぱいに繰り広げた。
このうち、飯島小学校では、力の限り走り抜いた5年生の短距離走でスタート、かわいらしい1年の表現「こんにちわ音頭」と続いた。
1本の竹に群がり、懸命に引いた「竹引き」。力と力がぶつかり、迫力満点の男子「棒倒し」、女子の「騎馬戦」など採点種目17種目を含む29プログラムの最期は全校ダンスで締めくくった。
一方、七久保小学校は運動会定番の短距離走、大玉送り、綱引のほか、4、5、6年が帽子を取り合う「合戦七久保城の攻防」、男女別の紅白リレーで盛り上がった。
保護者らはPTA種目に出場したり、ビデオカメラを回し、わが子のナイスショットを狙ってシャッターを押すなど家族で運動会を楽しんだ。 -
宮田小の運動会
宮田村宮田小学校は17日、大運動会を同校庭で開いた。バラエティに富む23競技に、子どもたちは全力投球。練習の成果と団結力を発表した。
紅白に分かれて対戦。チームを勝利に導こうと、かけっこなどで力の限りを尽くした。
綱引きや騎馬戦、大玉送りなど、心を一つにして戦う場面も。団体戦の楽しさも感じながら、友達と力をあわせた。
最後は紅白リレー。代表がチームの栄誉を背負って力走し、白熱した。 -
田楽座中川公演
伊那市富県の歌舞劇団田楽座は19日夜、中川村文化館で第12回中川村公演「おはやしがきこえてくる」を開いた。(村民有志でつくる実行委員会主催)。270人の聴衆は、心弾む太鼓の響き、生命力あふれる瑞々しい舞台に見入り、伝統芸能や祭りの大切さを実感した。
2部構成。中川中学校3年生が太鼓演奏、ヨサコイソーランで特別出演しオープニング。続いて、秩父の山車を曳(ひ)く曳子を鼓舞する勇壮なお囃子「秩父屋台囃子」。色どり鮮やかな花笠を手に活気あふれる踊り「花笠音頭」を披露、観客も手拍子で盛り上げた。
軽妙な鳥さし舞に続き「大黒様のおなーりー」で登場した大黒様は、聴衆を舞台に誘い出し、一緒に大笑いさせる「大黒笑い講」で会場全体に福を呼び込んだ。
太鼓演奏が中心の第2部は「鹿踊り」で開幕。「八丈」と続き、田楽座オリジナル曲「睦」で、音と音、人と人、心と心が睦みあい織り成す祭の『心』を余す所なく伝えた。
勇壮に秩父屋台囃子
中川中3年の太鼓演奏
伊那市富県の歌舞劇団田楽座は19日夜、中川村文化館で第12回中川村公演「おはやしがきこえてくる」を開いた。(村民有志でつくる実行委員会主催)。270人の聴衆は、心弾む太鼓の響き、生命力あふれる瑞々しい舞台に見入り、伝統芸能や祭りの大切さを実感した。
2部構成。中川中学校3年生が太鼓演奏、ヨサコイソーランで特別出演しオープニング。続いて、秩父の山車を曳(ひ)く曳子を鼓舞する勇壮なお囃子「秩父屋台囃子」。色どり鮮やかな花笠を手に活気あふれる踊り「花笠音頭」を披露、観客も手拍子で盛り上げた。
軽妙な鳥さし舞に続き「大黒様のおなーりー」で登場した大黒様は、聴衆を舞台に誘い出し、一緒に大笑いさせる「大黒笑い講」で会場全体に福を呼び込んだ。
太鼓演奏が中心の第2部は「鹿踊り」で開幕。「八丈」と続き、田楽座オリジナル曲「睦」で、音と音、人と人、心と心が睦みあい織り成す祭の『心』を余す所なく伝えた。 -
上の原保育所で伊那北吹奏楽部演奏
伊那市の上の原保育所で16日、伊那北高校吹奏楽部(北澤実枝子部長)生徒58人が、野外演奏会を開いた。
3年生の引退後、初となる演奏会は、保育園の誕生日会に合わせて企画された。ドラえもんやアンパンマンなど、子ども達が好きな4曲を選曲し、目でも楽しめるように窶狽ニ、劇などの演出も加えて練習してきた。
園児たちは、金管楽器や弦楽器が奏でる大なじみ音楽と、高校生のパフォーマンスに目を輝かせ「さんぽ」や「手のひらを太陽に」が演奏されると、音に合わせて大合唱を披露した。
弦バスを演奏する日岐敏史さん(16)は「小さい子がいると一緒に歌ってくれ、自然と笑顔になってうれしい」と話していた。 -
4小学校で運動会
駒ケ根市の赤穂、赤穂南、中沢、東伊那の各小学校はさわやかな秋晴れとなった17日、それぞれの校庭で運動会を開いた。児童らは大玉送り、綱引き、騎馬戦などのほか、かけっこやリレーなど次々に行われる競技に張り切って出場し、応援に訪れた保護者らの大きな声援を受けていた。
綱引きや騎馬戦など団体種目での楽しそうな笑顔とは打って変わって、各学年ごとに行われるかけっこでは、スタート順を待つ児童らの表情は一様に緊張気味だったが、号砲とともにスタートし、夢中で走ってゴールした後には、一転して満足感と達成感で輝く笑顔がこぼれていた。
訪れた保護者らは、懸命に競技に取り組む児童らの表情を残そうとカメラやビデオカメラのレンズを向けたり、頑張るわが子に届けとばかり「いけ」「そこだ」などと大きな声援を送っていた。 -
伊那小学校で運動会
伊那小学校(北原和俊校長、765人)で17日、運動会があった。全校児童を縦割りで4チームに分け、全児童が参加した「4色対抗大玉送り」、1年生の笑顔がこぼれた「いっぱい入れ太陽っ子の玉入れ」など26種目で激戦を展開した。
5・6年女子の騎馬戦では、応援に熱が入った一人の教諭が、応援旗を折ってしまうハプニングが発生。保護者からの熱い声援も多かったが、先生たちも児童の応援に熱中していた。
4チーム対抗戦は今年で2年目。昨年度の児童会が、縦割りで団結する運動会をつくろう窶狽ニ始めた。 -
長谷小学校で運動会
長谷小学校(三澤久夫校長、92人)で17日、運動会があった。紅白に分かれ、100メートル走や綱引きなど25種目で熱戦を繰り広げた。
今年は30回の節目の大会。特に変った種目はないというが、全校児童が参加する男女のリレーや、長谷村伝統の民謡「ざんざ節」の踊りが特徴という。
来入児8人を迎えた「はたひろい」で三澤校長は「学校に入学するまでみんなで仲良く遊んで、来年元気な姿できてください」と園児にメッセージを送った。
来年3月に伊那市・高遠町の市町村合併を控え、最後の運動会を満喫した。 -
宮田中1年1組がなごみ家にミニトマトを
宮田村宮田中学校1年1組は15日、栽培しているミニトマトを村の福祉交流施設なごみ家にプレゼントした。「本当にありがたい」と感謝され、生徒たちは「美味しく食べてもらえたら」と喜んだ。
同学級は今年、「村の福祉と関わりを持とう」と総合学習を展開。3つの班に分かれ活動しているが、そのうち野菜班は自分たちで栽培したミニトマトをなごみ家に持参し、利用者との交流も深めている。
今回が3回目となったが、生徒たちが丹精こめたミニトマトは毎回、利用者らに振る舞われて絶賛。小林茜さんは「持ってきて喜んでもらえると、うれしい」と話した。
昨年開所したなごみ家は高齢者や障害者が利用するほか、一般住民も参加して運営。松崎百夏さんは「今まで来たことがなかったが、お年寄りの皆さんとふれあえる機会を持てた」と語り、交流が深まることを楽しみにしていた。 -
宮田大学がコケ玉づくり
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田大学」は16日、コケ玉づくりに挑戦。山野草を組み合わせるなど、オリジナルの作品を完成させた。
約40人の学級生の大半が初体験。白鳥剛公民館長の指導で、団子状に丸めた土の表面に、コケを丁寧に張りつけていった。
持参した山野草などを植え付け、独創性あふれる仕上がりに。「形をつくるのが難しかったけど、人ぞれぞれで面白い」と他人の作品と比べながら、ワイワイにぎやかに取り組んでいた。
作品は11月5、6日に開く村の文化祭に出品する予定。「玄関に飾る。家でもつくってみたい」と、意外と簡単にできるコケ玉は好評だった。 -
県伊那文化会館プラネタリウム担当
松尾美恵さん(25)有賀鮎子さん(24)ドームに映し出される満点の星空。まるで宇宙に抱かれているようなプラネタリウム。9月から秋番組「プラネテス縲恚罇ッの空縲怐vを投映している伊那市の県伊那文化会館プラネタリウムの“星空案内人”だ。
「小さいころから星が好きで、学校の自由研究も星を選んでいた」という松尾美恵さん。文学少女で神話から星の世界に入った。中でもアルゴ星の話が好きで、「星座は分からなくても、神話だけは知っていた」。空を見上げては三ツ星やカシオペアを探していた。
この仕事は3年目。イベントの仕事をしたいと同館に職を求め、プラネタリウムの話をもらった。「星好きの私がプラネタリウムに引き寄せられたのかな」という。
88年8月に開館したプラネタリウム。当時小学1年生で、4年生ころまでずっと通っていた有賀鮎子さん。「暗いところが好きだったので、暗いドームに絵が出てきてきれいだったのを覚えている。印象に残っているのは、神話をやっていてカシオペアが出てきたこと」。星ブームで、小学校の授業も星の勉強時間が長く、流星群は毎年見ていた。
大きくなってプラネタリウムのことは忘れていたが、求人を見て「やってみたい」と応募。2年目になる。
イベントの企画、番組決め、準備、投映など、プラネタリウムの仕事全般を受け持つ。幅広い年齢層が利用するため、年4回の番組に子ども向け、大人向けなど一つずつニーズに合った番組を選ぶ。
星空の生解説もする。初めは「緊張した」「手が震えた」という二人。今は、「お客様の反応を見ながら話すことを少し変えたり」と余裕も見せる。知っている星座の話は客の反応もよく、夏はさそり座が特に好反応だったという。
「興味を持ってもらえるように、面白く、分かりやすくを心がけている」有賀さん。松尾さんは「聞きやすいようにしたい。楽しく、ちょっと『くすっ』とするところがあってもいいかな」と。
音楽と共に星空を楽しむ「星空☆CDコンサート」は、番組作りから手掛ける。テーマを決め、シナリオを作り、選曲。校正を繰り返して完成させる。
「コンサートといってもここはプラネタリウムなので、星空にうまくからめていくような内容を考える」「星に興味がない人でも、コンサートに来たことで空を見上げるようになるかもしれない」
訪れた人に星に興味を持ってほしいと、伝える一言のために本や雑誌、インターネットなどをフル活用して調べる。楽しい番組、分かりやすい解説のため、勉強も欠かさない。
日本中のプラネタリウムは今、利用者が減少傾向にある。同館も例外ではない。初めて訪れた人が、「こんなにいいプラネタリウムなのに…。もっと多く来てほしいね」と話していくこともある。
「ただ星を見るだけの場、いやしの場としても使えるけど、いろいろなことができる」。環境問題、気象、宇宙飛行士など、さまざまに派生させることができ、その逆もある。「星に興味を持つならいろいろなところからでいいと思う。プラネタリウムをきっかけにいろんなことに関心を持ってもらえたら」
「子どもたちにたくさん見てほしい」。二人の願いだ。 -
牧ケ原祭盛大に
文化の秋、感動の秋、青春の熱き祭典始まる-。中川村の中川中学校の文化祭「第30回牧ケ原祭」は「架け橋縲恂イの場所へ縲怐vをテーマに17、18日開催。 初日は開祭式に続き、恒例の郷土学習発表。2年2組は「大豆」をテーマに、大豆の栄養や種類、大豆料理などを展示とステージで発表。1年1組は村の歴史やハチ博物館についてニュース仕立てで構成。ほかに陣馬太鼓、リサイクル、ソーラン節など各クラスの1年間の取り組みをまとめ発表した。
また、残暑の校庭に飛び出し、障害物リレーや大縄飛びを楽しむ「生徒の集い」で盛り上がった。
2日目各種展示のほか、午前中は吹奏楽部の発表に続き、クイズを盛りこんだ「青春企画」。午後は全校や各クラス、PTAが斉唱、混声合唱を響かせる「音楽会」。閉祭式は午後2時50分から、2日間の祭りの思い出をかみ締めながら、フィナーレ。一般公開は18日午前8時50分-午後3時20分まで -
篆刻教室受講生募集
手づくりの篆刻(てんこく)に挑戦してみませんか窶煤B駒ケ根市広小路の元木春峰堂は10・11月に開く篆刻教室の受講生を募集している。講師に伊藤たん心先生=飯田市=を迎え、未経験者にも分かりやすいよう丁寧に指導する。
教室は全4回。第2・4金曜日の午前10時窶柏ウ午。受講料は4回分で1万円(材料費別)。
問い合わせ・申し込みは元木春峰堂駒ケ根店(TEL81・6611)へ。 -
第10回みのわ美術展
みのわ美術会(46人、柳沢照治会長)主催の第10回みのわ美術展は18日まで、箕輪町文化センターホールで開いている。会員と一般公募の入選作品91点が並び、多くの町民らが訪れ、レベルの高い作品に見入っている。
同会は、伊那美術展と県展入選者の有志を主体に、公募による有資格者も含め組織。箕輪町での美術文化の発展に努めることを目的に活動している。今年は第10回展の記念誌を発行予定。
出品は、会員36人が合計79点。日本画5点、洋画42点、彫刻4点、工芸28点。絵画は最も大きな作品が130号で、年々大作が増えているという。
一般公募の入選は洋画6人9点、工芸1人2点で、洋画で大槻徳則さん=沢=の「晩秋」、工芸で向山智充さん=富田=の「樹」が奨励賞を受賞した。
午前9時-午後5時半(最終日午後4時)。入場無料。 -
箕輪中3年生が町議会一般質問を見学
箕輪町立箕輪中学校の3年生21人は14日、選択社会の授業で町議会9月定例会一般質問の様子を傍聴席から見学した。
選択社会の授業は週1回。公民の地方自治の学習の導入に-と社会科の中上亜矢子教諭が傍聴を申し込んだ。
生徒の約3分の1がケーブルテレビで議会の様子を見たことがあるが、議場での傍聴は初。議員と町長のやりとりを見学し、「難しい」「言っていることが分からなかった」と話す生徒たち。中塚春奈さん(14)は、「意味はわからないけど、町のことをよく考えて言っているようだった。政治がなんとなくわかった」と話した。
中上教諭は、「生徒は議会を見たことがないので、1度見ることで全然意識が変わってくる。今回は衆院選もあり、生徒の関心もあったのでタイミングが良かった。今後の勉強につなげていきたい」と話していた。 -
「田楽座」恒例けいこ場公演
伊那市富県を拠点に全国で活動する歌舞劇団・田楽座の稽古(けいこ)場公演「よっておくんな田楽座」が15、16日あった。初日は地元住民ら約150人が集まり、太鼓や横笛のリズムに合わせた踊りや歌など13演目の民俗芸能を楽しんだ。
現在の場所に稽古場を構えたのをきっかけに、地域の人に見てもらおう窶狽ニ始め、14回目。毎年の公演を楽しみに、県外から訪れるひともいるという。
これまであった演目に加え、新作の「廿一田植え踊り」「三味線縲恍テ軽小原節」も披露。体の中から響き渡る太鼓の演奏「八丈島太鼓囃子(ばやし)」、親子の競演が会場を和ませた「獅子舞」など、次々と代わる舞台に、観客は大きな拍手でこたえた。
稽古場公演とあって舞台と観客との距離は近く、生き生きとした表情で、会場狭しと動き回る団員は迫力満点だった。
稽古場公演にほぼ毎回きている遊佐千恵子さん=駒ヶ根市梨の木=は「演目の鮮度も最新だし、演技者のやる気も伝わってきて楽しい。身近で、これだけ盛りだくさんな演目が見れる稽古場公演はお得」と喜んでいた。 -
箕輪中学校で新エネルギー教室
箕輪町は13日、温暖化問題や新エネルギーについて学んでもらおう窶狽ニ、箕輪中学校で新エネルギー教室を開いた。2年生約240人が、豊かな生活の反面、生じてきた環境への弊害や、温暖化進行を食い止めるクリーンエネルギーの可能性を学んだ。
講師に迎えた新エネルギー財団の小栗敏弘さんは、クイズを交えて、温暖化の影響で沈みつつある島や、日本のエネルギー自給率の低さ、石油の採掘可能年数などを示し「世界中で起きている異常気象は、温暖化が影響している」と説明。
風力発電や太陽光発電など、クリーンエネルギーを紹介し、重要性や必要性を呼びかけた。
小栗さんは「すぐに変わる問題ではないが、エネルギー意識や環境意識を持って大人になってほしい。また、今日のことを家で話し、車の買い替え時期などに、クリーンエネルギーへの切り替えも検討してほしい」と訴えた。 -
合同講演会
箕輪町商工会、伊那法人会箕輪支部、箕輪町経営研究会の合同講演会は10日、町文化センターであった。「物から心への時代」をテーマに、永世棋聖の米長邦雄さんが、日本人の素晴らしさを再確認し日本をつくり直すことの大切さを語った。
米長さんは63年将棋のプロ棋士になり、85年永世棋聖になる。93年51期名人。現在は日本財団評議員、東京都教育委員を務める。
「教育の中で一番大事なのは家庭。夫婦仲は自分の子どもに影響する。夫婦仲がいいかどうかが大事」と指摘。「夫が自分の小遣いで妻に渡した花は奥さんだけの花」と、妻の誕生日に必ず花束をあげていること、「うまそうなものがあったから、お前と食べようと思って買ってきた。それでいい。まんじゅう2個でいい」と、夫婦円満の秘訣を話した。
かつての日本にあって今の日本に無いものとして親子のきずな、“義”に生きる男らしい男、親や先生を尊敬するという常識、夫婦仲良く子に威厳を持つ-などを挙げ、「バブルの時期に“金と友に去りぬ”でなくなった。かつての常識を取り戻すときが来た。日本人を取り戻せ。自信を持って美しい日本人を育てることが大事」と強調した。 -
第3回性教育講座
駒ケ根市教育委員会・性教育プロジェクト会議は13日、親のための知恵袋学習会の第3回講座を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約30人が参加し、伊那中央病院長の小川秋實さんによる講演「性の発達窶白j性のからだ」を聞いた。
小川さんは生涯を通じての男性の体の変化と性感染症などについて分かりやすく解説した。「受精は数億個の精子の中のたった1つが卵子と接合するだけなのだから、子どもが男女どちらになるのかはまったくの偶然。しかし、結果的にほぼ同数になるのはなかなか興味深い」などと話した=写真。
参加者のほとんどは女性で、気恥ずかしそうにうつむきながら聞いている姿が多く見られた。
7月に始まった講座は月に1回、1月まで全7回開かれる。10月は「性犯罪の実態とその予防」について駒ケ根警察署の生活安全・刑事課の担当者が話す予定。 -
花壇コンクールで宮田中が優良校
県などが主催する学校花壇コンクール(FBC)の県中央審査の結果がまとまり、宮田中学校は優良校に選ばれた。
同コンクールには県内の小学校83校、中学校49校、養護学校3校の計135校が参加した。
宮田中は2年連続で地方審査を突破。大賞の長野市信里小学校や大臣賞推薦校に選ばれた長谷村の長谷中学校などには及ばなかったが、入賞に輝いた。
全校に公募したデザインから3年3組伊藤蓮美さんの作品を選び、緑化委員が中心となって整備。夏休みも交代で水やりや手入れを欠かさなかった。
大きな花と、降り注ぐ太陽、恵みの雨を、サルビアやマリーゴールドなどで表現した花壇は学校玄関前に設置。今が満開で、訪れる人たちの目も楽しませている。 -
カナダ研修の宮田中生徒が村長に帰国報告
夏休みを利用して約2週間カナダで研修した宮田村宮田中学校2年生の5人が13日、役場を訪れて清水靖夫村長に帰国報告した。語学や異文化を学ぶだけでなく、人へのやさしさを肌で学んだと振り返った。
研修は同村と伊那市、箕輪町、高遠町、南箕輪村、長谷村が合同で実施。7月末から13日間の日程で、カナダ南部のレスブリッジ市に滞在した。
宮田中から参加した飯島あゆみさん、小林紗枝さん、田辺澄さん、小田切ひかりさん、上田成剛君も、別々の家庭にホームステイ。家族の一員となり異国の生活を体験した。
この日は、カナダで見聞きした体験談を報告。福祉の違いを学びたいと目標を持っていた小林さんは、「現地の施設の大半はバリアフリー」と話し、障害者らの社会参加も進んでいると村長に説明した。
他の4人も積極的にホスト家族や現地の人と交流できたと報告したが、親切にしてもらったことを今回の旅の印象に挙げた。
新津吉明校長は「人に優しくすることは・ス万国共通・ス。良い勉強になった」と話し、清水村長は「親切にしてもらった気持ちを、今後の生活で大切にして」と呼びかけた。
5人は14日朝に同校でも報告会を開き、全校生徒に研修の成果を発表した。 -
富県青少年育成会が管理 地元保育園児泥まみれで
命の尊さ、育てる喜びを感じてもらおう窶煤B伊那市富県貝沼の休耕田で14日、フナのつかみ取りがあった=写真。近くの富県北部保育所の園児21人が、泥まみれになりながら魚取りを楽しんだ。
富県青少年育成会が貝沼集落営農実践委員会(埋橋豊茂委員長)の全面的な協力を得て取り組み、4年目。6月初旬に園児たちと約千匹の稚魚を放流し、餌を与えたり、鳥被害防止のネットを張ったりと管理してきた。
休耕田に入った園児たちは、服が汚れるのも気にせず魚を追いかけるのに夢中。ピチピチ跳ねる魚を次々と両手で捕まえては、バケツに移した。
フナの体長は2センチから10センチくらいに成長。散歩の時間などに様子を見守ってきた園児たちは「大漁、大漁」と収穫を喜んだ。
捕まえたフナは希望する園児たちが、それぞれ自宅に持ち帰った。なかには今でも、昨年獲ったフナを家の池で飼っている子もいた。 -
長谷中が大臣賞推薦校
県など主催の秋の学校花壇審査「フラワー・ブラボー・コンクール」で、長谷村の長谷中学校が昨秋に続いて特別賞の大臣賞推薦校に、宮田村の宮田中学校が優良賞に選ばれた。
コンクールには、小学校83校、中学校49校、養護学校3校の計135校が参加。長谷中が大臣賞に選ばれるのは春と秋を合わせて5回目となる。
「夢・希望の大きな輪」をテーマに、生徒全員の夢や希望がかなうようにと願いを込めデザイン。赤、白、青色の3種のサルビアとマリーゴールド、アゲラタムの5色を配し、左右対象を崩して、あらゆる角度から異なる表情が出るように工夫した。
管理してきた造園委員会の北原ゆみ委員長は「毎日作業してきたので、高い評価を得られてうれしい」と喜びを語った。 -
風の谷絵本館の津金明さん
飯島町の広域農道、与田切橋手前を東に下ると、白いとんがり屋根、風見鳥がちょっこんと乗ったメルヘンチックな建物が目を引く、風の谷絵本館である。
「絵本のすばらしさを子どもたちに知ってもらいたい。子どもがが絵本を読むきっかけになれば」と8年余りの歳月をかけて、リサイクル品を集め、ほぼ手作りで建設、00年秋開館。20年がかりで集めた3000冊の絵本を並べた。
「ほそぼそやっているうちに丸4年。親子連れを中心にいろいろの人が訪れ、絵本の世界を楽しみ、絵本を通して、人と人とのつながりが広がっている」と笑顔。
黒光りのする床は、旧飯島保育園舎の床のリサイクル「何千人もの子どもたちの思いが染み込んでいる」。民家の座卓、公民館の解体材や、旧役場の下駄箱、文書箱などをもらい受け、むくの木にこだわった癒しの空間は、だれでも優しく受け入れ、楽しい読書への入口になっている。
中川村生まれ、子どもの頃は天竜川や野山を駈け回って遊んだ。高校卒業後、上京し、結婚し子どもに恵まれたが「山に見える、自然環境豊かな場所で子育てをしたい」とUターン、25年前、飯島町山久に移り住んだ。
絵本との出会いは23年前、「伊南子どもの喜ぶ本の普及会」で絵本の読み聞かせを聞き「絵本の中にすごいものがある」と気付き「絵本は奥深く、じわと胸に染みる。かわいく、しっかり書けている」と感動。以来、絵本作家の講演会があると聞けば、長野でも松本にでも出掛け、好きな絵本を手当たり次第買い集めた。絵本がどんどん増え「絵本館を作りたいと妻に相談したところ、『つくればいいじゃん』の一言で心が決まった」
資金がなく、基礎工事から手作りで始めた。本業が住宅サッシの販売で、多少、建築方面に知識もあり、友人に協力してもらいながら、建設を進めた。途中、中だるみの時期もあったが、00年秋に、編集者で絵本作家の松井友さんの講演会を予定しており「最後は友だち5、6人がかけつけ、壁を塗ってくれて、オープンにこぎつけた。建物が完成したことで、達成感を味わった」と話す。
長男が8カ月の時から「お父さんの読み方は遅いから自分で読む」といいだすまで、毎晩読み聞かせをしたという経験から「お父さんやお母さんが自然の声で、毎晩、絵本の読み聞かせをしていると、子どもは本好きになる。字を習っているから、自分で読みなさいというのは禁物。読んでもらうと、心に深く入る」。
3千冊余の蔵書の中から好きな本、心の残る絵本を数冊挙げるのは難しいとしながら「『ちいさなおうち』は40年前に書かれたアメリカの本、時間の流れがゆっくりとまらず、しっかり書けている。『もこもこ』は擬音の面白さ。『おおはくちょうのそら』は家族愛を描いた秀作」。
また、絵本館では人と人とのつながりの中から絵本作家、編集者の講演、インド音楽など各種コンサートなどにも取り組む。維持費を捻出するために、軽食喫茶も営む。メニューは飲物と日替わりランチ。有機栽培の米、野菜、天然酵母のパンなど野菜中心に安全、安心にこだわった食事を提供する。
開館は午前11時-午後6時(夏は7時まで)。休館は水・木曜日。(大口国江) -
小・中学生防犯ポスター審査会
県防犯連合会、県警察本部が小学4年窶白・w3年生を対象に募集した防犯ポスターの審査会(駒ケ根警察署管内)が13日、駒ケ根署で行われた。寄せられた227点の作品をアイデア、オリジナリティなどを基準にして審査した結果、県審査に送付する6点と、伊南防犯連合会賞入選作46点が選ばれた。
審査に当たったのは赤穂高校美術科教諭の宮尾千恵里さんのほか駒ケ根署の向山静雄署長、大日向明次長ら5人。審査員は「これは標語がいいね」「よく目立つ色だ」「良いポスターが多すぎて困るな」などと話しながら苦労して作品を選び出していた=写真。
県審査は10月に行われる。伊南防犯連合会賞入選作品は年末特別警戒期間中、管内の市町村を巡回するポスター展に展示される。
入選したのは次の皆さん。
◇県出品作品=桐山はるか(飯島小4)百瀬大夢(赤穂小5)林聖也(飯島小6)田中咲貴(飯島中1)松下菜美(宮田中2)川頭匠(赤穂中3)
◇伊南防犯連合会賞▼金賞=藤澤拓也(飯島小4)門平真歩(中沢小5)湯沢かりん(赤穂南小6)北澤杏奈(宮田中1)保科蘭(宮田中2)冨田実花(赤穂中3)▼銀賞=金堂茜音、芦部賢太(以上飯島小4)馬場彩乃、伊東玲菜、那須野美月(以上赤穂小5)下島仁美、前沢優圭(以上赤穂小6)亀田明希(赤穂南小6)酒井佑貴(飯島小6)佐々木亜依(赤穂中1)木下沙弥佳(宮田中1)久保口聡(飯島中2)湯沢奈央美(宮田中2)中原景、中嶋智貴(以上赤穂中3)▼銅賞=高坂道明、池上美和、小林亮輔(以上飯島小4)吉美桃子、米澤実花(以上中沢小5)原夢芽帆、小田切春香(以上赤穂小5)北原結奈(赤穂東小5)飯塚優帆(赤穂小6)北原芙那美(中沢小6)野中将大、田中みどり(以上宮田中1)横山今日子(飯島中2)松尾沙紀(赤穂中3)▼佳作=吉岡祐貴(飯島小4)竹内珠陽(七久保小5)丹羽夏輝(飯島小5)望月愛里(赤穂小5)宮下穂波(中川西小6)石口真衣(赤穂小6)竹村歩(中沢小6)池田匠太(赤穂中1)倉田廉(赤穂中2)片桐夕貴、小松由季(以上飯島中3) -
小西朝子展オープニングパーティー
駒ケ根市菅の台の駒ケ根高原美術館は10月30日まで開催中の「小西朝子展窶葱UNST(芸術)Mental(衝動)Simple(独慎)」開催記念のオープニングパーティーを11日、同館で開いた。関係者ら約40人が出席。作家の小西さんを囲んで乾杯し、個展の開催を祝った。あいさつに立った小西さんは「展示はこの10年間の作品の中からピックアップしたほか、この個展のために制作した新作もある。テーマは『不完全の美』。現在パリを本拠にしているが、完璧さを求める西欧社会の中にあって、完全でないところに美を見出すのは東洋人としての感性ゆえかもしれない」と自らの作品を評した。
個展では、パリのルーブル美術館で見たメソポタミアの彫像に感銘を受けたことから制作した「グデア王像」など彫像、絵画、写真など約70点が展示されている。
小西さんは70年東京生まれ。多摩美術大絵画科油画卒後渡仏し、パリをはじめ各地で個展を開くなど気鋭の作家として活躍中。
期間中休館なし。午前9時窶伯゚後5時30分。入館料は大人千円、大学・高校生800円、小・中学生500円(小・中学生は土曜日無料)。
問い合わせは同美術館(TEL83・5100)へ。 -
ヨーロッパ旅の思い出焼き物展
宮田村の小田切嫩子(わかこ)さんが欧州を旅行した際に買い集めた美しい焼き物や陶磁器のコレクションを一堂に集めた展示会「ヨーロッパ旅の思い出焼き物展」が駒ケ根市菅の台大沼湖畔のギャラリーKomorebi(こもれび)で19日まで開かれている。日本製には見られない色彩とデザインが新鮮なスペイン、トルコ、ハンガリー、チェコなどの皿、カップ、ポットなど約80点を展示している=写真。
小田切さんの一番のお気に入りはイスラム文化の香り漂うトルコ製のポット。「最近のトルコの品は昔に比べ、鮮やかな原色を多く使った物が多い。これもまたとても素敵ですね」と話している。「次はぜひドイツにも行ってみたい」窶煤B素晴らしいコレクションはさらに充実したものになりそうだ。
小田切さんは女子美術大卒。信州美術協会、伊那美術協会会員。
入場無料。午前10時窶伯゚後5時。問い合わせは森の喫茶店「エーデルワイス」(TEL83・3900)へ。 -
中学校生徒数不均衡対策
14日、開会中の駒ケ根市議会9月定例会の一般質問で宮澤清高議員の質問に答えた中原稲雄教育長は、赤穂中学校と東中学校の生徒数の不均衡を是正する当面の対策として、赤穂中への入学予定者のうち希望者4、5人に対し、東中への入学を認めたいとする考えを明らかにした。05年度4月から導入し、同市下平に建設を計画している新中学校の開校までの間、毎年度実施していきたいとしている。新中学校は当初2010年の開校をめどに建設する計画だったが、3市町村合併が白紙となったことにより、財源の見通しが立たなくなったことから暗礁に乗り上げている。
東中の05年度入学予定者は9月現在39人。このまま入学者が増えなければ1学級となる見通し。その場合、教職員も現在の13人から3人減の10人となる。一方、赤穂中は県下一の大規模校。05年度の学級数は1増の9クラスとなる見通しで、その不均衡が問題視されている。 -
村議会開会で、新井教育長を教育委員に再任
宮田村議会9月定例会は14日開会し、教育長の新井洋一氏(63)を教育委員に再任する人事案件をはじめ、上程した20議案のうち6議案を即決した。
新井氏は村役場出身で、総務課長などを歴任。昨年9月小林守氏が教育長を任期途中で退任し、後任の教育長に就いていた。
16日の教育委員会定例会で教育長に互選される見通し。任期は10月1日から4年間。
清水靖夫村長は再任理由について「豊富な経験と人格が備わった適任者」と説明し、新井氏は「村民の協力を得て一路まい進する」とあいさつした。
また、清水村長は、小学校、文化会館、公務員住宅に使われている可能性が高いアスベストについて、最終的な調査結果は2カ月後になる見通しを説明した。