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まちじゅう美術館表彰式
伊那市内の保育園児を対象にした「第5回まちじゅう美術館」(伊那商工会議所・商業連合協議会主催)の表彰式が23日、商工会館であった。市内49店舗で12月25日まで、応募作品691点を飾っている。
「まちじゅう竏秩vは、商店街に園児の絵を飾る取り組み。「わたしの好きなお店」「わたしの家族」をテーマに、高遠町・長谷を含む32保育園・幼稚園の年長児が伸び伸びと書いた作品が集まった。
式で、会頭賞5点、副会頭賞10点、部会長賞20点の入賞者を一人ずつ表彰。
向山公人会頭は「権兵衛トンネル開通で、木曽の人にも見てもらえるのではないかと思う」とあいさつし、元気なまちづくりへの参加を呼びかけた。
応募作品は飲食店、理・美容店、衣料品店などのウインドーや店内に飾られ、歩道からも見ることができる。園児が絵のある店に行くと、メダルなどがプレゼントされる。 -
ソースかつ丼売上寄付
10、11月に下諏訪町で開かれたイベント「しもすわうまいもん市」に参加した駒ケ根商工会議所青年部(倉田勇会長)は21日、イベントで販売したソースかつ丼などの売上の一部1万5千円を駒ケ根ソースかつ丼会(下平勇会長)に寄付した=写真。倉田会長はイベントでのソースかつ丼の売れ行きについて「すごく好評でびっくりした。ほかのテントには客がいないのに、うちだけ長い行列ができたほどで、たちまち売り切れで困った。駒ケ根名物としての認知度も高く、今後の展開にも大きな期待が持てる」などと報告し、ソースかつ丼会の会員らを喜ばせた。
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南箕輪村「まっくんファーム」設立総会
集落営農組織の南箕輪村「まっくんファーム」の設立総会が20日、村役場であった。加入者505人のうち450人の出席で、組合規約承認、役員選任など14議案を原案通り可決し、設立した。
「まっくんファーム」は加入者505人、加入面積274ヘクタール(水田265ヘクタール、畑9ヘクタール)。役員に組合長、副組合長、会計、監事を置き、専門部として総務、企画、作業の各部を設ける。11支部あり、組合員10人前後で班を編成。それぞれ支部長、班長を置く。
主な事業は、組合員が供した農用地での稲作、麦作、大豆、ソバ作などの農業。組合員はこれまで同様に自分の農地は自分で経営する。経理は一元化。出資は1人当たり千円。
06年度事業計画は、組合の体制作り、07年産麦作の共同事業など。06年度は種の小麦栽培面積は23ヘクタール。
組合長に選任された倉田庄衛さんは「皆さんのお知恵をいただき、スムーズにまっくんファームが進むよう一緒にやっていきたい」とあいさつした。
役員は次の皆さん。
▽組合長=倉田庄衛▽副組合長=原英雄、木下尊英、田中実▽会計=征矢誠之▽監事=唐沢俊次、五味一廣 -
三洋グラビア人事
三洋グラビア(本社・伊那市)は21日、臨時株主総会を開き、新役員を選任した。
営業、生産、管理、経理、経営企画の責任体制を拡充、各工場の製造部長級には執行役員制を導入し、責任と権限を強化した。
同社では「新体制により、顧客ニーズに従来以上に俊敏に対応できる生産体制を構築し、さらなる飛躍を図る」としている。
新役員は次の通り。
▽代表取締役会長=原章▽代表取締役社長兼営業本部長=原敬明▽常務取締役兼生産本部長=和久田佳秀▽常務取締役兼管理本部長=矢野和雄▽常務取締役兼経理本部長=原貴子▽取締役経営企画室長=鈴木弘男▽取締役営業部長=中村秀人▽執行役員第一製造部長=有賀達彦▽執行役員第二製造部長=薮原芳信▽執行役員第二製造部長=田畑義幸▽執行役員第三製造部長=小松道雄 -
勝山織物飯島きぬの里、志村明代表(53)、
飯島町飯島の勝山織物飯島きぬの里は、代表の志村明さんを中心に、釜田友紀さん、秋本賀子さん、永長ゆう紀さんの4人で、養蚕から、製糸、織まで一貫して、絹織物を生産する全国的にも、ほかに類をみない工房だ。
きぬの里が町内の空家を借り、生産をスタートしたのは4年前。 4人の出会いは、さらに数年遡り、志村さんが10年間、講師を務めた愛媛県野村町(現西予市)の野村シルク博物館の染織講座、繭からの糸づくり、染色、手機織りまでに全工程を習得し「シルクにかかわる仕事をしたい」と、意気投合した。
野村町はかつて西日本有数の養蚕地帯だったが、湿度が高いため、糸の節が上がりやすく、絹織物生産には最適とは言えなかった。 自然環境のいい場所で絹織物を続けようと、場所を探した。湿度が低く、歴史的に良質な繭が生産されていた蚕飼いの里、伊那谷に着目し、飯島町の空家を借り、生産拠点を構えた。空家は改修が必要なため、京都西陣の勝山織物の資金提供を受け、3年前から本格稼働を開始した。蚕を飼い始めたのは2年前から。かつて養蚕地帯だった飯島町も、繭価格の低迷や後継者不足、安価な輸入品や化学繊維との競合に勝てず、養蚕農家は激減、今では1軒だけ。
「このままでは、最高品質の繭を生産する日本の養蚕の技術、道具など全てが無くなってしまう。まず、自分たちが使う、良質の繭を自分たちで生産しよう」と、県新規就農里親研修制度を利用し、以前、養蚕をしていた宮沢八千代さんに指導を受けた。
赤坂で桑園4アールと蚕室用にハウスを借り、春、夏、秋の3回、合わせて7箱を飼育、成長、脱皮を繰り返し、約8センチに生育、体が透き通ると、まぶしに入れる。糸を吐き出し、数日で繭になる。
生産した繭は冷蔵したり、長期保存するために約1週間塩漬けした後、座繰器を用い、糸を引き出し、枠に巻き取る。天然染料で染め、経糸の長さをそろえ、機に掛け織り上げる。
織り上がった布は、湯通し、天日干し、さらに木槌で叩いて風合いを出す。製糸から仕上げるまで、最低でも1カ月から1カ月半かかるとか。
秋本さんは「蚕の個体差が大きく、おやといなどのタイミングが難しいが、繭は節が上がり難く、格段に品質の良い繭が出来た」と話す。
代表の志村さんは「着物産業が縮小する中で、素材を重要視し、最高品質の物を作りたい、需要は少ないが、必ずある。日本から養蚕がなくなることは、日本では最高級の絹織物が出来なくなること。『なくしていいのか』という危機感もあった。養蚕から、織りまで全工程を行なうことで、時代の変化を回避できるのでは」と話す。 -
歳暮商戦 12月第1、2土・日曜日がピーク
12月を控え、大型店などで歳暮商戦が繰り広げられている。
ベルシャイン伊那店は1階に特設コーナーを設け、ふるさとギフト(漬け物、そば関係)、ハム、食用油、菓子、酒、洗剤などカタログ分を含め1200点と昨年並みの品数を用意。「安心・安全ギフト」では、国産原料などにこだわった米、しょうゆなどをそろえている。
人気の商品は、地元の農家と契約したリンゴ「サンふじ」をはじめ、食用油、コーヒー、ハム、新巻鮭など。売れ筋は4千円前後で、中元に比べて高めという。
ピークは12月の第1・2土・日曜日の見込み。
平日でも、夫婦などが「慌しくなる前に」と来店し、豊富にそろった商品を品定めしている。
歳暮は、正月祝いの準備を始める12月13縲・0日ごろに贈るといわれるが、11月下旬から贈る人もいるそうだ。 -
えびす講青空市
宮田村の仲町商栄会と村商工会は19日、恒例のえびす講青空市を津島神社境内で開いた。宝投げやくじ引きのほか、商店主協力による露店も盛況。歳末商戦に向けて弾みをつけた。
商工会青年部が始めたのがきっかけで、30年ほど続く青空市。この日は小雨も降る天候だったが、多くの人が・ス商売繁盛・スを祈願するえびす講の雰囲気を味わおうと訪れた。
熊手など縁起物を求めたり、くじ引きで運試ししたり。露店めぐりも楽しんでいた。 -
光の街並み今年も
中心商店街、店主らが飾り付け宮田村の中心商店街が来年の2月3日まで光のイルミネーションに包まれる。宮田村商工会商業部会(宮下進八郎部会長)、同夢づくり委員会(中谷俊治委員長)の主催。仲町、河原町、駅前の数百メートルに及び、19日夕の一斉点灯を前に各商店主らが飾り付けに追われた。
冬場の街並みを明るくし、商店街を活気付けようと毎年企画。街路樹などに100本を超えるイルミネーションを施した。
協力して作業に汗を流した商店主たちは「地域の元気につながれば」と話した。 -
未来技術セミナー
地域の産業を支援する県テクノ財団伊那テクノバレー地域センター(向山孝一会長)は17日、21世紀未来技術セミナーを駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。南信各地の金属加工企業経営者や技術者など約50人が集まり、「鍛造・金属プレス加工の最新技術動向」をテーマにした講演2題を聴いた。参加者は時折メモを取ったりしながら、専門的な内容の講義に真剣な表情で耳を傾けていた=写真。
独立行政法人産業技術総合研究所デジタルものづくりセンターの加工応用技術研究チーム長で工学博士の大橋隆弘さんは「鍛造・金属プレスに関連する技術戦略と新加工技術の動向について」話した。大橋さんは経済産業省の指針などを示しながら「日本の製造業の国際競争力向上のためには、大企業を支えている中小企業のものづくり技術の高度化が不可欠だ」と訴えた。
山梨大大学院工学総合研究部助教授で工学博士の吉原正一郎さんは「マグネシウム合金の将来予測とプレス加工」について話した。 -
旭松食品中間決算
旭松食品(本店・飯田市)は16日、07年3月期中間決算を発表した。
納豆部門が好調に推移したことから連結売上高は87億1千万円(前年同期比2・4%増)、経常利益は固定費削減などで前年同期より30・1%増の5700万円。中間純利益は300万円となった。
部門別売上高は、凍み豆腐部門が21億9600万円(前年同期比3・4%減)、加工食品部門が20億4400万円(同5・3%増)、納豆部門が35億6700万円(同5・5%増)など。
通期予想は、売上高183億円、営業利益、経常利益ともに2億7千万円、当期純利益1億2千万円を見込む。 -
まちじゅう美術館の審査で入賞35点決まる
伊那商工会議所・商業連合協議会は16日、伊那商工会館で「第5回まちじゅう美術館」の審査会を開いた。会頭賞をはじめとする入賞作35点を決めた。
まちじゅう美術館は、商店街に市内の保育所・幼稚園年長児から募集した絵を飾る取り組み。「私の好きなお店」「私の家族」をテーマに、32保育園・幼稚園から691点が集まった。市町村合併で、高遠町・長谷にも呼びかけたため、前回より115点多かった。
審査には主催者役員、地元の洋画家須沢重雄さんの10人が当たり、子どもらしく伸び伸びと表現できているかを基準に見て回った。
「好きな店」は食べ物屋さんが人気で、ふわふわのおいしいパン、赤やオレンジ、黄など色鮮やかな花、棚にずらりと並んだ本など個性あふれる作品がそろった。クレヨンや絵の具などのほか、折り紙をはり付けた作品もあった。
表彰式は23日、伊那商工会館で開く。
応募作品は23日縲・2月25日、伊那地域の中心商店街に展示。例年、年末年始にかけていたが、各店で正月の飾り付けがあるため、クリスマス商戦までとした。
主催者は「子どもたちのかわいい絵が並ぶ。美術館めぐりをしながら、買い物や飲食を楽しんでほしい」と呼びかけた。
入賞者は次の通り(敬称略)。
▽会頭賞(5人)=うしくなおと「ぼくのすきなおみせはほんやさん」(富県北部)ふくよちさき「かぞくでたのしいおふろだよ!」(緑ケ丘)ふくざわはるや「かぞく」(上の原)とのうちたくと「かわいいあかちゃんがたのしみなかぞく」(西春近北)たばたかすみ「わたしのすきなケーキやさん」(富県南部)
▽副会頭賞(10人)=いずみみゆう(伊那北)ゆざわゆう(高遠第四)みやじままき(つくしんぼ)こばやしゆうすけ(伊那西部)ほんだりかるどきよし(上の原)のじゆき(緑ケ丘敬愛)こまつものか(西春近南)すずきももこ(伊那)きゃくのふう(天使)なかむらさゆき(東春近中央)
▽部会長賞(20人)=かにさわけいた(大萱)まきたとしあき(手良)みさわまゆう(伊那北)みやざわりく(美篶東部)はしづめしえみ(西春近中央)かわしまやまと(西箕輪南部)きりやまゆりこ(西箕輪北部)おおぐちめい(長谷)おのとぎそういちろう(竜南)ほそのしゅんいち(伊那東)いのうえまゆか(新山)むかいやまあやめ(竜北)くさのゆうじ、あおきやまと(竜東)はしもとさき(美篶西部)ふくはらたつや(高遠第一)きたはらひろゆき(高遠第二)(竜東)やまぎしゆりな(美篶中央)たなかみゆき(東春近南部)ながたげんき(竜西) -
起業成功へフォローアップ・シンポジウム
創業や経営革新などに関する相談や情報提供をする、上伊那地域チャレンジ起業相談室(伊那商工会議所内)は12日、伊那商工会館で、創業後間もない経営者らを対象とした「創業者等フォローアップ・シンポジウム」を開き、参加者24人が創業後の課題と対応について学習した。
同相談室コーディネーター、経営コンサルタント、会計事務所、国民生活金融公庫の専門講師を招き、それぞれが具体的な事例と対策、公的な支援制度について説明。失敗しないための「失敗事例」の検証などを通じ、参加者は起業を成功させるために学んだ。
総合討論では、参加者が「顧客との契約書の取り交わしで注意することは」「資金融資の個人限度額はあるのか」などを講師らに質問。「(会社説明の)ホームページを活性化する方法」については「見る人の視点になってつくり、経営者の人柄が感じられるものに」と助言した。 -
ニシザワがCS全社大会 「満足いただける接客」
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は10日、同市中央区の伊那商工会館で、第4回CS(カスタマー・サティスファクション)全社大会を開いた。上伊那中心に展開する53店舗から主要14店舗が出場し「お客様に満足いただける接客」を目的に、ロールプレイング発表をした=写真。
「電話応対」の場面を必ず組み込んだ、商品説明、クレーム処理などをテーマにした接客のシナリオをそれぞれが考えて披露。荒木社長、同社役員ら11人が審査し、▼メモをとって復唱しているか▼明るく聞きやすい声であいさつしているか竏窒ネどを採点した。
結果は次の通り。
▽最優秀賞=ベルシャイン駒ヶ根店▽優秀賞=ショッパーズ信大前食彩館、ベルシャイン伊北店▽努力賞=ベルシャイン伊那店、ショッパーズ双葉店 -
Aコープ宮田店が15日にリニューアルオープン
上伊那農協が宮田村町二区で営業するAコープ宮田店が15日、増床工事を終え新装開店する。売場面積は旧店舗の1・7倍の約280坪に増え、地元農産物の直売コーナーなど充実。新鮮で多彩な品目を取り揃える。15日から3日間は通常より30分早い午前9時に開店し、目玉商品を用意しセールを行う。
増床により、同農協直営店舗としては、伊那中央店、駒ケ根店に次ぐ規模に。
地産地消の観点から直売コーナーを拡大し、地元で大豆製品を製造する「みやだ豆腐工房」の販売コーナーも新設する。
精肉もカットやパック詰めを店内で行い、鮮度の高い商品を用意。その他の売場も商品が増え、客のニーズに応える。
約1億1千万円をかけ8月に着工。10月末から営業を休止していた。
開店から3日間は特別セールを開催。初日の15日は千円以上購入の先着550人を対象に、豪華地元農産物が当たる抽選会も開く。
3日間を除く通常の営業時間は午前9時半から午後8時まで。 -
箕輪ブライトプロジェクト
施策機「順調」自然エネルギーを活用した廉価な照明装置の開発に取り組む箕輪町の事業者有志による「箕輪ブライトプロジェクト」は10日、第2回定例会を町商工会館で開き、役員や規約を決めた。
会長は小池茂治さん、副会長は市川平和さん、竹内真治さん。これまでに集まったメンバーは22人。
規約には具体的な取り組み事項に▽会員相互の経営資源補完による新製品の企画制作▽太陽光・水力・風力など自然エネルギーを利用し、かつ廉価な照明装置の開発▽装置の試作と天竜川護岸への設置による性能の評価-などを盛り込んだ。
同プロジェクトは9月25日、有志7人で設立発起人会を開き、太陽光、小水力、風力など各部会で照明装置を研究開発することを決定。太陽光発電タイプの試作機を10月7日に町郷土博物館の庭に設置し状況を見ながら研究を進めている。
試作機は周囲の暗さ、またはタイマーにより午後4時に点灯し、午後9時に消える。稼動状況について小池会長は、「順調」とした上で、「さらに高性能、廉価のコンセプトで開発してもらわないといけない」と話した。
試作機は07年3月まで設置し継続調査する。その間、さらに商品開発を進める。 -
風力発電事業計画・猛きん類影響評価検討委員会第2回
伊那市の入笠山から鹿嶺高原で風力発電事業を検討している総合商社・丸紅と子会社の三峰川電力は9日、希少猛きん類等への影響評価検討委員会の第2回会合を伊那市高遠町の総合福祉センターで開いた。事業者が委託した日本気象協会による渡り鳥への影響調査の結果から「計画地は渡りの主要ルートではない」と評価した。
渡り鳥への影響調査は、渡りが盛んな9月から10月にかけて実施。調査結果によると、主な渡り鳥のサシバ、ノスリ、ハチクマは松本市の白樺峠で合わせて約9千羽(昨年約6800羽)だったのにに対し、計画地周辺の観測地では110羽(同46羽)を確認。渡りの主要ルートではないが、秋とは渡りのルートが違う春に再度調査する。
絶滅危惧(ぐ)種のイヌワシとクマタカについては年度末までに、個体識別したうえで営巣地を含み行動圏を把握、計画地を利用する頻度を調査する。
事業者側は、営巣地や頻度の強弱など調査結果を踏まえ、風車の建設場所を変更するなど計画に反映させ、年度末に予定する次回会合でこれまでより具体化した計画案を示す方針だ。 -
飯島町育樹祭に150人
ピリと冷えこみ、カラっと晴れた8日、飯島町飯島寺社平町有林で06年度飯島町育樹祭があった。町内2小学校のみどりの少年団、飯島中学校環境委員会の合わせて60人をはじめ、議会や各種団体、林業関係者ら150人が参加、森林学習やヒノキの枝打ち作業を通じて、森林の持つ恵みに感謝し、健全な森を次世代に引き継ぐ気運を高めた。
開会式に続き、児童・生徒は町や上伊那地方事務所林務課職員を講師に「森の学校」、林や木を見ながら森林の持つ多面的役割や、緑の大切さを学んだ。
一方、大人たちは11年生のヒノキ林0・3ヘクタールで、10年後、20年後に見事な美林に成長することを夢見ながら、枝打ち作業。手の届く高さまでの枝を太いものから、細い小枝まで、1本残さず丁寧にのこぎりで切り落とした。
約1時間の作業に汗した後、森林浴をしながら、町が用意した昼食を囲んだ。 -
旧MTB場の村有地に企業が進出計画
宮田村新田区の旧マウンテンバイク場跡地の一部に、企業が進出を予定している。8日に村議会全員協議会に報告し、地元住民説明会も開催。村有地の同跡地は、自立を進めていくうえで貴重な財産収入でもあり、村は企業誘致を進めている。
この土地は1988(昭和63)年に国からの払い下げで村が購入。1993(平成5)年から2004(平成16)年までマウンテンバイク場として活用してきたが、村は産業用地として売却に乗り出していた。
今回進出を予定している企業の計画によると、立地予定は約2千坪で、跡地の一部と隣接する民有地を購入して建設を計画している。 -
木の良さふれて、建設労連宮田分会「木工ひろば」
上伊那建設労連宮田分会(間山光支会長)は4日、木の良さにふれてもらおうと恒例の「木工ひろば」を宮田村民会館前の芝生広場で開いた。会員の職人が熱心に手ほどきし、来場した子どもたちがイスづくりに挑戦した。
村文化祭にあわせて10年ほど前から実施。木のぬくもり豊かなパイン材でイスをつくり、実演販売した。
希望者は製作することもでき、チビッコも果敢にチャレンジ。指導を受けながら、クギ打ちなど体験した。
間山支会長は「このような機会に、木に親しんでもらい、手作りの良さを感じてもらえれば」と話した。 -
伊那プリンスホテルトップ人事
伊那プリンスホテル(箕輪町)は、このほど開いた定時株主総会と取締役会で代表取締役社長に有賀ひとみ氏を選任した。有賀優前社長は退任。
新体制は次の通り(敬称略)。
▽代表取締役会長=登内英夫▽同社長=有賀ひとみ▽常務取締役=唐澤健一▽取締役=堀井朝運、有賀隆、白鳥和夫、竹腰哲夫、勝山修一(新任、ルビコン社長)▽監査役=征矢武雄、藤澤秀敬、有賀文男、小口都與 -
地域の魅力を観光につなげる試み - 健康い~なウォーク06inみはらし - が開催
歩いて食べて、伊那の魅力を再発見してもらおう竏窒ニ3日、伊那市商工会議所が主催する「健康い縲怩ネウォーク2006inみはらし」が、伊那市西箕輪の伊那インター工業団地発着であった。子どもから大人まで約460人が参加。紅葉に色付く里山や、権兵衛峠道路から眺望できる南アルプスの絶景を楽しみながら、秋の自然を満喫した。
権兵衛トンネルの開通により、身近になった木曽地域と、回遊性のある観光ゾーンとしてPRしていくことなどを目的とした事業の一環。第1弾として、美しい眺望を楽しむウォーキングイベントを企画した。
コースには、森林浴をしたり田園地帯を歩く約15キロと、経ヶ岳植物園から仲仙寺までの軽登山をする約7キロの2つを設置。ゲストには、元マラソン選手として活躍した松野明美さんを招いた。全国からの参加者を募ったところ、愛知県、岐阜県からの参加もあり、木曽地域から訪れた人も多かった。
参加者は、合図とともに一斉にスタート。途中の休息所では、地元産のリンゴやブドウの試食サービスがあったほか、完歩した後には「新しい伊那の健康食」として、オーストリッチ(ダチョウ)料理や行者そばなどが振舞われ、さまざまな地域の特色が、参加者を楽しませていた。 -
KOA収穫祭にぎわう 「秋の味覚」など無料で
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)の収穫祭が3日、箕輪町の同社上伊那生産拠点「パインパーク」であり、社員、元社員、地域住民など、500人以上(主催者推定)が集まり、にぎわいを見せた=写真。
松林の敷地内には、焼きそば、和菓子、五平もちなどの屋台が並び、すべて無料で提供。きのこ汁などの「秋の味覚」も振る舞った。
来年度採用予定者がおでんを元気に売り込んだり、会社役員が三陸直送のホタテ、サンマなどを炭火で焼いたりと、それぞれの屋台には活気で満ち溢れた。
特設ステージでは、社員でつくるバンド「KOMS」、南箕輪の太鼓グループ「鼓龍」、旧高遠町出身の作曲家・ギターリストの天山さんが次々と演奏を繰り広げ、人々を盛り上げた。 -
JA上伊那飯島支所農業祭にぎやかに
JA上伊那飯島支所の第11回農業祭は3、4日、飯島支所などで開催。好天に恵まれた初日、農産物品評会、演芸大会、テント村、農機具・自動車展示即売など多彩なイベントが繰り広げられ、町内外の買い物客で終日にぎわっている。
手芸や生花が並ぶ「はなみずき展」、町内小中学生書道、絵画展など各展示会場には多くの人が足を運び、知人や家族の作品に足を止めていた。
特設ステージでは多数の賞品が用意された宝投げが行われ、アフリカンドラムや飯島中学校吹奏楽部の演奏などが祭を盛り上げた。
4日は宝投げは午前11時15分、午後3時15分の2回。ステージでは午前10時からお陣屋太鼓、大声大会(子どもの部)、午後1時30分から、大声大会(大人の部)、リズム体操、大正琴の演奏などを予定する。 -
伊那谷初の無暖房・低燃費住宅一般公開
飯島町の井坪建設が施工した伊那谷初の無暖房・低燃費住宅が完成、3、4日駒ケ根市福岡のモデル分譲地区で一般公開している=写真。
この住宅は壁面30センチ、床下35センチ、屋根35センチの厚さの発泡スチロール板を敷き詰め、開口部はペア樹脂サッシをはめ込んだ高断熱、高気密仕様。
同社は信州大学の山下恭弘教授が主催する「信州の快適な住まいを考える会」の一員として、原油価格高騰や環境に配慮し、無暖房、低燃費住宅を研究。実験棟での実証実験の成果を受け、モデル住宅を建設し、光熱費や温熱環境のデータを蓄積し、本格的取り組みのステップとする。
また、モデル分譲地の一角に無暖房仕様のエコマンションを2棟建設、同時に公開している。
駒ケ岳SA南のモデル分譲地は全6区画、85坪縲・4坪、無暖房住宅を建築する条件で、400万円の特別価格で販売中。
4日の一般公開は午前10時縲恁゚後5時。詳細は井坪建設(TEL86・8778) -
第4回ワークショップ経営セミナー
上・下伊那の中小企業の体質強化につなげる経営改善研究会「第4回ワークショップ経営セミナー」(県経営者協会上伊那支部情報委員会など主催)が27日、飯田市の飯伊地域地場産業振興センターであった。製造業9社から約20人が出席した。
ショップ経営は、方針や目標の管理を小単位の「ショップ」に任せる自主管理の手段。
今回は、伊那テクノバレー地域センターのコーディネーター明石安弘さんを講師に迎え、部門別の仕事の責任・権限と情報のやりとり、部下を統率して経営目標を達成するショップ長の職務遂行能力基準などを研修した。
明石さんは、部門ごとの損益計算項目から、生産性を上げる考え方を示し「小改善を標準化して維持する。その責任の権限を明確にし、全員がショップ経営の状況を把握して改善に活用することが重要」と話した。また、ショップの利益を安定的に確保し、客が満足する商品やサービスを提供し続けるため、従業員が安全で働きやすい職場、やる気を持てる環境管理なども挙げた。 -
八幡町ハロウィン
伊那市の「八幡町ハロウィン」(八幡町実業団協同組合主催)が28日、伊那北地域活性化センター「きたっせ」などであった。カボチャのちょうちん90個が並び、幻想的な雰囲気を作り出した。
カボチャのちょうちんは高さ30センチほど。伊那小学校2年泉組の児童や来場者らが作ったもので「きたっせ」駐車場に並べ、午後5時半すぎに点灯。ロウソクの火がゆらゆらと揺れ、さまざまな表情をした顔が浮かび上がった。
会場では仮装コンテストがあり、小学生を中心に69人がエントリー。とんがり帽子をかぶったり、黒いビニール袋の手作り衣装をまとったりした子どもたちが集まり、にぎやかだった。
また、組合に加入する46店で菓子を配るスタンプラリーには約千人が参加、用意した菓子300個が足りなくなるほどの人気だった。新たに加えたフォトコンテストは、11月に「きたっせ」で開く収穫祭で応募作品を展示する。
ハロウィーンは5回目で、商店街を楽しくにぎやかにしようと始まった。
尾崎晃一理事長は「年末にかけ、品をそろえ、買い物がしやすい店づくりをするので、ぜひ来店を」と来場者に呼びかけた。 -
駅前活性化にみんなの知恵を
商工会建設部会が研修会、地域協力のきっかけに宮田村商工会建設部会は25日夜、駅前開発をテーマに研修会を開いた。首都圏で沿線開発に携わった山中文人さん(村町一区在住)が講師。村内ではJR宮田駅前について活性化に向けた検討が始まったばかりだが、黒河内勇雄部会長は「駅前は村の顔でもある。行政に頼るだけでなく、幅広く地域が協力して議論を深めていけたら」と期待を寄せた。
相鉄エージェンシー元取締役の山中さんは親会社の相模鉄道の元社員で、沿線の宅地や駅ビル開発などにも従事。
席上では当時の経験を基に話し、多くの努力と知恵に加え、多額の費用もかかる駅前開発の難しさにふれた。
そのうえで開発する地域の歴史や特性などを十分に認識する必要があると説明。
「大きいものでなくていい。地元の人が誇れるものを造らないと」と指摘した。
同部会は今年1年かけて、むらづくりについて研究。村が自立を進めるうえで駅前の活性化も欠かせないと、研修の機会を設けた。
この日は建設部会以外の商工会員も多く参加し、黒河内部会長は「みんなで知恵を絞ることが大切に思う。今後もこのような機会を設けて、村が活性化していくきっかけになれば」と話した。
宮田駅前の整備活性化では今年初め、村と周辺地権者が懇談するなど、長年の懸案だった空洞化打開に向け検討が始まっている。 -
1万円超のプレミアムなウィスキー発売
秋の夜長にいかが‐。本坊酒造信州工場(宮田村新田区)は、720ミリリットルの通常ボトルで価格が1万円を超える最高級ウィスキー「駒ケ岳」を発売した。1986年と1989年から樽に寝かした年代物2種類で、ブレンドせず一つの樽から瓶詰した「シングルカスク」が特徴。いずれも400本余りの限定品だ。
定番の「シングルモルト」は醸造元が同じウィスキーを指すのに対し、「シングルカスク」は樽までもが同一との意味。
ブレンドしない、一つの樽から生み出される僅少の味わいが楽しめる。
402本限定の1986年は、シェリー樽に寝かしてあったもの。ドライフルーツを思わせる甘い香りと樽の香りの組み合わせが絶妙で価格は1万4千円。
1989年は430本限定。新樽を使い、樽の木の香りが素直に楽しめる。価格は1万2千円。
同工場の販売するウィスキーの一般商品としては最高価格。「大人のお酒。原酒の香りを楽しみ、お好みで水割りなどにして飲んでもらえれば」と話している。
酒販店のほか同工場売店でも販売する。 -
ケンウッド事業用地売買契約調印式
カーオディオやカーナビゲーションなどで世界的シェアを誇るケンウッド(本社・八王子市、河原春郎社長)は25日、伊那工業団地の長野ケンウッド(佐藤一祥社長)に隣接する約1万4千平方メートルを、伊那市土地開発公社から取得した=写真。
カーエレクトロニクス事業を中核とする同社は、1990年に長野ケンウッドを設立。主に自動車関連製品の製造を行う拠点となり、連結売上高の2割を占める大規模工場に発展した。昨年10月からは、製造から品質情報を迅速にフィードバックするため、八王子事業所の研究部門の一部を長野ケンウッドへと移転。今後この地で、更なる事業拡大とサービスの充実、従業員環境の整備を図るため、新しい用地の確保を決めた。
河原社長は「発祥の地である駒ヶ根市の隣で、発展の基礎ができたのは喜ばしいこと。アジアに勝てる日本の国内工場を持ち、きちんとしたスキルを持った人材を日本の中で作っていくことが新たな発展になる」と語った。
新たな用地は従業員の駐車場に利用するほか、既存工場との連携の中で有効的な利用方法を模索していく。 -
高遠町、長谷村、西春近の3商工会が合併調印
伊那市の高遠町商工会、長谷村商工会、西春近商工会の合併契約書調印式が24日、市役所であった。今後、3商工会で臨時総会を開き、合併の承認を得て、来年4月1日の「伊那市商工会」のスタートを目指す。
合併は、長谷村、西春近を解散し、高遠町を存続する定款変更合併で、広域化、多様化する小規模事業者の指導ニーズへの対応、商工会事業の効率で効果的な取り組みを図る。合併後は3つの区域に各支部を設け、伊那商工会議所との統合まで、長谷村、西春近には職員1人以上を置く。資産、負債、権利義務は、そのまま引き継ぐ。来年度予算は、本年度並みを見込む。
合併協議会で、理事は30人と決め、新商工会長に森本光洋さん=高遠町商工会長=を選考している。
調印式には、3商工会正副会長ら約20人が出席。
小坂市長の立会いのもと、3商工会長が合併契約書に調印した。
幹事商工会の森本会長は、経済構造の大きな変革に触れ「管内600事業所のよりどころとなる商工会とし、自助努力しながら地域の商工業発展に携わっていきたい」と述べた。
会員数は高遠町225人、長谷村61人、西春近240人。
県は「1市町村1商工団体」を原則とし、07年度から補助金を削減する方針を示したことから、市町村合併に伴って、本年度、3商工会が広域連携するための調印を交わし、経営改善普及事業を一本化した。09年度には、伊那商工会議所と統合したいとしている。