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県観光振興基本計画(仮)に係る上伊那地区の地域懇談会
県観光振興基本計画(仮)に係る上伊那地区の地域懇談会が6日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。観光関連団体や交通従事者など12人が参加。市町村間の壁が観光の広域連携を阻害している現状の課題を受け、“地域づくり”という観点から民間主導の観光を再構築する必要性を認識した。
08年度からの5カ年計画とする新しい観光振興基本計画は、県観光振興審議会によって現在審議素案が検討されている。地域懇談会は計画に地域の実情を反映することを目的として10広域ごとに予定している。この日は、審議会から藤井龍子委員を迎え、上伊那における観光の現状と課題を議論した。
参加者からは、行政主導で観光への取り組みが進んできた結果、民間が観光に対して消極的となってしまったことや市町村間に壁があることを指摘する声が多く挙がり、結果、広域的な情報を求める観光客のニーズに対応しきれていない現状が明らかとなった。また、観光分野に携わる人だけではなく、幅広い分野の地域住民とともに地域を作り上げることで地域の付加価値を高めていく必要性を訴える声もあり、民間主導による観光を再構築する必要性を認識。
藤井委員は「何か心に残るものを求めて訪れるのがこれからの観光。そのため、地域への愛情や誇りがなければ観光も成り立たない。自分たちの地域には何があるのか、どうPRしていけばいいかを考えほしい」とした。 -
サンポーが寄付
不動産、アパートの販売や建設などを手掛けるサンポー(本社・駒ケ根市、北村武夫社長、48人)は5日、今年度創立40期を迎えるのを記念して駒ケ根市に10万円を寄付した。北村社長と伊東正幸業務部課長が市役所を訪れ「気持ちばかりだが社会の役に立てて」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「地域の企業として40年の歴史を重ね、大いに発展された。寄付金は災害用の発電機と照明器具の購入に充てたい」と感謝の言葉を述べた。
同社は地域貢献の一環として、社屋近くの道路のごみ拾い作業なども行っている。22日に記念の式典と講演会などをアイ・パルいなんで開く。 -
県経協がセミナー
県経営者協会が主催する企業の国際競争力を高めるシリーズセミナー「現代の企業リスクと事業継続経営」が3日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。上・下伊那を中心に、経協メンバー100人余が出席した。
セミナーは、緊急事態対応や災害復旧対応など緊急事態対応・事業継続計画の国際標準化に向け、ISO(国際標準化機構)で協議されていることから、先進的な防災対策に取り組む企業の実例を学び、県内企業の国際競争力を高めようと開いたもの。
セミナーは4部構成で、防災対策の取り組みや県の国民保護計画などを聞いた。
宮城沖電気社長の吉岡献太郎氏は「企業における災害予防竏昼{城沖電気の地震対策」と題し、半導体工場の地震被害、具体的な対策、緊急地震速報の利活用など現場写真を写しながら説明した。
同社は03年、震度5強の地震を受け、20日間の操業停止を余儀なくされた。「宮城県沖地震は30年以内に発生する確立が99%」とされ、半導体製造事業を継続する対策を構築。震度6までの地震に対し、24時間以内に最低1つの生産ラインを確保することを目標に掲げている。
どういう設備が地震に弱いかを把握する必要性を挙げ、耐震固定するなど設備や建屋の耐震性の向上、IC(集積回路)タグによる人数確認など従業員の安全対策など取り組みを話した。
塚越寛副会長は、東海地震の確率が高いとして「何かあったらではなく、事前の策として実行に移せるようにお願いしたい」と述べた。 -
駒ケ根高原温泉 源泉4号井配湯開始
駒ケ根市と宮田村の旅館など14施設に温泉を供給する駒ケ根高原温泉開発(社長・中原正純駒ケ根市長)は昨年度掘削に成功した温泉4号井からの配湯を1日から始めた。3日には、配湯開始を祝うセレモニーを古城公園近くの現地で開く。
1月に伊那保健所が同源泉を測定したところ、地上での温度32度、湧出量毎分83・2リットル、pH(水素イオン濃度)9・4縲・・5のアルカリ性、泉質は1縲・号源泉と同じ単純泉であることなどを確認している。その後、パイプに保温管を設置したことから湯温は数度の上昇が見込まれている。
4号源泉は調査と工事を請け負う地熱(東京都、浜田眞之社長)が06年4月縲・月にかけて電磁波を利用した地下温泉源探査で温泉湧出の可能性がある場所を特定。同年7月から造成にかかり、地上高さ約35メートルの大規模なロータリー掘削機を組み立るなどして9月に掘削工事を始め、11月に深度1500メートルで源泉に到達した。総事業費は約1億4千万円。4号井の稼動に伴い、湧出量が減少していた1号井は閉鎖される。 -
駒ケ根商工会義所永年勤続表彰
駒ケ根商工会義所(渋谷敦士会頭)は28日、第53回永年勤続従業員表彰式を駒ケ根商工会館で開いた。市内の事業所に長く勤務した53人の勤続者のうち、出席した約30人一人一人に松井要副会頭が表彰状を手渡した=写真。松井副会頭はあいさつで「人は企業の礎であり、力。企業の発展は市の地域の発展にもつながる。これからも一人ひとりが健康と安全に留意し、企業の発展に尽くされることを祈る」と呼び掛けた。
表彰されたのは次の皆さん。
▼40年勤続=井口完徳(北沢電機製作所)北原誠(同)村沢善次(小林工業所)伊東哲夫(吉沢組)▼30年勤続=宮脇孝(IAM電子)柴春夫(井口塗装店)上沼博(伊南電工)下村久子(北沢電機製作所)供野秀昭(小林電気工事商会)▼20年勤続=北原茂治(春日モータース)浜崎利春(北沢電機製作所)栗山雅一(同)宮下敦子(小林工業所)平沢満ゆ美(佐寿伊島田屋商店)城田さつき(竹花工業駒ケ根支店)北村和雄(天竜精機)伊沢祥光(同)▼10年勤続=横山友美(IAM電子)松崎善次(赤穂製作所)菅沼春夫(井口塗装店)木下弘一(伊勢喜)北沢隆(伊勢周商店)木下菜美、沢村光子、青木緑、吉瀬誠司(以上北沢電機製作所)村瀬和弘、水上雅由、井東啓子、河合美香(以上駒ケ根観光開発)有賀浩四郎(駒ケ根管工業)須原和広、井沢哲臣、池上仁司、中村和樹(以上駒ケ根ボデー工場)滝沢勝幸(佐藤設備)竹村敏文(サンポー)溝上純一(塩沢製作所)林信男(セイビ社)林恵美(同)中林祥夫(拓伸電機)浅原隆一(竹花工業駒ケ根支店)田中慶一(天竜精機)小林泰幸(同)片桐敏男、小松正和、小林浩史、倉田淳一(以上ナパック)林りえ(ハヤシ)古川充(宮沢印刷)片桐みはる(同)田中夕子(宮田観光開発)横田光弘(ヨウホク) -
健康増進支援へ体制充実
産学連携で取り組む「信州機能性食品開発研究会」の第1回会議が29日、南箕輪村の信州大学農学部であった。関係者約90人が出席。伊那テクノバレー地域センターと信大農学部が中心となって02年に設立した研究会が内容を充実させて再スタートを切り、積極的な県内企業など68会員を迎えて健康増進に寄与する食品などの開発を推進する。
##本文
地域社会の振興のために「食品保健機能開発研究センター」が06年度、農学部に発足したことを受け、有効活用するために研究会を一新した。5年間の活動の中からは9つのプロジェクトが立ち上がり、このうちソバの実の「もやし」が商品化にこぎつけている。
事業は技術支援(開発)が主。新たな魅力として可能性試験の実施や共同・受託研究などのコーディネートについて随時相談できるようにし、各種情報も提供する。
唐沢豊農学部長は「大学の知財とセンターを有効に働かせたい。総力をあげて協力する」とあいさつした。会長には、伊那食品工業の塚越寛・代表取締役会長が選任された。予算は93万円。
日本健康・栄養食品協会の橘川俊明氏による講演もあった。 -
「純米大吟醸信濃鶴」が全国新酒鑑評会金賞
純米酒だけを造る駒ケ根市の酒蔵・長生社(北原久爾社長)の「純米大吟醸信濃鶴」が06年度製造の新酒を対象にした全国新酒鑑評会で金賞を受賞した。「コクはあるが重い」ともいわれる純米酒が金賞を受賞するのは極めて珍しいといい、関係者は純米酒一本の酒造りに懸けてきた同社の快挙達成に惜しみない賛辞を送っている。
酒類販売店でつくる伊那小売酒販組合第4支部(林文章支部長)は27日夜、受賞祝いを兼ねて日本酒の勉強会を長生社で開いた。会員ら17人が集まり、金賞の酒と同社のほかの酒を飲み比べたり、冷やした状態と常温での味わいの違いなどを比較しながら受賞の喜びを分かち合った=写真。
杜氏(とうじ)=酒造りの親方=でもある同社専務の岳志さんは「日本酒というのは本来が純米。だからこそ地元の米、水、人にこだわりながら純米酒だけを造っている。今回はたまたま良い酒ができたがノウハウの蓄積となるとまだまだ。来年以降も受賞できるよう、さらに研究していきたい」と話した。
同社の信濃鶴は過去、少量の醸造用アルコールを添加した吟醸酒で6年連続金賞受賞の記録を持っているが、杜氏を前任者から引き継いだ岳志さんの強い意志によって02年に純米酒への特化を決断して以降では初の受賞。
受賞した「純米大吟醸信濃鶴」(720ミリリットル瓶入り、希望小売価格4800円+税)は限定400本が上伊那南部の酒店で販売されている。 -
紫輝彩丼・ス名付け親・スの4人を表彰
宮田村商工会青年部は27日、一般公募でネーミングを決めた村の名物丼「紫輝彩(しきさい)丼」の・ス名付け親・ス4人を表彰。そのうち駒ケ根市内に住む3人が出席した。3月24日の発売開始から6月15日までの販売累計は5592杯に達し、関係者は「今後も末永く愛されるよう、販路拡大、定着化に取り組んでいきたい」と名称決定を機に気持ちを新たにした。
名称が採用されたのは、駒ケ根市赤穂南小学校4年の佐藤佳穂さん(9)、同市梨の木の主婦北原理恵さん(27)、同市赤穂の学生近田玲子さん(22)、埼玉県川越市の加藤文彦さん。
321点の応募作品の中から、同青年部、販売する飲食店、村観光協会が投票により選んだ。
家族と一緒に丼を食べて名称を思いついたという佐藤さん。
近田さんは4店舗で食べ比べしたといい「丼に用いているワインの名前と、各店で個性あふれる彩り豊かなイメージでネーミングしてみた」と話した。
北原さんは「ソースカツ丼みたいに全国的に有名になればいいですね」と期待を寄せた。
アイデアやレシピも公募で決まった名物丼。名称も「丼を実際に食べてもらった人に名付け親になってもらおう」と、販売12店に応募箱を設け募った。
この日は、4月から1カ月余り実施した丼食べ歩きのスタンプラリーの抽選会も行った。当選者は次の通り。
【満腹賞(商工会商品券5千円分)】平澤恵美子、宮下進八郎、小木曽由憲=以上宮田村=林太志、熊澤正和=以上伊那市=【腹八分目賞(商工会商品券2千円分】清水祐和、浦野正治、春日悦子、清水千穂、壬生美代子、中田祐記、春日重雄=以上宮田村=伊藤まゆ子、近田玲子、根橋仁美=以上駒ケ根市= -
名水地ビール発売記念して7月6日にパーティー開催
宮田村の住民有志でつくる村おこし実行委員会は7月6日午後6時半から、新田区の梅公園の名水を使って企画した地ビール「梅が里麦酒」の発売記念パーティーを開く。ふんだんに出来たばかりのビールを用意。「多くの人に味わってもらいたい」と参加を呼びかけている。
パーティーは梅が里麦酒の発売初日にあたり「みんなで盛りあがり、飲んでもらおう」と企画した。
会費は2千円で募集人員は100人。JA宮田支所2階が会場となる。
パーティ券は伊東酒店、入田細田酒店、正木屋酒店、村商工会で販売。
梅が里麦酒は千リットルの限定で、地元の南信州ビール駒ケ岳醸造所で委託製造。330ミリリットル瓶500円で村内酒販店6店舗のみで販売を予定しており、順調に仕込みが進んでいる。
パーティー、ビールに関する問い合わせは同委員会事務局の村商工会85・2213まで。 -
宮田村の名物丼ネーミング・ス紫輝彩丼・スに決定
一般公募していた宮田村の名物丼の名称が「紫輝彩(しきさい)丼」に決定し27日夜、村商工会青年部らでつくるプロジェクトチームが発表した。今後は販売する村内の飲食店12店で、名物丼の統一呼称として使用。応募総数321点の中から厳選したネーミングに、関係者は「丼に食材として必ず使用する村の特産ワインの名前にも通じており、この丼でさらに地域を盛り上げていきたい」と期待を高めている。
名称公募は名物丼の発売を開始した3月末から約1カ月余り実施し、販売する12店を中心に応募箱を設置。
実際に丼を食べた客を中心に多数の作品が寄せられ、「梅が里丼」や「食べずにおれんじゃー丼」などユニークな名称も集まった。
商工会青年部、飲食店、観光協会の投票により最終選考。
結果、北原理恵さん、近田玲子さん、佐藤佳穂さん=以上駒ケ根市=、加藤文彦さん=埼玉県川越市の4人から寄せられた「紫輝彩丼」が最多得票となり、採用を決めた。
「紫輝」は、各店が共通ルールとして名物丼の味付けに使う村特産山ぶどうワインの銘柄名。丼にその名を冠することで、特産品としての相乗効果も期待される。
「ゆかりのある名前に彩を加え、神秘的な透明感も持ち良い名前だと思う。さらにPRしていきたい」と商工会青年部の小田切等部長は話す。 -
吉本爆笑ディナーショー
宮田村の宮田観光ホテルは24日、吉本興業所属の若手お笑い芸人4組が出演する「2007吉本爆笑ディナーショー」を同ホテルの松雲閣コンベンション・ホールで開いた。会場は約200人の家族連れなどで埋まり、笑いと料理をたっぷりと堪能した。
漫才グランプリ優勝などの実績を持つ人気漫才コンビ「フットボールアワー」がトリでステージに登場すると、会場のあちこちから大きな歓声と拍手が起こった。「フットボールアワー」は「宮田は本当に何もない所だね」「もてなしはおいしい空気だけなんだってよ」などと軽く笑わせ、得意の・ス結婚披露宴の司会・スネタ漫才を披露。会場中の爆笑を誘っていた=写真。
まちゃまちゃ、オオカミ少年、ショウショウも出演した。 -
地元産焼酎用のイモ苗植え
伊那谷産焼酎の「伊那八峰」と「穆王」(ぼくおう)の生産に協力する上伊那の有志でつくる「くつろぎ応援団」は24日、焼酎の原料となるサツモイモのコガネセンガン(黄金千貫)の苗の植え付けを飯島町田切の畑で行った=写真。植え付けた苗は約1万8千本。団員約30人が参加し「でき上がった焼酎の味を楽しみに竏秩vと作業に汗を流した。
イモは10月末ごろに収穫して飯田市の喜久水酒造に持ち込み、720ミリリットル入り瓶約3万本の「伊那八峰」と「穆王」を製造して伊那谷一円の酒店で販売する計画。販売開始日は12月12日とすでに決定済みだ。焼酎作りの仕掛け人で応援団長も務める池上酒店店主の池上明さん=飯島町南仲町=は「『いいに、いいに』の語呂合わせだよ。焼酎作りも今年で5年目になるから、さらに良い出来になるよう期待したいね」と話している。 -
宮下秀春さん(73)駒ケ根市中沢中割
「今年は花桃の里がNHKで放映され、長野市から木曽、上田、松本、諏訪など全県から見物客が訪れた。シーズン中に1万人位来場したのでは」。
陽春5月、百々目木川に架かる矢来橋を渡ると、濃いピンクから白まで様々な桃の花、レンギョウの黄色、シバザクラの濃いピンクが目に飛び込んでくる。「まるで桃源郷、別世界」と花見客は驚く。「桃は春の花なので、花見に訪れた人が花から元気をもらえれば」と話す。
中沢生まれ、農業と炭焼きの傍ら、会社にも勤めた。定年を目前にして、第2の人生を考えた時、自分が百々目木川で川遊びをした子どものころの思い出を重ねて「子どもたちが川あそびができる場所を作ろう」と思い立ち、川の整備を始めた。
川は三六災害(昭和36年の集中豪雨災害)以来、手が入っておらず、中洲はヤナギやクルミ、ニセアカシアなど雑木が茂っていた。そこで、雑木を切り、ヨシを刈り、2年がかりで川をきれいにした。
水がきれいで安全な百々目木川は、保育園の川遊びのメッカで、夏のなると、市内の各園がバスでやってきて1日楽しく遊んでいくとか。
川整備に合わせ、何か植栽をと、最初は桜を植えようと考えたが、10年以上育てないと花が咲かないことや、清内路村の花桃街道を見て、海抜や地形的にも似ているから、桜よりも花桃が良いのではと思い、92年初めて5本を植えた。
その後、毎年30本程度、苗を購入して植え続けたが、苗は土地に合わなかったのか、ほとんど枯れてしまった。
「実生苗の方が育ちがいい」と聞き、花が咲くまでに5、6年かかかるが、種から育てることにした。以後、毎年苗作りをし、40-50本前後、定植した。 花の種類は白、赤、ピンク、咲き分け、しだれ、源平しだれなど。咲き分けや源平しだれは、赤や白の単色だったり、赤、ピンク、白が混じったりと、咲いてみないとどんな花が咲くのかわからない。「これも楽しみの1つ」。本数は年々増えて、現在では650本になった。
作業は春先のくろき消毒から始まり、せん定、花が終るとお礼肥、草刈も年3回必要。秋にも施肥をする「手入れに年間百日掛かる。消毒、肥料代もばかにならない」と苦労も多いが「みんなが喜んでくれる。『きれいだ』と言ってもらうと、苦労も報われる」。
休み処、すみよしやを開店したのは93年。妻のちはるさんが調理師の免許があり、自家製の木炭を使って、「炭火でおいしい焼肉を食べてもらおう」と開店した。
炭火焼肉のほか、イワナごはん定食、秋には店主自ら山に入り、マツタケをはじめ各種キノコを採取し、名物キノコ料理も提供する。花見の時期は花見だんごも販売もする。定休日は木曜日。営業時間は午前11時30分から。詳細は(TEL87・2840)妻と長男夫婦、孫4人の8人暮らし(大口国江) -
子ども科学工作教室でソーラーカー作る
県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターの子ども科学工作教室「ソーラーカーをつくって走らせよう!」が23日、伊那技術形成センターであった。小学校4年生以上の37人が集まり、自作のソーラーカー(太陽光で発電して走る自動車)を走らせた。
同センターは、事業テーマの一つに「人材育成」を掲げていることから、子どもたちにものづくりや科学に興味を持ってもらおうと趣旨に賛同する企業で上伊那子供科学工作教室推進研究会を組織、初めて企画した。
上伊那の製造業を中心に企業8社が協力。はんだづけができる技師を中心に25人が指導に当たり、小学生は配線やボディー加工など手順を教わりながら、夢中になってキットを組み立て、完成させた。
理科が好きで参加したという伊那小学校6年生の岩崎年示さん(12)は「(ソーラーバッテリーとモーターを)コードでつなぐところが難しかったけど、頑張ったかいがあった」と走るソーラーカーに喜んだ。
推進研究会では「電気や工作の知識を持つ若年社員が減っている。子どもたちにまず興味を持ってもらいたい」と話した。
製作に先立ち、電気とは何か、ソーラーカーの仕組みなどの講義があり「知ることは楽しいこと。知ると同時に、分からないことも発見できる」とものづくりのおもしろさを伝えた。また、地元企業2社の紹介もあった。 -
テクノネット駒ケ根の10年の歩みが本に
駒ケ根市の中小企業が地域の活性化を目指して1996年に組織したテクノネット駒ケ根のこれまでの歩みをまとめた書籍が『地域を育てる普通の会社 ドメイン経営/地方小都市からのメッセージ』として刊行された=写真。テクノネットで研究会の講師を務めてきた経営コンサルタント塩谷未知さんと、駒ケ根市職員でテクノネット事務局の小原昌美さんの共著。
・ス「元気なまち」を我らの手で竏茶rジネスの生存領域をあらわす「ドメイン」を軸に、地元企業43社、経営コンサルタント、市のスタッフが10年にわたり取り組みつづけてきた地域再生の記録・ス(帯から)。テクノネットが約10年間一貫して追い続けたキーワード「ドメイン」については、序章『「ドメイン」とは何か』に始まり、『経営におけるドメインの意義と効用』、『ドメイン検討の視点』と3章にわたって解説。会員企業43社のさまざまな活動についてはそれぞれ2縲・ページを費やして詳細に紹介している。
新評論発行。ハードカバー222ページ。2500円+税。 -
アルプス中央信用金庫通常総代会
アルプス中央信用金庫の第57期通常総代会が22日、伊那市内であった。代表役員の変更、06年度決算などを報告した。
業務純益は、前期並みの13億1700万円。経常利益は6億2700万円(前期比4億5400万円減)、当期純利益は4億2600万円(同5億9100万円減)。
資産の健全性確保のため、個別貸倒引当金7億1900万円の積み増しで資産の純化に努めた。その結果、不良債権比率は12・24%となった。
期末残高は、預金積金2794億7900万円、貸出金1509億4100万円。貸出金は企業誘致による設備投資や住宅などで前期と比べて1・56%増えた。
渋谷敦士理事長は、元職員の長期着服などの不祥事で、法令上の届け出義務を認識しながら、関東財務局への報告を怠り、今月中旬、業務改善命令を受けたことを報告。経営責任を明確にするとして退任した。
新理事長には、専務理事の大沢一郎氏(62)が就いた。任期は、渋谷氏の残任期間(来年6月まで)。
記者会見で、大沢氏は「不祥事件を教訓とし、法令遵守態勢の確立を最重点課題に、信用、真実、親切の『3S』を経営方針に定め、信頼回復に努めたい」と述べた。
理事長を除く役員は次の通り(カッコ内は旧職、いずれも新任)。
▽専務理事(常務理事)清水純一▽常務理事・審査部長(常勤理事)小山重治▽同・総務部長(同)飯島寛▽監事=池上唯夫▽相談役=渋谷敦士
大沢一郎氏 中央大学卒。68年、赤穂信用金庫に入庫。東(現赤穂東)支店長などを経て、97年から理事。03年7月の赤穂信用金庫と伊那信用金庫の合併時は常務理事、06年から専務理事を務めていた。下伊那郡松川町。
※ ※
理事長の渋谷敦士氏は22日付で退任した。会長職は辞退したが、相談役として残る。
記者会見で、渋谷氏は関東財務局から業務改善命令を受け「経営管理上の責任を取り、理事長を退任する決断をした」と述べた。駒ケ根商工会議所会頭の任期が10月31日まで残っており「辞めると混乱が起きるため、相談役として残る」とした。 -
伊那テクと箕輪町が環境技術活性化懇談会
県テクノ財団伊那テクノバレー地域センター(向山孝一会長)は22日、伊那谷を環境技術集積地として活性化させるコンセプトに基づき、行政と連携できる課題を研究し推進するため、箕輪町役場を訪れて町理事者らと初の懇談をした。
懇談会には伊那テク側5人、町側は町理事者や課長、商工会の7人が出席。伊那テクの事業方針、箕輪町の環境事業、町内企業15社で組織するブライトプロジェクトの取り組みなどを発表しあった。
伊那テクは、「伊那テクを環境技術集積地に」をテーマにし、具体的な事業の方向性にエネルギー、食糧、水、人材育成の4項目を挙げる。特にエネルギーで小水力・マイクロ発電を行政と取り組みたい考えや、人材育成で次代を担う子ども対象のクリーンエネルギーの発電コンテストの検討などを説明。向山会長は、「伊那テクが進めるテーマと重複する部分があれば、行政とも手を取り合ってやっていける課題を研究したい」と話した。
平沢豊満町長は、「行政の役割は採算が合わなくても自然エネルギーを世の中に啓蒙し先導していくこと。いい機会ができたので是非前向きに検討させてもらう」と述べた。
今後、より実務的な話し合いを進めるため2、3カ月ごとに打ち合わせの場を設けることを確認した。
伊那テクは伊那市、飯田市ともすでに各2回の懇談をし、研究を進めている。 -
宮田村商工会シニアクラブが再出発
15年余り休眠状態だった宮田村商工会シニアクラブが20日夜、総会を開いて再出発した。同青年部出身者を中心に気運が高まり、40歳以上の商工会員ならば参加できるよう規約などを改正。情報交換や親睦の場にして、地域経済の活力にもつなげていく。
多彩な活動で知られる村商工会青年部。しかし、40歳で同部を定年退部すると、異業種間などの交流の機会が乏しくなり、OBの間で復活を望む声が高まった。
昨年に会議を開き、規約などを手直し。青年部OB以外も加わり、総勢85人で改めて始動することになった。
総会で平澤由幸代表世話人は「今も青年部の柔軟な発想が村内外から注目されている。この会も世代、職種を超えて友情が深まり、新たなビジネスチャンスにもつなげていければ」とあいさつした。 -
名物丼給食にどんぶりレンジャー出動
宮田村の名物丼を世に広めるヒーロー戦隊「どんぶりレンジャー」が20日、宮田中学校の給食時間に登場した。
同中の給食に初めて名物丼が出されるとあって、レンジャーは急行。子どもたちにも愛される丼にしようと、PRした。
突然のヒーローの登場に、生徒たちは少々びっくり。あっという間の交流だったが、それでも握手したり、頭を撫でられたりして、給食の時間を楽しんでいた。 -
みのわTMOネットワーク2004
花いっぱい事業で花植え箕輪町の中心市街地活性化に取り組む「みのわTMOネットワーク2004」は8月、新事業でサマーフェスティバルを計画している。会場に花を飾ろうと、同会の花いっぱい事業委員会(吉崎進委員長)が20日、中原の倉庫でプランターに花苗を植える作業に取り組んだ。
フェスティバルは8月1日から18日まで。商店街の売り出しのほか3、4日は七夕祭り、5日は松島駅前通りの歩行者天国があり、蓼科高校ジャズクラブの演奏や各実業団、団体の出店、ゲームなどを予定する。
花いっぱい事業では、絵本やアニメショーンで知られる「バーバパパ」の親子を花でデザインする計画。
花はピンクのニチニチソウ、マリーゴールド、赤・ピンク・白のベコニアの3種類。苗1500鉢、プランター250個を準備し、デザイン画の配色計画に沿って委員と各実業団役員の約20人が植えた。
プランターは各実業団に配り、通りに飾って道行く人に楽しんでもらうと同時に花を育成。イベント時に持ち寄ってデザインを完成させる。
原代表幹事は、「最終目標は各商店の活性化。事業で集客を図ると共に各商店にがんばってほしい」と話した。 -
駒ケ根ソースかつ丼会総会
駒ケ根市内の飲食店などで作る駒ケ根ソースかつ丼会(下平勇会長)は18日、07年度総会を同市の商工会館で開いた。会員など約20人が出席し、06年度事業・決算報告、07年度事業計画・予算案、役員人事を承認した=写真。
ソースかつ丼の認知度アップのため同会が3年越しで取り組んできた「駒ケ根名物ソースかつ丼」、「駒ケ根ソースかつ丼」の商標登録については、再三の申請にもかかわらず許可が下りないため登録は見込み薄竏窒ニの判断から今後申請しないことが報告された。商標登録に代わる新たな方法として何らかの地域ブランドの取得を研究、検討していく。
自慢のソースかつ丼を引っさげて同会が今年初めて参加したB級グルメの全国フェスティバル「第2回B竏・グランプリ」(静岡県富士宮市)で8位と健闘した模様が現地での映像を交えて報告され、会員らはソースかつ丼の好評ぶりを見て将来の展開にあらためて自信を深めていた。 -
おいしい名水地ビールに期待ますます、梅が里麦酒仕込み
宮田村の住民有志でつくる村おこし実行委員会と村内酒販店が共同企画した名水地ビール「梅が里麦酒」の仕込みが16日、製造委託先の南信州ビール駒ケ岳醸造所=新田区=であった。麦芽の甘い香りが立ちこめ「お酒の神様が降りてきた。美味しいビールに仕上りそう」と、企画スタッフも作業に加わった。
同委員会の田中一男さんと、酒販店活性化委員会の細田健一さんが醸造所を訪れ、仕込みに立会った。
近くにある梅公園で湧く地下水をタンクに貯蔵。沸騰させて粉砕した麦芽を混ぜた。
作業を見守った田中さん、細田さんは「夢が実現できるのかと思うと、本当に楽しみ」と話した。
梅が里麦酒は、昨年7月豪雨の通行止めで採水困難により今期は製造を休止した「伊勢滝の風」に続く、村内名水地ビールの第2弾。
7月6日に発売するが、来年以降は梅が里を春の花見時期に、伊勢滝の風を夏に販売しようと夢もふくらんでいる。
価格は330ミリリットルで500円。取り扱いは村内の酒販店6店舗のみで、3千本を限定販売する。 -
亀万が新製品「梅大福」を発売
伊那市高遠町の和菓子店「老舗亀まん」はこのほど、大粒の梅を使った新製品「梅大福」を発売した=写真。
これから迎える暑い季節にさっぱりとした味と触感を楽しんでもらおう竏窒ニ、粒あんの大福の中に、歯ごたえのある甘酸っぱい大粒の梅を種を抜いて1粒まるごと包んだ。
大粒のものをまるごと包んでいるため、通常の大福よりサイズは大きめ。しかし、梅の酸味を加えることであっさりとした甘さとなっている。また、皮には粘りとコシのある白毛もちの粉を使用。皮と粒あんの柔らかさと梅のかりかり感が一体となった絶妙な触感も楽しめる。
同店の平沢智美さんは「大粒の梅を使った食べごたえのある一品。暑い時期にも清涼感を感じながら和菓子を楽しめるのでぜひ味わってみてほしい」と話していた。
価格は1個180円。
本店のほか、伊那市日影の支店「万壽庵」でも購入できる。
問い合わせは亀まん(TEL94・2185)へ。 -
あるしん元支店長ら不祥事
アルプス中央信用金庫(渋谷敦士理事長)の複数の営業店で、元職員4人がそれぞれ顧客の預金を長期にわたって横領するなど不祥事が発覚した。横領等の総額は1136万9千円で、発覚後、身内から全額弁済され、顧客への被害はなかった。関東財務局への不祥事の報告を怠り、法令等遵守態勢、経営管理体制に問題があるとして、15日、業務改善命令を受けた。記者会見で発表した。
渋谷理事長は「事実を厳粛に受け止め、深く反省し、今後、改善命令の趣旨を業務に反映できるように対処する」とわびた。進退について「組織のトップとして管理責任は認識している」と述べ、22日に開く通常総代会で報告してから明らかにする。
事件は4件(4支店)で、05年4月縲・7年3月に発覚したもの。A支店長代理=当時(47)=はギャンブル目当てにATM(現金自動預入支払機)から現金を抜き取った。B支店長代理=同(41)=は定期積金の集金額の一部を着服。C支店長=同(51)=はあるしんの外郭団体の預金口座から着服。D店一般職員=同(23)=は店内ATMの故障で、現金照合時に現金過剰となり、個人ロッカーに保管していた。定例の内部監査や人事異動による引き継ぎなどでわかった。
渋谷理事長は法令場の届け出義務があることを認識していたが、事故金額が弁済され、事故者に余罪がなく、将来の芽を摘んではいけないなどの理由から、届け出にちゅうちょしたと説明した。
再発防止策として▽法令・コンプライアンス遵守監視委員会の新設▽部店長と職員との定期的な面談▽内部監査強化のための監査部の人的充実▽金融機関職員としての自覚の向上竏窒ネど8項目を挙げた。 -
宮田村の名物丼がコンビニ弁当に
宮田村の名物丼がコンビニ弁当に‐。コンビニ大手のサークルKは、宮田村に誕生した名物丼を弁当として製品化し、秋にも県内の120店舗で販売を予定する。名物丼の開発、販促に取り組む村商工会青年部などの関係者は「さらに多くの人に知ってもらい、味わってもらう良い機会」と期待を寄せている。
地元の名物料理の商品化を積極的に進めるサークルK。同社の弁当を生産するジャパンフレッシュが宮田村内に工場があることも重なり、今年3月の発売前から話題を呼んだ名物丼に着目した。
名物丼は村の特産山ぶどうワインを用いることを基本ルールに、販売する村内の飲食店12店がそれぞれ個性を活かして独自の味に仕上げている。
「そのあたりで味の選定に迷いましたが、キノコ、鶏肉を使い基本的な味にしようと開発を進めています」とサークルKバイヤーの清水重秋さん。もちろん、山ぶどうワインを使うことも忘れない。
村商工会青年部を交えて数回の試食も。試作品も絞りこまれ、味などの調整は順調にきている。
7月に村内で開かれるリンゴオーナー契約会では、参加家族を対象に事前予約制でプレ販売も予定。アンケートもとりながら、さらに商品としての開発を進める考え。
秋の本格販売は2週間限定の予定だが「我々の希望も盛り込んでもらい、非常に楽しみ」と村商工会青年部の小田切等部長は話す。 -
名水地ビール災害乗り越えて「梅が里麦酒」7月発売
豪雨災害乗り越えて名水地ビール今年も‐。宮田村の住民有志でつくる村おこし実行委員会は、村内の酒販店と協力して「梅が里麦酒(ビール)」を7月6日に発売する。昨年まで2年間は「伊勢滝の風」の銘柄で村内の山中にある同滝近くの湧き水を原料に用いたが、昨年7月の豪雨災害で取水困難に。しかし「定着してきた特産ビールを絶やすまい」と、村の伝説にちなみ誕生した梅公園(新田区)の湧き水を新たに用いて、再出発する。
9日は現地で採水祭を開き、関係者約20人が出席。梅伝説で交流のある奈良県五條市御霊(ごりょう)神社の藤井治宮司を招いて神事を行った。
村内に醸造所がある南信州ビールに製造委託。1000リットルを製造し、330ミリリットル瓶で3千本を村内酒販店6店のみで限定発売する。
中央アルプスの山麓にある梅公園の地下から湧出する水は「硬さもあり、ビール原料に適している」と同醸造所の竹平考輝さん。
ドイツ風ホップを用いて、今までの同社製品にないキレのあるタイプに仕上るという。
名水地ビールの火付け役となった「伊勢滝の風」。最初に立案した酒販店活性化委員会の細田健一委員長は「今年はどうなるかと考えていたが、また多くの人に飲んでもらえる」と新製品を歓迎。
水と梅をキーワードに村の活性化に取り組んできた村おこし実行委員会の平沢英夫会長、田中一男副委員長は「活動の集大成。素晴らしいビールになるはず」と期待を寄せた。 -
KOA地域社会報告会
KOA(本社=伊那市、向山孝一社長)の地域社会報告会・感謝祭が9日、箕輪町の同社上伊那生産拠点「パインパーク」であった。向山社長が企業経営の考え方などを話したほか、KOAグループの社員らが手づくり屋台を並べ、集まった株主や社員、家族ら約1200人に五平もちや焼きそばなどを無料で振る舞った=写真。
向山社長は報告会で、株主、お客様、社員・家族、地域社会、地球の5つの主体を掲げて講話。それぞれの間に信頼関係を築くことが経営の使命竏窒ニ主張した。また、社員と家族の健康促進、地域を流れる天竜川などの自然環境保全、技術者支援などの幅広い活動についても紹介した。
松林の敷地内では、KOAの水田や果樹園で栽培した米やリンゴを使った五平もち、ジュースなどの屋台約20店を出店。社員から集めたタオル、陶器、バッグなどがそろったバザー、子供たちの人気を集めた木工教室や電子工作などのブースもあった。
敷地内には特設ステージを設置し、社員でつくるバンド「KOMS(コムス)」の演奏、ゴンベエワールドによるアートバルーンのステージ発表などでにぎわった。 -
ローメンの日
伊那市のローメンズクラブは「ローメンの日」の4日、加盟する31店で通常価格を400円に下げて提供した。地元をはじめ、県内外からローメンファンが詰めかけた。
名物料理ローメンは、蒸しためんに、マトン、キャベツなどを入れたもので、客は酢やニンニク、ソースなどでそれぞれ自分の好みに合わせて味付けて食べた。
秋田県や愛知県、東京都などから来たツーリンググループはローメンを目当てに来伊。スープ風と焼きそば風の2店舗を食べ比べた。「めんが独特。変わった味だが、ニンニクを入れたりすると、味が変わる」と平らげた。
50年ほど前からローメンを食べているという諏訪市の福沢千秋さんは「やみつきになる味。上伊那に住んでいたときは、3日に1度は食べていた」と話した。
先月11日、ローメンを考案した「万里」社長の伊藤和弌さんが死去。「万里」の有賀金一店主は「社長が築いた味を落とさず、守っていきたい」と気持ちを新たにした。
ローメンは55(昭和30)年に誕生。店によって味が異なり、根強いファンを持つ。
「ローメンの日」は「蒸(6)し(4)めん」のごろ合わせから設定。10周年を記念し、食べた人に100円の割引券を配った。 -
駒ケ根市に企業進出 契約調印
駒ケ根市土地開発公社(理事長・中原正純市長)は所有する同市南割の南原工業団地の用地(約2340平方メートル)を、同地に進出する精密モーターなどを製造、販売するハーモニック・ドライブ・システムズ(本社東京都、熊谷信生社長)に3540万円で売却する契約を交わした。1日、熊谷社長ら4人が市役所を訪れ、契約書を取り交わした=写真。中原市長は「ほかの候補地がある中での決断に感謝する。立地の波及効果は駒ケ根市だけでなく、近隣地域にも広がっていくと期待している」、熊谷社長は「当社の理念の一つに・ス地域への貢献・スがある。これから仕事を始めるこの地でもこの理念を生かしていきたい」と述べた。今年中に述べ床面積約千平方メートルの平屋建て工場を建設し、モーターの開発、試作、生産を行う計画。今後3年間で10縲・5人の新規雇用を予定している。同社は70年10月設立。資本金6億6680万円。05年度売上高(連結)は144億円。従業員数270人(同)。
市は工業団地等分譲促進補助として売買予定価格の1割、約400万円を土地開発公社に助成するほか公社健全化策として、土地の簿価と売買予定価格の差額の2分の1、約300万円を一般会計から補てんする。
南原工業団地は86年に分譲を開始して以来7事業所が立地し、今回の契約により全区画完売となった。市は新たな誘致先として下平工業団地の計画を進めている。 -
宮田ビジネス学院、県伊那技専の訓練事業受託
宮田村商工会(前林善一会長)が運営する宮田ビジネス学院は1日、県伊那技術専門校が行う求職者対象の訓練事業を受託し、ITビジネス応用力養成コースを開講した。同様の国の事業を2004年から受託するなど、指導力に定評ある同学院。初めての県の事業受託に「今後も地域経済の発展のために人材教育に力を注いでいきたい」と話す。
国の緊急雇用対策を受け、県の技術専門校が離転職者の再就職を促すため、外部に訓練事業を委託するようになってから3年。
伊那技専では今年、ヘルパー養成講座を行う別の民間教育機関と、一般を対象にしたビジネス、パソコン教育に力を注ぐ宮田ビジネス学院を委託先に選んだ。
「全国的にも評価される実績があり、職業紹介にも力を入れている。地域密着型で期待している」と同校の石川秀延校長。
同学院の責任者でもある商工会の湯沢健二さんは「我々の人材教育が認められたことはうれしい限り。商工会は商工業の発展が目的。それには地域の人材のレベルアップは必要不可欠」と話す。
同コースには11人の女性が受講。8月末まで計372時間の訓練を積み、パソコン、簿記各検定3級の取得などを目指し、スキルアップを図る。