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新カードへの移行手続き開始つれてってカード
つれてってカード協同組合(事務局・駒ケ根市上穂栄町)は新カードへの移行手続きを23日から30日まで、駒ケ根・飯島・中川の3特設会場で実施している。
初日は祝日とあって、駒ケ根会場の駅前ビルアルパ2階には次々と会員が訪れ、移行手続きを済ませていた。
新カードは黄色の「つれてってカード」とシルバーの「住民基本台帳カード」の2種類。サービス機能はポイントサービス、プリペイトサービス。住民基本台帳カードはまず、市町村役場で機能付加の手続きをした後、特設会場で移行手続きをする。
また、キャッシュカード併用型つれてってカードは、引き続き、アルプス中央信金キャッシュカードとして利用できる。
新カードは12月1日スタートで、21日縲・0日までカード利用は停止する。
各会場では移行手続きに合わせ、新カード発行者を対象にお買物券がもれなく当る、大抽選会、ポイントお買物券交換会も開催している。
会場は駒ケ根会場はアルパ2階、飯島会場は町商工会、中川はチャオ内、時間はいずれも午前10時縲恁゚後6時。詳細はサービスカウンター(TEL81・7300) -
技能検定準備講座
市内の製造企業などでつくるテクノネット駒ケ根(山下善広代表幹事)の固有技術別研究会(塩沢和彦幹事)は21日夜、07年度後期技能検定準備講座の第1回を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。南信各地の製造企業などに勤務する従業員ら30人が参加し、来年1、2月に行われる技能検定の「機械保全(機械系)」1級、2級合格を目指して勉強をスタートさせた。講座は1月9日までの全6回にわたり、学科と実技の講義のほか、模擬テストなどが行われる。
開講式で塩沢幹事は「仕事の後で疲れているのに、技能向上のためにこうして勉強しようとする意欲はすばらしい。講習は長丁場だが、必ずや皆さんの望む結果が出るものと期待している」と激励した=写真。
テクノネットは前期講座として7、8月に機械加工(全6回)の講習を行っている。 -
紫輝彩丼公式ホームページ開設、コンビニ販売も大ヒット
宮田村の名物丼プロジェクトは、3月の発売開始以降もマスコミ各社にとりあげられ・ス快進撃・スが続く「紫輝彩(しきさい)丼」の公式ホームページを開設した。動画なども使って取り扱う村内全12店舗それぞれの丼の特徴を紹介。誕生秘話を掲載するなど盛りだくさんの内容で「さらに多くの人に知ってもらい、宮田村へ足を運んでもらうきっかけになれば」と関係者は期待を寄せている。
10月には、コンビニエンスストア・サークルKの県内全120店舗で弁当としても販売した「紫輝彩丼」。
3週間の期間限定だったが、約1万2千食を販売する大ヒットとなった。
広く美味しさを伝える役割も果たしたが、次は宮田村に来て店舗で食べてもらいたいと、その想いも込めてホームページは開設した。
具材も味も違う各店の丼をこだわりとともに詳しく紹介し、店舗地図なども掲載。
さらに丼とともに誕生した村のヒーロー「どんぶりレンジャー」や、丼に共通して使う村の特産赤ワイン「紫輝」についても紹介している。
飲食店とともにプロジェクトを支える村商工会青年部のホームページとリンクしており、新しい情報も随時更新していく。
プロジェクト代表を務める小田切等商工会青年部長は「広く、長く愛される丼に育てていければ」と話した。 -
輝く!経営者~新たな挑戦~ 三洋グラビア 原敬明社長
大きな反響を呼んだ「上伊那・輝く!経営者」キャンペーン(2003年4月縲・005年3月)が終了してから2年半が経過しました。
同キャンペーンは、商工会議所、信州大学、県などの産学官でつくる推進委員会が地域産業の振興を目的に、上伊那の元気な中小企業・商店経営者を伊那毎日新聞の紙面やCATV番組、あるいはシンポジウムなどで紹介。「収益性」「技術力」「地域社会への貢献」「環境対応」などさまざまな面から地域や業界で高く評価されているそれぞれの優れた事業内容を・ス経営者・スに焦点をあてた取材を通じて浮き彫りにしました。
取り上げた経営者の数は約100人。伊那毎日新聞社はそれらすべてを単行本「信州伊那谷からの挑戦」にもまとめました(好評販売中)。
地元中小企業経営者からは「とても参考になった」「経営のヒントと元気をもらった」などの声が続々と寄せられ、推進委員を喜ばせました。
また、同キャンペーンは、身近にある郷土の事業所が、実は業界・関係筋で非常に高く評価され、全国、世界を相手にしても決して引けを取らない実力を持っていることを地域に広く知らせる結果ともなり、若者の郷土定着やIターンなどにも影響を及ぼそうとしています。
そのキャンペーンが終了してから2年半が経過し、最近になって「あの・ス輝く経営者・スたちはその後、どんな活躍をしているのか」「あの元気をどのように持続しているのか」という声を耳にするようになりました。
そこで今回、キャンペーンで紹介した約100人の・ス輝く経営者・スの「その後」の状況を伝える連載「上伊那・輝く!経営者・その後縲恊Vたな挑戦縲怐vを企画し、読者や関係者のみなさんの要望にこたえることに致しました。上伊那の産業がもっと・ス元気に・スなることを願って。 -
ニシザワCS全社大会
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は16日、同市中央区の伊那商工会館で、第5回CS(カスタマー・サービス)全社大会を開いた。上伊那を中心とするスーパーストアを中心に16店舗が出場し、「お客様に満足いただける接客」を目的に、ロールプレイング発表をした=写真。
「商品の推奨販売」の場面を必ず組み込んだ商品説明、クレーム処理などをテーマに各出場チームが考えたシナリオをそれぞれ披露。荒木社長をはじめとする同社役員ら17人の審査員が身だしなみやあいさつ、言葉づかいなどのポイントを採点した。
結果は次の通り。
▽最優秀賞=ベルシャイン伊那店▽優秀賞=ショッパーズ双葉店、ベルシャイン諏訪インター店▽努力賞=ショッパーズ高遠食彩館、ショッパーズ福岡食彩館 -
第29回引込みおよび内線工事技能オリンピック大会で、長野チームB(飯田)優勝
中部電気工事協力会連合会が14日に愛知県で開いた「引込みおよび内線工事技能オリンピック大会」で、長野県電気工事協力会飯田支部(上・下伊那)が優勝した。メンバーは駒ケ根市「新井電気工業」の高沖昭彦さん、同「タケウチ電気」の太田俊広さん、宮田村「加藤電器店」の小田切豊さん。
同大会は会員の技術、技能の研さん、向上の場として、1965年から始まった。82年の第17回大会まで毎年開催されていたが、第18回大会以降隔年で開いており、今回で29回目となる。中部5県(長野、愛知、静岡、三重、岐阜)の各県大会を勝ち抜いた代表12チーム36人(一チーム3人)が参加し、電気工事の技と知識を競った。
実技と学科があり実技は電線を引き込み配線する模擬などで、技能と安全を競った。学科は電線の引き込みや配線などの知識を競い、3人の平均点がチームの得点となる。
同チームは実技で1位。学科では高沖さんが2位、太田さんが4位となり、優勝を飾った。
「優勝できて本当にうれしい」と高沖さん。大会のために毎日練習し、夜は学科に向けて勉強したのこと。「今回、身につけた技術や知識を、現場で生かしていきたい」と語った。 -
駒ケ根商工会議所接客講習会
駒ケ根商工会議所は14日、市内の企業を対象にした接客講習会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。旅館、ホテルやレストランなどのサービス業のほか製造業の総務担当者など約80人が参加。東京の中華レストラン「赤阪離宮」取締役の佐野由美子さんによる講演「プロの接客はここが違う 一期一会の心、売れる店づくりを目指して」を聴いた=写真。
佐野さんは「愛される店、繁盛する店には共通点がある。当たり前の基本がしっかりできているか、リーダーがやるべきことをきちんとやっているか、本気で人を育てる気があるか竏窒フ3点。すべて人の問題。接客はお客さまに喜んでほしいという心だ」と話した。参加者は真剣な表情で話に耳を傾けていた。
佐野さんはホテル、レストランなどのトータル・コーディネートやコンサルタントに活躍。03年、日本文化振興会の社会文化功労賞を受賞した。 -
専攻建築士登録認証交付式
長野県建築士会上伊那支部は13日、専攻建築士登録認証交付式を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。21人の専攻建築士が認定された。今年度認定された人数では県内で最も多い。
専攻建築士は、消費者保護の視点に立ち、高度化・多様化する社会ニーズに応えるために、建築士の専攻領域および専門分野を表示して建築士の責任の明確化を図るために、日本建築士会連合会が独自に運営している任意の制度。「まちづくり」「設計」「構造」「環境整備」「生産」「棟梁」「法令」「教育・研究」の8専攻領域がある。申請対象にはそれぞれの分野別に定められた実務経歴年数、責任ある立場での3件以上の実績経験、研修などで取得するCPD単位が必要。
長野県建築士会上伊那支部の坪木澄人支部長は、「専攻建築士制度を通して自分たちの品位を高めていきたい」とあいさつした。
坪木支部長から一人ひとりに認定書が手渡され、最後には坪木支部長自身も認定書を受け取った。 -
トモエ自動車商会が南信で初のエコアクション21認証取得
自動車販売や整備を手掛けるトモエ自動車商会(本社・伊那市、宮沢友浩社長)は10月30日、効果的に環境対策を行えるよう環境省が策定した認証・登録制度「エコアクション21」の認証・登録を自動車整備業としては南信で初めて取得した。
宮沢社長は「環境に対してわれわれがこの業種の中でできることを見つけていくことが大事なことかと思う」と語る。
同社では、06年10月から環境活動計画を立て、データをとり、研修活動などを経て、今回の認証・登録取得にいたった。同社で特に取り組んでいるのが、点検車検で排気ガスの数値を直接紙に書いて○×△で客に表示するなどのエコ整備や、パーツ交換の際に新品だけでなくリサイクルパーツの情報も与え選んでもらえるようにするなどの環境に配慮するサービス。
「排気ガスの量は、普段、お客様にはわからないので、ビックリされる方もいます」と同社の北沢修治さん。同制度取得に向け責任者となって活動してきた。
トモエ自動車商会では今後も環境に対する取り組みを継続し、中身をさらに充実させていきたいとのこと。 -
豊かな自然、思いめぐらせ西山山麓現地調査
宮田村の広域農道西側に広がる新田区の山麓一帯を観光エリアにしようと住民公募メンバーらで検討を始めた「西山山麓観光開発研究会」は11日、現地や太田切川を挟み対岸にある駒ケ根市菅の台を歩いて調査した。観光地として既に整備された菅の台と比較するなかで、豊かな平地林が残る宮田側の・ス西山・スをどう活用できるか、思いをめぐらせた。
16人が参加。黒川の清流を横目に見ながら平地林の中を通じる遊歩道「こもれ陽の径」を歩き、閉鎖後の後利用について検討が進む旧養魚場、駒ケ根市が整備した森と水のアウトドア広場、さらに橋を渡って対岸の菅の台まで足を運んだ。
約4キロをゆっくり4時間かけて歩いたが、メンバーの多くは新鮮な様子で「実際に歩いてみて良かった」と感想も。
ある参加者は「整備されている菅の台と同じことをしても難しいはず。自然が残されているということを大切にして考えていくべきでは」と話した。
研究会事務局の村産業建設課は「西山は自然に親しみながら周遊的に結ぶという点ではエリア的にも適しているはず。拠点施設の問題も含め、いかに手を入れて線で結んでいくかがポイントになる」と話した。 -
宮田ビジネス学院新卒者ら対象の全日制コース来春開設、不登校や中退の若者受け入れも視野に
社会人対象の職業教育を展開する宮田村商工会運営の宮田ビジネス学院は来春、若い人材育成を目的に新卒者らを主な対象にした全日(昼間開講)の2年制、1年制の計3コースを新設する。既存の学校教育の枠組みに対応できなかった不登校や中退した若者らの受け入れも視野に入れており「社会に出ればみんな横一線。一人ひとりに応じたカリキュラムで若い力を伸ばし、地域活性につなげたい」と話す。
同学院は2001年2月にパソコンスクールとして出発。以来コースを拡充し、04年からは3回に渡って国、県の公共職業訓練を受託している。
社会人や求職者を主にした利用者は6年間でのべ2千人にも及ぶが、さらなる人材育成に力を注ごうと、仕事経験がない新卒者や社会経験の乏しい若者に今回目を向けた。
1年制はパソコン検定や簿記などの資格取得も含め業務応用からビジネスマナーまで学ぶ「ITビジネス」と、ホームページ作成やCADなどの知識を実技を習得し、提案能力も養成する「Webデザイナー養成」の2コースから選択。
2年制は両コースを学ぶもので、年間授業時間は1150時間程度を計画している。
学生5人に1人の講師を配置する少人数教育を採用し、個別の進度で学習。社会人と同じ教室で学ぶことにより、社会と接する教育も充実させる。
近く募集要項をかため、地元の高校などへも周知する。
問い合わせは同学院(村商工会)85・2213。 -
リサイクルシステム研究会の会員企業に感謝状
天竜川本流と支流の水質調査「天竜川水系健康診断」を10年間継続してきたリサイクルシステム研究会(向山孝一会長)の会員企業20社に対し、県テクノ財団の萩本博幸理事長が9日、感謝状を贈った。
調査は水質の実態を把握するため、1997年に始まった。年1回、釜口水門縲恊テ岡県遠州灘河口の天竜川本流と天竜川に流れ込む支流約50カ所に測定地点を設け、2時間間隔で24時間にわたってCOD(化学的酸素要求量)などを調べた。
萩本理事長は会員企業にそれぞれ感謝状を手渡し、活躍に期待。
向山会長は「会員企業のチームワークが継続につながった。業種を超えたつながり、地域への広がりなど伊那谷を環境技術の集積地にしたい」と述べた。
水質調査の概要などは冊子「伊那谷の企業者員と竏註・nの仲間たちによる諏訪湖・天竜川水系健康診断10年の軌跡」=A4判、110ページ=にまとめた。千部作成し、会員企業や上・下伊那の小・中学校に配布する。
循環型社会の構築に向けては、天竜川美化活動「天竜川水系環境ピクニック」、使用済みコピー用紙を循環させるシステムの構築なども展開している。
会員企業は上・下伊那の電子部品、食品、建設などで構成される。 -
そば・天ぷらの天七、名物おかみ、伊藤美喜子さん
先日、飯島町の成人大学センターで「新そばを楽しむ会」を開き、町内外から百人が来場、飯島産の新そばをたん能した。
「友だちが友だちを呼んで、百人にもなってしまった。ゆで立てを召し上がっていただくには80人位が丁度いいのだが、常連さんで断れず、定員をオーバーした。地元のそばを大切に、天七を愛してくれる地域のみなさんのお蔭でにぎやかにできた」と感謝する。
1941年七久保村に生まれ。JAに勤め、バレーボール部員として、県大会に出場するなどスポーツウーマンだったとか。64年、小中学校で机を並べて学んだ幼馴染の伊藤修さんと結婚。長距離の運転手で外食が多かった修さんは「ちょっと評判が良くなると、値段が上がったり、ネタが変わって、いつもがっかりさせられる。お客様をがっかりさせない店を作ろう」と提案。結婚10周年の74年2月の開店に向け、伊那市の赤羽すし天ぷら店に修業に通うために急きょ、1カ月で車の免許を取得し、7月から開店する翌年2月まで、7カ月間で天ぷらの基礎を習得した。「天ぷらは火加減が難しい。特にエビを真っ直ぐに揚げるには仕込みを丁寧にしなくてはならない。エビに衣の花をつけるには熟練の技がいる」とか。
74年2月、JR飯島駅前に間口2間、13席で開店。「女の人が1人で天ぷらを揚げている」と珍しさも手伝い、店は大繁盛。「揚げたてと、ネタの鮮度、揚げ油にもこだわった」。
当時、JR飯島駅は急行も停車し、「そばを食べたい」という客も多く、修さんは自分も店に入り、そばを提供しよう、ここでは手狭、部屋のある店を建てようと言い出した。
早速、修さんは東京の片倉庵の片倉康雄さんに師事、1カ月間、集中的にそば打ちを習い、82年7月に、現在地に移転新築した。
90年、個人から有限会社に改組し「待っているだけの商売は辛い。こちらから営業したい」と、大厨房を備えた「セレモニー天七」を建設、慶事や仏事、ホームパーティーなど今も出張料理に力を入れている。
飯島町産の地粉を使い始めたのは98年から。減反政策で町内でもソバ田が増え、病死した夫の後を継いだ次男の昇志社長の提案。磨きから石ぬき、石臼びきの一連の作業で、他の産地に負けない食味になった。「伊那谷は昼と夜の寒暖の差が大きく、おいしいそばになる」とか。
「越百そば」のネーミングはふるさとの山、越百山と百を越すという縁起を担いだ。「越百そばをPRしようと、歌も踊りも作った。将来はぜひ、飯島地区の盆踊りで踊りたい」と張りきる。
そばの打ち手は湯沢好廣さん・今朝男さんの2人。「2人ともプロ、丁寧に心をこめて、しっかり打っている」と全幅の信頼を寄せる。
「飯島のそば人口を増やしたい。そばの店がもっと増え、『飯島にはおいしいそばがある』と言われるようになればうれしい」と笑顔を向ける。
定休・月曜日、営業時間午前11時30分縲恁゚後1時30分、午後5時30分縲・時。詳細は同店(TEL86・3055) -
さくら丼
先日、飯島町のいいちゃん文化祭で初めてさくら(馬)丼が販売され、好評。内容はイベントということもあり、牛丼の馬肉バージョン風▼飯島町の名物丼、さくら丼はふるさとCM大賞を機に、05年4月「馬馬ん馬ん馬ん」と鳴り物入りで発売。11店が馬肉を使う事が共通で、後は各店オリジナル、ユッケ風、牛丼風など▼発売から2年半が経過したが「さくら丼」と言っても各店違いが大きく、イメージが沸かない。隣市の「ソースかつ丼」と言えば、ジュージューと揚げたてカツが想像でき、生つばゴクンだが、さくら丼にはそれがなく、名物丼としては不利。イベント参加を機に、共通さくら丼を開発したらどうか。さくら丼が全国レベルで認知されるには絶対必要(大口国江)
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アルプス中央信用金庫中小企業景気レポートから見る
アルプス中央信用金庫はこのほど、上伊那の中小企業を中心に事業継承についてのアンケートをした。
それによると社長(代表者)の年齢層に対する問いでは、「60歳代・70歳以上」の答えが、不動産業100%、卸売業59%(少数点以下四捨五入)、製造業50%、小売業46%、建設業33%、サービス業32%の順で多い。
サービス業が唯一「20・30歳代」(23%)で10%を超え、「70歳以上」は0%と年齢層が他の業種に比べ若い。対称的に不動産業は「60・70歳以上」で構成され、高齢化が顕著に見られる。
事業承継に対する認識についての問いには「経営問題のひとつだと認識している」がすべての業種で5割以上を占めた。「最優先の問題だと認識している」と答えたのは小売業36%、卸売業33%、製造業29%、建設業26%、サービス業14%、不動産業0%。「経営問題とは認識していない」の答えはサービス業18%、卸売業17%、不動産業17%、小売業8%、建設業8%、製造業6%となった。
事業承継への対応は「対応できている」が卸売業58%、建設業23%、サービス業18%、製造業18%、小売業16%、不動産業0%。「対応を進めている」は製造業44%、建設業33%、小売業28%、サービス業23%、不動産業17%、卸売業8%。「今後対応予定である」は不動産業67%、小売業36%、建設業26%、製造業25%、サービス業23%、卸売業17%。「対応していない」はサービス業27%、小売業20%、建設業18%、卸売業17%、不動産業17%、製造業11%の順となった。
社長(代表者)が60歳以上のみの不動産業は「経営問題のひとつだと認識している」が83%と最も多いものの「対応できている」「対応を進めている」の合計は17%(平均54%)と最も少ない。
不動産業に次いで「社長(代表者)が60歳以上」が多い卸売業は「最優先の経営問題だと認識している」は小売業に次いで多く、「対応できている」「対応を進めている」の合計は67%と最も多い。
後継者へ事業承継する際に「どのようなことが問題になるか」の問いには「事業の将来性」「後継者の力量」「取引先との信頼関係の維持」などの答えが各業種で多い。またサービス業、不動産業は「候補者の不在」という答えも多かった。 -
創業支援センター 開所から半年
新規創業者の支援を目的とした伊那市創業支援センターが開所してから半年が過ぎた。当初、2社の入所だったが、4社に増え、市は「ベンチャー企業の集積効果が出ている。滑り出しは良い」とし、市内に立地してもらえるように支援していく。
創業支援センターは上伊那で初めて開所。新しい技術や製品の研究・開発などを希望する起業者に対し、貸し工場・事務所を低コストで提供している。使用期間は3年以内で、電気部品製造、高分子シルク商品の企画開発などが入所する。
そのうちの一つ「GAST JAPAN」は機械構造部品の製造などを手がけ、10月中旬、伊那総合物産展示会&商工祭で土壌の成分を分析する自動判別器、実用研究中のデジタルカメラや携帯電話に使う部品の圧電リニアモーターなどを展示した。
10年3月末までの入居で、横尾嘉也社長はゆくゆくは伊那に事務所を構えたいと考えている。
新規創業者は随時、募集中。市には月1縲・件の問い合わせがあり、年度末には8割の入所を達成したいとしている。
1室の広さは25縲・56平方メートル。共同で使用する会議室や打ち合わせコーナー、トイレなどもある。
問い合わせは市産業立地推進室(TEL78・4111内線2433)へ。
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センター内で実用研究に取り組む企業 -
納税功労、坂井武司さん(77)
秋の叙勲で上伊那郡ではただ1人、飯島町七久保の坂井武司さん(77)=坂井武司税理士事務所長=が納税功労で旭日小綬章を受章した。
「昭和46年(1971年)税理士事務所開設以来、期限内の完納や納税準備貯金の推進、書や作文を通して、小中学生の納税教育など、長年続けてきた納税貯蓄組合の活動が評価された。私個人でなく、貯蓄組合がいただいた章」と喜ぶ。
1930年七久保村(現飯島町七久保)生まれ、配属将校だった父の転勤で、東京の赤坂で幼年時代を過ごし、小学1年の時、祖父母を頼り、七久保村に疎開した。旧制飯田中学2年生の時、父が千島列島で戦死。48年、旧制中を卒業すると、友人に誘われるままに、仕事の内容も知らずに、関東信越国税局飯田税務署に入庁。「3カ月でいやになったが、若いエリート署長からしっかりと教育を受け、税の厳しさや重要性を認識するようになった」。4人兄弟の総領で、父が戦死したという家庭的な事情が考慮され、勤務地は伊那と飯田の2税務署を行ったり来たりしていたが、71年に東京への転勤の話が出た。母に「米位は買ってやるから、副食位は買えるだろう」と背中を押され、税務署を辞めて独立、現在地に税理士事務所を開設した。「当時は経済は高度成長期で、脱サラし下請け会社を始める人が多く、仕事はこなしきれないほどあった。寝る間も惜しんで働き、体を壊し、十二指腸潰瘍、C型肝炎にもかかってしまった」。
バブル期からバブルが崩壊し、飯島町に影響が出始めた平成不況の真っ只中の98年に、町商工会副会長から会長に就任した。「役員の受け手がなく、やむを得ず」とか。町商工会長3期目、県商工会連合会上伊那支部協議会会副会長も3期目。「資本力のある大型店とは仕入れ価格が違い、売値では対抗できない。高齢化の進行により、購買力も低下している。産業が少ないから、若い人が都会に出てしまい、老人世帯が増える、小売業依然として厳しい」と憂慮する。
また、納税貯蓄組合関係では県連合会長のほか、関信局管内納税副会長、全国納税貯蓄組合連合会理事も務める。「戦後の混乱期に、滞納者が激増する中で、1度に納付するのは大変だからと、国の指導で始まったのが税の分割、納税貯蓄組合」と組合の歴史に触れ、今後の活動に、租税教育や準備納税の推進、納税思想の高揚-を挙げる。
最後に個人として「会社法や財務諸規定、会計基準、商法など、税務を取り巻くさまざまな法律は、時代の変化に伴い、日々変わってきている。変化に対応できるように、税理士本来の勉強をきちんとしたい」と意欲を見せる。妻と2人暮らし。(大口国江) -
飯島町・中川村および上伊那の経済動向と課題
飯島町・中川村広域連携商工会は31日、飯島文化館で、講師に日銀松本支店の松永哲也支店長を招き「経済講演会」を開いた。両町村から約百人が聴講した。
「飯島町・中川村および上伊那の経済動向と課題」と題した講演で、松永支店長は「外貨を稼ぐには、製造業の誘致と、観光、公共事業が3本柱、現在、
元気がいいのは、製造業だけ」と分析し、経済の動向を示す指標、有効求人倍率を挙げ、「上伊那は県内では勝ち組。企業進出が活発で、人口減少や高齢化を食い止めている。まじめで勤勉な人柄、中京圏への交通の便もいい。工場立地はインターのある駒ケ根市よりも不利だが飯島、中川ともに7キロと近く可能性は大きい。農地を含めれば、平坦地もある」と、工業立地への取り組みの強化を示唆し、観光については「牧歌的な風景、団塊の世代をターゲットにした滞在型の観光も考えられる。名所やさくら丼など名物もある、みんなで集まり、共同で点と線を結び、面に伸ばしていく工夫を」と呼びかけた。
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伊那地域技術相談会
県工業技術総合センターと伊那商工会議所が主催する伊那地域技術相談会が30日、伊那商工会館であった。伊那では初めての開催。上伊那郡内の製造業を中心に、約30人が出席し、センターの技術支援内容の説明を受けた。
情報技術部門の丸山久友部門長は、グローバル化が進むなど技術的な取り組みが重要度を増す中、地域企業の気軽な相談相手としてセンターの活用を促した。
センターの材料技術、精密・電子技術、情報技術、食品技術の各部門から職員が出向き「最適加工条件探索装置による微細軸加工」など技術支援事例の紹介、「高周波通信技術分野の研究開発」など最近の技術的トピックの提供などがあった。
そのあと、希望する企業の技術課題について個々の相談に応じた。
工業技術総合センターは県の試験研究機関で、05年4月、県内にあった工業関係の4試験場を統合。県内産業の中核的技術支援拠点として技術相談、依頼試験、研究開発、人材育成などの技術的ニーズにこたえている。 -
長野県経営者協会上伊那支部「職場リーダー交流研修会」
長野県経営者協会上伊那支部人材育成委員会は26日、第40回職場リーダー交流研修会を辰野町のたつのパークホテルで開いた。上伊那の21事業場から70人が参加し、「活気のある笑顔あふれる職場づくりのために」をテーマにグループに分かれて意見を交わした。
異業種の職場リーダーが集い相互啓発を目的とした交流研修会。27日までの2日間の日程でグループごとに討議し、2日目にグループ内の意見、行動目標などを発表する。
開会式でオリンパス辰野事業場の宮沢清事業場長は、「人を育てる明るい職場をつくるのは永遠のテーマ。簡単に答えが出るものではない。ぜひ皆の意見を出し合い、真摯に検討し、職場に帰って生かされる研修になるよう期待する」とあいさつした。
全体会で、人材育成委員長のオリンパス辰野営業場総務部長・金子唯義さんは、職場のあるべき姿・理想と現実のギャップを埋めるためPDCAを繰り返しスパイラルアップする大切さにふれ、「志あるところに道は開ける。答えはあなたの中にある」と話した。
参加者は研修会の最後に3カ月後の自分あてに各自が実践する目標を含む手紙を書く。来年2月にフォローアップ研修を開き、手紙を基に目標が実践できているか確認する。 -
約百人が香り豊かな新そばを楽しむ
飯島町のそば処天七(伊藤昇志店主)は24日夜、成人大学センターで恒例の「新そばを楽しむ会」を開いた。町内外から家族連れなど約百人が来場、香り豊かな飯島産の新そばをたん能した。
この日は手打ちの二八そば、250食を用意、ざるで提供した。
そばのほか、同店の人気メニュー天ぷらの盛り合わせ、オードブル、各種飲物も並べられた。
乾杯に先立ち、伊藤店主は「おいしい飯島の新そばを食べながら、楽しいひとときを過ごして」とあいさつ。 この後、大皿でゆでたてのそばが次々と、テーブルに並べられると、参加者はおう盛な食欲を見せて、たちまち平らげていた。
町内から参加した男性は「新そばは香りがいい」「喉ごしも最高」と満足そう。
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新そばの舌鼓を打つ参加者
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AREC伊那分室など 連続セミナーはじめる
上田市産学官連携支援施設AREC(エイレック)伊那分室と伊那市は23日夜、市駅前ビルいなっせで、地元の企業情報を発信する連続セミナーの初回を開いた。箕輪町の精密機械製作、金属プレス加工「ミカドテクノス」の伊藤英敏社長が「私のアイデアの源」と題して話した=写真。
ミカドテクノスは06年度、中小企業研究センターの「グッドカンパニー賞」で特別賞を受賞。真空中で加熱冷却してプレス加工する「真空プレス」などの開発に取り組んでいる。100以上の特許を持ち、それらは独自の発想により生み出してきた製品ばかりだ。
伊藤社長は自社で開発した、金属や微粉末、樹脂、ゴムなどを使ったプレス加工の商品などを集まった約20人に紹介。「自分で工夫しながら仕事を続けないと長続きしない。それらは自分から行動しないと得られない」などと仕事の取り組み方を話した。
ものづくりのアイデアは「どこでひらめくか分からないもの。よく遊び、いっぱいしゃべることで生まれる」。人生にはいろいろな考え方があり、理解者や協力者を得て、より多くの経験を積み、五感で考え、好奇心で日々新たな挑戦をしてほしい竏窒ネどと呼びかけた。 -
伊那商工会議所会頭は向山公人氏が再任
伊那商工会議所臨時総会が25日、市内であり、10月末で任期満了となる会頭の選任では、現職の向山公人氏(65)=伊那ケーブルテレビジョン社長=を再任した。
副会頭には、現職の池上直樹氏(47)=大十=に代わり、荒木康夫氏(51)=ニシザワ=を新任。川上健夫氏(57)=サン工業=、藤沢秀敬氏(54)=伊那バス=は再任となった。
向山氏は、県議として行政とのパイプ役を果たせる人材であることなどが高く評価されたほか、荒木氏については、生活圏、経済圏が広域化する中、広域的なまちづくりに取り組んでもらうため、副会頭に新任した。
2期目を務める向山氏は「景気は上昇気味だが、中小企業はいまだ厳しい状況。中小の商店が元気にならなければ地域も元気にならない。そこに軸足を置いて取り組んでいきたい」と語った。また、伊那市商工会との合併協議については「避けて通れない問題。県が示す21年度末が一つの目途となると思うが、どういう形が一番いいか、互いに話し合っていきたい」とした。
任期は11月1日から2010年の10月31日までの3年間。 -
駒ケ根商工会議所新役員選出
駒ケ根商工会議所は24日開いた臨時議員総会で第22期(07年11月1日縲・0年10月31日)の新役員を選出した。新会頭には現副会頭の山下善広氏(66)=駒ケ根電化社長=が決まった。副会頭3人は山浦速夫氏(66)=ヤマウラ最高顧問会長、坂本寿雄氏(62)=坂本電機社長、田中昇氏(54)=田中燃料店社長、専務理事は吉瀬徳重氏(59)=駒ケ根商工会議所=で、いずれも新任。
山下氏は会見で「グローバルな動きを敏感にキャッチし、迅速に判断して間違いのない運営をしていきたい。役員一同若返ったのでフレッシュな感性で引っ張っていきたい」と述べた。運営の重点について、中心市街地の活性化、工業の振興、雇用対策、観光振興、行政との連携強化竏窒ネどを挙げた。
監事は次の皆さん。
気賀沢徳義(68)=内田屋社長、加藤和美(67)=駒ケ根自動車産業社長、新井和幸(57)=新井税理士事務所長 -
エムウェーブで宮田村をPR
宮田村観光協会は20、21日に長野市のエムウェーブで開かれた「長野まるごと秋祭り」にブースを出展。特産品を販売して、村の良さをPRした。
同協会は前身のふるさと自慢から出展を続けており、この日も特産品の生産者ら7人が現地で接客販売。
ワインの試飲や試食などもふんだんに持ち込み、ブース前には長い列もできた。
1位に特産山ぶどうワイン、2位にときわのドレッシング、3位に宮田とうふ工房の大豆かりんとうが当たる抽選会も。4位にはこまゆき荘の入浴割引券が当たるなどハズレなしで、買い上げた客は思わぬプレゼントに喜んでいた。 -
ニシザワ チェッカー技術向上会
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は18日、同市中央区の伊那商工会館で、上伊那中心に展開する約50店舗の中から主要13店舗のチェッカー(レジの接客担当者)を対象とした技術向上会を開いた=写真。
接客技術の向上を目的とした26回目の大会。本年は、9月中旬縲・0月初旬にあった各店舗技術向上会で選ばれた、店長を含む74人の参加者から上位16人が出場。本大会では3人の模擬客を接客する中での正確さ、スピード、接客度の項目で腕を競った。
荒木社長以下同社幹部や伊那消費者の会員ら約20人が審査員を務める中、出場者は正確で迅速なレジ打ちを披露し、笑顔で接客した。その所作を大会に出席した各事業部の見学者らが見習った。
受賞者は次のみなさん
▽団体賞(1)ショッパーズ福岡食彩館(2)ショッパーズ信大前食彩館(3)ベルシャイン諏訪インター店、努力賞=ベルシャイン駒ヶ根店▽最優秀賞=中島光津子(ベルシャイン伊那店)▽優秀賞=橋爪洋子(ベルシャイン駒ヶ根店)竹村豊子(ショッパーズ信大前食彩館)田畑弘美(ショッパーズ高遠食彩館)▽お客様接客賞(社外審査員のみの採点)=中島光津子(ベルシャイン伊那店)青木美景(ショッパーズ双葉店)田畑弘美(ショッパーズ高遠食彩館)▽最優秀新人賞=加々美恵美(ショッパーズ通り町店)▽優秀新人賞=藤井麻衣子(ベルシャイン駒ヶ根店)小林加奈(ベルシャイン諏訪インター店)中山麻実(ベルシャイン伊那店) -
駒ケ根商工会議所渋谷会頭退任表明
駒ケ根商工会議所の渋谷敦士会頭(74)は19日、任期満了となる10月31日限りで退任することを発表した=写真。理由について渋谷会頭は「若い人たちに地域振興に携わってほしいという思いがあり、正副会頭や常議員の年齢上限の目安を75歳としたらどうかと8月の常議員会で提案して了承された。私も来年75歳になることからこの際退任を決めた」と話した。退任後も顧問として残る。
同商議所は24日に議員総会を開き、会頭以下新役員を選出する。新会頭には3人の副会頭のうち田中一正氏(71)=田中薬局社長、山下善広氏(66)=駒ケ根電化社長=のいずれかが就任するものと思われる。
渋谷氏は常議員を経て2001年に副会頭。芦部次郎前会頭の死去に伴い、03年12月に会頭に就任した。現アルプス中央信用金庫相談役。 -
駒ケ根市経営講座第2回
駒ケ根市、駒ケ根商工会議所、テクノネット駒ケ根は18日、駒ケ根経営講座の07年度第2回講座を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。地元企業の経営者や管理者など約50人が集まり、オリンパスCSR本部のCSR推進部長竹内康訓さんによる講演「CSR活動にどのように取り組むか」を聴いた=写真。
CSRは「企業の社会的責任」と訳されるが竹内さんは「当社での導入以前はリスクマネージメントのことと思っていたくらいで、本質を理解していなかった。定義するなら『経済的側面と社会・環境的側面の価値を同時に追及する自主的な取り組み』が適当だと考える」とした上で「社会的公正性の問題、地球環境の問題として、今後は持続可能な発展を目指した取り組みが国境を超えて求められる」と話した。
講座は来年3月にかけ、計5回開かれる。 -
諏訪圏工業メッセ2007に250社
上伊那からも20事業所が出展・技術アピールで取引拡大ねらう諏訪圏工業メッセ2007が18縲・0日、諏訪市の旧東洋バルブ諏訪工場跡地をメーン会場に開かれている。諏訪圏を中心に250の企業・団体が出展。上伊那からも約20社が参加し、新規受注などをねらって自慢の技術をアピールしている。諏訪圏の行政、経済団体などでつくる実行委員会が主催。上伊那からの出展は「精密・切削」「プレス」「治工具・金型・専用機械」「電気・電子」「表面処理・メッキ熱処理」「光学」「完成品」の7部門に各1社、、グループ部門に8企業・団体。出展常連もあれば、初参加もあり、それぞれ工夫を凝らしたブースで関心を集めている。
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プレス部門出展の共和(箕輪町)は、自社開発のトランスファーロボット加工による、金属プレス製品のコスト削減を提案。三次元NCロボットの効果を訴える。
小松浩総リーダーは「金型、プレスとロボット装置を同時に扱っている企業は国内でもまれ」として、30年以上前からロボット開発に取り組んできた実績をアピールする。
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完成品部門には、防犯用電子機器の設計、開発製造のアジャイルシステム(南箕輪村)が出展する。今メッセでのテーマは「住宅セキュリティ」。
建物の温熱および構造状態の監視機器・耐震機器などを展示し「耐震工法」と「制震工法」を合わせた強化システムを提案する。中島光彦社長は「地震から身を守り、住宅寿命も延ばすことができる」としている。
同社は「園児を守る緊急救助システム」も展示。中島社長は「地域ぐるみで子どもを守る発想で、塩尻市の保育園などで取りいれられている」と自信を見せる。
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電気・電子部門では画像処理の専業メーカー・アルゴル(南箕輪村)が各種画像検査装置を展示して「元気」を示す。
今年6月に完成した新製品「組込型画像処理装置」は、画面が本体に組み込まれ、タッチパネル操作に。担当者は「場所をとらないので狭いところにも設置できる」と訴える。
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グループ部門に宮田村商工会の一員として出展した宮田アルマイト工業は、RoHS(特定有害物質の使用制限についてのEU指令)に対応したノンクロム表面処理の量産システムを確立。そのためのラインを3倍に増設した。ノンクロム処理の量産対応は全国的にも注目を集めている。
清水光吉社長は「各メーカーがそれぞれ異なったノンクロム薬品を指定してくるが、それに対応できる。薬品を増やすには相当の投資が必要だが、うちはそれを見越して先行投資してきた」と説明している。
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諏訪工業メッセ2007は、午前9時30分縲恁゚後4時30分(最終日は午後4時まで)。問い合わせは実行委員会事務局(TEL0266・54・2588)へ。 -
「1店逸品運動」勉強会
魅力ある個店づくりを目指し、独自の商品やサービスを提供する「1店逸品運動」の取り組みに向けた勉強会が16日夜、伊那市生涯学習センターであった。伊那市山寺縲恊シ町の商店主らでつくる商店街活性化イベント委員会主催。
講師に、静岡県呉服町名店街一店逸品委員長の大野義久さんを迎え、個店の資質向上のために委員会を立ち上げた経過、商品開発、活動内容などを聞いた。
商品開発では、つえと傘の機能を併せ持つ「つえ傘」などを紹介。なぜ、新商品が生まれたのかを消費者に伝えることや、失敗してもなぜ失敗したのかを詰め、突き進む熱意の必要性を挙げた。
運動によって▽他店で何を売っているのか商店街で情報共有できるようになった▽呉服町に行かなければ、その商品は手に入らないという他地域との差別化を図ることができた竏窒ネどの効果があるとし「客が買い物をするとき『呉服町』を思い出してもらえるように情報を発信する」など体験を交えて話した。
会場に集まった商店主ら約40人はメモを取るなど熱心に耳を傾けた。
活性化委員会では「逸品」のとらえ方について、個店の売りとするのか、他と比べて特化したものとするのか、考えを統一し、本年度中に方向づける。
伊那商工会議所は本年度、「1店逸品運動」支援事業を盛っている。