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南信の宅幼老所が集合
現場の悩み共有しよう小規模ケア施設の現状と抱える悩みを共有しようと、南信の宅幼老所など21施設が集った実践報告会と交流会が1日、南箕輪村の大芝荘であった。南箕輪村の「かいご家」・伊那市の「ひなたぼこ」・宮田村の「わが家」が幹事を務め、県宅老所・グループホーム連絡会がバックアップした。昨年の諏訪での開催に続いて2回目。唐木一直南箕輪村長や県コモンズ福祉課・上伊那地方事務所厚生課職員も参加した。
実践報告会で飯島町「まんてん」の与曽井学さんは、家族が夜間介護しきれなくなった高齢者を対象にしたナイトケアの実情を報告。「本人と向かい合えば、家族も驚くほどキチンと夜を過ごすこともある」と話した。
諏訪市「あやとり」の阿部尚子さんは、収容定員を増やすと常駐管理者の増員が必要になるなど、「補助金削減の中で経営的な問題が多い。特に男性職員の確保難が大問題」と訴えた。
宮田村「わが家」の大石ひとみさんは、粗暴な振舞いが多くなった認知症の男性の介護実践をリアルに報告。「正直うまく行かなかったこのようなケースから、自分たちの弱さを学んで行きたい」と語った。
交流会では、介護保険法改定に伴う食材料費全額利用者負担が1日から実施されたこともあり、会場のあちらこちらで、これへの対応策をめぐる議論が沸騰。「負担分を値上げしなくてはやっていけない」「でも、法が変ったからすぐ利用者に負担してというのでは自分たちの気がすまない」など活発な意見が交わされた。
厚生労働省が補助金をつけるなどして推奨するパワーリハビリについても「大規模施設で1日30分パワーリハビリをやるより、小規模施設や自宅の日常生活の中で体を動かした方が実際に効果が大きい」などの疑問が多く出されていた。 -
認知症の介護方法
認知症への理解を深めてもらおうと駒ケ根市は29日、「認知症の方と向き合う家族の介護方法」についての講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。お年寄りの介護に悩む人たちなど約70人が集まり、長野市で宅老所を運営するNPO法人「グループもみじ」の理事長田中正廣さんの講演「認知症高齢者へのやさしい関わり方」を聞いた。
田中さんは「認知症のお年寄りを自宅で介護すると修羅場だ窶狽ニいわれるが、私の宅老所では多くのお年寄りが朝から晩まで何事もなく過ごしている。何が違うかといえば、家庭では認知症に対する理解が浅く、お年寄りが望むことと違うことをやっているからだ」と解説。「認知症は心の病気ではなく、脳の老化現象だから、時間の流れや記憶などに障害はあっても何もかもが分からなくなるわけではない」として正しい関わり方の重要性を訴えた=写真。
ボケを予防する方法として「年寄りに楽をさせるとボケやすい。何か役割を受け持ってもらい、頭と体を使うことが効果的」とアドバイスも付け加えた。 -
宮田村なごみ家の作品展3日に
宮田村の福祉交流施設なごみ家は3日午前10時から、利用者や地域の人の作品を一堂に集め「第2回なごみ家作品展」を同所で開く。昨年も好評だった手作りの大型紙芝居の上演もあるほか、午後1時からは三浦史郎さん、みをさん親子(塩尻市)の講演会も開く。
作品展には絵や書道、写真、手芸、折り紙など約100点にも及ぶ多彩な手づくり作品が集合。
大型紙芝居は「浦島太郎」を題材に選び、利用者や施設スタッフが作成した。今年は村の介護予防教室の高齢者も協力し、見事な出来映えで完成。当日は午前中の時間帯に上演する予定だ。
三浦史郎さんは事故のために体が不自由になったが、芸術など多彩な活動を展開。母親のみをさんは介護にあたりながら、史郎さんの口頭詩を記録し続けている。 -
知的障害者通所授産施設「ほっとワークス・みのわ」開所
長野県社会福祉事業団が運営する知的障害者通所授産施設「ほっとワークス・みのわ」(宮脇孝浩所長)が1日、箕輪町大出山口に開所した。伊那市から辰野町の在宅やグループホームに暮す20人が通い、パンの製造販売や企業受託作業に取り組む。
西駒郷から地域生活移行した人や地域の在宅障害者に作業の場を提供し、利用者の自立と社会経済活動の支援が目的の施設。地域住民や家族との交流の場としてふれあいの輪も広げる。
パンづくり班は、1日600個製造できる機器を導入して出前販売する。3日からクロワッサンやあんぱんなど6種類を製造し、辰野町と箕輪町の役場などで販売。室内作業班は企業からの受託作業をする。来年4月からは、農園芸班がパンや給食の食材、新種野菜を作る予定。
職員は作業支援員ら10人。利用時間は午前9時-午後4時。利用日は土・日・祝日を除く毎日で盆と年末年始は休日。送迎サービスがある。
施設はパン工房、食堂、厨房、作業室、会議室、医務室、相談室など。鉄骨造平屋建。敷地面積2010・55平方メートル、建築面積436・81平方メートル。
開所式で宮脇所長は「利用者が充実した日中活動が送れるよう職員一丸となって支援していく」、利用者代表の木下節三さんは「皆さんと楽しく、仲良くやりたい。よろしくお願いします」とあいさつした。内覧会では“ほっとなパン”の試食もあり、「おいしい」と好評。来賓や地域住民らが次々と焼きたてパンを味わっていた。 -
上伊那手話サークル結成25周年記念大会準備会
結成25周年の節目に、歩みを振り返り、一般にも活動を知ってもらおう窶狽ニ、上伊那手話サークル(会員110人)は10月2日、高遠町福祉センター「やますそ」で年記念大会を開く。準備会が27日、伊那市の福祉まちづくりセンターであった。
上伊那の手話サークル6団体と要約筆記グループが集まり「手話活動団体の間のにつながりをつくり、情報を共有しよう」と結成。手話を学び社会に広めることで、聴覚障害者への理解を求めたり、社会参加を促進。聴覚障害者のイベント協力も積極的に取り組んでいる。
県聴覚障害者協会上伊那支部と共に活動し、聴覚障害者とのつながりも深めている。
大会は、手話劇などで25年間の活動を紹介。手話の分からない人でも分かるように配慮し、一般にも参加を呼びかけている。尾曽共春実行委員長は「新しく入ったメンバーには歴史を知ってもらい、一般の人には一層の理解を求めていきたい」と語った。 -
福祉作業所の利用者にボランティアで調理指導
宮田村に住む元給食調理員の3人が、村福祉作業所の利用者に料理の作り方を指導するボランティアを始めた。教えてもらったメニューを家庭でも実践した利用者がいるなど、好評だ。
同作業所は昨年まで、村の栄養士の指導で定期的に調理実習。今年からは月に1回ほど、ひとりの利用者が責任を持って全員の昼食を調理することになった。
メニューを決めることから始まるが、その介助をするのが3人のボランティア。今までの経験を活かして、美味しい調理法を利用者に教えている。
「食べるものって誰でも興味あるでしょ。自分の手で調理することで、少しでも満足感を感じてもらえれば」とボランティアの女性たち。
同作業所は「調理指導も含め、この施設は地域のボランティアが大きな支えとなって成り立っている。本当にありがたい」と喜んでいる。 -
宮田村の福祉ふれあいまつりに子どもたちが協力
宮田村の第11回福祉ふれあいまつり(実行委員会主催)は24日、村民会館で開いた。約2千人が来場。各種催しが行なわれたが、運営に協力する子どもたちのボランティアも数多く、地域で支えあう福祉の原点にふれた。
障害者やボランティア団体が出演する「ふれあい発表」のほか、作品展などで会場は例年以上の人出。村福祉作業所や西駒郷、伊那養護学校の製品即売も賑わった。
宮田中学校の生徒会役員とボランティアサービス委員会の50人は、会場運営に協力。
来場者に配るおにぎりをむすんだり、ポップコーンや綿あめのサービスコーナーに立つなど接客に励んだ。
同生徒会の平沢翔太副会長は「ありがとうって、言ってもらえてやりがいがある。色んな人と接することができて良い経験になった」と話した。
また、開会式では宮田小、中学校の吹奏楽、東保育園の歌や踊り、宮田太鼓子ども連の演奏などもあり、子どもたちが大きく貢献した。
村社会福祉協議会の縣忍事務局長は「福祉って本当は何か身構えるものではなく、このようにみんな一緒に参加してもらうことだと思う。今後も続けたい」と話していた。 -
認知症講演・フォーラム
「ぼけ老人を抱える家族の会」長野県支部(関靖代表)は19日、認知症についての講演とフォーラムを駒ケ根市の県看護大講堂で開いた。約120人が参加し、認知症への理解を深めた。
講演では県看護大で老年看護学を教える奥野茂代教授が「認知症高齢者ケアの動向」について話した。「認知症は以前は痴呆症と呼ばれていた。脳の機能が低下することにより物忘れや判断力低下などの症状が起きる。しかし、何もかも分からなくなるわけではなく、通常の人と変わらずにできることも多い」とした上で「大切なことは一人の人間として尊重し、前向きな気持ちで接すること」と訴えた=写真。
講演後、駒ケ根市の福祉担当者や介護の専門職らによる討論なども行われた。
参加者には「認知症サポーター」の証としてオレンジ色の腕輪が主催者から配られた。 -
宮田村中越区と大久保区で敬老会
敬老の日にあわせて宮田村内では、町2区、町3区、大田切区、つつじが丘区、大久保区、中越区でそれぞれ敬老会が開かれた。各公民館分館が主催。余興や美味しい食事でもてなし、ともに長寿を祝った。
中越区は集落センターで開き、70歳以上の80人のうち50人が出席。分館が中心となり、手作りでアットホームな雰囲気を演出した。
踊りや歌などの演芸も。子どもと若い母親たちがダンスを披露すると、参加者は目を細め、手をたたいて喜んでいた。
近藤健一分館長は「これからも人の絆を大切にして、中越をみんなでつくっていきましょう」とあいさつした。
大久保区の敬老会は70歳以上の66人が出席。小学生が作文を発表するなど、住民一緒になって高齢者に感謝の気持ちを伝えた。
また、地区に伝わる獅子舞や各グループの出し物もあり、参加者はご馳走を口にしながら楽しんでいた。
村内の他地区は春に敬老会を行なっている。 -
NPO法人「まほろば」
4月にNPO法人の認可を受け、移送サービスを主に事業展開する「まほろば」。
障害者や高齢者など交通弱者の行動を支え、生活支援の継続・安心のサービスの提供に務め、だれもが住みやすいまちづくりに尽くすことを目的としている。伊那市から重度身体障害者移動支援事業の一部委託を受ける。協力員は利用者、ボランティアを合わせて約150人。
98年の長野パラリンピックを機に、障害者やボランティアらでふれあい委員会を組織したのが始まり。01年3月に「友の会」を立ち上げ、04年には「できる人が、できるときに、できることをする」精神で集まった仲間と一緒に「移送サービス信州」と名称を切り替えた。
車いす2台が乗車できる福祉車両やリフト車、普通車を所有し、ボランティア約10人が運転手を務める。利用者(会員制)の通院や買い物、筋力トレーニングの送迎など伊那市を中心に活動する。
事務所の電話にはリンリーン、リンリーン…とひっきりなしにかかってくる。予約はあるものの、ほとんどが直前の申し込み。「買い物に行きたいんだけど」「今、○○にいるから、来てくれない」…。事務所では運転手の手配、調整などに追われる。
ご飯の時間が不規則になるなど自分の時間はなかなか取れないが、それでも「利用者から『感謝してるよ』と言われると、やめられないのよね」と三沢尚子理事長。
04年3月、国土交通省から「福祉有償運送及び過疎地有償運送にかかる道路運送法第80条第1項による許可の取り扱いについて」の通達があり、道路運送法上の許可が必要であることが明確化された。
三沢理事長は「規制がかかると、困っている高齢者がはじき出されてしまうのではないか」と危ぐする。「国民年金だけでは、病院に行くことができない」と話す高齢者を何とかしたいという思いがある。「離れて暮らしていた父も、近所の人たちのお世話になった。亡くなった父にできなかったことをしたい」。
「まほろば」の事業の中には、協力者に限らず、家族や地域住民を巻き込んで辰野町の「かやぶきの館」や霧ケ峰などへ出かけるバスハイク、月2回の食事会、野菜づくりなども企画している。
25日、市役所で開く「第24回ふれあい広場」に、栽培したジャガイモのくし焼きゆずみそ風味などを販売する。竹ぐし作りや調理など手間のかかることだが、協力者同士のふれあいの場を兼ねている。
「まほろば」は「よいところ」という意味。高齢者、障害者らが気軽に集う場になればと願いが込められる。
送迎以外の協力員を募集している。問い合わせは「まほろば」(TEL090・7014・5051)へ。 -
自閉症講演会開催
自閉症への理解を深めてもらおう窶狽ニ24日、南箕輪村の大芝荘研修センターで、講演会があった。約50人が集まり、実例から、自閉症者への配慮の方法や思いの受け止め方などを学んだ。
自閉症児を持つ親の中には、子どもの行動が理解できずに悩む例も多い。こうした親が、悩みを相談し合うため結成した「伊那ピノキオ」(小林孝子会長)が講演会を準備。講師には飯田市で自閉症者の支援などをしている知的障害者入所更正施設「明星学園」の宮下智園長を迎えた。 事あるごとに「服を脱ぐ」という行動をとっていた自閉症女性。彼女のその行動には、伝えたい全く別のメッセージがあり、それを理解して対応してあげれば、行動は納まった窶狽ニいう事例を紹介。宮下さんは「自閉症の子どもの障害は自分の感情を出しにくいこと。彼らの行動に込められた本当の思いを理解してあげ『その行動には何かあるんだな』と思うことで、自分たちの考えにも折り合いをつけることができる」と語った。また、不安要因が多く、それによってパニックになることも多いことから「相手の不安を知り、分かりやすく説明してあげることも重要」と話し、スケジュールボードで示す方法などを提案した。 -
エーデルこまがね敬老会
介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスを併設する駒ケ根市赤穂の「エーデルこまがね」(福澤亘施設長)は敬老の日の19日、敬老会を開いた。ケアハウスに入居するお年寄り約60人が出席し、職員らの心づくしの祝福を受けた。
お年寄りらは互いに注ぎ合ったり職員のしゃくを受けたりしながらビールや酒、ウーロン茶などを飲んだり、演芸を楽しんだりして和やかなひとときを過ごした。
演芸会では職員による歌や踊りのほか、小学生らによる三味線と琴の演奏などが披露され、普段部屋に閉じこもりがちなお年寄りらの心を慰めた=写真。 -
宮田村のデイサービス利用者がブドウ狩りを満喫
宮田村社会福祉協議会のデイサービス利用者が21日、村内駒ケ原の農園でブドウ狩りを楽しんだ。たわわな実をさっそく口に運び、「甘くて美味しい」と秋の味覚を堪能した。
平沢秋人さん、明子さん夫妻の農園が毎年快く受け入れているもの。21日までに5回に分けて、計50人ほどの高齢者がブドウ狩りを満喫した。
この日ももぎたての「ナイアガラ」を味わい、絶品の甘さに大喜び。「いっくらでも食べれるに」と、次々とほおばった。
外で食べる開放感と、味の良さで全員大満足。みんな笑顔で会話も弾んだ。 -
点字講座
視覚障害者のために点字翻訳などのボランティアを行っている駒ケ根点字サークル(今福富栄代表、12人)は17日、初心者向けの点字講座を駒ケ根市の高砂園で開いた。駒ケ根市や中川村の女性6人が参加し、点字の基本を学んだ。
参加者らは点字の仕組みについて、6つの点の組み合わせにより数字や50音や濁音を表現していること、パソコンと専用プリンターで点訳が簡単にできること窶狽ネど簡単な講義を受けた後、早速点字を打つ実習に挑戦。点字板に固定した用紙の裏から点筆(てんぴつ)でプツプツと突起をつくる練習をした=写真。「何だか楽しい」「この感触が気持ちいい」「これならできそう」と参加者らはそれぞれ手応えを感じている様子だった。
講座は10月15日の第4回まで開かれ、参加者らは点字についてさらに深く学んでいく。 -
チャリティ歌謡発表会
歌の愛好者らでつくる南信歌謡連盟(林源治理事長)は18日「第14回チャリティ歌謡発表会」を中川村の中川文化センターで開いた。会員53組が次々に舞台に登場し、日ごろの練習の成果を発揮して見事な歌や踊りを披露した=写真。
会場に集まった約100人の聴衆は、きらびやかな衣装を身にまとってステージ上で堂々と歌う出演者らのプロはだしの歌の数々に大きな拍手を送っていた。
幕間には、集まったチャリティ募金の贈呈式がステージで行われた。 -
春富ふくじゅ園で敬老の日フラダンス
敬老の日の19日、老人介護施設を利用する人に和んでもらおう窶狽ニ、駒ケ根市のダンス教室「スダジオAKI」(国澤晶子代表)の生徒13人と国澤さんが、伊那市西春近のデイサービスセンター「春富ふくじゅ園」など2カ所でフラダンスを披露した。
踊りを披露したのは、6カ月から2年目までの初心者クラスのメンバー。ハワイの衣裳“ムームー”や、花の首飾り“レイ”などで着飾り、「ハワイアンララバイ」など6曲を笑顔で踊った。
フラメンコやフラダンスを教える同教室が、敬老の日にふくじゅ園を訪れるのは2年目。昨年はフラメンコを披露した。
温かな南国を思わせる音楽と、楽しそうな踊りを見た利用者の中には、一緒に手を振る人もおり「ハワイで見てきたフラダンスより優雅だった」と話す人もいた。
メンバーはこの日、市内の民間受託介護施設「アイリスケアセンター伊那」でも、ダンスを披露した。 -
本郷地区敬老会
飯島町本郷公民館は「敬老の日」の19日、05年度本郷地区敬老会を本郷公民館で開いた。招待された75歳以上155人中、52人の元気なお年寄りが出席、会食したり、演芸を見て楽しい一時を過ごした。
会には招待者をはじめ、高坂町長や地元町議らが出席。着席したお年寄りを前に、山口安彦公民館長は「戦中、戦後の困難な時代を力強く生き抜き、今日の繁栄の基礎を築いていただいた。我々が豊かさを享受できるのも、みなさま方のお陰」と感謝し「ますます元気で、年寄りの智恵を発揮し、本郷地区の発展に力添えを」とあいさつ。
民生児童委員の林基司さんの発声で乾杯、祝宴に移った。
お年寄りの嗜好に合わせて用意した料理にはしを運び、隣同士、杯を交わしながら、近況や体調について歓談した。
舞台では同区の小学校5、6年生が「健康で長生きを」「これからも元気で暮らして」と激励メッセージを送り、歌「ふるさと」を響かせた。続いて、桂会や雪輪民謡会など趣味のグループの踊りや歌、紙芝居などがにぎやかに繰り広げられた。 -
百歳慰問
「敬老の日」を前に16日、中川村は88歳以上の高齢者宅を訪問し、村からの祝い金、社会福祉協議会からの祝い品を贈り、長寿を祝った。
対象者は最高齢103歳の唐沢小よ志さん(南原)、三沢みちゑさん(美里)をはじめ31人、曽我村長や市瀬助役、担当民生委員からが3班に分かれ、訪問した。
このうち、百歳の宮下うめさん(田島)は、曽我村長から県からの祝い状と記念品、国からの金杯、村からの祝い金と、次々と手渡され「いろいろといただき、恐れ入ります」と笑顔。
曽我村長は「おいしい物をたくさん食べて、いつまでもお元気で」と激励した。
同居の長男、秀夫さん(76)によると、耳が少し遠くなったが、血圧は異常なし、食事は3度3度しっかり食べる。近年、足腰が弱くなり、ほとんど寝たきりとか。 -
ライオンズクラブ例会で図書寄贈
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は16日、第998回例会を駒ケ根商工会館で開き、手話に関する書籍20冊を上伊那南部地区聴覚障害者協会と駒ケ根手話サークルに寄贈した=写真。
贈呈式に続いて行われた交流例会で、会員らは手話サークルのメンバーらの指導により手話を学んだほか、聴覚障害者が店に買い物にきた窶狽ニいう想定でのロールプレイング(役割演技)や講話などを通じて、聴覚障害者についての理解を深めていた。 -
大久保区ボランティア
初の試みとして環境整備や道普請などの区の作業を今後区民有志らの手で行っていくことを決めた宮田村の大久保区で18日、自主参加による最初の作業が区内4カ所で行われた。約40人の住民が参加し、集落センター周辺の草むしりなどの環境整備や河川敷のアレチウリの駆除、道路の路肩・路面整備などの作業に汗を流した。
ごみの不法投棄が増えている伊那峡の森の中では不心得者に投棄を思いとどまらせようと、道路の谷側にロープを張る作業が行われた。約300メートルにわたって100本以上のくいを打ち込み、ロープを3段に張っていく手間のかかる作業だが、重機なども使って手早く進められた=写真。
細田文徳区長は「今までの全戸参加だと、強制されている窶狽ニいう気持ちがどうしても消えないものだが、有志による自主参加だとやっぱり雰囲気が違うね。今日の参加者は積極的に作業に取り組んでくれているから能率も段違いだよ」と満足そうに話した。
同区は今後も作業があるごとに全戸にチラシを回覧し、参加者を募っていくことにしている。 -
町2区敬老会
宮田村の町2区分館(塩沢高史分館長)は18日、05年度敬老会を宮田小学校体育館で開いた。148人の招待者(70歳以上)のうち48人が出席し、区民心尽くしの長寿の祝福を受けた。
出席したお年寄りらはステージ前に全員が集まって笑顔で記念写真に納まった後、晴れやかな表情で乾杯。祇園囃子保存会の越後獅子で始まった区民らによる歌や踊りなどの演芸をさかなに酒を酌み交わしながら「長生きはするもんだ」「まだまだ元気で頑張らにゃあ」などと和やかに話し合っていた=写真。 -
みのわ園で敬老会
箕輪町三日町の特別養護老人ホームで19日、敬老祝賀会があり、記念品を贈って利用者の長寿を祝った。初めて文化祭も併せて開催し、利用者も歌や合奏を披露するなど、訪れた家族と一緒に楽しい一時を過ごした。
利用者は90人。88歳を迎えた7人と100歳以上の2人に祝い品を贈り、利用者全員にはフェイスタオルと靴下をプレゼントした。
浦野施設長は「健康で元気であることをお祝いし、これからも長生きしてほしい。余興もごちそうもあるので、ゆっくり1日楽しんで」とあいさつ。利用者代表は、「元気にこのみのわ園で生活を楽しんでいきたい」と話した。
みのわ園は4月から、従来の集団的介護ではなくグループケアをしている。利用者が4班に分かれ、スタッフが利用者の近くで思いや息遣いを感じながらケアできる形を取り入れている。
利用者は、グループケアの班ごとに練習してきた歌や合奏、手遊びなどを披露。絵手紙や押し花、パッチワーク、生け花などの作品も展示した。
会食は、赤飯など敬老の日の特別メニューを皆笑顔で味わった。 -
県知事長寿者訪問
箕輪町の西沢きくよさん(99)を訪問「敬老の日」の19日、田中康夫長野県知事は、05年度に100歳を迎える県内の長寿者4人を祝賀訪問した。南信では、箕輪町木下の西沢きくよさん(99)を訪ねて歓談した。
きくよさんは、25日に100歳の誕生日を迎える。諏訪市の出身で箕輪町に嫁ぎ、1女6男をもうけた。17年前に夫を亡くし、今は4男の茂さん(73)と孫の3人暮し。一番上の長女は80歳、6男は62歳で、7人の子どもは皆健在。孫14人、ひ孫は18人いる。
80歳代までゲートボールを楽しみ、数年前までは天竜川まで散歩をしていた。今は手押し車を押して家の周りを歩いている。新聞を読み、テレビで好きな相撲を見て過ごす。家族と一緒に食事をし、好物は蜂(はち)の子という。
知事訪問を家族に聞いた1週間前から緊張気味だったというきくよさん。「お世話になったうえに頂いて申し訳ない」と、祝い状と金盃を受け取った。
「朝は早いんですか」と知事に聞かれ、「昔は早く起きて天竜端を散歩した。20年くらい続けていた」とはっきり答え、昔は夫と一生懸命に農作業したことも話した。
県内の最高齢者は大町市の110歳の女性、山田すへさん。今月30日までに100歳以上となる長寿者は男性74人、女性497人、計571人。県は、本年度100歳を迎える人と県内男女最高齢者に祝い状と祝い品を贈る。贈呈予定者は286人。 -
地域のことはボランティアで、宮田村大久保区が新たな取り組み
「やらされる」から「やってみよう」に転換を‐。宮田村大久保区は区で行う作業について、全区民を対象に参加者を募り、今後はボランティア方式で進めることにした。強制ではなく、自主的な住民参加を促したい考えで、細田文徳区長は「地域のことについて、できることは自分たちの力でやっていきたい」と話す。
同区は環境整備や道普請などの作業について、今までは各戸1名の参加を求めてきた。
しかし、区民の地域づくりの意識を高めようと、ボランティア方式を考案。作業があるごとにチラシを全戸回覧し、有志に参加してもらう。
初めての作業はきょう18日に実施。不法投棄が激しい伊那峡一帯に防止用のロープや看板を設置するほか、危険個所の路面整備、集落センター周辺の環境美化など、分かれて行なう。
ボランティアに参加の制限はなく、子どもから高齢者まで歓迎。今後も随時作業を実施する。
名称は「大久保ボランティア」に決まったが、組織的な縛りやメンバーなども固定しない。
興味があったり、自分のできそうな作業に自主的に参加してもらう考えで、細田区長は「臨機応変に動ける体制にしたい」と話している。 -
信毎販売が図書券寄贈
創業25周年を迎えた信毎販売(岩本弘社長、本社塩尻市)は記念事業として駒ケ根市に対し児童図書券20万円分を寄贈した。16日、岩本社長ら5人が市役所を訪れ「これを機会に活字に親しんでもらえればうれしい」と中原正純市長に図書券を手渡した=写真。中原市長は「児童らの教育向上のために生かしたい」と感謝の言葉を述べた。
同社は駒ケ根市のほか、営業所などのある塩尻市、飯田市、伊那市など4市1町1村に図書券を寄贈する。 -
飯島区議が林道でボランティア
飯島町飯島区(竹俣栄二郎区長)の区会議員16人は11日、横根山林道や御座松キャンプ場で投げ捨てられたごみや空き缶拾いをした。
夏の行楽シーズンが終わり、与田切渓谷の紅葉が始まる前に行われる、区議の環境整備活動は、15年以上続いている恒例のボランティア。
大正新田公園に集合した区議らは、3班に分かれ、キャンプ場内、マス池南から浄水池まで2キロ余の林道、両サイドの区有林に不法投棄されたごみを拾い集めた。
集まった軽トラック2台分のごみは分別し、処理した。
竹俣区長は「年々ごみが減っている。周りの区有林をきれいにしておくと、不法投棄も少なくなる」と話していた。 -
わらぞうりづくり講座
地域に伝わる文化を青年海外協力隊の候補生らに知ってもらおうと駒ケ根青年会議所(塩澤和彦理事長)国際化まちづくり委員会は15日、駒ケ根青年海外協力隊の候補生を対象にした「わらぞうりづくり講座」を協力隊訓練所で開いた。候補生ら約50人が参加し、昔ながらのわらぞうりの作り方を学んだ。
講師として指導に当たったのは、わら細工を通じて地域に貢献する活動を行う「わらじクラブ」の北原甲子三代表ら3人。北原さんは「皆さんが派遣国に行った時にこのぞうりづくりが何かの役に立つといいね」と話し、わら製よりも丈夫で外観もきれいな、細布を使ったぞうりの作り方を指導した。
候補生らは北原さんらが教える縄の巻き方などに「分からない窶煤vと四苦八苦しながらも懸命にわらぞうりづくりに取り組んでいた=写真。 -
老人大学駒ケ根市同窓会が社協に寄付
県老人大学駒ケ根市同窓会(小林俊雄会長)は13日、駒ケ根市福岡の馬見塚公園マレットゴルフ場で開いた第13回チャリティマレットゴルフ大会の開会式で、会員らの寄付金2万円を市社会福祉協議会に贈った=写真。受け取った市社協の堀勝福事務局長は「毎年のように寄付をいただき心からお礼を言いたい。浄財は社協の善意銀行に積み立て、高齢者・障害者福祉のために役立てていきたい」と感謝の言葉を述べた。
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ラブリバー天竜の日
県南部防災対策協議会(吉川光國会長)は14日「第15回ラブリバー天竜の日」として天竜川の清掃ボランティアを行った。同協議会駒ケ根地区の約30人が参加し、太田切川合流点から丸塚公園までの約2キロにわたる天竜川両岸の堤防沿いを歩いて、散乱しているごみを拾い集めた=写真。
約2時間の作業で集まったごみは、燃えるごみ3袋▽廃プラスチック類6袋▽ガラス・金属類2袋窶狽フほか、古タイヤ、ベニヤ板などの粗大ごみで、2トンダンプカーの荷台一杯となった。
久保田福美総務委員長は「捨てられているごみの量は年々減ってきている。ボランティアを続けることで少しでも不法投棄の歯止めになれば何よりだ」と話している。 -
リブサポートがデイサービスセンター起工式
NPO法人リブサポート南信州(中原茂之代表理事)は13日、12月初めに開所予定のデイサービスセンターの起工式を同市北割1区の現地で行った。関係者ら約10人が出席し、神事を行って施設の無事完成を祈願した=写真。
同センターは宅幼老所(定員10人)と身体障害者支援施設(定員未定)を併設し、リハビリ設備なども備えるほか、利用者の送迎も行う予定。建物は木造平屋、延べ床面積約200平方メートルで、建設地は同法人が運営する高齢者アパート「サポートハウス駒ケ根高原もみじ荘」の隣。
中原代表理事は「センターの建設は、アパートに入居しているお年寄りの将来の安心のために窶狽ニ思い立った。自然に囲まれた良い環境の中で、老後をのんびりと幸せに暮らす手助けができればうれしい」と話している。