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2020年の上伊那の米生産目標決まる
2020年の上伊那で生産する米の生産目標数は28,305トンとなり、今年に比べて228トン減りました。
18日は、伊那市の伊那合同庁舎で農業再生協議会上伊那地方部総会が開かれ、米の生産目標が決まりました。
上伊那の2020年の米の生産目標数は、今年より228トン少ない28,305トンです。
市町村別では、伊那市が12,105トン、箕輪町が2,310トン、南箕輪村が1,534トンとなっています。
米の需給動向は、今年と同水準が維持される見込みだということです。
総会には、各市町村関係者やJA上伊那などおよそ40人が参加しました。
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「山紫」に100%ジュース仲間入り
伊那市の山ぶどうを使ったワインやジュースのブランド「山紫」に、新たに100%ジュースが仲間入りしました。
市役所で17日に開かれた定例記者会見でお披露目されました。
これまでは果汁60%のものは製造していましたが、今年は去年に比べて収穫量が増えたことから100%ジュースを製造しました。
1本500ミリリットル入りで、980円。353本の限定販売となっています。
山ぶどうは伊那市の11軒の農家でつくる生産者の会が栽培しています。
城倉友幸会長は「一口飲んでみれば、甘さや濃さなど普通のジュースとの違いがわかるので、ぜひ多くのみなさんに味わってもらいたいです」と話していました。
果汁100%のジュースは、高遠さくらホテル、みはらしファーム、アンサンブル伊那、伊那ワイン工房で、18日から販売されます。 -
農家民泊の受け入れ説明会
農家民泊の受け入れを検討している家庭向けの説明会が13日伊那市役所で開かれました。
説明会には伊那市美篶の1軒が参加しました。
これから農家民泊の受け入れを検討している家庭に対し伊那市観光協会の担当者が内容を説明していました。
農家民泊は、都会の児童や海外の学生などが農家に泊まりながら農業体験や自然体験を行うものです。
伊那市観光協会の担当者は「過度なもてなしは不要です。子どもや孫を受け入れるような普段着のすがたと心でふれあいを楽しんでください」と話していました。
昨年度は、国内から27団体1,912人、海外から35団体977人を受け入れたということです。
現在農家民泊の受け入れ家庭は69軒で、観光協会では100軒を目指して取り組みを進めていくとしています。
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大芝いちご園「章姫」出荷
南箕輪村の大芝いちご園では、大粒で甘みが強いいちご「章姫」という品種の出荷作業が始まっています。
今年は順調に生育していて、より大粒のものが出ているということです。
「章姫」は大粒で甘みが強い品種で、大芝いちご園では、11月19日から今シーズンの出荷作業が始まっています。
広さ47アールのハウスが4棟あり、1つのハウスで6,000株のいちごを育てています。
根の部分に敷いているのは炭にしたもみ殻です。
通常は土をビニールの中に敷き詰めて育てている農家が多いということですが、大芝いちご園では直径9センチのポットで育てる方法をとっています。
この方法にすることで、収量は減りますが、甘みがぐっと増すということです。
大芝いちご園代表の武村淳一さんです。
平成12年からいちごの栽培を始め、今年で19年目です。
出荷は、クリスマスから年末にかけてピークを迎えるということで、作業はこれからが大詰めです。
現在は1日80パックから100パックを出荷していて、Aコープやファーマーズあじ~な等の直売所で購入できるということです。 -
信大・伊那市 スマート農林業シンポジウム
信州大学農学部と伊那市はIoTなどの最新技術を使い、中山間地域の農林畜産業について考えるシンポジウム「スマート農林業技術を活用した地域の創造」を伊那市役所で27日開きました。
27日は行政や大学、企業の関係者など150人が出席しました。
シンポジウムでは、基調講演、パネルディスカッション、事例報告が行われ、中山間地域の農林業の課題解決や促進について、発表が行なわれました。
基調講演で信州大学の加藤正人教授は、森林をレーザー計測する事で、木々の太さや高さの情報をデータ管理する事ができると紹介していました。そのうえで今後は物流業者やハウスメーカーとデータ共有する事で、より有利な販売に繋がると話していました。
パネルディスカッションでは今後のスマート農林業をテーマに参加者が意見を交わしました。
白鳥孝市長は「AIやIoTの最新技術を使い、地方都市でできる農林業を伸ばし、この地域から日本を支える仕組みをつくっていきたい」と話していました。
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台風アップルパイ 売り上げを寄付
伊那市荒井の菓子庵石川は、台風19号で被害にあったリンゴで作ったアップルパイの売上金の一部3万9千円をJA上伊那にきょう寄付しました。
20日は石川の石川信頼社長がJA上伊那本所を訪れ、御子柴茂樹組合長に寄付金を手渡しました。
JA上伊那によりますと台風19号による果樹の落下やハウス倒壊などの農業被害は合わせて1億3千万円になるという事です。
石川では、少しでも農家を支援しようと被害リンゴを仕入れ、このリンゴを使ったアップルパイを販売する事にしました。
9日のJA上伊那まつりなどで販売を行い、390個売り上げたという事です。
20日は売り上げの3分の1にあたる3万9千円を寄付しました。
JA上伊那では、この寄付金を上伊那の被災農家の支援に使うという事です。
御子柴組合長は「ありがたいです。大切に使わせて頂きます」と話していました。
菓子庵石川では、台風19号で被害にあったリンゴを新たに1ケース仕入れ21日から台風アップルパイを追加販売する予定です。
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JA上伊那まつり 農産物ずらり
農産物の収穫に感謝するJA上伊那まつりが、9日と10日の2日間、伊那市狐島のJA上伊那本所で行われています。
会場では、様々な農産物が販売され、訪れた人たちが買い求めていました。
上伊那産のキノコ、りんごと梨の詰め放題が行われ、買い物客が袋一杯に詰めていました。
上伊那の若手酪農家が開発した酪農家のおもてなし牛乳を使ったタピオカミルクティーの販売もありました。
ステージでは、地元の米やみそなどがあたる宝投げが行われました。
ステージ前には多くの人が集まり、我先にと手を伸ばしていました。
JA上伊那まつりは、地域の人たちが農に親しむふれあいの場にしようと毎年開かれています。
屋内では、農産物の形や色、食味などを審査する農産物品評会が開かれ、野菜やコメなどがずらりと並びました。
JA上伊那まつりは10日までで、10日も午前10時と午後3時から大宝投げが行われます。
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ソフトバンク 罠センサーの実証実験
通信大手のソフトバンク株式会社は、信州大学などと協力し、有害鳥獣を駆除するくくり罠に取り付けるセンサーの実証実験を始めました。
8日は報道機関向けにセンサーの説明が行われました。
ソフトバンクなどが開発したくくり罠に取り付けるセンサーです。
センサーと罠はひもでつながれていて、獣が罠にかかりひもが外れると、位置や時刻がインターネット上で確認できます。
これにより設置者が見回る必要がなくなり、負担軽減につながります。
単三電池4本で3か月から半年程度稼働し、既存のものに比べ消費電力の少なさが特徴です。
ソフトバンクの通信網を使っているため、専用の基地局を設置する必要はありません。
実験はソフトバンクと信大などが協力して行うもので、上伊那の罠の設置場所に10台ほどのセンサーを設置し、電波が届く範囲や電池の稼働期間などを調べます。
実証実験は来年3月までで、来春をめどに商品化を目指すということです。
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米の作況指数 101「平年並み」
関東農政局は、10月15日現在の米の作柄概況を発表しました。
平年を100とした場合の南信の作況指数は101で「平年並み」となる見込みです。
南信の10アール当たりの予想収量は、去年と比べて5キロ多い636キロで、作況指数は101となっています。
県全体の予想収量は去年より2キロ多い620キロで、作況指数は100となっています。
全もみ数は「やや多い」、登熟は「やや不良」となっています。
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北カルヤラ県と覚書
伊那市は北欧フィンランドにある北カルヤラ県と林業分野で、互いに交流し協力関係を築いていくとする覚書を締結しました。
1日は、白鳥孝市長が市役所で記者会見を開き覚書締結に関する概要を説明しました。
北カルヤラ県はフィンランド国内で森林部門に特化した大学や研究機関、企業が集まっている地域だということです。
今回北カルヤラ県は、長野県と5年間技術交流や人材交流などについて包括的な覚書を締結しました。
その覚書の中で互いの県内の自治体や企業のマッチングを進めるとしていてその第一弾の協定として伊那市と北カルヤラ県が協定を締結しました。
白鳥市長は先月18日から27日まで北欧を訪れ、23日に北カルヤラ県のリスト・ポウティアイネン長官らと協定書を取り交わしました。
協定書によるとこれから3年間、定期的に互いの活動に関する情報を提供するほか、共同プロジェクトやビジネス協力を目的とした職員の相互訪問の推進などに取り組むということです。
白鳥市長は「北カルヤラ県との交流で森林資源の活用の幅を広げたい」と話していました。
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豚コレラ ワクチン接種が上伊那でも始まる
上伊那地域の養豚場で、豚コレラの感染拡大を防ぐためのワクチン接種が、28日から始まりました。
接種は26日から県内で始まっていて86の養豚場のおよそ7万2,000頭を対象に行われます。
このうち上伊那では28日から始まり、3つの農場が対象となっています。
なお県では、農家の負担にならないよう1頭あたり330円かかる接種費用の初回分を全額免除するとしています。 -
アップルパイで果樹農家を支援
伊那市上牧の菓匠Shimizuでは26日と27日の創業感謝祭に合わせて台風19号で被害を受けたりんごを使ったアップルパイを販売しています。
開店10分前、アップルパイが焼きあがるとスタッフが手際よく
パイ生地に味付けをしていました。
使われているりんごは伊那市西箕輪の果樹農家から買い取ったものです。
今月12日の台風19号で落下し出荷できなかったものをアップルパイにして1個300円で販売しました。
午前10時の開店と同時に行列ができ、訪れた人たちが焼きたてのアップルパイを買い求めていました。
菓匠Shimizuでは26日と27日の2日間、創業感謝祭を行っていてアップルパイは数量限定で販売しています。
また11月にはマンスリースペシャルケーキとして被害にあった
りんごを使ったケーキの販売を計画しています。
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豚コレラに備え初動対応確認
豚コレラなどの特定家畜伝染病の発生に備えた防疫演習が23日伊那市の伊那合同庁舎で行われました。
演習は、家畜伝染病が発生した場合に備え、農場や周辺地域の消毒など初動対応を確認すると共に危機管理意識を共有しようと行われました。
演習は、上伊那と諏訪地域振興局が合同で行い、市町村関係者などおよそ90人が参加しました。
演習では、防疫服の着脱訓練が行われました。
参加者は防疫服を2枚着用し、ウイルスが隙間から入らないようにガムテープで足元や袖を留めていました。
参加者はお互いに服装を確認しながら着用していました。
今回は特に豚コレラへの対応について重点的に確認しました。
上伊那では今年2月に宮田村の養豚場で豚コレラが確認され、2400頭あまりの豚が殺処分されました。
また、県内では野生イノシシへの感染も確認されていて上伊那では伊那市、宮田村、中川村の養豚場3つが現在、監視対象となっています。
この日は豚コレラの発生に備えた事前準備について参加者がグループディスカッションを行いました。
参加者からは「指揮、命令系統の確立が必要」「豚の処分には重機が必要なので、機械とそれを動かす人員の手配が必要だ」などの意見が出されていました。
上伊那地域振興局によりますと、豚コレラ対策として26日から上伊那の養豚場で飼育されている豚へのワクチン接種が始まるという事です。
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台風19号による町と村の被害
台風19号による果樹被害額は、箕輪町がおよそ3,500万円、南箕輪村がおよそ300万円となっていることが分かりました。
箕輪町と南箕輪村によりますと、台風19号による農作物の被害は主にりんごの落下で、被害額は箕輪町がおよそ3,500万円、南箕輪村はおよそ300万円だということです。
被害面積は、箕輪町がおよそ33ヘクタール、南箕輪村はおよそ2ヘクタールです。
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今年の地蜂の巣は・・・
20日に伊那市西箕輪のみはらしファームで開かれる地蜂の巣コンテストを前に、伊那市地蜂愛好会の有賀幸雄会長に、今年の出来について話を聞きました。
有賀さんは、自宅近くの山で、クロスズメバチ、通称「地蜂」の巣を育てています。
7月からハチ追いを始め、山で見つけた巣を専用の巣箱で育ててきました。
次から次へと地蜂が出入りをします。
コンテストは巣の重さを競うもので、有賀さんは「今年は期待できそうだ」と話します。
有賀さん「今年は地蜂の天敵となるキイロスズメバチ等が少なく、育てるのにあまり苦労しなかった。夏も猛暑にならずエサも豊富で、コンテストでは大きい巣が出てくることを期待しています」
地蜂の巣コンテストは、毎年この時期に開かれる巣の重さを競う大会で、今年も伊那市地蜂愛好会の会員20人ほどが出場する予定です。
9月~10月にかけて巣に通う蜂が多くなるため、この時期に巣の大きさが決まります。
コンテストではここ数年、3.5kg前後が優勝していますが、有賀さんは「今年はそれ以上のものが出てきそうだ」と期待を膨らましていました。
地蜂の巣コンテストは、20日(日)午前8時30分から伊那市西箕輪のみはらしファームで開かれます。 -
ドローン新技術で松枯れの伐採効率化
ドローンを使って松くい虫の被害木を調べる実証実験が伊那市高遠町で15日に行なわれました。
この日は、光の反射を利用して1本1本の木を判別する、国内初の方法で実証を行いました。
ドローンには2つの機器が取り付けられました。
ひとつは葉の色で松枯れを判別するためのカメラです。
もうひとつは、葉の光の反射の強さを5つのセンサで測定するものです。
2つの機器を同時に使うことで細かく位置情報を割り出すことができます。
これにより、伐倒作業がこれまで以上に効率的にできるということです。 -
食味と収量が分かるコンバイン
伊那市東春近田原の田んぼで刈り取りをしながら収量と食味が
分かるコンバインの実演が11日行われました。
コンバインにはセンサーがついていて収量と食味がその場でわかるようになっています。
食味センサーでは米の食味で大きなウエイトを占める水分量と
タンパク質の値を測定することができます。
この測定データに基づき次の年、肥料をまく量を調節できるようになるということです。
また収量センサーにより田んぼによる収量のばらつきがでないよう活用ができるということです。
この実演はスマート農業技術の開発を共同で取り組んでいる伊那市やJA上伊那、信州大学などが行っているもので関係者が実演を見守っていました。
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豚コレラ 上伊那でワクチン散布
長野県は野生イノシシによる豚コレラのまん延を防ごうと先月から県内全域でワクチンを散布する作業を進めています。
10日は入笠山から富士見にかけてのワクチンベルトに含まれる、箕輪町の箕輪ダム周辺で散布が行われました。
作業は、国、県、町の職員あわせて9人が3つのグループに分かれ行いました。
出発前には箕輪町役場でワクチンを埋める場所や、埋め方について県の職員から説明をききました。
使用するワクチンは、ゼリー状のものを固めたもので、えさと一緒に穴に埋め、イノシシが食べる事で接種されます。
ワクチンを散布する箕輪ダム周辺の東山に移動すると、防護服に身を包み、手袋や長ぐつにカバーをかけてから山に入り作業を行っていました。
この一帯では10日と11日の2日間で26地点、合計520個のワクチンを散布する計画です。
長野県では5つのワクチンベルトを設定していて、1800地点、3万6千個のワクチンを散布する計画です。
上伊那が含まれるのは入笠山富士見ベルトの他に中央アルプス山麓の竜西中央道ベルトがあります。
伊那市は107地点、箕輪町は今回の部分を含め53地点、南箕輪村は26地点でワクチン散布が計画されています。
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藤原さんに聞く 今年のマツタケは・・・
上伊那各地で実りの秋を迎えています。
マツタケ博士として知られる伊那市富県上新山の藤原儀兵衛さんに、今年のマツタケの状況を聞きました。
藤原儀兵衛さん81歳です。
3日は特別に一緒に山に入らせていただきました。
藤原さん「こんなにマツタケが痩せちゃっている。もう少し肥えていないといけないんですけどね」
10月に入り収獲の秋を迎えていますが、今年のマツタケの状況は・・・
藤原さん「8月のお盆前までは雨がたくさん降っていて地面が濡れていた。9月に入ってからは30度くらいの高温が続いてそれで菌がダメージを受けた。雨の欲しい時に地面が乾いてしまった。
今年は不作の方向で進んでいますね・・・」
藤原さんは、独自の方法でマツタケが出やすいように山を整備していて、マツタケ博士と呼ばれています。
この道60年のベテランですが、今年はなかなか思うように収穫量が増えません。
例年だと、背負いかごいっぱいになりますが、今年はまだまだ数が出ていない状況です。
豊作だった去年と比べると、今の段階で今年は1割~2割程だということです。
この辺りで毎年見られるシメジやアミタケなどのきのこも、今年は1本も見ていないということです。
地面には、マツタケがこれから顔を出す膨らみがみられる所もあり、藤原さんは、今後の雨に期待していると話します。
藤原さん「今年は雨がきていくらか復活するかどうか、そういう見当ですね。市場の値段も非常に高くて、今だと15万円くらいです」
マツタケの収獲は、今月末まで続きます。
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米の作況指数 南信101
関東農政局は今年9月15日現在の米の作柄概況をまとめました。
平年を100とした場合の南信の作況指数は101となっています。
10アール当たりの予想収量は638キロで去年と比べて7キロ増加し作況指数は101となっています。
県全体の予想収量は去年より7キロ増加の625キロで作況指数は101です。
南信の全もみ数は「やや多い」登熟は「やや不良」となっています。
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山で夏を過ごした牛 下牧
伊那市高遠町の入笠牧場で、農家の夏場のコスト削減のために放牧されていた牛の下牧作業が、
26日行われました。
入笠牧場には、6月に上下伊那と諏訪地域の牛、およそ50頭が放牧されました。
JA上伊那によると、今年は天候不順により牧草の伸びが悪く、例年より1週間ほど早く下牧をすることにしたということです。
牛を運搬車に乗せる前には、獣医が採血や体格の確認、皮膚病にかかっていないかの検査を行いました。
入笠牧場での牛の放牧は、毎年行われていて、今年は去年の3倍のおよそ50頭が放牧されました。
50頭のうち1頭は、種付け用の雄で、下牧後、妊娠の確認を行います。
26日は50頭のうち25頭を下牧させ、残りは1週間後に行うということです。 -
ぶどう「ナガノパープル」収獲ピーク
箕輪町沢の果樹農家、髙田知行さんのぶどう畑では、長野県で生まれた品種「ナガノパープル」の収獲がピークを迎えています。
この日は、ぶどう畑で髙田さんの妻・幸代さんや従業員らが収獲作業をしていました。
広さおよそ50アールの畑では、ナガノパープルやシャインマスカットなど9品種が栽培されています。
現在、収獲がピークを迎えているナガノパープルは、巨峰と、ウズベキスタン生まれの高級品種を掛け合わせたぶどうです。
糖度は20度前後で、種がなく皮ごと食べられ、ポリフェノールが多く含まれている長野県生まれの品種です。 -
強風の影響伊那地域でも
23日に温帯低気圧に変わった台風17号により、伊那地域では強い風が吹きました。
収穫期を前に、りんごや梨などの果樹が落下する被害が出ています。
長野地方気象台によりますと、伊那市では23日、午前11時頃、最大瞬間風速20.7メートルを記録しました。
箕輪町大出のりんご園では、風により多くのりんごが落下していました。
中には風の影響で根から倒れてしまっている木もあります。
被害を受けたりんご農家は「収穫を前に大きな被害です。あと何回台風が来るのか、頭が痛い」と話していました。
JA上伊那では、被害を受けた一部のりんごを加工用に受け入れます。
JA上伊那果実担当の兼子敦さんは「収穫前のシナノドルチェは皮に傷がつきやすい。品質低下の被害がありそう。今回被害を受けたものについては中生から晩生まで加工品を中心に受け入れます」と話していました。
受け入れは30日の午前7時からを予定しています。
このほか、伊那市では倒木があり、午後3時半現在、被害状況をまとめています。
箕輪町と南箕輪村ではけが人や物損などの被害報告は入っていないということです。 -
やまとわが地元産の松で経木販売へ
伊那市西箕輪の木工業、株式会社やまとわは、伊那市の協力のもとアカマツのブランド化を目指して、伊那産アカマツを使った経木の販売を来年の1月から始めます。
24日に伊那市役所で開かれた記者会見で白鳥孝市長とやまとわの中村博代表が事業の概要を説明しました。
経木は、食材の包装などに使われてきたものです。
ビニールの普及により衰退し、現在全国で経木を作る工場は5つしかないということです。
ビニール袋の使用を減らす動きが活発になってきていることから経木に注目しました。
中村代表は「日本だけでなく世界にも発信していけるものだと思う。新しく挑戦していけることにワクワクしている」と話していました。
伊那市の私有林のうち2割を占めるものの、松枯れの被害に遭っているアカマツを有効活用し、ブランド化していこうと伊那市がやまとわに話をもちかけ実現しました。
来年の1月から、やまとわが本格的に販売をしていく計画で、すでに県内の納豆メーカーから問い合わせが来ているということです。年間10万枚の生産を目指します。
経木の製造はラインでは難しく、現在全国でも行っている工場はないということですが、今後は地元製造業などと連携して大量生産も検討していくということです。 -
秋の味覚“昆虫食” 加工作業大忙し
伊那谷の郷土料理のひとつ「昆虫食」のイナゴや蜂の子の収穫の時期を迎えました。伊那市の塚原信州珍味では、加工作業に追われています。
伊那市上新田にある塚原信州珍味には、秋の味覚、イナゴや蜂の子が並んでいます。
横山にある加工場では17日、2代目の塚原保治さんが電話で注文を受け、3代目の慎也さんが甘露煮づくりに追われていました。
塚原信州珍味は、伊那谷の郷土料理のイナゴやざざむし・蜂の子の甘露煮などを販売していて、創業80年を超えます。
ここ数年、昆虫食が注目を集めていることから、全国各地から注文が集まっていて、全国チェーンの居酒屋からも注文を受けています。
しかし、ここ数年はイナゴやクロスズメバチの収量が減っているということです。
保治さんは「大忙しだが、気候などの影響で物が少ない。なんとかして昆虫食を続けていきたいのと、多くの人に良さを知ってもらいたい。ゲテモノという目だけでなく、貴重なタンパク源として見てもらえればうれしい」と話していました。
現在までのところ、今年は不作になりそうだということで、塚原信州珍味では、今後の収量増加に期待を寄せています。 -
ピザづくりで地元食材の魅力学ぶ
上伊那地域の小学生が作業や食を通じて農業を学ぶ「あぐりスクール」が16日に行われ、児童が上伊那農業高校の生徒とピザを作りました。
この日は、小学3年生から6年生までおよそ60人が参加し、南箕輪村の上伊那農業高校中の原農場で高校生と一緒にピザを作りました。
児童らは、チーズをこねて、塩水で味付けする作業を体験していました。
また上農生が加工した鹿肉を切ってピザの具材にしていました。
生地に具材を乗せ終わると、上農高校の手作りのオーブンでピザを焼きました。
焼きあがると、早速ピザを味わっていました。
ピザを食べた児童は「チーズがとろけて美味しかった」などと話していました。
今回の教室は、ピザ作りを通じて地元の食材の良さを知ってもらおうとJA上伊那が企画したものです。
児童らはこの後、自分たちで管理する田んぼの稲刈りも体験したということです。 -
伊那谷でもワクチンベルト
長野県は、豚コレラ対策として、伊那谷の天竜川右岸を含む5か所に県内を縦断する形で経口ワクチンをまく、ワクチンベルトを構築することを17日に確認しました。
これは17日に県庁で開かれた対策本部会議で確認されたものです。
伊那谷の天竜川右岸を含む5か所におよそ3万6千個の経口ワクチンをまき、養豚場での豚コレラ発生と野生イノシシによるウイルス拡散の防止を目指すものです。
ワクチンの散布は、今月下旬以降に行われる予定です。 -
JA上伊那生活部会役員OG 八の輪会
JA上伊那の伊那地区生活部会の歴代役員OGで作る八の輪会 の会合が、12日JA上伊那本所で開かれました。
会には、伊那地区の生活部会OBでつくる八の輪会のメンバーなど107人が参加しました。
この日は、ギター演奏を聴いて、歌を歌ったりしました。
八の輪会は、伊那地区を構成する南箕輪、西箕輪、伊那、手良、美篶、富県、東春近、西春近の8つの地区が対象のため八の輪会と呼ばれています。
生活部会の歴代役員で構成されていて、この会合は昭和50年から毎年開かれています。
ギターで歌を披露したのは、山梨県在住の松野 康雄さんです。
松野さんがJA上伊那の東部地区と縁があることから今回演奏を依頼しました。
参加者は、口ずさんだりしながら、演奏を楽しんでいました。
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県議が現地機関と意見交換
9日と10日の2日間、長野県議会農政林務委員会は、南信地域の現地調査に訪れていて、10日は伊那合同庁舎で現地機関との意見交換を行い、豚コレラを中心に質疑応答が行われました。
意見交換会で、長野県伊那家畜保健衛生所の小林良人所長は、上伊那の豚コレラに関する感染状況などを報告し、農政林務委員会の委員と質疑応答を行いました。
委員からの「野生イノシシ同士の感染を防ぐために、今後はどのように対策していくのか」との質問に、小林所長は「ワクチンの継続接種を行い、これ以上感染の範囲を広げないように努めたい」と答えました。
また、「野生イノシシから豚への感染を防ぐための今後の対策」については、「監視対象外の養豚場も、周辺に野生イノシシの侵入を防ぐ柵を設置したり、周囲の消毒を行うようにしたい」と答えていました。
長野県によると、2月22日から9月9日までに上伊那で発見された死んだ野生イノシシは47頭で、豚コレラ感染の検査が完了したうちの12頭から豚コレラの感染が確認されたということです。 -
雅秋園 営業開始
箕輪町福与の観光農園「雅秋園」の今季の営業が5日からはじまり、訪れた人たちが秋の味覚を楽しんでいました。
5日から営業開始となった雅秋園には家族連れなどが訪れ早速秋の味覚を楽しんでいました。
90アールの果樹園には12種類ほどのブドウが植えられています。
今最も食べごろのブドウは赤色のデラウエアです。
種なしで糖度が高いのが特徴です。
来週にはナイアガラやコンコードが食べごろになるということです。
今年は日照不足などの影響で生育が遅れましたが、糖度は高く出来は良いということです。
売店では箕輪町内で採れたリンゴやナシなどを買うことができます。
ブドウ狩りは時間制限なしの食べ放題で、中学生以上が500円、小学生250円、園児以下は無料となっています。