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上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会が入笠山で一斉捕獲
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会は1日、急激な増加に伴い植生などに深刻な被害を与えているニホンジカの一斉捕獲を伊那市高遠町の入笠山牧場で実施した。上伊那猟友会(竹入正一会長)の会員213人が捕獲隊として協力。ニホンジカ32頭を捕獲した。
ニホンジカの個体数調整を目的とする一斉捕獲は今年で4回目。
この日は、早朝から猟友会員や信州大学農学部の教授や学生などが入笠山牧場を訪れた。
捕獲されたニホンジカが集まり始めると、信州大学農学部の教授らが検体を開始。動物生態機構学などが専門の大島浩二教授は「詳しく調査しなければ分からないが、イネ科などの草を食べていると思う」と、ニホンジカが牧場の牧草を食べている可能性が高いことを示した。
一斉捕獲は伊那市長谷と中川村でも行う予定で、全体で200頭を捕獲することを目標としている。
また、今回は県が野生肉を食用に用いるために示す「衛生管理マニュアル」に沿った解体も行った。 -
大田切営農組合収獲祭
宮田村大田切営農組合(田中賢一組合長、80戸)は23日、収獲祭を同集落センターで開いた。地元の女性や壮年連盟が協力して打ったそばなどが振る舞われ、秋の味覚に舌鼓を打ちながら天の恵みに感謝した。
打ちたてのそばは格別の味に。酒も酌み交わし、和やかな雰囲気で豊作を祝った。
同組合は村内の営農組織の草分け的存在。田中組合長は「担い手不足など個人で対応できない課題も増えている。より一層、集落、そして村全体のつながりも深めていかなければ」と話していた。 -
南割営農組合手づくり収獲祭
宮田村南割営農組合(小田切政男組合長)は23日、「手づくり収獲祭」を同集落センターで開いた。地元産の農産物をふんだんに使い、数々の料理でにぎやかに。約100戸の組合員が豊作を喜んだ。
おでんに豚汁、そしてそば。みんなでとれた野菜などを持参して調理。天の恵みにもたらされた「ごちそう」がテーブルに並んだ。
餅つきなどもあり、子どもたちも一緒に楽しく。3年目を迎えた収獲祭だが、地域がひとつになって実りの秋を満喫した。 -
県がウッドチップ利活用のデモンストーレーション
県は22日、間伐材の利用を促進するためウッドチップ利活用のデモンストレーションを、伊那市長谷ワラビ久保の県営林道で行った。建設業者や市町村関係者など約20人が参加し、県のウッドチップ用機材の運用を見守った。
間伐材などを切断し粉砕機に投入する「グラップルソー」と、投入された木材を長さ2・5センチ縲・5センチの大きさにチップ化する「木質系粉砕機」を実際に動かすと、参加者からは「すごい」「これはいい」など称賛の声があがった。
作られたウッドチップは、樹木の種子などとともに「ウッドチップ吹付機」によって、のり面に吹きつけられる。道路建設などにともないできる人工斜面ののり面を、緑化する効果があり、山の活性化につながる。
県では間伐材有効利用促進のために「グラップルソー」「木質系破砕機」「ウッドチップ吹付機」を1台ずつ購入しており、市町村には無償で貸し出しを行っている(運搬賃、燃料費などは借用者負担)。
問い合わせは、県林務部(TEL026・235・7266)へ。 -
「長~いナガイモ」駒ケ根市民チャンピオンに
駒ケ根市の何でもナンバーワンを登録する市民チャンピオンに27日、小町谷の石材業西尾常治さん(70)方の畑で取れたナガイモが長さ1メートル29センチで初めて認定された=写真。西尾さんは「ナガイモの収穫作業をしている時『これはかなり長いぞ』と思ったので、折らないように慎重に掘り出した。今年はどこもナガイモの出来がよくないと聞いていたので、なおうれしい」と話している。
西尾さんのチャンピオン登録は過去3件の「ジャンボナガイモ栽培の人」に続いて4件目。 -
かたつむりで「秋の収穫の集い」にぎやかに
中川村葛島のフルーツ島田屋・直売所かたつむりは25日、「秋の収穫祭」を行ない、りんごオーナーを中心に、県内外から多くの家族連れが来場、真っ赤に色づいたふじリンゴを収穫したり、もぎたてを丸かじりするなど、食欲の秋、収穫の秋を満喫した。
この日は小春日和、来場者には初冬の伊那谷の景色を眺めながら、マツタケご飯や熱々の豚汁、手作りケーキに舌鼓を打っていた。
また、越冬野菜や果物、鉢花などが販売され、1袋、2袋と買い求めていた。 -
JA宮田支所農業祭
JA上伊那宮田支所は24、25日、農業祭を同所で開いた。旬の農産物を豊富に揃えたほか、生活班の発表や宝投げなど、多彩なイベントでにぎわった。
壮連などが新鮮な野菜を販売。米消費拡大コーナーでは、もち米の枡売りなどで、地元のおいしい米をアピールしている。
軽食の屋台村のほか、農産物品評会、組合員有志や子どもたちの各種作品展も開催。
宝投げや恒例の集落対抗腹巻き送り競争、生活班の踊りやダンス発表もあった。 -
伊那有機栽培研究会が県の原産地呼称制度の認定米に認定
伊那市内の農業者ら8人でつくる伊那有機栽培研究会(鳥原実会長)が減農薬無化学肥料で栽培したコシヒカリ「上納米」が、県の原産地呼称制度の認定米に認定された。鳥原会長は「3年ばかり認定にならないできたので、今年こそはと頑張ってきた。今後は地元の人たちにも食べてもらえるよう、販売ルートを作っていきたい」と喜びを語る。
同制度は、より品質の高い農産物や農産品を提供する中で消費者にその生産情報を開示し、信頼を得ながら地域振興を図ることを目的とする。米の場合▽農薬使用の制限▽化学肥料の制限▽玄米での農産物検査が1等であること竏窒ネどの基準が設けられている。その基準に適合すると認定された米のみ、販売時に「長野県原産地呼称管理委員会認定」と記すラベルを張ることができる。
有機栽培を目指すメンバーでつくる研究会は、除草のための農薬は1回に制限、カキの殻や大豆かす、魚かすなどを配合した有機物肥料による栽培に取り組む。こうして栽培した米は、甘味が強く、適度な粘りもあるため、歯ごたえが良い米になるという。
過去に制度の認定を受けたことはあったが、ここ数年は認定を受けていなかった。
今回は中央アルプスを水系とする西春近地区の水田で生産した宮下文勝さん(64)の米が認定を受けた。
現在は関東、関西方面に約3千キロを出荷している。今後は地域に販売していくことを模索していく。
問い合わせは伊那有機栽培研究会(TEL78・0560)鳥原さんへ。 -
大泉営農組合
野沢菜と大根の収穫体験南箕輪村大泉営農組合の「野沢菜と大根の収穫体験」が24日、村道5号線のあずまや近くの畑で始まった。毎年の恒例で、朝から訪れた夫婦が手際よく収穫している。
野沢菜は鶏ふんを使用し、無農薬で栽培した。今年は菜の丈もちょうどよく出来はいいという。価格は1束(5キロ)200円。用意してあるひもで縛るが、5キロ以上縛ることができる長さにしてあるという。
伊那市の夫婦は50キロ漬ける予定で、「初めて来た。枯葉などごみを畑に置いていっていいので助かる。少しでも安く提供してもらえるのでありがたい」と話していた。
体験は25日、12月1、2日もある。時間はいずれも午前9時縲恁゚後3時。大根は予約制で1本50円。 -
「背の高いフユアオイ」駒ケ根市民チャンピオンに
駒ケ根市の何でもナンバーワンを登録する市民チャンピオンに22日、下島貞衛さん(90)=町四区=方のフユアオイが高さ2メートル29センチで初めて認定された=写真。下島さんは「葉が食用になるというので、知人に分けてもらった苗6本を今年初めて畑に植えてみた。普通は大きくなっても1メートルぐらいだというから、こんなに成長してびっくりしている。特別な手入れは何もしていないよ」と話している。下島さんは毎日取った葉をゆでておいしく食べているという。
下島さんのチャンピオン登録は「長いつるのサトイモ」「重いタマネギ」などに続いて6件目。
フユアオイ(冬葵)は亜熱帯アジア原産のアオイ科ゼニアオイ属の多年草。 -
まるこま市場まつり
駒ケ根市赤穂上穂南にある駒ケ根市公設地方卸売市場「まるこま市場」で23日「第3回まるこま市場まつり」が開かれた。地元産の野菜や果物、花などが格安で販売され、ミカン、シクラメン、ブロッコリーなどのせりの実演なども行われて、訪れた家族連れなどでにぎわった=写真。
会場の一角には青果についてのパネル展示や食育かるた、果物が当たる食育クイズコーナーなどが設けられたほか、来場者には熱い豚汁が無料で振る舞われた。
イベントを主催した同市場生産者組合(小林弘志組合長)と仲買人組合(今村誠組合長)は「ここに市場があることすらあまり知られていないので、一般の人に存在をアピールしようと2年前に始めた祭り。来年以降も続けていきたい」と話している。 -
かかし隊が収獲祭
農産物の栽培を通じてさまざまな体験をする宮田村公民館の親子講座「われら、かかし隊」は23日、収獲祭を開いた。自分たちで育てた米を五平餅、サツマイモをスイートポテトに調理。支えてくれた地域の人たちも集まり、大地の恵みをみんなで味わった。
この日は駒ケ原の宮嶋正明さんの農園で、オーナーになっているリンゴの収獲を体験。真っ赤な実を丁寧にもぎ取った。
村民会館に場所を移して調理を開始。宮田村の五平餅は通常「小判型」だが、炭火で焼くために「俵型」に挑戦した。
親子で炊きたてのご飯を握り、串に刺してコンガリ焼けた所でふんだんのクルミ味噌を塗った。
植木千尋さん(9)は「ベタベタしていて作るのが大変」と話しながらも満面の笑顔。
親たちは「普段はなかなかこのような機会を持てないが、子どもたちと接点を持つ意味でも本当に良かった」と春からの講座を振り返った。
甘いほのかな香りのスイートポテトも完成し、とってきたばかりのリンゴもテーブルに並べて会食。多くの地域の人に教えてもらい、育んできた自分たちの味に歓声が沸いた。 -
樹齢百年余、「大国光」実る
中川村葛島の六識園(高橋昭夫園主)では、樹齢百年余の「大国光」の収穫が始まった。
腐蝕し、ほとんど空洞となった幹にはコンクリートを詰め、土を補い、麻布を巻いた。わずか樹皮で大地とつながり、養分を吸い上げ、新梢を伸ばし、花咲き、実を結んだ。
「大国光」は戦後、「紅玉」とともに一世を風びした「国光」の1種。1914年(大正3年)に昭夫さんの祖父、二郎さんが植栽した。最盛期の昭和50年代には大きな物は子どもの頭ほどある実を千個以上つけたが、今は50個余りしかつけない。
年輪を重ねた「大国光」の味は「甘酸っぱい、リンゴ本来の味、素朴で懐かしい味」とか。
生産性や経済性が優先する果樹経営の中で、「国光」はほとんど切られ、「ふじ」「つがる」に品種転換された中で、同園は「古い物を大切に」と、大正、昭和、平成と百年余3代に渡り守り続けている。 -
宮田小3年2組が選果場見学
宮田村宮田小学校3年2組は21日、リンゴの主力「サンふじ」が最盛期を迎えた飯島町のJA上伊那飯島選果場を見学した。選別から箱詰めされ商品になるまでの過程にふれ、信頼を保つため・ス品質管理・スに最大限配慮していることなど学んだ。
夏にトマトを栽培し、大手飲料メーカーのジュース原料として出荷した同学級。
その経験も踏まえて、今度は農産物が店頭に並ぶまでにどのような過程を経るのか学ぼうと、宮田村から中川村までのリンゴが集まる同選果場を訪れた。
迷路のようにベルトコンベアーが張り巡る場内を見学。
人と機械の両方の力を組み合わせて、傷の有無、形の良し悪しなどを厳しく選別している作業風景にふれた。
「収獲したリンゴはすぐにお店に届くと思っていた」「機械に任せるだけでなく、人の手も入って大切にやっているんだ」と新鮮な様子。
JA職員が「品質を揃えないとお客様に買ってもらえなくなる。その管理に最も気を使っています」と説明すると、子どもたちはトマト栽培の記憶をたどりながら、思いを巡らせていた。 -
子どもたちが育てた野菜売り歩き
宮田村大田切区の小学生がこのほど、自分たちで育てた野菜を収獲し、同区内で売り歩いた。丹精込めた大地の恵みを買ってもらおうと、懸命に接客。快く買い求める地域の人の温かさにもふれた。
この日は早朝から子どもたちが区内の畑に出て、大根とネギを収獲。とれたてを持って、高学年がさっそく販売にでかけた。
「大根1本50円、ネギ5本で100円」と書いたプラカードを持ち、各家庭に飛び込み訪問。「美味しい野菜いりませんか」と声をかけた。
「みんなが育てたんかな」「立派な大根だ」と、快く買い求める人が多く、サツマイモをおまけに付けるサービスも。
次々と売れたが「ありがとうございました」と、丁寧な接客は最後まで。地区児童会長で6年の唐沢みずきさんは「買って喜んでくれてすごく楽しい」と笑顔がこぼれた。
子どもたちが野菜を栽培し販売する取り組みは、同区の児童会と育成会が協力して20年ほど続く。
「大切に育てた野菜を売り歩くことは、子どもたちにとって地域を知る良い機会にもなるはず」と、大人たちは温かな眼差しで見守った。
収益は今後の子どもたちの活動費に充てられる。 -
飯島産洋ラン、シクラメン大展示即売会
飯島町七久保の道の駅花の里いいじまで23日縲・5日、飯島産のシクラメン・洋ランなど冬の鉢花の展示販売会を開く。
シクラメンは町内5軒の農家が家庭用のミディーから贈答用の大鉢まで色とりどりの5百鉢を、2軒の洋ラン農家は話題の新品種やキャスケード系、アーチ型など、直立系シンビジュームを中心に2百鉢を並べる。
ちなみに価格はシクラメンが千円縲・千円が中心、シンビジュームは4千円縲・千円で、産地ならではの豊富な品ぞろえ、価格で販売する。 -
駒ケ根市東部土地改良記念像移設
中沢地区のほ場整備事業完成を記念して90年に同区下割に建立され、一昨年の中沢バイパスの工事開始に伴って一時撤去されていた記念像「はぐくむ」=写真=が、周辺の工事が完了に近づいたことから、元の建立地から約50メートル西の地にあらためて建立された。
18日、記念像を建立した駒ケ根市東部土地改良区(林高文理事長)の役員など関係者約20人と像の作者の彫刻家河野新さんらが集まって再建立を祝った。出席者は「日陰にあった像を日の当たる明るい場所に移すことができてよかった」などと口々に話し合い、感慨深そうに像をなでたり眺めたりしていた。 -
南信森林管理署がわな捕獲によるニホンジカなどの個体数調整実施へ
森林におけるニホンジカの食害などが深刻化する中、八ヶ岳以南の国有林を管理する南信森林管理署(久保田広署長)は来年2月の狩猟期間終了後から、わなを使ったニホンジカなどの捕獲を開始する。わな捕獲を行うのは同署の現場職員など30人。森林整備による国有林管理を本来業務とする同署のような組織が、有害鳥獣の個体数調整に乗り出すのは県内でも報告されていない(同署職員)。こうした捕獲業務は高齢化が進む狩猟者の補助的役割を果たすことも考えられ、個体数調整促進の一端を担うことが期待される。
現在わな捕獲は、環境省や都道府県の許可を必要とする行為となっており、同署職員であっても、許可を得なければわな捕獲はできない。そのため従来は、食害などが深刻な森林の樹木に直接防護ネットの設置するなどして、被害対策に努めてきたが、ネットの設置、メンテナンスには大変な時間と労力を要する一方、全体的な被害防止にはらなず、根本的な打開策が必要となっていた。
また、市町村との懇談の中でも、積極的な有害鳥獣対策を求める声が強かったことから、わな捕獲による個体数調整に乗り出すこととなった。
現在同署が管理する国有林の面積は約7万ヘクタール。うち、約1万7千ヘクタールが人工林だが、その約半分で、剥皮被害や下層植生の破壊などといった何らかの被害が出ている。
それに伴い21日、わな捕獲を遂行する同署職員30人を対象とした研修会があり、上伊那地方事務所林務課の職員から、くくりわなによる捕獲方法などを学んだ。規定により、同署職員の場合、一定の研修を受けることでわな捕獲を行うための資格を得ることができる。今後、県に対し許可申請を行うことで、正式にわな捕獲を行えるようになるが、同署職員が遂行できるのは捕獲まで。その後の止め差し、解体などは猟友会や各市町村の協力が必要となるため、各組織と連携をとりながら事業を進める。また、主にはニホンジカを対象としているが、クマ、イノシシなどの被害があった場合、こうした野生動物についても許可を求めていく。
来年度は、諏訪、上伊那、下伊那それぞれにモデル地区を設置し、取り組んでいく予定。 -
紫輝彩丼が小学校の給食に
特産の山ぶどう(ヤマソービニオン)ワインを味付けに使う宮田村の名物丼「紫輝彩丼」が21日、宮田小学校の給食に出された。小林恵子栄養士をはじめ同校給食室の調理員が「村の将来を背負う子どもたちに、地域活性の発想から誕生した名物丼を食べさせたい」と企画。お店で食べるのとはまた違った味わいに歓声があがった。
3年1組が房から丁寧に1粒づつ取り、冷凍保存していた山ぶどうを活用。特産ワイン「紫輝」と調合させ、丼の具材に使う鶏肉や野菜の下味に使った。
さらに「山ぶどうの紫色を残したい」と炊飯にも使い、見事に紫色のご飯も完成した。
この日は、名物丼には欠かせない村のヒーロー「どんぶりレンジャー」も登場。
子どもたちの歓声が飛び交う、いつもとは違った給食の時間になったが、小林栄養士は「学校も地域と関わり、子どもたちを育んでいく。こういう機会も大切だと思います」と話していた。 -
伊那市で人間・野生動物共生プロジェクト推進講演会
北海道犬を活用した野生動物の追い払い事業を開始する伊那市は19日夜、「人間・野生動物共生プロジェクト推進講演会」を市役所で開いた。一般など約110人が参加。元北海道大学助教授で市が同事業を委託する鈴木延夫氏が、北海道犬の特性やしつけ方、野生動物と共生実現に向けた取り組みについて講演した=写真。
同事業は農作物に対する有害鳥獣被害が増加する中、市が打開策として9月から開始しているもの。北海道犬が野生動物を追獣することで、農作物への被害を最小限に抑えようと考えている。現在は鈴木氏が市で購入した北海道犬数頭の訓練をしているが、今後、事業展開の中で一般市民の協力が必要となるため、同事業への理解を深めてもらおうと今回の講演会を企画した。
鈴木氏は、テリトリー意識の強い北海道犬は、その範囲に入ってくる侵入者を追い払おうとする性質があることを説明。一方、土佐犬などのように相手をかみ殺そうとする特性はないとした。また、主人に対する忠誠心が強く、主人以外には従わない性質もあるが、「それは訓練により解消できる」とした。
また、今回「追い払い」を選択したことに関しては、野生との共生が結果として人間のメリットになることを示し「野生に一歩譲り、野生が出すぎているところには一歩下がってもらう中で、共存の方程式を作っていってはどうか」と語った。
会場からは、猟友会との摩擦を危惧する質問などがあったが、鈴木氏は「そのことについてはプロジェクトが始まる段階で市に懇談するようお願いしている。早い時期にお互いの主張をかみ合わせられるよう、市の方で調整していただけると思っている」とした。 -
温かな眼差しで園児をリンゴ狩りに
宮田村駒ケ原の宮嶋正明さん、きよ子さん夫妻は19日、中央保育園の全園児100人余りを自身の農園へリンゴ狩りに招待した。同保育園に通っていた孫の秀斗君が3歳の春、不慮の事故で突然この世を去って1年半。悲しみを抱えながらも、園児たちに面影もだぶらせ「元気に育って」と温かな眼差しを注いでいる。
「孫はいつも私の後ろをついて来ちゃあ。下からリンゴを取ったもんです」。
正明さんは秀斗君との思い出が残る農園で、リンゴ狩りを楽しむ園児の光景に目を細めた。
その場でリンゴを丸かじりする子どもたちの姿に「いいじゃないですか。みんなたくましくて」と目尻が下がる。リンゴジュースも用意し、もてなした。
招待するのは昨年に続いて2回目。秀斗君の写真を保育園の玄関に飾り、今も友情を忘れないでいる園児、保育士に感謝の気持ちを忘れない。
秀斗君の同級生だった年中園児たちは、リンゴ狩りのお礼に歌を宮嶋さん夫妻にプレゼント。
帰り際、「また保育園に遊びに来てね」と手を振る子どもたちを夫妻は満面の笑顔で見送った。 -
農林中金がペレットストーブ宮田中に寄贈
農林中央金庫関東業務部は19日、社会貢献活動の一環として宮田村宮田中学校にペレットストーブ1台を寄贈した。同校はさっそく図書館に設置。ぬくもりある炎が子どもたちの学習意欲も温める。
2004年度から農林中金は県内の公共施設にペレットストーブを寄贈しているが、主に北信が中心。15件目の宮田中が、南信地域では初めてとなった。
同校を訪れた竹内徳良関東業務部副部長は「間伐材の活用にもつながり、子どもたちの環境教育の一助になれば」とあいさつ。
新井洋一教育長は「子どもたちの生きた教材になる。大切に使わせて頂きます」と感謝した。
本年度宮田中を含め飯山市、飯綱町、信州新町に寄贈した4台は、いずれも宮田村の近藤鉄工社製が納入されている。 -
リンゴの木オーナー収穫祭
農家と栽培契約を結んでいるリンゴの木オーナーらの収穫祭が18日、中川村で開かれた。約200家族・1100人のオーナーらが関東や中京方面などからバスやマイカーで訪れ、色づいた実がたわわに実ったリンゴ園で「うわあ大きい」、「おいしそう」などと歓声を上げながら大きな実を次々にもぎ取った=写真。時折小雨の降る肌寒い天候となったが、オーナーらは収穫したリンゴを笑顔で段ボール箱に詰めながら「帰って食べるのが待ち遠しい」などと話し合っていた。丹精込めてリンゴを育てた園主らは「今年は天候がよかったせいか、色づきがよくて数も多い。評判が良くてうれしい」と話していた。
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宮田村のリンゴオーナー収獲祭、中京圏から約2千人
リンゴオーナーの収獲祭が17、18日に宮田村で行われている。中京圏などからオーナー家族約2千人が来村し、契約する村内約30の園地に分かれてもぎ取り体験を満喫。今年は病虫害や台風の影響も少なく作柄も良好で、真っ赤なたわわな実に歓声があがった。
駒ケ原の嶋田譲治さんの農園は約40家族を受け入れ。
宮田村は初めてという名古屋市港区の平松孝さん一家は6人で訪れ、子どもたちが楽しげに収獲した。
「買ってくるのではなく、成っているリンゴを子どもたちに見せたいと思って。1本の木を丸ごと収獲できるのも良いですね」と平松さんは話した。
村内のリンゴは昨年、カメムシ被害もあり不作傾向だったが、今年は天候などにも恵まれて数年ぶりの豊作に恵まれている。 -
上伊那のいちご園関係者が蜂(はち)供養
受粉作業でお世話になり、一生を終えたミツバチたちを供養しよう竏窒ニ、上伊那にあるいちご園9施設の生産者約20人と伊那市の養蜂(ようほう)家が16日、伊那市西箕輪の仲仙寺で蜂(はち)供養をした。
小松養蜂園(伊那市御園)の園主である小松実治さん(75)宅では、以前からこの蜂供養を行い、ハチへの感謝の気持ちを表してきた。そんな中10年ほど前からは、ハチの巣箱を提供している上伊那地区のいちご園生産者にも呼びかけ、一緒に蜂供養をしている。
いちご園では受粉を行うためにハチを利用しているが、1ハウスには1、2箱の巣箱が置かれ、約1万6千匹のミツバチが受粉作業を手助けする。上伊那地区で用いられるハチの数は通算300万匹にもおよぶという。
今年も12月から受粉が始まる伊那市西箕輪のみはらしいちご園の泉沢勝人組合長(65)は「ハチがいなかったらイチゴはならない。ハチのお陰でイチゴが生産できる」と話し、祭壇に置かれたハチの写真に焼香をしていた。 -
ごまプロジェクト試験結果検討会
市の新たな特産品を目指してゴマの栽培実証試験に5月から取り組んでいた駒ケ根市営農センター(会長・中原正純市長)は15日、試験結果の報告・検討会を東伊那の農林業体験施設「駒ケ根ふるさとの家」で開いた。JAなどの農業関係者と市職員ら約20人が参加し、結果の詳細な報告を聞いたほか、ごまの試食も行った=写真。
試食用のごまは3種類。駒ケ根産(黒)と、比較用の鹿児島県喜界島産(白)、ミャンマー産(黒)が用意された。参加者は地元産のごまについて「思ったより香りが良い」「これならいけるかもしれないな」などと話し合い、将来の地域ブランドに手応えを感じている様子だった。
報告では駒ケ根市に適したゴマを探すため7種類のゴマを栽培して比較した結果や、収穫量などを調べるために種まきの時期や栽植密度などの条件を変えて栽培した結果が発表された。課題として3年連作で障害が出る可能性があることや、湿害に弱いことなども報告された。
プロジェクトは、市内のごま加工会社豊年屋が自社製品に地元産のゴマを使おうと、市に栽培を持ち掛けたことからスタートした。市営農センターは今後、市内の各営農組合を通じて農家に栽培を勧める一方で、希望者には栽培講習会を開いたり種子の配布をするなどしてゴマの普及に努めていく考え。 -
米粉おやきとともに地域の伝統を伝える
伊那市西箕輪
西箕輪米加工グループ「おやき」は、長野県を代表する郷土食の一つ。米の貴重な時代の代用食だった小麦粉で作った皮が主流だ。しかしこの上伊那では、昔から米粉を使ったおやきが作られてきたことを知っているだろうか竏秩B
「きっとこの地域はほかの地域に比べれば米がよく取れたのだと思う。それでも私らの小さい時は、米粉のおやきは恵比寿講のごちそうだった」。メンバーは懐かしむ。
◇ ◇
活動の発端となったのは西箕輪地区の農家女性でつくる生活改善グループ。当時からイベントに合わせておやきを作るなどしていたが、みはらしファームができたことをきっかけに集まった有志で米加工を始めた。
主力商品は地域の伝統食である米粉のおやきと五平もちだ。
「生活改善グループのころから『地域の味を継承したい』って思っていたから、やっぱりおやきと五平もちを作ろうってなってね」
程よい甘さの手づくりあんは米粉の皮との相性が良く、素朴な味。懐かしいね竏秩Bおやきを手にする客からはそんな声がもれる。
「おいしかったって声をかけてもらったり、手紙をもらったりするのはやっぱり嬉しいね」と笑顔を見せる。
◇ ◇
それでも、商品として販売できるようにするまでには試行錯誤があった。伝統的な作り方は生の皮にあんを包み、ゆでるというもの。しかし、これだと皮がすぐに固くなってしまい、ゆでている最中にあんが飛び散ることもあった。
商品として販売できる形にするにはどうしたらよいか竏秩B工夫を重ねる中で、皮を一度ゆで、それを練り直す方法に切り替えた。すると、皮が固くなりにくくなり、あんが出ることもなくなった。 -
東保育園児がリンゴ収獲体験
宮田村大久保区の藤川猛さん(67)は15日、東保育園の年少から年長までの園児約100人を自身のリンゴ農園に招き、収獲体験をさせた。「リンゴの美味しさを幼い頃から知ってほしい」と協力。大きな赤い実をもぎ取る子どもたちの笑顔が広がった。
「リンゴはみんな好きかな。どんどん食べてね」と藤川さん。もぎとりの方法を教えてもらった園児たちはさっそく、時期を迎えた「ふじ」を収獲した。
「いっぱいあるね」「どれにしよう」。美味しそうなリンゴを自分で選ぶ子どもたち。
一人3個も収獲し、持ってきたカバンの中に大切に入れた。
「今年初めてだったが、やってみて良かったねぇ。リンゴをたくさん食べてもらえれば」と藤川さんは目を細めていた。 -
公民館子育て学級、自ら植えたさつまいもを焼きイモに
宮田村公民館子育て学級は8日、焼きイモを新田区のふれあい広場周辺で楽しんだ。今年は参加親子が、自ら植えて育ったサツマイモ。格別な味に・スホクホク・ス笑顔が広がった。
同学級は今年度サツマイモの植え付けに挑戦。地域有志や村公民館「われら、かかし隊」の協力もあり、すくすくと育った。
この日は、一個づつ丁寧に新聞紙に包み焼きイモに。1時間ほどでホクホクに焼きあがり、紅葉広がる園内で味わった。
「おいしいね。買ってきたみたい」など歓声も。子どもたちもパクリとたいらげていた。 -
壮連と村理事者の懇談会
宮田村の若手農業者でつくる壮年連盟(木下祐二委員長)は9日、清水靖夫村長ら村理事者との懇談会をJA宮田支所で開いた。農業問題を含め村の課題などについて意見を交わした。
木下委員長は、生産者価格の下落、原油高などが農業経営を圧迫していると指摘。国の施策についても不安感を強く示し、担い手不足などの現状を訴えた。
人口1万人構想について聞かれた清水村長は、農地保護の観点も考慮に入れたうえで面的な宅地開発も行いたい意向を示し、理解を求めた。
農地管理の地図情報システムや旧養魚場問題、さらに村の財政見通しまで話題を広げ、懇親を深めた。