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箕輪町ブランドセミナー「花・食文化」編
独自のブランドづくりと新しい体験型産業の可能性を検討している箕輪町はこのほど、ブランドセミナー「花・食文化」編を町文化センターで開いた。食文化コーディネーターで食養生代表の村上由紀さん=東京都=を講師に、町民30人がブランド作り、都市との交流について考えた。
06年から都市農村交流やブランド作りを検討してきた中で、住民から提案のあった資源「花」と「食」を今回のテーマにした。
村上さんは、「ブランド化の一番最初は、何に関わっていることが自分たちが楽しいか。自分たちがやっていることが楽しい、その楽しみのエネルギーが勝たないと無理。いくら設備や環境を整備しても、そこに根付いている人の気持ちが前に向かないと生かされない」とし、「外に振り回されず、内に内に入って考えることができた地域が生き残っている」と話した。
都市農村交流については、「農業体験をやらせるためにスケジュールで連れ回すことは長続きしない。自由にさせることが思い出になり、何か気持ちよかったというのが翌年につながる」と説明。「都会でストレスをためている人間のいやし役になる必要はない。この土地のやり方で、この土地で生きてもらいたい。逆にそこに気付いてほしい」と語った。 -
雪村いづみ・朝比奈マリア母娘油絵展
歌手として活躍する雪村いづみさんと長女の朝比奈マリアさんによる油絵展は3月4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。いづみさんの花の絵7点、マリアさんの馬の絵26点を展示販売している=写真。
いづみさんは「チューリップのささやき」「窓辺のブーケ」などのかわいらしい絵のほか、美空ひばりさん、江利チエミさんと組んだ「三人娘」をモデルとした油絵の版画を出品。マリアさんは「黒馬と女神」「草原のナルシス」など、やさしいタッチで描いた作品を並べる。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
強盗への対処方法を確認
上伊那地方の郵便局と伊那署は28日、伊那市長谷の市野瀬郵便局(西村敏博局長)で、強盗を想定した防犯訓練を実施した。訓練を通じて強盗への対処方法を確認し、緊急時に備えた。
強盗対策の一環として年1回、上伊那の郵便局が持ち回りで開く訓練で、今回は各局の職員約30人が見学。訓練は署員が強盗役に扮(ふん)し、ピストルを片手に窓口の女性職員を人質に取り、金を奪って逃走する想定で行った。
職員たちは、逃げる犯人の体格や服装などの特徴、逃走方向を覚えるなど、対策マニュアルに沿ってそれぞれが行動を確認した。署員の迫真の演技に「慌ててしまう場面もあったが、(警察が到着するまでの)時間をできるだけ稼ぐことができた」と西村局長は訓練を評価した。
伊那署生活安全課の亘浩幸課長は「いざというとき、今日と同じ対応ができるよう、日ごろから心がけてほしい」と呼びかけた。
伊那署員の迫真の演技で緊張感が増した強盗模擬訓練(市野瀬郵便局) -
木曽駒ヶ岳生態系保護地域における植生復元対策事業の調査結果を報告竏注。後5年を目途に植生マット施工技術などをフローチャート化
登山者の入り込みなどによって高山植物の荒廃などが進む中央アルプス木曽駒ヶ岳で、植生復元対策事業に取り組む中部森林管理局木曽森林環境保全センターは26日、本年度実施した復元作業の報告と今後の事業のあり方を考える検討会を伊那市の南信森林管理署で開いた。同事業に参加するNPOやボランティア、市町村関係者が集まり、植生復元のために設置したヤシ繊維マットなどの成果を確認。「厳しい自然環境においては劇的な植生の増加は難しい」としながらも、個体数や植被率が増加傾向にあるという報告を受けたほか、事業継続を予定している5年の間に、植生マットなどの施工手順や技術をマニュアル化する。
同事業が始まったのは05年度。調査区域は木曽駒ヶ岳森林生態保護地域や特定地理保護林となっており、今年度は昨年9月にボランティアや県、市町村の協力のもと、伊那前岳の八合目でヤシ繊維や麻繊維のマットを伏工し、一部に高山食物の種子をは種した。
また、05年度、06年度にヤシマットを設置した場所についてはモニタリング調査を実施。05年度に設置した場所ではもともとそこにあった植物の生長による個体数増を確認。一方、08年度に設置した場所では、主には種した植物が個体数を増やしたことで、全体の個体数が増えていることが明らかになった。
事業は5年程度の継続調査を行い、どのような傾向を示すか確認し、その後の方向性を模索する。また、来年度は「八丁坂」や伊那前岳にいたる「九合目」「登山道沿い」で、植生復元計画を検討していく。
参加者からは「いずれにせよ、復元には時間と労力がかかる。植生が破壊されないよう、できる限り観光客に呼びかけていく必要がある」などといった意見も出された。 -
伊那ケーブル 3月から緊急地震速報サービス提供開始
伊那市西町区の伊那ケーブルテレビジョン(ICT、向山公人社長)は3月1日、エリア内の加入者を対象に、震度3前後以上の緊急地震速報サービスの提供を始める。災害速報サービスの発信で、地域の安心・安全を確保し、減災につなげる。
サービスは、緊急地震速報を配信する気象庁からデータを受け、ケーブルテレビのネットワーク網を活用し、エリア内を細分化して地震の予測到達時間と予測震度を伝えるもの。
昨年10月から4カ月間、エリア内の伊那市、箕輪町、南箕輪村の行政防災担当部署などで運用試験した。震度3以上の地震発生はなかったが、伊那ケーブルのセンター装置で震度3以下のエリア別の受信データを確認。誤報はほとんど生じなかった。
希望する世帯に専用端末機を設置し、音声で「あと10秒後に震度4の地震が来ます。10、9、8…」と揺れに合わせて告知。24時間、情報が流れ、避難経路の確保や火の元確認などにつなげることができる。
専用端末機の親機は1万9950円、子機(ワイヤレス)は1万500円。子機は電波の届く範囲30縲・0メートルであれば受信できる。
6月には、管内の希望する小・中学校や企業の放送設備と連動し、建物内に一斉放送できる装置を販売する予定。
誤報で混乱が生じないよう、加入者に対し、昨年末から自主放送チャンネルで地震速報の効果的な利活用を周知している。
伊那ケーブルの加入者(昨年9月末現在)は2万6千世帯余で、加入率は65%。
問い合わせ・申し込みは、伊那ケーブルテレビ(TEL73・2020)へ。 -
箕輪町が浜松市庄内地区の幼稚園、小・中学校にリンゴの贈り物
箕輪町は、「友好交流推進協定」を結んでいる静岡県浜松市庄内地区の幼稚園と小・中学校に町のリンゴを贈った。幼稚園へは今年が初めて。24日に庄内地区であった庄内公民館まつりの会場でリンゴを贈呈した。
毎年、庄内地区から町内の小・中学校の卒業生と保育園の卒園児に花束が贈られる。町はリンゴを届けているが、これまでは小・中学校だけだったため、今年は地区内の市立幼稚園にも届けた。
幼稚園3園、小学校3校、中学校1校で、リンゴは1人2個ずつ計2400個。祭り会場では5キロ入りの箱とアルストロメリアの花束を園児、児童、生徒に平沢豊満町長らが手渡した。残りのリンゴは25日に直接学校に届けた。
贈呈式で代表の中学生から「毎年楽しみにしている。おいしいリンゴを家族と箕輪町のことを話しながらいただく」とお礼あいさつがあった。町は来年度以降もリンゴの贈呈を続けたいとしている。 -
伊那警察署 署長感謝状の贈呈
伊那署(小嶋惣逸署長)は27日、長年にわたり伊那市駅前交番の環境美化に貢献している主婦宮下恵美子さん(53)、同春日寿子さん(46)=いずれも伊那市美篶=と、振り込め詐欺を未然に防いだ同市の八十二銀行高遠支店に対し、署長感謝状を贈呈した。
MOA美術・文化財団の活動に参加する宮下さんと春日さんは公共施設に生け花を飾り、健全な社会をつくるため約10年間、週1回交代で同交番に訪れ、花を生けるボランティアを続ける。前任者の活動期間と合わせると20年以上続くという。
同銀行高遠支店は1月24日、市内の男性(62)から振込み依頼を受けたが、多額であったため警察に相談することを助言し、振り込め詐欺の被害を未然に防いだ。男性は息子と名乗る男から電話で「インターネットで電化製品を買って、今日までに200万円が必要。振り込んでほしいと頼まれた」という。
宮下さんと春日さんは「明るい社会になるよう、少しでも役に立てれるよう続けたい」「花を通じて気持ちを癒してほしい」。高遠支店の杉山良一支店長(48)は「振り込め詐欺を未然に防げたことは、金融機関として誇りに思う」と話した。
感謝状を受けた春日さん(左)、宮下さん(中央)と八十二銀行高遠支店の杉山支店長 -
はなまる地域探検隊「命育む心技体食厳冬探検」
伊那市内の小中学生に体験活動の場を提供する事業「はなまる地域探検隊」は23日、「命育(はぐく)む心技体食厳冬探検」を同市西箕輪のサンビレッジ伊那で開いた。小学生縲恪mZ生の隊員約90人が参加し、オリエンテーリングやタグラグビーを体験した。
タグラグビーはラグビーをもとにしたスポーツで、タックルを「タグ」(帯状のもので、マジックテープによって腰に巻いたタグベルトにつけられる)を取ることに変更し、初心者や年少者にも楽しめるようになっている。
パスやタグを取る練習をしたあと、実際にプレー。
隊員たちは慣れない楕円系のボールや、パスを前に出せないルールにとまどいながらも、すっかりタグラグビーに夢中になって元気に走り回っていた。
「タグを取れ」「走れ」と交代を待つ選手たちからは盛んに声があがっていた。 -
ユカイナを作って吹いてみよう
伊那市の木の玩具専門店「どうぞのいす」は23日、体験講座「ユカイナを作って吹いてみよう」を市立伊那図書館で開いた。参加者たちはユカイナの製作工房のスタッフらに教わりながら、ユカイナの製作キットを組み立てていった。接着剤が乾くまでの時間に、笛師九兵衛さんがユカイナの演奏を披露。参加者たちは小さな楽器の奏でる、美しい音色に聞きほれていた。
ユカイナは漢字では「愉歌伊那」。伊那市発の愉快な楽器にしようと、池上正秋さんが開発し、「木彫香房 夢庵」がキットを製作した。縦6センチ、横4センチ、厚さ2センチの木製で、オカリナと似た甲高い音がでる。首から下げてペンダントとしても利用でき、木製のため自由に彫刻することもできる。
九兵衛さんは「自分でいろいろといじれるところも楽しい」とユカイナの魅力を語る。
接着剤が乾いたあとは、角の部分を切り落とし、サンドペーパーで研磨。参加者たちは完成したユカイナをさっそく吹き鳴らしていた。
「どうぞのいす」は3月から同キットを1500円(完成品3000円)で販売予定。
問い合わせは、どうぞのいす(TEL74・6697)へ。
##写真(たてよこ) -
【記者室】猿の民話で親子のきずな伝える
伊那市内に伝わる猿の民話といえば、猟師に撃たれ、死んだ母を子が助けようとする「孝行猿」が思い浮かぶが、東春近にもあるという。伊那ビデオクラブは二つの民話を取り上げ、絵物語を制作中。3月の映像祭で披露する▼「獣といえども親を思う子、子を思う親の気持ちは人間と変わりない」。全国各地で親子間の痛ましい事件がニュースで流れる中、会員は親と子のきずなを深めてほしいと願いを込める▼20歳の半分、10歳を祝う「2分の1成人式」が上伊那の小学校でも行われる。取材した学校で、児童たちは家族や先生などいつも見守ってくれる人へ感謝の気持ちを伝えた。「ありがとう」の素直な言葉に、「心の架け橋を作ることの大切さ」を感じた。(湯沢康江)
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落語と井の頭を楽しむ会
伊那市西町の漆戸醸造で22日夜、駒ヶ根市出身の落語家昔昔亭健太郎=本名・箭内広光=さん(36)を迎えた企画「落語と井の頭を楽しむ会」があった。市内を中心に集まった約40人が落語をたん能し、同社の新酒も味わった。
落語と酒は切っても切れない仲竏窒ニ、漆戸正彦社長(38)が計画したイベントで2度目。健太郎さんは、「牛ほめ」「ちりとてちん」などの滑稽な話を披露し、落語のネタのなかに「井の頭」を交えるなどして、観客の笑いを誘った。
新酒は昨年12月縲・月にできた「井の頭純米無濾(ろ)過」「井の頭無濾過搾りたて生」の2種類。漆戸社長は「寒さが影響して、新酒がすっきり仕上がり、飲みやすく上々のでき。昨年、好評だったイベントなので今年も皆さんに楽しんでもらいたい」と話した。 -
「伊那おやじの会」健康体操
中高年男性の居場所づくりを目的とした伊那公民館の「伊那おやじの会」は27日、同公民館講堂で市健康推進課保健士の中村瞳さんを招き、健康体操をした。市内の25人がスレッチ運動や筋肉トレーニングなどで日ごろの運動不足を解消した=写真。
中村さんは健康について、「元気で快適な毎日のために始めましょう」とし、▼10分早く起きてゆっくり朝食を取る▼歩く時間を10分つくる▼食事の全体量を10%減らす竏窒ネどとアドバイスした。
健康体操は、あおむけやうつぶせになり、足を地面から少し浮かせて腹筋や背筋を鍛える運動や、タオルの両端を両手で持って腕の筋肉をほぐす運動を体験。「筋肉痛になりそう」などと言いながら、それぞれ汗をかきながら体を動かした。
「伊那おやじの会」は昨年度から開講し、現在は市内の60縲・0代の男性約30人がメンバー。6縲・月の月1回計10回の講座で名所巡りや料理、囲碁・将棋教室などを楽しんでいる。 -
かあさんのイベント
宮田村の農村女性グループ「野ひばりの会(太田芳子会長)」は24日、宮田村村民会館で、子どもたちと地元の食材で料理を楽しむ「かあさんのイベント」をした。子ども3人を含む約30人が参加。全員でこんにゅくづくりを楽しみ、地元産の野菜を使って「五目ずし」「すいとん」「ロールキャベツ」など5品を調理した。
子どもたちもコンニュクイモの皮をむき、さいの目に切り、ミキサーにかけるなど、張り切ってお手伝いした。
「五目ずし」はレンコンやキノコ、ニンジン、かんぴょうを煮て、酢飯に混ぜ、錦糸卵、でんぷ、エンドウなど彩りよく仕上げた。
このほか、ニンジン、ゴボウ、サトイモ、大根など根菜を中心に8種類の野菜を入れ、実だくさんのすいとんも調理し、いよいよ、お待ちかねの会食。
宮沢槙さん(小学6年)は「こんにゃくが固まっていくのが面白かった」。北原茉由さん(小学6年)は「料理を覚えて、家の人に食べさせたい」と話していた。 -
遊びのデパート「第16回キッズ王国」開催
子どもたちに本の読み聞かせや手作り遊びを楽しんでもらおう竏窒ニ24日、「遊びのデパート・第16回キッズ王国」が伊那市の伊那公民館であった。市内7つの公民館で活動する子育て教室と伊那市立図書館の「おはなしぱれっと」が、各ブースを設置し、アイディアに富んだ遊びの広場を展開。多くの家族連れなどでにぎわった。
読書啓発やものづくりの面白さを子どもたちに知ってもらうことなどを目的として毎年開催しているもので、企画・運営には、一般ボランティアのほか、中学生ボランティアも協力している。今年は東部中、伊那中、春富中の生徒約120人が、スタッフとして協力。これまでにない、多くの協力者が集まった。
開会式では中学生ボランティアが演劇を披露。また、会場には紙のプールの広場や小麦粘土の体験ブース、手作りの魚釣りの釣堀など、さまざまなブースが並び、訪れた親子は渡されたマップを見ながら「今度はこっちに行ってみよう」「これが楽しそう」と、場内をめぐり、さまざまな遊びを楽しんでいた。 -
上伊那出身の音高、音大在学生によるフレッシュコンサートが開催
上伊那出身の音高、音大在学生による「フレッシュコンサート」が24日、伊那市の県伊那文化会館であった。現在県内外の学校で声楽、ピアノ、ホルンを学ぶ19人が、それぞれの演奏を披露。訪れた地元の観客を魅了した=写真。
音楽を志す若手音楽家の発表の場を設けるとともに、地元の人にこうした若者たちのことを知ってもらおう竏窒ニ、演奏する学生の保護者などでつくる「若い芽を育てる会」が毎年開催しているコンサートで、今年は高校2年生から大学4年生までの学生が集まった。
出演者は、それぞれ学校で練習している曲目など一人ひとり披露。現在神奈川県の昭和音楽大学に在学し、この日ホロンを披露した小牧はるかさん(19)=伊那市東春近=は「地元でコンサート演奏するのは初めてだったけど、楽しんで演奏できて良かった。普段自分たちが学校で学んでいることを、地元の人に知ってもらえる唯一の場。今後も、機会があれば参加したい」と話していた。
また、若い芽を育てる会の井口純代会長は「伊那市は音楽が盛んな地域なので、地元の人にも若い音楽家を応援していただければ」と話していた。 -
08年度自衛隊入隊者激励会
伊那地区、飯田地区の08年度自衛隊入隊者激励会が24日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。自衛隊関係者や来賓、入隊予定者の家族ら約200人が集まる中、来年度入隊を予定している23人に、激励のメッセージや記念品などが送られた。
来年度、上伊那で入隊を予定しているのは18歳から25歳までの男女13人。また、予備自衛官補として1人が入隊を予定している。
激励会主催団体の一つ、上伊那郡市自衛隊協力会連合会の上山儀一会長は「教育、訓練を受けることは楽しいことばかりでなく、幾多の試練もあると思う。しかし、郷土の代表であることを認識し、世界の平和が保たれるよう訓練に励んで立派な自衛官となってほしい」と激励。
また、海上自衛隊一般曹候補生として入隊を予定者している小出大志さん(駒ケ根市)=写真=は「今日、みなさまからの温かな励ましを受け、私たちに対する期待と自衛隊の崇高な任務の責任の重さを感じている。訓練に耐え、一刻も早く一人前の自衛官になり、活動していきたい」と語った。 -
中電伊那営業所ギャラリーで「絵手紙 楽しい仲間展」
JA絵手紙クラブ(だいこんの花)の作品展示会「絵手紙 楽しい仲間展」が22日、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった。絵手紙を今年のカレンダーにした「絵手紙カレンダー」11点と、はがき、扇子などに描いた絵手紙60点を展示。3月5日まで。
8年前に始まった同クラブは、日本絵手紙協会公認講師の坂本勇さんを講師としてJA上伊那本所で月1回絵手紙を学んでいる。現在は10人が在籍。
クラブ員は「絵手紙を始めてから、いろんなものを細かく見るようになった。新しい発見がたくさんある」と話していた。
絵手紙カレンダーにはクラブ員がそれぞれ昨年1年間に製作した作品の中から数点を選んで載せている。6年前から毎年製作しており、友人などからは「毎年楽しみにしている」と好評とのこと。
午前8時半縲恁゚後5時10分(最終日は午後4時半まで)、土日、祝日休館。 -
伊那朗読の会「朗読発表会」
伊那市の朗読愛好者でつくるサークル「伊那朗読の会」(小林豊子会長)は23日、朗読発表会を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。
伊那朗読の会では毎年、2月に朗読発表会を、夏には「平和を願う朗読の集い」を開いている。現在17人が在籍。
23回目の今回は、会員14人が藤沢周平の「山桜」や民話「おばすて山」、ブラウニングの詩など15のプログラムを披露した。
観客たちは目を閉じて出演者の朗読に聞き入り、物語や詩を楽しんでいた。 -
貝殻のひな人形作り
南箕輪村公民館は23日、いろいろ物作り体験会「貝殻のひな人形作り」を開いた。15人が参加し、ハマグリの貝殻に千代紙で着物を着せてひな人形を作った。
3月のひな祭りに合わせた企画で、田畑の藤沢弥栄子さんが指導した。
貝殻に顔となる和紙と、髪になる黒い紙をボンドではり、十二単のように色無地の和紙や千代紙を襟元が少しずつ見えるように重ねてはっていく。下側になる貝にも千代紙をはり、上下の貝殻をはり合わせ、金や銀のひもを合わせ目を隠すようにはって完成する。
内裏びな、三人官女、五人囃子を作るだけの貝殻が用意されており、参加者はまず内裏びなから千代紙の色合わせを工夫しながら楽しく作った。
村内の女性は、「初めてなので要領が分かるまで大変だけど、自分で作ると思い入れが違う。玄関に飾りたい」と話していた。 -
第7回洋らんの花を咲かせる会展示会
洋ランの愛好家でつくる「洋らんの花を咲かせる会」の第7回展示会が23日、箕輪町富田のフラワーハウス「ガーデン和らぎ」で始まった。会員が愛情を注いで育てた見事な洋ラン約280点が並び、多くの来場者を楽しませている。
箕輪町を中心に上伊那地域の70人が、富田の向山高司さんの指導で洋ランを育てている。今年は寒さのため展示会時期を例年より1週間遅らせた。親ぼく会長の平松生男さんによると、「開花時期を合わせるのが難しかった」というが、会員約30人が、シンビジューム、カトレア、リカステ、キンギアナムなど極小さな花から大輪のものまで色鮮やかな花を咲かせた鉢を出品している。
40株全て種類の異なるクリスマスローズ(ヘレボルス)、サボテン、陶芸の展示もある。今年は、今後の栽培の参考にするため、来場者に展示花の人気投票もお願いしている。
24日は午前9時縲恁゚後4時。 -
「親子で水質調査」 夏休みの研究レポート発表
リサイクルシステム研究会(会長=向山孝一KOA社長)などは23日、箕輪町の伊那プリンスホテルで諏訪湖・天竜川水系健康診断「親子で水質調査」の自由研究レポートの報告会を開いた。親子約100人が出席し、代表6家族の報告に耳を傾けた。
水質調査は環境問題に関心の高い、地域の企業に参加を呼びかけて実施し、9年目。21企業の77家族が夏休み期間を利用し、天竜川水系などで簡易調査器具を使い、排水の汚水を評価する指標となるCOD(化学的酸素要求量)などを調べた。
清水麻希さん(箕輪中部小5年)家族は、昨年、岡谷市縲恟シ川町の天竜川の調査を行い、下流につれてCODが下がるなか伊那市で上昇した原因を今回、調査。市内を流れる天竜川支流4河川などを調べ、麻希さんは「原因は生活排水かもしれない。家の風呂の残り湯はCODが7と高かった。汚れた水を川に流してはいけないと思った」と考察した。
報告会ではこのほか、子どもたちが「川が濁って見えた」「魚が死んでいた」など、自分の目から得た情報を交えて報告。「家がたくさんあったり、人がたくさん通るような川が汚いということが分かった」「ごみは持ち帰って、きれいな川にしたい」などと話した。
県自然観察インストラクターの野口輝雄さん(伊那東小学校教諭)による講演会「川にほたるを呼び戻そう」もあった。 -
三峰川河川内樹木伐採
三峰川みらい会議(織井秀夫代表)は23日、伊那市高遠町下山田、小原の三峰川河川敷左岸に繁茂する河川内樹木を伐採した。三峰川の治水対策、河川環境、景観を取り戻すための活動で3年目。地域住民ら約50人が参加した。
樹木伐採は、地元自治会や国土交通省天竜川上流河川事務所、上伊那森林組合などの協力を得て実施。同左岸の約200メートル間にあるハリエンジュ(ニセアカシア)やヤナギを持参したチェーンソーなどを使って、切り倒していった。
織井代表は「ニセアカシアは外来種で、河川内の植生を変化させてしまう。河川環境を守りながら、流木による洪水を予防するのが目的。きれいな川を取り戻し、その川を未来の子どもたちに受け渡していきたい」と話した。
伐採した木は、地権者が必要とする分以外を参加者が持ち帰った。 -
伊那ロータリー顕彰 伊那華道会
伊那ロータリークラブ(鈴木多門会長)は21日、伊那市西町のプリエ・キャスレードで開いた「創立48周年記念例会」で、社会貢献活動に取り組んでいる伊那華道会を顕彰した。
伊那華道会は06年3月、市内の華道流派10派の有志で発足、会員は現在101人。ボランティア活動で、JR飯田線伊那市駅や市社会福祉協議会など公共の場に生花を展示している。
鈴木会長が「駅に花を飾り、利用者の心をホッと和ませている。これからも長く、この活動を続けて」とあいさつ。伊那華道会の平林由子会長は「これからも細く、長く活動していきたい」と話した。
顕彰は毎年1回の創立記念例会にあり、1977(昭和52)年に始まり29回目。地域社会で奉仕活動している団体や個人を対象に顕彰している。
顕彰を受けた伊那華道会の平林会長(左) -
シカ肉を使ったジビエ料理 仙流荘メニュー
伊那市長谷の仙流荘は23日から、地元のシカ肉を使った「鹿のカツフライ」など3品を料理メニューに追加する。個体数調整を進めるニホンジカを食肉として有効活用し、同施設の名物料理として売り出していく考えだ。
新メニュー3品は「鹿のカツフライ」「鹿のソースカツ丼」「鹿の空揚げ」。シカ肉独特の臭みを消すためカツはワインに浸し、ソバ粉を付けてから揚げ、空揚げはネギやショウガ入りのしょう油ベースのタレに一晩漬けてから調理するなど工夫した。
「低脂肪、低カロリーのシカ肉はあっさりとしていてヘルシー」と、料理を開発した料理長の高坂章さん(46)。シカ肉料理は年間を通じて販売する予定で、カツフライ900円、ソースカツ丼800円、空揚げ500円。
シカ肉料理3品を開発した料理長の高坂さん -
小坂市長 韓国大統領就任式に出席
伊那市の小坂樫男市長は25日、韓国ソウル市である李明博大統領の就任式に出席する。市長が顧問を務める「日韓親善伊那谷の会(キムの会)」の約20年続く活動が韓国政府に認められ、式典へ招待された。小坂市長は「とても光栄なこと。友好関係の一助になれば」と話している。
キムの会は、1990年、アニメ映画「キムの十字架」の上映を契に結成し、「市民レベルによる日韓親善」を目的に活動。特に、キリスト教を基盤に世界平和の実現を目指す女性の国際NGO(非政府組織)「ソウルYWCA」とは交流が深く、キムの会の存在は韓国で有名だという。
就任式には、世界各国の元首クラスが出席する。同会の唐木達雄代表(74)=宮田村=は「市民交流を進める上で新しい時代を開く弾みになれば」。通訳として市長に同行する鄭康雄運営委員長(64)=南箕輪村=は「地方自治体の長が招かれるのは異例。交流の活発化を期待されているのでは」と話す。
小坂市長は25日午前10時からソウル市内にある国会議事堂前で開く式典に出席。同日午後は、ソウルYWCAを訪問し、交流する予定だ。
「日韓友好」と書いた直筆の色紙を持参すると話す小坂市長とキムの会メンバー -
きたっせで料理講習会
伊那商工会議所伊那北周辺活性化委員会(矢野昌史委員長)などは22日、伊那市の伊那北地域活性化センターきたっせで、米国料理の講習会を開いた。地域住民約30人が参加。アメリカ出身の上伊那地方事務所国際交流員パトリシア・ドーシャーさん(24)が指導した。
流ちょうな日本語で熱心に調理方法を説明するドーシャーさんに受講生らは積極的に質問。料理を通じ、交流を深めながら、「アメリカ米のスープ」「トウモロコシ粉のパン」「トマト、タマネギのサラダ」の3品を作っていった。
ドーシャーさんは「今日、学んだ料理を自宅でも作ってほしい。自分の国の食文化を紹介する機会をいただけてうれしいし、これをきっかけに国際交流が深まれば」と話した。
料理講習会は2005年度から始まった企画で、きたっせの有効活用が目的。年間2回のペースで開き、これまでに地域の飲食店経営者らを講師に招き、主婦を中心とした地域住民が料理を学んでいる。
ドーシャーさんに質問を投げかける受講生たち -
健康寝具フェア「京都西川健康紀行」
伊那市日影のベルシャイン伊那店は、寝具メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛を得て、23日から、同店2階文化ホールで健康寝具フェア「京都西川健康紀行」を開いている=写真。25日まで。
血行促進、不眠症解消などに効能効果がある商品を展示販売している。電位、温熱の交互療法ができる家庭用電気治療器の敷布団のほか、羽毛布団、ムートンラグなどを出品。足型を取り、体のバランスをチェックすることができる体験コーナーもある。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時まで)。 -
駒ケ根市保健補導員活動研究会
駒ケ根市と同市保健補導員連合会(松沢惠子会長)は20日夜、保健補導員活動研究会を市文化会館で開いた。保健補導員のほか、市内各地区の区長、環境美化推進連合組合長、分館長など約140人が参加し、保健補導員活動についてグループ討議をするなどして健康づくりへの理解を深めた。参加者は「配布資料が多くてやり切れない」「区や自治会に入っていない世帯への対応が困難」「大変だが、頑張って市民の健康づくりの役に立ちたい」などの意見を交わしていた=写真。
市の担当者が08年度の生活習慣病予防健康審査の内容や日程などについて説明した。 -
箕輪町
小原流いけ花教室箕輪町松島コミュニティセンターの一室。春が訪れたかのような甘い香りが漂う中で、桃、アイリス、菜の花を生ける。
25年以上続く「小原流いけ花教室」。毎月第1・3木曜日の午前中、町内の13人が集まり、小原流長野伊那支部参与の春日セツ子さんに学んでいる。
公民館活動を盛んにしようとサークルの立ち上げに熱心だった当時の町公民館長の協力で、教室が生まれた。発足時から続けている会員は2、3人になってしまったが、友達で誘い合って仲間を増やし常に10人から15人が、年数回の親ぼく会も楽しみに活動。町の文化祭にも出品している。
「花の一生は人間の一生と同じ。芽が出て、伸びて花が咲く。花によっては枯れた姿もまたいい。芽の出から枯れるまでの過程が人生に似ている気がする。それを実感できるのが生け花」と春日さん。「その時々の花を見つめ、息吹を感じる。生の花を生けることは大事」という。
心がけるのは、色彩を美しく、季節感を大切にすること。毎回、春日さんが用意する花材で、たてる形、傾ける形を中心に、一人ひとりが心静かに花と向き合う。異なる花器を使い、仕上がりはそれぞれの個性が表れる。
「何年教わっても上達しなくて困る」「いつも難しいきり。生け花は奥が深いから…」
春日さんの指導を仰ぎ、わずかな花の角度や位置などを直すことでよりよい仕上がりになると、完成した形をしっかりと覚え、各自が家に帰ってもう一度生け直す。そして玄関や部屋に飾るのだという。
見本花として花屋が提供してくれる花材は、春日さんが生け、会場の松島コミュニティセンターに飾って利用者の目を楽しませている。
静かな時間が流れる教室も、けいこが終わると明るい話し声に包まれる。「とにかくきれい」「花を生けると気持ちがいい」。家に飾った花は家族の評判もいいという。
「毎回、楽しみにして来る。まとまりがあっていい」「皆さんとお会いできるのが一番いい」。仲間との交流を大切にしながら、花を見つめ、人生を見つめている。(村上裕子) -
伊那手づくり餃子愛好会 アマランサス使った新作販売
「伊那手づくり餃子愛好会」(羽生義秀会長・9店舗)は21日、地域の飲食店の活性化を目的に、栄養価の高い雑穀アマランサスを使った新作ギョーザの開発、販売について発表した。愛好会が定める「餃子の日」の22日から、加盟店5店舗で販売を始める。
愛好会は昨年春から新作ギョーザの開発を検討。健康志向の消費者ニーズ、地産地消をふまえ、地元産のアマランサスを使用するため、同穀物を生産、加工する「伊那地域アマランサス研究会」などの協力を得て、開発した。
新作ギョーザは、研究会でポップ化したアマランサスの実を餃子の皮に練り込んだもの。雑穀のモチモチとした食感、風味が特徴だ。各加盟店では餃子の具や形の大きさにこだわり、それぞれの個性を出した。
メンバーは「愛好会のギョーザは体によいものしか使っていないので安全。これからもいろいろな地元の食材を使って商品開発を進めていきたい」と話している。
新作ギョーザを販売するのは「花ぜん伊那本店」「はなきゅう」「竜門」「北から来たよ!」(以上伊那市)「花ぜん南箕輪店」(南箕輪村)の5店舗。価格は一人前290縲・60円。
アマランサスを使った新作ギョーザを販売する愛好会のメンバー