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県国際交流員として8月から上伊那地方事務所に勤務する
パトリシア・ドーシャーさん(23)こんにちは。初めまして!竏秩B
元気な笑顔で訪れる人を迎える。県国際交流員として8月から上伊那地方事務所に勤務している。翻訳、通訳のほか、異文化理解を促進する活動などに取り組みながら、地域レベルの国際交流を深めるのが国際交流員の役割。「国際交流」という幅広い枠の中で、さまざまな活動を展開する。
「上伊那は結構外国人が多い地域。こういうまちで国際交流を広めていくことは大切だと思う。こちらへ来てから『何をしたらよいのだろう』って考えていましたが、地元の人と話をする中で、どういうことが必要で、何をすべきなのかなども見えてきました」と語る。
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米国ミネソタ州出身。子どもの時に参加したサマーキャンプで日本のことに触れ、米国とは全くことなる文化、歴史に興味を持った。その後、大学で日本研究を専攻。在学中には大阪の大学へ1年間留学し、昨年12月に卒業を迎えたが「学生としてではなく、社会人という立場から日本での経験を積みたい」と、日本政府が行っている外国語教師の受け入れ制度「ジェット・プログラム」に申し込み。長野県の国際交流員として採用された。
「伊那は留学していた大阪とは全然違ってのんびりしている。同じ日本だけど、また別の経験ができるので嬉しい」と話す。 -
木下北保育園 安協女性部が寸劇で交通安全教室
箕輪町の木下北保育園で25日、交通安全教室があった。町交通安全協会の木下分会女性部が同園を訪れ、横断歩道の正しい渡り方や車内でのシートベルトの着用などを呼びかける手作りの寸劇を繰り広げ、交通安全意識を高めた。
女性部のほか町安協や伊那署員ら7人が訪問し、園児とその保護者約170人に対し、交通安全教室を開いた。教室はこの時期の恒例で、子どもたちに交通安全について学んでもらおうと、昨年は紙芝居を、今年は寸劇を披露した。
寸劇は子どもの格好に扮した女性部員らが登場し、横断歩道や踏切の近くでボール遊びなどをしていて交通事故が発生する竏窒ニいう内容で、部員らは「危ないよ!!」と園児たちに注意。「交通事故に合わないためにも、今日の劇のことを思い出しながら遊んでね」などと促した。
町安協女性部は町内の9保育園で開く交通安全教室に合わせ、手作りのビーズでできた「イチゴ」のキーホルダー1100個を用意。この日、木下北保育園でも園児全員に配られた。
木下分会女性部の寸劇で交通安全を学ぶ園児たち -
秋草
春、様々な山野草で彩られた伊那市のかんてんぱぱガーデンと山野草園ヒノキオに再び訪れた。目の見えない兄が優しい弟を誤解し、殺してしまったという鳥のホトトギスにちなむ悲しい伝説の花、ホトトギス。根に猛毒があるヤマトリカブト、保険金サギソウの異名も。ペストから民を救わんと、王が放った矢が根に刺さったというリンドウ▼ヤマスゲの古名を持つヤブラン、名前もゆかしい玉の緒(ミセバヤ)、フジバカマなど万葉集に登場する花は秋草に多い。万葉人に最も愛されたハギは残り花が2、3輪、風に揺れ、あわれを誘う▼木々が色づき山装うこの季節、紅葉もいいが、短い秋に精いっぱい咲いて、実らせようとする秋草がことさらいとおしく感じられる(大口国江)
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花ろまん27秋の山野草
「かたわらに秋草の花の語るらく、ほろびしものは懐かしきかな」若山牧水の歌である。秋の終りのこの季節、いつもこの歌を思い出す。七重、八重と花びらを重ね、色紅に咲いたとて、秋草はなぜか、あわれを誘う。美しくも寂しい、それが秋の山野草の身上。今回は春に取材させていただいた、伊那市の伊那食品工業のかんてんぱぱガーデンと、ヒノキオ山野草園(飯島隼人園主)に訪れ、秋のガーデンを見せていただいた。(大口国江)
中見だし
年間20万人が訪れるかんてんぱぱガーデン
半日陰の松林や湿地帯などに、イワシャジンやホトトギス、シュウメイギクなどさまざまの秋の花が見られる。
◆イワシャジン(キキョウ科)鐘形の花は青紫色と白花があり、花の重みでしだれる姿は野趣あふれる。
◆ホトトギス(ユリ科)昔、目の見えない兄は誤解し、優しい弟を殺してしまう。後になって誤解が解け、ホトトギスとなって「弟恋し」と鳴く。鳥のホトトギスの胸の斑模様に花の模様が似ていることから名付けられた。様々な原種や園芸種があるが、現在、ここでは紫色と白花が見られる。
◆シュウメイギク(キンポウゲ科)京都の貴船地方に分布していることから別名貴船菊。日陰の林の中に白の一重やピンクの八重などが咲いている。
◆ヤブラン(ユリ科)ランのような姿でやぶに生えていることから名付けられた。万葉集では「ヤマスゲ」という古名で登場する。全体に控えめで地味な花だが、紫色の花は美しい。
◆ウメバチソウ(ユキノシタ科)白く清楚な花の形が梅鉢の家紋に似ていることから名付けられた。
◆シュウカイドウ(シュウカイドウ科)戸外で越冬できる唯一のベコニア。春咲く花木カイドウに花の色が似ていることから名がついた。左右非対称の花が特徴。
中見だし
10数種類が咲くヒノキオ
伊那市を一望する標高900メートルの里山に展開する山野草園はもう晩秋、ダイモンジソウやジンジソウ、トリカブト、リンドウなどがひっそりと咲いている。
◆ダイモンジソウ(ユキノシタ科)細い5枚の花弁が漢字の「大」の字に見えることから名がついた。原種は白花だが、園芸品種は花の色はピンクから濃い赤まで、咲き方も一重、八重、渦巻き弁など多種多様。簡単に実生で増え、交配もする。
◆ジンジソウ(ユキノシタ科)5枚の花弁のうち、上の3枚が短いため漢字の「人」に見えることから名付けられた。
(1)◆ヤマトリカブト(キンポウゲ科)青紫色の花はひときわ目を引く。舞楽の楽人がかぶる鳥兜に花が似ているから名付けられた。毒草だけにすごさも感じられる。
(1)◆アキチョウジ(シソ科)細い茎にぶら下がって、はかなげに咲く筒状の花は「チョウジ」に似て秋に咲くことから名付けられた。
◆リンドウ(リンドウ科)熊の胆よりもさらに苦いので竜肝(リンドウ)と名付けられた。紀元前1世紀、イリュリア王ジェンテウスは、ペストに苦しむ人々のため、山に入り、神の祈りの矢を放った。その矢がリンドウの根にささり、薬用にしたという伝説がある。
◆サラシナショウマ(キンポウゲ科)白い円柱状の花が林の中で目立つ。春の若菜をゆでて、さらして、食用にしたことが名の由来
◆ミズヒキソウ(タデ科)紅白の水引が名の由来。上から見ると赤く、下から見ると白◆ノコンギク(キク科)野の咲く紺色の菊の意味、野菊の総称。ノコンギクを改良したのがコンギク
◆ミセバヤ(ベンケイソウ科)可憐で美しい花を「だれにみせようか」が名の由来。別名タマノオ(玉の緒)、男女を結ぶひもの意もあり、万葉集や百人一首に登場する。 -
箕輪図書館がおはなしの部屋を開催
親子で絵本やお話の世界を楽しんでもらおう竏窒ニ、箕輪図書館は21日、図書館まつり「おはなしのへや」を松島コミュニティーセンターで開いた。町内で読み聞かせなどの活動に取り組む5グループが大型絵本や腹話術などを披露。約70人の親子が集まり、さまざまな物語の世界を楽しんだ=写真。
「図書館まつり」はまなびピア2007の一環として毎年開催しており、物語を通して親子の交流を深めるとともに図書館の利用促進を図ることなどを目的としている。
今年は5グループが7演目を発表。箕輪町腹話術研究会は、腹話術の人形と人間が物語を展開するオリジナル作品『まじょのこ はなこちゃん』を披露したほか、そのほかのグループもオリジナル作品や原作をアレンジした作品を披露するなど、趣向を凝らした作品で訪れた家族連れを楽しませていた。 -
箕輪町でさわやかパートナーのつどい
男女共同参画について考える「さわやかパートナーのつどい」が21日、箕輪町文化センターであった。約70人が集まり、男女がともに働ける家庭環境や、育児のあり方について考えたほか、若手落語家・三遊亭金翔さん(=写真)、柳家小きちさんによる落語を楽しんだ。
取り組みは、男女共同参画への理解を深めてもらおう竏窒ニ、町教育委員会が主催した。会場では、互いに協力し合いながら仕事、子育てを両立している家族と、女性が家事や育児を、男性が仕事をと分担して生活している2組の家族をテーマとしたビデオを上映。働き方、子育ての仕方が異なる2組の家族を見比べながら、気付くことが男女共同参画への最初の一歩であることを確認した。
また、若手落語家で現在二つ目の三遊亭金翔さんは「落語界も男性社会だと思われているが、現在東京では20人以上の女性が活躍しており、寄席の前座を女性が務めることも多い。女性の力が強くなっているが、我々男性も頑張っていきたい」などと語り、古典落語「初天神」などを披露。会場を笑いに包んだ。 -
伊那青年会議所が箕輪町北島の「豪雨災害伝承の碑」の周辺にコヒガンザクラ6本を植樹
人が憩える天竜河原にしよう竏窒ニ、伊那青年会議所(斉藤明理事長)は21日、昨年の7月豪雨で被災し、その後復興した箕輪町北島の天竜右岸、「豪雨災害伝承の碑」の周辺に、コヒガンザクラ6本を植樹した=写真。植樹には同青年会議所のほか、箕輪町のせせらぎロードプロジェクト、天竜川北島豪雨災害を伝える会の会員など30人が参加。木の成長とともに地域の安らぎの場になることを願った。
今回植樹した天竜川右岸の北島地籍には今年7月、豪雨災害を後世に伝えるための碑が建立された。現在その周辺は空き地となっており、天竜川せせらぎプロジェクトが中心となって公園整備を進めることとなっている。それを受けて今回、伊那青年会議所が40周年記念の一環としてこの場所への植樹を企画。苗木はせせらぎロードプロジェクトが提供した。
斉藤理事長は「この地区は昨年の豪雨でだいぶ流されたが、こうした公園ができ、地域がより発展してほしいとの願いをこめ、今回の植樹を企画した。ここが憩いの場になれば」と語った。
また、せせらぎロードプロジェクトの小池茂治さんは「今後、この公園をどういう風に活用していくかも含め天竜川を人が憩える川にしていきたい」と話していた。 -
殿島城以前に繁野城存在
伊那市文化財審議委員・久保村覚人さん講演で強調伊那市文化財審議委員の久保村覚人さんが23日、伊那市東春近の殿島城に関して市内の春近郷ふれ愛館で講演した。久保村さんは殿島城の付近(北は春富中学校の手前から南は砂田近辺)には、それより以前に繁野城があり、そこを拠点として木曽義仲と関係が深い「殿島氏」が活躍していたという説を強調した。
上伊那の城の由来などの参考にされる「武鑑根元記」によると、殿島城は16世紀に伊那部城主(春日城)伊那部大和守重慶の次子が分家したおり殿島大和守重国を名乗り、そのときに建てられたとされる。しかし、1329年に諏訪大社の流鏑馬(やぶさめ)に「殿島」の名があることなどから、久保村さんは繁野城が殿島城より昔に築城されており、「殿島氏」がそこを拠点としていたのではないかと推測。
「この一帯には城という字のつく地名が多い」と久保村さん。また城跡と推測される一帯の中心部付近からは、宝筐印塔が出土しており、その裏には、木曽義仲の養育者であった中原兼遠の一族のものと思われる名や文治元(1185)年の文字などが見られることから、木曽義仲の配下中原兼遠一族が伊那谷に配された時に「殿島」を名乗って建てたのが繁野城ではないかとした。 -
かんてんぱぱホールの二度咲きツツジ咲く
伊那市西春近のかんてんぱぱホールにある二度咲きツツジが見ごろを迎えている=写真。
春、秋の二回花を咲かせることからその名を持つ「二度咲きツツジ」。
今年も2週間ほど前から咲き始め、満開となったが、一段と寒さが感じられるようになり、徐々に花も終わりの時期に近づいている。
「今月いっぱいもつかどうかですかね」とホールスタッフ。 -
第2回楽しい将棋の集い
南箕輪村わくわくクラブは20日、第2回楽しい将棋の集いを村民体育館で開いた。小学生から一般まで20人が参加して対局を楽しんだ。
参加者はクラブ会員と一般で小学生4人、中学生3人、大人13人の7歳から85歳まで。中学生を含む大人の部は、棋力に応じて平手、または最高2枚落ちの駒落ち戦で対局した。小学生の部はリーグ戦で1人2回以上の対戦に臨んだ。参加者は入賞を目指し皆真剣な表情で駒を打っていた。
成績は次の通り(敬称略)。
◇大人の部 (1)太田啓介(南箕輪中3年)(2)赤羽国治(南原)(3)野沢勝(北殿)(4)山本重由(南原)(5)小山岩夫(北殿)(6)稲村浩(神子柴)
◇小学生の部 (1)武井俊祐(辰野西小4年)(2)藤原健志(南箕輪小4年)(3)佐々木雄貴(南箕輪小2年)(4)篠沢是正(南箕輪小2年) -
伊那谷活断層の評価一部改定に伴なう地元説明会
地震調査研究推進本部地震調査委員会が伊那谷活断層の長期評価の一部を改定したことを受けて県危機管理局は21日、伊那谷活断層に関する地元説明会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。国や県、関係市町村や消防関係者など約60人が出席。同委員会の事務局を置く文部省の担当企画官などが、伊那谷活断層のもう一つの起震断層として公表した飯田市から下伊那郡売木村に及ぶ南東部の活断層(約32キロ)の詳細や今後の地震発生予測などを説明した=写真。
今回の見直しでは、従来伊那谷活断層とされてきた辰野町から下伊那郡平谷村に及ぶ約約79キロを伊那谷活断層主部、その南東部にある約32キロを伊那谷活断層南東部として、2つの起震断層に区分している。主部については全体が活動するとマグニチュード8規模の地震を発生させる可能性を持っているが、「こうした大規模地震が今後30年の間に発生する確率はほぼ0%」と説明。一方、駒ケ根地域から飯田地域にかけては、主部の一部が活動してマグニチュード7規模の地震が発生する可能性があり「今後こうした揺れに対応できる備えが必要」と説明した。
また、南東部の活断層については「今のところ過去の活動履歴データがないため将来の地震発生確率は不明」としながらもマグニチュード7以上の地震を引き起こす可能性があることを示した。 -
米の道 権兵衛峠を歩く
伊那と木曽を結ぶ権兵衛峠を歩く第27回「米の道・権兵衛峠を歩こう」(実行委員会主催)が21日にあった。首都圏、中京圏を含め、家族連れや中高年ら約300人が参加し、伊那市西箕輪の与地から権兵衛峠の頂上まで約8キロを歩いた。
秋晴れの下、米俵を背負った馬1頭を先頭に、与地を出発。権兵衛トンネル開通で伊那竏猪リ曽間の行き来は容易になっているが、参加者は峠を越えた先人の面影をしのびながら、一歩ずつ歩いた。
頂上で、おにぎりやキノコ汁を味わい、土産に漆塗りのおわん、はしを受け取った。 -
箕輪町消防団救護大会
箕輪町消防団(平沢久一団長)の第12回救護大会が21日、箕輪中部小学校藤が丘体育館であった。6分団ごと5人一組のチームを組み、軽症の部、重症の部の2部門で競った結果、的確な対処で92・5点を獲得した第5分団が優勝した。
大会は正確な知識、技術を身に付けるとともにこれまでに覚えた技術の向上を図ることで緊急時に的確な対処ができるようになることを目的として毎年開催している。
軽症の部では、基準タイム2分の中で切り傷を想定した救護を課題に加点方式で採点。また重症の部では、近年その役割が重要視され、公共の場での設置数が増えているAED(自動体外式除細動器)を含めた心肺蘇生法を実施。選手らは、手順を確認しながら息の合った対応で迅速な処置を施し、有事における対応の手順を確認し合った。
入賞は次の通り。
◇優勝=第5分団(小池晃、田中一樹、中村真一、細井史幸、那須野聡)
◇準優勝=第6分団(田中浩司、竹入照二、中山渉、原隆典、唐沢徹)
◇3位=第3分団(市川広幸、白鳥慎一郎、藤沢達也、渡辺忍、木下裕太) -
大芝高原で村民上げての育樹祭
南箕輪村の大芝高原「みんなの森」で21日、村民上げての育樹祭があった。各区から3人ずつ出るなど約580人が集まり、森林内の除伐や下草刈りなどの作業に当たった。
10月の「育樹月間」に合わせ、先人が残した貴重な財産である大芝高原を守り育て、次世代に引き継いでいこうと初めて開いた。
作業面積は7・5ヘクタール。参加者はのこぎりやかまなどを使い、下草を刈る、木に巻きついたつるを取る、伐採木を運ぶなど作業を分担し、黙々とこなした。
赤松などが広がる「みんなの森」は森林セラピーロードに認定され、5月にグランドオープンした場所でもある。
作業に当たった久保の女性は「整備してきれいになった。セラピーロードを歩いていると、村外から来た人が多く、話を楽しんでいる」と話した。
育樹祭は、今後も継続する予定。 -
美空ひばり歌の里まつり
第10回美空ひばり歌の里まつりは20日、箕輪町松島の伊那プリンスホテルであった。北海道から九州まで全国各地からファン250人が集い、歌や舞踊のステージに出演したり鑑賞して楽しんだ。
大正琴演奏に続いて舞踊の部では、「芸道一代」「湯の町エレジー」などの曲に合わせて華麗な踊りを披露。歌唱の部では、バンド「ひばり&スカイ」の生演奏やカラオケなどで名曲の数々を歌い上げた。同館ゆかりのゲストによるステージもあった。
同町三日町にある資料館「美空ひばり歌の里」も今年は開館10周年。資料館の館長で、まつり実行委員会代表の小沢さとしさんは、まつりが当初の目標だった10回を達成し、「この日を楽しみにしていてくださる方も多い。もうしばらく続けてゆこうと決心した」という。 -
駒ケ根市消費生活展&環境・健康フェスティバル
駒ケ根市は20日「第21回消費生活展&環境・健康フェスティバル」を市総合文化センターで開いた。各種市民団体による展示や体験コーナーのほか、幼稚園・保育園・学校の給食などの試食コーナー、フリーマーケットやリサイクル品バザーコーナーなどが会場いっぱいに立ち並び、クイズラリーなども行われて、訪れた人たちで終日にぎわった。
健康コーナーでは、食事のバランスチェック、健康度の測定コーナーなどに多くの人が集まっていた。中でも学校給食の試食コーナーは詰め掛けた来場者の順番待ちの行列ができるほどの盛況ぶり。中庭で行われた食育かるた取り大会には多くの子どもたちが参加し、楽しみながら食の大切さを学んだ=写真。
環境・暮らしのコーナーではごみの減量を訴える展示や環境ポスターや標語などの入選作品が展示されたほか、関心が高まっている地球温暖化についての展示やごみの分別体験コーナーなどに関心が集まっていた。 -
南箕輪村公民館いろいろ物作り体験会「布の草履作り」
南箕輪村公民館の10月のいろいろ物作り体験会「布の草履作り」が20日、公民館であった。22人がシーツや布団カバーなど各自が持参した不要になった布を再利用して草履作りに挑戦した。
昨年度も開き人気の体験会。講師は田畑の藤沢弥栄子さん。布草履は、足の指にビニールひもが4本になるようにかけ、その間を布を上下交互に通して編んでいき、鼻緒を付ける。
今回は2回講座の第1回。布を編んでいく力の加減で草履の土台の大きさが変わるため、参加者は途中で講師に確認しながら作業を進めた。
北殿の篠平やよいさんは、「古布が出ても捨てたり、拭き物にする程度。リサイクルできるし、これまで草履作りを教えてもらう機会がなかったので参加した」と中学生の娘と申し込んだ。1回目は一人での参加だが、「次回は娘と来てやります。完成したらはいてみようと思う」と話し、熱心に作っていた。 -
信大農学部で「落葉松祭」
南箕輪村の信州大学農学部の学園祭「落葉松祭」の一般公開が20日、同校であり、多彩な催しが訪れた人たちを楽しませた。
子どもたちにも楽しんでもらおう竏窒ニ、今年は一般公開初日を「子どもの日」として、子どもが楽しめるさまざまなイベントを企画。一部の学生が振り付け考案に参加した「大芝高原音頭Newヴァージョン」を踊るイベントでは、学生らの輪に子どもも混ざって踊りを楽しんでいた。
また、地元農家による農産物の直売も人気で、訪れた人たちは会場に並んだ新鮮な野菜を買い求めていた。
一般公開は21日もある。21日のステージ発表は次の通り。
◇少林寺演舞=午前11時縲恁゚前11時45分◇合唱=午前11時45分縲恊ウ午◇ジャンベ演奏=正午縲恁゚後1時◇ゲリラタイム=午後1時縲恁゚後3時◇抽選会=午後3時縲恁゚後4時◇KGB Dance=午後4時半縲恁゚後5時◇合唱=午後5時縲恁゚後5時半◇Oh Fine=午後5時半縲恁゚後6時◇ビリーズブートキャンプ=午後6時縲恁゚後7時◇後夜祭=午後8時縲恁゚後9時
大芝高原音頭Newヴァージョンを一緒に踊る学生と子ども -
南アルプスに初冠雪
強い寒気の影響で雨が降った19日から一転し、晴天となった20日、南アルプスの仙丈ヶ岳などは山頂を雪で覆われた姿を見せた=写真。
仙丈ケ岳カールにある山小屋「仙丈小屋」の管理者によると、雪が降るのは平年より1週間ほど遅め。約5、6センチの雪が積もったという。山小屋の営業は今月いっぱいとなり、今後ますます冬の装いに近づいていくという。 -
箕輪町郷土博物館が古墳の里巡りを実施
箕輪町郷土博物館は14日、町内でも最も多くの古墳が残る長岡地区を巡る「古墳の里を訪ねて」を開いた。一般など約15人が参加。博物館職員の解説を聞きながら、地区内7カ所にある古墳を巡り歩いた。
取り組みは町内まるごと博物館事業の一環。かつては町内にも30ほどの古墳が存在していたが、全壊してしまったものも多い。そんな中、長岡地区には復元したものを含めて8つの古墳が現存しており、今回はそのうちの7つを見学することにした。
参加者はまず、長岡保育園近くにある源波古墳へ。職員はこの古墳が円墳で、古墳時代後期に当たる6縲・世紀くらいにつくられたと見られることを説明。また、もともとは現在グラウンドとなっている隣の用地にあったが、グラウンドの造成に伴ない発掘調査が行われ、グラウンド横へと復元された経緯などを示した。
参加者は実際に古墳の中に入るなどして、古代への思いをめぐらせていた。 -
「小林善次」遺作展 ベル伊那で23日まで
伊那市西箕輪の会社員で油絵を趣味としていた小林善次さん(享年65歳)の一周忌に合わせ、小林さんの兄で洋画家の修一郎さん(72)=同市西町区=が23日まで、日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで遺作展を開いている。県展入選作品を含むSM縲・00号サイズの40点を出品、一部を販売している。
小林さんは信州大学教育学部美術科卒業で、在学中、第1回デザイン県展に出品し、最高賞「知事賞」を受賞している。その後は県内で、絵を描きながら中学校の美術教員や印刷会社のグラフィックアートなどの仕事をしていたが06年10月、心臓マヒで亡くなった。
修一郎さんは「地道に絵を描いてきた思い、足跡を残してあげたい」と遺作展を企画。自宅の一室でほこりを被り、束ねてあったという100枚近くの中から出品作品を選んで飾った。小林さんの個展は1973(昭和48)年、地元で一回だけ開いて以来となった。
県展の入選作品のほとんどが「笛を吹く少女」をモチーフ。修一郎さんによると、小学校の音楽教師だった妻を描いていて、「彼の内面的なナイーブな持ち味とその詩的な情感が表れている」
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。
「笛ふく女」(第40回県展出品、1987年)を眺める修一郎さん -
南箕輪村
社交ダンス「コスモダンスサークル」「ダンスをしていると仲間が増える。すごい財産だね」
南箕輪村公民館の社交ダンス教室に参加した有志が、教室終了後にサークルを立ち上げ20年になる。発足当初からずっと参加しているのは村内在住の夫婦1組だけになったが、現在の仲間は村内を中心に近隣から集まった17人。コスモを母体とする初中級レベルのダンスサークル「ひまわり」から、練習を重ねて入会した人もいる。
発足時から10年近く、公民館教室の講師にサークルの指導をお願いしていた。「先生のおかげで今の私たちがある」。20年という年月の中で講師も代わり、現在は、日本ボールルームダンス連盟東部総局プロ・ダンス・インストラクターで伊那ダンススクールの山口由美さんの指導を受けている。
毎週金曜日、村公民館で午後7時から自主練習し、8時から先生のレッスンが始まる。どんなダンスも踊りこなせるように、ラテン4種類、スタンダード4種類の計8種類を順番に1カ月単位で取り組む。
「レッスンも一生懸命やるけど、そのほかにも楽しみがある」。旅行やキノコ狩り、親ぼく会などがあり、仲間同士和気あいあいと交流している。
「親ぼく会も力が入っているからすごく楽しい。ダンスは年をとってもできるし、普段使わない筋肉を使うので健康のためにもいい。何よりパーティーに行くと顔見知りがいて、飯田や松本にも友達ができるのが魅力」
毎年2月には、サークル主催のダンスパーティーを伊那商工会議所イベントホールで開く。外部から約200人が集まる大規模なパーティーで、皆で楽しく踊る。
南箕輪村文化団体連絡協議会に所属し、毎年、村民文化祭のステージ発表にも出演している。
村の人に楽しんでもらえるように毎年違う種類のダンスに挑戦し、先生の指導でペアを決め、仲間全員がステージに立つ。今年踊るのはサンバ。9月中旬から練習が始まり、先生の手本を見て一つひとつの振りを覚える。「発表の機会は年2回しかないので、文化祭は楽しみ」と、11月4日の本番に向け、練習に熱が入っている。(村上裕子) -
【記者室】食育としつけ
保育園で、食事中の姿勢を考える食育集会があった。保育士の寸劇で背筋を伸ばし足をそろえるなど正しい姿勢を学び、いい姿勢でもりもり食べようとの保育士の言葉に元気に返事をしていた▼食事中の姿勢は大切だが、家庭で教えるべきことであって、わざわざ保育園で教えなければならないのだろうか。寸劇で悪い例を演じる保育士に、園児が「姿勢悪いよ」と指摘する場面もあり、皆で再確認しあうという意味なのかな、とも思いながら取材した▼繰り返し学び子どもたちが正しい姿勢を身に付けることができれば、それでいい。ただ家庭のしつけとは違う内容に時間を割くことができれば、限られた食育の時間をより有効に使った学びができるのだろうに…と思う。(村上裕子)
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今季も終盤 「みはらしブドウ園」で園児が舌鼓
16日、今シーズンの終盤を迎えた伊那市西箕輪のみはらしファーム「みはらしブドウ園」を、同市の伊那緑ヶ丘と緑ヶ丘敬愛の両幼稚園(宮原光生園長)の園児計約150人が訪れた。園児たちは、人気のナイアガラやピオーネなどを味比べしながら、甘味の乗った秋の味覚に舌鼓を打った。
10月末で今季の営業を終えるブドウ園には、ナイアガラを中心にシナノスマイル、スチューベンなど5種類以上のブドウがある。子どもたちは、お目当てのブドウを担任に採ってもらうと「甘い」「買ったブドウよりおいしい」などと喜びながら味わった=写真。
みはらしぶどう生産組合の林正隆組合長(67)によると、今年は梅雨後の成育が悪く、収穫期が例年より1週間ほど遅れたものの味は乗っているという。
開園時間は午前9時縲恁゚後4時(入園は午後3時まで)。入園料(1時間食べ放題)は小学生以上800円、3歳以上500円、3歳未満無料。持ち帰りは別料金。問い合わせは、みはらしファーム公園事務所(TEL74・1820)へ。 -
長谷公民館で「ミュージックベル教室」開講
伊那市の長谷公民館の小学生を対象とした講座「ミュージックベル教室」が16日夜、始まった。初回は地元の小学1縲・年生の男女10人が同公民館に集まり、ミュージックベルの演奏方法を学んだ。子どもたちは11月10日、公民館の文化祭で学習成果を発表する。
ここ5年ほど続く人気の講座で、本年は11人が受講を希望。半数がリピーターで、「今年も挑戦したい」と意気込んでいる。長谷非持でピアノ教室を開く池上英子さんが講師を務め、全4回の教室で文化祭の発表曲2曲を練習する。
初回の講座は、「ちょうちょ」と発表曲の一つである「大きな古時計」を演奏した。ミュージックベルは「ベル一つひとつがピアノのけん盤一つひとつと同じ」(池上さん)。児童たちは、互いに気持ちを合わせ、協力しながら一つのメロディーを奏でていった。
最初は「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」の5つのパートだけで演奏できる「ちょうちょ」に挑戦。一つひとつの音をつなげて一曲を完成させると、子どもたちは歓声をあげた。しかし、パート数が増え、難しくなる発表曲の「大きな古時計」では、何度も楽譜とにらめっこしていた。
文化祭の発表に向けて練習する「ミュージックベル教室」の受講生たち -
天竜川北島地区豪雨災害を伝える会第4回会議
箕輪町の「天竜川北島地区豪雨災害を伝える会」(会長・平沢豊満町長)は16日、町役場で開き、石碑建立の経過報告と今後の広場整備計画を協議した。
同会は7月1日、06年の豪雨災害を後世に伝えるため、天竜川右岸の深沢川との合流点下流にある北島地籍の広場に伝承碑を建立した。費用は町と松島区で83万8320円。
今後の事業は、伊那青年会議所が創立40周年記念事業で広場にコヒガンザクラ6本を植栽する。作業は21日午前9時から。天竜川せせらぎロードプロジェクトも協力する。
広場の施設整備は、天竜川せせらぎロードプロジェクトが町の補助金などを受けて進める。計画ではあずま屋1カ所、木製テーブル付ベンチ1カ所、木製ベンチ4カ所。設置工事は11月中の終了を目指す。 -
高遠高校で進徳講座
伊那市の高遠高校で18日、第7回進徳講座があった。さまざまな分野で活躍する地元講師6人が、それぞれの経験やその中で感じたさまざまな思いを生徒らに語りながら、将来について考える生徒らにアドバイスした。
同講座は人としてのあり方や生き方を考えながら、豊かな人間性を育むと同時に、進路の参考にすることを目的に行っているもので、今年は1年生が「じぶん発見」、2年生が「にんげん発見」、3年生が「みらい発見」をテーマに展開。
2年生芸術コースでは、伊那市内でギター製作に取り組んでいる大屋建さんが「やりたいことを見つける」をテーマにギター製作に携わるようになった経緯やその仕事について説明=写真。35歳からギター製作に取り組み始めたこと、弾き手が求めるものに合わせて一つひとつのギターを作り上げていることなどを話し、「やりたいことを見つけるにはまず、努力することが大切。努力をしなければ良いものには巡り合えない。真剣に何か必要だと思った時に道は開ける。みなさんはまだ10代だが、『これをやってみたい』というものに突き当たったら、それにとことん向き合い、自分の可能性を引き出していってほしい」と語った。 -
園児が殿島端の解体作業を見学
伊那市の東春近中央保育園(青木大津子園長)の園児約60人が18日、昨年の7月豪雨により橋脚の一部が沈下し、今月末までに姿を消すこととなった西春近と東春近をつなぐ殿島橋の解体・撤去作業を見学した=写真。
昨年の7月豪雨については、園児らの中にも避難勧告が出たことを記憶として留めている園児もおり、子どもたち一人ひとりが、自然の脅威というものを間近に感じた。そんな中、今回新たな橋の建設に伴なって殿島橋が解体されることとなり、園児らに災害復興の様子や実際の工事現場を間近で見てもらおう竏窒ニ、工事を請け負う南重建設(本社・伊那市美篶、牧島勇社長)が殿島橋近くにある東春近中央保育園に声をかけた。
解体工事現場に到着した園児らは、現場責任者から解体用機械について説明を受けながら橋が取り壊される様子を見学。橋げたや路面部分が崩れ落ちる瞬間を注意深く見守っていた。
約70年の歴史に幕を閉じることとなった殿島橋だが、一部の地元住民らは殿島橋の歴史を残たい竏窒ニ、欄干部分の保存、展示を検討している。 -
伊那市消費者の会会長
伊那市手良中坪
向山八千子さんごみの減量化への取り組みを積極的に始めたのは20年ほど前。ちょうど焼却炉のごみが多くなったことが問題視されるようになってきた時で、当時の市長が『主婦のみなさん、あなたたちがごみを買ってきているんですよ』って発言してね。『無責任なこというね』って言っていたのだけど、実はそれってとても大切なことなんじゃないかって話になって竏秩B
消費者の立場から、より良い消費生活を行うための工夫と学習を重ね、実践活動を通じた啓発に取り組んでいる。ごみの問題が深刻化する近年は、ごみの減量化、資源化にも力を入れており、廃油を使った石けんづくりとコヌカ、もみ殻などでつくるぼかしづくりは、20年以上続く活動の一つとなっている。
「石けんは『よく落ちる』って人気で、前に雑誌で紹介されたこともあるんです」と話す。
また、昨年はリフォームの講習会を開催。上伊那各地から受講者が集まった。会員はみな熱心でそれぞれで調べた情報を交換したり研修を行いながら積極的に活動を展開している。
「昔は肉を買うにしても、お肉屋さんは竹の皮に乗せて計ってくれ、それを新聞紙に包んでくれた。持って返った肉は調理し、新聞紙は炉で燃やし、残った灰は畑にまく。だからごみなんてほとんど出なかった。でも、今は火に燃えないものも増えたし、簡単に食べられるものはごみになる部分も多い。自然の生活を求めてみても、売られている商品はそれに逆らうかのように過剰包装されている。もう少しじっくり考えてものを買うことが大切だし、消費者一人ひとりがごみを少なくするということを真剣に考えなければごみは減らない」と語る。
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活動に携わるようになって20年近くが経過し、ごみの出し方、ものの買い方など、生活一つひとつに関心を持ちながら生活できるようになった。
「いろんなことに興味を持って生活するのは楽しい」と笑顔を見せる。
一方で、若い世代との価値観、生活習慣の違いも感じている。
「若い人たちは仕事もあるし、毎日時間や手間をかけて料理したりすることも難しいと思う。でも、やっぱりごみを減らす生活は将来の環境問題を考えていくうえでも必要なこと。自分たちの子どもや孫たちのためにも。そういうことを伝えていくことが、私たち年寄りの役目なのかなとも思う」
また、自身としても、ごみの出ない昔の生活を心掛ける。
「今はあまりに便利になりすぎて風情がなくなってしまった気がする。自分自身も、なるべく化石燃料に頼らないで“自産自消”の生活をしていければ」 -
英語で観光ガイド入門編開講
上伊那を訪れた外国人観光客などを英語で観光案内する技術の習得を目指す「英語で観光ガイド入門講座」が16日夜、伊那市駅前ビル「いなっせ」で開講した。上伊那各地から約30人が集まり、米国出身の県国際交流員で今講座の講師を務めるパトリシア・ドーシャーさん(23)と初顔合わせをした。
同講座は伊那国際交流協会が昨年から始めたもので、講師自らが作成したオリジナルテキストを使って、上伊那各地の名所や名物を英語で説明する技術を習得していく。今回は会話トレーニングに重点を置いた内容となっており、3月までに全10回開講する。最終日には実際に外国人在住者などを案内する実践もある。
初日のこの日は、簡単な英会話を使って自己紹介をし合い、それぞれの緊張を解きほぐしていた。