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「南箕輪村民の歌」CD完成
南箕輪村教育委員会が本年度事業で進めていた「南箕輪村民の歌」のCDが完成した。広く住民に親しんでほしいと、60枚を一般販売する。
「南箕輪村民の歌」(加藤明治作詞、遠藤温子作曲)は1961年に村の歌として条例に定め、式典や成人式、役場の年度始め式、文化祭などで歌い、親しんできた。
村教委が保存する音源が当時のレコードのみのため、今回CD化した。公募により歌は村出身の滝沢明由美さんが担当。作詞した加藤明治さんの孫にあたる。ピアノは村内で音楽教室を主宰する倉田香恵さん。CDは1番から3番までの歌唱付とピアノ伴奏のみの2曲入り。
100枚製作し、村内の保育園、小・中学校、上伊那農業高校、信州大学農学部、村商工会に配った。
販売は11月1日から。1枚千円。村教委では「地区行事などでも歌って親しんでほしい」と話している。
問い合わせは村公民館事務局(村民センター内TEL76・7007)へ。 -
「信州ゆかりの作家展」 ベル伊那で
「信州ゆかりの作家展縲恂Yれてはならない作家たち縲怐vは16日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。宮田村出身の物故作家、平沢喜之助の油彩などを中心に洋画、彫刻など約40点を展示販売している=写真。
平沢喜之助の作品は油彩やパステル画の約20点を出品。代表作である「道化」や「裸婦」のほか、「白山錦愁」などの風景画も会場に並ぶ。
そのほか、辰野町出身の中川紀元の「信州風景」や飯田市の須山計一の「秋果」、文化勲章作家で小諸市で生まれた小山敬三の作品などを出品。彫刻は松本市の細川宗英のブロンズ像「裸婦」や諏訪市の宮坂房衛の彫金「驚きと不思議」などもある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
コスモスコンテスト表彰式
伊那市高遠町のコスモスコンテストの表彰式が11日、町文化体育館であった。伊東義人高遠町総合支所長が最優秀賞の「水上長生会」をはじめ、入賞した7団体にそれぞれ表彰状を手渡した。
コンテストは花によるまちづくりの一環として、1988(昭和63)年から始まった。町内の高齢者クラブが対象で、本年は9団体から10カ所の応募があった。10月初旬、高齢者クラブ正副会長、農業関係者、市担当課職員ら8人が各花壇を回り、管理、花つき、景観などを基準に審査した。
「水上長生会」は、長藤の国道152号線沿いの延長47メートルに、コスモスが2列にわたって咲く。病害虫予防の消毒、草取り、コスモスが転ばないための土寄せなど班長を中心に、作業をこなした。夏場に水を与えるのが特に苦労したという。
高橋七郎会長(73)は「みんなが頑張った成果。車を止め、コスモスの前で写真を撮る家族連れもいた。喜んでもらうと活動の励みになる」と話した。
最優秀賞を除く入賞団体は次の通り。
▽優秀賞=荒町長生会、北原長生会▽努力賞=弥勒老人会、片倉長生会、三栄老人会、芝平さくら会 -
第31回ジャパン・ピアノコンクール
中級2Bクラス全国1位
伊那東小6年・六波羅理子さん第31回ジャパン・ピアノコンクールの全国大会(8日、東京都江戸川区タワーホール舟堀)で、伊那東小学校6年の六波羅理子さん(11)=伊那市上の原=が、中級2Bクラスで1位に輝いた。「1位になれるとは思っていなくてびっくりした。すごくうれしい」と喜びを噛み締めている。
松本市での地区予選で最優秀賞になり全国大会に進んだ。課題曲はクレメンティ「ソナチネOp36-No.5第1楽章」。同クラスは72人が出場した。
昨年に続き2度目の全国大会。本番は「優しい曲なので優しい感じに、人がいい気持ちになれるように意識して弾いた。緊張がなくて、いつも通りに間違いなく弾けた」と振り返る。「1位をもらったことで、審査員の方がいい演奏だと思ってくれたと思うので、これからも、この人のピアノを聴きたいと思ってもらえるようになりたい」という。
ピアノを始めたのは4歳。南箕輪村の望月音楽教室(主宰・望月玲子さん)に通う。
今年はジャパン・ピアノコンクールと県ピアノコンクールの開催時期が重なり、課題曲4曲を8月から2カ月間で仕上げるという厳しいスケジュール。満足のいく練習はできなかったというが、「光の音を出せるように」という先生の教えを意識し、1日平均2、3時間の練習を重ねた。
全国大会の副賞として、各クラスの上位3人が出場する入賞者コンサートが来年3月に予定されている。「入賞して呼ばれたコンサートなので楽しみです」と笑顔で話した。 -
第58回南信医学会
第58回南信医学会(神山公秀会長)が13日、伊那市狐島のJA上伊那本所であった。会員発表のほか、県衛生部の渡辺庸子部長(=写真)による特別講演があり、南信地区医療の諸問題を中心として長野県医療の現状と将来について考えた。
同学会は南信地区にある5つの医師会で構成し、毎年各地区の持ち回りで開催している。上伊那医師会が担当となった今年は、医師不足が深刻となっている地域医療問題について理解を深めるため、県衛生部の渡辺部長による特別講演を企画。約60人が集まった。
渡辺部長は、現在の医師不足は急に浮上した問題ではなく、前々から内在していたことを説明。従来は町部の中核病院には一定の医師が確保されていたため、大きな問題にはなってこなかったが、現在はこうした病院でも医師確保が難しくなってきており、地域医療が崩壊しつつあることを示した。
また、深刻な問題となっている産科医の不足については、上伊那では診療所で分娩を扱っている病院が一つもないことから、「(病院と病院が連携する)「病病連携」を考えていかなかればならない状態」と指摘。また、院内助産院や助産師外来については「基本的に産科医がいなければ設置できず、産科医が一人しかいない状況で設置するのも難しい」と語り、医師と助産師の思いが合致したところから取り組みを促進していく考えであることを示した。 -
高校生とともに自転車盗の街頭啓発
「街頭犯罪等抑止総合対策月間」活動の一環として伊那署は10日朝、上伊那遊技場組合と協力し、JR伊那市駅前で自転車盗への注意を促すための街頭啓発活動をした。関係者や伊那弥生ヶ丘高校の生徒12人が参加し、自転車の防犯施錠(ワイヤーロック)100個や啓発チラシを通学中の高校生に配った。
防犯施錠は、自転車盗の被害が多い竏窒ニし、県遊技業協同組合から県下9地区の遊技場組合を通じて寄贈のあった一部。寄贈は県内全体で3600個あり、伊那署には上伊那遊技場組合を通じて250個が送られた。
同署によると、同署管内の自転車盗発生件数(9月末現在)は前年同期比と同じ91件で、以前として減らない状況。特に高校生の被害が中心で、盗まれる自転車の多くは未施錠だという。また、侵入窃盗の空巣が前年と比べて16件増の50件発生しているとして、注意を呼びかけている。
県警察署では同月間と全国地域安全運動(11縲・0日)に合わせ、県下の各警察で寄贈のあった防犯施錠を配っている。伊那署では、残りの150個を11、12、25日の3日間、伊那市や箕輪町の大型店前で伊那防犯協会連合会や伊那エンジェルス隊が配布。12、25の両日は県下一斉となる。
10日朝、JR伊那市駅前で自転車の防犯施錠を配布する高校生たち -
箕輪消防署消防士
箕輪町
押野大樹さん今年4月採用され、箕輪消防署の消防士になった。長野県消防学校(長野市篠ノ井)の初任科で6カ月間学び、10月3日の卒業式では成績優秀者として表彰された。50期生78人の内、優秀者はわずか3人。「うれしかった。教官たちにもいろいろ教えてもらったので、感謝の気持ちが大きい」と語る。
消防士を目指したのは、「人の役に立ちたい」という強い思いからだった。
箕輪中学校在学中、職場体験学習で選んだ先は箕輪消防署。消防士は、当時やってみたいと思っていた仕事の一つで、体験学習を通して「かっこいい仕事だな」と憧れを強くした。
高校卒業後、資格を持って消防署に入るほうがいいと考え、湘央学園(神奈川県)の救急救命士科で2年間学んだ。救急救命士の国家資格を取得し、「いろいろお世話になったから恩返しがしたい」と、地元で働くことを希望した。
4月、消防学校に入学し、学科に加え放水訓練、ロープの取り扱いなどの基礎から煙中訓練、建物進入、はしご救助、救助操法などさまざまな訓練をし、徒歩訓練で山登りもした。箕輪消防署での1週間の実務訓練では、訓練生として救急車に乗車したり、先輩の署員と救助訓練などにも取り組んだ。放課後は体力錬成で走ったり、筋力トレーニングにも励んだ。
「辛かったけど、今となっては、いい夏の思い出です」と話すのは、夏に防火着を着て酸素ボンベをつけて煙の中に入った煙中訓練。記憶に残る訓練の一つだという。
「厳しかった分、仲間とのきずなができた。一人ではできないことも、皆が一つになれば大きな力で何でもこなせることを学んだ」
筆記試験と実技試験を終え、卒業式当日には、総まとめの実科訓練で救助訓練のセーラー渡過や一斉放水など成果を披露した。
消防学校を卒業し、いよいよ中学時代に訪れた消防署での勤務が始まった。
「まだまだ足りないことばかり。体が一番資本だから走ることは続け、学んだことを生かし、少しでも早く一人前になれたらなと思う」。決意を新たに、力強く話した。(村上裕子) -
行者そば祭り 14日内の萱で
伊那市荒井区は14日、内の萱スポーツ公園で「第21回行者そば祭り」を開く。伊那市そば打ち名人会による手打ちそばや、五平もち、豚汁を販売。リンゴ、そばおやきなどの郷土土産品コーナーなどを設け、盛大に開催する。
行者そばは1300年前、駒ケ岳へ修行に向かった行者が内の萱で手厚い持て成しを受け、そのお礼にと「一握りのそばの種」を置いていった竏窒ニの言い伝えがはじまり。里人はこれを「行者そば」と名づけて守り育ててきたという。
祭りは午前10時縲恁゚後2時30分。雨天決行。 -
東春近の高齢者と園児が交流
伊那市の東春近公民館の高齢者学級メンバーと、東春近中央保育園の年長園児との交流会が10日、同園であった。ミニ運動会を企画し、子どもたちがお年よりの手を取りながらフォークダンスを踊ったり、玉入れやリレー競走を楽しんだりした。
触れ合いを目的としたイベントで、高齢者学級の年間講座の一つ。同学級では、地区内にある中央、南部の両園との交流会をそれぞれ年2回ずつのペースで昨年から始めた。中央保とは今年2回目で、お年より22人と園児38人が参加した。
ミニ運動会では、お年よりと園児を4グループに分け、2人一組になって新聞紙の上に乗せた紙の玉を運ぶ早さを争うリレーを満喫。子どもたちは、高齢者とともに元気よく園庭を駆け回っていた。
公民館関係者は「核家族化が進み、現代の子どもたちは高齢者との触れ合いが減ってきている。公民館にとっても保育園にとってもよい機会となった」と話した。参加したお年よりたちは元気を分けてもらったのか終始、笑顔だった。 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委、建設候補地から除外する用地を検討
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する用地選定委員会が11日、伊那市役所であった。3班に分かれ、前回視察した16の調査対象地の中で建設候補地から除外すべき用地を検討。今回の意見を踏まえ、次回から建設候補地を数カ所に絞り込んでいく。
この日事務局は、前回視察した16の調査対象地の面積規模や周辺環境、住宅群までの距離などを比較検討できる資料を掲示。それを前回までに同委員会で決定した建設に適しているかを判断する評価基準に照らし合わせ、現時点ですでに候補地とならない立地条件にある用地を班ごとに検討。
結果、昨年の7月豪雨で大きな被害を受けた藤沢川上流や活断層が近い与地などは、防災面、交通面への配慮から除外すべきとする意見が出たほか、近隣住宅数が多い現施設隣接地なども除外を求める声があった。また、市役所近くの三峰川、天竜川合流点付近についても、建設面積が確保できないという理由から建設困難と判断する班が多かった。 -
地球温暖化防止フォーラム2007インみのわ
箕輪町は7日、「地球温暖化防止フォーラム2007インみのわ」を町文化センターで開いた。NPO法人あすかエネルギーフォーラム理事長の秋庭悦子さんの環境講演「くらしの中から考えようエネルギーと環境」を、町民約50人が熱心に聞いた。
秋庭さんは、日本はエネルギー消費大国で、エネルギー消費量はアメリカ、中国、ロシアに次いで世界第4位。エネルギー自給率はわずか4%でエネルギー資源の輸入大国であることを説明した。
家庭でできる地球温暖化防止対策として環境家計簿をつけること、エアコンフィルターや冷蔵庫内、照明、テレビ画面などのこまめな掃除、待機時消費電力を削減するためコンセントをプラグから抜くことなどを挙げた。長時間点灯する場所では、電球型蛍光ランプのほうが白熱電球と比べ経済的なことも紹介した。
長野県が運輸部門と家庭からの二酸化炭素排出量の割合が全国平均と比べ圧倒的に大きいことを示し、「私の家庭から排出量を減らせば長野が減る。やりがいがあると思って」と話し、機器の効率的な使い方、省エネ型設備機器、省エネ住宅などで、できるだけ省エネして楽しく過ごすことを提案した。 -
長田保育園で食育集会
箕輪町の長田保育園は9日、食事中の姿勢を考える食育集会を開いた。保育士の寸劇で背筋を伸ばし足をそろえるなど、園児が正しい姿勢を学んだ。
食育集会は年3回の計画で今回が2回目。保育士が元気保育園の先生と園児に扮して上手にご飯を食べる子と食べない子を演じた。
背筋を伸ばし皿を手に持って順番に何でもよく食べる子に対し、「これ、嫌いなんだもん」と食べようとしなかったり、背中を丸め机に肘をついて足を開いた姿勢で食べるなど悪い例も示した。
園児は、「姿勢悪いよ」「バランスよく食べなきゃだめ」と保育士演じる悪い例の園児に話しかけ、いい姿勢になって嫌いだというピーマンも食べると拍手した。
皆で上手な食べ方や姿勢を確認し、「いい姿勢になると気持ちもよくなって、ご飯をもりもり食べられます。何でも、もりもり食べられるようになってください」と保育士が話すと、園児は大きな声で「はーい」と返事をしていた。 -
「秋のナツメロ演歌祭り」 カラオケもりあがり
伊那市のカラオケ教室「歌謡アカデミー」などでつくる実行委員会は7日、伊那市駅前ビルいなっせで、カラオケ大会「秋のナツメロ演歌祭り」を開いた。上伊那を中心とした生徒ら約40人が出演。会場には約250人が押し詰め、歌声を楽しんだ。
同カラオケ教室は、日ごろの練習の成果を発揮する場をつくろう竏窒ニ05年から「いな歌謡祭」と題して発表会を開いている。今回はそれとは別枠で、懐かしい昭和の歌謡曲を聞いてもらおうと新企画を立ち上げた。
プログラムは3部構成で「旅の夜風」「東京のバスガール」など40曲以上。出演者たちは豪華な衣装でステージに登場すると、会場に自慢の歌声を響かせていた。
実行委員会では、08年3月30日、同会場で第4回歌謡祭の開催を予定している。
「ミネソタの卵売り」を熱唱する出演者 -
2007南みのわフェア14日
南箕輪村と村商工会主催の「2007南みのわフェア」は14日午前10時から、大芝高原屋内運動場である。
昨年、村商工会商業部会が「南みのわフェア」、村営農センターと地区営農組合が「まっくん収穫まつり」をそれぞれ大芝高原を会場に開いた。今年は2つのイベントを一つにし「南みのわフェア」として、よりにぎやかに開催する。
イベント&ショーは、ドッグファッションショー、犬とのふれあい、信大生との交流「間伐材で遊ぼう」、風船ショー(ゴンベエワールド)。
展示・販売コーナーは村内16事業所が出展。犬・猫グッズ、自動車関連用品、照明器具、大芝高原味工房、グランセローズグッズ、弁当、ハーブ香り商品、さっちゃんの漬物、おにぎり・から揚げ、木工製品、リフォーム相談、オール電化・リフォーム紹介、小学生壁新聞展示、住宅関連の工法や作品パネル展示、建設機械展示、どら焼きなど菓子、作業着販売。
収穫祭コーナーは、リンゴ、ナシ、トマト、キュウリ、ブドウなど野菜・果物、有機栽培米、リンゴジュース、行者にんにくの苗・天ぷらそば、カーネーション、焼いも、ポン菓子などを販売。
時間は午前10時縲恁゚後4時。入場無料。問い合わせは村役場産業課(TEL72・2104)、村商工会(TEL72・6265)へ。 -
伊那市有線放送 番組コンクール県審査で最優秀賞
伊那市有線放送は、県情報ネットワーク協会が主催する07年度番組コンクール県審査(3日、長野市)の企画番組、お知らせ番組の2部門で最優秀賞を受賞し、23日の全国審査に駒を進めた。05年度(企画番組の部)に次ぐ受賞で、2部門同時は初めて。
制作したのは、放送課の樋代亜希子さん、唐沢英恵さん、市河早織さん、橋爪広一さん。
企画番組(10分以内)は、7月に解散した上伊那PTA母親文庫を取り上げた「時代を越えて、つなげる心」。「子どもの心にふるさとを作りたい」と東部中学校で読み聞かせをする活動を紹介しながら、母親文庫の歴史や「自分の子どもに本を読んであげたい」と話す生徒の思いなどをまとめた。
審査基準は企画、構成、表現技術で、7本の中から最優秀賞に選ばれた。
お知らせ(5分以内)は、家庭でできる災害への備えについての講演会参加などを呼びかけるもの。昨年7月の豪雨災害の際に録音した避難所の住民の声を織り交ぜたほか、街角インタビューを加え、番組に変化をつけた。
指導に当たった樋代さんは「一人ひとりが持てる力を出して作り上げた。挿入曲の使い方、インタビュー、アナウンスなど音の処理が良かったのでは」と受賞を喜び、日ごろから音をきれいにとって流すことの大切さを実感していた。 -
スーパーマイクロミニシクラメン出荷最盛期に
「世界一小さい花を」と、限界に挑戦する伊那市東春近のきのくにや花園(飯島光豊園主)のハウスで、鉢の直径5センチのスーパーマイクロミニシクラメン「小さな愛のシクラメン」の出荷が最盛期を迎えた。1週間に約1万鉢が全国に出荷されている。超ミニのシクラメンの量産化は全国的にも珍しい。
シクラメン栽培歴36年の飯島さんがミニ系に着目したのは16年前。「大鉢の値段が低迷する中、ミニ系を大量生産した方が採算が取れるのでは…」と、超ミニの種を輸入し、肥料や水、土、鉢など試行錯誤を重ね、8年前に6センチ鉢を完成。「もっと小さく」と肥培管理に心血を注ぎ、02年にようやく5センチ鉢を完成させた。
しかし、体長わずか0・5ミリのスリックス(アザミウマ)という細かい虫が花芽についてエキスを吸い、花が咲かないという病虫害が発生。昨年、研究の結果、網目が0・3ミリのネットを張ることで解決し、極ミニの栽培がようやく確立したという。
今年1月は種、6月に鉢上げ。5センチ3万鉢、5・5センチ4万鉢、6センチ1万鉢の合計8万鉢を生産、9月に出荷が始まり、11月末ころまで続く。
「長年の課題を克服し、ほぼ到達点に達した。かわいくて、どこにも置ける。管理は普通サイズと同じで、長い期間花が楽しめる」と話している。
1鉢200円で直売もしている。問い合わせは同園(TEL72・8487)へ。 -
第1回天竜健康ウォーク
箕輪町内天竜河畔の堤防道路“せせらぎロード”を歩く「第1回天竜健康ウォーク」が7日、みのわ天竜公園発着であった。町内外の300人が青空の下、元気に歩いた。
健康づくり推進週間の一環。天竜せせらぎロードプロジェクト、みのわ健康アカデミー、箕輪町食生活改善推進協議会、町役場保健福祉課でつくる実行委員会が計画した。
コースは、5キロにこにこコース、8キロしっかりコース、10キロお達者コースの3種類。参加者は2歳から84歳までの町内を中心に伊那市や遠くは飯田市在住者。青空健康講座として国保東部診療所の家田正寿所長による「普段のウォーキングで気を付けたいこと」の話を聞いた後、各自が体力に合わせたコースで伊那路橋や東西橋などの折り返し地点を目指して出発した。
第1回大会を記念して町のキャラクター「もみじちゃん」と天竜川をデザインしたバッチを配り、ゴール後はとん汁のサービスもあった。 -
殿村八幡宮例大祭奉納弓道大会
南箕輪村南殿の殿村八幡宮例大祭で7日、奉納弓道大会があった。南箕輪村弓道クラブ(唐木仁会長)の会員が、八幡宮の弓道場で厳かな雰囲気の中、矢を射た。
例大祭での奉納弓道大会は戦前に行われていたものを98年に復活させ、今年で10回目。
会員6人が順番に2人立ち、競技は立射で四つ矢12射。八幡宮の総代らが見守る中、28メートル先の的を狙い、真剣な表情で矢を射っていた。
同クラブは、97年度の村公民館弓道教室を修了した有志が中心に発足した。毎週土曜日に八幡宮弓道場で練習し射技を磨くとともに、会員同士の交流を図っている。 -
箕輪陶芸研究会第15回陶芸展
箕輪陶芸研究会(31人、大槻隆会長)の第15回陶芸展が7、8日、箕輪町の松島コミュニティセンターであった。会員の力作約110点が並び、来場者は個性豊かな作品をじっくりと鑑賞していた。
研究会は箕輪町を中心に辰野町、南箕輪村の陶芸愛好者が集まっている。今年の出品作品は全体に小振りだが、各自が研究を重ねた壷、花器、鉢、皿などが並んだという。
会場ではチャリティーバザーで、会員が作った皿なども販売した。収益は町の福祉のために寄付する。
会員の中には、中央の光風展や県展、県工芸展などに出品している人もいて、窯を持って研究に励んでいる。会では月2回、町文化センターの窯で作品を焼き、皆で学びあうほか、全国の窯元などを訪ねる研修旅行もしている。 -
春日神社で「浦安の舞」を初奉納
伊那市西町区の春日神社例大祭が6、7日の両日にあった。本祭りの7日は、小学生による「浦安の舞」を初めて奉納。氏子総代が神社の活性化を目指して検討してきた提案の一つで、地元の5、6年生の女児童8人が本殿前の庭で練習の成果を披露した。
子どもたちは9月中旬縲恪。月初旬の約10日間の練習に励んだ。本番は、巫女(みこ)の衣装をまとった8人が2組ずつに分かれ、それぞれ「すず」と「扇」の舞を奉納。集まった観衆は、そのかわいらしさに笑みを見せていた。
祭りでは、小学生約130人の「子どもみこし」が町内を2コースに分かれて巡行したほか、宝投げやカラオケ大会などもあった。境内では、地元商店主らが焼そばや豚汁などの出店を並べ、多くの人でにぎわった。
本殿前の庭で「浦安の舞」を披露する小学生の女児童たち -
「イーナちゃん広場」2007
伊那市などでつるく実行委員会は7日、県伊那勤労者福祉センター体育館、市民体育館で、健康や暮らしをテーマとしたイベント「イーナちゃん広場2007」を開いた。約60の市民団体が集まり、展示や発表などを繰り広げた。
学校給食関係者が、「わが家のおすすめレシピ」と題して市教委が市民から募集した献立のレシピ配布や、「朝ごはん大賞」を受賞した、じゃことチーズが入った「元気もりもりにぎり」などの試食提供を行った。訪れた人たちは、簡単に調理できる手軽さに驚いた様子だった。
そのほか、市民体育館では運動プログラム体験ステージを展開し、リラックス運動やボール体操などを各団体が披露。フリーマーケットや血管年齢測定などの健康相談のコーナーを設け、多くの人でにぎわった。
「わが家のおすすめレシピ」の受賞料理を試食する人たち -
池間哲郎講演会 「今を懸命に生きる」ことを学ぶ
当時中学2年生の息子を急性骨髄性白血病で亡くした伊那市西春近の樋口秀子さん(49)らは7日、西春近の伊那食品工業「くぬぎの杜(もり)」で、地元の若者たちに「今を懸命に生きることの大切さ」を考えてもらうための講演会を開いた。NPO法人「アジアチャイルドサポート」代表理事の池間哲郎さん(53)=写真、沖縄県=が講師として訪れ、「日本が豊かであることに感謝し、幸せであることを感じながら生きて」と訴えかけた。
池間さんは、ミャンマーやモンゴル、タイなどのアジア5カ国の貧困地域の現状を撮影した映像などをスライドで説明。貧困ゆえに学びたくても学べない人たちのために学校を建設したり、マンホールの中で暮らす子どもたち一人ひとりに衣服を与えたりしている活動をエピソードを交えて紹介した。
地雷により両手を失っても畑仕事でわが子を養っているカンボジアの男性や、裸足でごみ山の中から拾ってきたアルミ缶などを換金して暮らすフィリピンの子どもたちなどの姿を「彼らは貧しいだけであり、心の豊かさは失ってない」と表現。「私たちの活動の柱は支援活動ではなく、日本の子どもたちの健全育成。一生懸命に生きることの大切さを知って。真剣に生きるからこそ、人の傷みが胸に伝わってくるのだから」と呼びかけた。
講演日は、4年前に病気で亡くなった樋口さんの4人姉弟の末っ子、寛君=当時14歳=の命日で、中学校の同学年生約40人が、当時自分たちで作詞した歌「生きる」を合唱し、故人をしのんだ。樋口さんは「人生の壁にぶち当たった時に、生きたくても生きれなかった寛の思いと、この講演のことを思い出してくれれば」と話した。 -
伊那市 荒井神社奉納こども相撲大会
伊那市の荒井神社例大祭に合わせて7日、奉納こども相撲大会が神社境内であった=写真。地元の小学生70人が出場し、大人顔負けの技のかけ合いで周囲をわかせた。
男女、学年別のトーナメントを繰り広げた取組は、素早い押し出しやがぶり四つの力比べなど、すべてが熱の入った取組。まわし姿の小さな力士たちの真剣勝負に、観客は声援で答えていた。
大会は26回を数える恒例行事。小学1年生から6年連続出場している4人の表彰もあった。
例大祭は8日までで、子どもみこしや大型獅子舞などの練り歩きがあった。
学年、男女別の優勝者は次の皆さん。
【男子】小池功一郎(1年)御子柴拓馬(2年)宮島大介(3年)大宮龍(4年)平沢竜也(5年)藤森司(6年)
【女子】安塚彩乃(1年)小松菜奈花(2年)奥山視久(3年)土田沙弥(4年)梶原あさみ(5年)小松美森(6年) -
高烏谷神社矢納め
駒ケ根市東伊那の高烏谷神社で7日、300年続く伝統の「矢納めの儀」が行われた。里宮の境内にしつらえた矢場には東伊那に住む跡取り息子の中から選ばれた12人の弓子が一列に並び、28メートル先にある直径1・6メートルの大的をめがけて一人ずつ矢を射た=写真。弓子として儀式に臨むことができるのは一生に一度という晴れの舞台。裃(かみしも)を身にまとった弓子らは物音ひとつしない静寂の中、緊張した表情でゆっくりとつるを引き絞りながら的に狙いを定め、気合いを込めて矢を放った。矢が空気を裂いて飛ぶ音と的に命中する音が境内の杉木立ちに甲高く響いた。
儀式は的中を競ったり吉凶を占うものではなく、高遠藩の弓道指南約を務めた旧塩田村の馬場家を宗家とする弓の作法を伝承するもの。かつては儀式で弓子を務めないと跡取りとして認められなかったという。弓は1人1射ずつ順に引き、12人が一巡したらさらに1射ずつ。これを5回繰り返す。 -
入笠山~鹿嶺高原トレッキング大会
伊那市で7日、「入笠山縲恷ュ嶺高原トレッキング大会」(南アルプス自然体験ネットワーク主催)があった。地元を中心に、県内外から9縲・3歳の121人が参加。標高1800メートル台の林間コース約11キロをそれぞれ自分のペースで歩いた。
昨年までの南ア林道ウォーキングに切り替え、地域の自然に触れ、観光振興を図ろうと初めてトレッキングを企画。
高座岩、半対峠、湿原など6カ所のチェックポイントを設定し、各自が休憩を挟んだり、キノコを採ったりして楽しみながらゴールを目指した。
アップダウンの激しいコースではなかったが、半対峠過ぎの急な上りには息が上がり、時折、足を休める参加者も。
コース途中では伊那市の町並みや南アルプスなどを望み、心身をリフレッシュし、気持ちの良い汗を流した。
最高齢の男性(83)=市内坂下区=は2年ほど前から毎日5キロをウォーキング。「83歳の記念に挑戦した。コースはきつかったが、気持ちよく歩けた」と完歩に感激していた。
3時間半縲・時間ほどで全員が完歩。
手作りの豚汁を食べ、おなかを満たした。
来年以降の開催について、自然体験ネットワークは参加者のアンケート結果を見て検討する。 -
「中国九寨溝・黄龍写真展」 伊那図書館で
伊那市の愛好者でつくる伊那華聯旅行会の「中国九寨溝・黄龍写真展」は18日まで、市立伊那図書館1階広域情報コーナーで開いている。メンバーのアマチュアカメラマン、両角巻男さん(69)=同市山寺区=が同会主催の9月上旬にあった中国旅行で撮影した滝や大仏などの写真、A3サイズ35点を並べた。
両角さんたちは30人ほどで約1週間、中国四川省を訪問。原生林が生い茂った渓谷に大小100余りの湖沼や瀑布が点在する「九寨溝」や白や黄色の石灰岩からできる3千以上の棚田状の池が連なっている「黄龍」など、世界遺産に登録された場所を旅行した。
両角さんは「九寨溝」の滝を高速シャッターで撮影した。「水しぶき一粒ひとつぶが飛び散る様子が撮れたので、滝の激しさとダイナミックさを表現できた」。「日本では絶対に見られない自然の魅力を見てほしい」と来場を呼びかけている。
15日は休館日。午前10時縲恁゚後7時。
中国で撮影した作品を紹介する両角さん -
「信州みのわ花街道推進協議会」設立
国土交通省が取り組む「日本風景街道」への正式な登録申請のため、箕輪町で5日夜、「信州みのわ花街道推進協議会」の設立総会が上古田公民館であった。設立趣旨、規約などを承認し、役員を選出した。
県道与地辰野線の延長5・5キロで、西部花街道をつくる会が3年前から花桃1200本の植栽、イルミネーション点灯、沿道のミニ花壇設置、120匹のこいのぼり飾り、2つのアルプスが見える展望台整備など、近い将来の桃源郷を夢見て活動してきた経過があり、昨年、「日本風景街道」に申請している。
今回、日本風景街道の理念に賛同し共に活動を推進する町内の住民や団体などが、魅力ある地域づくりを通じたルートの創造や道空間づくりなどの活動を進めるため、情報共有、意見交換、地域間交流などによる持続的、独創的、効果的な活動の推進を目的に協議会を設立した。
構成団体は西部花街道をつくる会、これからの農業林業を考えるEグループ、みのわ振興公社、信州伊那梅苑、伊那ハーレンバレーパカパカ塾、箕輪西小学校、あんず生産組合、橋爪製作所、サンビジョングレイスフル箕輪、北山ラベス、道路管理者の伊那建設事務所、箕輪町の12団体。
役員は会長に唐沢荘介さん、副会長に矢沢秀明さん、向山高司さん、監事に唐沢光範さん、みのわ振興公社を選出。顧問は国交省の飯田国道事務所長。
本年度は、協議会の運営組織の検討、07年度の各構成団体の活動まとめ、08年度以降3カ年の計画検討に取り組むことを確認した。
唐沢会長は、「この地域のためアイデアとズクを出し、しっかり手を組んで地域振興、協働のまちづくりをしていきたい」とあいさつした。 -
坂下神社例大祭 子どもみこしが区内を順行
伊那市の坂下神社で6日、例大祭の宵祭りがあった。日中は子どもたちによる御輿(みこし)が坂下区内を練り歩いた。夕方になると境内に出店が並び、多くの地域住民らでにぎわった。
子ども御輿には、区内の小中学生ら約40人が参加し、神社を発着点に午前と午後の2回で5町内を回った。太鼓の音に合わせ「オーヨー」のかけ声で、車輪が付いた御輿を引いて歩いた。
宵祭りでは、そのほか小中学生の女子による「浦安の舞」の奉納、坂下区有志「睦(むつみ)会」の大人御輿もあった。境内には焼きそばやおでん、バザーなどの出店が並んだ。
7日の本祭りにも「浦安の舞」の奉納と大人御輿がある。
「オーヨー」のかけ声でこども御輿(みこし)が区内を回る -
伊那中央病院祭 「みんなでつくる地域医療」
伊那中央病院の病院祭が6日、同病院正面玄関ホールなどであった。わたあめ、風船などを無料で振る舞ったり、メタボリックシンドローム予防のための食事療法、運動療法相談のコーナーを設けたりと、多彩な催しで訪れた多くの地域住民をにぎわせた。
祭りの開催は3年目で、「みんなでつくる地域医療。病院祭に行って元気になろう」をテーマに、地域全体が楽しめるイベントを目指した。恒例の上伊那農業高校生によるブドウやナシ、シクラメンなどの販売は開始2時間で完売し、人気のバザーは昨年よりも多い品数となった。
呼吸器外科主任医長の高砂敬一郎さんによる、肺がんの診断と治療についての公開講座や、声優のキートン山田さんの「楽しく年をとる!縲怎Lートン山田流健康法縲怐vと題した講演会もあった。
恒例のバザーには多くの人が集まり人気 -
かんてんぱぱホールで南信州の工芸作家展
陶芸、木工、染め織り、ガラス工芸に携わる下伊那の工芸作家8人による「南信州の工芸作家展」が8日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
4年目となるグループ展で、会場には地元の里山にあるさまざまな木材で作ったベンチや、藍染めのスカーフ、トンボ玉のアクセサリーなど約300点以上が並んでいる。
出展者の一人、水野雅彦さん(49)=阿智村=は「とにかくこれだけ一堂に出す機会はないので、ぜひ見ていただけたら」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。