-
箕輪町国際交流協会総会と第15会記念交流会
箕輪町国際交流協会は9日、定期総会と記念交流会を箕輪町の地域交流センターで開いた。総会では08年度の事業計画案や予算案を承認し、新役員を選出した。
箕輪町国際交流協会は94年に設立。スリランカへの中古自転車や救急車の寄贈、海外研修視察、外国人向け防災講習会、在住外国人向けの日本語教室や外国人の子どもを対象にした母国語教室、日本人向けの外国語講座などさまざまな事業に取り組んできた。
08年度の主な事業は▽外国籍住民等との交流事業(国際交流広場、新年会、国際交流教室)▽国際親善、国際貢献、国際感覚養成事業(9月に海外研修事業を予定)▽語学、海外文化学習事業(日本語教室、語学講座、母国語教室)など竏秩B
また今年度は新規に外国籍住民等支援事業を計画。災害時の対応方法や非難所の地図などを盛り込んだ外国語入り防災チェックブックの作成、地震体験車による防災訓練、外国人防災シンポジウムの開催、外国人防災対策協議会など。
総会後の記念交流会では在住外国人たちが日本語でスピーチを披露。
中国出身の有田波江さんは「日本に来てたくさんの人に助けてもらいました。感謝の気持ちでいっぱいです。」とスピーチ。有田さんは日本語教室立ち上げから生徒として協会の活動に参加し、05年からは同協会の「こども中国語講座」の講師として活躍している。
ニュージーランド出身で、町内の小学校で英語を教えているニコラス・キンレッドさんは「箕輪町はすごく英語が進んでいる。若いうちから英語を耳で覚えて、本当にうまくなると思う。しかし、教室だけじゃなくて、いろんな外国人の方と遊んで、仲良くなればいいと思う」とスピーチ。
ほかにも、たくさんの外国人が飛び入りで自己紹介を交えたスピーチを披露した。 -
伊那市内の小学1年生に防犯鉛筆贈呈
伊那防犯協会連合会(小坂樫男会長)と伊那警察署は12日、伊那市内の小学1年生約700人に防犯鉛筆を贈った。伊那市教育委員会を訪れた伊那警察署員は、一人当たり5本計3500本の鉛筆を北原明教育長に渡した。
鉛筆には防犯標語である「いかのおすし」の「知らない人について・スいか・スない」「知らない人の車に・スの・スらない」「ブザーをならす。・スお・スおごえを出す」「その場から・スす・スぐ逃げる」「何かあったら周りの大人の人に・スし・スらせる」が印刷されており、子どもに対する声かけ事案などの犯罪被害防止の意識向上を図る。
同防犯鉛筆は南箕輪村と箕輪町の小学生にも後日贈る予定。 -
西駒山野草展示会 11日まで
伊那市の愛好者でつくる「西駒山草会」(網野幸治代表、会員10人)の山野草展示会は10日、南箕輪村の南原公民館で始まった。葉に斑が入った山野草を目玉に会員が約400鉢を出展。地元を中心に県内外から多くの人が訪れ、じっくりと鑑賞している=写真。11日まで。
同会の展示会は7回目で、突然変異で葉の色素が抜け、斑点模様が出た珍品がそろうことで知られる。斑の入り方がそれぞれ異なるのが魅力で、会員によると理由は「花と違い葉はずっと見られるから」。展示品の中には大変珍しいというツクバネソウもある。
展示した山野草はヤマシャクヤク、ヤブレガサなど葉もののほか、かれんな花を咲かせたシラネアオイ、エンレイソウなど約100種類。網野代表は「年々訪れる人が増えており会員も育てがいがある」と話している。午前7時縲恁゚後4時。 -
美空ひばり歌の里のツツジが開花
箕輪町三日町の「美空ひばり歌の里」内の「前向き観音の森」のツツジが見ごろを迎えている。
「前向き観音の森」には散歩道に美空ひばりさんの生涯の年表がポイントごとに設置。各年代の名曲を思い出しながら歩くことができる。
公園内には美空ひばりさんのファンから寄贈された約2500本のツツジが植えられており、赤、白、桃色など彩り豊かな花を咲かせている。
20日ごろまでは花を楽しめそうとのこと。 また、同公園に隣接する資料館には、美空ひばりさんの写真パネル、レコードをはじめ、各地のファンより贈られた公演パンフレット、機関紙などが展示されている。
問い合わせは、美空ひばり歌の里(TEL79・1601)へ。 -
遠照寺でぼたん祭り始まる
「ぼたん寺」として知られる伊那市高遠町山室の遠照寺(松井教一住職)で10日、ぼたん祭りの開園式があった。6月1日までで、見ごろは17、18日を見込む。初日は、ボタンの古木を供養する「牡丹焚き火(ぼたんたきび)」を初めて行った。
焚き火はボタンの枝をたいた煙にあたると、万病を除き諸難を払うとされる。長年、花を支えた古木に感謝の気持ちを込め、読経が響く中、地元の保育園児らが長さ10センチほどに切りそろえた枯れたボタンの枝を1本ずつ香炉で燃やした。
境内一円にあるボタンはピンクや黄色など160種、2千株。まだつぼみの状態だが、3月が暖かかったため、昨年より開花が3日ほど早まるのではないかという。訪れた人に楽しんでもらえるように品種名を記した札を立てる。
開花中の入園料は400円(高校生以下無料)。
19日に押し花教室、24日に文化講演会があるほか、ボタン苗の販売や庫裏で手打ちそばを味わうことができる。
ボタンは82年、松井住職の母が夫の死をとむらい、苗3本を植え、年々、株数を増やしてきた。祭りは26回目を数え、今では県内外からボタンを見に訪れる人でにぎわう。
問い合わせは、遠照寺(TEL94・3799)へ。 -
伊那で将棋名人戦第3局大盤解説会
伊那市の中央区公民館で10日、第66期将棋名人戦7番勝負第3局の大盤解説会があった。地元や近隣市町村、塩尻市、松本市など小学生から一般まで約60人が集まり、飯島栄治棋士(5段)の解説に耳を傾けた。
日本将棋連盟は将棋の普及活動の一環として、全国各地にプロ棋士を派遣し、大盤解説会を開いている。第3局は県内1カ所のみで、日本将棋連盟公認の将棋普及指導員がいることから、伊那での開催が初めて実現した。
名人戦は、森内俊之名人対羽生善治二冠。第3局(福岡県、8縲・日)は、森内名人が優勢に進めていたが、羽生二冠が164手で制し、2勝1敗とした。
盤上で一手ごとに駒を動かし、飯島棋士が1時間ほど解説。序盤の駆け引きの重要性や将棋を指すときの心構えなども話した。
終了後、希望者との指導対局や、有段者・級位者・小学生の3クラスによるトーナメント戦もあった。 -
訪韓団帰国報告
韓国の南原(ナムウォン)市を舞台に展開する古典的純愛物語『春香(しゅんこう)伝』にちなんだ「春香祭」(5月1縲・日)の視察と、現地の市民団体などとの交流を目的に韓国を訪れていた伊那市の女性団体や文化団体の会員などでつくる使節団(竹中則子団長、16人)が2日帰国した。9日、竹中団長と事務局長の北沢理光さんが伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に土産話を披露した=写真。
竹中団長は「無事帰ってきた。天気も良く、交流もできて素晴らしい旅だった」と報告。現地で撮影した写真などを示しながら、温かいもてなしを受けたことに触れ、今回の訪韓をきっかけにさらに交流が進めば竏窒ニ今後の展開に期待を寄せた。小坂市長は「もっと長く居られればよかったのに短くて残念だったね」などとねぎらった上で「私も折をみて、行ければ行きたい」と述べた。
訪問は2泊3日。4月30日早朝に伊那市を出発し、同日韓国着。5月1日に南原市長を表敬訪問し、祭りの様子を視察した。2日はソウル市内の観光などをして深夜に帰着。祭りは『春香』の劇やオペラの上演、伝統的な衣装を身にまとっての市内パレードや歌の大会などが5日間にわたって催され、内外から約50万人が訪れたという。 -
駒ケ根JC講演会
まちづくりに本気で取り組もうと駒ケ根青年会議所(田中靖隆理事長)のJAYCEE拡大実践会議(本多実会議長)は9日夜、『お金でなく人のご縁ででっかく生きろ!』などの著書がある飲食店チェーン・クロフネカンパニー代表の中村文昭さんの講演会「夢の具現化に向けやり抜く念いを胸に」をアイ・パルいなんで開いた。約200人が集まり、中村さんの話に聴き入った。
三重県出身の中村さんは18歳の時、家出同然で単身上京。焼き鳥屋で偶然隣に座った、人生の師と仰ぐ人との出会いから得られたことについて熱く語り掛けた=写真。「人間の値打ちは金を稼ぐことではなく、稼いだ金をどう使うかで決まる。夢を持ち、真剣に考えて本気で生きよう」と話し、人との出会いや、高い理想を持つことの大切さを訴えた。
中村さんは野菜の行商から商売を始め、バーやレストランのチェーン店を経営するまでになった。経験をもとにした講演活動を全国で展開する傍ら、引きこもりやニートの若者を集めたボランティア活動などを行っている。 -
上伊那消防協会がポンプ操法指導員講習会を開催
上伊那8市町村の消防団でつくる上伊那消防協会(下平昌男協会長)は11日、ポンプ操法指導員講習会を駒ケ根市内で開いた。上伊那各地の消防団員ら約200人が参加。県消防学校から2人の講師を迎え、消防団の技術を競う大会の審査で重視される基準などを学んだ。
講習会は今年で3回目。例年夏になると、県内の消防団が日ごろの訓練の成果を競う県大会(県消防協会主催)が開催される。それに先立ち、上伊那でも大会に出場する選手を決めるため、市町村大会を開催するため、各地区の消防団に統一の審査基準にを知ってもらい、それに基づきながら練習に励んでもらうとともに、上伊那全体でレベルアップを図っていこう竏窒ニ開催している。
この日は小型ポンプと自動車の操法について研修=写真。講師の指導に基づき、減点対象となる動きなど確認し、本番に備えていた。 -
駒ケ根市立博物館で南信さくらそう会のサクラソウ展
上下伊那のサクラソウ愛好者でつくる「南信さくらそう会」(会員23人、小林章吾会長)による第15回サクラソウ展が11日まで、駒ケ根市立博物館で開かれている。ピンク、白、紫色のサクラソウ180種約200鉢が可憐に咲き、訪れた人の心を和ませている=写真。
飯島町、駒ケ根市を中心に飯田市から伊那市までの会員がともに活動している同会は例年、飯島町と駒ケ根市の2会場でサクラソウ展を開催してきた。しかし、サクラソウは育てるの非常に難しい花。同時期に2会場分のサクラソウをそろえるのは大変な苦労もあったため、今年から1会場に絞り、1年ごと駒ケ根会場、飯島会場で交互に開催することにした。
会場には花びらの表裏で色が異なるもの、花びらの形が特徴的なものなど、さまざまサクラソウが並び、その名称も「十二単」「秋の装」「君の宴」など多種多彩。
小林会長(80)=飯島町=は「強い色はないが、優しい色彩が持つ奥ゆかしさは魅力。さまざまなサクラソウを楽しんでいただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
防犯ボランティア 街頭犯罪抑止呼びかける
伊那署は9日夕、「街頭犯罪等抑止総合対策強化月間」の県下一斉街頭活動日に合わせ、伊那少年警察ボランティア協会と伊那エンジェルス隊の協力を得て、JR飯田線伊那市、伊那北両駅前で啓発活動を行った。
両防犯ボランティアメンバーや伊那署員の計約10人が参加し、各駅前で高校生を中心とした利用者に対し、「自転車盗に気をつけて」などと呼び掛け啓発チラシを配布。各駐輪場では、無施錠で駐輪している自転車に盗難防止を呼び掛けるステッカーを張った。
伊那署生活安全課は「依然として多い自転車盗を抑止できれば街頭犯罪も抑止できる。被害者の多くは学生で、自転車盗の約7割が無施錠。通常設置されているかぎのほか、ワイヤーのかぎをかけるなど注意してほしい。記名や防犯登録も忘れず」と話している。
22日は、伊那市西春近のJR飯田線沢渡駅前で伊那西高校生と一緒に街頭啓発活動を行う予定だ。 -
08年度さわやかヨガ教室開講
箕輪町公民館の「さわやかヨガ教室・前期」が7日、町文化センターで始まった。受講生たちは国際ヨガ協会の指導員池上みな子さんの指導のもと、ヨガを体験した。
ヨガ教室はヨガを通して健康な心と体をつくることを目的として毎年開いており、前期は町内の36人が受講する。昨年度までは毎週開いていたが、今年度からは隔週に変更。
第1回目の講座では腹式呼吸法から始まり、胸の前で手を合わせそのまま伸びをしたり、足を伸ばして座った状態で上体を曲げていくポーズなどを体験。
またゴルフボールを使った足の裏のツボの刺激も体験した。
さわやかヨガ教室・前期は、5月21日、6月4、18日、7月2、16、30日に予定している。 -
富県保育園で太鼓教室
田楽座が「わらしこ太鼓」を指導伊那市の富県保育園で8日、地元の歌舞劇団「田楽座」による年長児対象の太鼓教室が始まった。太鼓演奏は市内の保育園では初の取り組み。田楽座創作曲「わらしこ太鼓」を練習し運動会などでの発表を計画している。
太鼓教室は、同保育園に通う年長児の保護者である田楽座座員の提案で実現。9月まで月2回、計10回開く。
「わらしこ太鼓」は5年以上前、ある保育園の依頼で創作。子どもが2人ペアになり「わっしょい!」という元気な掛け声とともに太鼓をたたくにぎやかな曲で、今では全国に広まっている。
初めてバチを握った年長児26人は、「太鼓の真ん中をたたいて」「ばちはまっすぐ上に伸ばす」と教わり、「ドン、そーれ、ドン、そーれ」と声を出して一人ずつたたいたり、2人組になって「わっしょい」と言いながらたたく練習をした。大きな和太鼓を力いっぱいたたいた園児は「疲れた」という声も聞こえたが、「楽しかった」と太鼓の周りに集まっていた。
教室では年中、年少児も太鼓に触れる機会を設ける予定で、この日も全員が1回ずつ太鼓をたたいて遊んだ。
同園の酒井和子園長は、「地域に根ざした田楽座なので、子どもたちも太鼓を聞くだけでなく触ったり、たたいて体で実感し、太鼓に親しみを持てればと思う。仲間と気持ちをあわせてたたくこと、音が響き合って一つの曲を作ることも体験してほしい」という。
保護者であり、ボランティアで指導する田楽座の和田桜さんは、「太鼓を子どもたちに広め、保護者や地域の皆さんに子どもたちが頑張っている姿を見てほしい。できれば保護者にも参加してもらい、地域の中で一緒に活動しながら地域を盛り上げたい」といい、太鼓教室の継続にも期待している。 -
ルネッサンス西町の会サクラ植樹
伊那市西町の商店や企業でつくる「ルネッサンス西町の会」(向山等会長)は8日、地元の春日公園に植えるサクラの苗木10本(ベニザクラ、ヤエザクラ各5本)を市に寄贈した。同会の役員や市の職員など約10人が公園に集まり、近くの竜西、竜南保育園の年長園児約60人とともに植樹した=写真。園児らは「早く大きくなあれ」などとサクラに声を掛けながら、代わる代わるシャベルを使って根元に丁寧に土をかぶせた。
向山会長は園児らへのあいさつで「緑豊かな春日公園に一緒にサクラを植えましょう。みんなが大きくなったら見に来てください」、小坂樫男市長は「公園には今150本のサクラがあり、花見の集客力は高遠に次ぐ。サクラを増やして高遠に負けない名所にしよう」と呼び掛けた。
同会は3年前から苗木を寄贈している。昨年はキリシマツツジ、一昨年はサクラを公園に植樹した。 -
防犯指導員会、地域ぐるみの取り組み再確認
宮田村防犯指導員会はこのほど役場で開き、安全で安心なむらづくりを推進しようと今年度の事業計画を決めた。駒ケ根署員を講師に迎えた研修会もあわせて開き、子どもたちを取り巻く犯罪や振り込め詐欺などに理解を深め、地域ぐるみで防犯に取り組もうと再確認した。
今年度も防犯パトロール、街頭補導活動、全戸防犯診断などを実施し、住民への意識啓もうも図る。
会長には北割区の浦野正喜さん、副会長には中越区の小田切武人さんを互選した。
研修会では駒ケ根署員が最近の犯罪状況を解説。村内の金融機関で職員の機転により、振り込め詐欺が寸前で防がれる事案があったことも紹介した。
そのうえで地域にも犯罪の影が忍び寄っていることを指摘し「小さなことでも見逃さないことが大切。安全を守るために家のまわりを歩いて弱者の視点で考えてみて」と、協力も呼びかけた -
南箕輪村防犯協会全体会議
南箕輪村防犯協会(会長・唐木一直村長)の全体会議は9日夜、村役場で行った。地区防犯部長や村議会、区長会、消防団代表者ら委員約30人が出席し、2008年度の事業計画などを承認した。また、「青色回転灯車による防犯パトロール」についての講習会で防犯意識を高めた。
本年度の重点活動は、防犯パトロールの充実と防犯灯整備などを盛り込んだ。06年度から始まったパトロールは月3回ほど、地区防犯部が順番で青色回転灯車を使って学校通学路を巡視しているが、今後は各地区や学校などの自主活動にも期待したいとした。
講習会では伊那署生活安全課の森山穣防犯指導係長が講話した=写真。森山係長は「青色回転灯車で、周りの人にパトロールしていることをPRすることが防犯につながる。全国で起きている事件がここでも起きるのでは、と警戒しながらパトロールしてほしい」と呼び掛けた。 -
村議会全協で介護保険料について説明
上伊那8市町村で介護保険料の過誤徴収があった問題に関し、南箕輪村議会は7日、村役場で開いた全員協議会で、村の対応状況について話し合った。村住民福祉課によると、対象者からは「総体的には、特に苦情などはなかった」。還付は26に口座振替、27日から訪問による受け渡しを始めるという。
説明だと、05年度の税制改正により、介護保険料が急激な負担増となる人の保険料を緩和するための経過措置を講じた。同8市町村では、上伊那情報センターで介護保険料の共同処理を実施しいたが、保険料算定システムの改修の際、激変緩和措置の要件設定に誤りがあり、2年間に渡って過誤徴収していたという。
村の保険料還付対象者数と金額は96人73世帯、99万3360円だった。4月25日の記者発表以降の問い合わせに対応するため、同日午後5時半縲恣ッ10時と休日の26、27日に担当職員を出勤。26縲・8日、還付該当者へ電話連絡、5月3日から対象世帯を訪問し、説明を実施した。 -
八重桜は面白い
八重桜は面白い。彼岸桜や染井吉野の開花に、人々が「3分咲きになった」「満開だ、花見だ」と大騒ぎしている時は、桜でないような白けた顔をしていて、それらが葉桜になると、突然、つぼみを膨らませ、咲き始める。花びらはわき上がるように、10枚、20枚、菊咲きなどは200枚、300枚にもなる。色も桜色とは似ても似つかない黄色や緑色さえもある。だから八重桜は楽しい。今回は八重桜が30縲・0種類咲いている伊那市高遠町の花の丘公園で取材した。(大口国江)
◇次々と八重桜250本が咲く 高遠町東高遠花の丘公園
同園の八重桜の品種は50とも60種類とも言われ、近隣でこれほど多品種の八重桜が見られる所はほかにない。
今咲いているのはピンクのハナガサ、ベニシグレ、ベニユタカ、淡紅色のイチヨウ、フゲンゾウ、白系のシロタエ、ショウゲツなどのほか、黄色の桜ウコン、緑色の珍しいギョイコウも咲いている。 同園の八重桜250本の3割を占める代表品種カンザンも咲き始め、まもなく満開になる。
また、中国から贈られたパンダ「ランラン」の死を悼み、北海道松前町の子どもたちが名付けた極淡紅色の「ランラン」、交流記念に静岡県三ケ日町から贈られた「ミッカビサクラ」、天然記念物の「オオムラサクラ」も見ごろ。
花の丘公園は1989年、ふるさと創生の一環として、宝くじ桜千本の配布を受け、高遠町民の手で植樹した。町内24団体300人が八重桜500本、山桜250本、大島桜250本を植え付けた。 -
中沢地区食文化を考える会シイタケなどの駒打ちを実施
地元の食文化についてもう一度考え直そう竏窒ニ、中沢公民館と同地区の営農組合、保育園、小学校などでつくる「中沢地区食文化を考える会」が7日、シイタケやナメコ、クリタケなどの駒打ちをした。初回のこの日は「ふるさとの自然と体験の会」のメンバーや、中沢小学校の児童など約30人参加。シイタケ栽培農家の水上平八郎さん(53)=北割1区=が駒打ちの方法などを伝授した後、児童らはかなづちを使ってキノコの菌を原木にうめ込んだ=写真。
同会は子どもたちに地域の食文化を伝えていくことなどを目的として昨年2月に発足。今後は、田植えや大豆の種まき、フナ取りなど、地域に根ざした食農体験学習を年間を通して展開していく。
今回は中沢地区でも生産する家庭が多いシイタケに着目。どうやってキノコが育つのかを学ぶとともに、キノコが苦手な子どもにはそれを克服してもらおうと考えた。
児童らは、大人がドリルで穴を開けた原木に、さまざまなキノコの菌をかなづちで打ち込む作業に挑戦。この日初めて駒打ちをした6年生の竹村泰地君(11)=菅沼=は「初めてやったけど、たくさん打てて良かった」と話していた。
また、中沢公民館の山口久人館長は「今の子どもはキノコが嫌いな子も多いが、自分たちで作ったものは何でも食べられるという。子どもたちに地元のキノコを好きになってもらえれば」と話していた。 -
伊那市西箕輪
本藍染「静香しげ八」
吉田恒雄さん「どこにでもあるような草から、どうしてこんな色がつくんだろう。自然の不思議さ、力強さが一番の魅力かな」
愛知県小牧市からIターンし、西箕輪羽広に本藍染の工房を構え1年になる。
染色は、繊維製造・染色をしていた父親の仕事を手伝ったのが始まり。今から40年前、高校を卒業し専門学校に通いながらのことだった。父が亡くなりサラリーマンになったが、「自然の流れで、年を取れば取るほどやってみたくなった」と、趣味として続けていた染色を専業にするため早期退職した。
工房名「静香」の静は親の戒名からもらい、「しげ八」は父が使っていた名を引き継いだ。
「天然灰汁発酵建て」という江戸時代から続く人と環境にやさしい伝統の染色法にこだわる。蓼藍草(たであいそう)から出来る藍染色液の原料「すくも」を、木灰から取った灰汁水で発酵育成させ染色液を得る。薬品や合成染料を一切加えず、菌の育成には清酒やふすまなどの天然栄養素を与える。
工房には染色液を取るための2石(360リットル)の大がめが4つある。親の代からのものと、九州の骨董市で見つけ運んだもの。
毎朝5時か6時には4つのかめを確認し、空気を入れるため染色液をかき混ぜる。「染色液の発酵菌は生き物なので、温度とアルカリ度の管理が一番難しい」。温度計、pH計を使ってはいるが、毎日自分の舌で液をなめて状態を確認する。
発酵菌にとっての最適温度は25度から27度。愛知県にいたころは夏に温度が上がり過ぎないよう液を管理したが、伊那では冬の管理に気を配っている。
染めるのは麻、綿、シルク、ウールの天然素材のみ。藍色を出す難しさは、色の「濃さ」で、濃い色を出すには元気な状態のかめ、薄い色はわざと少し元気のないかめを使うなど、そこは職人の勘が物を言う。
「どこまでいっても合成染料では出ない藍色。自然の染色液の持つ美しさがある」
柄に染めるにはろうけつ、板締め、縫い絞り、糸くくりなどの技法がある。「下絵も描かないし、絞りはその日の気分でやる」。絞りは途中で糸をほどき、また絞り直したり、ろうけつと板締めを混ぜるなどして、独自の柄に染め上げる。
若いころから山登りが好きで、よく訪れていた長野県。「自然が気に入った。自然素材を使うので合うのかな。落ち着く感じがする」と移り住んだ伊那の地で、「一生修業」と本藍染に打ち込んでいる。(村上裕子) -
菜の花まつり
箕輪町の広域農道沿いに広がる菜の花畑で6日、菜の花まつりがあった。NPO法人伊那谷菜の花楽舎の主催で、空の青に一面の黄色が映え、訪れた家族連れらはユカイナとコカリナの演奏や菜の花摘み、菜の花料理の試食を楽しんだ。
伊那谷菜の花楽舎が、栽培した菜の花から食用の菜種油を作り、家庭で使用した廃食用油を回収してバイオディーゼル燃料(BDF)を精製する活動のため、昨年秋に1・3ヘクタールの畑に菜の花の種をまいた。
見ごろを迎えた菜の花畑での祭りを計画。伊那発祥の楽器で木のオカリナ「ユカイナ」のグループ「ユカイナクラブ」、箕輪町のコカリナサークル「明音」が、花の中の特設ステージで優しい音色を響かせ、「朧月夜」「トンビ」「背比べ」などを演奏した。
訪れた人は菜の花を摘んだり、写真を撮って春を満喫し、子どもたちは自分の背丈と同じくらいの高さに育った菜の花の中を走り回って遊んでいた。 -
赤穂公民館のギャラリー道くさで「駒ケ根版画の会」の作品展
駒ケ根市赤穂公民館の文化サークル「駒ケ根版画の会」(三井康弘代表、会員11人)による作品展が26日まで、同館の「ギャラリー道くさ」で開かれている。風景や植物など、さまざまなモチーフをテーマとした版画作品24点が、ギャラリー訪れた人の目を楽しませている=写真。
今年で15周年を迎える同会。これまでは主に公民館の文化祭で作品発表をしてきたが、こうしたギャラリーで作品を展示するのは初めて。今回はそれぞれ日ごろ制作した作品の中から、2点ずつを持ち寄った。
会の活動は週1回だが、作品制作は個々の日常生活の中で時間の合間をみて取り組んでいる。題材も気に入ったモチーフを探してきて版に写す人、自らのスケッチを版画とする人までさまざま。今回も残雪の美しい中央アルプスやコブシなどをテーマとした作品など、多彩な作品が並んでいる。 -
(登場)駒ケ根市立図書館、博物館の館長
小川清美館長(60)今、日本の子どもの読解力が低くなったと言われている。なぜこんなに低くなったか。その根幹には、やっぱり読書離れがある。自分自身教育の中で読書を大切にしてきたが、図書館としても「小さいうちから親子で語らい、読書をしましょう」と地域や家庭に呼びかけていきたい竏秩B
今年3月、東伊那小学校の校長を定年退職した後、駒ケ根市立図書館長に着任した。現在博物館の館長も兼務している。教育の一線からは退いたが「身近なところに本がたくさんあるっていうのはいいね。学校に比べれば、ここには20倍、30倍の本がある。だから子どもたちには『おいでおいで』って呼びかけていきたい」と語る。
教員時代から、読書教育には力を入れてきた。校長を務めた東伊那小学校では、朝読書を導入。また「ノーゲーム・ノーテレビデー」などを通して、読書しやすい環境づくりと親子で語らう時間づくりに務めてきた。
今後もこうした経験を生かしつつ、保育園、学校、家庭、地域と連携し、子どものうちから読書の習慣を身につけてもらうための取り組みを進めていきたいと考えている。
「子どもたちには『本ってこんなに楽しいんだよ』ということを伝えていきたい」
生まれは飯山市。東伊那小に在籍した4年の間に、山と自然、人の優しさに魅了され、この地に住むことを決意。最近出来上がった新居には「先生いる?」と東伊那小の児童がのぞきに来る。趣味は山歩きや写真。 -
みんなで、きれいにしま走! 拾いま走!
上伊那中心のランナーで活動するランニングチーム「ちいむもみじ」(唐沢文生代表)は3日、毎年恒例の地域清掃活動「みんなで、きれいにしま走! 拾いま走!」を箕輪町で行なった。今年はチームメンバーのほかに、地元の少年野球チーム「Sジャパン」や「箕輪彗星クラブ」が参加。総勢約80人で上古田地区や県道与地辰野線沿いのごみを拾った。
ちいむもみじでは4年前から、語ろ合わせでごみとなる5月3日に同清掃活動に取り組んできた。
「走っている最中だと、ごみが目に付いてもなかなか拾いにくいので、この機会に」と唐沢文生会長。「今回は子どもたちもいるので、ごみを拾う側に立ち、地球を大切にするという気持ちを持ってもらえれば」と話していた。
箕輪彗星クラブのメンバーは日程の都合から早朝にごみを拾い、ちいむもみじとSジャパンは午前9時に上古田公民館西側に集まった。
ちいむもみじは集合場所から県道与地辰野街道を南北に進み、Sジャパンは上古田周辺を担当。
集まったゴミは全部で指定袋20袋分にもなった。 -
箕輪町でチューリップ堀り取り体験会
休農地をなくし地域を活性化させようと活動している箕輪町上古田の住民組織「これからの農業林業を考えるEグループ」(唐沢光範グループ長)は3、4日、チューリップの掘り取り体験会を箕輪町上古田のチューリップほ場(箕輪西小から250メートルほど東)で開いた。
チューリップは昨年10月にEグループや上古田長寿クラブ、西部花街道をつくる会上古田支部、上古田保育園児や箕輪西小学校生たちで植えたもの。チューリップの栽培は今年で2年目となる。
「せっかくだからみんなに掘り取りをしてもらい、家庭でも花を楽しんでもらいたい」との思いから今年は掘り取り体験会を企画。
3日には町内外の家族づれなどが訪れ、赤、青、白、黄色と彩り豊かなチューリップをスコップで掘り取っていた。
「来年は玄関の回りをピンクの花で飾りたい」とピンク色のチューリップを掘り取った来場者もいれば、「一色につき3本ずつ」と全ての色を掘り取る来場者の姿もあった。
掘り取ったチューリップは根本の方に葉を残して切り、花を花瓶などに、根を土に植えておけば球根が育ち、翌年にはきれいな花を咲かせるとのこと。 -
手づくりロボット展&電車模型展
子どもの日の5日、子どもたちに科学に親しんでもらおうと伊那市生涯学習センターは「手づくりロボット展&電車模型展」を伊那市のいなっせで開いた。多くの親子連れなどが訪れ、目の前で動くロボットやレール上を走る電車の動きにキラキラと目を輝かせた。
伊那東部中学校の技術部が製作した約10種類の小型ロボットは、ピンポン球程の大きさの発泡スチロール製ボールをさまざまな方法で運んだりはね飛ばしたりできるもの。「動かしていいよ」と言われた子どもたちは大喜び。早速リモコンを手にすると夢中で操作して無邪気な笑顔を見せた=写真。
伊那東部中学校と高遠中学校は昨年の中学生ロボットコンテストに出場させた競技用ロボット計10台を対戦させるデモを披露。複雑な動作を見せるロボットに大きな歓声がわいた。
電車模型展の会場には長さ約20メートルの楕円コースが設置され、HOゲージ(レール幅16・5ミリ、縮尺87分の1)の模型電車が周回。子どもたちは実車の運転台に似せた操作盤でアクセルやブレーキを操作し、トンネルや鉄橋、駅などを走らせて運転士気分を味わった。中には子どもそっちのけで操作に夢中になる父親の姿も見られた。 -
母の日に向け カーネーション出荷ピーク
母の日(11日)に向けたカーネーションの出荷が最盛期を迎え、南箕輪村田畑にある「清花園」(加藤隆志代表)のハウスでは早朝から、村内の栽培農家4家族が選花や箱詰めなどの作業に追われている。
清花園では、赤、ピンク、緑色など人気色を中心に、母の日に向けて約30種類のカーネーションを栽培。1日から8日までの間に4回、例年より少なめの約5万本を関東を中心に関西、中京方面などの市場へ出荷する。
栽培農家の一人は「花は景気に左右される。ガソリン価格が30円高くなれば、花を買う人も減ってしまうのでは」。結婚シーズンなど、これからカーネーションの用途が増えていく時季への影響を心配している。 -
こどもの日歩行者天国
伊那大道芸フェスタ2008こどもの日歩行者天国「伊那大道芸フェスタ2008」(伊那市商店街活性化委員会主催)が5日、通り町3丁目から入船交差点の間で繰り広げられた。7組の大道芸や商店街のイベントがあり家族連れでにぎわった。
大道芸は2会場で、笛師九兵衛の楽器演奏、田楽座の太鼓や南京玉すだれなどがそれぞれオープニングを飾り、ゴンベエワールドのバルーンアート、一輪車に乗りながらのジャグリング、ハンドベルなどを演奏する音楽的道化などが次々とあり、大人も子どもも歓声を上げ、拍手をしたり、アンコールしたりと楽しんでいた。
会場では子どもたちによる「ロックソーラン節」、ゲームなどもあった。 -
千人塚祭りにぎやかに
#
飯島町七久保の千人塚公園で5日、恒例の千人塚まつりがにぎやかに開かれた。
小雨がぱらつくあいにくの空模様だったが、町内外からどっと家族連れが訪れた。
城ケ池周辺には、たこ焼きや焼きそば、おもちゃ、昔懐かしい飴や、お面など20軒余が軒を並べた。
午後からは、改修したばかりの水上舞台で演芸会。趣味のグループの踊り、カラオケなどが舞台を飾り、最後は千人塚音頭で盛り上がった。
【千人塚のいわれ】 船山城主片桐氏の臣下、上沼氏が居住していたが、天正10年織田信忠のために本城とともに落ちたと伝えられている。
天明年間に北村集落に悪疫が流行し、僧侶を頼んで法要を行なったが、なおたたりが続き、天保15年6月にたたりを恐れ碑を建て、春秋の年2回「千九人童子」の供養を行ったという。 -
駒ケ根警察署長
渋谷明署長(59)事件を門前払いするのではなく、困っている人がいた時には腰を引かず、積極的に関わっていくことが大切竏秩B
今年の3月、駒ケ根警察署長に着任し、約2カ月が過ぎた。駒ケ根市の印象については「松本辺りとは違い、ぎすぎすした感じがなくて人が丸い。古里に帰ってきた感じがする」と語る。
伊那市高遠町出身。警察官になったのは18歳の時。機動隊を経て、念願の白バイ隊へ。その後、警部補になってからは汚職事件を扱う捜査二課で事件解決のため、尽力してきた。
汚職は被害者の見えない犯罪だけに、立証も難しい。大きな贈収賄事件に関わることも多く、夜を徹し、逮捕まで持ち込んだこともざらにあった。
「やっぱり『分からなければ良い』なんてことがまかり通るのは許せない。『負けてたまるか』という思いでやってきた」と振り返る。
駒ケ根市に住むようになって感じていることは、古き良き地域社会の関係が、ここには残っているということだ。
「消防団なども欠員がなく『自分たちの地域は自分たちで守ろう』という思いが強い。警察署としても、そういった消防団や外郭団体などうまくタイアップしながら地域の治安などを守っていきたい」と語る。
現在は単身赴任の身。
「晩酌にちびりとお酒をするのが楽しみだね」と顔をほころばせる。
家族は妻、長男、長女の4人。