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【記者室】間の取り方
紙芝居を読む基礎技術を学ぶ講座が箕輪町図書館で始まった。受講者が紙芝居を読み、講師が指導していくのだが、関心を持ったのは「間」の取り方である▼紙を抜くときに『抜きながら読む』と書いてある場合、これが間だという。紙芝居で大切な最後の「おしまい」の言葉にも間が存在する。講師によると紙芝居の世界に引き込まれて聞いている子どもが現実の世界に戻るのが「おしまい」の言葉で、物語に浸っている余韻があるため最後の文章と間をとって言うのだという▼同じ紙芝居でも読み手によって印象が変わる。それは間の違いなのだろう。間の取り方で紙芝居が生きもすれば死にもする。何事にも「間」は大切というけれど、いかに大切かを実感した。(村上裕子)
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箕輪町公民館「子育て学級」開講
箕輪町公民館の「子育て学級」が17日、町文化センターで開講した。子育ての話を聞き、今後の学級運営について年間計画の確認や班づくりをした。
育児に役立つ学習、母親同士の仲間作り、子ども同士のふれあいの場作りとして毎年開講。本年度は未就園児とその保護者18組が申込み、開講式は14組の親子が参加した。
子育てについて、町子どもセンターの木村温美さんが「早寝、早起き、朝ごはん」の大切さを話したほか、「子どもと向き合う時間、ぎゅっと抱きしめる時間を大事にして」と語った。
親子は、サルや犬の絵を見ながら「いない いない ばあ」を一緒にしたり、絵本「かささしてあげるね」「すりすりももんちゃん」の読み聞かせを楽しんだ。
学級は08年3月まで全15回。救急法や食育の学習、大芝高原や保育園、図書館に出かけるほかクリスマス、節分など季節の行事も楽しむ。 -
茶業コンサルタント
箕輪町
増沢武雄さん「お茶の道一本やりで、技術をずっとやってきた。それを誇りとしている。目線は幅広く農業を勉強しながら、農業問題全般の中のお茶を考えてきた」
箕輪町大出出身。東京農大短大農学部を卒業し、59年に静岡県職員になった。静岡県東部農林事務所に製茶指導吏員として勤務したが、最初は茶の基礎知識は無かった。「茶と言ったら『茶々を入れる』くらいしか知らなかった。国や県の茶業試験場や熱心な茶農家を訪ね、現場で茶の生産について勉強した」。中国やスリランカ、台湾など海外の茶の試験研究機関や茶産地でも学んだ。「これらの勉強がとても参考になり役立っている」という。
後に日大経済学部を卒業。県経済部農産課で茶の生産奨励事業を担当し、69年から茶業試験場で製茶加工および茶の仕上げ加工、 茶の包装貯蔵、品質鑑定などを受け持った。茶業試験場富士分場長を務め退職。その後JA静岡経済連に茶技術コンサルタントとして7年勤務した。現在はNPO法人日本食茶の会副理事長、NPO法人日本茶インストラクター協会試験委員。06年4月故郷に戻ったが、静岡や東京に出向いて茶の指導をする日々が続いている。
「常識や既成概念を突き破らないと新しいものは生まれない。新しい時代に合ったお茶の飲み方、利用の仕方をしないと進まない」
試験場では、農家が困っていることを解決する。問題点にぶつかって答えを見い出す。その繰り返しだった。
「まともに見るのではなく、15度、90度、上から、下から見る。これが本当にいいの?と疑いを持つ。理論的裏づけがないと否定する。流れの中でやってはいけない。ぼくはひねくれてるのかな。決めつけでなく、ちょっと腑に落ちないところがあれば、考えながらやらないといけないと思うんですね」。既成を白紙にして今何を求めているのかを考え、新しく作り出す、新しい方向に筋道をつける。技術者としての信念だ。
農林大学校の非常勤講師として学生も指導してきた。「本当は農業が一番難しい。気象学、自然科学、経済、法律などを考えないといけない」。後継者養成で茶の基本的な技術指導と同時に、幅広い勉強の必要性も説き、年間100人近い学生を卒業させた。
消費者に関心を持ってもらうため茶摘体験も開き、富士山が見える茶園に消費者に来てもらい、生産現場を理解してもらうなど、きめ細かな農業にも取り組む。
後継者育成の一環で小さいころから茶に関心を持ってもらうため、農山漁村文化協会発行の手づくり加工絵本シリーズ「つくってあそぼう」の『茶の絵本』の編者でもある。
50年ぶりに戻った箕輪町。「浦島太郎ですよ。この地の農家の人の話を聞いたりしながら、伊那谷の農業を今は勉強中ですね。この地でもいかにお茶を飲んでもらうかが使命だと思ってます。生きて動ける以上はやってみたい。お茶しか能がないから」。(村上裕子) -
手良地区で新ごみ中間処理施設の学習会
伊那市の手良新ごみ中間処理施設建設問題対策委員会(北原斉委員長)は16日夜、上伊那広域連合の新ごみ処理施設に関する学習会を手良支所で開いた。地域住民など約50人が集まり、広域と市の担当職員が用地選定の今後の進め方などを説明。候補地となることに地域の合意が得られた地区が、田原、野底、青島であると初めて明示したほか、候補地はあくまで伊那市内で選定する方針を説明。しかし、現在名前の挙がっている地区のみで検討していくのかどうかは6月下旬に伊那市が発足する用地選定委員会(仮)に一任されていることを強調した。
広域連合は、1990年にコンサルを交え上伊那全体の中から6つ(うち4つは伊那市内)の候補地を選定した経過を説明。しかし、伊那市内の地権者から受け入れの声が挙がったことを受けて選定方法を見直し、地域と密着している伊那市に用地選定を委ねてきた経過を説明。広域連合で検討した候補地については公表していないが、検討組織の中で候補地の対象としていく方針となれば明らかにしていくほか、候補地が決定した段階で周辺地区(周辺地区の定義についても検討組織が決める)でも報告、協議を行っていくとした。
学習会を受けて対策委の北原委員長は「局面が変わったこともあり、対策委としても検討組織にどのようなアプローチをしていくのか考えたい」と語り、次回の委員会で今後の方針について協議する方針を示した。 -
プロドライバー事故防止コンクール
交通安全や事故防止などに向けた事業所の取り組みを審査した「第29回プロドライバー事故防止コンクール」(県交通安全協会など主催)の伝達表彰が17日、伊那署であった。優秀賞などを受賞した同署管内の5事業所の関係者が小嶋惣逸署長から表彰状を受け取った。
受賞した事業所は、優秀賞の「伊那タクシー」(伊那市)、「白川タクシー」(同)の2事業所と、優良賞の「丸登運送伊那営業所」(南箕輪村)、「日英タクシー」(箕輪町)、「高遠観光タクシー」(伊那市高遠町)3事業所。
プロドライバーが模範となり一般ドライバーの安全意識の高揚を促すためのコンクール。タクシー、バス、トラック部門に県下から653事業所が参加し、各事業所が取り組む交通安全に関する研修会やドライバー指導などの内容を評価し、最優秀賞33事業所、優秀賞40事業所、優良賞67事業所を選んだ。
優秀賞受賞の白川タクシーでは、交通安全の研修会を年間4回開いたり、毎日の点呼でドライバーの健康状態を把握したりして従業員の事故防止を目指してきた。白川吉朗社長は「一人ひとりが事故防止を心がけてきた結果が出て嬉しい」と話した。
5月8日、長野市で表彰式があり、同署管内の伊那バス(伊那市)が最優秀賞を受賞。また、同事業所の牧内裕子さんの標語「心技体すべてが模範のプロドライバー」が同コンクールの最優秀標語として選ばれている。 -
上伊那医師会の乳がんの早期発見のための健康講座
上伊那医師会が主催する健康講座「乳がんの早期発見にむけて」が13日、伊那市の生涯学習センターであった。、県内の病院で乳がん診療に当たる医師らを講師に迎え、乳がんの検査や診断、治療に関する現在の状況を説明=写真。乳がんの予防、早期発見への理解を深めた。
信州大学医学部附属病院乳腺内分泌外科診療教授の藤森実さんは、生活習慣、特に食事の欧米化に伴ない、乳がんが増えてきたと言われていることなどを紹介。しかし、マンモグラフィー(乳房レントゲン撮影)診断が進んでいる米国に比べ、日本ではマンモグラフィーを受ける人がいまだに少ないため、確実な安心を得るためにも、進んで検診を受けることを促した。
会場からは「乳がんは遺伝する確率が高いのか」などという質問があり、「遺伝性乳がんと診断される人は15パーセントほど。また、隔世遺伝することはないため、遺伝で乳がんになる確率は高いわけではない。しかし、可能性としてのリスクは高くなるため、乳房検診は早く受診した方がよい」などと答えていた。 -
ブックスタート「みのわっ子絵本プレゼント」箕輪町で8月から
箕輪町は07年度新規事業で、ブックスタート「みのわっ子絵本プレゼント」を始める。箕輪町図書館は8月のスタートに向け15日、ボランティアの打ち合わせ初会合を同館で開いた。
絵本を開いての心ふれあうひとときの応援のため、4カ月健診時にボランティアが絵本の読み聞かせをし、5冊用意する絵本の中から好きな絵本1冊をプレゼントする。絵本と一緒に「おすすめ絵本リスト」も渡す。
ボランティアは現在17人が登録。打ち合わせ会では、ブックスタート紹介ビデオを見て図書館職員の説明を聞いた後、プレゼントする絵本5冊の候補を選んだ。
今後6、7月の4カ月健診を見学し準備を進める。 -
箕輪消防署
箕輪ダム救助訓練でモーターボートの扱い訓練箕輪消防署は15日、箕輪ダム救助訓練で、長野県箕輪ダム管理事務所が所有するモーターボートの扱い訓練に励んだ。
訓練は97年に1度やったが、10年が経過し全署員29人のうち約3分の1が訓練未経験であること、本年4月に箕輪ダムで救助事案があったことなどから、15、16日の2日間で全署員対象に計画した。
15日は13人が参加。箕輪ダム管理事務所の職員の指導で、格納庫からボートを下ろしダム湖に着水。1周した後、ボートを再び格納する訓練で、交代で乗船し、ボートの上昇・下降の機械操作、人員配置などを確認した。
署によると、箕輪ダムでは車や人の転落などが毎年1、2件ある。署員4人が4級船舶の免許を所有しており、救助や検索時は、管理事務所のモーターボート、または伊那消防組合が伊那消防署と辰野消防署に配備しているゴムボートで対応するという。 -
よりあい東春近会議がオオムラサキの郷づくりに向けた取り組みを開始
国チョウ「オオムラサキ」の舞う郷を実現しよう竏秩B東春近地区の有志でつくる「よりあい東春近会議(会員20人、戸田政光会長)は本年度、「オオムラサキの郷づくり」に向けた検討・調査を開始する。
田原区で確認されたことを皮切りに、東春近では松くい虫被害が徐々に進行。被害の拡大を防ぐため、各地で枯れたアカマツを伐採してきたが、そのあと地利用が課題の一つとなっていた。同会議でも、あと地について検討。その中でオオムラサキの幼虫のえさになるエノキを中心とした広葉樹を植樹し、オオムラサキの生息できる里山づくりができないかという話が浮上した。
オオムラサキは一部を除く日本全土に生息分布するタテハチョウ科のチョウ。クヌギやコナラなどの樹液をエサとし、広葉樹の多い里山などに多く生息している。
本年度の元気づくり支援金事業としても内定し、まずは地区内の松くい虫被害状況の把握や実際にオオムラサキが生息できる環境が整うのかなどを調査し、土地の所有者と交渉しながら試験的にエノキを植えていきたいとしている。今後は地区内の団体にも参加を呼びかけ、取り組みの輪を拡大していく。
戸田会長は「東春近は10地区の集合体だが、取り組みを通して地域が一つにまとまっていけたら」と話していた。
また、同地区には「日本鱗翅(りんし)学会」に所属してチョウの生態観測に取り組んでいる窪田勝好さんがいるため、窪田さんを講師に迎えた講演会を開催することも計画している。 -
油絵3人展 ギャラリー喫茶「花鳥四季彩」で
伊那市内に住む油絵愛好者の小松公明さん(64)らによる展示「油彩3人展」は27日まで、同市東春近車屋のギャラリー喫茶「花鳥四季彩」で開いている。油絵を始めて2、3年と間もない3人が作品を批評してもらおうと考えた展示で、風景や花などを題材にした力作20点が並ぶ。
出展者は小松さん、平沢孝一さん、小林茂さんの3人で、市内で開いている油彩教室「おひさまクラブ」で学ぶ同学年の仲間。月2回、同教室で講師の造形画家碓井伍一さんの指導を受けている。今回、碓井さんも賛助作品3点を出展した。
作品は南アルプスの残雪に映える桜の花を描いた風景や、誘惑されそうな雰囲気を持つ真紅のバラなどさまざま。3人の感性が織り成す個性豊かな見ごたえのある展示になっている。
小松さんは「ようやくこれだけの作品を描き貯めることができた。それぞれが自分のお気に入りの作品を持ちよったので、これが次のステップにつながるよう、来場者に批評してもらいたい」と来場を呼びかけている。
月曜日は休み。午前10時30分縲恁゚後8時30分(最終日は4時まで)。
ギャラリーに並んだ作品を眺める小松さんと平沢さん -
こだわりみそパッケージ・ツアーを企画
伊那市長谷の気の里入野谷郷の宿「入野谷」は6月、1泊2日の「こだわりみそパッケージ・ツアー」を初めて企画した。「長谷の良いとこ」を詰めたツアー。定員25人で、31日まで参加者を募集している。
地元のみそ造り体験を柱に、長谷の文化や自然を満喫し、心身をいやせるようなメニューとした。地元の食材を使い、加工品などを製造・販売する「気の里工房」とタイアップ。ツアーの取り組みによって、施設の利用者増加にも期待する。
ツアーは6月9縲・0日。昔ながらのみそ玉づくりをはじめ、長谷の民話「孝行猿」(切り絵紙芝居)、太鼓グループ「創龍会」の演奏などを組んでいる。鹿嶺高原で南・中央アルプスの眺望も楽しむ。食事には、気の里工房で作ったこんにゃく、天菜漬け、地元の玄米や野菜を使った料理を用意する。
参加費は1万5千円。入野谷に宿泊し、3食つく。
問い合わせは、入野谷(TEL98・1030)へ。 -
南ア林道沿いでシナノコザクラ見ごろ
伊那市長谷の南アルプス林道沿いで、紅紫色のシナノコザクラが見ごろを迎えた。開花は例年より1週間遅く、25日ごろまで楽しめる。
シナノコザクラは、南ア林道バスの「歌宿」から5キロほど下った唐沢トンネル付近(標高約1400メートル)で、1キロ余にわたって見られる。石灰岩の岩地に点々と株があり、直径1・5センチほどの花が咲く。
南ア林道バス営業所によると、大型連休から、開花情報の問い合わせが来ているそうで、県外や近隣市町村から写真を撮りに訪れる人が目立つ。
林道沿いでは、ピンク色のホテイランがひっそりと咲き始めたほか、ムシトリスミレやヤマシャクヤクも続く。 -
宮田村町三区マレット大会
宮田村の町三区分館(柳沢靖人分館長)は13日、第15回マレットゴルフ大会を村マレットゴルフ場で開いた。区民約30人が参加し、親ぼくを深めながらも優勝目指して真剣にプレーを楽しんだ=写真。天候は曇りで、この季節にしては冷たい風が吹く肌寒い中でのプレーとなったが、参加者は笑顔で「雨よりよっぽどいい」などと話しながら和気あいあいでコースを回っていた。
プレー後は分館役員らが用意した豚汁を食べ、太田切川畔の景色を眺めながらよもやま話に花を咲かせていた。 -
津島神社祇園祭合同会議
7月に行われる宮田村の津島神社祇園祭の氏子総代と祭典委員会の役員ら11人による合同会議が13日、神社の境内にある町二区公民館で開かれた。これまでの経過報告や今後の日程、それぞれの役割などの確認を行ったほか、宝蔵庫に収納してある祭りの備品の点検などを行った=写真。ちょうちんや鈴など傷みの激しい物も多く、役員らは「この際、思い切って新調しなけりゃならないな」などと話し合った。祭りの成功はこれからの準備にかかっているとあって、出席者らは真剣な表情で打ち合わせをしていた。
7月22日の宵祭、23日の本祭に向け、氏子総代と祭典委員会はさまざまな準備で忙しい日々が続く。 -
飯島町南町耕地あるこう会
飯島町の南町耕地(赤須勤耕地総代)は13日、南町あるこう会を開いた。小学生から70歳代まで約50人が参加し、南町コミュニティーセンターから日曽利の「キャンプファームいなかの風」までの往復8キロの道のりを元気良く歩いた=写真。曇り空から時折冷たい強風が吹きつける肌寒い天候となったが、参加者は世間話などをしながら笑顔で目的地に到着し、バーベキューなどを楽しんだ。5月30日のゴミゼロの日が近いことから、参加者は出発前に配布された軍手とごみ袋を手にして、落ちているごみを拾いながら歩いていた。
あるこう会は約30年前からこの時期に行われている恒例行事。住民の親ぼくに欠かせないイベントとして定着している。 -
長芋・ゴボウオーナー開園祭
伊那市西箕輪はびろ農業公園みはらしファームの「長芋・ゴボウオーナー」開園祭が13日、羽広の畑であった。16家族が収穫を楽しみに種まきをした。
応募は16家族30区画。約半分はリピーターで、地元のほか東京、大阪、岐阜、静岡、愛知など県外からも参加した。
農業の西村勇一さん=羽広=の畑で、1区画約3・5メートルの畝に長芋は種イモ13個を植え、ゴボウは種をまいた。子ども連れで参加した家族もあり、子どもたちは楽しそうに種まきをしていた。収穫までの草取りなど管理は西村さんがする。
今年で3年目の参加となる南箕輪村の夫婦は、「ほかの野菜は作れるけど、長芋は出来ないので参加している。自分達で食べて、さらに子どもに送るのにちょうどいい量が収穫できる」と話していた。
収穫祭は11月初旬の予定で、掘りたての長芋とゴボウを使った料理も味わう。 -
安協駒ケ根支会総会
伊南交通安全協会駒ケ根支会は12日、第11回定期総会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。理事など約50人が出席し、06年度事業・決算報告、07年度事業計画・予算案を承認した。赤羽根徳彦会長はあいさつで「駒ケ根市の交通事故発生件数は一時減少したが、このところまた増える傾向にある。今後は役員だけの活動にとどまらず、できれば代議員にも協力してもらいながら安全の輪を広げていきたい」と述べた=写真。
07年度の主な事業は、季節ごとの交通安全運動や各種行事への協力のほか、高齢者宅への戸別訪問や路線バス車内での安全啓発活動など。 -
ヨガ教室開講
箕輪町教育委員会主催の「ヨガ教室」がこのほど、町文化センターで開講した。
国際ヨガ協会の池上みな子さんが、自力で行う心身の健康維持のためのヨガを指導する教室で40人が参加。6月末まで全8回開く。
池上さんは、「ゆがみ、縮み、最後にたるみときます。こうならないためにしっかり鍛えましょう。5、6月の目標です」と話し、ゆっくりと呼吸しながら首を回したり上体を前に倒すなど体をほぐす指導から始めた。
「内側に締めることは皆さんが日ごろしていない。いすの生活で筋肉が落ちている。きちっとやったら講座の6月までに改善される」と話し、参加者は両足を伸ばして座り、足を内側に締めるなど、指導に沿って取り組んだ。 -
天竜川北島地区豪雨災害を伝える会
モニュメント除幕式7月1日06年7月に箕輪町内で発生した豪雨災害を後世に伝えるため検討を進めている「天竜川北島地区豪雨災害を伝える会」(会長・平沢豊満箕輪町長)は14日、第3回会議を町役場で開いた。災害を伝える広場に石碑を建立し、7月1日に除幕式をすることを決めた。
広場は、天竜川右岸の深沢川との合流点下流の国有地で了承。町が占用手続きをする。面積約640平方メートル。桜の植樹やあずま屋、ベンチの整備など構想はあるが、詳細は今後、伝える会で検討する。
石碑は、表面に「北島災害伝承之碑」の文字、裏面に災害と復旧の状況などの文章を刻む。費用は町と松島区で負担する予定。
除幕式は伝える会主催で7月1日午前9時から開く。 -
コメリが手良保育園で園児らとともにシバザクラ植え
ホームセンターなどを展開するチェーンストア・コメリ(本社・新潟県、捧雄一郎社長)のコメリH&G伊那店(美篶、大塚良幸店長)は15日、伊那市の手良保育園(伊藤正子園長)を訪れ、シバザクラ100株を園児らとともに園内の一角に植えた。
地域貢献を目的とする「緑資金ボランティア活動」の一環。伊那店では7年前から地元の保育園や小学校に花の苗を寄贈し、子どもたちとともに植付け作業を行う中で交流を深めてきた。
今年は手良保育園をはじめ7つの小中学校へ花の苗を寄贈。昨年は店舗のある美篶地区のみで実施したが、好評だったことを受けて今回は実施個所を増やした。
手良保育園では年長、年中園児が作業に参加。店長の大塚さんの指示に従いながら、ポットから出したシバザクラを丁寧に植え付けた=写真。
伊藤園長は「子どもにとってもすごく良い経験なのでありがたい」と話していた。 -
南箕輪村防犯協会会議
南箕輪村防犯協会(会長・唐木一直村長)は9日夜、07年度の初会合を村役場で開いた=写真。委員を委嘱し、組織体制や活動内容を確認した。
07年度の重点目標は▽各地区防犯部体制の充実(防犯部長、防犯副部長、女性部長、青年部長を全地区から選出)▽防犯パトロールの実施(区、組単位などでの防犯パトロール実施、青色回転灯車による防犯パトロールの強化拡大)▽防犯灯整備(本年度30基設置)▽緊急情報システムの構築(携帯メール配信システムを8月から導入予定)-。
防犯パトロールでは、区や組などでのパトロールと、防犯ボランティア、まっくん見守り隊との情報共有のため体制作りをし充実を図る。
年間の事業計画は青色回転灯車による防犯パトロール講習会、夏と秋の地域安全運動、放置自転車の警告活動、年末特別警戒など。本年度は情報を共有し連携を深めるため会議の回数も増やす。 -
【記者室】日系三世が語る両親と母国日本への思い
日系二世の父と日本人の母の間に生まれた米国籍の大学教授伊奈さつきさんは太平洋戦争中、米国内の強制収容所で生まれた。どこから見ても日本人だが日本語は話せない▼戦争が終わっても在米日系人への差別は消えず、家や仕事にも事欠く苦難の日々を送る中で両親が「米国人になるには日本語を話すべきではない」との方針で育てたためだ▼「5月に生まれたことにちなんで父がさつきと名付けてくれた。この名を誇りに思う」と英語で話すさつきさんは血は日本人でありながら心ならずも米国人となった。娘の幸せを考えてのこととはいえ、母国を捨てさせる苦渋の決断を下した両親の苦しみはどれほどだったろうか。ここにも戦争に翻弄された悲しい人生がある。(白鳥文男)
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中学生が海外協力隊体験入隊
友好都市提携を結んでいる駒ケ根市と静岡県磐田市の中学生ら42人が12、13日、駒ケ根市の駒ケ根青年海外協力隊訓練所に1泊2日の体験入隊をし、国際感覚を磨きながら互いに親ぼくを深めた。世界の文化を学び、学校の枠を超えた仲間づくりをしてもらおうと駒ケ根青年会議所(北原和明理事長)が17年前から毎年開いている。
参加した中学生は駒ケ根市のほか上伊那の20人と磐田市の22人。参加者は、協力隊員として南米エクアドルに派遣された経験を持つ高校教員による講義で環境問題を通じて先進国と開発途上国のつながりについて考えたほか、タマネギの皮を使った染物に挑戦したり、異文化体験ゲームを楽しんだりと、世界の暮らしや文化の一端に楽しく触れた。
入隊式では参加者を代表して宮田村の野溝文乃さんと磐田市の河合貴之さんが「自分で決意して体験入隊に参加したその心を忘れず、協力隊精神にのっとって訓練に精進することを誓う」と宣誓した=写真。北原理事長は「今回は環境に焦点を当てたプログラムを用意した。これからの地球環境を考える機会にしてほしい」と呼び掛けた。 -
全国陶器祭り
伊那市西町の春日公園で20日まで、全国陶器祭りが開かれている。会場には信楽、有田、伊万里、瀬戸、益子、九谷など、全国各地の陶器など15万点以上が並び、気に入った一品を探し求める来場者でにぎわっている=写真。
産地直送の安くて良い商品を竏窒ニ今回始めて伊那市での開催を決めた同陶器祭りは、参加8社が合同の行っているもの。全国各地で年間で約25回ほど市を開催している。
今回は人間国宝の三代徳田八重吉が手掛けた九谷焼をはじめ、庄村建、川崎誠一など有名作家による作品もあるほか、市価の20縲・0パーセントまで割り引かれた一品が多数並んでいる。
陶器市実行委員会代表の草野博司さんは「それぞれの地元で売っているような値段でやっており、特価品もある。足を運んでいただければ話をしながら値段交渉もできるので、楽しんで購入できるので、ぜひ一度見に来てほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時。
問い合わせは陶器市実行委員会(TEL090・3072・5621)草野さんへ。 -
第16回信州伊那井月俳句大会
漂泊の俳人、井上井月をしのんで毎年開催している「第16回信州伊那井月俳句大会」が13日、伊那市高遠町の高遠閣であった。一般1865句、小中学生9478句の中から選ばれた入賞者を表彰したほか、当日句吟行などもあり、参加者は歴史のある高遠城址を歩きながらそれぞれの思いを作品につづった。
井月没後120年に当たる今年は、昨年の合併で新伊那市となり、歴史的な出来事とのゆかりが深い高遠町での開催を企画。今回は一般、小中学生の部ともに投句者数が前回を上回り、一般の部に380人、小中学生の部に3529人からの応募があった。特に小中学生の応募は過去最多。地域別では県内の他地域からの応募が多く247人。県外からの応募もあった。
小中学生の応募作品は、子どもの感性で見つめた発想豊かな作品が主に入選作に選ばれ、春日愚良子信州井月会会長は「子どもの場合、言葉の中に大人のあかがついていないことが大切。周りにこだわらず、子どもの発想で自由に詠んだものほど読む人に新鮮な印象を与える」と講評。また、一般では伊那市の河野ふさ子さんの作品「井月の墓に立ち寄る雪婆」が大賞を受賞したほか、岡谷市の宮下白泉さんの「泳ぎゐて海と一緒に祓はるる」が伊那毎日新聞社賞を受賞している。 -
第4回さわやかウォーキングイン西町
伊那市西町区は13日、「第4回さわやかウォーキングイン西町」を開いた。区民約140人が参加。カルチャーセンターを発着として約7・5キロの道のりを歩き、新緑の季節を楽しんだ=写真。
もともと西町区ではこの時期に運動会を開催していたが、年々参加者が少なくなっていたこともあり、4年前にウォーキングイベントに切り替えた。
参加者はますみヶ丘マレットゴルフ場を目的地に会話を楽しみながら歩行。また、マレットゴルフ場では元信州大学農学部教授の建石繁明さんによる講話「身近な自然を感じてみよう」もあり、大人も子どもも身近な生き物についての関心を深めていた。 -
誕生記念樹配布
宮田村は昨年1年間に生まれた91人の子どもたちの家庭に対し13日、誕生を祝う記念樹を役場駐車場で配布した。会場には次々に両親や祖父母らが訪れ、用意されたショウジョウモミジ、ハナミズキ、シダレモモ、バラの4種類の苗木の中から好みの物を1本ずつ選んでそれぞれ大切そうに持ち帰った=写真。村担当者は「子どもと一緒に木も育ててもらい、自然環境に恵まれた村づくりに役立ててほしい」と話している。
村は子どもたちの誕生に際し、村有地に記念樹を植える行事を95年から行ってきたが、土地の確保などの事情もあり、ここ数年は各家庭への配布に切り替えている。 -
高遠町婦人会総会
伊那市高遠町婦人会(会員110人)は13日、07年度総会を高遠町福祉センターで開いた。本年度の事業計画と予算案を承認したほか、丸田南枝会長をはじめとした本年度の役員体制を紹介した。
本年度同会では、高遠っ子みまもり隊への参加やプールの草取りなどといったボランティア活動などに重点を置きながら公民館学級、盆踊り大会などといった活動に参加し、地域づくりの主体として、さまざまな取り組みを進めていく。
丸田会長は、行政に頼ることなく、金銭的メリットもないが、地域のために活動するのが本来の婦人会ではないかという過去に聞いた話を紹介し「会員の減少、高齢化、若い人が入ってくれないなど、悩みは尽きないが、自然体で楽しみながら高遠町婦人会としてやっていけたらと思う」と語った。
本年度の役員は次のみなさん。
◇会長=丸田南枝(番匠)
◇副会長=福沢初子(常盤)
◇総務=春日日出子(小原)
◇会計=安部幸子(五番)
◇監事=黒河内文江(本町)春日悦子(新町) -
わんぱくスクール開校
飯島町社会福祉協議会は07年度のいいじまわんぱくスクールを開校した。町内に住む16組の親子ら約40人が参加し、さまざまな体験を通して地域への理解を深めていく。13日、開校式が地域福祉センター石楠花苑で行われ、参加者がそれぞれ自己紹介して和やかにスクールがスタートした=写真。参加者は昼食会の後、ボランティアのスタッフの指導で早速工作やゲームを楽しんだ。スタッフ代表者の小林要さんはあいさつで「自分で使った物は自分で片付けることのできる人になってください。みんなで仲良く楽しくやりましょう」と呼び掛けた。
スクールは来年3月にかけて11回開かれ、ホタルの観察、陣馬形山登山、座禅、新年会などを行っていく。 -
日系人収容所を語る会
太平洋戦争中、米国在住の日系人が強制収容所で味わった苦しみを描いたドキュメンタリー映画「From A Silk Cocoon」(フロム・ア・シルク・コクーン)の上映会と、制作した米国人伊奈さつきさんとの対話の会が13日、駒ケ根市文化会館で開かれた。駒ケ根シルクミュージアム、同市立博物館、同市教育委員会主催。約100人が集まり、罪のない人々に悲惨な運命をもたらす戦争についてあらためて考えた。
伊奈さんは1939縲・0年に米国で開かれたサンフランシスコ・ゴールデンゲート万国博覧会の日本館で生糸製作の実演や説明などに当たったシルク・ガールの一人、三井静子さん(富士見町出身)の娘で現在米国カリフォルニア州立大教授。三井さんは万博終了後、米国在住の日系2世伊奈周さんと結婚して米国で暮らしたが、ぼっ発した太平洋戦争のため一家で強制収容所に収容された。収容所で生まれたさつきさんは当時両親がつづった日記や手紙などの資料をもとに02年に映画を制作した。
上映後、伊奈さんは通訳を介し「私たち一家は戦後も米国に住んだが、日系人への憎しみのために差別されて苦しい生活を送った。米国で暮らすためには日本とのかかわりを絶たねばならず、私も日本語を話すなと両親に言われて育ったため、今皆さんに日本語で話せないことが心苦しい」と語った=写真。
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは第14回特別展「愛の架け橋 サンフランシスコ・ゴールデンゲート万国博覧会と日米生糸貿易」を6月10日まで開いている。日系人収容所の実態を知ることができる貴重な写真など約60点のほか、万博ゆかりの和服、洋服やパンフレット、会場の盛況ぶりを伝える資料写真など約70点が展示されている。展示資料の多くはさつきさんが昨年6月に寄贈した。
午前9時縲恁゚後5時。水曜休館。入館料は一般300円、小・中学生100円。問い合わせは同館(TEL82・8381)へ。