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東春近小学区の住民有志「子ども安全見守り隊」展開
伊那市の東春近小学校の地域住民約30人は「子ども安全見守り隊」を組織し、児童たちへの声かけ運動などのパトロールを通じて、防犯の啓もう活動に取り組んでいる。
都心部での子どもが巻き込まれる事件、近隣市町村での不審者の目撃窶狽ネど、児童を取り巻く環境悪化を懸念した同小学校が、東春近支所を通じて地域住民に協力を投げかけた。地域の有志で9月に隊を発足し、ボランティア活動を開始している。
パトロールは、腕に「安全見守り隊」の腕章を付けた隊員が、児童の登下校時に合わせて声かけ運動を展開。各隊員は散歩しながらなど、自分の地区内を重点的に見まわる。
事務局の東春近支所の小池孝行支所長は「地域全体で取り組むべき活動なので、今後も全戸に周知してもらい長期的に隊員を増やしていきたい。また、子どもたちに対し、どんなサポートができるのか提案も呼びかけている」と話す。 -
信大ISO委員会、市役所の内部監査見学
来年度、ISO14001の認証取得を目指す信州大学農学部のISO学生委員会が24日、伊那市役所の環境内部監査を見学した。
“環境マインドプロジェクト”を進める信州大学は、各学部でISO14001の認証取得を目指している。
農学部は現在その準備を進め“環境マインド”を持つ人材を育成・輩出することで、環境への取り組みの拠点化を図りたいとしている。
ISO学生委員会は、学内の環境問題に取り組む学生を主体に、今後は校内のごみ分別問題などに取り組む。
市役所の委員2人が訪れ、監査の手順を一通り見学。学生らは「監査の方法など、全く知識がなかったので、参考になった。いずれは内部監査員の資格を取得して監査していく必要がある」と話していた。
市の担当職員は「市役所としても内部監査に外部の目が入ることで、透明性確保になる。環境意識が若い世代にも広がれば」と話していた。 -
箕輪町消防団が秋季訓練
箕輪町消防団(荻原利一団長)の秋季訓練と救護競技大会が23日、箕輪中部小学校であった。
救護競技大会は、緊急時に必要な応急手当てができるように正しい救急法の知識と技術を身につける目的。
軽症の部、重症の部に分かれ、各分団から1チームずつが出場した。負傷個所は頭部の切創、右ひざの骨折などを想定し、競技開始前に出題。主将を含め4窶・人が三角きんなどを使い、役割を分担しながら負傷者の処置に当たった。
止血効果が適切か、患者の安静を保っているのかをポイントに審査した結果、総合順位は(1)第4分団(2)第6分団(3)第3分団窶狽ネどとなった。
また、全団員を対象とした秋季訓練には約230人が参加。方向転換、体形転換など基本訓練をこなした。 -
北限のユズ色づく
中川村葛島の下平宗男さん宅の柚子(ユズ)=ミカン科=が黄色に色づきはじめた。
自宅の南側、北風が当らない場所に植えられたユズ(ミカン科)は、樹高4メートル余、樹齢45年余、幹の太さは直径約30センチ。表面に凹凸のある直径7、8センチの実が2百個以上なっている。ほとんどの実が黄色に色づく11月上旬に収穫する。
45年前、下伊那郡泰阜村の宗男さんの姉、良子さんの嫁ぎ先から鉛筆ほどの太さの実生苗をもらい、暖かい場所を求め、植え場所を転々としながら大切に育てた。植えてから20年目頃から、春、可れんな白い花が咲き、実がなり始めた。
ユズは近所に配ったり、ジャム、ユズみそ、鍋や吸物の香りづけに利用するほか、冬至にはユズ湯を楽しむとか。
ユズはかんきつ類とあって、葉はアゲハチョウの食草、幼虫が集まり、小学生の自然観察の場になっているとも。
下平さんは「実は用途が広く、香りは最高。これからも大切にしたい」と話している。 -
日ごろの成果堂々と
詩吟楠洲流聖楠会東部吟詠会(伊東英則会長)の第33回吟道発表大会が23日、高遠町西高遠の町総合福祉センターやますそであった。会員や聖楠会関係者ら100人余が集まり、日ごろの成果を披露した。
競争吟の序伝、初伝、中伝、奥伝の部は、口のあけ方や詩の内容に合った吟じ方などを審査し、会員らは堂々とはりのある声を吟じ、優勝を目指した。各種大会上位入賞者の特別吟の部では、第41回コロンビア全国吟詠コンクール信越大会第一部で準優勝した最年少の秋山祐里亜さん(10)=高遠北小4年=の発表もあった。
剣舞・詩舞の部、聖楠会5地区の代表者による吟の部など全102プログラムあった。剣舞・詩舞の部では、勇壮で華麗な舞を披露して、会場の拍手を集めた。
伊東会長は「過疎、高齢化のなか、新市になってからも会員増加に努め、友愛ときずなを深め楽しい会にしていきたい」とあいさつした。 -
中央アルプス駒ケ岳ロープウェイガイド
白川ゆか里さん「始めて乗務した時は、ゴンドラから見る山の景色のあまりの素晴らしさに感動しました。今でも四季折々に山が見せてくれる表情にはうっとりしてしまいますね」駒ケ岳にロープウェイがあることはこの仕事に就くまで知らなかったため、最初に乗った時の感動はなおさらだったという。「個人的に一番好きなのは新緑の春かな。生き生きとした生命力が感じられるから」
◇ ◇
標高1661・5メートルのしらび平から2611・5メートルの千畳敷まで標高差950メートルを7分30秒で結ぶ駒ケ岳ロープウェイのガイド。訪れる観光客に「眼下に見えます木々はシラビソと申しまして窶煤vと日々美しい声で解説している。
意外に知られていないが、ロープウェイは1年を通して休まず運行している。通常は20分間隔だが、観光シーズンになると連日8縲・分間隔のフル稼働。休憩もほとんど取れず、ひっきりなしの乗務が続く。「疲れます。気圧も上と下ではかなり違うから窶煤Bでも一番つらいのは何といっても真冬ですね。マイナス20度ぐらいの中で笑顔でいるのはとっても大変」
乗務を始めたころは緊張してアナウンスを間違えることも度々でその都度冷や汗をかいた。「元々人前に出ることがあまり得意じゃない性格なので…。覚えるために一生懸命練習しました。今ではもう完全に暗記していて間違えることはありませんけどね」
曇りの日に「何が素晴らしい眺望だ。南アルプスなんか全然見えないじゃないか」と文句を言われたこともある。(きっと長い時間待たされてイライラしているんだろうな)と思い「申し訳ありません」と笑顔で謝ったら機嫌を直したという。
04年7月25日。落雷によりロープウェイの通常運転ができなくなり、千畳敷駅に観光客千人余りが取り残された事故が起きた時は「大変なことになった」とパニックに陥った。それ以降、乗客60人の命を預かっているという責任を強く自覚して乗務するよう心掛けている。「大変だけどこの仕事は大好き。このままずっと続けられたらいいな」
◇ ◇
唯一の悩みはゴンドラ内が定員いっぱいで混み合っている時…「体を触ってくるお客さんがいるんですよ。あからさまに嫌な顔もできないし、逃げるわけにもいかない窶煤Bそんな時はただじっと我慢するしかないですね。悔しいけど…」 (白鳥文男) -
駒ケ根病院祭
駒ケ根市の県立駒ケ根病院(樋掛忠彦院長)は22日、地域の住民と交流し、精神障害者への理解を深めてもらおうと「第1回駒ケ根病院祭」を開いた。病院内では認知症やアルコール依存症などの精神病についての相談コーナーや病院食の試食コーナーのほか、バザーやミニコンサートなどが多彩に催され、訪れた多くの来場者でにぎわった。アイパル伊南で開かれた記念講演会では、NPOメンタルサポート駒の杜理事長の松・ス澄子さんが「精神障害者が地域で暮らすために」と題した講演を行って精神障害者への理解を強く訴えたほか、樋掛忠彦院長による講演「地域に開かれた病院を目指して」が行われた。
病院を訪れた人たちはパネル展示やビデオを見たり、病院食を試食したりして、普段あまり馴染みのない駒ケ根病院や精神病についての認識を深めていた=写真。 -
第19回消費生活展&環境・健康フェスティバル
駒ケ根市は22日「第19回消費生活展&環境・健康フェスティバル」を駒ケ根総合文化センターで開いた。各種団体による展示や体験コーナーのほか、幼稚園・保育園・学校の給食やおにぎりなどの試食コーナー、フリーマーケットやリサイクル品バザーコーナーなどが会場いっぱいに立ち並び、クイズラリーなども行われて、訪れた人たちで終日にぎわった=写真。
健康コーナーでは関心が高まっているアスベストについての展示や、食品ごとののエネルギー量が一目で分かる展示、血圧や骨密度などの測定や筋力アップのための運動体験などに多くの人が群がっていた。
環境・暮らしのコーナーではごみの減量を訴える展示や環境ポスターなどの入選作品が展示されたほか、試食コーナーには詰め掛けた来場者の順番待ちの行列ができるほどの盛況ぶりとなった。 -
人間力向上 決意新た
日本ボーイスカウト長野県連盟箕輪第一団(吉崎進団委員長)の創立30周年記念式典が23日、箕輪町の松島コミュニティセンターであった=写真。団員や連盟関係者ら約100人が出席し、歴史の重みを再認識して、新たな出発を誓った。
吉崎団委員長はあいさつで、1976(昭和51)年に37人の団員で一歩を踏み出した発足当時からの歩みをたどり、「現代は自然が子どもたちから遠ざかり、親子のきずなさえも薄れてきている。自然をキャンバスにし、確かな人間力を身に付け、幸せな人生を送ってほしい」と団員らに呼びかけた。
第一団は現在、5隊(リーダー16人)54人で活動。記念事業として、発足20年から10年間の活動を記した記念誌「あゆみIII」を発刊し、年内には「ながた荘」入口にサルスベリとシャラの木を植樹する。
式では、7年以上にわたって団の活動に尽力したリーダーや指導者10人の功労者も表彰。2部では、樹木医の唐沢清さん(72)=沢=が「樹を診る」と題して講演した。 -
伊那市地蜂愛好会「巣コンテスト」
地蜂の巣の重さを競う、伊那市地蜂(じばち)愛好会主催の第8回コンテストが23日、西箕輪羽広の農業公園みはらしファームであった。上伊那から諏訪地方の会員31人が丹精込めて育てた40点を持ち寄った結果、4・06キロの巣を出品した富士見町の自営業中山一さん(47)が優勝した。
会員は、初夏にハチ追いをして土中に作り始めたばかりの「初期巣」を掘り出し、木箱、れんが鉢、段ボールなどに入れ、「会員が研究を重ねた飼育技術」(小木曽大吉会長)で大きくした自慢の巣を持ち込んだ。今年は夏の猛暑や降雨の少なさが影響し、全体的に小ぶりだったが、蜂の子がつまったきれいな巣がそろったという。
初出品の昨年は準優勝だった中山さんは「驚きの一言」とうれしさをにじませ、「良い蜂に巡り合えただけで、運がよかったんです。いろんな人の飼育方法を聞いて研究している。技術はまだまだ未熟です」と話していた。
会員である小坂樫男伊那市長も初めて出品し、6位に入賞。集まった巣は1キロ8千円前後で即売された。 -
ベルシャイン伊那店で平沢喜之助展
宮田村出身の「生命の讃歌を描く」洋画家・平沢喜之助(1919窶・4)の作品展は20日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった=写真。未公開作品を中心に、濃密に彩った重厚な油彩やパステル、素描など30余点を展示販売している。25日まで。
生涯心の叫びを画面に描き続け、画風を変えずに通した稀有の画家。千葉県房総半島の犬吠崎、白浜海岸などを描いた風景画や柿、バラ、ひまわりなどの静物画、裸婦画など、モチーフはさまざまで、60年代縲・0年代の作品を一度に見られる展示会となっている。
関係者も「芸術の秋に、平沢さんの描く世界を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
開場は午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
【記者室】省エネ
ごみ減量化のため、広告を使った封筒、裏紙を活用した印刷物など、さまざまな取り組みを目にするようになった▼伊那市は、6月から省エネルギー対策として「エコ通勤デー」を始めた。日ごろ、自動車で出勤する職員が自転車や公共機関などを利用。4カ月間の実施率平均は26・4%だった。二酸化炭素の削減量は、公用車のエアコン使用量に相当するという。効果は目に見えるものではないが「些細なことでも、積み重ねれば大きな省エネになる」。担当課は課長を通じ、継続した取り組みを促した▼ある会議で渡された資料。片面印刷で何枚もあった。両面印刷にすれば、半分で済む。わずかなことでも「地球全体の環境負荷を減らす意識づけにつながる」。(湯沢記者)
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みはらしの湯に「みのりパフェ」登場
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の食堂に25日、地元産のナシやリンゴを使った「みのりパフェ」が登場した。12月末までの限定。
「みのりパフェ」はナシ「南水」、リンゴ「ジョナゴールド(またはフジ)」に、マロンアイス、ブドウゼリーなどを加えた。来月初旬からナシに変わってブドウを使い「地元のおいしい食材を紹介する」。価格は450円。
高沢尚人調理長(28)は「さっぱりめにした。ブドウゼリーとコーンフレークを混ぜた食感を楽しんでほしい」と話す。
苦労したのはブドウゼリーの味。地元の主婦らを対象にした事前の試食会の意見を参考に、子どもでも食べられるようにゼリーに入れた赤ワインをなくすなどした。
これまでの「イチゴパフェ」「豆腐パフェ」は好評で、ふろ上がりに注文する男性も少なくないという。 -
南信6市の青少年補導活動連絡協議会
南信6市青少年補導活動連絡協議会が24日、伊那市役所であった。補導委員ら約60人が集まり、各市の補導員活動の課題について意見を交わした。
冒頭、当番市の伊那市少年補導委員会・丸田旭雄会長は、インターネットや携帯電話による犯罪など子どもを取り巻く状況に触れ「地域の子どもは地域で守ることが、地域をよくすることになる。問題点を出し合い、活動に生かしてほしい」とあいさつした。
議題は▽補導活動中の声かけの仕方▽合併による補導委員の定数と活動窶狽ネど4市から5項目。
伊那市が提出した子どもの登下校の安全と補導委員のかかわりについて、他市から「自宅前を通る子どもと顔見知りになる」「賛同者の協力を得て、自動車に『安全パトロール中』のステッカーをはっている」など地域ぐるみの取り組みが挙がった。
また、茅野市から「勤めている人が多く、出てくるのが大変」と協議会の規模縮小が提案された。「お互いの体験や経験を出し合うことで、吸収できることがある」「必要に応じて、協議会を開けばいいのではないか」など両論の意見が出され、来月の会長会で再度、協議することになった。
そのあと、護国寺=東春近=の杉田寛仁住職による講演「こころの補導」を聞いた。 -
防犯功労者表彰報告
19日に塩尻市で開かれた地域安全フォーラムで防犯協会連合会・防犯栄誉銅賞を受賞した伊南地区事業場防犯協力会会長、伊南防犯連合会副会長の山浦義人さん(80)=駒ケ根市北町=が21日、駒ケ根警察署を訪れ、向山静雄署長らに受賞を報告した=写真。山浦さんは「(受賞は)突然のことで驚いている。警察や関係者の皆さんの活動に対して贈られるべきもので、私がいただく筋のものではないが…」と控えめに喜びを語った。
山浦さんは「車上狙い警戒中」のステッカーや「防犯推進員」のプレートを製作・配布してきたほか、暴力団や外国人不法就労防止問題にも積極的に取り組むなど、地域の安全運動や防犯活動を率先して行ってきた。 -
ながた荘周辺に植栽
みのわ振興公社は21日、春から秋にかけてながた荘周辺を花で彩ろうと、日本スイセンやシュウメイ菊の植栽作業に取り組んだ。
町内外はもちろん県外からも利用者が訪れるながた荘周辺に花を植え、長田の自然と共に花を楽しみ、心をいやしてもらおうと計画した。
ながた荘とながたの湯下の駐車場土手に日本スイセンの球根1500球を5列くらいに、ながた荘食堂外壁南側の竹林周辺にはシュウメイ菊のピンク色を中心に150鉢を植えた。ながた荘への坂道沿いには今年の梅雨明けころに黄色のスイセンの球根をすでに植えてある。
土手への球根植えは、土が固く石もあるため穴を掘る作業だけでも大変だったが、社員は春に土手一面に咲くスイセンを楽しみに作業に精を出していた。
公社では、ながた荘西側斜面に芝桜も植える計画で、「赤色の芝桜を譲ってください」と話している。公社(TEL79・0328)へ。 -
男女共同参画社会づくりをめざして市民のつどい
男女共同参画社会づくりを目指す「2005伊那市民のつどい」(市・実行委員会主催)が22日、市役所であった。各区、女性団体などから約140人が出席。「男女がお互いに人権を尊重し、自由な選択に影響を及ぼさないように配慮する」など3項目をアピールした。
4月に市男女共同参画推進条例が制定され、市民、事業者、教育関係者らが自らの問題として認識し、行動できる取り組みが必要となっている。
あいさつに立った宮原達明実行委員長は女性の消防団員や区会議員の登場に「着実に前進している」としながら、女性の意識の変革も求めた。
分散会では「地域と家庭で考える男女共同参画」をテーマに意見を交換。区会議員の選出方法の話題に「まずは女性も出かけて勉強し、活動に加わる」という意見も出ていた。
また、講談師宝井琴桜さんが「女もいきいき、男もいきいき」と題して基調講演。講談界で初めて女性真打ちに昇格した宝井さんは、先輩から「お嫁に行くのが幸せ。やめなさい」と言われた経験を交え「やってみなければ、わからない。性別で決めるものでない」と張扇をたたきながら話した。 -
男女共同参画社会に向けて
高遠町男女共同参画推進委員会(伊藤のり子委員長)は21日夜、第3回研究集会を町総合福祉センター「やますそ」で開いた。松本大学総合経営学部助教授の白戸洋さんが「ほんわかあったかい地域づくり 女性と男性のきょうあした」と題して講演。委員や地域住民約80人が集まり、共同社会の確立からなる地域づくりの重要性に理解を深めた。
男女共同参画は「住みやすさにつながる」とした白戸さんは「地域のために考えるのではなく、自分がどう生きるか考えることが、地域づくり」と強調。「意識が行動を変えることはない。行動が意識を規定する。まずは何かをやり始めることが大切」と、地域再構築のための意識変えの必要性を訴えた。
男女共同参画について、「人は一人では生きていけない。共に生きていくことが重要」とし、「人口の半数の女性を取り除けば、社会が成り立たないことは当たり前。性別や人種関係無く、一人の人間として考え、その人の個性を生かしていく発想をもち、共生社会として考えるべき」と述べた。
伊藤のり子委員長は「男女間の性差を感じることが少なくなってきた。互いに思いやりの気持ちを持って良い人生を送ってもらいたい」とあいさつした。 -
三峰川にかかる水路橋改修で虹橋の色は茶色
高遠町の河南と伊那市の美篶芦沢を結ぶ、三峰川にかかる水路橋(通称虹橋)の改修に伴い、橋の色彩を検討する会の第4回が21日あり、前回絞り込んだ6色から、委員や地域住民らのアンケート結果を踏まえて、茶色にすることで意見がまとまった。
事前のアンケートは、検討委員である地元の町内会や関係団体の会長が住民などの意見を集約して、前回までに選定した6色のいずれかに1票を投じた。青と茶色が同数で最も多く、1票差で濃赤色だったことから、再度3色で検討。「城下町らしい、落ち着いた色」「自然に合った色」との理由で、茶色に決まった。橋上の手すりの色は、橋を塗り終えた後に検討する。
虹橋は三峰川総合開発事業で1958(昭和33)年に完成。老朽化に伴って橋と橋台を補強する。現在の橋の色は青で、手すりは白。上伊那地方事務所土地改良課によると、本年度中に歩道下部分の工事を終え、色を塗り替える。 -
伊那中央病院を花で飾る
伊那中央病院のラウンジで23日まで、華道家元池坊伊那支部青年部中部ブロックのメンバーが飾り付けた生け花が展示されている。
市内の会員でつくる青年部中部ブロックのボランティア活動の一環で、同病院での展示は年に一度(3年目)。「花を見て患者さんが少しでも元気になってくれれば」との思いで始まった。
21日夜、11人のメンバーが病院に集まり、3、5、6階のラウンジに展示用テーブルを設置し、各階それぞれ4杯づつの合計12杯の生け花を展示した。
カーネーション、リンドウ、カスミ草、ツルウメモドキ、カエデの葉、ケイトウなど季節感を考え約50種類を用意。ほとんどは購入したが、なかには、この日のために箕輪ダムに咲くコスモスを調達してきたメンバーもいた。
飾り付けの様子を見ていた利用者の一人は「花は見ているだけで元気が出る」と満足していた。 -
昭和病院アートギャラリー
駒ケ根市の昭和伊南総合病院1階ロビーで西駒郷の利用者による作品約10点が11月9日まで展示されている。花のある風景や外国の街並み、人物や動物など色鮮やかな絵画作品や「一期一会」などと書かれた味わいのある書道作品が行き交う人の目を和ませている=写真。小山実さんの「女性と50の絵」「電車といろんな絵」はそれぞれ細かく切った色紙を貼り合わせ、小さく区切った数十の枠の中に魚や鳥、風景、星などたくさんの物を鮮やかな色彩で描き出している。
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大きなサツマイモ
伊那市西春近の伊藤登美子さん(77)宅で19日、5キロもある超特大のサツマイモが採れた。
サツマイモは伊藤さんが育てた。春、店頭で苗を見つけ「久しぶりに作ってみよう」と購入した。
苗は普通で、最初にたい肥を入れた以外、追肥は一切していないという。ただ、近くにあった柿の木に肥料をあげており「イモの根がそこまで伸びたんじゃないかね。イモの根はすごいね」と話していた。
イモは半分ほど頭を出していたため、少しクワを入れただけで簡単に掘り出せたが、こんなに大きなイモ、ひとりではとても食べきれない窶狽ニ、利用するデイサービスセンター春富ふくじゅ園に持ち込んだ。
利用者らは、イモの重さを当てるクイズをしたり、実際に持ったりし「大きいね」「持てないよ」と話していた。
イモはしばらく鑑賞し、調理する予定。 -
みはらしの湯に小沢花の会の菊
四季折々の花を入浴客に楽しんでもらおう窶狽ニ、春から秋にかけ、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」に、花のプランターや鉢を配置している伊那市小沢区の有志を中心とした花づくりグループ「小沢花の会」(池田清和会長、会員80人)は19日、秋に合わせ、菊の鉢5つを同施設玄関先に配置した。
花の会は、みはらしの湯が開館して以来、ボランティアで施設周辺の花の手入れをしており、それぞれの季節を花で演出している。
菊の配置も例年しており、中でも、直径5縲・5センチの花を付ける「中輪」の黄色は、日持ちも良く、人気だという。
この日は「盆栽菊」という背の低い、小さなたくさんの花を咲かせる菊を配置。赤紫色の小さい花々が、玄関先に秋を彩っていた。
中輪はまだ咲いていないため、咲き次第、配置する予定だという。 -
こまちゃんバス利用の高齢者に交通安全啓発
高齢者の交通事故が増加傾向にあることから伊南交通安全協会駒ケ根支会(牛丸廉平支会長)は21日、市内を循環するこまちゃんバスを利用するお年寄りらにチラシを手渡して事故防止を呼び掛ける啓発活動を行った。公共交通機関の車内での啓発活動は県下初という。
駒ケ根警察署の向山静雄署長や渋谷保人交通課長らの見送りを受け、安協の武藤美智子部長ら女性部の2人が駒ケ根駅前発のバスに乗って市内1周に出発。1時間後、さらに1組が出発した。女性部員はバスに乗り込むお年寄りに、夜道の歩行時の注意を促すチラシやトンボ型の反射材付きマスコットなどを手渡し「車に気をつけてくださいね」などと笑顔で呼び掛けた=写真。
駅前で行われた出発式で伊南安協の玉木武春会長は「これから日も短くなって高齢者の事故はさらに起きやすくなる。しっかり注意を促してほしい」と述べた。 -
伊那広域シルバー人材センター設立15周年記念式典
高齢者に職業機会を提供し、老後の生きがいや社会参加推進を図ることを目的とする伊那広域シルバー人材センターが設立15周年を迎えた。21日、記年記念式典を、伊那市の県伊那文化会館で開いた。会員や来賓など約600人が集まり、今後加速する高齢化社会に向けて思いを新たにし、節目を迎えたことを共に祝った。
1990年「伊那市シルバー人材センター」として設立した翌年、上伊那北部を対象とする広域組織になった。21日現在で登録会員は726人、04年度の事業実績は4億7千万円を超えた。
春日博人理事長は「伊那広域は、多くの会員が仕事を分かち合い、活発に取り組んでいる結果、就業率が100%を超えている。会員の誠実な仕事ぶりも社会に認められ、実績を伸ばしてきた。07年度からは、団塊(だんかい)の世代が高齢世代を迎えるが、中長期計画に基づき社会に貢 -
郷土の平和決意新た
伊那市西箕輪の戦没者追悼式が20日、同地区の仲仙寺観音道招魂碑前であった。遺族会など関係者50余人が出席し、戦死した人々に思いをはせ、先人が愛した郷土に平和を築き上げていくことを誓い合った。同地区社会福祉協議会や遺族などでつくる実行委員会の主催で、この時期恒例。
出席者は、仲仙寺の師田香雪住職の独経が流れる厳かな雰囲気のなか、「招魂碑」の前で手を合わせ、焼香し、哀悼の意をささげた=写真。
実行委員会の山口通之副会長は「日本は戦後60周年を向かえたが、世界ではまだ戦争やテロなどが絶えない。戦争の悲惨さを後世に伝え、遺族会と共に平和を追い求めたい」とあいさつし、同市社会福祉協議会の御子柴龍一会長も「社会の生活環境が多様しようと、次世代の子供たちに戦争の悲しさを伝えていかねば」と話した。 伊那市遺族会の矢島荘司会長は「日本は荒涼とした廃墟のなか、飛躍的な繁栄の道を歩き続けている。西箕輪の地も豊かで平和なになったのも、戦没者のいしずえによるものだと語り継ぎ、思いを新たに追悼の意をささげたい」と追悼の辞を述べた。
招魂碑に眠る戦没者は日清戦争以降183人(分村前の箕輪町中曽根地区の約10人も含まれる)。 -
強烈な個性光り…視点の違い伝える
伊那市境東のカメラ店「キタハラカメラ」に集う写真愛好者50人による、第5回写真展「なんじゃもんじゃ」は30日まで、同市立図書館で開いている=写真。正体不明と呼ばれるヒトツバタゴ(通称・なんじゃもんじゃ)の様に、強烈な個性が光る作品ばかり50点が並ぶ。
車のフロントガラスに映った影を・スカマキリ・スに見立てた作品、アジサイの花の下でかくれんぼする犬、笑いながら水溜りで遊ぶ2人の児童窶狽ネど、バラエティー豊かな作品を出品。被写体をとらえる視点はそれぞれで、「アングルの違いの楽しさ」を伝えている。
メンバーは小学生、大学教授、主婦、会社員、農家窶狽ネど年齢、職種はさまざま。毎日夕方になればキタハラカメラに5縲・人が集まり、その日に撮影した写真や、デジタルカメラ、プリンターなどの話題で話はつきないという。
24、25日は休館日。午前10時縲恁゚後7時。 -
【記者室】この冬、灯油の価格は?
朝、吐く息が白くなる寒い日が目立つようになってきた。気象庁の長期予報によるとこの冬の関東甲信地方の気温は「平年並みか高い」そうだが、果たしてどうだろうか。気になるのは暖房に欠かせない灯油の値段だ▼9月末現在の県内の18リットル店頭売り平均価格は1239円。昨年同時期は966円だったというから3割近くも高い。世界的な原油価格の上昇の影響で仕方がないこととはいえ、庶民にとってはつらい冬になりそうだ▼一説では石油や天然ガスなどの化石燃料は今のペースで消費を続ければあと100年もしないうちに枯渇するという。目先の高値におろおろするだけでなく、子や孫の代の地球を見据えてこの冬は寒さに耐えながら灯油節約生活といこうか。(白鳥記者)
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カヌー楽しみ美和湖で交流
総合学習で三峰川をテーマにしている、高遠町の高遠小学校3年生(村上美晴、36人)は20日、国土交通省天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所とNPO法人美和湖倶楽部(羽場好美理事長)が推進する「美和ダム水源地ツアー」に参加し、カヌーを体験した。
三峰川や天竜川流域の小学校を対象に年1回、湖や森林に親しみ、自然やダムなどの重要性を認識するツアー。三峰川の水質などを調査する3年生は、美和湖について理解を深めようと依頼した。
この日は、同様に総合学習で手作りカヌーによる水辺の自然を学んでいる、伊那市の伊那小学校5年智組(北澤夏樹教諭、33人)の児童と合流し、カヌーを通して交流した。
大半が未経験という3年生は、智組の児童とともに手作りの木製カヌーに乗り込んで湖面に繰り出した。智組の児童からアドバイスを受けながらオールを漕ぎ、湖中央まで進むと、「地上とは違う景色」に歓声を上げていた。
女子児童(9つ)は「初めての体験で楽しかった。美和湖のことはまだわからないことが多いけど、もっと勉強していろんなことを知りたい」と話していた。
美和ダム管理支所で、オリエンテーリングもして、美和湖について調査した。 -
町観光協会が町内風景配した年賀はがき発売
高遠町観光協会は11月1日、町内の風景写真を配した年賀はがきを8万枚限定で売り出す。
町のPR用に4年前から毎年発売し、初回は5万枚が発売初日で完売。一昨年、昨年も数日間で売りきれるほどの好評を得ている。 今回は、満開の桜から垣間見える問屋門(高遠城址公園)と、南アルプスを背景に、桜でピンク色に染まった高遠城址公園を写し出した2種類。1枚50円、町内の郵便局などで販売する。
平岩國幸局長は「毎年評判がよく、多くの方に買い求めていただき、本当にありがたい」と話していた。
問い合わせは、高遠町観光協会(TEL94・2552)へ。