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箕輪町誌 HP公開
箕輪町は、県内で初めて、町誌をデジタル化し、ホームページ上で公開を始めました。 インターネットで箕輪町図書館を開き、町誌のリンクをクリックすると、町誌をすべて閲覧することができます。 箕輪町誌は、自然・現代編と、歴史編の2冊があり、合わせると2450ページほどに及びます。 町について調べるため、重い町誌を持ち帰る小学生の姿がたびたび見られたことなどから、今回の事業の必要性を感じ、1年ほどかけてデジタル化を進めてきました。 ホームページでは、文字の拡大や、メモ書き機能、付箋貼り付け機能などがついていて、調査研究に活用しやすくなっています。 箕輪町図書館が、長野県立図書館に確認したところ、市町村誌のデジタル化とホームページ上での公開は、県内で初めてだということです。
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まほらいな市民大学と大学院 入学式
まほらいな市民大学17期生と、今年度から始まった大学院1期生の入学式が9日、伊那市のいなっせで行われした。 生涯学習の場として伊那市が行っている市民大学には、今年度、男性19人、女性49人の、合わせて68人が入学しました。 今年度設置された大学院は市民大学の修了生を対象に開かれるもので、11人の1期生が今回入学しました。 式辞で白鳥孝市長は「大学院生はさらに地域の発展のために活躍される事に期待します」と式辞を述べました。 市民大学、大学院の新入生の代表がそれぞれ挨拶しました。 市民大学では、健康づくり、芸術・文化、奉仕活動など6つの分野の50講座を2年間かけて受講します。 大学院は、より専門的な知識を身に着け地域のリーダーとしての人材を育成する事が目的で、「地域の歴史」か「自然科学」のどちらかのコースを選択し、1年間月2回のペースで講座を受講する事になっています。
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新伊那公民館 建設へ安全祈願
旧伊那市民会館跡地に建てられる、新しい伊那公民館の安全祈願祭と起工式が8日おこなわれました。 施設は伊那市中央の旧伊那市民会館の跡地に建設されます。 鉄筋コンクリート、鉄骨造りの2階建で延床面積はおよそ1800平方メートル、事業費は6億円です。 建物には講堂や研修室、調理室、創作室などが作られ、隣接する伊那公民館の機能が移転し今の建物は移転後に取り壊され、駐車場として整備される事になっています。 この日は、市や工事関係者およそ40人が集まり工事の安全を祈願しました。 伊那市の白鳥孝市長は「新しい伊那公民館には市内の文化や芸術活動の拠点となる事を期待したい」と話していました。 新しい伊那公民館は来年9月に完成する予定です。
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園児と高校生がゲームで交流
高遠第4保育園の年長園児が8日、高遠高校を訪れ、高校生が考えたゲームで交流しました。 この日は、高遠第4保育園の年長園児13人が高遠高校を訪れ、福祉コース2年生30人と高校生の考えたゲームをして交流しました。 園児と高校生は今年に入って2回、高遠高校の保育園実習で交流していて、顔や名前がわかっています。 交流で行われたゲームは、表と裏にりんごとメロンの絵が描かれた、カードを使い、園児と生徒でどちらがたくさん絵を揃えられるか競うものです。 生徒はハンデとして、4人、園児は6人から7人で参加し、スタートの合図で一斉に揃えていました。 ゲームは4回行われ、りんごの絵に揃えた園児が全て勝利をおさめていました。 参加した生徒は「楽しんでもらえてよかった。次の交流を楽しみのしている」と話していました。
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伊那市長谷溝口 大徳王寺城址の碑建立
1340年南北朝時代の「大徳王寺城の戦い」があったといわれている伊那市長谷溝口に、大徳王寺城址の碑が建立されました。 5日は、伊那市長谷溝口の常福寺の裏山で、碑の除幕式が行われました。 除幕式には、溝口区の住民など30人が参加しました。 碑の横には、2012年1月に建てられた看板もあり、それによりますと、 1340年北條時行と小笠原貞宗が4か月に渡る合戦を、この場所で繰り広げたということです。 この日は、常福寺で法要も行われました。 溝口区の住民は、平成18年に大徳王寺城址が伊那市記念物文化財に指定されたのをきっかけに、碑の建立を検討してきました。 今年8月、長谷小学校で標柱にふさわしい石が見つかったことから、碑を建立することが決まりました。 ある参加者は、「碑の建立を一時思いとどまった時もあったが、無事建てられて良かった」と話していました。
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新山小学校カラマツの腰板で木育
子どもたちに森林の重要性や木材の良さを知ってもらおうと、伊那市内の小学校で初となる腰板の設置が2日新山小学校で行われました。 この日は、新山小学校の児童が、腰板の設置に挑戦しました。 子どもたちは、金づちを使って釘を打ち付けていました。 作業には、保護者や地域住民も加わりました。 これは、伊那市が進める「木育」事業の一環で、市内の小学校では初めて行われたものです。 県の元気づくり支援金を利用して実施し、長野県や、上伊那森林組合の職員も参加しました。 使われたのは、上伊那産のカラマツで、1階と2階の廊下に腰板が設置されました。 木材には、子どもたちや保護者の名前やメッセージが書き込まれていました。 この日は、県の職員による木育教室も開かれました。 教室では、児童が、色紙が張られた鉛筆でくじ引きを行いました。 地球全体の中で森林が占める割合を理解してもらおうというもので、森林の面積に該当するのは、30人のうち2人でした。 県の職員は、「森林は、地球全体で見れば1割に満たない貴重な資源。新山にはたくさんありますが、大切にしてください」と話していました。 伊那市では現在、市内5つの小学校で、学校机の天板を地元産のカラマツを使用したものにするなどの事業を進めていて、子供たちに、森林の重要性や木材の良さを伝えていきたいとしています。
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中尾歌舞伎秋季定期公演に向け稽古
伊那市長谷に伝わる中尾歌舞伎。 30日は来月2日に行う秋季定期公演に向け本番で身に纏う衣装で、稽古を行いました。 今回行う演目は「神霊矢口之渡(しんれいやぐちのわたし) 頓兵衛住家の段(とんべえすみかのだん)」です。 落ち武者の新田義峰(よしみね)が妻のうてなと共に川の対岸へ逃げようと、強欲者の渡し守の頓兵衛の娘、お舟にお願いするところから始まります。 その際、お舟が義峰にひと目惚れをしてしまいますが、義峰が敵だと分かり、殺そうとする父、頓兵衛と、逃がそうとする娘、お舟の掛け合いが見所となる、悲恋物語です。 この日は、伊那市長谷の中尾座で衣装合わせが行われました。 着付けを担当するのは、中尾歌舞伎保存会の山崎咲子さんと加藤二葉さんです。 二人は、役者の大きさなどをチェックしながら、着付けていました。 衣装を纏ったままで初めてとなる立ち稽古が行われました。 演出を担当するのは、保存会の西村寿会長です。 西村さんは演出は初めてで、今年3月に亡くなった西村清典師匠の意思を継ぎ、模索しながら指導にあたります。 本番さながらの迫力ある稽古が2時間ほど続きました。 西村さんは「独自のものを作っていきたい」と話していました。 中尾歌舞伎秋季定期公演は来月2日(日)午後1時30分から、伊那市長谷の中尾座で行われます。
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上伊那高校演劇発表会
上伊那地区高等学校演劇合同発表会が、23日、伊那文化会館で開かれ、高校生が熱演を披露しました。 発表会には、上伊那の6高校から5団体が参加しました。 それぞれ持ち時間は1時間で、オリジナルのものや、自分たちで脚色した芝居を演じていました。 赤穂高校は、「なんでもない事件」という劇を披露しました。 音響や照明も自分たちで行います。 本来は3人出演するはずが、急きょ2人になったということですが、堂々と演技を披露していました。 箕輪進修高校は「シアワセ」という劇を発表していました。 披露した後には、それぞれ講評がおこなわれ、舞台のスペースの使い方をもっと工夫したほうがいいとか、オープニングの照明は効果的だったなどと審査員が講評していました。 審査の結果、「1000年神社」を演じた伊那西高校が、11月1日から長野市で開かれる県大会に出場することが決まりました。
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狐島史跡散策案内看板 序幕
伊那市の狐島区の史跡や散策コースを紹介した案内看板の除幕式が28日行われました。 案内看板は縦90センチ、横180センチの大きさで区内の2か所に設置されました。 狐島区では、地域への愛着を育んでもらい健康増進を図ろうと今年度、区内の史跡を巡る散策コースを設定し看板を作りました。 散策コースは2ルートあり、距離はそれぞれ2キロで、所要時間はおよそ1時間となっています。 この日は、区民30人余りが参加して、歩き初めも行われました。 参加した人たちは秋晴れの下、区内に残る上伊那農業高校の前身、上伊那簡易農学校の石碑や見通し桜などの史跡を巡り地元への理解を深めていました。
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箕輪陶芸研究会 展示会
陶芸愛好家でつくる箕輪陶芸研究会の展示会が27日と28日の2日間、松島コミュニティセンターで開かれています。 会場には、会員20人の作品およそ60点が展示されています。 展示は、会員の発表の場として毎年行われていて、今年で22回目です。 作品は、器や花器などの日用品の他、独創的なオブジェなど様々です。 研究会は、30代から92歳まで25人の会員がいて、腕前も初心者からこの道30年のベテランまで様々です。 向山智充会長は「窯から作品を出すときの喜びは何とも言えない。個性ある作品が並んでいるので多くの人に見てもらいたい」と来場を呼び掛けています。 展示会は、28日まで箕輪町の松島コミュニティーセンターで開かれています。
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東部中50周年 片岡鶴太郎さんが講演
伊那市の東部中学校の50周年記念式典が27日に行われ、伊那市芸術文化大使の片岡鶴太郎さんが講演しました。 俳優で画家の伊那市芸術文化大使、片岡鶴太郎さんが講演しました。 片岡さんは、講演の中で伊那で採れた柿と栗の絵を全校生徒の前で描きました。 片岡さんは、「日本画は毎回絵具を溶く手間があるが、そういった面倒なことをしっかりやることが大事」と話していました。 東部中学校は昭和39年、1964年に当時の伊那東中学校・美篶中学校・手良中学校・新山中学校が統合し、今年で50年となります。 池口正博校長は、「祖父母に感謝する会や強歩大会など、50年の歴史と共に歩んできた行事を大切に続けていきたい」とあいさつしました。
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東部中にタカトオコヒガンザクラ
伊那市の東部中学校は、東日本大震災被災地の宮城県高砂中学校に贈ったものと同じタカトオコヒガン桜の苗を2本、校門脇に26日植樹しました。 東部中学校の文化祭、すず竹祭の中で、全校生徒が参加して行われました。 今回も高砂中とインターネット回線を結び、お互いの画像でやりとりしました。 今回東部中が植えたのは、高砂中に贈った苗と同じ場所からもってきた6年生のタカトオコヒガンザクラです。 各学年の代表者や来賓が植樹しました。 記念碑の序幕も行われ、輝(ひかり)と虹(かけはし)の文字が現れました。 今回植えた2本の桜の名前で、東部中が考え、高砂中に書いてもらったものを石に刻みました。 東部中は、平成24年11月に2本のタカトオコヒガン桜を高砂中に贈っています。 希望と書いてあかり、未来と書いてみちの名がつけられました。 式の最後には、桜宣言を両校の生徒会長が読み上げました。 桜宣言は、「震災から学んだことを後世に伝えるためにさくらプロジェクトを未来につなげる。復興への「みち」を照らす「あかり」となるように祈り続け、私たちの心の「ひかり」の「かけはし」となることを信じ絆を深めていくことを誓う」と記されています。
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やさしい科学技術セミナー
南箕輪村の信州大学農学部で、やさしい科学技術セミナーがきのう開かれ、伊那市の親子が、蝶の採集と標本作りを体験しました。 セミナーには、伊那市の親子15人が参加しました。 やさしい科学技術セミナーは、国際科学技術財団が、各分野の専門家を講師に、一般や学生を対象に開いているものです。 講師は、蝶を専門としている信州大学山岳科学研究所の江田 慧子助教が努めました。 セミナーでは午前中に採集した蝶を、標本にしました。 恐る恐る蝶に触る子どももいましたが、指導を受けながら標本を作っていきました。 江田助教は、「標本を作ること自体は難しいことではなく、専門家と一緒なら小学生でも作ることができる。図鑑を調べて、きちんとラベルとつければ標本が完成します」と説明していました。
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伊那弥生ヶ丘高校 ジオパーク大会にボランティアで参加
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校生徒の有志29人は、ジオパーク大会の関連企画、ジオパーク体験教室にボランティアで参加します。 25日、大会を前にジオパークについて学習しようと、伊那市に依頼して講習を受けました。 講師は伊那市世界自然遺産登録推進室の藤井利衣子さんがつとめました。 藤井さんは、伊那市で一番標高の高い山は標高3,047メートルの塩見岳である事、南アルプスと呼ばれる赤石山脈は、プランクトンの化石でできた赤色チャートと呼ばれる岩石が確認できる事がその名前の由来である事、ライチョウが世界で最も南に生息している地域である事などを説明していました。 28日に創造館で開かれるジオパーク体験教室では、アンモナイトの化石を使ったストラップや、石の標本、ジオにちなんだ菓子作りなどが行われます。 ここで生徒は、それぞれのブースで、受付や体験補助などをボランティアで行う事になっています。
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広瀬良臣さん 画業50年記念洋画展
伊那市高遠町の洋画家、広瀬良臣さんは、画業50年の集大成として自身の作品集を出版しました。その出版記念作品展がベルシャイン伊那店で開かれています。 会場には、これまでの受賞作品など46点が展示されています。 広瀬さんは伊那市手良出身の82歳。伊那北高校で美術クラブに所属し、卒業後は信州大学教育学部美術科に進学しました。 教員免許を取得した後は、小中学校の美術教諭をつとめながら制作活動を続け、2009年、77歳の時に日展で初入選しました。 農家に生まれた広瀬さんは、30年以上、身近な道具を描き続けています。 昔ながらの道具を描く事で心の安らぎを表現しているということです。 80歳を過ぎた事を機に自信の集大成となる作品集を出版しました。 広瀬良臣さんの作品集出版記念 洋画展は30日(火)までベルシャイン伊那店で開かれています。
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高遠町燈籠祭
豊作と無病息災を祈願する伊那市高遠町鉾持神社の秋の例祭、灯籠祭りが、23日、行われました。 高遠町の中心商店街には、稲穂に見立てた赤い提灯がずらりと並んでいます。 この日は、提灯のトンネル内を高遠ばやしや子ども神輿、山車が練り歩きました。 高遠ばやしは、町内の有志で作る桜奏会(おうそうかい)と、桜町の2団体が練り歩きました。 以前は、西高遠地域の全町内会が参加していたということですが、年々参加が減り、交代で、祭りに参加しているということです。 子ども神輿も、元気に、街を練り歩いていました。 山車は、本町と仲町の2団体が参加しました。 ご祝儀を出した家の前では、三三七拍子の、威勢のいい掛け声が響いていました。 近年は、灯籠祭りに合わせて、全国から高遠を訪れる人も増えてきたということで、練り歩きと灯籠をカメラに収める人の姿も多くみられました。
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新山小児童 マツタケ狩り体験
伊那市の新山小学校の児童は、学校近くの山で24日マツタケ狩りを体験しました。 山道を登っていくのは、新山小の児童5・6年生8人。 この日はマツタケで生計を立てている藤原儀兵衛さんが地元の山に親しんでもらおうと、子供達を管理する山に招きました。 山に入り10分程登ると、マツタケが群生している場所を見つけました。 子供達は慎重に抜き取り香りを楽しんだり、裂いて口へと運び秋の味覚を味わっていました。 新山小によりますと51本、3・2キロが採れたという事で、採れたマツタケは26日給食で味わうということです。
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小中学生防犯ポスター審査会 10人が特選に
伊那警察署管内の小中学生から募集した防犯ポスターの審査会が12日、伊那警察署で開かれました。 防犯ポスターは、小中学生の防犯意識を高めようと毎年行われています。 対象は、伊那市箕輪町南箕輪村の小学校4年生から6年生と、中学校1年生から3年生です。 今年は去年より38点多い、小学生から316点、中学生から237点の、合わせて553点の応募がありました。 審査会では、警察署員や学校関係者など10人が、1点ずつ構図やメッセージなどを見て審査していました。 審査の結果、小学校4年生の部では、伊那市の美篶小学校4年生の田畑一華さんの作品が特選に選ばれました。 この他にも、9点の作品が特選に選ばれました。 小山満彦署長は「今年は特に特殊詐欺をテーマにした作品が多い。子ども達にも関心を持ってもらい、地域の人と一緒に防犯意識を高めていってもらいたい」と話していました。 なお、特選に選ばれた作品は10月9日に開かれる長野県防犯協会連合会の審査会に出品されるということです。
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シワクチャーズが台湾公演に向け練習
伊那市の女性合唱団「ザ・シワクチャーズ伊那」は、10月13日(月)に台湾で開かれる台湾公演に向け、熱の入った練習を行っています。 この日は、伊那市のいなっせで本番で披露する「水色のワルツ」など5曲と、合同合唱で歌う2曲の練習を行いました。 シワクチャーズは、上伊那の60歳以上の女性でつくる合唱グループです。 伊那市の名誉市民で作曲家の故・高木東六さんの意志をつごうと、2007年に発足しました。 シワクチャーズとしての海外公演は初めてで、日本からは3団体が参加することになっています。 日本と台湾の交流と平和を祈って行われます。 代表の北沢理光さんは、「高木東六先生の伊那市の風景を描いた「水色のワルツ」をみんなで歌い上げ、長野県、伊那市がどのような場所か伝われば嬉しい」と話していました。 ザ・シワクチャーズ伊那の台湾公演は10月13日(月)に台湾の高雄市で開かれます。
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旧井澤家住宅で野点の茶会
伊那市西町の旧井澤家住宅で21日野点の茶会が開かれ、多くの人でにぎわいました。 表千家福澤登美子さんと門下生によるお点前です。 訪れた人たちは、住宅前の柿の木の下でお茶を楽しみました。 抹茶茶わんは、展示会をしている浦野真吾さんの高遠焼きです。 伊那部宿を考える会の中村國義会長は、「2度3度と足を運んでもらえるようこれからもイベントを続けていきたい」と話していました。
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減塩料理コンテスト
減塩料理をテーマにしたコンテストが21日伊那市で行われました。 コンテストには、レシピ審査を通過した上位4人が参加しました。 伊那市中央の有賀喜志子さん。 坊ちゃんカボチャの肉詰めを作ります。 生姜や大葉の香りで塩分を減らします。 伊那市中央の奥村憲さん。 料理歴20年以上の腕を生かし、震災被災地から取り寄せた昆布を使います。 伊那市手良の登内美貴子さん。 味噌をのせて蒸すことで、ササミに香りをなじませます。 伊那市西町の平澤貞恵さん。 生野菜を酢で味付けします。 だれでも簡単にでき、彩も豊かな点がポイントです。 調理スタートから約1時間。 それぞれの料理が完成しました。 有賀さんの坊ちゃんカボチャの肉詰め。 奥村さんの昆布、野菜の豚肉巻きと切干し大根のうま煮。 登内さんのササミのホイル蒸し。 平澤さんの彩り酢の物。 審査員が、減塩や食事バランス、普及性などを審査しました。 審査の結果、最優秀賞には、有賀喜志子さんの坊ちゃんカボチャの肉詰めが選ばれました。 この減塩料理コンテストは、生活習慣病予防対策として、伊那市食育推進会議が行っています。 伊那市では、1人1日あたりの食塩摂取量を10グラム以下にする目標をたてています。 今回のレシピは、市のホームページや地区の料理講習会などで活用されるということです。
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古道 秋葉街道の歴史や文化を学ぶ
信州伊那アルプス街道推進協議会は20日、南アルプス麓の古道、秋葉街道を散策するウォーキングイベントを行いました。 日本ジオパーク全国大会の関連企画として、ジオに関する魅力の発見や、「信仰の道」としての文化、歴史を学ぶものです。 秋葉街道は、諏訪市から火伏せの神社として知られる、静岡県の秋葉神社まで繋がる古道で、この日は長谷地域のおよそ5キロを歩きました。 イベントには、およそ50人が参加し、秋葉街道ガイドの高坂英雄さんが案内役をつとめました。 尾田屋石仏群では、石仏の由来や意味などを説明していました。 高坂さんは、「石仏は、秋葉権現、金毘羅権現、富士参詣供養塔などで、庚申と書かれたものは定期的に建て替えられたものです」などと話していました。 また、石仏にどのような文字が刻まれているかわからないときは、「片栗粉をすり込むと読みやすい。その後は水で洗い流すこと」と事務局の矢島信之さんが説明していました。 信州伊那アルプス街道推進協議会では、「今後も地域の歴史にふれるような散策などのイベントを行っていきたい」と話していました。
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旧井澤家住宅で高遠焼き展示販売
伊那市西町の旧井澤家住宅で高遠焼きを伝承する高遠町の浦野真吾さんの作品の展示販売会が開かれています。 伝統の登り窯で焼いた花瓶や皿など150点が並んでいます。 浦野さんは、2月に亡くなった高遠焼きの唐木米之助さんに学び、白山登り窯を受け継ぎました。 展示販売会は、21日までとなっています。
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手づくりカヌー 美和湖でレース
伊那市の東春近小学校の5年生は、手作りしたカヌーで19日、レースをしました。 レースは伊那市長谷の美和湖で行われました。 対岸までの約200メートルを往復します。 東春近小の5年生65人が4人1組になり、力をあわせてオールをこぎます。 対岸では石を拾い持ち帰ります。 息を合わせてまっすぐ進むチームもあれば、なかなか前に進まないチームもありました。 間もなくして一位のチームが到着。 水の上ということで、自由がきかずなかなかカヌーから降りられないチームもありました。 NPO法人美和湖クラブの協力で今年は4艇のカヌーができました。 これまでに伊那小や高遠小で作ったものもあわせて手作りカヌーは20艇になっています。 北澤夏樹教諭は、「カヌーを通じて自然とのかかわりあいや相手を意識して連携することを学んでもらいたい」と話しています。 レースの後は、反省会が開かれ、それぞれが感じたことを出し合いました。 その後、反省をふまえ小学生たちが再び湖に繰り出していました。
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若手作家公募個展「トライアル・ギャラリー2014」
本格的な美術展示ホールで個展を開く機会を若手作家につくろうと伊那文化会館が初めて企画した展示会「トライアル・ギャラリー2014」が開かれています。 伊那文化会館の美術展示ホールを3つのエリアに分け、3人の作家が個展を開いています。 松本市在住の小林務さんは日本画を、岡谷市在住のtagirukaさんは建築物をモチーフにしたアクリル画などを展示しています。 伊那市在住の伊藤真一さんは陶器を展示しています。 サイズの違う皿を配置し色づけをしてから焼いた「渦巻く皿」。 似ているようで、色、形が全て異なる100個の急須「百急須」。 急須のふたを並べる事で全体で1つの世界を表現した「神経衰弱」 伊藤さんはこれまで、日用使いができる作品を展示し販売するスタイルの個展を開いてきましたが、芸術に重きを置いた個展は初めてです。 伊那文化会館の若手作家公募個展「トライアル・ギャラリー2014」は、23日(火)まで開かれていて、21日(日)には、3人の作家が作品の解説をするギャラリートークが行われる事になっています。
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写真と毛筆の作品展 大芝の湯で開催
風景写真に筆で言葉をつけた作品の展示会が南箕輪村の大芝の湯で開かれています。 展示されているのは、伊那市内在住の写真愛好家・伊藤好幸さんの写真に、市内在住の書家・山岸美峰(びほう)さんが毛筆で言葉を書きたした18点です。 5・6年前に、山岸さんの展示会に伊藤さんが訪れた事がきっかけとなり、伊藤さんが撮影した風景写真に言葉を書いてもらうようになったという事です。 作品は、マット紙や和紙などにプリントアウトした写真に山岸さんが筆で書き入れています。 この作品展は、今月30日まで開かれています。
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ジオ全国大会 珍味弁当で伊那谷PR
伊那谷の食文化をPRする伊那谷名物珍味弁当がジオパーク全国大会期間中の28日に伊那市のセントラルパークで販売されます。17日は全国大会を前に、弁当を作った信州伊那谷の珍味文化を考える会のメンバーが伊那市役所でPRをしました。 市役所の食堂では、弁当を買い求めた白鳥孝市長などが、さっそく弁当の試食をしました。 珍味弁当には、蜂の子ご飯、ザザムシ、イナゴの佃煮、フナの煮つけ、猪肉の煮込み、熊肉の味噌あえ、鹿肉の唐揚げ、鹿肉入りのローメンが入っています。 全て伊那谷で採れた物で、信州伊那谷の珍味文化を考える会が材料の調達から調理までを手掛けました。 考える会は、伊那谷の食文化を伝えていこうと、市内の飲食店主などメンバー6人で今年4月に発足しました。 食堂では、福島から伊那市に移住の手続きにきていた家族に、白鳥市長がおすそわけし、初めてのザザムシを口へと運んでいました。 考える会では、「限られた量しか用意できないが、多くの人に食べていただき、伊那谷を感じてもらいたい」と話していました。 伊那谷名物珍味弁当は、限定20食で28日にセントラルパークで、ひとつ1,500円で販売されます。
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伊那小6年順組 玉入れのカゴ製作
伊那市の伊那小学校6年順組の児童は、20日(土)の運動会に使う、玉入れ競争のカゴを総合活動の時間に作りました。 この日は6年順組の児童30人が竹を使って玉入れ競争のカゴを編みました。 順組は、総合的な学習の一環で、「竹」について学んでいて、4年生で筍の成長の早さを、5年生で竹を使った竹細工の種類を学び、6年生で実際に竹細工に挑戦してきました。 運動会で1年生が使う、玉入れ競争のカゴが老朽化でいたんでいることを知り、カゴを作ることにしました。 これまで手のひらに乗る程度の竹細工は作ってきましたが、ここまで大きなものは初めてで、準備期間も入れるとおよそ2か月かけて編み込んで来ました。 カゴは、「六つ目編み」という手法で編まれ、耐久性があるということです。 完成したカゴは、あすから運動会の練習で1年生が使うということです。
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伊那市 東部中学校吹奏楽部定期演奏会
伊那市の東部中学校吹奏楽部の定期演奏会が15日、伊那文化会館大ホールで開かれました。 東部中学校吹奏楽部の定期演奏会は、平成18年に第1回が行われ、今回で10回目を迎えました。 1年生から3年生まで97人が所属していて、東部中学校で最も人数の多い部活です。 部員は、この演奏会に向けて曲の構成や練習計画などを自分たちで考え準備をしてきました。 第2部では、ディズニー映画のテーマソングなどが 披露され、会場からは手拍子が送られていました。 東部中学校吹奏楽部は8月に開かれた吹奏楽コンクール長野県大会で金賞を受賞しています。 コンクールで得た力を次に活かすためにも、これからも定期演奏会を大切な活動にしていきたいという事です。
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高遠石工について学ぶ
高遠石工がつくった作品に触れその歴史や功績を学ぶ石仏鑑賞会が14日、伊那市高遠町などで開かれました。 これは江戸時代に全国で活躍した高遠石工について学ぼうと伊那市教育委員会が開いたものでおよそ40人が参加しました。 鑑賞会では高遠石工研究家の北原多喜夫さんが講師を務め伊那市高遠町や長谷の寺に残されている作品の説明をしました。 このうち高遠町の石仏の寺として知られる建福寺には高遠石工の中でも腕がよかったといわれている守屋貞治とその弟子の渋谷藤兵衛の作品が残されています。 門前の石段の向かって左が貞治の延命地蔵大菩薩、右が藤兵衛の楊柳観世音菩薩像でこの2体は伊那市有形文化財に指定されています。 貞治は1765年明和2年、高遠町長藤塩供で生まれ、その生涯で336体の石仏をつくったといわれています。 貞治の延命地蔵は1800年代、初期のもので端正で繊細なつくりが特徴です。 藤兵衛は1784年天明4年生まれといわれています。伊那市美篶下川手出身で貞治の弟子となりました。 楊柳観世音菩薩は1849年嘉永2年の作品といわれていて師匠の貞治と作風が似たものとなっています。 鑑賞会では石仏が残されている高遠町と長谷の寺を巡り高遠石工の歴史やその偉業について理解を深めていました。