-
親子が小麦粉粘土で遊ぶ
伊那市の上の原子育て支援センターで19日、親子が小麦粉粘土を作って楽しんだ。
これは、上の原子育て支援センターで毎月行われている子育て講座の一つで、この日は15組の親子が参加した。
粘土は、小麦粉に水と油、食紅を加えて作るもので、小さい子供が口にしても安全という。
子ども達は、カラフルな粘土をちぎったり丸めたりして楽しんでいた。
ある母親は、「簡単に粘土も作れて、楽しく遊べました。家でも作って子どもと一緒に楽しみたい」と話していた。 -
高校入試後期選抜追試験実施なし
高校入試の新型インフルエンザ対応について、長野県教育委員会は21日開いた1月定例会で、後期選抜の追試験は実施しないことを決めた。
追試験を実施しない理由として、中学3年生全員分のワクチンが確保できたこと、新型インフルエンザの患者数が減少傾向にあることなどを挙げている。
新型インフルエンザにかかっている受験生については、別室を用意して当日試験が受けられるようにするという。
また受験会場には、消毒用アルコールや予備のマスクを用意し、試験当日に発熱や咳の症状がある受験生にはマスクの着用を指導するという。 -
西箕輪中 人権宣言採択
いじめや差別のない学校めざす伊那市の西箕輪中学校で21日、いじめや差別のない学校をめざす人権宣言が採択された。
この日、臨時生徒総会が開かれ、人権宣言について話し合われた。
同校では昨年度から、生徒会が中心となり、いじめ根絶にむけた活動を始めた。
活動を引き継いだ本年度の生徒会が、いじめに関するアンケート調査を行ったところ、生徒の4分の1が、学校にいじめはあると感じていることが分かった。
学校からいじめをなくすためにどうすれば良いかを生徒が話し合い、人権宣言を作ることになった。
この日は、生徒会から出された人権宣言の案を基に、各クラスが話し合った内容が報告された。
また、会場からも意見が出されていた。
人権宣言は▽個性を認め、いじめや差別を絶対に許さない▽どんな時でも、助け合い、支え合い、励まし合う友達をつくる竏窒ネど5カ条で作られている。
生徒会会則により、3分の2以上の生徒の賛同が得られたため、西箕輪中学校の人権宣言が採択された。
同校で人権宣言が採択されたのは、学校創立63年の歴史の中で初めて。
中心になって進めてきた前生徒会長の濱田啓介君は、「長い時間をかけて作ってきた宣言が採択できてよかった。全校のみんなが、仲良く楽しく学校生活を送れるようにしたい」と話していた。
また、いじめにより長男を亡くした前島章良さんが講演した。
13年前、須坂の中学校に通っていた前島さんの長男の優作君がいじめに遭い、遺書を残して自殺した。
前島さんは、悲惨な事件を繰り返さないために、いじめや暴力問題の解決に向けて活動している。
前島さんは、自身の経験から「絶対にいじめをしてはいけない」と生徒達に呼びかけていた。 -
JA上伊那農業振興大会
これからの農業のありかたを考えようと21日、JA上伊那農業振興大会が伊那市で開かれた。
大会は毎年この時期に開かれていて、この日は、集落営農組織や地区組織の代表など260人が出席した。
宮下勝義代表理事組合長は「不況で農業も大変な状況だが、食糧生産は人の命を育むもの。持続可能で、地域が元気になる農業を目指し、営農指導に取り組みたい」と挨拶した。
大会では、来年度から始まる国の戸別所得補償制度についての説明や、山形県で行われている観光農業の事例について発表があり、参加者が今後の農業振興策について理解を深めた。
また、JA上伊那で現在策定が進められている、H22年度から3年間の中期計画が説明された。
中期計画では、多様な担い手の育成、生産の共同化によるコスト削減、農商工産学官連携による地域振興などが目標として盛り込まれている。
大会の最後には、農業情勢の好転と今年の豊作などを願ってダルマの目入れが行われた。 -
南信地区の高卒就職内定率86.3%
県教育委員会は21日、今年3月の公立高校卒業予定者の就職内定状況を発表した。
南信地区の内定率は86・3%。
この日発表の就職内定状況によると、南信地区の男子は、 就職希望者数が531人で内定者は474人、内定率は89・3%で前年同期比で1・6ポイントの減となっている。
また女子は就職希望者数が
313人で内定者は254人、内定率は81.2%で10・1ポイントの減。
男女合計の内定率は86.3%で4.7ポイントの減。
県全体では内定率が81.5%で3.6ポイントの減。
厳しい就職内定率を受け今後県教委では、全ての県立高校に就職支援の相談窓口を整える方針。 -
伊那市農業振興センター運営委員会
国の新制度への取り組みなど了承伊那市農業振興センター運営委員会が20日、伊那市役所で開かれ、米の戸別所得補償モデル事業など、国が示した農業の新しい制度に沿った取り組みを行っていくことなどが了承された。
農業関係者ら約40人が出席した委員会では、国の米政策転換についての説明があった。
来年度から実施される米の戸別所得補償モデル事業は、生産にかかる費用が販売価格を上回る米に対して所得補償を国が直接支払うもの。
ほかに水田利活用自給向上力事業は、麦、大豆などの作物を戦略的に生産し自給率向上を国全体で取り組む対策。
伊那市では、これらの対策のメリット措置を最大限活用し、農業経営が安定的に推移できる取り組みを進めていく竏窒ニしている。 -
新型インフルエンザ発生状況 上伊那地域減少
長野県は20日、先週の新型インフルエンザ発生状況を発表した。
それによると、上伊那地域は1医療機関あたりの患者数が先々週の18人から10人に減少した。また全県では2週連続で10人を下回った。
しかし県ではまだ終息状況とは判断できないとして、インフルエンザ警報は解除せず、引き続き手洗いやうがいなど感染予防策を実施するよう呼びかけている。 -
伊東義人さんが保科政之の講演
伊那市東春近の春近郷ふれあい館で19日、大河ドラマ化実現を目指す保科正之についての講演が行われた。
講師は、旧高遠町長で、現在「名君保科正之公の大河ドラマをつくる会全国組織副会長を務める伊東義人さん。
講演会は、ドラマ化の活動が行われている保科正之について知りたいとの声を受け、東春近公民館が開いたもので、高齢者学級や女性教室、一般から約40人が参加した。
伊東さんは、殉死の禁止や救急医療制度の確立など正之の偉業を挙げ、「民のための政治が正之の根底にあり、その基礎を築いたのは高遠で過した青年期。今の時代、こうしたリーダーが求められている」と話し、「ドラマ化が実現するまで、しっかり運動をしていきたい」と協力を呼びかけた。
講演会終了後、参加者は署名を行った。
平成16年に始まった署名は、昨年35万人を突破し、今年1月19日現在で36万4235人となっている。 -
交通栄誉章受章 後藤一男さん、境区高齢者クラブ
伊那市の個人と団体が交通安全運動に功績があったとして、交通栄誉章を受章した。
表彰を受けたのは伊那市手良の後藤一男さんと境区高齢者クラブ。
後藤さんは49年間にわたり、交通安全指導や教育活動を行うなど、その功績が認められたほか、29年間にわたり無事故、無違反を続けている。
また一男さんの功績には、妻の恵子さんの協力も欠かせなかったとして、感謝状が贈られた。
ほかに境区高齢者クラブは、県高齢者交通安全モデル地区の指定を受けたことから、危険箇所の点検や啓発活動など交通安全に対する活動を活発化させたとして表彰を受けた。 -
伊那市西箕輪上戸で大文字下し
伊那市西箕輪上戸の小正月の伝統行事「大文字」。
行事を締めくくる大文字下しが20日、行われた。
大文字は、道祖神のある辻に柱を立て、厄除けや家内安全、五穀豊穣を願う行事。
上戸では、約300年前から始められたと言われ、毎年14日に建て、20日に下す。
朝5時半、触れ太鼓の音が響くと、大文字柱のある三ツ辻に区民が集まってきた。
男衆約60人が、綱やサスマタを使い、電線などに当たらないよう慎重に柱を寝かせた。
長さ12メートル程の柱が無事、寝かされると、巾着や花飾りが取り外される。
集まった女性や子供達は、外された飾りを手に取り、気に入った物を持ち帰っていた。
これらの飾りは、縁起物として今年1年間、各家庭の神棚に飾られる。
また古い物は、正月の縁起物などと一緒に24日に行われるどんど焼きで燃やされるという。 -
大寒なのに春の陽気
20日は大寒。1年で最も寒いころとされているが、伊那地域の最高気温は13.7度まで上がり春のような陽気となった。
この時期としては暖かな1日となり、箕輪町福与の福与城址公園には、福与城址を守る会の松崎久司会長と奥さんの仲子さんが訪れていた。
公園内には春を告げる花、福寿草が黄色い花を咲かせている。
福与城址は福寿草が咲く公園として有名で、松崎さんによると、福寿草はここ数日の間にいくつか咲き始めたという。
長野地方気象台の予想ではこの陽気は長続きせず、22日以降は平年並みの気温に戻るという。 -
【カメラリポート】 「ため池百選」
伊那市美篶の「六道の堤」。
伊那市野底の「野底堤」。
伊那市高遠町の「千代田湖」。
この3つは全国から608カ所の応募があった「ため池百選」から一次選定で選ばれた。
一次選定で選ばれた「ため池」は287カ所で、この中から一般の投票をもとに、選定委員会が「百選」を選ぶ。
農林水産省では、全国でも特色のあるため池を、百選に指定することで地域振興につなげたいとしている。 -
JA生活部会が車いすなど寄贈
JA上伊那伊那地区生活部会が18日、老人保健施設すずたけに、入浴・シャワー用車いすなどを贈った。
生活部会は、昨年11月のJAまつりでチャリティーバザーを行い、約15万円の収益があった。
その収益で、入浴・シャワー用車いす2台と、レクリエーションの風船バレーに使うゴム風船120個を贈った。
生活部会は毎年、チャリティーバザーの収益ですずたけに介護用品などを贈っていて、今回が7回目になる。
木下紀子部会長は、「毎日の生活に役立ててほしい」と話していた。
すずたけの新谷久男事務長は、「十分に活用させてもらう」と感謝していた。 -
AFS留学生お別れ会
南信地区の高校に留学していた外国人高校生のお別れ会が17日、伊那市のいなっせで開かれた。
今年2月に帰国する留学生6人と、その友人などが集まり、お別れパーティーが開かれた。
6人の留学生は、高校生の留学を支援している民間団体AFSの制度で、昨年3月から南信地区の高校で学んできた。
上伊那では、デンマーク出身のディッテ・ミケルスンさんが伊那北高校へ、ドイツ出身のジュリア・バンバッハさんが伊那弥生ケ丘高校へ留学し、地元の高校生と一緒に学校生活を送ってきた。
また、2月カタールで開かれる高校生の英語ディベート世界大会に出場する伊那北高校英語クラブの激励会も行われ、出場メンバーに拍手が送られていた。 -
高遠町引持で悪魔払いの獅子舞
伊那市高遠町の引持区で17日夜、獅子とひょっとこが舞う悪魔払いの獅子舞が行われた。
地区の若手でつくる保存会のメンバーが、集まった区民の前で舞を披露した。
引持区では小正月に合わせて、毎年この獅子舞が舞われてきた。
昔は各家庭を回っていたが、生活改善センターができた20年前から、この場所で舞うようになった。
獅子がひょっとこの体についたノミを食べるユニークな仕草もあり、これは、引持区だけのものだという。
中には、獅子を見て泣きだす子どももいた。
引持区の平岩健登常会長は、「少子高齢化の中、保存していくのは大変だが、若手が頑張ってくれている」と話していた。 -
郷土博物館で羽子板作り
自分たちで絵付けした羽子板で遊ぼうというイベントが17日、箕輪町の郷土博物館で開かれた。
募集定員を上回る20人が集まり、羽子板の絵付けに挑戦した。
これは、郷土博物館が今年初めて企画した。
博物館の庭にあるムクロジの木の実は、昔、羽根つきに使う羽の先端に使われていたことを知り、今回のイベントを企画。羽は、ムクロジの実を使って職員が手作りした。
参加者は、思い思いの絵を描き、色づけをしていた。
中には、自分の子どもを羽子板に描いた父親もいた。
羽子板が出来上がると、早速、試し打ちをしていた。 -
剣道クラブ伊那剣心館が鏡開き
伊那市の剣道クラブ「伊那剣心館」の鏡開きが17日、伊那商工会館で行われた。
小学生から中学生まで約60人が集まり、素振りなどをした。
伊那剣心館では、新たな気持ちで練習に励もうと毎年1月に鏡開きをしている。
式では、小林清二会長が、「剣道は礼に始まり礼に終わる武道。今年1年、感謝の気持ちを大切にがんばりましょう」と話した。
また、伊那小学校6年の唐澤誠君が、「強く、潔い剣士になるよう、一層の稽古に励みたい」と誓いの言葉を述べた。
また、代表して中学3年生が素手で鏡餅を開き、皆で分けて持ち帰った。 -
高遠高生が聴覚障害者と手話体験
伊那市の高遠高校福祉コースの1年生は18日、聴覚障害者を招いて体験授業をした。
福祉コースでは、福祉に対する幅を広げようと、高齢者介護に関する勉強のほか、手話の授業も行っている。
この日は、聴覚障害のある2人が講師に招かれた。
伊那市在住で難聴者の佐藤隆さんは、「手話をする時は、手の動きと同じくらい顔の表情が大切。表情があることで、気持が伝わりやすくなる」と話していた。
また、伊那市在住で、生まれながら耳が聞こえない城取定幸さんは、「昔は、町中で手話をしているだけで冷たい目で見られた。手話をする時は人に見られないようにした」と、差別され苦労した体験談を紹介した。
授業では、生徒達が手話を交え自己紹介したり、講師が手話に関するクイズを生徒達に出題していた。
授業の最後に城取さんは、「手話を覚えるのは大変だと思うが、一つでも多く覚えて下さい」と生徒達に呼びかけていた。 -
ブラジル人学校 テレビ電話で授業
伊那市西春近のブラジル人学校コレージョ・デザフィーオでは、テレビ電話を使った授業を始めた。
19日は、ブラジルに住む指導者、ヤマモトクリスティーナさんとインターネット回線を結び、子ども達が授業を受けた。
この学校では最盛期には、15人の指導者がいたが、現在は、学校長を含め3人しかいない。指導者を多く雇う賃金を確保するのが難しいことや、不況の影響で、多くのブラジル人が帰国し、指導者が根本的に不足しているためだ。
ブラジル人学校では、苦肉の策としてインターネットを活用した授業を始めた。
19日は、理科の授業が行われ、地球温暖化や、エコロジーについて生徒らが学んだ。
生徒たちは、ヤマモトさんの問いかけに、テレビを通じて答えていた。
コレージョ・デザフィーオでは、ヤマモトさんのほか、ブラジル在住の3人の指導者を雇い、今後、テレビ電話での授業を毎日行う。
子ども達は「新しいスタイルの授業でおもしろい」「専門の先生に習うことが出来てわかりやすい」などと話しているが、数学など、理解するのに記述を多く必要とする課目については不安もあるようだ。
コレージョ・デザフィーオの飯島ヨシムネ校長は、「子ども達のため、出来る限りの事をしたい」と話していた。 -
寒仕込みピーク
伊那市の宮島酒店では、寒さを利用してつくる寒仕込みの作業がピークを迎えている。
伊那市の宮島酒店では、毎年、一升瓶およそ6万本の酒を作っている。
現在は、20種類の酒の仕込み作業が行われている。
19日は、麹の温度を均一にする積み替え作業や、中に入っている米や麹(こうじ)をかき回して均一にする櫂(かい)入れと呼ばれる作業が行われていた。
寒込みは、その土地の寒さを利用して仕込むもので、酒の香りが良く味がじっくりでるという。
宮島酒店では現在仕込んでいる酒のうち、2月4日の立春の日に、立春朝絞りを販売する。
これは、当日出来た物をその日に届ける、おめでたい酒で今年は5千本を予定していて、今年も例年並みによい出来だという。
宮島酒店ではこれから大吟醸の仕込みが本格化し、酒造りの作業は3月いっぱいまで行われる。 -
校内の天然リンクでスケート楽しむ
伊那市の西春近北小学校では、学校の敷地内の天然リンクでスケートを楽しんでいる。
19日は、1年生のスケート授業が行われた。
この天然リンクは、校舎北側の一日中、日が当たらない敷地に毎年作られている。
主に、1年生と2年生の児童が授業の中で利用している。
スケートの授業は12日から始まり、1年生は今シーズン3回目で、ほとんどの児童がスケート初心者。
児童達は、友達同士で競争したりして氷の感触を楽しんでいた。
ある児童は、「たくさん練習をして上手に滑れるようになりたい」と目標を話していた。
スケートの授業は来月下旬まで行われるという。 -
上古田保園児 スケート楽しむ
箕輪町の上古田保育園の園児は18日、近くの上古田スケート場で初すべりを楽しんだ。
年長と年中の園児18人がリンクを訪れ、スケートに挑戦した。
子どもたちは、慣れないスケート靴に苦労しながら、バランスを取って歩いたり、滑ったりして、氷の感触を楽しんでいた。 -
箕輪町国際交流協会新年会
箕輪町国際交流協会の新年会が16日、町文化センターで開かれた。
国際交流協会のメンバーと、町内在住の外国人あわせて90人が参加した。
新年会は、お互いの交流を深めようと、また日本の伝統文化に触れてもらおうと毎年開かれている。
すき焼きが出されたほか、日本舞踊など伝統芸能が披露された。
また獅子舞が登場し、1年の無事を祈願して外国人達が頭を噛んでもらっていた。
ある参加者は「こういった交流の機会は嬉しい。日本の伝統を勉強しながら楽しむことができた」と話していた。 -
伊那市区長会長会 会長に久保村さん
今年の伊那市区長会長会の会長に伊那地区の区長会長で荒井区長の久保村友保さんが選ばれた。
15日夜、伊那市役所で区長会と町総代会が合同で開かれ、市内89区から約200人が集まった。
会では新しく区長会長会の会長に任命された久保村さんが「伊那市と地域とのパイプ役として、情報交換をしながら安心・安全なまちづくりをしていきたい」とあいさつした。
区長会、町総代会の開催にあたり小坂樫男市長は「1年間伊那市に協力していただき、情報交換をしながら新市の一体感の醸成を進めてもらいたい」と述べた。 -
羽広の獅子舞 仲仙寺で披露
伊那市西箕輪の羽広区で17日、400年近い歴史を持つ「羽広の獅子舞」が行われた。
午前7時から、地区の住民でつくる保存会のメンバーが、仲仙寺で舞を披露した。
羽広の獅子舞は、約400年の歴史を持つ羽広区の小正月の伝統行事。
口を閉じた雄獅子と口を開いた雌獅子が舞い合わせるのが特徴で、2頭が一緒に舞うのは全国的にも珍しいと言われている。
舞には、悪魔を打ち払う「剣の舞」、五穀豊穣を願う「豊穣の舞」、子孫繁栄を祈る「子宝の舞」など5つがあり、二頭の獅子が息を合わせながら順々に舞っていた。
保存会の白鳥秀明会長は、「若い世代に伝え、この伝統を受け継いでいきたい」と話していた。
舞合わせの後、雄獅子、雌獅子に分かれ、区内の各家庭を回った。 -
信州農村歌舞伎祭
南信地区の歌舞伎保存会などが一堂に集まる信州農村歌舞伎祭が17日、伊那市の県伊那文化会館で開かれた。
伊那谷や木曽地域に古くから伝わる農村歌舞伎を地域に伝え、出演団体の交流の場にしようと県伊那文化会館が開いたもので、今年で4年目。
歌舞伎祭には下伊那郡下條村のこども歌舞伎教室、木曽郡南木曽町の田立歌舞伎保存会、地元からは伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会が出演した。
このうち中尾歌舞伎保存会は、「一の谷嫩軍記 熊谷陣屋の段」を上演した。
主人公の熊谷直実は、主君源義経から、「平敦盛の首をとれ」と命ぜられる。
しかし直実は、敦盛の母に恩があることなどから、それが出来ず、代わりに息子の首を義経に差し出すという物語。
会場に訪れた人たちは、おひねりを投げたり、役者が登場すると大きな拍手を送って伝統芸能を楽しんでいた。 -
伊那市長選 酒井副市長不出馬の意向
任期満了に伴い4月に予定されている伊那市長選挙で、その動向が注目されていた酒井茂副市長は18日、伊那ケーブルテレビジョンの取材に対し、市長選には立候補しない意向を明らかにした。
今期限りで引退を表明した小坂樫男市長は、酒井副市長か白鳥孝副市長のどちらかに次期市長を務めてもらいたい竏窒ニの考えを示していたが、酒井副市長が立候補しない意向を明らかにしたことで、今後は白鳥副市長の動向が注目される。
なお次期市長選で、候補擁立を目指している民主党は現在候補を探している段階だとしている。
また共産党は候補擁立を含め現在検討しているという。 -
フットサルLリーグ開幕
伊那市に女性を中心としたフットサルの団体Lリーグが発足した。
16日に伊那市の高遠町文化体育館で開会式が行われ、リーグに参加する6チーム約40人が集まった。
Lリーグは、伊那市体育協会フットサル部に加盟していた女性チームからの、女性だけで試合がしたいという要望に応えて発足した。
この日は開会式終了後、リーグ戦も行われ、参加者はゲームに汗を流していた。
ローカルルールとして1人だけ男性が入ってもよいことになっているが、シュートを打ってはいけないことになっている。
また小学2年生以下が得点した場合は2得点になる。
Lリーグを運営する伊那市体育協会フットサル部では、主婦や子どもが参加することでフットサルの底辺拡大と競技人口の増加に期待している。 -
伊那市富県の「一夜の城」 市教委が周辺調査へ
保存か取り壊しかが議論されている、伊那市富県の「一夜の城」について、伊那市教育委員会は、周辺一帯の調査を行う計画を明らかにした。
一夜の城は、戦国時代、高遠城を攻める際に織田軍が築いたとされる砦。
一夜の城に関しては、市道桜井殿島線の拡幅工事に伴い、一部を取り壊す必要がある。
文化財保護の観点から、県の教育委員会では、道路工事の必要性は認めているものの、重要な遺跡とし、保存について検討するよう市教育委員会に求めていた。
市では、道路の拡幅の幅を6メートルから5メートルに変更し、取り壊す部分を減らすなどの対策を示してきた。
市教育委員会では、早い時期に、発掘調査や周辺地域の調査、専門家などの意見を聞きながら、「一夜の城」の姿を解明し、改めて県教育委員会に説明したい考え。
市道桜井殿島線は、現在道幅が狭く、市民からは拡幅を求める声が挙がっている。 -
かんてんぱぱ小学生絵画コンク表彰式
伊那食品工業株式会社が主催する、かんてんぱぱ小学生絵画コンクールの表彰式が16日、伊那市のかんてんぱぱホールで行われた。
コンクールには、伊那市内の全小学校から900点の応募があり、入賞者24人と学校奨励賞を受賞した3校に賞状や記念品などが贈られた。
かんてんぱぱ小学生絵画コンクールは、絵画を通して、ふるさとの自然や生活に目を向けてもらおうと開かれ、今回で5回目。
主催者を代表して、伊那食品工業株式会社の塚越寛会長は、「美的センスを育てることはいい街づくりにつながる。これからもたくさん絵を描いてください」と子ども達に呼びかけていた。
最高賞のかんてんぱぱ賞は、伊那東小4年の橋本健くんが受賞した。
第5回かんてんぱぱ小学生絵画コンクールに応募のあった全作品は24日まで、かんてんぱぱホールに展示されている。