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信州伊那井月俳句大会
漂泊の俳人井上井月の業績を偲ぶ俳句大会が22日、伊那市の高遠城址公園内にある高遠閣で開かれた。
この信州伊那井月俳句大会は、江戸時代末期から明治初期にかけて活躍した俳人井上井月を偲ぼうと毎年開かれていて、今年で18回目。
各地から募集したところ、小中学生の部では8210句、一般では1093句が寄せられ、大会では優秀者が表彰された。
小中学生の部では、特選に選ばれた60人が表彰された。
信州井月会会長の春日愚良子さんが講評し、「子どもらしい伸び伸びとした作品がそろった。夢を育てるために、俳句を作ることは大切だと思う」と話していた。
また一般の部では、「コスモスを見ていて何も見ておらず」を詠んだ伊那市の春日敦子さんが、大賞に選ばれている。 -
伝書鳩の品評会
伝書鳩の外見や体のバランスを審査する品評会が22日、南箕輪村の研修センターで開かれ、県内から114羽が集まった。
品評会を開いたのは、日本伝書鳩協会中部支部連盟。支部では毎年、品評会を開いていて、37年目の今年は、上伊那の天竜支部が受け持った。
品評会では、鳩の外見や体のバランス、筋肉など、100点満点で採点され、伝書鳩協会の役員が、鳩の身体を触りながら判定していた。
伝書鳩は、鳩の帰巣本能を利用して文書を運ばせるものだが、近年は通信で使われることはなくなり、伝書鳩によるレースが行われている。
北海道など千キロ離れた場所でも、鳩は自分の巣に帰ってくるということで、レースでは、その距離と速さを競う。
早いものでは、北海道から長野の距離でも翌朝には帰ってくるということで、この品評会に出されている鳩も、一定基準をクリアした鳩という。
生まれて1年未満の若鳥や、雄・雌などの部門に分けて審査され、それぞれの部門から最も良い鳩が選ばれていた。 -
山中一正絵画展
伊那市在住のイラストレーター山中一正さんの作品展が、伊那市のはら美術で開かれている。
山中さんは、伊那市西春近出身の画家で、多摩美術大学を卒業後、フリーイラストレーターとして伊那市内で活動している。
会場には、原画や風景画など50点余りが展示されている。
風景画は、写真と見間違えるような細密な絵が並ぶが、大きな月が浮かんでいるなど、遊び心が加わった作品もある。
イラストは、山中さんが手がけた雑誌や小説の表紙などの原画などが並んでいる。
会場には、イラストが掲載された雑誌などもあり、原画と見比べることも出来る。
また、山中さんが今年3月に出版した「サガシニイコカ」という本も並んでいる。
会場には、本の元となった作品も多く並べられている。
山中一正絵画展は24日まで。 -
野沢菜まつり
野沢菜の収穫イベントが21日、伊那市のみはらしファームの畑で行われた。
毎年恒例の野沢菜まつりで、訪れた人たちが野沢菜や羽広かぶを収穫した。
野菜は、みはらしファームの羽広菜生産加工組合が育てた。
今年の出来は、野沢菜は平年並み、羽広かぶはいい出来という。
野沢菜は1キロ50円、羽広かぶは1キロ100円で販売されている。
訪れた人は、「いい野沢菜が収穫できたので、さっそく漬けたいと思います」と話していた。
野沢菜まつりは22日も開かれる。 -
山寺公民館文化祭
伊那市山寺のきたっせで21日から、文化祭が始まった
。
会場には地域の人たちが制作した絵画や民芸品、小学生の書道など約100点が並んでいる。
今回は地元出身で江戸時代の俳人、中村伯先ゆかりの品が並んだ。
中村伯先は医者を務める傍ら、儒学の教育者としても活躍した人で、俳句も嗜み、その評価は高かったという。
また伊那市西町の伯先桜の名前の由来にもなっている。
コーナーには、伯先直筆の書や出版物などが並んでいる。
山寺公民館の向山修館長は「これだけ伯先の作品が並ぶことはない。区民の人たちの作品と合わせて是非見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
山寺公民館文化祭は22日までで、時間は午前9時から午後2時。 -
トルコギキョウ生産
いなアグリバレーが功労者表彰トルコギキョウのオリジナル品種の開発を行っている農事組合法人いなアグリバレーはこのほど、長野県の園芸特産業での功労者表彰を受賞した。
いなアグリバレーは、上伊那地域に適した苗の開発と育成を目的に平成11年に発足した。
現在組合員は約100人で、年間約250万本のトルコギキョウを生産している。
今回、地域に合った市場性の高いオリジナル品種を30種類以上開発、育成したこと、また安定的に質の高い苗を供給できる体制を確立したことが評価された。
21日、JA上伊那のシニアあぐりスクールのメンバーがいなアグリバレー組合員の伊東茂男さんのハウスを視察し、伊東さんから説明を受けていた。
アグリバレーの開発したトルコギキョウは涼しい上伊那の気候を活かしたもので、上伊那地域の3分の2以上の生産農家に普及している。 -
青空教室 みそづくり
子ども達が野菜づくりや料理などを体験する、伊那市美篶の「青空教室」で21日、味噌づくりが行われた。
地区の子どもやその保護者約20人が参加した。
教室は7年前、学校週5日制になったことをきっかけに始まったもので、美篶公民館、美篶青少年育成会、JAが共同で開いている。
この日は、地元でとれた大豆を使い味噌づくりが行われた。
2時間ほど煮詰めた大豆をすりつぶす機械に入れ、子ども達がハンドルをまわしてすりつぶした。
大豆をつぶし終わると、塩と麹を混ぜて、味噌を玉にしてバケツに投げ、空気を抜いていた。
参加した子どもは「すりつぶす作業は疲れたけれど、とても楽しかった。またやりたい」と話していた。
この日作った味噌は、来年の7月まで寝かせて完成となる。
教室では完成した味噌を使った料理教室も計画している。 -
遊具塗り替えボランティア
上伊那の広告、塗装業者の有志が21日、伊那市内の保育園で、古くなり錆びてしまった遊具などの塗り替え作業をボランティアで行った。
伊那市の西春近南保育園で砂場の屋根や遊具の塗り替え作業を行ったのは、広告業者や塗装業者でつくる上伊那塗装広告事業協同組合青年部のメンバー6人。
青年部は2007年に発足し今年で2年がたったことから、地域に貢献していこうと今回初めてボランティアを行った。
保育園では、年に1回保護者が遊具の塗り替えをしているが、難しいためなかなかすべての遊具に手が回らなかったという。
青年部のメンバーは、「子供達に大事に使ってもらいたい」と話していた。 -
伊那北高職業体験学習
伊那北高校は、専門的な仕事について生徒に学んでもらう就業体験学習を実施している。
1年生24人が、10カ所の企業で学んだ。
このうち篠田瑞生さんは21日、伊那ケーブルテレビで取材の現場やアナウンスを体験した。
県教育委員会では、教育の一環として平成15年度から就業体験を行なっていて、今回伊那北高校では、1年生の総合ゼミの時間を利用した。
篠田さんは、プレゼンテーション能力を高めたいと伊那ケーブルテレビで働いた。
「しゃべり方、どうしたら緊張しないで話せるか教わった。今後に生かしていきたい」と話していた。 -
まんぷさんが防犯ポスター寄贈
伊那市在住の漫画家橋爪まんぷさんは、12月からはじまる年末特別警戒にあわせて防犯ポスターを伊那市駅前交番に贈った。
20日、橋爪さんが駅前交番を訪れ、伊藤裕治所長にポスターを手渡した。
ポスターの図柄は、来年のえと、トラが狼をやっつけている場面をコミカルに水彩画で表現している。
まんぷさんは、世の中を明るく照らそうと活動している満月の会の事務局長も務めていて、今回の寄贈も社会奉仕の一環として行われた。
この防犯ポスターは、年末特別警戒が始まる12月1日からいなっせ1階ロビーで展示されることになっている。 -
市議会議員が保育体験実習
伊那市議会社会委員会の議員が19日、市内の保育園で保育体験をした。
これは、体験を通して保育園の実態を知るとともに、子育てのあり方を考えようと、伊那市議会社会委員会が今年初めて実施した。
社会委員会の議員10人が、市内にあるいくつかの保育園に出向き、保育体験をした。
そのうち委員長の黒河内浩議員は、西箕輪南部保育園を訪れ、子どもたちと一緒に園の周りにある林の中で、木登りなどをした。 -
高遠高校生ゴルフ実習
授業でゴルフを学んでいる高遠高校の3年生は17日、伊那市福島のゴルフ練習場西部グリーンパークでゴルフ実習を行った。
高遠高校では、3年生の体育の選択授業の一環でゴルフを取り入れている。
これまで、学校のグラウンドで素振りや、実際にボールを打つなどして練習してきた。
この日は、その総仕上げとしてプロのインストラクターによるレッスンを受けた。
講師を務めたのは公認インストラクターの夏野元樹さん。
夏野さんは、生徒たちに、「最初は大きなスイングをしないこと。手をとめて肩、腰という順に体でゴルフをすることが大事」とアドバイスしていた。
生徒たちは、練習場でフォームを確認しながらクラブを振っていた。
この後、班ごとに練習場内のショートコースに出て実践的なゴルフを楽しんでいた。 -
たかずやに夕食ボランティア
伊那市内の飲食店の有志が17日、伊那市富県の児童養護施設たかずやの里の子供達に夕食をプレゼントした。
夕食をプレゼントしたのは、伊那飲食店組合の有志でつくる「一の会」のメンバー6人。
一の会では、子どもたちに喜んでもらおうと、年に1回夕食作りのボランティアをしていて、今年で28年目になる。
この日は、寿司や海老フライ、ケーキなど46人分を振る舞った。
一の会代表の林孝司さんは、「子供達を元気づけようと思ってやっているが、美味しそうに食べる姿を見ると、逆に元気をもらえる」と話していた。
食堂に集まった小学生から高校生までの子供達は、美味しそうに料理を口に運んでいた。 -
障害者就労センター年賀状準備
伊那市内など10カ所の障害者通所施設は、施設の利用者が描いた絵を基にデザインした年賀状を、今年も印刷・販売する。
伊那市の障害者社会就労センターコスモスの家では、現在、年賀状に差出人の住所や名前などを入力し、印刷する作業が行われている。
年賀状のデザインは、3つの施設の8人が描いたカラーが10種類。白黒の欠礼ハガキも2種類ある。
コスモスの家は昨年度、県の工賃倍増計画のモデル事業所に指定され、伊那市や箕輪町の6施設と共同で、年賀状のデザインや印刷などを受け持つプロジェクトを初めて行った。
昨年は約4千枚の年賀状を販売し、16万2千円ほどの売り上げがあった。
今年は更に、このプロジェクトを発展させようと、伊南にある4つの施設にも参加を呼びかけた。
連携したことで受注を強化し、昨年を上回る1万枚の販売を目指す。
コスモスの家の小嶋早苗施設長は、「利用者の皆さんの張り合いになっていて、工賃アップにもつながる。是非購入してほしい」と呼びかけている。
年賀状は、各施設で12月24日まで受け付けていて、カラーで印刷代が50枚まで50円、51枚以上は40円となっている。 -
大芝高原菜洗い場スタート
温泉のお湯を使った南箕輪村大芝高原の菜洗い場の利用が20日から始まった。
大芝高原の菜洗い場は、大芝高原温泉のお湯を利用している。
40度近い暖かいお湯で洗うことができ、初日の20日は、3箇所ある菜洗い場で、野沢菜や白菜を洗う人たちの姿が見られた。
去年までは、無料だったが、200リットル100円で提供している温泉スタンドとのバランスをとるため、今年からは有料とし、待ち時間を無くすため予約制とした。
村の住民は1時間200円、村外からの利用は、1時間600円と差をつけた。
利用できる時間は、1時間ごと、朝8時30分から夜6時50分まで9時間分ある。
この菜洗い場の設置期間は、来月20日までの1ヶ月間で、予約は、希望する日の10日前から可能となっている。 -
中央高速バス25周年で特別切符
伊那谷と東京新宿を結ぶ中央高速バスは、12月で開業25周年を迎える。新宿線を運行している伊那バスは、25周年を記念して特別切符を発売する。
年間で60万人、開業以来1500万人を運んだ新宿線。
鉄道の便が悪い伊那谷で、中央自動車道開通後、伊那と東京を結ぶ公共交通機関として、伊那バスなど6社が運行を始め定着した。
今回開業25周年を記念して発売されるのは、小学生以下500円運賃と往復運賃に新宿京王百貨店の商品券5,000円をセットにした年末お買い物きっぷの2種類。
伊那バスターミナルから新宿までを利用した場合、小学生以下は、1,230円の割引、大人は、1,100円の割引となる。
伊那バスでは、高速料金の休日割引に対抗する意味もこめ、今回の特別きっぷ発売を決めた。
高速料金の休日割引の影響で、利用者は4月から前の年に比べて1割減が続く状況。
今回の措置で伊那バスは、マイカーを利用する家族連れに特にアピールしたい考え。
特別切符の販売期間は、12月14日から25日までで、伊那バスでは、バスの良さを見直してもらうきっかけにしてもらいたいと話している。 -
選挙制度120周年功労者表彰
伊那市明るい選挙推進協議会の矢澤章一会長は、選挙制度120周年を記念した功労者表彰で、県内でただ一人、内閣総理大臣表彰された。
20日は、伊那市の伊那文化会館で、長野県選挙管理委員会連合会の総会が開かれ、長野県選挙管理委員会の松葉邦男委員長から、賞状が伝達された。
矢澤さんは、20年近くにわたり、旧高遠町と新伊那市の選挙管理委員会の委員をし、平成20年からは、伊那市のあかるい選挙推進協議会の会長を務めている。
矢澤さんは「多くの人の支えがあり、みなさんの代表として受賞する事ができた。これからも明るい選挙推進につとめていきたい」と挨拶した。
また、平成21年度明るい選挙啓発ポスターコンクールの入選者の表彰が行われ、高校の部、県審査で最高の1等に選ばれた、高遠高校3年の名和浩加さんに賞状が贈られた。
総会の最後には、伊那市の原亜希さんが、「選挙に携わる人がルールを守り、違反のない選挙を行うよう、もとめていきたい」と大会宣言を朗読した。 -
クリスマスツリー点灯式
伊那市のいなっせ北側の多目的広場で20日、クリスマスツリーの点灯式がわれ、早くもクリスマスムードに包まれた。
20日は、午後5時から点灯式が行われツリーに明かりが灯された。
いなっせでは一昨年まで、切ってきた「もみの木」を正面玄関前に飾っていたが去年から多目的広場に木を植えて飾り付けをしている。
もみの木の高さはおよそ7メートル、LEDの電球が2000個飾り付けられている。
式では、伊那小学校の合唱団の子供たちがクリスマスソングを披露した。
このクリスマスツリーは来年1月末まで、夕方の4時から夜11時まで点灯されることになっている。 -
21年度認定米に上伊那の農家2軒
専門家が厳選した今年度の認定米50品が決定した。
上伊那では、伊那市と箕輪町の生産者の米が、認定米に選ばれている。
認定米制度は、確かな品質で、産地が明確な農産物を県が認定する制度。
農薬や科学肥料の使用を厳しく制限し、専門家の食味審査に合格した米が認定米となる。
今回上伊那では、小黒川水系の水で栽培した小沢の田畑伊三郎さんのコシヒカリと、箕輪町北原で栽培した唐沢金実さんのコシヒカリが、認定米に選ばれた。
これらの米は、県が認定した米としてのブランド価値を付けて販売することができるようになる。 -
就職支援ビジネス基礎講座開講
伊那商工会議所は16日、求職者支援を目的に、受講料無料のビジネス基礎講座を開講した。
就職支援ビジネス基礎講座は、国の補助を受け、伊那商工会議所が初めて企画した。
伊那市のきったせで開校式が行われ、パソコンのスキル向上を目指す「ITビジネスPC実戦能力取得コース」を受講する12人が出席した。
式で、伊那商工会議所の伊藤正専務理事代行は、「企業はよりよい人材、有能な人を求めている。限られた時間だがスキルアップに努めてもらいたい」と話していた。
受講生を代表して南箕輪村の杉山茜さんは、「パソコンは就職への必要条件。よりよい条件への就職へとつなげたい」と抱負を話していた。
講座は、来年1月14日までほぼ毎日行われ、150時間のカリキュラムが組まれている。
また、営業販売の知識を取得する「ITビジネス経理販売能力取得コース」は、11月26日まで受講生を募集している。 -
唐澤芳蔵さんが蚕糸功労賞受賞
50年以上、養蚕業を続けている伊那市西箕輪の唐澤芳蔵さんがこのほど、養蚕の全国表彰を受けた。
唐澤さんが18日、JA上伊那の宮下勝義組合長に受賞を報告した。
唐澤さんは現在81歳。伊那市西箕輪与地で52年間、養蚕業を営んできた。
現在も夫婦二人で続けていて、伊那市内では唯一の養蚕農家となっている。
昭和54年、およそ30年前には年間1トンの生産をしていたが、その後、年を重ねる中で規模を縮小した。
しかし平成19年には、細くて色が白い新しい品種の蚕の飼育を全国に先駆けて始め、唐澤さんが生産した繭で作った糸は、東京の有名デパートで販売されている着物に使われるなどしている。 -
権兵衛トンネルで防災訓練
国道361号伊那木曽連絡道路 権兵衛トンネルの防災訓練が、19日、トンネル内で行われた。
19日は、トンネル内で、自動車事故と車両火災が発生したとの想定で訓練が行なわれた。
訓練には、伊那木曽両地域の建設事務所や消防組合、警察署などが参加した。
まず、乗用車同士が正面衝突し、運転手などが重傷を負ったとの想定で訓練が行なわれた。
訓練では、各機関の参加者が、車両の通行規制や、情報伝達、救急救助などを手際よく行っていた。
救急救助訓練では、両地域の消防組合が、車両に閉じ込められたけが人などを救助していた。
また、けが人を救助したあと、車両から漏れ出した燃料に引火して、車両火災が発生したと想定しての消火訓練が行なわれた。
今回の訓練では初めて、本坑の脇に設けられている避難坑(ひなんこう)を使用しての消火訓練も行われ、隊員らが避難坑から、トンネルに入り、消火活動に当たっていた。
権兵衛トンネルを管理する木曽建設事務所によると、トンネルが開通した、平成18年2月以来、トンネルが通行止めになるような重大事故は発生していないという。
トンネルは、年々交通量が増加しているという事で、今年10月の1日の平均通行量は、平日で、3669台、土日祝日は、4447台だったという。
権兵衛トンネルは、県内では3番目に長く、全国でも、無料のトンネルとしては5番目に長いという。 -
まちづくり交付金評価委員会
伊那市が、国からのまちづくり交付金を受けてすすめた事業の、事後評価が適正に行われているかどうかを審査する委員会が、19日発足した。
19日は、学識者など市内の5人が委嘱され、委員会が発足した。
このまちづくり交付金評価委員会は、国の補助金「まちづくり交付金」を使用して、伊那市が取り組んだ事業の、事後評価が適正かどうかなどを審議するもの。
委員長には、信州大学農学部の佐々木 邦博教授が選ばれた。
伊那市では、市内4地区で、この交付金を使った整備事業を行っていて、今回は、今年度まで5カ年計画で進められてきた、伊那地区について審議が行われた。
伊那地区では、市街地の活性化のため、いなっせビルを中心に、セントラルパークや、旧上伊那図書館跡地などの整備を進めてきた。
事業費は、およそ7億5500万円で、そのうちの40%、3億円が交付金。
伊那市がまとめた事後評価によると、市街地活性化の指標となる、歩行者数や、空き店舗数、いなっせの駐車場の利用台数などで、目標値が達成できたとしている。
委員会では、19日、現地を視察し、伊那市が評価したとおりに、目標が達成できているか、整備はどのように行われたのかなどを確認していた。
委員会は、今年中にもう1回開かれる予定で、国に提出する事後評価が適正かどうかを審査する事になっている。 -
おごち保育園の親子がスイートポテト作り
箕輪町おごち保育園の園児とその母親が19日、スイートポテト作りに挑戦した。
19日は年中園児19人とその母親が一緒に、スイートポテトを作った。
親子クッキングは、食育の一環として毎年行っているもの。
サツマイモは、園児と母親が一緒に植え、秋に収穫したものを使用した。
子どもたちは、母親に手伝ってもらいながらイモをつぶしたり、カップに盛りつけたりしていた。
焼きあがったスイートポテトは、園児全員で味わった。 -
商売繁盛・五穀豊穣願う えびす講祭り
商売繁盛や五穀豊穣を願うえびす講祭りが、19日伊那市西町のえびす神社で行われた。
えびす講祭りは、神社ができた大正15年・1926年から続く恒例行事で、農作業が一段落するこの時期に行われるならわし。
午後5時から、宝投げが行われると、境内には多くの人が集まり福を呼び込もうと、声を出したり、手を伸ばしていた。
宝投げでは、餅と一緒に商品券が投げられ、手にした人は早速、みかんや、豆腐、栄養ドリンクなどと交換していた。 -
上古田保育園でもちつき
箕輪町の上古田保育園の園児が18日、もちつきに挑戦した。
地元の民生委員に教わりながら、年長園児11人が杵と臼を使ってもちつきをした。
初めてもちつきに挑戦した子どもたちは、「よいしょ」の掛け声に合わせて、一生懸命杵を振り下ろしていた。 -
古い着物の着方を学ぶ
大正、昭和時代の古い着物を今の時代に着てみようというセミナーが15日、伊那市のいなっせで開かれた。
着付けなどを教えている「装道礼法きもの学院」の伊那、岡谷、飯田教室が開いたもので、明治時代から昭和初期まで実際に着られていた約30点が集まった。
今回は、古い着物の良さを見直し、今着るためにはどんな工夫が必要か考えようと企画した。
戦時中のものは布を節約するために丈が短めにできたものも多く、参加者は、どうすれば綺麗に着ることができるかを考えながら、昔の着物を楽しんでいた。 -
みはらしファームが寄付
伊那市のみはらしファームは17日、みはらしまつりでのチャリティーオークションの収益金を伊那市社会福祉協議会に寄付した。
みはらしまつり実行委員長の唐澤政喜さんが、伊那市社会福祉協議会の小池孝行会長に寄付金を手渡した。
寄付したのは、オークションの収益金約4万6千円。
オークションは11月1日、10周年記念のみはらしまつりの中で初めて行われた。
各施設から提供された入園券や加工品などを箱詰めにしてオークションをしたという。
唐澤実行委員長は、「福祉のために使ってほしい」と話していた。 -
新山川で油流出想定訓練
伊那市富県の新山川付近で18日、高遠ダムから油が流出したとの想定で防災訓練が行われた。
訓練は高遠ダムを管理する南信発電管理事務所が、ダムから油が流出した場合に備えて行ったもので、職員や地域住民ら約30人が参加した。
今回の想定は、高遠ダムから出た油が、東春近の田原発電所へ発電用の水を運ぶ隧道に混入したというもので、隧道の新山部分で回収する訓練が行われた。
訓練では設置したオイルフェンスのフェルト生地の部分で油を止め、活性炭の部分で水を浄化。フェンスで止まった油をオイルマットで吸い取った。
職員らは声をかけ合いながら協力して訓練を行っていた。
南信発電管理事務所の梅垣治男所長は、「訓練をして課題も見つかった。万が一の場合、今回の訓練を活かして迅速に対応したい」と話していた。 -
長野県がインフルエンザ警報発令
長野県は18日、1医療機関あたりの患者数が基準となる30人を超えたことから、インフルエンザ警報を発令した。
県では11月9日から15日の1週間に医療機関を受診したインフルエンザ患者が1医療機関あたり30人を超えたことからインフルエンザ警報を発令した。
また伊那保健福祉事務所管内での1定点あたりの平均患者数は29人となっている。
年齢別では0歳から14歳の低年齢層に感染が拡大している。
県では、インフルエンザにかからないようにするために、手洗い、うがいを徹底するとともに、人ごみを避け、人ごみに入るときにはマスクを着用することなどを呼びかけている。